JP2006133006A - 車載用コンテンツ再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の乗員構成に合わせたコンテンツの再生をユーザに提案する「車載用コンテンツ再生装置」を提供する。
【解決手段】制御部10は、例えば乗員構成検出部15で検出した車両の乗員構成に基づいて同乗者の有無を判定し、同乗者がいると判定したときにはHDD11に記憶された音楽コンテンツ及び映像コンテンツの両方の情報をコンテンツリストにして表示装置16に表示し、同乗者がいないと判定したときには音楽コンテンツの情報のみを表示装置16に表示する。また、制御部10は、目的地までの走行予想時間を演算し、再生時間が走行予想時間よりも短いコンテンツの情報をコンテンツリストにして表示装置16に表示する。
【選択図】図1
【解決手段】制御部10は、例えば乗員構成検出部15で検出した車両の乗員構成に基づいて同乗者の有無を判定し、同乗者がいると判定したときにはHDD11に記憶された音楽コンテンツ及び映像コンテンツの両方の情報をコンテンツリストにして表示装置16に表示し、同乗者がいないと判定したときには音楽コンテンツの情報のみを表示装置16に表示する。また、制御部10は、目的地までの走行予想時間を演算し、再生時間が走行予想時間よりも短いコンテンツの情報をコンテンツリストにして表示装置16に表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハードディスクドライブやブリッジメディア等の記憶装置に記憶された音楽コンテンツや映像コンテンツを再生する車載用コンテンツ再生装置に関する。
近年、ハードディスクドライブ(以下、HDDという)に記憶された音楽コンテンツや、IC(Integrated Circuit)記憶メディア等のブリッジメディアに記憶された音楽コンテンツを再生する車載用オーディオ装置が普及している。また、音楽コンテンツ再生機能を備えた車載用ナビゲーション装置も開発されており、地図データを記録したHDDの空き領域に音楽コンテンツを記憶してそれらの音楽コンテンツを再生可能とした車載用ナビゲーション装置や、ブリッジメディアに記録された音楽コンテンツを再生可能とした車載用ナビゲーション装置が実用化されている。
HDDやブリッジメディア等の記憶装置は記憶容量が大きいので、音楽コンテンツだけでなく、映像コンテンツを記憶することもできる。このため、今後は、これらの記憶装置に記憶された音楽コンテンツ及び映像コンテンツを再生可能な車載用AV(オーディオ・ビジュアル)装置や車載用ナビゲーション装置(以下、これらを「車載用コンテンツ再生装置」という)が普及することが予想されている。なお、車両走行中は運転者が映画等の映像コンテンツを見ることはできない。従って、車両走行中に映像コンテンツを見ることができるのは運転していない者、すなわち同乗者に限られる。
通常、音楽コンテンツの再生時間は短いので、車載用コンテンツ再生装置で音楽コンテンツを再生している途中に車両が目的地に到着しても、ユーザは少し待てばその音楽コンテンツを最後まで聴き終えることができる。しかし、一般的に映像コンテンツの再生時間は音楽コンテンツに比べて長いので、映像コンテンツの再生が終了する前に車両が目的地に到着すると、ユーザは途中で再生を停止することが多く、中途半端な視聴となってしまう。
このような問題を解消するために、特開2002−365061号公報には、車載用ナビゲーション装置から目的地に到着するまでの予測時間(走行予想時間)を取得し、HDDに記録されている音楽コンテンツ及び映像コンテンツのうちから、走行予想時間内に再生が終了するように1又は複数のコンテンツを自動的に選択して再生する移動体電子システムが記載されている。
特開2002−365061号公報
しかしながら、特開2002−365061号公報に記載された移動体電子システムでは、再生時間だけでコンテンツを選択しているので、運転者しか乗車していないときでも映像コンテンツを選択してしまうことがある。しかし、前述したように、車両走行中は運転者は映像コンテンツを見ることはできないので、映像コンテンツを再生しても無駄である。
以上から、本発明の目的は、車両の乗員構成に合わせたコンテンツの再生をユーザに提案する車載用コンテンツ再生装置を提供することである。
上記した課題は、表示手段と、音楽コンテンツ及び映像コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、車両に乗車している乗員の構成を検出する乗員構成検出手段と、前記コンテンツ記憶手段に記憶された音楽コンテンツ及び映像コンテンツの再生を行う制御手段とを有し、前記制御手段は、前記乗員構成検出手段の出力に基づいて運転者以外の乗員の有無を判定し、運転者以外の乗員がいると判定したときには前記コンテンツ記憶手段に記憶されている音楽コンテンツ及び映像コンテンツを選択対象として、それらのコンテンツの情報を前記表示手段に表示し、運転者以外の乗員がいないと判定したときには前記コンテンツ記憶手段に記憶されている音楽コンテンツを選択対象として、それらのコンテンツの情報を前記表示手段に表示することを特徴とする車載用コンテンツ再生装置により解決する。
本発明においては、車両に乗車している乗員の構成を検出する乗員構成検出手段を備えており、制御手段は乗員構成検出手段の出力に基づいて運転者以外の乗員(同乗者)の有無を判定する。そして、運転者以外の乗員がいると判定したときにはコンテンツ記憶手段に記憶されている音楽コンテンツ及び映像コンテンツを選択対象とし、それらのコンテンツの情報を表示手段に表示する。例えば、ユーザが表示手段に表示された情報から再生を希望するコンテンツを選択すると、制御手段は選択されたコンテンツの再生を開始する。従って、車両に運転者以外の乗員がいる場合は、音楽コンテンツ及び映像コンテンツの両方の再生が可能である。
一方、車両に運転者以外の乗員がいない場合は、音楽コンテンツのみが選択対象となり、音楽コンテンツの情報のみが表示手段に表示される。従って、映像コンテンツの再生ができなくなり、運転者しかいないのに映像コンテンツを再生するという無駄な動作がなくなる。
但し、映像コンテンツのうちには音楽ビデオのように音(オーディオ信号)のみで楽しむことができるものもあるので、車両に運転者しかいない場合であってもこの種の映像コンテンツの再生をできるようにすることが好ましい。例えば、特定種類の映像コンテンツを例外として設定可能な設定記憶手段を設けておき、運転者以外の乗員がいない場合であっても設定記憶手段に例外の設定がされているときには、前記特定の種類の映像コンテンツを選択対象とすればよい。
また、車両が目的地に到着する前にコンテンツの再生が完了することが好ましい。これは、例えば走行予想時間取得手段により車両が目的地に到着するまでの走行予想時間を取得し、選択対象のコンテンツのうち前記走行予想時間よりも再生時間が短いコンテンツの情報のみを表示手段に表示することにより実現される。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の車載用コンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。本実施形態は、本発明を音楽コンテンツ及び映像コンテンツの再生機能を備えた車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明する。
本実施形態の車載用コンテンツ再生装置は、図1に示すように制御部10、HDD11、操作部12、GPS受信機13、自立航法センサ14、乗員構成検出部15、表示装置16、D/A(デジタル/アナログ)変換器17、スピーカー18、設定記憶部19及び誘導経路記憶部20により構成されている。
HDD11には、図2の模式図に示すように、道路や施設等の位置、形状及び名称等の情報を電子化した電子地図データを記憶した地図データ記憶領域と、音楽コンテンツを記憶する音楽コンテンツ記憶領域と、映像コンテンツを記憶する映像コンテンツ記憶領域とが設けられている。
音楽コンテンツは、例えばMP3(MPEG1 Audio Layer3)等のオーディオ信号圧縮技術を用いて圧縮された音楽データとして記憶される。各音楽コンテンツには、図3に示すように、楽曲名、アルバム名、再生時間(時:分:秒)、アーティスト名及び音楽ジャンル(例えばROCK、J−POP等)などのデータが付加情報としてそれぞれ付加されている。また、映像コンテンツは、例えばMPEG2等の映像信号圧縮技術を用いて圧縮された映像データ(音声データを含む)として記憶される。各映像コンテンツには、図3に示すように、タイトル名、再生時間(時:分:秒)、監督名・俳優名・アーティスト名及び映像ジャンル(例えば洋画、音楽ビデオ、テレビ番組等)などのデータが付加情報として付加されている。なお、音楽コンテンツ及び映像コンテンツのいずれにおいても再生時間以外の付加情報は必須ではなく、必要に応じて付加すればよい。
制御部10はマイクロコンピュータにより構成されており、プログラムに従って後述するようにナビゲーション装置及びAV再生装置として必要な処理を実行する。
操作部12には当該車載用コンテンツ再生装置を操作するための種々の操作ボタン等が設けられている。本実施形態においては、操作部12に、図4に示すように表示装置16の前面に配置されたタッチパネル12aが含まれている。このタッチパネル12aにユーザの指が触れると、タッチパネル12aから制御部10に指の接触位置に応じた信号が出力される。
GPS受信機13は、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信して現在位置の緯度・経度を検出し、その結果を制御部10に出力する。自立航法センサ14は、車両の回転角を検出するジャイロ14aと、一定の走行距離毎にパルス信号を発生する走行距離センサ14bとにより構成されている。制御部10は、GPS受信機13及び自立航法センサ14から出力される信号に基づいて車両の現在位置を検出する。なお、車両の現在位置の検出には、地図データを使用して検出位置を補正をするマップマッチングと呼ばれる技術も使用される。
乗員構成検出部15は、車両の各座席(シート)にそれぞれ設けられたシートセンサにより構成されている。乗員が座席に座ると、その座席のシートセンサから制御部10に乗員検出信号が出力される。この信号により、制御部10はどの座席に乗員がいるのかを判断することができる。なお、シートセンサの替わりに、シートベルトの使用状態を検出するセンサや、車室内を撮影するカメラの映像を画像処理して乗員構成を検出する装置を乗員構成検出部としてもよい。
表示装置16は例えば液晶パネルにより構成され、制御部10から出力される映像信号に応じた映像を表示する。D/A変換器17は、制御部10から出力されたデジタルのオーディオ信号をアナログのオーディオ信号に変換し、アンプ(図示せず)を介してスピーカー18に供給する。
設定記憶部19には、図5に示すように、「走行予想時間」を使用するか否か(オン/オフ)の設定と、「映像コンテンツの例外」を使用するか否か(オン/オフ)の設定とが記憶される。後述するように、「走行予想時間」の設定がオンのときは、制御部10は走行予想時間以内に再生が完了するコンテンツを抽出してその情報を表示装置16に表示し、オフのときは走行予想時間に関係なくHDD11に記録されているコンテンツの情報を表示装置に表示する。また、「映像コンテンツの例外」は、運転者以外の乗員がいないときに、例えば音楽ビデオのように映像がなくても音楽(オーディオ)だけで楽しむことができる映像コンテンツを再生できるようにするための設定である。この設定をオンにすると、制御部10は映像コンテンツのうちの特定のジャンルのものについて、再生に使用するコーディックが異なること以外は音楽コンテンツと同様に取り扱う。本実施形態では、例外処理を行う特定のジャンルの映像コンテンツとして「音楽ビデオ」が設定されているものとする。
誘導経路記憶部20には、出発地から目的地までの誘導経路が記憶される。ナビゲーション装置で使用される電子地図データでは、道路は緯度・経度で表現された頂点(ノード)の集合として表現される。誘導経路記憶部20には、出発地から目的地までのノード列が記憶される。制御部10は、この誘導経路記憶部20に記憶されたデータを用いて、車両の現在位置から目的地までの走行予想時間を演算する。
このように構成された本実施形態の車載用コンテンツ再生装置において、ナビゲーション装置としての動作の概要を以下に説明する。
まず、制御部10は、GPS受信機13から出力される信号と、自立航法センサ14から出力される信号とに基づいて、車両の現在位置及び車両の向きを検出する。そして、制御部10は、HDD11から車両の現在位置の周囲の地図データを読み出し、この地図データを使用して地図画像を生成して表示装置16に表示するとともに、地図画像上に車両の現在位置を示す車両位置マークを表示する。その後、制御部10は、車両の移動に伴って地図画像上の車両位置マークを移動したり、地図画像をスクロールする。
ユーザが操作部12を操作して目的地を設定すると、制御部10は車両の現在位置を出発地とし、HDD11に記憶されている地図データを用いて出発地から目的地までの誘導経路を探索し、探索により得られた誘導経路を誘導経路記憶部20に記憶する。そして、制御部10は、車両の走行に伴って適宜案内情報を出力し、車両を目的地まで誘導経路に沿って走行するように案内する。
次に、本実施形態の車載用コンテンツ再生装置において、AV再生装置としての動作を説明する。図6は、本実施形態の車載用コンテンツ再生装置でHDD11に記憶されているコンテンツを再生するときの動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、ユーザが操作部12を操作してコンテンツの再生を指示すると、ステップS12に移行する。そして、制御部10は、乗員構成検出部15の出力に基づいて、車両に運転者以外の乗員(同乗者)がいるか否かを判定する。このステップS12において、車両に同乗者がいると判定したとき(YESのとき)にはステップS13に移行し、同乗者がいないと判定したとき(NOのとき)にはステップS16に移行する。ここでは、同乗者がいると判定し、ステップS13に移行したものとする。
ステップS13において、制御部10はHDD11に記憶されている全てのコンテンツを選択対象とする。その後、ステップS14に移行し、制御部10は設定記憶部19を調べて、「走行予想時間」の設定がオンであるか否かを判定する。「走行予想時間」の設定がオンのとき(YESのとき)にはステップS19に移行し、オフのとき(NOのとき)にはステップS15に移行する。ここでは、「走行予想時間」の設定がオフであるものとする。この場合、ステップS14からステップS15に移行し、ステップS13で選択対象としたコンテンツの全てを選択候補とし、それらの選択候補のコンテンツの付加情報を読み出してコンテンツリストを作成し、表示装置16に表示する。
図7(a)は、このときに表示装置16に表示されるコンテンツリストの例を示す図である。同乗者があり、「走行予想時間」の設定がオフのときには、この図7(a)に示すように、HDD11に記憶されている全ての音楽コンテンツ及び映像コンテンツの情報が例えば再生時間の長いものから順に表示される。なお、本実施形態では、一画面に4つ分のコンテンツの情報しか表示できないが、スクロールボタン21,22を押すとコンテンツリストが上下にスクロールするようになっている。このコンテンツリストで所望のコンテンツを選択すると、コンテンツの再生が開始される。
ステップS14で「走行予想時間」の設定がオンであると判定したとき(YESのとき)には、ステップS19に移行して、走行予想時間の演算が可能か否かを判定する。走行予想時間の演算が可能でない場合(NOの場合)、すなわち目的地が設定されてなく誘導経路記憶部20に誘導経路が記憶されていない場合は、ステップS19からステップS15に移行する。そして、ステップS15において、ステップS13で選択対象とした音楽コンテンツ及び映像コンテンツの全てを選択候補とし、それらの選択候補のコンテンツの付加情報を読み出してコンテンツリストを作成し、表示装置16に表示する。この場合も、図7(a)に示すように、表示装置16にはHDD11に記憶されている全ての音楽コンテンツ及び映像コンテンツが例えば再生時間の長いものから順に表示される。このコンテンツリストで所望のコンテンツを選択すると、コンテンツの再生が開始される。
ステップS19において、走行予想時間が演算可能である場合(YESの場合)、すなわち誘導経路記憶部20に誘導経路が記憶されている場合は、ステップS20に移行する。そして、ステップS20において、制御部10は、車両の現在位置から目的地までの走行予想時間を演算する。
次に、ステップS21に移行し、制御部10はステップS13で選択対象としたコンテンツ(HDD11内に記憶されている全ての音楽コンテンツ及び映像コンテンツ)のうち、走行予想時間よりも再生時間が短いものを抽出して選択候補とする。ここでは、走行予想時間が11分であるものとする。この場合、再生時間が11分以内の音楽コンテンツ及び映像コンテンツが選択候補として抽出される。
次に、ステップS22に移行し、制御部10は選択候補のコンテンツの付加情報を読み出してコンテンツリストを作成し、表示装置16に表示する。図7(b)は、このときに表示装置16に表示されるコンテンツリストの例を示す図である。同乗者があり、「走行予想時間」の設定がオンのとき(但し、誘導経路が設定されているとき)は、この図7(b)に示すように、HDD11に記憶されている音楽コンテンツ及び映像コンテンツのうちから再生時間が走行予想時間よりも短いコンテンツの情報がリスト表示される。図7(b)では、選択候補のコンテンツが再生時間の長いものから順に表示されている。このコンテンツリストで所望のコンテンツを選択すると、コンテンツの再生が開始される。なお、コンテンツリストには、走行予想時間とコンテンツ再生時間との差を表示してもよい。
次に、運転者以外の乗員、すなわち同乗者がいない場合について説明する。
制御部10は、ステップS12において、車両に同乗者がいないと判定したとき(NOのとき)にはステップS16に移行する。そして、ステップS16において、制御部10は設定記憶部19を調べて、「映像コンテンツの例外」の設定がオンであるか否かを判定する。「映像コンテンツの例外」の設定がオンのとき(YESのとき)にはステップS17に移行し、オフのとき(NOのとき)にはステップS18に移行する。
ステップS17に移行した場合、制御部10はHDD11に記憶されているコンテンツのうち、全ての音楽コンテンツと、特定ジャンル(本実施形態では音楽ビデオ)の映像コンテンツとを選択対象とする。その後、ステップS14に移行する。
一方、ステップS16からステップS18に移行した場合、制御部10はHDD11に記憶されているコンテンツのうち、音楽コンテンツのみを選択対象とする。その後、ステップS14に移行する。
ステップS14では、制御部10は設定記憶部19を調べて「走行予想時間」の設定がオンであるか否かを判定する。「走行予想時間」の設定がオンのとき(YESのとき)にはステップS19に移行し、オフのとき(NOのとき)にはステップS15に移行する。
ステップS15に移行した場合は、ステップS17又はステップS18で選択対象としたコンテンツの全てを選択候補とし、それらの選択候補のコンテンツの付加情報を読み出してコンテンツリストを作成し、表示装置16に表示する。
図8(a)は、運転者以外の乗員(同乗者)がいない場合であって、「映像コンテンツの例外」の設定がオン、「走行予想時間」の設定がオフのときに表示装置16に表示されるコンテンツリストの例を示す図である。この場合、HDD11に記憶されているコンテンツのうち、全ての音楽コンテンツと、特定ジャンル(音楽ビデオ)の映像コンテンツの情報が例えば再生時間の長いものから順に表示される。このコンテンツリストで所望のコンテンツを選択すると、コンテンツの再生が開始される。
図8(b)は、運転者以外の乗員(同乗者)がいない場合であって、「映像コンテンツの例外」の設定がオフ、「走行予想時間」の設定がオフのときに表示装置に表示されるコンテンツリストの例を示す図である。この場合、HDD11に記憶されているコンテンツのうち、全ての音楽コンテンツの情報が例えば再生時間の長いものから順に表示される。このコンテンツリストで所望のコンテンツを選択すると、コンテンツの再生が開始される。
一方、ステップS14からステップS19に移行した場合は、走行予想時間の演算が可能であるか否かを判定する。走行予想時間の演算が可能でない場合(NOの場合)、すなわち目的地が設定されてなく、誘導経路記憶部20に誘導経路が記憶されていない場合は、ステップS19からステップS15に移行する。そして、ステップS15において、ステップS17又はステップS18で選択対象とした音楽コンテンツ、又は音楽コンテンツと特定ジャンルの映像コンテンツとを選択候補する。そして、それらの選択候補のコンテンツの付加情報を読み出してコンテンツリストを作成し、表示装置16に表示する。この場合も、「映像コンテンツの例外」の設定がオンかオフかに応じて、図8(a)又は図8(b)に示すようなコンテンツリストが表示される。
ステップS19において、走行予想時間の演算が可能である場合(YESの場合)、すなわち誘導経路記憶部20に誘導経路が記憶されている場合はステップS20に移行する。そして、ステップS20において、制御部10は車両の現在位置から目的地までの走行予想時間を演算する。
次に、ステップS21に移行し、制御部10はステップS17又はステップS18で選択対象としたコンテンツのうち、再生時間が走行予想時間よりも短いものを抽出して選択候補とする。次いで、ステップS22に移行し、制御部10は選択候補のコンテンツの付加情報を読み出してコンテンツリストを作成し、表示装置16に表示する。
図9(a)は、運転者以外の乗員(同乗者)がいない場合であって、「映像コンテンツの例外」の設定がオン、「走行予想時間」の設定がオンのときに表示装置16に表示されるコンテンツリストの例を示す図である。この場合、HDD11に記憶されているコンテンツのうち、再生時間が走行時間よりも短い音楽コンテンツと特定ジャンル(本実施形態では音楽ビデオ)の映像コンテンツの情報が、例えば再生時間の長いものから順に表示装置16に表示される。このコンテンツリストで所望のコンテンツを選択すると、コンテンツの再生が開始される。
図9(b)は、運転者以外の乗員(同乗者)がいない場合であって、「映像コンテンツの例外」の設定がオフ、「走行予想時間」の設定がオンのときに表示装置16に表示されるコンテンツリストの例を示す図である。この場合、HDD11に記憶されているコンテンツのうち、再生時間が走行予想時間よりも短い音楽コンテンツの情報が、例えば再生時間の長いものから順に表示される。このコンテンツリストで所望のコンテンツを選択すると、コンテンツの再生が開始される。
本実施形態においては、上述したように、同乗者がいるときにはHDD11に記憶されている音楽コンテンツ及び映像コンテンツの両方を選択候補として表示装置16に表示し、同乗者がいないときであって「映像コンテンツの例外」の設定がオフのときには音楽コンテンツのみを選択候補として表示装置16に表示する。これにより、同乗者がいないのに映像コンテンツを再生するという無駄な動作が回避される。また、「走行予想時間」の設定をオンにしておくと、再生時間が走行予想時間よりも短いコンテンツの情報のみが表示装置16に表示されるので、目的地に到着してもコンテンツの再生が終了しないために中途半端な視聴となってしまうということが回避される。
更に、本実施形態においては、同乗者がいない場合であっても、「映像コンテンツの例外」の設定をオンにしておくことにより、音楽ビデオ等のように音楽(オーディオ信号)のみで楽しむことができる映像コンテンツの再生が可能になるので、コンテンツ再生の自由度が高い。
なお、上記の実施形態では、「走行予想時間」の設定をオンにしたときには再生時間が走行予想時間よりも短いコンテンツの情報を示すコンテンツリストを表示装置16に表示する場合について説明したが、コンテンツリストからユーザが複数のコンテンツを選択できるようにしてもよい。複数のコンテンツを選択した場合は、それらのコンテンツの再生時間の合計を自動的に演算して走行予想時間との差を表示装置16に表示し、コンテンツの合計の再生時間が走行予想時間を超えたときには例えば表示装置16に警告を表示する。また、「走行予想時間」の設定をオンにしたときに、コンテンツリストの終わりのほうに再生時間が走行予想時間よりも長いコンテンツの情報を追加して、コンテンツリストをスクロールすることによりこれらのコンテンツを選択できるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では選択候補のコンテンツを再生時間の長いものから順に表示装置16に表示するものとしたが、過去の再生履歴を自動的に記録するようにしておき、再生頻度の高いコンテンツ、再生頻度の高いアーティストのコンテンツ又は再生頻度が高いジャンルのコンテンツから順に表示するようにしてもよい。更に、車両キーに内蔵されたICタグや指紋認識装置、又は車室内を撮影するカメラと画像認識技術とを使用して乗員を特定し、その乗員の好みのコンテンツをコンテンツリストに優先的に表示するようにしてもよい。
更に、上記実施形態では本発明をコンテンツ再生機能を備えた車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明を車載用AV再生装置に適用することもできる。この場合、車載用AV装置は、車載用ナビゲーション装置等から走行予想時間を取得できるものであることが好ましい。
更にまた、上記実施形態では音楽コンテンツ及び映像コンテンツを記憶する記憶装置が内蔵HDDの場合について説明したが、音楽コンテンツ及び映像コンテンツが着脱自在のHDDやブリッジメディアに記憶されていてもよいことは勿論である。
10…制御部、
11…HDD、
12…操作部、
12a…タッチパネル、
13…GPS受信機、
14…自立航法センサ、
15…乗員構成検出部、
16…表示装置、
17…D/A変換器、
18…スピーカー、
19…設定記憶部、
20…誘導経路記憶部。
11…HDD、
12…操作部、
12a…タッチパネル、
13…GPS受信機、
14…自立航法センサ、
15…乗員構成検出部、
16…表示装置、
17…D/A変換器、
18…スピーカー、
19…設定記憶部、
20…誘導経路記憶部。
Claims (4)
- 表示手段と、
音楽コンテンツ及び映像コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段と、
車両に乗車している乗員の構成を検出する乗員構成検出手段と、
前記コンテンツ記憶手段に記憶された音楽コンテンツ及び映像コンテンツの再生を行う制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記乗員構成検出手段の出力に基づいて運転者以外の乗員の有無を判定し、運転者以外の乗員がいると判定したときには前記コンテンツ記憶手段に記憶されている音楽コンテンツ及び映像コンテンツを選択対象として、それらのコンテンツの情報を前記表示手段に表示し、運転者以外の乗員がいないと判定したときには前記コンテンツ記憶手段に記憶されている音楽コンテンツを選択対象として、それらのコンテンツの情報を前記表示手段に表示することを特徴とする車載用コンテンツ再生装置。 - 更に、車両が目的地に到着するまでの走行予想時間を取得する走行予想時間取得手段を有し、
前記制御手段は、前記選択対象のコンテンツのうち前記走行予想時間よりも再生時間が短いコンテンツの情報のみを前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載の車載用コンテンツ再生装置。 - 更に、前記コンテンツ記憶手段に記憶されている映像コンテンツのうちの特定の種類の映像コンテンツを例外として設定可能な設定記憶手段を有し、
前記制御手段は、運転者以外の乗員がいない場合であっても前記設定記憶手段に例外の設定がされているときには前記特定の種類の映像コンテンツを前記選択対象とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車載用コンテンツ再生装置。 - 前記コンテンツ記憶手段が、着脱自在の記憶装置からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車載用コンテンツ再生装置。
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