JP2006005240A - 基板搬送装置、基板搬送方法および露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板をステージ装置に吊り下げ保持する場合において、静電チャックから確実に基板を搬出できる基板搬送装置を提供する。
【解決手段】基板搬送装置は、ステージ12に配置され基板5を保持する吸着面を下向きに有するチャック2と、前記チャック2の下側で前記基板5の搬入または搬出を行う搬送アーム1と、前記基板5を支持する支持片14Cを前記吸着面の下側に備える基板支持部3と、前記基板支持部3を昇降させる駆動機構4と、を有し、前記基板支持部3は、前記搬入時において前記搬送アーム1から前記基板5を前記支持片14Cですくい上げて前記吸着面に当接させ、前記搬出時において前記チャック2から離脱した前記基板5を前記支持片14Cで支持して前記搬送アーム1に受け渡す。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置においてレチクル、マスク、ウエハ等を搬送する基板搬送装置に関する。
半導体デバイスのリソグラフィ等に使用される露光装置内には、レチクル、マスク、ウエハ等の基板を配置するためのステージが備えられている。
多くの場合、このレチクル、マスク、ウエハ等の基板はステージ上に載置され、静電チャック等で基板が保持される構成が一般的である。この場合の基板の搬送には基板をすくい上げて搬送する方式の基板搬送装置が使用される。この基板搬送装置では、基板の搬出時に残留吸着力によって静電チャックに基板が吸着した状態でも、基板を持ち上げることで確実に基板を搬出することができる。
一方、特許文献1には、レチクルステージ下面に固定された静電チャックにレチクルを保持させる装置の構成が開示されている。
特開平11−74182号公報
ここで、特許文献1のように静電チャックを下向きに配置してステージに基板を吊り下げ保持する場合には、基板をすくい上げて搬送する方式の基板搬送装置では静電チャックから基板を搬送することができない。また、上記の場合に静電チャックの残留吸着力が基板の自重を上回ると静電チャックに基板が吸着したままとなる。そのため、上記の場合において基板の搬出時に静電チャックから確実に基板を引きはがすことのできる基板搬送装置が要望されている。
本発明は上記従来技術の課題を解決するためにされたものであり、その目的は、基板をステージ装置に吊り下げ保持する場合において、静電チャックから確実に基板を搬出できる基板搬送装置を提供することである。
請求項1の発明に係る基板搬送装置は、ステージに配置され基板を保持する吸着面を下向きに有するチャックと、前記チャックの下側で前記基板の搬入または搬出を行う搬送アームと、前記基板を上面に載せて支持する支持片を前記吸着面の下側に備える基板支持部と、前記基板支持部を昇降させる駆動機構と、を有し、前記基板支持部は、前記搬入時において前記搬送アームから前記基板を前記支持片ですくい上げて前記吸着面に当接させ、前記搬出時において前記チャックから離脱した前記基板を前記支持片で支持して前記搬送アームに受け渡すことを特徴とする。
請求項2の発明に係る基板搬送装置は、ステージに配置され基板を保持する吸着面を下向きに有するチャックと、前記基板を上面に載せて支持する支持片を前記吸着面の下側に備える基板支持部と、前記基板を前記支持片の上に搬入または搬出する搬送アームと、前記搬入時または前記搬出時に前記チャックを昇降させて、前記チャックおよび前記基板支持部の間で前記基板を受け渡させる駆動機構と、を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記搬出時において前記基板の上面を押圧し、前記チャックから前記基板を離脱させる基板押出手段をさらに有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記基板押出手段は前記基板支持部と一体に形成され、前記基板支持部の下降または前記チャックの上昇により前記基板押出手段が前記基板の上面を押圧することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4の発明において、前記基板の前記吸着面への吸着または離脱を検出する検出手段をさらに有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1、3、4、5のいずれか1項に記載の基板搬送装置を用いた基板搬送方法であって、前記搬送アームが前記吸着面および前記支持片との間に前記基板を搬入する工程と、前記支持片が前記搬送アームから前記基板をすくい上げて、前記基板を前記吸着面に当接させる工程と、前記基板を前記チャックに吸着する工程と、前記チャックが基板を吸着した後に前記基板支持部を降下させて、前記支持片および前記チャックに挟まれた前記基板への押圧力を弱める工程と、を有することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の基板搬送装置を用いた基板搬送方法であって、前記搬送アームが前記支持片の上に前記基板を搬入する工程と、前記チャックを下降させて、前記支持片に載置された前記基板に前記吸着面を当接させる工程と、前記基板を前記チャックに吸着する工程と、前記チャックが基板を吸着した後に前記チャックを上昇させて、前記支持片および前記チャックに挟まれた前記基板への押圧力を弱める工程と、を有することを特徴とする。
請求項8の発明に係る露光装置は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の基板搬送装置を有することを特徴とする。
本発明では、基板支持部またはチャックの昇降によってチャックと搬送アームとの間で基板を受け渡して、吸着面を下向きに有するチャックに基板を安定して搬送できる。さらに基板押出手段を設けることで、チャックの残留吸着力が基板の自重を上回るときでも搬出時に基板の上面を押圧してチャックから確実に基板を離脱させることができる。
(第1実施形態の説明)
図1から図5に本発明の第1実施形態の基板搬送装置を示す(請求項1、3、4、5の基板搬送装置および請求項6の基板搬送方法に対応する)。
第1実施形態の基板搬送装置は、搬送アーム1と、静電チャック2と、基板支持部3と、駆動機構4とを有している。この第1実施形態の基板搬送装置はウエハ、レチクル、マスク等の基板5を露光装置のステージに吊り下げ保持する場合に適用される。
搬送アーム1は、架台6に固定されたベース7と、ベース7に対して水平回転可能に取り付けられた第1アーム8と、第1アーム8の先端に水平回転可能に連結された第2アーム9と、第2アーム9の先端に水平回転可能に連結された基板載置部10とから構成される(図5参照)。基板載置部10の上面にはゴム等の弾性部材で構成された台座11が基板5を支持するために4つ配置されている。この搬送アーム1は、基板載置部10の上面に基板5を載置して、ベース7に対して90°の角度に位置するステーションS1と、静電チャック2が取り付けられるステージ12との間で基板5を搬送する。
静電チャック2および基板支持部3は露光装置のステージ12の下面に配置されている。静電チャック2はその上部が接続部2bを介してステージ12の下面に固定されている。静電チャック2の下面は鉛直方向下向きに基板5を吸着する吸着面をなしており、この静電チャック2の下面の寸法は基板5の大きさと概ね一致するように設定されている。静電チャック2の下面に基板5を当接させた状態で静電チャック2の電極に電圧を印加すると、静電チャック2と基板5との間にクーロン力が発生し、基板5は静電チャック2の下面に吸着されて吊り下げ状態で保持されることとなる。
また、静電チャック2の側面には、左右両側でそれぞれ対向する位置に2箇所ずつ上下方向に延長する切り欠き2aが形成されている。さらに、静電チャック2の吸着面側には、検出手段を構成するプッシュ式スイッチ13が配置されている。プッシュ式スイッチ13は、静電チャックの中央を中心にして三角状に3個埋設されている。このプッシュ式スイッチ13により、基板5が吸着面に対して斜めになることなく完全に密着しているか、あるいは吸着面から完全に離脱しているかを確認することができる。そのためにプッシュ式スイッチ13は、三角状に3個埋設されている。
一方、基板支持部3は、静電チャック2の外周を幅方向に跨いで配置される同一形状の2つの支持枠14と、静電チャック2の前後方向に支持枠14を連結する連結部15とを有している。基板支持部3は、連結部15の下側に配置された駆動機構4を介して静電チャック2の上面と連結されている。そして、基板支持部3は、駆動機構4によって静電チャック2に対して上下動するようになっている。
支持枠14の全体形状は下側が開いたC字状に構成されており、水平方向に延長する基部14aと、基部14aの両端から折れ曲がって垂下する2つの垂直部14bとを有している。また、2つの支持枠14の基部14aには連結部15がそれぞれ接続されている。
垂直部14bの厚さは切り欠き2aの幅より小さく設定されている。また、支持枠14における垂直部14bの相互間隔は、静電チャック2の幅寸法より小さくかつ静電チャック2の切り欠き2aの相互間隔よりやや大きく設定されている。そのため、図3,図4に示すように切り欠き2aの位置で静電チャック2の外周に支持枠14を配置できるようになっている。
また、各垂直部14bの長さは静電チャック2の高さよりも大きく設定されている。垂直部14bの先端には内周側のそれぞれ対向する位置に切り欠きが形成されており、切り欠きの下側には支持片14cが一体に形成されている。また、垂直部14bの切り欠きの幅は基板5の厚さよりも大きく設定されており、垂直部14bの切り欠きの間に基板5を配置できるようになっている。
静電チャック2の外周に基板支持部3が配置された状態において、4つの支持片14cはそれぞれ静電チャック2の吸着面の下側で内向きに張り出して対向している。そのため、4つの支持片14cの上面に基板5を載置することができ、基板5が基板支持部3から落下しないようになっている。なお、図4に示すように、支持片14cの先端の相互間隔は搬送アーム1の基板載置部10の幅よりも大きく設定されており、支持片14cと基板載置部10とが干渉しないようになっている。
一方、各垂直部14bにおいて支持片14cと対向する切り欠きの上面14dは、静電チャック2に吸着された基板5の上面を押圧する基板押出手段として機能する。
第1実施形態の基板搬送装置は上記のように構成され、以下、その動作を基板搬入工程および基板搬出工程に分けて説明する。
[第1実施形態の基板搬入工程]
(1)まずステーションS1で搬送アーム1の基板載置部10に基板5を載置する。そして、静電チャック2と支持片14cとの間に基板5を通して、基板載置部10の基板5を静電チャック2の下側に位置決めする。
(2)基板支持部3を上昇させて支持片14cの上面で基板5をすくい上げ、静電チャック2の吸着面に基板5の上面を当接させる。
(3)静電チャック2に電圧を印加し、基板5を静電チャック2に吸着させる。
(4)静電チャック2が基板5を吸着した後に基板支持部3を下降させて、基板5から支持片14cを離間させる。これにより、基板5が静電チャック2と支持片14cとに挟まれた状態から解放され、基板支持部3の押圧力によって基板5が変形するのを防止できる。
(5)そして搬送アーム1を操作して、静電チャック2の下側から基板載置部10を退避させる。以上で第1実施形態の基板搬入工程が終了する。
[第1実施形態の基板搬出工程]
(1)まず搬送アーム1を操作して、基板5が載置されていない状態の基板載置部10を静電チャック2の下側に位置決めする。
(2)次に基板支持部3を上昇させて、基板5の下面に支持片14cを当接させる。その後に静電チャック2の電圧印加を解除する。なお、通常はこの段階で静電チャック2から基板5が離脱し、支持片14cで基板5が支持されることとなる。しかし、静電チャック2の残留吸着力が基板5の自重を上回るときには、静電チャック2に基板5が吸着されたままの状態となっている。
(3)基板支持部3を下降させる。このとき、静電チャック2に残留吸着力で基板5が吸着していても、切り欠きの上面14d(基板押出手段)が基板5を上側から押圧するので基板5は静電チャック2から確実に離脱する。また、離脱した基板5は支持片14cで支持されるので、基板支持部3から基板5が落下して破損することはない。
(4)基板支持部3をさらに下降させて、支持片14cに支持された基板5を基板載置部10に受け渡す。
(5)そして、静電チャック2と支持片14cとの間に基板5を通して、静電チャック2の下側から基板5を載せた基板載置部10を退避させる。以上で第1実施形態の基板搬出工程が終了する。
上記した第1実施形態の基板搬送装置によれば、吸着面を下向きに有する静電チャック2に基板5を安定して搬送できる。特に基板搬出工程において静電チャック2の残留吸着力が基板5の自重を上回るときでも基板載置部10の下降に伴い基板支持部3の基板押出手段14dが基板5の上面を押圧するので、静電チャック2から確実に基板5を離脱させることができる。また基板支持部3の各支持片14cは基板5の落下防止部材としても機能するので、基板5が落下によって破損するおそれは大幅に低減する。
(基板押出手段の変形例)
上記実施形態では、支持枠14の垂直部14bの切り欠きが基板押出手段を構成する例について説明したが、例えば、図6、図7に示すようにして基板押出手段を構成してもよい。
図6では、基板支持部3の基部14aに上下方向に延長する突起16を形成して基板押出手段を構成する。また、静電チャック2には、突起16を挿通させるための開口16aが形成されている。
また、図7では、駆動機構4と独立して動作する押出アクチュエータ17を静電チャック2の内部に埋設して基板押出手段を構成している。
これらの基板押出手段によっても、上記実施形態と同様に静電チャック2から確実に基板5を離脱させることができる。
(検出手段の変形例)
上記実施形態では、基板5の吸着または離脱状態を検出する検出手段を、静電チャック2にプッシュ式スイッチ13を埋設して構成した例について説明したが、例えば、図8、図9、図10に示すように光センサを用いて検出手段を構成してもよい。
図8では、静電チャック2の側面にL字状の支持片21が対向して固定されている。支持片21の下端部は、静電チャック2の下面から突出されている。そして、この下端部の内側に光センサの発光部22と受光部23とが対向して配置されている。発光部22と受光部23との間に形成される光路は、静電チャック2の吸着面近傍で吸着面と略平行に形成されている。
この検出手段では、図8に示したように、静電チャック2の吸着面と基板5との間隙が存在するときには、発光部22からの光が受光部23に受光され、基板5の吸着面からの離脱状態が検出される。一方、静電チャック2の吸着面に基板5が吸着されているときには、発光部22からの光が基板5に遮られて受光部23に受光されず、基板5の吸着面への吸着状態が検出される。なお、図8の紙面の奥行き方向にもう1チャンネルの光センサを追加すれば、基板5が静電チャック2に対して斜めに片当たりしている状態を監視できる。
図9では、光センサの発光部22と受光部23とが静電チャック2の片側に配置され、反対側に反射ミラー24が配置されている。この検出手段では、1チャンネルの光センサによって基板5の全面が離脱したかを否かを確認することができる。
図10では、光センサの発光部22と受光部23とが静電チャック2の片側に配置され、反対側および両側に反射ミラー24が配置されている。この検出手段では、1チャンネルの光センサによって基板5の全面が離脱したか否かをより高い精度で確認することができる。
(第2実施形態の説明)
図11および図12は第2実施形態の基板搬送装置を示す(請求項2、3、4、5の基板搬送装置および請求項7の基板搬送方法に対応する)。第2実施形態の基板搬送装置は第1実施形態の変形例であって、搬送時および搬出時に静電チャック2を上下動させる構成である。なお、以下の実施形態において第1実施形態と共通の構成には同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では基板支持部3が露光装置のステージ12の下面に固定されている。また、静電チャック2は駆動機構4を介して基板支持部3の下側に接続されており、静電チャック2が基板支持部3に対して上下動可能となっている。さらに、ベース7には図示しない昇降機構が設けられ、該昇降機構によって搬送アーム1全体が上下方向に移動可能となっている。
第2実施形態の基板搬送装置は上記のように構成され、以下、その動作を基板搬入工程および基板搬出工程に分けて説明する。
[第2実施形態の基板搬入工程]
(1)まずステーションS1で搬送アーム1の基板載置部10に基板5を載置する。そして、静電チャック2と支持片14cとの間に基板5を通して、基板載置部10の基板5を静電チャック2の下側に位置決めする。
(2)搬送アーム1を下降させて、基板支持部3の支持片14cに基板5を載置する。その後、搬送アーム1を静電チャック2から退避させる。
(3)静電チャック2を下降させて、静電チャック2の吸着面を基板5の上面に当接させる。
(4)静電チャック2に電圧を印加し、基板5を静電チャック2に吸着させる。
(5)静電チャック2が基板5を吸着した後に静電チャック2を上昇させて、基板5から支持片14cを離間させる。これにより、基板5が静電チャック2と支持片14cとに挟まれた状態から解放され、静電チャック2の押圧力によって基板5が変形するのを防止できる。以上で第1実施形態の基板搬入工程が終了する。
[第2実施形態の基板搬出工程]
(1)静電チャック2を下降させて、基板5の下面に支持片14cを当接させる。その後に静電チャック2の電圧印加を解除する。なお、通常はこの段階で静電チャック2から基板5が離脱し、支持片14cで基板5が支持されることとなる。しかし、静電チャック2の残留吸着力が基板5の自重を上回るときには、静電チャック2に基板5が吸着されたままの状態となっている。
(2)静電チャック2を上昇させる。このとき、静電チャック2に残留吸着力で基板5が吸着していても、静電チャック2の上昇に伴って切り欠きの上面14d(基板押出手段)が基板5を上側から押圧するので、基板5は静電チャック2から確実に離脱する。また、離脱した基板5は支持片14cで支持されるので、基板支持部3から基板5が落下して破損することはない。
(3)搬送アーム1を操作して、基板5が載置されていない状態の基板載置部10を静電チャック2の下側に位置決めする。
(4)搬送アーム1を上昇させて、基板支持部3の支持片14cで支持された基板を基板載置部10に受け渡す。
(5)そして、静電チャック2と支持片の上面との間に基板5を通して、静電チャック2の下側から基板5を載せた基板載置部10を退避させる。以上で第2実施形態の基板搬出工程が終了する。
この第2実施形態の基板搬送装置によっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態の変形例)
上記の第2実施形態の構成において、搬送アーム1から支持片に基板を受け渡すことなく、搬送アーム1と静電チャック2との間で直接基板5を受け渡すようにしてもよい。
この場合、基板搬入工程の動作は以下の(a)〜(c)のようになる。
(a)基板載置部10の基板5を静電チャック2の下側に位置決めする。(b)静電チャック2を下降させて基板載置部10の基板5を静電チャック2に吸着させる。(c)静電チャック2を上昇させた後に基板載置部10を静電チャック2から退避させる。
同様に、基板搬出工程の動作は以下の(d)〜(f)のようになる。
(d)基板載置部10を静電チャック2の下側に位置決めし、静電チャック2を下降させて基板5の下面を基板載置部10に当接させる。(e)その後に静電チャック2の電圧印加を解除する。(f)静電チャック2を上昇させて基板押出手段で基板5を確実に離脱させてから、静電チャック2の下側から基板5を載せた基板載置部10を退避させる。
したがって、本発明には、「ステージに配置され基板を保持する吸着面を下向きに有するチャックと、前記チャックの下側で前記基板を搬入または搬出する搬送アームと、前記搬入時または前記搬出時に前記チャックを昇降させて、前記チャックおよび前記搬送アームの間で前記基板を受け渡させる駆動機構と、を有する」基板搬送装置が包含されている。
上記の基板搬送装置においても、基板5を上面に載せて支持する支持片を吸着面の下側に備える基板支持部3を設けることで、基板の落下を防止するようにしてもよい。また、上記の基板搬送装置においても第1実施形態に示すような基板押出手段を適用できる。
(第3実施形態の説明)
図13に本発明の第3実施形態に係るEUV光リソグラフィシステム100を模式化して示す(請求項8の露光装置に対応する)。この第3実施形態は露光の照明光としてUV範囲の光を用いた投影露光装置である。EUV光は0.1〜400nmの間の波長を持つもので、特に1〜50nm程度の波長が好ましい。投影像は像光学系システム101を用いたもので、ウエハ103上に反射型マスク102によるパターンの縮小像を形成するものである。なお、図13において像光学系システム101の光軸はZ方向に伸びている。Y方向は紙面に垂直な方向である。
上述のようにウエハ103上に映されるパターンは、マスクステージ104に配置されている反射型マスク102により決められる。この反射型マスク102は、マスクステージ104の下面に配置された静電チャック2によって下向きに保持される。反射型マスク102の搬入および搬出は、第1実施形態または第2実施形態の基板搬送装置によって行われる(基板搬送装置の図示は省略する)。
またウエハ103はウエハステージ105の上に載せられている。典型的には、露光はステップ・スキャンによりなされる。ここで、マスクパターンは連続的な部分(露光領域)に投影され、露光の間、マスクステージ104とウエハステージ105はそれぞれ相対的に位相を合わせて移動する。反射型マスク102とウエハ103とのスキャンは、像光学システム101に対して1自由度方向に行なわれる。反射型マスク102の全ての領域をウエハのそれぞれの領域に露光すると、ウエハ103のダイ上へのパターンの露光は完了する。次に、露光はウエハ103の次のダイへとステップして進む。
露光時の照明光として使用するEUV光は大気に対する透過性が低いので、EUV光が通過する光経路は、適当な真空ポンプ107を用いて真空に保たれた真空チャンバ106に囲まれている。またEUV光はレーザプラズマX線源によって生成される。レーザプラズマX線源はレーザ源108(励起光源として作用)とキセノンガス供給装置109からなっている。レーザプラズマX線源は真空チャンバ110によって取り囲まれている。レーザプラズマX線源によって生成されたEUV光は真空チャンバ110の窓111を通過する。窓111はレーザプラズマX線源が妨害を受けずに通過できるような開口としても構わない。なお、キセノンガスを放出するノズル112によりゴミが生成される傾向があるので、真空チャンバ110は真空チャンバ106から分離されていることが望ましい。
レーザ源108は紫外線以下の波長を持つレーザ光を発生させるものであって、例えば、YAGレーザ、エキシマレーザが使用される。レーザ源108からのレーザ光は集光され、ノズル112から放出されたキセノンガス(キセノンガス供給装置109から供給されている)の流れに照射される。キセノンガスの流れにレーザ光を照射するとレーザ光がキセノンガスを十分に暖め、プラズマを生じさせる。レーザで励起されたキセノンガスの分子が低いエネルギ状態に落ちる時、EUV光の光子が放出される。
放物面ミラー113は、キセノンガス放出部の近傍に配置されている。放物面ミラー113はプラズマによって生成されたEUV光を集光する。放物面ミラー113は集光光学系を構成し、ノズル112からのキセノンガスが放出される位置の近傍に焦点位置がくるように配置されている。放物面ミラー113はEUV光を反射するのに適当な多層膜からなっている。多層膜は、典型的には、放物面ミラー113の凹面の表面に備えられている。EUV光は多層膜で反射し、真空チャンバ110の窓111を通じて集光ミラー114へと達する。集光ミラー114は反射型マスク102へとEUV光を集光、反射させる。集光ミラー114はまた、EUV光を反射する多層膜からなっている。EUV光は集光ミラー114で反射され、反射型マスク102の所定の部分を照明する。すなわち、放物面ミラー113と集光ミラー114は図13に示した装置の照明システムを構成する。
反射型マスク102は、多層膜のEUVを反射する表面を持っている。反射型マスク102でEUV光が反射されると、EUV光は反射型マスク102からのパターンデータにより「パターン化」される。パターン化されたEUV光は投影システム101を通じてウエハ103に達する。
第3実施形態での像光学システム101は、凹面第1ミラー115a、凸面第2ミラー115b、凸面第3ミラー115c、凹面第4ミラー115dの4つの反射ミラーからなっている。各ミラー115a〜115dはEUV光を反射する多層膜が備えられている。本実施形態のミラー115a〜115dは、それぞれの光軸が互いに一致するように配置されている。
各ミラー115a〜115dによって決定される光路が妨げられるのを防ぐために、第1ミラー115a、第2ミラー115b、第4ミラー115dには、適当な切り欠きが設けられている(図13において、ミラーの破線部分はそれぞれの切り欠き部分を示している)。反射型マスク102により反射されたEUV光は第1ミラー115aから第4ミラー115dまで順次反射されて、マスクパターンの縮小された像を形成する。この場合、ウエハ103の露光域内で所定の縮小率β(例えば、1/4、1/5、1/6)で像が形成される。像光学系システム101は、像の側(ウエハの側)でテレセントリックになるようになっている。
反射型マスク102は可動のマスクステージ104によって少なくともX−Y平面内で支持されている。ウエハ103は、好ましくはX,Y,Z方向に可動のウエハステージ105によって支持されている。ウエハ上のダイを露光するときには、EUV光が照明システムにより反射型マスク102の所定の領域に照射され、反射型マスク102とウエハ103は像光学系システム101に対して像光学系システム101の縮小率に従った所定の速度で動く。このようにして、マスクパターンはウエハ103上の所定の露光範囲(ダイに対して)に露光される。
露光の際には、ウエハ103上のレジストから生じるガスが像光学系システム101のミラー115a〜115dに影響を与えないように、ウエハ103はパーティション116の後ろに配置されることが望ましい。パーティション116は開口116aを持っており、それを通じてEUV光がミラー115dからウエハ103へと照射される。パーティション116内の空間は真空ポンプ117により真空排気されている。このように、レジストに照射することにより生じるガス状のゴミがミラー115a〜115dあるいは反射型マスク102に付着するのを防ぐ。それゆえ、これらの光学性能の悪化を防いでいる。
上記の第3実施形態の露光装置では、第1実施形態または第2実施形態の基板搬送装置を用いることで静電チャック2に反射型マスク102を安定して搬入および搬出でき、露光装置の信頼性や生産性をより向上させることができる。
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、第1実施形態または第2実施形態において、基板に対する押圧力を弱める工程では必ずしも基板から支持片を完全に離間させなくてもよい。さらに、第2実施形態について、図6〜図10の変形例に係る基板押出手段および検出手段を適用しても勿論かまわない。
さらにまた、上記実施形態ではEUV光を用いた投影露光装置の例を説明しているが、本発明の基板搬送装置は、荷電粒子線、i線、g線、KrF、ArF、F2等を用いた露光装置にも勿論適用することができる。
本発明は、例えばEUV、荷電粒子線、i線、g線、KrF、ArF、F2等を用いた露光装置においてレチクル、マスク、ウエハ等を搬送する基板搬送装置に適用できる。
第1実施形態の基板搬送装置の搬入時の断面図 第1実施形態の基板搬送装置の搬出時の断面図 第1実施形態の基板搬送装置のステージ下側からの平面図 第1実施形態の基板搬送装置の底面図 第1実施形態の搬送アームの概要平面図 基板押出手段の第1変形例を示す断面図 基板押出手段の第2変形例を示す断面図 検出手段の第1変形例を示す側面図 検出手段の第2変形例を示す底面図 検出手段の第3変形例を示す底面図 第2実施形態の基板搬送装置の搬入時の断面図 第2実施形態の基板搬送装置の搬出時の断面図 第3実施形態の露光装置の概要側面図
符号の説明
1 搬送アーム
2 静電チャック
2a 切り欠き
2b 接続部
3 基板支持部
4 駆動機構
5 基板
6 架台
7 ベース
8 第1アーム
9 第2アーム
10 基板載置部
11 台座
12 ステージ
13 プッシュ式スイッチ
14 支持枠
14a 基部
14b 垂直部
14c 支持片
14d 切り欠きの上面(基板押出手段)
15 連結部
16 突起
16a 開口
17 押出アクチュエータ
21 支持片
22 発光部
23 受光部
24 反射ミラー
100 EUV光リソグラフィシステム
101 像光学系システム
102 反射型マスク
103 ウエハ
104 マスクステージ
105 ウエハステージ
106 真空チャンバ
107 真空ポンプ
108 レーザ源
109 キセノンガス供給装置
110 真空チャンバ
111 窓
112 ノズル
113 放物面ミラー
114 集光ミラー
115a〜115d ミラー
116 放物面ミラー
116a 開口
117 真空ポンプ

Claims (8)

  1. ステージに配置され基板を保持する吸着面を下向きに有するチャックと、
    前記チャックの下側で前記基板の搬入または搬出を行う搬送アームと、
    前記基板を上面に載せて支持する支持片を前記吸着面の下側に備える基板支持部と、
    前記基板支持部を昇降させる駆動機構と、を有し、
    前記基板支持部は、前記搬入時において前記搬送アームから前記基板を前記支持片ですくい上げて前記吸着面に当接させ、前記搬出時において前記チャックから離脱した前記基板を前記支持片で支持して前記搬送アームに受け渡すことを特徴とする基板搬送装置。
  2. ステージに配置され基板を保持する吸着面を下向きに有するチャックと、
    前記基板を上面に載せて支持する支持片を前記吸着面の下側に備える基板支持部と、
    前記基板を前記支持片の上に搬入または搬出する搬送アームと、
    前記搬入時または前記搬出時に前記チャックを昇降させて、前記チャックおよび前記基板支持部の間で前記基板を受け渡させる駆動機構と、を有することを特徴とする基板搬送装置。
  3. 前記搬出時において前記基板の上面を押圧し、前記チャックから前記基板を離脱させる基板押出手段をさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記基板押出手段は前記基板支持部と一体に形成され、前記基板支持部の下降または前記チャックの上昇により前記基板押出手段が前記基板の上面を押圧することを特徴とする請求項3に記載の基板搬送装置。
  5. 前記基板の前記吸着面への吸着または離脱を検出する検出手段をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の基板搬送装置。
  6. 請求項1、3、4、5のいずれか1項に記載の基板搬送装置を用いた基板搬送方法であって、
    前記搬送アームが前記吸着面および前記支持片との間に前記基板を搬入する工程と、
    前記支持片が前記搬送アームから前記基板をすくい上げて、前記基板を前記吸着面に当接させる工程と、
    前記基板を前記チャックに吸着する工程と、
    前記チャックが基板を吸着した後に前記基板支持部を降下させて、前記支持片および前記チャックに挟まれた前記基板への押圧力を弱める工程と、を有することを特徴とする基板搬送方法。
  7. 請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の基板搬送装置を用いた基板搬送方法であって、
    前記搬送アームが前記支持片の上に前記基板を搬入する工程と、
    前記チャックを下降させて、前記支持片に載置された前記基板に前記吸着面を当接させる工程と、
    前記基板を前記チャックに吸着する工程と、
    前記チャックが基板を吸着した後に前記チャックを上昇させて、前記支持片および前記チャックに挟まれた前記基板への押圧力を弱める工程と、を有することを特徴とする基板搬送方法。
  8. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の基板搬送装置を有することを特徴とする露光装置。
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JPWO2008007521A1 (ja) * 2006-07-11 2009-12-10 株式会社ニコン レチクル保持部材、レチクル・ステージ、露光装置、投影露光方法およびデバイス製造方法
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