JP2006329221A - チェーン式伝動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スリッパの摺動面上におけるチェーンの揺動を抑えてチェーンとスリッパとの間の摩擦を低減することができるチェーン式伝動装置を提供する。
【解決手段】 一対の内側リンクプレート10と、一対の内側リンクプレート10のそれぞれの外側に配置される一対の外側リンクプレート13とが交互に繋ぎ合わされたチェーン4と、チェーン4と接触する摺動面5aを有するスリッパ5とを備えたチェーン式伝達装置1Aにおいて、チェーン4の走行方向に関するスリッパ5上の少なくとも一部の区間において、各外側リンクプレート13と摺動面5aとを接触させる一方で、各内側リンクプレート10の厚さ方向に関する少なくとも一部の範囲と摺動面5aとが非接触となるようにチェーン4とスリッパ5の摺動面5aとの間の接触状態を設定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、チェーンとそのチェーンに接触するスリッパとを備えたチェーン式伝動装置に関する。
チェーンにスリッパ(又はチェーンガイド)を押し付けて張力を付与するタイプの動力伝達装置として、チェーンの一対の内側リンクプレートのそれぞれのプレート幅を、内側リンクプレートの外側に配置される一対の外側リンクプレートのそれぞれのプレート幅よりも大きく設定し、それにより各内側リンクプレートをスリッパと接触させる一方で、各外側リンクプレートとスリッパとの接触を阻止してチェーンとスリッパとの間の摩擦の低減を図るようにした動力伝達装置が知られている(非特許文献1参照)。
「チェーン」、トヨタ技術公開集、トヨタ自動車株式会社、1997年3月31日、発行番号6628、p.153−154
ところで、チェーンの内側リンクプレートのみをスリッパと接触させる構成では、内側リンクプレート間のスパンが外側リンクプレート間のそれよりも小さいため、スリッパ上にてチェーンがその幅方向(リンクプレートの厚さ方向に相当)に揺動し易い。特に、チェーンの走行速度が高い場合にその傾向が高まる。チェーンが揺動するとスリッパの摺動面が摩耗し、それによりチェーンとスリッパとの間の摩擦が増加するおそれがある。
そこで、本発明は、スリッパの摺動面上におけるチェーンの揺動を抑えてチェーンとスリッパとの間の摩擦を低減することができるチェーン式伝動装置を提供することを目的とする。
本発明のチェーン式伝動装置は、一対の内側リンクプレートと、前記一対の内側リンクプレートのそれぞれの外側に配置される一対の外側リンクプレートとが交互に繋ぎ合わされたチェーンと、前記チェーンと接触する摺動面を有するスリッパとを備え、前記チェーンの走行方向に関する前記スリッパ上の少なくとも一部の区間において、各外側リンクプレートと前記摺動面とが接触する一方で、各内側リンクプレートの厚さ方向に関する少なくとも一部の範囲と前記摺動面とが非接触となるように前記チェーンと前記スリッパの前記摺動面との間の接触状態が設定されることにより、上述した課題を解決する(請求項1)。
本発明のチェーン式伝動装置によれば、外側リンクプレートと摺動面とが接触することにより、内側リンクプレートのみが摺動面と接触する従来の装置と比較して、チェーンの幅方向(リンクプレートの厚さ方向に相当)に関して広いスパンでチェーンとスリッパの摺動面とを接触させることができる。これにより、スリッパの摺動面上におけるチェーンの揺動を抑え、それにより摺動面の摩耗を抑えることができる。よって、チェーンとスリッパとの間の摩擦が低減される。
本発明の一形態において、前記スリッパには、一対の内側リンクプレートのそれぞれの前記厚さ方向に関する少なくとも一部の範囲と前記摺動面との接触を防ぐように当該摺動面から後退する溝部が設けられている(請求項2)。
上記の形態によれば、スリッパの溝部により内側リンクプレートの少なくとも一部の範囲を摺動面から離してそれらを非接触状態に保つことができる。溝部を潤滑油の液溜めとして機能させてチェーンとスリッパとの間の接触部分に必要十分な量の潤滑油を供給することができる。これにより、摩耗をさらに低減することができる。溝部内に潤滑油が保持されることにより、オイルジェット装置のような潤滑油供給装置からの潤滑油の供給量を減らし、あるいは潤滑油供給装置を省略することも可能となる。
前記溝部を設ける形態において、前記摺動面と直交する方向に関する各内側リンクプレートの幅と同一方向に関する各外側リンクプレートの幅とが互いに等しく、前記一対の内側リンクプレートと対向する部分の各々に前記溝部が設けられ、前記厚さ方向に関する各溝部の溝幅が各内側リンクプレートの厚さと略一致し、かつ各溝部が各外側リンクプレートよりも前記厚さ方向の内側に偏っていてもよい(請求項3)。このような構成によれば、外側リンクプレートをスリッパの摺動面と接触させる一方で、内側リンクプレートをその厚さ方向のほぼ全範囲に亘って摺動面と非接触とすることができる。チェーンが揺動して一方の外側リンクプレートが溝部上に移動した場合でも、これに隣接する内側リンクプレートが溝部の内側に移動して摺動面と接するため、チェーンの一方の側で内側リンクプレート及び外側リンクプレートのそれぞれが溝部に落ち込むおそれもない。
前記溝部が、前記一対の内側リンクプレートと対向する部分の各々に、内側リンクプレート及び外側リンクプレートを跨ぐように設けられ、各溝部の両側にて内側リンクプレート及び外側リンクプレートと前記摺動面とが接触してもよい(請求項4)。このような構成によれば、溝部の両側で内側リンクプレート及び外側リンクプレートが摺動面と接しているため、溝部の形成位置が多少ずれた場合でもチェーンの幅方向両側においてそれぞれのリンクプレートが摺動面と確実に接触する。従って、溝部の加工精度が緩和され、溝部の加工に要するコストを低減することができる。チェーンの幅方向両側において内外のリンクプレートのそれぞれが摺動面と接触するため、チェーンの揺動がさらに抑えられる。よって、摺動面の摩耗もさらに減少し、チェーンとスリッパとの間の摩擦がさらに低減される。
本発明の他の形態においては、前記一対の内側リンクプレートのそれぞれの前記摺動面と直交する方向の幅が前記一対の外側リンクプレートのそれぞれの前記直交する方向の幅よりも小さく設定されることにより、各内側リンクプレートと前記摺動面とが前記厚さ方向の全範囲において非接触状態に保たれる(請求項5)。
上記の形態によれば、スリッパの摺動面を外側リンクプレートのみと接触させてチェーンの揺動を抑えることができる。これにより、チェーンとスリッパとの間の摩擦を低減することができる。内側リンクプレートの幅を減少させることによりチェーンを軽量化することができる。チェーンが環状に繋ぎ合わされる場合には、チェーンの走行に伴って発生する遠心力を低減でき、それに伴ってチェーンとスリッパの摺動面との間に作用する垂直抗力を減らして両者間の摩擦をさらに低減することができる。
以上に説明したように、本発明のチェーン式伝動装置によれば、外側リンクプレートとスリッパの摺動面とを接触させる一方で、内側リンクプレートの厚さ方向に関する少なくとも一部の範囲と摺動面とを非接触状態に保つようにしているので、内側リンクプレートのみがスリッパの摺動面と接触する場合と比較して、チェーンの幅方向に関して広いスパンでチェーンとスリッパの摺動面とを接触させ、これにより、チェーンの揺動による摺動面の摩耗を抑えてチェーンとスリッパとの間の摩擦を低減することができる。
(第1の形態)
図1は本発明の第1の形態に係るチェーン式伝動装置を示している。チェーン式伝動装置1Aは、内燃機関のクランクシャフト2からカムシャフト3に動力(トルク)を伝達するために設けられている。チェーン式伝動装置1Aは、環状のチェーン4と、チェーン4に張力を付与するスリッパ5とを備えている。チェーン4は、クランクシャフト2及びカムシャフト3に取り付けられたスプロケット6、7に巻き掛けられている。スリッパ5は、スプロケット6とスプロケット7との間のチェーン4の外周4aに沿って配置されている。スリッパ5は、チェーン4と接触する摺動面5aを有している。なお、スリッパ5は、摺動面5aを有していればよく、チェーン4の内周4bに沿って配置されていてもよい。スリッパ5は、チェーン4に張力を付与する目的で設けられたものに限らず、チェーン4を案内する目的で設けられたものでもよい。
図2に詳しく示すように、チェーン4は内側リンク8と外側リンク9とを交互に連結して構成されている。内側リンク8は、一対の内側リンクプレート10と、一対の中空円筒状のブッシュ11とを備えている。各内側リンクプレート10の両端部10a、10bにはブッシュ孔12が設けられている。ブッシュ孔12にブッシュ11が圧入されることにより、チェーン4の幅方向に対向する一対の内側リンクプレート10が相互に連結される。外側リンク9は、一対の外側リンクプレート13と一対のピン14とを備えている。各外側リンクプレート13の両端部13a、13bにはピン孔15が設けられている。ピン14はブッシュ11の内径よりも小径である。一対の外側リンクプレート13のそれぞれは、チェーン4の幅方向、言い換えれば内側リンクプレート10の厚さ方向(図2の矢印A方向)に関して一対の内側リンクプレート10の外側に配置される。内側リンク8のブッシュ11にピン14を通し、そのピン14の両端部を一対の外側リンクプレート13のピン孔15に圧入することにより一対の外側リンクプレート13が相互に連結され、かつ内側リンク8と外側リンク9とがピン14を中心として互いに回転自在に連結される。なお、内側リンクプレート10同士をブッシュ11にて連結する際にブッシュ11の外周にはローラ19が回転自在に嵌め合わされる。
図3はチェーン4とスリッパ5との接触状態を示す断面図である。但し、図3はチェーン4が幅方向に関して揺動していない状態を示している。スリッパ5にはチェーン4と接触する摺動面5aが形成されている。その摺動面5aと直交する方向に関する内側リンクプレート10の幅Winと外側リンクプレート13の幅Woutは互いに等しい。なお、図2から明らかなように内側リンクプレート10はブッシュ孔12間において一定幅Winに形成され、外側リンクプレート13はピン孔15間において一定幅Woutに形成されている。但し、リンクプレート10、13の一部に幅Win、Woutよりも狭められた部分があってもよい。その場合、幅Win、Woutはそれぞれのリンクプレート10、13の最大幅によって定義される。
さらに、スリッパ5の摺動面5aの一対の内側リンクプレート10と対向する部分のそれぞれには、内側リンクプレート10の外周面16とスリッパ5との接触を防止するように摺動面5aから後退する溝部18が形成されている。図1から明らかなように、溝部18はチェーン4の走行方向に関してスリッパ5の全長に亘って設けられている。内側リンクプレート10の厚さ方向に関する各溝部18の溝幅Wgは各内側リンクプレート10の厚さtinと略一致する。なお、内側リンクプレート10の厚さtinと外側リンクプレート13の厚さtoutとは互いに等しい。また、内側リンクプレート10の厚さ方向における溝部18同士の間隔Dgは内側リンクプレート10の間隔Dp以下である。これにより、溝部18は外側リンクプレート13と重ならないように外側リンクプレート13よりもそれらの厚さ方向内側に偏り、外側リンクプレート13の外周面17が外側リンクプレート13の厚さ方向全範囲において摺動面5aと接触する。その一方、内側リンクプレート10の外周面16は厚さ方向にほぼ全範囲において摺動面5aと非接触状態に保たれる。なお、間隔Dg、Dpは溝部18又は内側リンクプレート10の中心間の距離である。
以上の構成のチェーン式伝動装置1Aによれば、外側リンクプレート13と摺動面5aとが接触するので、内側リンクプレート13のみを摺動面5aと接触させたと仮定した場合と比較して、より広いスパンでチェーン4と摺動面5aとを接触させることができる。従って、チェーン4の揺動を抑え、それにより摺動面5aの摩耗を抑えてチェーン4とスリッパ5との間の摩擦を低減することができる。摩擦の低減により騒音が減少し、内燃機関の始動性が向上してスタータモータの負荷が減少し、それに伴ってスタータモータの電源としてのバッテリに必要な容量も減らすことができる。
さらに、上記の構成によれば、溝部18を潤滑油の液溜として機能させることができるので、チェーン4及びスリッパ5との潤滑を十分に確保し、それにより摩擦をさらに低減させることができる。チェーン4とスプロケット6、7との噛み合いもスムーズに行われ、これによってもチェーン4の摩耗が抑制される。チェーン4又はスリッパ5に対する潤滑油の供給装置(一例としてオイルジェット装置)が設けられる場合において、潤滑油を溝部18に保持できるので、潤滑油の供給量を減少させることができる。あるいは、そのような潤滑油供給装置を省略することも可能である。
チェーン4が揺動して一方の外側リンクプレート13が溝部18上に移動した場合、これに隣接する内側リンクプレート10が溝部18から外れて摺動面5aに接触するため、チェーン4の片側において両リンクプレート10、13がいずれも溝部18に落ち込むおそれがない。なお、図3では溝部18の外側の端部が内側リンクプレート10と外側リンクプレート13との中間位置に合わされているが、溝部18をチェーン4の幅方向に関して幾らか内側に偏らせて配置することにより、外側リンクプレート13を厚さ方向全範囲において摺動面5aと接触させるだけでなく、内側リンクプレート10の一部をも摺動面5aと接触させてもよい。チェーン4の揺動範囲が小さくて内側リンクプレート10と外側リンクプレート13とが共に溝部18に落ち込むおそれがない場合には、左右の溝部18を繋げた形状の単一の溝部をスリッパ5に設けてもよい。この場合、内側リンクプレート10の幅Winは、溝部18の底に接触しない範囲において外側リンクプレート13の幅Woutよりも大きく設定されてもよい。
(第2の形態)
図4は本発明の第2の形態に係るチェーン式伝動装置を図3と対応させて示している。図4において図3と共通する構成要素には同一符号を付してそれらの説明を省略する。第2の形態のチェーン式伝達装置1Bは、一対の内側リンクプレート10のそれぞれの厚さ方向に関する少なくとも一部の範囲と摺動面5aとの接触を防ぐように摺動面5aから後退する一対の溝部18がスリッパ5に設けられている点において第1の形態の伝達装置1Aと共通する。しかしながら、各溝部18の位置が第1の形態と異なる。すなわち、図4においては、各溝部18が内側リンクプレート10及び外側リンクプレート13を跨ぐように設けられ、各溝部18の両側にて内側リンクプレート10及び外側リンクプレート13と摺動面5aとが接触している。溝部18の溝幅Wgはリンクプレート10、13の厚さtin、toutのほぼ1/2であり、溝幅Wgの中心位置は内側リンクプレート10と外側リンクプレート13との中間位置に合わされている。つまり、溝部18同士の間隔Dgは左右の内側リンクプレート10と外側リンクプレート13との中間位置の間隔Dintに等しい。従って、リンクプレート10、13はそれぞれの厚さ方向外側のほぼ1/2の範囲で摺動面5aと接触し、内側のほぼ1/2の範囲で摺動面5aに対して接触しない。
以上の構成のチェーン式伝動装置1Bによれば、チェーン4の幅方向に関して各内側リンクプレート10と各外側リンクプレート13とが摺動面5aにそれぞれ接することにより、チェーン4がその幅方向に関して4箇所で摺動面5aと接触する。このため、内側リンクプレート10のみ、又は外側リンクプレート13のみを摺動面5aと接触させた場合と比較してチェーン4の揺動をさらに抑えることができる。リンクプレート10、13に跨って溝部18が設けられているため、溝部18の加工位置がチェーン4の幅方向に多少ずれた場合でもリンクプレート10、13と摺動面5aとを確実に接触させることができる。従って、溝部18を形成する際の加工精度を高める必要がなく、製造コストを抑えることができる。溝部18を潤滑油の液溜めとして機能させることにより第1の形態と同様の作用効果が得られる。
なお、第2の形態においては溝部18が内側リンクプレート10と外側リンクプレート13とを跨いでいればよく、内側リンクプレート10の幅Winと外側リンクプレート13の幅Woutとは異なっていてもよい。例えば、内側リンクプレート10の幅Winを外側リンクプレート13の幅Woutよりも小さく設定し、これに合わせて溝部18の内側において摺動面5aを溝部18の外側よりも高く設定してもよい。反対に、内側リンクプレート10の幅Winを外側リンクプレート13の幅Woutよりも大きく設定し、これに合わせて溝部18の内側において摺動面5aを溝部18の外側よりも低く設定してもよい。
(第3の形態)
図5は本発明の第3の形態に係るチェーン式伝動装置を図3と対応させて示している。図5において図3と共通する構成要素には同一符号を付してそれらの説明を省略する。第2の形態のチェーン式伝動装置1Cにおいては、スリッパ5から溝部を省略し、これに代えて内側リンクプレート10の幅Winを外側リンクプレート13の幅Woutよりも小さく設定している。このため、内側リンクプレート10の外周面16は厚さ方向全範囲において摺動面5aと非接触状態に保たれ、その一方で外側リンクプレート13の外周面17は厚さ方向全範囲において摺動面5aと接触する。チェーン4が揺動しても上記の関係に変化はない。
第3の形態の伝達装置1Cにおいては、内側リンクプレート10の幅Winが外側リンクプレート13の幅Woutよりも小さく設定されることにより、内側リンクプレート10の重量を削減し、それによりチェーン4を軽量化することができる。チェーン4の軽量化に伴って、チェーン4の走行時に発生する遠心力が低下するため、スリッパ5からチェーン4に与えるべき張力も第1の形態に比して小さくて済む。これにより、外側リンクプレート13の外周面17とスリッパ5の摺動面5aとの間に作用する垂直抗力が減少し、チェーン4とスリッパ5との間の摩擦がさらに低減される。スリッパ5に溝部18を加工する手間を省略してスリッパ5の製造コストを削減することができる。
本発明は上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、チェーンはローラチェーンに限らず、例えばサイレントチェーンであってもよい。本発明のチェーン式伝達装置は内燃機関のカムシャフトの駆動に適用されるものに限らず、各種の運動伝達機構に適用可能である。第1及び第2の形態では溝部18をスリッパ5の全長に設けているが、溝部はチェーンの走行方向に関する少なくとも一部の区間に設けられていればよい。
なお、以上の説明から明らかなように、本発明において、内側リンクプレート及び外側リンクプレートとスリッパの摺動面との接触状態に関する表現は、図3〜図5に示したようにチェーンがその幅方向に関して揺動していない状態を基準としたものである。
本発明のチェーン式伝動装置の第1の形態を示す図。 チェーンの一部を示す斜視図。 図1のIII−III線における断面図。 本発明の第2の形態を示す図。 本発明の第3の形態を示す図。
符号の説明
1A、1B、1C チェーン式伝動装置
4 チェーン
5 スリッパ
5a 摺動面
10 内側リンクプレート
13 外側リンクプレート
18 溝部

Claims (5)

  1. 一対の内側リンクプレートと、前記一対の内側リンクプレートのそれぞれの外側に配置される一対の外側リンクプレートとが交互に繋ぎ合わされたチェーンと、前記チェーンと接触する摺動面を有するスリッパとを備え、
    前記チェーンの走行方向に関する前記スリッパ上の少なくとも一部の区間において、各外側リンクプレートと前記摺動面とが接触する一方で、各内側リンクプレートの厚さ方向に関する少なくとも一部の範囲と前記摺動面とが非接触となるように前記チェーンと前記スリッパの前記摺動面との間の接触状態が設定されていることを特徴とするチェーン式伝動装置。
  2. 前記スリッパには、一対の内側リンクプレートのそれぞれの前記厚さ方向に関する少なくとも一部の範囲と前記摺動面との接触を防ぐように当該摺動面から後退する溝部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のチェーン式伝動装置。
  3. 前記摺動面と直交する方向に関する各内側リンクプレートの幅と同一方向に関する各外側リンクプレートの幅とが互いに等しく、前記一対の内側リンクプレートと対向する部分の各々に前記溝部が設けられ、前記厚さ方向に関する各溝部の溝幅が各内側リンクプレートの厚さと略一致し、かつ各溝部が各外側リンクプレートよりも前記厚さ方向の内側に偏っていることを特徴とする請求項2に記載のチェーン式伝動装置。
  4. 前記厚さ方向に関して前記チェーンの両側と対向する部分の各々に、内側リンクプレート及び外側リンクプレートを跨ぐように前記溝部が設けられ、各溝部の両側にて内側リンクプレート及び外側リンクプレートと前記摺動面とが接触していることを特徴とする請求項2に記載のチェーン式伝動装置。
  5. 前記一対の内側リンクプレートのそれぞれの前記摺動面と直交する方向の幅が前記一対の外側リンクプレートのそれぞれの前記直交する方向の幅よりも小さく設定されることにより、各内側リンクプレートと前記摺動面とが前記厚さ方向の全範囲において非接触とされたことを特徴とする請求項1に記載のチェーン式伝動装置。
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