JP2002514355A - 無ラッチアップ型パワーmos−バイポーラートランジスター - Google Patents

無ラッチアップ型パワーmos−バイポーラートランジスター

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Abstract

(57)【要約】 炭化ケイ素npnバイポーラートランジスター(バルク単結晶n型炭化ケイ素基板上に形成され、n型ドリフト層およびp型ベース層をもつ)を含むMOSバイポーラートランジスターが提供される。好ましくは、ベース層はエピタキシャル生長により形成され、メサとして形成される。npnバイポーラートランジスターに隣接して、炭化ケイ素nMOSFETが、このnMOSFETのゲートに印加された電圧によりnpnバイポーラートランジスターが導電状態に入るように形成される。nMOSFETは、バイポーラートランジスターが導電状態にあるときnpnバイポーラートランジスターにベース電流を与えるように形成されたソースおよびドレインをもつ。MOSFETのソースとドレインの間を流れる電子電流をnpnトランジスターのp型ベース層に注入するための正孔電流に変換する手段も含まれる。MOSFETの絶縁層に伴う電界クラウディングを少なくするための手段も備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 無ラッチアップ型パワーMOS−バイポーラートランジスター 関連出願 本出願は、1997年7月10日出願の米国特許出願第08/891,221 号の継続出願であり、これは、無ラッチアップ型パワーUMOS−バイポーラー トランジスター(LMBT)と題する1997年6月12日出願の米国特許出願 第60/049,423号に関連し、それによる優先権を主張する。 発明の分野 本発明は、半導体デバイス、より詳細には炭化ケイ素中に形成されたそのよう なデバイスに関する。本発明は特に、炭化ケイ素中に形成されたパワートランジ スターに関する。 発明の背景 シリコンバイポーラートランジスターは、モーター駆動回路、アプライアンス 制御装置、ロボティクスおよび照明安定器における高電力用途に有用なデバイス である。それは、バイポーラートランジスターが200〜50A/cm2の比較 的大きな電流密度を扱うように設計でき、かつ500〜2500Vの比較的高い ブロッキング電圧に耐えるように設計できるからである。 バイポーラートランジスターにより得られる電力定格が有望であるにもかかわ らず、すべての高電力用途に対するそれらの適性には幾つかの根本的な欠点があ る。バイポーラートランジスターは電流制御型デバイスであり、トランジスター をオン状態モードに維持するには一般にコレクター電流の1/5ないし1/10 という比較的大きなベース制御電流を必要とする。高速ターンオフをも必要とす る用途については、それに比例してより大きなベース電流が必要となる可能性が ある。ベース電流要求が大きいので、ターンオンとターンオフを制御するベース 駆動サーキットリーがかなり複雑かつ高価である。バイポーラートランジスター は、誘導電力回路用途で一般に要求されるように高電流と高圧を同時に印加する 場合、早期放電破壊も生じやすい。さらに、高温では一般に単一トランジスター に電流迂回が起き、このためエミッター安定化策か必要になるので、バイポーラ ートランジスターを並列で操作するのはかなり困難である。この電流迂回は一般 にバイポーラーデバイスのオン状態電圧降下により起き、これによってさらに動 作温度が高まる。 このベース駆動の問題に対処するために、シリコンパワーMOSFETが開発 された。パワーMOSFETでは、適切なゲートバイアスをかけるとゲート電極 がターンオンとターンオフを制御する。たとえば正のゲートバイアスをかけ、こ れに対応してp型チャンネル領域に導電性n型逆転層が形成されると、n型エン ハンスメントMOSFETがターンオンになる。この逆転層によりn型ソースと ドレイン領域が電気的に接続し、ソースとドレインの間に多数キャリヤー伝導が 行われるようになる。 パワーMOSFETのゲート電極は、介在する絶縁層(一般に二酸化ケイ素) で導電性チャンネル領域から分離されている。ゲートがチャンネル領域から絶縁 されているので、MOSFETを導電状態に維持するために、あるいはMOSF ETをオン状態からオフ状態に、またはその逆にスイッチングするために、ゲー ト電流はほとんど必要ない。ゲートがMOSFETのチャンネル領域と共にコン デンサーを形成するので、スイッチング中のゲート電流は小さく維持される。し たがって、スイッチングに際し必要なのは充電と放電の電流(“変位電流”)だ けである。絶縁ゲート電極に伴う入力インピーダンスが高いので、ゲートに課さ れる電流要求は最小であり、ゲート駆動サーキットリーを容易に満たすことがで きる。 さらに、MOSFETの電流伝導は多数キャリヤー輸送のみによって起きるの で、過剰の小数キャリヤーの組換えに伴う遅れはない。したがって、パワーMO SFETのスイッチング速度はバイポーラートランジスターより数桁速くするこ とができる。バイポーラートランジスターと異なり、パワーMOSFETは、“ 二次放電破壊”として知られる破損を生じることなく高い電流密度と高圧印加に 同時に比較的長い期間耐えるように設計できる。パワーMOSFETの順電圧降 下は温度の上昇に伴って高まり、これにより並列接続デバイスの均一な電流分布 が 促進されるので、パワーMOSFETは容易に並列接続できる。 しかし、以上に述べたパワーMOSFETの有益な特性は、高圧デバイスにつ いてはMOSFETのドリフト領域のオン抵抗が比較的高い(小数キャリヤーが 注入されないため起きる)ことにより、一般に相殺される。その結果、MOSF ETの動作時順電流密度は一般に比較的低い値に制限され、600Vのデバイス について等しいオン状態電圧降下で、バイポーラートランジスターの100〜1 20A/cm2と比べて一般に40〜50A/cm2である。 パワーバイポーラートランジスターとMOSFETデバイスがもつこれらの特 色に基づき、バイポーラー電流伝導とMOS−制御電流流れとの組合わせを利用 したデバイスを開発し、これがバイポーラーまたはMOSFET単独のような単 一技術に優る著しい利点を備えていることを見いだした。バイポーラーとMOS の特性を組み合わせたデバイスの一例は、絶縁ゲートバイポーラートランジスタ ー(Insulated Gate Bipolar Transister, IGBT)である。 IGBTは、パワーMOSFETのインピーダンスゲートが高いこととパワー バイポーラートランジスターのオン状態伝導損失が小さいことを組み合わせたも のである。IGBTは、これらの特色のため、モーター制御用途などに必要な誘 導スイッチング回路に広く利用されている。これらの用途には、広い順方向バイ アス化安全動作エリア(forward−biased safe−opera ting−area,FBSOA)、および広い逆方向バイアス化安全動作エリ ア(reverse−biased safe−operating−area ,RBSOA)をもつデバイスが必要である。 IGBTの欠点のひとつは、ゲート制御によるオン状態電流密度に限界がある ことである。これは、その構造に寄生サイリスターがあることにより生じる。オ ン状態電流密度が著しく高いと、このサイリスターはラッチアップし、このため オン電流に対するゲート制御が失われる。IGBTのこの特性は、IGBTのサ ージ電流容量も制限する。オン状態電圧降下および/またはスイッチング速度を 犠牲にしてこの寄生サイリスターの有効性を抑制する機構について、多数の提案 がなされた。 最近の試みには、パワーデバイスの代わりに炭化ケイ素(SiC)デバイスを 用いる研究も含まれる。そのようなデバイスには、米国特許第5,506,42 1号に記載されるパワーMOSFETが含まれる。高電力用途のために炭化ケイ 素接合電界効果トランジスター(JFET)および金属半導体電界効果トランジ スター(MESFET)も提唱された。米国特許第5,264,713および5 ,270,554号参照。しかしこれらのデバイスは、最小電圧降下として約3 Vの順電圧降下を示す。したがってこれらのデバイスはすべての用途に適するわ けではない。 デバイスの順電圧降下は、IGBTについてはMOSFETまたはJFETと 同じ速度で放電破壊電圧の上昇に伴って増大することはないので、炭化ケイ素I GBTはさらに他のパワーデバイスより向上した性能をもつ。図1に示すように 、MOSFET/JFETについての順電圧降下(Vf)に対する放電破壊電圧( BV)の曲線8は、約2000Vで炭化ケイ素IGBTの曲線9と交差する。し たがって2000Vより高い放電破壊電圧については、同じ放電破壊電圧での順 電圧降下に関して、炭化ケイ素の方がシリコンMOSFETまたはJFETより 良好な性能をもつであろう。 炭化ケイ素IGBTの特性はパワーデバイスとして将来性を示すが、そのよう なデバイスは現在、炭化ケイ素におけるそれらの利用性が制限されている。これ らの制限は、品質の良好な高ドープp型炭化ケイ素基板を作成するのが困難なた め生じる。他の制限は、炭化ケイ素内では正孔の移動性がきわめて低く、このた め著しく寄生サイリスターラッチアップを生じやすいことである。したがって、 炭化ケイ素IGBTがもつゲート制御オン状態電流密度値は低いと予想される。 IGBTは一般に垂直デバイスであるので、デバイスをその上に作成する基板は デバイスの性能にとって重要であろう。基板材料の品質は、高品質デバイスを作 成する際の制限因子となる可能性がある。したがって良品質の高ドープp型炭化 ケイ素基板の製造が困難であることが、現在ではn型基板にIGBTを加工する 制限となるであろう。 従来の電力回路では、高い正電圧レベルに対してではなく接地電圧レベルを基 準として開閉する制御電圧をデバイスに印加できるデバイスを得ることが望まし い。しかしゲートがデバイスのエミッターを基準とするIGBTを得るには、一 般に高ドープp型基板が必要である。前記のように、現在では炭化ケイ素に高ド ープp型基板を作成するのはn型基板を作成するより困難である。n型基板につ いては、炭化ケイ素IGBTのゲート電圧はコレクター電圧を基準とする。これ は一般的電力回路では線間電圧である。したがって現在の炭化ケイ素IGBTは 、IGBTの構造、炭化ケイ素の電気的特性、および高ドープp型炭化ケイ素基 板を作成する際の制限の結果として、レベルシフティング手段について、より複 雑なゲート駆動サーキットリーを必要とし、その結果、より複雑な電力回路にな るであろう。 以上の考察からみて、高電力炭化ケイ素デバイスを改善する必要がある。 発明の目的と概要 以上からみて、本発明の目的のひとつは炭化ケイ素パワーデバイスを提供する ことである。 本発明の他の目的は、電圧制御型の炭化ケイ素パワーデバイスを提供すること である。 本発明のさらに他の目的は、一般の電力回路で制御電圧が接地基準であり、一 方、コレクター電圧が正の高圧をブロッキングできる、炭化ケイ素パワーデバイ スを提供することである。 本発明のさらに他の目的は、n型炭化ケイ素基板上に作成できる炭化ケイ素パ ワーデバイスを提供することである。 本発明の他の目的は、他のバイポーラートランジスターと並列接続できるバイ ポーラートランジスターであって、動作温度の上昇に伴ってバイポーラートラン ジスターのオン状態電圧降下が低下することにより生じる不安定性が少ないもの を提供することである。 本発明のさらに他の目的は、放電破壊電圧の高い炭化ケイ素パワーデバイスを 提供することである。 本発明の他の目的は、逆バイアスモード動作中のゲート絶縁破壊傾向が少ない MOS制御を提供することである。 これらおよび他の本発明の目的は、炭化ケイ素npnバイポーラートランジス ター(バルク単結晶高ドープn型炭化ケイ素基板上に形成され、n型ドリフト層 およびp型ベース層をもつ)を含むMOSバイポーラートランジスターにより達 成される。好ましくは、ベース層はエピタキシャル生長により形成され、メサと して形成される。npnバイポーラートランジスターに隣接して、炭化ケイ素n MOSFETが、このnMOSFETのゲートに印加された電圧によりnpnバ イポーラートランジスターが導電状態に入るように形成される。nMOSFET は、バイポーラートランジスターが導電状態にあるときnpnバイポーラートラ ンジスターにベース電流を与えるように形成されたソースおよびドレインをもつ 。MOSFETのソースとドレインの間を流れる電子電流をnpnトランジスタ ーのp型ベース層に注入するための正孔電流に変換する手段も含まれる。MOS FETの絶縁層に伴う電界クラウディングを少なくするための手段も備えられる 。好ましくは、nMOSFETは蓄電モードデバイスである。 具体的態様において、変換手段は、nMOSFETを通って流れる電子電流を npnバイポーラートランジスターのベース層に注入するための正孔電流に変換 するように、nMOSFETとnpnバイポーラートランジスターの間に形成さ れた、炭化ケイ素トンネルダイオードを含む。そのような態様においては、炭化 ケイ素nMOSFETはn型伝導性ソース領域を含み、トンネルダイオードはソ ース領域とp型伝導領域との間に導電性p−nトンネル接合が形成されるように 、n型伝導性ソース領域に隣接してp型ベース層より高いキャリヤー濃度をもつ p型伝導性炭化ケイ素領域を形成することにより形成される。 本発明の1態様において、変換手段は、p型ベース層内にp型ベース層より高 いキャリヤー濃度をもつp型伝導性炭化ケイ素領域を含み、かつnMOSFET のn型ソース領域をこのp型伝導性炭化ケイ素領域に電気的に接続するための導 電性ストラップを含む。さらに、電界クラウディングを少なくするための手段に は、ドリフト層内に絶縁層の下方に間隔をおいて形成された、ベース層にまで広 がったp型伝導性炭化ケイ素領域が含まれてもよい。 ベース層としてメサを備えた態様では、メサの側壁にステップ部分が含まれて もよい。このような場合、p型伝導性炭化ケイ素領域はp型ベース層内のステッ プ部分に形成することができ、かつp型ベース層より高いキャリヤー濃度をもつ 。導電性ストラップは、nMOSFETのn型ソース領域をp型伝導性炭化ケイ 素領域に電気的に接続する。 メサが勾配付き側壁を備えているさらに他の態様においては、側壁の勾配が、 電界クラウディングを少なくするための手段に伴う予め定めたドーピングプロフ ィルを備えている。 ドリフト層内にnMOSFETのゲートに近接して形成されたp型炭化ケイ素 領域を用いることにより、ゲート領域の電界クラウディングを少なくすることが でき、これによりMOSFETの放電破壊電圧が高まる。このp型伝導性材料領 域の形成は、勾配付き側壁をもつメサとしてベース層を形成することによって促 進される。その際この側壁の勾配が打込みプロセスと協調し、目的とするドーピ ングプロフィルを得ることができる。さらに、ベース層をメサとして形成するこ とにより、イオン打込みによってベース層の有意部分に欠陥が生じることなく、 ベース層をエピタキシャル生長により形成することができる。イオン打込みによ るベース層の損傷はnpnトランジスターの利得を低下させ、その結果、オン状 態電圧降下が高まる可能性がある。 他の態様において、変換手段は、p型ベース層内に形成された、p型ベース層 より高いキャリヤー濃度をもつp型伝導性炭化ケイ素領域を含み、nMOSFE Tのn型ソース領域をこのp型伝導性炭化ケイ素領域に電気的に接続するための 導電性ストラップを形成する。 本発明の具体的態様において、炭化ケイ素nMOSFETは、npnバイポー ラートランジスターに隣接して形成されたゲート溝(gate trench) を備え、かつ変換手段に電子を供給するように形成されたソース領域を備えたU MOSFETを含み、npnバイポーラートランジスターは垂直npnバイポー ラートランジスターを含む。さらにこのMOSバイポーラートランジスターは、 電気的に並列の複数のnpnバイポーラートランジスターを設けるように、複数 のユニットセルから形成することができる。 MOSトランジスター内の電子電流の流れがバイポーラートランジスター内へ ベース電流として注入するための正孔電流の流れに変換されるMOSゲートバイ ポーラートランジスターを形成することにより、電圧制御バイポーラートランジ スターが得られる。さらに、バイポーラーデバイスはnpnデバイスであるので 、このバイポーラートランジスターはn−型炭化ケイ素基板上に形成できる。し たがってp−型基板を用いる欠点を克服できる。またこのデバイスはnpnバイ ポーラーデバイスであるので、デバイスのエミッターを接地することができ、こ れによりゲート制御を接地基準とすることができる。したがって本発明のデバイ スは、電力回路に接地基準制御回路を利用できる。 さらに、バイポーラーデバイスのベース電流はチャンネル伝導を用いるMOS 逆転チャンネルから注入されるので、炭化ケイ素の電子逆転層移動度の低さによ る影響を少なくすることができる。またバイポーラーデバイスにベース電流を供 給するMOSトランジスターの特性は、多重並列バイポーラーデバイスの動作を 安定化する傾向をもつ。したがって、バイポーラーデバイスのオン状態抵抗は温 度上昇に伴って小さくなるが、ベース駆動MOSトランジスターのオン状態抵抗 は温度と共に大きくなる。MOSベース駆動トランジスターの抵抗が大きくなる と、バイポーラーデバイスのベース電流が小さくなり、その結果バイポーラート ランジスター内を流れる電流が小さくなる。したがって、バイポーラーデバイス のオン状態抵抗が温度と共に小さくなるとしても、MOSトランジスターが供給 するベース電流が小さくなるため、トランジスター内を流れる電流を小さくする ことができる。この相互作用により、本発明のデバイスがユニットセルからなる 場合、電流容量を高めるためにこれを繰り返して単一基板内に電気的に並列な多 数のバイポーラートランジスターを得ることができるという利点がさらに得られ る。 本発明のデバイスは、ラッチアップの可能性もない。IGBTの構造と対比し て本発明の構造には寄生サイリスターがないので、本発明のデバイスは無ラッチ アップ型である。 本発明のデバイスには電流飽和モードがあるので、広い順バイアス安全動作領 域も得られる。また本発明のデバイスは正孔の衝撃イオン化速度が4H−SiC 中の電子より高いので、広い逆バイアス安全動作領域も備えている。これらの特 性は誘導スイッチング用途に特に適している。 前記の態様のほか、n型バルク単結晶炭化ケイ素基板、およびこのn型伝導性 バルク単結晶炭化ケイ素基板上に形成されたn型炭化ケイ素ドリフト層を含むU MOSバイポーラートランジスターのユニットセルも提供する。n型ドリフト層 は、キャリヤー濃度がn型炭化ケイ素基板より低い。このn型炭化ケイ素ドリフ ト層上にp型炭化ケイ素ベース層が形成され、このp型ベース層内にn型炭化ケ イ素の第1領域が形成される。p型ベース層内にゲート溝か形成され、ベース層 とn型炭化ケイ素の第1領域の一部を通って広がってドリフト層に達し、第1の n型領域の一部がゲート溝の側壁の一部となる。ゲート溝の底と側壁に絶縁層が 形成される。ベース層内に、ゲート溝に隣接し、そこから離れた位置に、n型伝 導性炭化ケイ素の第2領域が形成される。絶縁層上に導電性ゲート接点が形成さ れ、第1のn型領域の一部の上方に広がる。コレクター接点は、ドリフト層の反 対側の炭化ケイ素基板面上に形成される。炭化ケイ素のp型領域がベース層内に 形成され、第1のn型領域と第2のn型領域の間に配置される。p型領域は、p 型ベース層のキャリヤー濃度より高いキャリヤー濃度をもち、第1のn型領域を 通って流れる電子電流をp型ベース層に注入するための正孔電流に変換する正孔 溜めを提供するように形成される。最後に、炭化ケイ素の第2のn型領域上にエ ミッター接点が形成される。 特定の態様においては、ゲート溝の底のn型炭化ケイ素ドリフト領域内に形成 された炭化ケイ素の第2のp型領域も設けられる。この第2のp型領域は、好ま しくはn型ドリフト層のキャリヤー濃度より高いキャリヤー濃度をもつ。 他の態様においては、第1のp型領域が第1のn型領域と共にp−n接合を形 成し、これによりトンネルダイオードが得られる。あるいは、このp型領域を第 1のn型領域に電気的に接続するために、第1のn型領域とp型領域の間に形成 された導電性ストラップを設けてもよい。 本発明の具体的態様において、p型ベース層は約0.3〜約0.5μmの厚さ をもつ。n型ドリフト層は約3〜約500μmの厚さをもつ。またn型ドリフト 層は約1×1012〜約1×1017cm-3のキャリヤー濃度をもち、p型ベース層 は約1×1016〜約1×1018cm-3のキャリヤー濃度をもつ。 さらに他の本発明の態様においては、本発明による複数のユニットセルを含む MOSゲートバイポーラートランジスターが提供される。 本発明には、前記デバイスの製造方法も含まれる。これらの方法はさらに、U MOSFET炭化ケイ素トランジスターと同じ基板上に本発明によるデバイスを 作成できるという利点をもつ。したがって本発明には、n型バルク単結晶炭化ケ イ素基板上にn型炭化ケイ素ドリフト層を形成し、このn型炭化ケイ素ドリフト 層上にp型炭化ケイ素ベース層を形成する工程を含む方法も含まれる。ベース層 内に炭化ケイ素のn型領域が形成されるように第1マスキング層を通してイオン を打込んで、エミッター領域とドレイン領域を得る。このソース領域に隣接して 炭化ケイ素のp型領域か形成されるように、第2マスキング層を通して同様にイ オンを打込む。n型ソース領域の一部およびベース層を通ってドリフト層内へ溝 をエッチングし、ゲート溝を設ける。ベース層および溝の露出面上に絶縁層を形 成し、溝内およびベース層上に、ゲート接点が得られるように導電性接点を形成 およびパターン化する。絶縁層の一部を除去して、ベース層内に形成されたエミ ッター領域を露出させ、露出したエミッター領域上にエミッター接点を形成する 。ドリフト層と反対側の炭化ケイ素基板表面に電源/コレクター接点を形成する 。 本発明方法の他の態様においては、マスキング層を通した打込み工程の後に、 得られた構造体を約1500℃より高い温度でアニーリングする工程を行う。本 発明方法には、n型ドリフト層内に溝の底の下方にp型炭化ケイ素領域を形成す ることが含まれてもよい。 本発明方法の他の態様においては、ベース層内に形成された、より高いキャリ ヤー濃度のn型ソース領域およびp型領域の部分を露出し、これらの露出部分上 に、n型領域をp型領域に電気的に接続するための導電性ストラップを形成する 。 本発明方法のさらに他の態様においては、n型バルク単結晶炭化ケイ素基板、 およびこのn型伝導性バルク単結晶炭化ケイ素基板に隣接したn型炭化ケイ素ド リフト層をもつMOSバイポーラートランジスターのユニットセルが提供される 。n型ドリフト層はn型炭化ケイ素基板より低いキャリヤー濃度をもつ。n型炭 化ケイ素ドリフト層上にp型エピタキシャル炭化ケイ素ベース層を形成し、この p型ベース層内にn型炭化ケイ素ドリフト層の反対側の面に隣接して炭化ケイ素 の第1のn型領域を形成する。p型エピタキシャル炭化ケイ素ベース層は、この p 型エピタキシャル炭化ケイ素ベース層を通ってn型ドリフト層へ広がる側壁をも つメサとして形成される。 n型ドリフト層上に、側壁に隣接し、そこから離れた位置に絶縁層が形成され 、ドリフト層内にメサの側壁に隣接して炭化ケイ素の第2のn型伝導領域が形成 される。第2のn型伝導領域はドリフト層より高いキャリヤー濃度をもつ。絶縁 層上に第1のn型領域の上方に広がったゲート接点が形成される。コレクター接 点は、炭化ケイ素基板表面上にドリフト層の反対側に形成される。炭化ケイ素の 第1のp型領域がベース層内に形成され、第2のp型領域が第2のn型伝導領域 に隣接して形成され、第2のn型伝導領域の下方で、ゲート接点の下方のn型ド リフト領域内へ広がる。このp型領域は、p型エピタキシャルベース層のキャリ ヤー濃度より高いキャリヤー濃度をもつ。第1のp型領域は、第1のn型領域を 通って流れる電子をp型ベース層に注入するための正孔に変換するように形成さ れる。炭化ケイ素の第2のn型伝導領域と第1のp型領域を電気的に接続するよ うに、側壁の底部に導電性ストラップも形成される。炭化ケイ素の第1のn型領 域上には、エミッター接点が形成される。 特定の態様において、炭化ケイ素の第1および第2のp型領域は、ベース層内 にメサの側壁および第2のn型伝導領域に隣接して形成されてゲート接点内およ びその下方に広がった、p型炭化ケイ素の連続領域を含む。 他の態様において、側壁は約60°未満の勾配をもつ。側壁の勾配は、ドリフ ト層内の予め定めた深さにp型イオンが打込まれたとき、炭化ケイ素のp型領域 が得られるように選択できる。 他の態様において、側壁はメサの側壁にステップが得られるように2つの側壁 を含む。このような場合、炭化ケイ素の第1のp型領域はこのステップに隣接し てp型エピタキシャルベース層内に形成された炭化ケイ素の第1のp型領域、お よびn型ドリフト層内に形成された炭化ケイ素の第2のp型領域を含む。第2の p型領域は第2のn型伝導領域に隣接して形成され、ゲート接点の下方のn型ド リフト層からp型ベース層へ広がる。導電性ストラップが、第1のp型領域を第 2のp型領域および第2のn型伝導領域と接続する。 本発明の特定の態様のユニットセルは、ドリフト層の表面に露出するように形 成された第2のp型領域を含むこともできる。このような場合、導電性ストラッ プが第1のp型領域を第2のp型領域および第2のn型領域と電気的に接続する 。さらに絶縁層がメサの側壁上にドリフト層とステップの間に形成され、ステッ プ上へ広がっていてもよい。次いで、導電性ストラップをこの絶縁層上に形成す ることができる。 具体的態様において、p型ベース層は約0.3〜約5μmの厚さをもつ。また n型ドリフト領域は約3〜約500μmの厚さをもつ。n型ドリフト領域は約1 012〜約1017cm-3のキャリヤー濃度をもち、p型エピタキシャルベース層は 約1016〜約1018cm-3のキャリヤー濃度をもつ。p型領域は、ゲート接点の 下方へ約3〜約12μmの距離に広がってもよい。第2のn型伝導領域は、n型 ドリフト層内に約0.3〜約5μmの深さにまで形成される。 他の態様において、絶縁層は酸化物層を含む。また本発明のMOSゲートバイ ポーラートランジスターを複数の本発明のユニットセルにより形成することがで きる。本発明のユニットセルおよびトランジスターを製造する方法も提供される 。 以上および他の本発明の目的、利点および特色、ならびにそれらを達成する方 法は、以下の本発明の詳細な説明を、添付の図面と合わせて考慮することによっ てより容易に理解できるであろう。図面には本発明の好ましい態様を例示する。 図面の説明 図1は、シリコンMOSFETおよびJFETならびに炭化ケイ素IGBTに 関して、順電圧降下に対する放電破壊電圧のグラフである。 図2は、本発明によるパワーデバイスの複数のユニットセルの断面図である。 図3は、本発明によるパワーデバイスの別形態の複数のユニットセルの断面図 である。 図4A〜4Jは、本発明によるパワーデバイスの作成を説明した断面図である 。 図5は、別形態の本発明によるパワーデバイスの複数のユニットセルの断面図 である。 図6は、第2別形態の本発明によるパワーデバイスの複数のユニットセルの断 面図である。 図7は、第3別形態の本発明によるパワーデバイスの複数のユニットセルの断 面図である。 図8A〜8Hは、別形態の本発明によるパワーデバイスの作成を説明した断面 図である。 好ましい態様の詳細な説明 本発明の好ましい態様を示した添付の図面を参照して、以下に本発明をより詳 細に説明する。ただし本発明は多種多様な形態で実施でき、本明細書に述べた態 様に限定されると解すべきではない。むしろこれらの態様は本発明の範囲を十分 かつ完全に開示し、当業者に十分に伝えるために提示したものである。全体を通 して同様な数字は同様な素子を表す。さらに、図面に示した種々の層および領域 は模式的に示したものである。当業者に自明なとおり、本明細書中で基板その他 の層“上”に形成された層に関する記載は、基板その他の層上に直接に、または 基板その他の層上に形成された介在層(1またはそれ以上)上に形成された層を 表す。同様に当業者に自明なとおり、本発明を各層に関して記載するが、それら の層はエピタキシャルに、または打込みにより形成することができる。したがっ て本発明は添付の図面に示した相対的なサイズや間隔に限定されない。 図2は本発明の1態様を示す。図2には、無ラッチアップ型パワーUMOSバ イポーラートランジスター(LMBT)のユニットセルの組合わせを示す。本発 明の第1態様のユニットセルを図2の線A−A’とB−B’の間に示す。このユ ニットセルを線A−A’および線B−B’両方の周りに鏡面投影することにより 、多重ユニットセルのデバイスを得ることができる。図2には多重ユニットセル デバイスの一部を示す。当業者に自明のとおり、本発明のユニットセルは単一ユ ニットセルデバイスの作成にも利用できる。そのような場合、領域18および2 2は溝16のエミッター側にのみ形成すればよい。 本発明のLMBTには、n型伝導性炭化ケイ素のバルク単結晶炭化ケイ素基板 10が含まれる。基板10は、上面、およびこの上面の反対側の下面をもつ。n 型伝導性炭化ケイ素の第1層12が基板10の上面に形成され、n-ドリフト領 域を形成することができる。あるいはn-基板が基板の下面に打込まれたn+領域 を含み、これにより基板内にn+およびn-領域を得ることもできる。したがって 本明細書中で用いる基板および第1層という記載は、基板上および基板内の両方 に形成された層を表す。基板10のキャリヤー濃度は第1層12のキャリヤー濃 度より高い。したがって基板をn+基板ということができる。基板10には、シ ート抵抗率1Ω−cm未満が適切である。第1層12には、約1012〜約1017 cm-3のキャリヤー濃度が適切である。基板は約100〜約500μmの厚さを もつことができる。第1層12は約3〜約500μmの厚さをもつことができる 。 第1層12の上に、p型ベース層を得るための第2層14を形成する。第2層 14はエピタキシャル生長させるか、または第1層12内に打込むことができ、 デバイスのp型ベース層を形成するp型伝導性炭化ケイ素から形成される。第2 層14内に、デバイスのエミッターを形成するn+伝導性炭化ケイ素の領域20 が形成される。第2層14内に、n+領域18およびp+領域22も形成される。 p+炭化ケイ素領域22は、n+領域18の隣に、n+領域18とp+領域22の間 に導電性p−nトンネル接合が形成されるように形成するのが好ましい。n+領 域18は、それらがゲート溝16の側壁の一部を形成するように形成される。n+ 領域18は、本発明のデバイスに取り込まれたMOSトランジスターのドレイ ン領域を形成する。 p型ベース層14は、約1016〜約1018cm-3のキャリヤー濃度、および約 0.3〜約5μmの厚さをもつことが好ましい。n+領域18は、ゲート溝から 約0.5〜約2μm離れて広がり、約0.1〜約2μmの深さにまで広がること が好ましい。n+領域18には、約1018cm-3より高いキャリヤー濃度が適切 であろう。同様にp+領域22は、約0.1〜約2μmの深さにまで形成され、 約0.1〜約2μmの幅をもつことが好ましい。p+領域22には、約1016c m-3より高いキャリヤー濃度が適切であろう。p領域22は、エミッター領域2 0から約0.5〜約4μm離れていることも好ましい。エミッター領域のサイズ および形状は、本発明のデバイスのバイポーラー部分の目的特性に依存するであ ろう。 図2に示したデバイスには、ゲート溝16も含まれる。ゲート溝16は、n+ 領域18および第2層14を通って第1層12内へ下方に広がる溝を形成するこ とにより形成される。したがってゲート溝16は側壁と底をもつ。絶縁層24( 好ましくは酸化物層)がゲート溝の側壁と底の上に形成され、n+領域18の上 面上へ広がる。この絶縁層24は、好ましくは二酸化ケイ素などの酸化物層であ るが、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど他の材料、または当業者に既知の他の 絶縁材で作成されてもよい。ゲート溝16の幅および深さは、本発明のデバイス の目的とする電気的特性に依存する。本発明には約1〜約10μmの幅を採用で きる。ゲート溝の深さは、ゲート溝16の底に形成される絶縁/酸化物層24の 上面が第2層14と第1層12の界面より下方にあるのに十分な深さにすべきで ある。さらに、ゲート絶縁層24の厚さは好ましくは約100Å〜約1μmであ るが、トランジスターの目的とする電気的特性に応じて変更できる。 図2のデバイスには、第1層12内にゲート溝16の下方に形成された任意の p型伝導性炭化ケイ素領域32も含まれる。このp型伝導性炭化ケイ素領域32 は、第2層12より高いキャリヤー濃度をもつ。約1016〜約1019cm-3のキ ャリヤー濃度を採用できる。 基板10の下面上に、コレクター接点30を形成するためのオーム接点が形成 される。接点はゲート溝16の側壁と底にも形成され、n+領域18の上面上へ 広がる。この接点は図2のデバイスのゲート接点を提供する。最後に、n+炭化 ケイ素領域20上に、デバイスのエミッター接点を提供するためのオーム接点2 8が形成される。 図2にゲート溝16は2つの溝として示される。しかし当業者に自明のとおり 、ゲート溝は第3次元(図2の紙面の内外への次元)において多種多様な形状を もつことができる。たとえば図2に示したデバイスは実質的に円形であってもよ く、この場合ゲート溝16は、たとえば六角形のデバイスにおけるように、エミ ッター領域20を取り巻く単一ゲート溝である。またゲート溝16は2本の実質 的に平行な溝であってもよく、その場合、ゲート溝内に形成されたこれらのゲー ト接点26は第3次元において電気的に接続している。このように本発明による デバイスの三次元構造は多種多様な形状をとることができ、なおかつ本発明方法 の利点をもつ。 図3には本発明の別形態を示す。図3に見られるように、図2のデバイスの構 造体が、n+領域18をp+領域22に接続する導電性ストラップ34をも備えて いる。図3に示すデバイスでは、n+領域18とp+領域22の間に整流p−n接 合が形成されてはならない。当業者に自明のとおり、図2に示したユニットセル は図3にもある。したがって、本発明方法により任意数のユニットセルを含むデ バイスを製造できる。 当業者に自明のとおり、本発明はユニットセルをパワーデバイス用に形成する ことができ、これによりデバイスの電流運搬能を高めるためにデバイスの複数の セルを並列に形成して作動させることができる。このような場合、図2または図 3に示したデバイスのユニットセルを対称的に繰り返して、多重デバイスを得る ことができる。このようなデバイスでは、デバイスの周辺にある外側ゲートはゲ ート溝のエミッター側にn型領域とp型領域のみを含めばよい。 図2および3に関して以上に記載したデバイスの作成を、図4A〜4Jを参照 して記載する。図4Aに示すように、厚いn型層12をn+基板10上に、米国 特許第4,912,064号(その開示内容全体を本明細書に援用する)に記載 されるようなエピタキシャル生長方法により生長させる。あるいは前記のように 、n-基板を用い、n+打込みを行って、n+層10とn-層12を得ることもでき る。図4Bに示すように、第2のp型層14を第1のn型エピタキシャル層12 上にエピタキシャル生長させる。次いでこのp型層14上にn+領域18と20 を形成する。これらのn+領域18と20は、図4Cに示すようにマスク40を 用いるイオン打込みにより形成することができる。 図4Dに示すように、p領域22はマスク42を用いるイオン打込みにより形 成することができる。マスク42は、p型領域22をn型領域18に隣接して配 置することによりこれらの間に導電性p−nトンネル接合を形成するように形成 されることが好ましい。p型領域22ならびにn型領域18および20を形成し た後、この構造体を1500℃より高い温度でアニーリングして、打込んだイオ ンを活性化する。 アニーリング後、デバイスを取り巻くメサをエッチングすることにより、端を 仕切ることができる。このメサ(図示されていない)は第2層14および第1層 12を通って基板10内へ広がっていてもよい。あるいは、メサは第2層14を 通って第1層12内へ広がっていてもよい。このような場合、露出したn-層1 2内に、約100Å〜約5μmの深さにまで、かつメサの端から約5〜約500 μmの距離にイオンを打込むことができる。メサを取り巻く低ドープp型領域を 形成するために、約5×1015〜約1×1017cm-3のキャリヤー濃度を採用で きる。いずれの場合も、次いでメサの露出面にパシベーション層を形成できる( 図示されていない)。そのようなパシベーション層はSiO2または当業者に既知 のこれに類する材料であってもよい。 エピタキシャル構造を形成した後、デバイスのゲート溝を配置するために基板 上にマスク44を形成する。そのようなマスクを図4Eに示す。反応性エッチン グにより、p型ベース層14を通ってn型ドリフト層12内へゲート溝16を形 成する。ゲート溝16は米国特許第4,981,551号(その開示内容全体を 本明細書に援用する)に記載された反応性イオンエッチング法により形成できる 。 図4Fに見られるように、ゲート溝16の底に所望によりp型領域32をイオ ン打込みしてもよい。ゲート溝16の底にあるこのp型領域32はゲート溝の角 における電界クラウディングを少なくし、これによりデバイスのMOS部分の放 電破壊電圧を高めることができる。このp+打込み領域32は、米国特許第5, 087,576号(その開示内容全体を本明細書に援用する)に記載された方法 で形成できる。 ゲート溝16を形成した後、図4Gに示すように、エピタキシャル構造上に絶 縁/酸化物層26を形成する。絶縁層24は、溝16の底と側壁を覆い、n+領 域18の上面上へ広がるように形成される。絶縁/酸化物層24には、好ましく は熱酸化法、たとえば“炭化ケイ素中の酸化物層における欠陥を減らす方法”と 題する同一出願人による米国特許出願第08/554,319号(その開示内容 全体を本明細書に援用する)に記載された方法、または酸化物析出法、たとえば 米国特許第5,459,107号および米国特許出願第08/554,319号 (それらの開示内容全体を本明細書に援用する)に記載された方法を用いる。熱 酸化法を用いる場合に好ましい態様は、たとえば米国特許第5,506,421 号(その開示内容全体を本明細書に援用する)に記載されたカーボン表面加工ウ ェーハを用いるものである。 本発明デバイスの接点形成を図4H〜4Jに示す。ゲート接点は、図4Hに示 すように、ゲート溝16内に導電層を析出させることにより形成できる。図4H に示すように、ゲート材料26(好ましくはモリブデン)を絶縁層24上に析出 させ、n型領域18の一部の上方へ広がるようにパターン化することができる。 図4Iに示すように、絶縁層24に開口を形成し、次いでニッケルその他の適切 な接点材料を層14の露出部分上に析出させることにより、エミッター接点28 と任意の導電性ストラップ34を同時に形成できる。最後に、図4Jに示すよう に、ニッケルその他の適切な接点材料を析出させることにより、基板の露出面に コレクター接点30を形成する。 以上に記載した各態様において、基板および各層は6H、4H、15Rまたは 3C炭化ケイ素の群から選択される炭化ケイ素で形成できるが、前記の各デバイ スには4H炭化ケイ素が好ましい。オーム接点に好ましい金属には、ニッケル、 ケイ化タンタルおよび白金が含まれる。あるいは、アルミニウム/チタン接点も 本発明のオーム接点を形成するために使用できる。これら特定の金属を記載した が、炭化ケイ素とのオーム接点を形成する、当業者に既知の他のいかなる金属も 使用できる。 前記デバイスのエピタキシャル層および打込み領域のキャリヤー濃度またはド ーピング量に関しては、p+またはn+伝導型の領域およびエピタキシャル層は、 過度の加工欠陥を生じることなく可能な限り強くドーピングすべきである。p型 領域を設けるのに適したドーパントには、アルミニウム、ホウ素またはガリウム が含まれる。n型領域を設けるのに適したドーパントには、窒素およびリンが含 まれる。アルミニウムはp+領域に好ましいドーパントであり、上記に述べた高 温イオン打込みを用い、約1000〜約1500℃の温度でアルミニウムをp+ 領域に打込むことが好ましい。nエピタキシャル層には最高約3×1017cm-3 のキャリヤー濃度が適しているが、約3×1016cm-3以下のキャリヤー濃度が 好ましい。 当業者に自明のとおり、エピタキシャル層12および14の厚さはデバイスの 目的とする動作特性に依存するであろう。さらにこれらの動作特性は、多重セル デバイスに用いるユニットセルの個数およびユニットセルの幾何学的形状により 影響されるであろう。ゲート溝の幅もデバイスの目的とする動作特性、それらの 動作特性を得るために用いるユニットセルの個数、およびユニットセルに採用す る幾何学的形状自体に依存するであろう。 操作において、本発明のデバイスはバイポーラー導電性とMOSゲート制御を 組み合わせた炭化ケイ素デバイスを提供する。さらに本発明は、ゲート電圧をデ バイスのエミッター基準とすることができるn型炭化ケイ素基板を用いる。この 関係により、電力回路においてゲート電圧を接地基準とすることができる。本発 明の他の利点は、ベース電流注入のためにMOSトランジスターによるnチャン ネル伝導を利用し、このため炭化ケイ素内での比較的低い電子チャンネル移動度 の影響が少なくなることである。 本発明によるデバイスのターンオンは、エミッター28を接地電位に維持した 状態で、正のバイアスをコレクター30に印加し(約3〜10V)、正のバイア スをゲート26に印加する(約15〜40V)ことにより行われる。NMOSF ETのソース18はオフ状態では浮動であり、動作時のエミッター電圧より約3 V(p−n接合についての炭化ケイ素順バイアス電圧降下)高い。ゲート26の 正のバイアスにより、nMOSFETをターンオンにすることができる。したが ってデバイスのターンオンのためのゲート電圧(Vg)は15V+Vt+3Vであ ろう。ここでVtはMOSデバイスの閾値である。ソースに対し正のバイアスを ゲートにかけると、コレクターからnpnトランジスターのベースへの電子の流 路が形成され、これによりそのエミッター−ベース接合に順バイアスがかかる。 npnトランジスターのターンオンにより小数キャリヤーが低ドープのドリフト 領域に注入されることによって、このデバイスは高い電流密度で動作できる。し たがってこのデバイスによれば、比較的低い順電圧降下で高い電流密度が得られ る。npnトランジスターへのベース電流はMOSトランジスターの飽和電流に より制限され、その結果、LMBTの電流飽和特性が得られる。ゲート電圧が高 いほどnpnトランジスターへのベース電流を高くすることができ、したがって LMBTの飽和電流がより高くなる。 ゲート電位をエミッター電位と同じにすると、このデバイスは順ブロッキング モードの動作に入る。これによりNMOSFETがターンオフになり、その結果 npnトランジスターのベース電流がゼロに低下する。npnトランジスターの 小数キャリヤーがそれらに固有の寿命に伴って減衰した後、デバイスは電流の流 れを止め、実質的なコレクター電圧を維持することができる。この電圧はpベー ス14−n-ドリフト領域12の接合、p+緩衝/ゲート酸化物−n-ドリフト領 域の接合により維持される。p+緩衝領域32は、所望により第3次元でpベー スに短絡してもよい。この緩衝領域の目的は、このデバイスの順ブロッキングモ ードの動作に際しゲート誘電体内に高い電界が生じるのを阻止することである。 図5には、本発明の別形態を示す。この態様では、エピタキシャル形成したバ イポーラートランジスターp型伝導性ベース領域、および埋め込まれたp型炭化 ケイ素領域を用いて、ゲート絶縁体/酸化物に与えられる電界を制御する。図5 には、無ラッチアップ型パワーMOSバイポーラートランジスター60のユニッ トセルの組合わせを示す。本発明のこの別形態のユニットセルを図5の線C−C ’とD−D’の間に示す。このユニットセルを線C−C’および線D−D’両方 の周りに鏡面投影することにより、多重ユニットセルのデバイスを得ることがで きる。図5には多重ユニットセルデバイスの一部を示す。当業者に自明のとおり 、本発明のユニットセルは単一ユニットセルデバイスの作成にも利用できる。 図5に示すように、本発明のMOS−バイポーラートランジスター60には、 n型伝導性炭化ケイ素のバルク単結晶炭化ケイ素基板10が含まれる。基板10 は、上面、およびこの上面の反対側の下面をもつ。n型伝導性炭化ケイ素の第1 層12を基板10の上面に形成して、n-ドリフト領域を形成することができる 。あるいはn-基板が基板の下面に打込まれたn+領域を含み、これにより基板内 にn+およびn-領域を得ることができる。したがって本明細書中で用いる基板お よび第1層という記載は、基板上および基板内の両方に形成された層を表す。基 板10のキャリヤー濃度は第1層12のキャリヤー濃度より高い。したがって基 板をn+基板ということができる。基板10には、シート抵抗率1Ω−cm未満 が適切である。第1層12には、約1012〜約1017cm-3のキャリヤー濃度が 適切である。基板は約100〜約500μmの厚さをもつことができる。第1層 12は約3〜約500μmの厚さをもつことができる。 第1層12の上に、p型ベース層を得るための第2層14を形成する。第2層 14はエピタキシャル生長させることが好ましく、デバイスのp型ベース層を形 成するp型伝導性炭化ケイ素から形成される。図5に示すように、n-層12内 へ広がる側壁をもつメサ62を形成するように、エピタキシャル層14をパター ン化する。側壁62は好ましくは可能な限りわずかに層12内へ広がるが、約0 .5μmの深さは許容できる。好ましくは、メサの側壁はメサの底部がメサの頂 部より幅広くなるような勾配をもつ。この勾配は、側壁がドリフト層12となす 角度で測定して60°未満であることが好ましい。好ましくは、メサ62の頂部 の幅とメサ62の底部の幅の差は約10μm未満である。ただしこの差は、p型 ベース層14およびn型炭化ケイ素の第1領域64の厚さに応じて、目的とする メサ62の側壁の勾配を得るように変更できる。側壁の勾配を、p型領域68の プロフィルが形成されるような原子の打込みと協調するように選択することが好 ましい。この勾配は、p型領域68がpベース層14と接するまで広がるように p型原子を打込むことにより、p型領域68の打込みを促進する。したがってメ サの勾配は、第1ドリフト層12からベース層14にまで広がる連続した打込み 原子領域を得るように選択すべきである。 図5に示した本発明の態様のMOS−バイポーラートランジスターには、n型 炭化ケイ素の第1領域64も含まれる。これは、p型ベース層14上にn型炭化 ケイ素ドリフト層12の反対側の面に隣接して形成され、MOS−バイポーラー トランジスター60のバイポーラートランジスターエミッター領域を提供する。 このn型炭化ケイ素の第1領域64は、n+炭化ケイ素の第1領域64を得るた めにn型伝導層12より高いキャリヤー濃度をもつようにドーピングすることが 好ましい。エミッター接点28が得られるように、n型炭化ケイ素64の第1領 域上にオーム接点をも形成する。 絶縁層70が、第1層12上に、メサ62の側壁に隣接し、そこから離れた位 置に形成される。MOSトランジスターのゲート接点72を得るために、絶縁層 70上にオーム接点を形成する。この絶縁層70は好ましくは二酸化ケイ素など の酸化物層であるが、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど他の材料、または当業 者に既知の他の絶縁材で作成されてもよい。 MOSバイポーラートランジスター60には、n-ドリフト層12内にメサ6 2の側壁の底部に形成されたn+炭化ケイ素の第2領域66も含まれる。このn+ 領域66は、メサ62の側壁からデバイスのゲート接点72の下方へ広がる。n+ 炭化ケイ素の第2領域66は、好ましくはn-ドリフト層12より高いキャリヤ ー濃度をもつようにドーピングされる。n+炭化ケイ素の第2領域66を、n+炭 化ケイ素の第2領域66と導電性ストラップ74が接触するように、ドリフト層 12の表面に近接して形成することも好ましい。 炭化ケイ素のp型領域68も、p型ベース層14内に、メサ62の側壁および n+炭化ケイ素の第2領域66に隣接して形成される。炭化ケイ素のp型領域6 8は、n-ドリフト層12内でn+炭化ケイ素の第2領域66の下方に広がり、か つゲート接点72の下方へ広がる。炭化ケイ素のp型領域68は、好ましくはp 型ベース層14より高いキャリヤー濃度をもつようにドーピングされる。さらに 、この炭化ケイ素のp型領域は、n+炭化ケイ素の第2領域66を通って流れる 電子をp-型ベース層に注入するための正孔に変換するように形成される。炭化 ケイ素のp型領域68は、ゲート絶縁層70に伴う電界クラウディングを少なく し、これによりMOS−バイポーラートランジスター60のMOSトランジスタ ー部分のブロッキング電圧を高めるようにも形成される。 MOS−バイポーラートランジスター60には、n+炭化ケイ素の第2領域6 6を炭化ケイ素のp型領域68と電気的に接続する導電性ストラップ74も含ま れる。あるいは、n+炭化ケイ素の第2領域66と炭化ケイ素のp型領域の間の p−n接合がトンネルダイオードを形成し、これにより電子の流れがベース層1 4内で正孔の流れに変換される場合、導電性ストラップ74の必要性は除かれる であろう。 p型ベース層14は、約1016〜約1018cm-3のキャリヤー濃度、および約 0.3〜約5μmの厚さをもつことが好ましい。第2のn+領域66は、好まし くは約1〜約5μmの幅であり、可能な限りわずかにゲートの下方へ広がるが、 この距離は約0.5〜約3μmであってもよい。第2のn+領域66も、好まし くは約0.1〜約0.5μmの深さにまで広がる。n+領域66には、約1018 cm-3より高いキャリヤー濃度が適切であろう。 p+領域68は、約0.3〜約2μmの厚さであって、ゲート接点72の下方 約3〜約12μmにまで広がることが好ましい。ただしp+領域68がゲート接 点の下方へ広がる距離は、個々の用途に応じて変動するであろう。特に、ゲート 接点の下方のp+領域68の間隔は、絶縁層70付近の電界を調節するのに利用 できる。p+領域68の間隔が小さくなるのに伴って、絶縁層70付近の電界は 小さくなるであろう。約1〜約5μmの間隔が適切であろう。p+領域68には 、約1016cm-3より高いキャリヤー濃度が適切である。好ましくは、ドリフト 層12およびp+領域68のドーピングは、ドリフト層12がビルトイン電位に よりp+/n接合を完全に失い、MOSゲートがゼロゲートバイアスになるよう に選択される。 図6には、本発明の第2の別形態を示す。この態様では、エピタキシャル形成 したバイポーラートランジスターp型伝導性ベース領域を用い、このベース領域 はメサの側壁にステップをもつメサとして形成される。図6には、無ラッチアッ プ型パワーMOSバイポーラートランジスター80のユニットセルの組合わせを 示す。本発明のこの別形態のユニットセルを図6の線E−E’とF−F’の間に 示す。このユニットセルを線E−E’および線F−F’両方の周りに鏡面投影す ることにより、多重ユニットセルのデバイスを得ることができる。図6には多重 ユニットセルデバイスの一部を示す。当業者に自明のとおり、本発明のユニット セルは単一ユニットセルデバイスの作成にも利用できる。 図6に示すように、本発明のMOS−バイポーラートランジスター80には、 図5に関して記載したように、n型伝導性炭化ケイ素のバルク単結晶炭化ケイ素 基板10、およびn型伝導性炭化ケイ素の第1層12が含まれる。 第1層12の上に、p型ベース層を得るための第2層14を形成する。第2層 14はエピタキシャル生長させることが好ましく、p型伝導性炭化ケイ素から形 成され、デバイスのp型ベース層を形成する。図6に示すように、ステップ84 を形成しかつn-層12内へ広がる側壁をもつメサ82を形成するように、エピ タキシャル層14をパターン化する。側壁82は好ましくは可能な限りわずかに 層12内へ広がるが、約0.5μmの深さは許容できる。好ましくは、ステップ 84からドリフト層12へ広がるメサ82の側壁は、メサの底部がステップ84 におけるメサの幅より広くなるような勾配をもつ。この勾配は、側壁がドリフト 層12となす角度で測定して60°未満であることが好ましい。好ましくは、メ サ82の頂部の幅とメサ82の底部の幅の差は約10μm未満である。ただしこ の差は、p型ベース層14およびn型炭化ケイ素の第1領域64の厚さに応じて 、目的とするメサ62の側壁の勾配を得るように変更できる。さらに、ステップ 部分84からドリフト層12までの側壁の勾配を、p型領域88のプロフィルが 形成されるような原子の打込みと協調するように選択することが好ましい。この 勾配は、p型領域88がpベース層14と接するまで広がるようにp型原子を打 込むことにより、p型領域88の打込みを促進する。したがってメサの勾配は、 第1ドリフト層12からベース層14にまで広がる連続した打込み原子領域を得 るように選択すべきである。 図6に示した本発明の態様のMOS−バイポーラートランジスターには、n型 炭化ケイ素の第1領域64も含まれる。これは、p型ベース層14上にn型炭化 ケイ素ドリフト層12の反対側の面に隣接して形成され、MOS−バイポーラー トランジスター80のバイポーラートランジスターエミッター領域を提供する。 このn型炭化ケイ素の第1領域64は、n+炭化ケイ素の第1領域64を得るた めにn型伝導層12より高いキャリヤー濃度をもつようにドーピングすることが 好ましい。エミッター接点28が得られるように、n型炭化ケイ素64の第1領 域上にオーム接点をも形成する。 絶縁層70が、第1層12上に、メサ82の側壁に隣接し、そこから離れた位 置に形成される。MOSトランジスターのゲート接点72を得るために、絶縁層 70上にオーム接点を形成する。この絶縁層70は好ましくは二酸化ケイ素など の酸化物層であるが、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど他の材料、または当業 者に既知の他の絶縁材で作成されてもよい。 MOSバイポーラートランジスター80には、n-ドリフト層12内にメサ8 2の側壁の底部に形成されて側壁からデバイスのゲート接点72の下方へ広がる 、n+炭化ケイ素の第2領域86も含まれる。n+炭化ケイ素の第2領域86は、 好ましくはn-ドリフト層12より高いキャリヤー濃度をもつようにドーピング される。n+炭化ケイ素の第2領域86を、n+炭化ケイ素の第2領域86と導電 性 ストラップ92が接触するように、ドリフト層12の表面に近接して形成するこ とも好ましい。 炭化ケイ素のp型領域88および90も、p型ベース層14内にn+炭化ケイ 素の第2領域86に隣接して、およびp型ベース層14内にメサ82のステップ 84に形成される。炭化ケイ素のp型領域88は、n-ドリフト層12内に、n+ 炭化ケイ素の第2領域86の下方、そしてゲート接点72の下方へ広がる。炭化 ケイ素のp型領域88および90は、好ましくはp型ベース層14より高いキャ リヤー濃度をもつようにドーピングされる。さらに、炭化ケイ素のp型領域90 は、n+炭化ケイ素の第2領域86を通って流れる電子をp-型ベース層に注入す るための正孔に変換するように形成される。炭化ケイ素のp型領域88は、ゲー ト絶縁層70に伴う電界クラウディングを少なくし、これによりMOS−バイポ ーラートランジスター60のMOSトランジスター部分のブロッキング電圧を高 めるように形成される。MOS−バイポーラートランジスター80には、n+炭 化ケイ素の第2領域86を炭化ケイ素のp型領域90と電気的に接続する導電性 ストラップ74も含まれる。導電性ストラップ74はn+炭化ケイ素の第2領域 86とp型ベース層14をも接続してもよく、これによりp型領域88がn+炭 化ケイ素の第2領域86と同じ電位になる。 p型ベース層14は、約1016〜約1018cm-3のキャリヤー濃度、および約 0.3〜約5μmの厚さをもつことが好ましい。第2のn+領域86は、好まし くは約1〜約5μmの幅であり、可能な限りわずかにゲートの下方へ広がるが、 この距離は約0.5〜約3μmであってもよい。また第2のn+領域86は、好 ましくは約0.1〜約0.5μmの深さにまで広がる。n+領域86には、約1 018cm-3より高いキャリヤー濃度が適切であろう。 p+領域88および90は約0.3〜約2μmの厚さであって、領域88はゲ ート接点72の下方約3〜約12μmにまで広がることが好ましい。ただしp+ 領域88がゲート接点の下方へ広がる距離は、個々の用途に応じて変動するであ ろう。特に、ゲート接点の下方のp+領域88の間隔は、絶縁層70付近の電界 を調節するのに利用できる。p+領域88の間隔が小さくなるのに伴って、絶縁 層70付近の電界は小さくなるであろう。約1〜約5μmの間隔が適切であろう 。 p+領域88および90には、約1016cm-3より高いキャリヤー濃度が適切で ある。好ましくは、ドリフト層12およびp+領域88のドーピングは、ドリフ ト層12がビルトイン電位によりp+/n接合を完全に失い、MOSゲートがゼ ロゲートバイアスになるように選択される。 図7には、本発明の第3の別形態を示す。この態様では、エピタキシャル形成 したバイポーラートランジスターp型伝導性ベース領域を用い、図6の場合と同 様にこのベース領域はメサの側壁にステップをもつメサとして形成される。図7 には、無ラッチアップ型パワーMOSバイポーラートランジスター200のユニ ットセルの組合わせを示す。本発明のこの別形態のユニットセルを図7の線G− G’とH−H’の間に示す。このユニットセルを線G−G’および線H−H’両 方の周りに鏡面投影することにより、多重ユニットセルのデバイスを得ることが できる。図7には多重ユニットセルデバイスの一部を示す。当業者に自明のとお り、本発明のユニットセルは単一ユニットセルデバイスの作成にも利用できる。 図7に示すように、本発明のMOS−バイポーラートランジスター200には 、図5および6に関して記載したように、n型伝導性炭化ケイ素のバルク単結晶 炭化ケイ素基板10、およびn型伝導性炭化ケイ素の第1層12が含まれる。 第1層12の上に、p型ベース層を得るための第2層14を形成する。第2層 14はエピタキシャル生長させることが好ましく、p型伝導性炭化ケイ素から形 成され、デバイスのp型ベース層を形成する。図7に示すように、ステップ28 4を形成しかつn-層12内へ広がる側壁をもつメサ282を形成するように、 エピタキシャル層14をパターン化する。メサ282の側壁は好ましくは可能な 限りわずかに層12内へ広がるが、約0.5μmの深さは許容できる。ステップ 284からドリフト層12へ広がるメサ282の側壁は、メサの底部がステップ 284におけるメサの幅より広くなるような勾配をもつように示してある。しか しこのような勾配は図7に示した本発明の態様に必要ではない。 図7に示した本発明の態様のMOS−バイポーラートランジスターには、n型 炭化ケイ素の第1領域64も含まれる。これは、p型ベース層14上にn型炭化 ケイ素ドリフト層12の反対側の面に隣接して形成され、MOS−バイポーラー トランジスター200のバイポーラートランジスターエミッター領域を提供する 。 このn型炭化ケイ素の第1領域64は、n+炭化ケイ素の第1領域64を得るた めにn型伝導層12より高いキャリヤー濃度をもつようにドーピングすることが 好ましい。エミッター接点28が得られるように、n型炭化ケイ素64の第1領 域上にオーム接点をも形成する。 絶縁層70が、第1層12上に、メサ82の側壁に隣接し、そこから離れた位 置に形成される。MOSトランジスターのゲート接点72を得るために、絶縁層 70上にオーム接点を形成する。この絶縁層70は好ましくは二酸化ケイ素など の酸化物層であるが、窒化ケイ素、窒化アルミニウムなど他の材料、または当業 者に既知の他の絶縁材で作成されてもよい。 MOSバイポーラートランジスター200には、n-ドリフト層12内にメサ 282の側壁の底部に形成されて側壁からデバイスのゲート接点72の下方へ広 がる、n+炭化ケイ素の第2領域206も含まれる。n+炭化ケイ素の第2領域2 06は、好ましくはn-ドリフト層12より高いキャリヤー濃度をもつようにド ーピングされる。n+炭化ケイ素の第2領域206を、n+炭化ケイ素の第2領域 206と導電性ストラップ92が接触するように、ドリフト層12の表面に近接 して形成することも好ましい。 炭化ケイ素のp型領域208および90も、p型ベース層14内にn+炭化ケ イ素の第2領域206に隣接して、およびp型ベース層14内にメサ282のス テップ284に形成される。炭化ケイ素のp型領域208は、n-ドリフト層1 2内に、n+炭化ケイ素の第2領域206の下方、そしてゲート接点72の下方 へ広がる。炭化ケイ素のp型領域208および90は、好ましくはp型ベース層 14より高いキャリヤー濃度をもつようにドーピングされる。さらに、炭化ケイ 素のp型領域90は、n+炭化ケイ素の第2領域206を通って流れる電子をp- 型ベース層に注入するための正孔に変換するように形成される。炭化ケイ素のp 型領域208は、ゲート絶縁層70に伴う電界クラウディングを少なくし、これ によりMOS−バイポーラートランジスター200のMOSトランジスター部分 のブロッキング電圧を高めるように形成される。 MOS−バイポーラートランジスター200には、n+炭化ケイ素の第2領域 206を炭化ケイ素のp型領域90と電気的に接続する導電性ストラップ92も 含まれる。導電性ストラップ92は、メサ282の側壁上に形成されてメサ28 2のステップ284へ広がった絶縁層210上に形成されることが好ましい。こ の絶縁層210は酸化物層であってもよい。導電性ストラップ74はn+炭化ケ イ素の第2領域206とp型領域208をも接続してもよく、これによりp型領 域208がn+炭化ケイ素の第2領域206と同じ電位になる。図7に示すよう に、p型領域208は好ましくはドリフト層12の露出面にまで広がり、これに よりp型領域208、n型領域206およびp型領域90間に接点を形成するこ とができる。たとえばp型領域208は、メサ282の底部付近の領域で露出す るように形成されてもよく、メサ282の下方へ広がる必要はない。デバイスに 必要な領域の量を少なくするために、p型領域208がメサ282の底部を過ぎ て広がる距離を、前記の接続が可能な最小の大きさに維持することか好ましい。 p型ベース層14は、約1016〜約1018cm-3のキャリヤー濃度、および約 0.3〜約5μmの厚さをもつことが好ましい。第2のn+領域206は、好ま しくは約1〜約5μmの幅であり、可能な限りわずかにゲートの下方へ広がるが 、この距離は約0.5〜約3μmであってもよい。また第2のn+領域206は 、好ましくは約0.1〜約0.5μmの深さにまで広がる。n+領域206には 、約1018cm-3より高いキャリヤー濃度が適切であろう。 p+領域208および90は約0.3〜約2μmの厚さであって、領域208 はゲート接点72の下方約3〜約12μmにまで広がることが好ましい。ただし p+領域208がゲート接点の下方へ広がる距離は、個々の用途に応じて変動す るであろう。特に、ゲート接点の下方のp+領域208の間隔は、絶縁層70付 近の電界を調節するのに利用できる。p+領域208の間隔が小さくなるのに伴 って、絶縁層70付近の電界は小さくなるであろう。約1〜約5μmの間隔が適 切であろう。p+領域208および90には、約1016cm-3より高いキャリヤ ー濃度が適切である。好ましくは、ドリフト層12およびp+領域208のドー ピングは、ドリフト層12がビルトイン電位によりp+/n接合を完全に失い、 MOSゲートがゼロゲートバイアスになるように選択される。 図5、図6または図7の態様の作動は、図2および3に関して先に記載したデ バイスと同様である。いずれのデバイスもバイポーラー伝導とMOSゲート制御 を組み合わせる炭化ケイ素デバイスを提供する。さらに、これらの別形態もゲー ト電圧をデバイスのエミッターの基準とすることができるn型炭化ケイ素基板を 用いる。これらのデバイスでも、ドリフト層のp型打込み領域がMOSデバイス のゲート絶縁層に与えられる電界を小さくする作用をするので、放電破壊電圧が 高まる。さらに、これら別形態のMOSデバイスは蓄積モードデバイスであるの で、炭化ケイ素の電子蓄積層移動度を利用することができる。したがって逆転層 キャリヤー移動度の約20倍の電子蓄積層移動度を得ることができる。これによ り、MOSデバイスのオン状態電圧を低くすることができる。 本発明によるデバイスのターンオンは、エミッター28を接地電位に維持した 状態で、正のバイアスをコレクター30に印加し(約3〜10V)、正のバイア スをゲート26に印加する(約15〜40V)ことにより行われる。NMOSF ETのソース66、86および206はオフ状態では浮動であり、動作時のエミ ッター電圧より約3V(p−n接合についての炭化ケイ素順バイアス電圧降下) 高い。ゲート72の正のバイアスにより、nMOSFETをターンオンにするこ とができる。したがってデバイスのターンオンのためのゲート電圧(Vg)は1 5V+Vt+3Vであろう。ここでVtはMOSデバイスの閾値である。ソースに 対し正のバイアスをゲートにかけると、コレクターからnpnトランジスターの ベースへの電子の流路が形成され、これによりそのエミッター−ベース接合に順 バイアスがかかる。npnトランジスターのターンオンにより小数キャリヤーを 低ドープのドリフト領域に注入することによって、このデバイスを高い電流密度 で作動できる。したがってこのデバイスによれば、比較的低い順電圧降下で高い 電流密度が得られる。npnトランジスターへのベース電流はMOSトランジス ターの飽和電流により制限され、その結果、LMBTの電流飽和特性が得られる 。ゲート電圧が高いほどnpnトランジスターへのベース電流を高くすることが でき、したがってLMBTの飽和電流がより高くなる。 ゲート電位をエミッター電位と同じにすると、このデバイスは順ブロッキング モードの動作に入る。これによりNMOSFETがターンオフになり、その結果 npnトランジスターのベース電流がゼロに低下する。npnトランジスターの 小数キャリヤーがそれらに固有の寿命に伴って減衰した後、デバイスは電流の流 れを止め、実質的なコレクター電圧を維持することができる。この電圧はpベー ス14−n-ドリフト領域12の接合、p+緩衝/ゲート酸化物−n-ドリフト領 域の接合により維持される。p+領域68、88および208は、デバイスの順 ブロッキングモードの動作に際しゲート誘電体内に高い電界が生じるのを阻止す る。 図6のデバイスの作成を、図7A〜7Hに示す。本明細書中の考察からみて当 業者に自明のとおり、図5のデバイスの作成方法は図6のデバイスの作成方法と 同様であり、主な違いはメサおよびそれに対応する打込みの形成である。さらに 、図7のデバイスの作成方法も同様であり、主な違いはn型領域およびp型領域 のマスキング位置である。 図8Aに示すように、図5、6および7のデバイスを作成する際には、厚いn 型層12をn+基板10上に、米国特許第4,912,064号(その開示内容 全体を本明細書に援用する)に記載されるようなエピタキシャル生長方法により 生長させる。あるいは前記のように、n-基板を用い、n+打込みを行って、n+ 層10とn-層12を得ることもできる。図8Bに示すように、第2のp型層1 4を第1のn型エピタキシャル層12上にエピタキシャル生長させる。次いでこ のp型層14の上にn+領域64を形成する。このn+領域64は、イオン打込み またはエピタキシャル生長により形成することができる。 図8Cには、n型領域64の上にマスク100を形成する、メサ形成の第1工 程を示す。マスク100は、メサ82の上部の最大寸法に対応する幅に形成され る。次いでn型領域64、p型層14およびマスク100をエッチングして、メ サ82の上部を形成する。マスク100を、炭化ケイ素領域のエッチング速度と 同様な速度でエッチングされる材料で形成することが好ましい。こうして、マス ク100が炭化ケイ素の露出部分にまでエッチングされるのに伴って、勾配付き 側壁が形成される。当業者に自明のとおり、マスク100をフォトレジストで形 成し、次いでエッチングに対し望ましい抵抗が得られるように選択的に加熱して もよい。たとえばマスク100が炭化ケイ素と同じ速度でエッチングされると、 約45°の勾配をもつ側壁が形成されるであろう。勾配付き側壁は、米国特許第 4,981,551号(その開示内容全体を本明細書に援用する)に記載される 反応性イオンエッチング法によりエッチングすることができる。 図8Dには、図8Cのマスキング領域のエッチングにより得られた第1メサ上 での第2マスク102の形成を示す。図8Cのマスク100と同様に、図8Dの マスク102は、メサ82の底部の最大幅を定め、かつステップ部分84が得ら れるサイズである。次いで図8Dの構造体をエッチングすると、メサ82が完成 する。このエッチングプロセスでは、マスク102がエッチングされ、かつp型 層14を通ってドリフト層12までエッチングされる。マスク100と同様に、 マスク102はフォトレジストであってもよい。その際フォトレジストが炭化ケ イ素のエッチング速度と対比してエッチングされる速度は、メサ82に勾配付き 側壁を与えるように制御される。 図8Eに示すように、第3マスク104を用いるイオン打込みによりp領域8 8および90を形成することができる。マスク104は、p型領域88をデバイ スのゲートの下方に配置するように、かつp型領域88がp型層14へ広がるよ うに形成されることが好ましい。マスク104は、p型領域90をメサ82のス テップ部分84に配置するように形成されることも好ましい。p+打込み領域8 8および90は、たとえば米国特許第5,087,576号(その開示内容全体 を本明細書に援用する)に記載される方法で形成することができる。 図8Fに見られるようにp領域88および90を形成した後、マスク104を 取り除き、n領域86形成のために第4マスク106を形成する。マスク106 は、好ましくはn型領域86をデバイスのp型領域からゲートへ広がるように配 置すべく形成される。次いで、マスク106を用いてイオン打込みによりn型領 域86を形成する。n型領域86ならびにp領域88および90を形成した後、 この構造体を好ましくは約1500℃より高い温度でアニーリングして、打込ん だイオンを活性化する。 アニーリング後、デバイスを取り巻く分離メサをエッチング形成することによ り、端を仕切ることができる。この分離メサ(図示されていない)は第2層14 および第1層12を通って基板10内へ広がっていてもよい。あるいは、分離メ サは第2層14を通って第1層12内へ広がっていてもよい。このような場合、 露出したn-層12内に、約100Å〜約5μmの深さにまで、かつ分離メサの 端から約5〜約500μmの距離にイオンを打込むことができる。分離メサを取 り巻く低ドープp型領域を形成するために、約5×1015〜約1×1017cm-3 のキャリヤー濃度を採用できる。 メサ82ならびにn型およびp型領域86、88および90を形成した後、図 8Gに示すように、エピタキシャル構造上に絶縁/酸化物層70を形成する。絶 縁層70には、好ましくは熱酸化法、たとえば“炭化ケイ素中の酸化物層におけ る欠陥を減らす方法”と題する同一出願人による米国特許出願第08/554, 319号(その開示内容全体を本明細書に援用する)に記載された方法、または 酸化物析出法、たとえば米国特許第5,459,107号および米国特許出願第 08/554,319号(それらの開示内容全体を本明細書に援用する)に記載 された方法を用いる。熱酸化法を用いる場合に好ましい態様は、たとえば米国特 許第5,506,421号(その開示内容全体を本明細書に援用する)に記載さ れたカーボン表面加工ウェーハを用いるものである。 絶縁/酸化物層70を形成した後、この層をエッチングして、導電性ストラッ プ92、ゲート接点72およびエミッター接点28を形成するための開口を形成 する。本発明デバイスの接点形成を図8Hに示す。ゲート接点は、絶縁/酸化物 層70上に導電層を析出させ、次いでこの導電層をパターン化することにより形 成できる。図8Hに示すように、ゲート材料72(好ましくはモリブデン)を絶 縁層70上に析出させ、n型領域86の一部の上方へ広がるようにパターン化す る。絶縁層70に開口を形成し、次いでニッケルその他の適切な接点材料を層1 4の露出部分上に析出させることにより、エミッター接点28と任意の導電性ス トラップ34を同時に形成できる。最後に、ニッケルその他の適切な接点材料を 析出させることにより、基板の露出面にコレクター接点30を形成する。 以上に図5〜8Hに関して記載した各態様において、基板および各層は6H、 4H、15Rまたは3C炭化ケイ素の群から選択される炭化ケイ素で形成できる が、前記の各デバイスには4H炭化ケイ素が好ましい。オーム接点に好ましい金 属には、ニッケル、ケイ化タンタルおよび白金が含まれる。あるいは、アルミニ ウム/チタン接点も本発明のオーム接点を形成するために使用できる。これら特 定の金属を記載したが、炭化ケイ素とのオーム接点を形成する、当業者に既知の 他のいかなる金属も使用できる。 前記デバイスのエピタキシャル層および打込み領域のキャリヤー濃度またはド ーピング量に関しては、p+またはn+伝導型の領域およびエピタキシャル層は、 過度の加工欠陥を生じることなく可能な限り強くドーピングすべきである。p型 領域を得るのに適したドーパントには、アルミニウム、ホウ素またはガリウムが 含まれる。n型領域を得るのに適したドーパントには、窒素およびリンが含まれ る。アルミニウムはp+領域に好ましいドーパントであり、上記に述べた高温イ オン打込みを用いて、約1000〜約1500℃、好ましくは約1500℃より 高い温度でアルミニウムをp+領域に打込むことが好ましい。nエピタキシャル 層には最高約3×1017cm-3のキャリヤー濃度が適しているが、約3×1016 cm-3以下のキャリヤー濃度が好ましい。 当業者に自明のとおり、エピタキシャル層12および14の厚さはデバイスの 目的とする動作特性に依存するであろう。さらにこれらの動作特性は、多重セル デバイスに用いるユニットセルの個数およびユニットセルの幾何学的形状により 影響されるであろう。ゲートの幅もデバイスの目的とする動作特性、それらの動 作特性を得るために用いるユニットセルの個数、およびユニットセルに採用する 幾何学的形状自体に依存するであろう。 図面および明細書には、本発明の典型的な好ましい態様を開示し、具体的な用 語を用いたが、それらは全般的に説明のために用いたにすぎず、限定のためのも のではない。本発明の範囲は以下の請求の範囲に記載される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/082,554 (32)優先日 平成10年5月21日(1998.5.21) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW 【要約の続き】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.バルク単結晶n型炭化ケイ素基板上に形成され、n型ドリフト層およびp 型ベース層を有する、炭化ケイ素npnバイポーラートランジスター; p型ベース層内にある炭化ケイ素nMOSFETであって、間隔をおいたn型 ソース領域およびドレイン領域ならびにそれらの間のゲート領域を含み、かつバ イポーラートランジスターが導電状態にあるときnpnバイポーラートランジス ターにベース電流を供給するようにnpnバイポーラートランジスターに隣接し たnMOSFET;ならびに ソースとドレインの間を流れる電子電流をnpnトランジスターのp型ベース 層に注入するための正孔電流に変換する手段 を含むMOSバイポーラートランジスター。 2.変換手段がp型ベース層内にnMOSFETとnpnバイポーラートラン ジスターの間に炭化ケイ素トンネルダイオードを含み、これによりnMOSFE Tを通って流れる電子電流をnpnバイポーラートランジスターのベース層に注 入するための正孔電流に変換する、請求項1記載のMOSバイポーラートランジ スター。 3.トンネルダイオードが、n型伝導性ソース領域に隣接してp型ベース層よ り高いキャリヤー濃度を有するp型伝導性炭化ケイ素領域を含み、これによりソ ース領域とp型伝導領域の間に導電性p−nトンネル接合が得られる、請求項2 記載のMOSバイポーラートランジスター。 4.炭化ケイ素nMOSFETが、npnバイポーラートランジスターに隣接 したゲート溝を備えかつ変換手段に電子を供給するためのソース領域を備えたU MOSFETを含み、npnバイポーラートランジスターが垂直npnバイポー ラートランジスターを含む、請求項1〜3のいずれか1項記載のMOSバイポー ラートランジスター。 5.p型ベース層がn型ドリフト層上にメサを形成した、請求項1記載のMO Sバイポーラートランジスター。 6.メサの側壁がステップ部分を含み、変換手段が p型ベース層内のステップ部分にある、p型ベース層より高いキャリヤー濃度 を有するp型伝導性炭化ケイ素領域;および nMOSFETのn型ソース領域をp型伝導性炭化ケイ素領域に電気的に接続 するための導電性ストラップ を含む、請求項1記載のMOSバイポーラートランジスター。 7.メサが勾配付き側壁を備え、側壁の勾配が、電界クラウディングを少なく するための手段に伴う予め定めたドーピングプロフィルを備えている、請求項5 または6記載のMOSバイポーラートランジスター。 8.nMOSFETが蓄積モードnMOSFETである、請求項1〜7のいず れか1項記載のMOSバイポーラートランジスター。 9.さらに、nMOSFETの絶縁層に伴う電界クラウディングを少なくする ための手段を含む、請求項1〜8のいずれか1項記載のMOSバイポーラートラ ンジスター。 10.変換手段が p型ベース層内にある、p型ベース層より高いキャリヤー濃度を有するp型伝 導性炭化ケイ素領域;および nMOSFETのn型ソース領域をp型伝導性炭化ケイ素領域に電気的に接続 するための導電性ストラップ を含む、請求項1〜9のいずれか1項記載のMOSバイポーラートランジスター 。 11.MOSバイポーラートランジスターが複数のユニットセルを含み、これ により電気的に並列の複数のnpnバイポーラートランジスターが設けられた、 請求項1〜10のいずれか1項記載のMOSバイポーラートランジスター。 12.MOSバイポーラートランジスターが4H n型伝導性バルク単結晶炭 化ケイ素基板上に形成された、請求項1〜12のいずれか1項記載のMOSバイ ポーラートランジスター。 13.下記のものを含む、MOSバイポーラートランジスターのユニットセル : n型バルク単結晶炭化ケイ素基板; n型伝導性バルク単結晶炭化ケイ素基板に隣接したn型炭化ケイ素ドリフト層 であって、n型炭化ケイ素基板より低いキャリヤー濃度を有するn型ドリフト 層; n型炭化ケイ素ドリフト層上にあるp型炭化ケイ素ベース層; p型ベース層内にある炭化ケイ素の第1のn型領域; p型ベース層内にあり、ベース層および第1のn型領域を通って広がってドリ フト層に達したゲート溝であって、第1のn型領域の一部をゲート溝の側壁の一 部とするゲート溝; ゲート溝の底および側壁上にある絶縁層; ベース層内に、ゲート溝に隣接してそこから離れた位置にある、炭化ケイ素の 第2のn型伝導領域; 絶縁層上にあり、第1のn型領域の一部の上方に広がるゲート接点; ドリフト層の反対側の炭化ケイ素基板面上にあるコレクター接点; ベース層内に、第1のn型領域と第2のn型領域の間に配置された炭化ケイ素 のp型領域であつて、p型ベース層のキャリヤー濃度より高いキャリヤー濃度を 有し、第1のn型領域を通つて流れる電子をp型ベース層に注入するための正孔 に変換するように形成されたp型領域;ならびに 炭化ケイ素の第2のn型領域上にあるエミッター接点。 14.さらに、 ゲート溝の底のn型炭化ケイ素ドリフト領域にあり、p型ベース層のキャリヤ ー濃度より高いキャリヤー濃度を有する、炭化ケイ素のp型領域 を含む、請求項13記載のユニットセル。 15.p型領域が第1のn型領域とp−n接合を形成し、これによりトンネル ダイオードが設けられた、請求項13または14記載のユニットセル。 16.さらに、 p型領域と第1のn型領域との間を電気的に接続する、第1のn型領域とp型 領域の間の導電性ストラップ を含む、請求項13、14または15記載のユニットセル。 17.下記のものを含む、MOSバイポーラートランジスターのユニットセル : n型バルク単結晶炭化ケイ素基板; n型伝導性バルク単結晶炭化ケイ素基板に隣接したn型炭化ケイ素ドリフト層 であって、n型炭化ケイ素基板より低いキャリヤー濃度を有するn型ドリフト層 ; n型炭化ケイ素ドリフト層上に形成されたp型エピタキシャル炭化ケイ素ベー ス層; p型ベース層内に、n型炭化ケイ素ドリフト層と反対側の面に隣接して形成さ れた炭化ケイ素の第1のn型領域; p型エピタキシャル炭化ケイ素ベース層は、p型エピタキシャル炭化ケイ素ベ ース層を通ってn型ドリフト層にまで広がった側壁を有するメサとして形成され ている; n型ドリフト層上に、側壁に隣接して、それから離れた位置に形成された絶縁 層; ドリフト層内に、メサの側壁に隣接して形成された炭化ケイ素の第2のn型伝 導領域であって、ドリフト層より高いキャリヤー濃度を有する第2のn型伝導領 域; 絶縁層上にあり、第1のn型領域の一部の上方に広がるゲート接点; ドリフト層の反対側の炭化ケイ素基板面上にあるコレクター接点; ベース層内にある炭化ケイ素の第1のp型領域、および第2のn型領域に隣接 して形成されてn型ドリフト領域内および第2のn型伝導領域の下方、そしてゲ ート接点の下方へ広がる第2のp型領域;これらの第1および第2領域は電気的 に接続し、p型エピタキシャルベース層のキャリヤー濃度より高いキャリヤー濃 度を有し、第1のp型領域は第1のn型領域を通って流れる電子をp型ベース層 に注入するための正孔に変換するように形成されている; 側壁の底部に、第2のn型伝導領域を炭化ケイ素の第1のp型領域ど電気的に 接続するように形成された導電性ストラップ;ならびに 炭化ケイ素の第2のn型領域上にあるエミッター接点。 18.p型炭化ケイ素の第1および第2領域が、ベース層内にメサの側壁およ び第2のn型伝導領域に隣接して形成されてゲート接点の下方へ広がったp型炭 化ケイ素の連続領域を含む、請求項17記載のユニットセル。 19.側壁が約60°未満の勾配を有する、請求項17または18記載のユニ ットセル。 20.側壁の勾配は、ドリフト層内の予め定めた深さにp型イオンが打込まれ たとき炭化ケイ素の第2のp型領域か得られるように選択された、請求項17、 18または19記載のユニットセル。 21.側壁はメサの側壁にステップが得られるように2つの側壁を含み; 炭化ケイ素の第1および第2のp型領域は p型エピタキシャルベース層内にこのステップに隣接して形成された炭化ケ イ素の第1のp型領域;および n型ドリフト層内に第2のn型伝導領域に隣接して形成され、ゲート接点の 下方のn型ドリフト層内へ広がり、そしてp型ベース層へ広がった、炭化ケイ素 の第2のp型領域 を含む、請求項17、18、19または20記載のユニットセル。 22.第2のp型領域がドリフト層の表面に露出するように形成され、導電性 ストラップが第1のp型領域を第2のp型領域および第2のn型領域と接続した 、請求項21記載のユニットセル。 23.さらに、メサの側壁上にドリフト層とステップの間に形成されてステッ プ上へ広がった絶縁層を含み、導電性ストラップがこの絶縁層上に形成された、 請求項22記載のユニットセル。 24.第2のp型領域がゲート接点の下方へ約3〜約12μmの距離に広がっ た、請求項17〜23のいずれか1項記載のユニットセル。 25.第2のn型伝導領域がn型ドリフト層内へ約0.3〜約5μmの深さに まで形成された、請求項17〜24のいずれか1項記載のユニットセル。 26.p型ベース層が約0.3〜約5μmの厚さを有する、請求項13〜25 のいずれか1項記載のユニットセル。 27.n型ドリフト領域が約3〜約500μmの厚さを有する、請求項13〜 26のいずれか1項記載のユニットセル。 28.n型ドリフト領域が約1012〜約1017cm-3のキャリヤー濃度を有す る、請求項13〜27のいずれか1項記載のユニットセル。 29.p型ベース層が約1016〜約1018cm-3のキャリヤー濃度を有する、 請求項13〜28のいずれか1項記載のユニットセル。 30.請求項13〜29のいずれか1項記載の複数のユニットセルを含む、M OSゲートバイポーラートランジスター。 31.MOSバイポーラートランジスターの製造方法であって、 n型伝導性バルク単結晶炭化ケイ素基板上にn型炭化ケイ素ドリフト層を形成 し、このn型炭化ケイ素ドリフト層はn型炭化ケイ素基板より低いキャリヤー濃 度を有し; n型炭化ケイ素ドリフト層上にp型炭化ケイ素ベース層を形成し; p型ベース層内に炭化ケイ素の第1のn型領域を形成し; p型ベース層内に形成されてベース層および第1のn型領域を通ってドリフト 層内へ広がった第1ゲート溝を形成し、これによりこのn型領域の一部をゲート 溝の側壁の一部とし; ゲート溝の底部および側壁上に形成される絶縁層を形成し; ベース層内に、ゲート溝に隣接してそこから離れた位置に形成される炭化ケイ 素の第2n型伝導領域を形成し; 絶縁層上に形成されて第1のn型領域の一部の上方に広がるゲート接点を形成 し; ドリフト層の反対側の炭化ケイ素基板面上に形成されるコレクター接点を形成 し; ベース層内に、第1のn型領域と第2のn型領域の間に配置された炭化ケイ素 のp型領域であって、p型ベース層のキャリヤー濃度より高いキャリヤー濃度を 有し、第1のn型領域を通って流れる電子をp型ベース層に注入するための正孔 に変換するように形成されるp型領域を形成し;そして 炭化ケイ素の第2のn型領域上に形成されるエミッター接点を形成する ことを含む方法。 32.さらに、 ゲート溝の底のn型炭化ケイ素ドリフト領域に形成され、p型ベース層のキャ リヤー濃度より高いキャリヤー濃度を有する、炭化ケイ素のp型領域を形成する 工程を含む、請求項31記載の方法。 33.p型領域を形成する工程が、第1のn型領域とp−n接合を形成するp 型領域を形成してこれによりトンネルダイオードを設ける工程を含む、請求項3 1または32記載の方法。 34.さらに、 p型領域と第1のn型領域との間を電気的に接続するように第1のn型領域と p型領域の間に導電性ストラップを形成する 工程を含む、請求項31記載の方法。 35.さらに、複数の電気的に並列なMOSゲートバイポーラートランジスタ ーが得られるように、複数の請求項18記載のユニットセルを形成する工程を含 む、請求項31記載の方法。 36.n型伝導性バルク単結晶炭化ケイ素基板上にn型炭化ケイ素ドリフト層 を形成する工程が、基板およびこの基板内のドリフト層のキャリヤー濃度より高 いキャリヤー濃度の領域を設けるように炭化ケイ素基板にイオンを打込む工程を 含む、請求項31記載の方法。 37.MOSバイポーラートランジスターの製造方法であって、 n型伝導性バルク単結晶炭化ケイ素基板上にn型炭化ケイ素ドリフト層を形成 し; n型炭化ケイ素ドリフト層上にp型炭化ケイ素ベース層を形成し; ベース層に炭化ケイ素のn型領域が形成されるように第1マスクを通してイオ ンを打込み、これによりエミッター領域およびドレイン領域を設け; ソース領域に隣接して炭化ケイ素のp型領域が形成されるように第2マスクを 通してイオンを打込み; n型ソース領域の一部を通り、ベース層を通ってドリフト層にまでエッチング して、ゲート溝を設け; ベース層および溝の露出面上に絶縁層を形成し; 溝内およびベース層上に、ゲート接点が形成されるようにオーム接点を形成お よびパターン化し; 絶縁層の一部を取り除いて、ベース層内に形成されたエミッターを露出させ; 露出したエミッター領域上にエミッター接点を形成し;そして ドリフト層の反対側の炭化ケイ素基板面上に電源/エミッター接点を形成する ことを含む方法。 38.マスキング層を通して打込む工程の後、得られた構造体を約1500℃ より高い温度でアニーリングする工程を行う、請求項37記載の方法。 39.さらに、n型ドリフト層内に溝の底の下方に炭化ケイ素のp型領域を形 成する工程を含む、請求項37記載の方法。 40.さらに、 ベース層内に形成された、より高いキャリヤー濃度を有するn型ソース領域お よびp型領域の一部を露出させ; 露出したn型ソース領域およびp型領域の上に、n型ソース領域をp型領域に 電気的に接続するための導電性ストラップを形成する 工程を含む、請求項37記載の方法。 41.イオンを打込んでn型ソース領域およびエミッター領域を形成する工程 が、窒素およびリンよりなる群から選択されるイオンを打込む工程を含む、請求 項37記載の方法。 42.イオンを打込んでより高いキャリヤー濃度のp型領域を形成する工程が 、アルミニウム、ホウ素またはガリウムよりなる群から選択されるイオンを打込 むことを含む、請求項37記載の方法。 43.n型伝導性バルク単結晶炭化ケイ素基板上にn型炭化ケイ素ドリフト層を 形成する工程が、 n型炭化ケイ素基板を形成し;そして より高いキャリヤー濃度の領域が基板内に得られかつドリフト層が基板内に得 られるように、炭化ケイ素基板にイオンを打込む工程を含む、請求項37記載の 方法。
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