JPH0516399A - 画像記録方法及び装置 - Google Patents

画像記録方法及び装置

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JPH0516399A
JPH0516399A JP3175566A JP17556691A JPH0516399A JP H0516399 A JPH0516399 A JP H0516399A JP 3175566 A JP3175566 A JP 3175566A JP 17556691 A JP17556691 A JP 17556691A JP H0516399 A JPH0516399 A JP H0516399A
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JP3175566A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Sawano
充 沢野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の画像を重ねて記録する場合に起こる濃
度ムラの影響を極力減少させた画像記録方法および装置
を提供すること。 【構成】 各フレームメモリ34に記憶されたY、M、
C色の画像データは、補正回路35に入力される。そし
て、補正回路35において記録する色の画像データを、
記録する色の画像データと既に記録された画像と重なる
場合の影響を補正し、補正されたデータに応じた記録エ
ネルギが各対応するLUT36によってラインバファ4
2に出力される。この記録エネルギに基づいてサーマル
ヘッド46が発熱し、この発熱に応じた色の画像が感熱
記録材料12に形成される。そして、Y、M、C色の3
色の画像を感熱記録材料12に順次記録する。これによ
り、画像の重なり部分で濃度変化の少ない画像を形成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録方法及び装置
にかかり、特に、感熱記録材料に画像を記録する画像記
録方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、発熱体を用いて記録紙へ画像を記
録する方法として、感熱記録方法がある。この感熱記録
方法は、紙や合成紙等の支持体に発色剤、顕色剤を塗布
した感熱記録材料を用い、サーマルヘツドによりこの感
熱記録材料を加熱処理するプロセスにより記録するもの
である。例えば、複数の電子供与性染料前駆体と電子授
容性化合物を共存させた感熱記録材料を作成し、各電子
供与性染料前駆体の発色開始温度が異なることを利用し
て異なった温度を加えることにより異なった色相の画像
を得ることが提案されている(特公昭49−69号)。
【0003】このような記録分野において、情報産業の
急速な発展に伴い、計算機、フアクシミリをはじめとす
る情報機器の端末機から簡単にカラーハードコピーを得
たいという要求がある。
【0004】この要求を満たすプリンタとしてデジタル
カラープリンタがある。このデジタルカラープリンタで
は、カラー画像を色成分毎にY(イエロ)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、K(黒)色の画像データに分解
し、各々の色の画像データに基づいて対応する感熱層に
画像を記録するようになっている。
【0005】また、異なる紫外波長域の光ビームを照射
することにより、画像を記録する光感光型記録材料があ
る。このような記録材料としての光感光型記録材料は、
2成分型感熱発色媒体の2つの成分を光硬化性組成物を
含有するマイクロカプセルを隔てて分離配置したもの
(特開昭52−89915号公報)、酸性基を有するビ
ニルモノマと光重合性組成物を含有する層と隔離層と電
子供与性の無色染料からなる層を積層したもの(特開昭
61−123838号公報)、異なる色を発色する感光
層を複数備え各々の感光層が中心波長を有しているもの
(特開平1−224930号、特開平2−19710号
公報)等が提案されている。これによれば、例えば、記
録画像に応じた異なる紫外波長域の光ビームを記録材料
に照射することにより、照射された光ビームの領域かつ
光ビームの波長域に対応する色相の発色が抑制される。
そして、記録材料を加熱することにより、光ビームが照
射されていない領域の記録材料が発色して画像が形成さ
れるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、多色感熱
記録材料へ熱エネルギにより画像を記録する場合には、
Y、M及びC色の3色の画像に応じて順次異なる熱エネ
ルギを供給して記録する。ここで、例えば、Y、M及び
C色の3色の発色層が順に積層された感熱記録材料に画
像を記録するときには、1つの感熱層に画像を記録する
と隣接する感熱層に熱エネルギが伝導される。例えば、
Y色の画像の記録を行なっているときに、この記録時の
熱エネルギが隣接する感熱層、すなわち、M色の感熱層
まで熱伝導している。このため、Y色の画像とM色の画
像との重なる部分において、M色の画像を記録するとき
には、Y色の画像が記録されたときの熱エネルギによっ
て、M色の感熱層が若干熱変化し、更にM色の画像を記
録する熱エネルギが供給されることになる。したがっ
て、得られる画像濃度が適正にならない場合がある。こ
のため、画像の重なり部分の色バランスが適正にならな
いという問題点がある。
【0007】また、記録材料として光感光型記録材料を
用いた場合には、例えば、光ビームの照射された媒体の
組成が変化して組成の変化した層が光ビームの透過を抑
制するフィルタとして作用することがある。この媒体へ
順次光ビームを露光するときには、このフィルタとして
作用する層を透過した光ビームの光強度は減衰する。こ
のため、直接光ビームの照射に応じた発色濃度の光感光
型記録材料の場合には、発色濃度が低くなる。一方、光
ビームの照射によって発色濃度が抑制される場合には、
発色濃度が高くなる。このように、光ビームが照射され
た層の組成が変化し、記録が最下層へ移行するのにした
がって記録する層に照射される光ビームの光強度が変動
する。したがって、現像後には発色濃度が変化する。こ
のため、光感光型記録材料上の重なり部分の濃度が変化
し、画像濃度にムラが生ずる、という問題があった。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、複数の画像を重ねて記録する場合に起こる
濃度ムラの影響を極力減少させた画像記録方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】また、上記目的に加え、画像記録装置で
は、画像の重なる部分の画像濃度を適正に記録すること
ができる画像記録装置を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、記録エネルギが供給される
ことにより異なる色に発色する複数の発色層が積層され
た記録材料に複数の画像を重ねて記録するにあたり、N
を1以上の整数とし、N回目の記録を行う画像の画素と
N+1回目の記録を行う画像の画素とが重なる場合に
は、前記N回目の記録を行う画像の画素および前記N+
1回目の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の記録
エネルギを変化させることを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
画像記録方法であって、前記N回目の記録を行う画像の
画素および前記N+1回目の記録を行う画像の画素とが
重なる部分の画像濃度が高くなることが予測される場合
には、前記N回目の記録を行う画像の画素および前記N
+1回目の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の記
録エネルギを低くすることを特徴としている。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
画像記録方法であって、前記N回目の記録を行う画像の
画素および前記N+1回目の記録を行う画像の画素とが
重なる部分の画像濃度が低くなることが予測される場合
には、前記N回目の記録を行う画像の画素および前記N
+1回目の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の記
録エネルギを高くすることを特徴としている。
【0013】請求項4に記載の発明の画像記録装置は、
記録エネルギが供給されることにより異なる色に発色す
る複数の発色層が積層された記録材料に複数の画像を重
ねて記録する画像記録装置において、前記記録材料へ記
録エネルギを供給するエネルギ供給手段と、Nを1以上
の整数とし、N回目の記録を行う画像の画素とN+1回
目の記録を行う画像の画素とが重なる場合には、前記N
回目の記録を行う画像の画素および前記N+1回目の記
録を行う画像の画素の少なくとも一方の記録エネルギが
変化するように前記エネルギ供給手段を制御する制御手
段とを備えたことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1に記載した発明によれば、記録エネル
ギが供給されることにより異なる色に発色する複数の発
色層が積層された記録材料に複数の画像を重ねて記録す
る。従って、N回目の記録を行う画像の画素とN+1回
目の記録を行う画像の画素とが重なることがあり、その
部分では濃度変化が起こる。そこで、N回目の記録を行
う画像の画素とN+1回目の記録を行う画像の画素とが
重なる場合には、N+1回目の記録を行う画像の画素お
よびN回目の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の
記録エネルギを変化させる。すなわち、N回目の記録を
行う画像の画素の記録エネルギを変化させるか、N+1
回目の記録を行う画像の画素の記録エネルギを変化させ
るか、N回目の記録を行う画像の画素およびN+1回目
の記録を行う画像の画素の両方の記録エネルギを変化さ
せる。以上のことより、画像の重なり部分で濃度変化の
少ない画像を形成することができる。
【0015】請求項2に記載した発明によれば、N回目
の記録を行う画像の画素とN+1回目の記録を行う画像
の画素とが記録材料上で重なる部分の濃度が高くなるこ
とが予測される場合には、N回目の記録を行う画像の画
素およびN+1回目の記録を行う画像の画素の少なくと
も一方の記録エネルギを低くさせる。これにより、記録
材料上でN回目の記録の画像の画素とN+1回目の記録
の画像の画素とが重なる部分の濃度は低くなり、濃度変
化の少ない画像を形成することができる。
【0016】請求項3に記載した発明によれば、N回目
の記録を行う画像の画素とN+1回目の記録を行う画像
の画素とが重なる部分の画像濃度が低くなることが予測
される場合には、N回目の記録を行う画像の画素および
N+1回目の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の
記録エネルギを高くさせる。これにより、記録材料上で
N回目の記録の画像の画素とN+1回目の記録の画像の
画素とが重なる部分の画像濃度は高くなり、濃度変化の
少ない画像を形成することができる。
【0017】請求項4に記載した発明の画像記録装置
は、記録エネルギが供給されることにより異なる色に発
色する複数の発色層が積層された記録材料に、複数の画
像を重ねて記録する。このとき、記録材料には、エネル
ギ供給手段によって記録エネルギが供給される。ここ
で、Nを1以上の整数とし、N回目の記録を行う画像の
画素とN+1回目の記録を行う画像の画素とが重なる場
合には、制御手段が、前記N回目の記録を行う画像の画
素および前記N+1回目の記録を行う画像の画素の少な
くとも一方の記録エネルギが変化するようにエネルギ供
給手段を制御する。これにより、上記画像記録方法が実
現できると共に、複数の画像を重ねて記録した画像の重
なり部分において濃度変化の少ない画像を記録材料に形
成することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。本実施例はデジタルカラープリンタ10
に本発明を適用したものである。
【0019】先ず、本発明の実施例に利用した記録材料
としての感熱記録材料12について説明する。
【0020】図3に示したように、本実施例に用いた感
熱記録材料12は、支持体22上に第1、第2及び第3
の感熱記録層20、18、16からなる感熱発色層が順
に積層されている。また、発色層に傷等が生じないよう
に保護するために第3の感熱記録層16の表面には保護
層14が塗布されている。また、同様に支持体22の表
面にはバックコート層24が塗布されている。第1の感
熱発色層20は電子供与性染料前駆体と電子受容性化合
物を主成分としている。第2の感熱層18は、最大吸収
波長が360±20nmであるジアゾニウム塩化合物と該
ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラを
含有している。第3の感熱層16は、最大吸収波長が4
20±20nmであるジアゾニウム塩化合物と該ジアゾニ
ウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラを含有して
いる。
【0021】この感熱記録材料12への画像の記録手順
は、先ず、第3の感熱記録層16に記録するに充分な熱
1を加え、第3の感熱記録層16に含有されるジアゾニ
ウム塩とカプラを発色させる。次いで、420±20nm
の光UV1を感熱記録材料12に照射して第3の感熱記
録層16に含有されるジアゾニウム塩を分解し、第2の
感熱記録層18が記録されるに充分な熱2を与え、第2
の感熱記録層18中に含有されるジアゾニウム塩とカプ
ラを発色させる。このとき、第3の感熱記録層16には
強い熱エネルギが印加されるが、すでにジアゾニウム塩
が分解し発色能力が失われているために発色しない。次
いで360±20nmの光UV2を感熱記録材料12に照
射して第2の感熱記録層18に含有されるジアゾニウム
塩を分解し、第1の感熱記録層20が記録されるに充分
な熱3を与え、第1の感熱記録層20中に含有されるジ
アゾニウム塩とカプラを発色させる。このとき、第3の
感熱記録層16及び第2の感熱記録層18には強い熱エ
ネルギが印加されるが、すでにジアゾニウム塩が分解し
発色能力が失われているために発色しない。
【0022】ここで、本実施例では第1、第2及び第3
の各感熱記録層の発色色相を、減色混合における3原
色、シアン、マゼンタ及びイエロとなるように選択す
る。すなわち、第1の各感熱記録層がシアンの発色色相
であるC層20、第2の各感熱記録層がマゼンタの発色
色相であるM層18及び第3の各感熱記録層がイエロの
発色色相であるY層16になっている。したがって、上
記手順によって記録を行えば感熱記録材料12にはフル
カラーの画像記録が可能になる。
【0023】また、本実施例に用いた感熱記録材料12
は、図4に示すように、Y層16、M層18及びC層2
0は、異なる熱エネルギに応じた発色濃度に発色するよ
うになっている。すなわち、熱エネルギ領域Py内の熱
エネルギに応じてY層16が発色、熱エネルギ領域Pm
内の熱エネルギに応じてM層18が発色、及び熱エネル
ギ領域Pc内の熱エネルギに応じてC層20が発色す
る。
【0024】次に、本発明の実施例に適応可能なデジタ
ルカラープリンタ10について、図2に示した概略構造
を参照して説明する。
【0025】ケーシング50の図2右側面からは、感熱
記録材料12のテーブル52が突出されている。このテ
ーブル52へ感熱記録材料12を記録層を上面にし、感
熱記録材料12の先端をケーシング50内へ挿入するこ
とにより感熱記録材料12が図2矢印A方向へ搬送され
る。
【0026】テーブル52の下流側には、一対の搬送ロ
ーラ54が配設されており、感熱記録材料12を挟持搬
送するようになっている。搬送ローラ54の下流側に
は、複数のガイド板56が順に配設されており、感熱記
録材料12が案内されるようになっている。したがっ
て、複数のガイド板56により感熱記録材料12は略C
字状に搬送される。
【0027】搬送ローラ54は、図示しないモータの回
転軸へ連結されている。モータは制御装置26に接続さ
れており、感熱記録材料12の挿入または搬出に応じて
制御装置26によってモータの正逆方向の回転が制御さ
れるようになっている。
【0028】複数のガイド板56の各々の間には、一対
の搬送ローラ58が配設されている。これらの搬送ロー
ラ58はベルトにより連結されており、このベルトはモ
ータ66の回転軸に連結されている。モータ66は制御
装置26へ接続され、制御装置26からの信号により1
方向(図2反時計方向)へ回転されるようになってい
る。
【0029】感熱記録材料12の搬送路の一方には、感
熱記録材料12の発色層が形成されない側に対応して、
プラテンローラ60が配置されている。プラテンローラ
60は、駆動ベルトを介してモータ68の回転軸に連結
されている。モータ68は、制御装置26からの信号に
よって1方向へ回転されるようになっている。
【0030】感熱記録材料12の搬送路の他方には、記
録ヘツドとしてのライン型のサーマルヘッド46が配設
されている。このサーマルヘッド46の一方の端部には
発熱体62が取付けられ、制御装置26から画像信号が
供給されると、画像信号に応じて発熱し、感熱記録材料
12を加熱するようになっている。なお、発熱体62へ
の発熱量は、加熱時間によって変更することができるよ
うになっている。
【0031】また、制御装置26からは、位置決め信号
もサーマルヘッド46へ出力されるようになっており、
最初の色素層(本実施例ではY色素層)の加熱記録時に
位置決め信号を出力し、バー状の位置決めマークが記録
されるようになっている。なお、この位置決めマーク
は、第1の光電センサ70で感熱記録材料12の先端部
を検出した時点から所定時間後に記録される。この位置
決めマークに基づいて他の色素層(M層、C層)の記録
時の記録時期を定めるようにしている。
【0032】プラテンローラ60の下流側には一対の搬
送ローラ64が配設されており、感熱記録材料12が搬
送ローラ64に挟持されるようになっている。プラテン
ローラ60と搬送ローラ64との間には第2の光電セン
サ72が取付けられている。この第2の光電センサ72
は、前記位置決めマークを検出して検出した信号を出力
するように制御装置26へ接続されている。
【0033】2組の搬送ローラ64は、駆動ベルトを介
して連結されている。搬送ローラ64は、図示しないモ
ータの回転軸と連結されており、制御装置26からの信
号に応じて1方向へ回転するようになっている。
【0034】2組の搬送ローラ64の間には、感熱記録
材料12の表面(発色層側)に光ビームを照射する2つ
の光源78が設けられている。この光源78は、制御装
置26からの信号に応じて点灯、消灯するようになって
いる。
【0035】この光源78から照射される光の波長は、
約365nmと420nmとに切換可能とされ、各々感
熱記録材料12のY色素層とM色素層の定着用とされて
いる。
【0036】搬送ローラ64の下流側には、カム76を
備えた搬送経路切換手段74が設けられており、制御装
置26からの信号に応じてカム76が回転することによ
り感熱記録材料12の搬送経路を排出方向(図2右方)
またはループ方向(図2上方)に切り換えるようになっ
ている。
【0037】排出方向に案内された感熱記録材料12
は、搬送ローラ54の近傍へと搬送される。ここで、搬
送ローラ54を逆転させることにより、ガイド板に案内
されて搬送されてくる感熱記録材料12を挟持して、テ
ーブル52上へと搬送するようになっている。
【0038】一方、ループ方向に案内された感熱記録材
料12は、ガイド板56に設けられた孔を通過して、再
度搬送ローラ58へ挟持され、ループ状搬送経路へ至る
ようになっている。すなわち、本実施例では、同一面を
3回スキヤニング(加熱処理)するため、テーブル52
から挿入された感熱記録材料12をカム76によってル
ープ状搬送経路へ案内し、3回目のスキヤニング後に、
カム76を排出方向にして、感熱記録材料12をテーブ
ル52へ取り出すようにしている。
【0039】次に、図1を参照し、制御装置26につい
て説明する。制御装置26にはホストコンピュータ30
が接続されている。
【0040】ホストコンピュータ30には画像データが
デジタル画像信号として記憶されており、ホストコンピ
ュータ30から供給されるデジタル画像信号は変換回路
32に入力される。
【0041】ここで、本実施例の変換回路32におけ
る、画像の濃度データの扱いについて説明する。先ず、
減色混合の場合には、Y、M、C各色を所定の混合比で
混色することにより黒色になることが知られている。す
なわち、黒色(文字)のデータをY、M、C各色同一濃
度として出力することによって黒色(文字)のデータを
変換出力できる。
【0042】また、本実施例では、感熱記録材料へ画像
を記録するときに、画像の各色の最大濃度が各発色層の
最大発色濃度より低くなるように記録することができ
る。また、黒色(文字)になるように画像を記録する際
には、各発色層が画像の各色の最大濃度より高くなるよ
うに記録することができる。この関係は、 Dmr(i)<Dmk(i)≦Dm(i) 但し、i=1、2、3(Y、M、Cに対応) Dmr(i):各色における画像の最大濃度 Dmk(i):黒色の色分解後の各色の最大濃度 と表すことができる。
【0043】このとき、例えば、画像濃度の変化域がリ
ニヤ域である場合には、 Dr(i)=ki・D(i)+si・Dk(i) 但し、i=1、2、3(Y、M、Cに対応) Dr(i):記録時の濃度 D(i) :入力される画像データの各色の濃度 Dk(i):黒色の色分解後の各色の濃度 ki<1、si≦1 と表すことができる。したがって、容易に複数入力され
る画像データをY、M、Cの3色に変換することができ
る。このように、変換回路32では、入力されたデジタ
ル画像信号をY、M及びC色の各色に対する信号に変換
した後、変換されたY、M、Cの各色の信号を対応する
フレームメモリ34へ出力している。
【0044】各フレームメモリ34a、34b、34c
には、各フレームメモリ34に対応する色の1画像分の
画像信号がメモリされる。また、ホストコンピュータ3
0は、コントローラ40と接続されており、コントロー
ラ40にはホストコンピュータ30からの水平同期信号
及び垂直同期信号が入力されている。この水平同期信号
及び垂直同期信号は、変換回路32及びフレームメモリ
34へ出力され、同期がとられている。
【0045】各フレームメモリ34a、34b、34c
から出力されるYMC信号、すなわち、画像濃度データ
は、補正回路35に入力されるようになっている。補正
回路35に入力された画像データは、記録の回数に応じ
て補正される。
【0046】補正回路35から出力されるYMC信号、
すなわち、記録データは、ルックアップテーブル(以
下、LUT)36で発色濃度に応じたYMC色の駆動値
に変換された後、スイッチ38を介して1行分毎にライ
ンバッファ42へ出力される。ここで、スイッチ38は
コントローラ40と接続されており、コントローラ40
からの信号に応じて記録時の色の記録データがラインバ
ッファ42へ供給されるように接続可能になっている。
【0047】このルックアップテーブル(LUT)は、
感熱記録材料12の特性に応じて異なったテーブルにな
る。すなわち、本実施例に用いた感熱記録材料12で
は、例えば、図5に示されるように画像濃度データに応
じた印字エネルギEに対する発色濃度Dの特性は、リニ
アにならない。これにより、希望する発色濃度を得るた
めに記録を行っても感熱記録材料12の発色濃度が異な
ってしまい希望する濃度の画像が得られない。このた
め、印字エネルギ(熱エネルギ)Eに対する発色濃度D
の特性がリニアになるようにテーブルを作成する。例え
ば、印字エネルギEaでは、感熱記録材料12は発色濃
度Daになる。この印字エネルギEaにおいて希望する
発色濃度Dは濃度Da’であるため、印字エネルギE
a’が必要になる。したがって、印字エネルギEaにお
いて発色濃度Dが濃度Da’に対応する印字エネルギE
a’をとりだすテーブルを用意する。すなわち、図6に
示すように、画像濃度データに応じてリニアな発色濃度
が得られるようなサーマルヘッドの駆動値(熱エネル
ギ)の特性を用意し、この特性をLUTとする。また、
本実施例では、異なる色を発色させるため、感熱記録材
料に異なる熱エネルギを色毎に所定の熱エネルギ分だけ
シフトして供給するようになっている。したがって、こ
ののシフトする熱エネルギも考慮に入れる。なお、この
熱エネルギのシフトについては別個の回路を付加するよ
うにしてもよい。
【0048】ラインバッファ42には、コントローラ4
0から垂直同期信号が入力され、この垂直同期信号に基
づいてドライバ44を介してサーマルヘッド46へ信号
が出力されて、サーマルヘッド46が加熱される。この
熱によって感熱記録材料12へ画像が記録される。
【0049】コントローラ40はドライバ69を介して
モータ68に接続されており、プラテンローラ60を回
転させるように信号を送出する。また、コントローラ4
0はドライバ79を介して光源78に接続されており、
感熱記録材料12の記録した色の画像に応じて制御信号
を送出する。これにより、光源78は、365nmと4
20nmの波長の光ビームとに切り換えて感熱記録材料
12を照射するようになっている。
【0050】ここで、本実施例における、補正回路35
において補正される画像データについて詳細に説明す
る。先ず、従来の記録方法によりY、M、C各色を順次
重ねて記録する場合について、以下の式(1)、 P(i) = α・D(i) −−−−−(1) 但し、i=1、2、3(Y、M、Cに対応) P(i):各色の記録時の記録データ D(i):画像データ(階調) α :定数 で表すことができる。この式(1)によれば、例えば、
各色の画像データが256階調で入力された場合には、
入力されるデータに応じた印刷データ(記録データ)に
なる。
【0051】ここで、本実施例では、複数の画像を重ね
て記録するときにおいて、特定の色層に画像を記録する
場合には、既に記録した画像によってこれから記録する
画像が影響される影響度を演算し、この影響度に基づい
て記録する画像データを補正したのち記録を行なう。こ
れを式で示すと、以下の数1、
【0052】
【数1】 但し、i=1、2、3 j=i−1 A(n):記録画像の影響度 β :定数(256、階調数と同じ) P(n)=0(未記録)の場合には、 A(n)*{1/β*P(n)}=1 および、 総積Πの演算時j=0のとき、Π=1 で表すことができる。
【0053】なお、発明者は本実施例に利用した感熱記
録材料12を用いて、以下に示した表1によるデータに
基づいて各色の感熱記録毎に画像データの変換を行なっ
て記録実験を行ない、色バランスの良好な画像が得られ
るという良好な結果が得られたことを実験により確認し
ている。
【0054】
【表1】 以下、本実施例の作用を制御回路のフローチャートに従
い図7及び図8を参照して説明する。
【0055】まず、図7に示したメインルーチンが実行
されると、ステップ102において、入力される画像デ
ータ(Y、M、C、K、文字)を記録時の色に対応する
データ(Y、M、C)に変換するときの係数ki、si
が取り込まれる。
【0056】ステップ104では、1画素データD
(i)を取り込み、ステップ106へ進む。ステップ1
06では、入力される画像データを記録時におけるY、
M、Cの3色各々のデータに変換し、ステップ108に
おいて各々フレームメモリ34に記憶する。ステップ1
10では、全ての画素データの読み取りが終了したか否
かを判断し、終了していない場合にはステップ104へ
戻り、繰り返し1画面分の画素データの変換を実行す
る。したがって、フレームメモリ34の各々にはY、
M、C色の各色の1画面分の画素データが記憶される。
1画面について画素データの変換が終了するとステップ
112へ進み、後述する画像の記録サブルーチンを実行
する。このサブルーチンにおいて順次画像が感熱記録材
料12に記録される。画像の記録が終了すると本メイン
ルーチンを終了する。
【0057】次に、画像の記録サブルーチンについて図
8を参照し説明する。本サブルーチンでは、上記で説明
した、フレームメモリ34内の画像データを重ねて記録
するときに、記録回数、すなわち、記録するときの色に
応じて画像データを補正すると共に、補正された記録デ
ータとしての画像データに基づいて感熱記録材料12へ
各々の色の画像を記録する制御を行なうものである。
【0058】本サブルーチンが実行されると、ステップ
150へ進み、カウンタ値iに1が設定される。また、
画像データ補正のときに用いる係数A(i)、α、βの
各値が取り込まれる。なお、このカウンタ値iとして、
1にはY色が、2にはM色が、3にはC色の記録時の色
が対応されている。また、A(i)は、画像の記録回数
に応じた影響度の値であり、αは、画像データ(階調デ
ータ)を記録データに規格化するときの係数、及びβは
画像データ(階調データ)の段階数に応じて定められる
定数である。ステップ152では、1画素の画像データ
が読み取られ、上記に示した数1に基づいて、記録デー
タP(i)の値が演算される。
【0059】例えば、i=1の場合には、Y色の記録で
あり、Y色は最初の記録であって他の色の記録時の影響
を受けないため、補正回路35ではY色の画像データを
そのまま補正せずに記録データP(Y)の値を出力す
る。また、i=2の場合には、M色の記録であり、既に
Y色が記録されている場合がある。したがって、上記の
式(1)に基づいた記録データP(M)の値が出力され
る。i=3の場合には、C色の記録であり、既にY色お
よびM色の少なくとも一方が記録されている場合があ
る。したがって、上記の式(1)に基づいた記録データ
P(C)の値が出力される。
【0060】すなわち、1ラインを記録するときには、
YMC記録の重なる部分があり、例えば、図9(A)に
示したように、3色を同一濃度Dで発色させるときの組
合せには、Y、M、C、Y+M、M+C、Y+C、Y+
M+Cの種類がある。Y色の記録では、図9(B)に示
したように、最初の記録であるため発色濃度Dになるよ
うに、記録データP1の値が出力される。
【0061】M色の記録のときには、Y色の記録と重な
る場合と重ならない場合がある。重ならない場合には、
M色の記録が最初の記録であるため発色濃度Dになるよ
うに、記録データP1の値が出力される。一方、Y色と
M色との記録が重なる場合には、M色の記録時にはY色
の記録時の状態が影響されるため、発色濃度が濃度Dに
なるように、記録データP3の値が出力される(図9
(C)参照)。
【0062】C色の記録のときには、Y色およびM色の
記録の少なくとも一方と重なる場合と何れの色とも重な
らない場合がある。重ならない場合には、C色の記録が
最初の記録であるため発色濃度Dになるように、記録デ
ータP1の値が出力される。一方、Y色とC色との記録
が重なる場合には、C色の記録時にはY色の記録時の状
態が影響されるため、発色濃度がDになるように、記録
データP2の値が出力される。M色とC色との記録が重
なる場合には、C色の記録時にはM色の記録時の状態が
影響されるため、発色濃度がDになるように、記録デー
タP3の値が出力される。Y色およびM色とC色との記
録が重なる場合には、C色の記録時にはY色およびM色
の記録時の状態が影響されるため、発色濃度がDになる
ように、記録データP4の値が出力される(図9(D)
参照)。
【0063】記録データP(i)の演算が終了するとス
テップ154へ進む。ステップ154では、LUTを参
照して画像データが補正された記録データに応じたサー
マルヘッド46の作動値をラインバッファ42に記憶す
る。ステップ156では1ライン分の画像記録が終了し
たか否かを判断し、終了していない場合にはステップ1
52へ戻り1ライン分の画像データの、記憶が終了する
まで繰り返される。したがって、ラインバッファ42に
は、画像データに応じたサーマルヘッド46の作動値が
1ライン分記憶される。ステップ158では、ラインバ
ッファ42に記憶された作動値に応じ、1ライン分の画
像記録が行なわれる。1ライン分の画像記録が終了する
とステップ160へ進み、1つの色について1画面の記
録が終了したか否かを判断し、終了していない場合には
ステップ152へ戻って1画面の記録が終了するまで繰
り返し記録が行なわれる。なお、サーマルヘッド46に
よって記録するときには、記録時の色のLUT36とラ
インバッファ42とが電気的に接続されるように、コン
トローラ40が制御信号をスイッチ38へ出力する。
【0064】1つの色について1画面の記録が終了した
場合には、ステップ162へ進み、i=3か否かを判断
することにより全ての色(Y、M、C)に対しての画像
データの記録が終了したか否かを判断する。終了してい
ない場合には、ステップ164に進み、i=1か否かを
判断することにより記録の終了した色がY色であるか否
かを判断する。Y色記録が終了したの後にはステップ1
66において波長420nmの紫外光UV1を所定時間照
射し、ステップ170へ進む。この波長420nmの紫外
光UV1の照射により、Y色の画像が記録されていない
部位が次回以降の記録時の熱エネルギ、すなわち、M、
C色の記録時の熱エネルギによって発色されることが抑
制される。M色記録が終了したの後にはステップ168
において波長365nmの紫外光UV2を所定時間照射
し、ステップ170へ進む。この波長365nmの紫外光
UV2の照射により、M色の画像が記録されていない部
位が次回のC色の記録時の熱エネルギによって発色され
ることが抑制される。ステップ170ではカウンタ値i
が1インクリメントされ、ステップ152へ戻る。全て
の色(Y、M、C)に対しての画像の記録が終了する
と、本サブルーチンを終了する。
【0065】したがって、Y色の画像の記録を行ない、
Y色の画像の記録が終了するとY色の未記録部分が発色
しないように波長420nmの紫外光UV1を所定時間照
射し定着を行ない、次に、M色の画像の記録を行ない、
M色の画像の記録が終了するとM色の未記録部分が発色
しないように波長365nmの紫外光UV2を所定時間照
射し定着を行なって、最後にC色の画像を記録する。
【0066】ここで、上記説明したようにM色の記録の
ときには、Y色の画像の記録状態に応じてM色を記録す
るときの熱エネルギを変化させている。すなわち、Y色
の画像とM色の画像とが重なる場合には、Y色の画像を
記録したときのM色への影響度に基づいたM色の画像デ
ータで記録する。一方、上記2つの画像が重ならない部
分では、M色の画像データに応じて記録する。更に、C
色の記録のときには、Y色およびM色の画像の記録状態
に応じてC色を記録するときの熱エネルギを変化させて
いる。すなわち、Y色の画像およびM色の画像との何れ
か一方の画像とC色の画像とが重なる場合には、Y色お
よびM色の画像を記録したときのC色への影響度に基づ
いたC色の画像データで記録する。一方、何れの色とも
C色の画像が重ならない部分では、C色の画像データに
応じて記録する。
【0067】このように、本実施例では、感熱記録材料
にY、M、C色の画像を順に記録するときにおいて、各
々の画像が重なる場合には記録時の熱エネルギを変化さ
せるため、複数の画像を重ねて記録する重なり部分での
濃度ムラを少なくすることができる。したがって、色ム
ラのない画像の記録が可能になる。
【0068】上記実施例では、サーマルヘッド46を利
用して感熱記録材料12に異なる熱エネルギを付与する
ことにより異なる色を発色させる場合の例について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例え
ば、光ビームの照射によっての熱エネルギが記録材料に
供給されて異なる色が発色するように記録させる場合に
用いることができる。この場合には、上記実施例のサー
マルヘッド46を光ビームを発光する光ヘッドに置き換
え、光ビームの照射エネルギ、すなわち、熱エネルギを
制御することによって上記実施例と同様の効果が得られ
る。
【0069】また、波長の異なる光ビームを画像の記録
順に照射することにより異なる色が発色する記録材料、
例えば、異なる波長λ1、λ2、λ3の光ビームを照射
することによって、YMCの各色を発色する記録材料を
用いた場合にも容易に適応できる。例えば、この記録材
料は、構成が図3と同様であり、YMCの各色を発色す
る発色層16、18、20を備えているとする。記録材
料に、YMCの各色に対応する光ビームを照射し各色を
発色可能状態にしたのちに熱現像によって発色させて画
像を形成させる。このとき、波長λ1の光ビームを照射
しY色を発色可能状態にときには、Y層16において波
長λ1の光ビームの照射された発色媒体等の組成が変化
し、その組成の変化したY層16が光ビームの透過、す
なわち、M層18、C層20の記録時の波長λ2、λ3
の光ビームの透過を抑制するフィルタとして作用するこ
とがある。同様に、波長λ2の光ビームを照射しM色を
発色可能状態にときには、M層18において波長λ2の
光ビームの照射された発色媒体等の組成が変化し、その
組成の変化したM層18が光ビームの透過、すなわち、
C層20の記録時の波長λ3の光ビームの透過を抑制す
るフィルタとして作用することがある。この場合には、
上記実施例において熱エネルギを補正するかわりに、発
色させる色に応じた特定の波長(波長λ1、λ2、λ3
の何れか1つ)の光ビームの露光量を、照射する順番に
応じて制御することによって上記実施例と同様の効果が
得られる。
【0070】更に、上記記録材料を光メモリ等の記録媒
体に用い、同一箇所に複数の情報を記録する場合には、
情報の値を色或いは濃度に対応させ記録することができ
る。この場合においても、記録する情報の値に応じ濃度
ムラおよび色ムラなく記録できるため、情報の記録不良
や再生不良を防ぐことができる。
【0071】なお、上記実施例では、異なる色を発色す
る発色層を複数備えた記録材料について説明したが、本
発明は、これに限定されるものではなく、単一色の発色
層を備えた記録材料、同一色を発色する発色層を複数積
層した記録材料にも適応可能である。例えば、装置とし
て、プロッタ等の線画装置に本発明を適応させた場合に
は、画像、すなわち、線画の重なり部分の濃度ムラおよ
び色ムラのない記録が可能になるため、例えば、細線の
重なり部分での線の太線化が防げる。これにより、精密
な描画が可能になる。
【0072】なお、上記実施例では、記録回数に応じて
YMCの3色の画像データを補正することを演算によっ
て求めた場合の例について説明したが、デジタルアナロ
グ変換回路及び増幅回路等を組み合わせた電気回路で構
成してもよい。
【0073】また、上記実施例では、複数の画像データ
をYMCの3色のデータに変換する変換を演算によって
求めた場合の例について説明したが、デジタルアナログ
変換回路及び増幅回路等を組み合わせた電気回路で構成
してもよい。
【0074】なお、上記実施例では、画像データとして
画素毎にデジタルデータが入力される場合の例について
説明したが、本発明はデータの種類に限定されるもので
はなく、画像の濃度を直接読み取るスキャナ等を用い、
スキャナ等から出力されるアナログデータに本発明を適
応することもできる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の画像を重ねて記録する場合には、N回目の記録を行
う画像の画素とN+1回目の記録を行う画像の画素との
重なり部分に起こる濃度ムラの影響を極力減少させるこ
とができる、また、異なる色の画像を発色させる場合に
は、画像の重なり部分に起こる各々の発色層における濃
度ムラによる色ムラの影響を減少させることができ適正
な色バランスが得られる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるデジタルカラープリン
タの制御装置の構成を示したブロック図である。
【図2】デジタルカラープリンタの概略構成を表す断面
略図である。
【図3】本発明の実施例に利用した記録材料を表す断面
図である。
【図4】記録材料における印字エネルギと発色濃度との
関係を示した線図である。
【図5】記録材料の特定の色における印字エネルギ(画
像濃度データ)と発色濃度との関係を示した線図であ
る。
【図6】記録材料の特定の色における印字エネルギ(画
像濃度データ)と駆動値との関係を示した線図である。
【図7】本発明の実施例の制御メインルーチンを示した
流れ図である。
【図8】画像記録を制御するサブルーチンを示す流れ図
である。
【図9】(A)は、感熱記録材料におけるYMC各色の
記録画像の重なり状態を示すイメージ図、(B)は、Y
層における記録位置と記録データ(記録エネルギ)との
関係を表す線図、(C)は、M層における記録位置と記
録データ(記録エネルギ)との関係を表す線図、(D)
は、C層における記録位置と記録データ(記録エネル
ギ)との関係を表す線図である。
【符号の説明】
10 デジタルカラープリンタ(画像記録装置) 12 感熱記録材料(記録材料) 26 制御装置(制御手段) 32 変換回路 35 補正回路 46 サーマルヘッド(エネルギ供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9113−2C B41J 3/20 115 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録エネルギが供給されることにより異
    なる色に発色する複数の発色層が積層された記録材料に
    複数の画像を重ねて記録するにあたり、 Nを1以上の整数とし、N回目の記録を行う画像の画素
    とN+1回目の記録を行う画像の画素とが重なる場合に
    は、前記N回目の記録を行う画像の画素および前記N+
    1回目の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の記録
    エネルギを変化させることを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 前記N回目の記録を行う画像の画素およ
    び前記N+1回目の記録を行う画像の画素とが重なる部
    分の画像濃度が高くなることが予測される場合には、前
    記N回目の記録を行う画像の画素および前記N+1回目
    の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の記録エネル
    ギを低くすることを特徴とする請求項1記載の画像記録
    方法。
  3. 【請求項3】 前記N回目の記録を行う画像の画素およ
    び前記N+1回目の記録を行う画像の画素とが重なる部
    分の画像濃度が低くなることが予測される場合には、前
    記N回目の記録を行う画像の画素および前記N+1回目
    の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の記録エネル
    ギを高くすることを特徴とする請求項1記載の画像記録
    方法。
  4. 【請求項4】 記録エネルギが供給されることにより異
    なる色に発色する複数の発色層が積層された記録材料に
    複数の画像を重ねて記録する画像記録装置において、 前記記録材料へ記録エネルギを供給するエネルギ供給手
    段と、 Nを1以上の整数とし、N回目の記録を行う画像の画素
    とN+1回目の記録を行う画像の画素とが重なる場合に
    は、前記N回目の記録を行う画像の画素および前記N+
    1回目の記録を行う画像の画素の少なくとも一方の記録
    エネルギが変化するように前記エネルギ供給手段を制御
    する制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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