JP2007132500A - 自動変速機用遊星ギヤセット - Google Patents

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Abstract

【課題】 サンギヤ潤滑流路とピニオン潤滑流路との間で、一側の潤滑による温度上昇効果が他側に影響を与えないようにして、それぞれの潤滑効果を最大にできる潤滑構造を提供する。
【解決手段】 本発明による自動変速機用遊星ギヤセットは、 内部にメイン潤滑流路が形成されて側面にはメイン潤滑流路と連通する貫通ホールが形成された中心軸と、中心軸の外側に設置されるサンギヤと、サンギヤに噛合うピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛合うリングギヤと、ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアと、サンギヤの一側面とキャリアとの間に介在する第１ベアリングと、キャリアの外周面とピニオンギヤとの間に介在する第２ベアリングと、クラッチハブシャフトと、サンギヤ潤滑流路と、ピニオン潤滑流路と、シーリング部とを含むことを特徴とする。
【選択図】図４

Description

本発明はサンギヤ潤滑流路とピニオン潤滑流路との間に潤滑油の混入を防止するためのシーリング部が結合された自動変速機用遊星ギヤセットに関する。
一般的な車両用自動変速機には図１及び図２に示すような遊星ギヤセットが含まれる。
以下、図１及び図２を参照して、車両用自動変速機に含まれる遊星ギヤセットの概略的な構成を簡単に説明する。
まず、中空の中心軸６０の外側には中心軸６０と同一回転中心を有するサンギヤ１０が位置する。サンギヤ１０の外側にはサンギヤ１０の外周面に沿って回転移動するピニオンギヤ２０が位置する。そして、ピニオンギヤ２０の外側にはリングギヤ４０が位置する。
ピニオンギヤ２０にはピニオンギヤ２０を回転可能に支持するキャリア３０が結合され、キャリア３０とサンギヤ１０の一側面との間には第１ベアリング１１が介在し、キャリア３０とピニオンギヤ２０の外周面との間には第２ベアリング２１が介在する。
この時、第１ベアリング１１としてはスラストベアリングを使用するのが一般的であり、第２ベアリング２１としてはニードルベアリングを使用するのが一般的である。
サンギヤ１０と中心軸との間にはクラッチハブシャフト５０が位置し、クラッチハブシャフト５０は中心軸６０に沿って延び、図示していないフォワードクラッチと連結される。クラッチハブシャフト５０はサンギヤ１０に動力を伝達する役割を果たす。
この時、中空の中心軸６０内部にはメイン潤滑流路７１が形成され、中心軸６０の側面には潤滑油が移動できる貫通ホール６１が形成される。
メイン潤滑流路７１は貫通ホール６１を通じてサンギヤ潤滑流路７２及びピニオン潤滑流路７３と連結される。
サンギヤ潤滑流路７２はメイン潤滑流路７１が貫通ホール６１を通じて第１ベアリング１１（スラストベアリング）と連結されるように形成される流路であって、メイン潤滑流路７１を通じて供給される潤滑油が第１ベアリング１１（スラストベアリング）に供給されるようにする役割を果たす。
ピニオン潤滑流路７３はメイン潤滑流路７１が貫通ホール６１を通じてピニオンギヤ２０の第２ベアリング２１（ニードルベアリング）と連結されるように形成する流路であって、メイン潤滑流路７１を通じて供給される潤滑油がピニオンギヤ２０の第２ベアリング２１に供給されるようにする役割を果たす。
そして、ピニオン潤滑流路７３及びサンギヤ潤滑流路７２はハブシャフト５０の外側でサブ流路７４を通じて互いに連通する構造を有する。
従って、遊星ギヤセットを構成するピニオンギヤ２０のニードルベアリング２１を潤滑するための潤滑流路７２及びエンジン側のサンギヤ支持用スラストベアリング１１を支持するための潤滑流路７３が一つのメイン潤滑流路７１から始まって図１のように両側に分かれる潤滑構造を形成する。
ここで、遊星ギヤセットを構成するピニオンギヤ２０のニードルベアリング２１は、車両の構成要素のうちの最も弱い部分の一つであり、ニードルベアリング２１の潤滑は自動変速機の耐久寿命を左右する重要な要素である。
しかし、従来の自動変速機用遊星ギヤセットの場合には、ピニオンギヤ２０のニードルベアリング２１を潤滑するための潤滑油がエンジン側のサンギヤ１０の軸方向回転出力を支持するためのスラストベアリングの潤滑流路を経て流入されるので、潤滑油が遊星ギヤセットのピニオンギヤ２０に到達する前に高温に上昇してピニオンギヤのニードルベアリング２１の潤滑効果を低下させるという問題点がある。
特開２００４−１６２７９５号公報
本発明は、前記のような問題を解決するために、サンギヤ潤滑流路とピニオン潤滑流路との間に潤滑油の混入を防止するためのシーリング部を備えて、一側の潤滑による温度上昇効果が他側に影響を与えないようにして、それぞれの潤滑効果を最大にできる潤滑構造を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態による自動変速機用遊星ギヤセットは、前記目的を達成するために、内部にメイン潤滑流路が形成されて側面には前記メイン潤滑流路と連通する貫通ホールが形成された中心軸と、前記中心軸と同一回転中心を有するように前記中心軸の外側に設置されるサンギヤと、前記サンギヤの周囲を回転移動するように前記サンギヤに噛合うピニオンギヤと、前記ピニオンギヤに噛合うリングギヤと、前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアと、前記サンギヤの一側面と前記キャリアとの間に介在する第１ベアリングと、前記キャリアの外周面と前記ピニオンギヤとの間に介在する第２ベアリングと、前記サンギヤと前記中心軸との間の空間で、前記キャリアと前記中心軸との間の空間に延長されるクラッチハブシャフトと、前記メイン潤滑流路が貫通ホールを通じて第１ベアリングと連結されるように形成されるサンギヤ潤滑流路と、前記メイン潤滑流路が前記貫通ホールを通じてピニオンギヤの第２ベアリングと連結されるように形成されるピニオン潤滑流路と、前記クラッチハブシャフトの外側で前記ピニオン潤滑流路及び前記サンギヤ潤滑流路を連結する通路を遮断するように前記通路に配置されるシーリング部とを含むことを特徴とする。
この時、前記第１ベアリングはスラストベアリングであり、前記第２ベアリングはニードルベアリングであることを特徴とする。
本発明によれば、サンギヤ潤滑流路とピニオン潤滑流路との間で潤滑油の混入が防止されるので、一側の潤滑による温度上昇効果が他側に影響を与えず、それぞれの潤滑効果を最大にすることができるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図３は本発明の一実施形態による遊星ギヤセットの概略的な構成を示す断面図であり、図４は図３の一部を拡大して示した断面図である。
まず、中空の中心軸１６０の外側には中心軸１６０と同一回転中心を有するサンギヤ１１０が位置する。サンギヤ１０の外側にはサンギヤ１１０の外周面に沿って回転移動するピニオンギヤ１２０が位置する。そして、ピニオンギヤ１２０の外側にはリングギヤ１４０が位置する。
ピニオンギヤ１２０にはピニオンギヤ１２０を回転可能に支持するキャリア１３０が結合され、キャリア１３０とサンギヤ１１０の一側面との間には第１ベアリング１１１が介在し、キャリア１３０とピニオンギヤ１２０の外周面との間には第２ベアリング１２１が介在する。
この時、第１ベアリング１１１としてはスラストベアリングを使用するのが一般的であり、第２ベアリング１２１としてはニードルベアリングを使用するのが一般的である。
サンギヤ１１０と中心軸との間にはクラッチハブシャフト１５０が位置し、クラッチハブシャフト１５０は中心軸１６０に沿って延びて図示していないフォワードクラッチと連結される。クラッチハブシャフト１５０はサンギヤ１１０に動力を伝達する役割を果たす。
この時、中空の中心軸１６０内部にはメイン潤滑流路１７１が形成され、中心軸１６０の側面には潤滑油が移動できる貫通ホール１６１が形成される。メイン潤滑流路１７１は貫通ホール１６１を通じてサンギヤ潤滑流路１７２及びピニオン潤滑流路１７３と連結される。
サンギヤ潤滑流路１７２はメイン潤滑流路１７１が貫通ホール１６１を通じて第１ベアリング（スラストベアリング）と連結されるように形成される流路であって、メイン潤滑流路１７１を通じて供給される潤滑油が第１ベアリング１１１（スラストベアリング）に供給されるようにする役割を果たす。
ピニオン潤滑流路１７３はメイン潤滑流路１７１が貫通ホール１６１を通じてピニオンギヤ１２０の第２ベアリング１２１（ニードルベアリング）と連結されるように形成する流路であって、メイン潤滑流路１７１を通じて供給される潤滑油がピニオンギヤ１２０の第２ベアリング１２１に供給されるようにする役割を果たす。
そして、ピニオン潤滑流路及びサンギヤ潤滑流路はハブシャフトの外側でサブ流路を通じて互いに連通する構造を有する。
従って、遊星ギヤセットを構成するピニオンギヤ１２０のニードルベアリング１２１を潤滑するための潤滑流路１７３及びエンジン側のサンギヤ支持用スラストベアリング１１１を支持するための潤滑流路１７２が一つのメイン潤滑流路１７１から始まって図３及び図４のように両側に分かれる潤滑構造を形成する。
この時、ピニオン潤滑流路１７３とサンギヤ潤滑流路１７２との間にはクラッチハブシャフト１５０の外側で通路１７４が形成され、通路１７４を通じて互いに連通する構造を有する。
以下、通路１７４をサブ流路という。
サブ流路１７４にはシーリング部２００が結合される。シーリング部２００は熱に強くて弾性を有する素材で形成されるのが好ましい。シーリング部２００はサブ流路１７４上に位置してサブ流路１７４を通じた潤滑油の移動を遮断する役割を果たす。
従来の自動変速機を示した概略的な断面図である。 図１の一部を拡大して示した断面図である。 本発明の一実施形態による自動変速機の遊星ギヤセットの概略的な構成を示す断面図である。 図３の一部を拡大して示した断面図である。
符号の説明
１０，１１０ サンギヤ
１１，１１１ 第１ベアリング
２０，１２０ ピニオンギヤ
２１，１２１ 第２ベアリング
３０，１３０ キャリア
４０，１４０ リングギヤ
５０，１５０ クラッチハブシャフト
６０，１６０ 中心軸
６１，１６１ 貫通ホール
７１，１７１ メイン潤滑流路
７２，１７２ サンギヤ潤滑流路
７３，１７３ ピニオン潤滑流路
７４，１７４ サブ流路
２００ シーリング部

Claims (2)

  1. 内部にメイン潤滑流路が形成されて側面には前記メイン潤滑流路と連通する貫通ホールが形成された中心軸と、
    前記中心軸と同一回転中心を有するように前記中心軸の外側に設置されるサンギヤと、
    前記サンギヤの周囲を回転移動するように前記サンギヤに噛合うピニオンギヤと、
    前記ピニオンギヤに噛合うリングギヤと、
    前記ピニオンギヤを回転可能に支持するキャリアと、
    前記サンギヤの一側面と前記キャリアとの間に介在する第１ベアリングと、
    前記キャリアの外周面と前記ピニオンギヤとの間に介在する第２ベアリングと、
    前記サンギヤと前記中心軸との間の空間で、前記キャリアと前記中心軸との間の空間に延長されるクラッチハブシャフトと、
    前記メイン潤滑流路が貫通ホールを通じて第１ベアリングと連結されるように形成されるサンギヤ潤滑流路と、
    前記メイン潤滑流路が前記貫通ホールを通じてピニオンギヤの第２ベアリングと連結されるように形成されるピニオン潤滑流路と、
    前記クラッチハブシャフトの外側で前記ピニオン潤滑流路及び前記サンギヤ潤滑流路を連結する通路を遮断するように前記通路に配置されるシーリング部と、
    を含むことを特徴とする自動変速機用遊星ギヤセット。
  2. 前記第１ベアリングはスラストベアリングであり、
    前記第２ベアリングはニードルベアリングであることを特徴とする請求項１に記載の自動変速機用遊星ギヤセット。
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