JP6392975B2 - 内燃機関の潤滑油供給構造 - Google Patents

内燃機関の潤滑油供給構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6392975B2
JP6392975B2 JP2017507199A JP2017507199A JP6392975B2 JP 6392975 B2 JP6392975 B2 JP 6392975B2 JP 2017507199 A JP2017507199 A JP 2017507199A JP 2017507199 A JP2017507199 A JP 2017507199A JP 6392975 B2 JP6392975 B2 JP 6392975B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankcase
internal combustion
combustion engine
oil
supply structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017507199A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016151742A1 (ja
Inventor
秀智 若狭
秀智 若狭
広之 杉浦
広之 杉浦
裕樹 永田
裕樹 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Publication of JPWO2016151742A1 publication Critical patent/JPWO2016151742A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6392975B2 publication Critical patent/JP6392975B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/06Lubricating systems characterised by the provision therein of crankshafts or connecting rods with lubricant passageways, e.g. bores
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の潤滑油供給構造に関する。
従来の内燃機関の潤滑油供給構造において、クランクケースの背部内面に形成したオイル受け部でオイルを回収し、クラッチレバーのホルダを介して変速機の軸部材にオイルを供給するものが、例えば下記特許文献1に示されている。
しかし、下記特許文献1に示されるものにおいては、内燃機関のプライマリ従動ギヤの回転によるオイルの跳ね上げを利用してオイルを回収しようとすると、オイル受け部を形成する位置が重力方向によって規定される場合があるため、クランクケースの背面寄りに位置する部位にオイルを供給する場合が課題となっていた。
特開2003−056682号公報(図5〜図7)
本発明は、上記従来技術に鑑み、簡易に構成することができ、クランクケースの背面寄りに位置する部位にオイルを供給できる内燃機関の潤滑油供給構造を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、クランク軸を収容するクランク室を構成するクランクケースと、同クランクケースに収容された複数の歯車と、燃焼室が形成されたシリンダヘッドと、前記クランク軸の回転と連動して前記燃焼室の吸気弁および排気弁の開閉操作を行う動弁機構とを有し、動弁機構を駆動する伝動部材を収容する空間をなす伝動部材収容室が形成された内燃機関の潤滑油供給構造において、前記伝動部材収容室内にオイル受け部が形成され、同オイル受け部に開口するオイル導入口が、前記クランクケースの上壁内に通じて形成され、前記内燃機関の前記歯車の回転を検出するセンサを収容するセンサ収容室が、前記クランクケース内に向け開口して前記クランクケースの上壁に形成され、前記オイル受け部から前記センサ収容室まで致る通路部が、前記オイル導入口と連通して前記クランクケースの上壁内に形成され、前記センサ収容室にはオイル排出口が形成されて前記通路部と連通することを特徴とする内燃機関の潤滑油供給構造。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記オイル排出口は前記オイル受け部よりも鉛直方向下方に形成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記通路部は、前記オイル導入口から前記オイル排出口に掛けて下方に傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記オイル受け部から前記通路部へ向かう前記オイル導入口は、クランク軸軸方向の一方側に指向して形成されるとともに、前記通路部から前記センサ収容室に向かう前記オイル排出口は、クランク軸軸方向の他方側に指向して形成されたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記クランクケースは、クランク軸軸方向において分割された左右分割式クランクケースであり、前記クランクケースの左側半体および右側半体の合わせ面に開口した箱状空間の両開口部を互いに重ねることにより前記通路部が構成されたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記クランクケースは、クランク軸軸方向において分割された左右分割式クランクケースであり、前記クランクケースの左側半体および右側半体のうちの一方に前記オイル受け部および前記センサ収容室が形成されたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記クランクケースの左側半体および右側半体の上壁の壁面から上方へ膨出して形成された締結部材挿通部の直下に前記箱状空間が形成されたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記内燃機関は、前記クランクケース内に多段変速機を収容し、同多段変速機は前記クランク軸からの回転を受けて回転駆動されるメイン軸と、前記メイン軸と平行に配置され、駆動車輪と連動するカウンタ軸とを有し、前記センサのセンサ部と対向された歯車は、前記カウンタ軸と常時連動回転する歯車であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の内燃機関の潤滑油供給構造において、前記センサのセンサ部と対向された前記歯車は、前記メイン軸に相対回転可能に軸支された歯車であることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、上記の課題を解決するために、
クランク軸を収容するクランク室を構成するクランクケースと、同クランクケースに収容された複数の歯車と、燃焼室が形成されたシリンダヘッドと、前記クランク軸の回転と連動して前記燃焼室の吸気弁および排気弁の開閉操作を行う動弁機構とを有する内燃機関の潤滑油供給構造において、
前記内燃機関内にオイル導入口が形成され、前記内燃機関の前記歯車の回転を検出するセンサを収容するセンサ収容室が、前記クランクケース)内に向け開口して前記クランクケースの上壁に形成され、前記オイル導入口から前記センサ収容室まで至る通路部が、前記オイル導入口と連通して前記クランクケースの上壁内に形成され、前記センサ収容室にはオイル排出口が形成されて前記通路部と連通することを特徴とする内燃機関の潤滑油供給構造である。
請求項11に記載の発明は、上記の課題を解決するために、
クランク軸を収容するクランク室を構成するクランクケースと、同クランクケースに収容された複数の歯車と、燃焼室が形成されたシリンダヘッドと、前記クランク軸の回転と連動して前記燃焼室の吸気弁および排気弁の開閉操作を行う動弁機構とを有する内燃機関の潤滑油供給構造において、
前記内燃機関内にオイル導入口が形成され、前記内燃機関の前記歯車の回転を検出するセンサを収容するセンサ収容室が、前記クランクケース)内に向け開口して前記クランクケースの上壁に形成され、前記オイル導入口から前記センサ収容室まで至る通路部が形成され、前記センサ収容室にはオイル排出口が形成されて前記通路部と連通することを特徴とする内燃機関の潤滑油供給構造である。
請求項1に記載の発明の内燃機関の潤滑油供給構造によれば、伝動部材収容室内において、伝動部材から飛散したオイルや気体と交じり合ったオイルミストを、伝動部材収容室に形成されオイル導入口が開口したオイル受け部で回収し、回収したオイルをオイル導入口と連通してクランクケースの上壁内に形成された通路部からオイル排出口を介して、クランクケース内に向け開口してクランクケースの上壁に形成されたセンサ収容室内に送り出し、センサ収容室から歯車に向けて滴下させることにより、クランクケースの背面寄りに位置する部位にオイルを供給できる内燃機関の潤滑油供給構造を、簡易に構成することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、重力によりオイルが、オイル受け部から通路部経由オイル排出口に導かれるので、ポンプを不要として内燃機関の潤滑油供給構造を簡易に構成することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または請求項2の発明の効果に加え、通路部に傾斜面が形成されたことにより、特にオイルミストの接触面積が増えるので、気液分離作用を促すことができる。
請求項4の発明によれば、請求項1ないし請求項3のいずれか一項の発明の効果に加え、オイル導入口から通路部に入ったオイルが、方向を逆転して通路部からオイル排出口に出て行くため、迂回路が構成されることになり、ラビリンス効果を奏して、特にオイルミストの移動距離を稼ぐことで気液分離を促すことができる。
請求項5の発明によれば、請求項1ないし請求項4のいずれか一項の発明の効果に加え、通路部が、クランクケースの左側半体および右側半体の箱状空間を組み合わせて構成されたので、オイルを貯留する空間を確保することができ、歯車の潤滑を継続的に行うことができる。
請求項6の発明によれば、請求項1ないし請求項5のいずれか一項の発明の効果に加え、クランクケースの左側半体および右側半体のうちの、オイル受け部およびセンサ収容室が形成されない他方のクランクケースの半体の構造を単純化することができるので、製造コストの低減に寄与する。
請求項7の発明によれば、請求項5または請求項6の発明の効果に加え、クランクケースに締結部材挿通部を形成する際に形成される膨出部の直下に通路部を形成する箱状空間が形成されたので、内燃機関のコンパクト化に寄与する。
請求項8の発明によれば、請求項1ないし請求項7のいずれか一項の発明の効果に加え、センサを車速センサとして使用することができるとともに、センサを伝って対向する歯車にオイルを滴下できるため、そこから他の歯車にオイルが供給されて、多段変速機の潤滑油供給構造を簡易に構成することができる。
請求項9の発明によれば、請求項8の発明の効果に加え、クランク軸と隣接するメイン軸側の歯車を検知することによって車速検出をすることができ、センサおよびセンサ収容室の配置による内燃機関の肥大化を抑制でき、ひいては内燃機関をコンパクトにできる。
請求項10に記載の発明の内燃機関の潤滑油供給構造によれば、
内燃機関内において、内燃機関内に飛散したオイルや気体と交じり合ったオイルミストを、オイル導入口で回収し、回収したオイルをオイル導入口と連通してクランクケースの上壁内に形成された通路部からオイル排出口を介して、クランクケース内に向け開口してクランクケースの上壁に形成されたセンサ収容室内に送り出し、センサ収容室から歯車に向けて滴下させることにより、クランクケースの背面寄りに位置する部位にオイルを供給できる内燃機関の潤滑油供給構造を、簡易に構成することができる。
請求項11に記載の発明の内燃機関の潤滑油供給構造によれば、
内燃機関内において、内燃機関内に飛散したオイルや気体と交じり合ったオイルミストを、オイル導入口で回収し、回収したオイルを通路部からオイル排出口を介して、クランクケース内に向け開口してクランクケースの上壁に形成されたセンサ収容室内に送り出し、センサ収容室から歯車に向けて滴下させることにより、クランクケースの背面寄りに位置する部位にオイルを供給できる内燃機関の潤滑油供給構造を、簡易に構成することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の潤滑油供給構造を備えた内燃機関を搭載した自動二輪車の右側面図である。 図5中II−II矢視による、クランクケースの右側半体の右立面断面である。 図5中III−III矢視による、クランクケースの右側半体の右立面断面である。 図5中IV−IV矢視による、クランクケースの右側半体およびシリンダブロックの左立面図である。 図4中V−V矢視による、クランクケースの平面断面図である。 図4中VI−VI矢視による、多段変速機のメイン軸、カウンタ軸と複数の変速用ギヤの断面図である。 本実施形態の変形例を示す、クランクケースの右側半体の左立面断面図である。
図1から図7に基づき、本発明の一実施形態およびその変形例に係る内燃機関の潤滑油供給構造につき説明する。
本実施形態において内燃機関3は、自動二輪車1に搭載された場合が示され、特許請求の範囲および本明細書の説明における前後左右上下等の向きは、本実施形態の内燃機関の潤滑油供給構造を備えた内燃機関3を、自動二輪車1に搭載した状態での車両(自動二輪車)の向きに従うものとする。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
本実施形態に係る自動二輪車1の右側面が図1に示されるように、本実施形態の自動二輪車1の車体フレーム2は、ヘッドパイプ20からは、後方にメインフレーム21が、若干下方に傾斜して延出した後に、下方に屈曲してメイン急傾斜部21aを形成しているとともに、ヘッドパイプ20からはさらに車幅方向中央を斜め後下方に向けてダウンフレーム22が延出している。
内燃機関3におけるクランクケース30の前部が、ダウンフレーム22の下部の支持ブラケット22aに上下2か所でハンガーボルト3aにより取り付けられ、クランクケース30の後部が、メインフレーム21のメイン急傾斜部21aの支持ブラケットに上下2か所でハンガーボルト3aにより取り付けられて、内燃機関3が車体フレーム2に支持される。
メインフレーム21の屈曲部からは左右一対のシートレール25が途中屈曲部を形成しながら後方に延出しており、シートレール25の屈曲部とメイン急傾斜部21aの中央部とを連結したバックステー26がシートレール25を支持している。
以上のような車体フレーム2において、ヘッドパイプ20にはフロントフォーク10が枢支され、その下端に前輪11が軸支され、フロントフォーク10の枢軸の上端に操舵ハンドル12が設けられ、メインフレーム21の下部に設けられたピボット軸27に前端を軸支されたリヤフォーク13が後方へ延出し、その後端に後輪(本発明における「駆動車輪」)14が軸支され、リヤフォーク13の中央部とバックステー26との間にリヤクッション15が介装されている。
メインフレーム21には燃料タンク16が左右両側に跨るように架設され、燃料タンク16の後方にシート17がシートレール25に支持されて設けられている。
車体フレーム2のダウンフレーム22の上部を左右両側からフロントカバー18Aが覆い、内燃機関3とシート17との間の左右両側をサイドカバー18Bが覆い、シートレール25の後半をリヤカバー18Cが覆っている。
本実施形態に係る内燃機関3は、そのクランクケース30内の後部に多段変速機5(図3、図6参照)を一体に備えて、いわゆるパワーユニットを構成しており、そのクランク軸31を、自動二輪車1の車幅方向、すなわち左右方向に配向させて、気筒を若干前傾させて起立した姿勢で、自動二輪車1に搭載された空冷単気筒のSOHC型4ストロークサイクル内燃機関である。
内燃機関3は、左右方向に指向したクランク軸31を回転自在に軸支するクランクケース30の斜め上方にシリンダブロック32およびシリンダヘッド33が順次重ねられて図示しないスタッドボルトにより一体に締結され、シリンダヘッド33の上にはシリンダヘッドカバー34が被せられ、シリンダブロック32、シリンダヘッド33、シリンダヘッドカバー34はクランクケース30から僅かに前方に前傾して突設されている。
クランクケース30から突出した内燃機関3の出力軸52の出力スプロケット28に巻き掛けられた駆動チェーン29が、後輪14側の被動スプロケット14aに架渡されて後輪14に動力が伝達される。
図1に示されるように、シリンダヘッド33から後方に延出した吸気管45は、スロットルボディ46を介してエアクリーナ47に連結している。
シリンダヘッド33から前方に延出した排気管48は、下方に屈曲し、さらに後方に屈曲してクランクケース30の下面に沿って後方にかつ右側に寄って後輪14の右側に配置されたマフラー49に連結されている。
排気管48の中途部には排気浄化触媒9が内装されている。
図4にクランクケース30の右側半体30Rの、左側半体30Lとの合わせ面30Raが示されるように、内縁機関3のクランクケース30は、アルミ合金の鋳造により形成された左側半体30Lと右側半体30Rとが、互いの合わせ面30La、30Raで合わされて、複数のケース締結ボルト30aにより一体に結合して構成される左右割り構造であり(図5参照)、クランク軸を収容するクランク室38を構成する。
図4中V−V矢視によるクランクケース30の平面断面図である図5に、クランクケース30の右側半体30Rと左側半体30Lからなる左右割り構造が示される。
また、図5に示されるように、クランクケース30の左側にクランク軸31の左端に取付けられたACジェネレータ42が設けられ、クランクケース30の右側にメイン軸51の右端側に取付けられた多板式の変速クラッチ55が設けられ、右側半体30Rに締結されるクラッチカバー56で覆われる。
また、シリンダヘッド33内に設けられる動弁機構6(図2参照)を駆動するためにクランク軸31と動弁機構6との間に掛け渡されるカムチェーン(本発明における「伝動部材」)61が、クランクケース30の右側側部からシリンダブロック32、シリンダヘッド33の右側側部にかけて設けられたカムチェーン室(本発明における「伝動部材収容室」)60内に収容されている。
左側半体30Lの左立壁35Lと右側半体30Rの右立壁35Rとの間、すなわちクランク室38の後部には、後述のように、メイン軸51とカウンタ軸52に備えられた複数の変速用ギヤ(本発明における「複数の歯車」)53が収容され、所定の変速がなされる(図6参照)。
メイン軸51とカウンタ軸52の複数の変速用ギヤ53による変速後の内燃機関3の回転動力は、カウンタ軸52によって出力される。
カウンタ軸52は、クランクケース30の左側半体30Lを左方に貫通して外部に突出して、内燃機関3の最終の出力軸52となっており、突出部位に出力スプロケット28がスプライン嵌合されている。
出力スプロケット28に巻き掛けられる駆動チェーン29が、後輪14側(図1参照)の被動スプロケット14aに架渡されてチェーン伝達機構が構成され、後輪14に動力が伝達される。
また、図5中のII−II矢視によるクランクケース30の右側半体30Rの右立面断面が図2に、III−III矢視による右側半体30Rの右立面断面が図3に示される。
前述の図4は、図5中のIV−IV矢視による、右側半体30Rの左立面図であり、前述のように、右側半体30Rの、左側半体30Lとの合わせ面30Raが示される。
図2は、図5に示されるように、カムチェーン室60を通る右側半体30R、シリンダブロック32、シリンダヘッド33等の右立面断面図であり、クランク軸31の右端部に嵌着されたカムチェーン駆動スプロケット62と、動弁機構6のカムシャフト63の右端部に嵌着されたカムチェーン従動スプロケット64と、両スプロケット62、64間に掛け回されたカムチェーン61が示される。
動弁機構6において、カムチェーン従動スプロケット64はカムチェーン駆動スプロケット62の倍の径を有し、クランク軸31の1/2の回転数で同期してカムシャフト63が回転され、吸気ロッカアーム65iと排気ロッカアーム65eを揺動して、燃焼室36の吸気弁37i、排気弁37eをそれぞれ所定のタイミングで開閉駆動する。
なお、図2において、57R、58Rは、クランクケース30の右側半体30Rの右立壁35Rにおける、多段変速機5のメイン軸51、カウンタ軸52の各右側ボールベアリングである。
図3は、図5に示されるように、クランク室38と、シリンダブロック32におけるシリンダボア32aとを削いで通る、右側半体30Rおよびシリンダブロック32の右立面断面図であり、シリンダボア32a内に摺動自在に嵌装されたピストン40が、クランク室38中のクランク軸31のクランクピン39とコンロッド41で連結されていることが示される。
ピストン40の上面に向かって、シリンダヘッド33には燃焼室36が形成されている(図2参照)。
クランクケース30内のクランク室38の後部はミッション室50を構成しており、クランク軸31に近い側に、多段変速機5のメイン軸51、遠い側にカウンタ軸52が配設され、各軸51、52にはそれぞれ所定の複数の変速用ギヤ53が設けられて、互いに噛合している。
再び、図2を参照して、クランクケース30の右側半体30Rの上壁70Rがカムチェーン室60に致る箇所のカムチェーン室60の内面には、カムチェーン室60内に向けて突設されたオイル受け部71が形成されており、オイル受け部71内に開口するオイル導入口72が、クランクケース30の上壁70R内に通じて形成されている。
また、図3を参照して、クランクケース30の右側半体30Rの上壁70Rには、オイル導入口72より後方で、多段変速機5のメイン軸51の上方の位置に、クランクケース30内に向け開口して、円筒開口状の磁気センサ収容室(本発明における「センサ収容室」)75が形成されている。
磁気センサ収容室75には、内燃機関の複数の変速ギヤ53の一つに対向するようにセンサ部8aを指向させて変速用ギヤ53の回転を検出する磁気センサ(本発明における「センサ」)8が収容される。
オイル導入口72は、上壁70R内に形成された通路部73と連通しており、通路部73は、クランク室38の上方にあってクランク軸31の回転に沿う上壁70Rの形状に従って、後方に向けて下方に傾斜して設けられている。
一方、磁気センサ収容室75にはその径方向内側に向けて開口するオイル排出口74が形成されており、通路部73の下端側と連通している。
すなわち、オイル受け部71から磁気センサ収容室75まで致る通路部73が、オイル導入口72と連通してクランクケース30の上壁70R内に形成されている。
カムチェーン室60の内面には、カムチェーン61から飛散した潤滑用のオイルやオイルミストが付着し、また、動弁機構6を潤滑後のオイルが付着し、クランク室38内に向けて還流すべく流下するが、その一部がオイル受け部71で捕集され、オイル導入口72から通路部73に流入し、通路部73を流下したオイルは、オイル排出口74から磁気センサ収容室75に入り、磁気センサ8周りの間隙から、磁気センサ8を伝って、磁気センサ8が検知しようとした複数の変速ギヤ53の一つに向けて滴下することとなる。
すなわち、本実施形態では、カムチェーン室60内において、カムチェーン61から飛散したオイルや気体と交じり合ったオイルミストを、カムチェーン室60に形成されオイル導入口72が開口したオイル受け部71で回収し、回収したオイルを通路部73からオイル排出口74を介して磁気センサ収容室75内に送り出し、磁気センサ収容室75から複数の変速ギヤ53の一つに向けて滴下させることにより、内燃機関3の潤滑油供給構造が簡易に構成することができた。
また、オイル排出口74はオイル受け部71よりも鉛直方向下方に形成されており、重力によりオイルが、オイル受け部71から通路部73経由オイル排出口74に導かれるので、ポンプを不要として内燃機関3の潤滑油供給構造が簡易に構成されている。
図4は、図5中IV−IV矢視による、右側半体30Rおよびシリンダブロック32の左立面図であり、クランクケース30の右側半体30Rの、左側半体30Lとの合わせ面30Raが示される。図4においては、クランク軸31、メイン軸51、カウンタ軸52は断面とせず、左軸端から臨むように示される。
図4に示されるように、合わせ面30Raにオイルの通路部73の右半部分が開口しており、通路部73の右半部分は、右側半体30Rの上壁70Rの壁面から上方へ膨出して形成された、ケース締結ボルト30aを挿通させるための締結部材挿通部76Rの直下に形成された箱状空間77Rをなしている。
図4中V−V矢視によるクランクケース30の平面断面図である図5に示されるように、クランクケース30の左側半体30Lにも、同様に左側半体30Lの上壁70L(右側半体30Rを示す図4中の対応位置にカギカッコ付きで示す)の壁面から上方へ膨出して形成された、ケース締結ボルト30aを挿通させるための締結部材挿通部76L(図4中の対応位置にカギカッコ付きで示す)の直下に形成された箱状空間77Lをなして、右側半体30Rとの合わせ面30Laに開口する通路部73の左半部分が形成されている。
すなわち、クランクケース30は、クランク軸31方向に分割された左右分割式クランクケースであり、クランクケース30の左側半体30Lおよび右側半体30Rの合わせ面30La、30Raに開口した箱状空間77L、77Rの両開口部を互いに重ねて組み合わせることにより通路部73が構成されたので、オイルを貯留する空間を確保することができ、変速ギヤ53の潤滑を継続的に行うことができる。
また、通路部73を形成する箱状空間77L、77Rが、クランクケース30に締結部材挿通部76L、76Rを形成する際に形成される膨出部の直下に形成されたので、内燃機関3のコンパクト化に寄与している。
そして、本実施形態では、クランクケース30の左側半体30Lおよび右側半体30Rのうちの一方である右側半体30Rにオイル受け部71および磁気センサ収容室75が形成されたので、オイル受け部71および磁気センサ収容室75が形成されない他方のクランクケース30の左半体30Lの構造を単純化することができるため、製造コストの低減に寄与するものとなっている。
また、図4に示されるように、通路部73は、その上方に開口するオイル導入口72から下方に開口するオイル排出孔74に掛けて下方に傾斜する傾斜面73aを有しており、傾斜面73aが形成されたことにより、特にオイルミストの接触面積が増えるので、気液分離作用を促すことができるものとなっている。
また、図5に示されるように、オイル受け部71から通路部73へ向かうオイル導入口72は、クランク軸31軸方向の一方側となる左方向に指向して形成されるとともに、通路部73から磁気センサ収容室75に向かうオイル排出口74は、クランク軸31軸方向の他方側となる右方向に指向して形成されている。
そのため、オイル導入口72から通路部73に入ったオイルが、方向を逆転して通路部73からオイル排出口74に出て行くため、迂回路が構成されることになり、ラビリンス効果を奏して、特にオイルミストの移動距離を稼ぐことで気液分離を促すことができるものとなっている。
図6は、図4中VI−VI矢視による多段変速機5のメイン軸51、カウンタ軸52と複数の変速用ギヤ53の断面図である。
シフトドラム等からなるチェンジ機構は、公知のものであり、図示省略してある。
本実施形態の多段変速機5は、メイン軸51と、カウンタ軸52と、プライマリ従動ギヤ54と、多板式の変速クラッチ55を備えた、4段変速機である。
メイン軸51の左端は左側ボールベアリング57Lを介してクランクケース30の左立壁35Lに、中央部は右側ボールベアリング57Rを介してクランクケース30の右立壁35Rに、それぞれ回転可能に支持されている。
メイン軸51の右端側にはプライマリ従動ギヤ54と、変速クラッチ55が備えられる。
カウンタ軸52の左端側は左側ボールベアリング58Lを介してクランクケース30の左立壁35Lに、右端側は右側ボールベアリング58Rを介してクランクケース30の右立壁35Rに、それぞれ回転可能に支持されている。
変速クラッチ55はメイン軸51上の右端側に構成されており、プライマリ従動ギヤ54が回転自在に支持されるとともに、プライマリ従動ギヤ54には回転方向を連結されたクラッチアウタ55aが軸方向の移動を規制されて設けられている。
プライマリ従動ギヤ54はクランク軸31に設けられる図示しないプライマリ駆動ギヤに常時噛合うギヤであり、クラッチアウタ55aはプライマリ従動ギヤ54と一体に回転する。
そして、メイン軸51の右端にはクラッチインナ55b(図5参照)が軸方向の移動を規制されてスプライン嵌合されており、図示しない公知のクラッチ機構により、クラッチアウタ55aとクラッチインナ55bとの断接が行われ、クランク軸31からプライマリ従動ギヤ54に入力された回転動力がメイン軸51に伝達され、メイン軸51が回転する。
メイン軸51とカウンタ軸52には、それぞれ複数の変速用ギヤ53が設けられ、図示していないチェンジ機構の操作によって、1速〜4速の変速がなされる。
カウンタ軸52はこの多段変速機5の出力軸52であり、カウンタ軸52の左端には後輪駆動用の出力スプロケット28が固定され、後輪駆動用の駆動チェーン29が掛け回されている。
メイン軸51には、複数の変速用ギヤ53として、右側ボールベアリング57Rと左側ボールベアリング57Lの間で、プライマリ従動ギヤ54側から順に、1速駆動ギヤM1x、3速駆動ギヤM3w、4速駆動ギヤM4s、2速駆動ギヤM2wが設けられている。
カウンタ軸52には、複数の変速用ギヤ53として、1速被動ギヤC1w、3速被動ギヤC3s、4速被動ギヤC4w、2速被動ギヤC2xが、同順に設けてある。
そして、各速の駆動ギヤと被動ギヤは、それぞれ常時噛み合っている。
添字xは、軸と一体または軸に固定されている空転不可の歯車、添字wは、軸上の所定の位置で軸に対して空転可能の歯車、添字sは、スプラインによって保持され、空転不可であるが、軸方向摺動可能の歯車である。
運転者の意思によって図示しないチェンジ機構のシフトフォークF1、F2が軸方向摺動可能歯車(添字s)を駆動して、隣の空転歯車(添字w)にドグクラッチにより係合し、所定の変速がなされる。
シフトフォークF1は、4速駆動ギヤM4sに係合し、シフトフォークF2は、3速被動ギヤC3sに係合する。
メイン軸51において、3速駆動ギヤM3wと4速駆動ギヤM4sとの間にドグクラッチD1、4速駆動ギヤM4sと2速駆動ギヤM2wとの間にドグクラッチD2が設けられる。
カウンタ軸52において、1速被動ギヤC1wと3速被動ギヤC3sとの間にドグクラッチD3、3速被動ギヤC3sと4速被動ギヤC4wとの間にドグクラッチD4が設けられる。
図6に図示の状態はニュートラルであり、各ドグクラッチD1〜D4は解除されており、1速被動ギヤC1wは1速駆動ギヤM1xによっては空転させられ、4速被動ギヤC4wは4速駆動ギヤM4sによっては空転させられるだけで、メイン軸51からカウンタ軸52に回転は伝わらない。
その逆に、3速駆動ギヤM3wは3速被動ギヤC3sによっては空転させられ、2速駆動ギヤM2wは2速被動ギヤC2xによっては空転させられるだけで、カウンタ軸52からメイン軸51に回転は伝わらない。
シフトフォークF2により3速被動ギヤC3sが右に移動し、ドグクラッチD3が係合すると、1速被動ギヤC1wの回転はドグクラッチD3により、3速被動ギヤC3sを介してカウンタ軸52に伝わり1速が成立する。
シフトフォークF1により4速駆動ギヤM4sが左に移動し、ドグクラッチD2が係合すると、メイン軸51の回転が4速駆動ギヤM4sを介して、ドグクラッチD2により2速駆動ギヤM2wに伝わり、2速が成立する。
シフトフォークF1により4速駆動ギヤM4sが右に移動し、ドグクラッチD1が係合すると、メイン軸51の回転が4速駆動ギヤM4sを介して、ドグクラッチD1により3速駆動ギヤM3wに伝わり、3速が成立する。
シフトフォークF2により3速被動ギヤC3sが左に移動し、ドグクラッチD4が係合すると、4速被動ギヤC4wの回転はドグクラッチD4により、3速被動ギヤC3sを介してカウンタ軸52に伝わり4速が成立する。
図3に示されるように、メイン軸51の上方には車速センサとして用いる磁気センサ8が取付けられるが、図6中に2点鎖線の太矢印で示すように、磁気センサ8は、内燃機関3の複数の変速用ギヤ53の一つであるメイン軸51の3速駆動ギヤM3w(本発明における「複数の歯車の一つ」)に対向するようにセンサ部8aを指向させている。
磁気センサ8は3速駆動ギヤM3wの回転を検出するセンサであり、ギヤの歯先が通過するときの磁束変化を電気信号に変換して回転速度を検出するものである。
メイン軸51の3速駆動ギヤM3wは空転歯車であり、メイン軸10と連動していない。
しかし、3速駆動ギヤM3wは、出力軸であるカウンタ軸52の空転不可・軸方向摺動可能の3速被動ギヤC3sに常時噛み合っているので、カウンタ軸52の回転と常時連動回転している。
カウンタ軸52は、更に、カウンタ軸52に設けられた後輪駆動用の出力スプロケット28と駆動チェーン29と被動スプロケット14aを介して自動二輪車1の駆動車輪である後輪14に常時連動している。自動二輪車1の後輪14の回転速度は、ほぼ自動二輪車1の対地速度に比例している。したがって、メイン軸51の3速駆動ギヤM3wの回転速度を基にして自動二輪車1の速度を算出することが可能である。
すなわち、本実施形態において、内燃機関3は、クランクケース30内に多段変速機5を収容し、多段変速機5はクランク軸31からの回転を受けて回転駆動されるメイン軸51と、メイン軸51と平行に配置され、後輪(本発明における「駆動車輪」)14と連動するカウンタ軸52とを有し、磁気センサ8はそのセンサ部8aを、カウンタ軸52と常時連動回転する3速駆動ギヤM3w(本発明における「歯車」)と対向させている。
そのため、磁気センサ8を車速センサとして使用するとともに、磁気センサ8が対向する3速駆動ギヤM3wにオイルを滴下できるため、そこから他の複数の変速ギヤ53にオイルが供給されて、多段変速機5の潤滑油供給構造を簡易に構成することができる。
また、磁気センサ8と対向させた3速駆動ギヤM3wは、カウンタ軸52と常時連動回転し、且つメイン軸51に相対回転可能に軸支されたギヤなので、メイン軸51の回転と関わりなく車速検出が可能であり、クランク軸51と隣接するメイン軸51側の3速駆動ギヤM3wを検知することで車速検出をすることができ、磁気センサ8および磁気センサ収容孔75の配置による内燃機関3の肥大化が抑制され、ひいては内燃機関3をコンパクトにすることができた。
以上、本発明に係る実施形態の内燃機関の潤滑油供給構造につき説明したが、本発明の態様が上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。
例えば、本発明の内燃機関は、請求項1の要件を備える内燃機関であればよい。
また、伝動部材は、実施形態のカムチェーンに限らず、2軸間の回転位相を正確に保つものであれば、コグベルト(歯付きベルト)等、他の手段であってもよい。
また、上記実施形態では、通路部73をなす左右の箱状空間77L、77Rは、クランクケース30の左側半体30Lおよび右側半体30Rの上壁70L、70Rの壁面から上方へ膨出して形成された、ケース締結ボルト30aを挿通させるための締結部材挿通部76L、76Rの直下に形成されたが、締結部材挿通部76L、76Rは他の目的の締結部材挿通部76L′、76R′であってもよい。
図7は、そのような変形例を示すクランクケース30の右側半体30Rの左立面断面図である。なお、右側半体30Rを示す図7では図示されない左側半体30Lの部分は、対応する位置にカギカッコを付して示している。
図7に示される変形例においては、クランクケース30の右側半体30Rの上壁70Rがシリンダブロック32に致る箇所には、ケース締結ボルト30aを挿通させるための締結部材挿通部76L、76Rに代えて、クランクケース30の左側半体30Lおよび右側半体30Rの上壁70L、70Rの壁面から上方へ膨出して形成された、内燃機関3を車体フレーム2に搭載するためハンガーボルト3aを挿通させるための締結部材挿通部76L′、76R′が備えられている。
そして、ハンガーボルト3aを挿通させるための締結部材挿通部76L′、76R′の直下には同様にオイルの通路部73をなす箱状空間77L、77Rが形成されている。
したがって、図7に示される変形例においても、通路部73を形成する箱状空間77L、77Rが、クランクケース30に締結部材挿通部76L′、76R′を形成する際に形成される膨出部の直下に形成されたので、内燃機関3のコンパクト化に寄与している。
なお、本明細書の説明において、各機器の左右の配置は、説明の便宜上、図示のものに特定して記載したが、上記実施形態に図示するものと左右逆となる配置のものであってもよく、本発明に含まれる。
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…内燃機関、3a…ハンガーボルト、5…多段変速機、6…動弁機構、8…磁気センサ(本発明における「センサ」)、8a…センサ部、14…後輪(本発明における「駆動車輪」)、14a…被動スプロケット、28…出力スプロケット、29…駆動チェーン、30…クランクケース、30a…ケース締結ボルト、30L…左側半体、30La…右側半体30Rとの合わせ面、30R…右側半体、30Ra…左側半体30Lとの合わせ面、31…クランク軸、32…シリンダブロック、32a…シリンダボア、33…シリンダヘッド、34…シリンダヘッドカバー、36…燃焼室、37i…吸気弁、37e…排気弁、38…クランク室、45…吸気管、48…排気管、50…ミッション室、51…メイン軸、52…カウンタ軸、53…複数の変速用ギヤ(本発明における「複数の歯車」)、54…プライマリ従動ギヤ、55…変速クラッチ、60…カムチェーン室(本発明における「伝動部材収容室」)、61…カムチェーン(本発明における「伝動部材」)、62…カムチェーン駆動スプロケット、63…カムシャフト、64…カムチェーン従動スプロケット、70L…上壁、70R…上壁、71…オイル受け部、72…オイル導入口、73…通路部、73a…傾斜面、74…オイル排出口、75…磁気センサ収容室(本発明における「センサ収容室」)、76L…締結部材挿通部、76R…締結部材挿通部、77L…箱状空間、77R…箱状空間、M3w…3速駆動ギヤ(本発明における「センサ部(8a)と対向された歯車」、「歯車」)

Claims (11)

  1. クランク軸(31)を収容するクランク室(38)を構成するクランクケース(30)と、同クランクケース(30)に収容された複数の歯車(53)と、燃焼室(36)が形成されたシリンダヘッド(33)と、前記クランク軸(31)の回転と連動して前記燃焼室(36)の吸気弁(37i)および排気弁(37e)の開閉操作を行う動弁機構(6)とを有し、
    動弁機構(6)を駆動する伝動部材(61)を収容する空間をなす伝動部材収容室(60)が形成された内燃機関(3)の潤滑油供給構造において、
    前記伝動部材収容室(60)内にオイル受け部(71)が形成され、同オイル受け部(71)に開口するオイル導入口(72)が、前記クランクケース(30)の上壁(70R)内に通じて形成され、
    前記内燃機関(3)の前記歯車(53)の回転を検出するセンサ(8)を収容するセンサ収容室(75)が、前記クランクケース(30)内に向け開口して前記クランクケース(30)の上壁(70R)に形成され、
    前記オイル受け部(71)から前記センサ収容室(75)まで至る通路部(73)が、前記オイル導入口(72)と連通して前記クランクケース(30)の上壁(70R,70L)内に形成され、前記センサ収容室(75)にはオイル排出口(74)が形成されて前記通路部(73)と連通することを特徴とする内燃機関の潤滑油供給構造。
  2. 前記オイル排出口(74)は前記オイル受け部(71)よりも鉛直方向下方に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  3. 前記通路部(73)は、前記オイル導入口(72)から前記オイル排出口(74)に掛けて下方に傾斜する傾斜面(73a)を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  4. 前記オイル受け部(71)から前記通路部(73)へ向かう前記オイル導入口(72)は、クランク軸(31)軸方向の一方側に指向して形成されるとともに、前記通路部(73)から前記センサ収容室(75)に向かう前記オイル排出口(74)は、クランク軸(31)軸方向の他方側に指向して形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  5. 前記クランクケース(30)は、クランク軸(31)軸方向において分割された左右分割式クランクケースであり、前記クランクケース(30)の左側半体(30L)および右側半体(30R)の合わせ面(30La,30Ra)に開口した箱状空間(77L,77R)の両開口部を互いに重ねることにより前記通路部(73)が構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  6. 前記クランクケース(30)は、クランク軸(31)軸方向において分割された左右分割式クランクケースであり、前記クランクケース(30)の左側半体(30L)および右側半体(30R)のうちの一方に前記オイル受け部(71)および前記センサ収容室(75)が形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  7. 前記クランクケース(30)の左側半体(30L)および右側半体(30R)の上壁(70L,70R)の壁面から上方へ膨出して形成された締結部材挿通部(76L,76R)の直下に前記箱状空間(77L,77R)が形成されたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  8. 前記内燃機関(3)は、前記クランクケース(30)内に多段変速機(5)を収容し、同多段変速機(5)は前記クランク軸(31)からの回転を受けて回転駆動されるメイン軸(51)と、前記メイン軸(51)と平行に配置され、駆動車輪(14)と連動するカウンタ軸(52)とを有し、前記センサ(8)のセンサ部(8a)と対向された歯車(M3w)は、前記カウンタ軸(52)と常時連動回転する歯車であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  9. 前記センサ(8)のセンサ部(8a)と対向された前記歯車(M3w)は、前記メイン軸(51)に相対回転可能に軸支された歯車であることを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の潤滑油供給構造。
  10. クランク軸(31)を収容するクランク室(38)を構成するクランクケース(30)と、同クランクケース(30)に収容された複数の歯車(53)と、燃焼室(36)が形成されたシリンダヘッド(33)と、前記クランク軸(31)の回転と連動して前記燃焼室(36)の吸気弁(37i)および排気弁(37e)の開閉操作を行う動弁機構(6)とを有する内燃機関(3)の潤滑油供給構造において、
    前記内燃機関(3)内にオイル導入口(72)が形成され、
    前記内燃機関(3)の前記歯車(53)の回転を検出するセンサ(8)を収容するセンサ収容室(75)が、前記クランクケース(30)内に向け開口して前記クランクケース(30)の上壁(70R)に形成され、
    前記オイル導入口(72)から前記センサ収容室(75)まで至る通路部(73)が、前記オイル導入口(72)と連通して前記クランクケース(30)の上壁(70R,70L)内に形成され、前記センサ収容室(75)にはオイル排出口(74)が形成されて前記通路部(73)と連通することを特徴とする内燃機関の潤滑油供給構造。
  11. クランク軸(31)を収容するクランク室(38)を構成するクランクケース(30)と、同クランクケース(30)に収容された複数の歯車(53)と、燃焼室(36)が形成されたシリンダヘッド(33)と、前記クランク軸(31)の回転と連動して前記燃焼室(36)の吸気弁(37i)および排気弁(37e)の開閉操作を行う動弁機構(6)とを有する内燃機関(3)の潤滑油供給構造において、
    前記内燃機関(3)内にオイル導入口(72)が形成され、
    前記内燃機関(3)の前記歯車(53)の回転を検出するセンサ(8)を収容するセンサ収容室(75)が、前記クランクケース(30)内に向け開口して前記クランクケース(30)の上壁(70R)に形成され、
    前記オイル導入口(72)から前記センサ収容室(75)まで至る通路部(73)が形成され、前記センサ収容室(75)にはオイル排出口(74)が形成されて前記通路部(73)と連通することを特徴とする内燃機関の潤滑油供給構造。
JP2017507199A 2015-03-24 2015-03-24 内燃機関の潤滑油供給構造 Active JP6392975B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/058812 WO2016151742A1 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 内燃機関の潤滑油供給構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016151742A1 JPWO2016151742A1 (ja) 2017-12-21
JP6392975B2 true JP6392975B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=56977087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017507199A Active JP6392975B2 (ja) 2015-03-24 2015-03-24 内燃機関の潤滑油供給構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6392975B2 (ja)
WO (1) WO2016151742A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EA202092391A1 (ru) * 2020-07-13 2022-01-31 Пауэрхаус Энджин Солюшнз Свитселанд АйПи Холдинг ГмбХ Система двигателя внутреннего сгорания

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3966604B2 (ja) * 1998-03-31 2007-08-29 本田技研工業株式会社 エンジンにおける潤滑装置
JP2003056682A (ja) * 2001-08-22 2003-02-26 Honda Motor Co Ltd エンジンの潤滑構造
JP2006132367A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Fuji Heavy Ind Ltd バーチカルエンジンの潤滑装置
JP4982316B2 (ja) * 2007-09-25 2012-07-25 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2016151742A1 (ja) 2017-12-21
WO2016151742A1 (ja) 2016-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007314065A (ja) 車両の動力伝達装置
JP2007315518A (ja) 車両の潤滑装置
JP2011021522A (ja) エンジンのブリーザ構造
JP2013217473A (ja) ギアボックスおよびそれを備えた鞍乗型車両
JP6392975B2 (ja) 内燃機関の潤滑油供給構造
JP4918538B2 (ja) エンジンのクランクケース
JP6160063B2 (ja) 変速機用ギヤシフト装置
JP5809829B2 (ja) エンジンの潤滑構造
JP7127376B2 (ja) 車両
JP2008075713A (ja) 車輌用エンジン
JP4781203B2 (ja) 内燃機関のユニットケース構造
JP2010127265A (ja) 車両用エンジン
JP5850890B2 (ja) 内燃機関のブリーザ構造
JP2006105131A (ja) 自動二輪車用エンジン
JP6847894B2 (ja) 内燃機関
US8794090B2 (en) Vehicle power unit
JP4540647B2 (ja) 内燃機関のスタータモータ取付構造
JP2008151276A (ja) 変速機の潤滑装置
JP4437726B2 (ja) エンジン
JP2016053326A (ja) 多気筒エンジン
JP7380924B2 (ja) 内燃機関
JP7200283B2 (ja) 変速機ユニット
JP6187187B2 (ja) 動力伝達機構の潤滑構造
US8857285B2 (en) Saddle type vehicle and vehicle power unit
JP2005308001A (ja) エンジンのバランサ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A529 Written submission of copy of amendment under article 34 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A5211

Effective date: 20170830

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180823

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6392975

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150