JP5846394B2 - アクチュエータ制御装置 - Google Patents

アクチュエータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5846394B2
JP5846394B2 JP2013137604A JP2013137604A JP5846394B2 JP 5846394 B2 JP5846394 B2 JP 5846394B2 JP 2013137604 A JP2013137604 A JP 2013137604A JP 2013137604 A JP2013137604 A JP 2013137604A JP 5846394 B2 JP5846394 B2 JP 5846394B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
drive
control circuit
vehicle speed
wire control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013137604A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015010678A (ja
Inventor
吉田 和弘
和弘 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013137604A priority Critical patent/JP5846394B2/ja
Priority to US14/265,452 priority patent/US9156475B2/en
Publication of JP2015010678A publication Critical patent/JP2015010678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5846394B2 publication Critical patent/JP5846394B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、車両に搭載された装置の駆動源となるアクチュエータと、このアクチュエータを電気的に制御するバイワイヤ制御回路とを備えたアクチュエータ制御装置に関する発明である。
近年、自動車においても、省スペース化、組立性向上、制御性向上等の要求を満たすために、機械的な駆動システムを、モータ等のアクチュエータによって電気的に駆動するバイワイヤシステムに変更する事例が増加する傾向にある。
このようなバイワイヤシステムにおいては、例えば、特許文献1(特開2006−336691号公報)に記載されているように、アクチュエータを電気的に制御するバイワイヤ制御回路とは別に設けた監視制御回路(例えばエンジン制御回路)によって、所定の監視情報に基づいてバイワイヤシステムを監視し、監視制御回路がバイワイヤシステムの異常を確認した場合に、バイワイヤ制御回路よるアクチュエータの制御を禁止する(例えばスイッチ装置をオフしてアクチュエータへの通電を禁止する)ようにしたものがある。
特開2006−336691号公報
しかし、上記特許文献1の技術では、監視制御回路が所定の監視情報に基づいて異常を確認した場合にしか、アクチュエータの制御を禁止することができないため、監視制御回路で異常を確認するまではアクチュエータを制御可能な状態になっている。このため、システム異常時(例えばノイズや電源電圧低下等による異常信号の発生時等)の安全性を十分に高めることができない可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、アクチュエータを電気的に制御するバイワイヤ制御回路を備えたシステムにおいて、システム異常時の安全性を向上させることができるアクチュエータ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車両に搭載されたレンジ切換装置(16)の駆動源となるアクチュエータ(27)と、このアクチュエータ(27)を電気的に制御するバイワイヤ制御回路(34)とを備えたアクチュエータ制御装置において、バイワイヤ制御回路(34)とは別の回路として設けられてバイワイヤ制御回路(34)が正常に動作しているか否かを監視する監視回路(35)と、車速が所定値よりも高いときにアクチュエータ(27)の駆動禁止と判定し、車速が所定値以下のときにアクチュエータ(27)の駆動許可と判定する駆動判定手段(39)と、この駆動判定手段(39)でアクチュエータ(27)の駆動許可と判定していない場合にアクチュエータ(27)の駆動を禁止すると共に監視回路(35)でバイワイヤ制御回路(34)が正常に動作していないと判定した場合にアクチュエータ(27)の駆動を禁止する禁止手段(36)とを備え、車速が所定値以下になった場合には、シフトレンジ切換要求が発生する前に、駆動判定手段(39)によりアクチュエータ(27)の駆動許可と判定して禁止手段(36)によるアクチュエータ(27)の駆動禁止を解除し、車速が所定値よりも高くなった場合には、シフトレンジ切換要求が発生する前に、駆動判定手段(39)によりアクチュエータ(27)の駆動禁止と判定して禁止手段(36)によりアクチュエータ(27)の駆動を禁止する構成としたものである。
この構成では、駆動判定手段でアクチュエータの駆動許可と判定していない場合にアクチュエータの駆動を禁止するため、バイワイヤ制御回路の正常時でも駆動判定手段でアクチュエータの駆動許可と判定するまではアクチュエータの駆動を禁止した状態にしておくことができる。更に、監視回路でバイワイヤ制御回路が正常に動作していないと判定した場合にアクチュエータの駆動を禁止するため、駆動判定手段でアクチュエータの駆動許可と判定していても監視回路でバイワイヤ制御回路が正常に動作していないと判定した場合にはアクチュエータの駆動を禁止することができる。これにより、駆動判定手段の機能を備えた制御回路と監視回路の両方からアクチュエータの駆動を禁止することができ、システム異常時の安全性を向上させることができる。しかも、駆動判定手段は、車速が所定値よりも高いとき(例えばアクチュエータを駆動すると不具合が発生する可能性がある車速領域のとき)にアクチュエータの駆動禁止と判定し、車速が所定値以下のときにアクチュエータの駆動許可と判定するため、車速が高いときの安全性を確保しながら、車速が低いときには駆動要求に対して応答良くアクチュエータを駆動することができる。
図1は本発明の実施例1における自動変速制御システムの概略構成を示す図である。 図2は実施例1のアクチュエータ駆動禁止機能を概略的に示すブロック図である。 図3は駆動判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図4は監視ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図5は駆動判定の実行例を示すタイムチャートである。 図6は実施例2のアクチュエータ駆動禁止機能を概略的に示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて車両の自動変速制御システムの概略構成を説明する。
エンジン11の出力軸(クランク軸)に、自動変速機12の入力軸が連結されている。この自動変速機12には、変速歯車機構(図示せず)と、この変速歯車機構を構成する複数の歯車の中から動力を伝達する歯車の組み合わせ(変速比)を切り換える摩擦係合装置(図示せず)と、この摩擦係合装置の動作状態を油圧で切り換える油圧制御回路13等が設けられている。また、油圧制御回路13には、摩擦係合装置を構成するクラッチやブレーキ等の各摩擦係合要素に供給する油圧を制御する油圧制御弁14と、レンジセレクタ15の操作に連動してレンジ切換装置16によって切り換えられるマニュアル弁17が設けられている。
エンジン11を制御するエンジンECU18は、アクセル開度(アクセルペダルの操作量)を検出するアクセルセンサ19の出力信号等に基づいて、スロットル装置20のスロットル開度(スロットルバルブの開度)や燃料噴射弁21の燃料噴射量等を制御する。ここで、「ECU」は「電子制御ユニット」を意味する(以下、同様)。
自動変速機12の変速動作を制御するAT−ECU22は、油圧制御回路13の各油圧制御弁14の開閉動作を制御して各摩擦係合要素に供給する油圧を制御することで自動変速機12の変速段を目標変速段に切り換える。
自動変速機12のレンジ切換動作を制御するSBW−ECU23は、レンジセレクタ15で選択されたレンジを検出するセレクタセンサ24の出力信号に基づいてレンジ切換装置16のアクチュエータ27を制御することで、運転者のレンジ切換操作に応じてマニュアル弁17の切換動作を制御して自動変速機12のシフトレンジを切り換える。レンジ切換装置16とSBW−ECU23等からシフトバイワイヤシステムが構成されている。
エンジンECU18とAT−ECU22とSBW−ECU23と通知装置25等は、通信ライン26(例えば車内LAN回線等)を介して接続され、必要な情報を相互に送受信する。
レンジ切換装置16は、自動変速機12のシフトレンジを、例えば、Pレンジ(パーキングレンジ)、Rレンジ(リバースレンジ)、Nレンジ(ニュートラルレンジ)、Dレンジ(ドライブレンジ)に切り換えるものである。このレンジ切換装置16は、マニュアル弁17を駆動するアクチュエータ27と変換機構28を備えている。アクチュエータ27は、電動モータ29、減速機構30、回転角センサ31等から構成されている。電動モータ29は、回転方向に配列された複数のコイルを結線してなる駆動部32を有し、当該駆動部32への通電に従って出力軸に回転駆動力を発生させる。減速機構30は、電動モータ29の出力軸の回転駆動力を増大して変換機構28側へ出力する。変換機構28は、減速機構30から出力される回転駆動力を直線駆動力に変換してマニュアル弁17を駆動する。以上により、自動変速機12のシフトレンジを電動モータ29の回転角度に応じて制御することができる。
回転角センサ31は、例えばロータリエンコーダ等から構成されており、電動モータ29の出力軸の回転角を検出して、その検出信号をSBW−ECU23へ出力する。上述したように自動変速機12のシフトレンジは電動モータ29の回転角度に応じて変化するため、この回転角センサ31により検出される回転角は、自動変速機12の実レンジを間接的に表している。
レンジセンサ33は、例えば変換機構28の入力軸の回転角、変換機構28の出力軸又はマニュアル弁17の位置等に基づいて実レンジを検出し、その検出信号(実レンジ信号)をSBW−ECU23へ出力する。セレクタセンサ24は、運転者がレバー式又はボタン式等のレンジセレクタ15を操作することによって選択したレンジの指令値を検出し、その検出信号(指令レンジ信号)をSBW−ECU23へ出力する。車速センサ42は、車速に応じた信号(車速信号)をSBW−ECU23へ出力する。
SBW−ECU23には、レンジ切換装置16の駆動源であるアクチュエータ27を電気的に制御するバイワイヤ制御回路34が設けられていると共に、このバイワイヤ制御回路34が正常に動作しているか否かを監視する監視回路35がバイワイヤ制御回路34とは別の回路で設けられている。バイワイヤ制御回路34は、マイクロコンピュータ等で構成され、監視回路35は、IC(例えばASIC)等で構成されている。また、SBW−ECU23とレンジ切換装置16のアクチュエータ27との間には、アクチュエータ27の駆動を禁止するための駆動禁止装置36(禁止手段)が設けられている。
SBW−ECU23は、バイワイヤ制御回路34で後述する図3の駆動判定ルーチンを実行することで、車速に基づいてアクチュエータ27の駆動許可/駆動禁止の判定を行い、アクチュエータ27の駆動許可と判定していない場合には、駆動禁止装置36でアクチュエータ27の駆動を禁止する。更に、SBW−ECU23は、監視回路35で後述する図4の監視ルーチンを実行することで、バイワイヤ制御回路34が正常に動作しているか否かを監視し、バイワイヤ制御回路34が正常に動作していないと判定した場合には、駆動禁止装置36でアクチュエータ27の駆動を禁止する。
具体的には、図2に示すように、SBW−ECU23のバイワイヤ制御回路34は、駆動制御部37で、アクチュエータ27(電動モータ29)の通電を制御する駆動回路38を制御することで、アクチュエータ27を制御する。
そして、駆動判定部39(駆動判定手段)で、車速に基づいてアクチュエータ27の駆動許可/駆動禁止の判定を行う。一般に、車速がある程度高い走行中には、必ずしもレンジ切換装置16でシフトレンジを切り換える必要はない。このような点に着目して、本実施例では、車速センサ42から出力される車速信号に基づいて車速を検出し、車速が所定の駆動禁止解除速度(所定値)よりも高いときには、アクチュエータ27の駆動禁止と判定し、車速が駆動禁止解除速度以下のときには、アクチュエータ27の駆動許可と判定する。
ここで、駆動禁止解除速度は、例えば、アクチュエータ27を駆動してシフトレンジを切り換えても不具合(例えば車輪のロックや自動変速機12の破損等)が発生しない車速の上限値又はそれよりも少し低い値に設定されている。また、シフトレンジの切り換えの許可/禁止を判定するためのシフト切換許可判定速度(図5参照)が設定されている場合には、そのシフト切換許可速度(例えば2〜3km/h)よりも少し高い値(例えば4〜5km/h)に設定されている。
この駆動判定部39で、アクチュエータ27の駆動禁止と判定した場合(アクチュエータ27の駆動許可と判定していない場合)には、駆動判定部39から駆動禁止信号を出力して、駆動禁止装置36に設けられた第1の駆動禁止装置36Aでアクチュエータ27の駆動を禁止する。
この第1の駆動禁止装置36Aは、駆動判定部39から駆動禁止信号が入力されたときに、アクチュエータ27(電動モータ29)への電源供給を遮断(オフ)するリレーで構成されている。或は、第1の駆動禁止装置36Aは、駆動判定部39から駆動禁止信号が入力されたときに、駆動回路38を構成するMOSFET(つまり電動モータ29の通電を制御するMOSFET)のゲートをオフ状態(例えばゲート電圧をローレベル)にするゲートオフ回路で構成しても良い。このように、第1の駆動禁止装置36Aをバイワイヤ制御回路34とは独立したハードウエア(リレー又はゲートオフ回路)で構成することで、バイワイヤ制御回路34の故障時でも第1の駆動禁止装置36Aが正常に動作できるようになっている。また、第1の駆動禁止装置36Aがリレーで構成されている場合、リレーをオフしてアクチュエータ27への電源供給を遮断することで、電力消費量を抑えることができる。
一方、駆動判定部39で、アクチュエータ27の駆動許可と判定した場合には、駆動判定部39から駆動許可信号を出力して、アクチュエータ27の駆動を許可する(第1の駆動禁止装置36Aによるアクチュエータ27の駆動禁止を解除する)。
また、バイワイヤ制御回路34は、ダイアグ部40で、第1〜第3の監視を行う。
第1の監視では、車速が駆動禁止解除速度よりも高いとき(つまりアクチュエータ27の駆動を禁止しているとき)に駆動回路38が作動している場合に異常と判定する。
第2の監視では、第1の駆動禁止装置36Aがリレーで構成されている場合には、リレーオフ指令時に電動モータ29の端子電圧がハイレベルの場合に異常と判定する。また、第1の駆動禁止装置36Aがゲートオフ回路で構成されている場合には、MOSFETのゲートオン指令時にMOSFETのゲートがオフ状態の場合に異常と判定する。又は電動モータ29のオン指令時に電動モータ29の端子電圧がローレベルの場合に異常と判定する。
第3の監視では、後述する第2の駆動禁止装置36Bがリレーで構成されている場合には、リレーオフ指令時に電動モータ29の端子電圧がハイレベルの場合に異常と判定する。また、第2の駆動禁止装置36Bがゲートオフ回路で構成されている場合には、MOSFETのゲートオン指令時にMOSFETのゲートがオフ状態の場合に異常と判定する。又は電動モータ29のオン指令時に電動モータ29の端子電圧がローレベルの場合に異常と判定する。
このダイアグ部40では、第1〜第3の監視のいずれか一つでも異常と判定した場合には、フェールセーフ出力部41からフェールセーフ信号を出力して、駆動禁止装置36に設けられた第2の駆動禁止装置36Bでアクチュエータ27の駆動を禁止する。
この第2の駆動禁止装置36Bは、フェールセーフ出力部41からフェールセーフ信号が入力されたときに、アクチュエータ27(電動モータ29)への電源供給を遮断(オフ)するリレーで構成されている。或は、第2の駆動禁止装置36Bは、フェールセーフ出力部41からフェールセーフ信号が入力されたときに、駆動回路38を構成するMOSFETのゲートをオフ状態にするゲートオフ回路で構成しても良い。このように、第2の駆動禁止装置36Bをバイワイヤ制御回路34とは独立したハードウエア(リレー又はゲートオフ回路)で構成することで、バイワイヤ制御回路34の故障時でも第2の駆動禁止装置36Bが正常に動作できるようになっている。また、第2の駆動禁止装置36Bがリレーで構成されている場合、リレーをオフしてアクチュエータ27への電源供給を遮断することで、電力消費量を抑えることができる。
更に、バイワイヤ制御回路34とは別の回路として設けられた監視回路35で、第4及び第5の監視を行う。
第4の監視では、バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39の異常診断(例えば、ROMチェック、RAMチェック、FLOWチェック、INSTチェック等)を行って、バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39が正常に動作しているか否かを監視する。
第5の監視では、バイワイヤ制御回路34のダイアグ部40の異常診断(例えば、ROMチェック、RAMチェック、FLOWチェック、INSTチェック等)を行って、バイワイヤ制御回路34のダイアグ部40が正常に動作しているか否かを監視する。
この監視回路35で、バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39の異常(駆動判定部39が正常に動作していない)と判定した場合又はバイワイヤ制御回路34のダイアグ部40の異常(ダイアグ部40が正常に動作していない)と判定した場合には、フェールセーフ出力部41からフェールセーフ信号を出力して、駆動禁止装置36に設けられた第2の駆動禁止装置36Bでアクチュエータ27の駆動を禁止する。
以下、SBW−ECU23のバイワイヤ制御回路34で実行する図3の駆動判定ルーチン及び監視回路35で実行する図4の監視ルーチンの処理内容を説明する。
[駆動判定ルーチン]
図3に示す駆動判定ルーチンは、SBW−ECU23の電源オン期間中にバイワイヤ制御回路34により所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、車速センサ42から出力される車速信号に基づいて車速を検出した後、ステップ102に進み、車速が駆動禁止解除速度以下であるか否かを判定する。
このステップ102で、車速が駆動禁止解除速度よりも高いと判定された場合には、ステップ103に進み、アクチュエータ27の駆動禁止と判定して、第1の駆動禁止装置36Aでアクチュエータ27の駆動を禁止する。
一方、上記ステップ102で、車速が駆動禁止解除速度以下であると判定された場合には、ステップ104に進み、アクチュエータ27の駆動許可と判定して、アクチュエータ27の駆動を許可する(第1の駆動禁止装置36Aによるアクチュエータ27の駆動禁止を解除する)。
[監視ルーチン]
図4に示す監視ルーチンは、SBW−ECU23の電源オン期間中に監視回路35により所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、バイワイヤ制御回路34が正常に動作しているか否かを監視する。この場合、バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39の異常診断(例えば、ROMチェック、RAMチェック、FLOWチェック、INSTチェック等)を行って、バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39が正常に動作しているか否かを監視する。更に、バイワイヤ制御回路34のダイアグ部40の異常診断(例えば、ROMチェック、RAMチェック、FLOWチェック、INSTチェック等)を行って、バイワイヤ制御回路34のダイアグ部40が正常に動作しているか否かを監視する。
この後、ステップ202に進み、上記ステップ201の判定結果に基づいてバイワイヤ制御回路34が正常である(バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39とダイアグ部40が両方とも正常に動作している)か否かを判定する。
このステップ202で、バイワイヤ制御回路34が正常である(バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39とダイアグ部40が両方とも正常に動作している)と判定された場合には、そのまま本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ202で、バイワイヤ制御回路34が正常ではない(バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39とダイアグ部40のうちの少なくとも一方が正常に動作していない)と判定された場合には、ステップ203に進み、第2の駆動禁止装置36Bでアクチュエータ27の駆動を禁止する。
以上説明した本実施例1では、バイワイヤ制御回路34の駆動判定部39で、車速に基づいてアクチュエータ27の駆動許可/駆動禁止の判定を行い、アクチュエータ27の駆動許可と判定していない場合(アクチュエータ27の駆動禁止と判定した場合)には、駆動禁止装置36(第1の駆動禁止装置36A)でアクチュエータ27の駆動を禁止する。更に、バイワイヤ制御回路34とは別の回路として設けられた監視回路35で、バイワイヤ制御回路34が正常に動作しているか否かを監視し、バイワイヤ制御回路34が正常に動作していないと判定した場合には、駆動禁止装置36(第2の駆動禁止装置36B)でアクチュエータ27の駆動を禁止する。
このようにすれば、バイワイヤ制御回路34の正常時でも駆動判定部39でアクチュエータ27の駆動許可と判定するまではアクチュエータ27の駆動を禁止した状態にしておくことができる。更に、駆動判定部39でアクチュエータ27の駆動許可と判定していても監視回路35でバイワイヤ制御回路34が正常に動作していないと判定した場合にはアクチュエータ27の駆動を禁止することができる。これにより、バイワイヤ制御回路34(駆動判定部39)と監視回路35の両方でアクチュエータ27の駆動を禁止することができて、システム異常時(例えばノイズや電源電圧低下等による異常信号の発生時等)に意図せずシフトレンジが切り換わることを防止することができ、安全性を向上させることができる。
図5のタイムチャートを用いて本実施例1のアクチュエータ27の駆動判定(駆動許可/駆動禁止の判定)の実行例を説明する。
車速が駆動禁止解除速度よりも高いときには、アクチュエータ27の駆動禁止と判定して、第1の駆動禁止装置36Aでアクチュエータ27の駆動を禁止する。その後、車速が低下して駆動禁止解除速度以下になった時点t1 で、アクチュエータ27の駆動許可と判定して、第1の駆動禁止装置36Aによるアクチュエータ27の駆動禁止を解除する。この際、第1の駆動禁止装置36A(例えばリレー)の応答遅れにより、アクチュエータ27の駆動許可と判定してから、実際に第1の駆動禁止装置36Aのリレーがオンに切り換わってアクチュエータ27の駆動禁止が解除された状態(アクチュエータ27を駆動可能な状態)になるまでには時間遅れが生じる。
このため、図5に破線で示す比較例のように、運転者のシフトレンジ切換要求が発生した時点t2 で、アクチュエータ27の駆動許可と判定して、第1の駆動禁止装置36Aによるアクチュエータ27の駆動禁止を解除するシステムでは、第1の駆動禁止装置36A(例えばリレー)の応答遅れにより、運転者のシフトレンジ切換要求が発生してから、実際にアクチュエータ27の駆動禁止が解除された状態になって、シフトレンジの切り換え(アクチュエータ27の駆動)が開始されるまでには時間遅れが生じる。
これに対して、本実施例1では、運転者のシフトレンジ切換要求が発生する前に、車速が駆動禁止解除速度以下になった時点t1 で、アクチュエータ27の駆動許可と判定して、第1の駆動禁止装置36Aによるアクチュエータ27の駆動禁止を解除するため、運転者のシフトレンジ切換要求が発生する前に、アクチュエータ27の駆動禁止が解除された状態にしておくことが可能となる。これにより、運転者のシフトレンジ切換要求に対して応答良くシフトレンジを切り換える(アクチュエータ27を駆動する)ことができ、シフトフィーリングを改善することができる。
その後、車速が上昇して駆動禁止解除速度よりも高くなった時点t3 で、アクチュエータ27の駆動禁止と判定して、第1の駆動禁止装置36Aでアクチュエータ27の駆動を禁止する。これにより、アクチュエータ27を駆動してシフトレンジを切り換えると不具合が発生する可能性がある車速領域で、意図せずシフトレンジが切り換わることを防止することができる。
また、本実施例1では、駆動禁止装置36(第1及び第2の駆動禁止装置36A,36B)をバイワイヤ制御回路34とは独立したハードウエア(リレー又はゲートオフ回路)で構成することで、バイワイヤ制御回路34の故障時でも駆動禁止装置36が正常に動作できるようにしたので、バイワイヤ制御回路34の故障時でも駆動禁止装置36を正常に動作させてアクチュエータ27の駆動を禁止することができる。
また、本実施例1では、SBW−ECU23のバイワイヤ制御回路34に駆動判定部39としての機能を備えるようにしたので、バイワイヤ制御回路34とは別の制御回路(例えばエンジンECU18の制御回路やAT−ECU22の制御回路)の仕様変更等を行う必要がなく、バイワイヤ制御回路34の仕様変更等だけで済み、本発明を容易に実現することができる。
次に、図6を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図6に示すように、SBW−ECU23のバイワイヤ制御回路34とは別の制御回路に駆動判定部39としての機能が備えられている。具体的には、AT−ECU22の変速制御回路44に駆動判定部39としての機能が備えられている。AT−ECU22の変速制御回路44は、駆動判定部39で、車速に基づいてアクチュエータ27の駆動許可/駆動禁止の判定を行い、アクチュエータ27の駆動禁止と判定した場合(アクチュエータ27の駆動許可と判定していない場合)には、第1の駆動禁止装置36Aでアクチュエータ27の駆動を禁止する。
また、AT−ECU22の変速制御回路44は、ダイアグ部45で、第4の監視を行う。この第4の監視では、変速制御回路44の駆動判定部39の異常診断(例えば、ROMチェック、RAMチェック、FLOWチェック、INSTチェック等)を行って、変速制御回路44の駆動判定部39が正常に動作しているか否かを監視する。
このダイアグ部45で、変速制御回路44の駆動判定部39の異常(駆動判定部39が正常に動作していない)と判定した場合には、フェールセーフ出力部46からフェールセーフ信号を出力して、自動変速機12をニュートラル状態にする又は第2の駆動禁止装置36Bでアクチュエータ27の駆動を禁止する。
以上説明した本実施例2では、SBW−ECU23のバイワイヤ制御回路34とは別の制御回路(AT−ECU22の変速制御回路44)に駆動判定部39としての機能を備えるようにしたので、バイワイヤ制御回路34の異常時でも、駆動判定部39でアクチュエータ27の駆動許可/駆動禁止の判定を正常に行うことができ、駆動判定部39の信頼性を向上させることができる。
尚、上記実施例2では、AT−ECU22の変速制御回路44に駆動判定部39としての機能を備えるようにしたが、これに限定されず、例えば、エンジンECU21の制御回路に駆動判定部39としての機能を備えるようにしても良い。
また、上記各実施例1,2では、車速センサ42の出力信号(車速信号)に基づいて車速を検出するようにしたが、これに限定されず、例えば、ブレーキのオン/オフ(又はブレーキ操作量)を検出するブレーキスイッチ(又はブレーキセンサ)の出力信号(ブレーキ信号)、エンジン回転速度に応じた信号(エンジン回転速度信号)、ナビゲーション装置で演算される車両位置信号、自動変速機12のギヤ位置(変速段)に応じた信号(ギヤ位置信号)等のうちの少なくとも一つに基づいて車速を推定(算出)するようにしても良い。このようにすれば、車速を精度良く推定して、車速が駆動禁止解除速度以下であるか否かを簡単に判定することができる。
また、上記各実施例1,2では、駆動禁止装置36を、二つの装置(第1の駆動禁止装置36Aと第2の駆動禁止装置36B)で構成したが、これに限定されず、共通の一つの装置で構成しても良い。更に、駆動禁止装置36は、リレーやゲートオフ回路に限定されず、例えば、アクチュエータ27又は電動モータ29の動作を機械的にロックする手段としても良い。
12…自動変速機、16…レンジ切換装置、23…SBW−ECU、27…アクチュエータ、29…電動モータ、34…バイワイヤ制御回路、35…監視回路、36…駆動禁止装置(禁止手段)、39…駆動判定部(駆動判定手段)、44…変速制御回路

Claims (6)

  1. 車両に搭載されたレンジ切換装置(16)の駆動源となるアクチュエータ(27)と、前記アクチュエータ(27)を電気的に制御するバイワイヤ制御回路(34)とを備えたアクチュエータ制御装置において、
    前記バイワイヤ制御回路(34)とは別の回路として設けられて前記バイワイヤ制御回路(34)が正常に動作しているか否かを監視する監視回路(35)と、
    車速が所定値よりも高いときに前記アクチュエータ(27)の駆動禁止と判定し、前記車速が前記所定値以下のときに前記アクチュエータ(27)の駆動許可と判定する駆動判定手段(39)と、
    前記駆動判定手段(39)で前記アクチュエータ(27)の駆動許可と判定していない場合に前記アクチュエータ(27)の駆動を禁止すると共に前記監視回路(35)で前記バイワイヤ制御回路(34)が正常に動作していないと判定した場合に前記アクチュエータ(27)の駆動を禁止する禁止手段(36)と
    を備え
    前記車速が前記所定値以下になった場合には、シフトレンジ切換要求が発生する前に、前記駆動判定手段(39)により前記アクチュエータ(27)の駆動許可と判定して前記禁止手段(36)による前記アクチュエータ(27)の駆動禁止を解除し、前記車速が前記所定値よりも高くなった場合には、前記シフトレンジ切換要求が発生する前に、前記駆動判定手段(39)により前記アクチュエータ(27)の駆動禁止と判定して前記禁止手段(36)により前記アクチュエータ(27)の駆動を禁止することを特徴とするアクチュエータ制御装置。
  2. 前記バイワイヤ制御回路(34)は、前記アクチュエータ(27)の駆動禁止が解除された状態において前記車速が前記所定値よりも低い第2の所定値以下で且つ前記シフトレンジ切換要求があった際に、前記アクチュエータ(27)を駆動してシフトレンジを切り換えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ制御装置。
  3. 前記駆動判定手段(39)は、車速信号、ブレーキ信号、エンジン回転速度信号、車両位置信号、ギヤ位置信号のうちの少なくとも一つに基づいて前記車速を検出又は推定することを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ制御装置。
  4. 前記禁止手段(36)は、前記バイワイヤ制御回路(34)の故障時でも正常に動作可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアクチュエータ制御装置。
  5. 前記バイワイヤ制御回路(34)に前記駆動判定手段(39)としての機能が備えられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のアクチュエータ制御装置。
  6. 前記バイワイヤ制御回路(34)とは別の制御回路(44)に前記駆動判定手段(39)としての機能が備えられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のアクチュエータ制御装置。
JP2013137604A 2013-05-07 2013-06-28 アクチュエータ制御装置 Expired - Fee Related JP5846394B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137604A JP5846394B2 (ja) 2013-06-28 2013-06-28 アクチュエータ制御装置
US14/265,452 US9156475B2 (en) 2013-05-07 2014-04-30 Actuator control apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013137604A JP5846394B2 (ja) 2013-06-28 2013-06-28 アクチュエータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015010678A JP2015010678A (ja) 2015-01-19
JP5846394B2 true JP5846394B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=52304013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013137604A Expired - Fee Related JP5846394B2 (ja) 2013-05-07 2013-06-28 アクチュエータ制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5846394B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015225617A1 (de) * 2015-02-06 2016-08-11 Robert Bosch Gmbh Verfahren zur Überwachung eines Drive-by-Wire-Systems eines Kraftfahrzeugs
JP7340146B2 (ja) * 2019-11-08 2023-09-07 マツダ株式会社 自動変速機の制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006336691A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Denso Corp 車両制御システム
JP4624857B2 (ja) * 2005-05-31 2011-02-02 株式会社デンソー 車両制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015010678A (ja) 2015-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7349770B2 (en) Vehicle control system
JP4320647B2 (ja) 車両制御システム
JP4535174B2 (ja) 車両の制御装置および制御方法
US9156475B2 (en) Actuator control apparatus
US7416514B2 (en) Method and system for controlling at least one actuator in the drive train of a motor vehicle
JP5811507B2 (ja) レンジ切換装置の異常診断装置
JP2013199963A (ja) シフトバイワイヤ制御システム
WO2016139904A1 (ja) レンジ切換制御装置
JP2008290622A (ja) シフト切換装置
JP2007009946A (ja) 車両制御システム
JP5626374B2 (ja) 車両の制御装置
JP5981972B2 (ja) シフトバイワイヤ制御装置
WO2012111067A1 (ja) 車両の制御装置
JP2008184985A (ja) レンジ切換機構の制御装置
JP2010112524A (ja) シフトセレクトシステム
JP5835629B2 (ja) アクチュエータ制御装置
JP5846394B2 (ja) アクチュエータ制御装置
US9611932B2 (en) Control apparatus and control method for vehicle
JP2021131114A (ja) 車両制御システム
JP5861991B2 (ja) 車両の制御装置
JP2006336679A (ja) 車両制御システム
JP6626585B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP6834876B2 (ja) 車両のシフトレンジ切替装置
JP2009121516A (ja) シフト切換機構の異常判定装置
JP2015106954A (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141030

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151110

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5846394

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees