JP2006179868A - フィルム剥離方法およびフィルム剥離装置 - Google Patents

フィルム剥離方法およびフィルム剥離装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表面保護フィルムを剥離する際にウェーハが破損するのを防止するフィルム剥離方法及び装置を提供する。
【解決手段】ウェーハ20の外周部を含む第一部分121と該第一部分よりも内方に位置する第二部分122とに貼付けられたフィルム3を剥離するフィルム剥離装置において、ウェーハの第一部分のフィルムが第二部分のフィルムよりも上方に位置するように第一部分および/または第二部分を相対的に移動させる移動手段61、62と、第一および第二部分に貼付けられたフィルム上に剥離テープ103を繰出すテープ繰出手段と、テープ繰出手段から繰出された剥離テープを第一部分のフィルムにのみ押付けて第一部分に沿って移動させることにより、フィルムをウェーハの第一および第二部分から剥離する剥離手段146とを具備する。
【選択図】図8

Description

本発明は、ウェーハの表面に貼付けられたフィルム、特に表面保護フィルムを剥離するのに使用されるフィルム剥離方法およびこの方法を実施するためのフィルム剥離装置に関する。
半導体製造分野においてはウェーハが年々大型化する傾向にあり、また、実装密度を高めるためにウェーハの薄葉化が進んでいる。ウェーハを薄葉化するためにウェーハの裏面を研削するバックグラインド(裏面研削)が行われている。バックグラインドを行う前には、ウェーハの表面に形成された半導体素子を保護するために、表面保護フィルムがウェーハの表面に貼付られる。その後、ウェーハ表面を吸着テーブルに吸着させた状態で、ウェーハの裏面が研削される。
ところで、公知であるようにウェーハの外周部には発塵防止のために面取部が形成されており、ウェーハ縁部における断面は先端に向かって幅狭になっている。近年では大幅な裏面研削を行うことが要求されているので、ウェーハの厚さの半分を越えて裏面研削を行う場合には、裏面研削後のウェーハの厚さよりもさらに薄いテーパ状の部分がウェーハの外周部に形成されるようになる。
このような問題に対し、特許文献1には、ウェーハの外周部の面取部と平坦部との間の境界に切込みを形成し、ウェーハの厚さが切込み深さよりも薄くなるまでウェーハを裏面研削することが開示されている。このような場合には、ウェーハの外周部に割れまたは欠け等が発生したとしても、これら割れまたは欠けの進行は切込み位置で停止する。従って、ウェーハの平坦部に設けられた半導体素子が不良となるのが抑制される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−173961号公報(第1図)
しかしながら、表面保護フィルムの貼付とウェーハの裏面研削とは一体不可分の関係にあり、ウェーハの裏面研削を行う際には半導体素子を保護するために表面保護フィルムを必ず貼付ける必要がある。そして、裏面研削後はウェーハの厚みがかなり小さくなるので、裏面研削後に表面保護フィルムを剥離する際にも、ウェーハの半導体素子が破損するのを防止する必要がある。
一方、引用文献1に記載の装置によって裏面研削時にウェーハに割れまたは欠けが発生するのを抑制できるものの、裏面研削後に表面保護フィルムを剥離するときには、ウェーハの外周部から割れまたは欠けが発生する可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、フィルム、特にウェーハ表面に貼付られた表面保護フィルムを剥離する際にウェーハが破損するのを防止することのできるフィルム剥離方法およびこの方法を実施するフィルム剥離装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目に記載の発明によれば、ウェーハの外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに貼付けられたフィルムを剥離するフィルム剥離方法において、前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方になるように前記ウェーハの前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させ、前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出し、前記剥離テープを介して剥離手段を前記第一部分のフィルムにのみ押付け、前記剥離手段を前記第一部分に沿って移動させることにより前記フィルムを前記ウェーハの第一および第二部分から剥離するようにしたフィルム剥離方法が提供される。
すなわち1番目の発明においては、第一部分を第二部分よりも上方に位置させて、剥離テープを介して剥離手段を第一部分にのみ押し付けるようにしているので、剥離手段からの負荷はウェーハの第一部分、すなわちウェーハの外周部を含む部分にのみ掛かるようになる。この第一部分は将来的に使用しない部位であるので、第一部分に割れまたは欠けが発生したとしても、半導体素子が形成されている第二部分には割れまたは欠けの影響は無い。従って、1番目の発明においては、裏面研削後のウェーハの第二部分が破損することなしに、フィルムを剥離することができる。
2番目の発明によれば、ウェーハの一面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に溝を形成し、該溝が形成された前記ウェーハの前記一面にフィルムを貼付け、少なくとも前記溝の底部に到達するまで、前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、さらに、前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記ウェーハの前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させ、前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出し、前記剥離テープを介して剥離手段を前記第一部分のフィルムにのみ押付け、前記剥離手段を前記第一部分に沿って移動させることにより前記フィルムを前記ウェーハの第一および第二部分から剥離するようにしたフィルム剥離方法が形成される。
すなわち2番目の発明においては、第一部分を第二部分よりも上方に位置させて、剥離テープを介して剥離手段を第一部分にのみ押し付けるようにしているので、剥離手段からの負荷はウェーハの第一部分、すなわちウェーハの外周部を含む部分にのみ掛かるようになる。この第一部分は将来的に使用しない部位であるので、第一部分に割れまたは欠けが発生したとしても、半導体素子が形成されている第二部分には割れまたは欠けの影響は無い。従って、3番目の発明においては、裏面研削後のウェーハの第二部分が破損することなしに、フィルムを剥離することができる。さらに、3番目の発明においては、ウェーハの一面とは反対側の面、すなわち裏面を研削するときに、ウェーハの外周部から進行しうる割れまたは欠けが溝の位置で停止するので、裏面研削時に生じうる割れまたは欠けの発生をウェーハの外周部を含む部分、つまり第一部分のみに留めることが可能となる。
3番目の発明によれば、ウェーハの一面にフィルムを貼付け、前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削し、前記ウェーハの前記反対側の面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に前記一面に到達するまで溝を形成し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、さらに、前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記ウェーハの前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させ、前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出し、前記剥離テープを介して剥離手段を前記第一部分のフィルムにのみ押付け、前記剥離手段を前記第一部分に沿って移動させることにより前記フィルムを前記ウェーハの第一および第二部分から剥離するようにしたフィルム剥離方法が提供される。
すなわち3番目の発明においては、2番目の発明と同様な効果を得ることができる。
4番目の発明によれば、2番目または3番目の発明において、レーザによって改質領域を前記ウェーハ内部に形成することにより、前記溝が形成される。
すなわち4番目の発明においては、ウェーハの表面に切断予定線から外れた割れ等が生じること無しに、およびウェーハの表面を溶融させること無しに、ウェーハに溝を形成することができる。
5番目の発明によれば、1番目から4番目のいずれかの発明において、前記溝が前記ウェーハの面取部と平坦部との間の境界線上または該境界線よりも内側に形成されている。
すなわち5番目の発明においては、剥離手段が第二部分を押圧しない程度に大きい段差を形成するために、第一部分および/または第二部分の移動量を少なくすることができる。
6番目の発明によれば、ウェーハの外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに貼付けられたフィルムを剥離するフィルム剥離装置において、前記ウェーハの前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させる移動手段と、前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出すテープ繰出手段と、前記テープ繰出手段から繰出された前記剥離テープを前記第一部分のフィルムにのみ押付けて前記第一部分に沿って移動させることにより、前記フィルムを前記ウェーハの前記第一および第二部分から剥離する剥離手段とを具備するフィルム剥離装置が提供される。
すなわち6番目の発明においては、第一部分を第二部分よりも上方に位置させて、剥離テープを介して剥離手段を第一部分にのみ押し付けるようにしているので、剥離手段からの負荷はウェーハの第一部分、すなわちウェーハの外周部を含む部分にのみ掛かるようになる。この第一部分は将来的に使用しない部位であるので、第一部分に割れまたは欠けが発生したとしても、半導体素子が形成されている第二部分には割れまたは欠けの影響は無い。従って、6番目の発明においては、裏面研削後のウェーハの第二部分が破損することなしに、フィルムを剥離することができる。
7番目の発明によれば、ウェーハの一面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に溝を形成する溝形成手段と、該溝が形成された前記ウェーハの前記一面にフィルムを貼付けるフィルム貼付手段と、少なくとも前記溝の底部に到達するまで、前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削する研削手段とを具備し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、さらに、前記ウェーハの前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させる移動手段と、前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出すテープ繰出手段と、前記テープ繰出手段から繰出された前記剥離テープを前記第一部分のフィルムにのみ押付けて前記第一部分に沿って移動させることにより、前記フィルムを前記ウェーハの前記第一および第二部分から剥離する剥離手段とを具備するフィルム剥離装置が提供される。
すなわち7番目の発明においては、第一部分を第二部分よりも上方に位置させて、剥離テープを介して剥離手段を第一部分にのみ押し付けるようにしているので、剥離手段からの負荷はウェーハの第一部分、すなわちウェーハの外周部を含む部分にのみ掛かるようになる。この第一部分は将来的に使用しない部位であるので、第一部分に割れまたは欠けが発生したとしても、半導体素子が形成されている第二部分には割れまたは欠けの影響は無い。従って、7番目の発明においては、裏面研削後のウェーハの第二部分が破損することなしに、フィルムを剥離することができる。さらに、7番目の発明においては、ウェーハの一面とは反対側の面、すなわち裏面を研削するときに、ウェーハの外周部から進行しうる割れまたは欠けが溝の位置で停止するので、裏面研削時に生じうる割れまたは欠けの発生をウェーハの外周部を含む部分、つまり第一部分のみに留めることが可能となる。
8番目の発明によれば、ウェーハの一面にフィルムを貼付けるフィルム貼付手段と、前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削する研削手段と、前記ウェーハの反対側の面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に前記一面に到達するまで溝を形成する溝形成手段とを具備し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、さらに、前記ウェーハの前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させる移動手段と、前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出すテープ繰出手段と、前記テープ繰出手段から繰出された前記剥離テープを前記第一部分のフィルムにのみ押付けて前記第一部分に沿って移動させることにより、前記フィルムを前記ウェーハの前記第一および第二部分から剥離する剥離手段とを具備するフィルム剥離装置が提供される。
すなわち8番目の発明においては、7番目の発明と同様な効果を得ることができる。
9番目の発明によれば、7番目または8番目の発明において、レーザによって改質領域を前記ウェーハ内部に形成することにより、前記溝が形成される。
すなわち9番目の発明においては、ウェーハの表面に切断予定線から外れた割れ等が生じること無しに、およびウェーハの表面を溶融させること無しに、ウェーハに溝を形成することができる。
10番目の発明によれば、6番目から9番目のいずれかの発明において、前記溝が前記ウェーハの面取部と平坦部との間の境界線上または該境界線よりも内側に形成されている。
すなわち10番目の発明においては、剥離手段が第二部分を押圧しない程度に大きい段差を形成するために、第一部分および/または第二部分の移動量を少なくすることができる。
各発明によれば、ウェーハ表面に貼付られたフィルムを剥離する際にウェーハが破損するのを防止することができるという共通の効果を奏しうる。
さらに、2番目および3番目の発明によれば、裏面研削時に生じうる割れまたは欠けの発生を第一部分のみに留めることが可能となるという効果を奏しうる。
さらに、4番目の発明によれば、ウェーハの表面を溶融させることが無くなるという効果を奏しうる。
さらに、5番目の発明によれば、第一部分および/または第二部分の移動量を少なくすることができるという効果を奏しうる。
さらに、7番目および8番目の発明によれば、裏面研削時に生じうる割れまたは欠けの発生を第一部分のみに留めることが可能となるという効果を奏しうる。
さらに、9番目の発明によれば、ウェーハの表面を溶融させることが無くなるという効果を奏しうる。
さらに、10番目の発明によれば、第一部分および/または第二部分の移動量を少なくすることができるという効果を奏しうる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同一の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づくウェーハ処理装置を示す略図である。さらに、図2は、ウェーハを示す図である。図2に示されるように、ウェーハ20の表面21には、前工程において複数の回路パターンCが格子状に形成されている。図2から分かるように、全ての回路パターンCはウェーハ20の平坦部27上に形成されており、平坦部27周りに位置するウェーハ20の外周部は面取部28として形成されている。なお、ウェーハ20の裏面22には、このような回路パターンCは形成されていない。図1に示されるウェーハ処理装置100には、このようなウェーハ20が、供給されるものとする。
図1に示されるように、ウェーハ処理装置100は、ウェーハ20の表面21に溝または切込を形成する先ダイシングユニット150と、ウェーハ20の表面21に表面保護フィルム3を貼付るための貼付ユニット200と、ウェーハ20を上下反転させる反転ユニット300と、ウェーハ20の裏面22を研削する裏面研削ユニット350と、ウェーハ20の表面保護フィルム3に紫外線(UV)を照射するUV照射ユニット400と、ウェーハ20の表面保護フィルム3を剥離する剥離ユニット500とを含んでいる。ウェーハ処理装置100の各ユニット間においては、ウェーハ20を移動させるために移動装置、例えばロボットアーム等が使用されるが、これらは一般的な装置であるので図示および説明を省略する。
ウェーハ20はウェーハ処理装置100の先ダイシングユニット150に最初に供給される。先ダイシングユニット150においては、ウェーハ20の表面21がダイシングされる。図3(a)は、先ダイシングユニットにおけるダイシング状態を示す図である。図3(a)に示されるように、ウェーハ20は表面21が上方を向くように配置され、比較的小型のダイシングブレード151によってウェーハ20の表面21に溝25が形成される。図3(a)においては、溝25はウェーハ20の面取部28と平坦部27との間の境界線上に形成されているが、溝25が境界線よりも平坦部27側に形成されるようにしてもよい。ダイシングブレード151をウェーハ20の外周部全体に沿って相対的に移動させることにより、環状の溝25が形成される。なお、図3(a)に示される溝25の深さはウェーハ20の厚さのほぼ半分であるが、溝25がこれより浅くてもよい。
ところで、図3(a)においてはダイシングブレード151によって溝25を形成しているが、他の方法によって溝25を形成するようにしてもよい。また、レーザ・ダイシング装置によって溝25を形成することもできる。
図4は、レーザ・ダイシングを説明するための側断面図である。図4においては、多光子吸収が生じる条件で、図示しないレーザ源からレーザVが集光レンズ85を介してウェーハ20の表面21側に照射される。このとき、集光点84はウェーハ20内部の表面21にいくぶん近い側に合わせられている。これにより、集光点84周りには改質領域が形成される。次いで、レーザVおよび集光レンズ85を矢印X3に沿って移動させると、帯状の改質領域86がウェーハ20内部に形成されるようになる。
レーザ・ダイシングにおいては、ウェーハ20にレーザVを透過させウェーハ20の内部に多光子吸収を発生させて改質領域を形成している。従って、ウェーハ20の表面21においてはウェーハ20にレーザVはほとんど吸収されず、その結果、ウェーハ20の表面21が溶融することはなく、また、ウェーハの表面に切断予定線から外れた割れ等が生じることもない。
改質領域86は表面21にいくぶん近い側に形成されているので、改質領域86が表面21に向かって厚さ方向に自然に割れると、レーザVの幅に応じた溝25が形成されるようになる。
次いで、ウェーハ20は先ダイシングユニット150から貼付ユニット200まで移送される。図3(b)は、貼付ユニットにおける表面保護フィルム3の貼付状態を示す図である。図3(b)に示されるように、貼付ユニット200においては、表面保護フィルム3がウェーハ20の表面21に貼付される。表面保護フィルム3は後工程であるバックグラインド工程において、ウェーハ20の表面21に形成された回路パターンCを保護する役目を果たす。
表面保護フィルム3の貼付後、ウェーハ20は貼付ユニット200から反転ユニット300に移送される。反転ユニット300は、ウェーハ20を反転させる役目を果たす。貼付ユニット200において表面21に表面保護フィルム3が貼付けられたウェーハ20は、その表面21が上方を向いている。従って、反転ユニット300においてはこのようなウェーハ20が上下反転され、表面保護フィルム3が貼付られたウェーハ20の表面21が下方を向くようになる。当然のことながら、ウェーハ20を反転させることなしに、ウェーハ20が反転ユニット300を単に通過するようにすることも可能である。
反転ユニット300において反転されたウェーハ20は、図1に示される裏面研削ユニット350に供給される。ウェーハ20は裏面22が上方を向いた状態で裏面研削ユニット350に供給される。図5(a)は、裏面研削ユニットにおける裏面研削の状態を示す略側面図である。図5(a)に示されるように、裏面研削ユニット350においてはウェーハ20の表面21が図示しない吸着部により吸着される。前述したように、貼付ユニット200においてウェーハ20の表面21には表面保護フィルム3が貼付られているので、ウェーハ20の表面21が吸着されている場合であっても、表面21に形成された回路パターンCは損傷を受けない。
次いで、ウェーハ20の裏面22には研削部81が配置され、図5(a)に示されるように研削部81がウェーハ20の裏面22上を矢印方向に往復運動する。裏面研削後のウェーハの状態を示す略側面図である図5(b)に示されるように、ウェーハ20の裏面22は研削部81によって少なくとも溝25の底部に到達するまで研削される。当然のことながら、溝25の底部を越えてさらに裏面研削するようにしてもよい。これにより、ウェーハ20の厚さは当初の厚さL0から研削後厚さL0’まで低減し、研削部81が停止する。
これにより、ウェーハ20は、ウェーハ20の外周部を含む環状の第一部分121と、第一部分121の内方に位置する第二部分122とに分割される。溝25が面取部28と平坦部27との間の境界線x1(図2を参照されたい)上に形成されている場合には、第一部分121はウェーハ20の面取部28全体を含むリング型の部分であり、第二部分122は平坦部27全体を含む部分になる。ウェーハ20の外周部である面取部28の厚さが小さいので、ウェーハの厚さの半分を越えて裏面研削すると、面取部28から割れまたは欠けなどが発生する可能性がある。しかしながら、第一部分121は将来的に使用しない部位であり、また面取部28よりも内側に位置するリング型の溝25が形成されているので、第一部分121に割れまたは欠けなどが発生したとしても、割れまたは欠けの進行は溝25において停止する。つまり、本発明においては、このような割れまたは欠けなどは回路パターンCが形成された第二部分122まで進行することはない。
裏面研削後においてはウェーハ20の裏面22’はダイシングテープ31に貼付けられ、このダイシングテープ31が裏面研削ユニット350に供給されるダイシングフレーム15(図1を参照されたい)に固定される。ダイシングフレーム15は裏面研削により厚さが小さくされたウェーハ20の取り扱いを容易にする役目を果たす。
次いで、図1を参照して分かるように、ウェーハ20は裏面研削ユニット350から反転ユニット300に再び戻される。反転ユニット300においてはウェーハ20は再度、上下反転され、それにより、ウェーハ20の表面21が上方を向くようになる。
ところで、或る種類の表面保護フィルム3においては、所定量の紫外線を照射されると、表面保護フィルム3の接着力が低下するものが存在する。このような表面保護フィルム3を採用されている場合には、図1に示されるウェーハ処理装置100の紫外線照射ユニット、すなわちUV照射ユニット400を利用することができる。ウェーハ20はダイシングフレーム15と一緒にUV照射ユニット400に供給される。UV照射ユニット400においては、UVランプ490により所定量の紫外線を表面保護フィルム3に照射し、次いで、ウェーハ20を剥離ユニット500に供給する。なお、紫外線の照射により接着力が変化しない表面保護フィルム3を使用する場合には、UV照射ユニット400においてウェーハ20に紫外線を照射する必要はないので、ウェーハ20はUV照射ユニット400を単に通過される。
最終的に、ウェーハ20はウェーハ処理装置100の剥離ユニット500に供給される。図6は、剥離ユニットにおけるウェーハの状態を説明するための図である。図6に示されるように、剥離ユニット500は、ウェーハ20の第一部分121および第二部分122をそれぞれ保持するための保持テーブル61、62、例えば吸着テーブルを備えている。これら保持テーブル61、62は保持面に対して垂直に互いに独立して移動することができる。図7は、保持テーブルの平面図である。図7から分かるように、これら保持テーブル61、62はそれぞれウェーハ20の第一部分121、第二部分122に対応した形状をしている。また、図面においては溝25の幅に対応する隙間がこれら保持テーブル61、62の間に形成されているが、保持テーブル61、62の間の隙間は形成されていなくてもよい。
初期状態においては、これら保持テーブル61、62の保持面は同一平面になっている。従って、剥離ユニット500に移送されたウェーハ20は、第一部分121が保持テーブル61に保持されつつ第二部分122が保持テーブル62に保持されるように、これら保持テーブル61、62に保持される。なお、図面においては、ウェーハ20のダイシングフレーム15は保持されていないものの、実際にはダイシングフレーム15用の保持手段(図示しない)により適切に保持されているものとする。そして、表面保護フィルム3の剥離時にはダイシングフレーム15用の保持手段を適宜昇降することもできる。
また、図6に示されるように、剥離ユニット500には、昇降可能でかつ水平移動可能な剥離ローラ146が設けられている。図示されるように、剥離ローラ146の長さはウェーハ20の直径よりも大きい。また、剥離テープ103がテープ繰出手段142から繰出されている。この剥離テープ103は剥離ローラ146を介してテープ巻取手段(図示しない)に巻取られるようになっている。
図8(a)から図8(c)は、剥離ユニットにおける表面保護フィルムの剥離作用を説明するための図である。図8(a)に示されるように、ウェーハ20の第一部分121および第二部分122が保持テーブル61、62にそれぞれ保持されると、外側の保持テーブル61がわずかながら上昇し、保持テーブル61と保持テーブル62との間に段差が形成される。このときの保持テーブル61の上昇高さは、表面保護フィルム3およびダイシングテープ31が引き千切られない程度に小さいが、後述する剥離ローラ146の弾性変形量よりも大きいものとする。ウェーハ20の第一部分121および第二部分122は表面保護フィルム3とダイシングテープ31とによって互いに連結されているので、保持テーブル61が上昇されると、これら表面保護フィルム3およびダイシングテープ31はその分だけ伸びるようになる。
次いで、図8(b)に示されるように、剥離ローラ146を下降させることにより、剥離ローラ146がわずかに弾性変形する程度に、剥離テープ103を介してウェーハ20の第一部分121を押圧する。剥離ローラ146の押圧位置は、第一部分121の外周部近傍であるのが好ましく、また剥離ローラ146は第二部分122を押圧しないようにする。このような押圧作用によって、押圧箇所における剥離テープ103と表面保護フィルム3との間の接着力は、ウェーハ20の第一部分121と表面保護フィルム3との間の接着力よりも大きくなる。また、第一部分121とダイシングテープ31との間の接着力は、表面保護フィルム3と剥離テープ103との間の接着力よりも大きい。
その後、図8(c)に示されるようにテープ巻取手段(図示しない)により剥離テープ103を巻取つつ、剥離ローラ146をウェーハ20の表面に対して平行に移動させる。これにより、前述した押圧箇所が剥離開始箇所、つまり剥離のきっかけとして機能し、表面保護フィルム3がウェーハ20の第一部分121から剥離されるようになる。ウェーハ20の第一部分121と第二部分122とは表面保護フィルム3によって連結されているので、剥離テープ103がさらに巻取られると、第二部分122の表面保護フィルム3が続いて剥離されるようになる。
次いで、剥離ローラ146がウェーハ20の表面に対して平行にさらに移動すると、剥離開始箇所とは反対側の第一部分121における表面保護フィルム3が剥離され、それにより、表面保護フィルム3がウェーハ20全体から完全に剥離されるようになる。
前述したようにウェーハ20の第一部分121は環状であると共に剥離ローラ146がウェーハ20の直径よりも長いので、第二部分122の表面保護フィルム3が剥離されているときであっても、剥離ローラ146は第一部分121のみを押圧していて、剥離ローラ146が第二部分122を押圧することはない。つまり、本発明においては、剥離ローラ146からの負荷が第二部分122には掛からない。従って、剥離ローラ146の押圧作用によってウェーハ20の第二部分122に割れまたは欠けなどが生じることもない。それゆえ、本発明においては、第二部分122の回路パターンCも損傷することはないので、最終的に形成される半導体素子の歩留まり向上が可能となる。
再び図1を参照すると、表面保護フィルム3が剥離されたウェーハ20はダイシングフレーム15と一緒に剥離ユニット500からダイシング装置600まで移送され、通常のダイシング処理が行われる。
図示される実施形態においては第一部分121と第二部分122との間の溝25は、ウェーハ20の平坦部27と面取部28との間の境界線x1上に形成されている。このように、本発明においては溝25を境界線x1上かまたは境界線x1よりも内側に形成するのが好ましい。このような場合には、第一部分121の内周部高さと第二部分122の外周部高さとが等しくなるので、第一部分121をわずかに上昇させることのみによって、剥離ローラ146が第二部分122を押圧しない程度に大きい段差を容易に形成することができる。また、このときには第一部分121の上昇両が比較的小さいので、表面保護フィルム3またはダイシングテープ31が引き千切られる可能性も少なくなる。
ところで、図9(a)は裏面研削ユニットにおける裏面研削の状態を示す他の略側面図であり、図9(b)は、図9(a)での裏面研削後におけるウェーハの状態を示す略側面図である。さらに、図9(c)は裏面研削後に溝を形成したウェーハの状態を示す略側面図である。
図9(a)に示されるように、表面保護フィルム3が表面21に貼付されたウェーハ20に溝25を形成する前に、ウェーハ20を裏面研削ユニット350に供給するようにしてもよい。そして、研削部81によって、ウェーハ20の厚さがL0から研削後厚さL0’になるまで、ウェーハ20の裏面22を研削する(図9(b))。その後、図9(c)に示されるように、ウェーハ20の裏面22から溝25を表面21に到達するまで形成する。溝25は図5を参照したのと同様な位置に形成される。溝25を形成する際に表面保護フィルム3は切断されないので、ウェーハ20のみが、環状の第一部分121と、第一部分121の内方に位置する第二部分122とに分割される。このような状態のウェーハ20の表面保護フィルム3を前述したのと同様な手法で剥離するようにしてもよい。このような場合にも前述したのと同様な効果が得られるのは明らかであろう。
また、図示される実施形態においては保持テーブル61を上昇させることにより段差を形成しているが、保持テーブル61の高さを維持しつつ、保持テーブル62を下降させることによって同様な段差を形成するようにしてもよい。また、剥離ローラ146以外の剥離手段、例えば剥離ブレードを用いて表面保護フィルム3を剥離することなどは、本発明の範囲に含まれる。
本発明に基づくウェーハ処理装置を示す略図である。 ウェーハを示す図である。 (a)先ダイシングユニットにおけるダイシング状態を示す図である。(b)貼付ユニットにおける表面保護フィルムの貼付状態を示す図である。 レーザ・ダイシングを説明するための側断面図である。 (a)裏面研削ユニットにおける裏面研削の状態を示す略側面図である。(b)裏面研削後のウェーハの状態を示す略側面図である。 剥離ユニットにおけるウェーハの状態を説明するための図である。 保持テーブルの平面図である。 (a)剥離ユニットにおける表面保護フィルムの剥離作用を説明するための第一の図である。(b)剥離ユニットにおける表面保護フィルムの剥離作用を説明するための第二の図である。(c)剥離ユニットにおける表面保護フィルムの剥離作用を説明するための第三の図である。 (a)裏面研削ユニットにおける裏面研削の状態を示す他の略側面図である。(b)図9(a)での裏面研削後におけるウェーハの状態を示す略側面図である。(c)さらに、裏面研削後に溝を形成したウェーハの状態を示す略側面図である。
符号の説明
3 表面保護フィルム
15 ダイシングフレーム
20 ウェーハ
21 表面
22 裏面
25 溝
27 平坦部
28 面取部
31 ダイシングテープ
61、62 保持テーブル
100 ウェーハ処理装置
103 剥離テープ
121 第一部分
122 第二部分
142 テープ繰出手段
146 剥離ローラ
150 先ダイシングユニット
200 貼付ユニット
300 反転ユニット
350 裏面研削ユニット
400 UV照射ユニット
500 剥離ユニット
600 ダイシング装置
x1 境界線

Claims (10)

  1. ウェーハの外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに貼付けられたフィルムを剥離するフィルム剥離方法において、
    前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方になるように前記ウェーハの前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させ、
    前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出し、
    前記剥離テープを介して剥離手段を前記第一部分のフィルムにのみ押付け、
    前記剥離手段を前記第一部分に沿って移動させることにより前記フィルムを前記ウェーハの第一および第二部分から剥離するようにしたフィルム剥離方法。
  2. ウェーハの一面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に溝を形成し、
    該溝が形成された前記ウェーハの前記一面にフィルムを貼付け、
    少なくとも前記溝の底部に到達するまで、前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、
    さらに、
    前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記ウェーハの前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させ、
    前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出し、
    前記剥離テープを介して剥離手段を前記第一部分のフィルムにのみ押付け、
    前記剥離手段を前記第一部分に沿って移動させることにより前記フィルムを前記ウェーハの第一および第二部分から剥離するようにしたフィルム剥離方法。
  3. ウェーハの一面にフィルムを貼付け、
    前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削し、
    前記ウェーハの前記反対側の面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に前記一面に到達するまで溝を形成し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、
    さらに、
    前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記ウェーハの前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させ、
    前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出し、
    前記剥離テープを介して剥離手段を前記第一部分のフィルムにのみ押付け、
    前記剥離手段を前記第一部分に沿って移動させることにより前記フィルムを前記ウェーハの第一および第二部分から剥離するようにしたフィルム剥離方法。
  4. レーザによって改質領域を前記ウェーハ内部に形成することにより、前記溝が形成される請求項2または3に記載のフィルム剥離方法。
  5. 前記溝が前記ウェーハの面取部と平坦部との間の境界線上または該境界線よりも内側に形成されている請求項1から4のいずれか一項に記載のフィルム剥離方法。
  6. ウェーハの外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに貼付けられたフィルムを剥離するフィルム剥離装置において、
    前記ウェーハの前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させる移動手段と、
    前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出すテープ繰出手段と、
    前記テープ繰出手段から繰出された前記剥離テープを前記第一部分のフィルムにのみ押付けて前記第一部分に沿って移動させることにより、前記フィルムを前記ウェーハの前記第一および第二部分から剥離する剥離手段とを具備するフィルム剥離装置。
  7. ウェーハの一面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に溝を形成する溝形成手段と、
    該溝が形成された前記ウェーハの前記一面にフィルムを貼付けるフィルム貼付手段と、
    少なくとも前記溝の底部に到達するまで、前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削する研削手段とを具備し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、
    さらに、
    前記ウェーハの前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させる移動手段と、
    前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出すテープ繰出手段と、
    前記テープ繰出手段から繰出された前記剥離テープを前記第一部分のフィルムにのみ押付けて前記第一部分に沿って移動させることにより、前記フィルムを前記ウェーハの前記第一および第二部分から剥離する剥離手段とを具備するフィルム剥離装置。
  8. ウェーハの一面にフィルムを貼付けるフィルム貼付手段と、
    前記ウェーハの前記一面とは反対側の面を研削する研削手段と、
    前記ウェーハの前記反対側の面において前記ウェーハの外周部全体に沿って該外周部よりも内側に前記一面に到達するまで溝を形成する溝形成手段とを具備し、それにより、前記ウェーハは前記外周部を含む第一部分と該第一部分よりも内方に位置する第二部分とに分割されるようになり、
    さらに、
    前記ウェーハの前記第一部分のフィルムが前記第二部分のフィルムよりも上方に位置するように前記第一部分および/または前記第二部分を相対的に移動させる移動手段と、
    前記第一および第二部分に貼付けられた前記フィルム上に剥離テープを繰出すテープ繰出手段と、
    前記テープ繰出手段から繰出された前記剥離テープを前記第一部分のフィルムにのみ押付けて前記第一部分に沿って移動させることにより、前記フィルムを前記ウェーハの前記第一および第二部分から剥離する剥離手段とを具備するフィルム剥離装置。
  9. レーザによって改質領域を前記ウェーハ内部に形成することにより、前記溝が形成される請求項7または8に記載のフィルム剥離装置。
  10. 前記溝が前記ウェーハの面取部と平坦部との間の境界線上または該境界線よりも内側に形成されている請求項6から9のいずれか一項に記載のフィルム剥離装置。
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