JP2006135937A - 双方向周波数変換器およびこれを用いた無線機 - Google Patents

双方向周波数変換器およびこれを用いた無線機 Download PDF

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Abstract

【課題】1つの周波数変換器で双方向に周波数変換を行う際に、信号経路切り換えスイッチ等の外部回路を不要にする。
【解決手段】RF端子13とIF端子9とLO端子6に接続されたバイポーラトランジスタ1のベースが電源スイッチ11を介して電源16と接続している。電源スイッチ11をオンにして、バイポーラトランジスタ1にRF信号とLO信号を入力すると、両者の混合信号がIF信号として出力する。電源スイッチ11をオフにすると、バイポーラトランジスタ1は、ベース端子4とエミッタ端子2間およびベース端子4とコレクタ端子3間を接続する2個のダイオードとして動作し、IF信号とLO信号を入力すると、ダイオードでミキシングされてRF信号が出力する。これにより、一方向の周波数変換はプラスの変換利得を有し、それぞれの端子で周波数変換の方向ごとに入力または出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体通信などの無線通信装置の無線部回路に用いられる、信号の周波数を変換する双方向周波数変換器、およびこれを用いた無線機に関する。
送受信機能を有する従来の無線通信装置では、無線部に送信系と受信系を別系統として各々備えるのが一般的である。これに対して、送信系と受信系の一部分乃至全部分を共用化することで、無線部の簡素化、小型化、低コスト化を図る試みもなされている。
ここで、無線通信装置における信号の周波数変換を行う周波数変換器を送信系と受信系で共用するには、中間周波数信号(以下IF信号と記す。)と無線周波数信号(以下RF信号と記す。)の周波数変換を双方向に行えることが必要となる。
従来の双方向変換が可能な周波数変換器としては、非特許文献1に記載されているものがあった。図20は、非特許文献1に記載された双方向周波数変換器の一例を示す回路図である。
図20において、双方向周波数変換器は、RF信号からIF信号への周波数変換する場合、端子601に入力したRF信号がトランス602を介してダイオードブリッジ606に入力し、端子603から局部発振信号(以下LO信号と記す。)がトランス604を介してダイオードブリッジ606に入力する。そして、双方向周波数変換器は、これらの信号をダイオードの非線形性によって混合してIF信号を生成し、このIF信号を端子605より出力する。また、双方向周波数変換器は、IF信号からRF信号への周波数変換する場合、IF信号を端子605から入力し、ダイオードブリッジ606で端子603から入力したLO信号と混合してRF信号を生成する。そして、双方向周波数変換器は、このRF信号をトランス602を介して端子601より出力する。このように、図20の構成では、非線形素子としてダイオードを用い、ダイオードブリッジ606が対称な回路構成になっていることにより、RF信号とIF信号を双方向に周波数変換することが可能となっていた。
また、他の双方向周波数変換器の従来例としては、特許文献1に記載されているものがある。図21は、特許文献1に記載された双方向周波数変換器を含む通信装置の一例を示す構成図である。
図21は、通信装置700の受信時の動作状態を示す図である。図21において、アンテナ701は送受信共用でありスイッチ702に接続されている。スイッチ702はアンテナ701を受信信号増幅器703に接続し、アンテナ701で受信した受信RF信号を受信信号増幅器703に入力する。受信信号増幅器703の出力端はスイッチ704に接続されている。スイッチ704は受信信号増幅器703を周波数変換器705に接続し、受信信号増幅器703で増幅した受信RF信号を周波数変換器705に入力する。
LO信号発振器708はLO信号を生成し、このLO信号は増幅器706を介して周波数変換器705に入力されている。周波数変換器705は受信RF信号とLO信号の2つの入力信号を混合し、受信IF信号を生成する。スイッチ707は周波数変換器705を受信信号出力端子709に接続し、周波数変換器705で生成した受信IF信号を受信信号出力端子709に出力する。
以上は通信装置700が受信時の動作であるが、送信時には、スイッチ704が送信信号入力端子710と周波数変換器705を接続し、スイッチ707が周波数変換器705と送信信号増幅器711を接続し、スイッチ702が送信信号増幅器711とアンテナ701を接続するように切り替わる。このように図21の構成では、スイッチを用いて送受信で信号の経路を切り換えることにより、通信装置700は、送受信で1つの周波数変換器705を共用することが可能となっていた。
また、他の双方向周波数変換器の従来例としては、特許文献2に記載されているものがある。図22は、特許文献2に記載された双方向周波数変換器の一例を示す構成図である。
図22において、受信RF信号が入力される端子801と送信IF信号を入力する端子802は加算器803に接続されており、加算器803は受信RF信号と送信IF信号の加算信号を出力する。この加算信号は周波数変換器804に入力され、端子805から入力されたLO信号と混合されて受信IF信号と送信RF信号が生成される。周波数変換器804の出力端はバッファアンプ806、807に接続されており、バッファアンプ806は生成された受信IF信号を増幅して端子808に出力し、バッファアンプ807は生成された送信RF信号を増幅して端子809に出力する。
このように図22の構成では、周波数変換器の入力側に加算器803、出力側にバッファアンプ806、807を用いることにより、送受信で1つの周波数変換器804を共用することが可能となっていた。
特許第3258791号公報(第2−4頁、図1) 特許第3369396号公報(第4−5、9頁、図4) 本城和彦著、小西良弘監修、「マイクロ波半導体回路 基礎と展開」、日刊工業新聞社、p.196−197
しかしながら、非特許文献1の従来構成では、非線形素子としてダイオードを使用することから周波数変換の際に電力損失があり、変換損失を伴うという課題を有していた。
また、特許文献1および特許文献2の従来構成では、周波数変換器において、受信RF信号と送信IF信号を周波数変換器の同一の入力端子に入力し、受信IF信号と送信RF信号を同一の出力端子より出力する構成であるため、入力端子および出力端子を各々IF信号とRF信号の両方の周波数帯に整合させる必要があり、整合回路が複雑となっていた。さらにまた、送受信するためには信号経路を切り換えるためのスイッチが必要となったり、もしくは加算器やバッファアンプが必要となるなど、周波数変換器以外の構成部品が必要となるという課題を有していた。
本発明は、従来の上記課題を解決するものであり、IF信号からRF信号への変換とRF信号からIF信号への変換を可能とした双方向周波数変換器において、一方の周波数変換に対しては変換利得を得られるとともに、スイッチや加算器といった外部回路を不要とした簡易な構成の双方向周波数変換器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る双方向周波数変換器は、バイポーラトランジスタと、そのバイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続する負荷インピーダンスと、ベース端子にバイアスを供給するバイアス部と、そのバイアス部への電源の供給を入り切りする第1のスイッチと、エミッタ端子に接続するエミッタインピーダンスとを具備し、第1のスイッチ
が導通しバイアスが供給された場合には、ベース端子に接続した第1の信号端子から入力した第1周波数の入力信号と、エミッタ端子に接続した第3の信号端子から入力した局部発振信号とが混合した第2周波数の出力信号が、コレクタ端子に接続した第2の信号端子から出力され、第1のスイッチが切断している場合には、第2の信号端子から入力した第2周波数の入力信号と、第3の信号端子から入力した局部発振信号とが混合した第1周波数の出力信号が、第1の信号端子から出力されるものである。
このように、本発明の双方向周波数変換器は、1つの周波数変換器で2種類の周波数の信号を双方に周波数変換することを電源スイッチのみを用いて実現でき、信号経路切り換えスイッチを用いない。このため、送信系と受信系の周波数変換部を共用することができるとともに、無線部の簡素化、小型化、および低コスト化が可能となる。また、受信系の周波数変換については、ベース電流を入力とし、コレクタ電流を出力とすることにより、変換利得をもたせることが可能となり、他の利得段の負担が軽減できる。それにより、増幅器の設置位置の制約が減少し、無線部全体のシステム設計の柔軟性を高めることができ、構成設計を容易にすることができる。
また、本発明の第2の態様に係る双方向周波数変換器は、負荷インピーダンスへの電源の供給を入り切りする第2のスイッチをさらに有し、第2のスイッチは第1のスイッチと同期して入り切りされるものである。
これにより、電源スイッチオフ時の周波数変換における変換損失を抑えることがさらにできる。
また、本発明の第3の態様に係る双方向周波数変換器は、第1周波数が無線周波数である場合、第2周波数が中間周波数であり、第1周波数が中間周波数である場合は、第2周波数が無線周波数である。
これにより、本発明の双方向周波数変換器は、無線通信装置の双方向周波数変換を行うものとして利用することがさらにできる。
また、本発明の第4の態様に係る双方向周波数変換器は、第3の態様に係る双方向周波数変換器を一対具備し、一対の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続して新たな第1の信号端子とし、一対の双方向周波数変換器の第3の信号端子に差動の局部発振信号を入力することによりシングルバランス構成としたものである。
これにより、一対の第2の信号端子からの出力信号は180度の位相差をもつバランス出力となるので、差動合成することにより、より高い変換利得を得ることができる。また、一対の第3の信号端子から180度の位相差をもつ信号を入力するので、第1の信号端子から出力される信号は同位相となり、変換損失を抑えることがさらにできる。
また、本発明の第5の態様に係る双方向周波数変換器は、第3の態様に係る双方向周波数変換器を4つ具備し、4つの双方向周波数変換器の中の第1の双方向周波数変換器と第2の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続し、第3の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続して一対の新たな第1の信号端子対を構成し、第1の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続し、第2の双方向周波数変換器と第3の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続して一対の新たな第2の信号端子対を構成し、第1の双方向周波数変換器と第3の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続し、第2の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続して一対の新たな第3の信号端子対を構成し、第3の信号端子対に差動の局部発振信号を入力とすることによりダブルバランス構
成としたものである。
これにより、第1の信号端子対に差動の信号を入力すると、第2の信号端子対から出力される信号は180度の位相差をもつバランス出力となるので、差動合成により、より高い変換利得を得ることができる。また、第3の信号端子対から180度の位相差をもつ信号を入力するので、第1の信号端子対から出力される信号は差動合成され、より変換損失を抑えることがさらにできる。
また、本発明は第6の態様に係る双方向周波数変換器は、バイポーラトランジスタと、そのバイポーラトランジスタのコレクタ端子と接続する負荷インピーダンスと、その負荷インピーダンスを介してコレクタ端子へ電源を供給する第1の可変電圧源と、ベース端子と接続してバイアスを供給するバイアス部と、そのバイアス部へ電源を供給する第2の可変電圧源と、エミッタ端子に接続されたエミッタインピーダンスとを具備し、エミッタ端子に接続された第3の信号端子に局部発振信号が入力され、第1の可変電圧源が第1の電圧をコレクタ端子に供給し、第2の可変電圧源が第2の電圧をベース端子に供給した場合には、第1の信号端子から入力した第1周波数の入力信号を局部発振信号と混合して得た第2周波数の出力信号を、コレクタ端子に接続した第2の信号端子より出力し、第3の信号端子に局部発振信号が入力され、第1の可変電圧源が第3の電圧をコレクタ端子に供給し、第2の可変電圧源が第4の電圧をベース端子に供給した場合には、第2の信号端子から入力した第2周波数の入力信号を局部発振信号と混合して得た第1周波数の出力信号を第1の信号端子より出力するものである。
これにより、第2の信号端子から信号を入力したときの変換損失は、局部発振信号レベルがより広い範囲で低くすることができる。
また、本発明は第7の態様に係る双方向周波数変換器は、第1の可変電圧源の第3の電圧と第2の可変電圧源の第4の電圧は、バイポーラトランジスタがターンオンしない電圧に設定されている。
これにより、バイポーラトランジスタは確実にダイオードとして動作するので、第2の信号端子からの入力信号を第1の信号端子へ低い変換損失で周波数変換することができる。
また、本発明は第8の態様に係る双方向周波数変換器は、第1周波数が無線周波数である場合は、第2周波数が中間周波数であり、第1周波数が中間周波数である場合は、第2周波数が無線周波数である。
これにより、本発明の双方向周波数変換器は、無線通信装置の双方向周波数変換を行うものとして利用することができる。
また、本発明は第9の態様に係る双方向周波数変換器は、第8の態様に係る双方向周波数変換器を一対具備し、一対の双方向周波数変換器の第1の可変電圧源同士を共用し新たな第1の可変電圧源とし、第2の可変電圧源同士を共用し新たな第2の可変電圧源とし、一対の双方向周波数変換器の第1の信号端子を接続して新たな第1の信号端子とし、一対の双方向周波数変換器の第3の信号端子に差動の局部発信信号を入力することによりシングルバランス構成としたものである。
これにより、一対の第2の信号端子からの出力信号は180度の位相差をもつバランス出力となるので、差動合成することにより、より高い変換利得を得ることができる。また、一対の第3の信号端子から180度の位相差をもつ信号を入力するので、第1の信号端子から出力される信号は同位相となり、変換損失を抑えることがさらにできる。
また、本発明は第10の態様に係る双方向周波数変換器は、第8の態様に係るの双方向周波数変換器を4つ具備し、4つの双方向周波数変換器はそれぞれの第1の可変電圧源を共用し新たな第1の可変電圧源とし、それぞれ第2の可変電圧源同士を共用し新たな第2の可変電圧源とし、4つの双方向周波数変換器の第1の双方向周波数変換器と第2の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続し、第3の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続して一対の新たな第1の信号端子対を構成し、第1の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続し、第2の双方向周波数変換器と第3の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続して一対の新たな第2の信号端子対を構成し、第1の双方向周波数変換器と第3の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続し、第2の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続して一対の新たな第3の信号端子対を構成し、第3の信号端子対に差動の局部発振信号を入力とすることによりダブルバランス構成としたものである。
これにより、第1の信号端子対に差動の信号を入力すると、第2の信号端子対から出力される信号は180度の位相差をもつバランス出力となるので、差動合成により、より高い変換利得を得ることができる。また、第3の信号端子対から180度の位相差をもつ信号を入力するので、第1の信号端子対から出力される信号は差動合成され、より変換損失を抑えることがさらにできる。
また、本発明の第11の態様に係る双方向周波数変換器は、第1の態様乃至第10の態様のいずれかに係る双方向周波数変換器において、負荷インピーダンスが負荷抵抗または負荷インダクタとしたものである。
また、本発明の第12の態様に係る双方向周波数変換器は、第1の態様乃至第11の態様のいずれかに係る双方向周波数変換器において、負荷インピーダンスが可変負荷インピーダンスであって、可変負荷インピーダンスのインピーダンス値を変更することにより第1の信号端子から得られる出力信号の位相を制御し、第2の信号端子から得られる出力信号の利得を制御するとしたものである。
これにより、本発明の双方向周波数変換器は、容易に出力信号の利得を制御することがさらにできる。
また、本発明の第13の態様に係る双方向周波数変換器は、第1の態様乃至第12の態様のいずれかに係る双方向周波数変換器において、エミッタインピーダンスがエミッタ抵抗またはエミッタインダクタとしたものである。
また、本発明の第14の態様に係る双方向周波数変換器は、第1の態様乃至第13の態様のいずれかに係る双方向周波数変換器において、エミッタインピーダンスを可変エミッタインピーダンスとし、可変エミッタインピーダンスの値により出力信号の電力を制御するものである。
これにより、本発明の双方向周波数変換器は、容易に出力信号の利得を制御することがさらにできる。
また、本発明の第15の態様に係る双方向周波数変換器は、第4の態様または第9の態様に係る双方向周波数変換器において、一対または4つの双方向周波数変換器のエミッタインピーダンスが可変エミッタインピーダンスであり、負荷インピーダンスが可変負荷イ
ンピーダンスであって、さらに、新たな第1の信号端子に入出力される信号の電力を分配する電力分配器と、電力分配器で分配された信号に応じた制御信号を出力する制御部とを備え、制御信号により可変エミッタインピーダンスと可変負荷インピーダンスのインピーダンス値を変えて出力信号の位相を制御するものである。
これにより、電力分配器が入力信号レベル、あるいは出力信号レベルを検出して負荷インピーダンスのインピーダンス値を変更するので、変換利得を自動的に調整して出力を所定のレベルに保つことがさらに可能になる。
また、本発明の第16の態様に係る双方向周波数変換器は、第5の態様または第10の態様に係る前記4つの双方向周波数変換器のエミッタインピーダンスが可変エミッタインピーダンスであり、負荷インピーダンスが可変負荷インピーダンスであって、さらに、新たな第1の信号端子に入出力される信号の電力を分配する電力分配器と、その電力分配器で分配された信号に応じた制御信号を出力する制御部とを備え、その制御信号により可変エミッタインピーダンスと可変負荷インピーダンスのインピーダンス値を変えて出力信号の位相を制御するものである。
これにより、電力分配器が入力信号レベル、あるいは出力信号レベルを検出して負荷インピーダンスのインピーダンス値を変更するので、変換利得を自動的に調整して出力を所定のレベルに保つことがさらに可能になる。
また、本発明の第17の態様に係る双方向周波数変換器は、第1の態様乃至第16の態様のいずれかに係る双方向周波数変換器において、バイポーラトランジスタの代わりにFETを用い、ベース端子をFETのゲート端子とし、エミッタ端子をFETのソース端子とし、コレクタ端子をFETのドレイン端子としたものである。これにより、より小型に集積化することができる。
本発明の第18の態様に係る無線機は、アンテナと、アンテナに接続された双方向増幅器と、双方向増幅器を介してアンテナに接続された本発明の第1の態様乃至第17の態様のいずれかに記載の双方向周波数変換器と、双方向周波数変換器に局部発振信号を入力するように接続された局部発振器を備えたものである。
これによって、本発明の無線機は、1つの周波数変換器で2種類の周波数の信号を双方向に周波数変換すること、具体的には、IF信号からRF信号への変換とRF信号からIF信号への変換を電源スイッチのみを用いて実現できるので、無線部が簡素になり小型化できる。これに伴い、無線機も簡素化、小型化、および低コスト化が可能となる。
また、本発明の第19の態様に係る無線機は、第18の態様における双方向増幅器が3端子スイッチと、その3端子スイッチの一方の接続端子に入力端が接続された第1の増幅器と、3端子スイッチの他方の接続端子に出力端が接続された第2の増幅器とから構成され、3端子スイッチの共通端子にアンテナが接続し、第1の増幅器の出力端と第2の増幅器の入力端とが本発明に係る周波数変換器に接続するものである。
このように、通常のプリアンプとスイッチを用いても本発明の無線機を実現することができる。
また、本発明の第20の態様に係る無線機は、アンテナと双方向増幅器との間にさらに、パワーアンプと2端子スイッチとをさらに有し、パワーアンプの出力端と2端子スイッチの一方の端子がアンテナに接続され、パワーアンプの入力端と2端子スイッチの他方の端子とが本発明に係る双方向増幅器に接続するものである。
これにより、さらに、送信のみ高出力の無線機を実現することができる。
以上のように、本発明の双方向周波数変換器および無線機によれば、1つの周波数変換器でIF信号からRF信号への変換とRF信号からIF信号への変換を信号経路切り換えスイッチなどの外部回路を用いずに実現できる。また、これにより、送信と受信を時分割で行う時分割複信(TDD)方式の無線システムに適用する装置の無線部において、送信系と受信系の周波数変換部を共用できるので、該無線部の簡素化、小型化、および低コスト化が可能となる。
また、一方の周波数変換については変換利得をもたせることが可能であるので、他の利得段の負担が軽減できる。これにより、無線部全体のシステム設計の柔軟性が高まり、構成設計が容易になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、RF信号からIF信号に周波数を下げる周波数変換を順方向変換と呼び、IF信号からRF信号に周波数を上げる周波数変換を逆方向変換と呼ぶ。また、図面において、同一のものについては同一符号を付して表示する。
(実施の形態1)
図1(a)、(b)は、本発明の実施の形態1における双方向周波数変換器100の回路図である。図1(a)は、双方向周波数変換器100の順方向変換時の回路図であり、図1(b)は、双方向周波数変換器100の逆方向変換時の回路図である。
図1(a)、(b)において、NPN型のバイポーラトランジスタ1は、エミッタ端子2、コレクタ端子3およびベース端子4を有している。エミッタ端子2は、キャパシタ5を介してLO信号を入力するLO端子6と接続するとともにエミッタ側抵抗7を介して接地される。コレクタ端子3は、キャパシタ8を介してIF信号を入出力するIF端子9に接続されるとともにコレクタ側抵抗10を介して電圧供給源17にも接続される。このコレクタ側抵抗10が負荷インピーダンスに相当する。
ベース端子4は、キャパシタ12を介してRF信号を入出力するRF端子13に接続されるとともにベースバイアス抵抗14、ベースバイアス抵抗15と接続される。ベースバイアス抵抗14は電源スイッチ11を介して電圧供給源16に接続し、ベースバイアス抵抗15は接地してベース端子4にベースバイアスを与えている。これらベースバイアス抵抗14、15がベース端子4にベースバイアスを与えている構成が本発明に係るバイアス部に相当する。電源スイッチ11は、電圧供給源16とベースバイアス抵抗14の接続をオン/オフする。この電源スイッチ11は本発明に係る第1のスイッチに相当する。
また、本実施の形態では、具体的周波数の一例として、RF信号の周波数を2.45GHz、LO信号の周波数を1.88GHz、IF信号の周波数を570MHzとするが、それぞれ信号の周波数はこれに限ったものではない。
次に、図1(a)を用いて、順方向変換の動作について説明する。
順方向変換時に、電源スイッチ11はオンしている。RF信号について注目すると、RF信号はキャパシタ12を介してベース端子4に入力されると、増幅されたRF信号としてコレクタ端子3に流れるコレクタ電流になる。LO信号について注目すると、LO信号
はキャパシタ5を介してエミッタ端子2に入力され、増幅されたLO信号としてコレクタ端子3に流れるコレクタ電流となる。このとき、バイポーラトランジスタ1の非線形性によりコレクタ端子3には、増幅されたRF信号と増幅されたLO信号が混合された信号が出力される。すなわち、バイポーラトランジスタ1は、RF信号(2.45GHz)とLO信号(1.88GHz)から、570MHzの信号と4.33GHzの信号からなる混合信号を出力するが、双方向周波数変換器は、IF端子9に低周波側の混合信号を通過させるフィルタ(図示を省略)を付加することにより、570MHzのIF信号を選択する。なお、上記の例では、RF信号が本発明に係る第1周波数の入力信号に相当し、IF信号が第2周波数の出力信号に相当する。
次に、図1(b)を用いて、逆方向変換の動作について説明する。
図1(b)は、双方向周波数変換器100の逆方向変換時においてバイポーラトランジスタ1をダイオードで表現した等価回路図である。
図1(b)において、電源スイッチ11は逆方向変換時にオフしている。したがって、ベースバイアスがかかっていないので、バイポーラトランジスタ1はトランジスタとしての動作はできずダイオードとして動作する。
バイポーラトランジスタ1は、ベース端子4とエミッタ端子2間およびベース端子4とコレクタ端子3間を接続する2個のダイオードとしてあらわすことができる。これにより、IF端子9から入力されたIF信号と、LO端子6から入力されたLO信号とがダイオードで混合し、その混合した信号がRF端子13に出力される。ここで、バイポーラトランジスタ1は、IF信号(570MHz)とLO信号(1.88GHz)から、1.31GHzの信号と2.45GHzの信号からなる混合信号を出力するが、双方向周波数変換器は、RF端子13に高周波側の混合信号を通過させるフィルタ(図示を省略)を付加することにより、2.45GHzのRF信号を選択する。なお、上記の例では、RF信号が本発明に係る第1周波数の出力信号に相当し、IF信号が第2周波数の入力信号に相当する。
次に、本実施の形態1における双方向周波数変換器の解析例について説明する。このとき、電圧供給源16を3Vに設定し、バイポーラトランジスタ1の各端子の電位は、通常エミッタ接地型の増幅器と同様に与えて解析を行った。また、RF信号の周波数は2.45GHz、LO信号の周波数は1.88GHz、IF信号の周波数は570MHzである。
図3(a)は、本実施の形態1におけるLO信号入力レベルに対する変換利得の解析結果である。図3(a)において、順方向の変換利得特性3001は、LO信号レベルが+8dBmのとき+11.3dBの変換利得があることを示し、逆方向の変換利得特性3002は、15dBの変換損失があることを示している。
以上より、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、1つの周波数変換器でIF信号からRF信号への変換と、RF信号からIF信号への変換を信号経路切り換えスイッチなどを用いずに、電源スイッチのみを用いて実現できる。これにより、無線部の簡素化、小型化、および低コスト化が可能となる。また、順方向の周波数変換については、変換利得を持たせることが可能となり、他の利得段の負担を軽減できる。それにより、増幅器の設置位置の制約が減少し、無線部全体のシステム設計の柔軟性を高め、構成設計を容易にすることができる。
なお、本発明の双方向周波数変換器のRF端子13、LO端子6およびIF端子9にそ
れぞれ整合回路を付加してもよい。そのときは、順方向変換時にあわせた整合回路でも、逆方向変換時にあわせた整合回路でもかまわない。また、整合回路を順方向変換時、逆変換方向時のそれぞれの状態に合わせて可変または切り換えてもよい。
また、本実施の形態では、コレクタ端子にIF信号を入出力し、ベース端子にRF信号を入出力することにより、順方向変換でRF信号からIF信号に、逆方向変換でIF信号からRF信号に変換した。しかしこれに限らず、コレクタ端子にRF信号を入出力し、ベース端子にIF信号を入出力することにより、順方向変換でIF信号からRF信号に、逆方向変換でRF信号からIF信号に変換してもよい。また、コレクタ端子に第1の中間周波数信号(IF1信号)を入出力し、ベース端子に第2の中間周波数信号(IF2信号)を入出力することで、順方向変換でIF2信号からIF1信号に、逆方向変換でIF1信号からIF2信号に変換してもよい。
また、本実施の形態では、順方向変換と逆方向変換で同一周波数のLO信号を用いたが、順方向変換時と逆方向変換時に、それぞれ異なる周波数のLO信号を用いてもよい。
また、本実施の形態では、NPN型のバイポーラトランジスタを用いて説明したがPNP型のバイポーラトランジスタを用いてもよい。
さらに、本実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、図13(a)に示すように、FETを用いて、ベース端子をゲート端子に、エミッタ端子をソース端子に、コレクタ端子をドレイン端子に置き換えてもよい。これにより、より小型に集積化することができる。
また、本実施の形態では、バイポーラトランジスタのベースバイアスに、ベースバイアス抵抗を2個用いた電流帰還型としたが、他の構成でもかまわない。
また、本実施の形態では、エミッタ側抵抗のかわりにインダクタを、あるいはコレクタ側抵抗のかわりにインダクタを用いてもかまわない。
また、本実施の形態では、電源スイッチは機械的にオンとオフを切り換えるスイッチについて説明したが、FETトランジスタなどを用いてゲート電圧によりソース・ドレイン間をオン/オフ切り換えてもよい。
また、本実施の形態の双方向周波数変換器は、集積回路の一部として用いてもよいし、パッケージ部品として用いても良い。
(実施の形態2)
図2(a)、(b)は、本発明の実施の形態2における双方向周波数変換器200の回路図である。図2(a)は、双方向周波数変換器200の順方向変換時の回路図であり、図2(b)は、双方向周波数変換器200の逆方向変換時の回路図である。以下に実施の形態1と異なる点のみ説明する。
本実施の形態は、実施の形態1における電圧供給源17を省略し、電圧供給源16を共用した双方向周波数変換器である。
図2(a)において、電源スイッチ23、24は順方向変換時にオンして、1つの電圧供給源16からベースバイアス抵抗14およびベースバイアス抵抗15によりベースバイアスが供給される。また、コレクタ側抵抗10により負荷抵抗へ電圧が供給される。このときの動作は、実施の形態1と同一である。なお、電源スイッチ23は本発明に係る第1
のスイッチに相当し、電源スイッチ24は第2のスイッチに相当する。
次に、図2(b)を用いて逆方向変換の動作について説明する。
逆方向変換時に、電源スイッチ23、24はオフしているので、コレクタ端子3はフローティング状態となる。また、ベースバイアスもかからないため、バイポーラトランジスタ1はトランジスタとしての動作はできずダイオードとして動作する。
図2(b)は、双方向周波数変換器200の逆方向変換時においてバイポーラトランジスタ1をダイオードで表現した等価回路図である。
図2(b)において、バイポーラトランジスタ1は、ベース端子4とエミッタ端子2、およびベース端子4とコレクタ端子3を接続する2個のダイオードとしてあらわすことができる。これにより、IF端子9から入力されたIF信号と、LO端子6から入力されたLO信号とがダイオードで混合した信号が、RF端子13に出力される。ここで、バイポーラトランジスタ1は、IF信号(570MHz)とLO信号(1.88GHz)から、1.31GHzの信号と2.45GHzの信号からなる混合信号を出力するが、周波数変換器は、RF端子13に高周波側の混合信号を通過させるフィルタ(図示を省略)を付加することにより、2.45GHzのRF信号を選択する。
次に、本実施の形態2における双方向周波数変換器の解析例について図3(b)をもちいて説明する。実施の形態1と同様に、電圧供給源16を3Vに設定し、バイポーラトランジスタ1の各端子の電位は、通常エミッタ接地型の増幅器と同様に与えて解析を行った。また、RF信号の周波数は2.45GHz、LO信号の周波数は1.88GHz、IF信号の周波数は570MHzである。
図3(b)において、順方向の変換利得特性3003は、LO信号レベルが+8dBmのとき変換利得は+11.3dBを示しており、逆方向の変換利得特性3004は、変換損失8.0dBを示している。また、本実施の形態における双方向周波数変換器の逆方向の最小変換損失は、実施の形態1のものより小さくなることを示している。
以上より、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、実施の形態1の効果に加えて、逆方向の周波数変換、すなわち送信系の周波数変換における変換損失を抑えることがさらにできる。
また、本実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いて説明したが、図13(b)に示すように、FETを用いて、ベース端子をゲート端子に、エミッタ端子をソース端子に、コレクタ端子をドレイン端子に置き換えてもよい。
(実施の形態3)
図16(a)、(b)は、本発明の実施の形態3における双方向周波数変換器250の回路図である。図16(a)は、双方向周波数変換器250の順方向変換時の回路図であり、図16(b)は、双方向周波数変換器250の逆方向変換時の等価回路図である。以下に実施の形態1と異なる点のみ説明する。
本実施の形態の双方向周波数変換器は、実施の形態1における電圧供給源17の代わりに可変電圧供給源40をコレクタ側抵抗10と接続し、実施の形態1の電圧供給源16と電源スイッチ11の代わりに可変電圧供給源41をベースバイアス抵抗14と接続している。なお、可変電圧供給源40、41の一例として、複数の電圧供給源を切り換える回路を用いているが、これに限られるものではない。なお、可変電圧供給源40が本発明に係
る第1の可変電圧源に相当し、可変電圧供給源41が第2の可変電圧源に相当する。
図16(a)を用いて、順方向変換の動作について説明する。
図16(a)において、順方向変換時に、可変電圧供給源40は、順方向コレクタ側電位をコレクタ側抵抗10に与え、可変電圧供給源41は、順方向ベース側電位をベースバイアス抵抗14に与える。これら順方向コレクタ側電位と順方向ベース側電位が、それぞれ本発明に係る第1の電圧と第2の電圧に相当する。
RF信号について注目すると、RF信号はキャパシタ12を介してベース端子4に入力されると、増幅されたRF信号としてコレクタ端子3に流れるコレクタ電流になる。LO信号について注目すると、LO信号はキャパシタ5を介してエミッタ端子2に入力され、増幅されたLO信号としてコレクタ端子3に流れるコレクタ電流となる。このとき、バイポーラトランジスタ1の非線形性によりコレクタ端子3は、増幅されたRF信号と増幅されたLO信号が混合された信号が出力される。すなわち、バイポーラトランジスタ1は、RF信号(2.45GHz)とLO信号(1.88GHz)から、570MHzの信号と4.33GHzの信号からなる混合信号を出力する。双方向周波数変換器は、IF端子9に低周波側の混合信号を通過させるフィルタ(図示)省略を付加することにより、570MHzのIF信号を選択する。
次に、図16(b)を用いて逆方向変換の動作について説明する。
逆方向変換時に、可変電圧供給源40は、逆方向コレクタ側電位をコレクタ側抵抗10に与え、可変電圧供給源41は、逆方向ベース側電位をベースバイアス抵抗14に与える。これら逆方向コレクタ側電位と逆方向ベース側電位が、それぞれ本発明に係る第3の電圧と第4の電圧に相当する。また、この逆方向ベース側電位は、ベース電位4がバイポーラトランジスタ1をターンオンしない電位となるように、逆方向コレクタ側電位より高く設定されている。このため、逆方向コレクタ側電位と逆方向ベース側電位では、バイポーラトランジスタ1は、トランジスタとして動作できずダイオードとして動作する。図16(b)は、双方向周波数変換器250の逆方向変換時において、バイポーラトランジスタ1をダイオードで表現した等価回路図である。このときの動作は、実施の形態1のものと同一である。
次に、本実施の形態3における双方向周波数変換器の解析例について説明する。一例として、順方向コレクタ側電位と順方向ベース側電位を3Vに設定し、逆方向コレクタ側電位を0Vに設定し、逆方向ベース電位を0.8Vに設定した。順方向変換時のバイポーラトランジスタ1の各端子の電位は、通常エミッタ接地型の増幅器と同様に与えて解析を行った。また、実施の形態1と同様に、RF信号の周波数は2.45GHz、LO信号の周波数は1.88GHz、IF信号の周波数は570MHzである。
図17は、LO信号入力レベルに対する変換利得の解析結果である。図17において、順方向の変換利得特性1701は実施の形態1や実施の形態2と大差がないが、逆方向の変換利得特性1702は、LO信号レベルが+7〜+13dBmの範囲で、逆方向変換の変換損失が10dB程度となった。
以上より、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、実施の形態1の効果に加えて、LO信号レベルの広い領域で変換損失の低い状態を保つことができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態2で説明した双方向周波数変換器に、変換利得および出
力した信号の位相を調整する機能を付加した双方向周波数変換器について説明する。なお、以下の説明では、実施の形態2と異なる点のみ記載する。
図4(a)は、本発明の実施の形態4における双方向周波数変換器300の回路図である。実施の形態2と異なる点は、バイポーラトランジスタ1のエミッタ端子2にエミッタ側抵抗7の代わりに可変エミッタ側抵抗18が接続されている点である。
これにより、可変エミッタ側抵抗18の抵抗値を変更することで、順方向変換の変換利得を制御することができる。すなわち、可変エミッタ側抵抗18の値を小さくすると順方向変換の変換利得は上昇し、可変エミッタ側抵抗18の値を大きくすると順方向変換の変換利得は下降する。
また、逆方向変換時は、可変エミッタ側抵抗18の抵抗値を変更することで、逆方向変換の変換損失および出力するRF信号の位相を制御することができる。すなわち、可変エミッタ側抵抗18の値を小さくすると逆方向変換の変換損失は大きくなり、出力するRF信号の位相が遅れる。また、可変エミッタ側抵抗18の値を大きくすると逆方向変換の変換損失は少なくなり、出力するRF信号の位相が進む。
以上より、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、容易に出力信号の利得を制御することができる。
また、本実施の形態では、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗は、共通の電圧供給源と接続したが、実施の形態1の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗がそれぞれ異なる電圧供給源と接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図4(b)に示す。あるいは、実施の形態3の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗がそれぞれ異なる可変電圧供給源と接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図4(c)に示す。なお、ベースバイアスは、他のベースバイアス構成によって、可変電圧供給源と接続してもかまわない。
また、本実施の形態では、可変エミッタ側抵抗を用いて説明したが、可変エミッタ側抵抗のかわりに可変インダクタを、コレクタ側抵抗のかわりにインダクタを用いてもかまわない。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態2で説明した双方向周波数変換器に、順方向変換時に変換利得を調整し、逆方向変換時に出力した信号の位相を調整する機能を付加した双方向周波数変換器について説明する。なお、以下の説明では、実施の形態2と異なる点のみ記載する。
図5(a)は、本発明の実施の形態5における双方向周波数変換器301の回路図である。実施の形態2と異なる点は、バイポーラトランジスタ1のコレクタ端子2にコレクタ側抵抗10の代わりに可変コレクタ側抵抗19が接続されている点である。
これにより、可変コレクタ側抵抗19の抵抗値を変更することで、順方向変換に出力するIF信号の変換利得を制御することができる。すなわち、可変コレクタ側抵抗19の値を小さくすると変換利得は小さくなり、可変コレクタ側抵抗19の値を大きくすると変換利得は大きくなる。
また、逆方向変換時は、可変コレクタ側抵抗19の抵抗値を変更することで、逆方向変
換に出力するRF信号の位相を制御することができる。すなわち、可変コレクタ側抵抗19の値を小さくすると逆方向変換に出力するRF信号の位相が進む。また、可変コレクタ側抵抗19の値を大きくすると逆方向変換に出力するRF信号の位相が遅れる。
以上より、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、容易に出力信号の利得を制御することができる。
また、本実施の形態では、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗が共通電圧供給源と接続したが、実施の形態1の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗がそれぞれ異なる電圧供給源と接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図5(b)に示す。あるいは、実施の形態3の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗がそれぞれ異なる可変電圧供給源と接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図5(c)に示す。なお、ベースバイアスは、他のベースバイアス構成によって、可変電圧供給源から印加されてもかまわない。
また、エミッタ抵抗のかわりにインダクタを用い、可変コレクタ側抵抗のかわりに可変インダクタを用いてもかまわない。
(実施の形態6)
本実施の形態では、シングルバランス双方向周波数変換器について説明する。
図6は、本発明の実施の形態6におけるシングルバランス双方向周波数変換器400の回路図である。
図6において、双方向周波数変換器401、402は、実施の形態2と同一のものであり、電源スイッチ23、24と電圧供給源16を共有している。そのために、双方向周波数変換器401、402は、それぞれのコレクタ側抵抗10が電源スイッチ24に接続し、ベースバイアス抵抗14も電源スイッチ23と接続している。また、両方のRF端子は接続され、同一のRF信号が入力あるいは出力される。IF端子9a、9bとLO端子6a、6bは一対それぞれ有している。
このように構成された双方向周波数変換器の動作について、以下に説明する。
初めに、順方向変換の動作について説明する。順方向変換時に、電源スイッチ23、24はオンしている。RF信号は、RF端子13から双方向周波数変換器401、402に入力される。このとき、LO端子6aにLO信号が入力され、LO端子6bにLO信号と180度の位相差をもつLOB信号が入力される。これにより、IF端子9aに出力される信号(以下、IF信号という。)とIF端子9bに出力される信号(以下、IFB信号)は180度の位相差をもつバランス出力となる。このため、これらIF信号とIFB信号を差動合成することにより、より高い変換利得を得られる。
次に、逆方向変換の動作について説明する。
逆方向変換時に、電源スイッチ23、24はオフしている。IF端子9aにIF信号が入力し、IF端子9bにIF信号と180度の位相差をもつIFB信号が入力される。また、LO端子6aにLO信号が入力され、LO端子6bにLO信号と180度の位相差をもつLOB信号が入力される。これより、双方向周波数変換器401から出力される信号と、双方向周波数変換器402から出力される信号とは同じ位相を持ち、RF端子13には、合成された、より変換損失が抑えられたRF信号が出力される。
以上のように、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、実施の形態2に比較して、順方向の周波数変換においては、一対のIF信号端子からの出力信号は180度の位相差をもつバランス出力となるので、差動合成することにより、より高い変換利得を得ることができる。また、逆方向の周波数変換においては、一対のIF信号端子から180度の位相差をもつ信号を入力するので、RF信号端子から出力される信号は同位相となり、変換損失を抑えることがさらにできる。
なお、RF端子13、LO端子6およびIF端子9にそれぞれ整合回路を付加してもよい。そのときは、順方向変換時にあわせた整合回路でも、逆方向変換時にあわせた整合回路でもかまわない。また、整合回路を順方向変換時、逆変換方向時のそれぞれの状態に合わせて可変または切り換えてもよい。
また、本実施の形態では、コレクタ端子対にIF信号とIFB信号を入出力し、ベース端子にRF信号を入出力することで、順方向変換でRF信号からIF信号に、逆方向変換でIF信号からRF信号に変換したが、コレクタ端子対にRF信号と、それと180度の位相差をもつRFB信号を入出力し、ベース端子にIF信号を入出力することで、順方向変換でIF信号からRF信号に、逆方向変換でRF信号からIF信号に変換してもよい。また、コレクタ端子対に第1の中間周波数信号(IF1信号)を入出力し、ベース端子に第2の中間周波数信号(IF2信号)を入出力することで、順方向変換でIF2信号からIF1信号に、逆方向変換でIF1信号からIF2信号に変換してもよい。
また、本実施の形態では、順方向変換と逆方向変換で同一周波数のLO信号を用いたが、順方向変換時と逆方向変換時に、それぞれ異なる周波数のLO信号を用いてもよい。
また、本実施の形態では、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗が共通電圧供給源と接続したが、実施の形態1の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗にそれぞれ異なる電源スイッチおよび電圧供給源を用意し接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図14に示す。あるいは、実施の形態3の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗がそれぞれ異なる可変電圧供給源と接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図18に示す。なお、ベースバイアスは、他のベースバイアス構成によって可変電圧供給源から印加されてもかまわない。
また、本実施の形態では、順方向変換でシングル入力・バランス出力、逆方向変換でバランス入力・シングル出力としたが、順方向変換でバランス入力・シングル出力、逆方向変換でシングル入力・バランス出力としてもよい。
(実施の形態7)
本実施の形態では、実施の形態6で説明したシングルバランス双方向周波数変換器に、変換利得の調整機能、および逆方向変換時に出力した位相の調整機能を付加したシングルバランス双方向周波数変換器について説明する。なお、以下の説明は実施の形態6と異なる点のみ記載する。
図7は、本発明の実施の形態7におけるシングルバランス双方向周波数変換器410の回路図である。
図7において、双方向周波数変換器411、412のエミッタ端子2は、キャパシタ5を介してLO信号を入力するLO端子6a、6bと接続するとともに可変エミッタ側抵抗18を介して接地される。コレクタ端子3は、キャパシタ8を介してIF信号を入出力す
るIF端子9a、9bに接続されるとともに可変コレクタ側抵抗19を介して電源スイッチ24にも接続している。ベース端子4は、キャパシタ12を介して電力分配器20に接続されるとともにベースバイアス抵抗14、ベースバイアス抵抗15と接続される。ベースバイアス抵抗14は電源スイッチ23に接続し、ベースバイアス抵抗15は接地し、ベース端子4にベースバイアスが与えられる。
このように、双方向周波数変換器411と双方向周波数変換器412は、電源スイッチ23、24と電圧供給源16を共用している。また、制御部21は、電力分配器20、可変エミッタ側抵抗18、および可変コレクタ側抵抗19と接続し、電力分配器20から分配された信号に応じた制御信号を、可変エミッタ側抵抗18、可変コレクタ側抵抗19に出力し、それらの抵抗値を変更する。
このように構成された双方向周波数変換器の動作について、以下に説明する。
初めに、順方向変換の動作について説明する。順方向変換時に、電源スイッチ23、24はオンしている。RF信号は、RF端子13から双方向周波数変換器411、412に入力される。このとき、LO端子6aにLO信号が入力され、LO端子6bにLO信号と180度の位相差をもつLOB信号が入力される。これにより、IF端子9aに出力される信号とIF端子9bに出力される信号は180度の位相差をもつバランス出力となる。
このため、これらIF信号とIFB信号を差動合成することにより、より高い変換利得を得られる。このとき、RF端子13に入力したRF信号の電力の一部を電力分配器20により分配し、制御部21に入力する。制御部21は、電力分配器20からの入力が低いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を小さくする制御信号を出力し、電力分配器20からの入力が高いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を大きくする制御信号を出力する。これにより、順方向変換時の変換利得を自動的に制御することができる。
次に、逆方向変換の動作について説明する。逆方向変換時に、電源スイッチ11はオフしている。IF端子9aにIF信号が入力し、IF端子9bにIFB信号が入力される。また、LO端子6aにLO信号が入力し、LO端子6bにLOB信号が入力される。
これにより、双方向周波数変換器411から出力される信号と、双方向周波数変換器412から出力される信号は同じ位相を持ち、RF端子13には、合成されたより変換損失を抑えたRF信号が出力される。このとき、双方向周波数変換器411と双方向周波数変換器412から出力されたRF信号の電力の一部を電力分配器20により分配し、制御部21に入力する。
制御部21は、電力分配器20からの入力が低いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を大きくする制御信号を出力し、電力分配器20からの入力が高いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を小さくする制御信号を出力する。これにより、逆方向変換時の変換損失を自動的に制御することができる。また、LO信号およびIF信号のもれが大きい時は、可変エミッタ側抵抗18と可変コレクタ側抵抗19に、LO信号およびIF信号のもれを少なくする制御信号を制御部21が出力し調整する。
以上のように、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、実施の形態6に比較して、電力分配器が入力信号レベル、あるいは出力信号レベルを検出して負荷インピーダンスのインピーダンス値を変更するので、変換利得を自動的に調整して出力を所定のレベルに保つことがさらに可能になる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、ダブルバランス双方向周波数変換器について説明する。
図8は、本発明の実施の形態8におけるダブルバランス双方向周波数変換器420の回路図である。
図8において、ダブルバランス双方向周波数変換器420は、双方向周波数変換器401、双方向周波数変換器402、双方向周波数変換器403および双方向周波数変換器404より構成される。双方向周波数変換器401、402、403、404は、実施の形態2と同一のものであり、電源スイッチ23、24と電圧供給源16を共有している。そのために、双方向周波数変換器401、402、403、404は、それぞれのコレクタ側抵抗10が電源スイッチ24に接続し、ベースバイアス抵抗14は電源スイッチ23と接続している。また、双方向周波数変換器401と双方向周波数変換器402でRF端子13aを共用し、双方向周波数変換器403と双方向周波数変換器404でRF端子13bを共用している。双方向周波数変換器401と双方向周波数変換器403でLO端子6aを共用し、双方向周波数変換器402と双方向周波数変換器404でLO端子6bを共用している。双方向周波数変換器401と双方向周波数変換器404でIF端子9aを共用し、双方向周波数変換器402と双方向周波数変換器403でIF端子9bを共用している。
次に、順方向変換の動作について説明する。順方向変換時に、電源スイッチ23、24はオンしている。RF信号はRF端子13aから入力され、RF信号と180度位相差を持ったRFB信号がRF端子13bから入力される。LO端子6aには、LO信号が入力され、LO端子6bには、LO信号と180度位相差を持ったLOB信号が入力される。これにより、IF端子9aに出力される信号とIF端子9bに出力される信号は180度の位相差をもつバランス出力となる。このため、これらIF信号とIFB信号を差動合成することにより、より高い変換利得を得られる。
また、出力を合成している双方向周波数変換器401と双方向周波数変換器404にそれぞれ入力されているLO信号とLOB信号は180度位相差を持っているためIF端子9aでは打ち消しあい、LO信号およびLOB信号のIF端子9aへのもれを抑えることができる。同様に、IF端子9bにおけるLO信号およびLOB信号のもれを抑えることができる。
次に、逆方向変換の動作について説明する。逆方向変換時に、電源スイッチ23、24はオフしている。IF端子9aにIF信号が入力し、IF端子9bにIFB信号が入力される。LO端子6aにLO信号が入力し、LO端子6bにLOB信号が入力される。これより、RF端子13aにRF信号が出力され、RF端子13bにRF信号と180度位相差を持つRFB信号を出力され差動合成することにより、より変換損失を抑える。また、順方向変換と同様に、RF端子13aとRF端子13bにおけるLO信号およびLOB信号のもれを抑えることができる。
以上のように、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、ダブルバランス構成となるので、実施の形態6に比較して、順方向の周波数変換においては、RF信号端子対に差動の信号を入力すると、IF信号端子対から出力される信号は180度の位相差をもつバランス出力となるので、差動合成により、より高い変換利得を得ることができる。また、逆方向の周波数変換においては、IF信号端子対から180度の位相差をもつ信号を入力するので、RF信号端子対から出力される信号は差動合成され、より変換損失を抑えることがさらにできる。
なお、RF端子13、LO端子6およびIF端子9にそれぞれ整合回路を付加してもよ
い。そのときは、順方向変換時にあわせた整合回路でも、逆方向変換時にあわせた整合回路でもかまわない。また、整合回路を順方向変換時、逆変換方向時のそれぞれの状態に合わせて可変または切り換えてもよい。
また、本実施の形態では、コレクタ端子対にIF信号とIFB信号を入出力し、ベース端子対にRF信号とRFB信号を入出力することで、順方向変換でRF信号からIF信号に、逆方向変換でIF信号からRF信号に変換したが、コレクタ端子対にRF信号と、それと180度の位相差をもつRFB信号を入出力し、ベース端子対にIF信号と、それと180度の位相差をもつIFB信号を入出力することで、順方向変換でIF信号からRF信号に、逆方向変換でRF信号からIF信号に変換してもよい。また、コレクタ端子に第1の中間周波数信号(IF1信号)を入出力し、ベース端子に第2の中間周波数信号(IF2信号)を入出力することで、順方向変換でIF2信号からIF1信号に、逆方向変換でIF1信号からIF2信号に変換してもよい。
また、本実施の形態では、順方向変換と逆方向変換で同一周波数のLO信号を用いたが、順方向変換時と逆方向変換時に、それぞれ別の周波数のLO信号を用いてもよい。
また、本実施の形態では、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗が共通電圧供給源と接続したが、実施の形態1の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗にそれぞれ異なる電源スイッチおよび電圧供給源を用意し接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図15に示す。あるいは、実施の形態3の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗がそれぞれ異なる可変電圧供給源と接続してもかまわない。このときの双方向周波数変換器の回路図を、図19に示す。なお、ベースバイアスは、他のベースバイアス構成によって可変電圧供給源から印加されてもかまわない。
また、本実施の形態では、ダブルバランス双方向周波数変換器として説明したが、このダブルバランス双方向周波数変換器を2つ用いて直交変復調器として使用してもよい。
(実施の形態9)
本実施の形態では、実施の形態8で説明したダブルバランス双方向周波数変換器に、逆方向変換時に出力した位相を調整する機能を付加したダブルバランス双方向周波数変換ついて説明する。なお、以下の説明は実施の形態8と異なる点のみ記載する。
図9は、本発明の実施の形態9におけるダブルバランス双方向周波数変換器430の回路図である。本実施の形態の双方向周波数変換器は、電力分配器20と制御部22を有している点が、実施の形態8のものと異なる。
電力分配器20は、RF端子13、13aと接続しており、RF端子13、13aに入力あるいは出力したRF信号の電力の一部を分配する。
制御部22は、電力分配器20、可変エミッタ側抵抗18、および可変コレクタ側抵抗19と接続し、電力分配器20から分配された信号に応じた制御信号を、可変エミッタ側抵抗18、可変コレクタ側抵抗19に出力し、それらの抵抗値を変更する。
このように構成された双方向周波数変換器の動作について、以下に説明する。
初めに、順方向変換の動作について説明する。順方向変換時に、電源スイッチ23、24はオンしている。RF信号はRF端子13aから入力され、RF信号と180度位相差を持ったRFB信号がRF端子13bから入力される。LO端子6aには、LO信号が入
力され、LO端子6bには、LO信号と180度位相差を持ったLOB信号が入力される。
これにより、IF端子9aに出力される信号とIF端子9bに出力される信号は180度の位相差をもつバランス出力となる。このため、これらIF信号とIFB信号を差動合成することにより、より高い変換利得を得られる。
また、出力を合成している双方向周波数変換器411と双方向周波数変換器413にそれぞれ入力されているLO信号とLOB信号は180度位相差を持っているためIF端子9aでは打ち消しあい、LO信号およびLOB信号のIF端子9aへのもれを抑えることができる。同様に、IF端子9bにおけるLO信号およびLOB信号のもれを抑えることができる。
このとき、RF端子13aとRF端子13bに入力したRF信号とRFB信号の電力の一部を電力分配器20により分配し、制御部22に入力する。制御部22は、電力分配器20からの入力が低いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を小さくする制御信号を出力し、電力分配器20からの入力が高いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を大きくする制御信号を出力する。これにより、順方向変換時の変換利得を自動的に制御することができる。
次に、逆方向変換の動作について説明する。逆方向変換時に、電源スイッチ11はオフしている。IF端子9aにIF信号が入力し、IF端子9bにIFB信号が入力される。また、LO端子6aにLO信号が入力し、LO端子6bにLOB信号が入力される。これにより、RF端子13aにRF信号が出力され、RF端子13bにRF信号と180度位相差を持つRFB信号を出力され差動合成することにより、より変換損失を抑える。
また、順方向変換と同様に、RF端子13aとRF端子13bにおけるLO信号およびLOB信号のもれを抑えることができる。このとき、双方向周波数変換器411と双方向周波数変換器412から出力されたRF信号と双方向周波数変換器413と双方向周波数変換器414から出力されたRFB信号の電力の一部を電力分配器20により分配し、制御部22に入力する。
制御部22は、電力分配器20からの入力が低いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を大きくする制御信号を出力し、電力分配器20からの入力が高いときは、可変エミッタ側抵抗18の値を小さくする制御信号を出力する。これにより、逆方向変換時の変換損失を自動的に制御することができる。また、LO信号およびIF信号のもれが大きい時は、可変エミッタ側抵抗18と可変コレクタ側抵抗19に、LO信号およびIF信号のもれを少なくする制御信号を制御部22が出力し調整する。
以上のように、本実施の形態の双方向周波数変換器によれば、実施の形態8に比較して、電力分配器が入力信号レベル、あるいは出力信号レベルを検出して負荷インピーダンスのインピーダンス値を変更するので、変換利得を自動的に調整して出力を所定のレベルに保つことがさらに可能になる。
また、本実施の形態では、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗が共通電圧供給源と接続したが、実施の形態1の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗にそれぞれ異なる電源スイッチおよび電圧供給源を用意し接続してもかまわない。あるいは、実施の形態3の双方向周波数変換器と同様に、コレクタ側抵抗とベースバイアス抵抗がそれぞれ異なる可変電圧供給源と接続してもかまわない。なお、ベースバイアスは、他のベースバイアス構成によって可変電圧供給源から印加されてもかまわない。
また、本実施の形態では、ダブルバランス双方向周波数変換器として説明したが、このダブルバランス双方向周波数変換器を2つ用いて直交変復調器として使用してもよい。
(実施の形態10)
本実施の形態では、実施の形態1から9で説明した双方向周波数変換器を用いた無線機について説明する。
図10は、本発明の実施の形態10における無線機500のブロック図である。図10において、アンテナ30と双方向増幅器31が接続し、双方向増幅器31と、実施の形態1乃至9で説明した双方向周波数変換器のいずれかの双方向周波数変換器440が接続し、双方向周波数変換器440とLO信号発振器32およびIF端子33が接続している。アンテナ30、双方向増幅器31、双方向周波数変換器440は、送受信で共用している。
このように構成された無線機について、その動作を以下に説明する。
本実施の形態の無線機は、受信時に、アンテナ30で受信した受信RF信号を双方向増幅器31で増幅し、双方向周波数変換器440に出力する。双方向周波数変換器440は、LO信号発振器32から出力されるLO信号と受信RF信号を混合し、受信IF信号をIF端子33に出力する。また、送信時に、双方向周波数変換器440は、IF端子33から入力された送信IF信号とLO信号を混合し、送信RF信号を双方向増幅器31に出力する。そして、双方向増幅器31は送信RF信号を増幅し、アンテナ30に出力し空中へ放射する。
以上のように、本実施の形態の無線機によれば、1つの周波数変換器でIF信号からRF信号への変換とRF信号からIF信号への変換を信号経路切り換えスイッチなどの外部回路を用いずに実現できるので、無線部の簡素化、小型化、および低コスト化が可能となる。また、受信系の周波数変換については変換利得を持たせることが可能であることから、他の利得段の負担を軽減できる。それにより、増幅器の設置位置の制約が減少し、無線部全体のシステム設計の柔軟性を高め、構成設計を容易にすることができる。
なお、本実施の形態では、双方向周波数変換器の周波数変換をRF信号からIF信号へ、IF信号からRF信号への変換としたが、RF信号からベースバンド信号へ、ベースバンド信号からRF信号への変換でもよい。
(実施の形態11)
本実施の形態は、実施の形態10の無線機を構成する双方向増幅器を、2つの増幅器と一つの3端子スイッチとで構成した例を示している。
図11は、本発明の実施の形態11における無線機510のブロック図である。図11において、アンテナ30とスイッチ34の共通端子とが接続している。スイッチ34の接続端子の一方は増幅器35の入力端に接続し、他方は増幅器36の出力端に接続している。また、増幅器35の出力端と増幅器36の入力端が、双方向周波数変換器440と接続している。それ以外の構成については、実施の形態10と同一である。なお、増幅器35、36がそれぞれ本発明に係る第1の増幅器と第2の増幅器に相当する。
このように構成された無線機について、その動作を以下に説明する。
本実施の形態の無線機は、受信時に、スイッチ34がアンテナ30と増幅器35とを導
通状態にし、アンテナ30で受信した受信RF信号を増幅器35で増幅する。そして、双方向周波数変換器440に出力する。双方向周波数変換器440では、LO信号発振器32から出力されるLO信号と受信RF信号を混合し、受信IF信号をIF端子33に出力する。また、本実施の形態の無線機は、送信時に、スイッチ34がアンテナ30と増幅器36とを導通状態にする。そして、増幅器36は双方向周波数変換器440から出力されたRF信号を増幅し、アンテナ30に出力して空中へ放射する。
以上のように本実施の形態の無線機によれば、汎用的な電子部品と、本発明に係る1つの周波数変換器とで構成できるので、無線機の設計をさらに容易にすることができる。
また、本実施の形態では、双方向周波数変換器を1段目の周波数変換器として用いたが、2段目の周波数変換器として使用し、第1のIF信号から第2のIF信号へ、第2のIF信号から第1のIF信号へと変換してもよい。
また、本実施の形態では、スイッチ34を用いて送受信の経路を切り換えたが、デュプレクサを用いてもよい。
(実施の形態12)
本実施の形態は、実施の形態11の無線機のRF信号をさらに増幅して出力する構成を示している。
図12は、本発明の実施の形態12における無線機520のブロック図である。図12において、アンテナ30と2端子スイッチ37の接続端子とパワーアンプ38の出力端とが接続し、2端子スイッチ37の他方の接続端子とパワーアンプ38の入力端と双方向増幅器31とが接続している。それ以外の構成については、実施の形態10と同一である。
このように構成された無線機について、その動作を以下に説明する。
本実施の形態の無線機は、受信時に、2端子スイッチ37がオンしてアンテナ30と双方向増幅器31とを導通状態にし、アンテナ30で受信した受信RF信号を双方向増幅器31で増幅し、双方向周波数変換器440に出力する。また、送信時に、2端子スイッチ37がオフし、アンテナ30とパワーアンプ38とを導通状態にする。そして、パワーアンプ38は、双方向増幅器31で増幅された送信RF信号をさらに増幅し、アンテナ30に出力して空中へ放射する。
以上のように本実施の形態の無線機によれば、さらに、送信のみ高出力の無線機を実現することができる。
また、本実施の形態では、双方向周波数変換器を1段目の周波数変換器として用いたが、2段目の周波数変換器として使用し、第1のIF信号から第2のIF信号へ、第2のIF信号から第1のIF信号へと変換してもよい。
また、本実施の形態では、スイッチを用いて送受信の経路を切り換えたが、デュプレクサを用いてもよい。
本発明にかかる双方向周波数変換器は、無線通信装置の無線部回路に有用であり、信号の周波数を変換するのに適している。
(a)本発明の実施の形態1における双方向周波数変換器の順方向変換時の回路図(b)本発明の実施の形態1における双方向周波数変換器の逆方向変換時の等価回路図 (a)本発明の実施の形態2における双方向周波数変換器の順方向変換時の回路図(b)本発明の実施の形態2における双方向周波数変換器の逆方向変換時の等価回路図 (a)本発明の実施の形態1における双方向周波数変換器のLO信号レベルに対する変換利得の解析結果を示す特性図(b)本発明の実施の形態2における双方向周波数変換器のLO信号レベルに対する変換利得の解析結果を示す特性図 本発明の実施の形態4における双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態5における双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態6におけるシングルバランス双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態7におけるシングルバランス双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態8におけるダブルバランス双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態9におけるダブルバランス双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態10における無線機のブロック図 本発明の実施の形態11における無線機のブロック図 本発明の実施の形態12における無線機のブロック図 (a)本発明の実施の形態1における他の例の双方向周波数変換器の回路図(b)本発明の実施の形態2における他の例の双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態6における他の例のシングルバランス双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態8における他の例のダブルバランス双方向周波数変換器の回路図 (a)本発明の実施の形態3における双方向周波数変換器の順方向変換時の回路図(b)本発明の実施の形態3における双方向周波数変換器の逆方向変換時の等価回路図 本発明の実施の形態3における双方向周波数変換器のLO信号レベルに対する変換利得の解析結果を示す特性図 本発明の実施の形態6における他の例のシングルバランス双方向周波数変換器の回路図 本発明の実施の形態8における他の例のダブルバランス双方向周波数変換器の回路図 従来の双方向周波数変換器の回路図 従来の双方向周波数変換器を含む通信装置の構成図 従来の双方向周波数変換器の構成図
符号の説明
1 バイポーラトランジスタ
2 エミッタ端子
3 コレクタ端子
4 ベース端子
5,8,12 キャパシタ
6,6a,6b LO端子
7 エミッタ側抵抗
9,9a,9b,33 IF端子
10 コレクタ側抵抗
11 電源スイッチ
13,13a,13b RF端子
14,15 ベースバイアス抵抗
16,17 電圧供給源
18 可変エミッタ側抵抗
19 可変コレクタ側抵抗
20 電力分配器
21,22 制御部
30,701 アンテナ
31 双方向増幅器
32 LO信号発振器
34 3端子スイッチ
35,36 増幅器
37 2端子スイッチ
38 パワーアンプ
40,41 可変電圧供給源
100,200,250,300,301,401,402,403,404,411,412,413,414,440 双方向周波数変換器
400,410 シングルバランス双方向周波数変換器
420,430 ダブルバランス双方向周波数変換器
500,510,520 無線機
601,603,605,801,802,805,808,809 端子
602,604 トランス
606 ダイオードブリッジ
700 通信装置
702,704,707 スイッチ
703 受信信号増幅器
705,804 周波数変換器
706 増幅器
708 LO信号発振器
709 受信信号出力端子
710 送信信号入力端子
711 送信信号増幅器
803 加算器
806,807 バッファアンプ

Claims (20)

  1. バイポーラトランジスタと、
    前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子に接続する負荷インピーダンスと、
    前記バイポーラトランジスタのベース端子にバイアスを供給するバイアス部と、
    前記バイアス部への電源の供給を入り切りする第1のスイッチと、
    前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子に接続するエミッタインピーダンスと
    を具備し、
    前記第1のスイッチが導通しバイアスが供給された場合には、前記ベース端子に接続した第1の信号端子から入力した第1周波数の入力信号と、前記エミッタ端子に接続した第3の信号端子から入力した局部発振信号とが混合した第2周波数の出力信号が、前記コレクタ端子に接続した第2の信号端子から出力され、
    前記第1のスイッチが切断している場合には、前記第2の信号端子から入力した第2周波数の入力信号と、前記第3の信号端子から入力した局部発振信号とが混合した第1周波数の出力信号が、前記第1の信号端子から出力される双方向周波数変換器。
  2. 前記負荷インピーダンスへの電源の供給を入り切りする第2のスイッチをさらに有し、
    前記第2のスイッチは前記第1のスイッチと同期して入り切りされる請求項1に記載の双方向周波数変換器。
  3. 前記第1周波数が無線周波数である場合は、前記第2周波数が中間周波数であり、
    前記第1周波数が中間周波数である場合は、前記第2周波数が無線周波数であることを特徴とする請求項1または2に記載の双方向周波数変換器。
  4. 請求項3に記載の双方向周波数変換器を一対具備し、
    前記一対の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続して新たな第1の信号端子とし、前記一対の双方向周波数変換器の第3の信号端子に差動の局部発振信号を入力することによりシングルバランス構成としたことを特徴とする双方向周波数変換器。
  5. 請求項3に記載の双方向周波数変換器を4つ具備し、
    前記4つの双方向周波数変換器の中の第1の双方向周波数変換器と第2の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続し、第3の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続して一対の新たな第1の信号端子対を構成し、
    前記第1の双方向周波数変換器と前記第4の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続し、前記第2の双方向周波数変換器と前記第3の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続して一対の新たな第2の信号端子対を構成し、
    前記第1の双方向周波数変換器と前記第3の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続し、前記第2の双方向周波数変換器と前記第4の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続して一対の新たな第3の信号端子対を構成し、
    前記第3の信号端子対に差動の局部発振信号を入力することによりダブルバランス構成としたことを特徴とする双方向周波数変換器。
  6. バイポーラトランジスタと、
    前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子と接続する負荷インピーダンスと、
    前記負荷インピーダンスを介して前記バイポーラトランジスタのコレクタ端子へ電源を供給する第1の可変電圧源と、
    前記バイポーラトランジスタのベース端子と接続してバイアスを供給するバイアス部と、前記バイアス部へ電源を供給する第2の可変電圧源と、
    前記バイポーラトランジスタのエミッタ端子に接続されたエミッタインピーダンスと
    を具備し、
    前記エミッタ端子に接続された第3の信号端子に局部発振信号が入力され、前記第1の可変電圧源が第1の電圧を前記コレクタ端子に供給し前記第2の可変電圧源が第2の電圧を前記ベース端子に供給した場合には、前記ベース端子に接続した第1の信号端子から入力した第1周波数の入力信号と前記局部発振信号と混合して得た第2周波数の出力信号を、前記コレクタ端子に接続した第2の信号端子より出力し、
    前記第3の信号端子に局部発振信号が入力され、前記第1の可変電圧源が第3の電圧を前記コレクタ端子に供給し前記第2の可変電圧源が第4の電圧を前記ベース端子に供給した場合には、前記第2の信号端子から入力した第2周波数の入力信号と前記局部発振信号と混合して得た第1周波数の出力信号を前記第1の信号端子より出力することを特徴とする双方向周波数変換器。
  7. 前記第3の電圧と前記第4の電圧は、前記バイポーラトランジスタがターンオンしない電圧であることを特徴とする請求項6に記載の双方向周波数変換器。
  8. 前記第1周波数が無線周波数である場合は、前記第2周波数が中間周波数であり、
    前記第1周波数が中間周波数である場合は、前記第2周波数が無線周波数であることを特徴とする請求項7に記載の双方向周波数変換器。
  9. 請求項8に記載の双方向周波数変換器を一対具備し、
    前記一対の双方向周波数変換器の前記第1の可変電圧源同士を共用し新たな第1の可変電圧源とし、前記第2の可変電圧源同士を共用し新たな第2の可変電圧源とし、前記一対の双方向周波数変換器の第1の信号端子を接続して新たな第1の信号端子とし、前記一対の双方向周波数変換器の第3の信号端子に差動の局部発信信号を入力することによりシングルバランス構成としたことを特徴とする双方向周波数変換器。
  10. 請求項8に記載の双方向周波数変換器を4つ具備し、
    前記4つの双方向周波数変換器はそれぞれの前記第1の可変電圧源を共用し新たな第1の可変電圧源とし、それぞれ前記第2の可変電圧源同士を共用し新たな第2の可変電圧源とし、前記4つの双方向周波数変換器の第1の双方向周波数変換器と第2の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続し、第3の双方向周波数変換器と第4の双方向周波数変換器の第1の信号端子同士を接続して一対の新たな第1の信号端子対を構成し、前記第1の双方向周波数変換器と前記第4の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続し、前記第2の双方向周波数変換器と前記第3の双方向周波数変換器の第2の信号端子同士を接続して一対の新たな第2の信号端子対を構成し、前記第1の双方向周波数変換器と前記第3の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続し、前記第2の双方向周波数変換器と前記第4の双方向周波数変換器の第3の信号端子同士を接続して一対の新たな第3の信号端子対を構成し、前記第3の信号端子対に差動の局部発振信号を入力とすることによりダブルバランス構成としたことを特徴とする双方向周波数変換器。
  11. 前記負荷インピーダンスが負荷抵抗または負荷インダクタであることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の双方向周波数変換器。
  12. 前記負荷インピーダンスが可変負荷インピーダンスであって、
    前記可変負荷インピーダンスのインピーダンス値を変更することにより前記第1の信号端子から得られる出力信号の位相を制御し、前記第2の信号端子から得られる出力信号の利得を制御することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の双方向周波数変換器。
  13. 前記エミッタインピーダンスがエミッタ抵抗またはエミッタインダクタであることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の双方向周波数変換器。
  14. 前記エミッタインピーダンスが可変エミッタインピーダンスであって、
    前記可変エミッタインピーダンスのインピーダンス値を変更することにより、前記第1の信号端子から得られる出力信号の位相を制御し、前記第2の信号端子から得られる出力信号の利得を制御することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の双方向周波数変換器。
  15. 前記一対の双方向周波数変換器のエミッタインピーダンスが可変エミッタインピーダンスであり、負荷インピーダンスが可変負荷インピーダンスであって、
    さらに、前記新たな第1の信号端子に入出力される信号の電力を分配する電力分配器と、前記電力分配器で分配された信号に応じた制御信号を出力する制御部と
    を備え、
    前記制御信号により前記可変エミッタインピーダンスと可変負荷インピーダンスのインピーダンス値を変えて出力信号の位相を制御することを特徴とする請求項4または請求項9に記載の双方向周波数変換器。
  16. 前記4つの双方向周波数変換器のエミッタインピーダンスが可変エミッタインピーダンスであり、負荷インピーダンスが可変負荷インピーダンスであって、
    さらに、前記新たな第1の信号端子に入出力される信号の電力を分配する電力分配器と、前記電力分配器で分配された信号に応じた制御信号を出力する制御部と
    を備え、
    前記制御信号により前記可変エミッタインピーダンスと可変負荷インピーダンスのインピーダンス値を変えて出力信号の位相を制御することを特徴とする請求項5または請求項10に記載の双方向周波数変換器。
  17. 前記バイポーラトランジスタの代わりにFETを用い、前記ベース端子を前記FETのゲート端子とし、前記エミッタ端子を前記FETのソース端子とし、前記コレクタ端子を前記FETのドレイン端子としたことを特徴とする請求項1から請求項16のいずれかに記載の双方向周波数変換器。
  18. アンテナと、
    前記アンテナに接続された双方向増幅器と、
    前記双方向増幅器を介して前記アンテナに接続された請求項1から請求項17のいずれかに記載の双方向周波数変換器と、
    前記双方向周波数変換器に局部発振信号を入力するように接続された局部発振器と
    を備えた無線機。
  19. 前記双方向増幅器は、3端子スイッチと、
    前記3端子スイッチの一方の接続端子に入力端が接続された第1の増幅器と、
    前記3端子スイッチの他方の接続端子に出力端が接続された第2の増幅器と、
    から構成され、
    前記3端子スイッチの共通端子に前記アンテナが接続し、前記第1の増幅器の出力端と前記第2の増幅器の入力端とが前記周波数変換器に接続することを特徴とする請求項18に記載の無線機。
  20. 前記アンテナと前記双方向増幅器との間にさらに、パワーアンプと2端子スイッチとをさらに有し、
    前記パワーアンプの出力端と前記2端子スイッチの一方の端子が前記アンテナに接続され、
    前記パワーアンプの入力端と前記2端子スイッチの他方の端子とが前記双方向増幅器に接
    続することを特徴とする請求項18に記載の無線機。
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