JPH08333891A - 型枠用中空パネルおよびこれを用いた型枠システム - Google Patents
型枠用中空パネルおよびこれを用いた型枠システムInfo
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- JPH08333891A JPH08333891A JP16454595A JP16454595A JPH08333891A JP H08333891 A JPH08333891 A JP H08333891A JP 16454595 A JP16454595 A JP 16454595A JP 16454595 A JP16454595 A JP 16454595A JP H08333891 A JPH08333891 A JP H08333891A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量でしかも剛性に優れ、施工が容易である
とともに、所望のパネル幅長さを有する平滑な堰板を自
由に構成することができる型枠用中空パネルおよびこれ
を用いた型枠システムを得る。 【構成】 対向する板状部１０ａ、１０ｂとこれらを連
結する複数のリブ１０ｃとが一体に成形されてなり、リ
ブ１０ｃの延在方向と直交する方向の端部に係合部１１
が形成されてなる型枠用中空パネル１０を用いて、隣接
する中空パネル１０と係合部１１を介して連結すること
により、平板状の堰板からなる型枠システムや、コ字状
あるいは角筒状をなす型枠システムを構成する。
とともに、所望のパネル幅長さを有する平滑な堰板を自
由に構成することができる型枠用中空パネルおよびこれ
を用いた型枠システムを得る。 【構成】 対向する板状部１０ａ、１０ｂとこれらを連
結する複数のリブ１０ｃとが一体に成形されてなり、リ
ブ１０ｃの延在方向と直交する方向の端部に係合部１１
が形成されてなる型枠用中空パネル１０を用いて、隣接
する中空パネル１０と係合部１１を介して連結すること
により、平板状の堰板からなる型枠システムや、コ字状
あるいは角筒状をなす型枠システムを構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、型枠の堰板として用い
られる型枠用中空パネルおよび複数の当該パネルを用い
た型枠システムに関するものである。
られる型枠用中空パネルおよび複数の当該パネルを用い
た型枠システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、梁や柱等を現場打ち鉄筋
コンクリートによって構築する場合には、打設されるコ
ンクリートを上記梁や柱等の形状に画成するための型枠
が用いられている。一般に、この種の型枠としては、一
対の定尺の合板間にセパレータを介装することによって
堰板を構成するとともに、上記合板の裏面側に桟木や縦
端太を釘で固定することによって補強し、さらにパイプ
材を用いた横端太とフォームタイとによって全体を締め
付けた合板型枠が用いられている。ところが、このよう
な合板型枠にあっては、コンクリートが強アルカリ性で
あるために、合板として耐アルカリ性の材質のものであ
って、かつ硬化不良を起こすような樹液等の抽出物が出
ないものを用いなければならず、さらに合板表面の模様
等がコンクリート表面に写らないように、対向面にアク
リル系やウレタン系の塗料を塗布しなければならないと
いった各種の材質上および施工管理上の制約があるとと
もに、合板自体は強度に劣るため繰り返し使用に限度が
あり、しかも補強のための桟木等の取付けおよび取外し
作業に、多大の手間を要するという欠点があった。
コンクリートによって構築する場合には、打設されるコ
ンクリートを上記梁や柱等の形状に画成するための型枠
が用いられている。一般に、この種の型枠としては、一
対の定尺の合板間にセパレータを介装することによって
堰板を構成するとともに、上記合板の裏面側に桟木や縦
端太を釘で固定することによって補強し、さらにパイプ
材を用いた横端太とフォームタイとによって全体を締め
付けた合板型枠が用いられている。ところが、このよう
な合板型枠にあっては、コンクリートが強アルカリ性で
あるために、合板として耐アルカリ性の材質のものであ
って、かつ硬化不良を起こすような樹液等の抽出物が出
ないものを用いなければならず、さらに合板表面の模様
等がコンクリート表面に写らないように、対向面にアク
リル系やウレタン系の塗料を塗布しなければならないと
いった各種の材質上および施工管理上の制約があるとと
もに、合板自体は強度に劣るため繰り返し使用に限度が
あり、しかも補強のための桟木等の取付けおよび取外し
作業に、多大の手間を要するという欠点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記合板型
枠による工法を合理化するものとして、一般にメタルフ
ォームと呼ばれる鋼製やステンレス鋼製の平板の裏面
に、格子状のリブを設けたパネルを用いた型枠システム
が提案されている。このようなパネルを用いた型枠シス
テムによれば、強度に優れるために仕上り面に変形や歪
みが生じ難く、かつ金属特有の平滑さを有するという利
点がある。しかしながら、上記鋼製のパネルを用いた型
枠システムにあっては、各パネルの重量が極めて嵩むた
めに、長尺パネルを構成することが困難であるととも
に、搬送および組み立て作業の重労働化を招き、かつ各
パネルの単価が高いために型枠システムの高騰化を招く
という問題点があった。
枠による工法を合理化するものとして、一般にメタルフ
ォームと呼ばれる鋼製やステンレス鋼製の平板の裏面
に、格子状のリブを設けたパネルを用いた型枠システム
が提案されている。このようなパネルを用いた型枠シス
テムによれば、強度に優れるために仕上り面に変形や歪
みが生じ難く、かつ金属特有の平滑さを有するという利
点がある。しかしながら、上記鋼製のパネルを用いた型
枠システムにあっては、各パネルの重量が極めて嵩むた
めに、長尺パネルを構成することが困難であるととも
に、搬送および組み立て作業の重労働化を招き、かつ各
パネルの単価が高いために型枠システムの高騰化を招く
という問題点があった。
【０００４】そこで、以上のような各種型枠が有する課
題を解決するものとして、例えば特開平６−１０１３３
５号公報にみられるような角柱用型枠が提案されてい
る。図１５および図１６は、上記公報に記載されている
従来の型枠用パネルおよびこれを用いた角柱用の型枠シ
ステムを示すもので、この型枠システム１は、図１５に
示すように、表裏面を構成する面板２ａ、２ｂ間を長手
方向に沿って並列する複数の補強リブ２ｃで一体的に連
結したプラスチック製の中空パネル２の一方の面板２ａ
に切込み３を入れ、この切込み３に対向する他方の面板
２ｂを折り曲げて、図１６に示すように、得られた一対
の略Ｌ字状に曲成された上記中空パネル２を、互いの端
部２ｄ同士を衝合させることにより断面矩形の筒体とし
て組み合わせたものである。上記従来の中空パネル２お
よびこれを用いた型枠システム１は、中空パネル２が軽
量でしかも強度があるため、加工や組み立てが簡単であ
るという利点を有するとされている。
題を解決するものとして、例えば特開平６−１０１３３
５号公報にみられるような角柱用型枠が提案されてい
る。図１５および図１６は、上記公報に記載されている
従来の型枠用パネルおよびこれを用いた角柱用の型枠シ
ステムを示すもので、この型枠システム１は、図１５に
示すように、表裏面を構成する面板２ａ、２ｂ間を長手
方向に沿って並列する複数の補強リブ２ｃで一体的に連
結したプラスチック製の中空パネル２の一方の面板２ａ
に切込み３を入れ、この切込み３に対向する他方の面板
２ｂを折り曲げて、図１６に示すように、得られた一対
の略Ｌ字状に曲成された上記中空パネル２を、互いの端
部２ｄ同士を衝合させることにより断面矩形の筒体とし
て組み合わせたものである。上記従来の中空パネル２お
よびこれを用いた型枠システム１は、中空パネル２が軽
量でしかも強度があるため、加工や組み立てが簡単であ
るという利点を有するとされている。
【０００５】しかしながら、上記従来の中空パネル２お
よびこれを用いた型枠システム１にあっては、中空パネ
ル２の端部２ｄ同士を単に衝合させて組み立てているの
で、上記接合部分に従来の合板型枠と同様に、別途面木
等を介装するなどの手間を要するという問題点があっ
た。また、上記中空パネル２が定尺であって、かつリブ
２ｃの延在方向またはこの延在方向と直交する方向にそ
のまま接続することができないため、各部寸法に応じた
自由な長さを有する長尺で、しかも平滑である堰板を構
成することが困難であるという問題点もあった。
よびこれを用いた型枠システム１にあっては、中空パネ
ル２の端部２ｄ同士を単に衝合させて組み立てているの
で、上記接合部分に従来の合板型枠と同様に、別途面木
等を介装するなどの手間を要するという問題点があっ
た。また、上記中空パネル２が定尺であって、かつリブ
２ｃの延在方向またはこの延在方向と直交する方向にそ
のまま接続することができないため、各部寸法に応じた
自由な長さを有する長尺で、しかも平滑である堰板を構
成することが困難であるという問題点もあった。
【０００６】本発明は、上記従来の各種の型枠用パネル
およびこれを用いた型枠システムが有する課題を有効に
解決すべくなされたもので、軽量でしかも剛性に優れ、
施工が容易であるとともに、所望のパネル幅長さを有す
る平滑な堰板を自由に構成することができる型枠用中空
パネルおよびこれを用いた型枠システムを提供すること
を目的とするものである。
およびこれを用いた型枠システムが有する課題を有効に
解決すべくなされたもので、軽量でしかも剛性に優れ、
施工が容易であるとともに、所望のパネル幅長さを有す
る平滑な堰板を自由に構成することができる型枠用中空
パネルおよびこれを用いた型枠システムを提供すること
を目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の本発明
に係る型枠用中空パネル（以下、中空パネルと略称す
る。）は、対向する板状部とこれら板状部を連結する複
数のリブとが一体に成形され、かつ上記リブの延在方向
と直交する方向の端部に、隣接する型枠用中空パネルと
接続するための係合部が形成されてなることを特徴とす
るものである。
に係る型枠用中空パネル（以下、中空パネルと略称す
る。）は、対向する板状部とこれら板状部を連結する複
数のリブとが一体に成形され、かつ上記リブの延在方向
と直交する方向の端部に、隣接する型枠用中空パネルと
接続するための係合部が形成されてなることを特徴とす
るものである。
【０００８】ここで、請求項２に記載の発明は、上記請
求項１に記載の板状部とリブとが、プラスチックにより
一体に成形されていることを特徴とするものであり、さ
らに請求項３に記載の発明は、上記請求項２に記載の中
空パネルの対向する二面の上記板状部とリブとによって
画成される空間に、発泡体を充填したことを特徴とする
ものである。また、請求項４に記載の発明は、請求項２
または３に記載の中空パネルを形成する上記プラスチッ
クとして透光性を有するものを用い、一方の上記板状部
に、コンクリートの充填を確認するための開口部を穿設
したことを特徴とするものである。
求項１に記載の板状部とリブとが、プラスチックにより
一体に成形されていることを特徴とするものであり、さ
らに請求項３に記載の発明は、上記請求項２に記載の中
空パネルの対向する二面の上記板状部とリブとによって
画成される空間に、発泡体を充填したことを特徴とする
ものである。また、請求項４に記載の発明は、請求項２
または３に記載の中空パネルを形成する上記プラスチッ
クとして透光性を有するものを用い、一方の上記板状部
に、コンクリートの充填を確認するための開口部を穿設
したことを特徴とするものである。
【０００９】次いで、請求項５および請求項６に記載の
型枠システムは、いずれも複数の請求項１ないし４のい
ずれかに記載の中空パネルによって平板状の堰板を構成
したものであり、請求項５に記載の発明は、上記係合部
が凹部であり、一の上記型枠用中空パネルの凹部に接続
ピースの一端部を嵌合し、この接続ピースの他端部を他
の上記中空パネルの凹部に嵌合したものであり、他方請
求項６に記載の発明は、上記中空パネルの一端部の係合
部が凹部であるとともに、他端部の係合部が上記凹部と
嵌合する凸部であり、一の中空パネルの凸部を他の中空
パネルの凹部に嵌合したことを特徴とするものである。
型枠システムは、いずれも複数の請求項１ないし４のい
ずれかに記載の中空パネルによって平板状の堰板を構成
したものであり、請求項５に記載の発明は、上記係合部
が凹部であり、一の上記型枠用中空パネルの凹部に接続
ピースの一端部を嵌合し、この接続ピースの他端部を他
の上記中空パネルの凹部に嵌合したものであり、他方請
求項６に記載の発明は、上記中空パネルの一端部の係合
部が凹部であるとともに、他端部の係合部が上記凹部と
嵌合する凸部であり、一の中空パネルの凸部を他の中空
パネルの凹部に嵌合したことを特徴とするものである。
【００１０】また、請求項７に記載の型枠システムは、
複数の請求項１ないし４のいずれかに記載の中空パネル
を用いて、上記リブの延在方向に接続された複数の上記
中空パネルからなる平板状の堰板を構成したものであ
り、一の上記中空パネルのリブの延在方向の端部の開口
に接続ピースの一端部を嵌合し、この接続ピースの他端
部を他の上記型枠用中空パネルの上記開口に嵌合したこ
とを特徴とするものである。
複数の請求項１ないし４のいずれかに記載の中空パネル
を用いて、上記リブの延在方向に接続された複数の上記
中空パネルからなる平板状の堰板を構成したものであ
り、一の上記中空パネルのリブの延在方向の端部の開口
に接続ピースの一端部を嵌合し、この接続ピースの他端
部を他の上記型枠用中空パネルの上記開口に嵌合したこ
とを特徴とするものである。
【００１１】さらに、請求項８に記載の発明は、複数の
請求項１ないし４のいずれかに記載の中空パネルまたは
複数の請求項５ないし７のいずれかに記載の平板状の堰
板、あるいは請求項１ないし４のいずれかに記載の中空
パネルと請求項５ないし７に記載の平板状の堰板とを用
いて、隣接する中空パネルを直角方向に配設し、直交す
る側面に上記係合部と係合する接続部が設けられたコー
ナーパネルの一方の接続部を一方の上記中空パネルの係
合部に係合し、他方の接続部を他方の上記中空パネルの
係合部に係合することにより、複数の上記中空パネルお
よび／または平板状の堰板が互に直交してなる堰板を構
成したことを特徴とするものである。
請求項１ないし４のいずれかに記載の中空パネルまたは
複数の請求項５ないし７のいずれかに記載の平板状の堰
板、あるいは請求項１ないし４のいずれかに記載の中空
パネルと請求項５ないし７に記載の平板状の堰板とを用
いて、隣接する中空パネルを直角方向に配設し、直交す
る側面に上記係合部と係合する接続部が設けられたコー
ナーパネルの一方の接続部を一方の上記中空パネルの係
合部に係合し、他方の接続部を他方の上記中空パネルの
係合部に係合することにより、複数の上記中空パネルお
よび／または平板状の堰板が互に直交してなる堰板を構
成したことを特徴とするものである。
【００１２】
【作用】請求項１に記載の中空パネルによれば、対向す
る板状部間に複数のリブが一体に成形されているため、
軽量であってかつ所望の剛性が得られるとともに、上記
リブの延在方向と直交する方向の端部の係合部によっ
て、他の上記中空パネルと接続することが可能となるた
め、後述する請求項５ないし８に記載の型枠システムの
ように、自由な長さを有する長尺の堰板を極めて容易に
構成することができる。したがって、請求項２に記載の
発明のように、当該中空パネルをプラスチックの押出し
成形等により一体に成形すれば、一段と軽量化を図るこ
とができ、取扱いがさらに容易になる。
る板状部間に複数のリブが一体に成形されているため、
軽量であってかつ所望の剛性が得られるとともに、上記
リブの延在方向と直交する方向の端部の係合部によっ
て、他の上記中空パネルと接続することが可能となるた
め、後述する請求項５ないし８に記載の型枠システムの
ように、自由な長さを有する長尺の堰板を極めて容易に
構成することができる。したがって、請求項２に記載の
発明のように、当該中空パネルをプラスチックの押出し
成形等により一体に成形すれば、一段と軽量化を図るこ
とができ、取扱いがさらに容易になる。
【００１３】加えて、請求項３に記載の発明のように、
上記中空パネル内の空間に発泡体を充填すれば、当該中
空パネルの剛性を一段と高めることができ、よって取付
けるべきセパレータのスパンをより長くして施工の簡略
化を図ったり、あるいは中空パネル自体の肉厚をより薄
くして一層の軽量化を図ったりすることが可能となる。
さらに、請求項４に記載の発明によれば、上記プラスチ
ックとして透光性を有するものを用い、一方の板状部に
開口部を穿設しているので、中空パネルの厚さ寸法が大
きい場合や、あるいは請求項３に記載の発明のように板
状部間に発泡体を充填した場合においても、当該開口部
から他方の板状部の裏面を目視することにより、コンク
リートの充填を確認することができ、よってコンクリー
ト打設時におけるジャンカ等の不良充填箇所の発生を未
然に防止することができる。
上記中空パネル内の空間に発泡体を充填すれば、当該中
空パネルの剛性を一段と高めることができ、よって取付
けるべきセパレータのスパンをより長くして施工の簡略
化を図ったり、あるいは中空パネル自体の肉厚をより薄
くして一層の軽量化を図ったりすることが可能となる。
さらに、請求項４に記載の発明によれば、上記プラスチ
ックとして透光性を有するものを用い、一方の板状部に
開口部を穿設しているので、中空パネルの厚さ寸法が大
きい場合や、あるいは請求項３に記載の発明のように板
状部間に発泡体を充填した場合においても、当該開口部
から他方の板状部の裏面を目視することにより、コンク
リートの充填を確認することができ、よってコンクリー
ト打設時におけるジャンカ等の不良充填箇所の発生を未
然に防止することができる。
【００１４】次に、請求項５ないし請求項７に記載の型
枠システムにあっては、請求項１ないし４のいずれかに
記載の複数の中空パネルを、上記リブの延在方向あるい
は当該延在方向と直交する方向に接続することにより、
平板状の堰板を構成することができるため、予め複数の
規格寸法の上記中空パネルを作成しておけば、例えば各
種寸法の床スラブ用の堰板として用いる場合、あるいは
比較的幅寸法の大きな梁や柱の側面の堰板として用いる
場合においても、これら数種の規格寸法の中空パネルを
接続することにより、所望のパネル幅長さを有し、かつ
平滑な堰板を自由に構成することが可能となる。
枠システムにあっては、請求項１ないし４のいずれかに
記載の複数の中空パネルを、上記リブの延在方向あるい
は当該延在方向と直交する方向に接続することにより、
平板状の堰板を構成することができるため、予め複数の
規格寸法の上記中空パネルを作成しておけば、例えば各
種寸法の床スラブ用の堰板として用いる場合、あるいは
比較的幅寸法の大きな梁や柱の側面の堰板として用いる
場合においても、これら数種の規格寸法の中空パネルを
接続することにより、所望のパネル幅長さを有し、かつ
平滑な堰板を自由に構成することが可能となる。
【００１５】さらに、請求項８に記載の発明によれば、
複数の請求項１ないし４のいずれかに記載の中空パネル
または複数の請求項５ないし７のいずれかに記載の平板
状の堰板、あるいは請求項１ないし４のいずれかに記載
の中空パネルと請求項５ないし７に記載の平板状の堰板
とを用いて、複数の上記中空パネルおよび／または平板
状の堰板が互に直交してなるＬ字状やコ字状あるいは角
筒状の堰板を構成することができるため、同様に各種寸
法の梁や柱あるいは壁等の隅角部における型枠として用
いることができる。ここで、請求項５ないし８に記載の
型枠システムにおいて、上記接続ピースやコーナーパネ
ルとしてプラスチックによって成形したものを用いれ
ば、両中空パネル間を液密的に接続することができるた
め、従来のもののように隅角部に面木等を介装する必要
がなく、よって施工が極めて容易である。
複数の請求項１ないし４のいずれかに記載の中空パネル
または複数の請求項５ないし７のいずれかに記載の平板
状の堰板、あるいは請求項１ないし４のいずれかに記載
の中空パネルと請求項５ないし７に記載の平板状の堰板
とを用いて、複数の上記中空パネルおよび／または平板
状の堰板が互に直交してなるＬ字状やコ字状あるいは角
筒状の堰板を構成することができるため、同様に各種寸
法の梁や柱あるいは壁等の隅角部における型枠として用
いることができる。ここで、請求項５ないし８に記載の
型枠システムにおいて、上記接続ピースやコーナーパネ
ルとしてプラスチックによって成形したものを用いれ
ば、両中空パネル間を液密的に接続することができるた
め、従来のもののように隅角部に面木等を介装する必要
がなく、よって施工が極めて容易である。
【００１６】
【実施例１】図１〜図１０は、本発明の中空パネルの一
実施例およびこれを用いた型枠システムの例を示すもの
である。先ず図１および図２に基づいて、上記中空パネ
ルの構成について説明すると、この中空パネル１０は、
対向する表面側を構成する板状部１０ａと、裏面側を構
成する板状部１０ｂとこれら板状部１０ａ、１０ｂを連
結する複数のリブ１０ｃ…とが、ポリプロピレンやポリ
塩化ビニル等の透光性を有するプラスチックによる押出
し加工により一体に成形されたもので、上記リブ１０ｃ
…の延在方向と直交する方向の両端部に、それぞれ隣接
する中空パネルと接続するための凹部（係合部）１１、
１１が形成されている。ここで、上記裏面側の板状部１
０ｂのリブ１０ｃを避けた所定位置には、円形の開口部
１２…が穿設されている。そして、上記開口部１２が穿
設されていない上記板状部１０ａ、１０ｂとリブ１０ｃ
とによって画成される空間には、発泡プラスチック（発
泡体）１３が充填されている。
実施例およびこれを用いた型枠システムの例を示すもの
である。先ず図１および図２に基づいて、上記中空パネ
ルの構成について説明すると、この中空パネル１０は、
対向する表面側を構成する板状部１０ａと、裏面側を構
成する板状部１０ｂとこれら板状部１０ａ、１０ｂを連
結する複数のリブ１０ｃ…とが、ポリプロピレンやポリ
塩化ビニル等の透光性を有するプラスチックによる押出
し加工により一体に成形されたもので、上記リブ１０ｃ
…の延在方向と直交する方向の両端部に、それぞれ隣接
する中空パネルと接続するための凹部（係合部）１１、
１１が形成されている。ここで、上記裏面側の板状部１
０ｂのリブ１０ｃを避けた所定位置には、円形の開口部
１２…が穿設されている。そして、上記開口部１２が穿
設されていない上記板状部１０ａ、１０ｂとリブ１０ｃ
とによって画成される空間には、発泡プラスチック（発
泡体）１３が充填されている。
【００１７】このような構成からなる中空パネル１０に
あっては、対向する板状部１０ａ、１０ｂとこれらを連
結する複数のリブ１０ｃ…とがプラスチックの押出し成
形によって一体に成形された中空構造であるため軽量で
取扱いが容易であるとともに、中空パネル１０内の空間
に発泡プラスチック１３を充填しているので、高い剛性
を得ることができる。しかも、中空パネル１０を構成す
るプラスチックとして透光性を有するものを用いてお
り、かつ裏面側の板状部１０ｂに開口部１２を穿設して
いるので、コンクリート打設中に上記開口部１２から表
面側を構成する板状部１０ａの裏面を目視することによ
り、上記コンクリートの充填を確認することができ、よ
ってコンクリート打設時におけるジャンカ等の不良充填
箇所の発生を未然に防止することができる。
あっては、対向する板状部１０ａ、１０ｂとこれらを連
結する複数のリブ１０ｃ…とがプラスチックの押出し成
形によって一体に成形された中空構造であるため軽量で
取扱いが容易であるとともに、中空パネル１０内の空間
に発泡プラスチック１３を充填しているので、高い剛性
を得ることができる。しかも、中空パネル１０を構成す
るプラスチックとして透光性を有するものを用いてお
り、かつ裏面側の板状部１０ｂに開口部１２を穿設して
いるので、コンクリート打設中に上記開口部１２から表
面側を構成する板状部１０ａの裏面を目視することによ
り、上記コンクリートの充填を確認することができ、よ
ってコンクリート打設時におけるジャンカ等の不良充填
箇所の発生を未然に防止することができる。
【００１８】次いで、図３〜図１０に基づいて、上記中
空パネル１０を用いた型枠システムの各種実施例につい
て説明する。図３は、複数の上記中空パネル１０を、リ
ブ１０ｃの延在方向と直交する方向に接続して幅広の平
板状の堰板を構成した例を示すもので、上記中空パネル
１０と等しい長さ寸法を有し、幅方向の両端部に凸部１
５ａ、１５ｂが形成されたプラスチック製あるいは硬質
の合成ゴム製の接続ピース１５を用い、一方の上記中空
パネル１０の上記凹部１１に接続ピース１５の一方の凸
部１５ａを嵌合させるとともに、他方の凸部１５ｂを隣
接する中空パネル１０の凹部１１に嵌合させたものであ
る。
空パネル１０を用いた型枠システムの各種実施例につい
て説明する。図３は、複数の上記中空パネル１０を、リ
ブ１０ｃの延在方向と直交する方向に接続して幅広の平
板状の堰板を構成した例を示すもので、上記中空パネル
１０と等しい長さ寸法を有し、幅方向の両端部に凸部１
５ａ、１５ｂが形成されたプラスチック製あるいは硬質
の合成ゴム製の接続ピース１５を用い、一方の上記中空
パネル１０の上記凹部１１に接続ピース１５の一方の凸
部１５ａを嵌合させるとともに、他方の凸部１５ｂを隣
接する中空パネル１０の凹部１１に嵌合させたものであ
る。
【００１９】この際に、図４に示す変形例のように、中
空パネル１０の裏面側の板状部１０ｂの接続部近傍に鍵
状の溝部１６を形成し、この溝部１６間に連結クリップ
１７を差込めば、より一層上記中空パネル１０同士を強
固に接続することができる。また、図５に示す他の変形
例のように、中空パネル１０の一端部には、上述したも
のと同様の凹部１１を形成し、他端部にこの凹部と嵌合
する凸部１８を一体に成形しておけば、上記接続ピース
１５を必要とすることなく、単に上記凸部１８を隣接す
る中空パネル１０の凹部１１に嵌合するのみで複数の中
空パネル１０を接続することが可能である。
空パネル１０の裏面側の板状部１０ｂの接続部近傍に鍵
状の溝部１６を形成し、この溝部１６間に連結クリップ
１７を差込めば、より一層上記中空パネル１０同士を強
固に接続することができる。また、図５に示す他の変形
例のように、中空パネル１０の一端部には、上述したも
のと同様の凹部１１を形成し、他端部にこの凹部と嵌合
する凸部１８を一体に成形しておけば、上記接続ピース
１５を必要とすることなく、単に上記凸部１８を隣接す
る中空パネル１０の凹部１１に嵌合するのみで複数の中
空パネル１０を接続することが可能である。
【００２０】図６は、このようにして複数の中空パネル
１０をリブ１０ｃの延在方向と直交する方向に接続した
一対の幅広の平板状の堰板２０（対向する側は略す）を
コーン２１等を用いて組み立てた、壁等の構築に用いら
れる型枠の一例を示すもので、一対の上記堰板２０間に
図示されないセパレータを介装して幅寸法を一定に保持
し、各セパレータの両端部を中空パネル１０の裏面側の
板状部１０ｂに設けたコーン２１に接続して金物２２に
よって締め付け・固定するとともに、中空パネル１０間
に横締めパイプ２３、２３を架け渡してフォームタイ２
４…によって両堰板２０、２０同士を締め付けたもので
ある。そして、上記堰板２０、２０間にコンクリートが
打設されることにより、壁が構築される。
１０をリブ１０ｃの延在方向と直交する方向に接続した
一対の幅広の平板状の堰板２０（対向する側は略す）を
コーン２１等を用いて組み立てた、壁等の構築に用いら
れる型枠の一例を示すもので、一対の上記堰板２０間に
図示されないセパレータを介装して幅寸法を一定に保持
し、各セパレータの両端部を中空パネル１０の裏面側の
板状部１０ｂに設けたコーン２１に接続して金物２２に
よって締め付け・固定するとともに、中空パネル１０間
に横締めパイプ２３、２３を架け渡してフォームタイ２
４…によって両堰板２０、２０同士を締め付けたもので
ある。そして、上記堰板２０、２０間にコンクリートが
打設されることにより、壁が構築される。
【００２１】この際に、図７に示す接続ピースの変形例
のように、上記中空パネル１０と等しい長さ寸法を有
し、幅方向の両端部に凸部３５ａ、３５ｂが形成される
とともに、中央部にセパレータが挿通可能な孔部３５ｃ
が穿設され接続ピース３５を用い、一方の上記中空パネ
ル１０の上記凹部１１に接続ピース３５の一方の凸部３
５ａを嵌合させるとともに、他方の凸部３５ｂを隣接す
る中空パネル１０の凹部１１に嵌合させることにより幅
広の平板状の堰板を構成すれば、図８に示すように、得
られた一対の幅広の平板状の堰板２０を（対向する側は
略す。）上記接続ピース３５の孔部３５ｃに、図示され
ないセパレータを挿通させて幅寸法を一定に保持し、各
セパレータの両端部を中空パネル１０、１０間に位置す
るコーン２１に接続して金物（図示を略す）によって締
め付け・固定することが可能となる。
のように、上記中空パネル１０と等しい長さ寸法を有
し、幅方向の両端部に凸部３５ａ、３５ｂが形成される
とともに、中央部にセパレータが挿通可能な孔部３５ｃ
が穿設され接続ピース３５を用い、一方の上記中空パネ
ル１０の上記凹部１１に接続ピース３５の一方の凸部３
５ａを嵌合させるとともに、他方の凸部３５ｂを隣接す
る中空パネル１０の凹部１１に嵌合させることにより幅
広の平板状の堰板を構成すれば、図８に示すように、得
られた一対の幅広の平板状の堰板２０を（対向する側は
略す。）上記接続ピース３５の孔部３５ｃに、図示され
ないセパレータを挿通させて幅寸法を一定に保持し、各
セパレータの両端部を中空パネル１０、１０間に位置す
るコーン２１に接続して金物（図示を略す）によって締
め付け・固定することが可能となる。
【００２２】また、上記中空パネル１０をリブ１０ｃの
延在方向に接続して、より長尺な平板状の堰板を構成す
る場合には、図９に示すように、一の上記中空パネル１
０のリブ１０ｃの延在方向の端部に位置する開口２６
に、両端部に栓部２７ａ、２７ｂが形成された接続ピー
ス２７の一方の栓部（一端部）２７ａを嵌合し、この接
続ピース２７の他方の栓部（他端部）２７ｂを他の中空
パネル１０の開口２６に嵌合すればよい。この際に、図
１０に示すように、最上端部の中空パネル１０の開口２
６に、栓部材２８を嵌合して当該開口を閉塞すれば、コ
ンクリート打設時に、コンクリートノロが上記開口２６
近傍に付着することを防止することができ、ケレン手間
を低減化させることができて好適である。
延在方向に接続して、より長尺な平板状の堰板を構成す
る場合には、図９に示すように、一の上記中空パネル１
０のリブ１０ｃの延在方向の端部に位置する開口２６
に、両端部に栓部２７ａ、２７ｂが形成された接続ピー
ス２７の一方の栓部（一端部）２７ａを嵌合し、この接
続ピース２７の他方の栓部（他端部）２７ｂを他の中空
パネル１０の開口２６に嵌合すればよい。この際に、図
１０に示すように、最上端部の中空パネル１０の開口２
６に、栓部材２８を嵌合して当該開口を閉塞すれば、コ
ンクリート打設時に、コンクリートノロが上記開口２６
近傍に付着することを防止することができ、ケレン手間
を低減化させることができて好適である。
【００２３】このように、上記各種実施例に示した型枠
システムによれば、複数の中空パネル１０を、上記接続
ピース１５、２７を用いたりなどして、リブ１０ｃの延
在方向あるいは延在方向と直交する方向に接続すること
により、平滑な平板状の堰板２０等を構成することがで
きる。このため、予め複数の規格寸法の上記中空パネル
１０を作成しておけば、例えば各種寸法の床スラブ用や
壁用の堰板として用いる場合、あるいは比較的幅寸法の
大きな梁や柱の側面の堰板として用いる場合において
も、これら数種の規格寸法の中空パネルを接続すること
により、所望のパネル幅長さを有し、かつ表面が平滑な
堰板を自由に構成することができる。
システムによれば、複数の中空パネル１０を、上記接続
ピース１５、２７を用いたりなどして、リブ１０ｃの延
在方向あるいは延在方向と直交する方向に接続すること
により、平滑な平板状の堰板２０等を構成することがで
きる。このため、予め複数の規格寸法の上記中空パネル
１０を作成しておけば、例えば各種寸法の床スラブ用や
壁用の堰板として用いる場合、あるいは比較的幅寸法の
大きな梁や柱の側面の堰板として用いる場合において
も、これら数種の規格寸法の中空パネルを接続すること
により、所望のパネル幅長さを有し、かつ表面が平滑な
堰板を自由に構成することができる。
【００２４】
【実施例２】図１１〜図１４は、上記中空パネル１０あ
るいは堰板２０を用いて、複数の上記中空パネル１０お
よび／または平板状の堰板２０が互に直交する型枠シス
テムを構成した実施例を示すものである。図１１および
図１２に示すように、この型枠システムにおいては、上
記中空パネル１０同士を接続するために、上記中空パネ
ル１０と等しい長さ寸法を有する略角筒状のコーナーパ
ネル３０が用いられている。このコーナーパネル３０の
互に直交して中空パネル１０の端部と対向する側面に
は、それぞれ上記凹部１１と同様の凹部（係合部）３０
ａ、３０ｂが形成されており、一方の凹部３０ａと直角
方向に配設された一方の中空パネル１０の凹部１１間
に、上述した接続ピース１５が嵌合されている。そし
て、上記コーナーパネル３０の他方の凹部（係合部）３
０ｂと他方の中空パネル１０の凹部１１間にも、同様に
して接続ピース１５が嵌合されている。
るいは堰板２０を用いて、複数の上記中空パネル１０お
よび／または平板状の堰板２０が互に直交する型枠シス
テムを構成した実施例を示すものである。図１１および
図１２に示すように、この型枠システムにおいては、上
記中空パネル１０同士を接続するために、上記中空パネ
ル１０と等しい長さ寸法を有する略角筒状のコーナーパ
ネル３０が用いられている。このコーナーパネル３０の
互に直交して中空パネル１０の端部と対向する側面に
は、それぞれ上記凹部１１と同様の凹部（係合部）３０
ａ、３０ｂが形成されており、一方の凹部３０ａと直角
方向に配設された一方の中空パネル１０の凹部１１間
に、上述した接続ピース１５が嵌合されている。そし
て、上記コーナーパネル３０の他方の凹部（係合部）３
０ｂと他方の中空パネル１０の凹部１１間にも、同様に
して接続ピース１５が嵌合されている。
【００２５】また、上記コーナーパネル３０の他の直交
する側面には、それぞれ中空パネル１０の裏面側の板状
部１０ｂの接続部近傍に形成された鍵状の溝部１６と同
様の鍵状の溝部３１が形成されており、各溝部３１と隣
接する中空パネル１０の溝部１６間に、上述した連結ク
リップ１７が差込まれている。そして、図１２に示すよ
うに、このようにして互に直角方向に接続された中空パ
ネル１０の一方の端部に、さらにコーナーパネル３０を
介して中空パネル１０を直角方向に接続することによ
り、全体としてコ字状を形成して梁や壁等の隅角部等の
構築に用いられる型枠システムが構成される。そしてさ
らに、図１３に示すように、上記コ字状をなす型枠シス
テムの両側部の中空パネル１０の端部間に、コーナーパ
ネル３０、３０を介して中空パネル１０が接続されるこ
とにより、全体として角筒状を形成して柱や梁等の構築
に用いられる型枠システムが構成される。
する側面には、それぞれ中空パネル１０の裏面側の板状
部１０ｂの接続部近傍に形成された鍵状の溝部１６と同
様の鍵状の溝部３１が形成されており、各溝部３１と隣
接する中空パネル１０の溝部１６間に、上述した連結ク
リップ１７が差込まれている。そして、図１２に示すよ
うに、このようにして互に直角方向に接続された中空パ
ネル１０の一方の端部に、さらにコーナーパネル３０を
介して中空パネル１０を直角方向に接続することによ
り、全体としてコ字状を形成して梁や壁等の隅角部等の
構築に用いられる型枠システムが構成される。そしてさ
らに、図１３に示すように、上記コ字状をなす型枠シス
テムの両側部の中空パネル１０の端部間に、コーナーパ
ネル３０、３０を介して中空パネル１０が接続されるこ
とにより、全体として角筒状を形成して柱や梁等の構築
に用いられる型枠システムが構成される。
【００２６】なお、上記実施例の説明においては、中空
パネル１０同士を直角方向に接続した例について説明し
たが、図１４に示すように、複数の中空パネル１０を平
面状に接続して平板状の堰板２０を形成し、これら堰板
２０同士を直角方向に接続することによって全体として
角筒状をなす型枠システムを構成してもよく、この型枠
システムによれば、上述したように予め数種の規格寸法
の中空パネルを製造して、これらを適宜接続することに
より、特別の加工を行なうことなく、所望のパネル幅長
さを有する平滑な堰板を自由に構成することができ、よ
って各種寸法の梁は柱の構築に適用することができる。
パネル１０同士を直角方向に接続した例について説明し
たが、図１４に示すように、複数の中空パネル１０を平
面状に接続して平板状の堰板２０を形成し、これら堰板
２０同士を直角方向に接続することによって全体として
角筒状をなす型枠システムを構成してもよく、この型枠
システムによれば、上述したように予め数種の規格寸法
の中空パネルを製造して、これらを適宜接続することに
より、特別の加工を行なうことなく、所望のパネル幅長
さを有する平滑な堰板を自由に構成することができ、よ
って各種寸法の梁は柱の構築に適用することができる。
【００２７】また、上記実施例においては、いずれも一
般的なプラスチックからなる中空パネル１０についての
み説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）などや、さらにはアル
ミニウム合金の押出し加工によって成形された薄肉かつ
軽量な中空パネルであっても、同様の作用効果を得るこ
とが可能である。
般的なプラスチックからなる中空パネル１０についての
み説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）などや、さらにはアル
ミニウム合金の押出し加工によって成形された薄肉かつ
軽量な中空パネルであっても、同様の作用効果を得るこ
とが可能である。
【００２８】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
中空パネルによれば、軽量であってかつ所望の剛性が得
られるとともに、上記リブの延在方向と直交する方向の
端部の係合部によって、他の上記中空パネルと接続する
ことが可能となるため、請求項５ないし８に記載の型枠
システムのように、自由な長さを有する長尺の堰板を極
めて容易に構成することができる。ここで、請求項２に
記載の発明のように、当該中空パネルをプラスチックの
押出し成形等により一体に成形すれば、一段と軽量化を
図ることができ、取扱いがさらに容易になる。また、請
求項３に記載の発明によれば、発泡体によって中空パネ
ルの剛性を一段と高めることができ、さらに請求項４に
記載の発明によれば、開口部から他方の板状部の裏面を
目視することにより、コンクリートの充填を確認するこ
とができ、よってコンクリート打設時におけるジャンカ
等の不良充填箇所の発生を未然に防止することができ
る。
中空パネルによれば、軽量であってかつ所望の剛性が得
られるとともに、上記リブの延在方向と直交する方向の
端部の係合部によって、他の上記中空パネルと接続する
ことが可能となるため、請求項５ないし８に記載の型枠
システムのように、自由な長さを有する長尺の堰板を極
めて容易に構成することができる。ここで、請求項２に
記載の発明のように、当該中空パネルをプラスチックの
押出し成形等により一体に成形すれば、一段と軽量化を
図ることができ、取扱いがさらに容易になる。また、請
求項３に記載の発明によれば、発泡体によって中空パネ
ルの剛性を一段と高めることができ、さらに請求項４に
記載の発明によれば、開口部から他方の板状部の裏面を
目視することにより、コンクリートの充填を確認するこ
とができ、よってコンクリート打設時におけるジャンカ
等の不良充填箇所の発生を未然に防止することができ
る。
【００２９】また、請求項５ないし請求項７に記載の型
枠システムによれば、複数の上記中空パネルを、上記リ
ブの延在方向あるいは当該延在方向と直交する方向に接
続することにより、平板状の堰板を構成することができ
るため、予め複数の規格寸法の上記中空パネルを作成し
ておけば、これら数種の規格寸法の中空パネルを接続す
ることにより、特別な加工を要することなく所望のパネ
ル幅長さを有し、かつ平滑な堰板を自由に構成すること
ができる。さらに、請求項８に記載の発明によれば、複
数の上記中空パネルおよび／または平板状の堰板が互に
直交してなるＬ字状やコ字状あるいは角筒状の堰板を構
成することができるため、同様に各種寸法の梁や柱ある
いは壁等の隅角部における型枠として用いることができ
る。
枠システムによれば、複数の上記中空パネルを、上記リ
ブの延在方向あるいは当該延在方向と直交する方向に接
続することにより、平板状の堰板を構成することができ
るため、予め複数の規格寸法の上記中空パネルを作成し
ておけば、これら数種の規格寸法の中空パネルを接続す
ることにより、特別な加工を要することなく所望のパネ
ル幅長さを有し、かつ平滑な堰板を自由に構成すること
ができる。さらに、請求項８に記載の発明によれば、複
数の上記中空パネルおよび／または平板状の堰板が互に
直交してなるＬ字状やコ字状あるいは角筒状の堰板を構
成することができるため、同様に各種寸法の梁や柱ある
いは壁等の隅角部における型枠として用いることができ
る。
【図１】本発明の型枠用中空パネルの一実施例を示す斜
視図である。
視図である。
【図２】図１の断面図である。
【図３】図１の中空パネルを用いた型枠システムの一実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図４】図３の変形例を示す接続部分の断面図である。
【図５】図３の他の変形例を示す接続部分の断面図であ
る。
る。
【図６】図３の型枠システムを用いた型枠の一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図７】図３の他の変形例を示す平面図である。
【図８】図７の型枠システムを用いた型枠の一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図９】本発明の型枠システムの他の実施例を示す接続
部分の断面図である。
部分の断面図である。
【図１０】図９の最上部の中空パネル端部を示す断面図
である。
である。
【図１１】本発明の型枠システムの他の実施例を示す接
続部分の断面図である。
続部分の断面図である。
【図１２】コ字状の型枠システムを示す全体の断面図で
ある。
ある。
【図１３】角筒状の型枠システムを示す全体の断面図で
ある。
ある。
【図１４】複数の中空パネルからなる堰板によって構成
された角筒状の型枠システムを示す斜視図である。
された角筒状の型枠システムを示す斜視図である。
【図１５】従来の型枠用パネルを示す斜視図である。
【図１６】図１５の型枠用パネルを用いた従来の型枠シ
ステムを示す平面図である。
ステムを示す平面図である。
１０ 中空パネル １０ａ、１０ｂ 板状部 １０ｃ リブ １１、３０ａ、３０ｂ 凹部（係合部） １２ 開口部 １３ 発泡プラスチック（発泡体） １５、２７、３５ 接続ピース １５ａ、１５ｂ、３５ａ、３５ｂ 凸部 １８ 凸部 ２０ 堰板 ２６ 開口 ２７ａ、２７ｂ 栓部（端部） ２８ 栓部材 ３０ コーナーパネル
Claims (8)
- 【請求項１】 対向する板状部とこれら板状部を連結す
る複数のリブとが一体に成形されてなり、上記リブの延
在方向と直交する方向の端部に、隣接する型枠用中空パ
ネルと接続するための係合部が形成されてなることを特
徴とする型枠用中空パネル。 - 【請求項２】 上記板状部とリブとは、プラスチックに
より一体に成形されていることを特徴とする請求項１に
記載の型枠用中空パネル。 - 【請求項３】 対向する二面の上記板状部とリブとによ
って画成される空間には、発泡体が充填されていること
を特徴とする請求項２に記載の型枠用中空パネル。 - 【請求項４】 上記プラスチックは透光性を有するとと
もに、一方の上記板状部には、コンクリートの充填を確
認するための開口部が穿設されていることを特徴とする
請求項２または３に記載の型枠用中空パネル。 - 【請求項５】 上記係合部は凹部であり、一の上記型枠
用中空パネルの凹部に接続ピースの一端部を嵌合し、こ
の接続ピースの他端部を他の上記型枠用中空パネルの凹
部に嵌合することにより、複数の請求項１ないし４のい
ずれかに記載の型枠用中空パネルからなる平板状の堰板
を構成することを特徴とする型枠システム。 - 【請求項６】 上記型枠用中空パネルの一端部の上記係
合部は凹部であるとともに、他端部の上記係合部は上記
凹部と嵌合する凸部であり、一の上記型枠用中空パネル
の上記凸部を他の上記型枠用中空パネルの上記凹部に嵌
合することにより、複数の請求項１ないし４のいずれか
に記載の型枠用中空パネルからなる平板状の堰板を構成
することを特徴とする型枠システム。 - 【請求項７】 複数の請求項１ないし４のいずれかに記
載の型枠用中空パネルを用いて、一の上記型枠用中空パ
ネルの上記リブの延在方向の端部の開口に接続ピースの
一端部を嵌合し、この接続ピースの他端部を他の上記型
枠用中空パネルの上記開口に嵌合することにより、上記
リブの延在方向に接続された複数の上記型枠用中空パネ
ルからなる平板状の堰板を構成することを特徴とする型
枠システム。 - 【請求項８】 複数の請求項１ないし４のいずれかに記
載の型枠用中空パネルおよび／または請求項５ないし７
のいずれかに記載の平板状の堰板を用いて、隣接する上
記型枠用中空パネルを直角方向に配設し、直交する側面
に上記係合部と係合する接続部が設けられたコーナーパ
ネルの一方の上記接続部を一方の上記型枠用中空パネル
の上記係合部に係合し、他方の上記接続部を他方の上記
型枠用中空パネルの上記係合部に係合することにより、
複数の上記型枠用中空パネルおよび／または平板状の堰
板が互に直交してなる堰板を構成することを特徴とする
型枠システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16454595A JPH08333891A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 型枠用中空パネルおよびこれを用いた型枠システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16454595A JPH08333891A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 型枠用中空パネルおよびこれを用いた型枠システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08333891A true JPH08333891A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15795197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16454595A Pending JPH08333891A (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 型枠用中空パネルおよびこれを用いた型枠システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08333891A (ja) |
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| KR100806221B1 (ko) * | 2006-09-22 | 2008-02-22 | 김영화 | 거푸집용 판넬폼 및 이 거푸집용 판넬폼을 이용한 벽체거푸집 어셈블리 |
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- 1995-06-08 JP JP16454595A patent/JPH08333891A/ja active Pending
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