JPH0589861A - 電池缶とその製造装置 - Google Patents

電池缶とその製造装置

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JPH0589861A
JPH0589861A JP3118421A JP11842191A JPH0589861A JP H0589861 A JPH0589861 A JP H0589861A JP 3118421 A JP3118421 A JP 3118421A JP 11842191 A JP11842191 A JP 11842191A JP H0589861 A JPH0589861 A JP H0589861A
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JP
Japan
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battery
punch
sealing
wall thickness
base material
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JP3118421A
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Inventor
Yoshio Aida
佳生 合田
Masahiko Tada
政彦 多田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【目的】 封口部分の強度を増して封口用キャップの締
付力を高めることができる電池缶とその製造装置を提供
する。 【構成】 電池缶2は、封口部分2e側周壁2dの他の
部分よりも厚肉に形成されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾電池用の電池缶と、
その製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾電池の製造工程において、電池缶の製
造に際してはフープ材を打ち抜きプレス成形してカップ
状の缶基材を形成し、この缶基材をこれより小径で長寸
の円筒に成形して電池缶を得るのが一般である。例え
ば、単三等の乾電池を製作する場合においては、缶基材
より小径で超硬材からなるパンチを前進させて缶基材の
缶内にその先端部を挿入し、かつパンチの前進方向に向
けて漸次内径が小となるダイス内に挿通してゆく。する
と、缶基材がパンチの前進に伴って絞りがかけられると
共にしごかれるため、全てのダイスを通過すると、図1
1に示すように、側周壁50aの肉厚がその封口部分5
0bを含めて同一となる電池缶50が形成される。
【0003】そして、この電池缶50により、例えばニ
ッケル−カドミウム電池を構成する場合は、電池缶50
の後端部分を切断し、所定の長さにし、つぎにこの電池
缶50内に、図示は省略しているが、正極集電体と負極
集電体との間にセパレータを介して巻回された正極板お
よび負極板を収容し電解液を加える。このとき、負極集
電体は、導電部を介して負極となる底面50cに接続し
ておき、正極集電体は、導電部を介して正極となるキャ
ップに接続される。このキャップは、封口装置によって
電池缶50の封口部分50bに対し絶縁ガスケットを介
して強固に挟着される。
【0004】前記封口装置としては、加圧ローラを備え
たものが一般に採用されており、この加圧ローラを、封
口部分50bの外周に沿って相対回動させながら、漸次
求心方向に移動させる。すると、封口部分50bの端縁
が電池缶50の径方向内側に折曲するので、キャップの
周縁と封口部分50bの端縁との間に絶縁ガスケットを
挟んだ状態となる。これにより、電池缶50にキャップ
が施されて缶内が密閉されたニッケル−カドミウム電池
が得られるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の乾
電池は、軽量化および材料節減の観点から電池缶50の
肉厚を薄くすることが望まれる。しかし、側周壁50a
の肉厚を薄くしすぎると、封口部分50bも薄肉となっ
ていることから、前記加圧ローラ等により、この封口部
分50bを折曲加工するとき、破損を防止するため、キ
ャップに対して強固な締付力が与えられず、電池のシー
ル性が不十分となる難点があった。
【0006】本発明は、上記課題を解決することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電池缶は、封口
部分が側周壁の他の部分よりも厚肉に形成されてなるこ
とを特徴とする。
【0008】また、本発明の電池缶の製造装置において
は、所定位置に搬送されてきたカップ状の缶基材の缶内
に先端部が挿入されるロッド状のパンチと、このパンチ
を進退させる駆動手段と、前記パンチの前進方向に向け
て漸次内径が小となるダイスを複数個連設してなり、前
記パンチの前進時に缶基材に絞りをかけて缶基材より小
径で長寸の電池缶を形成するダイス機構とを備えた電池
缶の製造装置において、前記パンチの缶形成部の後端部
をこれより前側の部分より小径に形成し、前記後端部と
前側の部分との境界をテーパ面としたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】上記構成の電池缶により、例えばニッケル−カ
ドミウム電池を構成する場合、この電池缶内に、正極集
電体と負極集電体との間にセパレータを介して巻回され
た正極板および負極板を電解液を加えて収容する。この
後、電池缶の封口にキャップを挟着する。例えば加圧ロ
ーラを用い、封口部分の外周に沿って相対回動させなが
ら、漸次求心方向に移動させる。すると、封口部分の端
縁が電池缶の径方向内側に折曲されることになる。この
とき、封口部分が側周壁の他の部分よりも厚肉に形成さ
れて高強度となっているので、前記側周壁の肉厚を小に
形成しても、キャップに対する締付力が高められる。
【0010】また、電池缶の製造においては、パンチの
先端部が挿入された缶基材をパンチの前進方向に向けて
漸次内径が小となる複数個のダイスに押入したとき、前
記パンチの缶形成部の後端部は、これより前側の部分よ
り小径に形成しているので、この後端部の外周面とダイ
スの内周面との間の間隔が他の部分のそれより大とな
る。ここで、缶基材が全てのダイスを通過するとき、絞
り(狭義の絞りと、しごきとを含む)がかけられて、電
池缶が形成されるが、前記大きな間隔の部分における缶
基材の肉厚が増すことになり、電池缶の封口部分が側周
壁の他の部分よりも厚肉に形成される。この際、前記パ
ンチの缶形成部の後端部と前側の部分との境界をテーパ
面としているので、缶基材がしごかれるときの金属変形
がスムースに行なわれ、前記側周壁の薄肉部と厚肉部と
の間に生ずるストレスを小さくして、強度上のウィーク
ポイントを有しない電池缶を製造することができる。ま
た、電池缶をパンチから離脱させるときに、前記テーパ
面に導かれて側周壁の厚肉部が円滑にパンチより離脱す
るという作用もある。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0012】図1は本発明の実施例に係る電池缶の縦断
面図である。この電池缶2は、円筒状で封口部分2eが
側周壁2dの他の部分よりも厚肉に形成されており、外
周面2bおよび内周面2cは平滑面に形成されている。
例えば、封口部分2eの肉厚を0.2mm、側周壁2dの
他の部分の肉厚を0.1mm、底面壁2fの肉厚を0.2
mmとすることができる。
【0013】図2は本発明の実施例に係る電池缶の製造
装置を示す縦断面図である。この電池缶の製造装置は、
フープ材を打ち抜いてカップ状に形成してなる缶基材1
を、これより小径で長寸の電池缶2に成形するもので、
缶基材搬送部3、パンチ4、パンチ駆動部5、ダイス機
構6、爪拡縮手段7および複数個の爪8等を備えて構成
されている。
【0014】前記缶基材搬送部3は、支持台9上に固定
板3aを立設し、この固定板3aにガイドレール3bを
固着して構成されている。このガイドレール3bは、上
端が図示しない搬送レールを介して缶基材成形部に連設
される一方、下端は支持台9の中央部に形成された缶基
材載置部10に臨ませている。なお、この缶基材搬送部
3は、図示しない送り機構を備えており、缶基材成形部
においてフープ材を打ち抜きカップ状に形成された缶基
材1をガイドレール3bから缶基材載置部10に順次搬
送するようになっている。この缶基材載置部10は、缶
基材1の外径に匹敵する空間を設けたもので、搬送され
てきた缶基材1の開口1aをスライドガイド11側に向
けて載置する。このスライドガイド11は、パンチ4の
スライド軸受けであって、支持台9とこの支持台9に固
着されたガイド受板12とに嵌着されている。
【0015】前記パンチ4は、図4に示すように、先端
側の超硬材からなるパンチ工具4aと、これを支持する
支持ロッド4bとからなり、支持ロッド4bの後端は後
述の可動部5aに連結されている。このパンチ4は、前
記パンチ工具4aの缶形成部4cの後部側4eをこれよ
り前側の部分4dより小径に形成し、前記後部側4eと
前側の部分4dとの境界をテーパ面4fとしている。そ
して、パンチ工具4aの後部側4eには雌ネジ4gが形
成されていて、この雌ネジ4gを支持ロッド4bの先端
に設けた螺軸(図示省略)に結合して取付けるようにな
っている。
【0016】前記パンチ駆動部5は、パンチ4を前進ま
たは後退させるもので、シリンダにより駆動される可動
部5aを有している。そして、可動部5aの前進時にパ
ンチ4の缶形成部4cを缶基材1の缶内に挿入してダイ
ス機構6に押入する一方、電池缶2の成形後にダイス機
構6より前方に突出したパンチ4を後退させるようにな
っている。
【0017】前記ダイス機構6は、缶基材1に絞りをか
け、かつしごくもので、基台13上に固定された外筒1
4に内設されている。この外筒14の中空部14aに
は、長さ方向に5個のダイス受台15〜19を連設する
とともに、各ダイス受台15〜19には、パンチ4の前
進方向に向けて漸次内径が小となるダイス20〜24が
それぞれ固定されている。本例では、第1のダイス20
の内径を14.5mmとし、第5のダイス24の内径を1
4mmとし、第2ないし第4のダイス21〜23の内径
を、その中間の値で順次小径となるように設定してい
る。なお、缶基材1の外径は22mm、長さは18mmであ
り、パンチ4の前進時に第1のダイス20によって缶基
材1に絞りをかけ、第2ないし第5のダイス21〜24
にてしごくことにより、外径14mm、長さが60mm程度
の電池缶2を形成するようになっている。
【0018】前記爪拡縮手段7は、複数個の爪8を作動
させるもので、クリックリング25、圧縮バネ32、ボ
−ル36およびクリックリング揺動手段等を備えて構成
されている。クリックリング25は、図3に示す如く前
記外筒14の前端側14bに設けられたダイス受台19
にベースリング27を接合している。このベースリング
27は、外周にネジ孔を設けており、固定ネジにて外筒
14に固着されていて、内筒部28の内周面28aとパ
ンチ4の外周面4cとの間に小間隙を生じさせるように
なっている。そして、このベースリング27には、爪8
を収容する中空孔29が設けられるとともに、この中空
孔29に連通してクリックリング25を収容する溝30
が形成されている。また、中空孔29の前部開口である
ベースリング27の前端には、蓋体31が取付けられて
いる。この蓋体31は、図5に示すように、爪8に対応
して外周面31aから内周面31bに向けて貫通する8
個の貫通孔31cが設けられている。これらの貫通孔3
1cには圧縮バネ32が挿入されて、この圧縮バネ32
の一端をバネ係数調整可能に係止する止めネジ33が螺
合されるようになっている。なお、この蓋体31は、図
3の如くベースリング27の前端に嵌合され、固定ネジ
にて取付けられている。
【0019】前記爪8は、電池缶2をパンチ4より離脱
させるもので、図3および図6に示すように、8個がダ
イス機構6の前端部周縁6aに配設されている。各爪8
は図3に示す如く前端側外周面に凹部8cが形成されて
おり、後端側8bの外周面が当接面8dとなっていて、
略中央内周面に突起8eが設けられている。この突起8
eは前記内筒部28の外周面28bに当接し、突起8e
を支点にして爪8が回動自在となっている。爪8の凹部
8cには、前記圧縮バネ32の他端が係止され、この圧
縮バネ32により求心方向にバネ付勢されている。な
お、爪8の後端側8bは、中空孔29の凹所29aに嵌
着された弾性部材34が当接しており、電池缶2をパン
チ4より離脱させるときに加えられる衝撃を吸収して、
爪8の保護を図っている。
【0020】前記爪拡縮手段7のクリックリング25
は、図6に示すように円環状で、外周部に求心方向のネ
ジ孔25aを設けており、このネジ孔25aにカムレバ
ー35のネジ部35aが螺入されている。なお、このカ
ムレバー35は、前記外筒14に形成されたガイド溝1
4dに沿って回動自在となっており、上端にガイド孔3
5bを有している(図2参照)。前記クリックリング2
5の内周部には、8等分した傾斜カム面25bを形成し
ており、前記各爪8との間にボ−ル36がそれぞれ収容
されている。傾斜カム面25bは、時計方向に向けて内
径が漸次大となり、最大の内径部分が凹状部25c、最
小の内径部分が凸状部25dとなっている。そして、カ
ムレバー35が図4の実線位置にあって、凹状部25c
がボ−ル36側に移動している状態では、爪8の前端部
8aが圧縮バネ32により求心方向にバネ付勢されて爪
8が縮小状態に保たれる(図3,図5の状態)。一方、
カムレバー35が同図の鎖線位置に移動し、クリックリ
ング25が時計方向に回動して凸状部25dがボ−ル3
6側に移動した状態では、爪8の当接面8dが押圧され
て突起8eを支点に回動し、爪8の前端部8aが遠心方
向に退避することにより、圧縮バネ32に抗して各爪8
が遠心方向に拡開するものである。
【0021】前記クリックリング揺動手段を構成するモ
ータ26は、外筒14の上方に配設されており、シャフ
トに回転板26aが連結されている。この回転板26a
には、偏心位置ピン26bが突設されていて、前記カム
レバー35のガイド孔35bにこの偏心位置ピン26b
が係合しており、モータ26が回転駆動すると偏心位置
ピン26bに案内されてカムレバー35が揺動し、前記
クリックリング25を所定範囲内で揺動させるようにな
っている。前記モータ26は、前記パンチ駆動部5のシ
リンダとタイミングを合わせており、シリンダがパンチ
4を前進動させてこのパンチ4の缶形成部4cが爪8部
を前進方向に通過するときは、偏心位置ピン26bおよ
びカムレバー35を介しクリックリング25を揺動させ
て前記複数個の爪8を遠心方向に退避させ、図9の如く
爪8の内周面8fと電池缶2の外周面2bとの間に間隙
を生じさせる。また、前記パンチ4が後退動してその缶
形成部4cが爪8部を後退方向に通過するときは、クリ
ックリング25を逆方向に揺動させて前記複数個の爪8
を求心方向に移動させ、電池缶2の後端面2aに爪8の
前端面8gを係合させるようにタイミングが設定されて
いる。
【0022】次に、上記電池缶の製造工程について説明
する。
【0023】まず、缶基材成形部においてフープ材を打
ち抜くことによりカップ状に形成された缶基材1がガイ
ドレール3bから缶基材載置部10に順次搬送されてく
る。
【0024】すると、図2および図7に示すように、缶
基材1の開口1aがスライドガイド11側に向けられて
載置される。つぎに、前記パンチ駆動部5の4可動部5
aがシリンダにより駆動され、前進時にパンチ4の缶形
成部4cを缶基材1の缶内に挿入してダイス機構6に押
入する。そして、第1のダイス20をパンチ4が通過す
ると、缶基材1が絞りをかけられ、図7のように缶基材
1の外径が小となる。続いて、パンチ4が前進すると缶
基材1は、第2ないし第5のダイス21〜24によりし
ごかれる。このため、全てのダイス20〜24を通過す
ると、図1に示したように、缶基材1よりも小径で長寸
となった電池缶2が形成される。
【0025】このとき、モータ26はシリンダに連動し
て回転駆動しているが、カムレバー35が図8の鎖線位
置から実線位置に移動したときは、矢印のようにクリッ
クリング25が時計方向に回動しており、ボ−ル36が
爪8の当接面8dを押圧して複数個の爪8を拡開させ、
図9のように爪8の内周面8fと電池缶2の外周面2b
との間に間隙を生じさせる。このため、電池缶2の外周
面2bに爪8が摺接することなくパンチ4の缶形成部4
cおよび電池缶2が爪8部を通過する。従って、電池缶
2の外周面2bに傷がつくことはない。
【0026】そして、パンチ4の缶形成部4cが爪8部
を通過すると、図2のように、電池缶2がダイス機構6
の前端部周縁6a、つまり外筒14の前端部14bより
突出する状態となり、パンチ4は後退に転じる。このと
き、偏心位置ピン26bの案内によってカムレバー35
が図6の鎖線位置から実線位置に移動し、クリックリン
グ25が反時計方向に揺動して圧縮バネ32により爪8
の前端部8aが求心方向にバネ付勢され複数個の爪8が
縮小状態となる。すると、パンチ4の外周面4cに爪8
の内周面8fが摺接するとともに、電池缶2の後端面2
aに爪8の前端面8gが係合するから、パンチ4から電
池缶2が離脱する。この際、爪8の後端部8bが中空孔
29の凹所29aに嵌着された弾性部材34に当接する
ので、電池缶2をパンチ4より離脱させるときに加えら
れる衝撃が吸収されてこれらの爪8が保護される。
【0027】以上のように、上記電池缶の製造装置によ
れば、図1に示したように、封口部分2eが側周壁2d
の他の部分よりも厚肉の電池缶2が形成される。即ち、
パンチ4の缶形成部4cが挿入された缶基材1を、複数
個のダイス20〜24に押入したとき、前記パンチ4の
缶形成部4cの後端部4eは、これより前側の部分4d
より小径に形成されているので、この後端部4eの外周
面とダイス20〜24の内周面との間の間隔が他の部分
のそれより大となる。このため、缶基材1がダイス20
〜24を通過して缶基材1に絞りがかけられると共にし
ごかれるとき、この大きな間隔の部分における缶基材1
の肉厚が増すことになり、封口部分2eが側周壁2dの
他の部分よりも厚肉に形成される。この際、前記後端部
4eと前側の部分4dとの境界をテーパ面4fとしてい
るので、缶基材1がしごかれるとき、このしごきが滑ら
かに行われる。本例では、電池缶2の外径が80.0mmで、
側周壁2dを0.1 mmの肉厚にするとき、封口部分2eの
肉厚を2倍の0.2 mm程度に厚くしている。なお、電池缶
2の底面壁2fは、封口部分2eの肉厚と同程度の肉厚
となしている。
【0028】しかして、上記電池缶2により、例えばニ
ッケル−カドミウム電池を構成する場合、電池缶2の封
口部分2eの端縁を図1の鎖線に示すように切断し、所
定の長さに整えておく。そして、図10に示す如く電池
缶2内に、正極集電体44と負極集電体45との間にセ
パレータ41を介して巻回された正極板42および負極
板43を収容し電解液を加える。この際、負極集電体4
5は、導電部47を介して負極となる底面壁2fに接続
しておき、正極集電体44は、導電部46を介して正極
となるキャップ49に接続する。そして、このキャップ
49は、電池缶2の封口部分2eに対し強固に挟着する
が、ここでは、図示しない封口装置によって電池缶2の
封口部分2eに対し絶縁ガスケット48を介して強固に
挟着される。
【0029】すなわち、封口装置の加圧ローラを、封口
部分2eの外周に沿って相対回動させながら、漸次求心
方向に移動させる。すると、封口部分2eの端縁が電池
缶2の径方向内側に折曲するので、キャップ49の周縁
と封口部分2eの端縁との間に絶縁ガスケット48を挟
んだ状態となる。これにより、電池缶2にキャップ49
が施されて缶内が密閉されたニッケル−カドミウム式の
乾電池が得られるものである。
【0030】なお、上記実施例においては、電池缶をニ
ッケル−カドミウム電池に適用する場合について説明し
たが、本発明をアルカリ−マンガン電池やその他の電池
に広く適用し得ることは勿論である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電池缶によ
れば、封口部分が側周壁の他の部分よりも厚肉に形成さ
れているので、この封口部分の強度を高めることがで
き、側周壁の他の部分を薄肉にして軽量化、材料節減を
可能としながら、封口用キャップに対する締付力を高め
ることができる。
【0032】また、本発明の電池缶の製造装置によれ
ば、前記パンチの缶形成部の後端部をこれより前側の部
分より小径に形成し、前記後端部と前側の部分との境界
をテーパ面とするという簡単な構造上の改善を加えるだ
けで、封口用キャップに対する締付力を高めることがで
きるとともに、強度上のウイークポイントを持たず、パ
ンチからの離脱が容易な電池缶を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電池缶の縦断面図であ
る。
【図2】本発明に係る電池缶の製造装置の縦断面図であ
る。
【図3】図2の要部拡大断面図である。
【図4】パンチの縦断面図である。
【図5】図3のA−A線に沿った爪拡縮手段の横断面図
である。
【図6】図3のB−B線に沿った爪拡縮手段の横断面図
である。
【図7】電池缶の形成状態を示す動作説明図である。
【図8】爪拡縮手段の動作説明図である。
【図9】爪の退避状態を示す動作説明図である。
【図10】本発明の電池缶を適用した乾電池の縦断面図
である。
【図11】従来の電池缶の縦断面図である。
【符号の説明】
1 缶基材 2 電池缶 2e 封口部分 2d 側周壁 4 パンチ 4a 先端部 5 駆動手段 6 ダイス機構 7 爪拡縮手段 8 爪 20〜24 ダイス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 封口部分が側周壁の他の部分よりも厚肉
    に形成されてなることを特徴とする電池缶。
  2. 【請求項2】 所定位置に搬送されてきたカップ状の缶
    基材の缶内に先端部が挿入されるロッド状のパンチと、
    このパンチを進退させる駆動手段と、前記パンチの前進
    方向に向けて漸次内径が小となるダイスを複数個連設し
    てなり、前記パンチの前進時に缶基材に絞りをかけて缶
    基材より小径で長寸の電池缶を形成するダイス機構とを
    備えた電池缶の製造装置において、前記パンチの缶形成
    部の後端部をこれより前側の部分より小径に形成し、前
    記後端部と前側の部分との境界をテーパ面としたことを
    特徴とする電池缶の製造装置。
JP3118421A 1991-05-23 1991-05-23 電池缶とその製造装置 Pending JPH0589861A (ja)

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JP3118421A JPH0589861A (ja) 1991-05-23 1991-05-23 電池缶とその製造装置

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