JP6992310B2 - シフトバイワイヤ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シフトバイワイヤ制御装置に関する。
従来、シフトレンジを選択する選択信号に基づいてシフトレンジを切り替えるシフトレンジ切換装置が知られている。例えば特許文献1では、事故を回避する事故回避動作および事故発生の少なくとも一方を判定し、かつ、加速操作が検出された場合に、シフトレンジを切り換えることにより車両の制動力を制御している。
特開2009-143445号公報
しかしながら特許文献1では、車両が事故に瀕する直前または事故発生後にしか制動力を制御できない。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、誤操作による急発進を防止可能であるシフトバイワイヤ制御装置を提供することにある。
本発明のシフトバイワイヤ制御装置は、アクチュエータ(10)の駆動を制御することで、シフトレンジを切り替えるシフトバイワイヤシステム(1)を制御するものであって、要求レンジ検出部(51)と、急発進意図判定部(52)と、急発進操作検出部(54)と、目標レンジ決定部(55)と、駆動制御部(56)と、を備える。
要求レンジ検出部は、シフト位置指示器(70)から入力されるシフト信号に基づき、ドライバ要求シフトレンジを検出する。急発進意図判定部は、ドライバの急発進意図の有無を判定する。急発進操作検出部は、アクセル装置(79)の操作状態に基づき、車両停止状態からの急発進操作を検出する。目標レンジ決定部は、要求レンジ検出部、急発進意図判定部、および、急発進操作検出部から取得される情報に基づき、目標シフトレンジを決定する。駆動制御部は、実際のシフトレンジが目標シフトレンジとなるように、アクチュエータの駆動を制御する。
急発進意図判定部は、シフト位置指示器の操作状態に基づき、急発進意図の有無を判定する。
目標レンジ決定部は、ドライバ要求シフトレンジがDレンジまたはRレンジであって、急発進意図がないと判定され、かつ、急発進操作が検出された場合、目標シフトレンジをPレンジとする。
これにより、ドライバの急発進意図がない状態で急発進操作がなされた場合、シフトレンジがPレンジに切り替えられるので、例えばアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違い等の誤操作による急発進を防ぐことができる。
一実施形態によるシフトバイワイヤシステムを示す斜視図である。 一実施形態によるシフトバイワイヤシステムを示す概略構成図である。 一実施形態によるECUおよびシフト位置指示器を示す模式図である。 一実施形態による急発進操作の検出を説明するタイムチャートである。 一実施形態による急発進操作の検出を説明するタイムチャートである。 一実施形態による急発進操作の検出を説明するタイムチャートである。 一実施形態による目標レンジ決定処理を説明するフローチャートである。
以下、シフトバイワイヤ制御装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
一実施形態によるシフトバイワイヤ制御装置を図1~図7に示す。
図1および図2に示すように、シフトバイワイヤシステム1は、アクチュエータとしてのモータ10、シフトレンジ切替機構20、パーキングロック機構30、および、シフトバイワイヤ制御装置40等を備える。
モータ10は、図示しない車両に搭載されるバッテリから電力が供給されることで回転し、シフトレンジ切替機構20の駆動源として機能する。モータ10は、DCブラシレスモータやSRモータ等、どのようなものであってもよい。
図2に示すように、エンコーダ13は、モータ10の図示しないロータの回転位置を検出する。エンコーダ13は、例えば磁気式のロータリーエンコーダであって、ロータと一体に回転する磁石と、磁気検出用のホールIC等により構成される。エンコーダ13は、ロータの回転に同期して、所定角度ごとにA相およびB相のパルス信号を出力する。
減速機14は、モータ10のモータ軸と出力軸15との間に設けられ、モータ10の回転を減速して出力軸15に出力する。これにより、モータ10の回転がシフトレンジ切替機構20に伝達される。出力軸15には、出力軸15の角度を検出する出力軸センサ16が設けられる。出力軸センサ16は、例えばポテンショメータである。
図1に示すように、シフトレンジ切替機構20は、ディテントプレート21、および、ディテントスプリング25等を有し、減速機14から出力された回転駆動力を、マニュアルバルブ28、および、パーキングロック機構30へ伝達する。
ディテントプレート21は、出力軸15に固定され、モータ10により駆動される。本実施形態では、ディテントプレート21がディテントスプリング25の基部から離れる方向を正回転方向、基部に近づく方向を逆回転方向とする。
ディテントプレート21には、出力軸15と平行に突出するピン24が設けられる。ピン24は、マニュアルバルブ28と接続される。ディテントプレート21がモータ10によって駆動されることで、マニュアルバルブ28は軸方向に往復移動する。すなわち、シフトレンジ切替機構20は、モータ10の回転運動を直線運動に変換してマニュアルバルブ28に伝達する。マニュアルバルブ28は、バルブボディ29に設けられる。マニュアルバルブ28が軸方向に往復移動することで、図示しない油圧クラッチへの油圧供給路が切り替えられ、油圧クラッチの係合状態が切り替わることでシフトレンジが変更される。
ディテントプレート21のディテントスプリング25側には、マニュアルバルブ28を各レンジに対応する位置に保持するための4つの凹部22が設けられる。凹部22は、ディテントスプリング25の基部側から、D、N、R、Pの各レンジに対応している。
ディテントスプリング25は、弾性変形可能な板状部材であり、先端にディテントローラ26が設けられる。ディテントローラ26は、凹部22のいずれかに嵌まり込む。
ディテントスプリング25は、ディテントローラ26をディテントプレート21の回動中心側に付勢する。ディテントプレート21に所定以上の回転力が加わると、ディテントスプリング25が弾性変形し、ディテントローラ26が凹部22を移動する。ディテントローラ26が凹部22のいずれかに嵌まり込むことで、ディテントプレート21の揺動が規制され、マニュアルバルブ28の軸方向位置、および、パーキングロック機構30の状態が決定され、自動変速機5のシフトレンジが固定される。
パーキングロック機構30は、パーキングロッド31、円錐体32、パーキングロックポール33、軸部34、および、パーキングギア35を有する。
パーキングロッド31は、略L字形状に形成され、一端311側がディテントプレート21に固定される。パーキングロッド31の他端312側には、円錐体32が設けられる。円錐体32は、他端312側にいくほど縮径するように形成される。ディテントプレート21が逆回転方向に揺動すると、円錐体32が矢印Pの方向に移動する。
パーキングロックポール33は、円錐体32の円錐面と当接し、軸部34を中心に揺動可能に設けられる、パーキングロックポール33のパーキングギア35側には、パーキングギア35と噛み合い可能な凸部331が設けられる。ディテントプレート21が逆回転方向に回転し、円錐体32が矢印P方向に移動すると、パーキングロックポール33が押し上げられ、凸部331とパーキングギア35とが噛み合う。一方、ディテントプレート21が正回転方向に回転し、円錐体32が矢印notP方向に移動すると、凸部331とパーキングギア35との噛み合いが解除される。
パーキングギア35は、図示しない車軸に設けられ、パーキングロックポール33の凸部331と噛み合い可能に設けられる。パーキングギア35と凸部331とが噛み合うことで、車軸の回転が規制される。シフトレンジがP以外のレンジであるnotPレンジのとき、パーキングギア35はパーキングロックポール33によりロックされず、車軸の回転は、パーキングロック機構30により妨げられない。また、シフトレンジがPレンジのとき、パーキングギア35はパーキングロックポール33によってロックされ、車軸の回転が規制される。
本実施形態では、シフトレンジがPレンジであって、車速が所定速度(例えば5km/h)以下のとき、パーキングロック機構30により車軸がロックされる。換言すると、車速が所定速度以下であれば、シフトレンジをPレンジとすることで、パーキングロック機構30により車軸をロックすることが可能である。
図2に示すように、シフトバイワイヤ制御装置40は、モータドライバ41、および、ECU50等を有する、
モータドライバ41は、モータ10の各相(U相、V相、W相)への通電を切り替える。モータドライバ41とバッテリとの間には、モータリレー46が設けられる。モータリレー46は、イグニッションスイッチ等である車両の始動スイッチがオンされているときにオンされ、モータ10側へ電力が供給される。また、モータリレー46は、始動スイッチがオフされているときにオフされ、モータ10側への電力の供給が遮断される。
ECU50は、マイコン等を主体として構成され、内部にはいずれも図示しないCPU、ROM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。ECU50における各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置(すなわち、読み出し可能非一時的有形記録媒体)に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
ECU50は、ドライバ要求シフトレンジに応じたシフト信号、ブレーキスイッチからの信号および車速等に基づいてモータ10の駆動を制御することで、シフトレンジの切り替えを制御する。また、ECU50は、車速、アクセルペダル79(図3参照)からのアクセル操作信号、および、ドライバ要求シフトレンジ等に基づき、変速用油圧制御ソレノイド6の駆動を制御する。変速用油圧制御ソレノイド6を制御することで、変速段が制御される。変速用油圧制御ソレノイド6は、変速段数等に応じた本数が設けられる。本実施形態では、1つのECU50がモータ10およびソレノイド6の駆動を制御するが、モータ10を制御するモータ制御用のモータECUと、ソレノイド制御用のAT-ECUとを分けてもよい。以下、シフトレンジの切り替え制御を中心に説明する。
図3に示すように、ECU50は、要求レンジ検出部51、急発進意図判定部52、報知部53、急発進操作検出部54、目標レンジ決定部55、および、駆動制御部56等を有する。
要求レンジ検出部51は、シフト位置指示器70から入力されるシフト信号に基づき、ドライバ要求シフトレンジを検出する。
シフト位置指示器70は、シフトレバー71、および、Pポジションスイッチ75を有してる。シフト位置指示器70は、ドライバが指示したレンジにて、メカ的に固定されないものである。シフトレバー71は、スリット72を移動させることで、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジを指示する。詳細には、シフトレバー71をDレンジ指示位置721へ移動させることでDレンジが指示され、シフトレバー71をRレンジ指示位置722へ移動させることでRレンジが指示される。また、シフトレバー71をNレンジ指示位置723にてNレンジ指示保持時間に亘って停止させることで、各指示位置間の移動とは区別され、Nレンジが指示される。
ドライバがシフトレバー71から手を離すと、シフトレバー71は、ホーム位置724に戻る。Pレンジから他のレンジへは、ブレーキペダルが踏み込まれているときに切替可能であって、ブレーキペダルが踏み込まれていないときには切替不能である。
Pポジションスイッチ75は、モメンタリー式のボタンであって、ドライバがPポジションスイッチ75を押すと、Pレンジが指示される。
シフト位置指示器70にて選択されたシフトレンジは、ドライバ要求シフトレンジである。シフト位置指示器70は、ドライバ要求シフトレンジに応じたシフト信号をECU50に出力する。
また、シフト位置指示器70は、シフトレバー71の特定操作により、ドライバの急発進意図を検出可能に構成される。本実施形態では、シフトレバー71をDレンジ指示位置721にて急発進意図判定時間以上に亘って保持する「長押し操作」がなされたとき、ドライバに急発進意図があることを検出する。この場合、「長押し操作」が「特定操作」に対応する。また、急発進意図検出時間内に、シフトレバー71がDレンジ指示位置721に複数回(例えば2回)連続して指示されることで、ドライバの急発進意図を検出するようにしてもよい。この場合、「Dレンジの複数回連続指示」が「特定操作」に対応する。
シフトレバー71の操作により、ドライバの急発進意図が検出された場合、急発進意図検出信号をECU50に送信する。
急発進意図判定部52は、ドライバの急発進意図の有無を判定する。本実施形態では、シフト位置指示器70から急発進意図検出信号が取得された場合、急発進意図があると判定する。また、例えば交差点にて車両停止状態から右左折するとき、車両を急発進させる可能性があるため、方向指示器78が操作されている場合、ドライバに急発進意図があるとみなす。急発進意図があると判定された場合、急発進意図があることを示す急発進意図フラグをセットする。
報知部53は、シフト位置指示器70から急発進意図検出信号が取得された場合、急発進操作が可能である旨の情報をドライバに通知する。例えば、インストルメントパネルのウォーニングランプを点灯させ、急発進操作が可能である旨を通知する。ユーザへの通知方法は、ウォーニングランプの点灯に限らず、音声での案内等、どのような方法でもよい。ドライバに急発進可能な状態であることを通知することで、アクセル操作への注意を促す。
急発進操作検出部54は、アクセル装置としてのアクセルペダル79の操作状態に応じて出力される操作信号に基づき、急発進操作を検出する。本実施形態では、アクセルペダル79の踏込角度、および、アクセルペダル79の単位時間あたりの踏込角度変化量に基づき、急発進操作を検出する。本実施形態では、踏込角度が「操作角度」に対応し、単位時間あたりの踏込角度変化量が「単位時間あたりの操作量」に対応する。
具体的には、図4に示すように、アクセルペダル79の踏込角度θaが角度判定閾値THaより大きく、かつ、踏込角度変化量Δθaが変化量判定閾値THb以上の場合、急発進操作がなされたとみなす。図4~図6では、梨地で示す領域が急発進操作検出領域Rssであって、アクセルペダル79の踏込角度θaが、急発進操作検出領域Rssに含まれる場合、急発進操作がなされたと判定する。例えば実線Lpで示すようにアクセルペダル79が操作された場合、θa>THa、かつ、Δθa≧THbとなる時刻t1にて、急発進操作が検出される。一方、実線Lnで示すようにアクセルペダル79が操作された場合、急発進操作検出領域Rssに含まれないため、急発進操作は検出されない。
また、図5に示すように、踏込初期においては、踏込角度変化量Δθaが変化量判定閾値THb未満であっても、時刻t2にて、θa>THa、かつ、Δθa≧THbとなっているので、このような場合においても、急発進判定される。
さらにまた、図6に示すように、角度判定閾値THa1、THa2および変化量判定閾値THb1、THb2を複数設けてもよい。ここでは、THa1<THa2、THb1>THb2とする。図6の例では、踏込角度θaが第1角度判定閾値THa1より大きく、踏込角度変化量Δθaが第1変化量判定閾値THb1以上である場合、または、踏込角度θaが第2角度判定閾値THa2より大きく、踏込角度変化量Δθaが第2変化量判定閾値THb2以上である場合、急発進判定される。
急発進操作検出部54は、急発進操作が検出された場合、急発進操作が検出されたことを示す急発進操作フラグをセットする。急発進意図フラグおよび急発進操作フラグは、例えば車速が停止判定値より大きくなった場合、リセットされる。
図3に戻り、目標レンジ決定部55は、ドライバ要求シフトレンジ、急発進意図フラグ、急発進操作フラグ、および、車速等に基づき、目標シフトレンジを決定する。本実施形態のシフト位置指示器70、および、シフトレンジ切替機構20は、ドライバ要求シフトレンジにてメカ的に固定されない。したがって、目標シフトレンジとドライバ要求シフトレンジとは、必ずしも一致しない。
駆動制御部56は、実際のシフトレンジが目標シフトレンジと一致するように、モータ10の駆動を制御する。実際のシフトレンジである実レンジは、インストルメントパネル等のレンジ表示灯に表示される。
ここで、アクセルペダル79と図示しないブレーキペダルとを踏み間違える場合について、図4を用いて説明する。例えば、アクセルペダル79と比較してブレーキペダルの遊び量が大きい場合、通常の操作において、ブレーキペダルは、アクセルペダル79を踏み込む場合と比較して、急操作される蓋然性が高い。
例えば、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダル79を操作した場合、実線Lpで示すように、実線Lnで示す通常発進時とは異なる踏込パターンとなり、ドライバの意図しない急発進となる虞がある。本実施形態では、角度判定閾値THaおよび変化量判定閾値THbを用いることで、通常のアクセルペダル79の操作パターンと、ブレーキペダルとの踏み間違いによる操作パターンとを識別している、と捉えることもできる。
そこで本実施形態では、車両が停止している状態から、ドライバの急発進意図がないにも関わらず急発進操作がなされた場合、シフトレンジを強制的にPレンジとすることで、パーキングロック機構30により車軸をロックし、ドライバの意図しない急発進を防いでいる。
本実施形態の目標レンジ決定処理を図7のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、イグニッションスイッチ等である車両の始動スイッチがオンされているときに、ECU50にて所定の周期で実行される。以下、ステップS101の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。
S101では、目標レンジ決定部55は、車両が停止しているか否かを判断する。ここでは、車速が停止判定値より小さい場合、車両が停止していると判断する。停止判定値は、パーキングロック機構30によるパーキングロックが可能な上限速度(例えば5km/h)以下に設定される。車両が停止していないと判断された場合(S101:NO)、S106へ移行する。車両が停止していると判断された場合(S101:YES)、S102へ移行する。
S102では、目標レンジ決定部55は、ドライバ要求シフトレンジがDレンジまたはRレンジか否かを判断する。ドライバ要求シフトレンジがDレンジまたはRレンジ以外であると判断された場合(S102:NO)、すなわちドライバ要求シフトレンジがPレンジまたはNレンジである場合、S106へ移行する。ドライバ要求シフトレンジがDレンジまたはRレンジであると判断された場合(S102:YES)、S103へ移行する。
S103では、目標レンジ決定部55は、急発進意図が検出されたか否かを判断する。本実施形態では、急発進意図の有無は、急発進意図フラグに基づいて判定される。急発進意図が検出されたと判断された場合(S103:YES)、S106へ移行する。急発進意図が検出されていないと判断された場合(S103:NO)、S104へ移行する。
S104では、目標レンジ決定部55は、急発進操作が検出されたか否かを判断する。本実施形態では、急発進操作の有無は、急発進操作フラグに基づいて判定される。急発進操作が検出されていないと判断された場合(S104:NO)、S106へ移行する。急発進操作が検出されたと判断された場合(S104:YES)、S105へ移行する。
S105では、目標レンジ決定部55は、目標シフトレンジをPレンジとする強制Pレンジ処理を行う。強制Pレンジ処理にて目標シフトレンジがPレンジに設定されると、モータ10が駆動されて、実レンジがPレンジに切り替えられることで、パーキングロック機構30により車軸がロックされる。また、実レンジがPレンジであることがレンジ表示灯に表示される。強制Pレンジ処理にて実レンジがPレンジに切り替えられた場合、ブレーキペダルを踏みながらシフトレバー71を操作する通常のシフト切替操作を行うことで、Pレンジ以外のレンジへの切り替えが可能である。
S106では、目標レンジ決定部55は、目標シフトレンジをドライバ要求シフトレンジとする。
本実施形態では、ドライバが急発進を意図しておらず、例えばアクセルペダル79とブレーキペダルとの踏み間違いにより、アクセルペダル79を急発進操作してしまったとしても、シフトバイワイヤシステム1にて、強制的にPレンジに切り替えることで、パーキングロック機構30にて車軸がロックされる。これにより、車両の急発進を防ぐことができ、事故判定機能等を有さなくとも、車両の急発進による事故の発生を未然に防ぐことができる。
また、ドライバが本当に急発進したい場合は、急発進意図を示す操作をすることで、急発進時のPレンジへの切り替えを回避可能であるので、ドライバの不便さを避けることができる。
以上説明したように、本実施形態のシフトバイワイヤ制御装置40は、モータ10の駆動を制御することで、シフトレンジを切り替えるシフトバイワイヤシステム1を制御するものであって、要求レンジ検出部51と、急発進意図判定部52と、急発進操作検出部54と、目標レンジ決定部55と、駆動制御部56と、を備える。
要求レンジ検出部51は、シフト位置指示器70から入力されるシフト信号に基づき、ドライバ要求シフトレンジを検出する。急発進意図判定部52は、ドライバの急発進意図の有無を判定する。急発進操作検出部54は、アクセル装置の操作状態に基づき、車両停止状態からの急発進操作を検出する。目標レンジ決定部55は、要求レンジ検出部51、急発進意図判定部52、および、急発進操作検出部54から取得される情報に基づき、目標シフトレンジを決定する。駆動制御部56は、実際のシフトレンジが目標シフトレンジとなるように、モータ10の駆動を制御する。
目標レンジ決定部55は、ドライバ要求シフトレンジがDレンジまたはRレンジであって、急発進意図がないと判定され、かつ、急発進操作が検出された場合、目標シフトレンジをPレンジとする。
これにより、ドライバの急発進意図がない状態で急発進操作がなされた場合、シフトレンジがPレンジに切り替えられるので、例えばアクセルペダル79とブレーキペダルの踏み間違い等の誤操作による急発進を防ぐことができる。
急発進操作検出部54は、アクセルペダル79の単位時間あたりの踏込変化量、および、アクセルペダル79の踏込角度に基づき、急発進操作を検出する。これにより、急発進操作を適切に検出することができる。
シフトバイワイヤ制御装置40は、急発進意図があると判定された場合、急発進が可能である旨の情報をドライバに通知する報知部53をさらに備える。急発進が可能である旨を通知することで、アクセル操作への注意を促すことができる。
急発進意図判定部52は、方向指示器78が操作されているとき、急発進意図があると判定する。これにより、例えば交差点での右左折時等に、Pレンジに切り替わるのを防ぐことができる。
急発進意図判定部52は、シフト位置指示器の操作状態に基づき、急発進意図の有無を判定する。例えば、Dレンジの複数回連続指示や、Dレンジの長押しにより、急発進意図があることを検出する。これにより、ドライバの急発進意図の有無を適切に判定することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、急発進意図判定部は、シフトレンジ指示器の特定操作により、ドライバの急発進意図を検出する。他の実施形態では、ドライバの急発進意図を検出するための専用の操作器(例えばボタン)を設け、急発進意図判定部は、当該操作器からの信号に基づき、ドライバの急発進意図の有無を判定するようにしてもよい。また、他の実施形態では、急発進意図判定部は、障害物センサにより、進行方向の所定範囲内に障害物がない場合、急発進意図がある、とみなしてもよい。障害物センサは、例えばカメラやレーダ装置等である。
上記実施形態では、ディテントプレートには4つの谷部が設けられる。他の実施形態では、谷部の数は4つに限らず、いくつであってもよい。例えば、ディテントプレートの谷部の数が2つであって、PレンジとnotPレンジとを切り替えるものとしてもよい。
また、シフトレンジ切替機構やパーキングロック機構等は、上記実施形態と異なっていてもよい。また、シフト位置指示器は、レンジがメカ的に固定されないものであれば、どのようなものであってもよい。
上記実施形態では、モータ軸と出力軸との間に減速機が設けられる。減速機の詳細について、上記実施形態では言及していないが、例えば、サイクロイド歯車、遊星歯車、モータ軸と略同軸の減速機構から駆動軸へトルクを伝達する平歯歯車を用いたものや、これらを組み合わせて用いたもの等、どのような構成であってもよい。また、他の実施形態では、モータ軸と出力軸との間の減速機を省略してもよいし、減速機以外の機構を設けてもよい。また他の実施形態では、アクチュエータは、モータに限らず、シフトレンジ切替機構を駆動可能なものであればよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・シフトバイワイヤシステム
10・・・モータ(アクチュエータ)
40・・・シフトバイワイヤ制御装置
51・・・要求レンジ検出部
52・・・急発進意図判定部 53・・・報知部
54・・・急発進操作検出部
55・・・目標レンジ決定部
56・・・駆動制御部
70・・・シフト位置指示器
79・・・アクセルペダル(アクセル装置)

Claims (3)

  1. アクチュエータ(10)の駆動を制御することで、シフトレンジを切り替えるシフトバイワイヤシステム(1)を制御するシフトバイワイヤ制御装置であって、
    シフト位置指示器(70)から入力されるシフト信号に基づき、ドライバ要求シフトレンジを検出する要求レンジ検出部(51)と、
    ドライバの急発進意図の有無を判定する急発進意図判定部(52)と、
    アクセル装置(79)の操作状態に基づき、車両停止状態からの急発進操作を検出する急発進操作検出部(54)と、
    前記要求レンジ検出部、前記急発進意図判定部、および、前記急発進操作検出部から取得される情報に基づき、目標シフトレンジを決定する目標レンジ決定部(55)と、
    実際のシフトレンジが前記目標シフトレンジとなるように、前記アクチュエータの駆動を制御する駆動制御部(56)と、
    を備え、
    前記急発進意図判定部は、前記シフト位置指示器の操作状態に基づき、前記急発進意図の有無を判定し、
    前記目標レンジ決定部は、前記ドライバ要求シフトレンジがDレンジまたはRレンジであって、前記急発進意図がないと判定され、かつ、前記急発進操作が検出された場合、前記目標シフトレンジをPレンジとするシフトバイワイヤ制御装置。
  2. 前記急発進操作検出部は、前記アクセル装置の単位時間あたりの操作量、および、前記アクセル装置の操作角度に基づき、前記急発進操作を検出する請求項1に記載のシフトバイワイヤ制御装置。
  3. 前記急発進意図があると判定された場合、急発進が可能である旨の情報をドライバに報知する報知部(53)をさらに備える請求項1または2に記載のシフトバイワイヤ制御装置。
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