JP2005164859A - 光偏向器アレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】高集積化に適した構造の光偏向器アレイを提供する。
【解決手段】光偏向器アレイ200は光偏向器アレイ基板210と配線基板220と磁石アレイ250とで構成されている。光偏向器アレイ基板210は複数の可動板ユニット110を有し、それぞれの可動板ユニット110は八個の電極パッド214を有している。配線基板220は、複数の接続用電極パッド222と、その縁近くに設けられた接続用電極パッド222と同数の電極パッド224と、接続用電極パッド222と電極パッド224をそれぞれ電気的に接続している配線226とを有している。接続用電極パッド222は、それぞれ、光偏向器アレイ基板210の電極パッド214と向かい合う位置に形成されている。光偏向器アレイ基板210と配線基板220はバンプを介して互いに接合される。バンプは電極パッド214と接続用電極パッド222とを電気的に接続する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光ビームを偏向する複数の光偏向器を含む光偏向器アレイに関する。
米国特許第6388789号明細書は、電磁駆動型の光偏向器アレイを開示している。電磁駆動型の光偏向器アレイは、複数の光偏向器を含んでおり、それぞれの光偏向器からは複数の配線が延びている。複数の光偏向器から延びている多数の配線((一つの光偏向器当たりの配線の本数)×(光偏向器の個数)の配線)は、外部との電気的接続のために、光偏向器アレイの外周部分に設けられた多数の接続パッドにそれぞれ接続されている。
米国特許第6388789号明細書
この光偏向器アレイにおいては、特定の光偏向器からの配線は、他の光偏向器とそれから延びている配線を避けて延びている。このため、複数の光偏向器は、配線が通り得る間隔をおいて配置されている。言い換えれば、複数の光偏向器の間に、配線が通るに十分な空間が確保されなければならない。これは、光偏向器の集積度の向上を妨げる。しかも、光偏向器の間に確保すべき空間は、光偏向器アレイに含まれる光偏向器の個数が増えるほど大きくなる。
本発明は、このような実状を考慮して成されたものであり、その目的は、高集積化に適した構造の光偏向器アレイを提供することである。
本発明は、複数の電磁駆動型光偏向器を含む光偏向器アレイであり、反射面を有する複数の可動板と、それぞれの可動板を通る配線と、それぞれの配線の両端に設けられた第一接続領域とを有する第一基板と、第一基板の第一接続領域と電気的に接続される第二接続領域と、外部との電気的接続のための第三接続領域と、第二接続領域と第三接続領域とを電気的に接続している接続配線とを有する第二基板と、第一基板の第一接続領域と第二基板の第二接続領域を電気的に接続する接続部材と、磁界を発生させる磁界発生手段とを有している。
本発明によれば、高集積化に適した構造の光偏向器アレイが提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
第一実施形態
本実施形態は光偏向器アレイであるが、光偏向器アレイの説明に先立ち、光偏向器アレイを構成する単体の電磁駆動型の光偏向器について説明する。
図1は、本発明の第一実施形態の光偏向器アレイを構成する単体の光偏向器の断面斜視図である。図2は、図1に示された可動板ユニットの斜視図である。図2では、可動板ユニットは図1と上下逆に描かれている。図3は、図2に示された可動板ユニットの平面図である。図4は、図1に示された磁石ユニットの平面図である。
図1に示されるように、二次元光偏向器100は、磁界を発生させる磁石ユニット170と、磁石ユニット170で発生される磁界内に配置される可動板ユニット110とを有している。可動板ユニット110と磁石ユニット170は、所定の間隔を置いて配置されている。
可動板ユニット110は、図2と図3に示されるように、内側可動板112と、内側可動板112の外側に位置する外側可動板116と、内側可動板112と外側可動板116を連結している二本の内側トーションバー(第一内側トーションバー114aと第二内側トーションバー114b)と、外側可動板116の外側に位置する支持部120と、外側可動板116と支持部120を連結している二本の外側トーションバー(第一外側トーションバー118aと第二外側トーションバー118b)とを有している。
外側可動板116は、内側可動板112を取り囲んでいる枠状の形態をしているが、外側可動板116の形態は、特にこれに限定されるものではない。支持部120は、外側可動板116を取り囲む枠状の形態をしているが、支持部120の形態は、これに限定されるものではなく、U字形状など、他の形状をしていてもよい。また、支持部120は、一つの部材で構成されているが、互いに空間的に離れて位置している二つの部材で構成されてもよい。
内側可動板112は、図1に示されるように、その上面に光を反射するための反射面122を有している。反射面122は、例えば金の薄膜の表面で構成される。ここで、内側可動板112の上面とは、最も大きい二つの平行な平面の一方であり、図1において、上側に当たり、見えている面を言う。また、図1において、裏側に当たり、隠れて見えない面を下面と呼ぶ。
図2と図3に示されるように、二本の内側トーションバー114aと114bは共に第一軸A1に沿ってほぼ一直線上に延びている。また、二本の外側トーションバー118aと118bは第二軸A2に沿ってほぼ一直線上に延びている。第一軸A1と第二軸A2はほぼ直交している。外側トーションバー118aと118bは、第二軸A2の周りにねじり変形可能で、外側可動板116が支持部120に対して第二軸A2の周りに傾斜することを可能にしている。また、内側トーションバー114aと114bは、第一軸A1の周りにねじり変形可能で、内側可動板112が外側可動板116に対して第一軸A1の周りに傾斜することを可能にしている。
これにより、内側可動板112の反射面122の向きは二次元的に変更可能であり、二次元光偏向器100は反射面122で反射された光ビームを二次元的に偏向し得る。二次元光偏向器100が光ビームの二次元走査に適用される場合、一般に、第一軸A1が高速側の揺動軸に、第二軸A2が低速側の揺動軸に選ばれる。
このような可動板ユニット110は、例えば、半導体製造プロセスを応用してシリコン基板から作製される。内側可動板112と外側可動板116は、例えば、シリコン基板を加工して得られるシリコンの薄板から構成される。内側トーションバー114aと114bと外側トーションバー118aと118bは、例えば、シリコンの薄膜やポリイミドの薄膜などで構成される。内側可動板112と外側可動板116と支持部120と内側トーションバー114aと114bと外側トーションバー118aと118bの材質は、シリコンやポリイミドの他に、ポリシリコン、窒化シリコン、有機材料、金属材料などであってもよい。
図3に示されるように、可動板ユニット110は、さらに、内側可動板112と内側トーションバー114aと114bと外側可動板116と外側トーションバー118aと118bと支持部120を延びている二本の内側配線(第一内側配線130aと第二内側配線130b)を有している。第一内側配線130aは、第一内側駆動配線部132aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一内側引き出し配線部134aと136aとを有している。同様に、第二内側配線130bは、第二内側駆動配線部132bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二内側引き出し配線部134bと136bとを有している。
ここで、内側駆動配線部132aと132bは、それぞれ、内側配線130aと130bのうち、内側可動板112の駆動に実際に寄与する部分であり、内側可動板112上の縁近くに位置し、第一軸A1に平行に延びている部分を言う。また、第一内側引き出し配線部134aと136aは、第一内側配線130aのうち、第一内側駆動配線部132aを除いた部分を言う。同様に、第二内側引き出し配線部134bと136bは、第二内側配線130bのうち、第二内側駆動配線部132bを除いた部分を言う。
図3から明らかなように、第一内側駆動配線部132aと第二内側駆動配線部132bとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
図3において、上側の第一内側駆動配線部132aの左側の端部から延びている第一内側引き出し配線部134aは、内側可動板112の縁に沿って下方に向かって延び、左側の第一内側トーションバー114aを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って上方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド144aで終端している。
一方、第一内側駆動配線部132aの右側の端部から延びている第一内側引き出し配線部136aは、内側可動板112の縁に沿って下方に向かって延び、右側の第二内側トーションバー114bを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って上方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド146aで終端している。
図3から明らかなように、第一内側引き出し配線部134aと第一内側引き出し配線部136aとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
また、下側の第二内側駆動配線部132bの左側の端部から延びている第二内側引き出し配線部134bは、内側可動板112の縁に沿って上方に向かって延び、左側の第一内側トーションバー114aを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って下方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド144bで終端している。
一方、第二内側駆動配線部132bの右側の端部から延びている第二内側引き出し配線部136bは、内側可動板112の縁に沿って上方に向かって延び、右側の第二内側トーションバー114bを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って下方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド146bで終端している。
図3から明らかなように、第二内側引き出し配線部134bと第二内側引き出し配線部136bとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
さらに、可動板ユニット110は、外側可動板116と外側トーションバー118aと118bと支持部120を延びている二本の外側配線(第一外側配線150aと第二外側配線150b)とを有している。第一外側配線150aは、第一外側駆動配線部152aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一外側引き出し配線部154aと156aとを有している。同様に、第二外側配線150bは、第二外側駆動配線部152bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二外側引き出し配線部154bと156bとを有している。
ここで、外側駆動配線部152aと152bは、それぞれ、外側配線150aと150bのうち、外側可動板116の駆動に実際に寄与する部分であり、外側可動板116上の縁近くに位置し、第二軸A2に平行に延びている部分を言う。また、第一外側引き出し配線部154aと156aは、第一外側配線150aのうち、第一外側駆動配線部152aを除いた部分を言う。同様に、第二外側引き出し配線部154bと156bは、第二外側配線150bのうち、第二外側駆動配線部152bを除いた部分を言う。
図3から明らかなように、第一外側駆動配線部152aと第二外側駆動配線部152bとは、第二軸A2を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
図3において、左側の第一外側駆動配線部152aの上側の端部から延びている第一外側引き出し配線部154aは、外側可動板116の外側の縁に沿って右方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド164aで終端している。
一方、第一外側駆動配線部152aの下側の端部から延びている第一外側引き出し配線部156aは、外側可動板116の外側の縁に沿って右方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド166aで終端している。
図3から明らかなように、第一外側引き出し配線部154aと第一外側引き出し配線部156aとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
また、右側の第二外側駆動配線部152bの上側の端部から延びている第二外側引き出し配線部154bは、外側可動板116の外側の縁に沿って左方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド164bで終端している。
一方、第二外側駆動配線部152bの下側の端部から延びている第二外側引き出し配線部156bは、外側可動板116の外側の縁に沿って左方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド166bで終端している。
図3から明らかなように、第二外側引き出し配線部154bと第二外側引き出し配線部156bとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
配線130aと130bと150aと150bは、特に図には示されていないが、好ましくは、電気的絶縁のために酸化シリコンなどの絶縁膜で覆われている。
配線130aと130bと150aと150bと電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166bは、例えば、半導体製造プロセスを利用して、アルミニウムで形成される。
例えば、配線130aと130bと150aと150bと電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166bは、前述したように半導体製造プロセスを応用してシリコン基板から作製された内側可動板112と外側可動板116と支持部120と内側トーションバー114aと114bと外側トーションバー118aと118bとを有する構造体の表面にアルミニウム膜を形成し、これをパターニングすることにより形成される。
配線130aと130bと150aと150bと電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166bの材質は、アルミニウムの他に、銅や金などであってもよいが、好ましくは、抵抗率の低い金属であるとよい。
磁石ユニット170は、図4に示されるように、中央に位置する磁石172と、磁石172の第一軸A1に沿った両側に配置された二つの磁石174aと174bと、磁石172の第二軸A2に沿った両側に配置された二つの磁石176aと176bとを有している。磁石172は、可動板ユニット110に面する側がN極であり、磁石174aと174bと磁石176aと176bは共に可動板ユニット110に面する側がS極である。つまり、隣接している二つの磁石は、着磁方向が逆向きである。これらの磁石172と174aと174bと176aと176bは、いずれも直方体形状をしており、接着により互いに固定されている。
図1に示されるように、可動板ユニット110と磁石ユニット170は、所定の間隔を置いて配置される。内側駆動配線部132aと132bは、それぞれ、磁石172と磁石174aと174bとの境界にほぼ平行に延びている。なお、図1には第二内側駆動配線部132bは図示されていないが、その位置関係は図3と図4を参照することにより容易に理解できよう。また、外側駆動配線部152aと152bは、それぞれ、磁石172と磁石176aと176bとの境界にほぼ平行に延びている。
さらに、第一内側駆動配線部132aは、磁石172と磁石174aの境界のほぼ真上に位置し、第二内側駆動配線部132bは、磁石172と磁石174bの境界のほぼ真上に位置している。また、第一外側駆動配線部152aは、磁石172と磁石176aの境界のほぼ真上に位置し、第二外側駆動配線部152bは、磁石172と磁石176bの境界のほぼ真上に位置している。ここで、真上とは、第一軸A1と第二軸A2の両方に直交し、磁石ユニット170から可動板ユニット110に向かう方向を言う。
このような配置関係においては、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界の近くでは磁束密度が高い。つまり、第一内側駆動配線部132aは、磁石172から磁石174aへ向かう磁束密度が高い領域内に位置し、第二内側駆動配線部132bは、磁石172から磁石174bへ向かう磁束密度が高い領域内に位置している。同様に、第一外側駆動配線部152aは、磁石172から磁石176aへ向かう磁束密度が高い領域内に位置し、第二外側駆動配線部152bは、磁石172から磁石176bへ向かう磁束密度が高い領域内に位置している。
さらに、図1に示されるように、磁石172から磁石174aへ向かう磁力線は、磁石172と磁石174aの境界にほぼ直交するため、第一内側駆動配線部132aをほぼ直交して横切る。同様に、磁石172から磁石174bへ向かう磁力線は、磁石172と磁石174bの境界にほぼ直交するため、第二内側駆動配線部132bをほぼ直交して横切る。また、磁石172から磁石176aへ向かう磁力線は、磁石172と磁石176aの境界にほぼ直交するため、第一外側駆動配線部152aをほぼ直交して横切る。同様に、磁石172から磁石176bへ向かう磁力線は、磁石172と磁石176bの境界にほぼ直交するため、第二外側駆動配線部152bをほぼ直交して横切る。
次に、上述した光偏向器の動作を説明する。
例えば、図示しない駆動電源により、電極パッド164aと電極パッド166aの間に電圧を印加して、電極パッド164aから電極パッド166aに電流を流すとともに、電極パッド164bと電極パッド166bの間に同じ電圧を印加して、電極パッド164bから電極パッド166bに同じ電流を流す。
外側可動板116上の第一外側駆動配線部152aには、図3において下向きの電流が流れる。第一外側駆動配線部152aは、外向き(左向き)の磁力線の中に位置しているため、紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。
一方、外側可動板116上の第二外側駆動配線部152bには、図3において下向きの電流が流れる。第二外側駆動配線部152bは、外向き(右向き)の磁力線の中に位置しているため、第二外側駆動配線部152bは紙面の垂直方向の上向きのローレンツ力を受ける。
このため、外側可動板116は第二軸A2周りの偶力を受け、外側トーションバー118aと118bはねじり変形を起こすため、外側可動板116は第二軸A2の周りに傾斜する。その結果、内側可動板112は外側可動板116と一緒に第二軸A2の周りに傾斜する。外側可動板116の傾斜角は、外側駆動配線部152aと152bを流れる電流の大きさに依存する。
また、例えば、図示しない駆動電源により、電極パッド144aと電極パッド146aの間に電圧を印加して、電極パッド144aから電極パッド146aに電流を流すとともに、電極パッド144bと電極パッド146bの間に電圧を印加して、電極パッド144bから電極パッド146bに電流を流す。
内側可動板112上の第一内側駆動配線部132aには、図3において右向きの電流が流れる。第一内側駆動配線部132aは、外向き(上向き)の磁力線の中に位置しているため、紙面の垂直方向の上向きのローレンツ力を受ける。
一方、内側可動板112上の第二内側駆動配線部132bには、図3において右向きの電流が流れる。第二内側駆動配線部132bは、外向き(下向き)の磁力線の中に位置しているため、第二内側駆動配線部132bは紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。
このため、内側可動板112は第一軸A1周りの偶力を受け、内側トーションバー114aと114bはねじり変形を起こすため、内側可動板112は第一軸A1の周りに傾斜する。内側可動板112の傾斜角は、内側駆動配線部132aと132bを流れる電流の大きさに依存する。
内側可動板112の駆動の際、第一内側引き出し配線部134aと136aのうち、外側可動板116上に位置している部分には、外側可動板116を第二軸A2の周りに傾ける成分のローレンツ力が発生する。しかし、第一内側引き出し配線部134aと第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力は互いに相殺されるため、外側可動板116の傾斜には寄与しない。
より詳しくは、第一内側引き出し配線部134aのうち、外側可動板116上に位置し、第二軸A2に平行に延びている部分は、紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。また、第一内側引き出し配線部136aのうち、外側可動板116上に位置し、第二軸A2に平行に延びている部分も、紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。第一内側引き出し配線部134aを流れる電流は、第一内側引き出し配線部136aを流れる電流と等しいため、第一内側引き出し配線部134aが受けるローレンツ力の大きさは、第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力の大きさと等しい。
第一内側引き出し配線部134aが受けるローレンツ力と第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力は、いずれも、外側可動板116を第二軸A2の周りに傾斜させる成分であるが、両者は、外側可動板116を傾斜させる方向が互いに逆である。このため、第一内側引き出し配線部134aが受けるローレンツ力と第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力は、互いに相殺され、外側可動板116の第二軸A2の周りの傾斜には実質的にはいっさい寄与しない。
これは、第二内側引き出し配線部134bと136bについてもまったく同様である。
より好ましくは、第一内側配線130aに流す電流の大きさと第二内側配線130bに流す電流の大きさは等しいとよい。この場合、第一内側引き出し配線部134aと第二内側引き出し配線部134bのうち、外側可動板116上に位置し、第二軸A2にほぼ平行に延びている二つの部分(外側可動板116上の左側で比較的近くに位置する二つの部分)では、電流は互いに逆向きに流れる。このため、磁界との相互作用によりそれぞれの部分に発生するローレンツ力はほぼ相殺される。第一内側引き出し配線部136aと第二内側引き出し配線部136bについても同様である。このため、内側可動板112を傾斜させるための内側配線130aと130bを流れる電流は、外側可動板116の傾斜に影響を与えない。従って、内側可動板112の第一軸A1周りの傾斜と第二軸A2周りの傾斜とを、さらに独立に制御できる。
従って、二次元光偏向器100は、内側可動板112の第一軸A1周りの傾斜と第二軸A2周りの傾斜とを、ほぼ完全に独立して制御することが可能である。
例えば、二次元光偏向器100で光ビームを走査する場合には、電極パッド164aと電極パッド166aの間と電極パッド164bと電極パッド166bの間とに交流電圧を印加して、外側配線150aと150bに同位相の交流電流を流す。その場合、外側駆動配線部152aと152bを流れる電流の大きさは周期的に変化するため、外側可動板116の第二軸A2の周りの傾斜角は繰り返し変化する。つまり、外側可動板116は第二軸A2の周りに揺動される。さらに、電極パッド144aと電極パッド146aの間と電極パッド144bと電極パッド146bの間とに交流電圧を印加して、内側配線130aと130bに交流電流を流す。その場合、内側駆動配線部132aと132bを流れる電流の大きさは周期的に変化するため、内側可動板112の第一軸A1の周りの傾斜角は繰り返し変化する。つまり、内側可動板112は第一軸A1の周りに揺動される。その結果、内側可動板112の反射面122で反射された光ビームは二次元的に走査される。
また、二次元光偏向器100で光ビームを一定の方向に偏向する場合には、電極パッド164aと電極パッド166aの間と電極パッド164bと電極パッド166bの間とに一定電圧を印加して、外側配線150aと150bに直流電流を同じ向きに流す。その場合、外側駆動配線部152aと152bを流れる電流の大きさは一定であるため、外側可動板116の第二軸A2の周りの一定の角度だけ傾斜する。つまり、外側可動板116は第二軸A2の周りに偏向される。さらに、電極パッド144aと電極パッド146aの間と電極パッド144bと電極パッド146bの間とに直流電圧を印加して、内側配線130aと130bに直流電流を流す。その場合、内側駆動配線部132aと132bを流れる電流の大きさは一定であるため、内側可動板112の第一軸A1の周りに一定の角度だけ傾斜する。つまり、内側可動板112は第一軸A1の周りに偏向される。その結果、内側可動板112の反射面122で反射された光ビームは一定の方向に偏向される。
これまでの説明から分かるように、二次元光偏向器100は、反射面を持つ内側可動板112の揺動や偏向を、第一軸A1周りと第二軸A2周りとでほぼ完全に独立して制御することが可能である。また、二次元光偏向器100は、磁束密度が高い領域内に駆動配線部132aと132bと152aと152bが配置されているため、駆動効率が高く、消費電力が少ない。
以下、本実施形態の光偏向器アレイについて図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の第一実施形態の光偏向器アレイの分解斜視図である。図6は、図5に示された光偏向器アレイ基板と配線基板の接合された断面を模式的に示している。図7は、図5に示された光偏向器アレイ基板と配線基板のより好適に接合された断面を模式的に示している。図8は、図5に示された光偏向器アレイ基板の平面図である。
図5に示されるように、光偏向器アレイ200は、光偏向器アレイ基板210と、配線基板220と、磁石アレイ250とで構成されている。
光偏向器アレイ基板210は、複数の可動板ユニット110を有しており、実質的には、図1に示された可動板ユニット110を複数並べた構成となっている。複数の可動板ユニット110はすべて同じ向きにそろっている。このような光偏向器アレイ基板210は、一つの基板に対して、前述した単体の可動板ユニット110を複数並べて形成することにより作製される。それぞれの可動板ユニット110は、前述したように、八個の電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166b(以下では代表的に電極パッド214と表記する)を有している。
配線基板220は、複数の接続用電極パッド222と、その縁近くに設けられた接続用電極パッド222と同数の電極パッド224と、接続用電極パッド222と電極パッド224をそれぞれ電気的に接続している配線226とを有している。
接続用電極パッド222は、光偏向器アレイ基板210との電気的接続のためのものであり、それぞれ、光偏向器アレイ基板210の可動板ユニット110の電極パッド214と向かい合う位置に形成されている。電極パッド224は、外部との電気的接続のためのものであり、配線基板220の縁近くに形成されている。配線基板220は光偏向器アレイ基板210よりも大きく、電極パッド224は、光偏向器アレイ基板210と配線基板220が接合された状態において、光偏向器アレイ基板210の外側に来る位置に形成されている。
光偏向器アレイ基板210と配線基板220は、図6に示されるように、バンプ232を介して互いに接合される。バンプ232は、例えば金バンプであり、光偏向器アレイ基板210の電極パッド214と、それに向かい合って配置された接続用電極パッド222とをそれぞれ電気的に接続している。配線基板220の縁近くに設けられた電極パッド224は、例えばボンディングワイヤー234を介して外部の制御用の基板やパッケージに対して電気的に接続される。
このように、光偏向器アレイ基板210内の可動板ユニット110の電極パッド214は、外部との電気的接続のための電極パッド224と電気的に接続されている接続用電極パッド222とバンプ232を介して電気的に接続される。従って、電極パッド214は、光偏向器アレイ基板210内に存在する他の可動板ユニット110の間を延びる配線を介することなく、外部との電気的接続のための電極パッド224と電気的に接続される。
このため、可動板ユニット110をより狭い間隔で配置することが可能となる。これにより、従来に比べてより集積度の高い光偏向器アレイを得ることが可能である。
光偏向器アレイ基板210と配線基板220の接合は、好ましくは、図7に示されるように、バンプ232に加えて、異方性導電ペースト(ACP)や異方性導電フィルム(ACF)や非導電性ペースト(NCP)などの接続用樹脂236を併用したフリップチップ実装により行なわれる。
光偏向器アレイ基板210において、電極パッド214は、好ましくは、図8に示されるように、外側可動板116と支持部120を接続している外側トーションバー118aと118bから離れた領域212に設けられるとよい。それぞれの可動板ユニット110の電極パッド214は、その可動板ユニット110の支持部120上で、内側トーションバー114aと114bの軸すなわち第一軸A1に沿った両側の部分に配置されるとよい。
言い換えれば、可動板ユニット110の電極パッド214が配置される接続領域212は、第一軸A1と第二軸A2を含む平面上に位置し、第一軸A1と第二軸A2の両方に直交する二本の仮想的な直線によって分けられる支持部120の四つの部分のうち、外側トーションバー118aと118bとの接続部を含まない二つの部分に位置するとよい。さらに、接続領域212は、より好ましくは、それら二つの部分のうち、第一軸A1に近い部分に位置しているとよい。
以下、光偏向器アレイの具体的な実装の手順について図5と図7と図8を参照して説明する。
まず、光偏向器アレイ基板210のすべての可動板ユニット110の電極パッド214にバンプ232を形成する。バンプ232の形成は、例えばワイヤーボンダーなどの金線から形成する方法や、ニッケルめっきの上に金メッキを重ねて形成する方法などが好適である。
次に、フリップチップボンダーのステージに電極パッド214を上にした状態で光偏向器アレイ基板210を載置し、図8に示される領域212にディスペンサーによりACPあるいはNCPなどの接続用樹脂236を塗布する。塗布量は適切に調整する必要があるが、領域212は外側トーションバー118aと118bから離れているので、塗布量の精度はそれほど厳密でなくてよい。
次に、配線基板220の裏面を実装用のヒーターヘッドで吸着し、配線基板220の接続用電極パッド222が形成されている面を下向きの状態で、光偏向器アレイ基板210の電極パッド214と配線基板220の接続用電極パッド222の位置を合わせて、光偏向器アレイ基板210と配線基板220を重ねる。光偏向器アレイ基板210と配線基板220を加熱し加圧する。ACPは、加熱により一時的に粘性が低下するが、その後の重合硬化反応により、光偏向器アレイ基板210と配線基板220を引き寄せるように硬化収縮による残留収縮応力を持ったまま硬化する。
以上の工程により光偏向器アレイ基板210と配線基板220との実装が完了する。
このように、金属のバンプ232を接続用樹脂236で接続するフリップチップ実装と呼ばれる接合形態においては、(1)接続用樹脂236に流動性がある、(2)実装時の樹脂硬化のための加熱により樹脂の粘性が一時的に大きく低下する、(3)実装のために樹脂を押し広げるような加圧を行なう、との理由から、塗布位置から周囲への流れ出しを起こす可能性がある。
接続領域212つまり接続用電極パッド222とバンプ232が外側トーションバー118aと118bに近い場合は、このような樹脂の流れ出しにより外側トーションバー118aと118bに樹脂が付着することが懸念される。その場合、外側トーションバー118aと118bの機械特性が変化して偏向特性に悪影響が生じたり、最悪の場合には偏向が不可能な状態になったりする。
本実施形態では、接続領域212が外側トーションバー118aと118bから離れているため、樹脂が外側トーションバー118aと118bに到達する可能性は極めて低い。
ACPなどの接続用樹脂236は、加熱硬化することにより光偏向器アレイ基板210と配線基板220を強固に接続固定するとともに、硬化収縮により光偏向器アレイ基板210と配線基板220を引き寄せあうような残留応力が発生し、バンプ232と接続用電極パッド222が残留応力により強く圧接されることになり、電気的にも確実な接続となる。
また、実装時には、バンプ232と接続用樹脂236に十分な加熱を行なう必要があるが、外側トーションバー118aと118bはバンプ232と接続用樹脂236から離れているので、ヒーターヘッドを用いて配線基板220を加熱してバンプ232と接続用樹脂236を十分に加熱しても、外側トーションバー118aと118bに過度な熱がかかることを効果的に防ぐことができる。
なお、バンプ232をスタッドバンプとして形成する場合は、超音波によりバンプ232を電極上に形成するため、バンプ232が外側トーションバー118aと118bと離れているため、超音波によるダメージも受けにくいという利点も有している。
図5に示されるように、磁石アレイ250は、磁界発生手段を構成しており、光偏向器アレイ基板210の可動板ユニット110の個数と同数の磁石252と、磁石252に対して第二軸A2に沿った両側に位置する磁石254と、磁石252に対して第一軸A1に沿った両側に位置する磁石256とを有している。
磁石アレイ250は、配線基板220を間に挟んで、光偏向器アレイ基板210の反対側に配置される。磁石アレイ250は、例えば、配線基板220の接続用電極パッド222が形成されている面に対して裏側にあたる面(つまり配線基板220の裏面)の適切な位置に固定される。もちろん、磁石アレイ250は、配線基板220から離れた状態で、図示しない部材に固定されてもよい。しかし、好ましくは、磁石アレイ250は、配線基板220に固定されるとよい。
磁石252は、磁石アレイ250が光偏向器アレイ基板210に対して適切な位置に配置された状態において、光偏向器アレイ基板210の可動板ユニット110の内側可動板112とほぼ向かい合う。この状態において、一つの可動板ユニット110に対応する磁石252は、図4における磁石172に相当し、一つの可動板ユニット110に対応する磁石254の部分は、図4における磁石174aと174bに相当し、一つの可動板ユニット110に対応する磁石256の部分は、図4における磁石176aと176bに対応する。
本実施形態では、磁石アレイ250の磁石254と磁石256は、複数の可動板ユニット110の磁石ユニット170の一部を兼ねている。しかし、磁石アレイ250は、互いに独立した磁石ユニットの集まりで構成されてもよい。つまり、磁石アレイ250は、光偏向器アレイ基板210の可動板ユニット110の個数と同数の図4に示された磁石ユニット170で構成されてもよい。
磁石アレイ250が配線基板220の裏側に載置されるため、内側可動板112と磁石とを近く配置することが可能である。このため、例えば、光偏向器アレイの外部に一対の大きな磁石を二本の偏向軸(第一軸A1と第二軸A2)に対して斜めに配置する従来の構成や、わずかな漏れ磁束を利用する従来の構成に比べて、以下の利点を有している。(1)磁石と駆動配線の距離が近いため磁束密度が高い。(2)磁石を組み合わせた磁気回路を形成することができる。(3)二本の偏向軸に作用する駆動配線に対して磁束の向きがそれぞれ垂直に構成される。これにより、駆動効率を特に向上させることが可能である。
また、配線基板220は非磁性体から構成されるため、磁気回路への影響はほとんどなく、磁石アレイを光偏向器に対して適切な位置に安定して保持することが可能となる。
さらに、各偏向器の側方つまり偏向器と偏向器の間に磁石を配置する場合と比較して、偏向器の間隔を密に配置することが可能である。また、磁石が光偏向器の入射面側に突き出ることにより光偏向器への入射光や射出光がさえぎられることがない。
以上のように、本実施形態では、磁石アレイを配線基板の裏側に配置したため、磁石と入射光あるいは射出光との干渉が発生せず、且つ光偏向器と磁石の距離を近接できるので、集積度が高く、駆動効率の良い電磁駆動型光偏向器アレイを得ることが可能である。
図9は、本実施形態における配線基板の断面構造を模式的に示している。図9は、磁石アレイ250が、光偏向器アレイ基板210の可動板ユニット110の個数と同数の図4に示された磁石ユニット170で構成されている例に対応している。
前述したように、磁石アレイ250は、配線基板220の裏面の適切な位置に固定される。そのため、配線基板220は、磁石アレイ250の適切な位置に収めるための位置決め部を有している。具体的には、配線基板220は、その裏面220aに、磁石アレイ250を構成する磁石ユニット170をちょうど収容し得る、磁石ユニット170の個数と同数のガイド溝242を有している。
ガイド溝242は、エッチングによって、配線基板220の配線パターンに対応した適切な位置と形状に形成されている。このような配線基板220は、例えば、Si基板に両面アライナーなどで表裏をアライメントした上で、おもて面の配線のパターニングと裏面220aのエッチングとを行なって作製される。
ガイド溝242が配線基板220の配線パターンに対応した適切な位置と形状に形成されているため、光偏向器アレイ基板210と配線基板220とが電極パッド214と接続用電極パッド222を向かい合わせて接合されると同時に、ガイド溝242は対応する可動板ユニット110に対して適切な位置に配置される。
磁石アレイ250を構成する磁石ユニット170は、それぞれ、ガイド溝242に収容され固定される。これにより、磁石ユニット170は、それぞれ、対応する可動板ユニット110に対して適切な位置に高い精度で配置される。その結果、駆動効率の良い光偏向器アレイを容易に得ることが可能である。
このようなガイド溝がない場合、組み立ての際、配線基板220を通して磁石ユニット170に対応する可動板ユニット110を観察することができないため、磁石ユニット170と可動板ユニット110の相対位置を適切な状態に保持することが難しい。
ここでは、磁石アレイ250が光偏向器アレイ基板210の可動板ユニット110の個数と同数の磁石ユニット170で構成されている例をあげて説明したが、もちろん、磁石アレイ250は、図5に示されるように、磁石ユニット170ごとに独立していない一つの磁石群で構成されてもよく、これに対応して、配線基板220は、その磁石群をちょうど収容し得る一つのガイド溝を有していてもよい。
第一実施形態の第一変形例
図10は、本実施形態における別の光偏向器アレイの分解斜視図である。図11は、図10に示された組み立て後の光偏向器アレイの部分断面を模式的に示している。
この光偏向器アレイは、磁石アレイ250の部分が、前述の光偏向器アレイと相違している
図10に示されるように、この光偏向器アレイにおいては、磁石アレイ250は、磁石252と磁石254と磁石256に加えて、これらの磁石を保持している保持基板260を有している。保持基板260は、磁石アレイ250の適切な位置に収めるための位置決め部を有している。具体的には、保持基板260は、図11に示されるように、磁石アレイ250をちょうど収容し得るガイド溝262を有している。
保持基板260は、特に溝形状を正確に作製するために、望ましくは、配線基板220と同様にシリコンなどの半導体をエッチングして作製されるとよい。しかし、その作製方法は、これに限定されるものではなく、保持基板260は、セラミックスや金属板や樹脂基板などにより、プレス加工や機械加工や成型などの手法によって作製されてもよい。
また、配線基板220は、磁石アレイ250の適切な位置に収めるための位置決め部を有している。具体的には、配線基板220は、その裏面220aに、磁石252と磁石254と磁石256をちょうど収容し得るガイド溝242を有している。ガイド溝242は、配線基板220の配線パターンに対応した適切な位置と形状に形成されている。
光偏向器アレイの組み立てにおいては、まず、光偏向器アレイ基板210と配線基板220とが電極パッド214と接続用電極パッド222を向かい合わせて接合される。このとき、ガイド溝242は配線基板220の配線パターンに対応した適切な位置と形状に形成されているため、ガイド溝242は対応する可動板ユニット110に対して適切な位置に配置される。
磁石252と磁石254と磁石256は、光偏向器アレイの組み立てに先立ち、エポキシ系接着剤などで保持基板260に固定される。保持基板260に保持された磁石252と磁石254と磁石256は、配線基板220のガイド溝242に収容されることで位置決めされ、例えば接着剤や保持部材などの手段により配線基板220に機械的に固定される。
前述の光偏向器アレイ(図5〜図9に示される)においては、接合済みの光偏向器アレイ基板210と配線基板220の構造体を、配線基板220を上にして台に置いた状態で、配線基板220に磁石を一つ一つ載せていく。磁石間の引力や斥力により、磁石間に複雑な力が働き合うなかで、磁石を組み立てることは難易度が高い。磁石が強く引き寄せられたり、はじかれたりしてしまうことにより、光偏向器へ衝撃が加わり、損傷を与えるというリスクがある。
また、磁石を載せてから偏向器アレイを実装するのは配線基板220を高い温度に加熱することになり、磁石の減磁を引き起こす可能性があり、好ましくない。
本変形例の光偏向器アレイ(図10と図11に示される)においては、配線基板220とは別に、磁石の保持基板260を用意し、保持基板260上に磁石をあらかじめ載置していくため、作業性がよく、光偏向器への影響や減磁を防止することができる。
さらに、磁石アレイをあらかじめ検査して、磁石の誤った配置を修正することが可能であり、高価な光偏向器アレイを磁石不良により損失する恐れを低減することが可能である。
なお、磁石をアレイに組む場合、磁石同士の引力や斥力により、保持基板や磁石を強い力で保持する必要があり、また、保持しそこない磁石が暴れるような挙動を示す可能性が高いため、繊細な偏向器が近くにない状態で組み立てを行なうことがより望ましい。
この光偏向器アレイにおいては、磁石アレイ250の磁石群は、保持基板260のガイド溝262によって適切な位置に保持され、また、配線基板220のガイド溝242にはまり込むことによって、配線基板220と光偏向器アレイ基板210の両方に対して適切な位置に配置される。これにより、安定した磁気回路が構成される。このため、光偏向器アレイの光偏向器ごとの駆動特性のばらつきを低減させることが可能である。従って、光偏向器アレイを高く安定した品質および高い歩留まりで容易に作製することが可能である。
ここでは、保持基板260の位置決め部がガイド溝262で構成される例について述べたが、位置決め部の構成は、これに限定されるものではなく、磁石アレイ250を位置決めできさえすれば、どのようなものであってもよい。
第一実施形態の第二変形例
さらに、可動板ユニット110は、上述した構成のものに限定されるものではなく、他の構成のものであってもよい。図12は、例えば図3に示された可動板ユニットに代えて適用可能な別の単体の可動板ユニットを示している。図13は、図12に示された可動板ユニットで構成された光偏向器アレイ基板を示している。
図12に示される可動板ユニット180は、以下の点において、図3に示された可動板ユニットと相違している。内側可動板112は円形の輪郭を有している。外側可動板116の内周と外周は共に正方形の輪郭を有している。第一軸と第二軸は、外側可動板116の対角線に沿って延びている。つまり、内側トーションバーは、外側可動板116の一方の対角線に沿って延びており、外側トーションバーは、外側可動板116の他方の対角線に沿って延びている。
図13に示される光偏向器アレイ基板290では、可動板ユニット180は、外側トーションバーが互いに隣接するように配列されている。つまり、光偏向器アレイ基板290には、可動板ユニット180は90度異なる二種類の向きで配置されており、それら二種類の向きの可動板ユニット180は市松模様状に配列されている。
また、電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166bが配置される接続領域292は、前述した接続領域212と同様に、第一軸と第二軸を含む平面上に位置し、第一軸と第二軸の両方に直交する二本の仮想的な直線によって分けられる支持部120の四つの部分のうち、外側トーションバー118aと118bとの接続部を含まない二つの部分に位置するとよい。さらに、接続領域292は、より好ましくは、それら二つの部分のうち、第一軸に近い部分に位置しているとよい。
この光偏向器アレイ基板290では、トーションバー114aと114bと118aと118bが外側可動板116の対角線に沿って延びている。このため、トーションバー114aと114bと118aと118bの長さが同じであっても、光偏向器アレイ基板290の一単位である可動板ユニット180は、図7に示される光偏向器アレイ基板210の一単位である可動板ユニット110よりも小さい。従って、光偏向器アレイの集積度の向上に適している。
本実施形態の光偏向器アレイの構成は、上述した変形例のほかにも、様々な変形や変更が施されてもよい。
本実施形態の光偏向器アレイでは、磁界発生手段は、配線基板の裏側に配置された複数の磁石で構成されているが、これに限定されるものではなく、配線基板の裏側に配置されたただ一つの磁石で構成されてもよく、あるいは、光偏向器アレイ基板210の側方に配置された一つまたは複数の磁石で構成されてもよい。
例えば、光偏向器アレイに適用する光偏向器は、従来の技術による光偏向器である米国特許第6388789号明細書と同様なものや、様々な構成の物を組み合わせてものでもよく、これらの光偏向器に対しても本実施形態を適用することにより、従来よりも優れた光偏向器アレイを得ることが可能である。
また、バンプ232は、ソルダバンプ、ソルダボール、金バンプ、スタットバンプ、メッキバンプなどが適用可能である。さらに偏向器の外側トーションバー部の材質は、Si、SiN,SiO2、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などを選択することが可能である。また、光偏向器アレイ基板210には、シリコンなどのMEMS加工が可能な材質が適用可能であり、配線基板220には、シリコン、ガラス、セラミックなどが適用可能である。
第一実施形態の第三変形例
図14は、パッケージをさらに備えた光偏向器アレイの断面を示している。図14に示されるように、パッケージ272は、光偏向器アレイ基板210と配線基板220と磁石アレイ250を収容し得る凹部274を有しており、凹部274の底面には、磁石アレイ250を収容するためのザグリ穴276が形成されている。光偏向器アレイ基板210と配線基板220と磁石アレイ250の構造体は、パッケージ272の凹部274内に収容される。配線基板220は凹部274の底面に例えば接着される。
パッケージ272は電極282が設けられている。配線基板220の電極パッドは、ダイボンやワイヤーボンディングによって電極282と電気的に接続される。パッケージ272の凹部274は、光学的に透明なカバー284で蓋され、気密に封止される。
第二実施形態
本実施形態は、光ビームを一軸周りに偏向する複数の一軸駆動型の光偏向器が二次元配列された光偏向器アレイに向けられている。
図15は、本発明の第二実施形態の光偏向器アレイにおける光偏向器アレイ基板と配線基板の平面図である。
図15に示されるように、本実施形態の光偏向器アレイ基板320は、複数の可動板ユニット310を有している。それぞれの可動板ユニット310は、光偏向器アレイの一単位である光偏向器に対応している。
それぞれの可動板ユニット310は、可動板312と、可動板312の外側に位置する支持部316と、可動板312と支持部316を連結している二本のトーションバー(第一トーションバー314aと第二トーションバー314b)とを有している。
可動板312は、その上面に光を反射するための反射面322を有している。二本のトーションバー314aと314bは共に第一軸A1に沿ってほぼ一直線上に延びている。トーションバー314aと314bは、第一軸A1の周りにねじり変形可能で、可動板312が支持部316に対して第一軸A1の周りに傾斜することを可能にしている。
可動板ユニット310は、さらに、可動板312とトーションバー314aと314bと支持部316を延びている二本の配線(第一配線330aと第二配線330b)を有している。第一配線330aと第二配線330bは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。第一配線330aは、第一駆動配線部332aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一引き出し配線部334aと336aとを有している。同様に、第二配線330bは、第二駆動配線部332bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二引き出し配線部334bと336bとを有している。
ここで、駆動配線部332aと332bは、それぞれ、配線330aと330bのうち、可動板312の駆動に実際に寄与する部分であり、可動板312上の縁近くに位置し、第一軸A1に平行に延びている部分を言う。また、第一引き出し配線部334aと336aは、第一配線330aのうち、第一駆動配線部332aを除いた部分を言う。同様に、第二引き出し配線部334bと336bは、第二配線330bのうち、第二駆動配線部332bを除いた部分を言う。
上側の第一駆動配線部332aの左側の端部から延びている第一引き出し配線部334aは、可動板312の縁に沿って下方に向かって延び、左側の第一トーションバー314aを通り、支持部316上に設けられた電極パッド344aで終端している。一方、第一駆動配線部332aの右側の端部から延びている第一引き出し配線部336aは、可動板312の縁に沿って下方に向かって延び、右側の第二トーションバー314bを通り、支持部316上に設けられた電極パッド346aで終端している。
また、下側の第二駆動配線部332bの左側の端部から延びている第二引き出し配線部334bは、可動板312の縁に沿って上方に向かって延び、左側の第一トーションバー314aを通り、支持部316上に設けられた電極パッド344bで終端している。一方、第二駆動配線部332bの右側の端部から延びている第二引き出し配線部336bは、可動板312の縁に沿って上方に向かって延び、右側の第二トーションバー314bを通り、支持部316上に設けられた電極パッド346bで終端している。
配線330aと330bは、特に図には示されていないが、好ましくは、電気的絶縁のために酸化シリコンなどの絶縁膜で覆われている。
図16は、図15に示されるXVI-XVI線に沿った光偏向器アレイ基板と配線基板の断面図である。
図16に示されるように、電極パッド344aと344bと346aと346bは、光偏向器アレイ基板320の上面に設けられている。また、光偏向器アレイ基板320の下面で、電極パッド344aと344bと346aと346bに対応する位置には、接続用電極パッド354が形成されている。電極パッド344aと344bと346aと346bと接続用電極パッド354は、それぞれ、光偏向器アレイ基板320を貫通するビアホール356に充てんされた導電部材358を介して電気的に接続されている。
配線基板370は、電極パッド374を有している。電極パッド374は、光偏向器アレイ基板320の接続用電極パッド354と向かい合う位置に設けられている。光偏向器アレイ基板320と配線基板370はバンプ382を介して接合される。バンプ382は、光偏向器アレイ基板320と配線基板370を機械的に接続するとともに、接続用電極パッド354と電極パッド374とを電気的に接続する。
図15と図16には示されていないが、光偏向器アレイは、可動板312の駆動に必要な磁界を発生させる磁石を有しており、その磁石は、配線基板370の裏側または側方に配置される。
このように、光偏向器アレイ基板320の上面に設けられた電極パッド344aと344bと346aと346bは、光偏向器アレイ基板320に形成されたビアホール356に充てんされた導電部材358を介して、光偏向器アレイ基板320の下面に設けられた接続用電極パッド354と電気的に接続されている。光偏向器アレイ基板320の接続用電極パッド354は、バンプ382を介して、配線基板370の電極パッド374と電気的に接続される。
従って、引き出し配線部334aと336aと334bと336bを、光偏向器アレイ基板320内に存在する他の可動板ユニット310の間を通すことなく、レイアウトすることが可能となる。このため、可動板ユニット110をより狭い間隔で配置することが可能となる。これにより、従来に比べてより集積度の高い光偏向器アレイを得ることが可能である。
なお、配線基板370の電極パッド374は、図16には示されていないが、第一実施形態と同様に、配線基板370の外周に向かって延びる配線を介して、外部との電気的接続のための電極パッドと電気的に接続されている。
また、本実施形態では、可動板312と可動板312の間に梁を設けずに、可動板ユニット310の間隔を近接させたアレイ列を構成することを可能としている。
本実施形態においては、特に、可動板312の反射面322と光偏向器アレイ基板320の配線面とが同一面に構成されており、光偏向器アレイ基板320における支持枠の端が光ビームの入射側と射出側に高く突き出していないので、入射光ビームと反射光ビームと支持枠との干渉がより効果的に防止される。
また、トーションバー314aと314bと接続用のバンプ382が光偏向器アレイ基板320の厚さの分だけ離れているので、バンプ382周辺にACPやNCPや導電樹脂などの接続用の樹脂を適用することも可能となり、実装性が向上する。
以上をまとめると、本実施形態は以下の利点を有している。
(1)配線基板370と、ミラー基板の間隔を広くできるため、偏向角を大きく取れる。
(2)光偏向器アレイ基板320のトーションバー314aと314bを設けた面と反対の面とで実装されるので、トーションバー314aと314bとバンプを基板面内方向に近く配置しても、トーションバー314aと314bに樹脂の影響を与えることなく、樹脂を用いたバンプ接続が可能である。
(3)隣接する可動板312の間に境界枠がないため、集積度が高い。
以上のように、本実施形態では、光偏向器アレイ基板320とは別に配線基板370を採用したことにより、従来に比べてより集積度の高い光偏向器アレイを得ることが可能である。
なお、本実施形態で示したように、一次元駆動の光偏向器アレイでもその効果は極めて高い。
本実施形態の光偏向器アレイの構成は様々な変形や変更が施されてもよい。
配線基板370は、多層配線化や多段多層化されてもよく、また、樹脂基板にFCボンディングされてもよい。これにより、さらに大規模なアレイに対しても集積度を低下させることなく対応可能となる。MEMSプロセスと多層配線プロセスを混在させないので、生産性が向上し、歩留まりの低下を防ぐことができる。
また、接続部材には、金バンプやハンダバンプ、ハンダボール、メッキバンプなどが適用可能である。また、ACPやNCP、導電性ペーストなどが併用されてもよい。
MEMS基板には、シリコンなどMEMS加工ができる材質が適用可能である。
配線基板には、シリコンやガラス、セラミックなどが適用可能である。また、多段の場合には樹脂基板も適用可能である。
磁石保持基板には、シリコンやガラス、セラミック、金属などが適用可能である。また、磁性材料が適用されてもよい。さらに、樹脂を適用することも可能である。
配線には、アルミが好適に適用できる。また、銅や金、Niなどが適用されてもよい。
電極パッドには、アルミ好適に適用できる。また、ハンダ用にUBMとして、CrやTi、Ni、Auなどが、金バンプ用に金などが適用可能である。
偏向器アレイ基板にビアホールを設けておもてうらの両面に配線と電極パッドを振り分けてもよい。その場合、おもて面側の電極パッドはワイヤーボンディングによって、うら面側の電極パッドはバンプによって、配線基板に電気的に接続される。これにより、より集積度の高い光偏向器アレイを得ることが可能である。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
本発明は、複数の電磁駆動型光偏向器を含む光偏向器アレイであり、以下の各項に列記する光偏向器アレイを含んでいる。
1. 本発明の光偏向器アレイは、反射面を有する複数の可動板と、それぞれの可動板を通る配線と、それぞれの配線の両端に設けられた第一接続領域とを有する第一基板と、第一基板の第一接続領域と電気的に接続される第二接続領域と、外部との電気的接続のための第三接続領域と、第二接続領域と第三接続領域とを電気的に接続している接続配線とを有する第二基板と、第一基板の第一接続領域と第二基板の第二接続領域を電気的に接続する接続部材と、磁界を発生させる磁界発生手段とを有している。
この光偏向器アレイにおいて、第一基板は光偏向器アレイ基板210や光偏向器アレイ基板290や光偏向器アレイ基板320が相当し、第二基板は配線基板220や配線基板370が対応する。第一接続領域は光偏向器アレイ基板210に設けられた電極パッド214が対応し、第二接続領域は配線基板220に設けられた接続用電極パッド222が対応し、第三接続領域はワイヤーボンディング用の電極パッド224が対応する。接続部材は、バンプ232やバンプ382が対応し、金バンプ、ハンダバンプ、メッキバンプ、ハンダボールなどの導電性の接続部材を意味し、他に導電性樹脂、異方性導電ペースト、異方性導電フィルムなどを併用することも含まれる。
この光偏向器アレイにおいては、それぞれの光偏向器の駆動配線は、第一接続領域、接続部材、第二接続領域と接続され、第二基板上で外部と接続される配線が自由に配置される。つまり、第一基板上の配線は、そのすべてを光偏向器の間を通して外周まで引き回す必要がないため、光偏向器と光偏向器の間隔を狭く構成することが可能であり、光偏向器アレイの集積度を高めることが可能である。
2. 本発明の別の光偏向器アレイは、第1項の光偏向器アレイにおいて、磁界発生手段は複数の磁石を有し、複数の磁石は第二基板に固定されている。
この光偏向器アレイにおいて、複数の磁石は、磁石アレイ250を構成する磁石252と254と256が対応する。
この光偏向器アレイにおいては、磁石アレイ250は、好ましくは、第一基板の側方や光偏向器の側方、あるいは光の入射側ではなく、第二基板の裏面に配置される。従って、磁石と隣接する光偏向器や入射光との干渉が発生せず、且つ光偏向器と磁石の距離を近接できるので、偏向器間の距離を小さく構成できる。つまり集積度と駆動効率が極めて高い電磁駆動型光偏向器アレイを得ることが可能である。
また、磁石は光偏向器ごとに配線基板の裏に配置し、従来技術のように光偏向器の側方に磁石を配置しないため、隣接するアレイとの磁石同士の干渉を起こさないという利点も有している。
3. 本発明の別の光偏向器アレイは、第1項の光偏向器アレイにおいて、磁界発生手段は、複数の磁石と、それらの磁石を保持する保持基板とを有している。
この光偏向器アレイにおいて、保持基板は保持基板260が対応する。保持基板は実質的に磁石アレイを固定・保持できれば良いため、板状の部材だけでなく、剛性の高いフィルム、ブロック上の部材などで同様な作用を有するものを適用できる。
この光偏向器アレイにおいては、磁石アレイは、多数の磁石を所定の位置に組み合わせる必要があるが、保持基板にあらかじめ磁石を順に位置決めし、固定していくことで、磁石同士に磁気的な力が働くことによる位置ズレや、光偏向器にダメージを与えることを効果的に防ぎ、組立てを容易にすることが可能である。
4. 本発明の別の光偏向器アレイは、第2項または第3項の光偏向器アレイにおいて、第二基板は、複数の磁石を位置決めための位置決め部を有している。
この光偏向器アレイにおいて、位置決め部はガイド溝242が対応する。位置決め部は、実質的に裏面220a内で磁石を当て付けて位置決めするための段差を有していればよく、複数の凸部によって規定される段差の低い領域であってもよい。なお、位置決め部は配線基板のみではなく保持基板にも設けられていてよい。
この光偏向器アレイにおいては、配線基板の配線がない側の面からは光偏向器が見えないため、多数の磁石を各光偏向器に対応して適切な配置に位置決めすることが困難であるが、配線基板に磁石をはめ込むように置ける位置決め部を設けているため、磁石の位置決めが容易となり、また磁石位置の安定性も向上する。
5. 本発明の別の光偏向器アレイは、第1項の光偏向器アレイにおいて、第一基板は、可動板の外側に位置する外側可動板と、可動板と外側可動板を連結している二本の内側トーションバーと、外側可動板の外側に位置する支持部と、外側可動板と支持部を連結している二本の外側トーションバーとさらにを有し、内側トーションバーは第一軸に沿って延びており、外側トーションバーは第一軸にほぼ直交する第二軸に沿って延びており、第一接続領域は、第一軸と第二軸を含む平面上に位置し、第一軸と第二軸の両方に直交する二本の直線によって分けられる支持部の四つの部分のうち、外側トーションバーとの接続部を含まない二つの部分に位置している。
この光偏向器アレイにおいて、第一基板は光偏向器アレイ基板210や光偏向器アレイ基板290が対応し、外側トーションバーとの接続部を含まない二つの部分は領域212や領域292が対応する。
この光偏向器アレイにおいては、外側トーションバーと第一接続部は離れた位置に配置される。第一接続部は第二接続部との接続において、接続部材や接続用樹脂が配置され、加熱などの工程を経ることになる。ここで、外側トーションバーは熱や超音波などによるダメージを受けた場合、光偏向器の偏向特性への悪影響が大きく、例えば偏向特性の応答性や線形性が悪化するなど大きな問題となる。しかし、この光偏向器アレイにおいては、外側トーションバーが第一接続部と離れているため、光偏向器が近接してアレイ状に多数配置されていても、光偏向器アレイ基板と配線基板を張り合わせるときに、それぞれの光偏向器の外側トーションバーに接続部材や接続樹脂が付着することや、外側トーションバーに過度な熱がかかることを効果的に防ぐことができるため、外側トーションバーの特性変動を起こしにくい、安定した光偏向器アレイを得ることができる。その結果、より集積度を向上させることが可能である。
6. 本発明の別の光偏向器アレイは、第1項の光偏向器アレイにおいて、磁界発生手段はただ一つの磁石を有し、磁石は第二基板に固定されている。
7. 本発明の別の光偏向器アレイは、第1項の光偏向器アレイにおいて、磁界発生手段は、第一基板の側方に配置された磁石を有している。
8. 本発明の別の光偏向器アレイは、第1項の光偏向器アレイにおいて、第一基板と第二基板と磁界発生手段を収容し得る凹部を有するパッケージと、パッケージの凹部を蓋する光学的に透明なカバーとをさらに有している。
本発明の第一実施形態の光偏向器アレイを構成する単体の光偏向器の断面斜視図である。 図1に示された可動板ユニットの斜視図である。 図2に示された可動板ユニットの平面図である。 図1に示された磁石ユニットの平面図である。 本発明の第一実施形態の光偏向器アレイの分解斜視図である。 図5に示された光偏向器アレイ基板と配線基板の接合された断面を模式的に示している。 図5に示された光偏向器アレイ基板と配線基板のより好適に接合された断面を模式的に示している。 図5に示された光偏向器アレイ基板の平面図である。 本実施形態における配線基板の断面構造を模式的に示している。 第一実施形態の第一変形例における別の光偏向器アレイの分解斜視図である。 図10に示された組み立て後の光偏向器アレイの部分断面を模式的に示している。 図3に示された可動板ユニットに代えて適用可能な第一実施形態の第二変形例における別の単体の可動板ユニットを示している。 図12に示された可動板ユニットで構成された光偏向器アレイ基板を示している。 第一実施形態の第三変形例におけるパッケージをさらに備えた光偏向器アレイの断面を示している。 本発明の第二実施形態の光偏向器アレイにおける光偏向器アレイ基板と配線基板の平面図である。 図15に示されるXVI-XVI線に沿った光偏向器アレイ基板と配線基板の断面図である。
符号の説明
100…二次元光偏向器、110…可動板ユニット、112…内側可動板、114a、114b…内側トーションバー、116…外側可動板、118a、118b…外側トーションバー、120…支持部、122…反射面、130a、130b…内側配線、132a、132b…内側駆動配線部、134a、136a…第一内側引き出し配線部、134b、136b…第二内側引き出し配線部、144a、144b、146a、146b…電極パッド、150a、150b…外側配線、152a、152b…外側駆動配線部、154a、156a…第一外側引き出し配線部、154b、156b…第二外側引き出し配線部、164a、164b、166a、166b…電極パッド、170…磁石ユニット、172、174a、174b、176a、176b…磁石、180…可動板ユニット、210…光偏向器アレイ基板、212…接続領域、214…電極パッド、220…配線基板、220a…裏面、222…接続用電極パッド、224…電極パッド、226…配線、232…バンプ、234…ボンディングワイヤー、236…接続用樹脂、242…ガイド溝、250…磁石アレイ、252、254、256…磁石、260…保持基板、262…ガイド溝、272…パッケージ、274…凹部、276…ザグリ穴、282…電極、284…カバー、290…光偏向器アレイ基板、292…接続領域、310…可動板ユニット、312…可動板、314a、314b…トーションバー、316…支持部、320…光偏向器アレイ基板、322…反射面、330a、330b…配線、332a、332b…駆動配線部、334a、336a…第一引き出し配線部、334b、336b…第二引き出し配線部、344a、344b、346a、346b…電極パッド、354…接続用電極パッド、356…ビアホール、358…導電部材、370…配線基板、374…電極パッド、382…バンプ。

Claims (8)

  1. 複数の電磁駆動型光偏向器を含む光偏向器アレイであり、
    反射面を有する複数の可動板と、それぞれの可動板を通る配線と、それぞれの配線の両端に設けられた第一接続領域とを有する第一基板と、
    第一基板の第一接続領域と電気的に接続される第二接続領域と、外部との電気的接続のための第三接続領域と、第二接続領域と第三接続領域とを電気的に接続している接続配線とを有する第二基板と、
    第一基板の第一接続領域と第二基板の第二接続領域を電気的に接続する接続部材と、
    磁界を発生させる磁界発生手段とを有している、光偏向器アレイ。
  2. 磁界発生手段は複数の磁石を有し、複数の磁石は第二基板に固定されている、請求項1に記載の光偏向器アレイ。
  3. 磁界発生手段は、複数の磁石と、それらの磁石を保持する保持基板とを有している、請求項1に記載の光偏向器アレイ。
  4. 第二基板は、複数の磁石を位置決めための位置決め部を有している、請求項2または請求項3に記載の光偏向器アレイ。
  5. 第一基板は、可動板の外側に位置する外側可動板と、可動板と外側可動板を連結している二本の内側トーションバーと、外側可動板の外側に位置する支持部と、外側可動板と支持部を連結している二本の外側トーションバーとをさらに有し、内側トーションバーは第一軸に沿って延びており、外側トーションバーは第一軸にほぼ直交する第二軸に沿って延びており、第一接続領域は、第一軸と第二軸を含む平面上に位置し、第一軸と第二軸の両方に直交する二本の直線によって分けられる支持部の四つの部分のうち、外側トーションバーとの接続部を含まない二つの部分に位置している、請求項1に記載の光偏向器アレイ。
  6. 磁界発生手段はただ一つの磁石を有し、磁石は第二基板に固定されている、請求項1に記載の光偏向器アレイ。
  7. 磁界発生手段は、第一基板の側方に配置された磁石を有している、請求項1に記載の光偏向器アレイ。
  8. 第一基板と第二基板と磁界発生手段を収容し得る凹部を有するパッケージと、パッケージの凹部を蓋する光学的に透明なカバーとをさらに有している、請求項1に記載の光偏向器アレイ。
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