JP2006267359A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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JP2006267359A JP2005083380A JP2005083380A JP2006267359A JP 2006267359 A JP2006267359 A JP 2006267359A JP 2005083380 A JP2005083380 A JP 2005083380A JP 2005083380 A JP2005083380 A JP 2005083380A JP 2006267359 A JP2006267359 A JP 2006267359A
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Abstract


【課題】 共通電極における最適電圧の変動を、簡易な構成によって抑える。
【解決手段】 画素は、複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられ
、画素毎に個別の画素電極と、各画素にわたって共通の共通電極と、画素電極と共通電極
とにより電気光学物質を挟持した画素容量と、走査線が選択されたときに導通状態となっ
て、データ線に供給されたデータ信号に応じた電圧を画素容量に書き込むTFTとを含む
。ここで、共通電極に印加すべき電圧を出力する電圧出力回路54と共通電極との間に抵
抗素子56を電気的に介挿するとともに、共通電極と接地電位Gndとの間に容量素子58
を電気的に介挿する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気光学装置における表示品位の低下を防止する技術に関する。
特に液晶などの電気光学物質を用いて画像を表示する電気光学装置では、特性の劣化を
防ぐために、電気光学物質が交流で駆動される。例えば、スイッチング素子として薄膜ト
ランジスタを用いたアクティブマトリクス型の液晶装置においては、液晶を挟んで複数の
画素電極に対向する共通電極に対して略一定の電圧が印加される一方、画素の階調に対応
する電圧を有するデータ信号が予め定められた電位を基準として周期的に極性反転された
うえで各画素電極に印加される。
このような交流駆動において、データ信号が基準電位よりも高位の正極性である場合と
低位である負極性である場合とで電気光学物質に印加される電圧実効値が異なると、電気
光学装置からの出射光量が周期的に変動するフリッカーが発生するだけでなく、結果的に
直流成分が印加されて、電気光学物質に劣化してしまうことになる。このため、画像を表
示する際に、電気光学装置から出射される光量の周期的な変動量が最小となるように、す
なわちフリッカーが最小となるようなに、共通電極(対向電極)の最適電圧を調整する第
1の技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、このような共通電極の最適電圧は、時間経過とともに変動することも知られてい
るので、共通電極が設けられる側の対向基板にチャージされる電荷量に応じて、共通電極
に印加する電圧を制御する第2の技術も提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開平8−286169号公報 特開2003−302648号公報
しかしながら、上記第1の技術は、製造直後に、フリッカーが最小となるように共通電
極を自動調整するものなので、組込後の通常使用時には対処できない。また、上記第2の
技術は、共通電極に印加する電圧をディジタルデータで指定するとともにD/Aコンバー
タでアナログ電圧に変換するので、構成の複雑化が懸念される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、共通電
極の最適電圧の変動に対処して、正極性と負極性で液晶に印加される電圧実効値が異なる
ことに起因したフリッカーや直流成分の印加を防止した電気光学装置および電子機器を提
供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対
応して設けられた複数の画素であって、画素毎に個別の画素電極と、各画素にわたって共
通の共通電極と、前記画素電極と前記共通電極とを含む画素と、前記共通電極に印加すべ
き電圧を出力する電圧出力回路と前記共通電極との間に電気的に介挿された抵抗素子とを
有することを特徴とする。本発明における抵抗素子の抵抗値は1kΩ以上であることが望
ましい。
抵抗素子のみを介挿すると、データ信号の電圧変化の影響を受けて共通電極の電位が変
動するので、本発明においては、前記共通電極と一定の電位に保たれた所定の電位線との
間に電気的に介挿された容量素子を含む構成が好ましい。
本発明において、前記走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、選択された走
査線に対応する画素に対し、当該画素の階調に応じたデータ信号を、前記データ線に供給
するデータ線駆動回路とを含む構成としても良い。また、電子機器として、上記電気光学
装置を有する構成としても良い。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る
電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。
この図に示されるように、電気光学装置10は、処理回路50と表示パネル100とに
大別される。このうち、処理回路50は、プリント基板に形成された回路モジュールであ
り、表示パネル100とは、FPC(Flexible Printed Circuit)基板等によって接続さ
れている。
処理回路50は、さらに、データ信号供給回路300や、走査制御回路52、電圧出力
回路54等を含み、このうち、データ信号供給回路300は、S/P変換回路320、D
/A変換回路群340および増幅・反転回路350を有する。
S/P変換回路320は、垂直走査信号Vs、水平走査信号Hsおよびドットクロック
信号DCLKに同期して図示しない上位装置から供給されるディジタルの画像データVd
を、6チャネルに分配するとともに、それぞれ時間軸に6倍に伸長して(相展開またはシ
リアル−パラレル変換ともいう)、画像データVd1d〜Vd6dとして出力するもので
ある。ここで、画像データVdは、画素の階調(明るさ)を指定するディジタルデータで
あり、水平帰線期間では、最低階調(黒色)に指定する。なお、水平帰線期間において最
低階調に指定する理由は、主に、タイミングズレなどにより画素に供給されたとしても、
当該画素を表示に寄与させないためである。説明の便宜上、画像データVd1d〜Vd6
dをそれぞれチャネル1〜6と称している。
D/A変換回路群340は、チャネル毎に設けられたD/A変換器の集合体であって、
画像データVd1d〜Vd6dを、それぞれ階調値に応じた電圧のアナログ信号に変換す
るものである。
増幅・反転回路350は、アナログ変換された信号を、後述する電圧Vcを基準にして
正転または極性反転して、データ信号Vid1〜Vid6として表示パネル100に供給
するものである。
極性反転については、(a)走査線毎、(b)データ線毎、(c)画素毎、(d)面(
フレーム)毎など様々な態様があるが、本実施形態にあっては(a)走査線毎の極性反転
であるとする。ただし、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
なお、電圧Vcは、後述する図5に示されるように画像信号の振幅中心電圧である。ま
た、本実施形態では、便宜上、データ信号Vid1〜Vid6について、振幅中心電圧V
cよりも高位側を正極性と、低位側を負極性と、それぞれ称している。
本実施形態では、画像データVdをシリアル−パラレル変換した後にアナログ変換する
構成とするが、シリアル−パラレル変換前にアナログ変換しても良いのはもちろんである
ここで、便宜上、表示パネル100の構成について説明する。この表示パネル100は
、電気光学変化によって所定の画像を形成するものである。図2は、表示パネル100の
電気的な構成を示すブロック図であり、図3は、表示パネル100の画素の詳細な構成を
示す図である。この表示パネル100は、素子基板と共通電極が形成された対向基板とを
一定の間隙をもってシール材によって貼り合わせるとともに、この間隙に液晶を封止した
構成となっている。
図2に示されるように、表示パネル100では、864行の走査線112が図において
X(水平)方向に延在する一方、1152(=192×6)列のデータ線114が図にお
いてY(垂直)方向に延在している。そして、これらの走査線112とデータ線114と
の交差部分に対応するように画素110が設けられている。したがって、画素110は、
本実施形態では、縦864行×横1152列のマトリクス状に配列することになるが、本
発明をこれに限定する趣旨ではない。
なお、本実施形態において、1152列のデータ線114は、6列毎にブロック化され
ている。説明の便宜上、左から数えて1、2、3、…、192番目のブロックを、それぞ
れB1、B2、B3、…、B192と表記する。
画素110の詳細な構成については、図3に示されるように、nチャネル型のTFT(
薄膜トランジスタ)116のソースがデータ線114に接続されるとともに、ドレインが
画素電極118に接続される一方、ゲートが走査線112に接続されている。
また、素子基板に形成された画素電極118に対向するように共通電極108が全画素
に対して共通に設けられる。そして、これらの画素電極118と共通電極108との間に
液晶105が挟持されている。このため、画素毎に、画素電極118、共通電極108お
よび液晶105からなる画素容量が構成されることになる。
特に図示はしないが、両基板の各対向面には、液晶分子の長軸方向が両基板間で例えば
約90度連続的に捻れるようにラビング処理された配向膜がそれぞれ設けられる一方、両
基板の各背面側には配向方向に応じた偏光子がそれぞれ設けられる。
画素電極118と共通電極108との間を通過する光は、画素容量に印加される電圧実
効値がゼロであれば、液晶分子の捻れに沿って約90度旋光する一方、当該電圧実効値が
大きくなるにつれて、液晶分子が電界方向に傾く結果、その旋光性が消失する。このため
、例えば透過型において、入射側と背面側とに、配向方向に合わせて偏光軸が互いに直交
する偏光子をそれぞれ配置させると、当該電圧実効値がゼロに近ければ、その単位時間に
おける平均的な光の透過率が最大となって白色表示になる一方、電圧実効値が大きくなる
につれて透過する光量が減少して、ついには透過率が最小である黒色表示になる(ノーマ
リーホワイトモード)。
また、オフ時におけるTFT116を介した画素容量からの電荷リークの影響を少なく
するために、蓄積容量109が画素毎に形成されている。この蓄積容量109の一端は、
画素電極118(TFT116のドレイン)に接続される一方、その他端は、全画素にわ
たって容量線107に接続されている。
この容量線107は、図2に示されるように、各画素110にわたって共通であり、共
通電極108とは、電極107aと、上記シール材に混入された導通粒子とを介して電気
的に接続されている。
なお、画素110におけるTFT116は、次に説明する走査線駆動回路130や、ブ
ロック選択回路140、サンプリングスイッチ151などと共通の製造プロセスで形成さ
れて、装置全体の小型化や低コスト化に寄与している。
続いて、画素110が配列する領域の周辺には、走査線駆動回路130や、ブロック選
択回路140などの周辺回路が設けられている。このうち、走査線駆動回路130は、図
4に示されるように、順次排他的に1水平走査期間にわたってHレベルになる走査信号G
1、G2、G3、…、G864を、それぞれ1行目、2行目、3行目、…、864行目の
走査線112に供給するものである。なお、走査線駆動回路130の詳細については、本
発明と直接関連しないので省略するが、1垂直走査期間(1F)の最初に供給されるとと
もに、クロック信号CLYの半周期程度のパルス幅(Hレベル)を有する転送開始パルス
DYを、当該クロック信号CLYのレベルが遷移する(立ち上がる、または、立ち下がる
)毎に順次シフトした形で走査信号G1、G2、G3、…、G864として出力して、表
示パネル100を垂直走査する構成となっている。
次に、ブロック選択回路140は、図4に示されるように、1水平走査期間の開始時に
供給されるとともに、クロック信号CLXの1周期程度のパルス幅(Hレベル)を有する
転送開始パルスDXを、クロック信号CLXのレベルが遷移する毎に順次シフトするとと
もに、そのパルス幅を狭めて、サンプリング信号S1、S2、S3、…、S192として
出力して、表示パネル100を水平走査するものである。
なお、走査信号やサンプリング信号のHレベルに相当する電圧は電源の高位側電圧Vdd
であり、Lレベルに相当する電圧は電源の低位側電圧Vssであって、この電圧Vssが接地
電位Gnd(電圧ゼロ)となっている(後述する図6参照)。
サンプリング回路150は、データ線114の各々に対応して設けられたサンプリング
スイッチ151の集合体である。各サンプリングスイッチ151は、例えばnチャネル型
のTFTであり、そのドレインはデータ線114に接続されている。
ここで、同一ブロックに属するデータ線114に対応する6個のサンプリングスイッチ
151のゲートには、ブロックに対応するサンプリング信号が共通に供給される。例えば
、ブロックB4に属する19〜24列目のデータ線114に対応する6個のサンプリング
スイッチ151のゲートには、当該ブロックB4に対応するサンプリング信号S4が共通
に供給される。
サンプリングスイッチ151のソースは、次のような関係でデータ信号Vid1〜Vi
d6が供給される6本の画像信号線171のいずれかに接続されている。
すなわち、図2において左から数えてj列目のデータ線114の一端にドレインが接続
されたサンプリングスイッチ151は、jを6で割った余りが「1」であるならば、その
ソースが、データ信号Vid1が供給される画像信号線171に接続され、同様に、jを
6で割った余りが「2」、「3」、「4」、「5」、「0」であるデータ線114にドレ
インが接続されたサンプリングスイッチ151は、そのソースが、データ信号Vid2〜
Vid6が供給される画像信号線171にそれぞれ接続されている。例えば、図2におい
て23列目のデータ線114にドレインが接続されたサンプリングスイッチ151のソー
スは、「23」を6で割った余りが「5」であるから、データ信号Vid5が供給される
画像信号線171に接続される。なお、jは、データ線114の列を説明するための符号
であり、本実施形態では1以上1152以下の整数である。
ここで、あるサンプリング信号がHレベルになると、当該サンプリング信号に対応する
ブロックの6個のサンプリングスイッチ151がオンして、画像信号線171に供給され
ているデータ信号Vid1〜Vid6を、当該ブロックに属する6列のデータ線114に
サンプリングする。このため、ブロック選択回路140およびサンプリング回路150に
よって、データ線駆動回路が構成されることになる。
再び説明を図1に戻すと、走査制御回路52は、上位装置から供給されるドットクロッ
ク信号DCLK、垂直走査信号Vsおよび水平走査信号Hsから、転送開始パルスDXお
よびクロック信号CLXを生成してブロック選択回路140による水平走査を制御すると
ともに、転送開始パルスDYおよびクロック信号CLYを生成して、走査線駆動回路13
0による垂直走査を制御するものである。また、走査制御回路52は、水平走査に同期し
て、上述したS/P変換回路320における相展開を制御するとともに、増幅・反転回路
350における書込極性を指定する。
電圧出力回路54は、共通電極108に印加すべき電圧LCcomを(後述する飽和値V
にて)生成して出力するものである。抵抗素子56は、その一端が電圧出力回路54に
、その他端が表示パネル100における容量線107に接続されている。また、容量素子
58は、その一端が容量線107に接続される一方、その他端は電位Gndに接地されてい
る。
次に、本実施形態の電気光学装置10の動作について説明する。図4は、本実施形態に
係る電気光学装置10の垂直および水平走査を示すタイミングチャートであり、図5は、
連続する水平走査期間にわたって供給されるデータ信号の電圧波形の例を示す図である。
上述したように、走査信号G1、G2、G3、…、G864が、図5に示されるように
、走査線駆動回路130によって1水平走査期間毎に順次排他的にHレベルになる。
各水平走査期間では、水平走査に同期して供給される画像データVdが、第1に、S/
P変換回路320によって6チャネルに分配されるとともに、時間軸に対して6倍に伸長
され、第2に、D/A変換回路群340によってそれぞれアナログ信号に変換され、第3
に、当該アナログ信号が、増幅・反転回路350によって正極性書込であれば電圧Vcを
基準に正転出力され、負極性書込であれば電圧Vcを基準にして反転出力される。
ここで、走査信号G1がHレベルになる水平走査期間では、正極性で書き込みが行われ
るものとすると、当該水平走査期間において、増幅・反転回路350によるデータ信号V
id1〜Vid6の電圧は、画素を暗くさせるほど、電圧Vcよりも高位となる(図5参
照)。
一方、走査信号G1がHレベルになる水平走査期間では、転送開始パルスDXがブロッ
ク選択回路140によって順次シフトされるとともに、そのパルス幅が狭められて、サン
プリング信号S1、S2、S3、…、S192が出力される。
走査信号G1がHレベルになる水平走査期間では、1行目の走査線112に位置する画
素110のTFT116において、ソース・ドレイン間が導通(オン)状態となる。一方
、サンプリング信号S1がHレベルになると、ブロックB1に属する1〜6列目のデータ
線114には、データ信号Vid1〜Vid6がそれぞれサンプリングされる。このため
、サンプリングされたデータ信号Vid1〜Vid6は、図2において上から数えて1行
目の走査線112と当該6本(左から数えて1〜6列目)のデータ線114と交差する画
素の画素電極118にそれぞれ印加されることになる。
この後、サンプリング信号S2がHレベルになると、今度は、ブロックB2に属する7
〜12列目のデータ線114には、データ信号Vid1〜Vid6がそれぞれサンプリン
グされて、これらのデータ信号Vid1〜Vid6が、1行目の走査線112と当該7〜
12列目のデータ線114と交差する画素の画素電極118にそれぞれ印加されることに
なる。
以下同様にして、サンプリング信号S3、S4、……、S192が順次排他的にHレベ
ルになると、ブロックB3、B4、…、B192に属する6列のデータ線114にデータ
信号Vid1〜Vid6の対応するものがそれぞれサンプリングされ、これらのデータ信
号Vid1〜Vid6が、1行目の走査線112と当該6列のデータ線114と交差する
画素の画素電極118にそれぞれ印加されることになる。これにより、第1行目の画素の
すべてに対する書き込みが完了することになる。その後、走査信号G1がLレベルになっ
てTFT116がオフしても、書き込まれた電圧は、画素容量や蓄積容量109によって
保持される。
続いて、走査信号G2がHレベルになる期間について説明する。本実施形態では、上述
したように、走査線単位の極性反転が行われるので、この水平走査期間においては、負極
性書込が行われることになる。
一方、水平帰線期間において画像データVdは画素の黒色化を指定するが、直前の水平
有効表示期間では正極性書込であったので、データ信号Vid1〜Vid6は、図5に示
されるように、この水平帰線期間の略中心タイミングにおいて、画素電極118に印加さ
れた場合に当該画素を最低階調の黒色とさせる正極性電圧Vb(+)から当該画素を最低階調
の黒色とさせる負極性電圧Vb(-)へと切り替わる。
なお、図5における電圧の関係について言及すると、電圧Vw(-)、Vg(-)は、画素電極
118に印加された場合に当該画素を、それぞれ最高階調の白色、中間階調である灰色と
させる負極性電圧である。一方、Vw(+)、Vg(+)は、画素電極118に印加された場合に
、それぞれ当該画素を最高階調の白色、中間階調である灰色とさせる正極性電圧であり、
電圧Vcを基準にしたときにVw(-)、Vg(-)と対称関係にある。
走査信号G2がHレベルになる水平走査期間の動作は、走査信号G1がHレベルになる
水平走査期間と同様であり、サンプリング信号S1、S2、S3、…、S192が順次排
他的にHレベルになり、これにより、第2行目の画素のすべてに対する書き込みが完了す
ることになる。ただし、走査信号G2がHレベルとなる水平走査期間は負極性書込である
ので、増幅・反転回路350は、6チャネルに分配伸長された信号を、負極性書込に対応
して、電圧Vcを基準に反転して出力する。このため、データ信号Vid1〜Vid6の
電圧は、画素を暗くさせるほど、電圧Vcよりも低位となる(図5参照)。
以下同様にして、走査信号G3、G4、…、G864がHレベルになって、第3行目、
第4行目、…、第864行目の画素に対して書き込みが行われることになる。これにより
、奇数行目の画素については正極性書込が行われる一方、偶数行目の画素については負極
性書込が行われて、この1垂直走査期間では、第1行目〜第864行目の画素のすべてに
わたって書き込みが完了することになる。
なお、データ信号Vid1〜Vid6は、水平帰線期間の略中心タイミングにおいて、
正極性書込の水平有効表示期間から負極性書込の水平有効表示期間に移行する場合には電
圧Vb(+)から電圧Vb(-)へ、負極性書込の水平有効表示期間から正極性書込の水平有効表
示期間に移行する場合には電圧Vb(-)から電圧Vb(+)へ、それぞれ切り替わる。
また、次の1垂直走査期間においても、同様な書き込みが行われるが、この際、各行の
画素に対する書込極性が入れ替えられる。すなわち、次の1垂直走査期間において、奇数
行目の画素については負極性書込が行われる一方、偶数行目の画素については正極性書込
が行われることになる。
このように、1垂直走査期間毎に画素に対する書込極性が入れ替えられるので、液晶1
05に直流成分が印加されることがなくなり、液晶105の劣化が防止される。
ところで、共通電極108に印加される電圧LCcomは、極性反転の基準である電圧Vc
よりも低位となるように設定される。この理由は、いわゆるサンプリングスイッチ151
を構成するTFTのプッシュダウンの影響を考慮したためである。このプッシュダウンに
ついて簡単に説明すると、TFTであるサンプリングスイッチ151のゲート電圧(サン
プリング信号)がHレベルからLレベルに変化するときに(オンからオフするときに)、
ドレイン側で保持された電圧が低下する現象である。この原因は、特にゲート・ドレイン
間の寄生容量であり、ソース電圧が低いほど顕著に表れる。
このプッシュダウンの影響を波形として例示する。例えば、ある画素を灰色とするため
に、データ信号としてある垂直走査期間において電圧Vg(+)を正極性書込として書き込ん
だ後、次の垂直走査期間において、電圧Vg(-)を負極性書込として書き込んだ場合、当該
画素における画素電極118の電圧波形は、図6に示される通りとなる。
詳細には、当該画素が選択される1水平走査期間にわたってTFT116はオンするが
、当該水平走査期間のうち、ブロックが選択される期間だけ、当該画素に対応するデータ
線のサンプリングスイッチ151がオンする。換言すれば、当該水平走査期間の途中でサ
ンプリングスイッチ151がオフする。このため、データ線114にサンプリングされた
データ信号は、サンプリングスイッチ151のオフ時におけるプッシュダウンの影響を受
けることになる。詳細には、この図に示されるように、正極性の灰色相当電圧Vg(+)を書
き込んだ直後のプッシュダウンPDよりも、負極性の灰色相当電圧Vg(-)を書き込んだ直
後のプッシュダウンNDの方が大きくなる。
このため、共通電極108に、極性反転の基準である電圧Vcを印加したのでは、液晶
容量の実効的な電圧が、正極性書込よりも負極性書込の方が大きくなるので、液晶容量に
直流成分が印加されてしまう。これを避けるために、プッシュダウン量が極性で異なって
も、共通電極108に印加する電圧LCcomを電圧Vcよりも低位側に設定するのである(
図6参照)。これにより、結果的に、液晶容量に印加される電圧実効値が等しくなる。
ここで、正極性書込と負極性書込とにおいて電圧Vcからみて対称関係にある電圧を書
き込んだときに、両極性の実効的な電圧が互いに等しくなるような電圧LCcomを、特に
最適電圧と称する。
なお、図6において、ハッチングで示された領域が、画素電極118の電圧と共通電極
108の電圧LCcomとの差、すなわち、画素容量に印加される電圧の実効値に寄与する
部分である。
この最適電圧は、図7に示されるように、表示開始(電源投入)後からの時間経過とと
もに変動する。したがって、電圧出力回路54は、このような最適電圧に一致するように
、電圧LCcomを経過時間とともに変動させて出力する構成とすれば良いはずである。た
だし、この構成は、背景の技術で述べたように、ディジタルデータにしたがってD/Aコ
ンバータなどが別途必要となる。さらに、最適電圧は、経過時間だけでなく、環境温度や
湿度などの他の要因によっても変動するので、これらの様々な要因に応じて変動する最適
電圧に一致するように電圧LCcomを生成する構成は、実際問題として困難である。
ところで、画素電極118に印加するデータ信号の極性が交互に入れ替えられるので、
共通電極108に電圧LCcomを印加しなくても(共通電極108をハイインピーダンス
状態としても)、共通電極108は、各画素電極118に保持される電圧の時間的平均値
、すなわち、最適電圧の近傍付近で浮遊した状態となる。ただし、共通電極108に電圧
を印加しない状態では、共通電極108の電位は、データ信号の電圧変化の影響を受けて
時間的に細かく変動するので、各画素は所定の階調を維持できない。
そこで、本実施形態では、電圧出力回路54の出力線を、表示パネル100における共
通電極108に直接的に接続するのではなく、抵抗素子56を介して間接的に接続する構
成とした。これにより、共通電極108の電位は、最適電圧付近で浮遊した状態において
、電圧出力回路54により出力される電圧LCcomに引っ張られる形とになる。
本実施形態では、共通電極108の電位が抵抗素子56により電圧LCcomに引っ張ら
れる形となるが、抵抗素子56だけでは、共通電極108の電位が変動しやすくなるので
、共通電極108と接地電位Gndとの間に、容量素子58が電気的に介挿された構成とな
っている。これにより、共通電極108の電位は、電圧LCcomに引っ張られながら、最
適電圧付近で安定化することになる。
このため、本実施形態によれば、電圧出力回路54が経過時間や環境条件に応じて電圧
LCcomを変動させなくても、図7における最適電圧の飽和値Vとなるように電圧LCc
omを出力する簡易な構成によって、最適電圧の変動に対処することが可能となる。
なお、抵抗素子56の目的は、電圧出力回路54の出力インピーダンスに対して、共通
電極108の入力インピーダンスを十分に高くすることにあり、表示パネル100のサイ
ズ等によっても異なるが、その抵抗値について概ね1kΩ以上であれば良いと考えられる
。また、容量素子58の目的は、共通電極108の電位が振れないように平滑化すること
にあるので、その容量値は上記目的を達成するような十分な大きさであれば良い。また、
容量素子58の他端の接続先は一定の電位であれば良いので、電位Gndに接地するのでは
なく、電源の高位側電圧Vddの給電線に接続する構成としても良い。
上述した実施形態では、容量線107と共通電極108とを電気的に接続して同電位と
したが、両者を電気的に分離して、容量線107を一定の電位(例えば電源電圧Vddや、
Vss)とさせる構成としても良い。
また、抵抗素子56および容量素子58は、処理回路50内ではなく、FPC基板に設
けても良いし、表示パネル100内に設けても良い。
実施形態では、素子基板に画素電極118に形成される一方、対向基板に共通電極10
8が形成される構成としたが、素子基板に両電極を形成して、液晶にかかる電界方向を基
板面方向とした、いわゆる面内スイッチング(in plane switching)方式としても良い。
実施形態では、垂直走査方向がG1→G864の下方向であり、水平走査方向がS1→
S192の右方向であったが、後述するプロジェクタや回転可能な表示装置とする場合に
対処するために、走査方向を切替可能な構成としても良い。
また、実施形態にあっては、6列のデータ線114をブロック化して、画像データVd
1d〜Vd6dの6チャネルに変換する相展開駆動方式としたが、チャネル数および同時
に印加するデータ線数(すなわち、1ブロックに属するデータ線数)は、「6」に限られ
るものではない。また、いわゆる点順次駆動であっても良い。
さらに、データ信号供給回路300は、ディジタルの画像データVdを処理するものと
したが、アナログの画像信号を処理する構成としても良い。また、実施形態にあっては、
共通電極108と画素電極118との電圧実効値が小さい場合に白色表示を行うノーマリ
ーホワイトモードとして説明したが、黒色表示を行うノーマリーブラックモードとしても
良い。
上述した実施形態では、液晶としてTN型を用いたが、BTN(Bi-stable Twisted Ne
matic)型・強誘電型などのメモリ性を有する双安定型や、高分子分散型、さらには、分
子の長軸方向と短軸方向とで可視光の吸収に異方性を有する染料(ゲスト)を一定の分子
配列の液晶(ホスト)に溶解して、染料分子を液晶分子と平行に配列させたGH(ゲスト
ホスト)型などの液晶を用いても良い。
また、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する一方、電圧印加
時には液晶分子が両基板に対して水平方向に配列する、という垂直配向(ホメオトロピッ
ク配向)の構成としても良いし、電圧無印加時には液晶分子が両基板に対して水平方向に
配列する一方、電圧印加時には液晶分子が両基板に対して垂直方向に配列する、という平
行(水平)配向(ホモジニアス配向)の構成としても良い。このように、本発明では、液
晶や配向方式として、種々のものに適用することが可能である。
また、本発明では、プラズマディスプレイの表示電極の電位調整に応用することも可能
である。
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置を用いた電子機器の一例として、上述した
表示パネル100をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図8は、
このプロジェクタの構成を示す平面図である。この図に示されるように、プロジェクタ2
100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット2102が設けら
れている。このランプユニット2102から射出された投射光は、内部に配置された3枚
のミラー2106および2枚のダイクロイックミラー2108によってR(赤)、G(緑
)、B(青)の3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100G
および100Bにそれぞれ導かれる。なお、B色の光は、他のR色やG色と比較すると、
光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ2122、リレーレンズ2123お
よび出射レンズ2124からなるリレーレンズ系2121を介して導かれる。
ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は、上述した実施形態
における表示パネル100と同様であり、処理回路(図8では省略)から供給されるR、
G、Bの各色に対応する画像信号でそれぞれ駆動されるものである。すなわち、このプロ
ジェクタ2100では、表示パネル100を含む電気光学装置が、R、G、Bの各色に対
応して3組設けられた構成となっている。
ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイク
ロイックプリズム2112に3方向から入射する。そして、このダイクロイックプリズム
2112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。
したがって、各色の画像が合成された後、スクリーン2120には、投射レンズ2114
によってカラー画像が投射されることとなる。
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー2
108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設
ける必要はない。また、ライトバルブ100R、100Bの透過像は、ダイクロイックミ
ラー2112により反射した後に投射されるのに対し、ライトバルブ100Gの透過像は
そのまま投射されるので、ライトバルブ100R、100Bによる水平走査方向は、ライ
トバルブ100Gによる水平走査方向と逆向きにして、左右を反転させた像を表示する構
成となっている。
電子機器としては、図8を参照して説明した他にも、テレビジョンや、ビューファイン
ダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子
手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジ
タルスチルカメラ、携帯電話機、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして
、これらの各種の電子機器に対して上述した電気光学装置が適用可能なのは言うまでもな
い。
本発明の実施形態に係る電気光学装置の全体構成を示すブロック図である。 同電気光学装置における表示パネルの構成を示す図である。 同表示パネルの画素の構成を示す図である。 同電気光学装置の垂直・水平走査を説明するための図である。 同電気光学装置におけるサンプリングを説明するための図である。 同電気光学装置において画素容量で保持される電圧等を示す図である。 最適電圧の変動を示す図である。 同電気光学装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す図である。
符号の説明
10…電気光学装置、50…処理回路、52…走査制御回路、54…電圧出力回路、5
6…抵抗素子、58…容量素子、100…表示パネル、107…容量線、108…共通電
極、109…蓄積容量、110…画素、112…走査線、114…データ線、116…T
FT、118…画素電極、130…走査線駆回路、140…ブロック選択回路、151…
サンプリングスイッチ、171…画像信号線、2100…プロジェクタ

Claims (4)

  1. 複数行の走査線と複数列のデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素であって

    画素毎に個別の画素電極と、
    各画素にわたって共通の共通電極と、
    前記画素電極と前記共通電極と
    を含む画素と、
    前記共通電極に印加すべき電圧を出力する電圧出力回路と前記共通電極との間に電気的
    に介挿された抵抗素子と
    を有することを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記共通電極と一定の電位に保たれた所定の電位線との間に電気的に介挿された容量素
    子を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記走査線を所定の順番で選択する走査線駆動回路と、
    選択された走査線に対応する画素に対し、当該画素の階調に応じたデータ信号を、前記
    データ線に供給するデータ線駆動回路と
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。
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