JP2005526764A - ピリミジン化合物 - Google Patents

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Abstract

式(I):
【化1】
Figure 2005526764

[式中、R、R、R、R、R、Rおよびpは、明細書に定義されたとおりである]
の化合物およびその医薬的に許容な塩およびそのインビボで加水分解可能な塩を開示する。また、それらの製造方法、およびヒトなどの温血動物における細胞周期阻害(抗細胞増殖)効果を創出するための薬剤としてのそれらの使用を開示する。

Description

本発明は、細胞周期阻害活性を有し、それ故に抗細胞増殖活性(抗癌活性など)において有用であり、従ってヒトまたは動物の身体の処置方法において有用である、ピリミジン誘導体、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルに関する。本発明はまた、前記ピリミジン誘導体の製造方法、それらを含む医薬組成物、およびヒトなどの温血動物における抗細胞増殖効果の創出において使用するための医薬の製造におけるそれらの使用に関する。
サイクリンと呼ばれる細胞内タンパク質のファミリ−は、細胞周期において中心的な役割を果たす。サイクリンの合成および分解はしっかりと制御されており、それらの発現のレベルは細胞周期の間に変動する。サイクリンはサイクリン依存性セリン/スレオニンキナ−ゼ(CDKs)に結合し、この会合は細胞内のCDK(例えばCDK1、CDK2、CDK4および/またはCDK6)活性において不可欠である。CDK活性を制御するためにこれらの要素がどのように結合するかについての正確な詳細はあまり知られていないが、この2つの間のバランスが、細胞の細胞周期を進行させるか否かを決定づける。
腫瘍遺伝子および癌抑制遺伝子についての近年の集中的な研究により、細胞周期への移行の制御が腫瘍における有糸***誘起の鍵となる制御点として同定された。さらに、CDKsはいくつかの腫瘍遺伝子シグナル経路の下流にあると思われている。サイクリンの増加および/または内因性の阻害剤の消失によるCDK活性の調節障害(disregulation)は、有糸***シグナル経路および腫瘍細胞の増殖の間の重要な軸のように思われる。
従って、細胞周期キナ−ゼの阻害剤、特にCDK2、CDK4および/またはCDK6(それぞれ、S期、G1−S期およびG1−S期に作用する)阻害剤は、哺乳類の癌細胞の増殖などの細胞増殖の選択的阻害として価値を有するものと認識されている。
本発明は、特定のピリミジン化合物が驚くべきことにCDK2、CDK4およびCDK6に対する選択性を示しつつ細胞周期キナ−ゼの効果を阻害し、それ故に抗細胞増殖特性を有するという発見に基づく。そのような特性は、例えば、癌(充実性腫瘍および白血病)、線維増殖性(fibroproliferative)および分化性(differentiative)疾患、乾癬、リウマチ性関節炎、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性ネフロパシ−、アテロ−マ、アテロ−ム性動脈硬化、動脈性再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性炎症、骨疾患、ならびに網膜の血管増殖を伴う眼疾患などの異常な細胞周期および細胞増殖に関連する疾患状態の処置において価値を有すると考えられる。
従って、本発明は式(I):
Figure 2005526764
[式中、Rは、ハロ、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシであり;
pは、0〜2であり;ここで、Rの意義は同一であっても異なってもよく;
は、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルC1−3アルキルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシまたはシクロプロピルメトキシで置換されていてもよく;ここで、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含む場合、窒素は1以上のメチル、エチル、アセチル、2,2,2−トリフルオロエチルまたはメトキシエチルにより置換されていてもよく;
は、水素、ハロまたはシアノであり;
は、C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
は、C1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシ、エトキシ、プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシまたはシクロプロピルメトキシで置換されていてもよく;
は、ハロまたはC1−4アルキルであり;
但し、R、RおよびRがすべてメチルの場合、Rは水素、置換されていてもよいC1−4アルキルまたはC3−6シクロアルキルではない]
の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを提供する。
本発明のさらなる側面において、式(I)(上記)
[式中、Rは、ハロ、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシであり;
pは、0〜2であり;ここで、Rの意義は同一であっても異なってもよく;
は、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルC1−3アルキルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシまたはシクロプロピルメトキシで置換されていてもよく;ここで、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含む場合、窒素は1以上のメチル、エチル、アセチル、2,2,2−トリフルオロエチルまたはメトキシエチルにより置換されていてもよく;
は、水素、ハロまたはシアノであり;
は、C2−6アルキルまたはC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
は、C1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシ、エトキシ、プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシまたはシクロプロピルメトキシで置換されていてもよく;
は、C1−4アルキルである]
の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
この明細書において、用語「アルキル」には、直鎖および分枝鎖アルキル基の両方が含まれる。しかし、「プロピル」などの個々のアルキル基への言及は、直鎖型のみを特定する。例えば、「C1−6アルキル」、「C2−6アルキル」、「C1−4アルキル」、「C2−4アルキル」および「C1−3アルキル」には、プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる。しかし、「プロピル」などの個々のアルキル基への言及は、直鎖型のみを特定し、「イソプロピル」などの個々の分枝鎖アルキル基への言及は、分枝鎖型のみを特定する。同様の慣習は他の基にも適用され、例えば、「C3−6シクロアルキルC1−3アルキル」には、シクロプロピルメチル、1−シクロブチルエチルおよび3−シクロプロピルプロピルが含まれる。用語「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを意味する。
「1以上の」基から任意の置換基が選択される場合、この定義は、特定された基の1つから選択されるすべての置換基、または2以上の特定された置換基から選択される置換基を含む。
「ヘテロシクリル」は、飽和、部分的に飽和または不飽和の、少なくとも1原子が窒素、硫黄または酸素から選択される4〜6原子を含む単環式環であり、特に言及がなければ、炭素または窒素の連結であってよく、環硫黄原子は酸化されS−オキシド(S−oxide(s))を形成してもよい。用語「ヘテロシクリル」の例および好適な意義は、モルホリノ、ピペリジル、ピリジル、ピラニル、ピロリル、イソチアゾリル、チエニル、チアジアゾリル、ピペラジニル、チアゾリジニル、チオモルホリノ、ピロリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフリル、イミダゾリル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニルおよびイソキサゾリルである。好適には、「ヘテロシクリル」はテトラヒドロフリルである。
「C1−3アルコキシ」の例には、メトキシ、エトキシおよびプロポキシが含まれる。「C2−6アルケニル」および「C2−4アルケニル」の例は、ビニル、アリルおよび1−プロペニルである。「C2−4アルキニル」の例は、エチニル、1−プロピニルおよび2−プロピニルである。「C3−6シクロアルキル」の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。「ヘテロシクリルC1−3アルキル」の例には、ピリジルメチル、3−モルホリノプロピルおよび2−ピリド−2−イルエチルが含まれる。「C1−6アルコキシC1−6アルキル」および「C1−4アルコキシC1−4アルキル」の例には、メトキシメチル、2−メトキシエチルおよび2−エトキシプロピルが含まれる。
本発明の化合物の医薬的に許容な好適な塩は、例えば、十分に塩基性の本発明の化合物の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸またはマレイン酸などの無機または有機酸との酸付加塩である。さらに、十分に酸性の本発明の化合物の医薬的に許容な好適な塩は、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩またはマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、または例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミンなどの生理的に許容なカチオンを与える有機塩基との塩である。
カルボキシ基またはヒドロキシ基を含む式(I)の化合物のインビボで加水分解可能なエステルは、例えば、ヒトまたは動物の体内で加水分解され元の酸またはアルコールを産出する医薬的に許容なエステルである。カルボキシにおける医薬的に許容な好適なエステルには、例えばメトキシメチルなどのC1−6アルコキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチルなどのC1−6アルカノイルオキシメチルエステル、フタリジルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチルなどのC3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル;例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチルなどの1,3−ジオキソレン−2−オンイルメチルエステル;および例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルなどのC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステルが含まれ、本発明の化合物中のいかなるカルボキシ基においても形成されうる。
ヒドロキシ基を含む式(I)の化合物のインビボで加水分解可能なエステルには、エステルの分解のインビボ加水分解の結果として元のヒドロキシ基を与える、リン酸エステルなどの無機エステルおよびα−アシルオキシアルキルエステルおよび関連する化合物が含まれる。α−アシルオキシアルキルエステルの例には、アセトキシメトキシおよび2,2−ジメチルプロピオニルオキシ−メトキシが含まれる。ヒドロキシ基におけるインビボで加水分解性のエステル形成基の選択には、アルカノイル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換ベンゾイルおよび置換フェニルアセチル、アルコキシカルボニル(アルキルカーボネートエステルを与える)、ジアルキルカルバモイルおよびN−(ジアルキルアミノエチル)−N−アルキルカルバモイル(カーバメートを与える)、ジアルキルアミノアセチルおよびカルボキシアセチルが含まれる。ベンゾイルの置換基の例には、ベンゾイル環の3または4位にメチレン基を介して環窒素原子から連結するモルホリノおよびピペラジノが含まれる。
式(I)のいくつかの化合物は、不斉中心および/または幾何異性中心(E−およびZ−異性体)を有しうる。本発明は、CDK阻害活性を有するすべてのそのような光学異性体、ジアステレオ異性体および幾何異性体を含むと了解される。
本発明は、CDK阻害活性を有する式(I)の化合物の任意のおよびすべての互変異性体に関する。特に、Rが水素の場合、式(I)に描かれたイミダゾール環は互変異性化しうることは、当業者は容易に理解するであろう。
式(I)の特定の化合物がまた、非溶媒和の形態と同様に、例えば水和した形態などの溶媒和した形態で存在しうることも了解される。本発明は、CDK阻害活性を有する溶媒和物を含むと了解される。
、R、R、R、R、Rおよびpの好適な意義は以下の通りである。当該意義は、適切な場合に、本明細書に記載した任意の定義、請求項または実施態様において使用されうる。ここで:
は、フルオロ、クロロ、シアノ、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシである。
pは0である。
pは1である。
pは2であり;ここで、Rの意義は同一であっても異なってもよい。
は、水素またはC1−4アルキルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシまたはエトキシで置換されていてもよい。
は、水素、C1−4アルキルまたはヘテロシクリルC1−3アルキルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシまたはエトキシで置換されていてもよい。
は、水素、メチル、エチルまたはプロピルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシまたはエトキシで置換されていてもよい。
は、水素、メチル、エチル、プロピルまたは2−ピラゾリルエチルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシまたはエトキシで置換されていてもよい。
は、水素、2−メトキシエチル、メチル、3−メトキシプロピルまたは2−エトキシエチルである。
は、水素、2−メトキシエチル、メチル、3−メトキシプロピルまたは2−エトキシエチルまたは2−ピラゾール−1−イルエチルである。
は水素である。
は水素またはハロである。
は水素またはブロモである。
はC2−4アルキルである。
はC1−4アルキルである。
はエチルまたはイソプロピルである。
は、メチル、エチルまたはイソプロピルである。
はC1−6アルキルである。
はC1−4アルキルである。
はメチルまたはエチルである。
はメチルである。
はメチルまたはハロである。
はメチルまたはブロモである。
従って本発明の別の側面において、式(I)(上記)の化合物
[式中、pは0であり;
は水素またはC1−4アルキルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシまたはエトキシで置換されていてもよく;
は水素であり;
はC2−4アルキルであり;
はC1−6アルキルであり;
はメチルである]
の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
従って本発明の別の側面において、式(I)(上記):
[式中、pは0であり;
は、水素、C1−4アルキルまたはヘテロシクリルC1−3アルキルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシまたはエトキシで置換されていてもよく;
は水素またはハロであり;
はC1−4アルキルであり;
はC1−6アルキルであり;
はメチルまたはハロである]
の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル(但し、R、RおよびRがすべてメチルの場合、Rは水素または置換されていてもよいC1−4アルキルではない)が提供される。
従って本発明のさらなる側面において、式(I)(上記):
[式中、pは0であり;
は、水素、2−メトキシエチル、メチル、3−メトキシプロピルまたは2−エトキシエチルであり;
は水素であり;
はエチルまたはイソプロピルであり;
はメチルまたはエチルであり;
はメチルである]
の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
従って本発明のさらなる側面において、式(I)(上記):
[式中、pは0であり;
は、水素、2−メトキシエチル、メチル、3−メトキシプロピルまたは2−エトキシエチルまたは2−ピラゾール−1−イルエチルであり;
は水素またはブロモであり;
は、メチル、エチルまたはイソプロピルであり;
はメチルまたはエチルであり;
はメチルまたはブロモである]
の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル(但し、R、RまたはRはすべてメチルの場合、Rは、水素、2−メトキシエチル、メチル、3−メトキシプロピルまたは2−エトキシエチルではない)が提供される。
本発明の別の側面において、本発明の具体的な化合物は実施例の化合物のいずれか、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルである。
本発明の特定の側面は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩に関するものである。
本発明の別の側面は:
工程a)式(II):
Figure 2005526764
[式中、Lは置換可能な基である]
のピリミジンと、式(III):
Figure 2005526764
のアニリンとの反応;
工程b)式(IV):
Figure 2005526764
の化合物と、式(V):
Figure 2005526764
[式中、TはOまたはSであり;Rは、同一または異なってもよく、C1−6アルキルである]
の化合物との反応;
工程c)式(VI):
Figure 2005526764
[式中、Xは置換可能な基である]
のピリミジンと、式(VII):
−NH
(VII)
のアミンとの反応;または
工程d)式(VIII):
Figure 2005526764
のピリミジンと、式(IX):
Figure 2005526764
[式中、Yは置換可能な基である]
の化合物との反応;
および、その後必要であれば:
i)式(I)の化合物を別の式(I)の化合物へ変換すること;
ii)任意の保護基を除去すること;
iii)医薬的に許容な塩またはインビボで加水分解可能なエステルを形成すること
を含む(ここで、R、R、R、R、R、Rおよびpは、他に特定がなければ、式(I)において定義されたとおりである)、式(I)の化合物または医薬的に許容な塩またはインビボで加水分化可能なエステルの調製方法を提供する。
Lは置換可能な基であり、Lの好適な意義は、例えば、クロロ基、ブロモ基、メタンスルホニルオキシ基またはトルエン−4−スルホニルオキシ基などのハロゲノ基またはスルホニルオキシ基である。
Xは置換可能な基であり、Xの好適な意義は、例えば、フルオロ基またはクロロ基である。好ましくは、Xはフルオロ基である。
Yは置換可能な基であり、Yの好適な意義は、例えば、ブロモ基、ヨード基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基などのハロゲノ基またはスルホニルオキシ基である。好ましくは、Yはヨード基である。
上記反応における具体的な反応条件は以下の通りである。
工程a)式(II)のピリミジンおよび式(III)のアニリンを:
i)例えば、アセトンなどのケトンまたはエタノールもしくはブタノールなどのアルコールまたはトルエンなどの芳香族炭化水素またはN−メチルピロリジンなどの好適な溶媒の存在下、場合によっては例えば、塩酸もしくは硫酸などの無機酸、または酢酸もしくはギ酸などの有機酸(または好適なルイス酸)の存在下、および0℃〜還流の範囲、好ましくは還流の温度で;または
ii)例えば、パラジウムアセテートの存在下、例えばトルエン、ベンゼンまたはキシレンなどの芳香族溶媒などの好適な溶媒の存在下、例えば炭酸セシウムなどの無機塩基またはカリウムt−ブトキシドなどの有機塩基を伴って、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルなどの好適なリガンドの存在下、および25〜80℃の範囲の温度での、標準的なBuchwald条件(例えば、J.Am.Chem.Soc.、第118巻、第7215頁;J.Am.Chem.Soc.、第119巻、第8451頁;J.Org.Chem.、第62巻、第1568頁および第6066頁を参照のこと)下で
一緒に反応させてもよい。
Lがクロロである式(II)のピリミジンは、スキーム1に従って調製されうる:
Figure 2005526764
式(III)のアニリンは、購入により入手可能な化合物であるか、または文献既知であるか、または当該技術分野で知られた標準的な方法により調製される。
工程b)式(IV)の化合物および式(V)の化合物を、N−メチルピロリジノンまたはブタノールなどの好適な溶媒中で、100〜200℃の範囲、好ましくは150〜170℃の範囲の温度で一緒に反応させる。反応は好ましくは、例えば水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシドまたは炭酸カリウムなどの好適な塩基の存在下行われる。
式(V)の化合物は、スキーム2に従って調製されうる:
Figure 2005526764
式(IV)および(Va)の化合物は、購入により入手可能な化合物であるか、または文献既知であるか、または当該技術分野で知られた標準的な方法により調製される。
工程c)式(IV)の化合物および式(VII)のアミンを、N−メチルピロリジノンまたはピリジンなどの不活性な溶媒の存在下、例えば炭酸セシウムなどの無機塩基などの塩基の存在下、または過剰の(VII)などの有機塩基の存在下、および25〜80℃の範囲の温度で一緒に反応させてもよい。
式(VI)(式中Xはクロロである)の化合物は、スキーム3に従って調製されうる:
Figure 2005526764
式(VIa)の化合物は、工程a)、工程b)または工程d)に従って調製されうる(但し、ここで化合物(III)、(IV)および(IX)は、RNHSO−によって置換されていない)。
工程d)式(VIII)の化合物および式(IX)のアミンを、工程a)において記載した標準的なBuchwald条件下で一緒に反応させてもよい。
式(VIII)の化合物の合成をスキーム1に記載する。
式(IX)の化合物は、購入により入手可能な化合物であるか、または文献既知であるか、または当該技術分野で知られた標準的な方法により調製される。
式(VI)のアミンは、購入により入手可能な化合物であるか、または文献既知であるか、または当該技術分野で知られた標準的な方法により調製される。
本発明の化合物の種々の環置換基のうちの特定のものは、上記の工程の前または直後のいずれかにおいて、標準的な芳香族置換反応により導入されるかまたは慣用の官能基修飾により形成されうること、およびそのようなことも本発明の製造方法の側面に含まれることは了解されることであろう。当該反応および修飾には、例えば、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化および置換基の酸化が含まれる。このような手法における試薬および反応条件は、化学の技術分野において周知である。芳香族置換反応の具体例には、濃硝酸を用いるニトロ基の導入;例えばフリーデル−クラフツ条件下、アシルハライドおよびルイス酸(三塩化アルミニウムなど)を用いるアシル基の導入;例えばフリーデル−クラフツ条件下、アルキルハライドおよびルイス酸(三塩化アルミニウムなど)を用いるアルキル基の導入;およびハロゲノ基の導入が含まれる。修飾の具体例には、例えばニッケル触媒による触媒的水素化または塩酸存在下加熱を伴う鉄による処理によるニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオのアルキルスルフィニルまたはアルキルスルホニルへの酸化が含まれる。
本明細書で既述した反応のいくつかにおいて、化合物中の反応性の任意の基を保護することが必要/望ましい場合があることも了解されるであろう。保護が必要または望ましい場合および保護の好適な方法の例は、当該技術分野における当業者に知られている。標準的な手法(例として、T.W.Green、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley and Sons、1991年を参照のこと)により慣用の保護基が使用されうる。よって、反応物質がアミノ、カルボキシまたはヒドロキシなどの基を含む場合、既述の反応のいくつかにおいてはその基を保護することが望ましい場合がある。
アミノ基およびアルキルアミノ基についての好適な保護基は、例えばアセチルなどのアルカノイル基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基またはt−ブトキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカルボニル基などのアリールメトキシカルボニル基;または例えばベンゾイルなどのアロイル基などの、例えばアシル基である。上記保護基の脱保護条件は、保護基の選択により必然的に異なる。よって、例えばアルカノイル基またはアルコキシカルボニル基またはアロイル基などのアシル基は、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物などの好適な塩基を用いての加水分解により除去されうる。あるいは、t−ブトキシカルボニル基などのアシル基は、例えば塩酸、硫酸もしくはリン酸またはトリフルオロ酢酸などの好適な酸を用いての処理により除去されうる。またベンジルオキシカルボニル基などのアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム−カーボンなどの触媒による水素化により、または例えばボロン トリス(トリフルオロアセテート)などのルイス酸を用いての処理により除去されうる。一級アミノ基についての代替の好適な保護基は、例えば、ジメチルアミノプロピルアミンなどのアルキルアミンまたはヒドラジンなどを用いての処理により除去されうる、例えばフタロイル基である。
ヒドロキシ基についての好適な保護基は、例えばアセチルなどのアルカノイル基、例えばベンゾイルなどのアロイル基などのアシル基、または例えばベンジルなどのアリールメチル基である。上記保護基の脱保護条件は、保護基の選択により必然的に異なるであろう。よって、例えばアルカノイル基またはアロイル基などのアシル基は、例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどのアルカリ金属水酸化物などの好適な塩基を用いての加水分解により除去されうる。あるいは、ベンジル基などのアリールメチル基は、例えばパラジウム−カーボンなどの触媒による水素化により除去されうる。
カルボキシ基についての好適な保護基は、例えば水酸化ナトリウムなどの塩基を用いての加水分解により除去されうる例えばメチル基もしくはエチル基など、または例えばトリフルオロ酢酸などの有機酸などの酸を用いての処理により除去されうる例えばt−ブチル基など、または例えばパラジウム−カーボンなどの触媒による水素化により除去されうる例えばベンジル基などの、例えばエステル化基である。
保護基は、当該技術分野において周知の慣用の技術を用いて、合成における任意の便宜的な段階において除去されうる。
既述の通り、本発明において定義される化合物は、当該化合物のCDK阻害活性に起因すると考えられる抗癌活性などの抗細胞増殖活性を有する。これらの特性は、例えばWO02/04429に記載された手法を使用して評価することができる。
式(I)の化合物の医薬的特性は構造的変化に伴って変動するものの、一般的に、式(I)の化合物が有する活性は、WO02/04429に記載されたビトロアッセイにおける250μM〜1nMの範囲のIC50濃度または薬量により示されうる。
WO02/04429に記載されているSRBアッセイにおいて試験した場合の本発明の化合物の典型的なIC50値は、1mM〜1nMの範囲に存在する。
本発明のさらなる側面によれば、既に定義された式(I)のピリミジン誘導体、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを、医薬的に許容な希釈剤または担体と共に含む医薬組成物が提供される。
組成物は、例えば錠剤またはカプセルなどの経口投与、無菌溶液、懸濁液またはエマルジョンなどの非経口的注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または注入を含む)、軟膏またはクリームなどの局所投与、または坐剤などの直腸内投与に適した形態であり得る。
一般に、上記組成物は慣用の賦形剤を使用して慣用の方法により調製されうる。
式(I)の化合物は、通常、動物の平方メートルの体領域(body area)毎に5〜5000mg、すなわち約0.1〜100mg/kgの範囲以内の単位薬量で、温血動物に投与されるであろう。そして、通常、これは治療有効薬量を与える。錠剤またはカプセルなどの単位剤形は、通常、例えば1〜250mgの有効成分を含むであろう。好ましくは、1〜50mg/kgの範囲の日薬量が用いられる。しかし、日薬量は、処置される対象、具体的な投与経路、および処置される疾患の重篤度に依存して必然的に変化するであろう。従って、最適な薬量は、任意の特定の患者を治療している実務者によって決定されうる。
本発明のさらなる側面によれば、治療によるヒトまたは動物の身体の処置方法における使用のための、既に定義された式(I)の化合物、その医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
本発明で定義される化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルは、有効な細胞周期阻害剤(抗細胞増殖剤)であり、その特性はそれらのCDK阻害活性に起因すると考えられることを我々は発見した。従って、本発明の化合物は、CDK酵素が単独または部分的に媒介する疾患または医療的状態の処置において有用であると考えられる。すなわち当該化合物は、CDK阻害効果を創出するために、そのような処置が必要な温血動物において使用されうる。よって、本発明の化合物は、CDK酵素の阻害により特徴づけられる、悪性細胞の増殖を処置するための方法を提供する。すなわち、化合物は、CDKsの阻害により単独または部分的に媒介される抗増殖効果を創出するために使用されうる。CDKsは白血病および乳癌、肺癌、大腸癌、直腸癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌および卵巣癌などの多くの一般的なヒトの癌に関係しているので、本発明のそのような化合物は広い範囲の抗癌特性を有すると考えられる。よって、本発明の化合物はこれらの癌に対しての抗癌活性を有すると考えられる。さらに、本発明の化合物は、肝臓、腎臓、前立腺および膵臓などの組織における癌腫および肉腫などの、広範囲の白血病、悪性リンパ腫(lymphoid malignancies)および充実性腫瘍に対して抗癌活性を有すると考えられる。特に、本発明の化合物は、例えば大腸、***、前立腺、膵臓、肺および皮膚などの原発性および再発性の充実性腫瘍の成長を有利に遅延させると考えられる。さらに具体的には、本発明の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルは、例えば、大腸、***、前立腺、肺、外陰部および皮膚の特定の腫瘍を含む、CDKsに関連する原発性および再発性充実性腫瘍、特に成長および拡散に関して顕著にCDKsに依存する腫瘍の成長を阻害すると考えられる。特に、「癌」は、白血病、乳癌、肺癌、結腸直腸癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、肝臓癌、腎臓癌、皮膚癌および外陰部の癌から選択される。
さらに、本発明の化合物は、白血病、線維増殖性(fibroproliferative)および分化性(differentiative)疾患、乾癬、リウマチ性関節炎、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性ネフロパシ−、アテロ−マ、アテロ−ム性動脈硬化、動脈性再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性炎症、骨疾患、ならびに網膜の血管増殖を伴う眼疾患を含む、広範囲のその他の疾患状態における細胞増殖性疾患に対して活性を有すると考えられる。
よって、本発明のこの側面によれば、医薬品としての使用のための、既に定義した式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはインビボで加水分解可能なエステル;およびヒトなどの温血動物における細胞周期阻害(抗細胞増殖)効果の創出における使用のための医薬の製造における、既に定義した式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルの使用が提供される。特に、阻害効果は、CDK2、CDK4および/またはCDK6、特にCDK2の阻害によるS期への移行またはS期での進行を妨げることにより創出される。
本発明のさらなる特徴によれば、癌(充実性腫瘍および白血病)、線維増殖性(fibroproliferative)および分化性(differentiative)疾患、乾癬、リウマチ性関節炎、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性ネフロパシ−、アテロ−マ、アテロ−ム性動脈硬化、動脈性再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性炎症、骨疾患、ならびに網膜の血管増殖を伴う眼疾患の治療、特に癌の治療における使用のための医薬の製造における、既に定義した式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルの使用が提供される。
本発明のこの側面のさらなる特徴によれば、ヒトのなどの温血動物において細胞周期阻害(抗細胞増殖)効果を創出するための方法であって、有効量の直前で定義した化合物を、前記処置を必要とする前記動物に投与することを含む前記方法が提供される。特に、阻害効果は、CDK2、CDK4および/またはCDK6、特にCDK2の阻害によるS期への移行またはS期での進行を妨げることにより創出される。
本発明のこの側面のさらなる特徴によれば、ヒトのなどの温血動物において細胞周期阻害(抗細胞増殖)効果を創出するための方法であって、有効量の既に定義された式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを、前記処置を必要とする前記動物に投与することを含む前記方法が提供される。特に、阻害効果は、CDK2、CDK4および/またはCDK6、特にCDK2の阻害によるS期への移行またはS期での進行を妨げることにより創出される。
本発明のこの側面の別の特徴によれば、癌(充実性腫瘍および白血病)、線維増殖性(fibroproliferative)および分化性(differentiative)疾患、乾癬、リウマチ性関節炎、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性ネフロパシ−、アテロ−マ、アテロ−ム性動脈硬化、動脈性再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性炎症、骨疾患、ならびに網膜の血管増殖を伴う眼疾患の処置方法であって、当該処置を必要とするヒトなどの温血動物において、有効量の既に定義された式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを当該動物に投与することを含む前記方法が提供される。
特に、癌の処置方法であって、当該処置を必要とするヒトなどの温血動物において、有効量の既に定義された式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを当該動物に投与することを含む前記方法が提供される。
本発明のさらなる側面において、ヒトなどの温血動物においての細胞周期阻害(抗細胞増殖)効果の創出における使用のための、医薬的に許容な希釈剤または担体を伴う、既に定義した式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分化可能なエステルを含む医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる側面において、ヒトなどの温血動物においての、癌(充実性腫瘍および白血病)、線維増殖性(fibroproliferative)および分化性(differentiative)疾患、乾癬、リウマチ性関節炎、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性ネフロパシ−、アテロ−マ、アテロ−ム性動脈硬化、動脈性再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性炎症、骨疾患、ならびに網膜の血管増殖を伴う眼疾患の処置における使用のための、医薬的に許容な希釈剤または担体を伴う、既に定義した式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分化可能なエステルを含む医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる側面において、ヒトなどの温血動物においての癌の処置における使用のための、医薬的に許容な希釈剤または担体を伴う、既に定義した式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分化可能なエステルを含む医薬組成物が提供される。
CDK2イニシエーションなどの実質的なS期開始活性(initiating activities)の阻害によるDNA合成への移行を細胞において妨げることはまた、周期特異的薬剤の毒性から生体の正常細胞を保護する点においても有用でありうる。CDK2および4の阻害は、通常の細胞において細胞周期への進行を妨げ、S期、G2または有糸***において作用する周期特異的薬剤の毒性を限定しうるであろう。このような保護は、これらの薬剤と通常関連する毛髪の減少を妨げうる。
従って、発明のさらなる側面において、細胞保護剤として使用するための、既に定義した式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
従って、本発明のさらなる側面において、薬剤を用いて悪性の状態の処置に起因する毛髪の減少の抑制において使用するための、既に定義した式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルが提供される。
毛髪の減少を引き起こすことが知られている、悪性の状態を処置するための薬剤には、例えばイホスファミドおよびシクロホスファミドなどのアルキル化剤;メトトレキサート、5−フルオロウラシル、ゲムシタビンおよびシタラビンなどの代謝拮抗剤;ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、ビノレルビンなどのビンカアルカロイドおよび類縁体;パクリタキセルおよびドセタキセルなどのタキサン類;イリントテカン(irintotecan)およびトポテカンなどのトポイソメラーゼI阻害剤;ドキソルビシン、ダウノルビシン、ミトキサントロン、アクチノマイシン−Dおよびマイトマイシンなどの細胞障害性抗生物質;ならびにエトポシドおよびトレチノインなどのその他のものが含まれる。
本発明の別の側面において、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルは、1以上の上記の薬剤を伴って投与されうる。この場合、式(I)の化合物は全身性または非全身性の手段により投与されうる。特に式(I)の化合物は、例えば局所投与などの非全身性手段により投与されうる。
従って、本発明のさらなる特徴において、ヒトなどの温血動物における薬剤による1以上の悪性状態の処置の間の毛髪の減少を予防する方法であって、有効量の医薬組成物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを当該動物に投与することを含む前記方法が提供される。
本発明のさらなる特徴において、ヒトなどの温血動物における薬剤による1以上の悪性状態の処置の間の毛髪の減少を予防する方法であって、有効量の前記薬剤と同時の、連続的のまたは別々の投与における、有効量の医薬組成物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを当該動物に投与することを含む前記方法が提供される。
本発明のさらなる側面によれば、薬剤を用いる悪性状態の治療に起因する毛髪の減少の予防に使用するための、医薬的に許容な希釈剤または担体を伴って式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル、および前記薬剤を含む、医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる側面によれば、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル、および毛髪の減少を生じさせることが知られている悪性の状況を処置するための薬剤を含む、キットが提供される。
本発明のさらなる側面によれば:
a)第1の単位剤形としての、式(I)の化合物、その医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル;
b)第2の単位剤形としての、毛髪の減少を生じさせることが知られている、悪性の状態を処置するための薬剤;および
c)前記第1および第2の剤形を包含するための包含手段(container means)
を含むキットが提供される。
本発明の別の特徴によれば、薬剤による悪性の状態の処置の間の毛髪の減少を予防するための医薬の製造における、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルの使用が提供される。
本発明のさらなる側面によれば、悪性の状態の処置のための有効量な薬剤の同時の、連続的のまたは別々の投与を伴い、場合によっては医薬的に許容な希釈剤または担体と一緒の、有効量の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルの投与を含む、毛髪の減少を予防するための、ヒトなどの温血動物への組み合わせ治療が提供される。
上述の通り、具体的な細胞増殖疾患の治療的または予防的処置のために必要な薬量の規模は、処置の対象、投与経路および処置する疾患の重篤度に依存して必然的に変動しうる。例えば、1〜100mg/kg、好ましくは1〜50mg/kgの範囲の単位薬量が想定される。
本明細書で定義したCDK阻害活性は単独の治療として適用されうる。また、本発明の化合物に加えて、1以上のその他の物質および/または処置を伴ってもよい。そのような共同処置(conjoint treatment)は、処置の個々の成分の同時の、連続的のまたは別々の投与により達成されうる。医療腫瘍学の分野では、癌を有する各患者を処置するために異なる形態の処置の組み合わせを使用することが通常の実務である。医療腫瘍学では、本明細書で定義した細胞周期阻害剤に加えての前記共同処置のその他の成分は:手術、放射線療法または化学療法であってもよい。当該化学療法は、治療剤の3つの主なカテゴリー:
(i)本明細書で定義したものと同一または異なるメカニズムにより作用する、他の細胞周期阻害剤;
(ii)例えば抗エストロゲン類(例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、ヨードキシフェン(iodoxyfene)など)、プロゲストゲン類(例えば、酢酸メゲストロールなど)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトラゾール(letrazole)、ボラゾール、エクセメスタンなど)、抗プロゲストゲン類、抗アンドロゲン類(例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、酢酸シプロテロンなど)、LHRHアゴニストおよびアンタゴニスト(例えば、酢酸ゴセレリン、ロイプロリド(luprolide)など)、テストステロン 5α−ジヒドロレダクターゼの阻害剤(例えば、フィナステリドなど)、抗浸潤剤(例えば、マリマスタットのようなメタロプロテアーゼ阻害剤およびウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子受容体機能の阻害剤など)、成長因子機能の阻害剤(当該成長因子には例えば血小板由来成長因子および肝細胞成長因子が含まれ、当該阻害剤には成長因子抗体、成長因子受容体抗体、チロシンキナーゼ阻害剤およびセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤が含まれる)などの細胞増殖抑制剤;および
(iii)例えば代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサートのような葉酸拮抗剤、5−フルオロウラシルのようなフルオロピリミジン類、プリンおよびアデノシン類縁体、シトシンアラビノシド);抗腫瘍抗生物質(例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、エピルビシンおよびイダルビシンなどのアントラサイクリン類、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、ミトラマイシンなど);プラチナ誘導体(例えば、シスプラチン、カルボプラチンなど);アルキル化剤(例えば、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソウレア類、チオテパなど);抗有糸***剤(例えば、ビンクリスチンなどのビンカアルカロイド類およびタキソール、タキソテールなどのタキソイド類など);トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシドおよびテニポシドのようなエピポドフィロトキシン類、アムサクリン、トポテカンなど)などの、医療腫瘍学において使用される抗増殖性/抗腫瘍性剤およびそれらの組み合わせ;
に及びうる。本発明のこの側面によれば、癌の共同処置のための、既に定義した化合物(I)および既に定義したさらなる抗腫瘍物質を含む医薬製剤が提供される。
治療薬としてのそれらの使用に加えて、式(I)の化合物およびそれらの医薬的に許容な塩はまた、新たな治療剤の探索の一部としての、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラットおよびマウスなどの実験動物での細胞周期活性の阻害効果の評価のためのインビトロおよびインビボ試験系の開発および標準化における薬理学的ツールとしても有用である。
上記の他の医薬組成物、製造方法、方法、使用および医薬製造の特徴において、本明細書に記載した発明の化合物の代替のおよび好ましい実施態様がまた適用される。
実施例
ここで本発明は、以下の非限定的実施例により説明され、特に言及がなければ:
(i)温度はセルシウス度(℃)で示され;操作は室温または周囲温度、すなわち18〜25℃の範囲の温度で実施した;
(ii)有機溶媒は無水硫酸マグネシウムで乾燥され;溶媒のエバポレーションは、60℃以下の水浴の温度で減圧下(600〜4000パスカル;4.5〜30mmHg)でロータリーエバポレーターを使用して行った;
(iii)クロマトグラフィーはシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーを意味し;薄層クロマトグラフィー(TLC)はシリカゲルプレート上で行われた;
(iv)一般に、反応の進行はTLCで追跡し、反応時間は例示としてのみ示す;
(v)最終生成物は、満足できるプロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルおよび/または質量スペクトルデータを有していた;
(vi)収率は例示としてのみ示し、必ずしも熱心な製法開発により得られるものではなく;さらに材料が必要な場合は調製を繰り返した;
(vii)示されている場合は、NMRデータは、特に提示されてない限り溶媒としてパーデューテリオジメチルスルホキシド(DMSO−d)を使用して300MHzで決定し、内部標準としてのテトラメチルシラン(TMS)に対するパーツパーミリオン(ppm)で示された、観測された主なプロトンについてのデルタ値の形式である;
(viii)化学記号はそれらの通常の意味を有し;SI単位および記号が使用されている;
(ix)溶媒比は容積:容積(v/v)の関係で示される;
(x)質量スペクトルは、ダイレクトエクスポージャープローブ(direct exposure probe)を使用して化学イオン化(CI)モードにおいて70エレクトロンボルトのエレクトロンエネルギーにより行い;ここで示されているイオン化は電子衝突(EI)、高速原子衝突(FAB)またはエレクトロスプレー(ESP)により達成され;m/zについての値が示され;一般的に親の質量を示すイオンのみを報告し;および特に言及がなければ引用する質量イオンは(MH)である;
(xi)特に言及がなければ、不斉に置換された炭素原子および/または硫黄原子を含む化合物は分割されていない;
(xii)合成が前述の実施例に記載したものに類似すると記載されている場合、使用量は前述の実施例に使用されたものと当量のミリモル比である;
(xvi)以下の略称が使用されている:
DMF.DMA ジメチルホルムアミドジメチルアセタール;
DMA ジメチルアセタール;
EtOAc 酢酸エチル;
MeOH メタノール;および
DCM ジクロロメタン;
(xvii)Isolute SCX−2カラムが言及されている場合、これは、塩基性化合物の吸着のための「イオン交換」抽出カートリッジ、すなわち、International Sorbent Technologies Limited、Dyffryn Business Park、Hengeod、Mid Glamorgan、UK、CF82 7RJより入手し、製造者説明書に従って使用した、ベンゼンスルホン酸系強カチオン交換吸着剤を含むポリプロピレンチューブを意味する;
(xviii)Isoluteアミンカラムが言及されている場合、これは、酸性化合物の吸着のための「イオン交換」抽出カートリッジ、すなわち、International Sorbent Technologies Limited、Dyffryn Business Park、Hengeod、Mid Glamorgan、UK、CF82 7RJより入手し、製造者説明書に従って使用した、シリカ粒子に共有結合したアミノシランを含むポリプロピレンチューブを意味する;および
(xix)Chemelutカラムが言及されている場合、これは、水の除去のための抽出カートリッジ、すなわち、Varian、Harbor City、California、USAから入手し、製造者説明書に従って使用した、珪藻土を含むポリプロピレンチューブを意味する。
実施例1
4−(1,2−ジエチル−4−メチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−メトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン
クロロスルホン酸(150μL、2.16mmol)を、0℃に冷却したチオニルクロリド(2mL)中の2−アニリノ−4−(1,2−ジエチル−4−メチルイミダゾール−5−イル)ピリミジン(方法13;28mg、0.09mmol)の溶液に滴下し、混合物を0℃で10分間攪拌し、その後90分間90℃に加熱した。揮発性物をエバポレーションで除去し、残渣を高度の減圧下(<2mmHg)で1時間乾燥した。得られた固体を窒素下に置き、イソプロパノール(2mL)中の2−メトキシエチルアミン(300μL、3.45mmol)の溶液を加えた。混合物を30分間攪拌し、揮発物を減圧下留去した。水(20mL)を加え、EtOAc(2x20mL)で抽出した。有機層をあわせ、乾燥し、減圧下濃縮し、表題化合物(16mg、40%)をオレンジ色の固体として得た。
NMR 2.35−2.45(m、9H)、2.7(q、2H)、2.89(q、2H)、3.40−3.28(m、2H)、3.60−3.58(m、3H)、4.35(m、2H)、7.0(d、1H)、7.49(t、1H)、7.70(d、2H)、7.9(d、2H)、8.55(d、1H);m/z 445。
実施例2〜10
以下の化合物は、適切な出発物質を使用して、実施例1の手法により調製した。
Figure 2005526764
Figure 2005526764
Figure 2005526764
DCM:MeOH(95:5)のフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製
9当量のN,N−ジメチルエチレンアミンを2−(ピラゾール−1−イル)エチルアミン臭化水素塩(方法14)と共に加え、最終生成物はDCM:MeOH(96:4)のフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製した
実施例13
4−(4−ブロモ−1,2−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−メトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン
1Mの臭素の酢酸溶液(8.49mL、8.49mmol)を、酢酸(24mL)中の4−(1,2−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−メトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン(WO02/20512の実施例35;3.1g、7.71mmol)に加え、窒素下70℃に加熱した。混合物を70℃で1時間加熱し、放冷し、水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で注意深く中和した。水溶液をEtOAcで抽出し、抽出液をあわせ、乾燥し、揮発物をエバポレーションで除去した。残渣を、DCM/MeOH(95:5から90:10へ極性を増加)により溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(1g、24%)を得た。
NMR:2.38(s、3H)、2.87(s、2H)、2.51(q、2H)、3.16(s、3H)、3.52(s、3H)、7.49(s、1H)、7.70(d、2H)、7.88(d、2H)、8.82(s、1H)。
出発物質の調製
上記実施例の出発物質は、購入により入手可能か、または既知の物質から標準的な方法により容易に調製される。例えば、以下の反応は、限定はされないが、上記反応において使用される出発物質のいくつかについての例示である。
方法1〜8
以下の化合物は、J.O.C.1987年、第2714〜2716頁に記載の手法により合成された。
Figure 2005526764
方法9
5−(3−ジメチルアミノプロプ−2−エン−1−オイル)−1−イソプロピル−2,4−ジメチルイミダゾール
5−アセチル−1−イソプロピル−2,4−ジメチルイミダゾール(方法8;3g、16.5mmol)をDMF.DMA混合物(100mL)に溶解し、混合物を窒素雰囲気下18時間加熱還流した。揮発物を減圧下留去した。残渣を、DCM:MeOH(極性を100:0から95:5に増加)のフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(510mg、13%)をオレンジ色の油状物として得た。
NMR 1.38(d、6H)、2.18(s、3H)、2.30(s、3H)、2.83(s、3H)、3.08(s、3H)、4.72(q、1H)、5.21(d、1H)、7.46(d、1H);m/z 236。
方法10
5−(3−ジメチルアミノプロプ−2−エン−1−オイル)−1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール
表題化合物を方法9の手法により方法5から調製し、更なる精製をせずに使用した。
方法11
2−アニリノ−4−(1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)ピリミジン
5−(3−ジメチルアミノプロプ−2−エン−1−オイル)−1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール(方法10;5.65g、25.6mmol)、炭酸水素フェニルグアニジン(6.05g、30.7mmol)およびナトリウムメトキシド(3.47g、64.2mmol)を無水DMA(80mL)に懸濁させ、混合物を150℃で18時間加熱した。反応混合物を周囲温度まで放冷し、水(50mL)へ注いだ。溶液をEtOAc(2x50mL)で抽出した。あわせた抽出液を水(2x50mL)、その後食塩水(2x50mL)で洗浄し、乾燥し、揮発物をエバポレーションで除去した。残渣を、DCM:MeOH(100:0から96:4へ極性を増加させる)のフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(5.2g、70%)をオレンジ色の油状物として得た。
NMR:1.06(t、3H)、2.22(s、3H)、2.34(s、3H)、4.32(q、2H)、6.83(d、1H)、6.97(t、1H)、7.28(t、2H)、7.70(d、2H)、8.43(d、2H)、9.40(s、1H);m/z 294。
方法12
以下の化合物を方法11の手法により調製した。
Figure 2005526764
方法13
2−アニリノ−4−(1,2−ジエチル−4−メチルイミダゾール−5−イル)ピリミジン
2−アニリノ−4−(1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)ピリミジン(方法11;200mg、0.68mmol)を、不活性な雰囲気下、無水THF(10mL)中に溶解した。溶液を攪拌しながら、ドライアイス/アセトン浴を使用して−70℃まで冷却した。n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液(900μL、1.44mmol)を、暗赤色が残るまで−60℃未満に温度を維持しながら滴下した。この時点で、1.6Mのn−ブチルリチウムヘキサン溶液(450μL、0.72mmol)を加え、溶液を−70℃で10分間攪拌した。ヨードメタン(99μL、1.50mmol)を加え、さらに10分間温度を−70℃に保ち、その後室温に昇温した。反応を室温で1時間攪拌し続け、その後水(100mL)を加えた。水層をEtOAc(2x20mL)で抽出した。有機層をあわせ、乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を、DCM:MeOH(100:0から96:4へ極性を増加させる)のフラッシュシリカクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物(28mg、13%)をオレンジ色の油状物として得た。
M/z 322。
方法14
2−(ピラゾール−1−イル)エチルアミン臭化水素塩
乾燥アセトニトリル(80mL)中のピラゾール(10.88g、160mmol)を、固体の水酸化ナトリウム(22.96g、574mol)に加え、混合物を周囲温度で30分間攪拌した。硫酸水素テトラブチルアンモニウム(2.18g、6.41mmol)および2−クロロエチルアミン塩酸塩(19.78g、172mmol)を加え、混合物を24時間加熱還流した。混合物を放冷し、不溶物を濾過により除去し、濾液を濃縮した。49%を超える臭化水素酸、その後エタノール(100mL)を残渣に加え、混合物を加熱還流し、その後氷中で冷却した。得られた固体を濾過で回収し、冷エタノールで洗浄し、乾燥し、表題の化合物を得た。
NMR:3.21(s、2H)、4.39(t、2H)、6.28(s、1H)、7.50(s、1H)、7.79(s、1H)、7.96(s、2H)。
実施例14
以下に、ヒトにおける治療的または予防的使用のための、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルを含む代表的な医薬剤形を例示する。
Figure 2005526764
Figure 2005526764
追記
上記の製剤は、医薬の技術分野において周知の慣用の手法により調製されうる。錠剤(a)〜(c)は、例えばセルロースアセテートフタレートのコーティングなどの施すことによる慣用の手段により、腸溶性コーティングされてもよい。

Claims (21)

  1. 式(I):
    Figure 2005526764
    [式中、Rは、ハロ、シアノ、C1−3アルキルまたはC1−3アルコキシであり;
    pは、0〜2であり;ここで、Rの意義は同一であっても異なってもよく;
    は、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ヘテロシクリルまたはヘテロシクリルC1−3アルキルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシまたはシクロプロピルメトキシで置換されていてもよく;ここで、前記ヘテロシクリルが−NH−部分を含む場合、窒素は1以上のメチル、エチル、アセチル、2,2,2−トリフルオロエチルまたはメトキシエチルにより置換されていてもよく;
    は、水素、ハロまたはシアノであり;
    は、C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシC1−6アルキルであり;
    は、C1−6アルキルまたはC2−6アルケニルであり;ここで、Rは、炭素上を1以上のメトキシ、エトキシ、プロポキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシまたはシクロプロピルメトキシで置換されていてもよく;
    は、ハロまたはC1−4アルキルであり;
    但し、R、RおよびRがすべてメチルの場合、Rは水素、置換されていてもよいC1−4アルキルまたはC3−6シクロアルキルではない]
    の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  2. pが0である、請求項1に記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  3. が水素、C1−4アルキルまたはヘテロシクリルC1−3アルキルであり;ここでRは炭素上を1以上のメトキシまたはエトキシで置換されていてもよい、請求項1または2に記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  4. が水素またはハロである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  5. がC1−4アルキルである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  6. がC1−6アルキルである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  7. がメチルまたはハロである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  8. pが0であり;
    が、水素、2−メトキシエチル、メチル、3−メトキシプロピルまたは2−エトキシエチルまたは2−ピラゾール−1−イルエチルであり;
    が、水素またはブロモであり;
    が、メチル、エチルまたはイソプロピルであり:
    が、メチルまたはエチルであり;
    が、メチルまたはブロモであり;
    但し、R、RおよびRがすべてメチルの場合、Rは水素、2−メトキシエチル、メチル、3−メトキシプロピルまたは2−エトキシエチルではない、式(I)(請求項1に記載)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  9. 4−(1,2−ジエチル−4−メチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−メトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−エトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(3−メトキシプロピル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−メトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(メチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−エチル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−(4−スルファモイルアニリノ)ピリミジン;
    4−(1−イソプロピル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−メトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−イソプロピル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(3−メトキシプロピル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−イソプロピル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−(4−スルファモイルアニリノ)ピリミジン;
    4−(1−イソプロピル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−エトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1−イソプロピル−2,4−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(メチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    4−(1,2,4−トリメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−ピラゾール−1−イルエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;または
    4−(4−ブロモ−1,2−ジメチルイミダゾール−5−イル)−2−{4−[N−(2−メトキシエチル)スルファモイル]アニリノ}ピリミジン;
    から選択される式(I)(請求項1に記載)の化合物、またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  10. 工程a)式(II):
    Figure 2005526764
    [式中、Lは置換可能な基である]
    のピリミジンと、式(III):
    Figure 2005526764
    のアニリンとの反応;
    工程b)式(IV):
    Figure 2005526764
    の化合物と、式(V):
    Figure 2005526764
    [式中、TはOまたはSであり;Rは、同一または異なってもよく、C1−6アルキルである]
    の化合物との反応;
    工程c)式(VI):
    Figure 2005526764
    [式中、Xは置換可能な基である]
    のピリミジンと、式(VII):
    −NH
    (VII)
    のアミンとの反応;または
    工程d)式(VIII):
    Figure 2005526764
    のピリミジンと、式(IX):
    Figure 2005526764
    [式中、Yは置換可能な基である]
    の化合物との反応;
    および、その後必要であれば:
    i)式(I)の化合物を別の式(I)の化合物へ変換すること;
    ii)任意の保護基を除去すること;
    iii)医薬的に許容な塩またはインビボで加水分解可能なエステルを形成すること
    を含む、式(I)(ここで、R、R、R、R、R、Rおよびpは、他に特定がなければ、請求項1において定義されたとおりである)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分化可能なエステルの調製方法。
  11. 医薬的に許容な希釈剤または担体とともに、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分化可能なエステルを含む医薬組成物。
  12. 治療によるヒトまたは動物の身体の処置方法に使用するための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分化可能なエステル。
  13. 医薬として使用するための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分化可能なエステル。
  14. ヒトを含む温血動物における細胞周期阻害(抗細胞増殖)効果の創出において使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルの使用。
  15. 癌(充実性腫瘍および白血病)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、リウマチ性関節炎、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性ネフロパシ−、アテロ−マ、アテロ−ム性動脈硬化、動脈性再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性炎症、骨疾患、ならびに網膜の血管増殖を伴う眼疾患の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルの使用。
  16. 癌の処置に使用するための医薬の製造における、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステルの使用。
  17. 癌が、白血病、乳癌、肺癌、結腸直腸癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、肝臓癌、腎臓癌、皮膚癌および外陰部の癌から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. ヒトを含む温血動物での細胞周期阻害(抗細胞増殖)効果の創出における使用のための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  19. 癌(充実性腫瘍および白血病)、線維増殖性および分化性疾患、乾癬、リウマチ性関節炎、カポジ肉腫、血管腫、急性および慢性ネフロパシ−、アテロ−マ、アテロ−ム性動脈硬化、動脈性再狭窄、自己免疫疾患、急性および慢性炎症、骨疾患、ならびに網膜の血管増殖を伴う眼疾患の処置に使用するため、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  20. 癌の処置に使用するため、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
  21. 白血病、乳癌、肺癌、結腸直腸癌、胃癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、肝臓癌、腎臓癌、皮膚癌および外陰部の癌の処置に使用するため、請求項1〜9のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその医薬的に許容な塩またはそのインビボで加水分解可能なエステル。
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