JP2010174715A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】バランサによってオイルが跳ね上げられてもオイル中にエアが入り難くするようにする。
【解決手段】駆動スプロケット58ならびに該駆動スプロケットに巻き掛けられるカムチェーン59の一部を収容するとともに下部にはオイルを溜め得るカムチェーン室57が機関本体13内に形成され、バランサ93がカムチェーン室内の下部に溜まったオイルを跳ね上げ得る位置でカムチェーン室に配置される内燃機関において、バランサ93を少なくとも上方から囲む壁部95が該バランサ93の外周に隣接するようにして機関本体13に設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、クランクケースで回転自在に支承されるクランクシャフトに設けられた駆動スプロケットならびに該駆動スプロケットに巻き掛けられるカムチェーンの一部を収容するとともに下部にはオイルを溜め得るカムチェーン室が、前記クランクケースを構成要素の一部とする機関本体内に形成され、前記クランクシャフトから伝達される動力で回転するバランサが、前記カムチェーン室内の下部に溜まったオイルを跳ね上げ得る位置で前記カムチェーン室に配置される内燃機関に関する。
クランクケースと、該クランクケースの側方を覆ってクランクケースに結合されるカバーとの間に、駆動スプロケットならびに該駆動スプロケットに巻き掛けられるカムチェーンの一部を収容するカムチェーン室が、その下部にオイルを溜め得るようにして形成され、カムチェーン室内の下部に溜まったオイルを跳ね上げ得る位置でカムチェーン室にバランサが収容、配置されるようにした内燃機関が、特許文献1で知られている。
特開2007−291950号公報
ところで、カムチェーン室の下部に溜まったオイルはオイルポンプに吸入され、内燃機関の潤滑部にオイルポンプから給油されるのであるが、バランサの回転によって撥ね上げられたオイルがオイル溜めに落下すると、オイル溜めのオイル中に気泡が生じ、オイルポンプによって吸引されるオイル中にエアが入り込み易くなる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、バランサによってオイルが跳ね上げられてもオイル中にエアが入り難くするようにした内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、クランクケースで回転自在に支承されるクランクシャフトに設けられた駆動スプロケットならびに該駆動スプロケットに巻き掛けられるカムチェーンの一部を収容するとともに下部にはオイルを溜め得るカムチェーン室が、前記クランクケースを構成要素の一部とする機関本体内に形成され、前記クランクシャフトから伝達される動力で回転するバランサが、前記カムチェーン室内の下部に溜まったオイルを跳ね上げ得る位置で前記カムチェーン室に配置される内燃機関において、前記バランサを少なくとも上方から囲む壁部が該バランサの外周に隣接するようにして前記機関本体に設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、上記第1の特徴の構成に加えて、前記壁部に、前記バランサおよび前記壁部間に溜まるオイルの一部を壁部の側方に排出する切欠きが設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、上記第2の特徴の構成に加えて、前記切欠きが、前記バランサの最外周の回転軌跡の最上部よりも上方に配置されることを第3の特徴とする。
本発明は、上記第2または第3の特徴の構成に加えて、前記クランクケースは、一対のケース半体が前記クランクシャフトの軸線と直交する平面に沿う合わせ面で結合されて成り、両ケース半体同士を締結する複数のボルトの少なくとも1つが、その一部を前記切欠きに臨ませて配置されることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、上記第1〜第4の特徴のいずれかの構成に加えて、前記カムチェーンをガイドするカムチェーンガイドの一端部を嵌合、支持するようにして略J字状に凹んだガイド支持部が、前記バランサの側方で前記クランクケースに一体に形成され、前記壁部が、前記ガイド支持部に連続して連なって前記クランクケースに一体に設けられることを第5の特徴とする。
第1の特徴の構成によれば、バランサの外周に隣接した壁部でバランサが少なくとも上方から囲まれるので、バランサの回転によって跳ね上げられたオイルを壁部に当てて集約し、壁部からオイルを滴下させるようにしてオイル中に気泡が生じ難くし、オイルポンプで吸入されるオイルにエアが入り込み難くすることができる。
第2の特徴の構成によれば、バランサおよび壁部間に溜まるオイルの一部を切欠きから壁部の側方に排出することでバランサの回転フリクションを低減することができる。
第3の特徴の構成によれば、切欠きがバランサの最外周の回転軌跡の最上部よりも上方に配置されるので、バランサで跳ね上げられたオイルが直接切欠きに到達し、そのまま壁部の側方に飛び出すのを防止することができる。
第4の特徴の構成によれば、一対のケース半体同士を締結する複数のボルトの少なくとも1つが、その一部を切欠きに臨ませて配置されるので、ボルトの配置レイアウト上、壁部が邪魔にならないようにしてボルトの配置レイアウトの自由度を高めることができる。
さらに第5の特徴の構成によれば、カムチェーンガイドの一端部を嵌合、支持するガイド支持部に連続するようにして壁部がクランクケースに一体に設けられるので、バランサで跳ね上げられたオイルを集約する機能をガイド支持部にも持たせることができ、オイルの集約効果を高めることができる。
内燃機関の要部縦断側面図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の4−4線断面図である。 左ケース半体の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5を参照しながら本発明の実施例1について説明すると、先ず図1において、自動二輪車には、単気筒の4サイクルである内燃機関Eの機関本体13が、クランクシャフト14の軸線を自動二輪車の左右方向に沿わせて搭載される。前記内燃機関Eは、その機関本体13の後部左側に突出する出力軸20を有しており、その出力軸20の外端部と、後輪の車軸(図示せず)との間に、無端状のチェーン22を有する伝動手段23が設けられ、内燃機関Eからの回転動力が伝動手段23を介して前記後輪に伝達される。
機関本体13は、クランクケース25と、該クランクケース25に結合されるシリンダブロック26と、シリンダブロック26に結合されるシリンダヘッド27と、シリンダヘッド27に結合されるヘッドカバー(図示せず)とを備える。
クランクシャフト14を回転自在に支承するクランクケース25は、自動二輪車への搭載時に右側に配置される右ケース半体29と、自動二輪車への搭載時に左側に配置される左ケース半体30とが、前記クランクシャフト14の軸線と直交する平面に沿う合わせ面31で相互に結合されて成るものであり、両ケース半体29,30はアルミニウム合金により形成される。しかもクランクケース25内には、クランクシャフト14の主要部を収容するクランク室32と、常時噛合式の変速機35が収容されるミッション室33とが、隔壁34で相互に隔てられるようにして形成される。
クランク室32内にはクランクシャフト14の主要部が収容されており、シリンダブロック26に摺動可能に嵌合されているピストン36に連なるコンロッド37の大端部がクランクピン38をクランクシャフト14に連結される。
前記変速機35は、前記クランクシャフト14と平行な軸線を有して右および左ケース半体29,30に回転自在に支承されるメインシャフト40と、該メインシャフト40と平行な軸線を有して前記両ケース半体29,30に回転自在に支承される出力軸20との間に、択一的に確立可能な複数変速段の歯車列たとえば第1〜第5速歯車列G1,G2,G3,G4,G5が設けられて成る。
前記出力軸20の左ケース半体30からの突出端部には、前記伝動手段23の一部を構成するスプロケット42が固定され、チェーン22が該スプロケット42に巻き掛けられる。また前記スプロケット42を覆うスプロケットカバー39が左ケース半体30に取付けられる。
自動二輪車への機関本体13の搭載状態で前記クランクシャフト14および前記メインシャフト40の右端部は右ケース半体29から突出し、メインシャフト40の右端部には、クランクシャフト14およびメインシャフト40間の動力接・断を切換える発進クラッチ43が装着され、該発進クラッチ43の入力部材44には、前記クランクシャフト14の回転動力が一次減速装置45を介して伝達される。而して一次減速装置45は、クランクシャフト14の右端部に固定される駆動ギヤ46と、該駆動ギヤ46に噛合するようにして前記メインシャフト40に相対回転自在に支承される被動ギヤ47とから成り、被動ギヤ47が、前記メインシャフト40に相対回転自在に支承される前記入力部材44に連結される。
前記右ケース半体29には、前記発進クラッチ43の一部を臨ませる開口部50を有して機関本体13の一部を構成する右カバー48が前記一次減速装置45を覆うようにして締結されており、前記発進クラッチ43を覆うクラッチカバー49が前記開口部50を閉じるようにして右カバー48に締結される。
図2および図3を併せて参照して、自動二輪車への機関本体13の搭載状態で前記クランクシャフト14の左端部は左ケース半体30から突出し、該クランクシャフト14の左端部にはロータ56が固定され、前記機関本体13の一部を構成して左ケース半体30に締結される発電機カバー53にはステータ55が固定され、該ステータ55および前記ロータ56は発電機54を構成する。
クランクケース25の左ケース半体30および発電機カバー53間にはカムチェーン室57が形成されており、こカムチェーン室57内で前記クランクシャフト14には駆動スプロケット58が固定される。該駆動スプロケット58と、カムチェーン室57に一部が収容されるようにして駆動スプロケット58に巻き掛けられる無端状のカムチェーン59と、シリンダヘッド27に回転自在に支承されるカムシャフト(図示せず)に固定されて前記カムチェーン59が巻き掛けられる被動スプロケット(図示せず)とで、クランクシャフト14の回転動力を1/2に減速した回転速度で前記カムシャフトに伝達する調時伝動装置61が構成され、シリンダブロック26およびシリンダヘッド27には、前記カムチェーン室57に下端部を通じさせて上下に延びるカムチェーン通路63が前記カムチェーン59を走行させるようにして形成される。
前記クランクシャフト14および前記駆動スプロケット58は、図2の矢印64で示す方向に回転するものであり、そのような駆動スプロケット58の回転によって駆動スプロケット58および被動スプロケット60間を走行するカムチェーン59を、その緊張側でガイドするカムチェーンガイド65の一端部を嵌合、支持するガイド支持部66が略J字状に凹んだ形状を有してクランクケース25の左ケース半体30に一体に形成される。
また前記カムチェーン59の緩み側の外周に接触してカムチェーン59に張りを持たせるためのテンショナ67の一端部が支軸68でクランクケース25の左ケース半体30に回動自在に支承されており、テンショナ67の他端側は、シリンダヘッド27に取付けられるテンショナリフタ(図示せず)によって、カムチェーン59側に向けて弾発付勢される。
図3に注目して、クランクケース25の下部にはクランク室32の下部に通じる第1オイル溜まり71が形成され、クランクケース25の下部およびカムチェーン室57内の下部にはクランク室32内の圧力変動に応じて開閉するリード弁73を第1オイル溜まり71との間に介在させる第2オイル溜まり72と、第2オイル溜まり72との間にオイルストレーナ75を介在させる第3オイル溜まり74とが形成される。而して第2オイル溜まり72内は、図示しないブリーザ通路を介して大気に開放されており、第2オイル溜まり72内の圧力は大気圧となっている。また前記リード弁73は右ケース半体29および左ケース半体30間に挟持される。また前記オイルストレーナ75は左ケース半体30および発電機カバー53間に挟持される。
第3オイル溜まり74内のオイルはオイルポンプ76で汲み上げられるものであり、このオイルポンプ76は、ポンプ軸77の内端に固定されるインナーロータ78と、該インナーロータ78に噛合するアウターロータ79とを有してトロコイド式に構成され、自動二輪車への搭載状態では前記クランクシャフト14よりも前方に配置されるようにしてクランクケース25の右および左ケース半体29,30間に設けられる。
クランクケース25の右および左ケース半体29,30には、前記クランクシャフト14と平行な軸線を有して前記クランクシャフト14の前方に配置されるバランサ軸80が回転自在に支承されており、クランクシャフト14の前記右ケース半体29からの突出部に設けられた第1駆動ギヤ81に、前記バランサ軸80の前記右ケース半体29からの突出部に設けられた第1被動ギヤ82が噛合され、バランサ軸80はクランクシャフト14からの動力伝達によって回転する。
また前記バランサ軸80の上方には、右ケース半体29に外側から結合される右カバー48と、右カバー48の外面に締結されるポンプカバー83とでポンプハウジング84が構成されるウォータポンプ85が配置されており、このウォータポンプ85は、前記バランサ軸80と平行なポンプ軸86を備える。
ポンプ軸86は、ポンプハウジング84のうち前記右カバー48を液密にかつ回転自在に貫通するものであり、ポンプハウジング84内に突入したポンプ軸86の一端部に回転羽根87が同軸に固着され、ポンプ軸86の他端部は前記右ケース半体29で回転自在に支承される。
前記クランクシャフト14の前記右ケース半体29からの突出部には、第1駆動ギヤ81と並ぶ第2駆動ギヤ88が固定されており、この第2駆動ギヤ88に噛合する第2被動ギヤ89が前記ポンプ軸86に固定され、ウォータポンプ85のポンプ軸86にもクランクシャフト14からの回転動力が伝達される。
前記バランサ軸80の左ケース半体30からの突出部には第3駆動ギヤ90が固定され、前記オイルポンプ76におけるポンプ軸77の左ケース半体30からの突出端部には、第3駆動ギヤ90に噛合する第3被動ギヤ91が固定される。したがってオイルポンプ76のポンプ軸77には、クランクシャフト14からの回転動力がバランサ軸80を介して伝達される。
前記バランサ軸80の左ケース半体30からの突出端部にはカムチェーン室57内に配置されるバランサ93が固定され、該バランサ93は、バランサ軸80とともに図2の矢印94で示す方向に回転する。またカムチェーン室57内の下部は、第2オイル溜め72の一部を形成するものであり、図2の鎖線Lで示すように、カムチェーン室57内の下部にはオイルが溜められる。一方、前記バランサ93は、その一部をカムチェーン室57内の下部に溜まったオイル中に浸漬し得る位置に配置されており、カムチェーン室57内の下部に溜められたオイルがバランサ93で跳ね上げられることになる。
ところで、カムチェーン室57の下部に溜まったオイルはオイルポンプ76に吸入されるのであるが、バランサ93の回転によって撥ね上げられたオイルが第2オイル溜め72に落下すると、第2オイル溜め72のオイル中に気泡が生じ、オイルポンプ76によって吸引されるオイル中にエアが入り込み易くなる。そこで前記バランサ93を少なくとも上方から覆う壁部95、この実施例1にあっては前記バランサ93を上方から囲むようにして円弧状に形成される壁部95が、バランサ93の外周に隣接するようにして機関本体13のうちクランクケース25の左ケース半体30に一体に設けられる。
図4および図5を併せて参照して、前記バランサ93の側方で前記クランクケース25の左ケース半体30にはカムチェーンガイド65の一端部を嵌合、支持するようにして略J字状に凹んだガイド支持部66が一体に形成されており、壁部95は、前記ガイド支持部66に連続して連なるようにして、前記左ケース半体30に一体に設けられる。
また前記壁部95には、バランサ93および壁部95間に溜まるオイルの一部を壁部95の側方に排出する切欠き96が設けられており、この切欠き96は、バランサ93の最外周の回転軌跡RTの最上部よりも上方に配置されるようにして前記壁部95に設けられる。
ところでクランクケース25は、右ケース半体29および左ケース半体30が複数のボルトで締結されて成るものであるが、それらのボルトの少なくとも1つ、この実施例1では1つののボルト98を挿通せしめるためのボス部97が、前記切欠き96に対応した位置で壁部95の外周から外側に膨らむようにして壁部95と一体に形成されており、前記ボス部97に挿通されるボルト98の拡径頭部98aの一部が前記切欠き96に臨んで配置される。
図2に注目して、前記左ケース半体30には、駆動スプロケット58の回転方向64に対向する位置で駆動スプロケット58に近接する方向に突出する突出部99が、駆動スプロケット58で撥ね上げられたオイルを集約すべく一体に設けられる。また左ケース半体30の下部には、カムチェーン室57内に溜められたオイルの液面が低下したときにバランサ93の回転で生じるオイルの波立ちがオイルストレーナ75側に及ばないようにするための邪魔板100が、バランサ93およびオイルストレーナ75間に介在するようにした一体に設けられる。
次にこの実施例1の作用について説明すると、クランクシャフト14に設けられた駆動スプロケット58と、該駆動スプロケット58に巻き掛けられるカムチェーン59の一部とを収容するカムチェーン室57が、機関本体13におけるクランクケース25および発電機カバー53間に形成され、クランクシャフト14から伝達される動力で回転するバランサ93が、カムチェーン室57内の下部に溜まったオイルを跳ね上げ得る位置でカムチェーン室57に配置されるのであるが、前記バランサ93を少なくとも上方から囲むようにして該バランサ93の外周に隣接する壁部95、この実施例1にあっては前記バランサ93を上方から囲むようにして円弧状に形成される壁部95が、バランサ93の外周に隣接するようにして機関本体13のうちクランクケース25の左ケース半体30に一体に設けられる。
したがってバランサ93の回転によって跳ね上げられたオイルを壁部95に当てて集約し、壁部95からオイルを滴下させるようにしてオイル中に気泡が生じ難くし、オイルポンプ76で吸入されるオイルにエアが入り込み難くすることができる。
しかも壁部95には、バランサ93および壁部95間に溜まるオイルの一部を壁部95の側方に排出する切欠き96が設けられており、バランサ93および壁部95間に溜まるオイルの一部を壁部95の側方に排出することでバランサ93の回転フリクションを低減することができる。また切欠き96がバランサ93の最外周の回転軌跡RTの最上部よりも上方に配置されるので、バランサ93で跳ね上げられたオイルが直接切欠き96に到達し、そのまま壁部95の側方に飛び出すのを防止することができる。
ところでクランクケース25は、右ケース半体29および左ケース半体30を複数のボルトで締結されて成るものであり、それらのボルトの少なくとも1つ、この実施例1では1tのボルト98が、その一部を切欠き96に臨ませて配置されるので、ボルト98の配置レイアウト上、壁部95が邪魔にならないようにしてボルト98の配置レイアウトの自由度を高めることができる。
さらに前記バランサ93の側方で前記クランクケース25の左ケース半体30にはガイド支持部66が一体に形成されており、壁部95は、前記ガイド支持部66に連続して連なるようにして、前記左ケース半体30に一体に設けられるので、バランサ93で跳ね上げられたオイルを集約する機能をガイド支持部66にも持たせることができ、オイルの集約効果を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
13・・・機関本体
14・・・クランクシャフト
25・・・クランクケース
29・・・右ケース半体
30・・・左ケース半体
31・・・合わせ面
58・・・駆動スプロケット
59・・・カムチェーン
57・・・カムチェーン室
65・・・カムチェーンガイド
66・・・ガイド支持部
93・・・バランサ
95・・・壁部
96・・・切欠き
98・・・ボルト
RT・・・回転軌跡

Claims (5)

  1. クランクケース(25)で回転自在に支承されるクランクシャフト(14)に設けられた駆動スプロケット(58)ならびに該駆動スプロケット(58)に巻き掛けられるカムチェーン(59)の一部を収容するとともに下部にはオイルを溜め得るカムチェーン室(57)が、前記クランクケース(25)を構成要素の一部とする機関本体(13)内に形成され、前記クランクシャフト(14)から伝達される動力で回転するバランサ(93)が、前記カムチェーン室(57)内の下部に溜まったオイルを跳ね上げ得る位置で前記カムチェーン室(57)に配置される内燃機関において、前記バランサ(93)を少なくとも上方から囲む壁部(95)が該バランサ(93)の外周に隣接するようにして前記機関本体(13)に設けられることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記壁部(95)に、前記バランサ(93)および前記壁部(95)間に溜まるオイルの一部を壁部(95)の側方に排出する切欠き(96)が設けられることを特徴とする請求項1記載の内燃機関。
  3. 前記切欠き(96)が、前記バランサ(93)の最外周の回転軌跡(RT)の最上部よりも上方に配置されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関。
  4. 前記クランクケース(25)は、一対のケース半体(29,30)が前記クランクシャフト(14)の軸線と直交する平面に沿う合わせ面(31)で結合されて成り、両ケース半体(29,30)同士を締結する複数のボルトの少なくとも1つ(98)が、その一部を前記切欠き(96)に臨ませて配置されることを特徴とする請求項2または3記載の内燃機関。
  5. 前記カムチェーン(59)をガイドするカムチェーンガイド(65)の一端部を嵌合、支持するようにして略J字状に凹んだガイド支持部(66)が、前記バランサ(93)の側方で前記クランクケース(25)に一体に形成され、前記壁部(95)が、前記ガイド支持部(66)に連続して連なって前記クランクケース(25)に一体に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関。
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