JP2003158265A - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ及びその製造方法

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JP2003158265A
JP2003158265A JP2001356012A JP2001356012A JP2003158265A JP 2003158265 A JP2003158265 A JP 2003158265A JP 2001356012 A JP2001356012 A JP 2001356012A JP 2001356012 A JP2001356012 A JP 2001356012A JP 2003158265 A JP2003158265 A JP 2003158265A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジスタ及
びその製造方法を提供する。 【解決手段】 N型SiC基板上11に形成され、該
SiC基板11よりも低い不純物濃度のN型のエピタ
キシャル領域21と、エピタキシャル領域21の表層部
の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退していな
いN型のチャネル領域100と、エピタキシャル領域
21の表層部の所定領域に、チャネル領域100と接続
するように形成され、所定深さを有する縮退したP++
型のソース領域110と、チャネル領域100の表面に
形成されたゲート絶縁膜51と、ゲート絶縁膜51の上
に形成されたゲート電極61と、を具備して構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化珪素等のワイ
ドバンドギャップ半導体を用いた電界効果トランジスタ
及びその製造方法に係り、特に、オン抵抗を低減する技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素(以下、SiCという)はバン
ドギャップが広く、また最大絶縁破壊電界がシリコン
(以下、Siという)と比較して一桁も大きい。更に、
SiCの自然酸化物はSiO2であり、Siと同様の方
法により容易に炭化珪素の表面上に熱酸化膜を形成する
ことができる。
【0003】このため、SiCは、例えば電気自動車に
て用いる、高速/高電圧スイッチング素子、特に、高電
力ユニ/バイポーラ素子として用いた際に非常に優れた
材料となることが期待されている。
【0004】このような電力用半導体素子としては一般
的に、MOS構造を有するパワーFET、とりわけ溝ゲ
ート型MOSFET、プレーナ型MOSFETの2種類
の構造が使用される。溝ゲート型MOSFET構造は、
プレーナ型MOSFETよりも狭い表面積で低オン抵抗
化することができ、高いチャネル密度とすることができ
るので、Siを用いた素子にあっては、溝ゲート型MO
SFET構造が優れた特性を有していた。
【0005】ところが、SiCで溝ゲート型パワーMO
SFETを作製すると、SiCの絶縁破壊電界がSiよ
り一桁も大きいので、溝底部のゲート絶縁膜に電界が集
中して絶縁電界に達し、半導体が絶縁電界に達する前に
素子が破壊するという問題が発生する。また、ドライエ
ッチングにより形成される溝の側壁、即ち、チャネル形
成面には、イオンエッチングによるダメージが生じるた
め、MOS界面特性が劣化してチャネル抵抗が高くなる
という問題があった(特願平10−308510号公報
記載)。
【0006】そこで、プレーナ型MOSFET構造がS
iCの電力用トランジスタ素子として再び注目を集めて
いる。図10は、従来におけるSiCプレーナ型MOS
FETの構造を示す断面図であり、高濃度N+型SiC
からなるワイドバンドギャップ半導体基板10上に、N
-型SiCからなるエピタキシャル領域20が形成され
ている。
【0007】そして、該エピタキシャル領域20の表層
部における所定領域には、P-型ベース領域30、及び
+型ソース領域40が形成される。また、N-型SiC
エピタキシャル領域20の上にはゲート絶縁膜50を介
してゲート電極60が配置され、このゲート電極60
は、層間絶縁膜70にて覆われている。P-型ベース領
域30、及びN+型ソース領域40と接するように、ソ
ース電極80が形成されると共に、N+型SiC基板1
0の裏面には、ドレイン電極90が形成されている。
【0008】図11は、このプレーナ型MOSFET
の、電流の流れを模式的に示す説明図であり、同図
(a)はオフ時、(b)はオン時をそれぞれ示してい
る。
【0009】同図(b)に示すように、ドレイン電極9
0とソース電極80との間に電圧が印加された状態で、
ゲート電極60に正の電圧が印加されると、ゲート電極
60に対向したP-型ベース領域30の表層に反転型の
チャネル領域150が形成され、ドレイン電極90から
ソース電極80へと電子を流すことが可能となる。
【0010】また、同図(a)に示すように、ゲート電
極60に印加された電圧を取り去ることによって、ドレ
イン電極90とソース電極80との間は電気的に絶縁さ
れる。これにより、スイッチング機能を示すことにな
る。なお、このとき素子の耐圧は、P-型ベース領域3
0とN-型エピタキシャル領域20間のPN接合のアバ
ランシェブレークダウン(なだれ降伏)で決まり、ゲー
ト絶縁膜にかかる電界は、PN接合部から伸びる空乏層
(図11(a)の符号160参照)によってシールドさ
れるから、ドレイン耐圧が高い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した如くのSiCプレーナ型MOSFETでは、ゲ
ート絶縁膜50と反転型のチャネル領域150との界面
に不完全な結晶構造、即ち、多量の界面準位が存在する
ことが知られている(V. V. Afanasev, M. Bassler, G.
Pensl and M. Schulz, Phys, Stat. Sol. (A) 162 (19
97) 321.)。
【0012】このため、ゲート電極60に電圧を印加し
て形成した、チャネル領域150表層の反転型チャネル
に多量の界面準位が存在し、これらが電子トラップとし
て働くため、チャネル移動度を大きくすることができ
ず、結果的にSiCプレーナ型MOSFETのオン抵抗
が高くなってしまうという問題があった。
【0013】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジスタを提供す
ることにある。特にワイドギャップ半導体装置を対象と
し、ノーマリーオフの電圧駆動型で、チャネル領域の抵
抗が極めて小さい低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジ
スタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、珪素よりバンドギャップ
の広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板
を有する電界効果トランジスタにおいて、前記ワイドバ
ンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイドバンド
ギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導電型
の半導体エピタキシャル層と、前記半導体エピタキシャ
ル層の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する
縮退していない第一導電型のチャネル領域と、前記半導
体エピタキシャル層の表層部の所定領域に前記チャネル
領域と接続するように形成され、所定深さを有する縮退
した第二導電型のソース領域と、前記チャネル領域の表
面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上
に形成されたゲート電極と、を備えたことを特徴とす
る。
【0015】請求項2に記載の発明は、珪素よりバンド
ギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半
導体基板を有する電界効果トランジスタにおいて、前記
ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイ
ドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の、
第一導電型の半導体エピタキシャル層と、前記半導体エ
ピタキシャル層の表層部の所定領域に形成され、所定深
さを有する溝と、前記溝に沿って、前記半導体エピタキ
シャル層の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退
していない第一導電型のチャネル領域と、前記半導体エ
ピタキシャル層の表層部の所定領域に、前記チャネル領
域と接続されるように形成され、所定深さを有する縮退
した第二導電型のソース領域と、少なくとも前記溝内に
おける前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁
膜と、前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側に形成
されたゲート電極と、を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、前記縮退してい
ない第一導電型のチャネル領域は、前記ゲート電極に正
の電圧を印加したとき、前記チャネル領域表層に、電子
濃度が非常に大きい縮退した状態が実現される程度の不
純物濃度とされることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明は、第二導電型の低
濃度ソース領域が、前記縮退した第二導電型のソース領
域と接続するように形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、前記ワイドバン
ドギャップ半導体基板の裏面に、ドレイン電極を形成し
たことを特徴とする。
【0019】請求項6に記載の発明は、前記ワイドバン
ドギャップ半導体基板として、炭化珪素半導体からなる
ものを用いたことを特徴とする。
【0020】請求項7に記載の発明は、珪素よりバンド
ギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半
導体基板を有する電界効果トランジスタを製造する方法
において、前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、
該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃
度の第一導電型の半導体エピタキシャル層を形成する第
1aのステップと、前記半導体エピタキシャル層の表層
部の所定領域に、所定深さを有する縮退していない第一
導電型のチャネル領域を形成する第2aのステップと、
前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、前
記チャネル領域と接続するように、所定深さを有する縮
退した第二導電型のソース領域を形成する第3aのステ
ップと、前記チャネル領域の表面にゲート絶縁膜を形成
する第4aのステップと、前記ゲート絶縁膜の上にゲー
ト電極を形成する5aのステップと、を備えたことを特
徴とする。
【0021】請求項8に記載の発明は、珪素よりバンド
ギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半
導体基板を有する電界効果トランジスタを製造する方法
において、前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、
該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃
度の、第一導電型の半導体エピタキシャル層を形成する
第1bのステップと、前記半導体エピタキシャル層の表
層部の所定領域に、所定深さを有する第二導電型の低濃
度ソース領域を形成する第2bのステップと、前記半導
体エピタキシャル層の所定領域に、前記低濃度ソース領
域と接続されるように、所定深さを有する縮退していな
い第一導電型のチャネル領域を形成する第3bのステッ
プと、前記半導体エピタキシャル層の表層部に、縮退し
ている第二導電型のソース領域を形成する第4bのステ
ップと、前記半導体エピタキシャル層の表層部の、前記
縮退していない第一導電型のチャネル領域を形成した部
位に、所定深さを有する溝を形成する第5bのステップ
と、少なくとも前記溝内における前記第一導電型のチャ
ネル領域の表面にゲート絶縁膜を形成する第6bのステ
ップと、前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側にゲ
ート電極を形成する第7bのステップと、を備えたこと
を特徴とする。
【0022】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ゲート
電極に正の電圧を印加することで第一導電型チャネル領
域の表層に高濃度の電子が誘起され電子濃度が非常に大
きい縮退した状態となり、半導体表層におけるP+/N+
接合でのトンネル現象を利用し、ドレイン・ソース間に
トンネル効果による大きなトンネル電流を流すことがで
きる。トンネル電流の大きさは第一導電型チャネル領域
の表層に誘起される電子の濃度に依存するので、ドレイ
ン電流はゲート電極に印加する電圧により制御すること
ができる。
【0023】更に、このトンネル電流は、酸化膜/Si
C界面からの影響が少なく、また、通常のPN接合の注
入による拡散電流と同等であるので、反転型のチャネル
と比較して飛躍的にチャネル抵抗を低減することができ
る。また、素子の耐圧は、第二導電型のソース領域と第
一導電型の半導体エピタキシャル層とのPN接合のアバ
ランシェブレークダウンで決まるように設計できるた
め、破壊耐量を大きくすることができる。
【0024】以上より、請求項1に記載の発明によれ
ば、ノーマリーオフの電圧駆動型で、チャネル領域の抵
抗が極めて小さい低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジ
スタを得ることができる。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、溝ゲート
型構造としたことで、請求項1に記載した効果に加え、
更に、より狭い表面積で低オン抵抗化でき、高いチャネ
ル密度とすることができる。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、ドレイン
電極とソース電極との間に電圧が印加された状態で、ゲ
ート電極に電圧を印加しない場合は、第一導電型のチャ
ネル領域の電子濃度は、第二導電型のソース領域にトン
ネル電流を流すことができるほど十分に高くない(縮退
していない)ので、第一導電型のチャネル領域と第二導
電型のソース領域は逆方向バイアスになり、ソース・ド
レイン間には電流が流れない。
【0027】一方でゲート電極に正の電圧を印加する
と、第一導電型チャネル領域の表層に高濃度の電子が誘
起されて電子濃度が非常に大きい縮退した状態が実現さ
れ、ドレイン・ソース間にトンネル効果による大きなト
ンネル電流を流すことができる。また、トンネル電流の
大きさは第一導電型チャネル領域の表層に誘起される電
子の濃度に依存するため、ドレイン電流はゲート電極に
印加する電圧により制御できる。
【0028】以上より、請求項3に記載の発明によれ
ば、電界効果トランジスタのスイッチング機能を、MO
Sゲートの印加電圧により効果的に行うことができる。
【0029】請求項4に記載の発明によれば、第二導電
型の低濃度ソース領域を、縮退した第二導電型のソース
領域と接続するように設けたことで、素子の耐圧はこの
第二導電型の低濃度ソース領域と第一導電型の半導体エ
ピタキシャル層とのPN接合のアバランシェブレークダ
ウンで決まるように設計でき、破壊耐量をより大きなも
のにできる。
【0030】請求項5に記載の発明によれば、縦型構造
の電力用トランジスタを作製できるので、横型構造と比
較して、より狭い表面積で低オン抵抗化ができる。
【0031】請求項6に記載の発明によれば、ワイドバ
ンドギャップ半導体基板として、最大絶縁破壊電界が珪
素と比較して一桁も大きいSiCからなるものを用いる
ので、電気的な耐圧特性に優れ、高耐圧化が容易とな
る。
【0032】請求項7に記載の発明方法によれば、プレ
ーナ型の電界効果トランジスタを容易に作製することが
できる。
【0033】請求項8に記載の発明方法によれば、ゲー
ト溝型電界効果トランジスタを容易に作成することがで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、本実施形態では、ゲート絶縁
膜上にポリシリコン電極を形成するMIS型電界効果ト
ランジスタを例に説明するが、ゲート電極にショットキ
ーメタルを用いたMESFET型とすることも可能であ
る。
【0035】また、以下では、第一導電型としてN型、
第二導電型としてP型を例に説明する。更に、本発明の
主旨を逸脱しない範囲での変形を含むことは言うまでも
ない。
【0036】[第1の実施形態;プレーナ型パワートン
ネル電界効果トランジスタ(その1)]図1は、本発明
の、第1の実施形態に係るSiCプレーナ型パワートン
ネル電界効果トランジスタの、単位セルの断面図であ
る。
【0037】同図に示すように、ドレイン領域となるN
+型SiC基板11上に、N-型エピタキシャル領域21
が積層されたウエハにおいて、N-型エピタキシャル領
域21の所定の領域に、縮退した(即ち、フェルミ準位
が価電子帯にあるように不純物密度が多くなっている)
++型のソース領域110が形成されている。
【0038】同様に、N-型エピタキシャル領域21の
所定の領域に、縮退していないN+型チャネル領域10
0が形成されている。また、N+型チャネル領域100
の表面には、ゲート絶縁膜51を介してゲート電極61
が配置され、ゲート電極61は層間絶縁膜71にて覆わ
れている。ここで、N+チャネル領域100は、ゲート
電極61に正の電圧を印加した時、チャネル領域100
の表層に、電子濃度が非常に大きい縮退した状態が実現
される程度の大きな不純物濃度となるように設計されて
いる。
【0039】また、P++型ソース領域110上には、ソ
ース電極81が形成されるとともに、N+型SiC基板
11の裏面にはドレイン電極91が形成されている。
【0040】次に、本実施形態に係るSiCプレーナ型
パワートンネル電界効果トランジスタの製造方法の一例
を、図2(a)〜(c)、図3(d)〜(f)に示す断
面図を参照しながら説明する。
【0041】まず、図2(a)の工程では、N+型Si
C基板11の上に、例えば不純物濃度が1E14〜1E
18/cm3、厚さが1〜100μmのN-型SiCエピ
タキシャル領域21を形成する(第1aのステップ)。
【0042】次いで、同図(b)の工程では、マスク材
130を用いて、N-型SiCエピタキシャル領域21
の所定の領域に、例えば、100〜1000℃の高温で
燐イオンを100〜3MeVの加速電圧で多段注入し、
+型(縮退していない)チャネル領域100を形成す
る(第2aのステップ)。この際、総ドーズ量は、例え
ば1E14〜1E16/cm2である。N型不純物とし
ては、燐の他に窒素、ヒ素等を用いてもよい。
【0043】図2(c)の工程では、マスク材131を
用いて、例えば、100〜1000℃の高温でアルミニ
ウムイオンを100〜5MeVの加速電圧で多段注入
し、P ++型(縮退している)ソース領域110を形成す
る(第3aのステップ)。この際、総ドーズ量は、例え
ば、1E14〜1E17/cm2である。P型不純物と
してはアルミニウムの他にほう素、ガリウムなどを用い
てもよい。
【0044】なお、この例ではN+型チャネル領域10
0を形成するための燐イオン注入を先に行ったが、P++
型ソース領域110を形成するためのアルミニウムイオ
ン注入を先に行った後に、N+型チャネル領域100を
形成するための燐イオン注入を行うようにすることも可
能である。
【0045】次いで、図3(d)の工程では、例えば、
1000〜1800℃での熱処理を行い、注入した不純
物を活性化する。
【0046】図3(e)の工程では、N+型チャネル領
域100の上面を含むエピタキシャル領域21の表面に
ゲート絶縁膜51を、例えば、900〜1300℃での
熱酸化により形成する(第4aのステップ)。その後、
例えばポリシリコンによりゲート電極61を形成する
(第5aのステップ)。
【0047】図3(f)の工程では、SiC基板11裏
面にドレイン電極91として金属膜を蒸着する。また、
層間絶縁膜71を形成した後にコンタクトホールを開孔
し、P++型ソース領域110上にソース電極81を形成
する。そして、例えば600〜1400℃程度で熱処理
してオーミック電極とする。このような手順により、図
1に示した電界効果トランジスタが完成する。
【0048】図4は、上記した電界効果トランジスタに
おける電子の流れを模式的に示す説明図であり、以下、
同図を参照して、この電界効果トランジスタの動作につ
いて説明する。
【0049】図4(a)は、電界効果トランジスタがオ
フ時の状態を示しており、ドレイン電極91とソース電
極81との間に電圧が印加された状態で、ゲート電極6
1に電圧が印加されない場合は、N+型チャネル領域1
00の電子濃度は、P++型ソース領域110にトンネル
電流を流すことができるほど十分に高くない(縮退して
いない)ので、チャネル領域100とソース領域110
は、ドレイン電極91に印加された電圧で逆方向バイア
スになり、ソース・ドレイン間には電流が流れない。
【0050】なお、このとき素子の耐圧は、P++型ソー
ス領域110とN-型エピタキシャル領域21間のPN
接合のアバランシェブレークダウンで決まり、ゲート絶
縁膜にかかる電界は、PN接合部から伸びる空乏層によ
ってシールドされるから、ドレイン耐圧が高い。
【0051】一方で、図4(b)に示すように、ゲート
電極61に正の電圧を印加すると、N+型チャネル領域
100の表層に高濃度の電子が誘起されて電子濃度が非
常に大きい縮退した領域170が形成され、この縮退し
た領域170とP++型ソース領域110間のPN接合境
界にできる空乏層の幅も10nm程度の薄さとなる。こ
の空乏層を電子がトンネル現象で通過できるようになる
ため、チャネル領域100からソース領域110へと、
トンネル効果による大きなトンネル電流を流すことがで
きる。
【0052】その結果、ノーマリーオフの電圧駆動型
で、チャネル領域の抵抗が極めて小さい低オン抵抗の高
耐圧電界効果トランジスタを得ることができる。
【0053】特に本発明の方法を適用することにより、
ゲート電極61に正の電圧を印加することで、半導体表
層におけるP+/N+接合でのトンネル現象を利用し、ド
レイン・ソース間にトンネル効果による大きなトンネル
電流を流すことができる。トンネル電流の大きさは、N
+型チャネル領域100の表層に誘起される電子の濃度
に依存するため、ドレイン電流はゲート電極61に印加
する電圧により制御することができる。
【0054】更に、このトンネル電流は、酸化膜/Si
C界面からの影響が少なく、また、通常のPN接合の注
入による拡散電流と同等であるため、反転型のチャネル
と比較して飛躍的にチャネル抵抗を低減することができ
る。更に、素子の耐圧は、P ++型ソース領域110と、
-型エピタキシャル層21との間の、PN接合のアバ
ランシェブレークダウンで決まるように設計することが
できるため、破壊耐量を大きくでき、ドレイン耐圧が高
い。
【0055】[第2の実施形態;ゲート溝型パワートン
ネル電界効果トランジスタ]図5は、本発明の第2の実
施形態に係るSiCゲート溝型パワートンネル電界効果
トランジスタの単位セルの断面図である。同図に示すよ
うに、ドレイン領域となるN+型SiC基板12上に、
-型エピタキシャル領域22が積層されたウエハにお
いて、エピタキシャル領域22の一主面の所定の領域に
は溝140が形成されている。そして、この溝140に
沿って、縮退していないN+型チャネル領域101が形
成される。
【0056】また、エピタキシャル領域22の所定の領
域に、縮退した(即ち、フェルミ準位が価電子帯にある
ように不純物密度が多くなっている)P++型ソース領域
111が、N+型チャネル領域101と接続されるよう
に形成されている。更に、溝140にはゲート絶縁膜5
2を介してゲート電極62が埋め込まれ、該ゲート電極
62は、層間絶縁膜72にて覆われている。P++型ソー
ス領域111上にはソース電極82が形成される。そし
て、N+型SiC基板12の裏面にはドレイン電極92
が形成されている。
【0057】次に、本実施形態に係るSiCゲート溝型
パワートンネル電界効果トランジスタの製造方法の一例
を、図6(a)〜(c)、図7(d)〜(f)に示す断
面図を参照しながら説明する。
【0058】まず、図6(a)の工程では、N+型Si
C基板12の上に、例えば、不純物濃度が1E14〜1
E18/cm3、厚さが1〜100μmのN-型SiCエ
ピタキシャル領域22が形成される(第1bのステッ
プ)。
【0059】図6(b)の工程では、マスク材132を
用いて、N-型SiCエピタキシャル領域22の所定の
領域に、例えば100〜1000℃の高温で、ほう素イ
オンを100〜5MeVの加速電圧で多段注入し、P-
型(低濃度)ソース領域120を形成する(第2bのス
テップ)。総ドーズ量は、例えば1E13〜1E16/
cm2である。P型不純物としては、ほう素の他にアル
ミニウム、ガリウムなどを用いてもよい。
【0060】図6(c)の工程では、マスク材133を
用いて、N-型SiCエピタキシャル領域22の所定の
領域に、例えば100〜1000℃の高温で燐イオンを
100〜3MeVの加速電圧で多段注入し、N+型(縮
退していない)チャネル領域101を形成する(第3b
のステップ)。総ドーズ量は、例えば1E14〜1E1
6/cm2である。N型不純物としては燐の他に窒素、
ヒ素などを用いてもよい。
【0061】図7(d)の工程では、例えば100〜1
000℃の高温でアルミニウムイオンを100〜3Me
Vの加速電圧で多段注入し、P++型(縮退している)ソ
ース領域111を形成する(第4bのステップ)。総ド
ーズ量は、例えば1E14〜1E17/cm2である。
P型不純物としてはアルミニウムの他にほう素、ガリウ
ムなどを用いてもよい。
【0062】その後、例えば1000〜1800℃での
熱処理を行い、注入した不純物を活性化する。
【0063】なお、この例では、P-型ソース領域12
0→N+型チャネル領域101→P++型ソース領域11
1の順に形成したが、各領域の形成順序はこれに限定さ
れるものではない。
【0064】図7(e)の工程では、マスク材134を
用いてP++ソース領域111の一主面の所定の領域に、
深さ方向にN+型チャネル領域101を貫通してN-型S
iCエピタキシャル領域22に達するように、例えば
0.1〜5μmの深さの溝140を形成する(第5bの
ステップ)。なお、溝140の底面は曲面であってもよ
いし、溝の断面形状はV字型溝のように底面が無い形状
であってもよい。
【0065】図7(f)の工程では、溝140の表面に
ゲート絶縁膜52を例えば900〜1300℃での熱酸
化により形成する(第6bのステップ)。次に、例えば
ポリシリコンによりゲート電極62を形成する(第7b
のステップ)。その後、特に図示しないが、SiC基板
12裏面にドレイン電極92として金属膜を蒸着する。
また、層間絶縁膜72を形成した後にコンタクトホール
を開孔し、P++型ソース領域111上にソース電極82
(図5参照)を形成する。そして、例えば600〜14
00℃程度で熱処理してオーミック電極とする。こうし
て、図5に示した電界効果トランジスタが完成する。
【0066】次に、この電界効果トランジスタの動作に
ついて説明する。図8は、第2の実施形態に係る電界効
果トランジスタの、電子の流れを模式的に示す説明図で
あり、同図(a)はオフ時、(b)はオン時の状態を示
している。ドレイン電極92とソース電極82との間に
電圧が印加された状態で、ゲート電極62に電圧が印加
されない場合には、図8(a)に示すように、N+型チ
ャネル領域101の電子濃度は、P++型ソース領域11
1にトンネル電流を流すことができるほど十分に高くな
い(縮退していない)ので、チャネル領域101とソー
ス領域111はドレイン電極92に印加された電圧で逆
方向バイアスとなり、ソース・ドレイン間には電流が流
れない。
【0067】このとき、素子の耐圧は、P-型ソース領
域120とN-型エピタキシャル領域22間のPN接合
のアバランシェブレークダウンで決まる。特に、溝底部
のゲート絶縁膜にかかる電界はPN接合部から伸びる空
乏層によってシールドされるから、ドレイン耐圧が高
い。
【0068】他方、ゲート電極62に正の電圧を印加す
ると、図8(b)に示すように、N +型チャネル領域1
01の表層に高濃度の電子が誘起されて電子濃度が非常
に大きい縮退した領域171が形成され、この縮退した
領域171とP++型ソース領域111間のPN接合境界
にできる空乏層の幅も10nm程度の薄さとなり、この
空乏層を電子がトンネル現象で通過できるようになる。
よって、チャネル領域101からソース領域111へ
と、トンネル効果による大きなトンネル電流を流すこと
ができる。
【0069】その結果、ノーマリーオフの電圧駆動型
で、チャネル領域の抵抗が極めて小さい低オン抵抗の高
耐圧電界効果トランジスタを得ることができる。特に、
本発明により、ゲート電極62に正の電圧を印加するこ
とで、半導体表層におけるP+/N+接合でのトンネル現
象を利用し、ドレイン・ソース間にトンネル効果による
大きなトンネル電流を流すことができる。
【0070】トンネル電流の大きさはN+型チャネル領
域101の表層に誘起される電子の濃度に依存するた
め、ドレイン電流はゲート電極62に印加する電圧によ
り制御できる。更に、このトンネル電流は、酸化膜/S
iC界面からの影響が少なく、また、通常のPN接合の
注入による拡散電流と同等であるため、反転型のチャネ
ルと比較して飛躍的にチャネル抵抗を低減することがで
きる。
【0071】また、素子の耐圧は、P-型ソース領域1
20とN-型エピタキシャル層22とのPN接合のアバ
ランシェブレークダウンで決まるように設計できるた
め、破壊耐量を大きくできドレイン耐圧が高い。
【0072】また、このような溝ゲート型構造を採用す
ることで、第1の実施形態と比較してより狭い表面積で
低オン抵抗化することができ、高いチャネル密度とする
ことができる。
【0073】[第3の実施形態;プレーナ型パワートン
ネル電界効果トランジスタ(その2)]図9は、本発明
の第3の実施形態に係るSiCプレーナ型パワートンネ
ル電界効果トランジスタの単位セルの断面図である。構
造上、図1に示した第1の実施形態と異なるところは、
++型ソース領域の下部にP-型(低濃度)ソース領域
121を配置したことである。このP-型ソース領域1
21を設けたことで、素子の耐圧は、P-型ソース領域
121とN-型エピタキシャル層23とのPN接合のア
バランシェブレークダウンで決まるように設計できるた
め、破壊耐量を第1の実施形態に示した電界効果トラン
ジスタと比較し、より大きくすることができる。
【0074】なお、炭化珪素(SiC)には、3C−S
iC、4H−SiC、6H−SiC、15R−SiCな
ど非常に多くのポリタイプがあるが、この発明において
半導体基板として使用する炭化珪素はSiCであれば、
Si上に3C−SiCがある構造、6H−SiCや4H
−SiCの上に3C−SiCがある構造でもよい。
【0075】また、本実施形態では、ドレイン電極をN
+型SiC基板裏面に配置する縦型構造の電界効果トラ
ンジスタで説明したが、ドレイン電極を、ソース電極が
設置してある面と同一の面に形成する横型構造としても
よい。
【0076】更に、上述した各実施形態では、Si(珪
素)よりもバンドギャップの広い半導体として、SiC
(炭化珪素)を例に説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、GaNや、ダイヤモンド等の材料を
用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの構成を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る電界
効果トランジスタの製造工程を示す第1の説明図であ
る。
【図3】(d)〜(f)は、第1の実施形態に係る電界
効果トランジスタの製造工程を示す第2の説明図であ
る。
【図4】第1の実施形態に係る電界効果トランジスタ
の、電流の流れを模式的に示す説明図であり、(a)は
オフ時、(b)はオン時の状態を示す。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの構成を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る電界
効果トランジスタの製造工程を示す第1の説明図であ
る。
【図7】(d)〜(f)は、第2の実施形態に係る電界
効果トランジスタの製造工程を示す第2の説明図であ
る。
【図8】第2の実施形態に係る電界効果トランジスタ
の、電流の流れを模式的に示す説明図であり、(a)は
オフ時、(b)はオン時の状態を示す。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る電界効果トラン
ジスタの構成を示す断面図である。
【図10】従来のSiCプレーナ型MOSFETの構成
を示す断面図である。
【図11】従来のSiCプレーナ型MOSFETの、電
流の流れを模式的に示す説明図であり、(a)はオフ
時、(b)はオン時の状態を示す。
【符号の説明】
10,11,12,13 N+型SiC基板 20,21,22,23 N-型SiCエピタキシャル
領域 30 P-型ベース領域 40 N+型ベース領域 50,51,52,53 ゲート絶縁膜 60,61,62,63 ゲート電極 70,71,72,73 層間絶縁膜 80,81,82,83 ソース電極 90,91,92,93 ドレイン電極 100,101,102 N+型(縮退していない)チ
ャネル領域 110,111,112 P++型(縮退している)ソー
ス領域 120,121 P-型(低濃度)ソース領域 130,131,132,133,134 マスク材 140 溝 150 チャネル領域 160,161,162 空乏層 170,171 N++(縮退している)領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/78 654 H01L 29/78 301B 301J 301V

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素よりバンドギャップの広い半導体か
    らなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効
    果トランジスタにおいて、 前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該
    ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度
    の第一導電型の半導体エピタキシャル層と、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成
    され、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチ
    ャネル領域と、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に前記
    チャネル領域と接続するように形成され、所定深さを有
    する縮退した第二導電型のソース領域と、 前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、 を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 珪素よりバンドギャップの広い半導体か
    らなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効
    果トランジスタにおいて、 前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該
    ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度
    の、第一導電型の半導体エピタキシャル層と、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成
    され、所定深さを有する溝と、 前記溝に沿って、前記半導体エピタキシャル層の所定領
    域に形成され、所定深さを有する縮退していない第一導
    電型のチャネル領域と、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、前
    記チャネル領域と接続されるように形成され、所定深さ
    を有する縮退した第二導電型のソース領域と、 少なくとも前記溝内における前記チャネル領域の表面に
    形成されたゲート絶縁膜と、 前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側に形成された
    ゲート電極と、 を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記縮退していない第一導電型のチャネ
    ル領域は、前記ゲート電極に正の電圧を印加したとき、
    前記チャネル領域表層に、電子濃度が非常に大きい縮退
    した状態が実現される程度の不純物濃度とされることを
    特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の
    電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 第二導電型の低濃度ソース領域が、前記
    縮退した第二導電型のソース領域と接続するように形成
    されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
    れか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記ワイドバンドギャップ半導体基板の
    裏面に、ドレイン電極を形成したことを特徴とする請求
    項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電界効果トラン
    ジスタ。
  6. 【請求項6】 前記ワイドバンドギャップ半導体基板と
    して、炭化珪素半導体からなるものを用いたことを特徴
    とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電界
    効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 珪素よりバンドギャップの広い半導体か
    らなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効
    果トランジスタを製造する方法において、 前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、該ワイドバ
    ンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導
    電型の半導体エピタキシャル層を形成する第1aのステ
    ップと、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、所
    定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領
    域を形成する第2aのステップと、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、前
    記チャネル領域と接続するように、所定深さを有する縮
    退した第二導電型のソース領域を形成する第3aのステ
    ップと、 前記チャネル領域の表面にゲート絶縁膜を形成する第4
    aのステップと、 前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する5aのス
    テップと、 を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造
    方法。
  8. 【請求項8】 珪素よりバンドギャップの広い半導体か
    らなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効
    果トランジスタを製造する方法において、 前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、該ワイドバ
    ンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の、第一
    導電型の半導体エピタキシャル層を形成する第1bのス
    テップと、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、所
    定深さを有する第二導電型の低濃度ソース領域を形成す
    る第2bのステップと、 前記半導体エピタキシャル層の所定領域に、前記低濃度
    ソース領域と接続されるように、所定深さを有する縮退
    していない第一導電型のチャネル領域を形成する第3b
    のステップと、 前記半導体エピタキシャル層の表層部に、縮退している
    第二導電型のソース領域を形成する第4bのステップ
    と、 前記半導体エピタキシャル層の表層部の、前記縮退して
    いない第一導電型のチャネル領域を形成した部位に、所
    定深さを有する溝を形成する第5bのステップと、 少なくとも前記溝内における前記第一導電型のチャネル
    領域の表面にゲート絶縁膜を形成する第6bのステップ
    と、 前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側にゲート電極
    を形成する第7bのステップと、 を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造
    方法。
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