JP2007009946A - 車両制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】レンジ検出装置に異常が発生しても指示されたシフトレンジに切り替え可能なシフトバイワイヤシステムを提供する。
【解決手段】自動変速機に往復移動可能に設けられたシフトレンジを、移動位置に応じて切り替え、そのシフトレンジ切替弁を往復移動させるアクチュエータを有する車両制御システムにおいて、制御装置は、レンジ検出装置が検出する検出信号に基づいてレンジ検出装置の状態を判定し、レンジ検出装置の異常を確認すると規制部によって移動が規制されるまでシフトレンジ切替弁を移動させて一方の端の位置を確定し(S220)、確定した一方の端の位置を基準に作動量に基づいてアクチュエータを制御して指示シフトレンジに応じた位置にシフトレンジ切替弁を移動させる(S230〜S240)。レンジ検出装置に異常が生じてもシフトレンジ切替指示に応じたシフトレンジに切り替えることができる。
【選択図】図1
【解決手段】自動変速機に往復移動可能に設けられたシフトレンジを、移動位置に応じて切り替え、そのシフトレンジ切替弁を往復移動させるアクチュエータを有する車両制御システムにおいて、制御装置は、レンジ検出装置が検出する検出信号に基づいてレンジ検出装置の状態を判定し、レンジ検出装置の異常を確認すると規制部によって移動が規制されるまでシフトレンジ切替弁を移動させて一方の端の位置を確定し(S220)、確定した一方の端の位置を基準に作動量に基づいてアクチュエータを制御して指示シフトレンジに応じた位置にシフトレンジ切替弁を移動させる(S230〜S240)。レンジ検出装置に異常が生じてもシフトレンジ切替指示に応じたシフトレンジに切り替えることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、シフトバイワイヤシステムを備えた車両制御システムに関する。
近年、車両搭乗者が選択した指示シフトレンジを検出し、検出した指示シフトレンジに応じて、自動変速機のシフトレンジを切り替えるシフトレンジ切替弁を電動モータなどのアクチュエータで駆動するシフトバイワイヤシステムが用いられるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、シフトバイワイヤシステムには、現在のシフトレンジ(実シフトレンジ)を検出するレンジ検出装置を備え、シフトレンジの切り替えが指示されると、レンジ検出装置によって検出される実シフトレンジが指示シフトレンジに一致するまで電動モータに通電することによって指示シフトレンジに切り替えるものがある。しかしながら、このようなシフトバイワイヤシステムによると、レンジ検出装置自体の故障、レンジ検出装置とシフトバイワイヤシステムの制御装置とを接続するハーネスの断線、ハーネスのショートなどによるレンジ検出装置の異常が発生すると、実シフトレンジを検出できなくなり、指示シフトレンジに切り替えることができなくなるという問題がある。
ところで、シフトバイワイヤシステムには、現在のシフトレンジ(実シフトレンジ)を検出するレンジ検出装置を備え、シフトレンジの切り替えが指示されると、レンジ検出装置によって検出される実シフトレンジが指示シフトレンジに一致するまで電動モータに通電することによって指示シフトレンジに切り替えるものがある。しかしながら、このようなシフトバイワイヤシステムによると、レンジ検出装置自体の故障、レンジ検出装置とシフトバイワイヤシステムの制御装置とを接続するハーネスの断線、ハーネスのショートなどによるレンジ検出装置の異常が発生すると、実シフトレンジを検出できなくなり、指示シフトレンジに切り替えることができなくなるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、レンジ検出装置に異常が発生しても指示されたシフトレンジに切り替え可能な車両制御システムを提供することを目的とする。
請求項1〜13に記載の発明によると、レンジ検出装置の異常を確認した場合、規制部によって移動が規制されるまでシフトレンジ切替弁を移動させることにより、シフトレンジ切替弁の往復移動範囲の一方の端の位置を確定できる。請求項1〜13に記載の発明はシフトレンジ切替弁をあるシフトレンジに対応する位置から別のシフトレンジに対応する位置へ移動させる際のアクチュエータの作動量をシフトレンジ間毎に記憶装置に記憶しているので、往復移動範囲の一方の端の位置を確定できれば、確定した位置を基準にして記憶装置に記憶されている作動量に一致するまでアクチュエータを作動させることにより、シフトレンジ切替弁を指示シフトレンジに応じた位置に移動させることができる。よって、請求項1〜13に記載の発明によると、レンジ検出装置に異常が生じてもシフトレンジ切替指示に応じたシフトレンジに切り替えることができる。
請求項3に記載の発明によると、レンジ検出装置の異常を確認するとシフトレンジ切替指示が入力されるのを待つことなく一方の端の位置を確定するので、シフトレンジ切替指示が入力されたとき直ぐに指示シフトレンジに切り替えることができる。また、請求項3に記載の発明によると、一方の端の位置を確定した後、シフトレンジ切替弁を元のシフトレンジ又は非走行レンジに対応する位置に移動させる。元のシフトレンジに対応する位置に移動させると、車両搭乗者は一方の端の位置を確定するためにシフトレンジが一時的に切り替わったことを意識することなく操作することができる。また、車両が停車中の場合は、非走行レンジに対応する位置に移動させると、一方の端の位置を確定した後の車両を安全に保つことができる。
請求項3に記載の発明によると、レンジ検出装置の異常を確認するとシフトレンジ切替指示が入力されるのを待つことなく一方の端の位置を確定するので、シフトレンジ切替指示が入力されたとき直ぐに指示シフトレンジに切り替えることができる。また、請求項3に記載の発明によると、一方の端の位置を確定した後、シフトレンジ切替弁を元のシフトレンジ又は非走行レンジに対応する位置に移動させる。元のシフトレンジに対応する位置に移動させると、車両搭乗者は一方の端の位置を確定するためにシフトレンジが一時的に切り替わったことを意識することなく操作することができる。また、車両が停車中の場合は、非走行レンジに対応する位置に移動させると、一方の端の位置を確定した後の車両を安全に保つことができる。
請求項4に記載の発明によると、規制部によって移動が規制されるまでシフトレンジ切替弁を移動させて他方の端の位置を確定するので、他方の端に対応するシフトレンジにより確実に切り替えることができる。
請求項5に記載の発明によると、一方の端の位置と他方の端の位置とを連続して確認するので、他方の端の位置に対応するシフトレンジに切り替えるシフトレンジ切替指示が入力されたとき、他方の端の位置に対応するシフトレンジに直ぐに且つ正確に切り替えることができる。
請求項5に記載の発明によると、一方の端の位置と他方の端の位置とを連続して確認するので、他方の端の位置に対応するシフトレンジに切り替えるシフトレンジ切替指示が入力されたとき、他方の端の位置に対応するシフトレンジに直ぐに且つ正確に切り替えることができる。
請求項6に記載の発明によると、レンジ検出装置の異常を確認するとシフトレンジ切替指示が入力されるのを待つことなく一方の端の位置および他方の端の位置を確定するので、シフトレンジ切替指示が入力されたとき直ぐに指示シフトレンジに切り替えることができる。また、請求項6に記載の発明によると、一方の端の位置及び他方の端の位置を確定した後、シフトレンジ切替弁を元のシフトレンジ又は非走行レンジに対応する位置に移動させる。元のシフトレンジに対応する位置に移動させると、車両搭乗者は一方の端の位置および他方の端の位置を確定するためにシフトレンジが一時的に切り替わったことを意識することなく操作することができる。また、車両が停車中の場合は、非走行レンジに対応する位置に移動させると、一方の端の位置及び他方の端の位置を確定した後の車両を安全に保つことができる。
請求項9に記載の発明によると、シフトレンジ切替可能な場合のみシフトレンジ切替弁を移動させるので、往復移動範囲の一方の端の位置をより安全な状態で確定できる。
請求項10に記載の発明によると、車両が停止中であり且つブレーキが作動中の状態のときシフトレンジ切替可能と判定するので、往復移動範囲の一方の端の位置をより安全な状態で確定できる。
請求項11に記載の発明によると、ブレーキが作動し、車両が停車している状態でシフトレンジ切替弁を移動させるので、シフトレンジ切替弁を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
請求項12に記載の発明によると、自動変速機がニュートラルの状態でシフトレンジ切替弁を移動させるので、シフトレンジ切替弁を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
請求項11に記載の発明によると、ブレーキが作動し、車両が停車している状態でシフトレンジ切替弁を移動させるので、シフトレンジ切替弁を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
請求項12に記載の発明によると、自動変速機がニュートラルの状態でシフトレンジ切替弁を移動させるので、シフトレンジ切替弁を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
請求項13に記載の発明によると、エンジントルクが低下した状態で前記シフトレンジ切替弁を移動させるので、シフトレンジ切替弁を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、「電子制御ユニット」を「ECU」と略記する。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態に係る車両制御システムを用いた車両システム1を示す模式図である。車両制御システムとしてのシフトバイワイヤシステム3は、車両の走行を制御するシステムであり、車内LAN回線17を介して自動変速機制御ECU(以下「AT制御ECU」という)25、エンジン制御ECU41、ブレーキ制御ECU61、および通知装置80に電気的又は光学的に接続されている。また、シフトバイワイヤシステム3は、回動部材としてのディテントプレート72(図3参照)が自動変速機20のシフトレンジ切替弁24(図3参照)に係合することによって自動変速機20に機械的に接続されている。また、シフトバイワイヤシステム3には、車両搭乗者が選択したシフトレンジである指示シフトレンジへの切り替えを指示するシフトレンジ切替指示をシフトバイワイヤシステム3に出力するシフトレンジセレクタ39が接続されている。なお、シフトレンジセレクタ39をAT制御ECU25に接続し、AT制御ECU25がシフトバイワイヤシステム3にシフトレンジ切替指示を出力してもよい。
(第一実施形態)
図2は、本発明の第一実施形態に係る車両制御システムを用いた車両システム1を示す模式図である。車両制御システムとしてのシフトバイワイヤシステム3は、車両の走行を制御するシステムであり、車内LAN回線17を介して自動変速機制御ECU(以下「AT制御ECU」という)25、エンジン制御ECU41、ブレーキ制御ECU61、および通知装置80に電気的又は光学的に接続されている。また、シフトバイワイヤシステム3は、回動部材としてのディテントプレート72(図3参照)が自動変速機20のシフトレンジ切替弁24(図3参照)に係合することによって自動変速機20に機械的に接続されている。また、シフトバイワイヤシステム3には、車両搭乗者が選択したシフトレンジである指示シフトレンジへの切り替えを指示するシフトレンジ切替指示をシフトバイワイヤシステム3に出力するシフトレンジセレクタ39が接続されている。なお、シフトレンジセレクタ39をAT制御ECU25に接続し、AT制御ECU25がシフトバイワイヤシステム3にシフトレンジ切替指示を出力してもよい。
始めに、自動変速機20について説明する。
自動変速機20は、いずれかのシフトレンジで締結する複数の図示しない摩擦係合要素と、摩擦係合要素への出力油圧を制御する複数の電磁弁23と、マニュアル弁22とを有している。マニュアル弁22にはシフトレンジ切替弁としてのマニュアルバルブ24が往復移動可能に設けられている。マニュアルバルブ24が往復移動方向に移動するとマニュアルバルブ24の移動位置に応じて自動変速機20内の油路に加わる油圧が切り替わり、自動変速機20のシフトレンジが切り替わる。自動変速機20には走行レンジとしての前進(D)レンジおよび後進(R)レンジ、非走行レンジとしての駐車(P)レンジおよび中立(N)レンジが用意されており、シフトバイワイヤシステム3がマニュアルバルブ24をシフトレンジ切替指示に応じた位置に移動させることにより、シフトレンジ切替指示に応じたシフトレンジに切り替わる。自動変速機20には、マニュアルバルブ24の位置に依ることなく電磁弁23の出力油圧によって摩擦要素の締結状態を切替制御することによりNレンジを実現する構成が採用されている。
自動変速機20は、いずれかのシフトレンジで締結する複数の図示しない摩擦係合要素と、摩擦係合要素への出力油圧を制御する複数の電磁弁23と、マニュアル弁22とを有している。マニュアル弁22にはシフトレンジ切替弁としてのマニュアルバルブ24が往復移動可能に設けられている。マニュアルバルブ24が往復移動方向に移動するとマニュアルバルブ24の移動位置に応じて自動変速機20内の油路に加わる油圧が切り替わり、自動変速機20のシフトレンジが切り替わる。自動変速機20には走行レンジとしての前進(D)レンジおよび後進(R)レンジ、非走行レンジとしての駐車(P)レンジおよび中立(N)レンジが用意されており、シフトバイワイヤシステム3がマニュアルバルブ24をシフトレンジ切替指示に応じた位置に移動させることにより、シフトレンジ切替指示に応じたシフトレンジに切り替わる。自動変速機20には、マニュアルバルブ24の位置に依ることなく電磁弁23の出力油圧によって摩擦要素の締結状態を切替制御することによりNレンジを実現する構成が採用されている。
次に、AT制御ECU25について説明する。
自動変速機制御装置としてのAT制御ECU25は、マイクロコンピュータを主体に構成された電子回路である。AT制御ECU25は各電磁弁23を電気的に制御することにより摩擦係合要素に加わる出力油圧を増減し、摩擦係合要素の係合および開放を切り替える。摩擦係合要素の係合および開放が切り替わることにより、自動変速機20の変速段が切り替わる。また、AT制御ECU25は電磁弁23の出力油圧を制御することにより、マニュアルバルブ24の位置に依ることなくNレンジを実現する。以下の説明では、マニュアルバルブ24の位置に依ることなく電磁弁23の制御によりニュートラル状態、すなわちNレンジを実現する制御を「Nレンジ制御」という。
自動変速機制御装置としてのAT制御ECU25は、マイクロコンピュータを主体に構成された電子回路である。AT制御ECU25は各電磁弁23を電気的に制御することにより摩擦係合要素に加わる出力油圧を増減し、摩擦係合要素の係合および開放を切り替える。摩擦係合要素の係合および開放が切り替わることにより、自動変速機20の変速段が切り替わる。また、AT制御ECU25は電磁弁23の出力油圧を制御することにより、マニュアルバルブ24の位置に依ることなくNレンジを実現する。以下の説明では、マニュアルバルブ24の位置に依ることなく電磁弁23の制御によりニュートラル状態、すなわちNレンジを実現する制御を「Nレンジ制御」という。
次に、エンジン制御ECU41について説明する。
エンジン制御装置としてのエンジン制御ECU41は、マイクロコンピュータを主体に構成された電子回路である。エンジン制御ECU41には、エンジン50の吸気通路におけるスロットル開度を調整するスロットル装置51、エンジン50の吸気管又は気筒への燃料噴射量を調整する燃料噴射弁52、および車両のアクセルペダルの操作量を表す信号をエンジン制御ECU41へ出力するアクセル装置53が電気的に接続されている。エンジン制御ECU41は、車両搭乗者によるアクセルペダルの操作に従ってスロットル装置51および燃料噴射弁52を電気的に制御し、それによりエンジントルクを調整する。また、エンジン制御ECU41は、スロットル装置51および燃料噴射弁52をアクセルペダルの操作に依らず制御する自動制御機能も有している。
エンジン制御装置としてのエンジン制御ECU41は、マイクロコンピュータを主体に構成された電子回路である。エンジン制御ECU41には、エンジン50の吸気通路におけるスロットル開度を調整するスロットル装置51、エンジン50の吸気管又は気筒への燃料噴射量を調整する燃料噴射弁52、および車両のアクセルペダルの操作量を表す信号をエンジン制御ECU41へ出力するアクセル装置53が電気的に接続されている。エンジン制御ECU41は、車両搭乗者によるアクセルペダルの操作に従ってスロットル装置51および燃料噴射弁52を電気的に制御し、それによりエンジントルクを調整する。また、エンジン制御ECU41は、スロットル装置51および燃料噴射弁52をアクセルペダルの操作に依らず制御する自動制御機能も有している。
次に、ブレーキ制御ECU61について説明する。
ブレーキ制御装置としてのブレーキ制御ECU61は、マイクロコンピュータを主体に構成されている。ブレーキ制御ECU61には、ブレーキ作動装置62が接続されている。ブレーキ作動装置62は車両のブレーキに機械的又は電気的に接続されており、ブレーキ制御ECU61は車両搭乗者によるブレーキペダルの操作に従ってブレーキ作動装置62を制御することにより車両のブレーキを作動させる。ブレーキ制御ECU61は、ブレーキ作動装置62を電気的に制御することでブレーキペダルの操作に依らずにブレーキを作動させる自動制御機能も有している。
ブレーキ制御装置としてのブレーキ制御ECU61は、マイクロコンピュータを主体に構成されている。ブレーキ制御ECU61には、ブレーキ作動装置62が接続されている。ブレーキ作動装置62は車両のブレーキに機械的又は電気的に接続されており、ブレーキ制御ECU61は車両搭乗者によるブレーキペダルの操作に従ってブレーキ作動装置62を制御することにより車両のブレーキを作動させる。ブレーキ制御ECU61は、ブレーキ作動装置62を電気的に制御することでブレーキペダルの操作に依らずにブレーキを作動させる自動制御機能も有している。
次に、シフトバイワイヤシステム3について説明する。
シフトバイワイヤシステム3は、シフトバイワイヤ制御ECU(以下「SBW制御ECU」)40、アクチュエータ30、変換機構31、回転角センサ34、およびレンジ検出装置としてのシフトレンジセンサ36を備えている。
シフトバイワイヤシステム3は、シフトバイワイヤ制御ECU(以下「SBW制御ECU」)40、アクチュエータ30、変換機構31、回転角センサ34、およびレンジ検出装置としてのシフトレンジセンサ36を備えている。
制御装置としてのSBW制御ECU40は、マイクロコンピュータを主体に構成された電子回路である。SBW制御ECU40には、アクチュエータ30、回転角センサ34、シフトレンジセンサ36、およびシフトレンジセレクタ39が接続されている。SBW制御ECU40は記憶装置としてのメモリを有しており、メモリにはマニュアルバルブ24をあるシフトレンジに対応する位置から別のシフトレンジに対応する位置へ移動させる際のアクチュエータ30の作動量がシフトレンジ間毎に記憶されている。シフトレンジセンサ36の状態が正常の場合、SBW制御ECU40はシフトレンジセンサ36が検出する検出信号を参照しながらアクチュエータ30を制御することによって指示シフトレンジを実現する。シフトレンジセンサ36に異常が生じてシフトレンジセンサ36の検出信号を参照できなくなった場合、SBW制御ECU40はメモリに記憶されているシフトレンジ間毎の作動量に基づいてアクチュエータ30を制御することによって指示シフトレンジを実現する。
アクチュエータ30は、電動モータ32および減速機構33を備えている。電動モータ32は、図示しないロータと、ロータの中心に設けられる出力軸32aと、回転方向に配列された複数のコイルを結線してなる駆動部35を有している。駆動部35はSBW制御ECU40に電気的に接続されており、当該駆動部35への通電に従ってロータの回転駆動力を発生させる。減速機構33は、電動モータ32の出力軸32aの回転駆動力を増大して変換機構31側へ出力する。
回転角センサ34は、電動モータ32の出力軸32aに設けられている。回転角センサ34は例えば出力軸32aが所定角度回転する毎にパルス信号を出力するロータリエンコーダであり、SBW制御ECU40は回転角センサ34から出力されるパルス信号をカウントすることによって出力軸32aの回転角度を判定する。
ここで、前述したメモリに記憶されている作動量のより具体的な例について説明する。作動量とは、具体的には例えばマニュアルバルブ24をあるシフトレンジに対応する位置からそれに隣り合う別のシフトレンジに対応する位置に移動させる際の出力軸32aの相対回転角度である。メモリは作動量としての相対回転角度をロータリエンコーダのパルス信号の数に置き換えて記憶している。なお、作動量は、相対回転角度以外の情報で記憶してもよい。例えば作動量を、出力軸32aを相対回転角度分回転させるために必要な通電時間で記憶してもよい。
ここで、前述したメモリに記憶されている作動量のより具体的な例について説明する。作動量とは、具体的には例えばマニュアルバルブ24をあるシフトレンジに対応する位置からそれに隣り合う別のシフトレンジに対応する位置に移動させる際の出力軸32aの相対回転角度である。メモリは作動量としての相対回転角度をロータリエンコーダのパルス信号の数に置き換えて記憶している。なお、作動量は、相対回転角度以外の情報で記憶してもよい。例えば作動量を、出力軸32aを相対回転角度分回転させるために必要な通電時間で記憶してもよい。
変換機構31は、減速機構33から出力された回転駆動力を直線駆動力に変換してマニュアルバルブ24を軸方向に移動させる。以下、変換機構31の詳細について説明する。
図3は、変換機構31の模式図である。変換機構31は、コントロールロッド71、ディテントプレート72、ディテントスプリング73、およびローラ74を有している。コントロールロッド71は、マニュアルバルブ24の軸線に直交する姿勢で配置されており、軸方向の一端が減速機構33に接続されている。ディテントプレート72はコントロールロッド71に固定されており、コントロールロッド71と一体に回動する。ディテントスプリング73は板バネであり、所定の固定部に片持ち支持されている。ディテントスプリング73はローラ74をディテントプレート72に向けて付勢している。規制部としてのローラ74は、ディテントスプリング73の先端部に取り付けられている。ディテントプレート72にはマニュアルバルブ24が係合されており、ディテントプレート72が往復回動するとマニュアルバルブ24が軸方向に往復移動する。ディテントプレート72は略円弧状をなす板状の部材であり、その円弧状の外周部に複数の凹部75が形成されている。複数の凹部75はそれぞれ自動変速機20の各シフトレンジに対応する位置に配置されている。マニュアルバルブ24が特定の位置に移動すると自動変速機20のシフトレンジは当該特定の位置に対応するシフトレンジに切り替わり、このときそのシフトレンジに対応する凹部75とローラ74とが係合する。凹部75とローラ74とが係合するとディテントプレート72の回動が規制され、マニュアルバルブ24は当該特定の位置に定位する。以下、ディテントプレート72の詳細を図5に基づいて説明する。
図3は、変換機構31の模式図である。変換機構31は、コントロールロッド71、ディテントプレート72、ディテントスプリング73、およびローラ74を有している。コントロールロッド71は、マニュアルバルブ24の軸線に直交する姿勢で配置されており、軸方向の一端が減速機構33に接続されている。ディテントプレート72はコントロールロッド71に固定されており、コントロールロッド71と一体に回動する。ディテントスプリング73は板バネであり、所定の固定部に片持ち支持されている。ディテントスプリング73はローラ74をディテントプレート72に向けて付勢している。規制部としてのローラ74は、ディテントスプリング73の先端部に取り付けられている。ディテントプレート72にはマニュアルバルブ24が係合されており、ディテントプレート72が往復回動するとマニュアルバルブ24が軸方向に往復移動する。ディテントプレート72は略円弧状をなす板状の部材であり、その円弧状の外周部に複数の凹部75が形成されている。複数の凹部75はそれぞれ自動変速機20の各シフトレンジに対応する位置に配置されている。マニュアルバルブ24が特定の位置に移動すると自動変速機20のシフトレンジは当該特定の位置に対応するシフトレンジに切り替わり、このときそのシフトレンジに対応する凹部75とローラ74とが係合する。凹部75とローラ74とが係合するとディテントプレート72の回動が規制され、マニュアルバルブ24は当該特定の位置に定位する。以下、ディテントプレート72の詳細を図5に基づいて説明する。
図5は、ディテントプレート72のより詳細な模式図である。ディテントプレート72に形成されている複数の凹部75p、凹部75r、凹部75nおよび凹部75dは、図示するように左からPレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジに対応している。凹部75とローラ74とが係合すると、ディテントプレート72に電動モータ32の回転駆動力が作用していないとき、ローラ74が凹部75の壁に当接してディテントプレート72の回動が規制される。ディテントプレート72に電動モータ32の回転駆動力が作用すると、ローラ74が凹部75の壁を乗り越え、ディテントプレート72が回動する。
ただし、Pレンジに対応する凹部75pの左側の壁(以下「P壁」という)76、およびDレンジに対応する凹部75dの右側の壁(以下「D壁」という)77は、ディテントプレート72に電動モータ32の回転駆動力が作用してもローラ74が乗り越えられない形状に形成されている。従って、ディテントプレート72を図5においてB方向に回動させると、ローラ74がP壁に当接することによってディテントプレート72の回動が規制され、それによりマニュアルバルブ24は往復移動範囲の一方の端で移動が規制される。マニュアルバルブ24が往復移動範囲の一方の端まで移動するとPレンジが実現される。Pレンジを実現できれば、Pレンジから指示シフトレンジへの切り替えに必要な相対回転角度分だけ電動モータ32の出力軸32aを回転させることにより、シフトレンジセンサ36の検出信号を参照することなく任意の指示シフトレンジを実現できる。Dレンジについても同様であり、D壁77に付き当ててDレンジを実現することにより、任意の指示シフトレンジを実現できる。マニュアルバルブ24がDレンジを実現する位置は、特許請求の範囲に記載の「往復移動範囲の他方の端」に相当する。
図2に示すシフトレンジセンサ36は、例えば減速機構33の出力軸、変換機構31のディテントプレート72の回転角、マニュアルバルブ24の移動位置などに基づいて実シフトレンジを検出し、検出したシフトレンジ(実シフトレンジ)を表す検出信号をSBW制御ECU40へ出力する。ここではディテントプレート72の回転角に基づいて実シフトレンジを検出するシフトレンジセンサ36の例を説明する。図5に示すように、ディテントプレート72の板厚方向の一方の端面78には、ディテントプレート72の回転方向に沿って複数のシフトレンジ端子T1、T2、T3、T4が設置されており、ローラ74とコントロールロッド71とを結ぶ直線上に接触端子36aが設置されている。接触端子36aはディテントプレート72から離間して設置されている。ディテントプレート72とともにこれら端子T1、T2、T3、T4が回転し、接触端子36aと順次接触する構成により、シフトレンジセンサ36が構成されている。ディテントプレート72が電動モータ32の回転により図5の矢印A、Bの両方向に回転すると、ディテントプレート72の回転位置によって接触端子36aがシフトレンジ端子T1、T2、T3、T4のいずれかと導通する。SBW制御ECU40へは各シフトレンジ端子から検出信号が出力され、導通しているシフトレンジ端子からの検出信号はオン、導通していないシフトレンジ端子からの検出信号はオフになる。SBW制御ECU40はどの検出信号がオンであるかによって実シフトレンジを判定する。
次に、図2に示すシフトレンジセレクタ39について説明する。
シフトレンジセレクタ39は、車両搭乗者がシフトレンジを選択するためのレバー式、ボタン式などの操作部37と、選択されたシフトレンジを検出するセレクタセンサ38とを備えている。セレクタセンサ38は、シフトレンジを検出すると検出したシフトレンジへの切り替えを指示するシフトレンジ切替指示をSBW制御ECU40へ出力する。
シフトレンジセレクタ39は、車両搭乗者がシフトレンジを選択するためのレバー式、ボタン式などの操作部37と、選択されたシフトレンジを検出するセレクタセンサ38とを備えている。セレクタセンサ38は、シフトレンジを検出すると検出したシフトレンジへの切り替えを指示するシフトレンジ切替指示をSBW制御ECU40へ出力する。
通知装置80は、車内LAN回線17に電気的に又は光学的に接続されている。通知装置80は、車内LAN回線17に接続された他の電装品から指令を受信し、当該指令に従って所定の車両状態を車両搭乗者へ通知する。尚、車両状態の通知は、例えば車両のインストルメントパネル上の表示によって行ってもよいし、車両のスピーカから音声を発することによって行ってもよいし、それら表示および音声の双方によって行ってもよい。
次に、SBW制御ECU40が自動変速機20のシフトレンジを変更する処理について説明する。
図4は、SBW制御ECU40が自動変速機20のシフトレンジを変更する処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、シフトレンジセレクタ39からシフトレンジ切替指示が出力されると実行される。
図4は、SBW制御ECU40が自動変速機20のシフトレンジを変更する処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、シフトレンジセレクタ39からシフトレンジ切替指示が出力されると実行される。
S105では、SBW制御ECU40はシフトレンジ切替の可否を判定する。具体的には、SBW制御ECU40は車速の検出信号やブレーキ状態の検出信号に基づいて、車両が停止状態にあり且つ車両のブレーキが作動状態にあるか否かを判定する。SBW制御ECU40は、車両が停止状態にあり且つ車両のブレーキが作動状態であればシフトレンジ切替可能と判定し、そうでなければシフトレンジ切替不可と判定する。SBW制御ECU40は、シフトレンジ切替可能の場合はS115に進み、シフトレンジ切替不可の場合はS110に進む。
S110では、SBW制御ECU40は、通知装置80を制御してシフトレンジ切替不可を車両搭乗者に通知し、処理を終了する。
S115では、SBW制御ECU40は、シフトレンジセンサ36から出力される検出信号が全てオフであるか否かを判定する。シフトレンジセンサ36が正常であれば全てオフになることはあり得ないので、全てオフであればSBW制御ECU40は異常と判定してS130に進む。それ以外であればS120に進む。
S115では、SBW制御ECU40は、シフトレンジセンサ36から出力される検出信号が全てオフであるか否かを判定する。シフトレンジセンサ36が正常であれば全てオフになることはあり得ないので、全てオフであればSBW制御ECU40は異常と判定してS130に進む。それ以外であればS120に進む。
S120では、SBW制御ECU40は、シフトレンジセンサ36から出力される検出信号の2つ以上がオンであるか否かを判定する。シフトレンジセンサ36が正常であれば2つ以上がオンになることはあり得ないので、2つ以上がオンであればSBW制御ECU40は異常と判定してS130に進む。それ以外であればSBW制御ECU40は正常と判定してS125に進む。
S125では、SBW制御ECU40はシフトレンジセンサ36が正常である場合のシフトレンジ切替処理を実行する。具体的には、SBW制御ECU40は、シフトレンジセンサ36によって検出される検出信号によって実シフトレンジを判定し、実シフトレンジと指示シフトレンジとが一致するまで電動モータ32への通電をフィードバック制御する。これによりマニュアルバルブ24が指示シフトレンジに応じた位置に移動し、指示シフトレンジが実現される。
S130では、SBW制御ECU40はシフトレンジセンサ36が異常である場合のシフトレンジ切替処理を実行する。以下、シフトレンジセンサ36が異常である場合のシフトレンジ切替処理について図1に基づいて説明する。
図1は、シフトレンジセンサ36が異常である場合のシフトレンジ切替処理の流れを示すフローチャートである。シフトレンジセンサ36が異常の場合は実シフトレンジが不明になるので、実シフトレンジに基づくフィードバック制御を行うことができない。そこで、SBW制御ECU40は以下のフローチャートに従ってシフトレンジを切り替える。
図1は、シフトレンジセンサ36が異常である場合のシフトレンジ切替処理の流れを示すフローチャートである。シフトレンジセンサ36が異常の場合は実シフトレンジが不明になるので、実シフトレンジに基づくフィードバック制御を行うことができない。そこで、SBW制御ECU40は以下のフローチャートに従ってシフトレンジを切り替える。
S220では、SBW制御ECU40は電動モータ32を制御し、ローラ74がP壁76に突き当たるまでディテントプレート72を図5に示すB方向に回動させる。ローラ74がP壁76に突き当たると回転角センサ34からのパルス信号が途切れるので、SBW制御ECU40はパルス信号が一定時間以上途切れることでP壁76に突き当たったと判定し、電動モータ32への通電を停止する。SBW制御ECU40はローラ74がP壁76に突き当たると、そのときの出力軸32aの回転角をパーキングレンジ位置(以下「Pレンジ位置」)として確定する。
S225では、SBW制御ECU40は、Pレンジから指示シフトレンジへの切り替えに必要な出力軸32aの相対回転角度をメモリから取得する。前述したように相対回転角度は回転角センサ34のパルス信号の数としてメモリに記憶されている。
S230では、SBW制御ECU40は回転角センサ34からパルス信号が出力されるまで電動モータ32に通電する。
S230では、SBW制御ECU40は回転角センサ34からパルス信号が出力されるまで電動モータ32に通電する。
S235では、SBW制御ECU40は一定時間以内にパルス信号が出力されればS240に進み、一定時間以上経過してもパルス信号が出力されなければ回転角センサ34の異常と判定してS250に進む。
S240では、SBW制御ECU40は電動モータ32への通電を停止し、パルス信号をカウントするカウンタに1を加算する。カウンタの値がメモリから取得した数と一致した場合はS245に進み、一致しない場合はS230に戻って処理を繰り返す。カウンタの値がメモリから取得した数と一致するまで電動モータ32への通電を繰り返すことにより、マニュアルバルブ24が指示シフトレンジに対応した位置に移動し、指示シフトレンジが実現される。
S245では、SBW制御ECU40はAT制御ECU25にシフトレンジの切り替えが終了したことを通知する。
S240では、SBW制御ECU40は電動モータ32への通電を停止し、パルス信号をカウントするカウンタに1を加算する。カウンタの値がメモリから取得した数と一致した場合はS245に進み、一致しない場合はS230に戻って処理を繰り返す。カウンタの値がメモリから取得した数と一致するまで電動モータ32への通電を繰り返すことにより、マニュアルバルブ24が指示シフトレンジに対応した位置に移動し、指示シフトレンジが実現される。
S245では、SBW制御ECU40はAT制御ECU25にシフトレンジの切り替えが終了したことを通知する。
S250では、SBW制御ECU40はシフトレンジ切り替え不能と判定し、車両の安全を確保するためAT制御ECU25にニュートラル制御要求を送信する。
S255では、SBW制御ECU40はエンジン制御ECU41にトルクダウン要求を送信する。
S260では、SBW制御ECU40は、通知装置80を制御してシフトレンジ切替不可を車両搭乗者に通知し、処理を終了する。
なお、上述した処理のうちS220については、最初にシフトレンジセンサ36を異常と判定したときのみ実行し、それ以降にシフトレンジ切替指示が出力された場合は省略してもよい。S220を省略した場合、S225ではPレンジからではなく前回の指示シフトレンジから今回の指示シフトレンジへの切り替えに必要な出力軸32aの相対回転角度をメモリから取得することになる。
S255では、SBW制御ECU40はエンジン制御ECU41にトルクダウン要求を送信する。
S260では、SBW制御ECU40は、通知装置80を制御してシフトレンジ切替不可を車両搭乗者に通知し、処理を終了する。
なお、上述した処理のうちS220については、最初にシフトレンジセンサ36を異常と判定したときのみ実行し、それ以降にシフトレンジ切替指示が出力された場合は省略してもよい。S220を省略した場合、S225ではPレンジからではなく前回の指示シフトレンジから今回の指示シフトレンジへの切り替えに必要な出力軸32aの相対回転角度をメモリから取得することになる。
以上説明した本発明の第一実施形態によると、シフトレンジセンサ36から出力される検出信号の異常によってシフトレンジセンサ36の異常を確認した場合、P壁76によって移動が規制されるまでマニュアルバルブ24を移動させることにより、Pレンジ位置を確定できる。また、第一実施形態によると、メモリに各シフトレンジ間の相対回転角度を表す作動量が記憶されているので、Pレンジ位置を確定できれば、Pレンジ位置を基準にして電動モータ32の出力軸32aを指示シフトレンジに対応する相対回転角度回転させることにより、シフトレンジ切替指示に応じた位置にマニュアルバルブ24を移動させることができる。これによりシフトレンジ切替指示に応じたシフトレンジに切り替えることができる。よって、第一実施形態によると、シフトレンジセンサ36に異常が生じても指示されたシフトレンジに切り替えることができる。
また、第一実施形態ではシフトレンジセンサ36の異常を確認すると車両状態に基づいてシフトレンジ切替可否を判定し、シフトレンジ切替可能な場合のみマニュアルバルブ24を移動させるので、往復移動範囲の一方の端の位置をより安全な状態で確定できる。
なお、ここではP壁76に付き当ててPレンジ位置を確定する場合を例に説明したが、D壁77に付き当ててDレンジ位置を確定し、Dレンジ位置を基準に他のシフトレンジに切り替えるようにしてもよい。SBW制御ECU40は車両が停止しており且つブレーキが作動していることを確認する上、ブレーキ制御ECU61、AT制御ECU25、およびエンジン制御ECU41への各要求によって安全を更に高めるので、D壁77に付き当てても危険は生じない。
なお、ここではP壁76に付き当ててPレンジ位置を確定する場合を例に説明したが、D壁77に付き当ててDレンジ位置を確定し、Dレンジ位置を基準に他のシフトレンジに切り替えるようにしてもよい。SBW制御ECU40は車両が停止しており且つブレーキが作動していることを確認する上、ブレーキ制御ECU61、AT制御ECU25、およびエンジン制御ECU41への各要求によって安全を更に高めるので、D壁77に付き当てても危険は生じない。
(第二実施形態)
第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、第一実施形態と同様にP壁76に付き当ててPレンジ位置を確定した後、Dレンジに切り替えるシフトレンジ切替指示が出力されたとき、作動量ではなくD壁77に付き当てることによってDレンジを実現する例である。第二実施形態ではRレンジおよびNレンジについては第一実施形態と同様に作動量に基づいて実現される。
第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、第一実施形態と同様にP壁76に付き当ててPレンジ位置を確定した後、Dレンジに切り替えるシフトレンジ切替指示が出力されたとき、作動量ではなくD壁77に付き当てることによってDレンジを実現する例である。第二実施形態ではRレンジおよびNレンジについては第一実施形態と同様に作動量に基づいて実現される。
図6は、D壁77に付き当てることによってDレンジを実現する処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、第一実施形態と同様にしてPレンジ位置を確定した後、シフトレンジ切替指示が出力されると開始される。
S305では、シフトレンジ切替指示によって指示されているシフトレンジがDレンジであるか否かを判定する。DレンジであればS310に進み、Dレンジ以外であればS315に進む。
S305では、シフトレンジ切替指示によって指示されているシフトレンジがDレンジであるか否かを判定する。DレンジであればS310に進み、Dレンジ以外であればS315に進む。
S310では、SBW制御ECU40は、ローラ74がD壁77に突き当たるまでディテントプレート72を図5に示すA方向に回動させる。これによりDレンジが実現される。このときSBW制御ECU40は、Pレンジ位置に対するDレンジの相対位置(Dレンジ位置)を確定する。Dレンジ位置は具体的にはPレンジ位置からのパルス信号の数として確定される。
S315では、SBW制御ECU40は、現在の実シフトレンジから指示シフトレンジへの切り替えに必要な出力軸32aの相対回転角度をメモリから取得する。前述したように相対回転角度は回転角センサ34のパルス信号の数としてメモリに記憶されている。
S320では、SBW制御ECU40は第一実施形態と同様にして指示シフトレンジを実現する。
S320では、SBW制御ECU40は第一実施形態と同様にして指示シフトレンジを実現する。
なお、D壁77への付き当ては、Pレンジ位置を確定した後、最初にDレンジへのシフトレンジ切替指示が出力されたときのみ行い、それ以降にDレンジへのシフトレンジ切替指示が出力された場合は、実シフトレンジと確定したDレンジ位置との相対回転角度に基づいてDレンジを実現するものとする。
例えば凹部75の摩耗などによって作動量として記憶されている相対回転角度と実際の相対回転角度とにズレが生じる可能性がある。第二実施形態によると、DレンジについてはP壁76と同様にD壁77に付き当てることによって位置を確定するので、Dレンジにより正確に切り替えることができる。
例えば凹部75の摩耗などによって作動量として記憶されている相対回転角度と実際の相対回転角度とにズレが生じる可能性がある。第二実施形態によると、DレンジについてはP壁76と同様にD壁77に付き当てることによって位置を確定するので、Dレンジにより正確に切り替えることができる。
また、ここではPレンジ位置を確定した後、Dレンジに切り替えるシフトレンジ切替指示を受信したときにD壁77に付き当てる場合を例に説明したが、これとは逆に、Dレンジ位置を確定した後、Pレンジに切り替えるシフトレンジ切替指示を受信したときにP壁76に付き当ててもよい。
(第三実施形態)
第三実施形態は、シフトレンジセンサ36が異常である場合に、Pレンジ位置の確定とDレンジ位置の確定とを連続して行う例である。
図7および図8は、第三実施形態に係るシフトレンジセンサ36が異常である場合のシフトレンジ切替処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、シフトレンジセレクタ39からシフトレンジ切替指示が出力されると実行される。ここでは第一実施形態と実質的に同一の処理については同一の符号を付して説明を省略する。
第三実施形態は、シフトレンジセンサ36が異常である場合に、Pレンジ位置の確定とDレンジ位置の確定とを連続して行う例である。
図7および図8は、第三実施形態に係るシフトレンジセンサ36が異常である場合のシフトレンジ切替処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、シフトレンジセレクタ39からシフトレンジ切替指示が出力されると実行される。ここでは第一実施形態と実質的に同一の処理については同一の符号を付して説明を省略する。
S405では、SBW制御ECU40はAT制御ECU25にニュートラル制御要求を送信する。AT制御ECU25はニュートラル制御要求を受信するとNレンジ制御を実行してNレンジを実現する。自動変速機20がニュートラルの状態でマニュアルバルブ24を移動させると、マニュアルバルブ24を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
S410では、SBW制御ECU40はブレーキ制御ECU61にブレーキ作動要求を送信する。ブレーキ制御ECU61はブレーキ作動要求を受信するとブレーキ作動装置62を制御してブレーキを作動させる。ブレーキが作動し、車両が停車している状態でマニュアルバルブ24を移動させると、マニュアルバルブ24を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
S415では、SBW制御ECU40はエンジン制御ECU41にトルクダウン要求を送信する。エンジン制御ECU41はトルクダウン要求を受信するとスロットル装置51および燃料噴射弁52を制御してエンジントルクを低下させる。エンジントルクが低下した状態でマニュアルバルブ24を移動させると、マニュアルバルブ24を移動させて走行レンジに切り替わっても車両を確実に停止させておくことができ、車両の安全をより確実に確保できる。
S420では、SBW制御ECU40は、ローラ74がD壁77に突き当たるまでディテントプレート72を図5に示すA方向に回動させる。これによりDレンジが実現される。SBW制御ECU40はこのときの出力軸32aの回転角をDレンジ位置として記憶する。
S425では、SBW制御ECU40は、Dレンジから指示シフトレンジへの切り替えに必要な出力軸32aの相対回転角度をメモリから取得する。
S425では、SBW制御ECU40は、Dレンジから指示シフトレンジへの切り替えに必要な出力軸32aの相対回転角度をメモリから取得する。
S430では、SBW制御ECU40はブレーキ制御ECU61にブレーキ作動解除要求を送信する。ブレーキ制御ECU61はブレーキ作動解除要求を受信するとブレーキ作動装置62を制御してブレーキを解除させる。
S435では、SBW制御ECU40はAT制御ECU25にニュートラル制御解除要求を送信する。AT制御ECU25はニュートラル制御解除要求を受信すると電磁弁23を制御してNレンジ制御を解除する。
S435では、SBW制御ECU40はAT制御ECU25にニュートラル制御解除要求を送信する。AT制御ECU25はニュートラル制御解除要求を受信すると電磁弁23を制御してNレンジ制御を解除する。
以上説明した第三実施形態によると、Pレンジ位置とDレンジ位置とを連続して確定するので、Dレンジに切り替えるシフトレンジ切替指示をうけたときDレンジに直ぐに且つ正確に切り替えることができる。
なお、付き当てを連続して行う場合、自動変速機20の油圧の立ち上がりが遅い場合は、上述したニュートラル制御、ブレーキ作動、トルクダウンなどを依頼せず、油圧が立ち上がる前に行ってもよい。
また、ここではP壁76に付き当てた後に連続してD壁77に付き当てる場合を例に説明したが、D壁77に付き当てた後に連続してP壁76に付き当ててもよい。
なお、付き当てを連続して行う場合、自動変速機20の油圧の立ち上がりが遅い場合は、上述したニュートラル制御、ブレーキ作動、トルクダウンなどを依頼せず、油圧が立ち上がる前に行ってもよい。
また、ここではP壁76に付き当てた後に連続してD壁77に付き当てる場合を例に説明したが、D壁77に付き当てた後に連続してP壁76に付き当ててもよい。
(第四実施形態)
第四実施形態は、シフトレンジ切替指示の有無に依らず、一定時間間隔でシフトレンジセンサ36の異常を判定し、異常と判定した場合に直ぐにPレンジ位置を確定する場合の例である。
第四実施形態は、シフトレンジ切替指示の有無に依らず、一定時間間隔でシフトレンジセンサ36の異常を判定し、異常と判定した場合に直ぐにPレンジ位置を確定する場合の例である。
図9は、Pレンジ位置を確定する処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、シフトレンジ切替指示の有無に依らず一定時間間隔で実行される。
S505では、SBW制御ECU40は、シフトレンジセンサ36から出力された検出信号が全てオフであるか否かを判定する。SBW制御ECU40は全てオフであれば異常と判定してS515に進み、それ以外であればS510に進む。
S505では、SBW制御ECU40は、シフトレンジセンサ36から出力された検出信号が全てオフであるか否かを判定する。SBW制御ECU40は全てオフであれば異常と判定してS515に進み、それ以外であればS510に進む。
S510では、SBW制御ECU40は、シフトレンジセンサ36から出力された検出信号の2つ以上がオンであるか否かを判定する。SBW制御ECU40は2つ以上がオンであれば異常と判定してS515に進み、それ以外であれば処理を終了する。
S515では、SBW制御ECU40は第一実施形態のS105と同様にしてシフトレンジ切替の可否を判定する。SBW制御ECU40は、シフトレンジ切替可能の場合はS525に進み、シフトレンジ切替不可の場合はS520に進む。
S515では、SBW制御ECU40は第一実施形態のS105と同様にしてシフトレンジ切替の可否を判定する。SBW制御ECU40は、シフトレンジ切替可能の場合はS525に進み、シフトレンジ切替不可の場合はS520に進む。
S520では、SBW制御ECU40は、通知装置80を制御してシフトレンジ切替不可を車両搭乗者に通知し、処理を終了する。
S525では、SBW制御ECU40は電動モータ32を制御し、ローラ74がP壁76に突き当たるまでディテントプレート72を図5に示すB方向に回動させ、Pレンジ位置を確定する。このとき、SBW制御ECU40は、電動モータ32を回転させてからローラ74がP壁76に突き当たるまでの間に回転角センサ34から出力されたパルス信号の数をカウントしておく。
S525では、SBW制御ECU40は電動モータ32を制御し、ローラ74がP壁76に突き当たるまでディテントプレート72を図5に示すB方向に回動させ、Pレンジ位置を確定する。このとき、SBW制御ECU40は、電動モータ32を回転させてからローラ74がP壁76に突き当たるまでの間に回転角センサ34から出力されたパルス信号の数をカウントしておく。
S530では、前述したパルス信号の数分だけ電動モータ32を逆回転させる。この結果、S525で電動モータ32を回転させる前の元のシフトレンジに復帰する。
以上説明した第四実施形態に係るSBW制御ECU40によると、シフトレンジセンサ36の異常を確認するとシフトレンジ切替指示を待つことなくPレンジ位置を確定するので、シフトレンジ切替指示を受けたとき直ぐに指示されたシフトレンジに切り替えることができる。また、Pレンジ位置を確定した後、マニュアルバルブ24を元のシフトレンジに対応する位置に移動させるので、車両搭乗者は一方の端の位置を確定するためにレンジが一時的に切り替わったことを意識することなく操作することができる。
以上説明した第四実施形態に係るSBW制御ECU40によると、シフトレンジセンサ36の異常を確認するとシフトレンジ切替指示を待つことなくPレンジ位置を確定するので、シフトレンジ切替指示を受けたとき直ぐに指示されたシフトレンジに切り替えることができる。また、Pレンジ位置を確定した後、マニュアルバルブ24を元のシフトレンジに対応する位置に移動させるので、車両搭乗者は一方の端の位置を確定するためにレンジが一時的に切り替わったことを意識することなく操作することができる。
なお、第四実施形態ではPレンジ位置を確定した後に元のシフトレンジに対応する位置に移動させているが、必ずしも元のシフトレンジに対応する位置に移動させなくてもよい。例えば、通知装置80で車両搭乗者に通知した上であれば、PレンジやNレンジなどの非走行レンジに対応する位置に移動させてもよい。非走行レンジに対応する位置に移動させると、一方の端の位置を確定した後の車両を安全に保つことができる。
また、第四実施形態ではPレンジ位置を確定しているが、Dレンジ位置を確定してもよいし、Pレンジ位置の確定とDレンジ位置の確定とを連続して行ってもよい。
また、第四実施形態ではPレンジ位置を確定しているが、Dレンジ位置を確定してもよいし、Pレンジ位置の確定とDレンジ位置の確定とを連続して行ってもよい。
(その他の実施形態)
上述した実施形態では、シフトレンジセンサ36の検出信号はSBW制御ECU40にのみ出力されているが、図10に示すようにシフトレンジセンサ36とAT制御ECU25とを接続し、検出信号をAT制御ECU25にも出力するようにしてもよい。この場合、AT制御ECU25はSBW制御ECU40と同様に一定時間間隔で検出信号の異常を判定し、異常と判定したときはシフトレンジ切替の可否を判定した上でニュートラル制御を実行するようにする。これによりSBW制御ECU40はAT制御ECU25にニュートラル制御を要求する必要がなくなるので、SBW制御ECU40の処理を簡素にできる。
上述した実施形態では、シフトレンジセンサ36の検出信号はSBW制御ECU40にのみ出力されているが、図10に示すようにシフトレンジセンサ36とAT制御ECU25とを接続し、検出信号をAT制御ECU25にも出力するようにしてもよい。この場合、AT制御ECU25はSBW制御ECU40と同様に一定時間間隔で検出信号の異常を判定し、異常と判定したときはシフトレンジ切替の可否を判定した上でニュートラル制御を実行するようにする。これによりSBW制御ECU40はAT制御ECU25にニュートラル制御を要求する必要がなくなるので、SBW制御ECU40の処理を簡素にできる。
1 車両システム、3 シフトバイワイヤシステム(車両制御システム)、20 自動変速機、24 マニュアルバルブ(シフトレンジ切替弁)、25 自動変速機制御ECU(自動変速機制御装置)、30 アクチュエータ、36 シフトレンジセンサ(レンジ検出装置)、40 シフトバイワイヤ制御ECU(制御装置、記憶装置)、41 エンジン制御ECU(エンジン制御装置)、50 エンジン、61 ブレーキ制御ECU(ブレーキ制御装置)、62 ブレーキ作動装置、72 ディテントプレート(回動部材)、74 ローラ(規制部)
Claims (13)
- 自動変速機に往復移動可能に設けられ前記自動変速機のシフトレンジを移動位置に応じたシフトレンジに切り替えるシフトレンジ切替弁を往復移動させるアクチュエータと、
前記シフトレンジ切替弁が往復移動範囲の一方の端まで移動すると前記シフトレンジ切替弁の移動を規制する規制部と、
前記自動変速機の現在のシフトレンジを検出するレンジ検出装置と、
車両搭乗者が選択したシフトレンジである指示シフトレンジへの切り替えを指示するシフトレンジ切替指示が入力されると、前記レンジ検出装置が検出する検出信号を参照しながら前記アクチュエータを制御し、前記指示シフトレンジに応じた位置に前記シフトレンジ切替弁を移動させる制御装置と、
前記シフトレンジ切替弁をあるシフトレンジに対応する位置から別のシフトレンジに対応する位置へ移動させる際の前記アクチュエータの作動量をシフトレンジ間毎に記憶している記憶装置と、
を備え、前記制御装置は、前記レンジ検出装置が検出する検出信号に基づいて前記レンジ検出装置の状態を判定し、前記レンジ検出装置の異常を確認すると前記規制部によって移動が規制されるまで前記シフトレンジ切替弁を移動させて前記一方の端の位置を確定し、確定した前記一方の端の位置を基準に前記作動量に基づいて前記アクチュエータを制御して前記指示シフトレンジに応じた位置に前記シフトレンジ切替弁を移動させる車両制御システム。 - 前記アクチュエータに駆動されて回動し前記アクチュエータの駆動力を前記シフトレンジ切替弁に伝達する回動部材を更に備え、
前記規制部は、前記回動部材に当接して前記回動部材の回動を規制することにより前記シフトレンジ切替弁の移動を規制する請求項1に記載の車両制御システム。 - 前記制御装置は、前記レンジ検出装置の異常を確認すると、前記シフトレンジ切替指示が入力されるのを待つことなく前記一方の端の位置を確定し、前記一方の端の位置を確定後、前記シフトレンジ切替弁を元のシフトレンジに対応する位置又は非走行レンジに対応する位置に移動させる請求項1又は2に記載の車両制御システム。
- 前記規制部は更に、前記シフトレンジ切替弁が往復移動範囲の他方の端まで移動すると前記シフトレンジ切替弁の移動を規制し、
前記制御装置は、前記一方の端の位置を確定した後、前記他方の端に対応するシフトレンジへの切り替えを指示するシフトレンジ切替指示が入力されると、前記規制部によって移動が規制されるまで前記シフトレンジ切替弁を移動させて前記他方の端の位置を確定する請求項1、2又は3に記載の車両制御システム。 - 前記規制部は更に、前記シフトレンジ切替弁が往復移動範囲の他方の端まで移動すると前記シフトレンジ切替弁の移動を規制し、
前記制御装置は、前記一方の端の位置を確定した後、引き続き前記規制部によって移動が規制されるまで前記シフトレンジ切替弁を移動させて前記他方の端の位置を確定する請求項1又は2に記載の車両制御システム。 - 前記制御装置は、前記レンジ検出装置の異常を確認すると、前記シフトレンジ切替指示が入力されるのを待つことなく前記一方の端の位置及び前記他方の端の位置を確定し、確定後、前記シフトレンジ切替弁を元のシフトレンジに対応する位置又は非走行レンジに対応する位置に移動させる請求項5に記載の車両制御システム。
- 前記一方の端は、前記シフトレンジ切替弁が前記自動変速機のシフトレンジをパーキングレンジ又は前進レンジのいずれか一方のシフトレンジに切り替える位置である請求項1、2又は3に記載の車両制御システム。
- 前記一方の端は、前記シフトレンジ切替弁が前記自動変速機のシフトレンジをパーキングレンジ又は前進レンジのいずれか一方のシフトレンジに切り替える位置であり、
前記他方の端は、前記シフトレンジ切替弁が前記自動変速機のシフトレンジをいずれか他方のシフトレンジに切り替える位置である請求項4、5又は6に記載の車両制御システム。 - 前記制御装置は、前記レンジ検出装置の異常を確認すると、車両状態に基づいてシフトレンジ切替可否を判定し、シフトレンジ切替可能な場合のみ前記シフトレンジ切替弁を移動させて前記一方の端の位置を確定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の車両制御システム。
- 前記制御装置は、車両が停止中であり且つブレーキが作動中の状態のときシフトレンジ切替可能と判定する請求項9に記載の車両制御システム。
- 前記制御装置は、前記一方の端の位置を確定するために前記シフトレンジ切替弁を移動させるとき、車両のブレーキを作動させるブレーキ作動装置を電気的に制御するブレーキ制御装置にブレーキ作動要求を送信し、ブレーキが作動して車両が停車している状態で移動させる請求項10に記載の車両制御システム。
- 前記制御装置は、前記一方の端の位置を確定するために前記シフトレンジ切替弁を移動させるとき、前記自動変速機を電気的に制御してニュートラル状態に制御可能な自動変速機制御装置にニュートラル状態への制御要求を送信し、前記自動変速機がニュートラルの状態で移動させる請求項10又は11に記載の車両制御システム。
- 前記制御装置は、前記一方の端の位置を確定するために前記シフトレンジ切替弁を移動させるとき、エンジンを制御するエンジン制御装置にエンジントルクの低下要求を送信し、エンジントルクが低下した状態で移動させる請求項10、11又は12に記載の車両制御システム。
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