JP2006313773A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1導電型領域とよりも第2導電型領域とのほうが低いコンタクト抵抗率となる金属材料を用いて第1導電型領域の接点を形成することができる半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 周辺半導体領域5の不純物の濃度値よりも高い濃度値の型不純物を含むp型領域5と、周辺半導体領域5の不純物の濃度値よりも高い濃度値のn型不純物を含み、p型領域1と重複するように位置するn型領域2と、少なくともn型領域2上に位置する金属層3とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、より具体的には金属層との接続構造に独自性を有する半導体装置およびその製造方法に関するものである。
半導体デバイスの電極の金属/半導体接点におけるオーム性接触(以下、コンタクト)は、半導体基板上に形成された各種配線とデバイス本体とを連結する役割を担っている。上記接点におけるコンタクト抵抗ρcはデバイスの損失を増大させ、高周波特性やスイッチング特性を損なうので、できる限り低減することが求められる。
たとえば、パワートランジスタ用に開発が進んでいる半導体である炭化珪素(SiC)のオーミック性接触の電極(以下、オーミック電極)では、金属/n型領域のコンタクトで10-6Ωcm2台であり、また金属/p型領域のコンタクトで10-5Ωcm2台のコンタクト抵抗率ρcが要求されている(非特許文献1参照)。SiCでの電極形成方法として広く普及している方法では、高濃度にドーピングした領域にキー元素を含む金属材料を蒸着し、そのあとに1000℃程度の温度で熱処理を行ない、熱処理によって生成した反応層をオーム性接触層として用いる。SiCで最も低いコンタクト抵抗率ρcを示す電極(金属)材料は、n型領域ではNi、またp型領域ではTi-Al合金であるとされ、ともに上記要求値を達成することができる。
松波弘之 編著 半導体SiC 技術と応用(Technology of Semiconductor SiC and Its Application)(日刊工業新聞社 2003年3月31日)pp.156-165
しかしながら、SiCに限らず半導体デバイスで電極を形成する場合、次の問題がある。
(1)最も良いコンタクト抵抗率ρcが得られる電極材料で半導体デバイスを形成する際、p型領域とn型領域とで電極材料を変える必要がある。このため、電極形成プロセスにおける制約が厳しく、かつ工程数が増大する。上記電極形成プロセスにおいては、一方の電極材料固有の問題、たとえば熱処理による表面荒れ、配線との密着性などの問題、を解決する際、他方の電極においても同時に最適化される必要がある。
上記のようにp型領域とn型領域とで電極材料を変える場合、別々に蒸着工程を行なう必要がある。また、一方の電極を形成後に他方の電極を形成するため、先に形成した電極が剥がれやすくなり、その補修にさらに工程が増加するなどの可能性がある。
(2)p型領域およびn型領域の電極を同じ材料にした場合、2つの領域でともに最適なコンタクト抵抗率ρcを得ることができない。これまでにp型領域およびn型領域に低いコンタクト抵抗率ρcを得ることができる共通する材料、または特殊な工程は見出されていない。p型領域とn型領域とで同じ電極材料を使用した場合、通常、一方が他方に対して高いコンタクト抵抗率ρcを示すため、高い方のコンタクト抵抗率ρcを可能な限度で低くする必要がある。また、同じ電極材料を用いても熱処理後には、p型領域とn型領域とで状態が異なることになる。
上記のような電極のケースに限らず、第1導電型領域の接点形成において、第1導電型領域とよりも第2導電型領域とのほうが低いコンタクト抵抗率でオーミック接触する金属材料を用いることが有利な場合がある。そのような場合をここで全て挙げることはできないが、上記第1導電型領域の接点を、上記のような金属材料を用いて形成することができる接続構造を有する半導体装置を得ることは、上記の2つの電極を共通する1つの金属材料で形成する直接的なメリットだけでなく、他の多くのメリットがあると考えられる。
本発明は、第1導電型領域とよりも第2導電型領域とのほうが低いコンタクト抵抗率となる金属材料を用いて第1導電型領域の接点を形成することが有利な場合、上記第1導電型領域の接点を上記のような金属材料を用いて形成することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、周辺半導体領域と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第1導電型不純物を含む第1導電型領域と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第2導電型不純物を含み、第1導電型領域と重複するように位置する第2導電型領域と、少なくとも第2導電型領域上に位置する金属層とを備えることを特徴とする。
上記構成により、たとえば第1導電型領域とよりも第2導電型領域とのほうが低いコンタクト抵抗率となる金属材料を用いて第1導電型領域の接点を形成することが有利な場合、上記の第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域に低いコンタクト抵抗率の金属接点を形成することができる。接点を形成する箇所では、第1導電型領域およびそれに重複する第2導電型領域は、それぞれの導電型の不純物を高濃度に含んでいる。このため第1導電型領域と第2導電型領域との接合部に空乏層が生じても、その空乏層は非常に薄いものとなり、逆バイアス状態でもキャリアは容易にその薄い空乏層をトンネリングすることができる。このため、第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域に低抵抗の接点を形成することができる。
なお、第1導電型領域およびそれに重複する第2導電型領域は、上述したようにそれぞれの導電型の不純物を周辺領域の不純物濃度値よりも高濃度に含んでいる。その前提の下、上記第1導電型領域に第2導電型領域が重複するように位置するとは、第1導電型領域に重なるように第2導電型領域を形成し、両方の領域間にpn界面が形成されている状態をさす。形成順序を逆にして、第2導電型領域に重なるように第1導電型領域を形成したものであってもよい。pn界面といえる部分が形成されれば両領域の形成順序は問わない。また、第1導電型領域の上に第2導電型領域がエピタキシャル成長法で形成される場合も、上記の構造のなかに含まれる。
本発明の半導体装置の製造方法は、周辺半導体領域を形成する工程と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第1導電型不純物を含む第1導電型領域を形成する工程と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第2導電型不純物を含み、第1導電型領域と重複するように第2導電型領域を形成する工程と、少なくとも第2導電型領域上に位置するように金属層を形成する工程と備える、ことを特徴とする。
上記方法により、第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域に低いコンタクト抵抗率の接点を形成することができる。
なお、上記の製造方法は、通常用いられる方法である、まず第1導電型領域を形成した後に第2導電型領域を形成する方法である。しかし、本発明の上記半導体装置は、まず第2導電型領域を形成した後に第1導電型領域を形成する方法によったものであってもよい。
上記本発明の半導体装置を用いることにより、第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域において、低いコンタクト抵抗率の金属接点を形成することができる。また、上記本発明の半導体装置の製造方法を用いることにより、第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域に低いコンタクト抵抗率の接点を形成することができる。
次に図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の対になった電極(接点)部分を示す図である。対の電極31(10),32の一方の電極31(10)、すなわち第1電極では、周辺半導体領域5の中に、周辺半導体領域5の不純物濃度値よりも高濃度値のp型不純物(第1導電型不純物)を含むp+型領域(第1導電型領域)1が形成され、そのp+型領域1に表面以外が取り囲まれるように、n型不純物(第2導電型不純物)を周辺半導体領域5の不純物濃度値よりも高濃度値のn型不純物を含むn+型領域(第2導電型領域)2が形成されている。そのn+型領域2の上に金属層(金属板)3が形成されている。上記対の電極のうちの他方の電極(第2電極)32では、別の周辺半導体領域7の中に周辺半導体領域7の不純物濃度値よりも高濃度値のn型不純物を含むn+型領域12が形成され、その上に金属層13が形成されている。金属層3は、オーミック接触したp+型領域1とよりも、オーミック接触したn+型領域2と一層低いコンタクト抵抗率を形成する金属材料で構成される。
図1の電極部分で注目すべきことは、金属層3と金属層13とが同じ金属材料で形成されていることである。金属層3と金属層13とは、同じ金属層形成機会に形成され、同様にオーミック接触するように同じ熱処理機会に同じ熱処理を施される。
図1の場合、電極31(10)において、n+型領域2は、底部が完全にp+型領域1内にあるだけでなく、平面的に見てp+型領域1に周囲を取り囲まれている。上記したようにpn接合が形成されれば、両領域は上記のような形状関係に限定されない。周辺半導体領域5は、p型でもn型でもよく、不純物を意図的に注入していなくてもよい。また、第2電極32において、別の周辺半導体領域7は、不純物を意図的に注入していなくてもよい。
上記の電極32(10)の構造において、金属層3に電位を印加したとき、p+型領域1とn+型領域2とのpn接合に空乏層が形成される。しかし、高濃度にドーピングされたp+型領域1とn+型領域2との接合部の空乏層は非常に薄いものとなる。すなわち、p型不純物濃度Na、n型不純物濃度Ndとすると、空乏層の幅dは、これら濃度の1/2乗(階段接合の場合)または濃度勾配の1/3乗(傾斜接合の場合)と、反比例する関係にある。
すなわち、不純物濃度(密度)が急激に変化する階段接合の場合は、空乏層の幅dはつぎの(1)式のように、空乏層の幅dは不純物濃度の1/2乗に反比例する。
d=[(2εs/e){(1/Na)+(1/Nd)}Vbi]1/2・・・・(1) ただし、εsは誘電率、eはキャリアの電荷、Vbiはビルドインポテンシャルでありpn接合の外側のn型領域とp型領域との電位差を表す。
また、濃度勾配がついた傾斜接合の場合には、空乏層の幅dはつぎの(2)式のように濃度勾配の1/3乗に反比例する。
d=(12εsVbi/ea)1/3・・・・・・・・・・・・・(2)
ただし、aは濃度傾斜(cm-4)であり、εs、e、Vbiは(1)式の場合と同じである。
すなわち空乏層の幅dは不純物濃度の増減と逆行する関係にある。このため、p型不純物濃度Naおよびn型不純物濃度Ndがともに高いとき空乏層の幅dはゼロに近づく。このためキャリアは、逆バイアス状態でも上記の薄い空乏層を容易にトンネリングするようになる。逆に、キャリアが逆バイアス状態でも容易に空乏層をトンネリングできるほど高濃度の不純物をp型領域およびn型領域に導入する必要がある。
上記のキャリアによる逆バイアス状態における空乏層の容易なトンネリングのために、空乏層にわずかな電界を印加すればトンネル電流は非常に大きくなる。このため、空乏層の有する整流性を回避することができる。この結果、n型領域(第2導電型領域)とのほうが低いコンタクト抵抗率を形成する金属を用いて、p型領域(第1導電型領域)にも低いコンタクト抵抗率の電極を形成することが可能となる。
図2は、図1の一方の電極10の変形例を示す図である。金属層3はn+領域2に含まれるが、全てを覆うことなく被覆しない領域を残して配置されている。図1に示す電極に比べて、コンタクト抵抗率は変わることはないが、コンタクト抵抗は接触面積が小さくなった分、増大する。しかし、反面、製造が容易となり、金属層の形成にそれほど精度を要しないという利点を得ることができる。
次に上記の電極31(10)を形成する方法について説明する。上記一方の電極10は次の標準プロセスにより形成することができる。
(1)まず周辺半導体領域5に高濃度のp+型領域1を形成する。
(2)次いで、上記p+型領域1に重複するようにn型不純物(第2導電型不純物)を高濃度に含むn+型領域2を形成する。この結果、pn接合が形成される。上記高濃度の内容は、周辺半導体領域5の不純物濃度値より高く、pn接合に生じる空乏層が薄く、逆バイアス状態でキャリアが容易にトンネリングできる程度とする。
(3)上記n+型領域2の一部または全部を覆うように金属層3を形成する。図1の構造の場合、p型領域とよりもn型領域とのほうが低いコンタクト抵抗率を有するNi層を形成するのがよい。逆の構造の場合(n型領域の電極箇所にn+型領域を形成し、そこにp+型領域を形成してその上にp型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属層を形成する場合)は、n型領域とよりもp型領域とのほうが低いコンタクト抵抗率を有するTi-Al層を用いるのがよい。
(4)金属層3とn+型領域2とがオーミック接触するように熱処理をする。
上記のプロセスを本発明の標準プロセスと呼ぶ。上記の標準プロセスの(1)と(2)の順序を入れ替えて、図3〜図5に示す変形プロセスに従って電極を形成してもよい。すなわち、変形プロセスでは、まず、n+型領域2を形成し(図3参照)、次いでその周囲にn+型領域2に重複するようにp+型領域1を環状に形成してもよい(図4参照)。しかし、この場合、先にn+型領域2であった領域で、後からp+型領域となった領域22は、n型不純物の濃度分だけp型不純物濃度が相殺される。このため、変形プロセスではp型不純物を注入するとき、空乏層を薄くするp型濃度とするためにp型不純物濃度を標準プロセスより高くしなければならない。金属層3はn+型領域2の上に形成する(図5参照)。
標準プロセスの場合は、p+型領域であった領域をn+型領域2にする際に、p型不純物濃度分だけn型不純物濃度が相殺されている。したがって、標準プロセスでは、p型領域にn型不純物を注入するとき、n型不純物濃度を変形プロセスより高くしなければならない。標準プロセスおよび変形プロセスともに、上記部分の不純物が相殺されることを考慮して不純物を注入する。金属層3をn+型領域2の上に形成するのは同じである。上記のようなイオン注入法や、拡散法では不純物濃度の相殺を考える必要がある。
また、上記とはさらに別の製造方法では、図6に示すように、半導体領域5にp+型領域1を形成し、ついで、p+型領域1の上に選択的にn+型エピタキシャル層2を形成する。このあとにNi層などの金属層3を蒸着する。p+型領域1の上に全面的にn+型エピタキシャル層2を形成してもよい。図6に示す構造(高濃度の第1導電型層の上に高濃度の第2導電型層をエピタキシャル成長法で形成する構造)の場合、不純物密度の相殺は考えなくてもよい。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2における半導体装置のプラグ配線部分(接点)を示す図である。一方のプラグ配線では、周辺半導体領域5の中に、周辺半導体領域5の不純物濃度値よりも高濃度値のp型不純物(第1導電型不純物)を含むp+型領域(第1導電型領域)1が形成され、そのp+型領域1に表面以外が取り囲まれるように、周辺半導体領域5の不純物濃度値よりも高濃度値のn型不純物(第2導電型不純物)を含むn+型領域(第2導電型領域)2が形成されている。この上に絶縁膜15が位置し、その絶縁膜15を貫通して、n+型領域2の上に金属層の第1のプラグ配線層3が形成されている。他方のプラグ配線では、別の周辺半導体領域7の中に、周辺半導体領域7の不純物濃度値よりも高濃度値のn型不純物(第2導電型不純物)を含むn+型領域12が形成されている。n+型領域12には、同様に、絶縁膜15を貫通して、金属層の第2のプラグ配線層13が接続されている。
金属層3,13は、オーミック接触したp+型領域1とよりも、オーミック接触したn+型領域2と一層低いコンタクト抵抗率を形成する金属材料で構成される。第1および第2のプラグ配線層3,13とは、同じ金属層形成機会に形成され、同様にオーミック接触するように同じ熱処理機会に同じ熱処理を施される。
第1のプラグ配線層3では、n+型領域2は、底部が完全にp+型領域1内にあるだけでなく、平面的に見てp+型領域2に周囲を取り囲まれている。周囲の周辺半導体領域5は、通常、p導電型であるが、不純物を意図的に注入していなくてもよい。また、第2のプラグ配線層13において、別の周辺半導体領域7は、通常、n導電型であるが、不純物を意図的に注入していなくてもよい。
上記構造において、金属層3に電位を印加したとき、p+型領域1とn+型領域2とのpn接合に空乏層が形成される。しかし、高濃度にドーピングされたp+型領域1とn+型領域2との接合部の空乏層は、実施の形態1の(1)式において示したように非常に薄いものとなる。このためキャリアは、上記の薄い空乏層を逆バイアス状態でも容易にトンネリングするようになる。逆に、キャリアが逆バイアス状態で容易に空乏層をトンネリングできるほど高濃度の不純物をp型領域およびn型領域に導入する必要がある。
上記のキャリアによる空乏層の逆バイアス時の容易なトンネリングのために、空乏層の有する整流性を回避することができる。この結果、n型領域(第2導電型領域)とのほうが低いコンタクト抵抗率を有する金属(ただし後で説明するように周囲との反応性を考慮する必要がある)を用いて、p型領域(第1導電型領域)にも低いコンタクト抵抗率の電極を形成することが可能となる。
図8は、図1に示す第1のプラグ配線層の変形例を示す図である。金属層3はn+型領域2をすべて覆い、p+型領域1にまで拡大している。この構造により、空乏層によって生じる容量を小さくし、高周波特性を向上させる半導体装置を形成することができる。
図7に示す半導体装置の製造方法は、上記実施の形態1における標準プロセス(1)〜(4)において、プロセス(2)の後に、絶縁膜15を形成し、n+型領域2,12の上に貫通孔を設ければよい。このあとプロセス(3)にしたがって、貫通孔を充填するようにn+型領域2,12の上に金属層3,13を形成する。熱処理プロセス(4)は、後工程における熱処理により同等の熱履歴を受ければ、とくに上記プラグ配線のための熱処理を行なう必要はない。
次に金属層と周囲との反応性について説明する。金属層は、コンタクト抵抗率の要因のほかに絶縁膜15などとの反応性等も考慮して、その材料を選択するのがよい。むしろ、絶縁膜との反応性が小さいことを最優先させ、ついで、上記のコンタクト抵抗率が低くなる基準の下に金属層の材料を選択するのがよい。また、絶縁膜等との反応を避けるために、バリア層を余計に設けてもよい。また、貫通孔の側壁を反応性の低い材料で覆ったのちに、上記金属層を充填して接続してもよい。上記金属層、バリア層には、あらゆる種類の金属の中から適切な材料を選択して用いることができる。金属層は、複合的な構造で構成されてもよい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における半導体装置の電極部分を示す図であり、図1に示す電極10の変形例を示す図である。電極10の箇所に、p+型領域(第1導電型領域)1に接してn+型領域(第2導電型領域)2が形成されている。図9の場合、p+型領域1とn+型領域2とがpn接合を形成するように隣り合っている。図9に示すような、両方の領域が「接する」態様は、n+型領域(第2導電型領域)2がp+型領域(第1導電型領域)1に「重複するように」位置する態様に含まれる。そのn+型領域2の上に金属層3が形成されている。金属層3は、オーミック接触したp+型領域1とよりも、オーミック接触したn+型領域2と一層低いコンタクト抵抗率を形成する。周囲の周辺半導体領域5は、p導電型である。
図9に示す電極構造の場合、電位を金属層3に印加したとき、p+型領域1とn+型領域2のpn接合に空乏層が形成される。また、p型の周辺半導体領域5とn+型領域2とのpn接合にも空乏層が形成される。この場合、空乏層の厚みは、p+型領域1とn+型領域2のpn接合における空乏層のほうが、上記(1)式により薄い。すなわち、上記両方の領域の不純物濃度は高いために空乏層は非常に薄く、キャリアは逆バイアス状態でも容易にp+型領域1とn+型領域2のpn接合における空乏層をトンネリングすることができる。このため、キャリアは、金属層3→n+型領域2→p+型領域1→周辺半導体領域5の経路を流れる。この結果、p型領域に、n+型領域2と一層低いコンタクト抵抗率を形成する金属材料を用いて、電極を形成することができる。
(実施の形態4)
図10は本発明の実施の形態4の半導体装置における電極部分を示す図であり、図1に示す電極10の変形例を示す図である。図10における電極構造10において注目すべき点は、金属層3はp+型領域およびn+型領域2の両方にオーミック接触していることである。図10に示す構造では、キャリアを、経路4を流れるように注入することにより、空乏層によって生じる容量を小さくし、高周波特性を向上させることができる。その理由はつぎのとおりである。
図11(a)は空乏層による容量Cを示す等価回路を示す図である。n+型領域2の上にだけ金属の電極を形成した場合、pn間に発生する空乏層の容量Cにより高周波特性が悪化する。p+型領域1とn+型領域2との両方に電極3を形成すると、図11(b)に示す等価回路のように、pn接合の空乏層による容量Cと並列にp+型領域1のみを通る抵抗成分Rが形成される。p+型領域1と電極3との間でもある程度オーミック接触がとれているという仮定の下で、空乏層の容量Cに蓄えられた電荷を抵抗成分Rを通して導通させ、空乏層の電荷を短時間に低下させることができる。この結果、図10のように、金属層3をp+型領域1とn+型領域2との両方に接触させると高周波特性を改善することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5では、高濃度の不純物領域を形成する際の注入用マスクの形状にポイントがある。図12および図13において、注入用マスク9は、本体9c内に、所定厚み以下の中央部領域(開口であってもよい)9aと、その中央部領域9aを囲み中央部領域の厚みより厚く本体9cより薄い外周領域9bとを有する2段構造のマスクである。まず、p型不純物を所定の注入エネルギー(本体9cは通過しないが外周領域9bは通過するエネルギー)で注入して、周辺半導体領域5の深い領域にp+型領域1を形成する。次いで、注入用マスク9をそのままの配置で用いて、注入エネルギーを低下させ、外周領域9bは通過しないが中央部領域(開口部)9aは通過するエネルギーでn型不純物を注入して、注入用マスク9の開口部9aに対応する領域のみにn+型領域2を浅く形成する。n+型領域2は、p+型領域1に不純物濃度を相殺しながら形成される。
上記の方法によれば、位置ずれを起すことなく、一回の注入用マスク配置によりp+型領域1に囲まれたn+型領域2の構造を形成することが可能となる。この結果、簡単に精度のよい半導体装置を作製することが可能となる。
本発明の実施例1においては、図14に示すSiCのpnダイオードを作製した例を紹介する。作製手順は次のとおりである。まず、n型SiC基板51上に、低濃度のn-型エピタキシャル層52をCVD法により形成する。n-型エピタキシャル層52の厚みは10μmとし、またドナー密度が1×1016cm-3とした。次に、その上に高濃度のp+エピタキシャル層53を同じくCVD法で形成した。p+エピタキシャル層53の厚みは1μmとし、またアクセプター密度は5×1019cm-3とした。
次にp+エピタキシャル層53のコンタクト形成部に選択的に高濃度のn+エピタキシャル層54をCVD法で形成する。n+エピタキシャル層54の厚みは1μmとし、またドナー密度は1×1020cm-3とした。次に、n+エピタキシャル層54上と、n型SiC基板51の裏面とに、Niを厚み1000Å(0.1μm)蒸着した。次いで、1000℃×2分の合金化熱処理を行なった。
上記の方法により作製したSiCのpnダイオードは、Ni層55をダイオードの両方の接続端であるn型の層54,51に1回の処理により形成し、両方の接続端ともに低いコンタクト抵抗とすることができる。そして、p+エピタキシャル層53とn+エピタキシャル層54とがともに高濃度の不純物を有するためpn接合における逆バイアス電圧時における空乏層は薄く、低抵抗の電極形成を実現することができる。
本発明の実施例2においては、図15に示すSiCのJFETを作製した例を紹介する。作製手順は次のとおりである。SiCのp型基板61上に低濃度のn-型エピタキシャル層62をCVD法により形成する。n-型エピタキシャル層62の厚みは3μmとし、ドナー密度は1×1016cm-3とした。次にドレイン、ソース領域63を形成するためにイオン注入を行なった。ドレイン、ソース領域63の形成条件は、リン(P)イオンを用いてドナー密度が2×1020cm-3となるようにドーズ量を設定した。さらにp+型領域(ゲート領域)64を形成するために再度イオン注入を行なった。p+型領域64の形成条件は、アルミニウムイオンを用いてアクセプター密度5×1019cm-3となるようにドーズ量を設定した。
このあと、p+型領域64から外れないようにリンイオン注入を行ない高濃度のn+型領域65を形成した。n+型領域65のドナー密度が5×1020cm-3となるようにドーズ量を設定した。イオン注入領域を活性化するために1700℃で活性化アニールを行なった。次にドレイン、ソース領域63およびゲート領域64,65の上に、いずれもNi層67を厚み1000Å(0.1μm)蒸着した。このときNi層67は、n+型領域65を覆い、外側のp+型領域64にも接触するように形成した。次に合金化熱処理を行なった。
上記のSiCのJFETは、ドレイン、ソース領域63、およびゲート領域64,65においてNi層67の電極と接触し、そのため低いコンタクト抵抗率を有する。また、ゲート領域では、電極のNi層67は、p+型領域64およびn+型領域65に接触するので、高周波特性も向上させることができる。
本発明においては、半導体は半導体である限りどのような半導体にも適用することができる。たとえば、Siなどの半導体、SiCなどの化合物半導体、Ga系化合物半導体など何であってもよい。とくに、通常、p型領域およびn型領域の両方の領域でオーミックコンタクトをとることが難しいワイドギャップ半導体(たとえばSiC、GaN)には好適である。また、本発明は、上記の実施の形態1〜4に限定されず、たとえば、本発明は、2つの電極を共通する1つの金属材料で形成する直接的なメリットだけでなく、第1導電型領域とよりも第2導電型領域とのほうが低いコンタクト抵抗率となる材料を用いて第1導電型領域の接点を形成することが有利な場合すべてに適用される。
このため、本発明の半導体装置は、周辺半導体領域と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第1導電型不純物を含む第1導電型領域と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第2導電型不純物を含み、第1導電型領域と重複するように位置する第2導電型領域と、少なくとも第2導電型領域上に位置する金属層とを備える。
上記構成により、たとえば第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域において、低いコンタクト抵抗率の金属接点を形成することができる。接点を形成する箇所では、第1導電型領域およびそれに重複する第1導電型領域は、それぞれの導電型の不純物を高濃度に含んでいる。このため第1導電型領域と第2導電型領域との接合部に空乏層が生じても、その空乏層は非常に薄いものとなり、逆バイアス状態でもキャリアは容易にその薄い空乏層をトンネリングすることができる。このため、第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域に低抵抗の接点を形成することができる。
なお、第1導電型領域およびそれに重複する第2導電型領域は、上述したようにそれぞれの導電型の不純物を周辺領域の不純物濃度値よりも高濃度に含んでいる。その前提の下、上記第1導電型領域に第2導電型領域が重複するように位置するとは、第1導電型領域に重なるように第2導電型領域を形成し、両方の領域間にpn界面が形成されている状態をさす。形成順序を逆にして、第2導電型領域に重なるように第1導電型領域を形成したものであってもよい。pn界面といえる部分が形成されれば両領域の形成順序は問わない。両方の領域が、単に隣り合う構造も含まれる。
また、高濃度の第2導電型領域が、高濃度の第1導電型領域上にエピタキシャル成長法により形成されたものであってもよい。また、高濃度の第2導電型領域が、高濃度の第1導電型領域中に不純物を導入されて形成されたものであってもよい。
上記の金属層は、第2導電型領域とのコンタクト抵抗率が第1導電型領域とのコンタクト抵抗率よりも小さい材料から構成されるようにできる。この構成により、半導体装置の接点におけるコンタクト抵抗を減らし、発熱などによって失われる電力消費を減らし、また温度上昇を抑制できるので半導体装置の耐久性を向上させることができる。
また、上記の金属層が、第2導電型領域およびその第2導電型領域に接する第1導電型領域の両方の上に位置するようにできる。この構成により、空乏層によって生じる容量を小さくし、高周波特性を向上させることができる。
また、上記の第1導電型領域が第1の電極の箇所に形成され、上記の金属層を電極板とすることができる。この構成により、たとえば第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域に低いコンタクト抵抗率の電極を形成することができる。この結果、たとえば大電力用の半導体装置の電極でのコンタクト抵抗を減少させ、消費電力および発熱量を減らすことができる。
また、上記の第1の電極の箇所とは異なる別の周辺半導体領域において、当該別の周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高濃度値の第2導電型不純物を含む第2導電型領域の上に、金属層と同じ材料の金属層が位置して第1の電極と対をなす第2の電極を構成し、その第2の電極は、別の周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高濃度値の第1導電型不純物を含みかつそこに位置する前記第2導電型領域との間に接合部を形成する第1導電型領域を有しないようにできる。
上記構造により、対をなす導電型が異なる領域の電極を、同じ金属材料を用いて一度に形成することができる。
また、第1導電型領域および第2導電型領域の下に絶縁膜を備え、金属層を第1のプラグ配線箇所において絶縁膜を貫通する第1のプラグ配線層とすることができる。
上記構成により、電極に限定されず、プラグ配線層を金属で形成する場合、半導体との接点におけるコンタクト抵抗を低くできる。このため、消費電力や発熱量を減らすことができる。
また、上記の第1のプラグ配線箇所とは異なる別の周辺半導体領域の第2のプラグ配線箇所に位置し、当該別の周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高濃度値の第2導電型不純物を含む第2導電型領域の上に、上記の金属層と同じ材料の第2のプラグ配線層を備え、第2のプラグ配線箇所は、別の周辺半導体領域の不純物濃度の値よりも高濃度値の第1導電型不純物を含みかつそこに位置する第2導電型領域との間に接合部を形成するという条件を満たす第1導電型領域を有しない、構造にできる。
上記構造により、第1および第2導電型領域へのプラグ配線を一度に形成した上で、プラグ配線のコンタクト抵抗を低くすることができる。
上記の半導体装置の製造方法は、周辺半導体領域を形成する工程と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第1導電型不純物を含む第1導電型領域を形成する工程と、周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第2導電型不純物を含み、第1導電型領域と重複するように第2導電型領域を形成する工程と、少なくとも第2導電型領域上に位置するように金属層を形成する工程と備える。
上記方法により、たとえば第2導電型領域と低いコンタクト抵抗率を有する金属を用いて、第1導電型領域に低いコンタクト抵抗率の接点を形成することができる。なお、上記の製造方法は、通常用いられる方法(標準プロセス)である。標準プロセスでは、まず第1導電型領域を形成した後に第2導電型領域を形成する。しかし、上記半導体装置は、標準プロセスに限定されず、まず第2導電型領域を形成した後に第1導電型領域を形成する変形プロセスによってもよい。
上記の金属層形成工程では、周辺半導体領域において第2導電型領域を越えて該第2導電型領域に接する第1導電型領域をも覆うように金属層を形成することができる。この方法により、空乏層によって生じる容量を小さくし、高周波特性を向上させることができる。
また、上記半導体装置は、周辺半導体領域とは異なる別の周辺半導体領域において、該別の周辺半導体領域に位置する別の第2導電型領域に設けられた別の金属層を備え、金属層形成工程では、金属層および別の金属層を同じ機会に同じ材料で形成することができる。この方法により、製造プロセスを簡略化することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を用いることにより、半導体装置の接点、たとえば電極構造や配線に適用され、製造工程の簡略化や接点におけるコンタクト抵抗を低減し、その他多くの長所をもたらすことができるので、この分野の接点構造に革新をもたらし、広範に利用されることが期待される。
本発明の実施の形態1の半導体装置における、対の電極部分を示す図である。 図1の一方の電極部分の変形例を示す図である。 図1の一方の電極部分の製造方法における変形例において、n+型領域を形成した状態を示す図である。 図3に引き続き、p+型領域を形成した状態を示す図である。 +型領域の上に金属層を形成した状態を示す図である。 図1の一方の電極部分のさらに別の構造例を示す図である。 本発明の実施の形態2の半導体装置におけるプラグ配線層を示す図である。 図7の半導体装置の第1のプラグ配線層の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態3の半導体装置におけるプラグ配線層を示す図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置における電極部分を示す図である。 本発明の実施の形態4の半導体装置における電極部分の等価回路を示す図であり、(a)は金属層がp+型領域にまではみ出さない場合、(b)は金属層がp+型領域にまではみ出した場合を示す図である。 本発明の実施の形態5の半導体装置の製造方法において不純物を注入している状態を示す図である。 図12のあとで不純物が注入された状態を示す図である。 実施例1のSiCのpnダイオードを示す図である。 実施例2のSiCのJFETを示す図である。
符号の説明
1 p+型領域(第1導電型領域)、2,12 n+型領域(第2導電型領域)、3,13 金属層(電極板、プラグ配線層)、4 キャリア注入経路、5,7 周辺半導体領域、9 注入用マスク、9a 注入用マスクの中央部領域、9b 注入用マスクの外周領域、9c 注入用マスクの本体、10,31,32 電極、15 絶縁膜、22 n+型領域形成後にp+型領域とされた部分、51,61 n型SiC基板、52,62 n-エピタキシャル層、53,64 p+型エピタキシャル層、54,63,65 n+型エピタキシャル層、55,67 Ni層。

Claims (15)

  1. 周辺半導体領域と、
    前記周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第1導電型不純物を含む第1導電型領域と、
    前記周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第2導電型不純物を
    含み、前記第1導電型領域と重複するように位置する第2導電型領域と、
    少なくとも前記第2導電型領域上に位置する金属層とを備える、半導体装置。
  2. 前記高濃度の第2導電型領域が、前記高濃度の第1導電型領域上にエピタキシャル成長法により形成されたものである、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記高濃度の第2導電型領域が、前記高濃度の第1導電型領域中に不純物を導入されて形成されたものである、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記金属層は、前記第2導電型領域とのコンタクト抵抗率が前記第1導電型領域とのコンタクト抵抗率よりも小さい材料から構成される、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記金属層が、前記第2導電型領域およびその第2導電型領域に接する前記第1導電型領域の両方の上に位置している、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第1導電型領域が第1の電極の箇所に形成され、前記金属層が電極板である、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 前記第1の電極の箇所とは異なる別の周辺半導体領域において、当該別の周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高濃度値の第2導電型不純物を含む第2導電型領域の上に、前記金属層と同じ材料の金属層が位置して前記第1の電極と対をなす第2の電極を構成し、前記第2の電極は、前記別の周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高濃度値の第1導電型不純物を含みかつそこに位置する前記第2導電型領域との間に接合部を形成する第1導電型領域を有しない、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第1導電型領域および第2導電型領域の下に絶縁膜を備え、前記金属層が第1のプラグ配線箇所において前記絶縁膜を貫通する第1のプラグ配線層である、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記第1のプラグ配線箇所とは異なる別の周辺半導体領域の第2のプラグ配線箇所に位置し、当該別の周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高濃度値の第2導電型不純物を含む第2導電型領域の上に、前記金属層と同じ材料の第2のプラグ配線層を備え、前記第2のプラグ配線箇所は、前記別の周辺半導体領域の不純物濃度の値よりも高濃度値の第1導電型不純物を含みかつそこに位置する第2導電型領域との間に接合部を形成する第1導電型領域を有しない、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 周辺半導体領域を形成する工程と、
    前記周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第1導電型不純物を含む第1導電型領域を形成する工程と、
    前記周辺半導体領域の不純物の濃度値よりも高い濃度値の第2導電型不純物を含み、前記第1導電型領域と重複するように第2導電型領域を形成する工程と、
    少なくとも前記第2導電型領域上に位置するように金属層を形成する工程と、備える、半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2導電型領域形成工程では、前記第1導電型領域上に第2導電型領域をエピタキシャル成長させる、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第2導電型領域形成工程では、前記第1導電型領域中に第2導電型不純物を導入することによりその第2導電型領域を形成する、請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1導電型領域形成工程および第2導電型領域形成工程では、所定厚み以下の中央部領域と、その中央部領域を囲み当該中央部領域の厚みより厚く本体より薄い外周領域とを本体内に有する注入用マスクを用い、前記第1導電型不純物に前記外周領域を通過するが前記本体を通過しない範囲のエネルギーを与えてその注入用マスクを介在させて前記周辺半導体領域に導入することにより前記第1導電型領域を形成し、次いで、同じ注入用マスクをそのままの配置で介在させて、前記第2導電型不純物に前記中央部領域を通過するが前記外周領域を通過しない範囲のエネルギーを与えて前記第1導電型領域に導入することにより前記第2導電型領域を形成する、請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記金属層形成工程では、前記周辺領域において前記第2導電型領域を越えて該第2導電型領域に接する前記第1導電型領域をも覆うように前記金属層を形成する、請求項10〜13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記半導体装置は、前記周辺領域とは異なる別の周辺領域において、該別の周辺領域に位置する別の第2導電型領域に設けられた別の金属層を備え、前記金属層形成工程では、前記金属層および前記別の金属層を同じ機会に同じ材料で形成する、請求項10〜14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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