JP2005059818A - 自動車のフロアパネル構造 - Google Patents

自動車のフロアパネル構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2005059818A
JP2005059818A JP2003296473A JP2003296473A JP2005059818A JP 2005059818 A JP2005059818 A JP 2005059818A JP 2003296473 A JP2003296473 A JP 2003296473A JP 2003296473 A JP2003296473 A JP 2003296473A JP 2005059818 A JP2005059818 A JP 2005059818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
floor panel
mode
vehicle body
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003296473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4019422B2 (ja
Inventor
Takanobu Kamura
孝信 加村
Masaru Chihoku
勝 知北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2003296473A priority Critical patent/JP4019422B2/ja
Priority to EP04017664A priority patent/EP1508507B1/en
Priority to DE602004012930T priority patent/DE602004012930T2/de
Priority to US10/910,645 priority patent/US7134710B2/en
Priority to CNB2004100575787A priority patent/CN100427349C/zh
Publication of JP2005059818A publication Critical patent/JP2005059818A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4019422B2 publication Critical patent/JP4019422B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/10Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted in which the main member is plate-like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 車室内の騒音を低減することができる自動車のフロアパネル構造を提供する。
【解決手段】 本発明は、車体のフレーム部材14,24に接続されると共にタイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する周波数帯で2×1モードの振動を発生させて音響放射の発生を抑制する振動モード調整構造を有するフロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルS7,S8は、非長方形状の振動領域S7a,S8aを有し、フロアパネルの振動モード調整構造は、2×1モードの振動の腹の振動分布と振動振幅を規定する振動調整部56を有し、この振動調整部は、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じになるように非長方形状の振動領域内に配置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体のフロアパネル構造に係り、特に、車体のフレーム部材に接続して設けられたフロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造に関する。
エンジンやサスペンションが連結されたフレーム部材からの振動がフロアパネルに伝達され、このフロアパネルが振動し、その結果、車室内の空気を大きく振動させることにより、不快な車室内振動や騒音が発生することが知られている。
この場合、振動源として、エンジン自体の振動や、サスペンションから伝わるロードノイズが問題となり、このロードノイズには、一般に、タイヤの空洞共鳴によるものと、サスペンションの共振によるものとがある。
従来から、これらの振動騒音を抑制するためにフロアパネル及びその近傍の車体各部に、種々の防振及び防音対策として、制振材や防振材を貼付けることが一般的に行われている。これにより、振動及び騒音の低減が可能であるが、一方で大量の制振材や防振材を必要とするため、車両重量が増加し、それにより、様々な悪影響が生じたりコストの面で問題があった。
さらに、自動車においては、エンジンやサスペンションから伝達される不快な振動が主に400Hz以下であり、特にタイヤの空洞共鳴に起因したロードノイズである250Hz付近の周波数にピークを有しているので、フロアパネルにビードを多数形成したり、パネル厚を大きくすることによりその剛性を高め、それにより、フロアパネルの固有振動数を400Hzよりも高い高帯域にずらすようにしたことも知られている。このようにして、フロアパネルがサスペンションの共振周波数やタイヤの空洞共鳴周波数帯域等で共振しないようにして、不快な振動騒音を低減するようにしている。
この場合、低周波の領域における共振ピークを抑制できるという利点があるが、一方で、高音域の振動が逆に多くなるため、高周波領域における振動騒音を抑制するための制振材や防振材が多く必要となり、上述したものと同様に、車両重量が増加し、それにより、様々な悪影響が生じたりコストの面で問題があり、これらの問題を解決することが要望されている。
そこで、本出願人は、フロアパネルに伝わる振動の振動周波数と振動モードの関係に着目し、特定の振動周波数(共振領域)で音響放射レベルがより小さい振動モードになるような振動モード調整構造を有するフロアパネル構造を提案した(特許文献1)。このフロアパネル構造は、特定の周波数として、最も不快な振動としてフロアパネルに伝達されるタイヤの空洞共鳴に起因したロードノイズである250Hz付近の周波数帯で、フロアパネルの振動モードが2×2モード又は2×1モードのように振動の腹が偶数個生じる振動モードになるようにフロアパネルの剛性を部分的に調節し、それぞれの振動の腹から放射される音波が互いに打ち消し合うように設定することで音響放射レベルを低下させて、車室内の騒音を低減するようにしたものである。
特開平9−202269号公報
しかしながら、上述した従来のフロアパネルの全面に制振材や防振材を貼り付けるフロアパネル構造では、制振材等を多用するので、材料コストが高くなり、さらに、車体の重量が増大するという問題が生じる。また、パネル厚を大きくすると車体重量が増加するという問題も生じる。
また、上記の特許文献1に記載されたフロアパネル構造では、例えば2×1モードの振動を発生させるために、フロアパネルの振動領域はほぼ2×1の長方形状でなければならないが、自動車のフロア下に存在するドライブシャフトやデファレンシャルなどの駆動系装置、サスペンション等の懸架装置、排気管やマフラー等の排気系装置及びガソリンタンク等の配置、また、室内側のシート配置等との関係で、フレーム部材のレイアウトには制約があり、このフレーム部材に取り付けられるフロアパネルをほぼ2×1の長方形状にすることが出来ない場合があり、このような場合には、2×1モードの振動を発生させることが出来ないという問題がある。
一方、フロアパネルの振動領域がほぼ2×1の長方形状でない場合に、剛性の高いビード等により長方形状の振動領域を形成して2×1の振動領域を作ることも考えられるが、フロアパネルの板剛性が高かったり、振動領域が比較的狭い場合には、フロアパネル自体がもともと有する共振周波数が高く、このようなフロアパネルにそのようなビードを設けるとフロアパネルの剛性が大きく上がってさらに共振周波数が高まり、その結果、2×1モードの振動が例えば250Hzより高い周波数帯で発生し、特にタイヤの空洞共鳴に起因したロードノイズである250Hz付近の周波数で2×1モードを生じさせることが出来ないという問題が生じる。
また、2×1の長方形状ではない振動領域に2×1モードの振動が生じるとしても、その2×1モードの2つの振動の腹の分布や振幅の違いから、2つの腹のそれぞれの振動容積が異なってしまい、それぞれの振動の腹から放射される音波が互いに打ち消し合う効果が非常に小さくなってしまうという問題が生じる。
ここで、本発明者らは、フロアパネルの剛性と振動モードとの関係に着目し、上述した従来技術の問題点を解決することを試みた。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、振動領域が非長方形状であっても、フロアパネルの剛性をあまり高めることなく、車体のフレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる車体のフロアパネル構造を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、車体のフレーム部材に接続されると共にタイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する周波数帯で2×1モードの振動を発生させて音響放射の発生を抑制する振動モード調整構造を有するフロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、非長方形状の振動領域を有し、フロアパネルの振動モード調整構造は、2×1モードの振動の腹の振動分布と振動振幅を規定する振動調整部を有し、この振動調整部は、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じになるように非長方形状の振動領域内に配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する周波数帯で2×1モードの振動を発生させる振動モード調整構造が、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じになるように2×1モードの振動の腹の振動分布と振動振幅を調整する振動調整部を有しているので、振動領域が非長方形状であっても、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する周波数帯で2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じ2×1モードの振動を確実に生じさせて、車体のフレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる。
上記の目的を達成するために本発明は、車体のフレーム部材に接続されると共にほぼ250Hzの周波数帯で2×1モードの振動を発生させて音響放射の発生を抑制する振動モード調整構造を有するフロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、フロアパネルは、非長方形状の振動領域を有し、フロアパネルの振動モード調整構造は、2×1モードの振動の腹の振動分布と振動振幅を規定する振動調整部を有し、この振動調整部は、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じになるように非長方形状の振動領域内に配置されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、ほぼ250Hzの周波数帯で2×1モードの振動を発生させる振動モード調整構造が、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じになるように2×1モードの振動の腹の振動分布と振動振幅を調整する振動調整部を有しているので、振動領域が非長方形状であっても、ほぼ250Hzの周波数帯で2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じ2×1モードの振動を確実に生じさせて、車体のフレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる。
本発明において、好ましくは、振動調整部は、フロアパネル自身を上方又は下方に突出させた円形状の突出部で構成されている。
このように構成された本発明においては、振動調整部は、フロアパネル自身を上方又は下方に突出させた円形状の突出部で構成されているので、フロアパネルの剛性をあまり高めることなく、簡易且つ効果的に、フロアパネルの振動調整部を形成することが出来、さらに、2×1の振動モードの振動の腹の振動分布及び振動振幅を容易に規定することが出来る。
本発明において、好ましくは、振動調整部は、フロアパネルに付けられた円形状の制振材で構成されている。
このように構成された本発明においては、振動調整部は、フロアパネルに付けられた円形状の制振材で構成されているので、フロアパネルの剛性をあまり高めることなく、簡易且つ効果的に、フロアパネルの振動調整部を形成することが出来、さらに、2×1の振動モードの振動の腹の振動分布及び振動振幅を容易に規定することが出来る。また、2×1モードの振動による放射音の低減効果に加え、制振材によるフロアパネル自身の振動抑制による放射音の低減効果をも得られる。
本発明において、好ましくは、フロアパネルの振動領域である非長方形状は、対向する長さの異なる2つの短辺を含み、振動調整部は、これらの2つの短辺のうちより長い短辺に近い側に1つ設けられている。
このように構成された本発明においては、振動調整部は、2つの短辺のうちより長い短辺に近い側に1つ設けられているので、振動の腹が生じる領域が広く、音響放射面積が大きい側の振動分布及び振動振幅を調整することにより、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
本発明において、好ましくは、フロアパネルの振動領域である非長方形状は、対向する2つの長辺を含み、振動調整部は、これらの2つの長辺に沿った方向に並んで2つ設けられている。
このように構成された本発明においては、振動調整部は、2つの長辺に沿った方向に並んで2つ設けられているので、2×1モードの2つの振動の腹を非長方形状の振動領域の長手方向に並ぶように確実に生じさせると共に、振動調整部を2つ設けているので、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
本発明において、好ましくは、振動調整部は、2つの長辺のほぼ中間を通る直線上に設けられている。
このように構成された本発明においては、振動調整部は、2つの長辺のほぼ中間を通る直線上に設けられているので、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
本発明において、好ましくは、フロアパネルの振動領域である非長方形状は、対向する長さの異なる2つの短辺を含み、2つ設けられた振動調整部は、これらの2つの短辺のうちより長い短辺の側のものが、他方の側のものよりその外形が大きい。
このように構成された本発明においては、2つ設けられた振動調整部は、2つの短辺のうちより長い短辺の側のものが、他方の側のものよりその外形が大きいので、振動の腹が生じる領域が広く音響放射面積が大きい側の振動の腹の振動振幅を、他方の側の領域に生じる腹の振動振幅より小さくなるように容易に調整することができ、その結果、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
本発明によれば、振動モード調整構造により、振動領域が非長方形状であっても、フロアパネルの剛性をあまり高めることなく、車体のフレーム部材からフロアパネルに伝わる振動によるフロアパネルの放射音を大きく低減して、車室内の騒音の低減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態による車体のフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す平面図である。
図1に示すように、自動車のアンダボディ1は、複数のフレーム部材と、これらのフレーム部材に接続される車室の床部分(フロア部分)を構成するフロントフロアパネル2と、このフロントフロアパネル2の車体後方の一段高い位置に配設されるセンタフロアパネル4と、さらに、このセンタフロアパネル4よりも車体後方の一段高い位置に配設され荷室の床部分を構成するリアフロアパネル6とから構成されている。
フレーム部材は、フロントサイドフレーム10、サイドシル12、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16、No.1クロスメンバ18、No.2クロスメンバ20、サブクロスメンバ22、No.3クロスメンバ24及びNo.4クロスメンバ26である。
次に、フレーム部材を説明する。図1に示すように、自動車のアンダボディ1の車幅方向の両端側には、車体前後方向の補強部材として閉断面構造のサイドシル12が車体前後方向に延び、これらのサイドシル12の前方部は、車幅方向の補強部材であるNo.1クロスメンバ18に接合されている。さらに、各サイドシル12の間には、それぞれ車体前後方向に延びるように一対の閉断面構造のフロアサイドフレーム14が設けられている。
これらのフロアサイドフレーム14の前端は、エンジンルームの左右両側を囲むように設けられた一対のフロントサイドフレーム10に接合されている。このフロントサイドフレーム10には、エンジン28及びフロントサスペンションクロスメンバ30が取り付けられており、フロントサスペンションクロスメンバ30には、フロントサスペンション32が取り付けられている。
また、各サイドシル12の後方部の車幅方向内方側には、車体前後方向に延びる閉断面構造のリアサイドフレーム16が接合され、また、このリアサイドフレーム16には、リアサスペンションクロスメンバ34が取り付けられ、このリアサスペンションクロスメンバ34には、リアサスペンション36が取り付けられている。
車幅方向の補強部材としては、上述したNo.1クロスメンバ18に加えて、それぞれ車幅方向に延びる、No.2クロスメンバ20と、サブクロスメンバ22と、No.3クロスメンバ24と、No.4クロスメンバ26と、が配設されている。
No.2クロスメンバ20の左右両端部はそれぞれサイドシル12に接合され、サブクロスメンバ22の車幅方向内方端部はフロアサイドフレーム14に接合され、車幅方向外方端部はリアサイドフレーム16に接合されている。また、No.3クロスメンバ24の左右両端部は、それぞれ、リアサイドフレーム16に接合され、このNo.3クロスメンバ24には、上述したフロアサイドフレーム14の後端部が接合されている。No.4クロスメンバ26の左右両端部は、リアサイドフレーム16に接合されている。
このように、フロアパネル2、4、6には、車体前後方向の補強構造として、左右両端側のサイドシル12、一対のフロアサイドフレーム14及び一対のリアサイドフレーム16が配設され、車幅方向の補強構造として、No.1クロスメンバ18、No.2クロスメンバ20、サブクロスメンバ22、No.3クロスメンバ24及びNo.4クロスメンバ26が配設されており、これらにより、自動車のボディの曲げ剛性やねじり剛性を十分に確保出来るとともに、特に自動車の正面衝突時や側面衝突時における車室の変形を最小限に抑えて、乗員を確実に保護することができる。
次に、フロアパネルを説明する。図1に示すように、フロントフロアパネル2は、鋼板を一体でプレス成形したもので、車幅方向のほぼ中央位置において上方に膨出するフロアトンネル部40が車体前後方向に延びている。このフロアトンネル部40は、センタフロアパネル4の車体後方端まで延びている。
フロントフロアパネル2は、車幅方向左右両端において各々車体前後方向に延びるサイドシル12、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16及びフロアトンネル部40、並びに、各々車幅方向に延びる各クロスメンバ18、20、22、24によって取り囲まれた8つのフロアパネル部S1〜S8から構成されている。
フロアパネル部S1及びS2は、一体成形されるフロントフロアパネル2の一部を構成し、フロアトンネル部40の左右両側においてそれぞれフレーム部材であるサイドシル12、フロアサイドフレーム14、No.1クロスメンバ18及びNo.2クロスメンバ20に取り囲まれた空間内に設けられ、その周縁が各フレーム部材12、14、18、20に接合されている。
フロアパネル部S3及びS4は、一体成形されるフロントフロアパネル2の一部を構成し、フロアトンネル部40の左右両側においてそれぞれフレーム部材であるサイドシル12、フロアサイドフレーム14、No.2クロスメンバ20及びサブクロスメンバ22に取り囲まれた空間内に設けられ、その周縁が各フレーム部材12、14、20、22に接合されている。
フロアパネル部S5及びS6は、一体成形されるフロントフロアパネル2の一部を構成し、フロアトンネル部40の左右両側においてそれぞれフレーム部材であるリアサイドフレーム16、フロアサイドフレーム14、サブクロスメンバ22及びNo.3クロスメンバ24に取り囲まれた空間内に設けられ、その周縁が各フレーム部材14、16、22、24に接合されている。
フロアパネル部S7及びS8は、一体成形されるフロントフロアパネル2の一部を構成し、フロアトンネル部40の左右両側においてそれぞれフロアトンネル部40と、フレーム部材であるフロアサイドフレーム14及びNo.3クロスメンバ24とに取り囲まれた空間内に設けられ、その2辺の外縁が各フレーム部材14、24に接合されている。
センタフロアパネル4は、鋼板を一体でプレス成形したもので、車幅方向のほぼ中央位置において上方に膨出するフロアトンネル部40が車体前後方向に延びている。このセンタフロアパネル4は、フロアトンネル部40の左右両側においてそれぞれフロアトンネル部40と、フレーム部材であるリアサイドフレーム16、No.3クロスメンバ24及びNo.4クロスメンバ26によって取り囲まれたフロアパネル部S9及びS10から構成されている。フロアパネル部S9及びS10は、その3辺の外縁が、各フレーム部材16、24、26に接合されている。
リアフロアパネル6は、鋼板を一体でプレス成形したもので、フレーム部材であるリアサイドフレーム16及びNo.4クロスメンバ26、並びに、車体構造部材であるリアボディ42によって取り囲まれたフロアパネル部S11と、その車幅方向両側において、フレーム部材であるリアサイドフレーム16、並びに、車体構造部材であるリアボディ42及びホイールハウス44によって取り囲まれたフロアパネル部S12及びS13から構成されている。フロアパネル部S11は、その周縁が、各フレーム部材16、26及びリアボディ42に接合され、フロアパネル部S12、S13は、その周縁が、フレーム部材16、リアボディ42及びホイールハウス44に接合されている。
このような自動車のアンダボディ1において、エンジン28、フロントサスペンション32及びリアサスペンション36の振動及びロードノイズは、それぞれ、フロントサイドフレーム10、フロントサスペンションクロスメンバ30、リアサスペンションクロスメンバ34を経由して、それぞれ連結された各フレーム部材12、14、16、18、20、22、24、26に伝達され、これらの振動及びロードノイズが、フロアパネル部S1〜S13に伝達される。
上述したように、エンジンやサスペンションからフレーム部材に伝達される振動は、主にタイヤの空洞共鳴周波数である250Hz付近の周波数帯にあり、本実施形態では、フロアパネル部S5、S6、S7、S8、S12及びS13に振動モード調整構造を設けることにより、フレーム部材12、14、16、18、20、22、24、26から伝達された振動によるフロアパネル部S5、S6、S7、S8、S12及びS13の250Hz付近の周波数帯の放射音を抑制するようにしている。なお、フロアパネル部S1、S2は、後述する従来の振動モード調整構造を有し、フロアパネル部S3、S4、S9、S10及びS11は、従来の平らなパネルで構成されている。
次に、図1乃至図4により、第1実施形態の車体のフロアパネル構造を具体的に説明する。図2は、振動モード調整構造のフロアパネルの放射音の相殺(キャンセレーション)を示す概念図であり、図3は、本発明の第1実施形態であるフロアパネル部S5を示す拡大平面図であり、図4は、図3のIV-IV線に沿って見た断面図である。
ここで、振動モード調整構造について説明する。本実施形態の車体のフロアパネル構造における振動モード調整構造は、フロアパネルを所定の周波数で放射音効率の低い所定の振動モードで振動させるようにしたものである。
この振動モード調整構造の基本原理は、上述した特許文献1(特開平9−202269号公報)に詳しく説明されている。要するに、矩形状の振動領域の縦横にそれぞれ励起される振動の腹の数をそれぞれn、mとしたときに、図2に一例を示すように、「n×m=偶数」であれば、当該パネル内で隣接する逆相の部分からの放射音が互いに打ち消し合って、音響放射エネルギが大幅に低下することになる。また、従来の振動モード調整構造では、このn×mの定在波が生じる振動領域は、2×1モードであれば、ほぼ2×1の大きさの長方形、2×2モードであれば、ほぼ正方形である必要がある。
フロアパネルからの放射音は、上述したようにフレーム部材12、14、16、18、20、22、24、26から伝達されるエンジンやサスペンションの振動やロードノイズにより生じる。本実施形態では、主に250Hz付近の周波数帯に現れるタイヤの空洞共鳴周波数による放射音を、振動モード調整構造により低減するようにしている。
図1及び図3に示すように、フロアパネル部S5は、その4辺の縁部が、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16、サブクロスメンバ22及びNo.3クロスメンバ24によって取り囲まれている。また、フロアパネル部S5には、フロアパネルの強度を確保するための補強ビード部46が設けられている。このフロアパネル部S5において、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16、サブクロスメンバ22、No.3クロスメンバ24及び補強ビード部46によって取り囲まれた領域である振動領域S5aは、非長方形状であり、また、その面積が比較的小さいことから、上述したようにビード等により2×1の大きさの振動領域を作っても、フロアパネルの剛性が大きく上がってその共振周波数が250Hzを上回ってしまい、250Hz付近の周波数帯で2×1の振動モードを発生させることが出来ず、放射音を低減させることが出来ない。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、フロアパネル部S5の非長方形状の振動領域S5a内に、振動モード調整構造の振動調整部として、車幅方向に直線状に延びるビード部50を形成している。図3及び図4に示すように、このビード部50は、その両端部は、その先端に向って徐々に細くなるような三角形状にされ、フロアパネル部S5自身を下方に突出させて形成されている。
本実施形態では、振動領域S5aにおいて、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が励起されると共に、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように、ビード部50の大きさ及び配置を調整している。
具体的には、ビード部50は、その剛性が高められて振動しにくくされて、ビード部が2×1モードの振動の節となるようにされており、このビード部50の位置を調整することにより、2×1モードの振動の節の位置を規定すると共に、このビード部50により形成された、ビード部50の両側の2つの領域に生じる2×1モードの振動の腹の振動容積が同じになるようにされている。
また、ビード部50は、振動領域S5aを分断しないように、フレーム部材14、16、22、24や補強ビード部46に接しないように配置され、また、ビード部50は、短辺a、a’に沿う方向に延びるように配置されて、振動領域の車体前後方向に2×1モードの振動の腹が並んで生じるようにしている。
また、ビード部50の大きさを調節することにより、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する周波数帯である250Hz付近の周波数帯で振動領域S5aに2×1モードの振動が生じるようにしている。
このように、振動調整部であるビード部50は、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じとなる2つの領域を形成するように上記非長方形状の振動領域内に配置され、その大きさを調整することにより、2×1モードの振動がタイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する周波数帯である250Hz付近の周波数帯で生じるようにしている。
フロアパネル部S6においても、フロアパネル部S5と同様に、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16、サブクロスメンバ22、No.3クロスメンバ24及び補強ビード部46によって取り囲まれた領域である振動領域S6aに、ビード部50を設けている。
ここで、ビード部50は、上方に突出するように形成しても良い。また、ビード部50の両端は、三角形状であるのが好ましいが、先端に向けて徐々に細くなるような形状であれば良く、半円形や楕円形若しくは他の曲線形状としても良い。
また、ビード部50の代わりに、ビード部50と同形状に直線状に形成した制振材をフロアパネルの上面又は下面に付けて構成しても良い。このように、ビード部50の代わりに制振材を用いた場合には、2×1モードの振動による放射音の低減効果に加え、制振材によるフロアパネル自身の振動抑制による放射音の低減効果をも得られる。
次に、フロアパネル部S5及びS6に設けた第1実施形態による振動モード調整構造の作用効果を説明する。
フロアパネル部S5及びS6においては、振動領域が非長方形状であっても、それぞれの振動領域S5a及びS6aに振動調整部であるビード部50を設けることにより、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動を生じさせると共に2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにしているので、この振動領域からの放射音を低減することができる。
また、振動の節となるように剛性を高めたビード部50の位置を調整することにより、2×1モードの振動の節の位置を規定すると共に、このビード部50により形成された2つの領域に生じる2×1モードの振動の腹の振動容積が同じになるようにすることができる。
また、ビード部50は、2×1の大きさの振動領域を作るために長方形状にビード等を設ける場合に比べ、フロアパネルの振動領域の剛性を大きく高めることがないので、ビード部50の大きさを調節することにより振動領域S5a自体の剛性を調節して、250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が生じるようにすることが出来る。
また、ビード部50を、短辺a、a’に沿う方向に延びるように、即ち、振動領域S5aを車体前後方向に2つに区切るように配置して、全体的には車体前後方向に長い振動領域S5aの長手方向に2つの振動の腹が並ぶようにしているので、2×1モードの振動を確実に生じさせると共に、2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにビード部50の位置を容易に調整することが出来る。
また、ビード部50をフレーム部材14、16、22、24や補強ビード部46に接しないように配置して、振動領域S6a、S7aを分断しないようにしているので、これらの振動領域の2×1モードの振動の発生を妨げないようにすることができる。
また、ビード部50の両端が三角形状をしており、その先端部が先細るようになっているので、それらの先端部とフレーム部材14、16、22、24及び補強ビード部46との間のフロアパネル部分にも、振動の節を効果的に生じさせることができる。
次に、図5により、本実施形態による車体のフロアパネルの振動モード調整構造の振動モード特性を説明する。
本実施形態による振動モード特性を確認するために、上述した第1実施形態による振動モード調整構造であるビード部50を設けたフロアパネル部S5(以下、「パネルA」と呼ぶ)と、そのようなビード部を設けないフロアパネル部S5(以下、「パネルB」と呼ぶ)とを作製し、これらのパネルA、Bをそれぞれ図1に示す自動車のアンダボディのフロアパネル部S5の領域に配置し、それぞれのパネルの一部を、10Hzから400Hzまでスイープさせた周波数で加振して、パネルA及びパネルBの振動モードを計測した。
図5は、この実験により得られた、各パネルA、Bの振動モードを示す図であり、図5(a)は、パネルAの振動モードを示し、図5(b)は、パネルBの振動モードを示す。
図5(a)から明らかなように、ビード部50を設けたパネルA(本実施形態)では、250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動モードが生じていることが分かる。一方、パネルB(従来技術)では、10Hzから400Hzの範囲では明確に2×1モードの振動は発生せず、例えば、パネルBは、315Hz付近に共振点を有し、図5(b)に示すような振動モードが発生している。この結果、本実施形態の振動モード調整構造による効果が確認できた。
次に、図1、図6及び図7により、第2実施形態の車体のフロアパネル構造を説明する。図6は、本発明の第2実施形態であるフロアパネル部S7及びS8の振動領域S7a及びS8aを示す拡大平面図であり、図7は、図6のVII-VII線に沿って見た断面図である。第2実施形態の車体のフロアパネル構造は、フロアパネル部S7及びS8に適用され、振動モード調整構造の振動調整部として、突出部を設けたものである。
図1に示すように、フロアパネル部S7は、その周囲が、フロアサイドフレーム14、No.3クロスメンバ24及びフロアトンネル部40によって取り囲まれている。また、フロアパネル部S7には、フロアトンネル部40内を通るプロペラシャフト(図示せず)を支持するためのブラケット52が、フロアパネル部S7の車体下方側に取付けられ、ブラケット52のその車幅方向外方端がフロアサイドフレーム14に取付けられ、車幅方向内方端がフロアトンネル部40の裾部に位置している。このフロアパネル部S7において、フロアサイドフレーム14、No.3クロスメンバ24、フロアトンネルの裾部40a及びブラケット52によって取り囲まれた領域である振動領域S7aは、非長方形状であり、また、その面積が比較的小さいことから、上述したようにビード等により2×1の大きさの振動領域を作ることで250Hz付近の周波数帯の放射音を低減させることが出来ない。
そこで、本実施形態では、図6に示すように、フロアパネル部S7の非長方形状の振動領域S7a内に、振動モード調整構造の振動調整部として、車体前後方向に並んだ2つのほぼ円形の突出部56を形成している。図7に示すように、これらの突出部56は、フロアパネル部S7の一部を下方に突出させて形成されている。
本実施形態では、振動領域S7aにおいて、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が励起されると共に、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように、突出部の大きさ及び配置を調整している。
具体的には、突出部56の位置及び大きさをそれぞれ調整することにより、2×1モードの2つの振動の腹のそれぞれの振動分布及び振動振幅を調整して、2つの腹の振動容積が同じになるようにし、また、この振動領域S7aの車体前後方向に2×1モードの振動の腹が並んで生じるようにするために、車体前後方向に2つの突出部を並べて設けている。これらの突出部は、主に、2×1モードの振動の腹の振動分布及び振動振幅を規定するために設けられていることから、振動領域に対し比較的小さいもので良い。
また、突出部56は、長辺b、b’に沿った方向に並んで2つ設けられて、振動領域の車体前後方向に2×1モードの振動の腹が並んで生じるようにしている。
また、突出部56の大きさを調整することにより、振動領域S7aが250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が生じるようにしている。
このように、振動調整部である突出部56は、2×1モードの振動の腹のそれぞれの振動分布及び振動振幅を規定して、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じとなるように非長方形状の振動領域内に配置され、その大きさを調整することにより、2×1モードの振動がタイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で生じるようにしている。
なお、突出部56は、上方に突出するように形成しても良い。また、突出部56の代わりに、突出部56と同形状、即ち本実施形態の場合はほぼ円形状に形成した制振材をフロアパネルの上面又は下面に付けて構成しても良い。このように、突出部56の代わりに制振材を用いた場合には、2×1モードの振動による放射音の低減効果に加え、フロアパネル自身の制振材による振動抑制による放射音の低減効果をも得られる。
フロアパネル部S8においても、フロアパネル部S7と同様に、フロアサイドフレーム14、No.3クロスメンバ24、フロアトンネル裾部40a及びブラケット52によって取り囲まれた領域である振動領域S8aに、突出部56を設けている。
次に、フロアパネル部S7及びS8に設けた第2実施形態による振動モード調整構造の作用効果を説明する。
フロアパネル部S7及びS8においては、振動領域が非長方形状であっても、振動領域S7a及びS8aに振動調整部である突出部56を設けることにより、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動を生じさせると共に2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにしているので、この振動領域からの放射音を低減することができる。
また、突出部56は、その剛性が高められる共に振動領域に対し比較的小さい大きさに形成されているので、この突出部56の周囲に振動の腹を生じやすくすることが出来、突出部56の位置を調整することにより、主に、2×1モードの振動の腹の振動分布を調整し、突出部56の大きさを調整することにより、主に、2×1モードの振動の腹の振動振幅を調整することが出来る。
また、突出部56を、長辺b、b’に沿った方向に並んで2つ設けて、全体的には車体前後方向に長い振動領域S7a及びS7bの長手方向に2つの振動の腹が並ぶようにしているので、2×1モードの振動を確実に生じさせると共に、2つの突出部56により、2つの振動の腹の振動容積が同じになるように突出部56の位置及び大きさを容易に調整することが出来る。
また、突出部56は、振動分布及び振動振幅を調整するために設けていることから、振動の節を生じさせるために剛性をある程度高める必要があるビード部50に比べて、剛性をより小さくすることが出来る。即ち、フロアパネル部S7及びS8の振動領域S7a及びS8aは、フロアパネル部S5及びS6の振動領域S5a及びS6aより小さいことから、例えば、上述した第1実施形態の振動モード調整構造であるビード部50を振動領域S7a及びS8aに設けると、振動領域S7a及びS8aの剛性が高まり、2×1モードの共振周波数が250Hzを上回ってしまう場合であっても、突出部56によれば、振動領域の剛性をあまり高めずに済み、250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動を生じさせることができる。
次に、図1及び図8により、第3実施形態の車体のフロアパネル構造を具体的に説明する。図8は、本発明の第3実施形態であるフロアパネル部S12を示す拡大平面図である。第3実施形態の車体のフロアパネル構造は、フロアパネル部S12及びS13に適用され、振動モード調整構造の振動調整部として、上述した第1実施形態によるビード部及び第2実施形態による突出部を組合わせた振動モード調整構造を設けたものである。
図1及び図8に示すように、フロアパネル部S12は、その周囲が、リアサイドフレーム16、リアボディ42及びホイールハウス44に取り囲まれている。また、フロアパネル部S12には、フロアパネルの強度を確保するための補強ビード部58が設けられている。このフロアパネル部S12において、リアサイドフレーム16、リアボディ42、ホイールハウス44及び補強ビード部58によって取り囲まれた領域である振動領域S12aは、非長方形状であり、また、その面積が比較的小さいことから、上述したようにビード等により2×1の大きさの振動領域を作ることで250Hz付近の周波数帯の放射音を低減させることが出来ない。
そこで、本実施形態では、図8に示すように、フロアパネル部S12の非長方形状の振動領域S12a内に、振動モード調整構造の振動調整部として、車幅方向に延びるビード部50と、このビード部の両側に車体前後方向に並んだ2つのほぼ円形の突出部56とを形成している。これらのビード部50及び突出部56の形状は、上述したフロアパネル部S5乃至S8の振動領域S5a、S6a、S7a及びS8aに設けたビード部50及び突出部56と同じである。
本実施形態では、振動領域S12aにおいて、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が励起されると共に、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように、ビード部50及び突出部56のそれぞれの大きさ及び配置を調整している。
具体的には、ビード部50の位置を調整することにより2×1モードの振動の節の位置を規定し、さらに、突出部56の位置及び大きさを調整することにより2×1モードの振動の腹の振動分布及び振動振幅を規定して、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにしている。さらに、ビード部50及び突出部56の大きさを調整することにより、振動領域S12aが250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が生じるようにしている。
また、ビード部50を短辺c、c’に沿う方向に延びるように配置すると共に、突出部56を、ビード部50により形成された2つの領域にそれぞれ設けることにより、振動領域の車体前後方向に2×1モードの振動の腹が並んで生じるようにし、さらに、ビード部50を、リアサイドフレーム16、リアボディ42、ホイールハウス44及び補強ビード部58に接しないように配置して、振動領域S12aを分断しないようにしている。
フロアパネル部S13においても、フロアパネル部S12と同様に、リアサイドフレーム16、リアボディ42、ホイールハウス44及び補強ビード部58によって取り囲まれた領域である振動領域S13aに、ビード部50及び突出部56が設けられている。
次に、フロアパネル部S12及びS13に設けた第3実施形態による振動モード調整構造の作用効果を説明する。
フロアパネル部S12及びS13では、振動領域が非長方形状であっても、振動領域S12a及びS13aに振動モード調整構造であるビード部50及び突出部56を設けることにより、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動を生じさせると共に2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにしているので、この振動領域からの放射音を低減することができる。
また、振動モード調整構造であるビード部50及び突出部56は、2×1の大きさの振動領域を作るために長方形状にビード等を設ける場合に比べ、フロアパネルの振動領域の剛性を大きく高めることがないので、ビード部50及び突出部56の大きさを調節することにより振動領域S12a及びS13a自体の剛性を調節して、250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が生じるようにすることが出来る。
また、ビード部50の位置を調整することにより、2×1の振動モードの節の位置を規定すると共に、ビード部50の位置及び、ビード部により形成された2つの領域のそれぞれの突出部56の位置及び大きさを調整することにより、2×1モードの2つの振動の腹の振動分布及び振動振幅を規定することができる。
また、ビード部50を短辺c、c’に沿う方向に延びるように配置すると共に、突出部56を、ビード部50により形成された2つの領域のそれぞれに設けているので、全体的には車体前後方向に長い領域S12a及びS13aの長手方向に2つの振動の腹が並ぶようにして、2×1モードの振動を確実に生じさせると共に、2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにビード部50及び突出部56の位置及び大きさを容易に調整することが出来る。
また、ビード部50をフレーム部材16、車体構造部材42、44及び補強ビード部58に接しないように配置しているので、これらの振動領域の2×1モードの振動の発生を妨げないようにすることができる。
また、ビード部50の両端を三角形状に形成しているので、それらの先端部とフレーム部材16、車体構造部材42、44及び補強ビード部58との間のフロアパネル部分にも、振動の節を効果的に生じさせることができる。
次に、図9により、上述した第1実施形態乃至第3実施形態の振動モード調整構造の変形例を説明する。図9(a)は、上述した第1実施形態の車体のフロアパネル構造の変形例を示す平面図であり、図9(b)は、同様に上述した第2実施形態の変形例を示す平面図であり、図(c)は、同様に上述した第3実施形態の変形例を示す平面図であり、いずれも上述したフロアパネル部S5の領域に適用した例である。
これらの変形例では、上述したフロアパネル部S5において設けられていた補強ビード部46は設けられていない。これらの変形例によるフロアパネル部S5’においては、フロアサイドフレーム14、リアサイドフレーム16、サブクロスメンバ22及びNo.3クロスメンバ24によって取り囲まれた領域である非長方形状の振動領域S5a’内に振動モード調整構造の振動調整部を設けている。
図9(a)に示すフロアパネル部S5’は、対向する2つの長辺d、d’及び対向する2つの短辺e、e’を含み、ビード部50は、短辺e、e’に沿う方向に延びるように配置されると共に、2つの長辺d、d’のほぼ中間を通る直線fに対してほぼ直交する方向に延びるように設けられている。
図9(b)に示すフロアパネル部S5’は、2つの突出部56、56’が、対向する2つの長辺d、d’のほぼ中間を通る直線f上に設けられ、また、対向する2つの短辺e、e’のうち、より長い辺である短辺eに近い側の突出部56’が、他方のより短い短辺e’に近い側の突出部56より、その外形が大きく形成されている。なお、この図9(b)に示す変形例において、より長い辺である短辺eに近い側にのみ突出部を設けるようにしても良い。
図9(c)に示すフロアパネル部S5’は、ビード部50が、対向する2つの短辺e、e’に沿う方向に延び且つ対向する2つの長辺d、d’のほぼ中間を通る直線fに対してほぼ直交する方向に延びるように設けられると共に、このビード部50により形成される2つの領域のうち、一方の領域、本変形例では、車体前後方向前方側、即ち、短辺eの側の領域の面積が大きくなるように配置されている。また、2つの突出部56、56’が、それぞれ、ビード部50により形成された2つの領域に、ビード部50にほぼ直交する方向に並ぶように直線f上に設けられている。さらに、突出部56は、ビード部50により形成された2つの領域のうち、面積が大きい領域である短辺eの側の領域の突出部56’が、他方の領域の突出部56より、その外形が大きく形成されている。
これらの変形例においても、振動領域S5a’に設けた振動モード調整構造であるビード部50及び/又は突出部56により、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が生じるようにしていると共に2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにしている。
具体的には、図9(a)に示す振動モード調整構造では、ビード部50を2つの短辺e、e’に沿った方向に延びるように配置すると共に、2つの長辺d、d’のほぼ中間を通る直線fに対して直交する方向にビード部が延びるように配置しているので、振動領域S5a’に2×1モードの2つの振動の腹を確実に生じさせることが出来ると共に2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
また、図9(b)に示す振動モード調整構造では、2つの突出部56を2つの長辺d、d’のほぼ中間を通る直線f上に配置しているので、振動領域S5a’に2×1モードの振動を確実に生じさせることができる。さらに、図9(b)に示す振動モード調整構造では、対向する2つの短辺e、e’のうち、より長い辺である短辺eに近い側の突出部56’が、他方のより短い短辺e’に近い側の突出部56より、その外形が大きく形成されている。ここで、より長い短辺eの側に生じる腹は、他方の腹よりその振動面積が大きくなりやすく、その分音響を放射する面積が大きくなりやすい。従って、より長い短辺eの側の突出部56’の外形を大きくすることで、その短辺eの側の領域の腹の振動振幅を、他方の側の領域の腹の振動振幅より小さくなるようにして、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
また、図9(c)に示す振動モード調整構造では、ビード部50を図9(a)に示す振動モード調整構造と同じように配置しているので、振動領域S5a’に2×1モードの2つの振動の腹を確実に生じさせることが出来ると共に2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。さらに、図9(c)に示す振動モード調整構造では、ビード部50が、このビード部50により形成される2つの領域を、一方の領域の面積が他方の領域の面積よりも大きくなるように形成すると共に、これらの2つの領域にそれぞれ設けられた突出部56、56’のうち、面積が大きく形成された領域に設けられた突出部56’が、他方の領域に設けられた突出部56よりその外形が大きく形成されているので、面積が大きく形成されて音響放射面積が大きい領域に生じる振動の腹の振動振幅を、他方の領域に生じる振動の腹の振動振幅より小さくなるようして、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
次に、図10乃至図12により、第4実施形態の車体のフロアパネル構造を具体的に説明する。図10は、本発明の第4実施形態の車体のフロアパネル構造が設けられたフロントフロアパネル2を示す平面図であり、図11は、図10のXI-XI線に沿って見た断面図であり、図12は、図10のXII-XII線に沿って見た断面図である。第4実施形態の車体のフロアパネル構造は、フロアパネル部S5乃至S8に適用され、振動モード調整構造の振動調整部として、ビード部と1つの突出部とを組合わせて設けたものである。
図10に示すフロントフロアパネル2では、フロアパネル部S5乃至S8に、第4実施形態の車体の振動モード調整構造が設けられ、フロアパネル部S1及びS2に、後述する従来の振動モード調整構造が設けられ、フロアパネル部S3及びS4は、従来の平らなパネルで構成されている。フロアパネル部S5乃至S8の基本構成は、上述した第2及び第3実施形態と同じであるので、以下、異なる構成を図10乃至図12により説明する。
フロアパネル部S5、S6、S7、S8の非長方形状の振動領域S5a、S6a、S7a及びS8a内には、それぞれ、振動モード調整構造の振動調整部として、車幅方向に延びるビード部50と、突出部56とが形成されている。本実施形態においては、ビード部50は、対向する2つの短辺a、a’若しくは短辺g、g’に沿う方向に延びると共に、ビード部50により形成される2つの領域のうち、一方の領域、本実施形態では、車体前後方向後方側の領域の面積が大きくなるように配置されている。突出部56は、ビード部50により形成される2つの領域のうち、その面積が大きく形成された領域に1つ設けられている。
振動領域S5a、S6a、S7a及びS8aに設けたビード部50の形状は、上述した第1実施形態のビード部50と同じであり、図11及び図12に示すように、フロアパネル自身の一部を上方に突出して形成されている。
振動領域S5a及びS6aに設けた突出部56は、図10に示すように、ほぼ円形であり、図10及び図11に示すように、その底部には、後述する孔66aが設けられている。これらの突出部56は、上述したように、2×1モードの振動の振動分布及び振動振幅を調整するものであるが、後述するプレス成型用凹部66をも兼ね、その孔66aは、振動領域S5a及びS6aの2×1モードの振動に悪影響を及ぼさないような大きさに形成されている。
振動領域S7a及びS8aに設けた突出部は、図10に示すように、ほぼ円形であり、図12に示すように、フロアパネルの一部を上方に突出して形成されている。
次に、図10に示すように、フロアパネル部S1及びS2には、後述するフロアパネル部S1及びS2の構成(図1)に加え、それぞれのパネルS1及びS2の後述する剛性調整部62の1つに、プレス成型用凹部66が設けられ、プレス成型用凹部66の底部には、孔66aが設けられている。
次に、プレス成型用凹部66及び孔66aについて説明する。プレス成型用凹部66は、フロントフロアパネル2のほぼ4隅にあたるフロアパネル部S1、S2、S5、S6に配置され、フロントフロアパネル2をプレス成形するときに、その成形精度を高める役割を果たしている。具体的には、プレス成型用凹部66及び孔66aは、フロントフロアパネル2をプレス成形する際にプレス成形用治具が嵌り、フロントフロアパネル2の位置及び高さを一定位置に固定する役割を果たす。
本実施形態では、振動領域S5a、S6a、S7a及びS8aにおいて、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が励起されると共に、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように、ビード部50及び突出部56のそれぞれの大きさ及び配置を調整している。
具体的には、ビード部50の位置を調整することにより2×1モードの振動の節の位置を規定し、さらに、突出部56の位置及び大きさを調整することにより2×1モードの振動の腹の振動分布及び振動振幅を規定して、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにしている。また、ビード部50及び突出部56の大きさを調整することにより、振動領域S5a、S6a、S7a及びS8aがそれぞれ250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動が生じるようにしている。
また、ビード部を短辺a、a’若しくは短辺g、g’に沿う方向に延びるように配置することにより、振動領域の車体前後方向に2×1モードの振動の腹が並んで生じるようにしている。さらに、ビード部50を各フレーム14、16、22、24、フロアトンネル裾部40a、補強ビード部46及びブラケット52に接しないように配置して、各振動領域S5a、S6a、S7a及びS8aを分断しないようにしている。
次に、フロアパネル部S5乃至S8に設けた第4実施形態による振動モード調整構造の作用効果を説明する。
フロアパネル部S5乃至S8では、振動領域が非長方形状であっても、それらの振動領域S5a、S6a、S7a及びS8aに振動モード調整構造であるビード部50及び1つの突出部56を設けることにより、タイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動を生じさせると共に2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにしているので、この振動領域からの放射音を低減することができる。
また、振動モード調整構造であるビード部50及び突出部56は、2×1の大きさの振動領域を作るために長方形状にビード等を設ける場合に比べ、フロアパネルの振動領域の剛性を大きく高めることがないので、250Hz付近の周波数帯で2×1モードの振動を生じさせることができる。
また、ビード部50を、短辺a、a’若しくは短辺g、g’に沿う方向に延びるように、即ち、各振動領域S5a、S6a、S7a及びS8aを車体前後方向に2つに区切るように配置して、全体的には車体前後方向に長い各振動領域の長手方向に2つの振動の腹が並ぶようにしているので、2×1モードの振動を確実に生じさせると共に、2つの振動の腹の振動容積が同じになるようにビード部50の位置を容易に調整することが出来る。
また、ビード部50が、このビード部50により形成される2つの領域を、一方の領域の面積が他方の領域の面積よりも大きくなるように形成すると共に、突出部56を面積が大きく形成された領域に設けているので、面積が大きく形成されて音響放射面積が大きい領域に生じる振動の腹の振動振幅を、他方の領域に生じる振動の腹の振動振幅より小さくなるようして、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積が同じになるように容易に調整することができる。
また、ビード部を各フレーム14、16、22、24、フロアトンネル裾部40a、補強ビード部46及びブラケット52に接しないように配置しているので、これらの振動領域の2×1モードの振動の発生を妨げないようにすることができる。さらに、ビード部50の両端を三角形状に形成しているので、それらの先端部と各フレーム14、16、22、24、フロアトンネル裾部40a、補強ビード部46及びブラケット52との間のフロアパネル部分にも、振動の節を効果的に生じさせることができる。
次に、図1により、フロアパネル部S1及びS2の車体のフロアパネル構造を説明する。フロアパネル部S1及びS2に設けた振動モード調整構造は、上述した特許文献1(特開平9−202269号公報)に記載されたフロアパネル構造と同じである。なお、図10に示すフロアパネルS1及びS2に設けた振動モード調整構造は、図1に示すものと基本構成が同じである。
図1に示すように、フロアパネル部S1及びS2は、その4辺の縁部が、サイドシル12、フロアサイドフレーム14、No.1クロスメンバ18及びNo.2クロスメンバ20によって取り囲まれている。フロアパネル部S1は、その取り囲まれた振動領域S1aがほぼ正方形とされ、2×2モードの振動モードが生じるようにされている。また、フロアパネル部S2には、フロアパネルの強度を確保するための補強ビード部60が設けられ、この補強ビード部60が設けられた領域S2a、即ち図1中、破線とフレーム部材14、18、20とで囲まれた領域は、特定の振動モードが生じにくくなっているが、残りの領域S2b、即ち図1中、破線とフレーム部材12、18、20とで囲まれた領域は、ほぼ2×1の大きさの長方形状とされ、2×1モードの振動モードが生じるようにされている。
さらに、これらのフロアパネル部S1、S2には、2×2モード又は2×1モードの振動が250Hz付近の周波数帯で生じるように、各フロアパネル部S1、S2の剛性を調整するためのほぼ円形の剛性調整部62が、車体前後方向及び車幅方向に並んで形成されている。これらの剛性調整部62は、それぞれ、ほぼ同じ形状であり、フロアパネル部S1をほぼ円形の凹面形状に下方に窪ませて形成されている。
なお、これらのフロアパネル部S1、S2は、比較的面積が大きく、剛性調整部62を設けない場合には、2×2モードの共振周波数が250Hzよりかなり低い周波数帯にあることから、剛性調整部62により剛性を大きく高めて、2×2モードが生じる周波数が250Hzとなるように調整している。
このようにして、フロアパネル部S1及びS2では、それらの振動領域が、ほぼ2×2の大きさの正方形状又はほぼ2×1の大きさの長方形とされていることから、2×2モードの合計4つの振動の腹又は2×1モードの合計2つの腹のそれぞれの振動面積、振動分布及び振動振幅はほぼ同じとなり、その結果、それぞれの振動の腹のそれぞれ振動容積はほぼ同じになり、また、剛性調整部62によりほぼ250Hzで2×2モード又は2×1モードの振動が生じるようにされていることから、フロアパネル部S1及びS2からの放射音を低減することができる。
本発明の実施形態による車体のフロアパネル構造を備えた自動車のアンダボディを示す平面図である。 振動モード調整構造のフロアパネルの放射音の相殺(キャンセレーション)を示す概念図である。 本発明の第1実施形態であるフロアパネル部S5を示す拡大平面図である。 図3のIV-IV線に沿って見た断面図である 本発明の実施形態による振動モード調整構造による振動モード特性を説明するための実験モデルによる実験結果を示す図である。 本発明の第2実施形態であるフロアパネル部S7及びS8の振動領域S7a及びS8aを示す拡大平面図である。 図6のVII-VII線に沿って見た断面図である。 本発明の第3実施形態であるフロアパネル部S12を示す拡大平面図である。 本発明の第1乃至第3実施形態の車体のフロアパネル構造の変形例を示す平面図である。 本発明の第4実施形態の車体のフロアパネル構造が設けられたフロントフロアパネル2を示す平面図である。 図10のXI-XI線に沿って見た断面図である。 図10のXII-XII線に沿って見た断面図である。
符号の説明
2 フロントフロアパネル
4 センタフロアパネル
6 リアフロアパネル
10 フロントサイドフレーム
12 サイドシル
14 フロアサイドフレーム
16 リアサイドフレーム
18 No.1クロスメンバ
20 No.2クロスメンバ
22 サブクロスメンバ
24 No.3クロスメンバ
26 No.4クロスメンバ
40 フロアトンネル部
42 リアボディ
44 ホイールハウス
46、58、60 補強ビード部
50 振動調整部であるビード部
52 ブラケット
56 振動調整部である突出部
66 プレス成型用凹部
S1〜S13 フロアパネル部
S5a〜S8a、S12a、S13a 振動領域

Claims (8)

  1. 車体のフレーム部材に接続されると共にタイヤの空洞共鳴周波数にほぼ一致する周波数帯で2×1モードの振動を発生させて音響放射の発生を抑制する振動モード調整構造を有するフロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
    上記フロアパネルは、非長方形状の振動領域を有し、
    上記フロアパネルの振動モード調整構造は、2×1モードの振動の腹の振動分布と振動振幅を規定する振動調整部を有し、この振動調整部は、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じになるように上記非長方形状の振動領域内に配置されていることを特徴とする車体のフロアパネル構造。
  2. 車体のフレーム部材に接続されると共にほぼ250Hzの周波数帯で2×1モードの振動を発生させて音響放射の発生を抑制する振動モード調整構造を有するフロアパネルにより自動車のフロアを構成する車体のフロアパネル構造であって、
    上記フロアパネルは、非長方形状の振動領域を有し、
    上記フロアパネルの振動モード調整構造は、2×1モードの振動の腹の振動分布と振動振幅を規定する振動調整部を有し、この振動調整部は、2×1モードの2つの振動の腹の振動容積がほぼ同じになるように上記非長方形状の振動領域内に配置されていることを特徴とする車体のフロアパネル構造。
  3. 上記振動調整部は、上記フロアパネル自身を上方又は下方に突出させた円形状の突出部で構成されている請求項1又は請求項2記載の車体のフロアパネル。
  4. 上記振動調整部は、上記フロアパネルに付けられた円形状の制振材で構成されている請求項1又は請求項2記載の車体のフロアパネル。
  5. 上記フロアパネルの振動領域である非長方形状は、対向する長さの異なる2つの短辺を含み、上記振動調整部は、これらの2つの短辺のうちより長い短辺に近い側に1つ設けられている請求項1乃至4の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
  6. 上記フロアパネルの振動領域である非長方形状は、対向する2つの長辺を含み、上記振動調整部は、これらの2つの長辺に沿った方向に並んで2つ設けられている請求項1乃至4の何れか1項記載の車体のフロアパネル構造。
  7. 上記振動調整部は、上記2つの長辺のほぼ中間を通る直線上に設けられている請求項6記載の車体のフロアパネル構造。
  8. 上記フロアパネルの振動領域である非長方形状は、対向する長さの異なる2つの短辺を含み、上記の2つ設けられた振動調整部は、これらの2つの短辺のうちより長い短辺の側のものが、他方の側のものよりその外形が大きい請求項6又は請求項7記載の車体のフロアパネル構造。
JP2003296473A 2003-08-20 2003-08-20 自動車のフロアパネル構造 Expired - Fee Related JP4019422B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296473A JP4019422B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 自動車のフロアパネル構造
EP04017664A EP1508507B1 (en) 2003-08-20 2004-07-26 Automotive floor panel structure
DE602004012930T DE602004012930T2 (de) 2003-08-20 2004-07-26 Bodenplattenstruktur für Kraftfahrzeuge
US10/910,645 US7134710B2 (en) 2003-08-20 2004-08-04 Automotive floor panel structure
CNB2004100575787A CN100427349C (zh) 2003-08-20 2004-08-20 车身地板板件结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003296473A JP4019422B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 自動車のフロアパネル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005059818A true JP2005059818A (ja) 2005-03-10
JP4019422B2 JP4019422B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=34056230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003296473A Expired - Fee Related JP4019422B2 (ja) 2003-08-20 2003-08-20 自動車のフロアパネル構造

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7134710B2 (ja)
EP (1) EP1508507B1 (ja)
JP (1) JP4019422B2 (ja)
CN (1) CN100427349C (ja)
DE (1) DE602004012930T2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1439110A3 (en) * 2003-01-16 2004-11-03 Mazda Motor Corporation Floor panel structure of vehicle body
FR2997373A1 (fr) * 2012-10-29 2014-05-02 Renault Sa Procede de fabrication d'un plancher arriere de vehicule automobile et plancher arriere realise par un tel procede
KR101628524B1 (ko) * 2014-11-12 2016-06-08 현대자동차주식회사 패턴블럭비드를 적용한 차체 판넬
CN104965442A (zh) * 2015-07-08 2015-10-07 吉林大学 确定损耗因子频变自由阻尼层在白车身上粘贴位置的方法
JP6319672B2 (ja) * 2016-07-21 2018-05-09 マツダ株式会社 車体の補強構造

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2856226A (en) * 1955-01-19 1958-10-14 Gen Motors Corp Vehicle frame assembly
GB1451675A (en) * 1973-06-12 1976-10-06 Nissan Motor Vehicle body construction
JPS56120460A (en) * 1980-02-27 1981-09-21 Mazda Motor Corp Body panel structure of automobile
US4593949A (en) * 1983-09-28 1986-06-10 Mazda Motor Corporation Lower body construction for motor vehicle
JP2532325Y2 (ja) * 1990-03-30 1997-04-16 マツダ株式会社 車両の下部車体構造
US5549349A (en) * 1995-05-01 1996-08-27 Chrysler Corporation Side impact protection system
JP3399732B2 (ja) * 1996-01-29 2003-04-21 マツダ株式会社 車両の車体パネルの放射音低減方法および車両の車体パネル
JPH10287270A (ja) * 1997-04-16 1998-10-27 Honda Motor Co Ltd 自動車用パネル体の制振装置
US6138996A (en) * 1997-04-16 2000-10-31 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vibration control device for automotive panels
US5992926A (en) * 1997-07-30 1999-11-30 Dana Corporation Vehicular skid plate and cross member assembly
KR100416172B1 (ko) * 2000-02-28 2004-01-24 도카이 고무 고교 가부시키가이샤 차량용 진동 감쇠 장치
US6793276B2 (en) * 2001-07-30 2004-09-21 Mazda Motor Corporation Automobile floor structure
CN2527487Y (zh) * 2001-12-22 2002-12-25 宜兴市玻璃钢总厂 一种改进的客车用复合底板

Also Published As

Publication number Publication date
DE602004012930T2 (de) 2009-05-07
EP1508507B1 (en) 2008-04-09
CN100427349C (zh) 2008-10-22
US20050040678A1 (en) 2005-02-24
JP4019422B2 (ja) 2007-12-12
DE602004012930D1 (de) 2008-05-21
EP1508507A1 (en) 2005-02-23
CN1583489A (zh) 2005-02-23
US7134710B2 (en) 2006-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6793276B2 (en) Automobile floor structure
US20040174046A1 (en) Floor panel structure of vehicle body
JP4019421B2 (ja) 自動車のフロアパネル構造
JP3726283B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP4103140B2 (ja) 自動車のフロアパネル構造及び製造方法
JP4022919B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP4019422B2 (ja) 自動車のフロアパネル構造
JP4019424B2 (ja) 自動車のフロアパネル構造
JP2006240586A (ja) 車体のフロアパネル構造
JP3841029B2 (ja) 自動車のフロア構造
JP3721579B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP2005335578A (ja) 車体のフロアパネル構造
JP3843903B2 (ja) 自動車のフロア構造及びこのフロア構造を有する自動車
JP4019420B2 (ja) 自動車のフロアパネル構造
JP3723976B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP3723977B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP2004217125A (ja) 車体のフロアパネル構造
JP3721580B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP4471100B2 (ja) 車体のフロアパネル構造
JP2005335576A (ja) 車体のフロアパネル構造
JP2005335577A (ja) 車体のフロアパネル構造
JP2006111163A (ja) リアフロアパネル
JP2005335575A (ja) 車体のフロアパネル構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees