JP2007027046A - 電池缶およびその製造方法 - Google Patents

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正敏 羽野
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克彦 森
Tadahiro Tokumoto
忠寛 徳本
Koji Adachi
光司 足立
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Abstract

【課題】 開口端部の強度を確保しつつ、極板群にダメージを与えずにスムーズに極板群を収納することが可能な電池缶を提供する。
【解決手段】 筒状側部、底部、および開口部を有する電池缶であって、前記筒状側部は、前記底部側に形成された薄肉部、および前記開口部側に形成された前記薄肉部よりも肉厚の厚肉部からなり、前記厚肉部は、前記筒状側部の外側に向かって肉厚であり、前記筒状側部の内径は開口部から底部にかけて同寸法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、アルカリ乾電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウムイオン電池に代表される非水電解液二次電池などの外装ケースとして用いられる電池缶およびその製造方法に関する。
最近のポータブル機器の進展にともなって電池の使用数量は拡大の一途をたどっており、二次電池、一次電池ともに価格の低減が市場から強く求められている。
電池缶の生産性を高め、その価格を低減するための電池缶の製造方法として、DI工法(Drawing and Ironing)が提案されている。DI工法では、表面がニッケルメッキ処理された鋼素材からなるカップ状の缶基材を、順次絞りしごき径が小さくなるように多段配置された複数個のダイスに、成形パンチで加圧しながら連続的に通過させることにより絞り加工およびしごき加工を施す。これにより、所定形状の電池缶が作製される。
成形パンチは、缶基材に挿入する前方に設けられた缶形成部、および缶形成部の後方に設けられ、缶形成部よりも径の小さい後端部を有するため、得られる電池缶の筒状側部は、底部側に薄肉部を形成し、開口部側において厚肉部を形成する。この厚肉部は、電池缶の内側に向かって肉厚であり、電池缶の筒状側部の内径は、開口端部付近において小さく、極板群を収容する底部側で大きくなっている(例えば、特許文献1および2)。
このため、封口部となる開口端部の強度が確保されるとともに、内容積の大きな電池缶が得られる。
しかし、電池缶内に極板群を収納する際に、極板群が電池缶の開口端部に接触して、損傷しやすいという問題があった。
特開平5−89861号公報 特開2004−241186号公報
そこで、本発明は、上記従来の問題を解決するために、極板群を収納する容積が大きく、かつ極板群にダメージを与えずに極板群をスムーズに収納することが可能な電池缶を提供することを目的とする。また、上記の電池缶が容易かつ確実に得ることのできる電池缶の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、筒状側部、底部、および開口部を有する電池缶であって、前記筒状側部は、前記底部側に形成された薄肉部、および前記開口部側に形成された前記薄肉部よりも肉厚の厚肉部からなり、前記厚肉部は、前記電池缶の外側に向かって肉厚であり、前記筒状側部の内径は開口部から底部にかけて同寸法であることを特徴とする。
前記筒状側部は、さらに前記薄肉部と前記厚肉部との間に、前記薄肉部から前記厚肉部にかけて厚さがしだいに増大する境界部を有し、前記境界部の前記薄肉部から前記厚肉部までの長さL1、前記薄肉部の厚さT1、および前記厚肉部の厚さT2が関係式:
50≦L1/(T2−T1)≦100
を満たすのが好ましい。
また、本発明は、(1)カップ状の缶基材を、多段配置された複数個の成形ダイスに成形パンチで加圧しながら連続的に通過させて絞りおよびしごき加工することにより、筒状側部、底部、および開口部からなり、前記筒状側部が、底部側に形成された薄肉部、および開口部側に形成され、薄肉部よりも筒状側部の内側に向かって肉厚の厚肉部からなり、前記筒状側部の外径が開口部から底部にかけて同寸法の中間体を得る工程と、
(2)前記工程(1)の後、厚肉部の内径と同寸法の径の挿入部、および前記挿入部の後方に設けられ、前記薄肉部の内径と同寸法の径の凸部を有する拡口パンチを、前記挿入部を前方に向けて、前記中間体の開口部より挿入し、前記凸部で前記厚肉部を内側から外側に向けて加圧して、前記厚肉部が前記筒状側部の外側に向かって肉厚であり、前記筒状側部の内径が前記開口部から前記底部にかけて同寸法となるように加工する工程とを含む電池缶の製造方法に関する。
前記拡口パンチの凸部の長さL2と、前記厚肉部の長さL3とが、関係式:
0.05≦L3/L2≦0.4
を満たすのが好ましい。
本発明によれば、筒状側部における開口部側の厚肉部が、外側に向かって肉厚となっており、筒状側部の内径が、底部側から開口部側にかけて同寸法であるため、開口部側の端部の強度を確保しつつ、極板群にダメージを与えることなく、極板群をスムーズに電池缶内に収納することができる。
この電池缶を用いることにより、高容量であり、かつ信頼性に優れた電池が得られる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態である有底円筒形の電池缶の縦断面図である。
有底円筒形の電池缶1は、筒状側部2、底部3、および開口部4からなる。筒状側部2は、底部側に形成された薄肉部2aと、開口部4側に形成された、薄肉部よりも肉厚の厚肉部2bと、薄肉部2aと厚肉部2bとの間に形成された、薄肉部2aから厚肉部2bにかけてしだいに肉厚となる境界部2cとから構成される。
そして、厚肉部2bおよび境界部2cは筒状側部2の外側に向かって肉厚であり、筒状側部2の内径は底部3から開口部4にかけて同寸法である。このため、電池缶の開口端部の強度を確保しつつ、電池作製過程において、正極、負極、およびセパレータを含む極板群を、極板群が損傷することなく、電池缶内にスムーズに収納することができる。
境界部2cの薄肉部2aから厚肉部2bまでの長さL1、薄肉部2aの厚さT1、および厚肉部2bの厚さT2は、関係式:
50≦L1/(T2−T1)≦100
を満たすのが好ましい。
電池缶を、封口体を用いて封口する際には、電池缶の筒状側部における薄肉部と厚肉部との間の境界部に溝入れ加工して、環状溝を形成する。そして、環状溝の上方で、封口体を、絶縁ガスケットを介してかしめつけることにより、電池を封口する。
L1/(T2−T1)が50未満であると、環状溝を形成するために境界部を溝入れ加工する際に、薄肉部と厚肉部との間にストレスが生じ、環状溝を形成することが困難になる。一方、L1/(T2−T1)が100を超えると、境界部が極板群の収納部分にまで達するため、環状溝形成時に極板群が押圧され、極板群が損傷しやすくなる。
本発明の電池缶の製造方法における一実施形態として有底円筒形の電池缶1の製造方法を以下に説明する。
以下に示す工程1について図2および3を参照しながら説明する。
工程1:成形ダイス7と成形パンチ6を用いて、カップ状の缶基材5を図3に示す有底円筒形の中間体8に加工する。成形ダイス7は、1つの絞りダイス7aおよび3段配置したしごきダイス7b〜7dを有する。成形パンチ6で加圧しながら缶基材をダイスの孔に連続的に通過させて1段の絞り加工および3段のしごき加工を一挙に施す(DI工法)。
中間体8は、筒状側部9、底部10、および開口部11からなる。筒状側部9は、底部10側に形成された薄肉部9a、および開口部11側に形成された、薄肉部9aよりも肉厚の厚肉部9b、薄肉部9aと厚肉部9bとの間に形成された、薄肉部9aから厚肉部9bにつれてしだいに肉厚となる境界部9cからなる。厚肉部9bは、筒状側部9の内側に向かって肉厚であり、筒状側部9の外径が、開口部11から底部10にかけて同寸法である。
カップ状の缶基材は、例えば、片面または両面にニッケルメッキを施した鋼板をプレス機に供給し、所定形状に打ち抜き、絞り工法により得られたものが用いられる。
成形パンチ6は、缶基材5を挿入する前方に設けられ、底部10および筒状側部9の薄肉部9aを形成するための缶形成部6bと、缶形成部6bの後方に設けられ、径が缶形成部6bよりも小さい、厚肉部9bを形成するための後端部6aと、缶形成部6bと後端部6aとの間に設けられ、後端部6aから缶形成部6bにかけてしだいに径が大きくなる、境界部9cを形成するためのテーパ部6cとを有する。
従来では、上記の中間体を電池缶として用いていたため、極板群を収納する際に極板群が厚肉部で押圧されるため、損傷しやすいという問題があった。本発明の電池缶の製造方法は、上記の工程1に続いて下記に示す工程2を行う点に特徴を有する。
本発明の電池缶の製造方法により、容易にかつ確実に、内側に向かって肉厚であった厚肉部を外側に向かって肉厚となるように加工することができる。これにより、電池缶の開口端部の強度を維持しつつ、電池缶内への極板群の挿入を、極板群が損傷することなくスムーズに行うことが可能となる。
以下に示す工程2について図4および5を参照しながら説明する。
工程2:拡口パンチ12を用いて、中間体8を有底円筒形の電池缶1に加工する。
拡口パンチ12は、中間体8に挿入する前方に形成された、厚肉部9aの内径と同寸法の径の挿入部12b、および挿入部12bの後方に設けられ、薄肉部9aの内径と同寸法の径の凸部12aからなる。挿入部12bと凸部12aとの間には、テーパ部12cが設けられている。拡口パンチ12にテーパ部12cを設けることにより,凸部12aの中間体8への挿入をスムーズに行うことができる。
拡口パンチ12を、挿入部12bを前方に向けて、中間体8の開口部11より挿入し、挿入過程において、凸部12aで厚肉部9aおよび境界部9cを内側から外側に向けて加圧することにより、筒状側部2の外側に向かって肉厚の厚肉部2bおよび境界部2cが形成される。これにより、図1に示すような、開口部4から底部3にかけて同寸法の筒状側部2を有する電池缶1が得られる。このとき、挿入部12bの径が薄肉部9aよりも小さいため、薄肉部2aおよび底部3は、中間体の薄肉部9aおよび底部10と同じ寸法となる。
図4に示す、拡口パンチ12の凸部12aの長さL2と、厚肉部9bの長さL3とが、関係式:
0.05≦L3/L2≦0.4
を満たすのが好ましい。L3/L2が0.05未満であると、拡口パンチを挿入した後においても、筒状側部の厚肉部はスプルングバックにより元に戻る力が働くことにより、厚肉部の内径を薄肉部の内径にまで拡げることが困難である。一方、L3/L2が0.4を超えると、拡口パンチの凸部と筒状側部との間の抵抗力が大きくなり、筒状側部の底部側が座屈し、電池缶の底部の径が大きくなりやすい。
上記では、電池缶における筒状側部の横断面が円形であったが、これ以外に、横断面が角の取れた矩形、楕円形、多角形などであってもよい。また、電池缶の底部は平坦であってもよいし、正・負極のどちらか一方の端子を兼ねる突起を有していてもよい。本発明の電池缶は、例えば、アルカリ乾電池、ニッケル・水素蓄電池、およびリチウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池などに用いられる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
《実施例1》
以下の方法により本発明の電池缶を作製した。
Niめっきを施した鋼板を円形に打ち抜いて、Niめっきを施した面が内側になるように加工して、カップ状の缶基材を得た。
図2と同様の成形ダイスおよび成形パンチを用いてDI工法(工程1)により、このカップ状缶基材を円筒形に成形し、図4に示す中間体8を得た。
次に、上記で得られた中間体8に、図4と同様の拡口パンチ12を挿入して、外側に向かって肉厚である厚肉部2bおよび境界部2cを形成して、図1と同様の本発明の電池缶1を作製した。
拡口パンチ12の凸部の長さL2は1.0mmであった。
得られた電池缶1は、外径18mm、および高さ65mmの円筒形であった。そして、筒状側部2(薄肉部2a、境界部2c、厚肉部2b)の内径は、17.76mmであり、電池缶1の底部3の厚さは約0.3mmであり、薄肉部2aの厚さT1は0.12mmであり、厚肉部2bの厚さT2は0.2であった。また、薄肉部2aの長さは54.7mmであり、厚肉部2bの長さL3は6mmであり、境界部2cの長さL1は4mmであった。
《比較例1》
実施例1で得られた中間体8を電池缶として用いた。中間体8の厚肉部9bの内径は17.6mmであり、薄肉部9aの内径は17.76mmであった。
実施例1および比較例1の電池缶に対して、電池缶に挿入する極板群の径を17.55〜17.75mmの範囲で種々に変えて、極板群の電池缶内への挿入性を調べた。 なお、極板群の径は極板の厚さを変えることにより調整した。
極板群には、リチウムイオン二次電池用のものを使用した。図6に示すように、正極板25および負極板26を、ポリエチレン製のセパレータ27を介して渦巻き状に巻回して極板群を構成した。
正極板25は以下の手順で作製した。
正極活物質と、アセチレンブラックと、ポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョンと、カルボキシメチルセルロース水溶液とからなる正極ペーストを調製し、これをアルミニウム箔の両面に塗着し、乾燥した。その後、極板を圧延し、所定の大きさに切り出して正極板25を得た。正極活物質にはコバルト酸リチウムを用いたが、これに限定されるものではない。
負極板26は以下の手順で作製した。
負極活物質と、スチレン−ブタジエンゴムの水性ディスパージョンと、カルボキシメチルセルロース水溶液とからなる負極ペーストを調製し、これを銅箔の両面に塗着し、乾燥した。その後、極板を圧延し、所定の大きさに切り出して負極板26を得た。負極活物質にはコークス由来の人造黒鉛を用いたが、これに限定されるものではない。
電池缶内への極板群の挿入性を調べた結果を表1に示す。なお、表1中の○は電池缶内に極板群をスムーズに挿入することができた場合を示し、△は電池缶内に極板群を挿入することはできたが、極板群に変形や傷等のダメージがあった場合を示し、×は、電池缶内に極板群を挿入できなかった場合を示す。
Figure 2007027046
実施例1の電池缶では、極板群の径が17.6mmを超えても、電池缶内にスムーズに挿入されるため、極板群にダメージはなかった。比較例1の電池缶(中間体)では、極板群の径が17.6mmとなると、挿入性が悪くなり、極板群にダメージを生じた。さらに、極板群の径が17.65mm以上では、極板群を電池缶内に挿入できなかった。
本発明の電池缶を用いることにより、従来よりも径の大きな極板群を挿入することができるため、容量の大きな電池が得られる。
《実施例2》
表2に示すように境界部の長さL1を変えることにより、L1/(T2−T1)の値を種々に変えた以外は、実施例1と同様の方法により電池缶A〜Dを作製した。
Figure 2007027046
電池缶A〜Dを用いて以下の手順により封口し、図6に示すリチウムイオン二次電池を作製した。
電池缶21には上記と同様の径が17.75mmの極板群を収納した。正極板25と封口体22との間を正極リード25aにより電気的に接続し、負極板26と電池缶21の底部内面との間を負極リード26aにより電気的に接続した。極板群の上下部には、それぞれ絶縁リング28aおよび28bを設けた。
電池缶21内に電解液を注入した。電解液には、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートとの混合溶媒にLiPFを溶解したものを用いた。その後、電池缶21の開口部を、安全弁を設けた正極端子を兼ねる封口体22を用いて封口した。
電池缶21の開口部を封口する際に、電池缶21の開口端部を、絶縁ガスケット23を介して封口体22の端縁部にかしめつけた。このとき、電池缶1における筒状側部2の境界部2cに溝入れして、所定形状の環状溝29を形成した電池缶21とした。そして、環状溝29の上部において絶縁ガスケット23を配置した。電池缶21と封口体22とは、絶縁ガスケット23で電気的に絶縁された。
L1/(T2−T1)が50〜100である電池缶BおよびCを用いた場合、上記の電池の作製過程において、極板群が損傷することなく、所定形状の環状溝を確実に形成することができた。
しかし、境界部の長さL1が短い電池缶Aでは、境界部に溝入れ加工して、環状溝を形成する際に、筒状側部の薄肉部と境界部との間にストレスが生じ、所定の環状溝を形成することが困難であった。また、境界部の長さL1が長い電池缶Dでは、境界部が極板群の収納部分にまで達するため、環状溝を形成する際に、極板群を押圧して極板群が損傷した。
《実施例3》
表3に示すように拡口パンチの凸部の長さL2を変えることにより、L3/L2の値を種々に変えた以外は、実施例1と同様の方法により電池缶E〜Iを作製した。そして、各電池缶の厚肉部の内径および底部の径を測定した。その測定結果を表3に示す。
Figure 2007027046
L3/L2が0.05〜0.4の電池缶F〜Hでは、所定形状のものが得られた。
拡口パンチの凸部の長さL2が短い電池缶Eでは、中間体を電池缶に加工する際に、厚肉部はスプリングバックにより元に戻る力が働き、厚肉部の内径が薄肉部の内径となるまで厚肉部の内側を拡げることができなかった。一方、拡口パンチの凸部の長さL2が長い電池缶Iでは、拡口パンチの凸部と電池缶の筒状側部との間の抵抗力が大きくなり、筒状側部の底部側が座屈し、電池缶の底部の径が大きくなり、所定形状の電池缶が得られなかった。
本発明の電池缶は、アルカリ乾電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウムイオン電池に代表される非水電解液二次電池などの外装ケースとして好適に用いられる。
本発明の一実施の形態における電池缶の縦断面図である。 本発明の電池缶の製造方法におけるDI工程を示す縦断面図である。 本発明の電池缶の製造方法におけるDI工程により中間体が得られた状態を示す縦断面図である。 本発明の電池缶の製造方法における中間体に拡口パンチを挿入する工程を示す縦断面図である。 本発明の電池缶の製造方法における拡口パンチを挿入することにより電池缶が得られた状態を示す縦断面図である。 本発明の電池缶を用いたリチウムイオン二次電池の縦断面図である。
符号の説明
1、21 電池缶
2、9 筒状側部
2a、9a 薄肉部
2b、9b 厚肉部
2c、9c 境界部
3、10 底部
4、11 開口部
5 缶基材
6 成形パンチ
6a 缶形成部
6b 後端部
6c テーパ部
7 成形ダイス
7a 絞りダイス
7b、7c、7d しごきダイス
8 中間体
12 拡口パンチ
12a 凸部
12b 挿入部
22 封口体
23 絶縁ガスケット
25 正極板
25a 正極リード
26 負極板
26a 負極リード
27 セパレータ
28a、28b 絶縁リング

Claims (4)

  1. 筒状側部、底部、および開口部を有する電池缶であって、
    前記筒状側部は、前記底部側に形成された薄肉部、および前記開口部側に形成された前記薄肉部よりも肉厚の厚肉部からなり、
    前記厚肉部は、前記筒状側部の外側に向かって肉厚であり、前記筒状側部の内径は開口部から底部にかけて同寸法である電池缶。
  2. 前記筒状側部は、さらに前記薄肉部と前記厚肉部との間に、前記薄肉部から前記厚肉部にかけて厚さがしだいに増大する境界部を有し、
    前記境界部の前記薄肉部から前記厚肉部までの長さL1、前記薄肉部の厚さT1、および前記厚肉部の厚さT2が関係式:
    50≦L1/(T2−T1)≦100
    を満たす請求項1記載の電池缶。
  3. (1)カップ状の缶基材を、多段配置された複数個の成形ダイスに成形パンチで加圧しながら連続的に通過させて絞りおよびしごき加工することにより、筒状側部、底部、および開口部からなり、前記筒状側部が、底部側に形成された薄肉部、および開口部側に形成され、薄肉部よりも筒状側部の内側に向かって肉厚の厚肉部からなり、前記筒状側部の外径が開口部から底部にかけて同寸法の中間体を得る工程と、
    (2)前記工程(1)の後、厚肉部の内径と同寸法の径の挿入部、および前記挿入部の後方に設けられ、前記薄肉部の内径と同寸法の径の凸部を有する拡口パンチを、前記挿入部を前方に向けて、前記中間体の開口部より挿入し、前記凸部で前記厚肉部を内側から外側に向けて加圧して、前記厚肉部が前記筒状側部の外側に向かって肉厚であり、前記筒状側部の内径が前記開口部から前記底部にかけて同寸法となるように加工する工程とを含む電池缶の製造方法。
  4. 前記拡口パンチの凸部の長さL2と、前記厚肉部の長さL3とが、関係式:
    0.05≦L3/L2≦0.4
    を満たす請求項3記載の電池缶の製造方法。
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