JP2005313986A - ノズル付きパウチ - Google Patents

Abstract

【課題】 詰め替え用液体収納パウチの注出筒に、簡易な注出孔閉塞手段を設けて、パウチ内に液体が残ったときは、その閉塞手段を施すことで、そのままパウチ内へ収納のまま保存可能とした。
【解決手段】 パウチ上部を、前後二枚のシートを前後に重ね、その重ね合せ部分の外縁を接合させることでパウチ上縁から注出筒４を起立し、かつ該注出筒の左右両側の上下方向中間部から係合片５，５を突出させ、詰め替え液体がパウチ内に残ったときは、係合片５下方の注出筒部分を前後いずれかへ折曲げ、注出筒上部と係合片５とで、注出筒基端近辺のパウチ上方部分を挟持可能とした。
【選択図】 図３

Description

本発明はノズル付きパウチに関する。

詰め替え液体収納容器として、一部を先端閉塞の注出部として、液体注出に際してはその注出部先端を切除して注出口を開口するよう設けたパウチが知られている（特許文献１）。
特開２００４−４３０００号公報

従来、上記のような詰め替え用のパウチは、該パウチ内の全量をボトル等に移すが、時にはボトル等が小さいためパウチ内に液体が残ることがある。

本発明はパウチをノズル付きとし、該ノズルに簡易な閉塞手段を設けて、該閉塞手段を施すことでパウチ内に液体が残ってもそのまま保存できるよう設けたものである。

第１の手段として上側縁から注出筒形成用の第１帯状部4aを、かつ該第１帯状部中間部の左右両側から係合片形成用の第２帯状部5aを、それぞれ上方突出するシートを前後に重ね、上記上側縁、第１帯状部の両側および上側縁、第２帯状部全面の重合わせ部分を接合したパウチ上部を有し、
上記第２帯状部接合で形成した係合片５は、第１帯状部4aの外縁部接合で形成した注出筒４を、前後いずれかの方向へ折返した状態で他面へ係合させることで、それ等注出筒上部６と両係合片５とが、注出筒基端近辺のパウチ上方部分を挟持可能に形成した。

第２の手段として、上記第１の手段を有すると共に上記係合片５を半円弧状として、これ等係合片一端を注出筒側部から突出させて左右外方へ張出しさせると共に、係合片他端を注出筒４上部の左右側縁へ近接させた。

請求項１構成のようにすることで、パウチ上部は図３が示すように前方シートと後方シートとが鋭角状となり、又注出筒４は前方ないし後方への折返し時二枚重ねのシート状に折畳まれることとなるから、その注出筒上部６と両係合片５とでパウチ上部分を挟持させることが出来、又該挟持時、注出筒下部の前方第１帯状部4aと後方の第１帯状部4aとは折曲げられて互いに密接することとなるから、注出筒４を確実に閉塞することが出来る。又パウチ上部の挟持も簡易であり、該挟持の解除も下方へ折曲げられた注出筒上部６を上外方へ引上げることで容易に行うことが出来る。

請求項２のようにすることで、両係合片５は半円弧状に弯曲するから、上記パウチ挟持状態を保って外れ難くすることが出来る。

以下図面について説明すると、パウチ１は前方からみて右方側部に起立部２を有し、その左方上縁は左下方への下降傾斜縁３とし、かつその下降傾斜縁３の左右方向中間からは左上方へ傾斜突出させて注出筒４を起立し、又その注出筒４の左右両側中間部からは半円弧状の係合片５が、その中間部を外方へ張出し、かつそれ等先端を注出筒上部の左右側縁へ近接させている。

上記パウチは、上記形状とした前後二枚のシートを、つまり右方側部から起立部２形成用の突部2aを、その左方傾斜縁の左右方向中間からは注出筒４形成用第１帯状部4aを、その左右両側からは係合片５形成用の第２帯状部5aを、それぞれ突出させ、それ等各外縁を重合せ、ヒートシール等で接合させている。尚第２帯状部5aはそれ等全面を接合させる。但し右方側部の起立部２は、パウチ内への液体注入用として形成したもので、パウチ内への液体充填後にその上端部を接合シールする。パウチ形成用のシートは、酸素透化防止、紫外線防止等のバリヤ性を持たせるために、各性能を有するシートによる積層、又アルミ箔等を有する積層シートとすることが出来る。

上記パウチは、下端部内面に底シートを設けて自立可能としてもよく、又自立不能なパウチでもよい。上縁は上記のようにして起立部２上端と注出筒４上端とをほぼ同一高さとすることで、注出筒上端への他物の接触を減少できるが、パウチ上縁をほぼ水平として注出筒だけが上方突出する形状でも差支えない。係合片５は図示のように円弧状とせず、上方へ突出させるだけでもよい。

上記パウチは次のように使用する。まず注出筒４先端部を切り取り、注出筒を開口させてパウチ内液体を詰め替えのため注出するが、収納液がパウチ内に残った場合は、図２、図３が示すように注出筒４下部を前後いずれかの方向へ折曲げ、その注出筒上部をその注出筒基端近辺へ押付けた状態で、係合片５を反対の側面へ係合させて、それ等注出筒４上部と係合片５とで図３が示すように注出筒基端近辺を挟持させる。該状態で注出筒の係合片直下部分は図示のように折曲げられ、よって注出筒の前後両側を形成する両第１帯状部4a内面は互いに水密に接して注出筒の筒孔を閉塞することとなる。

再度注出する場合は注出筒上端部６を上外方へ引けばよく、すると係合片５は弾性変形して外れ、注出筒４が起立し、注出を可能とする。

本発明パウチの断面図である。 注出筒閉塞状態で示す、図１パウチ要部の前面図である。 図２注出筒部分の断面図である。

符号の説明

１ パウチ ４ 注出筒
4a 第１帯状部 ５ 係合片
5a 第２帯状部 ６ 注出筒上部

Claims (2)

1. 上側縁から注出筒形成用の第１帯状部4aを、かつ該第１帯状部中間部の左右両側から係合片形成用の第２帯状部5aを、それぞれ上方突出するシートを前後に重ね、上記上側縁、第１帯状部の両側および上側縁、第２帯状部全面の重合わせ部分を接合したパウチ上部を有し、
   上記第２帯状部接合で形成した係合片５は、第１帯状部4aの外縁部接合で形成した注出筒４を、前後いずれかの方向へ折返した状態で他面へ係合させることで、それ等注出筒上部６と両係合片５とが、注出筒基端近辺のパウチ上方部分を挟持可能に形成した
   ことを特徴とするノズル付きパウチ。
2. 上記係合片５を半円弧状として、これ等係合片一端を注出筒側部から突出させて左右外方へ張出しさせると共に、係合片他端を注出筒４上部の左右側縁へ近接させた
   ことを特徴とする、請求項１記載のノズル付きパウチ。