JP2006503864A - タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤としての4,6−ジアミノ置換−2−[オキシ又はアミノキシ]−[1,3,5]トリアジン - Google Patents

タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤としての4,6−ジアミノ置換−2−[オキシ又はアミノキシ]−[1,3,5]トリアジン Download PDF

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Abstract

【化1】
Figure 2006503864

本発明は、R、R、R、R、A及びAが明細書中に示されている式(I,II,III)又は(IV)の化合物、ならびにその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩に向けられており、それはタンパク質チロシンキナーゼ、特にVEGFR−2(KDR)、c−fms、c−met及びtie−2キナーゼを阻害する。本発明は式(I,II,III)及び(IV)の化合物の製造法にも向けられている。

Description

関連出願へのクロス−リファレンス
本出願は、35 U.S.C.§ 119(e)の下に、2002年10月1日に申請された米国暫定出願第60/414,636号の利益を請求し、その記載事項はその全体が本明細書の内容となる。
本発明は、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤として機能する新規な置換トリアジンに関する。さらに特定的に、本発明は、VEGFR−2(KDR)、c−fms、c−met及びtie−2キナーゼの阻害剤として機能する4,6−ジアミノ置換−2−[オキシ又はアミノキシ]−[1,3,5]トリアジンに関する。
タンパク質キナーゼは、ATPからタンパク質のチロシン、セリン及びトレオニン残基のヒドロキシ基への末端ホスフェートの転移を触媒することにより、シグナル伝達経路の重要成分として働く酵素である。結果として、タンパク質キナーゼ阻害剤及び基質は、タンパク質キナーゼ活性化の生理学的結果の評価のための有用な道具である。哺乳類における正常な又は突然変異タンパク質キナーゼの過剰発現又は不十分な発現は、ガン及び糖尿病を含む多くの疾患の発現(development)において有意な役割を果たすことが示された。
タンパク質キナーゼを2つの種類:チロシン残基を優先的にリン酸化するもの(タンパク質チロシンキナーゼ)及びセリン及び/又はトレオニン残基を優先的にリン酸化するもの(タンパク質セリン/トレオニンキナーゼ)に分けることができる。タンパク質チロシンキナーゼは、細胞成長及び分化の刺激から細胞増殖の停止(arrest)までの範囲の多様な機能を果たす。それらを受容体タンパク質チロシンキナーゼ又は細胞内タンパク質チロシンキナーゼとして分類することができる。細胞外リガンド結合ドメイン及び固有のチロシンキナーゼ活性を有する細胞内触媒ドメインを有する受容体タンパク質チロシンキナーゼは、20個の亜群(subfamilies)に分類される(distributed among)。
HER−1、HER−2/neu及びHER−3受容体を含む表皮成長因子(“EGF”)群の受容体チロシンキナーゼは細胞外結合ドメイン、貫膜ドメイン及び細胞内細胞質触媒ドメインを含有する。受容体結合は多数の細胞内チロシンキナーゼ依存性リン酸化プロセスの開始に導き、それは結局ガン遺伝子転写を生ずる。乳ガン、結腸直腸ガン及び前立腺ガンはこの群の受容体に結び付けられてきた。
インスリン受容体(“IR”)とインスリン−様成長因子 I 受容体(“IGF−1R”)は構造的及び機能的に関連するが、異なる生物学的効果を及ぼす。IGF−1R発現は乳ガンと関連付けられてきた。
Metは肝細胞成長因子(HGF)のための高親和性受容体として働き、それを介するシグナリングは増殖、形態形成の散乱及び分枝に導く。c−Metの過剰発現は遺伝性乳頭状腎臓ガン、卵巣ガン、頭部及び頚部扁平上皮ガン及び他を含む複数のガンに結び付けられてきた。
血小板由来増殖因子(“PDGF”)受容体は、増殖、移動及び生存を含む細胞応答を媒介し、PDGFR、幹細胞因子受容体(c−kit)及びc−fmsを含む。これらの受容体はアテローム性動脈硬化症、線維症及び増殖性硝子体網膜症のような疾患に結びつけられてきた。
線維芽細胞成長因子(“FGR”)受容体は4つの受容体から成り、それらは血管の製造、四肢の派生(outgrowth)ならびに多数の細胞型の成長及び分化を担う。
内皮細胞の有力なマイトジェンである血管内皮成長因子(“VEGF”)は、卵巣ガンを含む多くの腫瘍により高められた量で生産される。VEGFに関する既知の受容体、flt及びKDRはVEGFR−1(Flt−1)、VEGFR−2(KDR)、VEGFR−3(Flt−4)と呼ばれる。関連する群の受容体、tie−1及びtie−2キナーゼは血管内皮及び造血細胞中で同定された。VEGF受容体は血管形成(vasculogenesis)及び脈管形成(angiogenesis)に関連付けられてきた。
細胞内タンパク質チロシンキナーゼは非−受容体タンパク質チロシンキナーゼとしても既知である。24個を超えるそのようなキナーゼが同定され、11個の細分群に分類されている。セリン/トレオニンタンパク質キナーゼは、細胞タンパク質チロシンキナーゼと同様に、主に細胞内である。
糖尿病、脈管形成、乾癬、再狭窄、眼疾患、精神***病、慢性関節リウマチ、心臓血管病及びガンは、異常なタンパク質チロシンキナーゼ活性と結び付けられてきた病原的状態の例である。かくして選択的且つ有力な小−分子タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤が必要である。特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4ならびにPCT国際出願、特許文献5及び特許文献6は、そのような阻害剤を合成するための最近の試みを示す。
米国特許第6,383,790号明細書 米国特許第6,346,625号明細書 米国特許第6,235,746号明細書 米国特許第6,100,254号明細書 国際公開第01/47897号パンフレット 国際公開第01/47921号パンフレット
発明の概略
本発明は選択的且つ有力なタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤に対する現在の必要性に答えるものである。本発明の1つの態様は、式I:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−OH又は−NHORであり、ここでRは水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
は、N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;
は水素、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ又はポリアルコキシアルキルであり;
は直接結合あるいは
1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−6カルボキシアルキルであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環;あるいは
−COR、−COOR又は−CONRであり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の新規な化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
別の態様において、本発明は式II:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−COR、−CONR、−SO又は−POであり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、アリール又はアラルキルであり;
はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;
は水素、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ又はポリアルコキシアルキルであり;
は直接結合あるいは
1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−6カルボキシアルキルであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環;あるいは
−COR、−COOR又は−CONRであり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の新規な化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
さらに別の態様において、本発明は式III:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−OH又は−NHORであり、ここでRは水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;そして
Figure 2006503864
であり、
ここで
及びRは独立して水素又はアルキルであり;
XはN、O又はSであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;あるいは
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の新規な化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
本発明のさらに別の態様は、式IV:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−COR、−CONR、−SO又は−POであり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、アリール又はアラルキルであり;
はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;そして
Figure 2006503864
であり、
ここで
及びRは独立して水素又はアルキルであり;
XはN、O又はSであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;あるいは
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
式I及びIIIの化合物は、VEGFR−2(KDR)、c−fms、c−met及びtie−2タンパク質チロシンキナーゼの特に有力な阻害剤である。式II及びIVの化合物は類似の阻害有効性を示すと思われる。
さらに別の態様において、本発明は式I、II、III及びIVの化合物の製造法に関する。
本発明は、少なくとも1種の式I、II、III又はIVの化合物の治療的に有効な量の投与による、哺乳類におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害の方法にも関する。
発明の詳細な記述
本発明は式I:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−OH又は−NHORであり、ここでRは水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;
は水素、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ又はポリアルコキシアルキルであり;
は直接結合あるいは
1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−6カルボキシアルキルであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環;あるいは
−COR、−COOR又は−CONRであり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の新規な化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
別の態様において、本発明は式II:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−COR、−CONR、−SO又は−POであり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、アリール又はアラルキルであり;
はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;
は水素、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ又はポリアルコキシアルキルであり;
は直接結合あるいは
1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−6カルボキシアルキルであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環;あるいは
−COR、−COOR又は−CONRであり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の新規な化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
さらに別の態様において、本発明は式III:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−OH又は−NHORであり、ここでRは水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
は、N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;そして
Figure 2006503864
であり、
ここで
及びRは独立して水素又はアルキルであり;
XはN、O又はSであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;あるいは
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の新規な化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
本発明のさらに別の態様は、式IV:
Figure 2006503864
[式中、
Rは−COR、−CONR、−SO又は−POであり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、アリール又はアラルキルであり;
はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;そして
Figure 2006503864
であり、
ここで
及びRは独立して水素又はアルキルであり;
XはN、O又はSであり;そして
はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;あるいは
N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここで
及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
の化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩を目的とする。
式Iの好ましい化合物は、
Figure 2006503864
であり、
ここでR及びRは独立して−H、−C1−6アルキル、−CO−アルキル、−CO−CHCHNH、−CO−(CH1−4−COH又は−(CH1−4−COHであり;
が−Hであり;
が−H、−Me、−Et、
Figure 2006503864
であり、
ここでRはアルキルであり;
が−CH−、−CHCH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−CH(CHOH)−又は−CH(CHCHCOOH)−であり;そして
Figure 2006503864
であり、
ここでXはO又はSである
化合物である。
特に好ましい式Iの化合物には
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;(R)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;(S)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;(R)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;(S)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;(R)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;(S)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−2−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−2−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−クロロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2,6−ジフルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[メチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ピリジン−2−イルメチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(3−フルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−クロロ−6−メチル−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N’−メチル−N’−フェニル−ヒドラジノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−ピリジン−3−イル−エチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニル−プロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−ピリジン−2−イル−エチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−ナフタレン−1−イル−エチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル−フェニルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(キノリン−5−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(4−ヒドロキシ−ナフタレン−1−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(1H−インダゾール−6−イル)−メチルアミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1H−インダゾール−6−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(3−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[2−(2−ヒドロキシエチル)−フェニルアミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(5−チオフェン−2−イル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フェニル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2,4−ジフルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−フェニルアミノ−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−7−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(フラン−2−イル−メチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(チオフェン−2−イル−メチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(フラン−3−イルメチル)−アミノ−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(チオフェン−3−イル−メチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(ベンジル−ピロリジン−3−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;3−{[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−ヒドロキシ−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ベンジアミノ}−プロパン−1,2−ジオール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{ベンジル−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2−ピペラジン−1−イルエチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2−モルホリン−4−イルエチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2−ジメチルアミノ−エチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(2−アミノ−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−6−(キノリン−6−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−(N−エチルベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−(N−メチルベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;N−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ヒドロキシルアミン;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンジル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−[(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンジル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−(ピリジン−2−イルメチル)アミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N−ベンジルイソプロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−(2−フルオロベンジル)アミノ]−
[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;3−[[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−ヒドロキシ−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−(1−フェニルエチル)アミノ]プロパン−1,2−ジオール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−(ピリジン−2−イルメチル)アミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N−(2−フルオロベンジル)イソプロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[エチル−(1H−インダゾール−6−イル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{ベンジル−[2−(3H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{2−フルオロベンジル−[2−(3H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(3−イミダゾール−1−イル−プロピル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−{[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−ヒドロキシ−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ベンジルアミノ}酪酸;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{(2−ピペラジン−1−イルエチル)−キノリン−5−イルアミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{ベンジル−[2−(3H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N−ベンジルプロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール及びそれらの製薬学的に許容され得る塩が含まれるが、これらに限られない。
式IIの好ましい化合物は、式Iの好ましい化合物と比較して類似もしくは同一のR、R、R、A及びA置換基を有すると思われる。
式IIIの好ましい化合物には、4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−ベンジル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2,6−ジメチル−ピペリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−フェニル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(3−フェニル−チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−フェニル−チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(3−メチル−ピペリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(モルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール及びそれらの製薬学的に許容され得る塩が含まれる。
式IVの好ましい化合物は、式IIの好ましい化合物と比較して類似もしくは同一のR、R、R、A及びA置換基を有すると思われる。
本発明のさらに別の態様は:
a)1,3,5−トリアジン環のそれぞれ2−、4−及び6−位における3つの置き換え可能な基の1つを4−メトキシベンジルアルコールで置き換えて2−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;
b)第2の置き換え可能な基を第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(i)で置き換えて4−アミノ−2−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;そして
c)第3の置き換え可能な基をマイクロ波条件下に第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(ii)で置き換え、付随してp−メトキシベンジル基を失い、4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンを得る
段階を含んでなる、Rが−OHである式I及びIIIの化合物の製造の新規な方法(下記のスキーム2)に関する。
式II及びIVの化合物の製造のためには、段階a)−c)への以下の通りの追加の段階が必要であろう:
d)4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンにアシル化、スルホニル化又はホスホリル化剤を加え、それぞれ4,6−ジアミノ−(2−O−アシル)−[1,3,5]トリアジン、4,6−ジアミノ−(2−O−スルホニル)−[1,3,5]トリアジン又は4,6−ジアミノ−(2−O−ホスホリル)−[1,3,5]トリアジンを得る。
本発明の他の態様は:
aa)1,3,5−トリアジン環のそれぞれ2−、4−及び6−位における3つの置き換え可能な基の1つを第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(i)で置き換えて2−アミノ−[1,3,5]トリアジンを得;
bb)第2の置き換え可能な基を第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(ii)で置き換えて2,4−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンを得;そして
cc)第3の置き換え可能な基を試薬用TFAで置き換えて4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンを得る
段階を含んでなる、Rが−OHである式I及びIIIの化合物の製造の新規な方法(下記のスキーム3)に関する。
Rが−NHOHである式I及びIIIの化合物の製造のために、スキーム3の段階cc)で第3の置き換え可能な基を置き換えるために、水ではなくてヒドロキシルアミン塩酸塩を用いた。次いでヒドロキシルアミノ窒素に結合する−OHを、場合によりRにより定義される通りに適宜誘導体化することができた。
式II及びIVの化合物の製造のためには、段階aa)−cc)への以下の通りの追加の段階が必要であろう:
dd)4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンにアシル化、スルホニル化又はホスホリル化剤を加え、それぞれ4,6−ジアミノ−(2−O−アシル)−[1,3,5]トリアジン、4,6−ジアミノ−(2−O−スルホニル)−[1,3,5]トリアジン又は4,6−ジアミノ−(2−O−ホスホリル)−[1,3,5]トリアジンを得る。
上記の段階a)−c)及びaa)−cc)における好ましい置き換え可能な基は塩素である。好ましいアミン(i)及び(ii)には6−アミノベンズチアゾール及びクミルアミンが含まれる。
代表的なアシル化剤には無水酢酸及び塩化ブチリルが含まれるが、これらに限られない。
代表的なスルホニル化剤にはメタンスルホニルクロリド及びp−トルエンスルホニルクロリドが含まれるが、これらに限られない。
代表的なホスホリル化剤には塩化ホスホリルが含まれるが、これに限られない。
本発明は、少なくとも1種の式I、II、III又はIVの化合物の治療的に有効な量の投与による、哺乳類におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害の方法にも関する。
本発明は、式I、II、III及びIVのすべての化合物のエナンチオマー、ジアステレオマー及び互変異性体ならびにそれらのラセミ混合物も含むと考えられる。さらに式I、II、III及びIVにより示される化合物のいくつかはプロドラッグ、すなわち作用薬と比較してそれより優れた送達性能及び治療的価値を有する作用薬の誘導体である。プロドラッグは生体内酵素的もしくは化学的プロセスにより活性な薬剤に変換される。
I.定義
「アルキル」という用語は、他にことわらなければ最高で12個の炭素原子の直鎖状及び分枝鎖状基の両方を指し、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル及びドデシルを含むが、これらに限られない。
「シクロアルキル」という用語は、3〜8個の炭素原子から成る環を指す。場合により環上にアルキル置換基が存在することができる。例にはシクロプロピル、1,1−ジメチルシクロブチル、1,2,3−トリメチルシクロペンチル及びシクロヘキシルが含まれる。
「ヘテロシクリル」という用語は、3〜7個の炭素原子及びN、O又はSから選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子から成る非芳香族の環を指す。場合により環上にアルキル置換基が存在することができる。例にはテトラヒドロフリル、ジヒドロピラニル、2,5−ジメチルピペリジル、モルホリニル及びピペラジニルが含まれる。
「ヘテロシクリルアルキル」という用語は、ヘテロシクリル置換基を含有するC1−6アルキル基を指す。例にはジヒドロピラニルエチル及び2−モルホリニルプロピルが含まれる。
「ヒドロキシアルキル」という用語は、アルキル鎖に沿ったいずれかの炭素原子に結合した少なくとも1個のヒドロキシル基を指す。
「アミノアルキル」という用語は、アルキル鎖に沿ったいずれかの炭素原子に結合した少なくとも1個の第1級もしくは第2級アミノ基を指す。
「ポリアルコキシアルキル」という用語は、長鎖アルコキシ化合物を指し、分離した(discreet)又は単分散寸法(monodispersed sizes)のポリエチレングリコールが含まれる。
「チオアルキル」という用語は、アルキル鎖に沿ったいずれかの炭素原子に結合した少なくとも1個の硫黄基を指す。硫黄基はいずれの酸化状態にあることもでき、スルホキシド、スルホン及びサルフェートを含む。
「カルボキシアルキル」という用語は、アルキル鎖に沿ったいずれかの炭素原子に結合した少なくとも1個のカルボキシレート基を指す。「カルボキシレート基」という用語はカルボン酸及びアルキル、シクロアルキル、アリールもしくはアラルキルカルボキシレートエステルを含む。
「複素芳香族」又は「ヘテロアリール」という用語は、5−〜7−員単−又は8−〜10−員二環式芳香環系を指し、その環はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を含むことができ、ここで窒素及び硫黄原子はいずれの許される酸化状態で存在することもできる。例にはベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンズオキサゾリル、フリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、チアゾリル及びチエニルが含まれる。
「ヘテロアリルキル」という用語は、ヘテロアリール置換基を有するC1−6アルキル基を指す。例にはフリルエチル及び2−キノリニルプロピルが含まれる。
「ヘテロ原子」という用語は窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を指し、ここで窒素及び硫黄原子はいずれの許される酸化状態で存在することもできる。
「アルコキシ」という用語は、他にことわらなければ、酸素原子に結合した最高で12個の炭素原子の直鎖状もしくは分枝鎖状基を指す。例にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ及びブトキシが含まれる。
「アリール」という用語は、環中に6〜12個の炭素を含有し、且つ場合によりアルコキシ、アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ及びヘテロアリールから選ばれる1〜3個の置換基で置換されていることができる単環式又は二環式芳香環系を指す。例にはベンゼン、ビフェニル及びナフタレンが含まれる。
「アラルキル」という用語は、アリール置換基を含有するC1−6アルキル基を指す。例にはベンジル、フェニルエチル又は2−ナフチルメチルが含まれる。
「アシル」という用語は基−C(O)Rを指し、ここでRはアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリルキルである。「アシル化剤」は、分子に−C(O)R基を付加する。
「スルホニル」という用語は基−S(O)を指し、ここでRはアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリルキルである。「スルホニル化剤」は、分子に−S(O)基を付加する。
「ホスホリル」という用語は基−P(O)ORを指し、ここでRはH、アルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリルキルである。「ホスホリル化剤」は、分子に−P(O)OR基を付加する。
II.治療的使用
式I、II、III及びIVの化合物はタンパク質チロシンキナーゼの新規な有力な阻害剤に相当し、これらのキナーゼの作用から生ずる障害の予防及び処置において有用であり得る。
本発明は、タンパク質チロシンキナーゼを少なくとも1種の式I、II、III又はIVの化合物の有効阻害量と接触させることを含んでなるタンパク質チロシンキナーゼの阻害の方法も提供する。阻害され得るタンパク質チロシンキナーゼにはVEGFR−2(KDR)、c−fms、c−met及びtie−2キナーゼが含まれるが、これらに限られない。
本発明の種々の態様において、式I、II、III又はIVの化合物により阻害されるタンパク質チロシンキナーゼは細胞中、哺乳類中又は試験管内にある。ヒトを含む哺乳類の場合、製薬学的に許容され得る形態の少なくとも1種の式I、II、III又はIVの化合物の治療的に有効な量を投与する。
本発明はさらに、少なくとも1種の式I、II、III又はIVの化合物の製薬学的に許容され得る組成物の治療的に有効な量を投与することによる、ヒトを含む哺乳類におけるガンの処置の方法を提供する。代表的なガンには乳ガン、結腸ガン、胃ガン、ヘアリー・セル白血病及び非−小肺ガン(non−small lung carcinoma)が含まれるが、これらに限られない。本発明の1つの態様において、少なくとも1種の式I、II、III又はIVの化合物の有効量を化学療法薬の有効量と組み合わせて投与する。
本発明は、製薬学的に許容され得る形態の少なくとも1種の式I、II、III又はIVの化合物の治療的に有効な量を投与することによる、ヒトを含む哺乳類における血管病、眼疾患及び再狭窄の処置の方法も提供する。
タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤として用いられる場合、約0.5mg〜約10g、好ましくは約0.5mg〜約5gの投薬量範囲内の有効量で、1回の、もしくは分割された1日の投薬量において本発明の化合物を投与することができる。投与される投薬量は、投与の経路、受容者の健康、体重及び年令、処置の頻度ならびに同時の及び関連しない処置の存在のような因子により影響されるであろう。
式I、II、III及びIVの化合物を、いずれかの既知の製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物に調製することができる。代表的な担体にはいずれかの適した溶媒、分散媒、コーティング、抗バクテリア剤及び抗菌・カビ剤ならびに等張化剤が含まれるが、これらに限られない。やはり調剤の成分であることができる代表的な賦形剤には充填剤、結合剤、崩壊剤及び滑沢剤が含まれる。
式I、II、III及びIVの化合物の製薬学的に許容され得る塩には、無機もしくは有機酸もしくは塩基から形成される通常の無−毒性塩又は第4級アンモニウム塩が含まれる。そのような酸付加塩の例には酢酸塩、アジピン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ドデシル硫酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩及び酒石酸塩が含まれる。
塩基塩にはアンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えばナトリウム及びカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム及びマグネシウム塩、有機塩基との塩、例えばジシクロヘキシルアミン塩及びアルギニンのようなアミノ酸との塩が含まれる。塩基性窒素−含有基を、例えばハロゲン化アルキルを用いて第4級化することもできる。
本発明の製薬学的組成物を、それらの意図される目的を果たすいずれの手段によっても投与することができる。例には非経口的、皮下、静脈内、筋肉内、腹腔内、経皮的、頬的又は眼内経路による投与が含まれる。代わりに又は同時に、投与は経口的投与によることができる。非経口的投与のための適した調剤には、水溶性形態、例えば水溶性塩、酸性溶液、アルカリ性溶液、デキストロース−水溶液、等張炭水化物溶液及びシクロデキストリン包接錯体における活性化合物の水溶液が含まれる。
III.製造法
式I、II、III及びIVの化合物は、通常の固相支持法又は新規な溶液−相合成のいずれかにより製造することができる。スキーム1は、Rが−OHである式I及びIIIの化合物の製造に用いられる固相支持段階の例である:
Figure 2006503864
スキーム1に示される通り、Wang樹脂を塩基の存在下で過剰のシアヌル酸クロリドで処理し、樹脂−結合[1,3,5]トリアジンエーテル(A)を得た。樹脂(A)を次いで第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(RR’NH)で処理し、樹脂−結合−4−アミノ−[1,3,5]トリアジンエーテル(B)を得た。樹脂(B)を次いで第1級もしくは第2級アミン(R”R”’NH)で処理し、樹脂−結合4,6−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンエーテル(C)を得た。トリフルオロ酢酸(TFA)を用いる結合4,6−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンの樹脂からの切断は4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジン(D)を、溶液中でそのTFA塩として与えた。
式II及びIVの化合物の製造のために、4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジン(D)をアシル化剤、スルホニル化剤又はホスホリル化剤で処理し、それぞれ4,6−ジアミノ−(2−O−アシル)−[1,3,5]トリアジン、4,6−ジアミノ−(2−O−スルホニル)−[1,3,5]トリアジン又は4,6−ジアミノ−(2−O−ホスホリル)−[1,3,5]トリアジンを得る。
式I、II、III及びIVの化合物の新規な溶液相合成は、典型的には2つの経路のいずれか1つにより進行する。スキーム2により示される第1の経路の場合、シアヌル酸クロリドを4−メトキシベンジルアルコールで処理し、4,6−ジクロロ−2−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジンを得、それを次いで第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(RR’NH)で処理し、続いて別の第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(R”R”’NH)で処理し、付随するO−4−メトキシベンジル保護基の喪失の後、Rが−OHである式I及びIIIの4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンを得る。
式II及びIVの化合物の製造のために、4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンをさらにアシル化剤、スルホニル化剤又はホスホリル化剤で処理し、それぞれ4,6−ジアミノ−(2−O−アシル)−[1,3,5]トリアジン、4,6−ジアミノ−(2−O−スルホニル)−[1,3,5]トリアジン又は4,6−ジアミノ−(2−O−ホスホリル)−[1,3,5]トリアジンを得る。
Figure 2006503864
スキーム3により示される式I、II、III及びIVの化合物への別の新規な溶液相経路の場合、シアヌル酸クロリドを連続的に第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(RR’NH及びR”R”’NH)で処理し、6−クロロ−2,4−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンを得、それを試薬用トリフルオロ酢酸で処理し、中和の後、Rが−OHである式I及びIIIの4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジン化合物を得る。
Rが−NHORである式I及びIIIの化合物の製造のために、スキームIIIの最後の段階において、6−クロロ−2,4−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンをTFAではなくてヒドロキシルアミンで処理した。
式II及びIVの化合物の製造のために、4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジン(D)をさらにアシル化剤、スルホニル化剤又はホスホリル化剤で処理し、それぞれ4,6−ジアミノ−(2−O−アシル)−[1,3,5]トリアジン、4,6−ジアミノ−(2−O−スルホニル)−[1,3,5]トリアジン又は4,6−ジアミノ−(2−O−ホスホリル)−[1,3,5]トリアジンを得る。
Figure 2006503864
式I、II、III及びIVのタンパク質キナーゼ阻害剤の製造のためのスキーム2の方法は、合成における各段階が塩基性条件下で行なわれるので、酸に敏感な化合物のために理想的である。スキーム3の経路の最後の段階は、室温及び15分未満の反応時間の非常に穏やかな反応条件下でそれが行なわれる点で、文献に報告されている類似の転換より優れている。
実施例
実験
続く以下の実施例は、本発明を制限するのではなく、例示することを目的とする。実施例中で以下の試薬を用いた:
固体支持体であるWang樹脂は、Polymer Labs,Amherst,MAにより販売されている。
シアヌル酸クロリド、トリクロロ[1,3,5]トリアジンは、Aldrich Chemical Company,Milwaukee,WIにより販売されている。
ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)、トリフルオロ酢酸(TFA)及びすべての無水の溶媒、例えばテトラヒドロフラン(THF)及びジクロロメタン(DCM)はAldrich Chemical Co(Milwaukee,WI)から購入され、さらなる精製なしでそのまま使用された。
トリアジン環上の置換基として用いるためのアミンは、Aldrich、Lancaster、TCI、Maybridge及びAcrosを含む種々の化学品供給会社から購入され、さらなる精製なしでそのまま使用されたか、あるいは標準的な文献の方法に従って合成された。
I.固相支持合成のための一般的方法(スキーム1):
180mLの無水テトラヒドロフラン(THF)中のシアヌル酸クロリド(22.8g,122ミリモル)の溶液を、窒素雰囲気下でWang樹脂(12g,20ミリモル)に一度に加えた。得られる懸濁液を室温(rt)で15分間振った。シリンジを介してジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(21.6mL,122ミリモル)をゆっくり混合物に加え、続いて懸濁液をrtで18時間振った。懸濁液を濾過し、樹脂をTHF及びジクロロメタン(DCM)で連続して洗浄した。次いで樹脂を真空中で乾燥し、15gの淡黄色がかった樹脂(A)を得た(重量及び最初の1.7ミリモル/gの負荷量に基づいて100%の収率)。
樹脂(A)に、150mLの無水THF中の第1級もしくは第2級芳香族もしくはアルキルアミン(100ミリモル)の溶液を窒素雰囲気下で加えた。得られる懸濁液をrtで18時間振り、濾過し、樹脂をTHF、DCM、メタノール(MeOH)及びDCMで連続して洗浄した。次いで樹脂を真空中で乾燥し、深い黄色がかった樹脂(B)を得た(重量及び最初の1.7ミリモル/gの負荷量に基づいて100%の収率)。
樹脂(B)(0.17ミリモル)をいくつかのバイアル中に等しく配分した。各バイアルにジオキサン中の種々のアミン溶液(0.25M)の2mL及び100μlのDIEAを加え、バイアルを密封し、樹脂を加熱し、90度で16時間攪拌した。室温に冷ました後、バイアルを開け、各バイアル中の樹脂を別々に濾過し、MeOH及びDCMで連続して洗浄した。次いで各樹脂(C)を真空中で乾燥した。
バイアル中の上記の樹脂(C)の各部分に2mLの5〜50%トリフルオロ酢酸(TFA)/DCMを加えた。バイアルを密封し、時々手動で振りながらrtで3時間放置した。バイアルを開け、各バイアル中の樹脂を別々に濾過し、TFA/DCMの0.5mL分(portion)で洗浄した。濾液及び洗浄液を各バイアルに関して集め、真空中で12時間濃縮した。得られる化合物(D)のそれぞれをLC/MS及びH−NMRにより分析した。
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N−エチルベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキーム1に記載されている方法であった。収量は250mg(82%)であった。MS:379(M+1)。LC/MS純度:97%。H−NMR(300MHz,DMSO−d):δ 9.4(d,1H);8.2(s,1H);8.0(d,1H);7.5(d,1H);7.4(m,5H),4.8(s,2H);3.6(m,2H);1.1(t,3H)。
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は104mg(88%)であった。MS:351(M+1)。LC/MS純度:98%。
(R)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は116mg(96%)であった。MS:365(M+1)。LC/MS純度:98%。
(S)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は114mg(95%)であった。MS:365(M+1)。LC/MS純度:99%。
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は104mg(85%)であった。MS:379(M+1)。LC/MS純度:97%。
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[メチル−(2−ピリジル−2−イルエチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は9.91mg(>80%)であった。MS:380(M+1)。LC/MS純度:94%。)
4−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−6−(キノリン−6−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は6.4mg(>80%)であった。MS:373(M+1)。LC/MS純度:87%。
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フェニル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は13mg(80%)であった。MS:391(M+1)。LC/MS純度:88%。
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フェニル−チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は9.1mg(>80%)であった。MS:423(M+1)。LC/MS純度:97%。
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(3−フェニル−チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
従った方法は、スキームIに記載されている方法であった。収量は14mg(>80%)であった。MS:423(M+1)。LC/MS純度:87%。
3−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−5−[(1H−インダゾール−6−イル)−メチルアミノ]−フェノール
Figure 2006503864
従った方法は、スキーム1に記載されている方法であった。収量は34mg(79%)であった。MS:391(M+1)。LC/MS純度:99%。
II.溶液相合成に関する典型的な方法(スキーム2):
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
THF(8mL)中のシアヌル酸クロリド(456mg,2.48ミリモル)、4−メトキシベンジルアルコール(557mg,4.03ミリモル)及びDIEA(371mg,2.9ミリモル)の溶液を15分間攪拌した。得られる曇った懸濁液をHO(100mL)で希釈し、反応物をDCMで抽出した(2x20mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は2,4−ジクロロ−6−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジン(256mg,1.25ミリモル)を与えた。THF(13mL)中の2,4−ジクロロ−6−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジン(613mg,2.15ミリモル)、クミルアミン(285mg,2.11ミリモル)及びDIEA(267mg,2.07ミリモル)の溶液をrtで5分間攪拌した。得られる曇った懸濁液をHO(150mL)で希釈し、DCMで抽出した(2x30mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,85:15)は[4−クロロ−6−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−(1−メチル−1−フェニルエチル)アミン(512mg,1.33ミリモル)を与えた。THF(2mL)中の[4−クロロ−6−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−(1−メチル−1−フェニルエチル)アミン(50mg,0.13ミリモル)、6−アミノベンゾチアゾール(25mg,0.16ミリモル)及びDIEA(18mg,0.14ミリモル)の溶液を密封管中で調製し、マイクロ波反応器(Personal Chemistry,Smith Synthesizer)中で120℃に90分間加熱した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(DCM:MeOH,勾配19:1,9:1)は4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール(3mg,8x10−3ミリモル)を与えた。MS:379(M+1)。LC/MS純度:97%。
III.溶液相合成に関する典型的な方法(スキーム3):
4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール
Figure 2006503864
THF(10mL)中のシアヌル酸クロリド(737mg,4.0ミリモル)の溶液を6−アミノベンゾチアゾール(533mg,3.5ミリモル)及びDIEA(0.70mL,4.0ミリモル)で処理した。30分間の攪拌の後、得られる懸濁液を800mLのHO及び100mLのDCM中に注いだ。反応物を分配し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。さらなる精製なしで、得られるベンゾチアゾール−6−イル−(4,6−ジクロロ−[1,3,5]トリアジン−2−イル)−アミンをTHF(12mL)中に溶解し、クミルアミン(450mg,3.3ミリモル)、続いてDIEA(0.7mL,4.0ミリモル)で処理した。10分間の攪拌の後、反応物を250mLのHO及び20mLのDCM中に注いだ。反応物を分配し、水層を追加の20mLのDCMで抽出した。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,2:1)は308gのN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−クロロ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンを与えた。MS:397(M+1)。LC/MS純度:100%。
N−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−クロロ−N−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(5.4ミリモル)の溶液を50mLのDCM及び5mLのTFA中に溶解し、5mLのHOで処理した。反応物をrtで48時間攪拌し、4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オールをトリ−TFA塩として得た。MS:379+3TFA(M+1)。LC/MS純度:100%。
N−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ヒドロキシルアミン
Figure 2006503864
従った方法は、最後の段階を除いてスキームIIIに関して記載された方法であった。試薬TFAを用いるトリアジン環上の塩素の置き換えを、以下の段階により置き換えた:
エタノール(10mL)及びDIEA(1mL)中のヒドロキシルアミン塩酸塩(69mg,1.0ミリモル)の溶液をN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−(クロロ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(95mg,0.24ミリモル)で処理した。溶液を75℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、溶液をセライト(10mg)上に蒸発させ、シリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ(95/5 DCM/MeOH)、15mg(0.04ミリモル)のN−[4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ヒドロキシルアミンを得た。MS 393(M+1)。LC/MS純度:100%。H−NMR(300MHz,アセトン−d):δ 9.0(s,1H);7.2−8.0(m,8H);1.8(s,6H)。
IV.比較実施例
N−(ベンゾチアゾール−6−イル)−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4,6−トリアミン
Figure 2006503864
Knorr樹脂(350mg,0.25ミリモル)をDMF中の20%ピペリジンの溶液で処理し、120分間振った。樹脂をDCM(10mL)及びMeOH(10mL)で交代に3回濯いだ。樹脂をDCM(1.5mL)で再膨潤させ、DMF(2.5mL)中のN−ベンゾチアゾール−6−イル−6−クロロ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(100mg,0.25ミリモル)の溶液で処理した。攪拌されている懸濁液を密封バイアル中で110℃において16時間加熱した。50/50(v/v)TFA/DCMを用いて樹脂からの切断を行なった。得られる溶液を濃縮し、MeOH中に溶解し、(DCM:MeOH,9:1)を用いてTLC調製プレート(prep plate)上でクロマトグラフィーにかけ、1.5mgのN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4,6−トリアミンをそのTFA塩として得た。MS:378(M+1)。LC/MS純度:87%。
N−(ベンゾチアゾール−6−イル)−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
Figure 2006503864
MeOH(3mL)中のN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−クロロ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(100mg,0.25モル)の溶液をギ酸アンモニウム(350mg,5.2ミリモル)及び5%Pd/C(43mg,0.25ミリモル)で処理し、65℃に16時間加熱した。得られる混合物のクロマトグラフィー(DCM:MeOH,9:1)はN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンの遊離の塩基を与えた。材料を50/50(v/v)TFA/DCM(1mL)中に溶解し、濃縮して2.9mgのTFA塩を得た。MS:363(M+1)。LC/MS純度:100%。
N−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−メトキシ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
Figure 2006503864
THF(10mL)中の2,4−ジクロロ−6−メトキシ−[1,3,5]トリアジン(328mg,2ミリモル)及び6−アミノベンゾチアゾール(300mg,2ミリモル)の溶液をDIEA(0.36mL,2ミリモル)で処理し、1時間攪拌した。得られる懸濁液をHO(50mL)及びDCM(50mL)中に注ぎ、分配した。水層を50mLのDCMで洗浄し、合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc 2:1)はN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−(4−クロロ−6−メトキシ−[1,3,5]トリアジン−2−イル)−アミン(130mg,0.44ミリモル)を与えた。ジオキサン(10mL)中の1−(6−アミノ−ベンゾチアゾリル)−3−クロロ−5−メトキシトリアジン(130mg,0.44ミリモル)の溶液をクミルアミン(65mg,0.48ミリモル)及びDIEA(89mg,0.69ミリモル)で処理し、16時間加熱還流させた。反応物をrtに冷却し、HO(50mL)中に注ぎ、DCMで抽出した(2x50mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)は110mgのN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−メトキシ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミンを与えた。MS:393(M+1)。LC/MS純度:99%。
N−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−ベンジルオキシ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン
Figure 2006503864
THF(50mL)中のシアヌル酸クロリド(1.0g,5.4ミリモル)の溶液を−30℃においてベンジルアルコール(550mg,5.12ミリモル)及びDIEA(1.0mL,5.8ミリモル)で処理した。反応物を4時間かけてrtに温めた。黄色の反応混合物を150mLのHO及び20mLのDCM上に注いだ。反応物を分配し、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、珪藻土上に濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,9:1)は2−ベンジルオキシ−4,6−ジクロロ−[1,3,5]トリアジン(620mg,2.42ミリモル)を与えた。THF(10mL)中の2−ベンジルオキシ−4,6−ジクロロ−[1,3,5]トリアジン(256mg,1.0ミリモル)の溶液をクミルアミン(138mg,1.02ミリモル)で処理し、続いてDIEA(133mg,1.04ミリモル)で処理した。反応物をrtで3時間攪拌し、HO(120mL)で希釈し、DCMで抽出した(3x30mL)。合わせた有機層をMgSO上で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,9:1)は(4−ベンジルオキシ−6−クロロ−[1,3,5]トリアジン−2−イル)−(1−メチル−1−フェニルエチル)−アミン(83mg,0.23ミリモル)を与えた。THF(1.75mL)中の(4−ベンジルオキシ−6−クロロ−[1,3,5]トリアジン−2−イル)−(1−メチル−1−フェニルエチル)−アミン(80mg,0.22ミリモル)、6−アミノベンゾチアゾール(50mg,0.33ミリモル)及びDIEA(33mg,0.26ミリモル)の溶液をマイクロ波中で12時間、120℃に加熱した。反応物を濃縮し、シリカゲル上のクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc,1:1)はN−(ベンゾチアゾール−6−イル)−6−ベンジルオキシ−N’−(1−メチル−1−フェニルエチル)−[1,3,5]トリアジン−2,4−ジアミン(60mg,0.13ミリモル)を与えた。MS:469(M+1)。LC/MS純度:100%。
V.結果
選ばれた式I及びIIIの化合物によるタンパク質チロシンキナーゼ阻害の力価を測定するために、2つの試験管内アッセイを行なった。力価測定が生体内研究により最も良く反映されるであろう点で、式II及びIVの化合物は典型的なプロドラッグのように挙動すると思われる。
KDR酵素アッセイ。 KDRに関する化合物の力価の決定のために、蛍光偏光競合イムノアッセイ(fluorescence polarization competition immunoassay)を用いた。アッセイは黒い96−ウェルマイクロプレート(LJL BioSystems)において行なわれた。用いられたアッセイ緩衝液は100mM HEPES,pH7.5,1mM DTT,0.01%(v/v)Tween−20であった。アッセイの直前に、4%DMSOを含有するアッセイ緩衝液中で化合物を希釈した。各ウェルに5μlの化合物を加え、続いてアッセイ緩衝液中に33.3μM ATP(Sigma)、33.3μg/ml ポリ(E,Y)(Sigma)及び16.7mM MgClを含有する3μlの混合物を加えた。アッセイ緩衝液中の8nM KDRの2μlを加えることにより、キナーゼ反応を開始させた。アッセイ中の最終的濃度は1.6nM KDR、10μM ATP、10μg/ml ポリ(E,Y)、5mM MgCl、2% DMSOであった。各プレートにおいて標準反応を行なった:正及び負の標準ウェルにおいて、化合物をアッセイ緩衝液(DMSO中で4%を構成した)で置き換えた;さらに正の標準ウェルはKDRを与えられなかった。
プレートを室温で5分間インキュベーションした。インキュベーションの最後に、1.2μlの50mM EDTAを用いて反応をクエンチングした。5−分間のインキュベーションに続き、各ウェルにそれぞれ抗−ホスホチロシン抗体,10X,PTK グリーントレーサー,10X(渦動),FP希釈緩衝液(すべてPan Veraから,カタログ番号P2837)の1:1:3混合物の10μlを加えた。プレートを覆い、室温で30分間インキュベーションし、ANALYSTTM HT Assay Detection System(LJL Biosystems,Sunnyvale,CA)上で蛍光偏光を読み取った。計測器の設定は:485nm励起フィルター;530nm発光フィルター;Z高:ウェルの中央;G因子:0.93であった。これらの条件下で、正及び負の標準に関する蛍光偏光値はそれぞれ〜260及び〜110であり、KDR反応の100%及び0%阻害の定義のために用いられた。報告されるIC50値は3回の独立した測定の平均である。
細胞に基づくKDRアッセイ(KDR Cell−Based Assay)。 細胞中におけるKDR機能への試験化合物の効果の決定のために、内生Flk−1(KDR)を発現するヒト臍静脈内皮細胞(HUVEC)におけるVEGF−刺激MAPキナーゼ活性化を調べた。HUVECsを37℃及び5%COにおいてEMB−2内皮細胞培地(Biowhittaker Inc.,Walkersville,MD)中で密集まで成長させた。密集、静止(quiescent)HUVECsを試験化合物で30分間処理してから、37℃において25ng/mlのVEGFで10分間刺激した。これらの細胞を次いでHNTG緩衝液(50mM HEPES,150mM NaCl,1%トリトン−X−100,1.5mM MgCl,10% グリセロール,10mM NaF,1mM EDTA,10mM ピロリン酸ナトリウム,1uM PMSF及び250uM NaVO)中でライシスした。細胞ライセート(40ug全タンパク質)をSDS−PAGEにより分離し、ニトロセルロースに転移させた。イムノブロットをリン酸化MAPキナーゼに対するポリクローナル抗体(Cell Signaling Technologies,Woburn,MA)及びアルカリ性ホスファターゼ共役二次抗体(Biorad Labs,Hercules,CA)を用いて精査した。基質9H−(1,3−ジクロロ−9,9−ジメチルアクリジン−2−オン−7−イル)ホスフェート,ジアンモニウム塩(DDAOホスフェート)(Molecular Probes,Eugene,OR)とのアルカリ性ホスファターゼ反応の蛍光生成物をMolecular Dynamics Typhoon Imaging system(Molecular Dynamics,Sunnyvale,CA)を用いて測定することにより、イムノブロット検出を行なった。DDAOホスフェートシグナルの定量及びIC50決定は、Molecular Dynamics ImageQuantソフトウェアを用いて行なわれた。
表1に示される通り、4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール(実施例5、12及び13)は、調べられた最も有力なタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤の1つであった。Rにおける分枝を有していない類似の実施例2は、それぞれRにおいてモノ−メチル置換を有する実施例3及び4ほど活性でなかった。R−エナンチオマー(実施例3)は、対応するS−エナンチオマー(実施例4)より有力であった。実施例9及び10は式IIIにより示される有力な阻害剤の例である。実施例14は式Iのヒドロキシルアミンである有力な阻害剤の例である。最も有力な化合物(実施例5、12及び13により示される)の1つのヒドロキシ基がそれぞれ−NH、−H、−OCH及び−OCHPhにより置き換えられている比較実施例15〜18は阻害の低下を示した。
Figure 2006503864

Claims (44)

  1. 式I:
    Figure 2006503864
    [式中、
    Rは−OH又は−NHORであり、ここでRは水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
    はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
    は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;
    は水素、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ又はポリアルコキシアルキルであり;
    は直接結合あるいは
    1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−6カルボキシアルキルであり;そして
    はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;
    N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環;あるいは
    −COR、−COOR又は−CONRであり、ここで
    及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
    の化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩。
  2. 式II:
    Figure 2006503864
    [式中、
    Rは−COR、−CONR、−SO又は−POであり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、アリール又はアラルキルであり;
    はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
    は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;
    は水素、アルキル、カルボキシアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ又はポリアルコキシアルキルであり;
    は直接結合あるいは
    1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6チオアルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−6カルボキシアルキルであり;そして
    はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;
    N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環;あるいは
    −COR、−COOR又は−CONRであり、ここで
    及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
    の化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩。
  3. 式III:
    Figure 2006503864
    [式中、
    Rは−OH又は−NHORであり、ここでRは水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
    はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり;
    は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;そして

    Figure 2006503864
    であり、
    ここで
    及びRは独立して水素又はアルキルであり;
    XはN、O又はSであり;そして
    はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;あるいは
    N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここで
    及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
    の化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩。
  4. 式IV:
    Figure 2006503864
    [式中、
    Rは−COR、−CONR、−SO又は−POであり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、ポリアルコキシアルキル、アリール又はアラルキルであり;
    はN、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、アルキルアミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、−OCO−アルキル、−OCO−アルキルアミノ、−OCO−アルキルアミド、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、−NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜6−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここでR及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール又はアラルキルであり、
    は水素、アルキル、ヒドロキシ又はアルコキシであり;そして

    Figure 2006503864
    であり、
    ここで
    及びRは独立して水素又はアルキルであり;
    XはN、O又はSであり;そして
    はそれぞれ場合によりC1−4アルキル、アミノ、アミノアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、−CF、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−N(R)COR、−SO、−SO又は−SONRの1個もしくはそれより多くで置換されていることができるフェニル、ナフチル又はビフェニル;あるいは
    N、O又はSから選ばれる1〜4個のヘテロ原子を有し且つ場合によりC1−6アルキル、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、−CF、−OCF、−COR、−COOR、−CONR、−NHCOR、NHSO、−SO、−SO又は−SONRで置換されていることができる5−〜7−員単環式又は8−〜10−員二環式複素芳香環であり、ここで
    及びRは独立して水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアラルキル又はヘテロアリールである]
    の化合物あるいはその溶媒和物、水和物、互変異性体又は製薬学的に許容され得る塩。

  5. Figure 2006503864
    であり、
    ここでR及びRは独立して−H、−C1−6アルキル、−CO−アルキル又は−COCHCHNHであり;
    が−Hであり;
    が−H、−Me、−Et、
    Figure 2006503864
    であり、
    ここでRはアルキルであり;
    が−CH−、−CHCH−、−CH(CH)−、−C(CH−、−CH(CHOH)−又は−CH(CHCHCOOH)−であり;そして

    Figure 2006503864
    であり、
    ここでXはO又はSである
    請求項1の化合物。
  6. 4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    (R)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    (S)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    (R)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    (S)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    (R)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    (S)−4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(メチル−2−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−2−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−クロロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(ピリジン−3−イルメチル)−アミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2,6−ジフルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[メチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ピリジン−2−イルメチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(1−ベンジル−ピロリジン−3−イル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(3−フルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−クロロ−6−メチル−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N’−メチル−N’−フェニル−ヒドラジノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−ピリジン−3−イル−エチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−フェニル−プロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−ピリジン−2−イル−エチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−ナフタレン−1−イル−エチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(3−ヒドロキシメチル−フェニルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(キノリン−5−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(4−ヒドロキシ−ナフタレン−1−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(1H−インダゾール−6−イル)−メチルアミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1H−インダゾール−6−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(6−ヒドロキシ−ナフタレン−1−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(3−ヒドロキシ−フェニルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[2−(2−ヒドロキシエチル)−フェニルアミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(5−チオフェン−2−イル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−フェニル−2H−ピラゾール−3−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2,4−ジフルオロ−ベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−フェニルアミノ−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(1H−インダゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(1H−インダゾール−5−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−7−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(フラン−2−イル−メチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(チオフェン−2−イル−メチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(フラン−3−イルメチル)−アミノ−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(チオフェン−3−イル−メチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(ベンジル−ピロリジン−3−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    3−{[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−ヒドロキシ−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ベンジアミノ}−プロパン−1,2−ジオール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(3−モルホリン−4−イルプロピル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{ベンジル−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2−ピペラジン−1−イルエチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2−モルホリン−4−イルエチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2−ジメチルアミノ−エチル)−アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(2−アミノ−ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−6−(キノリン−6−イルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−(N−エチルベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−(N−メチルベンジルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    N−[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(1−メチル−1−フェニルエチルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ヒドロキシルアミン;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンジル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(キノリン−6−イルアミノ)−6−[(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルベンジル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−(ピリジン−2−イルメチル)アミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N−ベンジルイソプロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−(2−フルオロベンジル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    3−[[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−ヒドロキシ−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−(1−フェニルエチル)アミノ]プロパン−1,2−ジオール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(エチル−(ピリジン−2−イルメチル)アミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N−(2−フルオロベンジル)イソプロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[エチル−(1H−インダゾール−6−イル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{ベンジル−[2−(3H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{2−フルオロベンジル−[2−(3H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−[ベンジル−(3−イミダゾール−1−イル−プロピル)アミノ]−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−{[4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−ヒドロキシ−[1,3,5]トリアジン−2−イル]−ベンジルアミノ}酪酸;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{(2−ピペラジン−1−イルエチル)−キノリン−5−イルアミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−{ベンジル−[2−(3H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イルアミノ)−6−(N−ベンジルプロピルアミノ)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    及びそれらの製薬学的に許容され得る塩
    の1つである請求項1の化合物。
  7. 4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−ベンジル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2,6−ジメチル−ピペリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2,5−ジメチル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−フェニル−ピロリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(3−フェニル−チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(2−フェニル−チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(チオモルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(3−メチル−ピペリジン−1−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    4−(ベンゾチアゾール−6−イル−アミノ)−6−(モルホリン−4−イル)−[1,3,5]トリアジン−2−オール;
    及びそれらの製薬学的に許容され得る塩
    の1つである請求項3の化合物。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物。
  9. 請求項5の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物。
  10. 請求項6又は7の化合物及び製薬学的に許容され得る担体を含んでなる製薬学的組成物。
  11. a)1,3,5−トリアジン環のそれぞれ2−、4−及び6−位における3つの置き換え可能な基の1つを4−メトキシベンジルアルコールで置き換えて2−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;
    b)第2の置き換え可能な基を第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(i)で置き換えて4−アミノ−2−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;そして
    c)第3の置き換え可能な基をマイクロ波条件下に第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(ii)で置き換え、付随してp−メトキシベンジル基を失わせ、4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンを得る
    段階を含んでなる、Rが−OHである式I及びIIIの化合物の製造法。
  12. a)1,3,5−トリアジン環のそれぞれ2−、4−及び6−位における3つの置き換え可能な基の1つを4−メトキシベンジルアルコールで置き換えて2−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;
    b)第2の置き換え可能な基を第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(i)で置き換えて4−アミノ−2−(4−メトキシベンジルオキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;
    c)第3の置き換え可能な基をマイクロ波条件下に第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(ii)で置き換え、付随してp−メトキシベンジル基を失わせ、4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;そして
    d)4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンにアシル化、スルホニル化又はホスホリル化剤を加え、それぞれ4,6−ジアミノ−(2−O−アシル)−[1,3,5]トリアジン、4,6−ジアミノ−(2−O−スルホニル)−[1,3,5]トリアジン又は4,6−ジアミノ−(2−O−ホスホリル)−[1,3,5]トリアジンを得る
    段階を含んでなる、式II及びIVの化合物の製造法。
  13. 置き換え可能な基が塩素である請求項11又は12の方法。
  14. aa)1,3,5−トリアジン環のそれぞれ2−、4−及び6−位における3つの置き換え可能な基の1つを第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(i)で置き換えて2−アミノ−[1,3,5]トリアジンを得;
    bb)第2の置き換え可能な基を第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(ii)で置き換えて2,4−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンを得;そして
    cc)第3の置き換え可能な基を酸性条件下に水で置き換えて4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンを得る
    段階を含んでなる、Rが−OHである式I及びIIIの化合物の製造法。
  15. aa)1,3,5−トリアジン環のそれぞれ2−、4−及び6−位における3つの置き換え可能な基の1つを第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(i)で置き換えて2−アミノ−[1,3,5]トリアジンを得;
    bb)第2の置き換え可能な基を第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(ii)で置き換えて2,4−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンを得;そして
    cc)第3の置き換え可能な基を酸性条件下にヒドロキシルアミンで置き換えて4,6−ジアミノ−([1,3,5]トリアジン−2−イル)−ヒドロキシルアミンを得る
    段階を含んでなる、Rが−NHOHである式I及びIIIの化合物の製造法。
  16. aa)1,3,5−トリアジン環のそれぞれ2−、4−及び6−位における3つの置き換え可能な基の1つを第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(i)で置き換えて2−アミノ−[1,3,5]トリアジンを得;
    bb)第2の置き換え可能な基を第1級もしくは第2級アルキルもしくは芳香族アミン(ii)で置き換えて2,4−ジアミノ−[1,3,5]トリアジンを得;
    cc)第3の置き換え可能な基を酸性条件下に水で置き換えて4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンを得;そして
    dd)4,6−ジアミノ−(2−ヒドロキシ)−[1,3,5]トリアジンにアシル化、スルホニル化又はホスホリル化剤を加え、それぞれ4,6−ジアミノ−(2−O−アシル)−[1,3,5]トリアジン、4,6−ジアミノ−(2−O−スルホニル)−[1,3,5]トリアジン又は4,6−ジアミノ−(2−O−ホスホリル)−[1,3,5]トリアジンを得る
    段階を含んでなる、式II及びIVの化合物の製造法。
  17. キナーゼを少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物の有効阻害量と接触させることを含んでなる、タンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  18. キナーゼを少なくとも1種の請求項5の化合物の有効阻害量と接触させることを含んでなる、タンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  19. キナーゼを少なくとも1種の請求項6又は7の化合物の有効阻害量と接触させることを含んでなる、タンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  20. キナーゼを少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物と接触させることを含んでなる、試験管内におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  21. キナーゼを少なくとも1種の請求項5の化合物と接触させることを含んでなる、試験管内におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  22. キナーゼを少なくとも1種の請求項6又は7の化合物と接触させることを含んでなる、試験管内におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  23. キナーゼを少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物と接触させることを含んでなる、細胞内におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  24. キナーゼを少なくとも1種の請求項5の化合物と接触させることを含んでなる、細胞内におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  25. キナーゼを少なくとも1種の請求項6又は7の化合物と接触させることを含んでなる、細胞内におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  26. 少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  27. 少なくとも1種の請求項5の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  28. 少なくとも1種の請求項6又は7の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類におけるタンパク質チロシンキナーゼ活性の阻害方法。
  29. タンパク質チロシンキナーゼがVEGFR−2(KDR)、c−fms、c−met又はtie−2である請求項17〜19のいずれか1項に従う方法。
  30. タンパク質チロシンキナーゼがVEGFR−2(KDR)、c−fms、c−met又はtie−2である請求項26〜28のいずれか1項に従う方法。
  31. 少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類におけるガンの処置方法。
  32. 少なくとも1種の請求項5の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類におけるガンの処置方法。
  33. 少なくとも1種の請求項6又は7の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類におけるガンの処置方法。
  34. 少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における血管病の処置方法。
  35. 少なくとも1種の請求項5の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における血管病の処置方法。
  36. 少なくとも1種の請求項6又は7の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における血管病の処置方法。
  37. 少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における眼疾患の処置方法。
  38. 少なくとも1種の請求項5の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における眼疾患の処置方法。
  39. 少なくとも1種の請求項6又は7の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における眼疾患の処置方法。
  40. 少なくとも1種の請求項1〜4のいずれか1項の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における再狭窄の処置方法。
  41. 少なくとも1種の請求項5の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における再狭窄の処置方法。
  42. 少なくとも1種の請求項6又は7の化合物の治療的に有効な量を哺乳類に投与することを含んでなる、哺乳類における再狭窄の処置方法。
  43. 製薬学的に許容され得る担体及び少なくとも1種の請求項1〜7のいずれか1項の化合物の約0.5mg〜約10gを含んでなる製薬学的投薬形態物。
  44. 非経口的投与又は経口的投与に適合せしめられた請求項43に従う投薬形態物。
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