JP3970990B2 - クリーニング方法およびクリーニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水により収縮を起こしやすい羊毛等の衣類を水洗いするのに適したクリーニング方法およびクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
羊毛等においては、水分を吸収する事により繊維表面に存在するスケールが起き上がるため、繊維が極めて絡み合い易くなる。そのため、クリーニング時の洗浄機械力による僅かな変形により収縮や型くずれを起こすことが知られている。このため、羊毛等の衣類は一般に有機溶剤洗浄(ドライクリーニング)が行われてきた。
【0003】
しかし、近年、クリーニング溶剤として用いられるハロゲン系溶剤は、オゾン層の破壊、温暖化現象などの大気汚染、地下水の汚染、更に人体への影響等の環境を破壊する化学物質である事から使用が制限される状況となってきている。また、非ハロゲン系溶剤である石油系溶剤は引火性を有するため常に火災の危険性が存在する。更に、溶剤クリーニングでは水溶性の汚れが十分に洗浄できない事や、洗浄装置による機械的な衣類の絡み合いや摩擦により繊維が損傷する等の問題がある。
【0004】
そのため、羊毛等の衣類の水によるクリーニングが強く要望され、種々の水クリーニング装置が提案されている。
例えば、シャワー洗浄を行う洗濯機として、回転駆動される人体形フレームに被せた衣類に洗浄液を噴霧してシャワー洗浄するもの(特開平4‐343892号公報)、回転駆動されるハンガーに掛けた衣類に洗浄液を噴霧してシャワー洗浄するもの(特開平4‐343885号公報)等が提案されている。
また、ドラム型洗濯機として、横軸中心に回転駆動されるドラム内に多孔材や金網等で構成される籠状構造物を設け、そのドラムと籠状構造物との間の空間に洗濯物を動かないように収納し、その空間の一部が洗浄液に漬かるようにドラム内に洗浄液を注入し、ドラムの回転により洗浄を行なうもの(特開平5‐200187号公報)、横軸中心に回転駆動されるドラム内を、多孔板や多孔の中空棒材により軸方向に沿う複数の空間に分割し、各空間に洗濯物を動かないように収納し、ドラムの中心に設けた管から洗浄液を噴出しつつドラムを回転させることで洗浄を行なうもの(特開平5‐317569号公報)がある。
また、通液性のバスケット内に、スペーサープレートにより挟み込んだ洗濯物を収納し、そのバスケットを上下揺動させることで洗濯槽内に出入りさせ、その洗濯槽内において噴出される洗浄液を洗濯物に当てることで洗浄を行ない、さらに、そのスペーサープレートと洗濯物との衝突による叩き洗い効果を奏するもの(特開平9‐103594号公報)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のシャワー洗浄を行う洗濯機では、洗浄液が衣類へ衝突する際の衣類振動は収縮に対して無視することができず、衣類に対する機械力の影響を完全に取り除いたとはいえない。
また、上記従来のドラム型洗濯機では、洗濯物が動かないようするためにドラム内の構造が複雑化し、また、洗濯物のセッテッィングや取り出しが面倒で作業効率が著しく低下する。
また、スペーサープレートにより挟み込んだ洗濯物を収納したバスケットを上下揺動させる場合は装置が大型化する。
【0006】
すなわち、一般的なクリーニングは、洗浄剤の界面化学的効果と洗浄機械力の組み合わせにより達成されるのに対して、羊毛等の極めて収縮しやすい衣類に対しては、機械力により衣類を変形させずに如何に高い洗浄効果を得るかが課題となる。さらに、作業効率の低下防止と装置の小型化が要望される。
【0007】
本発明は、上記課題を解決することのできるクリーニング方法およびクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のクリーニング方法は、ホルダーにより圧縮することで弾性変形させた通液性を有するシート状部材により洗濯物を挟み込み、そのシート状部材と洗濯物を保持するホルダーを、横軸中心に回転駆動されると共に内部に洗浄液を導入可能な回転部材に固定し、その回転部材を横軸中心に回転させることで、そのシート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液の流れを生成できるように、その洗濯物を挟み込むシート状部材を洗浄液内で進行させることを特徴とする。
本発明のクリーニング装置は、洗浄液の貯留部材と、その貯留された洗浄液を内部に導入可能、且つ、横軸中心に回転駆動される回転部材と、その回転部材内に取り外し可能に固定されるホルダーと、通液性および弾性を有すると共に、そのホルダーにより圧縮されるように保持されるシート状部材とを備え、その圧縮により弾性変形したシート状部材により洗濯物を挟み込み可能とされ、その洗濯物を挟み込むシート状部材は、その回転部材の回転により洗濯物と共に洗浄液内を進行可能とされ、その進行によりシート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液の流れを生成可能なことを特徴とする。
本発明方法によれば、シート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液の流れを生成することで、洗濯物の内部および表面の洗浄を行なうことができる。この際、洗濯物をシート状部材により弾力を作用させることで挟み込むことにより、洗濯物の変形や振動をシート状部材により吸収して抑制できる。これにより、洗濯物の型崩れを防止し、繊維間の摩擦を著しく軽減して羊毛繊維等の収縮を防止できる。また、回転部材として横軸中心に回転駆動されるドラムを用いること既存のクリーニング装置の利用が可能になる。
本発明装置によれば本発明方法を実施できる。
【0009】
本発明方法において、そのホルダーは、その回転部材の前記横軸中心の回転における回転方向前方側と後方側とにおいて開口するパイプを構成し、そのパイプ内において、その洗濯物をシート状部材により挟み込むのが好ましい。そのため、本発明装置において、そのホルダーは、その回転部材の前記横軸中心の回転における回転方向前方側と後方側とにおいて開口するパイプを構成し、そのパイプ内において洗濯物がシート状部材により挟み込まれるのが好ましい。
これにより、そのパイプが洗浄液中を進行することで、そのパイプ内部に沿う強い液流が生じる。よって、洗浄液の液流が抵抗の大きな洗濯物を迂回するのを防止し、洗濯物を通過する洗浄液の液流が弱くなるのを防止できる。これにより、洗濯物およびシート状部材を通過する洗浄液の流れを促進し、洗浄効果を向上できる。
【0010】
本発明方法において、洗濯物をシート状部材に形成された凸部を介してシート状部材により挟み込み、その凸部の周囲に洗浄液の流動用空隙を形成するのが好ましい。そのため、本発明装置において、そのシート状部材は凸部を有し、その凸部を介して洗濯物はシート状部材により挟み込み可能とされ、その凸部の周囲に洗浄液の流動用空隙が形成されるのが好ましい。
洗濯物を凸部を介して保持することで、より確実に保持でき、その凸部の周囲において空隙が形成されることで、洗濯物の表面における洗浄液の流動抵抗を著しく低減し、洗浄効果を向上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0012】
図1、図2に示すように、クリーニング装置1は、筐体2と、この筐体2に内蔵される横軸心の円筒形外側ドラム(貯留部材)3と、この外側ドラム3に内蔵される横軸心の円筒形内側ドラム(回転部材)4とを備える。その外側ドラム3は筐体2に固定され、その内側ドラム4は横軸心の回転シャフト4aを介して外側ドラム3により回転可能に支持されている。その内側ドラム4を回転駆動するため、その内側ドラム4の回転シャフト4aに取り付けられたプーリ5と、外側ドラム3に固定されたモータ6の出力シャフトに取り付けられたプーリ7とに伝動ベルト8が巻き掛けられている。
【0013】
その外側ドラム3内に、給液パイプ11、開閉バルブ12を介して供給される洗浄液を貯留することが可能とされている。その内側ドラム4の外周に、その外側ドラム3内に貯留された洗浄液を内側ドラム4内に導くための多数の開口4aが形成されている。その洗浄液の液面Lの高さは、内側ドラム4に取り付けられる後述のホルダー20が、内側ドラム4の回転により洗浄液内を進行できるように設定され、例えば、設定値になったことをセンサにより検知し、その検知により給液パイプ11からの洗浄液の供給を遮断することで液面Lの高さを制御できる。本実施形態では、その液面Lの高さは内側ドラム4の回転中心の高さよりも僅かに低い程度とされる。その外側ドラム3に貯留された洗浄液は、開閉バルブ13、廃液パイプ14を介して排出可能とされている。
【0014】
その内側ドラム4内に、2つのホルダー20が、適宜手段を介して取り外し可能に固定される。図3に示すように、各ホルダー20は、偏平な直方体形の箱によって構成され、上下壁20a、20bと左右壁20c、20dと前後壁20e、20fとを有する。その上壁20aは、前壁20eにヒンジ(図示省略)を介して左右軸中心に揺動可能に取り付けられる部材20a′と、後壁20fに左右軸中心に揺動可能に取り付けられる部材20a″とから構成され、図において2点鎖線で示すように上壁20aは開放可能な蓋として機能する。なお、その上壁20aの閉じ状態を維持できるように、両部材20a′、20a″を解除可能に連結する手段が適宜設けられる。また、その前壁20eと後壁20fには開口20e′、20f′が形成されている。そのホルダー20の材質としては、後述のシート状部材21と洗濯物22を保持できる剛性を有するものであれば特に限定されないが、錆びにくく軽量であるものが好ましく、例えば、ステンレススチール、アルミニウム及びその合金等の金属や、硬質塩化ビニール、ABS、ポリカーボネート等の合成樹脂の単独材あるいは複合材を用いることができる。
【0015】
上記内側ドラム4に固定された状態での各ホルダー20は、その前後方向が内側ドラム4の回転方向(図2において矢印A方向)に沿い、左右方向が内側ドラム4の回転軸方向に沿うものとされ、これにより各ホルダー20は、その内側ドラム4の回転方向前方側と後方側とが開口20e′、20f′とされている角パイプを構成する。また、両ホルダー20は、内側ドラム4の回転軸を挟んで対向するように配置される。
【0016】
図4に示すように、上記各ホルダー20内に、複数の通液性および弾性を有するシート状部材21と複数の洗濯物22とが、上壁20aを開いた部分から取り出し可能に挿入される。そのシート状部材21と洗濯物22とは交互に並列する。前記上壁20aを閉じることで、各シート状部材21と各洗濯物22とは上壁20aと下壁20bとで圧縮される。その圧縮によりシート状部材21は弾性変形し、その弾性変形したシート状部材21により挟み込まれることで各洗濯物22は保持される。各シート状部材21は、本実施形態では矩形とされ、前後壁20e、20fにより上記開口20e′20f′からの抜けが阻止されるように寸法が設定されている。各洗濯物22は、シート状部材21により挟み込まれることで開口20e′20f′からの抜け出しが防止される。そのシート状部材21の材質は、ホルダー20により圧縮されることで弾性変形し、洗濯物22を挟み込んだ状態で通液性を維持するものであれば特に限定されないが、スケルトン状のウレタンフォームが特に好適である。さらにシート状部材21は、圧縮状態で通液性が阻害されることなく洗濯物22を挟み込んで保持する上で、その厚さは5mm以上が好ましく、より好ましくは10mm以上である。
【0017】
図5に示すように、各シート状部材21の表裏面に、複数のスポット状凸部21aが形成され、各凸部21aを介して洗濯物22はシート状部材21により挟み込まれる。これにより、ホルダー20に保持されたシート状部材21と洗濯物22との間に、各スポット状凸部21aの周囲において洗浄液の流動用空隙23が形成される。
【0018】
上記構成において、内側ドラム4に固定されたホルダー20に、複数のシート状部材21と複数の洗濯物22とを交互に並列する状態で、上壁20aを開いた部分から挿入し、その上壁20aを閉じることで、ホルダー20内にシート状部材21により挟み込まれた洗濯物22を内蔵する。また、洗剤を含む洗浄液を内側ドラム4に貯留する。しかる後に内側ドラム4を回転させると、ホルダー20は洗浄液内を進行する。上記実施形態では、洗浄液の液面Lは内側ドラム4の回転中心よりも僅かに低い位置とされているので、ホルダー20は洗浄液内を進行した後は液面L上に抜け、大気中を進行した後に再び液面L下に潜って洗浄液内を進行する。ここれにより、その洗濯物22を挟み込むシート状部材21は、内側ドラム4の回転により洗濯物22と共に洗浄液内を進行可能とされ、図2において矢印Bで示すように、ホルダー20の開口20e′20f′の一方から他方に向かう洗浄液の流れ、すなわち、シート状部材21と洗濯物22とを通過する洗浄液の流れが生成され、洗濯物22の内部に洗浄液が浸透して進行すると共に洗濯物22の表面を洗浄液が進行するので、洗濯物22の洗浄を行なうことができる。その洗浄終了後に内側ドラム4の回転を停止させ、洗浄液を排出したならば、再び内側ドラム4を回転させて脱液を行う。次に、内側ドラム4の回転を停止させ、洗浄液として濯ぎ水を内側ドラム4に貯留し、再び内側ドラム4を回転させることで濯ぎを行なう。次に、内側ドラム4の回転を停止させ、洗浄液を排出したならば、再び内側ドラム4を回転させて脱液を行う。しかる後に内側ドラム4の回転を停止させ、内側ドラム4に固定されたホルダー20の上壁20aを開き、シート状部材21と洗濯物22とを取り出し、その取り出した洗濯物22を乾燥させる。
【0019】
上記構成によれば、洗濯物22をシート状部材21により弾力を作用させることで挟み込むことにより保持、固定し、洗濯物22の変形や振動をシート状部材21により吸収して抑制できる。これにより、洗濯物22の型崩れを防止し、繊維間の摩擦を著しく軽減して羊毛繊維等の収縮を防止できる。
また、ホルダー20は両端に開口20e′20f′を有する角型パイプを構成することから、内側ドラム4の回転により洗浄液中を進行することで、そのパイプ内部に沿う洗浄液の強い液流が生じる。すなわち、洗浄液の液流が抵抗の大きな洗濯物22を迂回するのを防止し、洗濯物22を通過する洗浄液の液流が弱くなるのを防止できる。これにより、洗濯物22およびシート状部材21を通過する洗浄液の流れを促進し、洗浄効果を向上できる。
さらに、洗濯物22を凸部21aを介して保持することで、より確実に保持でき、その凸部21aの周囲に洗浄液の流動用空隙23が形成されることで、洗濯物22の表面における洗浄液の流動抵抗を著しく低減し、洗浄効果を向上できる。
【0020】
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、図6に示すように、各シート状部材21の表裏面に、上記実施形態のスポット状凸部21aに代えて、複数のライン状凸部21a′を矩形のシート状部材21の対角線方向に沿って形成することができる。複数のシート状部材21は、洗濯物22の一方側に接するライン状凸部21a′が沿う方向と他方側に接するライン状凸部21a′が沿う方向とが交差するように配置され、これにより、その交差位置において各凸部21a′を介して洗濯物22をシート状部材21により挟み込むことができる。この場合も、ホルダー20に保持されたシート状部材21と洗濯物22との間に、各ライン状凸部21a′の周囲において洗浄液の流動用空隙が形成される。
また、そのような凸部21a、21a′を設けることなく洗濯物をシート状部材により挟み込んでもよい。
洗濯物を折り畳んだ状態で洗濯する場合、その洗濯物の互いに重なる部分の間にもシート状部材を入れるようにしてもよい。これにより、洗濯物の変形や振動をより確実に抑制できる。
【0021】
【発明の効果】
本発明のクリーニング方法によれば、羊毛等の洗濯物の機械的な変形だけでなく振動をも押さえることで、収縮や型くずれを起こさず高い寸法安定性を満足させ、衣類の絡み合いや摩擦による繊維の損傷、劣化も無く、更に、水溶性の汚れも充分に洗浄して汚垢種に依存しない洗浄性を奏して洗濯物をきれいに洗い上げることができ、また、既存のドラム型洗濯機を有効利用でき、本発明のクリーニング装置によれば本発明のクリーニング方法を実施することができる。
【0022】
【実施例および比較例】
日本工業規格(JIS L1042)に基づき、IWS(国際羊毛事務局)SM‐12羊毛試験布に200mmの間隔で印を付けた。その間隔の測定は、標準環境(20℃、65%RH)で正確に行なった。その羊毛試験布を洗濯物として、以下の比較例および実施例に示す洗浄試験を行った。また、以下の参考例に示す収縮試験を行なった。その洗浄試験においては、非イオン界面活性剤エマルゲン108(花王(株)製)の0.05%水溶液を洗浄液として用いた。
【0023】
実施例においては、上記実施形態のクリーニング装置1を用い、洗浄3分、水道水濯ぎ2分、脱水30秒した後、羊毛試験布をカゴに平置きして自然乾燥させた。なお、そのクリーニング装置1の各部の寸法、内側ドラム4の回転数は、28rpmである。クリーニング装置1の寸法は、外側ドラム3が直径880mm、軸方向長さ520mm、内側ドラム4が直径820mm、軸方向長さ420mm、ホルダー20の寸法が前後方向長さ620mm、左右方向長さ410mm、高さ150mm、ホルダー20の開口の寸法が左右方向長さ380mm、高さ130mm、シート状部材21の寸法が前後方向長さ610mm、左右方向長さ400mm、高さ15mmである。
比較例においては、縦軸中心に回転駆動される洗濯槽を有する市販の二槽式洗濯機((株)東芝製渦巻き式洗濯機(VH‐360S1))を用い、弱反転水流モードで洗浄3分、水道水濯ぎ2分、脱水10秒した後、羊毛試験布をカゴに平置きして自然乾燥させた。
参考例においては、羊毛試験布をカゴに平置きし、水中に静かに浸漬し、1時間放置した後にそのまま自然乾燥させた。
【0024】
上記自然乾燥後の各羊毛試験布を、標準環境で1日間調湿し、印から印間の長さの変化を測定し、予め測定した長さに基づき線収縮率及び面収縮率を求めた。また、外観として布地表面の毛羽立ちによるフェルト化の状態を観察した。その結果を以下の表1に示す。
【0025】
【表1】
Figure 0003970990
【0026】
その表1より、比較例によれば洗濯物の収縮率は大きく、外観にフェルト化が生じたのに対して、本発明の実施例によれば洗濯物の収縮率は極めて低く、参考例のように水中に浸しただけの洗濯物の収縮率と殆ど差がなく、また、洗濯物の外観的変化も認められないことが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のクリーニング装置の断面構成説明図
【図2】本発明の実施形態のクリーニング装置の要部の断面図
【図3】本発明の実施形態のホルダーの斜視図
【図4】本発明の実施形態のホルダーとシート状部材と洗濯物の平面図
【図5】本発明の実施形態のシート状部材と洗濯物の要部の断面図
【図6】本発明の変形例のシート状部材と洗濯物の部分破断平面図
【符号の説明】
3 外側ドラム(貯留部材)
4 内側ドラム(回転部材)
20 洗濯物ホルダー
21 シート状部材
21a、21a′ 凸部
22 洗濯物

Claims (6)

  1. ホルダーにより圧縮することで弾性変形させた通液性を有するシート状部材により洗濯物を挟み込み、
    そのシート状部材と洗濯物を保持するホルダーを、横軸中心に回転駆動されると共に内部に洗浄液を導入可能な回転部材に固定し、
    その回転部材を横軸中心に回転させることで、そのシート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液の流れを生成できるように、その洗濯物を挟み込むシート状部材を洗浄液内で進行させることを特徴とするクリーニング方法。
  2. そのホルダーは、その回転部材の前記横軸中心の回転における回転方向前方側と後方側とにおいて開口するパイプを構成し、そのパイプ内において、その洗濯物をシート状部材により挟み込む請求項1に記載のクリーニング方法。
  3. その洗濯物をシート状部材に形成された凸部を介してシート状部材により挟み込み、その凸部の周囲に洗浄液の流動用空隙を形成する請求項1または2に記載のクリーニング方法。
  4. 洗浄液の貯留部材と、
    その貯留された洗浄液を内部に導入可能、且つ、横軸中心に回転駆動される回転部材と、
    その回転部材内に取り外し可能に固定されるホルダーと、
    通液性および弾性を有すると共に、そのホルダーにより圧縮されるように保持されるシート状部材とを備え、
    その圧縮により弾性変形したシート状部材により洗濯物を挟み込み可能とされ、
    その洗濯物を挟み込むシート状部材は、その回転部材の回転により洗濯物と共に洗浄液内を進行可能とされ、その進行によりシート状部材と洗濯物とを通過する洗浄液の流れを生成可能なクリーニング装置。
  5. そのホルダーは、その回転部材の前記横軸中心の回転における回転方向前方側と後方側とにおいて開口するパイプを構成し、そのパイプ内において洗濯物がシート状部材により挟み込まれる請求項4に記載のクリーニング装置。
  6. そのシート状部材は凸部を有し、その凸部を介して洗濯物はシート状部材により挟み込み可能とされ、その凸部の周囲に洗浄液の流動用空隙が形成されることを特徴とする請求項4または5に記載のクリーニング装置。
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