JP2007230224A - 画像形成方法、画像形成装置および印刷物 - Google Patents

画像形成方法、画像形成装置および印刷物 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷する画像の状態あるいは画像を印刷する記録媒体の状態に応じた最適な印刷制御を行うことができる画像形成方法および画像形成装置を提供でき、上記画像形成方法により作成された高品質な画像が印刷された印刷物を提供できる。
【解決手段】 各画素が千鳥状に配列された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像について、前記第2の画像データが重畳されている領域と前記第2の画像データが重畳されていない領域とを判別し、前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されていない領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御し、前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されている領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、たとえば、複数の発熱体をライン状に配列してなるライン形のサーマルヘッドを用いて熱転写記録を行なう熱転写記録方式に用いる画像処理方法および画像処理装置に係り、特にIDカード(たとえば各種の免許証)等の個人認証用顔画像などの多階調画像を熱転写記録する溶融型熱転写記録方式に用いる画像処理方法および画像処理装置に関する。また、本発明は、上記画像処理方法および画像処理装置を用いて作成された記録物に関する。
従来、たとえば、各種免許証、クレジットカード、会員証などの個人認証用の顔画像が入った画像表示体に顔画像を記録する方法としては、昇華型熱転写記録方法が主流となっている。この昇華型熱転写記録方法は、フィルム状の支持体の上に昇華性(あるいは、熱移行性)の染料を熱転写可能にコーティングしてなる熱転写リボンと、昇華性染料を受容できる受容層を有する被記録媒体とを重ね合わせ、サーマルヘッドなどにより、記録する原画像データに基づき熱転写リボンを選択的に加熱し、被記録媒体に所望の画像を昇華転写記録するものである。
この昇華型熱転写記録方法では、階調性豊かなカラー画像が手軽に記録できることは広く一般的に知られている。しかしながら、昇華型熱転写記録方法では、昇華性材料で染色できる材料が限られており、限られた被記録媒体に対してのみしか適応できないという欠点がある。また、一般的に昇華性染料は、耐光性、耐溶剤性などの画像耐久性が劣っているという欠点もある。
一方、溶融型熱転写記録方法は、フィルム状の支持体の上に着色顔料あるいは染料を樹脂あるいはワックスなどのバインダに分散させたものをコーティングしてなる熱転写リボンを選択的に加熱し、被記録媒体にバインダごと転写し、所望の画像を記録するものである。
この溶融型熱転写記録方法では、着色材料を一般的に耐光性の良いといわれる無機および有機顔料を選択できる。また、溶融型熱転写記録方法では、バインダに用いる樹脂やワックスなどを工夫することができる。このため、溶融型熱転写記録方法では、耐溶剤性を向上させることができる。また、溶融型熱転写記録方法では、基本的にバインダに対する接着性を有している被記録媒体であれば何でもよく、幅広い被記録媒体を選択することができるなど、昇華型熱転写記録方法に対して利点がある。
しかしながら、溶融型熱転写記録方法は、転写したドットのサイズを変化させて階調記録を行なうドット面積階調法を用いている。このため、溶融型熱転写記録方法では、ドットサイズを正確にコントロールして多階調記録を行なうのには、様々な工夫が必要となる。たとえば、転写する画素(ドット)の配列をいわゆる千鳥状に並べて記録する方法(以降、これを交互駆動方法と称す)がある(たとえば、特許文献1参照)。この交互駆動方法を用いると、サーマルヘッドの隣り合う発熱体の熱干渉が減らせられ、隣接画素の影響を受けることなく、ドットサイズをコントロールすることができるため、良好な多階調記録を行なうことができる。
また、IDカードなどの記録媒体には、紫外線などにより励起される蛍光顔料を含む無色透明なインクで形成された蛍光画像が印刷されている場合がある。また、このような蛍光画像は、上記交互駆動方法で印刷される領域の周囲が、連続した画像で印刷(全画素が印刷)されていることもある。これは、蛍光画像の周り(連続した画像で印刷される領域)を強く発光させてコントラストを付け、見栄えを良くさせる効果を目的としたものである。このような手法は、広く一般的に知られている。
特公平6−59739号公報
しかしながら、上述した従来の技術には、以下のような課題がある。
上記のように、交互駆動方式では、画像を構成する各画素(ドット)を千鳥状に並び替えて画像を形成する。このため、ドットを転写しない部分の画素情報は、失われてしまう。顔画像のような多階調画像では千鳥状に画素情報が失われても、顔画像としての情報を失うことはない。しかし、文字や幾何学模様など2値画像では、千鳥状にドットを転写してしまうと、ドットが転写されない部分の画素情報を失ってしまい、文字や幾何学模様として機能しなくなるという可能性がある。
また、IDカードなどの印刷物には、見栄えを良くするために、種々の画像が重ねて印刷される場合がある。たとえば、蛍光画像などの背景画像に別の画像が重ねて印刷ことがある。さらに、全画素が印刷される領域と交互駆動方法で印刷される領域とからなる蛍光画像に、別の画像を重ねて合わせて印刷することもある。このような場合、溶融型熱転写記録方式では、種々の画像を重ねた領域ごとに印刷状態が異なることが起こる。すなわち、画像の状態、あるいは、記録媒体の状態などが部分的に異なっている状態において上記画像を均一なエネルギで印刷すると、記録媒体に印刷された画像(印刷結果)は、所望の画像を得られない領域があるという課題がある。
この発明の一形態は、上記のような課題を解決するものであり、種々の画像を部分的に重ね合わせた画像を印刷する場合であっても、画像全体を良好な状態で印刷することができる画像形成方法および画像形成装置を提供することを目的する。また、上記画像形成方法を用いて印刷された印刷物を提供することを目的とする。
この発明の一形態としての画像形成方法は、印刷機構により記録媒体に画像を形成するための画像形成方法であって、各画素が千鳥状に配列された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像について、前記第2の画像データが重畳されている領域と前記第2の画像データが重畳されていない領域とを判別し、前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されていない領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御し、前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されている領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する。
この発明の一形態としての画像形成方法は、印刷機構により記録媒体に画像を形成するための画像形成方法であって、記録媒体上の特定領域に画像が形成される領域と前記特定領域以外の領域に画像が形成される領域とを判別し、前記特定領域以外の領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御し、前記特定領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する。
この発明の一形態としての画像形成装置は、印刷機構により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、各画素が千鳥状に配列された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像について、前記第2の画像データが重畳されている領域と前記第2の画像データが重畳されていない領域とを判別する判別手段と、前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されていない領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御する第1の制御手段と、前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されている領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する第2の制御手段とを有する。
この発明の一形態としての画像形成装置は、印刷機構により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記記録媒体上の特定領域に画像が形成される領域と前記特定領域以外の領域に画像が形成される領域とを判別する判別手段と、前記特定領域以外の領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御する第1の制御手段と、前記特定領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する第2の制御手段とを有する。
この発明の一形態としての印刷物は、印刷機構により画像が形成された印刷物であって、各画素が千鳥状の配列された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像において、第1の制御パターンで制御された印刷機構により印刷された前記第2の画像データが重畳されていない領域と、前記重畳画像において、前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンで印刷された前記第2の画像データが重畳されている領域とを有する。
この発明の一形態としての印刷物は、印刷機構により画像が形成された印刷物であって、第1の制御パターンで制御された印刷機構により画像が印刷されている特定領域以外の領域と、前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンで制御された印刷機構により画像が印刷された特定領域とを有する。
この発明の一形態によれば、画像全体を良好な状態で印刷することができる画像形成方法および画像形成装置を提供でき、上記画像形成方法を用いて印刷された印刷物を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る種々の画像処理方法が適用される画像処理装置の構成例を概略的に示すものである。
この画像処理装置は、図1に示すように、スキャナ部1、入力補正部2、色補正部3、画像重畳部4、熱制御処理部5、および、エンジン部6などにより構成される。なお、上記入力補正部2、色補正部3、画像重畳部4および熱制御処理部5は、ハードウエアにより構成するようにしても良いし、図示しないCPUなどの演算処理部が図示しない記憶部に記憶されているプログラムを実行することにより実現される機能であっても良い。
上記スキャナ部(画像読取部)1は、画像を取得するためのものである。たとえば、上記スキャナ部1は、原稿の画像を、R(赤),G(緑),B(青)信号に分化された、カラー多階調画像(白黒多階調画像でもよい)の画像信号(画像データ)として読み取る。上記スキャナ部により入力された画像データは、入力補正部2に送られる。上記入力補正部2は、上記スキャナ1により入力された画像信号に対して、例えばガンマ補正等の補正を行う。上記色補正部3は、上記入力補正部2により補正された画像データを、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、あるいは、C,M,Y,K(ブラック)の各成分に分解した画像データに補正する。
上記色補正部3によりC,M,YまたはC,M,Y,Kに分解された画像データは、別の画像情報を重畳するための画像重畳部4に送られる。上記画像重畳部4は、上記色補正部3により生成された画像データに別の画像データを重畳する重畳処理を行う。上記画像重畳部4により生成された画像データは、熱制御処理部5へ送られる。また、上記画像重畳部4は、記録媒体に記録する画像データの状態あるいは画像データを印刷する記録媒体の状態などを判定する判定手段としても機能するものとする。なお、判定手段は、上記熱制御処理部5により実現するようにしても良い。
上記熱制御処理部5は、エンジン部6に対する制御を行う制御手段として機能する。上記熱制御処理部5は、印刷する画像の状態あるいは記録媒体の状態に応じた上記エンジン部6に対する制御を行う。たとえば、上記熱制御処理部5は、上記画像重畳部4により処理された画像データに応じた上記エンジン部6に対する熱制御を行う。上記熱制御処理部5は、画像の状態などに応じた種々の制御パターンが設定されている。上記熱制御処理部5は、画像の状態あるいは印刷する記録媒体の状態などの判定結果に応じて上記エンジン部6に対する制御パターンを選択する。
上記エンジン部6は、複数の発熱体を主走査方向にライン状に配列してなるライン形のサーマルヘッドを用いた溶融型熱転写記録方式の画像出力部である。上記サーマルヘッドの発熱体は、供給されるエネルギーが上記熱制御処理部5により制御される。上記サーマルヘッドの発熱体は、上記熱制御処理部5の制御によりパルス電流として与えられるエネルギーによって発熱するようになっている。すなわち、上記エンジン部6は、上記熱制御処理部5による熱制御に従って、上記画像重畳部4により生成された画像データあるいは外部装置から与えられた画像などの画像を記録媒体に印刷する処理を行う。また、上記エンジン部6は、1ラインの各発熱体を交互に駆動して記録媒体に画像を形成する交互駆動方式で印刷する機能と、1ラインの全発熱体を駆動させて記録媒体に画像を形成する機能とを有している。また、上記エンジン部6は、上記熱制御処理部5による制御などに応じて印刷すべき画像における画素の状態に応じた各発熱体の制御が可能となっている。
次に、上記交互駆動方式による画像形成処理について説明する。
以下、説明を簡単にするため、多階調画像がモノクロ画像である場合について説明する。ただし、以下に説明する手法は、多階調画像がカラー画像の場合でも同様に適用できるものである。
なお、ここで、主走査方向における奇数番目の転写ドット(画素)と偶数番目の転写ドット(画素)とを副走査方向における1ラインごとに交互に転写する方式を交互駆動方式と称するものとする。たとえば、サーマルヘッドの発熱体の交互に駆動することにより画像を印刷する方法、もしくは、千鳥状に配列させた画素からなる画像を記録する方法を交互駆動方式と称するものとする。たとえば、図2に示ように、上記のような交互駆動方式で記録された各画素(ドット)6は、各画素が千鳥状に配列された画像として記録媒体に印刷される。ここで、主走査方向は、サーマルヘッドの発熱体の並び方向であり、副走査方向はそれと直交する方向であるものとする。
図3(a)および図3(b)は、サーマルヘッドの発熱体と熱転写インクリボンのインク層内での温度分布を示すものである。図3(a)および図3(b)では、符号7はサーマルヘッドの発熱体を示している。図3(a)は、全部の発熱体7を駆動した場合の温度分布を示す図である。図3(a)に示すように、交互駆動ではなく、全部の発熱体7を駆動して画像を記録する場合、隣接する発熱体7間の距離が狭いため、隣接する発熱体が熱干渉を起こし、温度分布が平坦な形状になっている(図3中の実線a)。すなわち、隣接する発熱体7間で温度コントラストがない状態になっている。このため、正確なドットサイズ変調が行なえず、多階調記録が困難になる。
一方、図3(b)は、隣接する発熱体7を交互に駆動した場合の温度分布を示す図である。図3(b)に示すように、隣接する発熱体7を交互に駆動させる交互駆動の場合、温度分布は急峻な形状になっている(図3中の実線b)。これは、駆動している発熱体7間の距離が広く(詳しくは発熱体並びピッチの2倍の距離)、サーマルヘッド内で駆動した発熱体の熱が駆動していない隣接する発熱体7に逃げるために熱干渉をほとんど起こすことがないためである。
すなわち、交互駆動では、隣接する発熱体7間で温度コントラストを取ることができる。また、上記のような交互駆動では、孤立した各ドットを確実に形成でき、さらに、ドットサイズを隣接ドットの影響を受けることなく、確実に変調することができ、面積階調を利用した多階調記録が可能になる。
次に、上記エンジン部6で印刷される画像について説明する。
図4は、たとえば、スキャナ部1により読込んだ画像データの画素の配列を示している。図4における数字は、各画素の主走査方向のライン数と副走査方向のライン数とを示している。主走査方向の1ライン(たとえば、図4の副走査ライン番号1−主走査ライン番号1〜512)の各画素は、図示しないサーマルヘッド駆動回路に1ライン分の各画素のデータを転送し、それらの各画素のデータをサーマルヘッド駆動用データに展開した後、サーマルヘッドを駆動して行なわれる。
交互駆動方式の画像形成方法では、副走査方向の奇数番目のラインにおけるの奇数番目の発熱体と副走査方向の偶数番目のラインにおける偶数番目の発熱体とを交互に駆動する。このため、交互駆動方式の画像形成方法で印刷される画像データは、図5に示すように、実際には記録しない(発熱体を駆動しない)データ(図5に示す例では0データ)を千鳥状に配列し、実際に記録する画素データを0データではない部分に配列したものになっていなければならない。
すなわち、交互駆動方式の画像形成方法で印刷される画像データの各画素は、主走査方向の隣の画素が0データになっていなければならない。これは、元画像に別の画像を重畳した重畳画像の各画素を千鳥状に配列してしまうと、0データにした部分の画素の情報が失われてしまうことを意味する。つまり、重畳画像を単純に交互駆動方式で印刷すると、重畳した画像(埋め込み画像)の情報の一部が失われてしまう。上記エンジン部6は、ある画像における特定領域(たとえ、別の画像が重畳された領域)を全画素で印刷するとともに、当該画像における特定領域以外の領域を交互駆動方式で印刷する機能を有する。これにより、上記エンジン部6では、重畳した画像の情報が失われることなく、重畳画像を印刷できる。なお、ここでは、全画素で印刷する領域(たとえば、重畳した画像の領域)を全画素並置部位と称し、交互駆動方式で印刷する領域(たとえば、重畳した画像の領域以外の領域)を交互画素並置部位とする称するものとする。
また、全画素並置部位と交互画素並置部位とがある蛍光画像の上に、多階調画像あるいは2値画像を、重ねて印刷する場合、多階調画像あるいは2値画像は、蛍光画像がない部位と、蛍光画像の全画素並置部位と、蛍光画像の交互画素並置部位とに重ねられる可能性がある。上記のような異なる領域に重ねられた画像は、均一のエネルギで印刷されると、各領域ごとに異なる印刷結果となることがある。これは、記録媒体上の状態(記録媒体上に印刷されている画像等)に応じて熱伝導率あるいは比熱が異なるためである。これに対して、上記エンジン部6では、上記熱制御処理部5による制御に応じて、1つの画像の各領域について制御パターンを変更できるように構成されている。
以下、上記のような画像処理装置に適用される画像処理方法として、第1〜第4の画像処理方法について詳細に説明する。
まず、第1の画像処理方法について詳細に説明する。
この第1の画像処理方法では、スキャナ部1により取得した多階調画像(第1の画像データ)に別の画像(第2の画像データ)を埋め込む場合の処理方法について説明する。
図6は、第1の画像処理方法の流れを概略的に示すフローチャートである。まず、スキャナ部1は、各画素がY,M,CあるいはY,M,C,Kに分解された単色の原画像(第1の画像)データを取得する(ステップS10)。
上記入力補正部2および色補正部3では、上記スキャナ部1により取得された第1の画像データの各画素に所望のデータ処理を行なう。上記入力補正部2および色補正部3により処理された第1の画像データは、画像重畳部4に供給される。上記画像重畳部4では、上記第1の画像データの各画素を、千鳥状の配列に並び換える(ステップS11)。
図7(a)は、上記第1の画像データの例を示す図である。図7(b)は、図7(a)の画像データの各画素を千鳥状の配列に並び換えた例を示す図である。すなわち、図7(b)に示すように、図7(a)に示す画像データは、副走査方向に奇数番目の主走査方向では偶数番目の各画素が間引かれ、副走査方向に偶数番目の主走査方向では奇数番目の各画素が間引かれている。なお、残った各画素の値(副走査方向に奇数番目の主走査方向における奇数番目の各画素および副走査方向に偶数番目の主走査方向における偶数番目の各画素の値)は、元の画素値のままでも良いし、隣接する間引かれた画素の値との平均値としても良い。
上記第1の画像データの各画素を千鳥状の配列に並べ換えると、上記画像重畳部4は、各画素が千鳥状に並べ換えられた画像データに対して、別の画像(第2の画像データ)を重畳する処理を行なう(ステップS12)。上記第2の画像データは、多値画像であってもよいし、文字や幾何学模様などの2値画像であってもよい。ここでは、第2の画像データが文字などの2値画像であるものとして説明する。
すなわち、各画像が千鳥状の配列に並べ換えられた第1の画像データに第2の画像データを重畳する場合、上記画像重畳部4は、第1の画像データの各画素のうち第2の画像データの印刷すべき画素を重ねる画素の値を書き換える。すなわち、第2の画像データの印刷すべき画素(黒の画素)が重ねられる第1の画像データの画素の値は、第2の画像データの当該画素の値により上書きされる。また、第2の画像データの印刷しない画素(白の画素)が重ねられる第1の画像データの画素の値は、そのままの値とする。
上記画像重畳部4により第1の画像データに第2の画像データを重畳すると、上記熱制御処理部5は、上記エンジン部6に対して、重畳された画像(重畳画像)の各画素の状態に応じた熱制御処理を行なう(ステップS13〜S15)。すなわち、上記熱制御処理部5は、まず、重畳画像の各画素について、第2の画像データの画素を重ねた画素であるか否かを判別する(ステップS13)。これにより、上記熱制御処理部5は、第2の画像データを重ねていないと判定した画素(あるいは、当該画素の周辺画素)については、第1の制御パターンで上記エンジン部6を制御することにより記録媒体に印刷する処理を行う(ステップS14)。また、上記熱制御処理部5は、第2の画像データを重ねたと判別した画素(あるいは当該画素の周辺画素)については、第2の制御パターンで上記エンジン部6を制御することにより記録媒体に印刷する処理を行う(ステップS15)。
次に、重畳画像に対する熱制御処理の例について説明する。
図8(a)は、第1の画像データに重畳される第2の画像データとしての2値画像の例を示す図である。また、図8(b)は、各画素が千鳥状に配列された第1の画像データに図8(a)に示すような2値画像を重畳処理した画像データの例を示す図である。図8(c)は、図8(b)に示す画像データのうち第2の画像データの画素が重畳された画素の周辺領域の例を示す図である。図8(d)は、図8(b)に示す画像データのうち第2の画像データの画素が重畳されていない画素の周辺領域の例を示す図である。
図8(a)では、2値画像の各画素のうち印刷すべき画素を斜線で示し、印刷しない画素部分を空白で示している。ここで、上記画像重畳部による重畳処理として、図8(b)に示す千鳥状に配列された第1の画像データにおける太線で示す枠内に図8(a)に示す2値画像が重ねられたものとする。この場合、重畳画像は、図8(b)に示すように、千鳥状に配列された第1の画像データの各画素のうち図8(a)に示す2値画像の印刷すべき画素が重ねられた画素(図8(b)に斜線で示す各画素部分)の値は、2値画像の画素の値に書き換えられる。このような重畳画像に対して、上記熱制御処理部5は、各画素の状態に応じた上記エンジン部6に対する熱制御処理を行なう。
たとえば、上記熱制御処理部5は、図8(b)に示す画素「53’」と画素「55’」との間の画素については第2の画像データが重畳された領域の画素であると判定する。この場合、上記熱制御処理部5は、当該画素の周辺の領域に対して第2の制御パターンを適用するものと判断する。ここで、第2の画像データが重畳された領域の画素については当該画素の周辺の8画素分の領域に対して第2の制御パターンを適用するものとする。すると、上記熱制御処理部5は、図8(c)に示すような画素「53’」と画素「55’」との間の画素周辺の8画素分の領域について、第2の制御パターンを適用するものと判定する。
また、上記熱制御処理部5は、図8(b)に示す画素「48’」については第2の画像データが重畳されていない領域の画素であると判定する。この場合、上記熱制御処理部5は、当該画素あるいは当該画素の周辺の領域に対して第1の制御パターンを適用するものと判定する。ここで、第2の画像データが重畳されていない領域の画素については、千鳥状に配列された各画素のうち当該画素の周辺の5画素に第1の制御パターンを適用するものとする。すると、上記熱制御処理部5は、図8(d)に示すような千鳥状に配列された各画素のうち画素「48’」の周辺の5画素分の領域について、第1の制御パターンを適用するものと判定する。
次に、上記第1の画像処理方法により作成された印刷物の例について説明する。
図9は、上記第1の画像処理方法により作成された印刷物11の例を示している。
図9に示すように、上記印刷物11には、たとえば、各画素が千鳥状に配列されている多階調画像(顔画像)12が印刷されている。上記多階調画像12には、2値画像として数字の「1」を示す画像が重畳されている。この2値画像が重畳されている領域は、たとえば、図9に示すように拡大すると、識別可能となる2値画像(数字「1」)13が識別可能となるようになっている。なお、上記符号14は、拡大したドットを示している。
図9に示すように、上記第1の画像処理方法により作成された印刷物11では、各画素が千鳥状に配列された多階調画像(第1の画像データ)に埋め込まれた2値画像(第2の画像データ)としての「1」を容易に識別することが可能となっている。上記第1の画像処理方法により作成された印刷物11では、2値画像が埋め込まれている領域と2値画像が埋め込まれていない領域とをそれぞれ最適な状態で印刷されている。この結果として、上記第1の画像処理方法により作成された印刷物11では、多階調画像12に埋め込まれた2値画像(第2の画像データ)を容易に識別することが可能となっている。
上記のような第1の画像処理方法では、第1の画像データの一部の領域に第2の画像データを埋め込んだ重畳画像について、第2の画像データを重ね合わせた画素の領域と第2の画像データを重ね合わせていない画素の領域とは、それぞれ別の熱制御を行うことにより、上記重畳画像を記録媒体上に印刷するようにしたものである。
これにより、第1の画像処理方法によれば、第1の画像データに第2の画像データを埋め込んだ重畳画像の各領域を適切な熱制御で記録媒体に形成することができる。この結果として、第1の画像処理方法によれば、多階調画像の交互画素並置部位の中に埋め込まれた文字などの2値の連続した画像を確実に記録媒体に印刷することができ、それらの画像領域も適切に記録媒体に印刷することができる。さらに、上記のような第1の画像処理方法により作成された印刷物では、交互駆動方式で印刷されてる画像に重畳された画像が確実に印刷され、重畳されている画像を確実に復元できる。
次に、第2の画像処理方法について詳細に説明する。
この第2の画像処理方法は、ある画像に別の画像を重ねて印刷する処理に関する方法である。以下の説明では、背景画像としての蛍光画像(記録媒体における特定領域)が印刷されている記録媒体に別の画像を印刷する場合を想定して説明する。
図10(a)〜(c)は、重ね合わされる3つの画像データの例を示す図である。図10(a)は、全画素が印刷される領域(全画素並置部位)P1と千鳥状に配列された画素が印刷される領域(交互画素並置部位)P2を有する蛍光画像G1の例を示す図である。図10(b)は、蛍光画像G1に重ねて印刷される多階調画像G2の例を示す図である。図10(c)は、蛍光画像G1に重ねて印刷される2値画像G3の例を示す図である。また、図11は、蛍光画像G1に、多階調画像G2および2値画像G3を重ねた画像の例を示している。
図10(a)に示す例では、交互画素並置部位P2を囲むように全画素並置部位P1が形成されている。図10(a)に示すような蛍光画像G1は、見栄えをよくするためのものである。図10(a)に示すような蛍光画像G1は、予め記録媒体に印刷されているものであっても良いし、別の画像を重ねて印刷する直前に印刷処理するようにしても良い。図10(b)及び(c)は、記録媒体上に印刷された蛍光画像G1の領域に少なくとも1部の領域が重ねて印刷される画像である。たとえば、図10(b)に示す多階調画像G2と図10(c)に示す2値画像は、図11に示すように、それぞれ図10(a)に示す蛍光画像G1に重ねて印刷される。
図12は、第2の画像処理方法に係る画像処理の流れを概略的に示したフローチャートである。
ここでは、全画素並置部位と交互画素並置部位とを有する蛍光画像(背景画像、特定領域)が印刷されている記録媒体に別の画像を印刷する場合を想定する。なお、蛍光画像の全画素並置部位は、サーマルヘッドの発熱体を全駆動することにより記録媒体上に印刷され、蛍光画像の交互画素並置部位は、サーマルヘッドの発熱体を交互駆動すること(交互駆動方式)により記録媒体上に印刷されるものである。また、記録媒体に印刷されている蛍光画像の全画素並置部位、および、交互画素並置位置部位は、記録媒体上における座標値などにより領域が特定されるものとする。
まず、上記画像読取部1は、蛍光画像が印刷されている記録媒体に印刷する画像を入力する(ステップS20)。たとえば、図11に示すような画像を形成する場合、上記画像読取部1では、図10(b)に示すような多階調画像と図10(c)に示すような2値画像とを入力する。なお、上記画像読取部1が入力する画像は、スキャナなどにより読み取った画像であっても良いし、外部装置から読み込んだ画像であっても良い。上記画像読取部1により入力した画像は、入力補正部2および色補正部3により所定の補正処理が施される。入力補正部2および色補正部3により補正された画像は、蛍光画像が印刷されている記録媒体に印刷される画像として用いられる。
上記蛍光画像が印刷されている記録媒体に印刷する画像(印刷画像)が得られると、上記画像重畳部4は、当該印刷画像が2値画像か多階調画像かを判定する(ステップS21)。なお、ここでは、印刷画像が2値画像の場合と多階調画像の場合とに分けて制御するものとする。これは、2値画像を構成する各画素と多階調画像を構成する各画素との特徴に応じた制御を行うためである。ただし、印刷画像が2値画像であっても多階調画像であっても同様な制御を行うようにしても良い。
また、上記判定により印刷画像が多階調画像であると判定した場合(ステップS21、多階調画像)、上記画像重畳部4は、上記蛍光画像が印刷されている記録媒体における当該多階調画像の各画素を印刷する位置を決定する。当該印刷画像の印刷位置を決定すると、上記画像重畳部4は、当該多階調画像の各画素について印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であるか、上記蛍光画像の交互画素並置部位であるか、あるいは、蛍光画像以外の領域であるかを判定する(ステップS22、S23)。なお、これらの判定は、上記熱制御処理部5が行うようにしても良い。
上記判定により印刷位置が蛍光画像以外の領域であると判定した画素について、上記熱制御処理部5は、それらの画素を印刷するための制御として、それらの画素を印刷する発熱体に対して供給するエネルギーを所定の基準値に対して係数aを掛け合わせた値となるように制御する(ステップS24)。これにより、印刷位置が蛍光画像以外の領域に印刷される多階調画像の画素は、基準値に係数aを掛け合わせて適切なエネルギーで記録媒体に印刷される。たとえば、蛍光画像以外の領域に2値画像を印刷する場合、所定の基準値のエネルギーで印刷処理するとすれば、係数aは「1」に設定される。
また、上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の交互画素並置部位であると判定された画素について、上記熱制御処理部5は、それらの画素を印刷するための制御として、それらの画素を印刷するための発熱体に対して供給するエネルギーを所定の基準値に対して係数bを掛け合わせた値となるように制御する(ステップS25)。これにより、印刷位置が蛍光画像の交互画素並置部位に印刷される印刷画像の画素は、基準値に係数bを掛け合わせて適切なエネルギーで記録媒体に印刷される。たとえば、係数aを「1」に設定するものとすれば、係数bは1未満に設定される。これは、蛍光画像以外の領域に2値画像を印刷する際のエネルギーよりも少ないエネルギーで蛍光画像の交互画素並置部位に2値画像を印刷するように制御するためである。
また、上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であると判定した画素について、上記熱制御処理部5は、それらの画素を印刷するための制御として、それらの画素を印刷するための発熱体に対して供給するエネルギーを所定の基準値に対して係数cを掛け合わせた値となるように制御する(ステップS26)。これにより、印刷位置が蛍光画像の全画素並置部位に印刷される印刷画像の画素は、基準値に係数cを掛け合わせて適切なエネルギーで記録媒体に印刷される。たとえば、係数cは係数bよりも小さい値に設定される。これは、蛍光画像の交互画素並置部位に2値画像を印刷する際のエネルギーよりも少ないエネルギーで蛍光画像の全画素並置部位に2値画像を印刷するように制御するためである。
また、上記判定により印刷画像が2値画像であると判定した場合(ステップS21、2値画像)、上記画像重畳部4は、上記蛍光画像が印刷されている記録媒体における当該2値画像の各画素を印刷する位置を決定する。当該印刷画像の印刷位置を決定すると、上記画像重畳部4は、当該2値画像の各画素について印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であるか、上記蛍光画像の交互画素並置部位であるか、あるいは、蛍光画像以外の領域であるかを判定する(ステップS27、S28)。
上記判定により印刷位置が蛍光画像以外の領域であると判定した画素について、上記熱制御処理部5は、それらの画素を印刷するための制御として、それらの画素を印刷する発熱体に対して供給するエネルギーを所定の基準値に対して係数dを掛け合わせた値となるように制御する(ステップS29)。これにより、印刷位置が蛍光画像以外の領域に印刷される印刷画像の画素は、基準値に係数dを掛け合わせて適切なエネルギーで記録媒体に印刷される。たとえば、蛍光画像以外の領域に多階調画像を印刷する場合、所定の基準値のエネルギーで印刷処理するとすれば、係数dは「1」に設定される。
また、上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の交互画素並置部位であると判定した画素について、上記熱制御処理部5は、それらの画素を印刷するための制御として、それらの画素を印刷するための発熱体に対して供給するエネルギーを所定の基準値に対して係数eを掛け合わせた値となるように制御する(ステップS30)。これにより、印刷位置が蛍光画像の交互画素並置部位に印刷される印刷画像の画素は、基準値に係数eを掛け合わせて適切なエネルギーで記録媒体に印刷される。たとえば、係数dを「1」に設定するものとすれば、係数eは1未満に設定される。これは、蛍光画像以外の領域に多階調画像を印刷する際のエネルギーよりも少ないエネルギーで蛍光画像の交互画素並置部位に多階調画像を印刷するように制御するためである。
また、上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であると判定した画素について、上記熱制御処理部5は、それらの画素を印刷するための制御として、それらの画素を印刷するための発熱体に対して供給するエネルギーを所定の基準値に対して係数fを掛け合わせた値となるように制御する(ステップS31)。これにより、印刷位置が蛍光画像の全画素並置部位に印刷される印刷画像の画素は、基準値に係数fを掛け合わせて適切なエネルギーで記録媒体に印刷される。たとえば、係数fは係数eよりも小さい値に設定される。これは、蛍光画像の交互画素並置部位に多階調画像を印刷する際のエネルギーよりも少ないエネルギーで蛍光画像の全画素並置部位に多階調画像を印刷するように制御するためである。
上記のような第2の画像処理方法では、記録媒体の状態(重ね印刷をしない領域、全画素並置部位に重ね印刷する領域、交互画素並置部位に重ね印刷する領域など)を判別し、それらの判別された各領域に合った最適なエネルギを与えたサーマルヘッドで印刷処理を行うことができる。これにより、蛍光画像などの背景画像が印刷されている記録媒体に別の画像の一部を重ねて印刷する場合であっても、重ね印刷をしない部位、全画素並置部位に重ね印刷する部位、交互画素並置部位に均一な状態で画像を重ねて印刷をすることができる。
次に、上記第2の画像処理方法により作成された印刷物の例について説明する。
図13は、上記第2の画像処理方法により作成された印刷物21の一例を示している。
図13に示すように、上記印刷物21には、全画素並置部位P1および交互画素並置部位P2を有する蛍光画像G1に多階調画像G2および2値画像G3が重ねて印刷されている。上記第2の画像処理方法では、蛍光画像G1以外の領域には係数aおよび係数dを掛け合わせたエネルギー(たとえば所定の基準値のエネルギー)を発熱体に与えて、多階調画像G2および2値画像G3が印刷されている。
また、上記第2の画像処理方法では、蛍光画像G1の交互画素並置部位P2には係数aおよび係数dよりも小さい係数bおよび係数eを掛け合わせたエネルギーを発熱体に与えて、多階調画像G2および2値画像G3が印刷されている。また、上記第2の画像処理方法では、蛍光画像G1の全画素並置部位P1には係数bおよび係数eよりも小さい係数cおよび係数fを掛け合わせたエネルギーを発熱体に与えて、多階調画像G2および2値画像G3が印刷されている。
これにより、多階調画像G2および2値画像G3の印刷位置が、熱伝導率および比熱などが異なる蛍光画像G1以外の領域、蛍光画像G1の全画素並置部位P1、および、蛍光画像G1の交互画素並置部位P2などであっても、多階調画像G2および2値画像G3は、全体として均一に印刷される。この結果として、印刷物には、蛍光画像G1上に重ねて印刷されている画像も良好な状態とすることができ、高精度な真偽判別などが可能となる。
次に、第3の画像処理方法について詳細に説明する。
ここでは、まず、サーマルヘッドを駆動させて画像を記録する際に、発熱体に発生する熱(蓄熱)について説明する。
図14(a)は、図14(b)に示すようなパルスを印加した場合のサーマルヘッドの発熱体の温度分布を示している。図14(a)および(b)に示すように、パルスがオン状態となると、発熱体に電流が流れる。このため、当該発熱体の温度が急激に上昇する。その後、パルスがオン状態からオフに切り換わると、発熱体に電流が流れなくなる。このため、当該発熱体の温度は、緩やかに下降していく。この場合、発熱体の下降は緩やかに進む。このため、所定の周期でパルスのオンオフを繰り返すと、発熱体の温度が下がりきる前に、再びパルスがオンされることがある。このような場合、同じパルス幅のパルスを印加しても、パルスがオン状態になる時の温度が異なるため、発熱体の最高到達温度が変化してしまうことになる。
つまり、発熱体の温度が下がりきる前にパルスがオンされるような周期でパルスのオンオフを繰り返すと、図14(a)および(b)に示すように、発熱体の温度(最高到達温度およびオン状態となる時の温度)が、図14(a)に太い実線で示すように、指数関数的に上昇する。これは、単に所定の周期で一定のパルス幅のパルスを与えることにより複数のラインを印刷すると、各発熱体の温度が指数関数的に上昇してしまうことを示している。
このような現象を制御するため、パルス数(パルスの周期)およびパルス幅は、適宜変更する必要がある。たとえば、発熱体の温度制御(蓄熱制御)としては、連続して印刷したライン数(印刷時において各発熱体が連続して印刷した画素数に相当する)、つまり、パルスを特定の周期でオン状態とした回数をカウントし、そのカウント値に応じて、パルス数あるいはパルス幅を変更する。また、パルス数あるいはパルス幅の変更は、例えば、連続して印刷したラインのカウント数(印刷するラインから過去何ライン分の画素を連続して印刷しているか)に応じて変化する係数(蓄熱制御係数)を、注目画素を印刷するための基準のパルス幅あるいはパルス数に乗じることで行う。たとえば、上記のような蓄熱制御係数は、1以下で変化する値が用いられる。
次に、重畳画像を印刷する場合の蓄熱制御について説明する。
各画素が千鳥状に配列された多階調画像(第1の画像データ)に2値画像(第2の画像データ)を重畳画像については、2値画像が重畳されている領域とそれ以外の領域(2値画像が重畳されていない領域)とでは、画素が連続するライン数が異なることとなる。このため、上記のような重畳画像については、2値画像が重畳されている領域を印刷する場合と2値画像が重畳されていない領域を印刷する場合とでは、連続するライン数が異なることになり、サーマルヘッドに供給するパルス幅あるいはパルス数を変更するための蓄熱制御係数が異なることになる。
図15は、2値画像が重畳されている領域(全画素並置部位)における画素の配列を示したものである。図15に示すような配列の画素からなる画像は、連続して印刷すべき画素を含むラインが並んでおる。このため、図15に示すような配列の画素からなる画像を印刷する場合、連続して印刷されるライン数は、副走査方向の1ライン毎にカウントすべきものと考えられる。
これに対して、図16は、2値画像が重畳されていない領域(交互画素並置部位)における画素の配列を示している。図16に示すような配列の画素からなる画像は、画素が交互に配置されているため、各発熱体が連続して印刷すべき画素が2ラインごとに現れる。つまり、図16に示すような配列の画素からなる画像を印刷する場合、連続して印刷されるライン数としては、副走査方向の2ライン間隔でカウントすべきものと考えられる。
たとえば、図8(b)に示す画像データにおいて、画素「53’」と画素「55’」との間の画素については、第2の画像データが重畳されている領域の画素であるため、副走査方向において印刷すべき画素が連続している。このため、連続して印刷されるライン数は、副走査方向の1ライン毎にカウントすべきである。これに対して、図8(b)に示す画像データにおいて、画素「48’」については、第2の画像データが重畳されていない領域の画素であるため、副走査方向において印刷すべき画素が交互に存在している。このため、連続して印刷されるライン数としては、副走査方向の2ライン毎にカウントすべきである。
上記のような重畳画像における2値画像が重畳されている領域とそれ以外の領域とをそれぞれ確実に印刷するためには、各領域ごとに最適な連続ライン数のカウント方法と蓄熱制御係数とを実行する必要がある。
次に、第3の画像処理方法の流れを詳細に説明する。
図17は、第3の画像処理方法の流れを概略的に示すフローチャートである。
この第3の画像処理方法では、上記第1の画像処理方法と同様に、スキャナ部1により取得した多階調画像(第1の画像データ)に別の画像(第2の画像データ)を重畳し、その重畳画像を印刷するための処理方法について説明する。なお、図17に示すステップS40〜S43の処理は、上記第1の画像処理方法として説明した図6に示すステップS10〜S13の処理を同様であるため、詳細な説明を省略する。
まず、スキャナ部1は、各画素がY,M,CあるいはY,M,C,Kに分解された単色の原画像(第1の画像)データを取得する(ステップS40)。上記入力補正部2および色補正部3では、上記スキャナ部1により取得された第1の画像データの各画素に所望のデータ処理を行なう。上記入力補正部2および色補正部3により処理された第1の画像データは、画像重畳部4に供給される。上記画像重畳部4では、上記第1の画像データの各画素を、千鳥状の配列に並び換える(ステップS41)。上記第1の画像データの各画素を千鳥状の配列に並べ換えると、上記画像重畳部4は、各画素が千鳥状に並べ換えられた画像データに対して、別の画像(第2の画像データ)を重畳する処理を行なう(ステップS42)。
上記画像重畳部4により第1の画像データに第2の画像データを重畳すると、上記熱制御処理部5は、上記エンジン部6に対して、重畳された画像(重畳画像)の各画素の状態および連続して印刷したライン数(連続ライン数)に応じた熱制御処理を行なう(ステップS43〜S47)。ここで、上記連続ライン数は、後述するステップS45あるいはS47の処理により、図示しないカウンタでカウントされる値であるものとする。
すなわち、上記熱制御処理部5は、上記画像重畳部4により生成された重畳画像の各画素について、第2の画像データの画素を重ねた画素であるか否かを判別する(ステップS43)。
上記熱制御処理部5は、第2の画像データを重ねていないと判定した画素については、当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数を参照しつつ、第1の制御パターンで上記エンジン部6を制御することにより記録媒体に印刷する処理を行う(ステップS46)。上記第2の画像データを重ねていないと判定した画素を印刷すると、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を2ライン毎にカウントする(ステップS47)。これは、上記第2の画像データを重畳していない領域の画像は、千鳥状に各画素が配列されていることを前提としているためである。
また、上記熱制御処理部5は、第2の画像データを重ねたと判別した画素(あるいは当該画素の周辺画素)については、当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数を参照しつつ、第2の制御パターンで上記エンジン部6を制御することにより記録媒体に印刷する処理を行う(ステップS44)。上記第2の画像データを重ねていないと判定した画素を印刷すると、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を1ライン毎にカウントする(ステップS45)。これは、上記第2の画像データを重畳している領域の画像は、全画素が配列されていることを前提としているためである。
次に、上記第3の画像処理方法により作成された印刷物について説明する。
上記第3の画像処理方法では、図9に示すように、上記第1の画像処理方法により作成された印刷物11と同様な印刷物が得られる。すなわち、上記第3の画像処理方法により作成される印刷物は、図9に示すように、各画素が千鳥状に配列された多階調画像(第1の画像データ)に埋め込まれた2値画像(第2の画像データ)を容易に識別することが可能となっている。また、上記第3の画像処理方法により作成された印刷物では、2値画像が埋め込まれている領域と2値画像が埋め込まれていない領域とをそれぞれ最適な熱制御により印刷されている。このため、上記第3の画像処理方法では、効率的に高品質な印刷物を作成できる。
上記のような第3の画像処理方法では、第1の画像データの一部の領域に第2の画像データを埋め込んだ重畳画像について、第2の画像データを重ね合わせた画素の領域は1ラインごとに連続して印刷したライン数をカウントし、第2の画像データを重ね合わせていない画素の領域は、2ラインごとに連続して印刷したライン数をカウントし、それらの連続ライン数に応じて発熱体の蓄熱制御を行うことにより、上記重畳画像を記録媒体上に印刷するようにしたものである。
これにより、第3の画像処理方法によれば、第1の画像データに第2の画像データを埋め込んだ重畳画像の各領域を適切な蓄熱制御で記録媒体に形成することができる。この結果として、第3の画像処理方法によれば、多階調画像の交互画素並置部位の中に埋め込まれた文字などの2値の連続した画像を確実に記録媒体に印刷することができ、それらの画像領域も適切に記録媒体に印刷することができる。
また、第3の画像処理方法では、連続して印刷したライン数のカウントを画像の状態に応じて最適化している。これにより、連続して印刷したライン数に応じた蓄熱制御を画像の状態に応じて効率的かつ最適に行うことができ、効率的に高品質の印刷物を作成できる。さらに、上記のような第3の画像処理方法により作成された印刷物では、交互駆動方式で印刷されている画像に重畳された画像が確実に印刷され、重畳されている画像を確実に復元できる。
次に、第4の画像処理方法について詳細に説明する。
上記第3の画像処理方法において説明した連続ライン数に応じた蓄熱制御は、画素を形成する部位(記録媒体上の状態)によっても、最適な制御方法が異なる。たとえば、画像を印刷する記録媒体に蛍光画像などの背景画像が印刷されているか否かによっても、サーマルヘッドの発熱体に蓄積される蓄熱度合いが異なる。
つまり、画像を印刷する記録媒体上の領域が、蛍光画像などの背景画像が印刷されている領域であるか否か、あるいは、蛍光画像の全画素並置部位か交互画素並置部位かによっても、サーマルヘッドの各発熱体における蓄熱度合いが異なる。このため、記録媒体の種々の領域に対して最適な蓄熱制御を行うためには、記録媒体における種々の領域を判別し、それらの領域に応じた蓄熱制御係数を用いて蓄熱制御を行うのが好ましい。この第4の画像処理方法は、画像を印刷する印刷位置における記録媒体の状態に応じた最適な蓄熱制御を行うための方法である。
以下、第4の画像処理方法は、図10(a)に示すような蛍光画像が印刷されている記録媒体に対して図10(b)に示す多階調画像及び図10(c)に示す2値画像を、図11に示すように、重ねて印刷する場合を想定して説明するものとする。
記録媒体において蛍光画像が印刷されていない領域では、画素を形成する部位には受像層しかない。これに対して、記録媒体において蛍光画像が印刷されている領域では、蛍光画像のインク層が存在する。このため、蛍光画像が印刷されている領域とそれ以外の領域とでは、熱伝導率および比熱が異なる。これは、蛍光画像が印刷されている領域とそれ以外の領域とでは、サーマルヘッドの各発熱体における蓄熱度合いも変わってくることを意味している。
さらに、蛍光画像の全画素並置部位では、全画素分の蛍光画像のインク層が確実に存在する。これに対して、蛍光画像の交互画素並置部位では、蛍光画像のインク層がない部分あるいは蛍光画像のインク層が少ない部分とがある。このため、蛍光画像の全画素並置部位と蛍光画像の交互画素並置部位とでは、熱伝導率および比熱が異なる。これは、蛍光画像の全画素並置部位と蛍光画像の交互画素並置部位とでは、サーマルヘッドの各発熱体における蓄熱度合いも変わってくることを意味している。
次に、上記第4の画像処理方法による処理について詳細に説明する。
図18は、第4の画像処理方法による処理の流れを説明するためのフローチャートである。
この第4の画像処理方法では、上記第2の画像処理方法と同様に、背景画像としての蛍光画像が印刷されている記録媒体に画像を印刷するための処理方法について説明する。なお、図18に示すステップS50〜S53、S60およびS61の処理は、上記第2の画像処理方法として説明した図12に示すステップS20〜S23、S27およびS28の処理を同様であるため、詳細な説明を省略する。
すなわち、蛍光画像が印刷されている記録媒体に印刷する画像(印刷画像)を取得すると(ステップS50)、上記熱制御処理部5は、上記画像重畳部4により判定される記録媒体の状態、印刷画像の状態、印刷画像の印刷位置における記録媒体の状態、および、連続して印刷したライン数(連続ライン数)に応じた上記エンジン部6に対する熱制御処理を行なう(ステップS51〜S67)。ここで、上記連続ライン数は、後述するステップS55、S57、S63、S65、S67の処理により、図示しないカウンタでカウントされる値であるものとする。
まず、蛍光画像が印刷されている記録媒体に印刷する画像(印刷画像)を取得すると(ステップS50)、上記画像重畳部4は、当該印刷画像が2値画像か多階調画像かを判定する(ステップS51)。この判定により印刷画像が多階調画像であると判定した場合(ステップS51、多階調画像)、上記画像重畳部4は、上記蛍光画像が印刷されている記録媒体における当該多階調画像の各画素を印刷する位置を決定する。当該印刷画像の印刷位置を決定すると、上記画像重畳部4は、当該多階調画像の各画素について印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であるか、上記蛍光画像の交互画素並置部位であるか、あるいは、蛍光画像以外の領域であるかを判定する(ステップS52、S53)。なお、これらの判定は、上記熱制御処理部5が行うようにしても良い。
上記判定により印刷位置が蛍光画像以外の領域であると判定した多階調画像の画素について、上記熱制御処理部5は、上記蛍光画像以外の領域に対する多階調画像の印刷制御に関する係数aと当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数とに基づいて、それらの画素を印刷する制御を行う(ステップS54)。すなわち、上記熱制御処理部5は、印刷位置が上記蛍光画像以外の領域であると判定された画素を印刷する発熱体に供給するエネルギーの値として、所定の基準値に対して係数aを掛け合わせた値を算出する。上記熱制御処理部5は、さらに、算出した値のエネルギーを当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数に応じて制御する。
これにより、上記蛍光画像以外の領域に多階調画像の画素が印刷される。また、上記蛍光画像以外の領域に多階調画像の画素を印刷した場合、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を1ライン毎にカウントする(ステップS55)。これにより、印刷位置が蛍光画像以外の領域に印刷される多階調画像の画素は、基準値に係数aを掛け合わせたエネルギーの値をさらに連続した印刷しているライン数に応じて制御されたエネルギーで記録媒体に印刷される。
上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の交互画素並置部位と判定した多階調画像の画素について、上記熱制御処理部5は、上記蛍光画像の交互画素並置部位に対する多階調画像の印刷制御に関する係数bと当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数とに基づいて、それらの画素を印刷する制御を行う(ステップS56)。すなわち、上記熱制御処理部5は、印刷位置が上記蛍光画像の交互画素並置部位であると判定された画素を印刷する発熱体に供給するエネルギーの値として、所定の基準値に対して係数bを掛け合わせた値を算出する。上記熱制御処理部5は、さらに、算出した値のエネルギーを当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数に応じて制御する。
これにより、上記蛍光画像の交互画素並置部位に多階調画像の画素が印刷される。また、上記蛍光画像の交互画素並置部位に多階調画像の画素を印刷した場合、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を1ライン毎にカウントする(ステップS57)。これにより、印刷位置が蛍光画像の交互画素並置部位に印刷される多階調画像の画素は、基準値に係数bを掛け合わせたエネルギーの値を、さらに、連続して印刷しているライン数に応じて制御されたエネルギーで記録媒体に印刷される。
上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位と判定した多階調画像の画素について、上記熱制御処理部5は、上記蛍光画像の全画素並置部位に対する多階調画像の印刷制御に関する係数cと当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数とに基づいて、それらの画素を印刷する制御を行う(ステップS58)。すなわち、上記熱制御処理部5は、印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であると判定された画素を印刷する発熱体に供給するエネルギーの値として、所定の基準値に対して係数cを掛け合わせた値を算出する。上記熱制御処理部5は、さらに、算出した値のエネルギーを当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数に応じて制御する。
これにより、上記蛍光画像の全画素並置部位に多階調画像の画素が印刷される。また、上記蛍光画像の全画素並置部位に多階調画像の画素を印刷した場合、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を1ライン毎にカウントする(ステップS59)。これにより、印刷位置が蛍光画像の全画素並置部位に印刷される多階調画像の画素は、基準値に係数cを掛け合わせたエネルギーの値を、さらに、連続して印刷しているライン数に応じて制御されたエネルギーで記録媒体に印刷される。
また、上記判定により印刷画像が2値画像であると判定した場合(ステップS51、2値画像)、上記画像重畳部4は、上記蛍光画像が印刷されている記録媒体における当該2値画像の各画素を印刷する位置を決定する。当該印刷画像の印刷位置を決定すると、上記画像重畳部4は、当該2値画像の各画素について印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であるか、上記蛍光画像の交互画素並置部位であるか、あるいは、蛍光画像以外の領域であるかを判定する(ステップS60、S61)。
上記判定により印刷位置が上記蛍光画像以外の領域と判定した2値画像の画素について、上記熱制御処理部5は、上記蛍光画像以外の領域に対する2値画像の印刷制御に関する係数dと当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数とに基づいて、それらの画素を印刷する制御を行う(ステップS62)。すなわち、上記熱制御処理部5は、印刷位置が上記蛍光画像以外の領域であると判定された画素を印刷する発熱体に供給するエネルギーの値として、所定の基準値に対して係数dを掛け合わせた値を算出する。上記熱制御処理部5は、さらに、算出した値のエネルギーを当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数に応じて制御する。
これにより、上記蛍光画像以外の領域に2値画像の画素が印刷される。また、上記蛍光画像以外の領域に2値画像の画素を印刷した場合、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を1ライン毎にカウントする(ステップS63)。これにより、印刷位置が蛍光画像以外の領域に印刷される2値画像の画素は、基準値に係数dを掛け合わせたエネルギーの値を、さらに、連続して印刷しているライン数に応じて制御されたエネルギーで記録媒体に印刷される。
上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の交互画素並置部位と判定した2値画像の画素について、上記熱制御処理部5は、上記蛍光画像の交互画素並置部位に対する2値画像の印刷制御に関する係数eと当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数とに基づいて、それらの画素を印刷する制御を行う(ステップS64)。すなわち、上記熱制御処理部5は、印刷位置が上記蛍光画像の交互画素並置部位であると判定された画素を印刷する発熱体に供給するエネルギーの値として、所定の基準値に対して係数eを掛け合わせた値を算出する。上記熱制御処理部5は、さらに、算出した値のエネルギーを当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数に応じて制御する。
これにより、上記印刷位置が蛍光画像の交互画素並置部位に2値画像の画素が印刷される。また、上記蛍光画像の交互画素並置部位に2値画像の画素を印刷した場合、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を1ライン毎にカウントする(ステップS65)。これにより、印刷位置が蛍光画像の交互画素並置部位に印刷される2値画像の画素は、基準値に係数eを掛け合わせたエネルギーの値を、さらに、連続して印刷しているライン数に応じて制御されたエネルギーで記録媒体に印刷される。
上記判定により印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位と判定した2値画像の画素について、上記熱制御処理部5は、上記蛍光画像の全画素並置部位に対する2値画像の印刷制御に関する係数fと当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数とに基づいて、それらの画素を印刷する制御を行う(ステップS66)。すなわち、上記熱制御処理部5は、印刷位置が上記蛍光画像の全画素並置部位であると判定された2値画像の画素を印刷する発熱体に供給するエネルギーの値として、所定の基準値に対して係数fを掛け合わせた値を算出する。上記熱制御処理部5は、さらに、算出した値のエネルギーを当該画素を印刷するまでにカウントされている連続ライン数に応じて制御する。
これにより、蛍光画像以外の領域に2値画像の画素が印刷される。また、上記蛍光画像の全画素並置部位に2値画像の画素を印刷した場合、上記熱制御処理部5は、連続ライン数を1ライン毎にカウントする(ステップS67)。これにより、印刷位置が蛍光画像の交互画素並置部位に印刷される2値画像の画素は、基準値に係数fを掛け合わせたエネルギーの値を、さらに、連続して印刷しているライン数に応じて制御されたエネルギーで記録媒体に印刷される。
上記のような第4の画像処理方法では、記録媒体の状態(重ね印刷をしない領域、全画素並置部位に重ね印刷する領域、交互画素並置部位に重ね印刷する領域など)を判別し、それらの判別された各領域に画像を印刷するために最適なエネルギーの値を算出し、さらに、算出した値を連続した印刷しているライン数に基づいて制御したエネルギーをサーマルヘッドに与えることにより印刷処理を行う。
これにより、第4の画像処理方法によれば、蛍光画像などの背景画像が印刷されている記録媒体に別の画像の一部を重ねて印刷する場合であっても、重ね印刷をしない部位、全画素並置部位に重ね印刷する部位、交互画素並置部位に均一な状態で画像を重ねて印刷をすることができる。
次に、上記第4の画像処理方法により作成された印刷物について説明する。
上記第4の画像処理方法では、図13に示すような、上記第2の画像処理方法により作成された印刷物21と同様な印刷物が得られる。すなわち、上記第4の画像処理方法により作成される印刷物は、図13に示すように、全画素並置部位P1および交互画素並置部位P2を有する蛍光画像G1に多階調画像G2および2値画像G3が重ねて印刷されている。
また、上記第4の画像処理方法では、蛍光画像G1以外の領域、蛍光画像G1の交互画素並置部位P2、蛍光画像G1の全画素並置部位P1に印刷される画素が、各領域に応じた係数と連続して印刷しているライン数とに応じた制御で印刷されている。つまり、第4の画像処理方法では、画像を印刷する記録媒体の状態と連続して印刷しているライン数のカウント値に応じて最適化したエネルギーで画像が印刷された印刷物を作成できる。これにより、記録媒体の状態に応じた高品質の印刷物を効率的に作成できる。
さらに、上記のような第4の画像処理方法により作成された印刷物では、熱伝導率および比熱などが異なる蛍光画像G1以外の領域、蛍光画像G1の全画素並置部位P1、および、蛍光画像G1の交互画素並置部位P2などであっても、多階調画像あるいは2値画像などの画像が全体として均一に印刷される。この結果として、第4の画像処理方法により作成された印刷物では、蛍光画像G1上に重ねて印刷されている画像も良好な状態とすることができ、高精度な真偽判別などが可能となる。
本発明に係る第1〜第4の画像処理方法が適用される画像処理装置の構成を概略的に示すブロック図。 サーマルヘッドの発熱体を交互駆動したときのドットの配置例を示す図。 サーマルヘッドの発熱体と熱転写インクリボンのインク層内での温度分布を示す図。 画像データにおける画素の配列の例を示す図。 図4に示す画像データにおける各画素を千鳥状の配列に変換した画像データの例を示す図。 第1の画像処理方法による処理の流れを説明するためのフローチャート。 第1の画像処理方法において第1の画像データの各画素を千鳥状の配列に変換する処理を説明するための図。 第1の画像処理方法において千鳥状に配列された画素からなる第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像の例を示す図。 第1の画像処理方法により作成された印刷物の一例を示す図。 第2の画像処理方法による処理の対象となる各画像の例を示す図。 蛍光画像に多階調画像および2値画像を重ねて印刷した状態を示す図。 第2の画像処理方法による処理の流れを説明するためのフローチャート。 第2の画像処理方法により作成された印刷物の一例を示す図。 サーマルヘッドの発熱体における温度分布を示す図。 全画素が有効な画像データにおける画素の配列の状態を示す図。 隣接する画素が間引かれた画像データにおける画素の配列の状態を示す図。 第3の画像処理方法による処理の流れを説明するためのフローチャート。 第4の画像処理方法による処理の流れを説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…スキャナ部、2…入力補正部、3…色補正部、4…画像重畳部、5…熱制御処理部、6…エンジン部、7…ドット、8…発熱体、11,21…印刷物、12…多階調画像、13…2値画像、14…拡大したドット、G1…蛍光画像、G2…多階調画像、G3…2値画像、P1…全画素並置部位、P2…交互画素並置部位。

Claims (23)

  1. 印刷機構により記録媒体に画像を形成するための画像形成方法であって、
    各画素が千鳥状に配列された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像について、前記第2の画像データが重畳されている領域と前記第2の画像データが重畳されていない領域とを判別し、
    前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されていない領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御し、
    前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されている領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. さらに、第1の画像データを入力し、
    入力した第1の画像データの各画素を千鳥状の配列に変換し、
    各画素が千鳥状の配列に変換された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像を生成する、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記第1の画像データは、多階調画像であって、前記第2の画像データは、2値画像である、
    ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 前記印刷機構は、主走査方向の複数の画素を順次副走査方向に形成するものであり、
    前記第2の画像データが重畳されていない領域の画像を前記第1の制御パターンの制御により形成する場合、さらに、前記印刷機構を2ラインごとにカウントした連続ライン数に応じて制御し、
    前記第2の画像データが重畳されている領域の画像を前記第2の制御パターンで制御される印刷機構により形成する場合、さらに、前記印刷機構を1ラインごとにカウントした連続ライン数に応じて制御する、
    ことを特徴とする前記請求項1乃至3に記載の画像形成方法。
  5. 前記印刷機構は、主走査方向に並べられた複数の発熱体から構成されるものであり、
    前記連続ライン数に応じた制御は、各発熱体に蓄積される熱を制御するための制御である、
    ことを特徴とする前記請求項4に記載の画像形成方法。
  6. 印刷機構により記録媒体に画像を形成するための画像形成方法であって、
    記録媒体上の特定領域に画像が形成される領域と前記特定領域以外の領域に画像が形成される領域とを判別し、
    前記特定領域以外の領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御し、
    前記特定領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  7. 前記印刷機構は、複数の発熱体から構成されるものであり、
    前記第1および第2の制御パターンは、それぞれ前記発熱体に供給するエネルギーを制御するパターンである、
    ことを特徴とする前記請求項6に記載の画像形成方法。
  8. 前記記録媒体上の特定領域は、背景画像が形成されている領域である、
    ことを特徴とする前記請求項6に記載の画像形成方法。
  9. 前記背景画像は、蛍光画像である、
    ことを特徴とする前記請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記背景画像は、全画素が印刷されている第1の領域と画素が間引かれて印刷されている第2の領域とを有し、
    さらに、前記背景画像の第1の領域に画像が形成される領域と前記背景画像の第2の領域に画像が形成される領域と前記背景画像以外の領域に画像が形成される領域を判別し、
    前記背景画像の第1の領域に画像を重ねて印刷する場合、前記印刷機構を第3の制御パターンにより制御し、
    前記背景画像の第2の領域に画像を重ねて印刷する場合、前記印刷機構を前記第3の制御パターンとは異なる第4の制御パターンにより制御する、
    ことを特徴とする前記請求項8に記載の画像形成方法。
  11. 前記印刷機構は、主走査方向の複数の画素を順次副走査方向に印刷するものであり、
    さらに、前記印刷機構を1ラインごとにカウントした連続ライン数に応じて制御する、
    ことを特徴とする前記請求項6乃至10に記載の画像形成方法。
  12. 前記印刷機構は、主走査方向に並べられた複数の発熱体から構成されるものであり、
    前記連続ライン数に応じた制御は、各発熱体に蓄積される熱を制御するための制御である、
    ことを特徴とする前記請求項11に記載の画像形成方法。
  13. 印刷機構により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    各画素が千鳥状に配列された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像について、前記第2の画像データが重畳されている領域と前記第2の画像データが重畳されていない領域とを判別する判別手段と、
    前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されていない領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御する第1の制御手段と、
    前記重畳画像において前記第2の画像データが重畳されている領域と判定された領域の画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する第2の制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. さらに、第1の画像データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力した第1の画像データの各画素を千鳥状の配列に変換し、各画素が千鳥状の配列に変換された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像を生成する重畳手段と、を有する、
    ことを特徴とする前記請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記印刷機構は、主走査方向の複数の画素を順次副走査方向に印刷するものであり、
    前記第1の制御手段は、前記第2の画像データが重畳されていない領域の画像を前記第1の制御パターンで制御される印刷機構により形成する場合、さらに、前記印刷機構を2ラインごとにカウントした連続ライン数に応じて制御し、
    前記第2の制御手段は、前記第2の画像データが重畳されている領域の画像を前記第2の制御パターンで制御される印刷機構により形成する場合、さらに、前記印刷機構を1ラインごとにカウントした連続ライン数に応じて制御する、
    ことを特徴とする前記請求項13又は14に記載の画像形成装置。
  16. 前記印刷機構は、主走査方向に並べられた複数の発熱体から構成されるものであり、
    前記第1の制御手段及び前記第2の制御手段における前記連続ライン数に応じた制御は、各発熱体に蓄積される熱を制御するための制御である、
    ことを特徴とする前記請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 印刷機構により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記記録媒体上の特定領域に画像が形成される領域と前記特定領域以外の領域に画像が形成される領域とを判別する判別手段と、
    前記特定領域以外の領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を第1の制御パターンにより制御する第1の制御手段と、
    前記特定領域に画像を形成する場合、前記印刷機構を前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンにより制御する第2の制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  18. 前記記録媒体上の特定領域は、背景画像が形成されている領域であり、
    前記背景画像は、全画素が印刷されている第1の領域と画素が間引かれて印刷されている第2の領域とを有し、
    前記判別手段は、さらに、前記背景画像の第1の領域に画像が形成される領域と前記背景画像の第2の領域に画像が形成される領域と前記背景画像以外の領域に画像が形成される領域とを判別し、
    前記第1の制御手段は、前記背景画像の第1の領域に画像を重ねて印刷する場合、前記印刷機構を第3の制御パターンにより制御し、前記背景画像の第2の領域に画像を重ねて印刷する場合、前記印刷機構を前記第3の制御パターンとは異なる第4の制御パターンにより制御する、
    ことを特徴とする前記請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記印刷機構は、主走査方向の複数の画素を順次副走査方向に印刷するものであり、
    前記第1の制御手段および前記第2の制御手段は、さらに、前記印刷機構を1ラインごとにカウントした連続ライン数に応じて制御する、
    ことを特徴とする前記請求項17又は18に記載の画像形成装置。
  20. 前記印刷機構は、主走査方向に並べられた複数の発熱体から構成されるものであり、
    前記第1の制御手段および前記第2の制御手段による前記連続ライン数に応じた制御は、各発熱体に蓄積される熱を制御するための制御である、
    ことを特徴とする前記請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 印刷機構により画像が形成された印刷物であって、
    各画素が千鳥状の配列された第1の画像データに第2の画像データを重畳した重畳画像において、第1の制御パターンで制御された印刷機構により印刷された前記第2の画像データが重畳されていない領域と
    前記重畳画像において、前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンで印刷された前記第2の画像データが重畳されている領域と、
    を有することを特徴とする印刷物。
  22. 印刷機構により画像が形成された印刷物であって、
    第1の制御パターンで制御された印刷機構により画像が印刷されている特定領域以外の領域と、
    前記第1の制御パターンとは異なる第2の制御パターンで制御された印刷機構により画像が印刷された特定領域と、
    を有することを特徴とする印刷物。
  23. 前記記録媒体上の特定領域は、背景画像が形成されている領域であり、
    前記背景画像の領域は、さらに、全画素が印刷されている第1の領域と画素が間引かれて印刷されている第2の領域とを有し、第3の制御パターンで制御された印刷機構により前記背景画像の前記第1の領域に画像が重ねて印刷され、前記第3の制御パターンとは異なる第4の制御パターンで制御された印刷機構により前記背景画像の前記第2の領域に画像が重ねて印刷されている、
    ことを特徴とする前記請求項22に記載の印刷物。
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