JP2007024771A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1のケース部材と第2のケース部材とを接着してなるケース内に圧力検出素子を収納してなる圧力センサにおいて、1種類の接着剤で接着部のシール性の確保および接着強度の確保を両立しなくても済むようにする。
【解決手段】 第1のケース部材20と第2のケース部材30とを接着してなり、測定圧力が導入されるようになっているケース10と、ケース10に収納され測定圧力の検出を行う圧力検出素子40とを備える圧力センサ100において、第1および第2のケース部材20、30の接着領域は、シール性を確保するシール用接着剤61が配置される第1の接着領域71と接着強度を確保する強度確保用接着剤62が配置される第2の接着領域72とにより構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1のケース部材と第2のケース部材とを接着してなるケース内に圧力検出部を収納してなる圧力センサに関する。
従来より、この種の圧力センサとしては、第1のケース部材と第2のケース部材とを接着してなり、測定圧力が導入されるようになっているケースと、このケースに収納され測定圧力の検出を行う圧力検出部とを備える温度センサ一体型圧力センサ装置(たとえば、特許文献1参照)が提案されている。
このような圧力センサでは、上記特許文献1にも記載されているように、第1のケース部材の開口部内に上記圧力検出部を設置し、第2のケース部材に圧力導入ポートを設け、第1のケース部材の開口縁部および第2のケース部材における圧力導入ポートの開口縁部とを一致させ、この一致させた部位を全周にわたってエポキシ樹脂などからなる接着剤により接着していた。
特開2004−198394号公報
しかしながら、従来では、第1のケース部材と第2のケース部材との接着において、接着剤に要求される機能、すなわち、接着部のシール性の確保および接着強度の確保といった両機能を、1種類の接着剤により実現するようにしていた。
そのため、たとえば、両ケース部材の接着に適用可能な接着剤の種類が、大幅に限定されたり、上記両機能の確保が困難になるなどの問題が生じていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、第1のケース部材と第2のケース部材とを接着してなるケース内に圧力検出部を収納してなる圧力センサにおいて、1種類の接着剤で接着部のシール性の確保および接着強度の確保を両立しなくても済むようなケース接着部の構成を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1のケース部材(20)と第2のケース部材(30)とを接着してなるケース(10)に圧力検出部(40)を収納してなる圧力センサにおいて、第1および第2のケース部材(20、30)の接着領域は、シール性を確保するシール用接着剤(61)が配置される第1の接着領域(71)と接着強度を確保する強度確保用接着剤(62)が配置される第2の接着領域(72)とにより構成されていることを第1の特徴とする。
それによれば、両ケース部材(20、30)の接着領域を、シール性を確保するシール用接着剤(61)が配置される第1の接着領域(71)と接着強度を確保する強度確保用接着剤(62)が配置される第2の接着領域(72)とにより構成しているから、1種類の接着剤で接着部のシール性の確保および接着強度の確保を両立しなくても済むようなケース接着部の構成を提供することができる。
その結果、両ケース部材(20、30)の接着に適用される接着剤(61、62)の自由度が広くなったり、シール性および接着強度という両機能の確保を容易にすることが可能になる。
ここで、第1の接着領域(71)と第2の接着領域(72)とは、ケース(10)の内周側と外周側とに別れて平面的に配置されたものにできる。
また、その接着剤(61、62)の配置形態としては、第1および第2の接着領域(71、71)において、一方のケース部材(20)の凹部(71a、72a)を設け、他方のケース部材(30)に凸部(71b、72b)を設け、凹部(71a、72a)内にて、接着剤(61、62)を介して凸部(71b、72b)が挿入されているものにできる。
また、一方のケース部材(20)に凹部(71a)を設け、他方のケース部材(30)に凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)を設けた場合、第1の接着領域(71)および第2の接着領域(72)のどちらか一方を、凹部(71a)の底部側に位置させ、他方を凹部(71a)の開口部側に位置するように、両接着領域(71、82)を積層配置したものとしてもよい。
そして、本発明は、このように両接着領域(71、82)を積層配置した構成において、凹部(71a)が形成されている方のケース部材(20)に、金属製のターミナル(22)がインサート成形され、このターミナル(22)が凹部(71a)の底部に露出している場合、第1の接着領域(71)が凹部(71a)の底部側に位置し、シール用接着剤(61)により、凹部(71a)の底部に露出するターミナル(22)の部分が封止されていることを第2の特徴とする。
それによれば、ケース部材(20)とこれにインサート成形されたターミナル(22)との隙間を、シール用接着剤(61)のシール機能を活かして封止することができ、圧力漏れの防止が可能になる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の圧力センサを温度センサ一体型の圧力センサ装置に適用した例を示す。図1は、本発明の第1実施形態に係る温度センサ一体型圧力センサ装置100の全体概略断面構成を示す図である。
限定するものではないが、この温度センサ一体型圧力センサ装置100は、たとえば、自動車のインテークマニホールドに取り付けられ、インテークマニホールドの圧力および吸気温度の測定に用いられる吸気圧センサなどに適用することができる。
[構成等]
ケース10は、圧力センサ装置100の本体を区画するもので、第1のケース部材20と第2のケース部材30とを接着してなる。この接着構造の詳細は後述する。
第1のケース部材20は、たとえば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やエポキシ樹脂等の樹脂材料を、金型を用いて型成形してなるものである。この第1のケース部材20の下端面には、圧力検出素子40を搭載するための開口部21が形成されている。
また、第1のケース部材20には、外部と接続される銅や42アロイなどからなる複数本のターミナル22がインサート成形により一体的に設けられている。一部のターミナル22の一端部は、上記開口部21内にて露出した状態となるように配置されている。
また、各ターミナル22のうち第1のケース部材20における右端部側の開口部23において露出する端部は、図示しない外部機器(外部の配線部材等)に接続可能となっている。つまり、この第1のケース部材20の右側端部分は、当該開口部23に位置する各ターミナル22の端部とともに、本センサ装置100におけるコネクタ部として構成されている。
圧力検出素子40は、測定圧力の検出を行う圧力検出部であり、具体的には、圧力を検出してその検出値に応じたレベルの電気信号を発生するものである。この圧力検出素子40は、たとえば、半導体よりなるセンサチップとこのセンサチップを保持するガラス台座とにより構成されている。
ここで、上記センサチップは、限定するものではないが、たとえば、シリコン半導体チップなどからなるピエゾ抵抗効果を利用した周知構成のもので、その上面に圧力を受けて歪むダイアフラムおよび拡散抵抗などにより形成されたブリッジ回路などを備えた構成となっている。
この圧力検出素子40は、第1のケース部材20の下端部側の開口部21の底面と上記ガラス台座との間に、たとえばシリコーンゴム等の図示しない接着剤を介在させた状態でダイボンディングされている。
また、圧力検出素子40の各入出力端子(図示せず)は、ターミナル22の上記ボンディングパッドに対し金やアルミニウム等のボンディングワイヤ24を介して電気的に接続されている。
そして、第1のケース部材20の下端部側の開口部21内には、電気絶縁性および耐薬品性に優れたフッ素系ゲルやフッ素系ゴムなどからなる保護部材25が充填されている。この保護部材25によって、ターミナル22と第1のケース部材20との界面、圧力検出素子40およびボンディングワイヤ24などが封止され、保護されている。
また、第2のケース部材30は、第1のケース部材20の下端部側の開口部21を覆うように第1のケース部材20に対して連結され、一体化し、本圧力センサ装置100のケース10を構成している。そして、この第1のケース部材20と第2のケース部材30との間において圧力検出室26が形成されている。
第2のケース部材30は、測定圧力が導入される圧力導入ポートとして構成されており、たとえば上記第1のケース部材20と同様に、PBT、PPSなどの耐熱性を有する樹脂材料からなり、これらの樹脂材料を金型を用いて型成形してなるものである。
この第2のケース部材30は、第1のケース部材20とは反対側の方向へ突出しており、その内部には突出先端から上記圧力検出室26に通じる圧力導入孔31が形成されている。
また、図1に示される例では、圧力導入孔31が、仕切り板32によって2分割されている。この仕切り板32は、図中の白抜き矢印に示される圧力媒体の導入方向に沿って形成されている。
そして、仕切り板32によって仕切られた圧力導入孔31の一方は、圧力検出素子40の受圧面まで圧力媒体を伝達するための圧力導入孔31aであり、他方は、その内部に温度検出素子50とつながる配線部材としてのリード線51が配置される温度検出素子配置孔31bである。
なお、圧力導入孔31aおよび温度検出素子配置孔31bは、仕切り板32により、第2のケース部材30の突出先端側では別々の孔になっているが、第2のケース部材30の内部にて、ともに圧力検出室26に合流し一体化している。この仕切り板32は、第2のケース部材30の形成時に一体成形される。
ここで、リード線51は、金属製のワイヤなどからなるものであり、図1に示されるように、第1のケース部材20から露出するターミナル22の部分に対して溶接や半田などにより接続されている。
このリード線51とターミナル22との接続部52は、図1に示されるように、当該接続部52を測定環境から保護するために樹脂などからなるポッティング材53により被覆されている。
また、温度検出素子配置孔31bの内部において、リード線51と温度検出素子配置孔31bとの間には、樹脂などからなる緩衝部材54が介在している。この緩衝部材54は、温度検出素子40とリード線24の振動を抑制するために設けられている。
そして、リード線51は、第1のケース部材20側の接続部52から温度検出素子配置孔31bを介して第2のケース部材30の先端部付近まで延設されており、圧力導入孔31の先端部付近にて、このリード線51と温度検出素子50とが、電気的に接続されている。
ここで、温度検出素子50は、抵抗の温度特性を有する通常のサーミスタ素子からなるもので、リード線51と温度検出素子50とは半田や溶接などにより電気的に接合されている。
また、第2のケース部材30の外周部には、Oリング33が設けられ、本センサ装置100は、当該Oリング33を介して図示されないセンサ取付部に対して気密に取り付け可能になっている。
ここにおいて、本実施形態の温度センサ一体型圧力センサ装置100では、第2のケース部材30と第1のケース部材20とは、第2のケース部材30の圧力導入孔31における第1のケース部材20側の開口縁部にて、接着剤61、62により一体化され、ケース10を構成している。この接着部の構成について、図2、図3も参照して、より具体的に述べる。
図2は、上記図1中の第1のケース部材20における接着面を示す概略平面図である。また、図3は、図1中の接着部の拡大図である。図2に示されるように、接着剤61、62は、両ケース部材20、30の全周に渡って設けられている。
本実施形態では、第1および第2のケース部材20、30の接着領域71、72は、シール性を確保するシール用接着剤61が配置されている第1の接着領域71と接着強度を確保する強度確保用接着剤62が配置されている第2の接着領域72とにより構成されている。
本実施形態では、第1の接着領域71と第2の接着領域72とは、ケース10の内周側と外周側とに別れて平面的に配置されているが、本例では、図1、図2に示されるように、第1の接着領域71がケース10の内周側、第2の接着領域72がケース10の外周側に配置されている。
また、ここでは、第1の接着領域71および第2の接着領域72のそれぞれにおいて、第1のケース部材20の接着面に凹部71a、72aが形成され、これに相対する第2のケース部材30の接着面には、凹部71a、72aに挿入可能な凸部71b、72bが形成されている。
そして、図3に示されるように、各接着領域71、72における凹部71a、72aには、各接着領域71、72に用いられる接着剤61、62が注入されており、この接着剤61、62を介して、それぞれの凸部71b、72bが、これに対応する凹部71a、72aに挿入され固定されている。
ここで、第1の接着領域71に配置されるシール用接着剤61と、第2の接着領域72に配置される強度確保用接着剤62とでは、前者の方が気密性が高くシール性に優れており、後者の方が接着強度が大きいものである。
具体的に、シール用接着剤61としては、フッ素系ゴム、シリコーン系ゴムなどのゴム系接着剤が採用され、強度確保用接着剤62としては、エポキシ系樹脂などの接着剤が採用される。
また、両接着剤61、62ともに、たとえばエポキシ系樹脂とした場合でも、組成を変えることにより硬度の異なる接着剤とすれば、比較的軟らかい方をシール用接着剤61、比較的硬い方を強度確保用接着剤62として構成できる。
こうして、シール用接着剤61は、主として、これら接着領域71、72の内部と外部とを遮断し、ケース10内部に導入される圧力の漏れを防止するものであり、強度確保用接着剤62は、主として、両ケース部材20、30の接着強度を確保して、これら両ケース部材20、30の分断を防止するものである。
さらに、シール用接着剤61としては、上記したようなフッ素系ゴム、シリコーン系ゴムなどの接着剤とすることにより、耐薬品性、収縮性に優れる。本例のように、自動車の吸気圧センサとして適用される場合、たとえば、ケース10内部に導入される測定媒体中には、ガソリン、軽油、オイル、排気凝縮水などの不純物が含まれる可能性があるが、上記ゴム系の接着剤は、これらの不純物に対して耐性に優れている。
また、本例とは逆に、第1の接着領域71をケース10の外周側、第2の接着領域72をケース10の内周側に配置してもよいが、本例では、ケース10内部に上記不純物を含む測定媒体が導入される可能性があるため、内周側に耐薬品性にも優れたゴム系のシール用接着剤61を配置している。
[製造方法等]
かかる温度センサ一体型圧力センサ装置100の製造方法は、たとえば、次の通りである。ターミナル22がインサート成形された第1のケース部材20を用意する。
そして、圧力検出素子40を第1のケース部材20の上記開口部21へ接着剤など介して搭載固定し、圧力検出素子40とターミナル22との間でワイヤボンディングを行い、これら両者40、22をボンディングワイヤ24により結線する。その後、保護部材25を第1のケース部材20の上記開口部21へ注入して充填し、これに熱硬化処理を行うことによって、保護部材25を硬化させる。
次に、ターミナル22とリード線51と温度検出素子50との三部材を溶接やはんだ付けなどにより接続する。また、ターミナル22とリード線51との接続部52を、上記ポッティング材53により被覆する。
そして、本例では、第1のケース部材20の各接着領域71、72における凹部71a、72aに、それぞれシール用接着剤61、強度確保用接着剤62を注入した後、第2のケース部材30における各凸部71b、72bを、対応する凹部71a、72aに挿入し、両ケース部材20、30を組み付ける。
なお、このとき、リード線51および温度検出素子50を、第2のケース部材30の温度検出素子配置孔31bに挿入するようにして、両ケース部材20、30の組み付けを行う。
そして、各接着剤61、62について、それぞれ硬化させる。それにより、各接着剤61、62による接着が完了し、両ケース部材20、30が固定され、ケース10ができあがる。
なお、両接着剤61、62ともに、たとえばエポキシ系樹脂とし、組成を変えることにより硬度の異なる接着剤とした場合、両接着剤61、62の硬化を同時に行うことができる。
次に、リード線51と温度検出素子配置孔31bとの間に、緩衝部材54を注入、硬化させることにより配設する。こうして、図1に示される本実施形態の温度センサ一体型圧力センサ装置100ができあがる。
そして、本センサ装置100を上記した吸気圧センサに適用する場合には、たとえば自動車におけるインテークマニホールドと圧力導入孔31とを連通させた状態とし、圧力検出素子40によって吸気圧(負圧)を検出できるように自動車に取り付けられる。
それにより、図1に示される白抜き矢印の方向に圧力が印加されると、第2のケース部材30の圧力導入孔31aを通して、ケース10内の圧力検出素子40の受圧面まで圧力が伝達される。
圧力検出素子40は、この圧力を検出してその検出値に応じたレベルの電気信号を発生し、当該電気信号はボンディングワイヤ24からターミナル22を介して外部へと出力される。
また、測定媒体の温度が当該測定媒体の流れに近い位置に配置された温度検出素子50によって検出され、その検出信号は、リード線51からターミナル22を介して外部へと出力される。
[効果等]
ところで、本実施形態によれば、第1のケース部材20と第2のケース部材30とを接着してなり、測定圧力が導入されるようになっているケース10と、ケース10に収納され測定圧力の検出を行う圧力検出素子40とを備える圧力センサ100において、第1および第2のケース部材20、30の接着領域は、シール性を確保するシール用接着剤61が配置される第1の接着領域71と接着強度を確保する強度確保用接着剤62が配置される第2の接着領域72とにより構成されている。
それによれば、両ケース部材20、30の接着領域を、シール用接着剤61が配置される第1の接着領域71と強度確保用接着剤62が配置される第2の接着領域72とにより構成し、シール性の確保と接着強度の確保といった機能別に分けている。
そのため、1種類の接着剤で接着部のシール性の確保および接着強度の確保を両立しなくても済むようなケース接着部の構成を提供することができる。たとえば、従来では、耐薬品性に優れ且つ高弾性な接着機能を持つ特殊なエポキシ樹脂を採用していたが、本実施形態によれば、一般的なゴム系接着剤、エポキシ系接着剤などを用いて、接着領域71、72毎に配置すれば、シール性および接着強度の両者を確保できる。
こうして、本実施形態によれば、両ケース部材20、30の接着に適用される接着剤61、62の自由度が広くなったり、シール性および接着強度という両機能の確保を容易にすることが可能になる。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態にかかる温度センサ一体型圧力センサ装置の要部、すなわち接着部を示す概略断面図である。なお、本実施形態では、この接着部以外の部分は、上記実施形態と同様のものである。
上記実施形態では、第1の接着領域71と第2の接着領域72とは、ケース10の内周側と外周側とに別れて平面的に配置されている(図1〜図3参照)、本実施形態では、図4に示されるように、両接着領域71、72は、第1のケース部材20と第2のケース部材30とが対向する方向に積層された形となっている。
この場合、上記図2、図3に示される各凹部71a、72aのうちの片方のみ形成されているものとする。図4に示される例では、上記図2、図3においてケース10の内周側の凹部71aが形成され、外周側の凹部72aは無い構成とする。また、この内周側の凹部71aに対応する凸部71bも形成されていることはもちろんである。
つまり、本実施形態の圧力センサ装置においても、第1および第2のケース部材20、30の接着領域において、一方のケース部材20の接着面に凹部71aが形成され、他方のケース部材30の接着面には、凹部71aに挿入可能な凸部71bが形成されていることは、上記と同様である。
そして、本実施形態では、図4に示されるように、第1の接着領域71が、凹部71aの底部側(図4中の上方)に位置し、第2の接着領域72が凹部71aの開口部側(図4中の下方)に位置するように、これら第1および第2の接着領域71、72は積層配置されている。そして、凹部71aには、これら両接着剤61、62を介して凸部71bが挿入され固定されている。
なお、本実施形態において、図4とは反対に、第2の接着領域72が、凹部71aの底部側に位置し、第1の接着領域71が凹部71aの開口部側に位置するように、これら第1および第2の接着領域71、72が積層配置されていてもよい。
つまり、本実施形態では、第1の接着領域71および第2の接着領域72のどちらか一方が、凹部71aの底部側に位置し、他方が凹部71aの開口部側に位置するように、両接着領域71、72が積層配置されていればよい。
このような両接着領域71、72を積層配置した本実施形態の圧力センサ装置においても、上記実施形態と同様に、1種類の接着剤で接着部のシール性の確保および接着強度の確保を両立しなくても済むようなケース接着部の構成を提供することができる。
ここで、本例の場合、第1のケース部材20の凹部71aに、まず、シール用接着剤61、強度確保用接着剤62を順次注入した後、第2のケース部材30における凸部71bを、凹部71aに挿入し、両ケース部材20、30を組み付け、各接着剤61、62を、それぞれ硬化させる。それにより、各接着剤61、62による接着が完了し、両ケース部材20、30が固定され、ケース10ができあがる。
なお、本実施形態においても、両接着剤61、62ともに、たとえばエポキシ系樹脂とし、組成を変えることにより硬度の異なる接着剤とした場合、両接着剤61、62の硬化を同時に行うことができる。この同時硬化にてエポキシの硬度を徐々に変化させ、エポキシ硬化後の応力集中を防止することができる。
図5は、本実施形態の変形例を示す概略断面図である。上述したように、凹部71aが形成されている方のケース部材すなわち第1のケース部材20は、圧力検出素子40からの信号を取り出す金属製のターミナル22がインサート成形されたものである。
上記図1に示される例では、第1のケース部材20の凹部71aには、ターミナル22は露出していないが、ターミナル22の配置構成によっては、図5に示されるように、ターミナル22の一部が凹部71aの底部に露出することもある。
この場合、両接着領域71、72を積層配置した本実施形態の圧力センサ装置においては、図5に示されるように、シール用接着剤61が配置されている第1の接着領域71が凹部71aの底部側に位置する構成が採用される。それにより、シール用接着剤61により、凹部71aの底部に露出するターミナル22の部分が封止される。
このように、第1のケース部材20にターミナル22がインサート成形されている場合、若干ではあるが、第1のケース部材20を構成する樹脂とターミナル22との界面に隙間が発生する可能性がある。そして、ターミナル22が凹部71aに露出する構成では、上記界面も凹部71aに露出する。
そこで、本例では、第1のケース部材20とこれにインサート成形されたターミナル22との隙間を、シール用接着剤61のシール機能を活かして封止することができ、圧力漏れの防止が可能になる。
(他の実施形態)
なお、第1、第2の接着領域71、72のほかに、さらに、平面的または積層した形で、上記シール用接着剤61、強度確保用接着剤62以外の他の接着剤が配置される第3の接着領域があってもよい。
また、上記した第2実施形態では、両接着領域71、72が積層配置されている凹部は、1箇所すなわち1本の環状の凹部71aであったが、同様の凹部が2本以上あってもよい。
また、上記実施形態では、凹部71a、72aおよび凸部71b、72bを持つ構成において、第1のケース部材20側に当該凹部を形成し、第2のケース部材30側に当該凸部を形成したが、これとは反対に凹部を第2のケース部材30に設け、凸部を第1のケース部材20に設けてもよい。
さらに、第1の接着領域71と第2の接着領域72とを平面的に配置する場合、上記実施形態のように、凹部および凸部を設けなくてもよく、両ケース部材20、30の接着面を平坦面としてもよい。
また、上記実施形態では、第1のケース部材20に圧力検出部としての圧力検出素子40およびターミナル22が設置され、第2のケース部材30に圧力導入孔31が設置されていたが、これら各部40、22、31は、第1のケース部材20および第2のケース部材30のどちらに設けられていてもよい。
また、圧力検出部としては、上記したピエゾ抵抗効果を利用した圧力検出素子40以外にも、たとえば静電容量式の圧力検出素子であってもよい。また、上記実施形態では、温度センサ50が一体となった温度センサ一体型圧力センサ装置の例を示したが、温度センサ50はないものであってもよい。
さらに、本発明は、上記した吸気圧センサに用途限定されるものではなく、たとえば、排気圧センサや各種の容器や雰囲気中の圧力を検出する圧力センサに適用することができる。
つまり、本発明が適用される圧力センサとしては、第1のケース部材と第2のケース部材とを接着してなり、測定圧力が導入されるようになっているケースと、ケースに収納され測定圧力の検出を行う圧力検出部とを備えるものであればよい。
本発明の第1実施形態に係る温度センサ一体型圧力センサ装置の全体概略断面構成を示す図である。 図1に示される第1のケース部材における接着面を示す概略平面図である。 図1中の接着部の拡大図である。 本発明の第2実施形態にかかる温度センサ一体型圧力センサ装置の接着部を示す概略断面図である。 上記第2実施形態の変形例を示す概略断面図である。
符号の説明
10…ケース、20…第1のケース部材、22…ターミナル、
30…第2のケース部材、40…圧力検出部としての圧力検出素子、
61…シール用接着剤、62…強度確保用接着剤、71…第1の接着領域、
71a、72a…凹部、71b、72b…凸部、72…第2の接着領域。

Claims (5)

  1. 第1のケース部材(20)と第2のケース部材(30)とを接着してなり、測定圧力が導入されるようになっているケース(10)と、
    前記ケース(10)に収納され前記測定圧力の検出を行う圧力検出部(40)とを備える圧力センサにおいて、
    前記第1および第2のケース部材(20、30)の接着領域は、シール性を確保するシール用接着剤(61)が配置される第1の接着領域(71)と接着強度を確保する強度確保用接着剤(62)が配置される第2の接着領域(72)とにより構成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記第1の接着領域(71)と第2の接着領域(72)とは、前記ケース(10)の内周側と外周側とに別れて平面的に配置されたものとなっていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記第1の接着領域(71)および前記第2の接着領域(72)のそれぞれにおいて、一方のケース部材(20)の接着面に凹部(71a、72a)が形成され、他方のケース部材(30)の接着面には、前記凹部(71a、72a)に挿入可能な凸部(71b、72b)が形成されており、
    前記凹部(71a、72a)に、前記各接着領域(71、72)に用いられる接着剤(61、62)を介して前記凸部(71b、72b)が挿入されていることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 一方のケース部材(20)の接着面に凹部(71a)が形成され、他方のケース部材(30)の接着面には、前記凹部(71a)に挿入可能な凸部(71b)が形成されており、
    前記第1の接着領域(71)および前記第2の接着領域(72)のどちらか一方が、前記凹部(71a)の底部側に位置し、他方が前記凹部(71a)の開口部側に位置するように、前記第1および第2の接着領域(71、72)は積層配置されたものとなっており、
    前記凹部(71a)には、前記第1および第2の接着剤(61、62)を介して前記凸部(71b)が挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  5. 前記凹部(71a)が形成されている方のケース部材(20)は、前記圧力検出部(40)からの信号を取り出す金属製のターミナル(22)がインサート成形されたものであり、
    前記ターミナル(22)は前記凹部(71a)の底部に露出しており、
    前記第1の接着領域(71)が前記凹部(71a)の底部側に位置し、前記シール用接着剤(61)により、前記凹部(71a)の底部に露出する前記ターミナル(22)の部分が封止されていることを特徴とする請求項4に記載の圧力センサ。
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