JP2006089020A - 車両用受信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車両に搭載された通信モジュールの制御部は、イグニッションスイッチのACCがオフされたときは、無線部の電源のオン状態を一定期間A(1週間)延長する。盗難監視ECUが車両に対する不正を検出したときは、盗難通知をセンタを通じてユーザに通知する(図4中(b),(d))。制御部は、無線部の電源のオン状態を一定期間B(2日)延長し、一定期間Bが終了するときは待受け停止を通知する。この場合、一定期間B(2日)が一定期間A(1週間)よりも短く設定されているのは、盗難された車両は短期間で海外に不正に輸送される場合が多く、対応するにしても有効となる期間が極めて短いという事情に対処するためである。
【選択図】 図4
Description
また、携帯電話網、PHS網などの移動通信網を利用して遠隔操作を実施する場合、ユーザが遠距離に居ても遠隔操作が可能となるものの、通信モジュールの消費電流がキーレスエントリ、スマートエントリ、リモコンエンジンスタータ等に比較して格段に大きく、車両のバッテリ上がりが発生する恐れがある。
運転者が降車すると、降車推測手段は、運転者が降車したと推測する。すると、制御手段は、遠隔操作を許可するために第1の所定期間経過するまで無線手段の待受け状態を延長するので、その間に操作対象装置を遠隔地から制御することができる。
そして、第2の所定期間が終了したときは、無線手段は省電力状態に移行するので、消費電力を抑制してバッテリの消耗を抑制することができる。
請求項7の発明によれば、車両の電源がオフし且つ車両は施錠されている場合は、降車推測手段は、運転者が降車したことを確実に推測することができる。
請求項9の発明によれば、例えば車検時のように制御手段が不用意に動作してしまうことにより生じる不具合を未然に防止することができる。
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図9を参照して説明する。
図1は、システム全体の構成を概略的に示すブロック図である。この図1において、本システムは、車両に搭載された所定の操作対象を遠隔操作可能とするもので、そのための手段として、車両には通信モジュール(車両用遠隔制御装置に相当)1が搭載されている。この通信モジュール1は、携帯電話機或いはPHSの機能を有しており、センタ2を通じてユーザ(管理者)の携帯電話機(或いはPC(Personal Computer))3からの操作要求信号を携帯電話回線網(移動通信網に相当)を通じて受信し、その操作要求信号により車両に搭載された所定の操作対象ECU(Electronic Control Unit、操作対象装置に相当)4を制御可能となっている。これにより、ユーザは、車両の所定の操作対象を遠隔操作可能となっている。
センタ2は、基地局11を通じて通信モジュール1とユーザの携帯電話機(或いはPC)3との間の通信を管理するもので、ユーザの携帯電話機(或いはPC)3からアクセス可能なWEBサイトを開設している。
本システムを利用したい人は、センタ2に会員登録を申し込む。センタ2では、ユーザが会員登録の申し込みを行った場合は、会員管理用のWEBサイトにユーザに対応して本人認証のためのデータを登録する。この場合、携帯電話機の電話番号及びPCのメールアドレスの両方を登録した場合は、連絡の優先順位を設定することができる。また、本人認証のためのID及びパスワードも同時に登録する。
尚、本実施例では、降車の判断をACCオフ信号のみで判断しているが、ACCオフ信号だけでなく、キーレスエントリー装置やスマートエントリー装置による車両の施錠により、降車判断をするようにしても良い。
さて、ユーザが車両から降りて暫くした後に「ハザードを消し忘れたかも」と気が付く場合がある。例えば、デパートの駐車場に停止するときに、ハザードを点滅させて後続車に駐車する意思を伝えたが、下車時にハザード消灯を忘れ、そのことをデパートで買い物中に気が付くような場合である。
図5は、携帯電話機3による警告画面の一例を示している。この図5に示すように、携帯電話機3の液晶表示部12には、センタ2からの通知として、「お客様のお車が以下の状態となっています。 !ハザードが点滅しています」と表示される。
図6は、携帯電話機3からインターネットの所定のWEBサイトでの操作画面例を示している。この図6において、携帯電話機3の液晶表示部12には、上述した警告のメッセージに加えて、「遠隔操作したい場合は”遠隔操作”ボタンから操作してください」というメッセージを表示すると共に、「遠隔操作」ボタン13を表示する。
携帯電話機3は、「遠隔操作」ボタン13がタッチ操作されたときは、その「遠隔操作」ボタン13に対応して登録されているURL(Uniform Resource Locator )にアクセスする。これにより、遠隔操作のためのWEBサイトに移行し、所定の認証方法により本人であることを特定したときは、液晶表示部12に遠隔操作画面が表示される。
カウンタDが終了するまでにセンタ/ユーザから操作要求が来た場合は(S110:YES)、S109に移行してカウンタDを再度開始することにより、無線部8の待受け状態を一定期間D延長すると共に、そのことを携帯電話機3で通知する(図9参照)。
即ち、車両盗難や車両イタズラにあい、そのことを盗難監視ECU9が検出したときは、盗難監視ECU9は、制御部7に対して盗難割込みを発生する。
図3は、制御部7の盗難割込み処理を示している。この図3において、制御部7は、センタ/ユーザへ盗難通知してから(S201)、カウンタをリセットすると共に(S202)、カウンタB(例えば2日)を開始し(S203)、一定期間B(2日)が終了するまでにセンタ/ユーザから操作要求が来るかを監視する(S204)。この場合、一定期間Bを2日とし、一定期間A(1週間)よりも短く設定しているのは、例えば昨今の車両盗難の手口においては、盗難した車両を海外に不正に輸送する場合が多く、即時緊急性が重要となり、車両からセンタ/ユーザへ警告信号を送信したときは、センタ/ユーザは、不正者を威嚇するために、ホーン鳴動、ハザード点滅、エンジン始動禁止等の遠隔操作を要求するにしても、それが有効となる期間が極めて短いという事情に効果的に対処するためである。
また、車両盗難等セキュリティ発生時に、遠隔で車両を操作できる機能としては、エンジン始動禁止/解除、ハザード点滅、ヘッドライト点灯、ポジションライト点灯、ホーン鳴動等である。
制御部7は、センタ/ユーザから延長要求が来た場合において(S208:YES、図4(g)参照)、所定の認証方法により本人であることを特定したときは、ステップS203に移行してカウンタBを開始することにより無線部8の待受け状態をさらに延長する。延長要求が来ることなくカウンタCが終了したときは、無線部8を停止する。
尚、通信モジュール1の無線部8の待受けを停止した後も、車両内の盗難監視ECU9は継続して監視を続け、車両への不正を再度検出した場合は、上述した盗難割込み処理を実行する。
盗難者が車両を盗難したときに、一定期間Aあるいは一定期間Bが経過するまで、通信モジュール1と基地局11間で通信ができない場所に車両を保管し、通信モジュール1が待受け状態を停止するのを待ってから、車両を運び出すことが考えられる。
さらに、通信モジュール1は、一定期間Aが経過したときは、無線部8を停止することをユーザに通知し、ユーザが延長要求を行わないときは無線部8を停止し、延長要求を行ったときは無線部8の待受け状態をさらに延長するようにしたので、ユーザの意思に応じて無線部8の待受け状態を一層効果的に延長することができる。
次に、本発明の第2実施例について図10を参照して説明するに、第1実施例と同一のステップには同一のステップ番号を付して説明を省略する。第1実施例では、一定期間A中に不正行為が検出されたときは、図3に示す盗難割込みに以降して一定期間B待受け状態の延長を図るようにしているものの(図4参照)、本発明では、一定期間Bを一定期間Aよりも短く設定していることを特徴としていることから、例えば一定期間Aの早い段階で不正行為を検出して図3に示す盗難割込みの制御に移行した場合には、一定期間Aの残り期間だけ通信モジュール1の待受け状態を延長するよりも短くなってしまい、盗難された車両を追跡中に通信モジュール1が省電力モードに移行してしまい、盗難に対応することができなくなる恐れがある。また、一定期間A中に不正行為を検出した場合に、そのまま一定期間Aのカウントを継続したのでは、一定期間Aの遅い段階で不正行為を検出して図3に示す盗難割込みの制御に移行した場合には、残り時間が少なく、盗難された車両を追跡中に通信モジュール1が省電力モードに移行してしまう可能性がある。
図10は、通信モジュール1の動作を示すフローチャートである。この図10に示すように、運転者が降車した後においては(S101:YES)、カウンタAが終了するか(S103)、盗難監視ECU9が車両に対する不正行為を検出するか(S301)を判断し、不正行為が検出されたときは(S301:YES)、カウンタAの残り時間とカウンタB時間を比較する(S302)。このとき、カウンタAの残り時間がカウンタB時間よりも長いときは(S302:NO)、ステップS103に移行することによりそのままカウンタAのカウントを継続する。また、カウンタAの残り時間がカウンタB時間よりも短いときは(S302:YES)、図3に示す盗難割込みの制御に以降する。
次に、本発明の第3実施例について図11を参照して説明する。通信モジュール1の動作を示す図11において、運転者が降車した後の一定期間A中に不正行為が検出されたときは(S401:YES)、カウンタAをリセットするようになっている(S402)。これにより、カウンタAは、最初からカウントを開始するようになるので、一定期間Aを延長することができる。
このような実施例によれば、不正行為が検出されたときは通信モジュール1の待受け状態が延長されるので、バッテリ上がりを防止しながら盗難に対して対応することができる。
車両がバッテリ上りの可能性をユーザに通知するのに代えて、センタ2が車両を代行してユーザにバッテリ上がりの可能性があることを通知するようにしてもよい。この場合、車両は、バッテリ上りをセンタに通知したときは、無線部8に一定期間Bだけ電力供給を続ける。
無線通信網としては、PDC、cdma、w−cdmaなどの携帯電話網、PHS網に限らず、無線LAN網、UWB網を利用するようにしてもよい。
操作対象ECU4、盗難監視ECU9間の通信は、車内LAN、じか線による1対1の通信のいずれでもよい。
制御部7でカウンタする一定期間A(1週間)、B(2日)、C(2時間)、D(2日間)は、B<Aを満足すれば、任意に設定できるものである。また、これらの期間のタイムカウントは、外部のECUが実施して、通信モジュール1に通知するようにしてもよい。
本発明を電気自動車、或いはハイブリッド自動車に適用するようにしてもよい。
Claims (9)
- 移動通信網を通じて操作要求信号を受信するのを待受ける無線手段と、
この無線手段が待受け動作中に受信した操作要求信号に応じて操作対象装置を制御する制御手段と、
車両に対する不正行為を監視する監視手段と、
前記無線手段を消費電力が抑制された省電力状態とする省電力手段と、
車両から運転者が降車したことを推測する降車推測手段とを備え、
前記無線手段は、バッテリから常に給電されるように設けられ、
前記制御手段は、前記降車推測手段が運転者の降車を推測してから第1の所定期間が終了したときは、前記省電力手段を動作することにより前記無線手段を省電力状態とし、前記無線手段の待受け動作中に前記監視手段が不正行為を検出したときは、不正行為が行われたことを管理者に通知すると共に、前記省電力手段の動作を停止することにより前記無線手段を待受け状態としてから不正行為が行われたことを管理者に通知し、前記第1の所定期間よりも短い第2の所定期間経過してから前記省電力手段を動作することを特徴とする車両用受信装置。 - 前記制御手段は、第1の所定期間中に前記監視手段が不正行為を検出したときは、不正行為が行われたことを管理者に通知すると共に、前記不正行為が行われた時点での第1の所定期間が終了するまでの残り期間と第2の所定期間とを長さを比較し、残り期間の方が長い場合にはそのまま第1の所定期間の残り期間をカウントし、第2の所定期間の方が長い場合には、前記残り期間に代えて前記第2の所定期間をカウントしてから前記省電力手段を動作することを特徴とする車両用受信装置。
- 前記制御手段は、前記第1の所定期間中に前記監視手段が不正行為を検出したときは、不正行為が行われたことを管理者に通知すると共に、前記不正行為が行われた時点で第1の所定期間をリセットし、前記無線手段の待受け状態をさらに前記第1の所定期間延長してから前記省電力手段を動作することを特徴とする請求項2記載の車両用受信装置。
- 前記制御手段は、前記第2の所定期間中に前記無線手段が操作要求信号を受信したときは、前記無線手段の待受け状態をさらに前記第2の所定期間延長してから前記省電力手段を動作することにより前記無線手段を省電力状態とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の車両用受信装置。
- 前記制御手段は、前記第1または第2の所定期間が経過したときは、前記無線手段を停止することを管理者に通知すると共に、前記無線手段が管理者からの延長要求信号を受信しないときは、前記省電力手段を動作し、延長要求信号を受信したときは、前記無線手段を第1の所定期間よりも短い第3の所定期間経過してから前記省電力手段を動作することにより前記無線手段を省電力状態とすることを特徴とする請求項1なしい4のいずれかに記載の車両用受信装置。
- 車両電源手段を監視する車両電源監視手段を備え、
前記降車推測手段は、前記車両電源監視手段が前記車両電源手段はオフしたと判断したときに運転者が降車したと推測することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の車両用受信装置。 - 車両の施錠状態を監視する施錠状態監視手段を備え、
前記降車推測手段は、前記車両電源監視手段が前記車両電源手段はオフしたと判断し且つ前記施錠状態監視手段が車両は施錠されたと判断したときに運転者が降車したと推測することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の車両用受信装置。 - 前記制御手段は、前記監視手段が不正行為を検出した場合に前記無線手段が外部と通信接続できないときは、第1の所定期間及び第2の所定期間のカウントを前記無線手段の通信接続が復帰するまで停止することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の車両用受信装置。
- 前記制御手段は、管理者からの停止要求により動作が停止することを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の車両用受信装置。
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