JP2016055911A - パウチ容器 - Google Patents

パウチ容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016055911A
JP2016055911A JP2014185180A JP2014185180A JP2016055911A JP 2016055911 A JP2016055911 A JP 2016055911A JP 2014185180 A JP2014185180 A JP 2014185180A JP 2014185180 A JP2014185180 A JP 2014185180A JP 2016055911 A JP2016055911 A JP 2016055911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pouch container
passage
passage forming
container
film material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014185180A
Other languages
English (en)
Inventor
有本 克哉
Katsuya Arimoto
克哉 有本
田中 賢二
Kenji Tanaka
賢二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Original Assignee
Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Yamamura Glass Co Ltd filed Critical Nihon Yamamura Glass Co Ltd
Priority to JP2014185180A priority Critical patent/JP2016055911A/ja
Publication of JP2016055911A publication Critical patent/JP2016055911A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】パウチ容器に対する内容物の充填性及び詰め替え先容器の口部に対する注出部の挿入性を十分に確保しつつ、内容物の注出速度を向上し得るパウチ容器を提供する。【解決手段】上端接合部4の第1端部5に、胴部2を構成するフィルム材の折り返し部を配置し、上端接合部4の第1端部5側の領域に、胴部2の一側上部に注出通路11を形成する斜め上方へ延びる通路形成部12と、通路形成部12の上端から上端接合部4の第1端部5まで延びる通路閉塞部13とを有する注出部7を設け、通路閉塞部13を含む切取部18を切り取って、注出通路の上端部に注ぎ口20を形成可能となし、通路形成部12における切取部18よりも下側部分を、注ぎ口20の通路形成部12側の基端部と、上端接合部4の第2端部15における胴部2の周方向位置に対応する底部3の外縁位置Pとを結ぶ傾斜線分L以上に上側に設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、切取部を切り取って注ぎ口を形成可能な軟質フィルムからなるパウチ容器に関する。
一般に、シャンプやリンス、ハンドソープなどの液状物を収納する詰め替え用の容器や、ゼリーなどのようなゲル状の飲食物を収納する容器として、軟質フィルムからなる袋状の折畳可能なパウチ容器が広く実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。
前記パウチ容器としては、内容物を充填した状態で、自立可能なものも実用化されているが、容器本体が軟質フィルムで構成されていることから、基本的には、内容物の減少に伴って容器本体が扁平な形状に変形し、自立安定性が低下するとともに外観が低下するという問題があった。特に、特許文献1記載のパウチ容器のように、筒状に形成したフィルム材からなる胴部と、前記胴部の下端開口部を閉塞するフィルム材からなる底板とを備え、底板の外周部から下側へ延びる接合部を胴部の下端内面に融着した場合には、パウチ容器を設置した状態で、底板が設置面から浮いた状態となるので、内容物の自重により底板の中央部が下方へ突出状に変形して、胴部が全体的に内側に変形しようとし、自立安定性が低下したり、外観が低下したりするという問題がある。
そこで、本出願人は、特許文献2において、フィルム材からなる胴部と、前記胴部の一端開口部を液密状に閉塞するフィルム材からなる閉塞部材とを備えた自立可能なパウチ容器であって、前記胴部の一端部に内側へ折り曲げてなる環状の胴側端部接合部を形成し、前記閉塞部材として、前記胴側端部接合部の容器外面側に融着した外側部材を設けたパウチ容器を提案した。また、内容物の注出構造として、スパウトを用いた注出構造と、胴部の上端閉塞部の一側部に上端を閉塞した注出通路を内側に有する注出部を設け、該注出部の上端部を切り取って注出通路の上端部に注ぎ口を形成することで、該注ぎ口から内容物を注出可能となした注出構造を提案した。
国際公開第2008/096392号公報 特許第5488756号公報
ところで、特許文献2記載のパウチ容器における注出構造では、注出通路の両側部と注出通路の上端部とにわたって略U字状に、前記胴部を構成する前後のフィルム材を融着することで注出部を形成しているので、次のような問題があった。即ち、注出部を構成する前後のフィルム材は、重ね合された状態が、自然状態となり、注出部の先端部を切り取って形成される注ぎ口は、前後のフィルム材が重ね合された閉じた状態が自然状態になるので、内容物を吐出させるときには、内容物の自重により注出部を構成する前後のフィルム材の間隔を押し広げて、注ぎ口を開口させながら、内容物を注出させる必要があり、内容物の注出速度が遅くなって、内容物の詰め替え作業に多くの時間を要するという問題があった。内容物の詰め替え作業は、一方の手で詰め替え先容器を保持し、他方の手でパウチ容器を保持しながら、詰め替え先容器の口部にパウチ容器の注出部を挿入し、この挿入状態を維持しながらパウチ容器を傾けて、内容物を注出して詰め替えることになるが、内容物の注出時には、内容物をこぼさないように注意しながら、パウチ容器を傾けた状態に、一定時間保持するという繊細な作業を行う必要があるので、注出速度が遅くなることは、利用者にとって大きな負担となっていた。
一方、内容物の注出速度を向上するため、注ぎ口の幅を広くすることも考えられるが、この場合には、注ぎ口の幅が長くなって、詰め替え先容器の口部に注ぎ口を挿入して、内容物を詰め替えるという詰め替え方法を採用し難くなったり、パウチ容器に対して内容物を充填するときに、注出部に連なって形成されている充填用開口部の開口幅が小さくなり、パウチ容器に対する内容物の充填速度が遅くなって、パウチ容器の生産性が低下したりするという問題がある。
本発明の目的は、パウチ容器に対する内容物の充填性及び詰め替え先容器の口部に対する注出部の挿入性を十分に確保しつつ、内容物の注出速度を向上し得るパウチ容器を提供するものである。
本出願人は、特許文献2記載のような底面部が保形性を有するパウチ容器において、効率良く迅速に内容物を注出可能とするための構成について鋭意検討し、本発明を完成するに至った。
本発明に係るパウチ容器は、フィルム材からなる胴部と、前記胴部の下端開口を液密状に閉塞するフィルム材からなる保形性を有する底部と、前記胴部の上端部のフィルム材を接合した上端接合部とを備えた自立可能なパウチ容器であって、前記上端接合部の第1端部に、前記胴部を構成するフィルム材の折り返し部を配置し、前記上端接合部の第1端部側の領域に、前記胴部の一側上部に注出通路を形成する斜め上方へ延びる通路形成部と、前記通路形成部の上端から上端接合部の第1端部まで延びる通路閉塞部とを有する注出部を設け、前記通路閉塞部を含む切取部を切り取って、前記注出通路の上端部に注ぎ口を形成可能となし、前記通路形成部における切取部よりも下側部分を、前記注ぎ口の通路形成部側の基端部と、前記上端接合部の第2端部における胴部の周方向位置に対応する底部の外縁位置とを結ぶ傾斜線分よりも上側に設けてなるものである。なお、本明細書において、傾斜線分よりも上側とは、傾斜線分に接する場合を含むものとする。
このパウチ容器では、内容物を取り出す際には、切取部を切り取って注出通路の上端部に注ぎ口を形成し、この状態でパウチ容器を傾けて、注出部を詰め替え先容器の口部に挿入し、内容物を詰め替え先容器に充填することになる。このとき、次のような理由から、注ぎ口から内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出し、詰め替え先容器に対して短時間で内容物を充填することができる。即ち、このパウチ容器では、上端接合部の第1端部に、前記胴部を構成するフィルム材の折り返し部が配置され、切取部を切り取って形成される注ぎ口の先端部は滑らかな円弧状に形成されて、注ぎ口は自然状態において全体として流線形状に形成され、しかも内容物の注出時には、注ぎ口が内容物に押されて円形に変形しようとするので、注出作業の全期間にわたって内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出すことができる。また、パウチ容器の底部が保形性を有する平坦面で構成されているので、切取部を切り取って注ぎ口を形成した状態で、底部を底面、注ぎ口を上面とした仮想錐台がパウチ容器に形成され、しかも通路形成部における切取部よりも下側部分が、注ぎ口の通路形成部側の基端部と、上端接合部の第2端部における胴部の周方向位置に対応する底部の外縁位置とを結ぶ傾斜線分よりも上側に設けられて、通路形成部における切取部よりも下側部分が、仮想錐台の側面よりも上側(ただし、本明細書において仮想錐台の側面よりも上側とは仮想錐台の側面に接する場合も含むものとする。)に配置されて、仮想錐台が綺麗な錐台状に形成されるので、注出通路の横断面を極力広く設定して、内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出すことができる。
このように、このパウチ容器では、切取部を切り取って形成される注ぎ口の開口幅を変更することなく、注ぎ口から内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出すことができるので、注出部からの切取部の切り取り幅を、詰め替え先容器の口部に対する注出部の挿入性を十分に確保し得る程度に設定するとともに、パウチ容器に対する内容物の充填口の開口幅を、内容物の充填性を確保し得る程度に設定しつつ、内容物の注出速度を向上して、詰め替え作業の作業時間を短縮できる。
ここで、前記切取部を切り取って形成される前記注ぎ口のうちの、前記上端接合部の第1端部側の先端部を接合部のないフィルム材で構成し、前記通路形成部側の基端部をフィルム材を接合してなる通路形成部で構成することが好ましい実施の形態である。この場合には、注ぎ口のうちの、上端接合部の第1端部側の先端部が接合部のないフィルム材で構成されているので、切取部を切り取って形成される注ぎ口の先端部は、滑らかな円弧状に形成されることになる。一方、注ぎ口の基端部は、フィルム材を接合してなる通路形成部で構成されているので、注ぎ口は、自然状態において全体として流線形状に形成され、内容物の注出時には円形に近い形状に変形するので、効率良く円滑に内容物を注ぎ出すことができる。
前記上端接合部に、前記通路形成部の下端部から上方へ延びる段差部を形成することができる。この場合には、詰め替え先容器に内容物を詰め替えるときに、通路形成部と段差部間に詰め替え先容器の口部を挿入して、詰め替え先容器に対してパウチ容器を固定できるので、内容物の詰め替え作業を安定して行うことが可能となる。
前記底面に対する、前記傾斜線分の通路形成部の注出通路側の側縁の傾斜角度を、前記底面に対する、前記傾斜線分の傾斜角度以下に設定することが好ましい実施の形態である。このように構成すると、前記通路形成部における切取部よりも下側部分を、前記傾斜線分よりも上側に設けることができる。なお、本明細書において、通路形成部の注出通路側の側縁の傾斜角度とは、通路形成部の注出通路側の側縁を含み且つ底面に直交する面内における、通路形成部の注出通路側の側縁の底面に対する傾斜角度を意味し、傾斜線分の傾斜角度とは、傾斜線分を含み且つ底面に直交する面内における、傾斜線分の底面に対する傾斜角度を意味する。
前記通路形成部の注出通路側の側縁を、前記傾斜線分と略平行となるように配置することも好ましい実施の形態である。このように構成すると、内容物の注出速度を向上しつつ、注出部の幅を極力狭くして、詰め替え先容器の口部に対する注出部の挿入性を向上できるとともに、パウチ容器に対する内容物の充填口の開口幅を広くして、内容物の充填性を向上できる。
本発明に係るパウチ容器によれば、切取部を切り取って形成される注ぎ口の開口幅を変更することなく、注ぎ口から内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出すことができるので、注出部からの切取部の切り取り幅を、詰め替え先容器の口部に対する注出部の挿入性を十分に確保し得る程度に設定するとともに、パウチ容器に対する内容物の充填口の開口幅を、内容物の充填性を確保し得る程度に設定しつつ、内容物の注出速度を向上して、詰め替え作業の作業時間を短縮できる。
切取部を切り取った状態でのパウチ容器の斜視図 パウチ容器の(a)は正面図、(b)はパウチ容器の側面図 図1のIII-III線断面図 図1のIV-IV線断面図 パウチ容器の切取部付近の正面図 切取部を切り取った状態でのパウチ容器の(a)は正面図、(b)は注ぎ口の平面図 (a)〜(d)は他の構成のパウチ容器の図4相当図 (a)(b)は他の構成のパウチ容器の図3相当図 (a)〜(c)は他の構成のパウチ容器の図3相当図 (a)〜(c)は他の構成のパウチ容器の切取部付近の正面図 (a)〜(c)は比較例のパウチ容器の注出部付近の正面図 (a)(b)は比較例のパウチ容器の正面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1〜図6に示すように、パウチ容器1は、フィルム材からなる胴部2と、胴部2の下端開口を液密状に閉塞するフィルム材からなる保形性を有する平坦な底部3と、胴部2の上端部のフィルム材を接合してなる上端接合部4と、上端接合部4の第1端部5側の領域6に設けた全幅W1の注出部7とを備え、底部3を設置面に設置して自立可能に構成したものである。
胴部2は、1枚のフィルム材を筒状に丸めて、両端部の内面側を重ね合わせてヒートシールや超音波シールなどにより合掌貼りにより接合することで筒状に成形され、胴部2の後面の左右方向の中央部の外側にはフィルム材を接合してなる側部接合部2aが高さ方向の全長にわたって形成されている。なお、側部接合部2aは上端接合部4の第2端部15側に位置するように形成してもよい。
胴部2の下端部には内側へ折り曲げた無端環状の下端接合部2bが形成され、下端接合部2bの上側(内面側)には胴部2の下端部の内径と略同じ大きさの円形のフィルム材からなる内側部材8が設けられ、下端接合部2bの下側(外面側)には胴部2の下端部の外径と略同じ大きさの円形のフィルム材からなる外側部材9が設けられ、内側部材8と外側部材9とで胴部2の下端開口部を閉塞する底部3が構成されている。
内側部材8の外周部及び外側部材9の外周部は下端接合部2bにヒートシールや超音波シールなどによりそれぞれ接合されるとともに、下端接合部2bの内周縁よりも内側において内側部材8の外周部と外側部材9の外周部とはヒートシールや超音波シールなどにより接合され、内側部材8には下端接合部2bと外側部材9とにわたって延びる環状の内側接合部8aが形成され、外側部材9には下端接合部2bと内側部材8とにわたって延びる環状の外側接合部9aが形成されている。
胴部2の上端部には胴部2を構成する筒状のフィルム材を扁平に重ね合わせて接合してなる上端接合部4が形成され、上端接合部4の第1端部5には、胴部2を構成するフィルム材をU字状に折り曲げて融着接合してなる折り返し部10が形成されている。上端接合部4の幅W4は任意に設定可能であるが、十分なシール性を確保するとともに、フィルム材の無駄を極力少なくするため、3mm以上に15mm以下に設定することが好ましい。また、全長にわたって一様な幅に構成することもできるし、部分的に異なる幅に構成することも可能である。
上端接合部4の第1端部5側の領域6には、胴部2の一側上部に注出通路11を形成する斜め上方へ延びる通路形成部12と、通路形成部12の上端から上端接合部4の第1端部5まで延びる通路閉塞部13と、通路形成部12の下端部から上方へ延びる段差部14を有する全幅W1の注出部7が設けられている。上端接合部4の第1端部5側の領域6以外の領域には、段差部14の上端部から上端接合部4の第2端部15まで延びる充填口閉塞部16が形成されている。充填口閉塞部16は、パウチ容器1に対して内容物を充填するための充填口16aを閉塞したもので、パウチ容器1に対して内容物を充填した後に接合されている。なお、通路閉塞部13及び充填口閉塞部16を底部3と略平行に形成したが、底部3に対して角度を付けて形成することもできる。例えば通路閉塞部13及び/又は充填口閉塞部16を第1端部5側へ行くにしたがって上り傾斜の傾斜状に形成することも可能である。
通路形成部12と段差部14間には先端部を下側へ向けた正面視略三角形状の嵌合凹部17が形成され、詰め替え先容器に内容物を詰め替えるときには、この嵌合凹部17に詰め替え先容器の口部の口縁を内嵌させて、詰め替え先容器とパウチ容器1との相対移動を規制できるように構成されている。
注出部7の上部には通路閉塞部13を含む切取部18が形成され、通路形成部12の上部に形成した切欠部19から切取部18を切り取って、注出通路11の上端部に注ぎ口20を形成できるように構成されている。なお、切取部18の下端縁に沿って、注出部7を構成する2枚のフィルム材をハーフカットしてなる切れ目を、切欠部19に連ねて通路閉塞部13と略平行に形成してもよい。
注出部7の全幅W1は、大きくなる程、充填口閉塞部16が短くなってパウチ容器1に対する内容物の充填口16aが狭くなり、内容物の充填性が低下するので、50mm以下、好ましくは40mm以下に設定することが好ましい。なお、本発明では移し替え先容器の口部の内径が25mmであることを前提にして、注出部7の全幅W1を設定したが、内容物によっては移し替え先容器の口部の内径が異なるため、注出部7の全幅W1も移し替え先容器の口部の内径などに応じて適宜設定することができる。
注ぎ口20の扁平状態での開口幅W2は、内容物の粘性にもよるが、注出時間を短縮するため10mm以上、好ましくは15mm以上に設定することが好ましく、また詰め替え先容器の口部に対する注出部7の挿入性を考慮して、注ぎ口20の開口幅W2に通路形成部12の接合幅を加算した切取部18の幅W3は、詰め替え先容器の口部の内径の100%以下、好ましくは80%以下に設定することが好ましい。例えば詰め替え先容器の口部の内径が25mmの場合には、注ぎ口20の開口幅W2は20mm〜25mmに設定することが好ましい。
嵌合凹部17の下端部から切取部18までの通路形成部12の高さH1は、詰め替え先容器の口部に対して注出部7を安定性良く挿入できるように、10mm以上に設定することが好ましく、またフィルム材の無駄をできるだけ少なくするため、20mm以下に設定することが好ましい。
通路形成部12における切取部18よりも下側部分は、注ぎ口20の通路形成部12側の基端部20aと、上端接合部4の第2端部15における胴部2の周方向位置に対応する底部3の外縁位置Pとを結ぶ傾斜線分L1よりも上側(ただし、傾斜線分L1に接してもよい)に設けられ、切取部18を切り取った状態で、底部3を底面とし、注ぎ口20を上面とした仮想円錐台21の側面よりも上側(ただし、仮想円錐台に接してもよい)に設けられている。
底部3に対する、通路形成部12の注出通路11側における側縁の延長線分L2の傾斜角度θ2は、底部3に対する、傾斜線分L1の傾斜角度θ1以下に設定されている。特に、通路形成部12の注出通路11側における側縁の延長線分L2を、傾斜線分L1と略平行となるように配置すると、内容物の注出速度を向上しつつ、注出部7の全幅W1を極力狭くして、詰め替え先容器の口部に対する注出部7の挿入性を向上できるとともに、パウチ容器1に対する内容物の充填口16aの開口幅を広くして、内容物の充填性を向上できるので好ましい。傾斜角度θ1は、パウチ容器1の高さH2と底部3の直径などに応じて任意に設定できるが、大きすぎると過剰に縦長の容器となるので、例えば75°以下に設定することが好ましい。
胴部2及び外側部材9を構成するフィルム材は、手で減容化が可能な、単層または多層構造の軟質フィルムで構成されている。単層フィルムで構成することも可能であるが、ガスバリア性や遮光性や擦損性などの機能を付与するため、ドライラミネーションやウェットラミネーションやホットメルトラミネーションなどの接着剤ラミネーション、シングルラミネーションやタンデムラミネーションや共押出しラミネーションなどの押出しラミネーション、サーマルラミネーション、Tダイ法やインフレーション法などの共押出し法による多層フィルムを採用できる。
具体的には、胴部2を構成するフィルム材は、少なくとも内面側にヒートシールや超音波シールなどにより相互に接合可能な、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性合成樹脂材料からなるシーラント層を設けるとともに、外面側に外側部材9の胴部2側にヒートシールや超音波シールなどにより接合可能な、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性合成樹脂材料からなるシーラント層を設け、両シーラント層間に、例えばパウチ容器1に収容する内容物に応じて、ガスバリア性や遮光性や擦損性などの機能を有するアルミ箔などの機能性材料からなる単又は複数の基材層を設けた3層以上の多層フィルムを好適に採用できる。また、外側部材9を構成するフィルム材としては、内面側に胴部2に対してヒートシールや超音波シールなどにより接合可能な、ポリオレフィン系樹脂などの熱可塑性合成樹脂材料からなるシーラント層を設け、外面側にガスバリア性や遮光性や擦損性などの機能を有するアルミ箔などの機能性材料からなる単又は複数の基材層を設けた2層以上の多層フィルムを好適に採用できる。ただし、胴部2と外側部材9とを構成するフィルム材としては、手で減容化が可能で且つ内側部材8を含むフィルム材同士が、相互に接合可能に構成されたものであれば任意の構成のものを採用できる。
内側部材8を構成するフィルム材は、手で減容化が可能な、単層フィルム又は接着剤を使用しない保形性を有する多層フィルムで構成されている。多層フィルムで構成する場合には、接着剤を使用しないで製作可能な、サーマルラミネート法又は、Tダイ法やインフレーション法などの共押出法による多層フィルムを用いることになる。つまり、内側部材8は、パウチ容器1内に配置され、しかも外周縁がパウチ容器1内に露出するので、ドライラミネート法のように、接着剤を使用して製作した多層フィルムでは、パウチ容器1に充填した内容物に内側部材8の外周端部から接着剤が溶け出すことがあるので、接着剤を使用しない多層フィルムを用いることが好ましい。
このパウチ容器1では、外側部材9の下面の全体を設置面に設置させて、パウチ容器1を縦向きに自立できるので、パウチ容器1の自立安定性及び保形性を高めることができる。また、パウチ容器1の下端部には下端接合部2bと外側部材9と内側部材8とが設けられ、パウチ容器1の底部3が補強されているので、パウチ容器1の自立安定性及び保形性が一層高くなる。更に、胴部2及び底部3がフィルム材で構成されるので、内容物の使用後は、胴部2及び底部3を扁平に押し潰してパウチ容器1の減容化が可能となる。更に、下端接合部2bに内側部材8及び外側部材9の外周部を接合してなる底部3は、胴部2から外方へ突出しないので、内側部材8及び外側部材9の外周部や下端接合部2bが胴部2から外方へ突出することによる、パウチ容器1の意匠性の低下を防止できる。更にまた、胴部2及び外側部材9として、接着剤を使用するフィルム材を用いた場合でも、該接着剤が内容物に漏れ出さないので、接着剤による内容物の品質低下を防止できる。
また、このパウチ容器1では、図6に示すように、内容物を取り出す際には、切取部18を切り取って注出通路11の上端部に注ぎ口20を形成し、この状態でパウチ容器1を傾けて、注出部7を詰め替え先容器の口部に挿入し、内容物を詰め替え先容器に充填することになる。このとき、次のような理由から、注ぎ口20から内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出し、詰め替え先容器に対して短時間で内容物を充填することができる。即ち、このパウチ容器1では、上端接合部4の第1端部5に、胴部2を構成するフィルム材の折り返し部10が配置されているので、切取部18を切り取って形成される注ぎ口20は、図6(b)に示すように、自然状態において、先端部20bは滑らかな円弧状に形成され、基端部20aは通路形成部12へ向けて尖鋭に形成されて、全体として流線形状に形成され、しかも内容物の注出時には、注ぎ口20が内容物に押されて円形に変形しようとするので、注出作業の全期間にわたって内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出すことができる。また、パウチ容器1の底部3が保形性を有する平坦面で構成されているので、切取部18を切り取って注ぎ口20を形成した状態で、底部3を底面、注ぎ口20を上面とした仮想円錐台21がパウチ容器1に形成され、しかも通路形成部12における切取部18よりも下側部分が、注ぎ口20の通路形成部12側の基端部20aと、上端接合部4の第2端部15における胴部2の周方向位置に対応する底部3の外縁位置Pとを結ぶ傾斜線分L1よりも上側に設けられて、通路形成部12における切取部18よりも下側部分が、仮想円錐台21の側面よりも上側に配置されて、仮想円錐台21が綺麗な円錐台状に形成されるので、注出通路11の横断面を安定性良く極力広く設定して、内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出すことができる。また、このパウチ容器1では、注ぎ口20の基端部20aにのみフィルム材を重ね合わせて接合してなる通路形成部12が形成されるので、先端部と基端部とに接合部が形成される容器と比較して、切取部18の幅W3を小さく設定しつつ、注ぎ口20の開口幅W2を大きく構成でき、注出部7の挿入性を十分に確保しつつ、注ぎ口20の開口面積を大きくして、注出速度を向上できる。
このように、このパウチ容器1では、切取部18を切り取って形成される注ぎ口20の開口幅W2を変更することなく、注ぎ口20から内容物を効率良く円滑に高速で注ぎ出すことができるので、注出部7からの切取部18の切り取り幅W3を、詰め替え先容器の口部に対する注出部7の挿入性を十分に確保し得る程度に設定するとともに、パウチ容器1に対する内容物の充填口16aの開口幅を、内容物の充填性を確保し得る程度に設定しつつ、内容物の注出速度を向上して、詰め替え作業の作業時間を短縮できる。
次に、前記パウチ容器1の構成を部分的に変更した他の実施の形態について説明する。ただし、前記実施の形態と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
(1)胴部2としては、側部接合部2aを有しない筒状のインフレーションフィルムからなるものを採用することもできる。また、1枚のフィルム材を筒状に丸めて、両端部の内面側と外面側とを重ね合わせてヒートシールや超音波シールなどにより封筒貼りにより接合することで筒状に成形したり、2枚のフィルム材を重ね合わせてその側部を合掌貼りや封筒貼りにより接合したり、3枚以上のフィルム材を合掌貼りや封筒貼りにより接合したりしてなる胴部を採用することもできる。ただし、封筒貼りにより接合する場合には、胴部2を構成するフィルム材の端部がパウチ容器1内に露出するので、胴部2を構成するフィルム材として、内側部材8と同様の構成のフィルム材を採用することが好ましい。
(2)図7(a)に示すパウチ容器1Aの底部3Aのように、底部3Aの平面形状を楕円形に形成したり、図7(b)に示すパウチ容器1Bの底部3Bのように、底部3Bの平面形状を正方形状に形成したり、長方形状や6角形などの多角形状に形成したりすることもできる。また、底部3を楕円形に形成する場合には、図7(a)のパウチ容器1Aのように上端接合部4を楕円の長径と平行に配置したり、図7(c)のパウチ容器1Cのように上端接合部4を楕円の短径と平行に配置したりすることができる。また、底部3を正方形状に形成する場合には、図7(b)に示すパウチ容器1Bのように、上端接合部4を正方形の一方の平行な2辺と平行に配置したり、図7(d)のパウチ容器1Dのように、上端接合部4を正方形の一方の対角線と平行に配置したりすることができる。なお、パウチ容器に形成される仮想錐台は、底部の形状に応じた形状となり、例えば底部が楕円形の場合には楕円錐台状となり、底部が多角形状の場合には多角錐台状となる。
(3)底部3を円板状の内側部材8と円板状の外側部材9で構成したが、図8(a)に示すパウチ容器1Eのように、底部3Eを環状の内側部材8Eと円板状の外側部材9で構成することも可能であるし、図8(b)に示すパウチ容器1Fのように、底部3Fを円板状の内側部材8と環状の外側部材9Fで構成することも可能である。また、図9(a)に示すパウチ容器1Gのように、下端接合部2bに代えて、胴部2の下端部を外側に折り返してから内側に折り曲げてなる下端接合部2bGを形成し、この下端接合部2bGを挟むように、円板状の内側部材8と円板状の外側部材9を配置して、その外周部を下端接合部2bGの上下面に融着して底部3Gを構成することも可能である。更に、図9(b)に示すパウチ容器1Hのように、下端接合部2bに代えて、胴部2の下端部を外側へ折り曲げてなる無端環状の下端接合部2bHを形成し、この下端接合部2bHの下側に外側部材9の外周部を融着して、外側部材9により底部3Hを形成することも可能である。更にまた、図9(c)に示すパウチ容器1Jのように、外周部を下側へ折り曲げてなる筒状の筒状接合部9aJを有する外側部材9Jを設け、この外側部材9Jの筒状接合部9aJを胴部2の下端部に内嵌させて接合し、外側部材9Jにより底部3Jを形成することも可能である。
なお、パウチ容器1、1E、1F、1Gにおいて、それを構成するフィルム材から内容物に対して接着剤が溶け出さない場合や、溶け出しても内容物の品質に影響を及ぼさない場合には、内側部材を外側部材と同様のフィルム材で構成したり、内側部材を省略したりすることが可能である。
(4)図10(a)に示す注出部7Aのように、段差部14を省略して、通路形成部12の下端部から第2端部15側へ延びる充填口閉塞部16Aを形成することも可能である。また、図10(b)に示す注出部7Bのように、切欠部19よりも上側の通路形成部12に嵌合凹部17内に突出する摘み部25を連設し、この摘み部25を指で摘まんで切取部18を切り取って、開口部20を形成することもできる。摘み部25としては正面視丸形や星形などの任意の形状に形成したものを採用できる。更に、図10(c)に示す注出部7Cのように、嵌合凹部17の略全体を塞ぐように摘み部26を設け、摘み部26の外縁に沿ってミシン目27を形成して、摘み部26を指で摘まんで、ミシン目27に沿って摘み部26を切り離し、摘み部26とともに切取部18を切り取るように構成することもできる。
なお、前記実施の形態及び前記他の実施の形態で説明した構成は、任意に組み合わせることも可能である。
次に、パウチ容器の評価試験について説明する。
先ず、評価試験で用いたパウチ容器について説明する。
図2に示すパウチ容器1において、底部3に対する傾斜線分L1の傾斜角度θ1と、底部3に対する通路形成部12の注出通路11側の側縁の延長線分L2の傾斜角度θ2とを、表1に示すように種々変更した、θ1≧θ2を満足する実施例1〜6の6種類のパウチ容器と、θ1<θ2を満足する比較例1〜3の3種類のパウチ容器を製作した。また、胴部の第1端部に前後のフィルム材を接合してなる上下方向に延びる接合部を形成した以外は実施例2と同様に構成した比較例4のパウチ容器を製作した。更に、図11(a)〜(c)に示すように、通路形成部12に代えて、一部又は全部を円弧状に形成した通路形成部12A〜12Cを有し、傾斜角度θ2に代えて、上端接合部4の第2端部15における胴部2の周方向位置に対応する底部の外縁位置Pを通り通路形成部12A〜12Cの注出通路11側の側縁に接する傾斜接線L3の傾斜角度θ3を用い、θ1≦θ3を満足する図11(c)に示す実施例7のパウチ容器と、θ1>θ3を満足する図11(a)(b)に示す比較例5、6のパウチ容器を製作した。
更にまた、図12(a)(b)に示すような形状の市販のパウチ容器30、35を比較例7、8として用いた。このパウチ容器30、35は、使用後は平板状に折畳めるタイプのもので、底部30a、35aは保形性を有さないフィルム材で構成され、上端接合部30b、35bに注出部30c、35cと充填口閉塞部30d、35dを形成し、注出部30c、35cの先端部の切取部30e、35eを切り取って注出通路30f、35fの注ぎ口30g、35gを形成可能に構成し、注出通路30f、35fの両側に表裏のフィルム材を接合してなる通路形成部30h、35hを形成したものである。また、パウチ容器35では、通路形成部35hにフィルム材よりも硬質の合成樹脂製の円筒状の筒部材35jを装填し、注出速度を向上するように構成されている。
次に、試験方法及び評価方法について説明する。
(注出時間)
実施例1〜7、比較例1〜8のパウチ容器に対して、400mlの水を充填し、注ぎ口が下側へ向くように、縦向き姿勢から第2端部を中心にパウチ容器を135°回転させ(パウチ容器を水平方向に対して45°下側へ向けて傾け)、パウチ容器に負荷をかけない状態で、注ぎ口を開放して、内容物を全て注出するまでの注出時間を測定した。その結果を表1に示す。なお、表1では、注出時間が、10sec以下の場合には、注出速度が早く良好であることから「○」で表し、10secを超え、20sec以下の場合には、注出速度が多少遅いことから「△」で表し、25secを超える場合には、注出速度が遅いことから「×」で表した。
(挿入性)
移し替え先容器の口部に対する注出部7の挿入性は、切取部の開口幅W3が移し替え先容器の口部の内径よりも大きくなると低下し、また嵌合凹部の下端部から切取部までの通路形成部の高さH1が10mm未満になると、移し替え先容器の口部に対する引っ掛かりが少なくなって低下する。
そこで、挿入性に関して、次のようにして評価した。その結果を表1に示す。
即ち、内径25mmの口部を備えた移し替え先容器に対する注出部の挿入性について、切取部の幅W3が移し替え先容器の口部の内径未満で、且つ、通路形成部の高さH1が10mm以上の場合には、良好な挿入性が得られるとして「○」で表し、切取部の幅W3が移し替え先容器の口部の内径と同寸で、且つ、通路形成部の高さH1が10mm以上の場合には、多少挿入し難いとして「△」で表し、切取部の幅W3移し替え先容器の口部の内径を超えた寸法、または、通路形成部の高さH1が10mm未満の場合には、挿入し難いとして「×」で表した。
(充填性)
注出部7の全幅W1が大きい程、充填口閉塞部16の長さが短くなり、パウチ容器1に内容物を充填するために充填口閉塞部16を接合する前に形成される充填口16aが小さくなって、充填性が低下する。
そこで、充填性に関して、次のようにして評価した。その結果を表1に示す。
即ち、注出部7の全幅W1が40mm以下の場合には、良好な充填性が得られるとして「○」で表し、40〜50mmの場合には、やや充填性が低下するとして「△」で表し、50mmを超える場合には、充填性が低下するとして「×」で表した。
(部品点数)
部品点数に関して、次のようにして評価した。その結果を表1に示す。
即ち、フィルム材のみからなる場合には、部品点数が少なくなるとして「○」で表し、フィルム材以外の部品を用いる場合には、部品点数が増えるとして「×」で表した。
(容積効率)
図12に示す比較例7、8のように底部30a、35aを折り畳んで平板状に折り畳めるパウチ容器30、35は、図2に示すような保形性を有する底部3を備えたパウチ容器1と比較して容積効率が低くなる。そこで、容積効率に関しては、次のようにして評価した。その結果を表1に示す。即ち、底部を折り畳んで平板状に折り畳めるパウチ容器は、容積効率が低くなるとして「×」で表し、保形性を有する底部を備えたパウチ容器は、容積効率が高いとして「○」で表した。
Figure 2016055911
表1から次のことが判る。
比較例7のパウチ容器30のように、注出通路30fの両側に表裏のフィルム材を接合してなる通路形成部30hを形成する場合には、切取部30eを切り取った後の注ぎ口30gが自然状態において閉状態となるので、注出時間が27secと長くなることが判る。また、比較例8のパウチ容器30のように、注出通路35fに筒部材35jを装填すると、注出時間は9secに改善されるが、部品点数が増えるとともに、パウチ容器の製作工程数が増えるなどの問題がある。
実施例2の注出時間は9secであり、比較例4の注出時間は22secであることから、注出通路の片側(注ぎ口の基端部)にのみ接合部を設けた実施例2の方が、注出通路の両側に接合部があり、それ以外は実施例2と同じに構成した比較例4よりも、大幅に注出時間を短縮できることが判る。
実施例1〜7のように、θ1≧θ2又はθ1≦θ3の場合、即ち切取部よりも下側の通路形成部が傾斜線分L1よりも上側に配置される場合には、比較例1〜3、5、6と比較して、注出時間を大幅に短縮できることが判る。
実施例2、3のように、切取部よりも下側の通路形成部の注出通路側の側縁が傾斜線分L1よりも上側に配置される場合には、切取部よりも下側の通路形成部の高さH1が異なっても、注出速度は同じになることが判る。ただし、通路形成部の高さH1が高くなると、充填性及び容積効率は低下することが判る。
実施例2、5のように、通路形成部の注出通路側の側縁の延長線分L2の傾斜角度θ2が同じ場合には、パウチ容器の高さH2が異なっていても十分な注出速度が得られることが判る。
実施例6、比較例3のように、パウチ容器の高さH2が低いときでも、実施例6のように、θ1≧θ2の場合、即ち切取部よりも下側の通路形成部が傾斜線分L1よりも上側に配置される場合には、比較例3のように、θ1<θ2の場合と比較して、注出時間を大幅に短縮できることが判る。
実施例7、比較例5、6のように、通路形成部が円弧状であっても、実施例7のように、θ1≦θ3の場合、即ち切取部よりも下側の通路形成部が傾斜線分L1よりも上側に配置される場合には、比較例5、6のように、θ1>θ3の場合、即ち傾斜線分L1よりも下側に配置される場合と比較して、注出時間を大幅に短縮できることが判る。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 パウチ容器
2 胴部
2a 側部接合部
2b 下端接合部
3 底部
4 上端接合部
5 第1端部
6 領域
7 注出部
8 内側部材
8a 内側接合部
9 外側部材
9a 外側接合部
10 折り返し部
11 注出通路
12 通路形成部
13 通路閉塞部
14 段差部
15 第2端部
16 充填口閉塞部
16a 充填口
17 嵌合凹部
18 切取部
19 切欠部
20 注ぎ口
20a 基端部
20b 先端部
21 仮想円錐台
1A パウチ容器
3A 底部
1B パウチ容器
3B 底部
1C パウチ容器
1D パウチ容器
1E パウチ容器
3E 底部
8E 内側部材
1F パウチ容器
3F 底部
9F 外側部材
1G パウチ容器
2bG 下端接合部
3G 底部
1H パウチ容器
2bH 下端接合部
3H 底部
1J パウチ容器
3J 底部
9J 外側部材
9aJ 筒状接合部
7A 注出部
16A 充填口閉塞部
7B 注出部
25 摘み部
7C 注出部
26 摘み部
27 ミシン目
30 パウチ容器
30a 底部
30b 上端接合部
30c 注出部
30d 充填口閉塞部
30e 切取部
30f 注出通路
30g 注ぎ口
30h 通路形成部
35 パウチ容器
35a 底部
35b 上端接合部
35c 注出部
35d 充填口閉塞部
35e 切取部
35f 注出通路
35g 注ぎ口
35h 通路形成部
35j 筒部材
L1 傾斜線分
L2 延長線分
L3 傾斜接線
W1 注出部の全幅
W2 注ぎ口の開口幅
W3 切取部の幅
W4 上端接合部の幅
θ1 傾斜角度
θ2 傾斜角度
θ3 傾斜角度
H1 切取部までの通路形成部の高さ
H2 パウチ容器の高さ

Claims (5)

  1. フィルム材からなる胴部と、前記胴部の下端開口を液密状に閉塞するフィルム材からなる保形性を有する底部と、前記胴部の上端部のフィルム材を接合した上端接合部とを備えた自立可能なパウチ容器であって、
    前記上端接合部の第1端部に、前記胴部を構成するフィルム材の折り返し部を配置し、
    前記上端接合部の第1端部側の領域に、前記胴部の一側上部に注出通路を形成する斜め上方へ延びる通路形成部と、前記通路形成部の上端から上端接合部の第1端部まで延びる通路閉塞部とを有する注出部を設け、前記通路閉塞部を含む切取部を切り取って、前記注出通路の上端部に注ぎ口を形成可能となし、
    前記通路形成部における切取部よりも下側部分を、前記注ぎ口の通路形成部側の基端部と、前記上端接合部の第2端部における胴部の周方向位置に対応する底部の外縁位置とを結ぶ傾斜線分よりも上側に設けてなる、
    ことを特徴とするパウチ容器。
  2. 前記切取部を切り取って形成される前記注ぎ口のうちの、前記上端接合部の第1端部側の先端部を接合部のないフィルム材で構成し、前記通路形成部側の基端部をフィルム材を接合してなる通路形成部で構成した請求項1記載のパウチ容器。
  3. 前記上端接合部に、前記通路形成部の下端部から上方へ延びる段差部を形成した請求項1又は2記載のパウチ容器。
  4. 前記底面に対する、前記傾斜線分の通路形成部の注出通路側の側縁の傾斜角度を、前記底面に対する、前記傾斜線分の傾斜角度以下に設定した請求項1〜3のいずれか1項記載のパウチ容器。
  5. 前記通路形成部の注出通路側の側縁を、前記傾斜線分と略平行となるように配置した請求項1〜4のいずれか1項記載のパウチ容器。
JP2014185180A 2014-09-11 2014-09-11 パウチ容器 Pending JP2016055911A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185180A JP2016055911A (ja) 2014-09-11 2014-09-11 パウチ容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185180A JP2016055911A (ja) 2014-09-11 2014-09-11 パウチ容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016055911A true JP2016055911A (ja) 2016-04-21

Family

ID=55756394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014185180A Pending JP2016055911A (ja) 2014-09-11 2014-09-11 パウチ容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016055911A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020004387A1 (ja) * 2018-06-25 2020-01-02 藤森工業株式会社 容器
JP2020001715A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 藤森工業株式会社 容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020004387A1 (ja) * 2018-06-25 2020-01-02 藤森工業株式会社 容器
JP2020001715A (ja) * 2018-06-25 2020-01-09 藤森工業株式会社 容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6790457B2 (ja) 注出口具付きガゼット袋
JP6892817B2 (ja) スパウト付きガゼット袋
JP2016055911A (ja) パウチ容器
JP7110555B2 (ja) 注出ノズルを有する包装袋
JP5702056B2 (ja) 詰替え容器
JP2016055916A (ja) 包装袋
JP5689806B2 (ja) 複数回詰め替え用パウチ
US11655089B2 (en) Spout-equipped packaging bag and manufacturing method therefor, and spout-equipped packaging bag that contains contents
JP5483191B2 (ja) 注出キャップ
JP6095048B2 (ja) 包装構造体
JP6554920B2 (ja) 収納容器
JP6074674B2 (ja) 詰め替え用パウチ
JP2007076674A (ja) 液体用紙容器
JP2007161289A (ja) 注出口部付き袋
JP6136488B2 (ja) 包装体およびその製造方法
JP6911887B2 (ja) 収納容器
JP6127577B2 (ja) 詰替え容器
JP2005313986A (ja) ノズル付きパウチ
JP6890387B2 (ja) 包装袋
JP6264630B2 (ja) 詰め替え袋
JP2008013195A (ja) 詰替え用袋
JP5071650B2 (ja) 注出口部付き自立袋
JP2011001099A (ja) 詰替え容器
JP4876358B2 (ja) 注ぎ口付包装袋
JP5573137B2 (ja) 詰替え容器