JP2005118462A - クリーニング装置 - Google Patents

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憲一 園田
Hiroshi Yomo
宏 四方
Kengo Masumura
建五 益邑
Tadashi Ishii
正 石井
Masateru Moriai
政輝 森合
Fuminori Kayatani
文宣 萱谷
Koichi Nakano
浩一 中野
Tomohiko Okuya
智彦 奥谷
Akira Kobayashi
章 小林
Toshimitsu Sakae
敏充 栄
Yasuhiko Inoue
靖彦 井上
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NIKKOO GIKEN KK
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Abstract

【課題】 環境におよぼす様々な影響を考慮しつつ、クリーニング対象物の品質を充分に担保しながら、クリーニング効率を高め、顧客のニーズにマッチした装置を提供する。
【解決手段】 懸架されたクリーニング対象物3を搬送路5に沿って搬送可能な搬送手段と、クリーニング対象物3に洗浄液を塗布する洗い装置6と、該洗い装置6によって洗浄液を塗布されたクリーニング対象物3を水洗する粗濯ぎ装置8および濯ぎ・脱水装置9と、クリーニング対象物3を脱水する濯ぎ・脱水装置9と、を備えるクリーニング装置1において、前記洗い装置6は、前記搬送路5中に配置されるクリーニング対象物3の搬入出が可能なハウジング12と、該ハウジング12内に配設され、洗浄液をミスト状に噴霧可能なノズル部13とを具備し、該ノズル部13から洗浄液をミスト状に噴霧して、洗浄液雰囲気としたハウジング12内に、クリーニング対象物3を通過させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、クリーニング装置の技術に関し、より詳細には、クリーニング対象物を懸架した状態で、クリーニング対象物毎の最適な条件で、連続したクリーニング工程を実行できる制御の技術に関する。
近年、クリーニング業界に対しては、価格競争の激化に伴って、クリーニングの品質がなおざりとなっているという指摘がなされている。また、公害、環境対策投資が比較的少なく、「環境にやさしい」という日本社会の通念に乗り遅れているとの指摘がなされている。そして、昨今のクリーニング装置において、従来型の溶剤によるドライクリーニングからの転換が急務とされており、クリーニング業界においても課題とされているところである。
クリーニングにおける上記課題としては、クリーニングの特性から生ずるものが考えられる。衣服等を洗浄する方法として、洗浄媒体として非水系の溶剤、例えば、石油系溶剤などの揮発性有機溶剤を用いたドライクリーニングと、洗浄媒体として大量の水を用いたランドリーとがある。ドライクリーニングは、油溶性汚れに対して優れた洗浄力を有するものであるが、水溶性の汚れに対するドライソープの洗浄力が不足している。一方で、水を用いたランドリーは、大量の水を要し、油性汚れに対する洗浄力は低いものの、水性汚れに対しては高い洗浄力を有する。特に、ウール系のクリーニング対象物は水洗いをすると、収縮・型崩れ等が起こり易い。そのため、業務用クリーニングとしては、一般に、主として溶剤を用いたドライクリーニングが行われている。
そして、上記特性から派生した環境資源等への影響力も看過することはできない。すなわち、ドライクリーニングの洗浄媒体は、揮発性溶剤であるため、オゾン層を破壊し、発ガン性物質が体内に吸収される恐れがあるのである。また、ドライクリーニング装置が稼動されると、老廃した石油・フィルター・カーボン等の産業廃棄物が排出される。一方で、ランドリーにおいても、ドライクリーニングは、水の使用比率は比較的小さいが、ランドリーは100%であり、かかる濯ぎ水を環境に還元するには、排水の浄化を経る必要がある。
さらに、クリーニングの品質と効率に相関する課題がある。クリーニング業務においては、できるだけ大量の衣服を一度にクリーニングできれば、極めて効率がよい。近年、ドライクリーニングでは、クリーニング対象物は、大型のクリーニング装置にまとめて投入される。これは、クリーニングコストを低減させて、一度に大量のクリーニングを行うためである。しかし、繊細な衣服等であれば、劣化・損傷が生じる場合がある。その一方で、クリーニングを各工程において、一着ずつ手作業や搬送したのでは、効率が悪い。
以上のような問題点に鑑み、かかる問題点を改善する試みがすでになされているところである。例えば、特許文献1においては、クリーニング対象物を吊るして搬送するクリーニング対象物搬送コンベアと、このクリーニング対象物搬送コンベアの搬送経路に設けられ、水またはオゾン水により予備洗いする予備洗い部と、洗浄液による洗浄液洗い部と、水またはオゾン水による本洗いおよび濯ぎを行う本洗い濯ぎ部と、脱水を行う脱水部とからなる産業用クリーニング装置が提案されており、大量のクリーニング対象物を極めて効率よく処理するように構成されたものである(特許文献1参照)。
また、特許文献2においては、クリーニング対象物が掛けられたハンガーを吊るして搬送するコンベア手段と、このコンベア手段の搬送経路に設けられ、洗いを行う洗い部と、濯ぎを行う濯ぎ部とを少なくとも備えた産業用クリーニング装置において、前記洗い部は、クリーニング対象物に洗浄液を吹き付ける噴射手段よりなり、前記濯ぎ部は、2つ割りで開閉し、閉じたときにハンガーに吊るされたクリーニング対象物を収納すると共に、箱型の容器を構成するタンクと、該タンクを開閉させる駆動手段と、タンクに洗浄液を供給する洗浄液供給手段とによりなるものが提案されており、洗浄品質の向上と、クリーニング装置の小型化を図ることができる(特許文献2参照)。
特開平6−182086号公報 特許第3151098号公報
確かに、前記特許文献1および2に記載のクリーニング装置においては、以前のクリーニング装置に比べて、衣服等をハンガーに吊るしたままで、コンベア手段等により順次これを搬送して、洗い・濯ぎ・脱水等を連続して行えるものであり、かかる連続操業によって、一度に大量の衣服等を洗浄でき、また、クリーニング装置に必要な装置構成として小型化を図ることができる点で有用であるといえる。
しかしながら、前記クリーニング装置等においては、次のような課題があった。
すなわち、衣服等の「洗い」の際には、噴射手段等によって洗浄液が直接吹き付けられるため、衣服等の表面に衝撃を加えることとなり、衣服等の品質確保の点において、これを十分に担保しているものではなかった。また、かかる噴射手段によれば、衣服等の汚れ度合いの差に関わらず一定の洗浄液を吹き付けるため、効率が悪く、局所的な汚れに対応することができず、洗浄液のかかりムラも生じていた。
また、上記特許文献1および2においては、粗濯ぎ部や本濯ぎ部において、衣服等を浸漬または別途箱型タンク等を設けて、衣服等の濯ぎの際にクリーニング対象物を上下に揺らすことなく衣服等を十分に濯ぐようにするものであるが、洗浄液を十分に濯ぎ落とすには、かかる浸漬による方法のみでは十分であるとはいえない。特に、クリーニング対象物の浸漬には、多量の水を確保する必要があり、水資源環境の保護の観点から、かかる水資源を効率的に利用するものではなかった。
さらに、近年においては、クリーニング店の顧客において、多少料金が高くても、一着ずつの手洗い、もしくは手洗いに近い洗浄品質が担保された高付加価値のクリーニングを好む傾向が見られる。従来のような、クリーニング対象物を一度に大量洗浄する方法では、クリーニング対象物毎の汚れ度合いや、顧客の個々のニーズ等に対応できず、また、上述のように、各クリーニング工程において、洗浄品質が十分に担保されているとはいえなかった。
そこで、本発明においては、クリーニング装置に関し、前記従来の課題を解決するもので、従来のクリーリング装置の問題点を改善し、環境におよぼす様々な影響を考慮しつつ、クリーニング対象物の品質を充分に担保しながら、クリーニング効率を高め、顧客のニーズにマッチした装置を構築することを目的とするものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、懸架されたクリーニング対象物を搬送路に沿って搬送可能な搬送手段と、クリーニング対象物に洗浄液を塗布する洗い手段と、該洗い手段によって洗浄液を塗布されたクリーニング対象物を水洗する濯ぎ手段と、クリーニング対象物を脱水する脱水手段と、を備え、クリーニング対象物が、該搬送手段によって、該洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段に順次搬送されるクリーニング装置において、前記洗い手段は、前記搬送路中に配置されるクリーニング対象物の搬入出が可能なハウジングと、該ハウジング内に配設され、洗浄液をミスト状に噴霧可能なノズル部とを具備し、該ノズル部から洗浄液をミスト状に噴霧して、洗浄液雰囲気としたハウジング内に、クリーニング対象物を通過させるものである。
請求項2においては、請求項1において、前記洗い手段は、特定の汚れ箇所を検知する検知手段と、噴射ノズル部によって該汚れ箇所に洗浄液を直接塗布する噴射手段と、を具備し、該検知手段によって汚れ箇所を検知した場合は、該噴射手段の噴射ノズル部によって、検知された汚れ箇所にのみ洗浄液が噴射されるものである。
請求項3においては、請求項1または2において、前記濯ぎ手段は、噴射ノズル部によって、クリーニング対象物に対して略垂直に水が直接噴射されるものである。
請求項4においては、請求項1または2において、前記濯ぎ手段は、噴射ノズル部によって、クリーニング対象物にマイクロバブルを含有する濯ぎ水が直接噴射されるものである。
請求項5においては、請求項1または2において、前記洗い手段は、クリーニング対象物に非イオン界面活性剤と助溶剤とを有する繊維用水系洗浄剤組成物からなる洗浄液を塗布し、前記濯ぎ手段は、クリーニング対象物を静止水中に浸漬させるものである。
請求項6においては、請求項5において、前記搬送路中であって、前記洗い手段と、濯ぎ手段もしくは脱水手段との間に、洗浄液定着部を設けたものである。
請求項7においては、請求項1または2において、前記濯ぎ手段および脱水手段は、クリーニング対象物を挟持して、前記搬送路に懸架したまま内部に保持可能なハウジングを具備し、該ハウジング内にて、濯ぎ水の注排水を行い、かつ、脱気・脱水を行うものである。
請求項8においては、請求項1乃至7において、前記洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段により排出される排水を、再利用可能とする浄化手段を具備し、該浄化手段により浄化された再利用水は、前記洗い手段、濯ぎ手段にて用いられるものである。
請求項9においては、請求項1乃至8において、懸架されたクリーニング対象物を搬送路に沿って搬送可能な搬送手段と、クリーニング対象物に洗浄液を塗布する洗い手段と、該洗い手段によって洗浄液を塗布されたクリーニング対象物を水洗する濯ぎ手段と、クリーニング対象物を脱水する脱水手段と、を備え、クリーニング対象物が、該搬送手段によって、該洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段に順次搬送されるクリーニング装置において、クリーニング対象物毎のクリーニング情報によって、該搬送手段、洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段が、クリーニング対象物毎に個別に実行される制御手段を具備するものである。
請求項10においては、請求項9において、前記制御手段は、コンピュータ読み取り可能なタグ状部材を具備し、該タグ状部材にクリーニング情報が記憶されてクリーニング対象物毎に取り付けられ、かつ、各装置の読み取り手段によって、該クリーニング情報が読み取られるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1に示すように、懸架されたクリーニング対象物を搬送路に沿って搬送可能な搬送手段と、クリーニング対象物に洗浄液を塗布する洗い手段と、該洗い手段によって洗浄液を塗布されたクリーニング対象物を水洗する濯ぎ手段と、クリーニング対象物を脱水する脱水手段と、を備え、クリーニング対象物が、該搬送手段によって、該洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段に順次搬送されるクリーニング装置において、前記洗い手段は、前記搬送路中に配置されるクリーニング対象物の搬入出が可能なハウジングと、該ハウジング内に配設され、洗浄液をミスト状に噴霧可能なノズル部とを具備し、該ノズル部から洗浄液をミスト状に噴霧して、洗浄液雰囲気としたハウジング内に、クリーニング対象物を通過させるので、クリーニング対象物を擦りあわせることなく洗いを行うことができ、洗浄液を直接吹き付けないので、クリーニング対象物の劣化損傷を防ぐことができる。また、洗浄液のかかりムラをなくし、均一に塗布させることができる。
請求項2に示すように、請求項1において、前記洗い手段は、特定の汚れ箇所を検知する検知手段と、噴射ノズル部によって該汚れ箇所に洗浄液を直接塗布する噴射手段と、を具備し、該検知手段によって汚れ箇所を検知した場合は、該噴射手段の噴射ノズル部によって、検知された汚れ箇所にのみ洗浄液が噴射されるので、洗浄液の噴射量を低減させることができ、コストおよび環境保護の観点から好ましい。また、局所的に噴射させることができるため、効率がよく、クリーニング対象物を傷めにくい。
請求項3に示すように、請求項1または2において、前記濯ぎ手段は、噴射ノズル部によって、クリーニング対象物に対して略垂直に水が直接噴射されるので、汚れ等を効果的に濯ぎ落とすことができ、また、濯ぎ水の噴射量を低減させることができる。
請求項4に示すように、請求項1または2において、前記濯ぎ手段は、噴射ノズル部によって、クリーニング対象物にマイクロバブルを含有する濯ぎ水が直接噴射されるので、パルス衝撃を利用して効果的な濯ぎを行うことができ、また、濯ぎ水の噴射速度を低く設定して、クリーニング対象物3の損傷等を防ぐことができる。
請求項5に示すように、請求項1または2において、前記洗い手段は、クリーニング対象物に非イオン界面活性剤と助溶剤とを有する繊維用水系洗浄剤組成物からなる洗浄液を塗布し、前記濯ぎ手段は、クリーニング対象物を静止水中に浸漬させるので、例えば、静的なミスト雰囲気において該洗浄液を用いることにより、局所汚れも確実に除去することができ、クリーニング対象物のクリーニング品質が向上され、クリーニング対象物3を連続して「洗い・濯ぎ」を行うことができる。
請求項6に示すように、請求項5において、前記搬送路中であって、前記洗い手段と、濯ぎ手段もしくは脱水手段との間に、洗浄液定着部を設けたので、洗浄液をクリーニング対象物に定着させ、濯ぎ手段によって、汚れ等をより効果的に濯ぎ落とすことができる。
請求項7に示すように、請求項1または2において、前記濯ぎ手段および脱水手段は、クリーニング対象物を挟持して、前記搬送路に懸架したまま内部に保持可能なハウジングを具備し、該ハウジング内にて、濯ぎ水の注排水を行い、かつ、脱気・脱水を行うので、クリーニング対象物を懸架した状態で、洗いおよび粗濯ぎに続いて本濯ぎと脱水を行うため、クリーニング効率がよく、また、不要な工程を削除したことによる、クリーニング装置1の狭小化や、クリーニング時間の短縮、および装置構成の単純化を図ることができる。
請求項8に示すように、請求項1乃至7において、前記洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段により排出される排水を、再利用可能とする浄化手段を具備し、該浄化手段により浄化された再利用水は、前記洗い手段、濯ぎ手段にて用いられるので、クリーニング装置で使用される濯ぎ水の量と、系外に排出される濯ぎ水の量を低減させることができる。
請求項9に示すように、請求項1乃至8において、懸架されたクリーニング対象物を搬送路に沿って搬送可能な搬送手段と、クリーニング対象物に洗浄液を塗布する洗い手段と、該洗い手段によって洗浄液を塗布されたクリーニング対象物を水洗する濯ぎ手段と、クリーニング対象物を脱水する脱水手段と、を備え、クリーニング対象物が、該搬送手段によって、該洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段に順次搬送されるクリーニング装置において、クリーニング対象物毎のクリーニング情報によって、該搬送手段、洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段が、クリーニング対象物毎に個別に実行される制御手段を具備するので、一着づつ異なるクリーニング条件で、各クリーニング工程が連続して実行され、かつ、洗浄品質が担保され、顧客ニーズに個別に対応することができる。また、洗い・濯ぎ・脱水で細かい条件を設定でき、手洗いに近い洗浄品質を実現できる。
請求項10に示すように、請求項9において、前記制御手段は、コンピュータ読み取り可能なタグ状部材を具備し、該タグ状部材にクリーニング情報が記憶されてクリーニング対象物毎に取り付けられ、かつ、各装置の読み取り手段によって、該クリーニング情報が読み取られるので、クリーニング効率がよく、特に、クリーニングにおける品質管理やチェック体制の強化を図ることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施例に係るクリーニング装置の斜視概略図、図2は洗い装置の側断面図、図3は同じく平面断面図である。図4は濯ぎ装置の側断面図、図5は同じく平面断面図、図6は噴射ノズル部における濯ぎ水の噴射の様子を示す模式図、図7は濯ぎ・洗い装置の正面断面図、図8は同じく平面断面図、図9は同じく平面断面図、図10はクリーニング装置全体の機能ブロック図である。
まず、本実施例に係るクリーニング装置1の全体構成について、以下に説明する。
図1、図2および図10に示すように、クリーニング装置1は、供給部2から、搬出されるクリーニング対象物3が、ハンガー4に懸架された状態で、搬送路5に沿って移送されるように構成されている。そして、該搬送路5において、それぞれ洗い装置6、洗浄液定着部7、粗濯ぎ装置8、濯ぎ・脱水装置9、乾燥部10および受け取り部11とが順に配設されている。また、各装置等には、制御手段としてのコントローラ501が、有線または無線の通信バス502を介して接続されている。
前記供給部2および受け取り部11は、各クリーニング対象物3のクリーニング情報の入力装置もしくは読み取り装置等が配設されている。該供給部2から受け取り部11までは、搬送路5が環状に配設されている。本実施例における環状とは、搬送路5がクリーニング装置1において一体的に形成された状態だけでなく、中途部が一部切断されているが、後述する搬送部5aが、連続して供給部2から受け取り部11に環状に移送を繰り返すことができる状態を含むものである。なお、該供給部2および受け取り部11には、コントローラ501が接続されている。詳細は後述する。
該ハンガー4は、単一のクリーニング対象物3をそれぞれ垂直懸架して、該クリーニング対象物3が、型崩れや擦れあうことのないような構造とされている。該ハンガー4に懸架されるクリーニング対象物3は、背広の上着・カッターシャツ・ワンピース・背広のズボン・セーター・ジャンパー等の広く一般的な衣類を含むものである。また、該ハンガー4は、ズボン等を懸架するために、図示せぬクリップ等の弾性部を具備し、かかるズボン等が挟持されるように構成されている。
搬送路5は、スクリューコンベア構造とされ、もしくは、鉄鋼路等で製造された搬送路5にトロリーなどが配設される構造とされる。本実施例においては、搬送路5に、搬送部5aが前後移送可能に支持され、該搬送部5aに該ハンガー4が懸架支持され、該搬送部5aが搬送路5上を移送されることによって、クリーニング対象物3が、各装置6・8・9等に移送されるようにしている。該搬送部5aは、供給部2においてハンガー4が懸架されて、受け取り部11において該ハンガー4もしくはクリーニング対象物3が取り外されると、再び供給部2にまで移送され、搬送路5に沿って環状移送を繰り返すような構造とされている。なお、該搬送路5は、コントローラ501と接続されている。詳細は後述する。
また、該搬送部5aに懸架支持されるハンガー4は、搬送路5に対して垂直、もしくは平行となるように懸架されている。すなわち、後述するように、洗い装置7および粗濯ぎ装置8では、該ハンガー4が搬送路5と略平行状態で移送され、濯ぎ・脱水装置9では、搬送路5と略垂直状態で移送される。そのため、該ハンガー4は、ハンガー4本体に回転部を有するか、もしくは、該ハンガー4と搬送部5aとの懸架部位が回転可能となるように構成されている。かかる回転構造は、回転の自由がある程度制限され、90度毎に保持できるようにしている。なお、ハンガー4は、いわゆる汎用品であってもよく、かかる場合には、クリーニングの各工程を経て、衣服が包装されるまで、該ハンガー4を取り外す必要がなく、作業の効率がよい。
次に、本実施例に係る洗い手段としての洗い装置6に関し、以下に説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施例に係る洗い手段としての洗い装置6が、前記搬送路5に沿って配設されている。本実施例における「洗い」とは、クリーニング対象物3に洗浄液を塗布し、汚れ等をクリーニング対象物3表面に浮き出させるような広く一般的な手段をいうものである。該洗い装置6は、略直方体のハウジング12の上方が、前記搬送路5に、前後方向(図1乃至図3において左右方向)に貫通されている。該ハウジング12は、前面および後面に、それぞれ搬入口12aおよび搬出口12bが形成され、該搬入口12aを介して、搬送部5aに懸架されたハンガー4およびクリーニング対象物3が、ハウジング12内に搬送される。
本実施例においては、後述するように、ハウジング12内が洗浄液雰囲気となるように構成されるため、該搬入口12aおよび搬出口12bは、図示せぬ開閉式のドア部、もしくは帳状のカーテン部が設けられ、ハウジング12内外が隔てられている。かかるドア部もしくはカーテン部が設けられることによって、クリーニング対象物3の搬入出が可能となり、かつ、ハウジング12内の雰囲気を維持することができる。また、該ハンガー4が、搬送路5と略平行状態で搬入するように構成されているため、搬入口12aおよび搬出口12bの形状を最小にし、ハウジング12内の洗浄液が外部に漏出するのを防ぎ、洗浄液雰囲気を保持し易いような構成とされている。
該ハウジング12の内部においては、上方および下方内部側面に、搬送路5と略平行となるように、洗浄液を噴霧するノズル部13・13・・・がそれぞれ短手方向に配設されている。該ノズル部13・13・・・の表面には、ノズル孔13a・13a・・・が、長手方向に沿って穿設され、該ノズル孔13a・13a・・・は、洗浄液がミスト状に噴霧されるように形成されている。ノズル部13・13・・・は、図示せぬ洗浄液タンクとバルブやパイプ等を介して連設されており、該洗浄液タンクからノズル孔13a・13a・・・を介して、洗浄液がハウジング12内に連続して噴霧されている。なお、バルブを制御して洗浄液の量を変更し、かつ、開閉できるようにしている。
該ノズル孔13a・13a・・・において、洗浄液をミスト状に噴霧するには、例えば、ミスト発生ディスクを用いるディスク式、もしくはノズル孔13aを狭小化した後に洗浄液を高圧噴霧する高圧式等による各種ミスト化の手段を用いることができる。また、ノズル孔13a・13a・・・は、扇型ノズル・充円錐ノズル・空円錐ノズル等の各種ノズルを用いることが可能である。
このように、ハウジング12内は、ミスト状に噴霧された洗浄液が充満して、洗浄液雰囲気となるように構成されている。前記搬送路5に沿ってハウジング12内に移送されるクリーニング対象物3は、かかる洗浄液雰囲気の空間中で懸架されたまま、洗浄液が充分に塗布される。そのため、従来のように、クリーニング対象物3を擦りあわせることなく洗いを行うことができ、衣服の劣化損傷を防ぐことができる。また、洗浄液のかかりムラをなくし、均一に塗布させることができる。なお、前記ノズル部13・13・・・は、ハウジング12内でクリーニング対象物3に直接噴霧しない配置であれば、かかる配置やノズル孔13aの数はこれに限定されない。該洗い装置6は、コントローラ501と接続されている。詳細は後述する。
クリーニング対象物3の局所的な汚れ箇所に洗浄液を直接噴射する噴射手段として、該ハウジング12内に、洗浄液噴射装置14が配設されている。該洗浄液噴射装置14は、多関節型のロボットアームからなり、円筒形状の基部15の上部略中央に支持アーム16が配設され、該支持アーム16から揺動部17・18を介して、アーム部19・20が連接されている。該アーム部19・20は図示せぬ油圧または電気モータ等のアクチュエータにより上下方向に回動可能に構成されている。該洗浄液噴射装置14は、前記基部15を回動中心として回動可能に構成されている。
前記アーム部20の端部に、洗浄液の噴射ノズル21が配設され、該噴射ノズル21の先端部に、噴射ノズル孔21aが穿設されている。該洗浄液噴射装置14は、図示せぬ洗浄液タンクと接続されており、該洗浄液タンク内の洗浄液が、該基部15・支持アーム16等に沿って延設される図示せぬ導入パイプを介して、該噴射ノズル孔21aから噴射される。前記ハンガー4に懸架せれたクリーニング対象物3は、搬送路5に対して略平行の状態でハウジング12内に移送されるため、該クリーニング対象物3の表面に、効果的に洗浄液を噴射できる。
また、該アーム部20の端部であって、該噴射ノズル孔21aの近傍には、クリーニング対象物3の汚れ部3aを検知する検知手段としての汚れセンサ21bが配設されている。該汚れセンサ21bは、クリーニング対象物3において、脂肪・油・蛋白質・糖分等の汚れの箇所を検出可能とされる。具体的には、該汚れ箇所を色調の違いにより検出する画像センサもしくは反射センサ等が用いられる。該汚れセンサ21bは、後述するコントローラ501と接続されている。
洗い装置6においては、前記洗浄液噴射装置14が、上述のような可動式の噴射ノズル21ではなく、複数の固定式の噴射ノズル21を具備ようにしてもよい。つまり、該洗浄液噴射装置14は、ハウジング12内部の前後および上下方向に、固定アームが固設され、該固定アーム表面に噴射ノズル21・21・・・がそれぞれ配設され、該噴射ノズル21・21・・・に、これと同数の噴射ノズル孔21aが穿設されるような構成としてもよい。また、前記汚れセンサ21bは、ハウジング12内部において、数箇所に固設されるような構成としてもよい。このような構成とすることで、前記揺動部17・18およびアーム部19・20のような、複雑な構造・制御を伴う装置構成が不要となり、より簡易な構成とすることができる。
以上のように、洗浄液噴射装置14を配設することで、上述した洗浄液雰囲気中を移送されるだけでは洗浄液の塗布が不十分な場合であっても、局所的な汚れ等に、直接洗浄液を噴射することができる。そのため、不必要な洗浄液の噴射量を低減させることができ、また、効果的に洗いを行うことができる。
なお、前記ノズル孔21aは、局所的な噴射を可能とするために、直線ノズル等を用い、連続もしくは脈動噴射が可能であるものが好ましい。また、洗浄液噴射装置14はクリーニング対象物3の片側一方にのみ配置されるものであるが、クリーニング対象物3を介して、対面に同様の洗浄液噴射装置14を配設するようにしてもよい。かかる場合には、クリーニング対象物3の表裏を問わず確実に、前記汚れ部3aに洗浄液を噴射することができる。
次に、本実施例に係る洗浄液定着部7に関し、以下に説明する。
前記洗い装置6で洗浄液を塗布されたクリーニング対象物3は、汚れ部3a等に洗浄液を定着させるために、洗浄液定着部7を介した後で、後述する粗濯ぎ装置8に移送される。該洗浄液定着部7は、洗い装置6と粗濯ぎ装置8とに連設される搬送路5が、一定長さと成るように構成されている。クリーニング対象物3に洗浄液を定着させるには、クリーニング対象物3の洗いと濯ぎとの間に、一定の定着時間を設けることが効果的である。かかる定着時間を確保するために、搬送路5を一定長さ以上とするような構成とされる。
図1に示すように、該洗浄液定着部7は、搬送路5が、平面視略コ字状に形成されている。洗い装置6と粗濯ぎ装置8との間を最短距離で介設せず、洗い装置6から粗濯ぎ装置8へと装置間を移送される間に、かかる洗浄液がクリーニング対象物3に定着するようにして、洗浄液の定着時間を確保することができる。このような構成とすることで、粗濯ぎ装置8において、効率よくクリーニング対象物3の汚れを濯ぎ落とすことができる。また、該洗浄液定着部7における搬送路5を、平面視略コ字状とすることで、搬送路5を一定長さ確保しつつ、クリーニング装置1全体として、小型化させることができる。
なお、該洗浄液定着部7は、洗い装置6と粗濯ぎ装置8との間に設けられるものだけでなく、該粗濯ぎ装置8を省略する場合等のように、洗い装置6と濯ぎ・脱水装置9との間であれば、上述のような構成に限定するものではない。該洗浄液定着部7を、洗い装置6や粗濯ぎ装置8の内部に設けてもよい。また、後述するように、搬送される前記搬送部5aの搬送速度を減速させる等してもよい。
次に、本実施例に係る濯ぎ手段としての粗濯ぎ装置8に関し、以下に説明する。
図1、図4および図5に示すように、前記洗浄液定着部7を経て、洗浄液が定着されたクリーニング対象物3は、本実施例に係る濯ぎ手段としての粗濯ぎ装置8に移送される。本実施例における「濯ぎ」とは、クリーニング対象物3に付着した、洗浄液および汚れ等を、濯ぎ水によって濯ぎ落とすことをいい、粗濯ぎと本濯ぎとを含むものである。すなわち、該粗濯ぎ装置8においては、後述する濯ぎ・脱水装置9における本濯ぎの前に、クリーニング対象物3に付着する汚れや洗浄液が、予め濯ぎ落とされる。
該粗濯ぎ装置8は、略直方体のハウジング23の上方が、搬送路5に前後方向に貫通され、該ハウジング23の前面および後面に、それぞれ搬入口23aおよび搬出口23bが形成されている。該搬入口23aを介して、搬送部5aに懸架されたハンガー4(クリーニング対象物3)がハウジング23内に搬送される。該搬入口23aおよび搬出口23bには、図示せぬ開閉式のドア部、もしくは帳状のカーテン部が設けられ、ハウジング23内外が隔てられている。
該ハウジング23内においては、クリーニング対象物3に濯ぎ水を直接噴射する濯ぎ水噴射装置24・24がそれぞれ配設されている。該濯ぎ水噴射装置24は、ハウジング23の下部平面に対して垂直となるように固設される支柱部25に、摺動部26が上下方向に反復して摺動可能に配設される。該摺動部26には、前記支柱部25に対して略垂直で、かつ、搬送路5と略平行となるように、噴射ノズル部27が取り付けられている。ハンガー4に懸架されたクリーニング対象物3は、搬送路5に対して略平行の状態でハウジング12内に移送される。そのため、噴射ノズル部27を搬送路5と略平行となるように配設することで、該濯ぎ水噴射装置24・24を該クリーニング対象物3の表面に、直接かつ効果的に洗浄液を噴射できる。また、該噴射ノズル部27には、長手方向に沿って、かつ、クリーニング対象物3方向に向くように、ノズル孔27a・27a・・・が穿設されている。
該濯ぎ水噴射装置24は、前記図示せぬ濯ぎ水タンクとバルブやパイプ等を介して接続されており、該濯ぎ水タンク内の濯ぎ水が、該支柱部25・摺動部26・噴射ノズル部27等に沿って延設される導入パイプ27b(図6参照)を介して、該ノズル孔27a・27a・・・から噴射されるように構成されている。そして、前記摺動部26が、支柱部25に沿って上下方向に反復して摺動されながら噴射ノズル部27から濯ぎ水が噴射される。
ここで、粗濯ぎ装置8における濯ぎ水の噴射手段について、以下に詳述する。
上述のように、前記粗濯ぎ装置8においては、クリーニング対象物3に対して略垂直となるように、前記噴射ノズル部27から濯ぎ水が噴射される。濯ぎ水の噴射手段を、図6(a)(b)に模式的に示す。本実施例においては、該ノズル孔27aから噴射される濯ぎ水の幅が、マイクロメートルオーダーで調節可能とされている。従来の濯ぎ水の噴射手段は、クリーニング対象物3に単に直接噴射するのみであり、かかる噴射手段では、クリーニング対象物3に付着した汚れや洗浄液を迅速かつ確実に濯ぎ落とすことが容易ではなく、また、使用される水量も多かった。本実施例における濯ぎ水の噴射手段によれば、クリーニング対象物3の経糸と緯糸との交錯によって複雑に造形される衣服等において、交錯部位にまで浸透した汚れ等を効果的に落とすことができる。
図6(a)に示すように、前記噴射ノズル部27の表面には、複数個のノズル孔27a・27a・・・が穿設され、該ノズル孔27a・27a・・・が、口径W1となるように形成されている。該ノズル孔27a・27a・・・には、前記濯ぎ水タンクから延設される導入パイプ27bが接続され、濯ぎ水が噴射可能とされている。該ノズル孔27a・27a・・・は、局所的な噴射を可能とするために、直線ノズル等が具備されている。そして、該噴射ノズル部27から、衣服の表面に対して略垂直となるように、濯ぎ水が噴射される。
このような構成とすることで、クリーニング対象物3の粗濯ぎを効果的に行うことができる。すなわち、単にクリーニング対象物3を濯ぎ水に浸漬させたのみでは、各糸間の汚れ等を濯ぎ落とすことができない。また、該粗濯ぎ装置8においては、クリーニング対象物3に付着する汚れや洗浄液を、濯ぎ落とし、後述する本濯ぎとあわせてより念入りな濯ぎを行うものである。上述のような浸漬手段を用いた場合には、その廃液交換に多くの水量が必要となる。本実施例に係る粗濯ぎ装置8によれば、汚れを確実に濯ぎ落とすことができるだけでなく、短時間で、少量の濯ぎ水の噴射量とすることができるため、水資源の保護にも寄与することができる。
本実施例においては、好ましくは、口径W1が0.1mm〜0.5mmとされるのがよい。すなわち、通常の衣服等の被服地は、経密度と緯密度(1インチ間の糸本数)で表され、かかる密度は、織り方(平織・綾織)や番手によって大きく異なるものの、通常は1インチ(2.54cm)あたり、経糸(緯糸)が30本〜80本程度で織り込まれる。かかる場合の各経糸(緯糸)間距離W2は、およそ数百μm程度である。そこで、口径W1を上記のように調整することで、噴射される濯ぎ水が各経糸(緯糸)間を通過することが可能となり、各交錯部位の汚れ等を効果的に濯ぎ落とすことができるのである。
一方、図6(b)に示す実施例において、噴射ノズル部127には、導入パイプ127bに加えて、エア導入パイプ127cが接続され、高圧エアを濯ぎ水に混入させてマイクロバブルを発生させるような構成とされている。本実施例におけるマイクロバブルとは、直径が数十μm〜数百μm程度の気泡のことをいい、濯ぎ水の噴射の際に通常発生するバブル(マクロバブル)を除くものをいう。
該エア導入パイプ127cは、図示せぬ高圧エアコンプレッサーもしくはブロアー等と接続され、該エア導入パイプ127cを介して、ノズル孔127a・127a・・・にエアが送られる。マイクロバブルの発生方法としては、例えば、該噴射ノズル部127に送り込まれたエアを、ノズル孔127a・127a・・・付近で濯ぎ水と混合させて、マイクロバブルを発生させてもよい。もしくは、ノズル孔127a・127a・・・において、濯ぎ水とエアとの気液2相の旋回流を起こし、その界面における強せん断作用により、マイクロバブルを発生させるようにしてもよい。
該噴射ノズル部127から噴射される濯ぎ水は、クリーニング対象物3表面の法線に対して、入射角θとなるように調整される。すなわち、該濯ぎ水は、上述したマイクロバブルを含有するため、入射角θで噴射されると、マイクロバブルがクリーニング対象物3表面で弾けて、パルス衝撃を発生させる。このような超微振動によって、該クリーニング対象物3に付着した汚れ等を濯ぎ落とすことができる。噴射ノズル部27による濯ぎ水の噴射手段と比べて、噴射速度を低く設定できるため、クリーニング対象物3の損傷等を防ぐことができる。また、クリーニング対象物3外に汚れ等を濯ぎ出す効果も期待できる。
なお、本実施例に係る噴射ノズル部27・127においては、連続もしくは脈動噴射が可能な構成とされる。特に、濯ぎ水を脈動噴射させることによって、より効果的に汚れ等を濯ぎ落とすことができる。
次に、本実施例に係る洗浄液に関し、以下に詳述する。
クリーニング装置1においては、環境保護等の観点から、従来のドライクリーニングで用いられる石油系溶剤をはじめとする非水系の揮発性有機溶媒を用いることなく、クリーニング対象物3のクリーニングを行うことが好ましい。かかる一般的な水系の洗浄液としては、各種液体石鹸・複合石鹸・合成洗剤(中性・非アルカリ)等の水系溶剤を用いることができる。しかし、水系の洗浄液を用いた場合には、排水の浄化処理を行うことで再利用でき、環境保護の点で好ましいが、従来の水系洗浄液では、シルク製品やウール製品を用いた場合には、衣服等において大きな縮みを生じる場合があった。このことは、洗浄品質を高め、クリーニングに対する加価値を高めようとするクリーニング装置1にはなじまない。
そこで、本実施例に示すように、洗浄液として、例えば、特開2003−183977号公報等に提示される洗浄液を用いることが好ましい。かかる洗浄液は、繊維用水系洗浄剤組成物等を含有するもので、具体的には、アルキレンオキシドの付加モル数が6以下の、いわゆる低モル付加の界面活性剤を多量に含む点に特徴を有するものである。そして、R−O(AO)n−Hの一般式で表される界面活性剤を備え、Rは、炭素数10〜18のアルキル基であり、AOは、炭素数2〜3のアルキレンオキシドであり、nは、アルキレンオキシドの付加モル数であって2以上の整数である。そして、(a)アルキレンオキシドの付加モル数nがn≦6のもの、(b)アルキレンオキシドの付加モル数nが7≦n≦8のもの、および、(c)アルキレンオキシドの付加モル数nが9≦nのもの、である3種類の非イオン界面活性剤を含んで構成されている。
また、実際に汚れを除去する界面活性剤の他に、当該界面活性剤をクリーニング対象物3に付着させ易くするための助溶剤が含有される。助溶剤として、例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール、フェニルグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、1‐メチル−3−メトキシブタノール、エタノール、リモネン、流動パラフィン、ジメチルイミダリジノン、N−メチル−2−ピロリドン等を1種以上含有することができる。これにより、洗浄液の流動性が高まり、クリーニング対象物3に対してスプレー塗布することが容易になり、汚れに対して洗浄剤組成物を確実に付着させることができるようにされている。
なお、本実施例における繊維用水系洗浄剤組成物の含有物は、上述の非イオン界面活性剤および助溶剤に限定するものではなく、その他アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、各種酵素、香料等が含有されてもよい。これらの含有物に含有比を調整することによって、より顕著な効果を奏することができる。
使用態様として、例えば、洗浄液をクリーニング対象物3に付着させ、5分間乃至10分間保持し、その後、クリーニング対象物3を静止水中に5分間乃至10分間浸漬することで、各種の汚れを除去することができる。
かかる洗浄液によれば、従来の水系の洗浄液では除去することのできなかった、油溶性汚れを効果的に除去することができる。また、クリーニング対象物3に、機械力やその他の物理的な作用を一切与えることなく、特に、シルクやウール製品を洗浄する場合でも、縮を最小限にとどめることができる。また、従来の洗浄液組成物に含まれていたノニフェノールやアクキルベンゼンスルホン酸塩等を含まないため、環境に配慮した組成とされている。
上述のように、かかる洗浄液は、静的な状態であってしかも汚れの種類に関わらず汚れを除去できる。本実施例においては、複数種類の汚れが多量に局所に付着したクリーニング対象物3にも、静的なミスト雰囲気において該洗浄液を用いることにより、かかる局所汚れも確実に除去することができるのである。そのため、クリーニング装置1において、クリーニング品質が向上され、クリーニング対象物3を連続して「洗い・濯ぎ」を行うことができる。さらに、ミスト状に噴霧されて使用されるため、排出量を格段に減少させることができ、また、通常の濯ぎ水(静止水)に浸漬させるだけで洗浄液や汚れを濯ぎ流すことができるため、装置構成の簡略化、およびクリーニング時間の短縮化を図ることができる。
次に、本実施例に係る濯ぎ手段および脱水手段としての濯ぎ・脱水装置9に関し、以下に説明する。
図1、図7乃至図9に示すように、本実施例に係る濯ぎ手段および脱水手段としての濯ぎ・脱水装置9が、前記搬送路5に沿って配設され、搬送部5aによって移送させるクリーニング対象物3の本濯ぎ・脱水が行われる。該濯ぎ・脱水装置9は、主に、クリーニング対象物3をハンガー4に懸架したまま内部に保持可能に構成されるハウジング28と、該ハウジング28が複数連なって、環状にループ移動される駆動装置29とで構成されている。該ハウジング28は、該駆動装置29の取り付け部29aに、支柱30を介して回動可能に配設される。略直方体のドア部28a・28aが、図示せぬ油圧ポンプ等による制御機構によって、該支柱30を回動中心として前後方向(図7において上下)に回動される。
該ドア部28a・28aは略同型に形成され、両ドア部28a・28aの当接面の略中央部が、該当接面から外側方向に凹状形成される。そして、該ドア部28aが当接された状態でハウジング28内部にタンク部28bが形成されるような構造とされている。該タンク部28bは、例えば背広等のクリーニング対象物3が垂直に懸架された状態で収容できる容積が確保されている。すなわち、該ハウジング28は、該ドア部28a・28aを二方向から挟持するように当接することで、搬送部5aに懸架された状態のクリーニング対象物3を、タンク部28bに収納することができる。
また、該タンク部28bには、例えば、真空脱気装置等の脱気装置(図示せぬ)が配設されており、該脱気装置によって、タンク部28b内の空気が外部に排出され、真空もしくは真空に近い状態とされる。本実施例におけるタンク部28bには、かかる排気の効率を高めるために、包装部材31・31が、該タンク部28bの形状に沿うようにそれぞれ配設される。該包装部材31は、前記ドア部28aが当接された状態で、包袋状となるように構成され、前記注水装置や脱気装置等と連設されている。該包装部材31・31の素材としては、ウレタン樹脂やシリコン樹脂等の各種合成樹脂や合成ゴム等の弾性部材等を用いることができる。
該包装部材31・31は、ハウジング28の前記ドア部28a・28aの当接面側に固着され、該ドア部28a・28aが当接するように回動されると、該包装部材31・31によって、クリーニング対象物3が挟持されるような構成とされている。該ドア部28aが、完全に当接された状態においては、該包装部材31・31は、結合部が密着されて包袋状となり、かつ、かかる内部において、高い気密性を有するように構成されている。
包袋状に密着された包装部材31は、クリーニング対象物3が垂直に懸架された状態で収容できる容積が確保されている。搬送部5aに懸架された状態のクリーニング対象物3を、前記ドア部28a・28aが二方向から挟持するように当接することで、該クリーニング対象物3を該包装部材31内に収納することができる。
前記駆動装置29は、取り付け部29aが環状にループ駆動されるような構成とされている。該取り付け部29aは、駆動装置29の外周に環状に延設されるレール29bに付設され、該レール29bに沿って搬送される。該取り付け部29aの駆動手段としては、例えば、図示せぬモータ機構等によって駆動させるスクリューコンベア構造や、鉄鋼路等で製造されたトロリー構造等とすることができる。
該取り付け部29aには、前記支柱30を介して前記ハウジング28が、該駆動装置29に対して放射状に固設されている。濯ぎ・脱水装置9における搬送路5は、平面視略U字状に形成され、駆動装置29は、該搬送路5に沿うように平面視略U字状部と直線部とで形成されている。このような形状とすることで、クリーニング装置1の小型化を図ると共に、駆動装置29におけるハウジング28に環状移送を効率よく行うことができる。そして、搬送路5およびレール29bは、略平行となるように配設され、ハウジング28は、該搬送路5およびレール29bと、略垂直となるように配設される。なお、該濯ぎ・脱水装置9は、コントローラ501と接続されている。詳細は後述する。
ここで、該濯ぎ・脱水装置9におけるの本濯ぎ手段および脱水手段について、以下に詳述する。
図7乃至図9に示すように、本実施例においては、前記ハウジング28によってクリーニング対象物3が挟持されて、前記タンク部28b内に収容される状態で、該タンク部28b内で本濯ぎが行われる。該タンク部28bには、図示せぬ注水装置が配設されており、該注水装置からから、濯ぎ水がタンク部28bに注水される。注水された濯ぎ水は、漏水することなくタンク部28b(包装部材31)に注ぎ込まれ、クリーニング対象物3を濯ぎ水に浸漬させる浸漬法によって、本濯ぎが行われる。かかる浸漬法によると、クリーニング対象物3を擦り合わせることがないため、クリーニング対象物3の損傷を防止することができる。また、クリーニング対象物3を、常にフレッシュな濯ぎ水に浸漬させることができるため、他のクリーニング対象物3の脱色による色写り等を防ぐことができる。
前記注水装置によって、該タンク部28b(包装部材31)内に濯ぎ水が注入された状態、すなわちクリーニング対象物3が濯ぎ水に浸漬された状態で、該クリーニング対象物3およびハウジング28が、それぞれ搬送路5およびレール29bに沿って、同速で移送される。かかる本濯ぎは、ハウジング28等を移送しながら行われるため、複数個のクリーニング対象物3を連続して本濯ぎすることができ、効率がよい。そして、図示せぬ排水装置によって、前記タンク部28b(包装部材31)内の濯ぎ水が、系外に排水されるのである。
かかる本濯ぎ手段としては、浸漬法のほかに、例えば、上述した濯ぎ水の噴射ノズル部27・127に示したような、濯ぎ水の噴射によってクリーニング対象物3の本濯ぎを行ってもよい。前記粗濯ぎ装置8によって、クリーニング対象物3に付着した汚れ等を濯ぎ落とした後に、再度濯ぎ水を直接噴射して本濯ぎとするものである。すなわち、該本濯ぎにおいては、クリーニング対象物3を濯ぎ水に浸漬させる浸漬法と、噴射ノズル部から濯ぎ水を噴射して濯ぎ落とす噴射法等とを用いることができる。
上述のように、かかる噴射ノズル部は、ノズル孔がクリーニング対象物3に対向するように、前記タンク部28bの内部に設けられる。その場合には、噴射ノズル部がタンク部28b内に固設されてもよく、また、該タンク部28b内に挿脱可能とされてもよい。かかる本濯ぎにおいては、その噴射ノズル部による濯ぎ水の噴射は、上述の粗濯ぎによる場合と比べて、水量や水圧等を低減させて行うことができる。そのため、水量も少なく、また、クリーニング対象物3の生地を傷めることもない。
クリーニング対象物3の本濯ぎを行った後、前記ハウジング28によってクリーニング対象物3が挟持されつつ、前記タンク28b内に収容された状態で、該タンク部28b内において脱水が行われる。該包装部材31には、脱気装置が接続されており、該脱気装置を駆動させて、タンク部28b内すなわち前記包装部材31内が脱気される。図9に示すように、前記脱気装置が駆動されると、前記包装部材31内が徐々に減圧され、それに伴って、該包装部材31が、クリーニング対象物3に密着するように内方向に変形される。脱気装置は、減圧と同時に、クリーニング対象物3に含まれる濯ぎ水が包装部材31(ハウジング28)から排水される。
このように、本濯ぎと脱水を同一の装置によって行えるようにすることで、装置構成の簡略化を図ることができ、また、かかる工程を連続して行うことができる。すなわち、本実施例においては、クリーニング対象物3を懸架した状態で、本濯ぎと脱水を行い、洗いおよび粗濯ぎに続いて、一連のクリーニングを行うことがきる。そのため、クリーニング効率がよく、また、不要な工程を削除したことによる、クリーニング装置1の狭小化や、クリーニング時間の短縮、および装置構成の単純化を図ることができる。また、前記包装部材31を用いることによって、クリーニング対象物3を脱水する際に、該包装部材3が弾性変形して、脱水効率をより高めることできる。
該濯ぎ・脱水装置9においては、クリーニング対象物3の本濯ぎおよび脱水を、一つの装置によって行うものであるが、本濯ぎを、独立の装置によって行うようにしてもよい。また、前記濯ぎ装置8において、粗濯ぎに続いて、本濯ぎを行うようにしてもよい。濯ぎ水の注水および排水は、該濯ぎ・脱水装置9において、一回に限定されるものではなく、2度、3度行うことにしてもよい。
なお、前記包装部材31は、脱水の効率を上げるためにハウジング28に配設されるものであるが、必ずしも具備されるものではない。前記タンク部28bが、ドア部28a・28aの当接部において気密性が担保され、脱気状態において漏れのないようにすることで、同様の効果を奏することができる。また、前記脱気装置が駆動されると、ハウジング28内もしくはタンク部28b内のみが、加熱されるようにしてもよい。さらに、該濯ぎ・脱水装置9において、クリーニング対象物3の乾燥手段を具備するような構成としてもよい。
本実施例における洗い装置6、粗濯ぎ装置8、濯ぎ・脱水装置9においては、各ハウジング12・23・28に移送・収容されるクリーニング対象物3は、一組に限定されるものではなく、複数組のクリーニング対象物3の洗い・濯ぎ等を同時にできるように構成してもよい。一度に洗い等をされるクリーニング対象物3の数量にあわせて、洗い装置6等の各工程におけるクリーニング対象物3の数量・時間・搬送速度等が制御される。詳細は、後述する。
そして、該濯ぎ・脱水装置9によって脱水されたクリーニング対象物3は、搬送路5を移送され、乾燥部10において乾燥される。該乾燥部10は、クリーニング対象物3を、時間をかけて移送させることによって自然乾燥させるようにしている。かかる乾燥手段として、前記搬送路5を移送中に、例えば、温風を当てたり、温室を通過させたりしてもよい。
該乾燥部10で乾燥されたクリーニング対象物3は、その後、受け取り部11に移送される。該受け取り部11においては、クリーニング対象物3の最終仕上げとして、アイロン掛けや包装等がなされる。かかる最終仕上げにおいては、クリーニング対象物3は、ハンガー4から外されて、アイロン掛け等が行われるが、立体プレス等によって、ハンガーに懸架されたままでアイロン掛けが行われるようにしてもよい。なお、該受け取り部11は、コントローラ501と接続されている。詳細は後述する。
また、本実施例に係る排水の浄化手段に関し、以下に説明する。
前記洗い装置6、粗濯ぎ装置8および濯ぎ・脱水装置9においては、洗浄液や、濯ぎ水、各種の汚れ等を含んだ排水が、排水の浄化手段としての図示せぬ浄化装置に収集されるような構成とされている。具体的には、該浄化装置は、前記ハウジング12・23・28とそれぞれ連設され、各ハウジング12等で使用された洗浄液や濯ぎ水が、パイプ等を介して該浄化装置に捕集される。
該浄化装置は、例えば、充填された親油性機能繊維等によって比重分離して油分を分離・排出する油分回収型や浮上油回収型の油分回収装置等を具備し、該油分回収装置によって排水に含有する油分が除去された後、高圧ろ過型や電解イオン化型等の浄化装置によって浄化される。該浄化装置は、前記図示せぬ洗浄液タンクや濯ぎ水タンクと連設され、使用される濯ぎ水を再利用可能とされている。なお、排水は、その一部を系外に排出するようにしてもよく、また、再利用される濯ぎ水が不足する場合には、新たな濯ぎ水を系内に注入するようにしてもよい。
クリーニング装置1においては、上述のような濯ぎ水の浄化手段を具備するので、洗い手段・濯ぎ手段・脱水手段による排水を、濯ぎ手段等において再利用することができ、使用する濯ぎ水の量を効率よく低減させることができる。また、系外に排出される排水の量も低減させることができるため、水資源環境の保護の観点から好ましい。
なお、かかる浄化手段によって浄化された濯ぎ水は、再利用水という点において、特に前記粗濯ぎ装置8において使用されるのが好ましく、また、洗浄液の温度調整用やpH調整用として用いることも可能である。
次に、本実施例に係るクリーニング装置の制御手段に関し、以下に説明する。
図10に示すように、本実施例に係る制御手段としてのマイクロコンピュータ等の電子式制御装置500は、コントローラ501に、前記洗い装置6や粗濯ぎ装置8等が、通信バス502を介して接続されている。該コントローラ501は、前記各装置等と通信する通信機能、装置制御に関するデータやプログラムの記憶機能、該データやプログラムを実行するための展開機能および演算機能等を具備するものである。具体的には、該コントローラ501は、CPU、ROM、およびRAM等がバスで接続される構成であっても良いし、或いは、ワンチップのLSI等で上記機能を全て具備する構成であってもよい。
そこで、本実施例におけるクリーニング情報の制御手段の一例を、以下に説明する。
本実施例に係るクリーニング装置1においては、クリーニング対象物3は、搬送路5に沿って搬送されて、前記供給部2から受け取り部11まで、一連の装置等によってクリーニングされるように制御されている。まず、供給部2おいて、顧客から受け渡されたクリーニング対象物3が、前記ハンガー4に懸架され、該ハンガー4が前記搬送部5aに懸架される。該供給部2においては、各クリーニング対象物3のクリーニング情報が、それぞれ入力部に入力され、また、該クリーニング情報が、前記コントローラ501に設けられた記憶部や、コンピュータ読み取り可能な記憶部材に記憶される。
本実施例における「クリーニング情報」とは、例えば、衣服の種類、汚れ度合い、汚れ箇所等のみならず、クリーニング回数、受付票に基づく整理番号、顧客名、クリーニング開始時間、納品日、受注日、クリーニング担当者などを含めたクリーニング対象物3に関わる付随的な一群の情報をいう。該クリーニング情報に基づいて、最適なクリーニング条件となるように、前記洗い装置6等における各クリーニング工程が制御されるのである。すなわち、衣服や繊維の種類や、汚れの種類などのクリーニング情報に基づいて、コントローラ501に予め記憶されたデータマップ等と対比され、搬送部5aの移送速度、洗浄液の濃度、噴射速度、洗い・濯ぎ・脱水の時間などの各クリーニング条件が決定される。このように、前記コントローラ501にて、一括してクリーニング条件を決定することで、各クリーニング工程間の連続した制御が可能となる。なお、顧客において特定条件(例えば、濯ぎ時間を減らす等)が指定された場合には、該クリーニング情報を手動で入力・記憶させることができるようにしてもよい。
かかる記憶部に記憶されたクリーニング情報は、各装置に設けられた読み取りセンサ等によって読み取られ、各装置がそれぞれ制御される。また、顧客等に係る情報は、後述する受け取り装置11において、センサ等によって読み取られ、各クリーニング対象物3の保管・管理を確実に行うことができる。このように制御することで、一着づつ異なるクリーニング条件で、各クリーニング工程が実行されるため、洗浄品質が担保され、顧客ニーズに個別に対応することができる。また、各クリーニング工程の装置を別個に制御するため、洗い・濯ぎ・脱水で細かい条件を設定でき、手洗いに近い洗浄品質を実現でき、より高付加価値のクリーニング装置1とすることができる。
本実施例においては、前記コンピュータ読み取り可能な記憶部材として、バーコードやICチップ等を用いることができる。かかる記憶部材を用いることで、クリーニング対象物3の管理を容易に行うことができ、また、該バーコードやICチップ等であれば、各クリーニング対象物3に嵩張らずに取り付けることができ、各クリーニング工程において障害とならない。本実施例においては、取り扱いが容易であるという観点から、ICタグ等のタグ状部材を用いるのが好ましい。
該ICタグは、微細なICチップと、情報を送受信するために取り付ける金属製のアンテナを組み合わせた構造とされる。センサ等の読み取り装置によって、タグに書き込まれる条件情報が読み取られ、また、書き込み・書き換えが可能である。また、バーコードであれば、最大でも13ケタの数字を記憶するのみであるが、ICタグであれば、記憶容量の小さいものでも、約10倍以上ある。また、無線で情報を送受信するため、バーコードのように1つ1つ読み取り装置にかざす必要がなく、例えば、洗い装置6の搬入口12a等を通過するのと同時に、瞬時にクリーニング情報を送信することができる。したがって、各装置からコントローラ501が迅速かつ確実にクリーニング情報を取得して、ノンストップでクリーニング工程を実行でき、クリーニング効率がよく、また、商品管理がより容易となる。
前記供給部2においては、ICタグにクリーニング情報が記憶され、該ICタグがクリーニング対象物3に取り付けられる。なお、ICタグはクリーニングの邪魔にならない位置に取り付けられるが、ハンガー4に取り付けることもできる。該クリーニング対象物3が、ハンガー4に懸架されると、搬送路5に配設された搬送部5aが、決定された移送速度で移送される。
前記洗い装置6においては、該ICタグに記憶されたクリーニング情報を読み取るセンサ等が配設され、例えば、搬入口12a近傍に配設された読み取りセンサから、該クリーニング情報が前記コントローラ501に送信される。該コントローラ501において、該クリーニング情報からクリーニング条件が決定され、該洗い装置に際送信され、該洗い装置6における洗浄液噴射装置14等が制御される。該洗い装置6においては、クリーニング対象物3の素材・形状等から、移送速ハウジング12内の洗浄液の種類・濃度、温度などが制御される。このように制御することで、個々の顧客ニーズに対応しつつ、洗浄品質を担保することができる。なお、洗浄液の噴霧量やハウジング12内の温度等を手動で調節可能としてもよい。
特に、ある一定の画像データを検出するような汚れセンサ21bを用いた場合には、クリーニング対象物3の汚れ(脂肪・タンパク質等)が付着した箇所(汚れ部3a)が、色調や反射波長の差異によって特定される。そこで、噴射ノズル21の汚れセンサ21bが、クリーニング対象物3の表面を隈なくサーチするように、各アーム部19・20が制御される。該汚れセンサ21bにより入手された汚れ部3aの位置データに基づき、前記洗浄液噴射装置14の各油圧ポンプ等が駆動され、前記噴射ノズル21が、該当する汚れ部3aに略垂直に対向するように制御される。このように制御することで、局所的に洗浄液を直接噴霧するため、クリーニング対象物3を洗浄液により傷めることがない。また、洗浄液が必要以上に使用されることがなく、資源環境に配慮した装置構成とすることができる。
なお、複数の汚れセンサ21bを固設する場合には、各汚れセンサ21bが検知可能な範囲にある洗濯の汚れ部3aの位置データを基に、前記洗浄液噴射装置14が制御される。また、噴射ノズル21が固定されて、前記固定アームに配設される場合には、該汚れセンサ21bによって特定される汚れ部3a近傍の噴射ノズル21のみから、洗浄液が噴射されるように制御される。このような構成とすることで、前記揺動部17・18およびアーム部19・20のような、複雑な構造・制御を伴う装置構成が不要となり、より簡易な構成とすることができる。
洗浄液定着部7においては、搬送される前記搬送部5aの搬送速度を減速させ、もしくは、一定時間停止等させるように搬送手段が制御されてもよい。また、非イオン系面活性剤と助溶剤とを含有する繊維用水系洗浄剤組成物からなる洗浄液を用いる場合には、該洗浄液定着部7における洗浄液の定着が、特に重要となるため、通常使用される洗浄液を用いる場合と異なるように制御してもよい。具体的には、前記洗浄液定着部7において、前記5分乃至10分間かけて、移送されるように、クリーニング対象物3の移送速度が制御されるのが好ましい。
粗濯ぎ装置8においては、ICタグに記憶されたクリーニング情報を読み取るセンサ等が配設され、クリーニング対象物3の素材・形状・汚れ度合い等のクリーニング情報に基づいて、前記噴射ノズル部27から噴射される濯ぎ水の水量、時間、および前記摺動部26の摺動速度等が制御される。このように制御することで、クリーニング対象物3の形状や大きさにあわせて濯ぎ水を噴射するため、クリーニング対象物3に隈なく濯ぐことができ、噴射される濯ぎ水の水量を低減させることができる。また、噴射される水量を制御することで、顧客ニーズに対応した濯ぎを行うことができ、洗浄品質を向上させることができる。
濯ぎ・脱水装置9においては、ICタグに記憶されたクリーニング情報を読み取るセンサ等が配設され、ハウジング28等の構成部材が次のように制御される。すなわち、図1に示すように、まず、位置P1において、クリーニング対象物3が、搬送路5と略垂直となるように回転制御される。続いて、ドア部28aが回動されてクリーニング対象物3がタンク28b内に収容される。かかる場合には、搬送部5aの移送速度とハウジング28の移送速度、およびドア部28aの回転速度等が制御される。位置P1から位置P2および位置3においては、該タンク部28b内にクリーニング対象物3が収容された状態で、該ハウジング28およびクリーニング対象物3が略同一速度で移送されるように制御される。同時に、位置P2および位置P3においては、本濯ぎおよび脱水が行われるように制御されている。
本濯ぎにおいては前記注水装置および排水装置が、脱水においては脱気装置が、クリーニング対象物3の種類や洗浄液の種類などによって異なるように制御される。特に、上述した非イオン界面活性剤と助溶剤とを有する繊維用水系洗浄剤組成物からなる洗浄液を用いた場合には、クリーニング対象物3を濯ぎ水中に5乃至10に浸漬されることが好ましい。そのため、前記注水装置から濯ぎ水を注水後、一定時間経過した後に排水装置によって排水されるように制御される。なお、浸漬時間は、クリーニング対象物3の素材・大きさ等によって異なるように制御される。かかる濯ぎ・脱水が行われる間は、該ハウジング28およびクリーニング対象物3が一定の速度で移送されるように、前記搬送部5aおよび駆動装置29が制御される。そして、位置P4において、該ハウジング28の一方もしくは両方のドア部28aが回動され、ハウジング28からクリーニング対象物3が放出されるように制御される。
受け取り部11においては、ICタグに記憶されたクリーニング情報を読み取るセンサ等が配設され、クリーニング対象物3のアイロン掛けや包装等がなされる。前記ICタグに記憶されたクリーニング情報を基に、包装用部材の種類や、リネンバック等が選択される。そして、受付票に基づく整理番号、顧客名、クリーニング開始時間、納品日、受注日等のクリーニング情報より、該受け取り部において、クリーニング対象物3の最終的な検品を行うことができる。そのため、クリーニング対象物3の保管・管理が容易なり、クリーニングにおける品質管理やチェック体制の強化を図ることができるのである。
本発明の一実施例に係るクリーニング装置の斜視概略図。 洗い装置の側断面図。 同じく平面断面図。 濯ぎ装置の側断面図。 同じく平面断面図。 噴射ノズル部における濯ぎ水の噴射の様子を示す模式図。 濯ぎ・洗い装置の正面断面図。 同じく平面断面図。 同じく平面断面図。 クリーニング装置全体の機能ブロック図。
符号の説明
1 クリーニング装置
2 供給部
3 クリーニング対象物
5 搬送路
5a 搬送部
6 洗い装置
7 洗浄液定着部
8 粗濯ぎ装置
9 濯ぎ・脱水装置
10 乾燥部
11 受け取り部
12、23、28 ハウジング

Claims (10)

  1. 懸架されたクリーニング対象物を搬送路に沿って搬送可能な搬送手段と、クリーニング対象物に洗浄液を塗布する洗い手段と、該洗い手段によって洗浄液を塗布されたクリーニング対象物を水洗する濯ぎ手段と、クリーニング対象物を脱水する脱水手段と、を備え、クリーニング対象物が、該搬送手段によって、該洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段に順次搬送されるクリーニング装置において、前記洗い手段は、前記搬送路中に配置されるクリーニング対象物の搬入出が可能なハウジングと、該ハウジング内に配設され、洗浄液をミスト状に噴霧可能なノズル部とを具備し、該ノズル部から洗浄液をミスト状に噴霧して、洗浄液雰囲気としたハウジング内に、クリーニング対象物を通過させることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記洗い手段は、特定の汚れ箇所を検知する検知手段と、噴射ノズル部によって該汚れ箇所に洗浄液を直接塗布する噴射手段と、を具備し、該検知手段によって汚れ箇所を検知した場合は、該噴射手段の噴射ノズル部によって、検知された汚れ箇所にのみ洗浄液が噴射されることを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記濯ぎ手段は、噴射ノズル部によって、クリーニング対象物に対して略垂直に水が直接噴射されることを特徴とする請求項1または2記載のクリーニング装置。
  4. 前記濯ぎ手段は、噴射ノズル部によって、クリーニング対象物にマイクロバブルを含有する濯ぎ水が直接噴射されることを特徴とする請求項1または2記載のクリーニング装置。
  5. 前記洗い手段は、クリーニング対象物に非イオン界面活性剤と助溶剤とを有する繊維用水系洗浄剤組成物からなる洗浄液を塗布し、前記濯ぎ手段は、クリーニング対象物を静止水中に浸漬させることを特徴とする請求項1または2記載のクリーニング装置。
  6. 前記搬送路中であって、前記洗い手段と、濯ぎ手段もしくは脱水手段との間に、洗浄液定着部を設けたことを特徴とする請求項5記載のクリーニング装置。
  7. 前記濯ぎ手段および脱水手段は、クリーニング対象物を挟持して、前記搬送路に懸架したまま内部に保持可能なハウジングを具備し、該ハウジング内にて、濯ぎ水の注排水を行い、かつ、脱気・脱水を行うことを特徴とする請求項1または2記載のクリーニング装置。
  8. 前記洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段により排出される排水を、再利用可能とする浄化手段を具備し、該浄化手段により浄化された再利用水は、前記洗い手段、濯ぎ手段にて用いられることを特徴とする前記請求項1乃至7記載のクリーニング装置。
  9. 懸架されたクリーニング対象物を搬送路に沿って搬送可能な搬送手段と、クリーニング対象物に洗浄液を塗布する洗い手段と、該洗い手段によって洗浄液を塗布されたクリーニング対象物を水洗する濯ぎ手段と、クリーニング対象物を脱水する脱水手段と、を備え、クリーニング対象物が、該搬送手段によって、該洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段に順次搬送されるクリーニング装置において、クリーニング情報によって、該搬送手段、洗い手段、濯ぎ手段および脱水手段が、クリーニング対象物毎に個別に実行される制御手段を具備することを特徴とする請求項1乃至8記載のクリーニング装置。
  10. 前記制御手段は、コンピュータ読み取り可能なタグ状部材を具備し、該タグ状部材にクリーニング情報が記憶されてクリーニング対象物毎に取り付けられ、かつ、各装置の読み取り手段によって、該クリーニング情報が読み取られることを特徴とする請求項9記載のクリーニング装置。
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