JP2007005436A - ダイシング用粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 エキスパンド工程の際の破断を完全に防止することが可能なダイシング用粘着シート、それを用いた被切断体の加工方法及びその方法により得られる被切断体小片を提供する。
【解決手段】 基材1の少なくとも片面に粘着剤層2を有して構成され、被切断体の加工の際に用いるダイシング用粘着シート11であって、前記基材1の引張弾性率が50〜250MPaであり、破断伸度が200%以上であり、下記式で表される耐切込度が2.5以上であることを特徴とする。
【数1】
Figure 2007005436

【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイシング用粘着シート、それを用いた被切断体の加工方法及びその方法により得られる被切断体小片に関する。
従来、シリコン、ガリウム、砒素等を材料とする半導体ウエハは、大径の状態で製造された後、素子小片に切断分離(ダイシング)され、更にマウント工程に移される。その際、半導体ウエハはダイシング用粘着シート(以下、「粘着シート」と言う)に貼付され保持された状態でダイシング工程、洗浄工程、エキスパンド工程、ピックアップ工程、マウント工程の各工程が施される。前記粘着シートとしては、プラスチックフィルムからなる基材上にアクリル系粘着剤等を塗布し、厚みが1〜200μm程度の粘着剤層を形成してなるものが一般的に用いられている。
前記ダイシング工程では、回転しながら移動する丸刃によって半導体ウエハが切断され、半導体チップの形成が行われる。当該工程に於いては、半導体ウエハを保持する粘着シートの基材内部まで切込みを行なうフルカットと呼ばれる切断方式が主流となってきている。
前記エキスパンド工程では、十分なチップ間隔を確保して、その後に行われる半導体チップのピックアップを容易に行うことを目的として、粘着シートの拡張が行われる。しかし、フルカットによる切断方法では、粘着シートの内部まで切込みが行なわれている為、粘着シートを大きく拡張しようとすると、粘着シートがその切込み部分から破断することがあった。その結果、ピックアップ工程に於いて半導体チップをピックアップすることが出来なくなってしまい、作業性及び歩留りを著しく低下させるという問題があった。
前記問題を回避する為、従来の粘着シートに於いては、ポリ塩化ビニルからなる基材フィルムを用いてきた。しかし、その様な粘着シートは、半導体ウエハに貼付した状態で長期間保管されると、塩化ビニルに含まれる可塑剤等の添加剤が粘着剤層に移動し、粘着特性の低下を招来する。その結果、ダイシングの際のチップ飛びやピックアップの際の剥離不良を生じることがあった。
粘着シートに於ける粘着特性の経時変化を解決する為、例えば、下記特許文献1には、基材フィルムとしてエチレン・メチルメタアクリレート共重合体フィルムを用いたウエハ貼着用粘着シートが開示されている。また、下記特許文献2には、基材フィルムとして無延伸ポリプロピレン層を有するものを用いたウエハ貼着用粘着シートが開示されている。しかし、これらの先行技術は、何れもエキスパンド工程に於ける作業性について考慮していない。また、これらの先行技術に開示されている各ウエハ貼着用粘着シートを用いて半導体ウエハの加工を行うと、実際にエキスパンド工程に於いてウエハ貼着用粘着シートの破断が発生した。
また、下記特許文献3では、基材シートと、その片側表面上に設けた粘着剤層とを含むダイシングテープであって、粘着剤層と接触する上部層と、その上部層の下に設けた中間層と、その中間層の下に設けた下部層とからなる基材シートを備えたダイシングテープが開示されている。また、当該ダイシングテープに於いては、弾性率と層厚との積によって表す抗伸張性(引張弾性率(ヤング率)と厚みの積)に関して、上部層の抗伸張性(A)と、中間層の抗伸張性(B)と、下部層の抗伸張性(C)とが、B<A≦Cの関係を満足する旨が記載されている。特許文献3によれば、ダイシングに於けるエキスパンド工程に於いて、粘着剤の弾性率の影響を受けずに、均一でかつ充分にダイシングラインの間隔を拡げることができると共に、ダイシングラインに於ける破断が生じにくいことが記載されている。しかしながら、前記構成のダイシングテープであっても、基材フィルムを構成する各層の破断伸度が十分で無かったり、引張弾性率に比較して破断強度が十分に大きくなかったりする場合には、エキスパンド工程に於いてダイシングテープの破断が生じることもある。即ち、前記構成のダイシングテープであってもエキスパンド工程の際の破断の防止が不十分である。
特開平5−156214号公報 特開平11−43656号公報 特開2000−124169号公報
本発明は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、エキスパンド工程の際の破断を完全に防止することが可能なダイシング用粘着シート、それを用いた被切断体の加工方法及びその方法により得られる被切断体小片を提供することにある。
本願発明者等は、前記従来の問題点を解決すべく、ダイシング用粘着シート、それを用いた被切断体の加工方法及びその方法により得られる被切断体小片について検討した。その結果、基材の引張物性値を所定の範囲内に制御することにより、従来のダイシング用粘着シートでは不十分であったエキスパンド工程の際の破断を完全に防止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明に係るダイシング用粘着シートは、前記の課題を解決する為に、基材の少なくとも片面に粘着剤層を有して構成され、被切断体の加工の際に用いるダイシング用粘着シートであって、前記基材の引張弾性率が50〜250MPaであり、破断伸度が200%以上であり、下記式で表される耐切込度が2.5以上であることを特徴とする。
Figure 2007005436
本発明に於いては、前記基材の降伏点伸度が30%以上であることが好ましい。ここで、基材の降伏点伸度は所定の条件下でJIS K 7162に準拠した引張試験により得られたS−S曲線に於ける降伏点から読み取ったものである。
また、本発明に於いては、前記基材が、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、アクリル樹脂及びポリエステル系熱可塑性エラストマーからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含有することが好ましい。
また、本発明に於いては、前記粘着剤層の厚みが1μm以上であり、かつ、前記基材の厚みの1/3以下であることが好ましい。
また、本発明に於いては、前記粘着剤層が放射線硬化型粘着剤を含み構成されていることが好ましい。
また、本発明に係る被切断体の加工方法は、前記の課題を解決する為に、請求項1〜5の何れか1項に記載のダイシング用粘着シートを被切断体に貼り付ける工程と、前記被切断体を切断して被切断体小片を形成する工程であって、該切断を該被切断体側から前記ダイシング用粘着シートの基材まで行なう工程と、前記ダイシング用粘着シートを拡張させて、該ダイシング用粘着シートに接着固定されている各被切断体小片の間隔を広げる工程と、前記粘着剤層付きの被切断体小片を前記基材から剥離する工程とを有することを特徴とする。
前記方法に於いては、前記被切断体として半導体素子を使用することができる。
また、本発明に係る被切断体小片は、前記の課題を解決する為に、に記載の被切断体の加工方法により作製されたことを特徴とする。
本発明によれば、基材の引張弾性率を50〜250MPaにし、破断伸度を200%以上にし、かつ、耐切込度を2.5以上にすることにより、例えばダイシング用粘着シートに切り込みが入れられたときにも、エキスパンドを行う際に該ダイシング用粘着シートが破断するのを防止する。その結果、被切断体小片のピックアップを良好に行うことができ、作業性及び歩留まりの向上が図れる。
本発明について、図を参照しながら以下に説明する。本発明のダイシング用粘着シート11は、図1に示すように、基材フィルム(基材)1の少なくとも片面に粘着剤層2を有する構成である。本願発明者等は、基材フィルム1の物性と、被切断体としての半導体ウエハ(半導体素子)をダイシングする際のダイシング条件及びダイシング用粘着シートをエキスパンドする際のエキスパンド条件とについて検討を行ない、ダイシング用粘着シート11の破断が起こるメカニズムを解明した。先ず、基材フィルム1を引張試験機で引張試験を行ない、引張伸度及び引張強度について測定した。その結果、例えば図2に示すStrain−Strengthカーブ(以下、「S−S曲線」と言う)が得られた。図1は、引張伸度と引張強度との関係を示すグラフである。基材フィルム1は、引張り荷重の付加により拡張されると、図2のS−S曲線に於ける破断強度及び破断伸度で示される点で破断する。エキスパンドの際に発生するダイシング後のダイシング用粘着シート11の破断も、前記基材フィルム1の破断により生じるものである。
ダイシング用粘着シート11のエキスパンドは、例えば図3(a)及び3(b)に示すようにして行われる。同図(a)は、半導体ウエハに貼付されたダイシング用粘着シート11のエキスパンドの様子を示す説明図であり、同図(b)は複数の半導体チップ(被切断体小片)及びダイシングリングがダイシング用粘着シート11に接着固定されている様子を示す平面図である。ダイシング用粘着シート11には、半導体ウエハをダイシングしたことにより形成された複数の半導体チップ12が接着固定されている。また、各半導体チップ12の形成領域の外側には、複数の半導体チップ12が接着固定されている領域から所定の領域を介してダイシングリング13が、ダイシング用粘着シート11に接着固定されている。エキスパンドは、必要に応じてダイシング用粘着シート11に放射線を照射した後、従来公知のエキスパンド装置を用いて行う。エキスパンド装置は、ダイシングリング13を介してダイシング用粘着シート11を下方に押し下げることが可能なドーナツ状の外リング14と、該外リング14よりも径が小さくダイシング用粘着シート11を支持する内リング15とを有している。
エキスパンドは、次の通りにして行われる。先ず、外リング14は、ダイシング用粘着シート11が介挿可能な程度に、内リング15の上方に十分な距離をおいて位置させる。次に、外リング14と内リング15との間に、半導体チップ12及びダイシングリング13が接着固定されたダイシング用粘着シート11を介挿させる。このとき、半導体チップ12が接着固定されている領域が、内リング15の中央部に位置する様にセットする。その後、外リング14が、内リング15に沿って下方へ移動し、同時にダイシングリング13を押し下げる。ダイシングリング13が押し下げられることで、ダイシング用粘着シート11はダイシングリングと内リングの高度差によって、引き伸ばされエキスパンドが行なわれる。エキスパンドの目的は、ピックアップの際に半導体チップ12同士が接触して破損するのを防ぐことにある。
ダイシングによって形成された各半導体チップ12の隙間(以下、「ダイシングストリート」と言う)16は、ダイシングブレード(刃)の厚みにもよるが、15〜60μmが一般的である(図4(a)参照)。その様な半導体チップ12が接着固定されたダイシング用粘着シート11がエキスパンドされると、ダイシングストリート16の幅は100〜500μm程度まで拡張される(図4(b)参照)。エキスパンドの際の、外リング14の内リング15に対する引落し量は、ダイシングリング内径、半導体ウエハのサイズ、半導体チップ12のサイズ、ダイシングストリート数等によって適宜調整される。例えば、従来のエキスパンド装置を用いて、半導体ウエハとしての半導体ウエハを加工する場合、引落し量は一般的には2〜15mm、より好ましくは5〜10mm程度に設定される。引落し量は、半導体チップサイズやダイシングストリート数、生産性等に応じて適宜設定され得る。
エキスパンドの際にダイシング用粘着シート11に於いて拡張する領域は、ダイシングストリート16や、ダイシングリング13と半導体チップ12との間の領域等、半導体チップ12が貼付されていない領域に限定される。各半導体チップ12が接着され固定されている領域は、拡張されない。
半導体ウエハのダイシングの際には、切込みは、例えばダイシング用粘着シート11の基材フィルム1に対してその厚みの1/4〜1/2程度の深さまで行なわれている。エキスパンドの際には、先ず初めにダイシングストリート16の部分がV字型に開き拡張する。しかし、ダイシングストリート16の部分が拡張するだけでは、各半導体チップ12の隙間を十分な間隔にすることは難しい。従って、前記の間隔が十分に広がるまで、更にダイシング用粘着シート11の拡張が続けられる。ここで、ダイシングストリート16がエキスパンドによる拡張に十分に対応できるだけの破断伸度を有していない場合、ダイシング用粘着シート11は当該ダイシングストリート16の部分で破断する。
また、基材フィルム1の破断伸度を増大させ、前記の拡張に十分に対応させたとしても、エキスパンドを行う際には、チップサイズ、ダイシングストリート数等の異なる数種の半導体ウエハを処理する都合上、場合によって、ダイシングストリート16が所定の幅になった後も拡張が行なわれることがある。当該拡張が行われる場合に於いても、ダイシングストリート16の部分だけで対応しようとすると、更に数倍〜数十倍の破断伸度が必要になる。従って、一般的なプラスチックフィルムからなる基材フィルムでは、その対応が困難である。
ここで発明者らは、図1に例示するS−S曲線に着目し、ダイシングストリート16が破断に至る前に、ダイシング用粘着シート11の半導体ウエハ外周部に於ける領域が拡張するような強度バランスとすることで、ダイシング用粘着シート11の破断を完全に防止できる方法を見出した。即ち、本発明に於いては、先ず、基材フィルム1の破断伸度を200%以上、好ましくは400%以上にする。更に、基材フィルム1の耐切込度を2.5以上、好ましくは3以上にする。これにより、ダイシングストリート16が破断に至る前に、ダイシング用粘着シート11の半導体ウエハ外周部に於ける領域が拡張するような強度バランスを可能にする。破断伸度の値は、例えば製膜時に生じる分子配向を制御することにより、前記範囲内で増大又は減少させることが可能である。また、破断伸度はMD方向、及びTD方向のそれぞれに於いて前記数値範囲内に入ることが好ましい。
基材フィルム1の耐切込度とは、切込み深さに対する基材フィルム1のエキスパンド耐性を示す指標であり、下記式により求めることができる。例えば、耐切込度はその逆数分の一までの切り残しに耐えることを意味する。仮に耐切込度が3であれば、基材フィルム1を1/3切り残す、即ち基材フィルム1に対してその厚みの2/3まで切り込んでも十分にエキスパンドに耐えることを示すものである。
Figure 2007005436
本発明に於いて基材フィルム1の耐切込度を2.5以上にするのは、次の理由による。即ち、基材フィルム1が破断に至る引張強度が、ダイシング用粘着シート11に於ける半導体ウエハ外周部での領域を引張伸度30%で拡張する為に必要な引張強度を上回っていれば、基材フィルム1の破断を防止することは可能である。このことは、例えば基材フィルム1の厚みの1/4〜1/2程度の深さまで切込みが行なわれているダイシングストリート16の部分に於いても、同様である。換言すると、切込みが行なわれていない状態での破断強度の3/4〜1/2の値が、引張伸度30%で拡張したときの引張強度を上回っている必要がある。よって、切込み深さの誤差等も考慮し、破断強度が引張伸度30%で拡張したときの引張強度の2.5倍以上、好ましくは3倍以上であればよいことになる。即ち、本発明に於いては、基材フィルム1の耐切込度を2.5以上、好ましくは3以上にする。尚、耐切込度はMD方向、及びTD方向のそれぞれに於いて前記数値範囲内に入ることが好ましい。
また、本発明に於いて基材フィルム1の引張弾性率を50〜250MPa、好ましくは80〜150MPaとする。引張弾性率を50〜250MPaの範囲内にすることにより、良好にピックアップをすることができる。更に、引張弾性率を前記数値範囲内にすると共に、基材フィルム1の降伏点伸度を30%以上として引張伸度0〜30%未満の間での拡張に於いて降伏点を有さない基材フィルムを用いることが好ましい。これにより、エキスパンドの際にダイシングストリート16の拡張に伴い、半導体ウエハ外周部も除々に拡張させることが可能になる。尚、引張弾性率の値は、例えば、基材フィルム1を構成する樹脂の分子構造(ハードセグメント、ソフトセグメント比等)を調整することにより、前記範囲内で増大又は減少させることが可能である。また、引張弾性率はMD方向、及びTD方向のそれぞれに於いて前記数値範囲内に入ることが好ましい。基材フィルム1の降伏点伸度は、所定の条件下でJIS K 7162に準拠した引張試験により得られたS−S曲線に於ける降伏点から読み取ったものである。降伏点伸度の値は、例えば引張弾性率と同様、基材フィルム1を構成する樹脂の分子構造を調整することにより、前記範囲内で増大又は減少させることが可能である。また、降伏点伸度はMD方向、又はTD方向の何れかに於いて30%以上であればよい。
前記基材フィルム1としては、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、アクリル樹脂、及びポリエステル系熱可塑性エラストマーからなる群より選ばれる少なくとも1種の重合体を含有することが好ましい。前記重合体の含有量としては、1種類しか含有しない場合は、基材フィルム1全体に占める割合が30wt%以上であることが好ましい。また、前記重合体を複数種用いる場合は、それらの含有量の合計が基材フィルム1全体に占める割合の30wt%以上とするのが好ましい。
前記ポリプロピレン系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、プロピレン−SEBS共重合体、プロピレン−SEPS共重合体、プロピレン−EPR共重合体等が挙げられる。前記アクリル樹脂としては、メタアクリル樹脂、各種アクリル酸エステルの共重合体等が挙げられる。前記ポリエステル系熱可塑性エラストマーとしては、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)−PE(ポリエーテル)−PBTで構成されるTPEE(サーモプラスティックエステルエラストマー)等が挙げられる。
基材フィルム1は単層、多層の何れの積層構造でもよい。多層構造とする場合には、奇数層からなるものが好ましい。更に、奇数層とする場合には、その中央層を中心として、同様の物性値、構成材料等からなる層が両側に対照となる様に積層された対照構造のものがより好ましい。尚、粘着剤層2が放射線硬化型の場合にはX線、紫外線、電子線等の放射線を少なくとも一部透過するものを用いるのが好ましい。
基材フィルム1中には、鉱油等の軟化剤、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、マイカ、クレー等の充填剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、分散剤、中和剤、着色剤等の各種添加剤が必要に応じて配合されてもよい。また、必要に応じて帯電防止剤や着色剤等を塗布してもよい。
基材フィルム1の厚さは、特に制限されず適宜に決定できるが、一般的には10〜300μm、好ましくは50〜200μm程度である。
また、基材フィルム1は、無延伸で用いてもよく、必要に応じて一軸又は二軸の延伸処理を施してもよい。この様にして製造された基材フィルム1の表面には、必要に応じてマット処理、コロナ放電処理、プライマー処理、架橋処理等の慣用の物理的又は化学的処理を施すことが出来る。
基材フィルム1の製膜方法としては、従来公知の方法を採用することができる。具体的には、例えば、カレンダー製膜、キャスティング製膜、インフレーション押出し、Tダイ押出し等を好適に用いることが出来る。また、基材フィルム1が多層フィルムからなる場合、その基材フィルム1の製膜方法としては、例えば共押出し法、ドライラミネート法等の慣用のフィルム積層法を用いることができる。
粘着剤層2は、公知乃至慣用の粘着剤を使用することができる。この様な粘着剤は、何ら制限されるものではないが、例えばゴム系、アクリル系、シリコーン系、ポリエステル系、ポリ酢酸ビニル系等の各種粘着剤が用いられる。
前記粘着剤としてはアクリル系粘着剤が好ましい。アクリル系粘着剤のベースポリマーであるアクリル系ポリマーは、通常、(メタ)アクリル酸アルキルの重合体又は共重合性モノマーとの共重合体が用いられる。アクリル系ポリマーの主モノマーとしては、そのホモポリマーのガラス転移温度が20℃以下の(メタ)アクリル酸アルキルが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルのアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、ブチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、イソノニル基等が挙げられる。また、前記共重合性モノマーとしては、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル(例えばヒドロキシエチルエステル、ヒドロキシブチルエステル、ヒドロキシヘキシルエステル等)、(メタ)アクリル酸グリシジルエステル、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリル酸N−ヒドロキシメチルアミド、(メタ)アクリル酸アルキルアミノアルキル(例えば、ジメチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート等)、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、アクリロイルモルフォリン等が挙げられる。
また、粘着剤としては紫外線、電子線等により硬化する放射線硬化型粘着剤や加熱発泡型粘着剤を用いることも出来る。これにより、半導体チップ12をダイシング用粘着シート11から剥離する際に、粘着剤層2に放射線を照射し、又は所定加熱することにより該粘着剤層2の粘着力を低減させることができる。その結果、半導体チップ12の剥離を容易に行うことが可能になる。更には、ダイシング・ダイボンド兼用可能な粘着剤であってもよい。本発明に於いては、放射線硬化型、特に紫外線硬化型を用いることが好ましい。尚、粘着剤として放射線硬化型粘着剤を用いる場合には、ダイシング工程の前又は後に粘着剤に放射線が照射されるため、前記基材フィルム1は十分な放射線透過性を有していることが好ましい。
放射線硬化型粘着剤は、例えば、前記ベースポリマー(アクリル系ポリマー)と、放射線硬化成分を含有してなる。放射線硬化成分は、分子中に炭素−炭素二重結合を有し、ラジカル重合により硬化可能なモノマー、オリゴマー又はポリマーを特に制限なく使用できる。放射線硬化成分としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−へキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸と多価アルコールとのエステル化物:エステルアクリレートオリゴマー;2−プロペニルージ−3−ブテニルシアヌレート、2−ヒドロキシエチルビス(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(2−メタクリロキシエチル)イソシアヌレート等のイソシアヌレート又はイソシアヌレート化合物、又はウレタンアクリレート等が挙げられる。
また、放射線硬化型粘着剤はベースポリマー(アクリルポリマー)として、ポリマー側鎖に炭素−炭素二重結合を有する放射線硬化型ポリマーを使用することもでき、この場合に於いては特に前記放射線硬化成分を加える必要はない。
放射線硬化型粘着剤を紫外線により硬化させる場合には、光重合開始剤が必要である。光重合開始剤としては、例えば、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾインアルキルエーテル類:ベンジル、ベンゾイン、ベンゾフェノン、α−ヒドロキシシク口ヘキシルフェニルケトン等の芳香族ケトン類;ベンジルジメチルケタール等の芳香族ケタール類;ポリビニルベンゾフェノン;クロロチオキサントン、ドデシルチオキサントン、ジメチルチオキサントン、ジエチルチオキサントン等のチオキサントン類等が挙げられる。
前記粘着剤には、更に必要に応じて、架橋剤、粘着付与剤、充填剤、老化防止剤、着色剤等の慣用の添加剤を含有させることが出来る。架橋剤としては、例えば、ポリイソシアネート化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、アジリジン化合物、エポキシ樹脂、無水化物、ポリアミンカルボキシル基含有ポリマー等が挙げられる。
前記粘着剤層2の厚みは、粘着剤の種類、及びダイシングの際の切込み深さ等を考慮して適宜設定することが出来る。具体的には、粘着剤層2の厚みは1μm以上であり、かつ、基材フィルム1の厚みの1/3以下であることが好ましい。粘着剤層2の厚みを1μm以上にすることにより、ダイシング用粘着シート11としての粘着力を維持することができる。また、粘着剤層2の厚みを基材フィルム1の厚みの1/3以下にすることにより、粘着剤層2の引張弾性率及び破断強度等が低減し過ぎるのを抑制し、基材フィルム1が有する特性を十分に発揮させることができる。
本発明のダイシング用粘着シート11は、ラベル加工のため、又は粘着剤層2を平滑にする目的の為に、セパレータ3を粘着剤層2上に積層してもよい。セパレータ3の構成材料としては、紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルム等が挙げられる。セパレータ3の表面には、粘着剤層2からの剥離性を高めるため、必要に応じてシリコーン処理、長鎖アクリル処理、フッ素処理等の剥離処理が施されていてもよい。また、剛性を高める等の目的に応じて、一軸又は二軸の延伸処理や他のプラスチックフィルム等で積層を行なってもよい。セパレータ3の厚みは特に限定されないが、例えば10〜200μmであることが好ましく、25〜100μmであることがより好ましい。
図1では基材フィルム1の片面に粘着剤層2を有するが、粘着剤層2は基材フィルム1の両面に形成することも出来る。また、ダイシング用粘着シート11は、シートを巻いてテープ状とすることも出来る。
本発明のダイシング用粘着シート11は、例えば、基材フィルム1の表面に、粘着剤を塗布し乾燥させて(必要に応じて加熱架橋させて)粘着剤層2を形成し、必要に応じてこの粘着剤層2の表面にセパレータを貼り合せることにより製造できる。又、別途セパレータに粘着剤層2を形成した後、それらを基材フィルム1に貼り合せる方法等を採用できる。
尚、ダイシング用粘着シート11を半導体ウエハに貼り付ける工程は、両面粘着シートを介して支持ウエハ(支持板)に固定された半導体ウエハをダイシング用粘着シート11に貼り合わせ、これをダイシングリング13に固定する。当該工程は、半導体ウエハとダイシング用粘着シート11とを、粘着剤層2側が貼り合わせ面となる様に重ね合わせ、圧着ロール等の押圧手段により押圧しながら行う。また、加圧可能な容器(例えばオートクレーブ等)中で、半導体ウエハとダイシング用粘着シート11を前記のように重ね、容器内を加圧することにより貼り付けることもできる。この際、押圧手段により押圧しながら貼り付けてもよい。また、真空チャンバー内で、前記と同様に貼り付けることもできる。貼り付けの際の貼り付け温度は何ら限定されないが、20〜80℃であることが好ましい。
半導体ウエハを切断(ダイシング)して半導体チップ12を形成する工程は、半導体ウエハの回路面側から常法に従い行われる。またダイシングは、ブレードダイシング、レーザーダイシング、プラズマダイシング、又はブレーキング等の公知の方法を用いることができる。更に、本工程で用いるダイシング装置としては特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。
粘着剤層2付きの各半導体チップ12を基材フィルム1から剥離する工程に於いては、例えば、個々の半導体チップ12をダイシング用粘着シート11側からニードルによって突き上げ、突き上げられた半導体チップ12をピックアップ装置によってピックアップする方法等が行われる。
以上の説明に於いては、被切断体として半導体ウエハを用いた場合を例にして説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば半導体パッケージ、ガラス、セラミックス等の被切断体に対しても適用可能である。
以下に、この発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されている材料や配合量等は、特に限定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に過ぎない。
(基材フィルムの物性評価)
前記で作製した基材フィルムを下記の方法により評価した。結果を表1に示す。
(1)引張弾性率
試験方法は JIS K 7162に準拠して行った。測定条件として、サンプルとしての基材フィルムを初期長さ120mm、幅10mmの短冊状にし、チャック間距離50mm、引張速度300mm/minでMD方向又はTD方向に引張試験を行い、各方向に於けるサンプルの伸びの変化量(mm)を測定した。その結果、得られたS−S曲線(図1参照)の初期の立ち上がりの部分に接線を引き、その接線が100%伸びに相当するときの引張強度を基材フィルムの断面積で割り、引張弾性率とした。結果を下記表1に示す。
(2)降伏点伸度、破断伸度、耐切込度
前記(1)に示した方法と同様にして引張試験を行い、S−S曲線を得た。また、引張伸度が30%のときのMD方向又はTD方向に於ける引張強度、破断強度、及び破断伸度をそれぞれ求めた。耐切込度は下記式により求めた。また、S−S曲線が図5に示すように、拡張に従い引張強度が増加せず、一旦引張強度の低下が起こり再度上昇する降伏点が発現する場合には、その降伏点に於ける引張伸度を降伏点伸度として、これを求めた。
Figure 2007005436
(実施例1)
<基材フィルムの作製>
三菱化学(株)製の「商品名:ゼラス」を、プラコー社製のTダイ成形機(設定温度230℃)に供給して製膜し、厚み100μm、幅35cmの基材フィルムを作製した。三菱化学(株)製の「商品名:ゼラス」は、プロピレン成分及びエチレンプロピレンゴム成分を含むプロピレン系熱可塑性エラストマーである。
<基材フィルムの物性評価>
得られた基材フィルムについて、引張弾性率、降伏点伸度、破断伸度、耐切込度の各物性を評価した。
<ダイシング用粘着シートの作製>
アクリル酸ブチル90重量部及びアクリル酸10重量部をトルエン溶液中で常法により共重合させ、重量平均分子量50万のアクリル系共重合体を得た。このアクリル系共重合体を含有する溶液に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(商品名「カヤラッドDPHA」,日本化薬(株)製)80重量部、光重合開始剤(商品名「イルガキュア184」、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製)5重量部、ポリイソシアネート化合物(商品名「コロネートL」、日本ポリウレタン(株)製)5重量部を加えて、アクリル系紫外線硬化型粘着剤溶液を調製した。
前記で調製した粘着剤溶液を、前記で得られた基材フィルムのコロナ処理面上に塗布し、80℃で10分間加熱架橋して、厚さ10μmの紫外線硬化型粘着剤層を形成した。次いで、当該粘着剤層面にセパレータを貼り合せて紫外線硬化型ダイシング用粘着シートを作製した。
(実施例2)
<基材フィルムの作製>
(株)クラレ製の「商品名:パラペットSA−F」(メタアクリル酸エステル樹脂)をカレンダー成形にてフィルム化(設定温度170℃)し、厚み100μm、幅35cmの基材フィルムを作製した。
<基材フィルムの物性評価>
実施例1と同様にして、得られた基材フィルムの物性評価を行なった。結果を下記表1に示す。
<ダイシング用粘着シートの作製>
実施例1で調製した粘着剤溶液を、前記で得られた基材フィルムのコロナ処理面上に塗布し、80℃で10分間加熱架橋して、厚さ10μmの紫外線硬化型粘着剤層を形成した。次いで、当該粘着剤層面にセパレータを貼り合せて紫外線硬化型ダイシング用粘着シートを作製した。
(実施例3)
<基材フィルムの作製>
帝人化成(株)製の「商品名:ヌーベラン」(ポリエステルエラストマー樹脂)を、プラコー社製Tダイ成形機(設定温度230℃)に供給して製膜し、厚み100μm、幅35cmの基材フィルムを作製した。
<基材フィルムの物性評価>
実施例1と同様にして、得られた基材フィルムの物性評価を行なった。結果を蓑1に示す。
<ダイシング用粘着シートの作製>
実施例1で調製した粘着剤溶液を、前記で得られた基材フィルムのコロナ処理面上に塗布し、80℃で10分間加熱架橋して、厚さ10μmの紫外線硬化型粘着剤層を形成した。次いで、当該粘着剤層面にセパレータを貼り合せて紫外線硬化型ダイシング用粘着シートを作製した。
(比較例1)
本比較例に於いては、基材フィルムとして、低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン、MFR=1.5、三井住友ポリオレフィン(株)製)を用いてTダイ押出し法によりフィルムを製膜し(厚さ100μm)、該フィルムの片面にコロナ処理を施したものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして紫外線硬化型ダイシング用粘着シートを作製した。
(比較例2)
本比較例に於いては、基材フィルムとして、エチレン−メタクリル酸共重合物(商品名:ニュクレル、MFR=2.0、三井デュポンポリケミカル(株)製)を用いてTダイ押出し法によりフィルムを製膜し(厚さ100μm)、該フィルムの片面にコロナ処理を施したものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして紫外線硬化型ダイシング用粘着シートを作製した。
(評価)
実施例及び比較例で得られた各ダイシング用粘着シートを下記の方法により評価した。それらの結果を下記表1に示す。
(1)エキスパンド性評価
ダイシング用粘着シートに、厚さ350μmの8インチウエハをマウントし、以下の条件でダイシングした。
ダイサー:DISCO社製、DFD−651(商品名)
ブレード:DISCO社製、NBC−ZH2050 27HEDD(商品名)
ブレード回転数:45,000rpm
ダイシング速度:100mm/sec
ダイシング深さ:基材フィルムに対して40μm
ダイシングサイズ:8mm×8mm
ダイシング後のワークをダイボンダー(装置名:「CPS−100」、NECマシナリー(株)製)で、内リングに対する外リングの引落し量を5mm、10mm、15mmと変化させてそれぞれエキスパンドを行ない、各ダイシング用粘着シートの破断の有無を確認した。
Figure 2007005436
(2)結果
表1から分かる様に、実施例に係るダイシング用粘着シートの場合、破断が生じず、エキスパンド性に優れていることが分かった。その一方、比較例に係るダイシング用粘着シートの場合、引落し量が5mmのときは破断が生じなかったが、10mm又は15mmの引き落とし量のときに破断が生じることが確認された。
本発明の実施の形態に係るダイシング用粘着シートの概略を示す断面図である。 前記ダイシング用粘着シートに於ける基材フィルムの引張伸度と引張強度との関係を示すグラフである。 図3(a)は半導体ウエハに貼付された前記ダイシング用粘着シートのエキスパンドの様子を示す説明図であり、図3(b)は半導体チップ及びダイシングリングがダイシング用粘着シートに接着固定されている様子を示す平面図である。 図4(a)はダイシング後の半導体チップ及びダイシング用粘着シートを示す断面図であり、図4(b)はエキスパンドされた半導体チップ及びダイシング用粘着シートの様子を示す断面図である。 実施例に係るダイシング用粘着シートの基材フィルムに於ける引張伸度と引張強度との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 基材フィルム(基材)
2 粘着剤層
3 セパレータ
11 ダイシング用粘着シート
12 半導体チップ
13 ダイシングリング
14 外リング
15 内リング
16 ダイシングストリート

Claims (8)

  1. 基材の少なくとも片面に粘着剤層を有して構成され、被切断体の加工の際に用いるダイシング用粘着シートであって、
    前記基材の引張弾性率が50〜250MPaであり、破断伸度が200%以上であり、下記式で表される耐切込度が2.5以上であることを特徴とするダイシング用粘着シート。
    Figure 2007005436
  2. 前記基材の降伏点伸度が30%以上であることを特徴とする請求項1に記載のダイシング用粘着シート。
  3. 前記基材が、ポリプロピレン系熱可塑性エラストマー、アクリル樹脂及びポリエステル系熱可塑性エラストマーからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のダイシング用粘着シート。
  4. 前記粘着剤層の厚みが1μm以上であり、かつ、前記基材の厚みの1/3以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のダイシング用粘着シート。
  5. 前記粘着剤層が放射線硬化型粘着剤を含み構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のダイシング用粘着シート。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のダイシング用粘着シートを被切断体に貼り付ける工程と、
    前記被切断体を切断して被切断体小片を形成する工程であって、該切断を該被切断体側から前記ダイシング用粘着シートの基材まで行なう工程と、
    前記ダイシング用粘着シートを拡張させて、該ダイシング用粘着シートに接着固定されている各被切断体小片の間隔を広げる工程と、
    前記粘着剤層付きの被切断体小片を前記基材から剥離する工程とを有することを特徴とする被切断体の加工方法。
  7. 前記被切断体として半導体素子を使用することを特徴とする請求項6に記載の被切断体の加工方法。
  8. 請求項6又は7に記載の被切断体の加工方法により作製されたことを特徴とする被切断体小片。
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