JP2717755B2 - 感熱記録媒体 - Google Patents

感熱記録媒体

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JP2717755B2
JP2717755B2 JP5024979A JP2497993A JP2717755B2 JP 2717755 B2 JP2717755 B2 JP 2717755B2 JP 5024979 A JP5024979 A JP 5024979A JP 2497993 A JP2497993 A JP 2497993A JP 2717755 B2 JP2717755 B2 JP 2717755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性インキに対する優
れた印刷適性を表面に有する感熱記録媒体に関し、特に
乗車券、通行券等の券紙類、プリペイドカード等のカー
ド類及びPOS(Point of Sales)ラベ
ル等のラベル類への応用が可能な感熱記録媒体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に無色又は淡色のロイコ染料と、ロ
イコ染料と熱時反応して発色させる顕色剤とを主成分と
する感熱記録層を有する感熱記録媒体は、特公昭45−
14035号等に公表され、広く実用化されている。こ
の感熱記録媒体に記録を行うには、サーマルヘッドを内
蔵したサーマルプリンター等が用いられる。このような
感熱記録方法は、従来の他の記録方法に比べて、記録時
に騒音が無い、現像定着の必要が無い、メンテナンスフ
リーである、機器が比較的安価でありコンパクトであ
る、得られる発色が非常に鮮明であるといった特徴を有
しているため、コンピュターのアウトプット、ファクシ
ミリ、電卓や各種計測機のレコーダー用紙、自動券売機
の券紙として広く用いられている。
【0003】上記のようにさまざまな用途に使用されて
いる従来の感熱記録媒体は、記録特性はもちろんのこ
と、耐薬品性、耐水性等の画像の保存安定性が要求さ
れ、特開昭57−188392号公報他多数に提案され
ているように、感熱記録層上に保護層が設けられた構成
を有している。この様な保護層の組成としては、水溶性
又は水分散性の高分子化合物に顔料等各種添加剤を加え
たものが一般的である。近年、POSラベル等のラベル
分野や乗車券等の券紙において水性インキによる印刷を
保護層表面に施す要望が強く、特に、乗車券においては
従来の入鋏に代えて水性インキを用いたスタンプによる
検札方法が採用されている。
【0004】しかしながら、従来の感熱記録媒体は前記
の如く記録特性、耐薬品性、耐水性等は十分に検討され
ているものの、水性インキに対するインキ吸収性、乾燥
性、定着性等の印刷適性はほとんど考慮されていないた
め、印刷適性は乏しいものであった。すなわち、保護層
として従来より用いられているポリビニルアルコールの
如き水溶性樹脂では水性インキに対する十分な印刷適性
は得られず、しかも高湿度条件下で耐ブロッキング性を
向上するために、エマルジョン系の樹脂や耐水化剤を用
いて吸水性を抑制して耐水化が図られているので水性イ
ンキに対する印刷適性には逆効果となり、悪影響を及ぼ
している。また、顔料の添加量を多くすることにより水
性インキの吸収性の向上を図ることができるが、保護層
の透明性が低下してしまい感熱記録層の画像の鮮明性が
低下するという問題を生じてしまう。このように、従来
の感熱記録媒体においては、水性インキの印刷適性を満
足することが出来ず、良好な記録特性及び画像保存性と
同時に優れた水性インキの印刷適性を有する感熱記録媒
体が切望されている現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
事情に鑑みなされたもので、感熱記録媒体に要求される
記録特性、保存安定性等を損ねることなく、水性インキ
に対する優れた印刷適性、すなわち、インキ吸収性、乾
燥性および定着性を表面に有する感熱記録媒体を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体の少な
くとも片面に、感熱記録層、保護層及びインキ吸収層を
順次積層してなる感熱記録媒体であって、該インキ吸収
層が下記一般式(1)で示される化合物から選ばれた少
なくとも一種の雲母類を含有することを特徴とする感熱
記録媒体である。 (Na、Li)mMgnLi6-2n-mSi410(F、OH)2 (1) [式中、mは1/3〜1、nは2〜8/3の範囲の数を
表す]
【0007】本発明においてインキ吸収層に用いられる
上記一般式(1)で示される雲母類としては、次の化合
物を例示できる。 NaMg2LiSi4102 NaMg2LiSi410(OH)2 NaMg2.5Si4102 NaMg2.5Si410(OH)2 Na2/3Mg7/3Li2/3Si4102 (バーミキュライ
ト) Na2/3Mg7/3Li2/3Si410(OH)2 (バーミキ
ュライト) Na1/3Mg8/3Li1/3Si4102 (モンモリロナイ
ト) Na1/3Mg8/3Li1/3Si410(OH)2(モンモリ
ロナイト) LiMg2LiSi4102 LiMg2LiSi410(OH)2 Li2/3Mg7/3Li2/3Si4102 Li2/3Mg7/3Li2/3Si410(OH)2 Li1/3Mg8/3Li1/3Si4102 Li1/3Mg8/3Li1/3Si410(OH)2
【0008】一般に天然に産出する雲母は、 (K)mMgnLi6-2n-mSi410(OH)2 [式中、mおよびnは式(1)と同じ意味を有する]か
らなる組成を有し、膨潤性を有しない。本発明で使用す
る一般式(1)で示される特定の雲母類は、天然産雲母
のカリウムイオンをナトリウムイオンまたはリチウムイ
オンに置換した構造を有し、水に対する膨潤性を有する
ものである。なお、本発明において、雲母という用語
は、バーミキュライト、モンモリロナイトを含む意味で
使用される。本発明に使用される雲母類は、例えば“M
E−100”(コープケミカル社製)、“スメクタイト
SWF”(コープケミカル社製)、“スメクタイトSW
N”(コープケミカル社製)等の商品名で市販され、
“ME−100”は、NaMg2LiSi4102
“スメクタイトSWF”はNa1/3Mg8/3Li1/3Si4
102、“スメクタイトSWN”はNa1/3Mg8/3
1/3Si410(OH)2 という組成を有している。
【0009】本発明におけるインキ吸収層は、少なくと
も上記の如き一般式(1)で示される雲母類と高分子結
着剤からなるものである。高分子結着剤としては、水溶
性、水分散性、疎水性の各種高分子化合物が用いられ、
例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレ
タン樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体樹脂、アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体樹脂、ポリビニルアル
コール系樹脂、水溶性ポリビニルアセタール樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、その他のビニル系樹脂、アミド
系樹脂、酸化澱粉、カゼイン、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルピロリドン、シリコーン系樹脂、セルロ
ース系樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フ
ェノール樹脂、アルキド樹脂、クマロン−インデン樹脂
等が挙げられる。これらの樹脂は単独あるいは混合して
使用される。特に好ましい高分子結着剤としては、雲母
類とのブレンド性、水性インキに対する印刷適性等の観
点から、ポリビニルアルコール系樹脂、水溶性ポリビニ
ルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等が例示され
る。
【0010】また、インキ吸収層中には感熱ヘッドとの
マッチング性を向上するために必要に応じて各種の顔
料、例えば、クレイ、タルク、ケイソウ土、アルミナ、
炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ゼオライト、セルロ
ース微粉末、ポリエチレン微粉末、シリコーン樹脂微粉
末、フェノール樹脂微粉末、ベンゾグアナミン樹脂微粉
末等使用したり、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム等の滑性向上剤やフッ素樹脂、シリコーングリス
等の離型剤、さらにグリオキザール、クロム明バン、メ
ラミン樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂等の耐水
化剤を使用することができる。
【0011】上記の如き組成よりなるインキ吸収層にお
いて、雲母類の配合割合は層中の全固形分中で5〜80
重量%であることが好ましく、特に40〜60重量%が
好適である。ここで膨潤性雲母の割合が5重量%未満で
は水性インキに対する十分な印刷適性が得られず、ま
た、80重量%を越えて添加してもその添加量に見合う
効果が得られないのみならず、インク吸収層の物理的強
度が弱くなりインク吸収層が剥がれ落ちたりするおそれ
がある。
【0012】次に、本発明における感熱記録層について
説明する。感熱記録層は、無色ないしは淡色のロイコ染
料と該ロイコ染料を発色させる顕色剤とを主成分として
含有するものである。使用される代表的なロイコ染料と
しては、クリスタルバイオレットラクトン、3−ジエチ
ルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−シクロヘキ
シルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ピロリジノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−シクロ
ヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−エチルイソアミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(о
−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−
7−(о−クロロアニリノ)フルオラン等があるが、特
に限定されるものではない。また、上記ロイコ染料と反
応して発色させる顕色剤としては、α−ナフトール、β
−ナフトール、4−t−ブチルフェノール、4−t−オ
クチルフェノール、4−フェニルフェノール、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、4,4’−シク
ロヘキシリデンジフェノール、2,2−ビス(2,5−
ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、4,
4’−イソプロピリデンビス(2−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノー
ル)、4,4’−チオジフェノール、4,4’−スルホ
ニルジフェノール、安息香酸、サリチル酸、没食子酸等
の誘導体があるが、これらに限定されるものではない。
【0013】また、感熱記録層に用いられる結着剤とし
ては、各種の水溶性又は水分散性高分子化合物が使用さ
れ、例えばポリビニルアルコール、カゼイン、酸化でん
ぷん、ゼラチン、イソブチレン−無水マレイン酸樹脂、
ジイソブチレン−無水マレイン酸樹脂、スチレン−無水
マレイン酸樹脂、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0014】さらに、感熱記録層中には、記録感度を向
上させる為に、必要に応じ各種の熱可融性物質を添加す
ることができる。これらの熱可融性物質としては、適当
な融点を持つ有機化合物が挙げられ、例えば、ステアリ
ン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、蜜ロウ、シェラック
ロウ等の動物性ワックス、カルナウバロウ等の植物性ワ
ックス、モンタンワックス等の鉱物性ワックス、パラフ
ィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、高級脂
肪酸、高級脂肪酸のエステル、ジメチルテレフタレー
ト、ジフェニルフタレート等の芳香族カルボン酸エステ
ル類、アルキルナフタレン誘導体、アルキルジフェニル
誘導体、アルキルターフェニル誘導体等が用いられる。
さらにまた、感熱記録層中には、充填剤としての無機及
び有機顔料、例えば、クレイ、タルク、ケイソウ土、ア
ルミナ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ゼオライ
ト、セルロース微粉末、ポリエチレン微粉末、シリコー
ン樹脂微粉末、フェノール樹脂微粉末、ベンゾグアナミ
ン樹脂微粉末等を添加し、発色画像の鮮明性を向上させ
ることができる。その他、必要に応じて各種の界面活性
剤や消泡剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤を添加すること
ができる。
【0015】本発明における感熱記録層は、上記の如き
組成を有するものであり、前記ロイコ染料、顕色剤及び
結着剤、その他必要に応じて添加される化合物からなる
塗料を支持体上に塗布・乾燥して設けられるものである
が、かかる塗料はメディア式湿式分散機等の分散機で粉
砕処理した分散液であって、その被分散体であるロイコ
染料、顕色剤等の粒径が5μm以下、特に好ましくは3
μm以下であることが記録特性上望ましい。
【0016】また、本発明における保護層は、コスレ、
引っかき等によって生じる圧力発色や、可塑剤、油、そ
の他各種薬品類の感熱記録層への浸透による不要な発色
や記録画像の消色等を防止するために設けられるもの
で、前記感熱記録層の結着剤である水溶性又は水分散性
高分子化合物が用いられる。なお、必要に応じて耐水性
向上のために、グリオキザール、クロム明バン、メラミ
ン樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂等の耐水化
剤を前記結着剤に添加して使用することができる。
【0017】本発明の感熱記録媒体で使用される支持体
としては、紙、熱可塑性樹脂シート、金属箔、金属板、
金属蒸着シート、金属繊維シート、セラミックシート、
織布、不織布さらにこれらの複合体等特に限定されな
い。本発明において上記支持体上に感熱記録層、保護層
及びインキ吸収層を形成するには、前記の各層を形成す
るための材料を分散又は溶解した塗工液を、ロールコー
ティング法、ブレードコーティング法、スプレーコーテ
ィング法、エアナイフコーティング法、ロッドバーコー
ティング法等の方法により塗布・乾燥することによって
なされる。感熱記録層及び保護層の好ましい塗布量は、
感熱記録層で2〜10g/m2、さらに好ましくは、5
〜8g/m2である。また、保護層も同様に2〜10g
/m2程度が適当であるが、さらに好ましくは、3〜8
g/m2である。インキ吸収層の好ましい塗布量は1〜
10g/m2、特に好ましくは、2〜4g/m2である。
【0018】また、本発明の感熱記録媒体には、必要に
応じて支持体と感熱記録層との間にアンダー層を設けて
支持体表面の平滑性を高め、画質の鮮明さを向上させる
ことができる。また、支持体の感熱記録層が設けられて
いる面とは反対側の面にバック層を設けることによっ
て、感熱記録媒体の裏面からの各種薬品類の浸透を防止
して感熱記録層の不要な発色や記録画像の消色を防ぐこ
とができる。上記アンダー層及びバック層は、前記の感
熱記録層に用いられる結着剤である各種水溶性又は水分
散性高分子化合物を主成分とし、必要に応じて顔料や各
種添加剤を添加して形成することができる。アンダー層
及びバック層の塗布量は、ともに0.5〜10g/m2
程度が好ましい。なお、アンダー層塗設後にカレンダー
処理を施して、表面平滑性を更に向上させることもでき
る。
【0019】また、本発明の感熱記録媒体は、支持体と
感熱記録層との間もしくは支持体の感熱記録層が設けら
れていない面に磁気記録層を設けることによって、水性
インキに対する優れた印刷適性を有する感熱磁気記録媒
体として例えば乗車券、通行券、駐車券等の券紙類とし
て広範な用途に用いることができるものである。磁気記
録層は、例えばγ−Fe23、Fe34、Co−γ−F
23、BaO・6Fe23等の磁性体を、適当なバイ
ンダー樹脂、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂等の高分子化合物と各種添加剤、溶剤等と混練
・分散して調製した塗料を支持体上に塗布乾燥して設置
すればよい。この際の方法としては、感熱記録層、保護
層、インキ吸収層を設置するのと同様、各種のコーティ
ング方式の適用が可能である。また、紫外線硬化型バイ
ンダーや電子線硬化型バインダーを使用して耐摩耗性や
耐熱性に優れた磁気記録層を設けることもできる。な
お、磁気記録層上に感熱記録層を設ける場合には、磁気
記録層と感熱記録層の間に磁気記録層の着色を隠ぺいす
るための隠ぺい層を設けることが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、実施例に従って本発明の詳細な説明を
行う。なお、配合を示す部数は全て重量部を表す。 実施例1 感熱記録層用塗料を製造するため、下記組成[A]
[B][C]よりなる分散液を調製した。 [A]液 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 30部 ・メチルセルロース水溶液(固形分濃度5%) 50部 ・水 20部 [B]液 ・4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン 30部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度5%) 50部 ・水 20部 [C]液 ・カオリン 40部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度5%) 40部 ・水 20部
【0021】以上のようにして得られた[A]〜[C]
の分散液を用い、下記配合よりなる感熱記録層用塗料を
調製し、坪量60g/m2の上質紙に乾燥重量7g/m2
となるように塗工し、感熱記録層を設けた。 ・[A]液 30部 ・[B]液 90部 ・[C]液 100部 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 150部 次に、保護層として以下の配合よりなる塗料を調製し、
上記の感熱記録層上に乾燥塗布量4g/m2となるよう
に塗工した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・[C]液 20部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 更に、下記組成よりなるインキ吸収層用塗料を調製し、
上記の保護層上に乾燥塗布量2g/m2になるように塗
工し、本発明の感熱記録媒体を作製した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・膨潤性雲母水分散液(商品名“ME−100”、コープケミカル社製、 固形分濃度5%) 380部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0022】実施例2 インキ吸収層用塗料として下記組成のものを使用した以
外は、実施例1と全く同様にして本発明の感熱記録媒体
を作製した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・膨潤性雲母水分散液(商品名“ME−100”) 190部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 実施例3 インキ吸収層用塗料として下記組成のものを使用した以
外は、実施例1と全く同様にして本発明の感熱記録媒体
を作製した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 90部 ・ポリビニルピロリドン水溶液(固形分濃度10%) 10部 ・膨潤性雲母水分散液(商品名“ME−100”) 75部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 実施例4 インキ吸収層用塗料における膨潤性雲母としてスメクタ
イト水分散液(商品名“SWN”、コープケミカル社
製、固形分濃度5%)を使用した以外は、実施例1と全
く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製した。 実施例5 インキ吸収層用塗料における膨潤性雲母としてスメクタ
イト水分散液(商品名“SWN”)を使用した以外は、
実施例2と全く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製
した。 実施例6 インキ吸収層用塗料における膨潤性雲母としてスメクタ
イト水分散液(商品名“SWF”、コープケミカル社
製、固形分濃度5%)を使用した以外は、実施例3と全
く同様にして本発明の感熱記録媒体を作製した。
【0024】実施例7 支持体として137g/m2の上質紙を用い、感熱記録
層が設けられる面の反対側の面に、あらかじめ下記組成
の磁気記録層用塗料を用いて厚さ13μmの磁気記録層
が設けられている以外は、実施例1と全く同様にして磁
気記録層を有する本発明の感熱記録媒体を作製した。 ・バリウムフェライト (保磁力3000エルステッド、平均粒径0.6μm) 100部 ・ポリエステル系樹脂 (バイロン200、東洋紡績社製) 40部 ・カーボンブラック (三菱カーボン#40、三菱化成社製) 5部 ・レシチン 2部 ・メチルエチルケトン 150部 ・トルエン 180部
【0025】実施例8 インキ吸収層用塗料として実施例3と同じ塗料を使用し
た以外は、実施例7と全く同様にして磁気記録層を有す
る本発明の感熱記録媒体を作製した。 実施例9 インキ吸収層用塗料として実施例4と同じ塗料を使用し
た以外は、実施例7と全く同様にして磁気記録層を有す
る本発明の感熱記録媒体を作製した。 実施例10 インキ吸収層用塗料として実施例6と同じ塗料を使用し
た以外は、実施例7と全く同様にして磁気記録層を有す
る本発明の感熱記録媒体を作製した。
【0026】比較例1 インキ吸収層用塗料として下記組成のものを使用した以
外は、実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒体
を作製した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・[C]液 20部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 比較例2 インキ吸収層用塗料として、下記組成のものを使用した
以外は、実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒
体を作製した。 ・ポリビニルピロリドンK−90水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・[C]液 20部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0027】比較例3 インキ吸収層用塗料として下記組成のものを使用した以
外は、実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒体
を作製した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・絹雲母(商品名“ミクロクリーン”、同和鉱業社製) 20部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部 比較例4 インキ吸収層用塗料として、下記組成のものを使用した
以外は、実施例1と全く同様にして比較用の感熱記録媒
体を作製した。 ・ポリビニルアルコール水溶液(固形分濃度10%) 100部 ・炭酸カルシウム 20部 ・[C]液 10部 ・ステアリン酸亜鉛の水分散液(固形分濃度10%) 5部
【0028】上記、実施例1〜10及び比較例1〜4で
得られた感熱記録媒体について、以下の方法で各項目に
ついて評価を行った結果を表1に示した。 <記録特性>松下電子部品(株)社製の感熱印字装置に
て印加電力0.5W/ドット、パルス巾1.0msec
で記録し、黒ベタ部の濃度をマクベス反射濃度計RD−
914で測定し、記録濃度を評価した。 <印刷適性>水性インキを使用したスタンプを使用し、
保護層上にスタンプ印字して5秒後に指先で印字部を摩
擦して乾燥性、定着性を評価した。摩擦により印字がほ
とんど取られないものを○、印字がかなり取られるもの
を△、印字がほとんど取られ実用に耐えないものを×と
した。
【0029】<耐ブロッキング性>30℃80%RHの
環境下において、感熱記録媒体を20枚重ねて荷重60
kg/m2の条件で24時間放置し、塗面のブロッキン
グの試験を行った。ブロッキングがほとんどなく実用上
全く問題のないものを○、ブロッキングが発生したもの
を×とした。
【表1】
【0030】表1より明かなように、本発明の感熱記録
媒体は、記録特性、ブロッキング性等の特性を損ねるこ
となく、水性インキに対する良好な印刷適性を有してい
る優れた感熱記録媒体であることが確認された。また、
実施例7〜10で得られた感熱磁気記録媒体について
は、さらに感熱記録機構を有する金券用券売機に適用
し、所定の磁気情報の書き込み、読み取り及び残金表示
額を感熱記録面に施したところ実用上、全く支障のない
ことが確認された。
【0031】
【発明の効果】本発明の感熱記録媒体は、記録特性、耐
薬品性、耐水性、耐ブロッキング性等の必要特性を損ね
ることなく、水性インキに対する印刷適性が良好である
という優れた効果を有するものである。また、本発明の
感熱記録媒体に磁気記録層を設けることによって、水性
インキに対する優れた印刷適性を有する感熱磁気記録媒
体として、例えば乗車券、通行券、駐車券等の券紙類と
して広範な用途に用いることができるものである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の少なくとも片面に、感熱記録
    層、保護層及びインキ吸収層を順次積層してなる感熱記
    録媒体であって、該インキ吸収層が下記一般式(1)で
    示される化合物から選ばれた少なくとも一種の雲母類を
    含有することを特徴とする感熱記録媒体。 (Na、Li)mMgnLi6-2n-mSi410(F、OH)2 (1) [式中、mは1/3〜1、nは2〜8/3の範囲の数を
    表す]
  2. 【請求項2】 支持体と感熱記録層との間もしくは支持
    体の感熱記録層が設けられていない面に、磁気記録層が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の感熱記
    録媒体。
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