JP2002049273A - 画像定着装置 - Google Patents

画像定着装置

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JP2002049273A
JP2002049273A JP2000238354A JP2000238354A JP2002049273A JP 2002049273 A JP2002049273 A JP 2002049273A JP 2000238354 A JP2000238354 A JP 2000238354A JP 2000238354 A JP2000238354 A JP 2000238354A JP 2002049273 A JP2002049273 A JP 2002049273A
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fixing
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fixing roller
fixing device
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JP2000238354A
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Masayasu Onodera
正泰 小野寺
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Konica Minolta Inc
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により、定着ローラ上の加熱幅に
対して小さなサイズの転写材を連続的に処理している場
合でも、定着ローラ上の両端部における温度が過剰に上
昇することを抑制しうるように構成した画像定着装置を
提供すること。 【解決手段】 透光性基体上に透光性弾性層、および、
その外側に熱線吸収層を有する定着ローラと、前記定着
ローラの複数の場所の温度を検知するための複数の温度
検出手段とを有し、かつ、複数の前記温度検出手段の検
出値が所定の関係になったとき、発熱手段を有する金属
製部材を前記定着ローラ表面に当接させるように構成し
た事を特徴とする画像定着装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等のトナーを使用する画像形成装置に使用できる画像定
着装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】転写されたトナー像を担持する転写材
を、加熱ローラ型定着装置として呼称される画像定着装
置に導き、加熱源を内蔵(内包)した可回転の定着ロー
ラと、当該定着ローラに圧着しながら回転する圧着ロー
ラとの間を通過せしめ、前記両ローラにより付与される
圧力及び加熱作用で前記トナー像を前記転写材上に定着
させるように構成した画像定着装置は公知である。
【0003】また、上記画像定着装置において、定着ロ
ーラ表面の温度が所定の温度幅内にあるように制御する
温度制御技術も公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の画像定着装置
は、取扱性がよく、また、コンパクト化ができ、更に、
安全性が高い等、極めて有用なものであり、多くの画像
形成装置に組み込まれ、現在でも便利に使用されてい
る。
【0005】しかしながら、定着ローラのローラ芯を、
例えば、ガラス等の透光性基体で構成し、当該基体上に
熱線吸収層を設けて迅速なウォーミングアップを可能と
する構成とした場合、次のような問題がある。
【0006】即ち、定着処理能力を有する定着ローラ上
の加熱幅に対して小さなサイズの転写材を連続的に処理
しなければならない場合、前記ローラ芯が金属芯を用い
たローラに比して熱伝導率が低いため、転写材に対して
良好な定着処理ができても、転写材との接触領域(通紙
部)よりも外側の領域(非通紙部)、換言すれば、定着
ローラ上の加熱幅の両端部における温度が過剰に上昇し
てしまい、このために、定着ローラの寿命を短くした
り、この様な状態下で引き続いて、例えば、使用される
最大サイズ(定着ローラの長さ方向における転写材のサ
イズ)の転写材を定着処理すると、温度の境界部に対応
する転写材上に光沢ムラができてしまうという問題がそ
れである。
【0007】本願発明は上記点に鑑みてなされたもの
で、主たる目的は、簡単な構成により、定着ローラ上の
加熱幅に対して小さなサイズの転写材を連続的に処理し
ている場合でも、定着ローラ上の両端部における温度が
過剰に上昇することを抑制しうるように構成した画像定
着装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明の目的は、下記
の構成によって達成することができる。
【0009】(1)透光性基体上に透光性弾性層、およ
び、その外側に熱線吸収層を有する定着ローラと、前記
定着ローラの複数の場所の温度を検知するための複数の
温度検出手段とを有し、かつ、複数の前記温度検出手段
の検出値が所定の関係になったとき、発熱手段を有する
金属製部材を前記定着ローラ表面に当接させるように構
成した事を特徴とする画像定着装置。
【0010】(2)透光性基体上に透光性弾性層、およ
び、その外側に熱線吸収層を有する定着ローラと、前記
定着ローラと圧接しながら回転する圧着ローラとを有
し、所定枚数の定着処理の終了に対応して、金属製部材
を前記定着ローラ表面に当接させるように構成したこと
を特徴とする画像定着装置。
【0011】(3)加熱源を内包する定着ローラと、前
記定着ローラに圧接しながら回転する圧着ローラとを有
する画像定着装置において、温度制御用の金属製部材を
前記定着ローラの表面に接離可能に設けた事を特徴とす
る画像定着装置。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係わる実施の形態の一例
を、以下、図面に基づいて説明する。
【0013】図1は、カラープリンタからなる画像形成
装置の構成を示す概略図である。図において、10は像
形成体である感光体ドラム(以下、単にドラムとい
う)、11は各色毎の帯電手段であるスコロトロン帯電
器、12は各色毎の画像書込手段である露光光学系、1
3は各色毎の現像手段である現像器、14は転写ベルト
である。
【0014】前記ドラム10は、例えば、光学ガラスや
透明アクリル樹脂等の透明部材によって形成される円筒
状の基体の外周に、透明の導電層、a−Si層あるいは
有機感光層(OPC)等の感光層(光導電層ともいう)
を形成したものであり、導電層を接地した状態で矢印で
示す時計方向に回転される。
【0015】前記スコロトロン帯電器11、露光光学系
12及び現像器13は、これらを1組として、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の各色の画像形成手段として4組設けられ、感光
体ドラム10の回転方向に対して、Y、M、C、Kの順
に配置してある。
【0016】前記スコロトロン帯電器11は、それぞれ
所定の電位に保持された制御グリッドと、例えば、鋸歯
状電極からなる放電電極11aとを有し、トナーと同極
性のコロナ放電(本実施形態においてはマイナス帯電)
により、感光体ドラム10に対して一様な電位を与え
る。
【0017】前記露光光学系12は、前述したスコロト
ロン帯電器11に対して感光体ドラム10の回転方向下
流側に位置するようにドラム10の内部に配置される。
【0018】それぞれの露光光学系12は、ドラム軸と
平行に主走査方向に配列された像露光光の発光素子とし
てのLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べ
た線状の露光素子12aと、結像素子としての光集束性
光伝送体(商品名:セルフォックレンズアレイ)12b
と、不図示のレンズホルダとで構成される露光用ユニッ
トであり、保持部材120に取付けてある。
【0019】前記保持部材120には各色毎の露光光学
系12の他に、転写同時露光器12dおよび一様露光器
12eが取付けられ、一体となって前記ドラム10の基
体内部に収容される。
【0020】前記露光光学系12は、別体の画像読み取
り装置によって読み取られメモリに記憶された各色毎の
画像データに従って前記ドラム10の感光層を裏面から
像露光し、当該ドラム10上に静電潜像を形成する。
【0021】露光素子12aとしては、LEDの他、F
L(蛍光体発光)、EL(エレクトロルミネッセン
ス)、PL(プラズマ放電)等の複数の発光素子をアレ
イ状に並べたものを用いることも可能である。
【0022】前記露光素子の発光波長は、通常Y、M、
Cのトナーに対して透過性の高い780〜900nmの
範囲のものが用いられるが、本実施形態においては裏面
から像露光を行う方式であるため、カラートナーに対し
て透過性を十分に有しないこれより短い400〜780
nmの波長でもよい。
【0023】前記現像器13は、前記ドラム10の回転
方向と最近接点において順方向に回転する非磁性のステ
ンレスあるいはアルミ材で形成された現像スリーブ13
1と、現像ケーシング138とを有し、現像ケーシング
138の内部には、各々イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)および黒色(K)の一成分或いは
二成分現像剤を収容している。
【0024】それぞれの現像器13は前記ドラム10と
所定の間隙をあけて非接触に保たれており、現像スリー
ブ131に対して直流電圧と交流電圧を重畳した現像バ
イアスを印加することにより、非接触の反転現像を行
い、ドラム10上に重ね合わせのトナー像を形成する。
【0025】14aおよび14bは前記転写ベルト14
を張架するローラであり、14aが図示しない駆動源か
ら動力を受け、前記転写ベルトを矢印方向に回転させる
ように構成してある。
【0026】15および16は、前記転写ベルト14を
挟んで前記ドラム10と対向配置させた第1及び第2の
転写手段である転写器および除電器、17は転写工程終
了後の前記ドラム10を除電するためのAC除電器、1
8は除電後の前記ドラム表面を清掃するクリーニング装
置で、クリーニングブレード180を有する。
【0027】20は、前記ドラム10上に形成されるト
ナー像が転写される転写材(以下、用紙という)Pを収
納してなるカセット、25は給紙ローラである。
【0028】用紙Pの移動路上には、搬送ローラ対R1
乃至R5、前記転写ベルト14および画像定着装置(以
下、単に定着装置という)30等が付設してある。
【0029】44は前記ローラ14aと前記転写ベルト
14を介して対向配置せしめた用紙分離用のAC除電器
を示す。
【0030】前記定着装置30は、ハロゲンヒータ(ハ
ロゲンランプ)からなる加熱源300を内包し、当該ハ
ロゲンヒータの周囲を回転しうる定着ローラ305と、
前記第1ローラ305と圧接しながら回転しうる圧着ロ
ーラ315とを有する。
【0031】Tはニップ部を示す。前記定着ローラ30
5のローラ芯は透光性基体からなり、実施の形態におい
ては、外径28mm、肉厚1.5mmのガラスで構成し
た。
【0032】なお、前記ローラ芯の外側(外周)には、
透明なシリコンゴム層を形成してあり、更に、その外側
にはカーボンブラックなどを混入させて光吸収率(熱線
吸収率と同義)を高くしたPFA(パーフルオロアルコ
キシ)からなる熱線吸収層(本実施の形態においてはチ
ューブである)を設けてある。
【0033】前記圧着ローラ315は適宜の金属パイプ
からなるローラ芯上に設けたシリコンゴム表面を有し、
ハロゲンランプあるいはキセノンランプ等からなる適宜
の加熱源310を内包している。
【0034】なお、図において46は、前記転写ベルト
14と一体的に送られる転写後の用紙Pを確実に分離せ
しめるための分離爪で、前記ローラ14a上の転写ベル
ト14表面に対して先端を近接して位置づけてある。
【0035】前記定着装置に拘わる具体的な構成につい
ては、図2および図3を用いて後述する。
【0036】以上のような構成を有する画像形成装置に
おける、画像形成プロセスは次の通りである。
【0037】画像形成のスタートにより不図示のドラム
駆動モータが始動し、ドラム10が図1の矢印で示す時
計方向へ回転され、同時にイエロー(Y)のスコロトロ
ン帯電器11が作動して前記ドラム10に所定の電位を
付与する。
【0038】引き続き、Yの露光光学系12を介して第
1の色信号すなわちYの画像データに対応する電気信号
による画像書込が開始され、前記ドラム10の表面に原
稿画像のYの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0039】前記静電潜像はYの現像器13により非接
触の状態で反転現像され、前記ドラム10上にイエロー
(Y)のトナー像が形成される。
【0040】次いで、前記ドラム10に対して、Yのト
ナー像の上からマゼンタ(M)のスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系1
2によって第2の色信号すなわちMの画像データに対応
する電気信号による画像書込により、Mの画像に対応す
る静電潜像が形成され、Mの現像器13による非接触の
反転現像によって前記イエロー(Y)のトナー像の上に
マゼンタ(M)のトナー像が重ね合わせて形成される。
【0041】同様のプロセスにより、シアン(C)のス
コロトロン帯電器11、Cの露光光学系12およびCの
現像器13によって、第3の色信号に対応するシアン
(C)のトナー像が重ね合わせて形成され、更にその上
に黒色(K)のスコロトロン帯電器11、Kの露光光学
系12およびKの現像器13によって第4の色信号に対
応する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム10の一回転以内にその周面上にイエ
ロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)および黒色
(K)の4色の重ね合わせカラートナー像が形成され
る。
【0042】これらY、M、CおよびKの露光光学系1
2による前記ドラム10の感光層に対する画像書込は、
当該ドラム10の内部より、前述した透光性の基体を通
して行われる。
【0043】従って第2、第3および第4の色信号に対
応する画像の書込は何れも先に形成されたトナー像の影
響を全く受けることなく行われ、第1の色信号に対応す
る画像と同等の静電潜像を形成することが可能となる。
【0044】上記の画像形成プロセスによってドラム1
0上に形成された重ね合わせカラートナー像は、前記転
写器15によって、用紙P上に一括して転写される。
【0045】この際、良好な転写がなされるように、前
記ドラム10の内部に設けた転写同時露光器12dを付
勢させ一様露光を行う。
【0046】転写工程終了後の前記ドラム10の周面上
に残ったトナーは前記AC除電器17により除電作用を
受けた後、クリーニング装置18によりクリーニングさ
れ、これにより、前記ドラム表面は、次の画像形成に備
えられる。
【0047】本実施の形態においては、クリーニング後
であって、次の帯電前に、例えば発光ダイオードを用い
た一様露光器12eを作用させ、前記ドラム表面の先の
画像形成における履歴を解消させる。
【0048】カラートナー像が形成(転写)された用紙
Pは、AC除電器44による除電作用と、分離爪46と
により、転写ベルト14から分離され、定着装置30へ
と搬送され、当該定着装置において、前記トナー像は前
記用紙P上に定着される。
【0049】画像記録がなされた用紙Pは搬送ローラR
3、R4、R5を介して送られ、装置上部に設けてある
トレイ(参照符号無し)に排出される。
【0050】図2は、本願発明に係わる定着装置の具体
的構成を説明するための模式的側断面図、図3は定着ロ
ーラと温度検出手段との位置関係、および、使用される
用紙のサイズに対する定着ローラの加熱源および金属製
ローラの発熱手段の発熱領域(ローラ上に現れる有効な
加熱領域ともいえる)とを説明するための模式図であ
る。
【0051】図中、前記した部材と同一部材については
同じ参照符号を付してある。図2において、定着ローラ
305は、用紙P上の未定着トナー像と接触する側に設
けてある。
【0052】定着処理の際、前記定着ローラ305およ
び圧着ローラ315は圧着状態で回転し、ニップ部Tに
おいて加熱・押圧作用をトナーおよび用紙Pに付与せし
め、これにより未定着トナーを溶融し、用紙上に定着さ
せる。
【0053】前記定着ローラ305は、円筒状のガラス
からなるローラ芯307と、当該ローラ芯307の外側
(外周面)に設けた透明シリコンゴム層308と、更
に、その外側に、前述した熱線吸収層(トナーに対する
離型層の機能も有する)309とを有している。
【0054】前記圧着ローラ315は、例えば、アルミ
材を用いた円筒状の金属パイプ316と、当該金属パイ
プ316の外周面に、例えば、透明のシリコンゴム層3
17を被覆したことからなり、前記金属パイプ316の
内部にヒータ310を配したソフトローラとして構成さ
れる。
【0055】前記定着ローラ305を構成する透光性基
体307としては、結晶を析出することなく、熔融体が
冷却固化された無機物であると定義されるガラスの他
に、ハロゲンヒータ300(ハロゲンランプ)等の照射
部材よりの光を透過するパイレックス(登録商標)ガラ
ス、サファイヤ(Al23)、CaF2等のセラミック
材や、ポリイミド、ポリアミド等を使用した透光性樹脂
等が使用でき、当該ローラ芯の内側に配設されるハロゲ
ンランプやキセノンランプの如き熱線を効率的に吸収す
るように、前記透明シリコンゴム層の外側に、カーボン
ブラック、黒鉛、鉄黒(Fe32)や各種フェライト等
の粉末を混入したフッ素樹脂(PFA)チューブを設
け、上述の熱線吸収層を形成している。
【0056】また、定着ローラの他の構成として、前記
の如きローラ芯の外側に、フィラーとしてシリカ、アル
ミナ、酸化マグネシウム等の金属酸化物の粉末を混入し
たシリコンゴムからなる熱線透過性のゴム層を形成する
とともに、カーボンブラック、黒鉛、鉄黒や各種フェラ
イト及びその化合物、酸化銅、酸化コバルト、ベンガラ
等の粉末を混入した熱線吸収層と、バインダと離型剤と
を兼ねたフッ素樹脂塗料を混入配合した離型層とを一体
とした形の一体型熱線吸収層を形成してもよい等、その
構成に係わる設計の自由度は広い。
【0057】参照符号50で示されるのは、前記定着ロ
ーラ305の表面に対して圧着および圧着解除可能(接
離可能)に設けた金属製部材(温度制御補助部材)で、
具体的には、鉄、アルミニウム或いはステンレス鋼のよ
うに熱伝導率の高い材質で構成した金属製ローラ501
と、当該金属製ローラに内包されたハロゲンランプ等の
発熱手段503を有している。
【0058】前記金属製ローラ501の外径は前記定着
ローラよりも小さく、また、図中の実線で示すように前
記定着ローラ305の表面に対して所定の圧力を以て当
接されているときは、定着ローラの回転を駆動源として
従動回転する。
【0059】なお、破線は前記金属製ローラ501の圧
着解除位置を示す。前記発熱手段503は前記金属製ロ
ーラと一体的に移動するように構成してもよく、また金
属製ローラのみを移動可能に設け、発熱手段を固定位置
に保つ構成でもよい。
【0060】前記定着ローラ305に対する前記金属製
ローラの圧着および圧着解除のための駆動機構は、例え
ば、定着装置の固定枠に対して回動または移動可能に設
けた金属製ローラを、カム機構、モータ制御あるいはプ
ランジャを用いて駆動する等、公知の方法が使用でき
る。
【0061】前記定着ローラ305内の加熱源300
は、使用される大きなサイズ(幅Aを有する大サイズ)
の用紙上に形成されるトナー像の定着を可能とするよう
に、定着ローラ305のローラ部の長さとほぼ同じ長さ
を有している。
【0062】ところで、前記金属製ローラ501のロー
ラ部は前記定着ローラ305のローラ部とほぼ同じ長さ
を有するが、当該金属製ローラ内の発熱手段503の発
熱部の長さ(発熱領域)は、前記加熱源よりも小さく、
小さなサイズ(幅Bを有する小サイズ)の用紙の幅Bと
略同じ長さであり、当該幅Bに対応した位置に位置ずけ
てある。
【0063】上述のように、定着ローラあるいは金属製
ローラと加熱源、発熱手段等を関係ずけて構成したの
は、次のような理由による。
【0064】例えば、前記定着ローラ305に対して幅
Bを有する小さなサイズの用紙が連続的に定着処理され
る態様にある場合、当該幅Bに対応する前記定着ローラ
305の熱が用紙に奪われ、その領域の温度を定着処理
可能温度に保つべく、後述する第1の温度検出手段60
1の温度検出情報に基づいて前記加熱源を制御すると、
前記幅Bの両外側の領域(非通紙部)に対応する定着ロ
ーラの表面温度が異常に高くなり、時として、通紙部と
非通紙部との温度差は90℃にも達することがある。
【0065】このような温度分布を持つに至った定着ロ
ーラ305に対して、大きなサイズの用紙が画像形成に
使用された場合、小サイズ紙の通紙部に対応した用紙上
の部分と非通紙部に対応した用紙上の部分との間に定着
性(光沢度)の異なりが発生する。
【0066】斯様な不都合を抑制するために、前記幅
B、即ち、小さなサイズの用紙の通紙部に対応する定着
ローラ305の領域に外部から熱を供給し、一方、当該
定着ローラの非通紙部領域から熱を奪って、定着ローラ
表面の温度差を常に所定の範囲内に維持すべく、前記金
属製ローラの長さを前記定着ローラの長さとほぼ同じに
するとともに、発熱部の長さを略前記幅Bと同じ長さに
構成した。
【0067】なお、前記金属製ローラ501の表面は、
常に圧着ローラ315と同程度の温度(例えば、100
℃)に予熱しておくことが望ましい。
【0068】次に、前記定着ローラ305に対して、前
記金属製ローラを圧着および圧着解除させる判断方法ま
たはタイミングについて説明する。
【0069】図に戻って、参照符号60は温度検出装置
で、前記定着ローラ305の長手方向における略中央部
領域と端部領域との2カ所に対応づけて設けた第1およ
び第2の温度検出手段601、602を有する。
【0070】換言すれば、幅Bとして示す小さなサイズ
の用紙に対応する定着ローラ305上の区域(中央部領
域)内と、幅Aとして示す大きなサイズの用紙に対応す
る定着ローラ上の区域内であって、前記幅Bを除いた両
側にできる端部領域の一方の領域内とに、前記温度検出
手段601、602を配置してある。
【0071】本実施の形態においては、用紙Pの搬送路
は定着ローラに対して中央基準となっているが、片側基
準に構成した定着装置としてもよい。
【0072】なお、前記温度検出手段601、602
は、ニップ部Tを基準とした場合、定着ローラ305の
回転方向に見て前記金属製部材50よりも上流に位置ず
けてある。
【0073】前記第1の温度検出手段601の温度検出
情報は、前記定着ローラ305の加熱源300のオン/
オフ制御のために使用され、また、前記第1の温度検出
手段601と第2の温度検出手段602との温度検出情
報は、前記定着ローラ305の表面に対する前記金属製
部材50(実質は金属製ローラ501)の圧着または圧
着解除のための因子として使用される。
【0074】具体的には、前記第1および第2の温度検
出手段601、602による検出値の差が所定値以上に
なったとき、前記金属製ローラ501を前記定着ローラ
305に圧着せしめ、また、検出値の差が所定の範囲に
戻ったら圧着解除するように構成してある。
【0075】本実施の形態においては、前記両温度検出
手段を介しての温度差が10℃以上になった場合、前記
金属製ローラ501を前記定着ローラ305の表面に圧
着させ、また、その温度差が2℃以下になったら圧着を
解除するように構成してある。
【0076】これは前述のように、例えば、幅Bの用紙
の連続定着処理において、通紙部と非通紙部との間の温
度差が20℃以上になり、斯様な状態下に、幅Aの用紙
上のトナー画像を定着処理したとき、上記領域間に、ト
ナー画像の光沢度の異なりが発生する。
【0077】実験的には、定着温度すなわち通紙部と非
通紙部との温度差が20℃程度になるとトナー画像の光
沢度が約8%も変化し、画質的に許容範囲の限界を示す
ことが多くの実験で究明されているので、本実施の形態
においては許容度の高い画質を安心して得ることができ
る温度差10℃を一方の臨界とした。
【0078】また、圧着解除の臨界を温度差2℃以下と
したが、これは制御のしやすさからであって、両温度検
出手段の検出値が同温度を示したときに圧着解除するよ
うにしても差し支えない。
【0079】上記は2つの領域間の温度差で金属製ロー
ラの圧着を行う態様としたが、所定枚数の定着処理後
(所定枚数の定着処理毎ともいえる)に前記金属製ロー
ラを圧着し、所定時間経過後または前述と同様に所定温
度差に戻った場合に圧着解除するように構成することも
できる。
【0080】所定枚数の決定方法は、例えば、小サイズ
紙の通紙部と非通紙部との温度変化を測定し、両部の温
度差が10℃になったときの通紙枚数とすればよい。
【0081】また、サイズが数種類におよぶ場合、例え
ば、定着ローラの長さ方向に対して4種類のサイズの異
なる用紙が使用される場合、最小サイズの用紙に対応す
る定着ローラ上の領域を前述した中央部領域として第1
の温度検出手段を配置するとともに、最大サイズの用紙
に対応し、かつ、直ぐ下のサイズの用紙の通過領域より
も外側の領域を前述した端部領域として第2の温度検出
手段を配置すれば基本的に前述と同じ効果が得られる。
【0082】但しその場合、発熱手段503は二番目に
大きなサイズの用紙に対応する長さ(発熱領域)が必要
であると同時に、連続的に定着処理されている用紙のサ
イズを記憶する記憶手段、前述のような温度差が生じた
場合、用紙の通紙部に対応し、かつ、当該用紙の通紙幅
にほぼ等しい範囲の定着ローラ表面に熱を供給できるよ
うに発熱手段を制御しうる構成等が必要となる。
【0083】なお、前記温度検出手段は熱電対、サーミ
スタ等基本的には何でも良いが、温度変化に対して追随
性(応答性)のよいものが望ましい。
【0084】
【発明の効果】極めて簡単な構成により、小サイズの転
写材を多数枚、連続的に定着処理しても、定着ローラ上
の通紙領域と非通紙領域との間の温度差を所定の範囲内
に維持しうるので、引き続き大きなサイズの用紙が使用
されても、前記両領域の境界部におけるトナー像の光沢
度に殆ど差のない定着処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラープリンタからなる画像形成装置の構成を
示す概略図である。
【図2】本願発明に係わる定着装置の具体的構成を説明
するための模式的側断面図である。
【図3】定着ローラと温度検出手段との位置関係、およ
び、使用される用紙のサイズに対する定着ローラの加熱
源および金属製ローラの発熱手段の発熱領域とを説明す
るための模式図である。
【符号の説明】
30 画像定着装置 300 加熱源 305 定着ローラ 315 圧着ローラ 50 金属製部材(温度制御補助部材) 501 金属製ローラ 503 発熱手段 60 温度検出装置 601 第1の温度検出手段 602 第2の温度検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 13/00 F16C 13/00 B H05B 3/00 335 H05B 3/00 335 Fターム(参考) 2H033 AA23 BA25 BA27 BA32 BB03 BB13 BB18 BB21 BB23 CA07 CA17 CA27 3J103 AA02 AA13 AA14 AA41 AA51 BA02 BA03 BA41 FA01 GA02 GA57 GA58 GA66 HA03 HA04 HA11 HA37 HA41 HA51 HA53 HA60 3K058 AA12 BA18 CA23 CA92 CE16 DA02 GA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性基体上に透光性弾性層、および、
    その外側に熱線吸収層を有する定着ローラと、前記定着
    ローラの複数の場所の温度を検知するための複数の温度
    検出手段とを有し、かつ、複数の前記温度検出手段の検
    出値が所定の関係になったとき、発熱手段を有する金属
    製部材を前記定着ローラ表面に当接させるように構成し
    た事を特徴とする画像定着装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段は、前記定着ローラの
    長手方向における略中央部領域と、端部領域に対応する
    2カ所に設置してある事を特徴とする請求項1に記載の
    画像定着装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記温度検出手段の検出値の最低
    値と最大値との差が10℃以上のとき、前記金属製部材
    を前記定着ローラ表面に当接させる事を特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の画像定着装置。
  4. 【請求項4】 前記金属製部材は、発熱手段を内包した
    金属製ローラである事を特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れか1項に記載の画像定着装置。
  5. 【請求項5】 透光性基体上に透光性弾性層、および、
    その外側に熱線吸収層を有する定着ローラと、前記定着
    ローラと圧接しながら回転する圧着ローラとを有し、所
    定枚数の定着処理の終了に対応して、金属製部材を前記
    定着ローラ表面に当接させるように構成したことを特徴
    とする画像定着装置。
  6. 【請求項6】 前記金属製部材は、発熱手段を内包した
    金属製のローラである事を特徴とする請求項5に記載の
    画像定着装置。
  7. 【請求項7】 加熱源を内包する定着ローラと、前記定
    着ローラに圧接しながら回転する圧着ローラとを有する
    画像定着装置において、温度制御用の金属製部材を前記
    定着ローラの表面に接離可能に設けた事を特徴とする画
    像定着装置。
  8. 【請求項8】 前記金属製部材は発熱手段を内包する金
    属製のローラであり、前記発熱手段の発熱領域は前記定
    着ローラの発熱領域よりも小さい事を特徴とする請求項
    7に記載の画像定着装置。
  9. 【請求項9】 前記定着ローラの長手方向における略中
    央部領域と、端部領域に対応する2カ所に温度検出手段
    を有し、当該温度検出手段の検出値が所定の関係になっ
    たとき、前記金属製部材を前記定着ローラの表面に当接
    させるように構成した事を特徴とする請求項7または請
    求項8に記載の画像定着装置。
  10. 【請求項10】 所定枚数の定着処理の終了に対応し
    て、前記金属製部材を前記定着ローラの表面に当接させ
    るように構成した事を特徴とする請求項7または請求項
    8に記載の画像定着装置。
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