JP4729289B2 - 光偏向器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁駆動型の光偏向器に関する。
近年、半導体製造技術を応用したマイクロマシン技術を用いて作製される光偏向器が注目されている。
米国特許第6,388,789号明細書は、そのような光偏向器のひとつである、電磁駆動型の二次元光偏向器を開示している。図13は米国特許第6,388,789号明細書に開示されている光偏向器の主要部の斜視図である。また、図14は米国特許第6,388,789号明細書に開示されている光偏向器の断面斜視図である。
この二次元光偏向器は、図13に示されるように、支持部1001に対して第一回転軸周りに揺動可能な第一回転部1002と、第一回転部1002に対して第二回転軸周りに揺動可能な第二回転部1003とを有している。第二回転部1003は、光を反射するための反射面を有している。支持部1001と第一回転部1002は、第一回転軸に沿って延びる一対のヒンジ1004と1004Bによって連結されている。また、第一回転部1002と第二回転部1003は、第二回転軸に沿って延びる一対のヒンジ1005と1005Bによって連結されている。
第二回転部1003には、第一回転軸周りに揺動可能にするための一対の第一コイル1061と1062と第二軸周りに揺動可能にするための一対の第二コイル1071と1072とが形成されている。第一コイル1061と1062は配線1006を介して接続され、第二コイル1071と1072は配線1007を介して接続されている。第一コイル1061と1062に給電するための二本の配線1006Aは、第一回転部1002を経由し、一対のヒンジ1004と1004Bをそれぞれ通って延びている。同様に、第二コイル1071と1072に給電するための二本の配線1007Aも、第一回転部1002を経由し、一対のヒンジ1004と1004Bをそれぞれ通って延びている。
図14に示されるように、第二回転部1003の下方には、磁石1100が配置される。磁石1100は、第二回転部1003の中心から支持部1001に向けて放射状に広がる磁界1089を発生させる。第二回転部1003は、第一コイル1061と1062を流れる電流と磁界1089との相互作用によって第一回転軸周りに、また、第二コイル1071と1072を流れる電流と磁界1089との相互作用によって第二回転軸周りに揺動される。
また、米国特許第6,404,313号明細書は、別の電磁駆動型の二次元光偏向器を開示している。図15は米国特許第6,404,313号明細書に開示されている光偏向器の分解斜視図である。
この二次元光偏向器は、図15に示されるように、支持部2001の内側に位置する外側可動板2002と、外側可動板2002の内側に位置する内側可動板2003と、支持部2001に対して外側可動板2002をX軸周りに揺動可能に支持する第一トーションバー2004と、外側可動板2002に対して内側可動板2003をY軸周りに揺動可能にする支持する第二トーションバー2005とを有している。内側可動板2003は、光を反射するための反射面2104を有している。
外側可動板2002上にはシングルターンの第一駆動コイル2102が延びており、内側可動板2003上の縁近くにはシングルターンの第二駆動コイル2103が延びている。第一駆動コイル2102と第二駆動コイル2103とは接続されている。
このような構造体の外側には、一対の磁石2105と2106が、対角線に沿って配置されている。磁石2105と2106で発生される磁界は、対角線の一方向に存在する。内側可動板2003は、第一駆動コイル2102を流れる電流と磁界との相互作用によってX軸周りに、また、第二駆動コイル2103を流れる電流と磁界との相互作用によってY軸周りに揺動される。
米国特許第6,388,789号明細書 米国特許第6,404,313号明細書
米国特許第6,388,789号明細書に開示されている光偏向器では、磁石とヨークが離れているため、実際に駆動に寄与するコイル上における磁束密度が低い。このため、駆動効率が悪い。
また、米国特許第6,404,313号明細書に開示されている光偏向器では、対向する磁石が離れているため、実際に駆動に寄与するコイル上における磁束密度が低い。このため、駆動効率が悪い。
本発明は、この様な実状を考慮して成されたものであり、その目的は、駆動効率の良い光偏向器を提供することである。
本発明は、ひとつには、光ビームを二本の軸周りに偏向し得る電磁駆動型の二次元光偏向器である。この光偏向器は、磁界を発生させる磁石ユニットと、磁界内に配置される可動板ユニットとを有している。可動板ユニットは、反射面を有する内側可動板と、内側可動板の外側に位置する外側可動板と、内側可動板と外側可動板を連結している二本の内側トーションバーと、外側可動板の外側に位置する支持部と、外側可動板と支持部を連結している二本の外側トーションバーとを有している。内側トーションバーは、第一軸に沿って延びていて、第一軸の周りにねじり変形可能で、内側可動板が外側可動板に対して第一軸の周りに傾斜することを可能にしている。また、外側トーションバーは、第一軸にほぼ直交する第二軸に沿って延びていて、第二軸の周りにねじり変形可能で、外側可動板が支持部に対して第二軸の周りに傾斜することを可能にしている。可動板ユニットは、内側可動板の両側の縁に沿って一本ずつ延びている二つの内側駆動配線部と、外側可動板の両側の縁に沿って一本ずつ延びている二本の外側駆動配線部とを有している。二本の内側駆動配線部は、第一軸を基準にして互いにほぼ線対称に位置し、互いに電気的に独立しており、二本の外側駆動配線部は、第二軸を基準にして互いにほぼ線対称に位置し、互いに電気的に独立している。磁石ユニットは複数の磁石を有し、隣接している二つの磁石の着磁方向は互いに逆向きである。内側駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置している。二本の内側駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される。また、外側駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置している。二本の外側駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される。
本発明によれば、駆動効率の良い光偏向器が提供される。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
第一実施形態
図1は、本発明の第一実施形態の光偏向器の断面斜視図である。図2は、図1に示された可動板ユニットの斜視図である。図2では、可動板ユニットは図1と上下逆に描かれている。図3は、図2に示された可動板ユニットの平面図である。図4は、図1に示された磁石ユニットの平面図である。
図1に示されるように、二次元光偏向器100は、磁界を発生させる磁石ユニット170と、磁石ユニット170で発生される磁界内に配置される可動板ユニット110とを有している。可動板ユニット110と磁石ユニット170は、所定の間隔を置いて配置されている。
可動板ユニット110は、図2と図3に示されるように、矩形板状の内側可動板112と、内側可動板112の外側に位置する矩形枠状の外側可動板116と、内側可動板112と外側可動板116を連結している二本の内側トーションバー(第一内側トーションバー114aと第二内側トーションバー114b)と、外側可動板116の外側に位置する矩形枠状の支持部120と、外側可動板116と支持部120を連結している二本の外側トーションバー(第一外側トーションバー118aと第二外側トーションバー118b)とを有している。
外側可動板116は、内側可動板112を取り囲んでいる枠状の形態をしているが、外側可動板116の形態は、特にこれに限定されるものではない。支持部120は、外側可動板116を取り囲む枠状の形態をしているが、支持部120の形態は、これに限定されるものではなく、U字形状など、他の形状をしていてもよい。また、支持部120は、一つの部材で構成されているが、互いに空間的に離れて位置している二つの部材で構成されてもよい。
内側可動板112は、図1に示されるように、その上面に光を反射するための反射面122を有している。反射面122は、例えば金の薄膜の表面で構成される。ここで、内側可動板112の上面とは、最も大きい二つの平行な平面の一方であり、図1において、上側に当たり、見えている面を言う。また、図1において、裏側に当たり、隠れて見えない面を下面と呼ぶ。
図2と図3に示されるように、二本の内側トーションバー114aと114bは共に第一軸A1に沿ってほぼ一直線上に延びている。また、二本の外側トーションバー118aと118bは第二軸A2に沿ってほぼ一直線上に延びている。第一軸A1と第二軸A2はほぼ直交している。
上方から見て内側可動板112の外周形状は矩形であり、その矩形の互いに直交する二本の中心軸(矩形の中心を通り矩形の辺に垂直な二本の軸)はそれぞれ第一軸A1と第二軸A2に平行である。上方から見て外側可動板116の外周形状もまた矩形であり、その矩形の互いに直交する二本の中心軸(矩形の中心を通り矩形の辺に垂直な二本の軸)もそれぞれ第一軸A1と第二軸A2に平行である。
外側トーションバー118aと118bは、第二軸A2の周りにねじり変形可能で、外側可動板116が支持部120に対して第二軸A2の周りに傾斜することを可能にしている。また、内側トーションバー114aと114bは、第一軸A1の周りにねじり変形可能で、内側可動板112が外側可動板116に対して第一軸A1の周りに傾斜することを可能にしている。
これにより、内側可動板112の反射面122の向きは二次元的に変更可能であり、二次元光偏向器100は反射面122で反射された光ビームを二次元的に偏向し得る。
このような可動板ユニット110は、例えば、半導体製造プロセスを応用してシリコン基板から作製される。内側可動板112と外側可動板116は、例えば、シリコン基板を加工して得られるシリコンの薄板から構成される。内側トーションバー114aと114bと外側トーションバー118aと118bは、例えば、シリコンの薄膜やポリイミドの薄膜などで構成される。内側可動板112と外側可動板116と支持部120と内側トーションバー114aと114bと外側トーションバー118aと118bの材質は、シリコンやポリイミドの他に、ポリシリコン、窒化シリコン、有機材料、金属材料などであってもよい。
図3に示されるように、可動板ユニット110は、さらに、内側可動板112と内側トーションバー114aと114bと外側可動板116と外側トーションバー118aと118bと支持部120を延びている二本の内側配線(第一内側配線130aと第二内側配線130b)を有している。第一内側配線130aは、第一内側駆動配線部132aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一内側引き出し配線部134aと136aとを有している。同様に、第二内側配線130bは、第二内側駆動配線部132bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二内側引き出し配線部134bと136bとを有している。
ここで、内側駆動配線部132aと132bは、それぞれ、内側配線130aと130bのうち、内側可動板112の駆動に実際に寄与する部分であり、内側可動板112の縁に沿って第一軸A1に平行に延びている部分を言う。また、第一内側引き出し配線部134aと136aは、第一内側配線130aのうち、第一内側駆動配線部132aを除いた部分を言う。同様に、第二内側引き出し配線部134bと136bは、第二内側配線130bのうち、第二内側駆動配線部132bを除いた部分を言う。
図3から明らかなように、第一内側駆動配線部132aと第二内側駆動配線部132bとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
図3において、上側の第一内側駆動配線部132aの左側の端部から延びている第一内側引き出し配線部134aは、内側可動板112の縁に沿って下方に向かって延び、左側の第一内側トーションバー114aを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って上方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド144aで終端している。
一方、第一内側駆動配線部132aの右側の端部から延びている第一内側引き出し配線部136aは、内側可動板112の縁に沿って下方に向かって延び、右側の第二内側トーションバー114bを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って上方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド146aで終端している。
図3から明らかなように、第一内側引き出し配線部134aと第一内側引き出し配線部136aとは、第二軸A2を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
また、下側の第二内側駆動配線部132bの左側の端部から延びている第二内側引き出し配線部134bは、内側可動板112の縁に沿って上方に向かって延び、左側の第一内側トーションバー114aを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って下方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド144bで終端している。
一方、第二内側駆動配線部132bの右側の端部から延びている第二内側引き出し配線部136bは、内側可動板112の縁に沿って上方に向かって延び、右側の第二内側トーションバー114bを通り、外側可動板116の内側の縁に沿って下方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド146bで終端している。
図3から明らかなように、第二内側引き出し配線部134bと第二内側引き出し配線部136bとは、第二軸A2を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
さらに、可動板ユニット110は、外側可動板116と外側トーションバー118aと118bと支持部120を延びている二本の外側配線(第一外側配線150aと第二外側配線150b)とを有している。第一外側配線150aは、第一外側駆動配線部152aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一外側引き出し配線部154aと156aとを有している。同様に、第二外側配線150bは、第二外側駆動配線部152bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二外側引き出し配線部154bと156bとを有している。
ここで、外側駆動配線部152aと152bは、それぞれ、外側配線150aと150bのうち、外側可動板116の駆動に実際に寄与する部分であり、外側可動板116の縁に沿って第二軸A2に平行に延びている部分を言う。また、第一外側引き出し配線部154aと156aは、第一外側配線150aのうち、第一外側駆動配線部152aを除いた部分を言う。同様に、第二外側引き出し配線部154bと156bは、第二外側配線150bのうち、第二外側駆動配線部152bを除いた部分を言う。
図3から明らかなように、第一外側駆動配線部152aと第二外側駆動配線部152bとは、第二軸A2を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
図3において、左側の第一外側駆動配線部152aの上側の端部から延びている第一外側引き出し配線部154aは、外側可動板116の外側の縁に沿って右方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド164aで終端している。
一方、第一外側駆動配線部152aの下側の端部から延びている第一外側引き出し配線部156aは、外側可動板116の外側の縁に沿って右方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を左方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド166aで終端している。
図3から明らかなように、第一外側引き出し配線部154aと第一外側引き出し配線部156aとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
また、右側の第二外側駆動配線部152bの上側の端部から延びている第二外側引き出し配線部154bは、外側可動板116の外側の縁に沿って左方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー118aを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド164bで終端している。
一方、第二外側駆動配線部152bの下側の端部から延びている第二外側引き出し配線部156bは、外側可動板116の外側の縁に沿って左方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー118bを通り、支持部120上を右方に向かって延びており、支持部120上に設けられた電極パッド166bで終端している。
図3から明らかなように、第二外側引き出し配線部154bと第二外側引き出し配線部156bとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
配線130aと130bと150aと150bは、特に図には示されていないが、好ましくは、電気的絶縁のために酸化シリコンなどの絶縁膜で覆われている。
配線130aと130bと150aと150bと電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166bは、例えば、半導体製造プロセスを利用して、アルミニウムで形成される。
例えば、配線130aと130bと150aと150bと電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166bは、前述したように半導体製造プロセスを応用してシリコン基板から作製された内側可動板112と外側可動板116と支持部120と内側トーションバー114aと114bと外側トーションバー118aと118bとを有する構造体の表面にアルミニウム膜を形成し、これをパターニングすることにより形成される。
配線130aと130bと150aと150bと電極パッド144aと144bと146aと146bと164aと164bと166aと166bの材質は、アルミニウムの他に、銅や金などであってもよいが、好ましくは、抵抗率の低い金属であるとよい。
磁石ユニット170は、図4に示されるように、中央に位置する磁石172と、磁石172の第一軸A1に沿った両側に配置された二つの磁石174aと174bと、磁石172の第二軸A2に沿った両側に配置された二つの磁石176aと176bとを有している。磁石172は、可動板ユニット110に面する側がN極であり、磁石174aと174bと磁石176aと176bは共に可動板ユニット110に面する側がS極である。つまり、隣接している二つの磁石は、着磁方向が逆向きである。これらの磁石172と174aと174bと176aと176bは、いずれも直方体形状をしており、接着により互いに固定されている。
図1に示されるように、可動板ユニット110と磁石ユニット170は、所定の間隔を置いて配置される。内側駆動配線部132aと132bは、それぞれ、磁石172と磁石174aと174bとの境界にほぼ平行に延びている。なお、図1には第二内側駆動配線部132bは図示されていないが、その位置関係は図3と図4を参照することにより容易に理解できよう。また、外側駆動配線部152aと152bは、それぞれ、磁石172と磁石176aと176bとの境界にほぼ平行に延びている。
さらに、第一内側駆動配線部132aは、磁石172と磁石174aの境界のほぼ真上に位置し、第二内側駆動配線部132bは、磁石172と磁石174bの境界のほぼ真上に位置している。また、第一外側駆動配線部152aは、磁石172と磁石176aの境界のほぼ真上に位置し、第二外側駆動配線部152bは、磁石172と磁石176bの境界のほぼ真上に位置している。ここで、真上とは、第一軸A1と第二軸A2の両方に直交し、磁石ユニット170から可動板ユニット110に向かう方向を言う。
このような配置関係においては、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界の近くでは磁束密度が高い。つまり、第一内側駆動配線部132aは、磁石172から磁石174aへ向かう磁束密度が高い領域内に位置し、第二内側駆動配線部132bは、磁石172から磁石174bへ向かう磁束密度が高い領域内に位置している。同様に、第一外側駆動配線部152aは、磁石172から磁石176aへ向かう磁束密度が高い領域内に位置し、第二外側駆動配線部152bは、磁石172から磁石176bへ向かう磁束密度が高い領域内に位置している。
さらに、図1に示されるように、磁石172から磁石174aへ向かう磁力線は、磁石172と磁石174aの境界にほぼ直交するため、第一内側駆動配線部132aをほぼ直交して横切る。同様に、磁石172から磁石174bへ向かう磁力線は、磁石172と磁石174bの境界にほぼ直交するため、第二内側駆動配線部132bをほぼ直交して横切る。また、磁石172から磁石176aへ向かう磁力線は、磁石172と磁石176aの境界にほぼ直交するため、第一外側駆動配線部152aをほぼ直交して横切る。同様に、磁石172から磁石176bへ向かう磁力線は、磁石172と磁石176bの境界にほぼ直交するため、第二外側駆動配線部152bをほぼ直交して横切る。
次に、本実施形態の光偏向器の動作を説明する。
例えば、図示しない駆動電源により、電極パッド164aと電極パッド166aの間に電圧を印加して、電極パッド164aから電極パッド166aに電流を流すとともに、電極パッド164bと電極パッド166bの間に同じ電圧を印加して、電極パッド164bから電極パッド166bに同じ電流を流す。
外側可動板116上の第一外側駆動配線部152aには、図3において下向きの電流が流れる。第一外側駆動配線部152aは、外向き(左向き)の磁力線の中に位置しているため、紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。
一方、外側可動板116上の第二外側駆動配線部152bには、図3において下向きの電流が流れる。第二外側駆動配線部152bは、外向き(右向き)の磁力線の中に位置しているため、第二外側駆動配線部152bは紙面の垂直方向の上向きのローレンツ力を受ける。
このため、外側可動板116は第二軸A2周りの偶力を受け、外側トーションバー118aと118bはねじり変形を起こすため、外側可動板116は第二軸A2の周りに傾斜する。その結果、内側可動板112は外側可動板116と一緒に第二軸A2の周りに傾斜する。外側可動板116の傾斜角は、外側駆動配線部152aと152bを流れる電流の大きさに依存する。
また、例えば、図示しない駆動電源により、電極パッド144aと電極パッド146aの間に電圧を印加して、電極パッド144aから電極パッド146aに電流を流すとともに、電極パッド144bと電極パッド146bの間に電圧を印加して、電極パッド144bから電極パッド146bに電流を流す。
内側可動板112上の第一内側駆動配線部132aには、図3において右向きの電流が流れる。第一内側駆動配線部132aは、外向き(上向き)の磁力線の中に位置しているため、紙面の垂直方向の上向きのローレンツ力を受ける。
一方、内側可動板112上の第二内側駆動配線部132bには、図3において右向きの電流が流れる。第二内側駆動配線部132bは、外向き(下向き)の磁力線の中に位置しているため、第二内側駆動配線部132bは紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。
このため、内側可動板112は第一軸A1周りの偶力を受け、内側トーションバー114aと114bはねじり変形を起こすため、内側可動板112は第一軸A1の周りに傾斜する。内側可動板112の傾斜角は、内側駆動配線部132aと132bを流れる電流の大きさに依存する。
内側可動板112の駆動の際、第一内側引き出し配線部134aと136aのうち、外側可動板116上に位置している部分には、外側可動板116を第二軸A2の周りに傾ける成分のローレンツ力が発生する。しかし、第一内側引き出し配線部134aと第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力は互いに相殺されるため、外側可動板116の傾斜には寄与しない。
より詳しくは、第一内側引き出し配線部134aのうち、外側可動板116上に位置し、第二軸A2に平行に延びている部分は、紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。また、第一内側引き出し配線部136aのうち、外側可動板116上に位置し、第二軸A2に平行に延びている部分も、紙面の垂直方向の下向きのローレンツ力を受ける。第一内側引き出し配線部134aを流れる電流の大きさは、第一内側引き出し配線部136aを流れる電流の大きさと等しいため、第一内側引き出し配線部134aが受けるローレンツ力の大きさは、第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力の大きさと等しい。
第一内側引き出し配線部134aが受けるローレンツ力と第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力は、いずれも、外側可動板116を第二軸A2の周りに傾斜させる成分であるが、両者は、外側可動板116を傾斜させる方向が互いに逆である。このため、第一内側引き出し配線部134aが受けるローレンツ力と第一内側引き出し配線部136aが受けるローレンツ力は、互いに相殺され、外側可動板116の第二軸A2の周りの傾斜には実質的にはいっさい寄与しない。
これは、第二内側引き出し配線部134bと136bについてもまったく同様である。
従って、内側可動板112の第一軸A1周りの傾斜と第二軸A2周りの傾斜とを独立に制御できる。
より好ましくは、第一内側配線130aに流す電流の大きさと第二内側配線130bに流す電流の大きさは等しいとよい。この場合、第一内側引き出し配線部134aと第二内側引き出し配線部134bのうち、外側可動板116上に位置し、第二軸A2にほぼ平行に延びている二つの部分(外側可動板116上の左側で比較的近くに位置する二つの部分)では、電流は互いに逆向きに流れる。このため、磁界との相互作用によりそれぞれの部分に発生するローレンツ力はほぼ相殺される。第一内側引き出し配線部136aと第二内側引き出し配線部136bについても同様である。このため、内側可動板112を傾斜させるための内側配線130aと130bを流れる電流は、外側可動板116の傾斜に影響を与えない。従って、内側可動板112の第一軸A1周りの傾斜と第二軸A2周りの傾斜とを、さらに良好に独立に制御できる。
従って、本実施形態の二次元光偏向器100は、内側可動板112の第一軸A1周りの傾斜と第二軸A2周りの傾斜とを、ほぼ完全に独立して制御することが可能である。
例えば、二次元光偏向器100で光ビームを走査する場合には、電極パッド164aと電極パッド166aの間と電極パッド164bと電極パッド166bの間とに交流電圧を印加して、外側配線150aと150bに同位相の交流電流を流す。その場合、外側駆動配線部152aと152bを流れる電流の大きさは周期的に変化するため、外側可動板116の第二軸A2の周りの傾斜角は繰り返し変化する。つまり、外側可動板116は第二軸A2の周りに揺動される。さらに、電極パッド144aと電極パッド146aの間と電極パッド144bと電極パッド146bの間とに交流電圧を印加して、内側配線130aと130bに交流電流を流す。その場合、内側駆動配線部132aと132bを流れる電流の大きさは周期的に変化するため、内側可動板112の第一軸A1の周りの傾斜角は繰り返し変化する。つまり、内側可動板112は第一軸A1の周りに揺動される。その結果、内側可動板112の反射面122で反射された光ビームは二次元的に走査される。
また、二次元光偏向器100で光ビームを一定の方向に偏向する場合には、電極パッド164aと電極パッド166aの間と電極パッド164bと電極パッド166bの間とに一定電圧を印加して、外側配線150aと150bに直流電流を同じ向きに流す。その場合、外側駆動配線部152aと152bを流れる電流の大きさは一定であるため、外側可動板116は第二軸A2の周りに一定の角度だけ傾斜する。つまり、外側可動板116は第二軸A2の周りに偏向される。さらに、電極パッド144aと電極パッド146aの間と電極パッド144bと電極パッド146bの間とに直流電圧を印加して、内側配線130aと130bに直流電流を流す。その場合、内側駆動配線部132aと132bを流れる電流の大きさは一定であるため、内側可動板112は第一軸A1の周りに一定の角度だけ傾斜する。つまり、内側可動板112は第一軸A1の周りに偏向される。その結果、内側可動板112の反射面122で反射された光ビームは一定の方向に偏向される。
これまでの説明から分かるように、本実施形態の二次元光偏向器100は、反射面を持つ内側可動板112の揺動や偏向を、第一軸A1周りと第二軸A2周りとでほぼ完全に独立して制御することが可能である。また、二次元光偏向器100は、磁束密度が高い領域内に駆動配線部132aと132bと152aと152bが配置されているため、また磁石ユニット170で発生される磁力線が駆動配線部132aと132bと152aと152bを位置に関係なくどの位置においてもほぼ直交して横切るため、駆動効率が高く、消費電力が少ない。
上述した説明においては、二本の内側配線130aと130bには、同じ大きさの電流を流しているが、必ずしも同じ大きさの電流を流す必要はない。二本の内側配線130aと130bに流す電流の大きさは、二次元光偏向器100に要求される動作特性を満足する範囲内で異なっていてもよい。しかしながら、第一軸A1と第二軸A2の周りの好適な独立した制御を実現するためには、二本の内側配線130aと130bに流す電流の大きさは同じである方がよい。
本実施形態では、内側可動板112と外側可動板116と可動板212のそれぞれに対して、二本の配線が設けられているが、一本の配線が設けられてもよい。つまり、内側可動板112と外側可動板116と可動板212には、それぞれ、二つの駆動配線部を含む一本の配線が設けられてもよい。
第二実施形態
本実施形態は、別の二次元光偏向器に向けられている。図5は、本発明の第二実施形態の光偏向器の断面斜視図である。図6は、図5に示された磁石ユニットの平面図である。
本実施形態の光偏向器は、磁石ユニットの構成においてのみ、第一実施形態の光偏向器と相違している。
図5に示されるように、本実施形態の二次元光偏向器100Aは、可動板ユニット110と磁石ユニット180とを有している。可動板ユニット110は、第一実施形態の可動板ユニットとまったく同じである。一方、磁石ユニット180は、図5と図6に示されるように、中央に位置する磁石182と、磁石182を取り囲む磁石184とを有している。磁石182は、可動板ユニット110に面する側がN極であり、磁石184は、可動板ユニット110に面する側がS極である。つまり、磁石182と磁石184の着磁方向は逆向きである。磁石182は直方体形状をしている。磁石184は、磁石182がちょうど入る貫通穴を有しており、その貫通穴の中に磁石182が配置されている。従って、上方から見て磁石182の外周形状は矩形である。
図5に示されるように、可動板ユニット110と磁石ユニット180は、所定の間隔を置いて配置される。内側駆動配線部132aと132bは、それぞれ、第一軸A1に沿った磁石182と磁石184の境界にほぼ平行に延びている。なお、図5には第二内側駆動配線部132bは図示されていないが、その位置関係は図3と図6を参照することにより容易に理解できよう。また、外側駆動配線部152aと152bは、それぞれ、第二軸A2に沿った磁石182と磁石184の境界にほぼ平行に延びている。
さらに、内側駆動配線部132aと132bは、第一軸A1に沿った磁石182と磁石184の境界のほぼ真上に位置している。また、外側駆動配線部152aと152bは、第二軸A2に沿った磁石182と磁石184の境界のほぼ真上に位置している。
このような配置関係においては、第一実施形態と同様に、駆動配線部132aと132bと152aと152bはいずれも、磁束密度が高い領域内に位置している。さらに、内側駆動配線部132aと132bを通る磁力線は、これをほぼ直交して横切り、外側駆動配線部152aと152bを通る磁力線は、これをほぼ直交して横切る。
本実施形態の二次元光偏向器100Aでは、磁石184の穴の位置で磁気回路が位置決めされる。このため、磁石182の位置決めが容易になる。従って、第一実施形態の利点に加えて、磁石の位置決めが容易になり、工程の簡略化が図れる。
第三実施形態
本実施形態は、光ビームを一次元的に偏向する光偏向器に向けられている。図7は、本発明の第三実施形態の光偏向器の断面斜視図である。図8は、図7に示された可動板ユニットの平面図である。図9は、図7に示された磁石ユニットの平面図である。
図7に示されるように、光偏向器200は、磁界を発生させる磁石ユニット270と、磁石ユニット270で発生される磁界内に配置される可動板ユニット210とを有している。可動板ユニット210と磁石ユニット270は、所定の間隔を置いて配置されている。
可動板ユニット210は、図8に示されるように、可動板212と、可動板212の外側に位置する支持部220と、可動板212と支持部220を連結している二本のトーションバー(第一トーションバー218aと第二トーションバー218b)とを有している。
支持部220は、可動板212を取り囲む枠状の形態をしているが、支持部220の形態は、これに限定されるものではなく、U字形状など、他の形状をしていてもよい。また、支持部220は、一つの部材で構成されているが、互いに空間的に離れて位置している二つの部材で構成されてもよい。
可動板212は、図7に示されるように、その上面に光を反射するための反射面222を有している。反射面222は、例えば金の薄膜の表面で構成される。
図8に示されるように、二本のトーションバー218aと218bは軸Aに沿ってほぼ一直線上に延びている。上方から見て可動板212の外周形状は矩形であり、その矩形の中心軸(矩形の中心を通り矩形の辺に直交する軸)は軸Aに平行である。トーションバー218aと218bは、軸Aの周りにねじり変形可能で、可動板212が支持部220に対して軸Aの周りに傾斜することを可能にしている。
これにより、可動板212の反射面222の向きは一次元的に変更可能であり、光偏向器200は反射面222で反射された光ビームを一次元的に偏向し得る。
このような可動板ユニット210は、例えば、半導体製造プロセスを応用してシリコン基板から作製される。可動板212は、例えば、シリコン基板を加工して得られるシリコンの薄板から構成される。トーションバー218aと218bは、例えば、シリコンの薄膜やポリイミドの薄膜などで構成される。可動板212と支持部220とトーションバー218aと218bの材質は、シリコンやポリイミドの他に、ポリシリコン、窒化シリコン、有機材料、金属材料などであってもよい。
図8に示されるように、可動板ユニット210は、さらに、可動板212とトーションバー218aと218bと支持部220を延びている二本の配線(第一配線250aと第二配線250b)とを有している。第一配線250aは、第一駆動配線部252aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一引き出し配線部254aと256aとを有している。同様に、第二配線250bは、第二駆動配線部252bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二引き出し配線部254bと256bとを有している。
ここで、駆動配線部252aと252bは、それぞれ、配線250aと250bのうち、可動板212の駆動に実際に寄与する部分であり、可動板212の縁に沿って軸Aに平行に延びている部分を言う。また、第一引き出し配線部254aと256aは、第一配線250aのうち、第一駆動配線部252aを除いた部分を言う。同様に、第二引き出し配線部254bと256bは、第二配線250bのうち、第二駆動配線部252bを除いた部分を言う。
図8から明らかなように、第一駆動配線部252aと第二駆動配線部252bとは、軸Aを基準にして、ほぼ線対称に位置している。
図8において、左側の第一駆動配線部252aの上側の端部から延びている第一引き出し配線部254aは、可動板212の外側の縁に沿って右方に向かって延び、上側の第一トーションバー218aを通り、支持部220上を左方に向かって延びており、支持部220上に設けられた電極パッド264aで終端している。
一方、第一駆動配線部252aの下側の端部から延びている第一引き出し配線部256aは、可動板212の外側の縁に沿って右方に向かって延び、下側の第二トーションバー218bを通り、支持部220上を左方に向かって延びており、支持部220上に設けられた電極パッド266aで終端している。
また、右側の第二駆動配線部252bの上側の端部から延びている第二引き出し配線部254bは、可動板212の外側の縁に沿って左方に向かって延び、上側の第一トーションバー218aを通り、支持部220上を右方に向かって延びており、支持部220上に設けられた電極パッド264bで終端している。
一方、第二駆動配線部252bの下側の端部から延びている第二引き出し配線部256bは、可動板212の外側の縁に沿って左方に向かって延び、下側の第二トーションバー218bを通り、支持部220上を右方に向かって延びており、支持部220上に設けられた電極パッド266bで終端している。
配線250aと250bは、特に図には示されていないが、好ましくは、電気的絶縁のために酸化シリコンなどの絶縁膜で覆われている。配線250aと250bと電極パッド264aと264bと266aと266bの好適な材質や形成方法は、第一実施形態と同様である。
磁石ユニット270は、図9に示されるように、中央に位置する磁石272と、軸Aに直交する方向に沿った磁石272の両側に配置された二つの磁石276aと276bとを有している。磁石272は、可動板ユニット210に面する側がN極であり、磁石276aと276bは共に可動板ユニット210に面する側がS極である。つまり、磁石272と磁石276aの着磁方向は逆向きであり、磁石272と276bの着磁方向も逆向きである。これらの磁石272と276aと276bは、いずれも直方体形状をしており、接着により互いに固定されている。
図7に示されるように、可動板ユニット210と磁石ユニット270は、所定の間隔を置いて配置される。駆動配線部252aと252bは、それぞれ、磁石272と磁石276aと276bとの境界にほぼ平行に延びている。
第一駆動配線部252aは、磁石272と磁石276aの境界のほぼ真上に位置し、第二駆動配線部252bは、磁石272と磁石276bの境界のほぼ真上に位置している。このような配置関係においては、図7に示されるように、磁石272から磁石276aへ向かう磁力線は、磁石272と磁石276aの境界にほぼ直交するため、第一駆動配線部252aをほぼ直交して横切る。同様に、磁石272から磁石276bへ向かう磁力線は、磁石272と磁石276bの境界にほぼ直交するため、第二駆動配線部252bをほぼ直交して横切る。
本実施形態の光偏向器における可動板の駆動は、第一実施形態の二次元光偏向器における外側可動板の駆動と同様にして行なわれる。
つまり、光偏向器200で光ビームを走査する場合には、電極パッド264aと電極パッド266aの間と電極パッド264bと電極パッド266bの間とに交流電圧を印加して、配線250aと250bに同位相の交流電流を流す。その場合、駆動配線部252aと252bを流れる電流の大きさは周期的に変化するため、可動板212の軸Aの周りの傾斜角は繰り返し変化する。つまり、可動板212は軸Aの周りに揺動される。その結果、可動板212の反射面222で反射された光ビームは一次元的に走査される。
また、光偏向器200で光ビームを一定の方向に偏向する場合には、電極パッド264aと電極パッド266aの間と電極パッド264bと電極パッド266bの間とに一定電圧を印加して、配線250aと250bに直流電流を同じ向きに流す。その場合、駆動配線部252aと252bを流れる電流の大きさは一定であるため、可動板212は軸Aの周りに一定の角度だけ傾斜する。つまり、可動板212は軸Aの周りに偏向される。その結果、可動板212の反射面222で反射された光ビームは一定の方向に偏向される。
これまでの説明から分かるように、本実施形態の光偏向器200は、磁束密度が高い領域内に駆動配線部252aと252bが配置されているため、また磁石ユニット170で発生される磁力線が駆動配線部252aと252bを位置に関係なくどの位置においてもほぼ直交して横切るため、駆動効率が高く、消費電力が少ない。
本実施形態において、磁石ユニット270は、軸Aに直交する方向に沿って配置された三つの磁石272と276aと276bで構成されているが、第二実施形態と同様に、一つの磁石と、その磁石を取り囲むもう一つの磁石とで構成されてもよい。
第四実施形態
本実施形態は、別の二次元光偏向器に向けられている。図10は、本発明の第四実施形態の光偏向器の断面斜視図である。図11は、図10に示された可動板ユニットの平面図である。図12は、図10に示された磁石ユニットの平面図である。
図10に示されるように、本実施形態の二次元光偏向器300は、可動板ユニット310と磁石ユニット380とを有している。可動板ユニット310と磁石ユニット380は所定の間隔を置いて配置され、可動板ユニット310は磁石ユニット380で発生される磁界内に位置している。
可動板ユニット310は、図10と図11に示されるように、円形板状の内側可動板312と、内側可動板312の外側に位置する円形枠状の外側可動板316と、内側可動板312と外側可動板316を連結している二本の内側トーションバー(第一内側トーションバー314aと第二内側トーションバー314b)と、外側可動板316の外側に位置する矩形枠状の支持部320と、外側可動板316と支持部320を連結している二本の外側トーションバー(第一外側トーションバー318aと第二外側トーションバー318b)とを有している。
内側可動板312は、図10に示されるように、その上面に光を反射するための反射面322を有している。
図10と図11に示されるように、二本の内側トーションバー314aと314bは共に第一軸A1に沿ってほぼ一直線上に延びている。また、二本の外側トーションバー318aと318bは第二軸A2に沿ってほぼ一直線上に延びている。第一軸A1と第二軸A2はほぼ直交している。
上方から見て内側可動板312の外周形状は円形であり、その円形の互いに直交する二本の中心軸はそれぞれ第一軸A1と第二軸A2に平行である。上方から見て外側可動板316の外周形状もまた円形であり、その円形の互いに直交する二本の中心軸もそれぞれ第一軸A1と第二軸A2に平行である。
内側可動板312の外周形状は楕円形であってもよい。その場合には、その楕円形の互いに直交する二本の中心軸(楕円形の長軸と短軸)がそれぞれ第一軸A1と第二軸A2に平行であるとよい。また外側可動板316の外周形状も楕円形であってもよい。その場合には、その楕円形の互いに直交する二本の中心軸(楕円形の長軸と短軸)がそれぞれ第一軸A1と第二軸A2に平行であるとよい。
言い換えれば、円形も楕円形の一種であると広義に解釈すると、内側可動板312の外周形状と外側可動板316の外周形状は共に楕円形である。
外側トーションバー318aと318bは、第二軸A2の周りにねじり変形可能で、外側可動板316が支持部320に対して第二軸A2の周りに傾斜することを可能にしている。また、内側トーションバー314aと314bは、第一軸A1の周りにねじり変形可能で、内側可動板312が外側可動板316に対して第一軸A1の周りに傾斜することを可能にしている。
これにより、内側可動板312の反射面322の向きは二次元的に変更可能であり、二次元光偏向器300は反射面322で反射された光ビームを二次元的に偏向し得る。
図11に示されるように、可動板ユニット310は、さらに、内側可動板312と内側トーションバー314aと314bと外側可動板316と外側トーションバー318aと318bと支持部320とを延びている二本の内側配線(第一内側配線330aと第二内側配線330b)を有している。第一内側配線330aは、第一内側駆動配線部332aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一内側引き出し配線部334aと336aとを有している。同様に、第二内側配線330bは、第二内側駆動配線部332bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二内側引き出し配線部334bと336bとを有している。
ここで、内側駆動配線部332aと332bは、それぞれ、内側配線330aと330bのうち、内側可動板312の縁に沿って延びている部分を言う。また、第一内側引き出し配線部334aと336aは、第一内側配線330aのうち、第一内側駆動配線部332aを除いた部分を言う。同様に、第二内側引き出し配線部334bと336bは、第二内側配線330bのうち、第二内側駆動配線部332bを除いた部分を言う。
図11から明らかなように、第一内側駆動配線部332aと第二内側駆動配線部332bとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
図11において、上側の第一内側駆動配線部332aの左側の端部から延びている第一内側引き出し配線部334aは、左側の第一内側トーションバー314aを通り、外側可動板316の内側の縁に沿って上方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー318aを通り、支持部320上を左方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド344aで終端している。
一方、第一内側駆動配線部332aの右側の端部から延びている第一内側引き出し配線部336aは、右側の第二内側トーションバー314bを通り、外側可動板316の内側の縁に沿って上方に向かって延び、上側の第一外側トーションバー318aを通り、支持部320上を右方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド346aで終端している。
図11から明らかなように、第一内側引き出し配線部334aと第一内側引き出し配線部336aとは、第二軸A2を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
また、下側の第二内側駆動配線部332bの左側の端部から延びている第二内側引き出し配線部334bは、左側の第一内側トーションバー314aを通り、外側可動板316の内側の縁に沿って下方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー318bを通り、支持部320上を左方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド344bで終端している。
一方、第二内側駆動配線部332bの右側の端部から延びている第二内側引き出し配線部336bは、右側の第二内側トーションバー314bを通り、外側可動板316の内側の縁に沿って下方に向かって延び、下側の第二外側トーションバー318bを通り、支持部320上を右方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド346bで終端している。
図11から明らかなように、第二内側引き出し配線部334bと第二内側引き出し配線部336bとは、第二軸A2を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
さらに、可動板ユニット310は、外側可動板316と外側トーションバー318aと318bと支持部320を延びている二本の外側配線(第一外側配線350aと第二外側配線350b)とを有している。第一外側配線350aは、第一外側駆動配線部352aと、その両端からそれぞれ延びている二本の第一外側引き出し配線部354aと356aとを有している。同様に、第二外側配線350bは、第二外側駆動配線部352bと、その両端からそれぞれ延びている二本の第二外側引き出し配線部354bと356bとを有している。
ここで、外側駆動配線部352aと352bは、それぞれ、外側配線350aと350bのうち、外側可動板316の縁に沿って延びている部分を言う。また、第一外側引き出し配線部354aと356aは、第一外側配線350aのうち、第一外側駆動配線部352aを除いた部分を言う。同様に、第二外側引き出し配線部354bと356bは、第二外側配線350bのうち、第二外側駆動配線部352bを除いた部分を言う。
図11から明らかなように、第一外側駆動配線部352aと第二外側駆動配線部352bとは、第二軸A2を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
図11において、左側の第一外側駆動配線部352aの上側の端部から延びている第一外側引き出し配線部354aは、上側の第一外側トーションバー318aを通り、支持部320上を左方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド364aで終端している。
一方、第一外側駆動配線部352aの下側の端部から延びている第一外側引き出し配線部356aは、下側の第二外側トーションバー318bを通り、支持部320上を左方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド366aで終端している。
図11から明らかなように、第一外側引き出し配線部354aと第一外側引き出し配線部356aとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
また、右側の第二外側駆動配線部352bの上側の端部から延びている第二外側引き出し配線部354bは、上側の第一外側トーションバー318aを通り、支持部320上を右方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド364bで終端している。
一方、第二外側駆動配線部352bの下側の端部から延びている第二外側引き出し配線部356bは、下側の第二外側トーションバー318bを通り、支持部320上を右方に向かって延びており、支持部320上に設けられた電極パッド366bで終端している。
図11から明らかなように、第二外側引き出し配線部354bと第二外側引き出し配線部356bとは、第一軸A1を基準にして、ほぼ線対称に位置している。
配線330aと330bと350aと350bは、特に図には示されていないが、電気的絶縁のために酸化シリコンなどの絶縁膜で覆われている。
磁石ユニット380は、図12に示されるように、中央に位置する磁石382と、磁石382を取り囲む磁石384とを有している。磁石382は可動板ユニット310に面する側がN極であり、磁石384は可動板ユニット310に面する側がS極である。つまり、磁石382と磁石384とでは、着磁方向が逆向きである。磁石382は楕円柱形状をしている。磁石384は、磁石382がちょうど入る貫通穴を有しており、その貫通穴の中に磁石382が配置されている。従って、上方から見て磁石382の外周形状は楕円形である。
磁石382の楕円形の短軸に沿った磁石382と磁石384の境界は、それぞれ、内側駆動配線部332aと332bのほぼ真下に位置している。また、磁石382の楕円形の長軸に沿った磁石382と磁石384の境界は、それぞれ、外側駆動配線部352aと352bのほぼ真下に位置している。
着磁方向が逆向きである磁石382と磁石384の境界の近くは磁束密度が高い。このため、内側駆動配線部332aと332bの中央付近(第二軸A2に比較的近い部分)と外側駆動配線部352aと352bの中央付近(第一軸A1に比較的近い部分)は共に、磁石382から磁石384へ向かう磁束密度が高い領域内に位置している。
また、図10に示されるように、磁石382から磁石384へ向かう磁力線は、内側駆動配線部332aと332bの中央付近と外側駆動配線部352aと352bの中央付近とをほぼ直交して横切る。
本実施形態において、内側可動板312は、内側配線330aと330bに電流が流れたときに内側駆動配線部332aと332bが受けるローレンツ力の大きさが位置に依存する点を除けば、第一実施形態と同様に第一軸A1周りに駆動される。内側駆動配線部332aと332bが受けるローレンツ力は中央付近が最も大きく、内側駆動配線部332aと332bの中央付近が受けるローレンツ力が内側可動板312の駆動に大きく寄与する。
また外側可動板316は、外側配線350aと350bに電流が流れたときに外側駆動配線部352aと352bが受けるローレンツ力の大きさが位置に依存する点を除けば、第一実施形態と同様に第二軸A2周りに駆動される。外側駆動配線部352aと352bが受けるローレンツ力は中央付近が最も大きく、外側駆動配線部352aと352bの中央付近が受けるローレンツ力が外側可動板316の駆動に大きく寄与する。
本実施形態の二次元光偏向器300では、内側可動板312は、円形板状をしているため、矩形板状の可動板(すなわち第一実施形態の内側可動板112)に比べて慣性モーメントが少ない。また、外側可動板316は、円形枠状をしているため、矩形枠状の可動板(すなわち第一実施形態の外側可動板116)に比べて慣性モーメントが少ない。それにより、共振周波数を維持したまま、内側トーションバー314aと314bと外側トーションバー318aと318bのバネ剛性を低くでき、小電流での駆動すなわち消費電力の低減が可能となる。
本実施形態では、内側配線330aと330bは、それぞれ、内側可動板312上を半周しているが、それ以上周回していてもよい。同様に、外側配線350aと350bは、それぞれ、外側可動板316上を半周しているが、それ以上周回していてもよい。
これまで、図面を参照しながら本発明の実施形態を述べたが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
上述した実施形態はいずれも、単体の光偏向器に向けられているが、それらは適当に整列されてアレイ化されてもよい。
第一実施形態では磁石ユニットは五つの磁石を有し、第三実施形態では磁石ユニットは三つの磁石を有しているが、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界が駆動配線部のほぼ真下にほぼ平行に配置されてさえいればよく、磁石ユニットを構成する磁石の個数はこれに何ら限定されるものではない。
まとめ
本発明は、ひとつには、光ビームを二本の軸周りに偏向し得る電磁駆動型の二次元光偏向器に向けられており、以下の各項に列記する二次元光偏向器を含んでいる。
1. 本発明の二次元光偏向器は、磁界を発生させる磁石ユニットと、磁界内に配置される可動板ユニットとを有しており、可動板ユニットは、反射面を有する内側可動板と、内側可動板の外側に位置する外側可動板と、内側可動板と外側可動板を連結している二本の内側トーションバーと、外側可動板の外側に位置する支持部と、外側可動板と支持部を連結している二本の外側トーションバーとを有し、内側トーションバーは、第一軸に沿って延びていて、第一軸の周りにねじり変形可能で、内側可動板が外側可動板に対して第一軸の周りに傾斜することを可能にしており、外側トーションバーは、第一軸にほぼ直交する第二軸に沿って延びていて、第二軸の周りにねじり変形可能で、外側可動板が支持部に対して第二軸の周りに傾斜することを可能にしており、可動板ユニットは、内側可動板の縁に沿って延びている二つの内側駆動配線部を有し、磁石ユニットは複数の磁石を有し、隣接している二つの磁石の着磁方向は互いに逆向きであり、内側駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の内側駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される。
この二次元光偏向器においては、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界の近くの領域では磁束密度が高く、この磁束密度が高い領域内に内側駆動配線部が配置されている。従って、内側可動板を高い駆動効率で駆動することが可能である。
2. 本発明の別の二次元光偏向器は、第1項の二次元光偏向器において、内側可動板の外周形状は矩形であり、その矩形の互いに直交する二本の中心軸がそれぞれ第一軸と第二軸に平行である。
3. 本発明の別の二次元光偏向器は、第1項の二次元光偏向器において、内側可動板の外周形状は楕円形(円形を含む)であり、その楕円形の互いに直交する二本の中心軸がそれぞれ第一軸と第二軸に平行である。
4. 本発明の別の二次元光偏向器は、第1項の二次元光偏向器において、可動板ユニットは、さらに、外側可動板の縁に沿って延びている二つの外側駆動配線部を有し、外側駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の外側駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される。
この二次元光偏向器においては、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界の近くの磁束密度が高い領域内に外側駆動配線部が配置されている。従って、外側可動板を高い駆動効率で駆動することが可能である。
5. 本発明の別の二次元光偏向器は、第4項の二次元光偏向器において、外側可動板の外周形状は矩形であり、その矩形の互いに直交する二本の中心軸がそれぞれ第一軸と第二軸に平行である。
6. 本発明の別の二次元光偏向器は、第4項の二次元光偏向器において、外側可動板の外周形状は楕円形(円形を含む)であり、その楕円形の互いに直交する二本の中心軸がそれぞれ第一軸と第二軸に平行である。
7. 本発明の別の二次元光偏向器は、第4項の二次元光偏向器において、二つの内側駆動配線部は、第一軸を基準にしてほぼ線対称に位置しており、二つの外側駆動配線部は、第二軸を基準にしてほぼ線対称に位置している。
この二次元光偏向器においては、二つの内側駆動配線部が第一軸を基準にしてほぼ線対称に位置しているため、内側可動板は偶力によって駆動される。従って、内側可動板の駆動効率が向上する。また、二つの外側駆動配線部が第二軸を基準にしてほぼ線対称に位置しているため、外側可動板は偶力によって駆動される。従って、外側可動板の駆動効率が向上する。
8. 本発明の別の二次元光偏向器は、第7項の二次元光偏向器において、磁石ユニットは、中央に位置する一つの磁石と、その磁石に対して、第一軸に沿った両側に配置された二つの磁石と、第二軸に沿った両側に配置された二つの磁石とを有している。
9. 本発明の別の二次元光偏向器は、第7項の二次元光偏向器において、磁石ユニットは、中央に位置する磁石と、その磁石を取り囲む磁石とを有している。
この二次元光偏向器においては、二つの磁石の間の位置決めが容易になる。
10. 本発明の別の二次元光偏向器は、第9項の二次元光偏向器において、中央に位置する磁石の外周形状は矩形である。
11. 本発明の別の二次元光偏向器は、第9項の二次元光偏向器において、中央に位置する磁石の外周形状は楕円形である。
本発明は、ひとつには、光ビームを一本の軸周りのみに偏向し得る電磁駆動型の一次元光偏向器に向けられており、以下の各項に列記する一次元光偏向器を含んでいる。
12. 本発明の一次元光偏向器は、磁界を発生させる磁石ユニットと、磁界内に配置される可動板ユニットとを有しており、可動板ユニットは、反射面を有する可動板と、可動板の外側に位置する支持部と、可動板を連結している二本のトーションバーとを有し、トーションバーは、一本の軸に沿って延びていて、軸の周りにねじり変形可能で、可動板が支持部に対して軸の周りに傾斜することを可能にしており、可動板ユニットは、さらに、可動板の縁に沿って延びている二つの駆動配線部を有し、磁石ユニットは複数の磁石を有し、隣接している二つの磁石の着磁方向は互いに逆向きであり、駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される。
この一次元光偏向器においては、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界の近くの領域では磁束密度が高く、この磁束密度が高い領域内に駆動配線部が配置されている。従って、可動板を高い駆動効率で駆動することが可能である。
13. 本発明の別の一次元光偏向器は、第12項の一次元光偏向器において、二つの駆動配線部は、軸を基準にしてほぼ線対称に位置している。
この一次元光偏向器においては、二つの駆動配線部が軸を基準にしてほぼ線対称に位置しているため、可動板は偶力によって駆動される。従って、可動板の駆動効率が向上する。
14. 本発明の別の一次元光偏向器は、第13項の一次元光偏向器において、磁石ユニットは、中央に位置する一つの磁石と、その磁石に対して、軸に直交する方向に沿った両側に配置された二つの磁石とを有している。
15. 本発明の別の一次元光偏向器は、第13項の一次元光偏向器において、磁石ユニットは、中央に位置する磁石と、その磁石を取り囲む磁石とを有している。
この一次元光偏向器においては、二つの磁石の間の位置決めが容易になる。
本発明は、ひとつには、光ビームを偏向し得る電磁駆動型の光偏向器に向けられており、以下の各項に列記する光偏向器を含んでいる。
16. 本発明の光偏向器は、磁界を発生させる磁石ユニットと、磁界内に配置される可動板ユニットとを有しており、可動板ユニットは、反射面を有する可動板と、可動板の外側に位置する第一支持部と、可動板と第一支持部を連結している二本の第一トーションバーとを有し、第一トーションバーは、第一軸に沿って延びていて、第一軸の周りにねじり変形可能で、可動板が第一支持部に対して第一軸の周りに傾斜することを可能にしており、可動板ユニットは、さらに、可動板の縁に沿って延びている二つの第一駆動配線部を有し、二つの第一駆動配線部は、第一軸を基準にしてほぼ線対称に位置しており、磁石ユニットは複数の磁石を有し、隣接している二つの磁石の着磁方向は互いに逆向きであり、第一駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の第一駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される。
この光偏向器においては、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界の近くの磁束密度が高い領域内に第一駆動配線部が配置されている。従って、可動板を第一軸の周りに高い駆動効率で駆動することが可能である。つまり、可動板を高い駆動効率で一次元的に駆動することが可能である。
17. 本発明の光偏向器は、第16項の光偏向器において、第一支持部の外側に位置する第二支持部と、第一支持部と第二支持部を連結している二本の第二トーションバーとをさらに有し、第二トーションバーは、第一軸にほぼ直交する第二軸に沿って延びていて、第二軸の周りにねじり変形可能で、第一支持部が第二支持部に対して第二軸の周りに傾斜することを可能にしており、可動板ユニットは、さらに、第一支持部の縁に沿って延びている二つの第二駆動配線部を有し、二つの第二駆動配線部は、第二軸を基準にしてほぼ線対称に位置しており、第二駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の第二駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される。
この光偏向器においては、着磁方向が逆向きの隣接している二つの磁石の境界の近くの磁束密度が高い領域内に第二駆動配線部が配置されている。従って、可動板を第一軸の周りに加えて第二軸の周りにも高い駆動効率で駆動することが可能である。つまり、可動板を高い駆動効率で二次元的に駆動することが可能である。
本発明の第一実施形態の光偏向器の断面斜視図である。 図1に示された可動板ユニットの斜視図である。 図2に示された可動板ユニットの平面図である。 図1に示された磁石ユニットの平面図である。 本発明の第二実施形態の光偏向器の断面斜視図である。 図5に示された磁石ユニットの平面図である。 本発明の第三実施形態の光偏向器の断面斜視図である。 図7に示された可動板ユニットの平面図である。 図7に示された磁石ユニットの平面図である。 本発明の第四実施形態の光偏向器の断面斜視図である。 図10に示された可動板ユニットの平面図である。 図10に示された磁石ユニットの平面図である。 米国特許第6,388,789号明細書に開示されている光偏向器の主要部の斜視図である。 米国特許第6,388,789号明細書に開示されている光偏向器の断面斜視図である。 米国特許第6,404,313号明細書に開示されている光偏向器の分解斜視図である。
符号の説明
100…二次元光偏向器、100A…二次元光偏向器、110…可動板ユニット、112…内側可動板、114a、114b…内側トーションバー、116…外側可動板、118a、118b…外側トーションバー、120…支持部、122…反射面、130a、130b…内側配線、132a、132b…内側駆動配線部、134a、136a…第一内側引き出し配線部、134b、136b…第二内側引き出し配線部、144a、144b、146a、146b…電極パッド、150a、150b…外側配線、152a、152b…外側駆動配線部、154a、156a…第一外側引き出し配線部、154b、156b…第二外側引き出し配線部、164a、164b、166a、166b…電極パッド、170…磁石ユニット、172、174a、174b、176a、176b…磁石、180…磁石ユニット、182、184…磁石、A1…第一軸、A2…第二軸、200…光偏向器、210…可動板ユニット、212…可動板、218a、218b…トーションバー、220…支持部、222…反射面、250a、250b…配線、252a、252b…駆動配線部、254a、256a…第一引き出し配線部、254b、256b…第二引き出し配線部、264a、264b、266a、266b…電極パッド、270…磁石ユニット、272、276a、276b…磁石、A…軸、300…二次元光偏向器、310…可動板ユニット、312…内側可動板、314a、314b…内側トーションバー、316…外側可動板、318a、318b…外側トーションバー、320…支持部、322…反射面、330a、330b…内側配線、332a、332b…内側駆動配線部、334a、336a…第一内側引き出し配線部、334b、336b…第二内側引き出し配線部、344a、344b、346a、346b…電極パッド、350a、350b…外側配線、352a、352b…外側駆動配線部、354a、356a…第一外側引き出し配線部、354b、356b…第二外側引き出し配線部、364a、364b、366a、366b…電極パッド、380…磁石ユニット、382、384…磁石。

Claims (8)

  1. 電磁駆動型の光偏向器であり、
    磁界を発生させる磁石ユニットと、
    磁界内に配置される可動板ユニットとを有しており、
    可動板ユニットは、反射面を有する内側可動板と、内側可動板の外側に位置する外側可動板と、内側可動板と外側可動板を連結している二本の内側トーションバーと、外側可動板の外側に位置する支持部と、外側可動板と支持部を連結している二本の外側トーションバーとを有し、内側トーションバーは、第一軸に沿って延びていて、第一軸の周りにねじり変形可能で、内側可動板が外側可動板に対して第一軸の周りに傾斜することを可能にしており、外側トーションバーは、第一軸にほぼ直交する第二軸に沿って延びていて、第二軸の周りにねじり変形可能で、外側可動板が支持部に対して第二軸の周りに傾斜することを可能にしており、
    可動板ユニットは、さらに、内側可動板の両側の縁に沿って一本ずつ延びている二本の内側駆動配線部と、外側可動板の両側の縁に沿って一本ずつ延びている二本の外側駆動配線部とを有し、二本の内側駆動配線部は、第一軸を基準にして互いにほぼ線対称に位置し、互いに電気的に独立しており、二本の外側駆動配線部は、第二軸を基準にして互いにほぼ線対称に位置し、互いに電気的に独立しており、磁石ユニットは複数の磁石を有し、隣接している二つの磁石の着磁方向は互いに逆向きであり、内側駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の内側駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給され、外側駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の外側駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される、光偏向器。
  2. 請求項1において、外側可動板の外周形状は矩形であり、その矩形の互いに直交する二本の中心軸がそれぞれ第一軸と第二軸に平行である、光偏向器。
  3. 請求項1において、外側可動板の外周形状は楕円形(円形を含む)であり、その楕円形の互いに直交する二本の中心軸がそれぞれ第一軸と第二軸に平行である、光偏向器。
  4. 請求項において、磁石ユニットは、中央に位置する一つの磁石と、その磁石に対して、第一軸に沿った両側に配置された二つの磁石と、第二軸に沿った両側に配置された二つの磁石とを有している、光偏向器。
  5. 請求項において、磁石ユニットは、中央に位置する磁石と、その磁石を取り囲む磁石とを有している、光偏向器。
  6. 請求項において、中央に位置する磁石の外周形状は矩形である、光偏向器。
  7. 請求項において、中央に位置する磁石の外周形状は楕円形である、光偏向器。
  8. 電磁駆動型の光偏向器であり、
    磁界を発生させる磁石ユニットと、
    磁界内に配置される可動板ユニットとを有しており、
    可動板ユニットは、反射面を有する可動板と、可動板の外側に位置する第一支持部と、可動板と第一支持部を連結している二本の第一トーションバーと、第一支持部の外側に位置する第二支持部と、第一支持部と第二支持部を連結している二本の第二トーションバーとを有し、第一トーションバーは、第一軸に沿って延びていて、第一軸の周りにねじり変形可能で、可動板が第一支持部に対して第一軸の周りに傾斜することを可能にしており、第二トーションバーは、第一軸にほぼ直交する第二軸に沿って延びていて、第二軸の周りにねじり変形可能で、第一支持部が第二支持部に対して第二軸の周りに傾斜することを可能にしており、
    可動板ユニットは、さらに、可動板の両側の縁に沿って一本ずつ延びている二本の第一駆動配線部と、第一支持部の両側の縁に沿って一本ずつ延びている二本の第二駆動配線部を有し、二本の第一駆動配線部は、第一軸を基準にして互いにほぼ線対称に位置し、互いに電気的に独立しており、二本の第二駆動配線部は、第二軸を基準にして互いにほぼ線対称に位置し、互いに電気的に独立しており、磁石ユニットは複数の磁石を有し、隣接している二つの磁石の着磁方向は互いに逆向きであり、第一駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の第一駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給され、第二駆動配線部は、複数の磁石の境界に対して、ほぼ平行に延び、ほぼ真上に位置しており、二本の第二駆動配線部には互いに同じ方向の電流が供給される、光偏向器。
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