JP2007232078A - パワーユニットが搭載された車両 - Google Patents
パワーユニットが搭載された車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007232078A JP2007232078A JP2006054008A JP2006054008A JP2007232078A JP 2007232078 A JP2007232078 A JP 2007232078A JP 2006054008 A JP2006054008 A JP 2006054008A JP 2006054008 A JP2006054008 A JP 2006054008A JP 2007232078 A JP2007232078 A JP 2007232078A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- oil
- side wall
- chamber
- rotation center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
【解決手段】ミッション室57に収納される変速機Mと、クラッチ室23に収納される湿式の摩擦式クラッチCとを備えるパワーユニットPにおいて、クラッチ室23には、クラッチCの下部Caのみを収容すると共に下部Caがクラッチ室23に貯留したオイルに漬かることを防ぐオイルガード80が配置される。オイルガード80は、下部Caを下方から覆う底壁81と、底壁81に連なると共に下部Caを左方から覆う一側壁82および下部Caを右方から覆う他側壁83とを有する。一側壁82の上縁82aは、ミッション室57とクラッチ室23との間でのオイルの出入りを可能とする連通路よりも上方で、かつ他側壁83の上縁83aよりも下方に位置する。
【選択図】図1
Description
請求項2記載の事項によれば、一側壁が他側壁よりも小さい分、オイルガードが一層小型化されるうえ、クラッチとオイルレベルとが相対的に傾斜したとしても、他側壁に比べて低い高さの一側壁を備えるオイルガードにより、クラッチに対する良好なオイル浸漬防止効果が確保される。
請求項3記載の事項によれば、伝動ギヤが固定具で結合されたクラッチのオイルガードへのオイルの侵入防止効果が高まるので、オイルガード内に溜まったオイルによるクラッチに対するオイル浸漬防止効果が高まる。
請求項4記載の事項によれば、クラッチおよび伝動ギヤによるオイルガード内のオイルの排出が効率よく行われるので、オイルガード内に溜まったオイルによるクラッチに対するオイル浸漬防止効果が高まる。
図1〜図3を参照すると、本発明が適用された車両としての小型4輪車に搭載されるパワーユニットPは、エンジンとしての内燃機関Eと、変速機としての常時噛合い式の歯車式変速機Mと、該変速機Mに対して内燃機関Eが発生する動力の伝達および遮断を行う湿式の摩擦式クラッチCと、変速機Mからの動力が伝達される終減速装置Rとを備える。変速機Mと、クラッチCと、終減速装置Rとは、内燃機関Eの動力を駆動輪としての後輪に伝達する動力伝達装置を構成する。
なお、実施形態において、前後、上下および左右は、車両を基準としたときの前後、上下および左右をそれぞれ意味する。
吸気弁13および排気弁14は、シリンダヘッド2に回転可能に支持されるカム軸16aにより駆動されるロッカアーム16bを備える頭上カム軸型の動弁装置16によりクランク軸6の回転に同期して開閉駆動されて、吸気ポート11および排気ポート12をそれぞれ開閉する。そのために、カム軸16aは、クランク軸6の左延出軸部6aに設けられる駆動スプロケット17aと、カム軸16aの左軸端部に設けられるカムスプロケット17bと、それらスプロケット17a,17bに掛け渡されるタイミングチェーン17cとから構成される動弁用伝動機構17により、クランク軸6の1/2の回転速度で回転駆動される。
変速機Mが収納されるミッション室57を含むクランク室7からのオイルおよびトルクコンバータ26からのオイルによるオイル雰囲気で充満しているクラッチ室23内に配置されたクラッチCは、ミッション室57からクラッチ室23内に突出したメイン軸51の軸端部に設けられる。クラッチCは、被動ギヤ29に一体回転可能に結合された入力部材としてのクラッチアウタ41と、被動ギヤ29とクラッチアウタ41との間に配置されて被動ギヤ29のトルクをクラッチアウタ41に伝達するゴム製のダンパ43と、交互に積層されて互いに摩擦係合可能な入力側クラッチ板44および出力側クラッチ板45を介して伝達されるクラッチアウタ41からの動力をメイン軸51に伝達する出力部材としてのクラッチインナ42と、クラッチ板44およびクラッチ板45を接離させるプレッシャプレート46と、被動ギヤ29とクラッチアウタ41とを軸方向で固定する固定部材であるサイドプレート47とを備える。
各クラッチ板44,45には、摩擦力を大きくするために、摩擦材で構成される摩擦層がコーティングされて設けられている。また、プレッシャプレート46は、クラッチアーム49aおよびカム機構を備えるリレーズ機構49により操作されて軸方向に移動し、クラッチスプリング46aの弾発力による両クラッチ板44,45の押圧および押圧解除を行って、クラッチCの断続状態を制御する。
カウンタ軸52において、ミッション室57から左方に突出する左軸端部には、左ケース半体3aおよび右ケース半体3bに回転可能に支持された駆動軸60を駆動する出力用駆動ギヤ61が設けられる。駆動ギヤ61は駆動軸60の左軸端部に設けられた出力用被動ギヤ62と噛合する。そして、カウンタ軸52から駆動軸60に伝達された動力は、駆動軸60に設けられたファイナル駆動ギヤ63から該駆動ギヤ63と噛合するファイナル被動ギヤ64に伝達され、変速機Mからの動力がディファレンシャル装置66に伝達される。
所定のオイルレベルAを形成するオイルが貯留するオイル室71は、ミッション室57を含むクランク室7に形成される第1オイル室71a(図3参照)と、クラッチ室23に形成される第2オイル室71b(図2参照)とから構成される。軸方向で互いに隣接するクランク室7(またはミッション室57)とクラッチ室23を仕切る仕切壁でもある右ケース半体3bには、ミッション室57とクラッチ室23との間でのオイルの出入りを可能とする2つの孔からなる連通路72が設けられる。このため、第1オイル室71aおよび第2オイル室71bは連通路72を介して連通し、車両が傾斜するなどして、第1オイル室71aおよび第2オイル室71bのオイルレベルAに差が生じるようなときには、連通路72を通じてオイルが出入りして、第1オイル室71aおよび第2オイル室71bにおけるオイルレベルAが同一になる。
また、オイル貯留部70の底部に形成されて第1オイル室71aのオイルが流入するオイル吸入室73からは、オイルストレーナ74を通過したオイルがオイルポンプ30により汲み上げられて、パワーユニットPの潤滑箇所およびトルクコンバータ26に供給される。
車両に搭載されたパワーユニットPにおいて、クラッチCが収納されるクラッチ室23には、クラッチCの下部Caのみおよび被動ギヤ29の下部29aのみを収容すると共にクラッチCの下部Caがクラッチ室23に貯留したオイルに漬かることを防ぐオイルガード80が配置され、オイルガード80は、両下部Ca,29aを下方から覆う底壁81と、底壁81に連なると共に下部Ca,29aを軸方向での一方向としての左方から覆う一側壁82と、底壁81に連なると共に下部Ca,29aを軸方向での他方向としての右方から覆う他側壁83とを有する。これにより、車両の走行状態または停車状態により、クラッチCが軸方向での左方でクラッチ室23内のオイルレベルAに対して相対的に近づくように傾斜した場合(例えば車両が左方に傾斜した状態にある場合、または車両が右方に旋回して遠心力によりオイルレベルAが変化する場合。)には、一側壁82によりオイルがオイルガード80の本体80a内(以下、単に「オイルガード80内」という。)に侵入することが防止され、またクラッチCが軸方向での右方でクラッチ室23内のオイルレベルAに対して相対的に近づくように傾斜した場合(例えば車両が右方に傾斜した状態にある場合、または車両が左方に旋回して遠心力によりオイルレベルAが変化する場合。)には、他側壁83によりオイルがオイルガード80内に侵入することが防止される。この結果、オイルガード80はクラッチCの下部Caのみを覆うので、オイル浸漬防止構造が小型化されるうえ、クラッチCとオイルレベルAとが相対的に近づくように傾斜したとしても、一側壁82および他側壁83により、オイルがオイルガード80内に侵入することが防止されるので、クラッチCに対するオイル浸漬防止効果が高まる。このため、クラッチ板44,45の摩擦層の間のオイル量の変化に起因するクラッチCの断続性能の変化が防止される。
変速機は、歯車式変速機以外の変速機であってもよい。
回転中心線L1,L2は車幅方向以外の方向に指向していてもよい。
Claims (4)
- ミッション室に収納される変速機と、クラッチ室に収納されて前記変速機への動力の伝達および遮断を行う湿式の摩擦式クラッチとを備えるパワーユニットが搭載された車両において、
前記クラッチ室には、前記クラッチの下部のみを収容すると共に前記下部が前記クラッチ室に貯留したオイルに漬かることを防ぐオイルガードが配置され、前記オイルガードは、前記下部を下方から覆う底壁と、前記底壁に連なると共に前記下部を前記クラッチの回転中心線方向での一方向から覆う一側壁と、前記底壁に連なると共に前記下部を前記回転中心線方向での他方向から覆う他側壁とを有することを特徴とする車両。 - 前記一側壁は、前記回転中心線方向で前記他側壁よりも前記ミッション室寄りに配置され、前記一側壁の上縁は、前記ミッション室と前記クラッチ室との間でのオイルの出入りを可能とする連通路よりも上方で、かつ前記他側壁の上縁よりも下方に位置することを特徴とする請求項1記載の車両。
- 前記クラッチの前記一方向寄りの部分には、前記クラッチに動力を伝達する伝動ギヤが固定具により結合され、前記一側壁は前記伝動ギヤを一方向から覆い、前記一側壁の上縁は、前記クラッチの回転中心線を中心とする径方向で前記固定具よりも外方で、前記回転中心線方向で前記伝動ギヤに近接していることを特徴とする請求項1または2記載の車両。
- 前記クラッチの前記一方向寄りの部分には、前記クラッチに動力を伝達する伝動ギヤが結合され、前記一側壁は、前記伝動ギヤを前記一方向から覆い、前記底壁は、前記回転中心線方向で前記一側壁から前記他側壁に向かうにつれて、前記クラッチよりも大径の前記伝動ギヤおよび前記クラッチに沿って、前記クラッチの回転中心線に近づくように傾斜することを特徴とする請求項1または2記載の車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006054008A JP4684133B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | パワーユニットが搭載された車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006054008A JP4684133B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | パワーユニットが搭載された車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007232078A true JP2007232078A (ja) | 2007-09-13 |
JP4684133B2 JP4684133B2 (ja) | 2011-05-18 |
Family
ID=38552877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006054008A Expired - Fee Related JP4684133B2 (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | パワーユニットが搭載された車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4684133B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52170144U (ja) * | 1976-06-18 | 1977-12-23 | ||
JPS55132531U (ja) * | 1979-03-15 | 1980-09-19 | ||
JPH0213688Y2 (ja) * | 1982-08-02 | 1990-04-16 | ||
JPH02171329A (ja) * | 1988-12-24 | 1990-07-03 | Honda Motor Co Ltd | 乗物用トランスミッションの潤滑油吸入路 |
JPH0545260U (ja) * | 1991-11-15 | 1993-06-18 | 小松フオークリフト株式会社 | 湿式クラツチの潤滑装置 |
JPH06288466A (ja) * | 1992-02-28 | 1994-10-11 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 内燃機関のオイル収納構造 |
-
2006
- 2006-02-28 JP JP2006054008A patent/JP4684133B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52170144U (ja) * | 1976-06-18 | 1977-12-23 | ||
JPS55132531U (ja) * | 1979-03-15 | 1980-09-19 | ||
JPH0213688Y2 (ja) * | 1982-08-02 | 1990-04-16 | ||
JPH02171329A (ja) * | 1988-12-24 | 1990-07-03 | Honda Motor Co Ltd | 乗物用トランスミッションの潤滑油吸入路 |
JPH0545260U (ja) * | 1991-11-15 | 1993-06-18 | 小松フオークリフト株式会社 | 湿式クラツチの潤滑装置 |
JPH06288466A (ja) * | 1992-02-28 | 1994-10-11 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 内燃機関のオイル収納構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4684133B2 (ja) | 2011-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7743758B2 (en) | Breather structure for internal combustion engine | |
JP2007315519A (ja) | パワーユニット | |
JP2010188992A (ja) | 4輪駆動車両 | |
JP2007092743A (ja) | 内燃機関の動弁系油圧制御弁配置構造 | |
JP2010174715A (ja) | 内燃機関 | |
WO2009098913A4 (ja) | 車両のパワーユニット | |
JP4331785B2 (ja) | パワーユニット及びそれを備えたモーターサイクル | |
JP5349395B2 (ja) | 鞍乗り型車両用エンジン | |
JP4684975B2 (ja) | 動力伝達装置 | |
JP4684133B2 (ja) | パワーユニットが搭載された車両 | |
JP4776506B2 (ja) | パワーユニットの速度センサ取付構造 | |
JP2008075713A (ja) | 車輌用エンジン | |
JP4878853B2 (ja) | 内燃機関 | |
US20080053271A1 (en) | Power unit case configured to house both an engine and a transmission, and power unit including same | |
JP4860224B2 (ja) | 動力伝達機構の組付構造 | |
JP2008151276A (ja) | 変速機の潤滑装置 | |
JP4540647B2 (ja) | 内燃機関のスタータモータ取付構造 | |
JP4636507B2 (ja) | V型内燃機関のクランク室潤滑構造 | |
JP6392975B2 (ja) | 内燃機関の潤滑油供給構造 | |
JP2008087606A (ja) | 変速機 | |
JP2006077650A (ja) | エンジン | |
JP2004092624A (ja) | エンジンのクランク軸のギヤ取付構造 | |
JPH04290662A (ja) | 内燃機関のクランクケース | |
JP2005090375A (ja) | エンジンの潤滑装置 | |
JP2007232079A (ja) | パワーユニットおよびディファレンシャル装置が搭載された車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081126 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090501 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101021 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101224 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110208 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4684133 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |