JP2004330644A - 画像形成装置 - Google Patents

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Masanori Yamada
雅則 山田
Kuniaki Nakano
久仁昭 仲野
Takahisa Narisei
隆久 成清
Masaharu Kimura
正治 木村
Hirotoshi Iemura
浩俊 家村
Ryosuke Sugiyama
良介 杉山
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Abstract

【課題】装置内で発生するインクミストを回収することができるコンパクトな画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転駆動される給紙ローラ4によって給紙される用紙1にインク液滴を吐出して印字を行う印字ヘッド2を有する画像形成装置において、印字ヘッド2が用紙1に印字する印字領域から、印字ヘッド2がインク液滴を吐出する際に発生するインクミストを吸引し回収する吸引手段33を備え、この吸引手段33によって回収された前記インクミストは、インクミスト回収経路34を介して、前記給紙ローラ4の内部の回収スペースに誘導され、給紙ローラ4のメンテナンス時に回収されるように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字中に発生するインクミストを回収するインクミスト回収機構を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタは、用紙にインクを吐出して画像を記録する印字ヘッド、用紙を搬送する搬送機構、及び印刷の際に用紙を位置決め状態に載置するためのプラテン等を備えている。このようなインクジェットプリンタでは、インク液滴をヘッドから吐出する際に発生するインクミストが、機内・機外汚染の原因となる。
【0003】
そのため、通常は、プリンタ装置本体内にインクミストを吸引回収するためのインク回収ファンを設け、排気ダクトを通じて機外にそのまま排出したり、あるいは、排気経路の途中にインクミストを濾過するためのフィルタを配置したりしていた。
【0004】
例えば、キャリッジの記録紙排出側に印字ヘッド近傍の雰囲気を吸引する基体流路と流路を吸引するファンを設けたインクジェットプリンタの構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この例では、より具体的には、インクミスト吸引機構は、印字ヘッドの紙排出側に、印字ヘッドの発熱部を経由する吸引流路を配置すると共に、記録紙に対向する開口部を形成し、かつ、その吸引流路上方に、ファン駆動機構によって駆動されるファンを配置すると共に、その排気流路に、排気されたインクミストを付着させるための吸収材を配設している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−347261号公報(段落「0011」〜「0014」,図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のインクジェットプリンタの構成では、キャリッジの上部に嵩高いファンやファン駆動機構、吸収材等を設けるため、装置のコンパクト化の妨げになるという問題がある。特に、近年では、装置のロングライフ化やヘビーデューティー化に伴い、マシン寿命までインクミスト回収部材(フィルタ等)を無交換とする要請が強くなっているが、そのためには、吸収材の大型化を伴うため、装置のコンパクト化がより一層難しくなる。
【0007】
このような難点を解消するために、フィルタを定期的に交換するように構成する場合には、ユーザーが交換する際に、インクミストを大量に吸収したフィルタに接触して汚染される可能性がある等の問題が発生している。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みてなされ、装置内で発生するインクミストを回収できるコンパクトな画像形成装置を提供することを目的とする。また、回収したインクミストを取り出す際に、ユーザーの手や周囲を汚染することのないようにすることをも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。
【0010】
(1)回転駆動される給紙ローラによって給紙される用紙にインク液滴を吐出して印字を行う印字ヘッドを有する画像形成装置において、
前記印字ヘッドが前記用紙に印字する印字領域から、前記印字ヘッドがインク液滴を吐出する際に発生するインクミストを吸引する吸引手段を備え、
前記吸引手段によって回収された前記インクミストは、インクミスト回収経路を介して、前記給紙ローラ内部の回収スペースに誘導され、前記給紙ローラのメンテナンス時に回収されることを特徴とする。
【0011】
この構成においては、吸引手段によって吸引回収したインクミストを給紙ローラ内部の回収スペースに誘導するので、インクミストの機内および機外への飛散を防止できると共に、給紙ローラのメンテナンス時に、回収したインクミストを破棄することができるため、インクミストをマシン寿命まで回収・保存するための大容量のインクミスト吸収体を装置に設ける必要がなく、マシンスペースを節約することができ、装置のコンパクト化が可能になる。
【0012】
(2)前記用紙を載せるためのプラテンには、前記用紙に当接する側の表面における印字領域に対応する部分に吸引孔を設け、前記吸引手段は、前記吸引孔から前記用紙を吸引・吸着することにより、前記印字領域における前記用紙の浮き上りを防止すると共に、前記吸引孔を通じてインクミストを吸引回収することを特徴とする。
【0013】
この構成においては、プラテンを、インクミストを回収するために利用するため、マシンスペースを節約することができ、装置のコンパクト化が可能になる。
【0014】
(3)前記吸引手段に対して制御指令を出力し、印字する用紙と用紙の紙間で前記インクミストの吸引動作を行わせる制御手段を設けたことを特徴とする。
【0015】
この構成においては、印字する用紙と用紙の紙間でインクミストを回収することで、印字動作が妨げられることがなく、印字領域全域に浮遊するインクミストを効率的に回収することができる。
【0016】
(4)前記吸引手段は、回転駆動される吸引ファンであり、前記インクミストを回収する際には、前記吸引ファンの回転数を用紙吸着時の回転数より高くすることを特徴とする。
【0017】
この構成においては、用紙吸着時の吸引ファンの回転数を低回転として、通常状態の騒音を低減するとともに、紙間での吸引ファンの回転数を高くすることで、インクミストの吸引力を増大させて、吸引効果を高めることができる。
【0018】
(5)前記給紙ローラには、内部が中空状に形成されたミスト回収ケースを設け、前記ミスト回収ケースの内部にはインクミストを吸収するための吸収部材が貼り付けられており、かつ、前記ミスト回収ケースは、前記給紙ローラに対して相対的に回動自在に設けられ、前記給紙ローラが装置本体に取り付けられた時には、前記装置本体に対して固定されることを特徴とする。
【0019】
この構成においては、給紙ローラ内に、ミスト回収ケースを設けることで、空きスペースの有効利用を図ることができるため、別途スペースを必要とすることがなく、装置のコンパクト化が可能となる。
【0020】
(6)前記ミスト回収ケースには、前記吸収部材で吸収できなかったインクミストを捕集するためのフィルタが設けられていることを特徴とする。
【0021】
この構成においては、フィルタを設けて完全にインクミストを捕集することで、装置内部や印刷前後の用紙がインクによって汚染されるのを防ぐことができる。
【0022】
(7)印刷枚数をカウントし、カウント値が予め定められた枚数に到達した時に、前記給紙ローラの交換時期を告知する告知手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
この構成においては、使用者に給紙ローラの交換時期の到来を告知手段によって告知することで、適切なメンテナンスが可能となり、その際に、回収したインクミストを破棄することができるため、装置の信頼性を長期にわたり維持することができる。
【0024】
(8)装置本体の背面には、前記給紙ローラの着脱を可能とするための開閉自在なカバーを設けると共に、前記インクミスト回収経路における前記給紙ローラの端部にはシャッター機構を設け、前記シャッター機構は、前記給紙ローラを前記装置本体に装着した時には開き、前記給紙ローラを前記装置本体から取り外した時には閉じることを特徴とする。
【0025】
この構成においては、カバーの開閉により、給紙ローラの着脱が容易となり、メンテナンス性が向上すると共に、シャッター機構を設けたことで、ユーザーが給紙ローラを装置本体から取り外した時にはそのシャッターを閉じることで、手をインクで汚したり周囲をインクで汚染するのが防がれる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態に係る画像形成装置について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0027】
図1は、インクジェットプリンタ(本発明の画像形成装置)の概略構成を示す側面図である。図示のように、このインクジェットプリンタは、主としてインク液滴を吐出して用紙1に印字を行う印字ヘッド2を具備した印字部51と、用紙の給紙を行う給紙トレイ7が設けられた給紙部(給紙装置)52と、から構成されている。
【0028】
上記印字部51には、印字ヘッド2の他に、印字ヘッド2を保持するためのキャリッジ21を案内・保持するための保持シャフト22、印字ヘッド2を所定の方向に搬送するタイミングベルト23、印字部51の制御を行う図示省略の制御部などが備えられている。
【0029】
そして、上記印字部51では、上記インクジェットプリンタ内に備えられている図示しない画像形成装置(コンピュータ等)から送信される画像データを上記制御部が受信すると、該制御部が各部材に指令を送り、印字ヘッド2が図面奥行方向に駆動され、印字ヘッド2のノズルからインクを吐出して、給紙部52から搬送される用紙に画像を印刷することができる。
【0030】
インクジェットプリンタには、印字ヘッド2などの他に、給紙ローラ4、フィードローラ13、プラテン3、排紙ローラ14、スターホイール15、排出トレイ9などが備えられている。給紙ローラ4は、制御部から受ける給紙命令に応じて、給紙トレイ7にセットされた用紙を、1枚ごとに装置本体に送り込むための給紙装置である。
【0031】
フィードローラ13は、印字ヘッド2による画像印刷に適した位置に配置するためのものである。即ち、フィードローラ13は、給紙トレイ7から搬送されてきた用紙の描画領域の先端を、印字ヘッド2による印刷位置に配置させ、その状態で一旦停止し、印刷走査の段階に応じて、用紙を搬送させるように設定されている。
【0032】
印字ヘッド2は、制御部からの制御指令により、搬送されてきた用紙に対してインク(記録剤)を吐出して画像を印刷する。そして、この印字ヘッド2は、上述のようにキャリッジ21に搭載されている。キャリッジ21は、図示は省略するが、インクを吐出するインクヘッド(インクノズル)と、インクヘッドにインクを供給するカートリッジとを備えている。なお、キャリッジ21には、高画質のフルカラー画像を形成するために必要な、3色ないし7色分のインクノズル、インクカートリッジが備えられている。
【0033】
保持シャフト22は、キャリッジ21を、走査方向に沿って移動できるように案内するためのガイドである。ここで、走査方向とは、用紙の搬送方向で且つ、図1において紙面と垂直な方向のことである。
【0034】
タイミングベルト23は、制御部からの指示により、キャリッジ21を、保持シャフト22に沿って移動させる。即ち、タイミングベルト23は、用紙に画像を印刷する際に、キャリッジ21を、走査方向における一方の端部に設けられた、第1ホームポジション(スタート位置)に配置させる。その後、タイミングベルト23は、キャリッジ21を、他方の端部に設けられた第2ホームポジション(停止位置)まで、走査方向に沿って移動させる。
【0035】
そして、この移動の際、キャリッジ21が、画像データに応じて用紙に対してインクを吐出する。これにより、印字ヘッド2によって、1スワス分の画像を印刷できるようになっている。なお、1スワスの幅は最大でインクヘッドの略縦幅(用紙の搬送方向の幅)に相当する。
【0036】
また、1つのスワス画像が印刷された後、フィードローラ13は、用紙をスワス画像の幅分だけ搬送させる。この1つのスワス画像を印刷する一連の印刷動作を印刷走査と称する。そして、本インクジェットプリンタ1では、このような印刷走査を繰り返し行うことで、印字ヘッド2によって、画像データに応じた画像を用紙に印刷するようになっている。
【0037】
また、プラテン3は、印字ヘッド2による印刷走査中に、用紙1を保持し、印字ヘッド2と用紙1の間隔を維持するものである。排紙トレイ9は、プラテン3の下流段に設けられ、印刷済の用紙1を載置するための載置台である。また、排紙ローラ14およびスターホイール15は、この排紙トレイ9に対して、プラテン3上の用紙1を適切に排出するための排出装置である。
【0038】
図2は、プラテン3の構成の一例を示す斜視図である。図示のように、プラテン3は、凹状の吸引孔31a,…を印字領域全面にわたって有するプラテントップカバー31と、プラテントップカバー31の下面を負圧に維持する負圧室の役割を有するプラテンベース32と、により構成される。そのプラテンベース32の下部には、プラテンベース32内部に負圧を発生させ、プラテントップカバー31の吸引孔31a,…から吸引された空気およびインクミストを排出するための吸引ファン(本発明の吸引手段)33が設けられている。
【0039】
図3(a)に示すように、プラテントップカバー31の吸引孔31a,…はある一定のピッチで配列されており、本実施の形態では、用紙搬送方向、キャリッジ走査方向とも、14mmから20mm程度に設定して、良好な吸引効果が得られることを確認している。
【0040】
また、吸引孔31aは、図3(b)に示すごとく、その上半分が用紙通紙面側に向けて座ぐり状に形成され、プラテン3の表面での空気の乱流を防止している。なお、吸引孔31aの下半分は、ストレートな貫通孔となっている。本実施の形態では、そのストレート部の直径はφ2mm〜φ4mm、用紙通紙面側の直径はφ6mm程度が好適であった。
【0041】
吸引ファン33(図2参照)は、その下部に設けた電動モータ33aにより回転羽根を回転させ、プラテンベース32に開設した開口32aに臨ませた中央部の孔33bより空気を吸引して、側面の排気口33cより吸引した空気を排出する、いわゆるシロッコタイプの電動ファンであり、本実施の形態では、最高到達負圧100Paのものを用いている。また、吸引ファン33はファン本体に高速回転モードと低速回転モードを切り替え可能なポートを有しており、低速回転モード時の最高到達負圧は約80Paである。
【0042】
給紙がスタートすると、制御部から電動モータ33aに出力される制御指令により、ファンが低速回転モードで回転し、プラテン3内に負圧を発生させる。プラテン3内の負圧の上昇に伴い、プラテントップカバー31の吸引孔31a,…より空気がプラテン内部に吸引され、用紙の吸着準備が完了する。
【0043】
用紙の印字領域への進入は、図示しない用紙センサーによりその先端を検知し、フィードローラ13により搬送量をコントロールすることで行っており、用紙がプラテン3の印字領域内に進入すると、先ほど述べた方法により発生された空気流により、プラテントップカバー31の上面に用紙が吸着される。
【0044】
プラテン3の用紙吸着力は印字による用紙の波打ち(コックリング)を高さ0.5mm程度に抑えるように設定されているため、用紙がプラテン3の表面に吸着されることによる搬送負荷はフィードローラ13の搬送力に対して約1/10から1/20程度に抑えられており、用紙の搬送精度への影響はほとんどない。また、先ほど述べたように、用紙の波打ちが0.5mm程度であるので、用紙の印字ヘッド2への擦れによる画像不良(スカッフ)の発生も防止される。
【0045】
用紙の後端が印字領域を通過した後の紙間通過時に、吸引ファン33を制御部からの制御により高回転モードへ移行させることで、プラテントップカバー31の吸引孔31a,…からの吸引力を増大させ、用紙が印字領域に到達する際に再び低回転モードへ移行する。
【0046】
このように、紙間で吸引することで印字領域全面に浮遊するインクミストを印字動作を妨げることなく効率的に回収することができる。また、吸引ファン33の回転モードを切り替えることで、印刷時の騒音を低減することができると共に、印字中に印字ヘッド2のノズルから発生し、印字ヘッド2とプラテン3の間の空間に浮遊しているインクミストをより効率的に回収することができる。回収されたインクミストは、吸引ファン33を通り、図1に示すように、排気ダクト34を経由して、給紙ローラ4内に導かれる。
【0047】
次に、給紙ローラ4内のインクミスト回収機構について説明する。
図4および図5は、本実施の形態における給紙ローラ4の構造を示す。給紙ローラ4は、シャフト46に複数の給紙ローラゴム40を備えており、その中央部には、ミスト回収パッド(本発明の吸収部材)42がシャフト46と同軸に組み立てられている。ミスト回収パッド42の外周は、ミスト回収ケース41を上下からはめ込むことにより組み立てられ、組み立て後は図5のような形態となる。
【0048】
給紙ローラ4はAssy状態でシャフト46を中心に回転可能となっており、用紙を給紙・搬送するが、ミスト回収ケース41は、ミスト回収孔43をプラテン3からの排気ダクト34(図1参照)に嵌合させることで本体に対して固定状態に取り付けられる。
【0049】
排気ダクト34から回収されたインクミストは、図6および図7に示すように、一旦、ミスト回収パッド42にインクミストを吸着させた後、更にミスト回収ケース41の側面方向へ導出される。ミスト回収ケース41の側面にはミストフィルタ44が配置されており、ミスト回収パッド42に吸着された後のわずかに残ったインクミストを清浄な空気にして給紙ローラ4の外へ排出する。これにより、排出された空気が機内とりわけ用紙を汚すことがない。
【0050】
更に、ミスト回収ケース41のミスト回収孔43の開口部には、シャッター45が備えられており、図示しないバネ等により排気ダクト側へ付勢されており、排気ダクト34に嵌合した時には、その排気ダクト34の先端に設けた当接部材がシャッター45に当接することによってシャッター45が押し開かれ、離脱時にはバネの弾発力によって閉じる構成となっている。これによって、ユーザーが交換する際には、排気ダクト34がシャッター45で閉じられるため、インクミストで手を汚すことがない。
【0051】
図8は、給紙ローラ4を交換する手順を説明するためのフローチャート、図9は、制御系統ブロック図である。その交換手順について説明すると、装置本体のCPU,ROM,RAMからなる制御部51には、印字枚数をカウントするためのカウンター(Page Counter)がRAMのメモリエリア(MA1)に割り振られており、初期状態でこのカウンターはリセットされる(s1)。次いで、印字動作が開始されると(s2)、1枚毎にカウンターの計数値は増加し(s3)、カウント数がある規定枚数、例えば、10,000枚に達すると(s4)、告知手段としての液晶表示部やLED表示部などのDISPLAY52に警告表示を行い(s5)、使用者に給紙ローラ4の交換時期を告知する。
【0052】
警告表示は、上述のような制御部51にコントローラを介して接続されるDISPLAY52の他に、プリンターに接続されたコンピューターのプリントドライバーなどソフトウエアを用いて、モニター上に表示させてもよい。
【0053】
給紙ローラ4の交換作業が行われると、カウンターはリセットされ(s6)、再び通常の動作に戻る。このように、交換時期を使用者に通知し給紙ローラ4の交換を促すことで、適切なメンテナンスが可能となり、長期の装置信頼性を維持することができる。なお、図9にて、M1は印字ヘッド2を搭載したキャリッジを駆動させるためのモータ、M2は用紙を搬送するためのモータである。
【0054】
これまで述べたように、上述の構成によれば、インクミストの機内および機外への飛散を防止できると共に、インクミストを、交換可能な給紙ローラ4の内部に回収するため、インクミストをマシン寿命まで回収・保存するための大容量のインクミスト吸収体を有する必要がなく、かつ、マシンスペースを節約することができるため、装置本体のコンパクト化を達成することができる。
【0055】
また、メンテナンスパーツである給紙ローラ4の内部にインクミスト吸収体であるミスト回収パッド42を内蔵することによって、インクミストによるユーザーや周囲への汚染を回避することができ、給紙ローラ4のメンテナンス時に、その内部に回収したインクミストを容易に廃棄することができる。
【0056】
なお、本発明は、画像形成装置を、図1に示す構成に限定するものではなく、少なくとも、回転駆動される給紙ローラによって給紙される用紙にインク液滴を吐出して印字を行う印字ヘッドを有する画像形成装置であれば、その構成や形式の如何を問わず、本発明を適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、以下の効果を奏する。
【0058】
(1)吸引手段によって回収したインクミストを給紙ローラ内部の回収スペースに誘導するので、インクミストの機内および機外への飛散を防止できると共に、給紙ローラのメンテナンス時に、回収したインクミストを破棄することができるため、インクミストをマシン寿命まで回収・保存するための大容量のインクミスト吸収体を装置に設ける必要がなく、マシンスペースを節約することができ、装置のコンパクト化が可能になる。
【0059】
(2)プラテンを、インクミストを回収するために利用するので、マシンスペースを節約することができ、装置のコンパクト化が可能になる。
【0060】
(3)印字する用紙と用紙の紙間でインクミストを回収するので、印字動作が妨げられることがなく、印字領域全域に浮遊するインクミストを効率的に回収することができる。
【0061】
(4)用紙吸着時には、吸引ファンの回転数を低回転とするので、騒音を低減できると共に、紙間では、吸引ファンの回転数を高くして、インクミストの吸引力を増大させるので、吸引効果を高めることができる。
【0062】
(5)給紙ローラ内に、ミスト回収ケースを設けるので、空きスペースの有効利用を図ることができるため、別途スペースを必要とすることがなく、装置のコンパクト化が可能となる。
【0063】
(6)フィルタを設けて完全にインクミストを捕集するので、装置内部や印刷前後の用紙がインクによって汚染されるのを防ぐことができる。
【0064】
(7)使用者に給紙ローラの交換時期を告知するので、適切なメンテナンスが可能となり、その際に、回収したインクミストを破棄することができるため、装置の信頼性を長期にわたり維持することができる。
【0065】
(8)カバーの開閉により、給紙ローラの着脱が容易となり、メンテナンス性が向上すると共に、シャッター機構を設けたので、ユーザーが給紙ローラを装置本体から取り外した時にはシャッター機構を閉じるので、手をインクで汚したり周囲をインクで汚染するのが防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成説明図である。
【図2】同インクミスト回収機構の構成説明図である。
【図3】同プラテンの構成説明図である。
【図4】同給紙ローラの分解組立図である。
【図5】同給紙ローラの組立図である。
【図6】同インクミスト回収機構の排気経路の説明図である。
【図7】同図6のB−B断面図である。
【図8】同給紙ローラの交換手順のフローチャートである。
【図9】同制御系統ブロック図である。
【符号の説明】
1−用紙
2−印字ヘッド
3−プラテン
4−給紙ローラ
31a−吸引孔
33−吸引手段
34−インクミスト回収経路
41−ミスト回収ケース
42−吸収部材
44−フィルタ
45−シャッター機構

Claims (8)

  1. 回転駆動される給紙ローラによって給紙される用紙にインク液滴を吐出して印字を行う印字ヘッドを有する画像形成装置において、
    前記印字ヘッドが前記用紙に印字する印字領域から、前記印字ヘッドがインク液滴を吐出する際に発生するインクミストを吸引する吸引手段を備え、
    前記吸引手段によって回収された前記インクミストは、インクミスト回収経路を介して、前記給紙ローラ内部の回収スペースに誘導され、前記給紙ローラのメンテナンス時に回収されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙を載せるためのプラテンには、前記用紙に当接する側の表面における印字領域に対応する部分に吸引孔を設け、前記吸引手段は、前記吸引孔から前記用紙を吸引・吸着することにより、前記印字領域における前記用紙の浮き上りを防止すると共に、前記吸引孔を通じてインクミストを吸引回収することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記吸引手段に対して制御指令を出力し、印字する用紙と用紙の紙間で前記インクミストの吸引動作を行わせる制御手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記吸引手段は、回転駆動される吸引ファンであり、前記インクミストを回収する際には、前記吸引ファンの回転数を用紙吸着時の回転数より高くすることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記給紙ローラには、内部が中空状に形成されたミスト回収ケースを設け、前記ミスト回収ケースの内部にはインクミストを吸収するための吸収部材が貼り付けられており、かつ、前記ミスト回収ケースは、前記給紙ローラに対して相対的に回動自在に設けられ、前記給紙ローラが装置本体に取り付けられた時には、前記装置本体に対して固定されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記ミスト回収ケースには、前記吸収部材で吸収できなかったインクミストを捕集するためのフィルタが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 印刷枚数をカウントし、カウント値が予め定められた枚数に到達した時に、前記給紙ローラの交換時期を告知する告知手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 装置本体の背面には、前記給紙ローラの着脱を可能とするための開閉自在なカバーを設けると共に、前記インクミスト回収経路における前記給紙ローラの端部にはシャッター機構を設け、
    前記シャッター機構は、前記給紙ローラを前記装置本体に装着した時には開き、前記給紙ローラを前記装置本体から取り外した時には閉じることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015212026A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 キヤノン株式会社 プリント装置
JP2019116005A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 理想科学工業株式会社 画像形成装置

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