JP2004280948A - 磁気記録シート - Google Patents

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Hiroshi Higashimatsu
宏 東松
Motoi Orihara
基 折原
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Abstract

【課題】本発明の目的は、磁気記録層を積層することなく、磁気記録層の割れを防止しつつ、かつブロッキング現象の発生を効果的に防止でき、発券性の良好な磁気記録シートを提供することにある。
【解決手段】支持体の一方の面上に強磁性体粉末と水性結合剤を主成分とする磁気記録層を設けた磁気記録シートにおいて、支持体として平均繊維長が2.5〜5.0mmである木材パルプを主成分とした紙支持体を用いることを特徴とする磁気記録シート。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録シートに関し、より詳細には、紙支持体の表側に感熱型、熱転写型等の記録層を有し、その支持体の裏面に磁気記録層を有する乗車券、定期券、通行券等の券紙やプリペイドカード等の磁気カード類及びPOSラベル等のラベル類に使用されている磁気記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平8−244348号公報
【特許文献2】
特開2001−155323号公報
【特許文献3】
特開平6−158579号公報
【0003】
従来から、鉄道の乗車券、定期券、回数券、駐車場の整理券等のチケット類に使用されている自動搬送形の記録材料は、紙、プラスチック、合成紙等の支持体の片面に記録層を有し、その支持体の裏面に磁気記録層が設けられているのが一般的である。また、この支持体の片面の表面に設ける記録層には、例えば、ロイコ染料、顕色剤を含有する感熱記録層を設けてサーマルヘッド、熱ペン、レーザー光等で加熱することにより記録画像を形成させたり、加熱溶融により熱転写可能なインク層を設けたインクシートとを組み合わせて、サーマルヘッド等の加熱により熱転写記録像を形成させたり、圧電振動子等を設けるインク記録ヘッドでドット画像を形成させるインクジェット方式によるもの等がある。
【0004】
通常、このような記録層を有する支持体の他方の面には、強磁性体粉末とバインダーからなる磁気記録層が設けられている。このような磁気記録シートは、加工工程におけるスリットや裁断時に磁性層が容易に脱落せず、また支持体が折り曲がっても簡単に割れが発生しないものでなければならない。従って、この裏面の磁気記録層は、磁性体粉末がしっかりと記録層内に固定され、かつ該記録層がしっかりと支持体に固着されていることが重要である。そのため、使用されるバインダー等には結着性及び柔軟性に優れ、更に表面は耐磨耗性を有する樹脂であることが重要である。また、このような磁気記録シートは、通常、製造工程では、ロール状に加工され、また、使用されることが一般的である。このようにロール状の巻き込み状態では、支持体の表裏面に形成されている記録層と磁気記録層とが互いに重なり接触状態にあるためブロッキングを起こし、特に、磁気記録層が記録層面に転移する等の問題を発生させることがある。このようなブロッキング現象は支持体裏面に感熱記録層や熱転写インク受容層インクジェットインキ受容層が設けられている場合により顕著になる。
【0005】
磁気記録層の割れを防ぐために磁気記録層に結着性や柔軟性に優れるバインダーを用いた場合、感熱記録層や熱転写インク受容層、インクジェットインキ受容層が磁気記録層に転移するブロッキング現象がより発生しやすくなり、両者を満足するのは難しいのが現状である。磁気記録層の割れやブロッキングを防ぐために、感熱記録型磁気券シートの感熱記録層の保護層と磁気記録層に特定の樹脂を用いることが記載されているが、その効果は十分なものとはいえない(特許文献1)。
【0006】
磁気記録層の割れやブロッキングを防ぐために、磁気記録層上に保護層を設け、磁気記録層と保護層に特定の樹脂を用いることが記載されているが、この場合、磁気記録層側に2層積層するために、塗工ヘッドが2つ必要となる、または2パスする必要がある等工程上の不具合が生じる(特許文献2)。針葉樹、広葉樹の保水度、配合比の特定及び針葉樹の繊維長1.5〜2.5mmを用いることが記載されているが、磁気記録層の割れを防ぐにはその効果は十分なものとはいえない(特許文献3)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、磁気記録層を積層することなく、磁気記録層の割れを防止しつつ、かつブロッキング現象の発生を効果的に防止でき、発券性の良好な磁気記録シートを提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、これら問題を解決すべく鋭意検討した結果、支持体の一方の面上に強磁性体粉末と水性結合剤を主成分とする磁気記録層を設けた磁気記録シートにおいて、支持体として平均繊維長が2.5mm〜5.0mmである木材パルプを主成分とした紙支持体を用いることにより、磁気記録層の割れを防止することができる磁気券シートが得られることを見出した。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明による磁気記録シートの実施の形態について、更に説明する。支持体
本発明に用いられる支持体として用いられる原紙は、平均繊維長が2.5mm〜5.0mmである木材パルプを主成分とした紙支持体である。
前記平均繊維長の測定方法は、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.52に準拠して測定した重量平均繊維長の値である。
平均繊維長が2.5mmより短いと、柔軟性が不足し、紙を折曲げた際に繊維が飛び出してしまい、その結果磁性体の剥離または、磁気記録層を支持体繊維が突き破る等の不具合が生じ、また、平均繊維長が5.0mmを超えると、支持体の地合、平滑性が悪化し、磁気記録層及び記録層塗布後に平坦化装置を使用しても、求める平滑性を得ることができなくなる。
【0010】
本発明に用いられる支持体として用いられる原紙は、針葉樹、広葉樹及び針葉樹、広葉樹混合の木材パルプを主成分とする天然パルプ紙が用いられる。針葉樹としては、アカマツ、クロマツ、トドマツ、エゾマツ、モミ、ツガ、スギ、ヒノキ、カラマツ、シラベ、トウヒ、ヒバ、メルクシマツ、ラジアータパイン、ベニマツ、パイン、シーダ、スプルース、ホワイトファー。広葉樹としては、カバ、ブナ、ハンノキ、ナラ、タブ、シイ、シラカバ、ハコヤナギ、ポプラ、タモ、ドロヤナギ、ユーカリ、マングローブ、ラワンが挙げられ、これらの中から1種または2種以上が適宜選択して使用される。
具体的には長繊維の針葉樹パルプと短繊維の広葉樹パルプの混合比は、針葉樹/広葉樹(重量比)=5/95〜20/80の範囲で用いるのが好ましい。前記混合比で抄紙した紙支持体は、低密度で剛直性と平滑性に優れている。
紙支持体には、その他、タルク、炭酸カルシウム等の填料、合成樹脂、ロジン、澱粉等のサイズ剤や必要に応じて湿潤強度向上剤、柔軟剤、硬化剤、歩留り向上剤、消泡剤、ガム類、撥水剤などを用いることが出来、この支持体上に強磁性体粉末と水性結合剤を主成分とする磁気記録層を設ける。支持体の坪量としては好ましくは60〜300g/m、さらに好ましくは100〜200g/mである。
【0011】
支持体としての紙の製造には、長網、丸網、ツインワイヤーなどの抄紙機が使用出来、その他必要に応じてサイズプレスやコーティングなどの方法を加味することが出来る。又、磁気出力のバラツキはシートの表面性にも影響される。平坦な方が磁気ヘッドとの密着性が良いため、磁気出力のバラツキが小さくなるのは極めて当然のことである。そのため抄紙工程や磁気層塗布工程の後に、マシンカレンダー、グロスカレンダー、スーパーカレンダー、ブラッシング、などの平坦化装置を使用することが出来る。
【0012】
磁気記録層
磁気記録層は強磁性体粉末と水性結合剤を主成分とし、その他必要に応じて消泡剤、増粘剤、硬化剤、浸透剤、ブロッキング防止剤、撥水剤、耐水化剤、カーボンブラック等の着色顔料、分散剤等の添加剤を含有させることができる。
磁性体粉末としてはγフェライト、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト等が用いられるが、磁気記録情報が通常の磁石で消去されない為には保磁力が1500から5000エルステッドのバリウムフェライト、ストロンチウムフェライトが多く使用される。尚、磁性体粉末の分散にポリアクリル酸系の塩等が使用可能である。
【0013】
水性結合剤樹脂
磁気記録層の水性結合剤樹脂としては、酸化デンプン、エーテル化デンプンなどのデンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシメチルセルロース、アラビゴム、カゼイン、ゼラチン、ポリエチレンオキサイドなどの水溶性結合剤、ポリウレタン系、塩化ビニル系、ポリアクリル系、スチレンブタジエン系などの各種ラテックスが挙げられ、これらの中から1種または2種以上が適宜選択して使用される。
これらの中でガラス転移点(Tg)が0〜30℃のものが好んで用いられる。ガラス転移点が0℃未満の結着剤を用いた場合には、磁気記録層にベトツキが生じ、ブロッキング現象が生じ易くなる。またガラス転移点が30℃を超える結着剤を用いた場合には、磁気記録層の成膜性が悪くなり、磁性体の脱落が生じ易くなる。
また、結着剤の使用量としては、強磁性体100重量部に対し40〜60重量部が好ましい。35重量部未満では磁気記録層の割れが発生し易くなり、60重量部を超えるとブロッキングが発生し易くなる。
【0014】
磁気記録層の表面抵抗は、10〜10Ωとすることが好ましい。磁気記録層の表面抵抗が10Ω以上となると、磁気記録層が帯電しやすくなり、発券時に静電気帯電による磁気記録層と記録層の貼りつきが生じ、発券不良が生じ易くなる。また、10Ω以下となると磁気ヘッド−磁気記録表面の摩擦により生じる静電気が磁気記録層に帯電しないため磁気ヘッドに帯電し、ノイズとなる為、好ましくない。このような帯電性の低下は、導電性物質を磁気記録層に添加(カーボンブラック等)や、磁気記録層を多孔性にする等の方法をとることによりできる。前記表面抵抗値は、High Resistance Meter(日本ヒューレット・パッカード社製)で23℃50%環境下で測定した値である。
【0015】
本発明の磁気記録層の塗工に用いる装置は、エアーナイフコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ロッドコーター、カーテンコーター、ダイコーター、リップコーター、ブレードコーター、等が用いられる。又、オフセット、シルクスクリ−ン等の印刷法も用いることができる。
【0016】
記録層
一方、支持体の表面には、各種の情報を表示する記録層が形成されているが、その記録方法として、従来から用いられている感熱記録方式、熱転写記録方式、インクジェット記録方式が適宜好適に使用され、また、必要に応じて、電子写真方式や、オフセット印刷方式を選んで使用することができる。そこで、記録層が、感熱方式においては、電子供与性の無色のロイコ染料と電子受容性の顕色剤とを含有している感熱記録層であることが好ましく、また熱転写方式やインクジェット方式においては、特に、インクを受容できるインク受容層が設けてられていることが好ましい。
【0017】
前記感熱記録層に用いられるロイコ染料は、従来から公知の下記する染料を、単独又は2種以上混合して使用することができ、このようなロイコ染料としては、特に限定することなく、適宜に使用することができ、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。
また、感熱記録層で用いる顕色剤としては、ロイコ染料との接触時に発色させる電子受容性の種々なる固体酸を有する化合物が使用され、例えば、フェノール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金属塩等が好ましく使用することができる。
【0018】
本発明の感熱記録層を形成するために、ロイコ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場合、従来から公知の種々の結合剤を適宜用いることができる。例えば、ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、酢酸ビニル−エチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−エチレン−塩化ビニル共重合体等のラテックス等が挙げられる。
【0019】
本発明においてロイコ染料及び顕色剤とともに、必要に応じて、この感熱記録材料に従来から用いられている補助添加剤として、例えば、感度向上剤としてステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、パルミチン酸亜鉛等の脂肪酸金属類等の熱可融性物質を使用することができる。また、顔料、界面活性剤、滑剤、圧力発色防止剤等を併用することができる。
【0020】
顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、カオリン、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができる。なかでも吸油性、ステッキング、サーマルヘッドの耐磨耗性等の観点から、炭酸カルシウム、クレー、タルク、尿素−ホルマリン樹脂、微粉シリカ等が好適に使用される。また、滑剤としては高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、動物性、植物性、鉱物性または石油系の各種ワックス類等が挙げられる。
【0021】
本発明の感熱記録層上には記録画像の保存安定性を向上させたり、記録材料への筆記性向上等の目的により、感熱発色層の上に保護層を設けることも可能であるが、この場合、保護層を構成する成分としては、上述した顔料、結合剤(バインダー)、熱可溶性物質等を用いることができる。また必要に応じて支持体と感熱記録層の間に中間層を設けることもできる。
【0022】
熱転写方式における顔料とバインダーを含有する熱転写インク受容層として、また、インクジェット方式における顔料とバインダーを含有するインク受容層として、その顔料やバインダーは、既に上述した感熱記録層を形成させるに用いられる顔料やバインダーから適宜選んで使用することができる。また、熱転写インク受容層には、耐水化剤として、ホルムアルデヒド、グリオキサザール、メラミン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂等を含有させることができる。必要に応じて高級脂肪酸金属塩やパラフィンワックス等の滑剤、分散剤、消泡剤等の添加剤を含有させることができる。また必要に応じて支持体と熱転写インク受容層の間に中間層を設けることもできる。この他に、蛍光増白剤、界面活性剤等の添加もでき、更には、このインク受容層表面をキャレンダー等により平滑度を300秒以上に処理することで、画像濃度を向上させることができる。
【0023】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は重量部を示す。
支持体の抄造
支持体1
針葉樹パルプ10部と広葉樹パルプ90部を混合し、灰分が10%となるように重質炭酸カルシウムを添加して、長網抄紙機を用いて平均繊維長3.0mm、坪量190g/mの磁気券シ−ト用支持体を得た。
支持体2
広葉樹パルプに、灰分が10%となるように重質炭酸カルシウムを添加して、長網抄紙機を用いて平均繊維長2.0mm、坪量190g/mの磁気券シ−ト用支持体を得た。
【0024】
磁気記録液の調整
<A液>
バリウムフェライト(保磁力2700Oe、平均粒径0.6μm) 45部
ポリアクリル酸ソーダ(20%水溶液) 5部
カーボンブラック(38%分散液) 9部
水 41部
以上の組成からなる液をサンドグライダーで1時間分散させて、バリウムフェライト分散液A液を調製した。
【0025】
<B液>
バリウムフェライト(保磁力2700Oe、平均粒径0.6μm) 45部
ポリアクリル酸ソーダ(20%水溶液) 5部
水 43部
以上の組成からなる液をサンドグライダーで1時間分散させて、バリウムフェライト分散液B液を調製した。
【0026】
<C液>
A液 55部
アクリルエマルジョン(Tg:−5℃)(40%水分散液) 30部
水 15部
以上の液を混合攪拌させて磁気記録液C液を調製した。
【0027】
<D液>
A液 55部
アクリルエマルジョン(Tg:20℃)(40%水分散液) 30部
水 15部
以上の液を混合攪拌させて磁気記録液D液を調製した。
【0028】
<E液>
A液 55部
ポリウレタンディスパージョン(Tg:30℃)(40%水分散液) 30部
水 15部
以上の液を混合攪拌させて磁気記録液E液を調製した。
【0029】
<F液>
A液 55部
アクリルエマルジョン(Tg:−5℃)(40%水分散液) 40部
水 5部
以上の液を混合攪拌させて磁気記録液F液を調製した。
【0030】
<G液>
B液 55部
アクリルエマルジョン(Tg:20℃)(40%水分散液) 30部
水 15部
以上の液を混合攪拌させて磁気記録液G液を調製した。
【0031】
感熱記録液の調整
<H液>
3−(N−ジブル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部
ポリビニルアルコール10%水溶液 20部
水 60部
【0032】
<I液>
4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 7.5部
シリカ(水沢化学製P−554A) 7.5部
シュウ酸ビス(4−メチルベンジル) 5部
ポリビニルアルコール10%水溶液 20部
水 60部
上記処方から成る混合物を平均粒径が2μm以下となるようにサンドグラインダーで約5時問分散し〔H液〕及び〔I液〕を調製した。
【0033】
<J液>
H液 7部
I液 56部
水 37部
上記の液を混合攪拌させて感熱記録層液J液を調製した。
【0034】
保護層液の調整
<K液>
シリカ(水沢化学製P−527) 15部
ポリビニルアルコール10%水溶液 15部
水 70部
上記処方よりなる混合物を、サンドミルを用いて15分間分散させてシリカ分散液K液を調製した。
【0035】
<L液>
K液 25部
ポリビニルアルコール10%水溶液 34部
ステアリン酸亜鉛の分散体(固形分30%) 2部
水 39部
上記の液を混合攪拌させて感熱記録層用の保護層液L液を調製した。
【0036】
インク受理層液の調整
<M液>
K液 63部
スチレン/アクリル酸エステル
共重合体ラテックス(ジョンソンポリマー製J−775) 21部
水 16部
上記の液を混合攪拌させてインク受理層液M液を調製した。
【0037】
実施例1
磁気記録液C液を上記支持体1の片面に乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に感熱記録層液J液を記録層の設けられていない支持体の表面に、乾燥後重量が3.7g/mとなるよう塗布乾燥して感熱記録層を設けた。次に保護層液L液を前記感熱記録層表面に、乾燥後重量3.0g/mとなるよう塗布乾燥させて保護層を設けた後、感熱記録層表面のベック平滑度が1000〜1100秒、磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層が感熱記録型で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0038】
実施例2
インク受理層液M液を実施例1の感熱記録層の代わりに、乾燥後重量が8.0g/mとなるよう塗布乾燥させて熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0039】
実施例3
磁気記録液D液を上記支持体1の片面に乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に記録層の設けられていない支持体の表面には、実施例1と同じ感熱記録層、保護層を設けた後、感熱記録層表面のベック平滑度が1000〜1100秒、磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層が感熱記録型で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0040】
実施例4
実施例3の感熱記録層を設けた表面に、実施例2と同じ熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0041】
実施例5
磁気記録液E液を上記支持体1の片面に乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に、記録層の設けられていない支持体の表面には、実施例1と同じ感熱記録層、保護層を設けた後、感熱記録層表面のベック平滑度が1000〜1100秒、磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層が感熱記録型で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0042】
実施例6
実施例5の感熱記録層を設けた表面に、実施例2と同じ熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0043】
比較例1
支持体2の片面に磁気記録液C液を乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に、記録層の設けられていない支持体の表面には、実施例2と同じ熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0044】
比較例2
支持体2の片面に磁気記録液F液を乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に、記録層の設けられていない支持体の表面には、実施例2と同じ熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0045】
比較例3
支持体2の片面に磁気記録液D液を乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に、記録層の設けられていない支持体の表面には、実施例2と同じ熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0046】
比較例4
支持体2の片面に磁気記録液G液を乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に、記録層の設けられていない支持体の表面には、実施例2と同じ熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
【0047】
比較例5
支持体2の片面に磁気記録液E液を乾燥重量が50g/mとなるように塗布し、中心磁界が5000Gの対面配向機で配向後、ドライヤーで乾燥し磁気記録層を設けた。次に、記録層の設けられていない支持体の表面には、実施例2と同じ熱転写インク受容層を設け、次いで、このインク受理層表面を平滑度600〜700sec磁気記録層表面のベック平滑度が100〜200秒になるようキャレンダー処理して、記録層がインク受理層で裏面が磁気記録層である磁気記録シートを得た。
以上のようにして得た磁気記録シートを22℃50%環境下で24時間調湿したのち、磁気記録層面の表面抵抗を測定した。その結果を表1に示した。
【0048】
【表1】
Figure 2004280948
【0049】
また、以上のようにして得た磁気記録シートにおいて、磁気記録層の割れ性、ブロッキング性、を評価してその結果を表2に示した。各性能の評価は次の方法及び基準に従った。
1.磁気記録層の割れ性
23℃50%環境下で24時間調湿後、磁気記録層面が外側になるように折り曲げて、記録材料が二つ折りになった状態で1kgf/cmの圧力をかけたまま23℃50%環境下で24時間保管する。保管後折り曲げた状態からもとに戻して磁気層の割れを観察した。
<磁気記録層の割れ性評価ランク>
○印:磁気記録層が割れず、磁性体の剥離なし。
△印:磁気記録層は割れないが、やや磁性体の剥離あり。
×印:磁気記録層が完全に割れて支持体が露出し、磁性体が剥離する。
2.耐ブロッキング性
磁気記録層面と反対面を重ね合わせて1kgf/cmの圧力をかけた状態で、40℃−90%RHの雰囲気下に24時間保存する。この湿度雰囲気下の保管後、ブロッキングの有無を観察した。
<ブロッキング性評価ランク>
◎印:ブロッキングなし。磁気記録層と記録層の貼りつきなし。
○印:ブロッキングなし。磁気記録層と記録層の貼りつきはあるが、記録層の磁気記録層への転移はない。
△印:ややブロッキングあり。記録層が磁気記録層への部分的に転移している。
×印:ブロッキングあり。記録層が磁気記録層へ全面転移している。
【0050】
3.帯電貼りつき性
5℃30%環境下で24時間調湿後、発券機での静電気帯電による貼りつき状態を観察した。
◎印:静電気帯電による貼りつきなし。発券に問題無し。
○印:静電気帯電による貼りつきがややあるが、発券には問題無し。
△印:静電気帯電による貼りつきがあり、発券不良がたまに発生する。
×印:静電気帯電による貼りつきがあり、発券不良が常に発生する。
【0051】
【表2】
Figure 2004280948
【0052】
【発明の効果】
表2に示したように、本発明の磁気記録シートは、磁気記録層の割れを防止しつつ、かつブロッキング現象の発生を効果的に防止でき、発券性が良好である。

Claims (6)

  1. 支持体の一方の面上に強磁性体粉末と水性結合剤を主成分とする磁気記録層を設けた磁気記録シートにおいて、支持体として平均繊維長が2.5〜5.0mmである木材パルプを主成分とした紙支持体を用いることを特徴とする磁気記録シート。
  2. 前記支持体の磁気記録層の設けられていない他方の面には、電子供与性の無色のロイコ染料と電子受容性の顕色剤とを含有する感熱記録層が設けられている請求項1に記載の磁気記録シート。
  3. 前記支持体の磁気記録層の設けられていない他方の面には、顔料とバインダーを含有するインク受理層が設けられている請求項1に記載の磁気記録シート。
  4. 磁気記録層の水性結合剤のガラス転移点(Tg)が0〜30℃であることを特徴とする請求項請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記録シート。
  5. 磁気記録層の表面抵抗値が10〜10Ωであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の磁気記録シート。
  6. 磁気記録層上に印刷層が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の磁気記録シート。
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