JP2013024315A - ローラチェーン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】1組のアウタープレート13からなるアウタープレート対及び1組のインナープレート14からなるアウタープレート対を長手方向に交互に列設して、回転可能なローラ17を備えたローラピン16により各プレート対を連結して環状のローラチェーン7を構成し、各インナープレート14の対向面に閉鎖突起18を設ける。閉鎖突起18によりローラ17間の間隙の一部を閉鎖し、オイルジェット10から噴射されて各ローラ17間に保持される潤滑油がチェーン外周側に急激に漏れるのを防止する。
【選択図】図2
Description
請求項3の発明は、閉鎖突起が、チェーン内周側の少なくとも一側にチェーン走行方向に面した保持面を有するものである。
請求項5の発明は、閉鎖突起が、金属板からなるインナープレートの一側を折曲して形成され、インナープレートのチェーン外周側の縁部よりも内周側に位置しているものである。
請求項3の発明のローラチェーンによれば、閉鎖突起のチェーン内周側の少なくとも一側にチェーン走行方向に面した保持面を設けた。各ローラ間に保持された潤滑油はチェーン走行方向に向かう力を受けながらローラチェーンと共に移送されるが、このときの力が保持面により効果的に潤滑油に伝達されるため、ローラチェーンの走行に対して潤滑油が取り残されて各ローラ間から漏れる事態をより確実に防止することができる。
請求項5の発明のローラチェーンによれば、閉鎖突起を金属板からなるインナープレートの一側を折曲して形成して、インナープレートのチェーン外周側の縁部よりも内周側に位置させた。従って、金属板を折曲形成するだけで閉鎖突起を備えたインナープレートを安価に製造できると共に、閉鎖突起がチェーン内周側に位置しているため、チェーンガイドやテンショナとの摩擦による閉鎖突起の摩耗を未然に防止することができる。
図1は本実施形態のタイミングチェーンの張架状態をエンジン前方より見た正面図である。
エンジン下部にはクランク軸1の前端に固定された駆動スプロケット2が配設され、エンジン上部には吸気カムシャフト3の前端に固定された吸気スプロケット4、及び排気カムシャフト5の前端に固定された排気スプロケット6が配設されている。これらの各スプロケット2,4,6間にタイミングチェーン7が張架され、タイミングチェーン7の左側にはテンショナ8が配設され、右側にはチェーンガイド9が配設されている。テンショナ8は、上端を支軸8aにより揺動可能に支持されてタイミングチェーン7に沿って上下方向に延設されたテンショナレバー8b、及びテンショナレバー8bをチェーン側に付勢する油圧ユニット8cから構成されている。また、チェーンガイド9は、タイミングチェーン7に沿って上下方向に延設された形状をなしている。
アウタープレート14及びインナープレート14はそれぞれ金属板から製作された小判型をなしている。各アウタープレート対の1組のアウタープレート14の内側にインナープレート対の両インナープレート14が位置することにより、長手方向に隣接する各アウタープレート対と各インナープレート対とが互いに重なって配置されている。このアウタープレート対とインナープレート対との重なり箇所において、相対向するインナープレート14にはブッシュ15の両端がそれぞれカシメ固定されている。
図2〜5に示すように、全てのインナープレート14の相手側への対向面には閉鎖突起18が設けられている。閉鎖突起18は基端をインナープレート14に対して溶接され、先端を相手側のインナープレート14に向けて突出させている。また、閉鎖突起18は四角平板状をなし、ローラピン16間を結ぶインナープレート14の中心線C(換言すればチェーン走行方向)に対して平行に、且つこの中心線Cに対して寸法aだけチェーン外周側にオフセットするように配置されている。相対向するインナープレート14の閉鎖突起18の先端は僅かな間隙を介して対応し、これらの閉鎖突起18により各ローラ17間の間隙の一部が閉塞されて、間隙のチェーン内周側への開口面積が縮小されている。ここで、図2,3に示すように各インナープレート14に設けられた閉鎖突起18は1つおきのローラ17間に存在し、閉鎖突起18を有するローラ17間で上記のような開口面積の縮小がなされている。
まず、上記実施形態では、インナープレート14の中心線Cに対して閉鎖突起18をチェーン外周側にオフセット配置したが、スプロケット2,4,6の歯と干渉しなければ必ずしもオフセット配置する必要はない。従って、例えば図6に示すようにオフセット寸法aを減少させて、インナープレート14の中心線C付近に閉鎖突起18を配置したり、或いは完全に中心線Cと一致する位置に閉鎖突起18を配置したりしてもよい。これらの場合には、ローラ17間の間隙の閉塞に必要な閉鎖突起18のチェーン走行方向長さを短縮でき、結果として閉鎖突起18を設けたことによるタイミングチェーン7の重量増加を抑制できるという別の利点が得られる。
図11は折曲形成により閉鎖突起18を形成したインナープレート14を示している。インナープレート14の製造工程において、まず、素材の金属板を図12に示す閉鎖突起18を含むインナープレート14の形状にプレスで打抜き成型し、続いてその閉鎖突起18の箇所を直角に折曲形成する。図12中に破線で示すように、このときの折曲線Lをインナープレート14のチェーン外周側の縁部、即ちチェーンガイド9やテンショナ8に対する摺接箇所よりも寸法bだけチェーン内周側に設定する。これにより折曲後の閉鎖突起18は、摺接箇所よりも寸法bだけチェーン内周側に位置する。従って、金属板を折曲形成するだけで閉鎖突起18を備えたインナープレート14を安価に製造できる上に、閉鎖突起18がチェーン内周側に位置しているため、チェーンガイド9やテンショナ8との摩擦による閉鎖突起18の摩耗を未然に防止できるという利点も得られる。
また、上記実施形態では、チェーン長手方向の全てのインナープレート14に閉鎖突起18を設けたが、一部のインナープレート14のみ、例えば1つおきのインナープレート14のみに閉鎖突起18を設けてもよい。また、インナープレート対を構成する1組のインナープレート14にそれぞれ閉鎖突起18を設けたが、何れか一方のインナープレート14のみに閉鎖突起18を設けてもよい。その場合、閉鎖突起18を相対向するインナープレート14に向けて延設すれば、ローラ17間の間隙を所期の開口面積まで縮小させることができる。
4 吸気スプロケット
6 排気スプロケット
10 オイルジェット(オイル供給手段)
13 アウタープレート
14 インナープレート
16 ローラピン
17 ローラ
18 閉鎖突起
21,22a 保持面
C 中心線
Claims (5)
- 幅方向に所定間隔をおいて相対向する1組のアウタープレートからなるアウタープレート対、及び上記両アウタープレートの内側で幅方向に所定間隔をおいて相対向する1組のインナープレートからなるアウタープレート対を長手方向に互いに重なるように交互に列設し、隣接する上記アウタープレート対と上記インナープレート対との重なり箇所において、相対向する上記インナープレート間にスプロケットと噛合可能なローラをそれぞれ配設してローラピンにより回転可能に支持すると共に、各ローラピンの両端を上記インナープレート及び上記アウタープレートにそれぞれ貫通させて上記各プレート対を全体として環状をなすように連結し、オイル供給手段から供給される潤滑油により潤滑されながら動力伝達を行うローラチェーンにおいて、
上記インナープレート対の少なくとも何れか一方のインナープレートに該インナープレート対の他方側へ向けて伸びて、上記ローラ間に形成された間隙の一部を閉塞して該間隙の開口面積を縮小する閉鎖突起を設けたことを特徴とするローラチェーン。 - 上記閉鎖突起は、上記スプロケットの歯との干渉を防止すべく上記ローラピン間を結ぶ上記インナープレートの中心線に対してチェーン外周側にオフセット配置されていることを特徴とする請求項1記載のローラチェーン。
- 上記閉鎖突起は、チェーン内周側の少なくとも一側にチェーン走行方向に面した保持面を有することを特徴とする請求項1または2記載のローラチェーン。
- 上記閉鎖突起は、チェーン内周側に向けて凹となる断面形状をなしていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載のローラチェーン。
- 上記閉鎖突起は、金属板からなるインナープレートの一側を折曲して形成され、該インナープレートのチェーン外周側の縁部よりも内周側に位置していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載のローラチェーン。
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