JP2007065348A - 定着方法、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

定着方法、定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 転写定着を行う際に、記録媒体表面の凹凸の影響を受けず、粒状性が良好で、且つ、光沢ムラを抑えた良好な転写定着を行うことができる定着方法、定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 第一ニップ部50を通過した後のトナー層の高さが、第一ニップ部50に進入する前の像形成物質であるトナーTの高さの4割以下となるように、第二ニップ51での転写定着条件が通常の転写定着で用いられる範囲の条件であれば、トナー層が第二ニップ部51ではほとんど変形が生じない程度に、第一ニップ部50で該像形成物質を変形させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録媒体に粉体粒子状の像形成物質(以下、トナーともいう)で形成された未定着画像を転写定着する定着方法、定着装置、及びこの定着装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタまたは印刷機などの画像形成装置として、転写手段によって像担持体上に形成されたトナー像を転写紙などのシート状の記録媒体に静電的に転写し、定着手段によって記録媒体上のトナー上を加熱定着することにより複写物や記録物を得るものがある。
また、特許文献1及び特許文献2のように未定着トナー像を中間転写体上で軟化させ、記録媒体に熱転写する転写定着同時方式と呼ばれるものがある。トナー像を静電的に転写する方式では記録媒体の種類によって最適な転写条件が異なり、また設置環境の影響を受けやすいため、転写不良が生じやすく、転写不良によって画像品質が劣化することがある。一方、転写定着同時方式であれば非静電的に転写を行うので、記録媒体への転写時の画像品質の劣化は生じにくくなる。
また、特許文献2には、未定着画像を担持する像担持体上で熱および熱と圧力で粉体粒子状の像形成物質を一体化した後に像記録媒体に転写定着を行うことで、転写定着時の定着性を向上できるとの記載がある。
特開平09−114282 特開2001−13798
しかしながら、特許文献1では、記録媒体に転写する転写ニップ部よりも上流側の中間転写体上でトナーに対する加熱及び加圧が行われているが、転写定着を行う際に有効なトナーの変形までは言及していない。加熱ローラを中間転写ベルトに接触させてトナーの加熱軟化を行っているが、中間転写ベルトの加熱ローラとの対向部には支持部材は設置されておらず、中間転写ベルトの張力によって押圧している。中間転写ベルトの張力で押圧しているため、トナーの変形に必要な十分な加圧力が得られず、トナー粒子は軟化されるが、変形が十分には行われない状態となる。そして、転写ニップ部で記録媒体に転写定着される際に、加圧され、トナーの変形が行われることになる。このため、記録媒体表面の凹凸によって不均一にトナーが変形し、トナーの広がりのバラツキや光沢ムラが発生してしまう。
一方、特許文献2では、中間転写ベルト上の記録媒体に転写する転写ニップ部よりも上流側のトナーを軟化させるために加熱する位置に、トナーを一体化させるための加圧手段が設けた構成が記載されている。しかし、中間転写ベルト上での加圧手段による押圧力は転写ニップ部での押圧力よりも小さく設定している。そして、中間転写ベルト上におけるトナーの変形を極力抑制した状態で、トナー粒子を一体化させているため、特許文献1と同様に記録媒体表面の凹凸によって不均一にトナーが変形し、トナーの広がりのバラツキや光沢ムラが発生してしまう。
ここで、記録媒体表面の凹凸によってトナーの不均一な変形について説明する。
図4は、十分な変形がなされていない状態で記録媒体としての転写紙に転写定着した場合のトナーの変形を説明する図である。
図4(a)は、転写ニップ部よりも上流側で加熱され軟化したトナー転写定着前の状態を示している。また、図4(b)は、軟化した状態のトナーを転写定着する様子を示している。図4(a)に示すように像担持体である転写定着ベルト13上で十分に変形していない軟化トナーTからなるトナー画像は、図4(b)の(D1)に示す様に転写紙Pの凹部と接触する部分では圧力がかかりにくいため変形が小さく面積の拡大も小さくなる。一方、(D2)のように転写紙Pの凸部と接触する部分では圧力が大きくかかるために変形が大きく面積の拡大が大きくなる。このように転写紙の凹凸によって軟化トナーTの変形がばらつくことで、軟化トナーTが転写定着される際にD1<D2のような面積のばらつきが発生し、粒状性が悪化する。さらには、凹部と凸部とでの光沢度差による光沢ムラにより画質の低下を引き起こす。この光沢差について、凹部では定着部材から受ける圧力が小さく、トナーが変形しにくいため、トナーが平滑にならず光沢が低くなる。一方、凸部では定着部材から受ける圧力が多くなり、トナーが変形しやすいため、トナーが平滑になることで光沢が高くなる。つまり、凹部と凸部とで定着部材とトナーの界面部圧力と熱伝導とが異なることで、トナーの変形が異なり、トナー表面の平滑度合いが異なるため、光沢差が生じる。
なお、上述の粒状性とは、画像のざらつきをあらわすものであり、画像上でのドットの再現性が良好であると画像のざらつきが少なくなり粒状性が良好となり、ドットの再現性が悪いと画像がざらついて見え粒状性が悪い状態となる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、転写定着を行う際に、記録媒体表面の凹凸の影響を受けず、粒状性が良好で、且つ、光沢ムラを抑えた良好な転写定着を行うことができる定着方法、定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上の第一ニップ部で熱エネルギーを付与しながら押圧する一次加圧工程と、その下流側の第二ニップ部で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う二次加圧工程とを有する定着方法において、該第一ニップ部における該像形成物質の変形量が該第二ニップ部での変形量よりも大きいことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上の第一ニップ部で熱エネルギーを付与しながら押圧する一次加圧工程と、その下流側の第二ニップ部で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う二次加圧工程とを有する定着方法において、該第一ニップ部の面圧が該第二ニップの面圧よりも大きいことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上の第一ニップ部で熱エネルギーを付与しながら押圧する1次加圧工程と、その下流側の第二ニップ部で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う二次加圧工程とを有する定着方法において、該像形成物質が該第二ニップではほとんど変形が生じない程度に、該第一ニップで該像形成物質を変形させることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の定着方法において、上記第一ニップを通過した後の上記像形成物質の高さが、該第一ニップに進入する前の該像形成物質の高さの4割以下となるように該第一ニップで加熱および加圧を行うことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4の定着方法において、表面に担持した潜像に現像手段によって上記像形成物質を供給されトナー像を担持する潜像担持体から該トナー像を中間転写体に転写し、該中間転写体上の該トナー像を上記記録媒体に転写するものであって、上記像担持体は該中間転写体であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1、2、3または4の定着方法において、表面に担持した潜像に現像手段によって上記像形成物質を供給されトナー像を担持する潜像担持体から該トナー像を中間転写体上に転写し、該中間転写体上の該トナー像を転写定着体上に転写し、さらに該転写定着体上の該トナー像を上記記録媒体に転写定着するものであって、上記像担持体は該転写定着体であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1、2、3、4、5または6の定着方法において、上記第一ニップ部における上記像形成物質の温度が上記第二ニップ部における該像形成物質の温度よりも高いことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1、2、3、4、5、6または7の定着方法において、上記像形成物質が上記第一ニップ部を通過するために要する第一ニップ時間が、上記第二ニップを通過するために要するニップ時間よりも大きいことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、上記第一ニップで上記像担持体との間に上記像形成物質を挟んで該像形成物質に対して押圧する押圧部材の表面温度よりも該像担持体の表面温度が高くすることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9の定着方法において、上記押圧部材と対向する上記像担持体表面の内側に熱源を設け、上記像形成物質に熱エネルギーを付与することを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の定着方法において、上記第一ニップで上記像担持体との間に上記像形成物質を挟んで該像形成物質に対して押圧する押圧部材として、表面または表面近傍は弾性体で構成されているものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の定着方法において、上記像形成物質は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有し、離型剤成分が樹脂中に島状に分散され、離型剤の平均分散粒径が0.1〜1.0[μm]のトナーであることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の定着方法において、上記像形成物質は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有し、重量平均粒径が2.5〜5.0[μm]、平均円形度が0.95〜0.99であることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13の定着方法において、上記像形成物質は少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、該結着樹脂は高化式フロ−テスタ−における1/2流出温度が110〜145[℃]のポリエステル樹脂を主成分とし、該離型剤として酸価5以下の脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、モンタン系エステルワックス、酸価10〜30の酸化ライスワックス、合成エステルワックスからなる群より少なくとも1種含有することを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、一次加圧工程として像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上で熱エネルギーを付与しながら押圧する第一ニップ部と、二次加圧工程ととして該第一ニップの下流側で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う第二ニップ部とを有する定着装置において、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14に記載の定着方法を用いることを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、潜像担持体と、潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像し像形成物質からなるトナー像を形成する現像手段と、該トナー像を記録媒体に定着する定着手段とを備える画像形成装置において、該定着手段として、請求項15に記載の定着装置を用いることを特徴とするものである。
上記請求項1の定着方法においては、第一ニップ部における像形成物質の変化量が第二ニップ部での像形成物質の変化量よりも大きくすることで、記録媒体に転写定着を行う第二ニップ部での像形成物質の変形を抑制することができ、記録媒体表面の凹凸による圧力のばらつきに起因する像形成物質の面積のばらつきの発生を抑制することができる。
また、上記請求項2の定着方法においては、第一ニップ部の面圧が第二ニップ部の面圧よりも大きくすることで、像形成物質の変形の大半を第一ニップ部で行い、記録媒体に転写定着を行う第二ニップ部での像形成物質の変形を抑制することができ、記録媒体表面の凹凸による圧力のばらつきに起因する像形成物質の変形のばらつきの発生を抑制することができる。
また、上記請求項3の定着方法においては、第二ニップでの転写定着条件が通常の転写定着で用いられる範囲の条件であれば、像形成物質が第二ニップではほとんど変形が生じない程度に、第一ニップで像形成物質を変形させることで、記録媒体に転写定着を行う第二ニップ部での像形成物質の変形を抑制することができ、記録媒体表面の凹凸による圧力のばらつきに起因する像形成物質の変形のばらつきの発生を抑制することができる。
また、上記請求項15の定着装置によれば、上記請求項1乃至14の定着方法を用いているため、記録媒体に転写定着を行う第二ニップ部での像形成物質の変形を抑制することができ、記録媒体表面の凹凸による圧力のばらつきに起因する像形成物質の変形のばらつきの発生を抑制することができる。
請求項1乃至16の発明によれば、記録媒体表面の凹凸による圧力のばらつきに起因する像形成物質の変形のばらつきの発生を抑制することにより、粒状性が良好で、且つ、光沢ムラを抑えた良好な転写定着を行うことができるという優れた効果がある。
[実施形態1]
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるタンデム型カラー複写機(以下、単にプリンタ1という)に適用した実施形態1について説明する。
図1は実施形態1に係るプリンタ1の概略構成図である。
プリンタ1は、装置本体中央部に位置する画像形成部100と、画像形成部100下方に位置する給紙部200と、画像形成部100の上方に位置する図示しない画像読取部を有している。
画像形成部100には、水平方向に延びる転写面を有する中間転写体としての中間転写ベルト2が配置されており、中間転写ベルト2の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色の像形成物質であるトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体3Y、3M、3C、3Bが中間転写ベルト2の転写面に沿って並置されている。
感光体3Y、3M、3C、3Bはそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置4、光書き込み手段としての書き込み装置5、現像装置6、一次転写部材である一次転写ローラ7、及び感光体クリーニング装置8が配置されている。各現像装置6には、それぞれのカラートナーが収容されている。各符号に付記しているアルファベットは、感光体3と同様、現像装置6に収容され画像形成に用いられるトナーの色別に対応している。
中間転写ベルト2は、駆動ローラ9と従動ローラ10とに掛け回されて感光体3Y、3M、3C、3Bとの対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。従動ローラ10と対向する位置には、中間転写ベルト2の表面をクリーニングする中間転写体クリーニング装置11が設けられている。
感光体3Yの表面が帯電装置4により一様に帯電され、不図示の画像読取部からの画像情報に基づいて感光体3Y上に静電潜像が形成される。静電潜像はイエローのトナーを収容した現像装置6Yによりトナー像として可視像化され、トナー像は所定のバイアスが印加される一次転写ローラ7Yと感光体3Yとの間の転写バイアスにより中間転写ベルト2上に1次転写される。また、他の感光体3M、3C、3Bでもトナーの色が異なるだけで同様の画像形成がなされ、それぞれの色のトナー像が中間転写ベルト2上に順に転写されて重ね合わせられる。転写後、感光体3上に残留したトナーは感光体クリーニング装置8により除去され、また、転写後の感光体3の表面は図示しない除電ランプによりの電位が初期化され、次の作像工程に備えられる。
次に定着装置12について説明する。
駆動ローラ9と対向する位置に二次転写ローラ14が設けられ、中間転写ベルト2及び転写定着ベルト13を介して二次転写ニップ52を形成している。転写定着ベルト13は二次転写ローラ14と転写定着バックアップローラ20に張架され、転写定着バックアップローラ20に対向する位置に二次加圧ローラ22が設けられ、二次加圧バネ23によって転写定着ベルト13を介して押圧されて第二ニップ部51を形成する。また、転写定着ベルト13上の二次転写ニップ52と第二ニップ部51との間に一次加圧ローラ24が設けられ、転写定着ベルト13を介して一次加圧バネ21によってバックアップローラ25に押圧して第一ニップ部50を形成する。さらに、第二ニップ部51の下流側にはクリーニングローラ69を備える転写定着ベルトクリーニング装置70が設けられる。
プリンタ1のように中間転写ベルト2に転写されたトナー像を転写定着ベルト13に転写し、転写紙Pに転写定着する構成であれば、感光体3と接触する中間転写ベルト2を直接加熱することがない。これにより、感光体3にも定着時の熱が伝わりにくいため、感光体3上でのトナーの固着など、感光体3に熱が伝わることによる不具合を防止することができる。よって、詳細は術後述する中間転写体から記録媒体に直接転写定着する構成に比べて、耐久性や定着に必要な温度までに昇温する時間が短く、有利である。
二次転写ローラ14はFeやAlを芯金とし、その周りにカーボンを含有したウレタンやHCO、EPDMなどの導電性のゴムが塗布されている。さらに二次転写ローラ14の芯金には駆動ローラ9との間にバイアスを印加するための不図示の電源が接続される。
転写定着ベルト13は基材層として0.05〜0.3[mm]厚のポリイミド樹脂で構成され、表層にはトナーの離型性を向上するためフッ素樹脂系材料のPFAやPTFEなどが10〜30[μm]厚で設けられた2層構造もしくは、転写定着ベルト13の中間層として0.05〜0.5[mm]程度のシリコンゴム等の耐熱弾性層を設けた3層構造になっている。転写定着ベルト13に弾性層を設けることで、積層厚が異なるトナーに対して第一ニップ部50及び第二ニップ部51においてトナーにかかる圧力を均等にすることができる。また、ポリイミド樹脂の基材層とその表面にシリコンゴム等の耐熱弾性層を設け、転写定着ベルト13の外側の面に接触して塗布するようなオイル塗布ローラを設ける構成でトナーの離型性を向上しても良い。また、ポリイミド樹脂やシリコンゴムには二次転写の効率を上げるため導電性カーボンなどの導電性物質が含有される。
一次加圧ローラ24はFeやAlなどの金属もしくはセラミック等の芯金の表面にPFAやPTFEの離型層が設けられる。バックアップローラ25もFeやAlなどの金属もくはセラミック等で構成される。バックアップローラ25内にはハロゲンヒータ26が設けてあり、不図示の温度センサーにより、所定の温度に加熱制御する。このため、転写定着ベルト13の温度は第一ニップ部50で最も高くなる。さらに転写定着ベルト13の内側から外側に向かって熱が移動するため、第一ニップ部で温度勾配が生じる。転写定着ベルト13表面と接触するトナーTの界面温度は一次加圧ローラ24表面と接触する側の界面温度よりも高くなり、トナーの粘性も転写定着ベルト13表面と接触する側の方が高くなる。このため、一次加圧ローラ24側にはトナーTはほとんどオフセットすることは無い。
転写定着バックアップローラ20はFeやAlを芯金とし、その周りに0.5〜5[mm]の厚みのソリッドまたは発泡シリコンゴムが塗布されている。
二次加圧ローラ22はFeやAlなどの金属もしくはセラミック等の芯金の表面にPFAやPTFEの離型層が設けられる。
転写定着ベルトクリーニングローラ69は金属ローラ表面にフェルトが巻きつけられ、第二ニップ部51を通過した転写定着ベルト13上の転写定着残トナーを除去する。
給紙部200は、記録媒体としての転写紙Pを積載収容する給紙トレイ16と、給紙トレイ16内の用紙Pを最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する給紙コロ17とを有している。さらに、給紙された転写紙Pを搬送する搬送ローラ対18と、転写紙Pを一旦停止し、斜めずれを修正した後、転写定着ベルト13上の画像の先端と搬送方向の所定位置とが一致するタイミングで第二ニップ部51に向けて転写紙Pを送り出すレジストローラ対19とを有している。
次に転写定着の動作について説明する。
感光体3Y、3M、3C、3Bから中間転写ベルト2上に1次転写された像形成物質からなるトナー像T(以下、単にトナーともいう)は、不図示の二次バイアス印加手段により駆動ローラ9及び二次転写ローラ14間に印加されるバイアス(AC、パルスなどの重畳を含む)により転写定着ベルト13に静電気力で転写される。転写定着ベルト13は不図示のモーターに連結された転写定着バックアップローラ20により従動回転されており、バックアップローラ25の内部に設けたハロゲンヒータ26により所定の温度まで加熱されている。
トナーTが転写定着ベルト13に転写され第一ニップ部50に加熱されながら搬送される。なお、転写定着ベルト13は、第一ニップ部50で加熱されながら回転しているので、転写定着ベルト13全体が温まった状態となっている。転写定着ベルト13が温まっている状態のところに中間転写ベルト2からトナーが転写され、トナーが少し温まりながら下流側に移動し、第一ニップ部50でさらに高温に加熱されながら圧力によりトナーが変形して粒子同士が一体化され、フィルム状になる。
このとき、トナー層の高さが第一ニップ部50の上流に対して約40[%]以下になるように面圧を3[kgf/cm]〜7[kgf/cm]とし、狭持するトナーの温度が130[℃]〜200[℃]となるように設定されている。
また、モノクロ印刷時の単色を用いた単一層のトナーやカラー印刷時の時の2色から4色のトナーを用いた多層の場合のどちらにおいてもほぼトナー高さが40[%]〜30[%]程度まで変形したところでトナーの高さの変化が平衡状態になる。
ここで、平衡状態とは、第二ニップ部51での定着条件が通常の転写定着で用いられる範囲の条件であれば、トナー層が第二ニップ部51ではほとんど変形が生じない程度に、第一ニップ部50でトナー層を変形させた状態をいう。
なお、転写定着ベルト13の表面及び一次加圧ローラ24の表面は転写紙Pの表面に比べて十分に平滑であるので、第一ニップ部50でトナー層を平衡状態となるまで変形させることで、変形後のトナー層を平滑な状態にすることができる。
ここで、トナー層の高さの変形量の測定方法の一例について説明する。
測定装置としては、キーエンス社製超深度形状測定顕微鏡VK−8550を用い、対物レンズを×50〜×100にて転写定着ベルト13上の第一ニップ部50での変形前と変形後とのトナーTの高さ、さらに転写紙P上の転写定着後のトナーTの高さを測定し、比較することでトナーの高さ、つまり変形量が測定できる。測定するトナー像は300〜1200[dpi]の1×1〜4×4のドット、直径は25〜200[μm]程度のドット像画像とする。トナー像の高さは測定した高さプロファイルの段差平均高さとする。段差平均高さとはトナー像が付着するベース(転写定着部材表面や用紙表面)からトナー像の面方向の高さの平均値との差のことを示す。変形量は、熱および圧力を加える前の転写定着部材上のトナーの高さに対し、熱、圧力を加えて変形させた後のトナー高さを割った値を用いる。よって、トナーの変形量は以下に示す式のようになる。
変形量=定着後のトナー高さ/未定着時のトナー高さ
例)0.4=4[μm](変形後トナー高さ)/10[μm](変形前トナー高さ)
なお、トナーTが変形することで、トナーTに含有するワックスが効率的にトナー表層部に溶出されて一次加圧ローラ24へのオフセットを防止し、さらに第二ニップ部51での転写定着ベルト13からの離型性を向上させることができる。
また、トナーTが変形することで、像の面積が拡大(ゲインとも言う)し、ライン画像の太りやドットの太りが発生するおそれがある。しかし、あらかじめこの拡大率を踏まえた上で未変形のトナー像Tの面積を小さめに作像しておくことで、ライン画像の太りやドットの太りを防止できる。さらに、未変形のトナー像Tの面積を小さめに作像しておくことで、必要なトナーTの量を少なくでき、ランニングコストを軽減することができる。
このように、第一ニップ部でトナー像がつぶれて面積が拡大するため、その面積の変化率をあらかじめ求めておき、拡大した場合に欲しい面積になるように元の未定着像を小さめに作像しておくことで、画像の太りによる画質劣化を防止できる。さらに、使用トナー量も減らすことができるため、トナーイールドの向上を図ることができる。
第一ニップ部50でフィルム状になったトナー像Tは、第二ニップ部51に搬送され、第二ニップ部51で給紙トレイ16から搬送されてきた転写紙Pと合わさり、熱と圧力によって転写紙Pに転写定着され排紙される。
このとき、第二ニップ部51の面圧は0.5〜3[kgf/cm]で第一ニップ部50に対して小さく設定されている。また、第二ニップ部51におけるトナーの温度は100[℃]〜190[℃]で、第一ニップ部よりも低くなっている。1度平衡状態までトナーが変形した場合は、通常の熱圧定着器で使われる線速や面圧、温度範囲においてほとんど変形しなくなる。これにより、転写紙Pの表面の凹凸によって変形のバラツキが生じないので、とくにドットなどの面積の拡大のバラツキやトナー層表面の粗さのバラツキが防止でき、粒状性や光沢ムラの無い高画質な画像を得ることができる。さらに転写紙Pが通紙する第二ニップ部51の面圧及びトナーの温度を低めに設定できることで、転写紙Pのしわの発生を抑制できる。
なお、特許文献1では、記録媒体に転写する転写ニップ部よりも上流側の中間転写体上でトナーに対する加熱及び加圧が行われ、加熱ローラを中間転写ベルトに接触させてトナーの加熱軟化を行っている。しかし、中間転写ベルトの加熱ローラとの対向部には支持部材は設置されておらず、中間転写ベルトの張力によって押圧している。中間転写ベルトの張力で押圧しているため、トナーの変形に必要な十分な加圧力が得られず、トナー粒子は軟化されるが、トナー粒子同士が十分に結合しないままとなる。これは、軟化したトナーであってもその表面張力によって結合しにくい状態にあるためである。このことから、トナーの変形には加熱だけでは不十分で、加熱し、加圧する必要があることがわかる。
トナーには、酸価5以下の脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、モンタン系エステルワックス、酸価10〜30の酸化ライスワックス、合成エステルワックスからなる群より少なくとも1種のWAXが含有されており、平均分散粒径が0.1〜1.0[μm]になっている。さらに、トナーの重量平均粒径は2.5〜5.0[μm]、平均円形度が0.95〜0.99の形状で、前記結着樹脂は高化式フロ−テスタ−における1/2流出温度が110〜145[℃]のポリエステル樹脂を主成分としている。第一ニップ部50での離型性を向上し、また、静電転写時の帯電のバラツキをおさえることができ、トナーの散り等の画質の劣化を防止できる。また、ポリエステル樹脂を主成分にすることで、トナーの変形や定着温度を低温化することができ、省エネ化を可能とする。
ここで、流出開始温度について説明する。
トナーの流出開始温度は、フローテスターを用いて測定することが出来る。フローテスターとしては、例えば島津製作所製の高架式フローテスターCFT500D型がある。このフローテスターのフローカーブは図5(a)および(b)に示されるデータになり、そこから各々の温度を読み取ることが出来る。図中、Tfbは流出開始温度であり、1/2法における溶融温度とあるのはT1/2温度のことである。
また、一次加圧ローラ24の構成としては、FeやAlなどの金属もしくはセラミック等の芯金の表面にシリコンゴム等の耐熱弾性層とPFAやPTFEの離型層を設けてもよい。断熱弾性層を設けることで、第一ニップ部50のニップ幅を広げ、第一ニップ部50のニップ時間を第二ニップ部51のニップ時間よりも長くなるようにすることができる。これにより、第一ニップ部50でトナーTに供給する熱量を増やし、トナーTの変形を平衡状態に近づけ、第二ニップ部51での変形を抑制し、転写紙Pの表面の凹凸による変形のバラツキを防止し、粒状性や光沢ムラの無い高画質な画像を得ることができる。さらに、一次加圧ローラ24表面の弾性体の変形が大きいため、ニップ内で速度差が生じマイクロスリップ効果によってトナーTが一次加圧ローラ24表面から剥離されやすくなり一次加圧ローラ24へのオフセットを防止して画像の劣化をさらに抑制できる。
上述の実施形態1では、トナーの変形量としてトナーの高さの変化を変形量としていたが、トナーの面積の変化によってトナーの変形量を定義しても良い。以下、トナーの面積の変化によるトナーの変形量の求め方を説明する。
測定装置としては、キーエンス社製超深度形状測定顕微鏡VK−8550を用い、対物レンズを×50〜×100にて転写定着ベルト13上の第一ニップ部50での変化前と変化後とのトナーTの面積、さらに定着後の転写紙P上のトナーTの面積を測定することで、トナーの面積の変化つまり変化量を測定することができる。または転写定着ベルト13上の第一ニップ部50での変化前と変化後とのトナーTのライン幅、さらに定着後の転写紙P上のトナーTのライン幅を測定することで、トナーのライン幅の変化つまり変化量を測定することができる。このように、変形前後及び定着の前後を比較することでトナーの面積、線幅の変化つまり変形量が測定できる。
測定するトナー像は300〜1200[dpi]の1×1〜4×4のドット、直径は25〜150[μm]程度のドット像、もしくは300〜1200[dpi]の1〜4ドット幅、25〜200[μm]幅のラインで形成するライン画像とする。
トナー像の面積は測定した面積プロファイルを用い、熱、圧力を加えた後の変形後のトナー面積に対し、熱、圧力を加える前の未変形のトナー像の面積で割った値を用いる。一般的に変形前後のドット像の面積変化率をドットゲインと呼ぶ。式で示すと以下のようになる。
変形量(ドットゲイン)=変形後のトナー面積/変形前のトナー面積
また、ライン画像の場合でも同様に、
変形量=変形後のトナーライン幅/変形前のトナーライン幅
となる。
トナー像の面積変化とライン幅変化を測定する場合では、ライン幅の方が1次元的な測定であるので測定が容易であるが、変形(広がり)方向が縦横異なる場合には面積変化で比較した方が高い精度が得られる。
以上、本実施形態によれば、像担持体である転写定着ベルト13上のトナーの変形の大半を第一ニップ部50で行うことにより、第二ニップ部51でのトナーの変形を抑制している。これにより、記録媒体である転写紙P表面の凹凸に起因する変形のばらつきの影響を小さくし、光沢ムラや粒状性が良好である高画質な画像を得ることができる。
また、第一ニップ部50での面圧を3[kgf/cm]〜7[kgf/cm]に設定し、第二ニップ部51の面圧は0.5〜3[kgf/cm]と設定することで、第一ニップ部50の面圧を第二ニップ部51の面圧よりも大きくすることで、トナーの変形の大半を第一ニップ部50で行い、第二ニップ部51でのトナー変形を抑制し、転写紙P表面の凹凸による変形のバラツキの影響を小さくし、光沢ムラや粒状性の少ない高画質な画像を得ることができる。
また、第一ニップ部50を通過した後のトナー層の高さが、第一ニップ部50に進入する前の像形成物質であるトナーTの高さの4割以下となるように、第二ニップ部51での転写定着条件が通常の転写定着で用いられる範囲の条件であれば、トナー層が第二ニップ部51ではほとんど変形が生じない程度に、第一ニップ部50で像形成物質であるトナーTを変形させている。このように、トナーそれ以上変形しない平衡状態に近づけることで、第二ニップ部51でのトナーの変形を抑制することができるため、記録媒体表面の凹凸の影響を受けず、粒状性が良好で、且つ、光沢ムラを抑えた良好な転写定着を行うことができ、高画質な画像を得ることができる。
また、潜像担持体である感光体3からトナー像を中間転写体である中間転写ベルト2上に転写し、中間転写ベルト2上のトナー像を転写定着ベルト13に転写し、さらに転写定着ベルト13上のトナー像を転写紙Pに転写定着している。これにより、感光体3と接触する中間転写ベルト2を直接加熱することがなく、感光体3にも定着時の熱が伝わりにくいため、感光体3上でのトナーの固着など、感光体3に熱が伝わることによる不具合を防止することができる。よって、詳細は術後述する中間転写体から記録媒体に直接転写定着する構成に比べて、耐久性や定着に必要な温度までに昇温する時間が短く、有利である
また、第一ニップ部50におけるトナーの温度が130[℃]〜200[℃]、第二ニップ部51におけるトナーの温度が100[℃]〜190[℃]となるように、第二ニップ部51よりも第一ニップ部50でのトナーの温度が高くなるようにして定着を行うことにより、トナーの変形の大半を第一ニップ部で行い、第二ニップ部でのトナー変形を抑制し、転写定着の際の記録媒体表面の凹凸による変形のバラツキの影響を小さくし、光沢ムラや粒状性の少ない高画質な画像を得ることができる。さらに、転写紙Pを狭持する第二ニップ部51での温度を低くすることができるので、転写紙Pにおけるしわの発生を抑制することができる。
また、一次加圧ローラ24に弾性層を設けて、第一ニップ部50のニップ幅を広げ、第一ニップ部50のニップ時間を第二ニップ部51のニップ時間よりも長くなるようにするようにしてもよい。これにより、トナーの変形の大半を第一ニップ部で行い、第二ニップ部でのトナー変形を抑制し、第一ニップ部50でトナーTに供給する熱量を増やし、トナーTの変形を平衡状態に近づけ、第二ニップ部51での変形を抑制し、転写紙Pの表面の凹凸による変形のバラツキを防止し、粒状性や光沢ムラの無い高画質な画像を得ることができる。
さらに、第一ニップ部50での押圧部材である一次加圧ローラ24表面または表面近傍が弾性体で構成され、押圧によって変形することにより、像形成物質であるトナーと押圧部材である一次加圧ローラ24との界面で速度差が生じ、トナーはマイクロスリップ現象によって一次加圧ローラ24表面との剥離性が向上し、画像の乱れを抑制することができる。
また、像担持体である転写定着ベルト13表面の内側のバックアップローラ25内に熱源であるハロゲンヒータ26が設けてあり、トナーに熱エネルギーを付与することで、第一ニップ部50で転写定着ベルト13との間にトナーを挟んで押圧する押圧部材である一次加圧ローラ24の表面温度よりも、転写定着ベルト13の表面温度を高くしている。これにより、転写定着ベルト13の内側から外側に向かって熱が移動するため、第一ニップ部50で温度勾配が生じる。転写定着ベルト13表面と接触するトナーTの界面温度は一次加圧ローラ24表面と接触する側の界面温度よりも高くなり、トナーの粘性も転写定着ベルト13表面と接触する側の方が高くなる。よって、一次加圧ローラ24側へのトナーTのオフセットを抑制することができる。
また、トナーとして、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有し、離型剤成分が樹脂中に島状に分散され、離型剤の平均分散粒径が0.1〜1.0[μm]のトナーを用いることにより、第一加圧部材である一次加圧ローラ24へのオフセット防止し、転写定着時の転写率の向上、さらに第二ニップ部51での転写紙Pの巻きつきを防止することができる。
また、トナーとして、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有し、重量平均粒径が2.5〜5.0[μm]、平均円形度が0.95〜0.99であるトナーを用いることにより、一次加圧ローラ24へのオフセットを防止し、転写定着時の転写率の向上、第二ニップ部51での転写紙Pの巻きつきを防止し、さらに球形のため帯電の安定性が高く、転写チリ等の画質劣化を防止することができる。
また、トナーとして、少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、結着樹脂は高化式フロ−テスタ−における1/2流出温度が110〜145[℃]のポリエステル樹脂を主成分とし、離型剤として酸価5以下の脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、モンタン系エステルワックス、酸価10〜30の酸化ライスワックス、合成エステルワックスからなる群より少なくとも1種含有するトナーを用いている。これにより、一次加圧ローラ24へのオフセットを防止し、転写定着時の転写率の向上、さらに第二ニップ部51での転写紙Pの巻きつきを防止することができる。
また、画像形成装置としてのプリンタ1は、定着手段として定着装置12を有することにより、安定した画像を得ることができる。
[変形例]
実施形態1では、転写定着体としてベルト状の転写定着ベルト13を用いていたが、転写定着体としてはこれに限るものではない。
図2は、転写定着体としてローラ状の転写定着ローラ27を有する定着装置12の概略構成図である。転写定着ローラ27の内部にはハロゲンヒータ26が備えられている。
図2に示すように、転写定着体としてベルト状ではなくローラ状の転写定着ローラ27を用いることにより、図1で示した転写定着ベルト13、バックアップローラ25及び転写定着バックアップローラ20の3つの部材の機能を、転写定着ローラ27の1つの部材が備えることができ、装置の簡素化を図ることができる。
[実施形態2]
実施形態1では、潜像担持体からトナー像の転写を受ける中間転写体と、記録媒体にトナー像を転写定着する転写定着体とをそれぞれ個別に設けていた。
以下、実施形態2として、中間転写体と転写定着体との機能を一つの部材が有する構成について説明する。
図3は、潜像担持体である感光体3からトナーの転写を受ける中間転写体としての中間転写ベルト2が、記録媒体である転写紙Pにトナー像を転写定着する転写定着体としての機能を備えて画像形成装置としてのプリンタ1の概略構成図である。
なお、図1に示したプリンタ1との共通点についての説明は省略し、相違点についてのみ説明する。
図3に示すプリンタ1においては、中間転写ベルト2は駆動ローラとしての機能を備える転写定着バックアップローラ20と、従動ローラ10とに張架され、転写定着バックアップローラ20に対向する位置に二次加圧ローラ22が設けられ、二次加圧バネ23によって転写定着ベルト13を介して押圧されて第二ニップ部51を形成する。中間転写ベルト2上の感光体3Yとの対峙位置と第二ニップ部51との間に一次加圧ローラ24が設けられ、転写定着ベルト13を介して一次加圧バネ21によってバックアップローラ25に押圧して第一ニップ部50を形成する。
さらに、図3に示すプリンタにおいては、第二ニップ部51における中間転写ベルト2の表面移動方向が下方となっているので不図示の給紙部200からの搬送される転写紙Pは、第二ニップ部51では図中上方から下方に向けて移動する。
感光体3Y、3M、3C、3Bから中間転写ベルト2上に1次転写された像形成物質からなるトナー像Tは、第一ニップ部50でバックアップローラ25の内部に設けたハロゲンヒータ26により所定の温度まで加熱される。第一ニップ部50で高温に加熱されながら圧力によりトナーが変形して粒子同士が一体化され、フィルム状になる。そして、第一ニップ部50でフィルム状になったトナー像Tは、第二ニップ部51に搬送され、第二ニップ部51で不図示の給紙トレイから搬送されてきた転写紙Pと合わさり、熱と圧力によって転写紙Pに転写定着され排紙される。
このように、中間転写ベルト2が転写定着体としての機能を備えることにより、部材数を少なくし、装置全体の小型化を図ることができる。
なお、装置の小型を図る構成としては、潜像担持体としての感光体からトナー像を記録媒体に直接転写定着を行う構成としても良い。
実施形態1に係るプリンタの概略構成図。 変形例に定着装置の概略構成図。 実施形態3に係るプリンタの概略構成図。 転写定着のトナーの変形の説明図。(a)は転写定着前のトナーの状態を示し、(b)転写紙に転写定着された際のトナーの状態を示す。 フローテスターで得られるフローカーブ。
符号の説明
1 プリンタ
2 中間転写ベルト
3 感光体
4 帯電装置
5 書き込み装置
6 現像装置
7 一次転写ローラ
8 感光体クリーニング装置
9 駆動ローラ
10 従動ローラ
11 中間転写体クリーニング装置
12 定着装置
13 転写定着ベルト
14 二次転写ローラ
16 給紙トレイ
17 給紙コロ
18 搬送ローラ対
19 レジストローラ対
20 転写定着バックアップローラ
21 一次加圧バネ
22 二次加圧ローラ
23 二次加圧バネ
24 一次加圧ローラ
25 バックアップローラ
26 ハロゲンヒータ
27 転写定着ローラ
50 第一ニップ部
51 第二ニップ部
52 二次転写ニップ
69 クリーニングローラ
70 転写定着ベルトクリーニング装置
100 画像形成部
200 給紙部

Claims (16)

  1. 像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上の第一ニップ部で熱エネルギーを付与しながら押圧する一次加圧工程と、その下流側の第二ニップ部で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う二次加圧工程とを有する定着方法において、
    該第一ニップ部における該像形成物質の変形量が該第二ニップ部での変形量よりも大きいことを特徴とする定着方法。
  2. 像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上の第一ニップ部で熱エネルギーを付与しながら押圧する一次加圧工程と、その下流側の第二ニップ部で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う二次加圧工程とを有する定着方法において、
    該第一ニップ部の面圧が該第二ニップの面圧よりも大きいことを特徴とする定着方法。
  3. 像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上の第一ニップ部で熱エネルギーを付与しながら押圧する1次加圧工程と、その下流側の第二ニップ部で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う二次加圧工程とを有する定着方法において、
    該像形成物質が該第二ニップではほとんど変形が生じない程度に、該第一ニップで該像形成物質を変形させることを特徴とする定着方法。
  4. 請求項3の定着方法において、
    上記第一ニップを通過した後の上記像形成物質の高さが、該第一ニップに進入する前の該像形成物質の高さの4割以下となるように該第一ニップで加熱および加圧を行うことを特徴とする定着方法。
  5. 請求項1、2、3または4の定着方法において、
    表面に担持した潜像に現像手段によって上記像形成物質を供給されトナー像を担持する潜像担持体から該トナー像を中間転写体に転写し、該中間転写体上の該トナー像を上記記録媒体に転写するものであって、上記像担持体は該中間転写体であることを特徴とする定着方法。
  6. 請求項1、2、3または4の定着方法において、
    表面に担持した潜像に現像手段によって上記像形成物質を供給されトナー像を担持する潜像担持体から該トナー像を中間転写体上に転写し、該中間転写体上の該トナー像を転写定着体上に転写し、さらに該転写定着体上の該トナー像を上記記録媒体に転写定着するものであって、上記像担持体は該転写定着体であることを特徴とする定着方法。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6の定着方法において、
    上記第一ニップ部における上記像形成物質の温度が上記第二ニップ部における該像形成物質の温度よりも高いことを特徴とする定着方法。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7の定着方法において、
    上記像形成物質が上記第一ニップ部を通過するために要する第一ニップ時間が、上記第二ニップを通過するために要するニップ時間よりも大きいことを特徴とする定着方法。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8の定着方法において、
    上記第一ニップで上記像担持体との間に上記像形成物質を挟んで該像形成物質に対して押圧する押圧部材の表面温度よりも該像担持体の表面温度が高くすることを特徴とする定着方法。
  10. 請求項9の定着方法において、
    上記押圧部材と対向する上記像担持体表面の内側に熱源を設け、上記像形成物質に熱エネルギーを付与することを特徴とする定着方法。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10の定着方法において、
    上記第一ニップで上記像担持体との間に上記像形成物質を挟んで該像形成物質に対して押圧する押圧部材として、表面または表面近傍は弾性体で構成されているものを用いることを特徴とする定着方法。
  12. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11の定着方法において、
    上記像形成物質は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有し、離型剤成分が樹脂中に島状に分散され、離型剤の平均分散粒径が0.1〜1.0[μm]のトナーであることを特徴とする定着方法。
  13. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12の定着方法において、
    上記像形成物質は、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤を含有し、重量平均粒径が2.5〜5.0[μm]、平均円形度が0.95〜0.99であることを特徴とする定着方法。
  14. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13の定着方法において、
    上記像形成物質は少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、
    該結着樹脂は高化式フロ−テスタ−における1/2流出温度が110〜145[℃]のポリエステル樹脂を主成分とし、
    該離型剤として酸価5以下の脱遊離脂肪酸型カルナウバワックス、モンタン系エステルワックス、酸価10〜30の酸化ライスワックス、合成エステルワックスからなる群より少なくとも1種含有することを特徴とする定着方法。
  15. 一次加圧工程として像担持体上に形成された粉体粒子状の像形成物質を該像担持体上で熱エネルギーを付与しながら押圧する第一ニップ部と、二次加圧工程ととして該第一ニップの下流側で該像形成物質を記録媒体に転写定着を行う第二ニップ部とを有する定着装置において、
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14に記載の定着方法を用いることを特徴とする定着装置。
  16. 潜像担持体と、潜像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上の潜像を現像し像形成物質からなるトナー像を形成する現像手段と、該トナー像を記録媒体に定着する定着手段とを備える画像形成装置において、
    該定着手段として、請求項15に記載の定着装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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