JP2004262498A - 家庭用薄葉紙収納箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部に積層された家庭用薄葉紙2、…が収納された家庭用薄葉紙収納箱1である。当該家庭用薄葉紙収納箱の上面1aには、上面が切り開かれることにより家庭用薄葉紙を取り出すことができる取出口11を形成する二つの羽部3、3が設けられている。二つの羽部は、切り開かれた羽部の付け根部3aが取出口を挟み、且つ、付け根部の端部どうしを結んで共有される切れ目Gを形成するように設けられ、一方の羽部のうち、少なくとも切れ目を挟んで他方の羽部の付け根部に対向する付け根対向部3cに、丸みがつけられている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ティシューペーパー等の家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、家庭用薄葉紙の一つであるティシューペーパーを収納するティシューペーパー収納箱(以下、収納箱という。)には、収納箱の上面にティシューペーパーを取り出すための取出口が設けられている。この取出口には、プラスチック製のフィルムが貼付され、取出口の全体を被覆している。このフィルムの中央部には直線状のスリットが設けられており、中身のティシューペーパーは、このスリットを通して外部へ引き出される。このフィルムとスリットは次のティシューペーパーを所定の位置に保持する役割を果たしている。
【0003】
しかし、フィルムを貼付するには、手間とコストがかかることに加え、環境上の理由によりフィルムと紙を分別回収する必要があるという問題があった。
そこで、かかる問題を解決するため、収納箱の頂壁(上面)の中央部にティシューペーパー取出孔(取出口)を設ける一方、フィルムを貼付せずにティシューペーパー取出孔の両端部にティシューペーパーの端部を挟み込んで抑止しうるフラップ状の抑止板部を設けた収納箱が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭63−144492号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の収納箱の場合、取出口が常時開口した状態となっているために、例えば、当該収納箱に収納されたティシューペーパーの取出を長期間行わない場合等に、前記取出口を介して外部のチリや埃が収納箱内に侵入して、ティシューペーパーに付着してしまうという問題があった。
また、上記実用新案文献1の場合、ティシューペーパーの両端部をフラップ状の抑止板部で挟むため、ティッシューペーパーとの接触面積が少なく、ティシューペーパーの保持力が安定しないという問題もあった。
【0006】
本発明の課題は、家庭用薄葉紙を衛生的に保つことができるとともに、家庭用薄葉紙の保持性及び取出性を安定させることができる家庭用薄葉紙収納箱を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、内部に積層された家庭用薄葉紙(例えば、ティシューペーパー2、…)が収納された家庭用薄葉紙収納箱(例えば、ティシューペーパー収納箱1)であって、
当該家庭用薄葉紙収納箱の上面1aには、前記上面が切り開かれることにより前記家庭用薄葉紙を取り出すことができる取出口11を形成する二つの羽部3、3が設けられ、
前記二つの羽部は、切り開かれた前記羽部の付け根部3aが前記取出口を挟み、且つ、前記付け根部の端部どうしを結んで共有される切れ目Gを形成するように設けられ、一方の羽部のうち、少なくとも前記切れ目を挟んで他方の羽部の前記付け根部に対向する付け根対向部3cに、丸みがつけられていることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、取出口は、上面に当該上面が切り開かれるように設けられた二つの羽部により形成されているので、これら羽部が閉じられることで取出口が塞がれた状態とすることができ、例えば家庭用薄葉紙の取り出しが行われない場合等において、取出口を介して外部からチリや埃が当該家庭用薄葉紙収納箱内に侵入して、家庭用薄葉紙に付着してしまうということを適正に抑制できる。従って、当該家庭用薄葉紙収納箱の内部に収納された家庭用薄葉紙を衛生的に保つことができる。
また、二つの羽部は、一方の羽部のうち、少なくとも当該二つの羽部により共有される当該羽部の付け根部の端部どうしを結んだ切れ目を挟んで他方の羽部の付け根部に対向する付け根対向部に、丸みがつけられている。これにより、取り出された家庭用薄葉紙を二つの羽部、主に、二つの付け根対向部により挟んで、適度の保持力を持って保持した状態とすることができるとともに、家庭用薄葉紙が羽部のうち、少なくとも前記付け根対向部にひっかかることが抑制され、当該家庭用薄葉紙をスムーズに取り出すことができる。このように、家庭用薄葉紙の保持性及び取出性を安定させることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記付け根部には、略直線状の折目用線31が設けられていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、取出口を形成する二つの羽部のそれぞれの付け根部に、略直線状の折目用線が設けられているので、羽部の開閉を容易にするとともに、羽部を切り開いて起立させた場合に、羽部の自重による傾倒モーメントと付け根部の剛性による復元モーメントのバランスを取り易く、羽部が起立した状態を保ち易くなって、二つの羽部による家庭用薄葉紙の保持性を向上させることができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さが160〜250mmであり、
前記取出口は、その長手方向が当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向と略平行になるように設けられるとともに、当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さに対する前記取出口の長手方向の長さの割合が60%以上であることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さが160〜250mmであり、当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さに対する前記取出口の長手方向の長さの割合が60%以上であるので、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記取出口の長手方向に直交する方向の長さが20〜92mmであることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論のこと、特に、取出口の長手方向に直交する方向の長さが20〜92mmであるので、例えば取出口の開封直後の状態等において、内部に収納された家庭用薄葉紙の取り出しを行う際に、取出口に指を容易に挿入することができるとともに、ユーザの使い勝手を損なうことなく家庭用薄葉紙の取出を容易に行うことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1〜4の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記羽部には、指穴4が設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られるのは無論こと、特に、羽部には、指穴が設けられているので、前記指穴を利用することで羽部の切り開きを容易にすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係る家庭用薄葉紙収納箱の実施の形態をティシューペーパー収納箱により説明する。
図1は、使用状態のティシューペーパー収納箱を示す斜視図であり、図2は、未使用状態のティシューペーパー収納箱を示す斜視図であり、図3は、図2のティシューペーパー収納箱の平面図である。
【0018】
図1に示すティシューペーパー収納箱(以下、「収納箱」という。)1は、例えば、長辺の長さが160〜250mm、短辺の長さが100〜120mm、高さが50〜120mmの略直方体状に形成された収納箱であり、この収納箱1内にティシューペーパー2、…が積層されて収納されている。
なお、図1においては、ティシューペーパー2が取出口11を介して引き出された状態を図示している。
【0019】
収納箱1の上面1aには、その上面にティシューペーパー2…を取り出すための取出口11が設けられている。
取出口11は、例えば図3に示すように、最初の使用時等に、上面1aに設けられたミシン目に沿って二つの羽部3、3が切り開かれることで露出するようになっている。
【0020】
各羽部3は、切り開かれた際に付け根となる略直線状の折目用線31が設けられた付け根部3aと、この付け根部3aに連続するようにミシン目によって囲まれた羽本体部3bとから形成されている。
二つの羽部3、3は、互いに略反対向きに切り開かれるように、各付け根部3aによって、取出口11の略平行な二つの長辺縁部11a、11aの各々が構成されている。また、二つの羽部3、3は、二つの付け根部3a、3aの一端部どうしを結んで形成されたミシン目(切れ目)Gを共有するように開かれる。即ち、二つの羽部3、3は、付け根部3a、3aの端部どうしを結んで共有される切れ目Gを形成するように設けられている。この切れ目Gは、例えば、曲線状に形成されており、これにより、二つの羽部3、3は、一方の羽部3の羽本体部3bのうち、少なくとも切れ目Gを挟んで他方の羽部3の羽本体部3bの付け根部3aに対向する付け根対向部3cに、丸みがつけられている。
また、一方の羽部3の外縁部は、付け根対向部3cの切れ目G側と異なる一端部に連続して、他方の羽部3の付け根部3aと略等しい方向に延在する直線状部3dと、直線状部3dの前記付け根対向部3c側と異なる他端部から付け根部3aの他端部まで略円弧状に結ぶように形成された円弧状部3eとを備えて構成されている。
従って、切り開かれた一方の羽部3の付け根部3a及び上面11aのうちの他方の羽部3の直線状部3dに沿う部分によって、取出口11の長辺縁部11aが構成され、円弧状部3eに沿う部分によって、取出口11の短辺縁部11bが構成されている。
【0021】
このように構成された取出口11は、その長辺縁部11aが収納箱1の長手方向と略平行となるように形成されている。
なお、各羽部3は、付け根部3aの折目用線31を折り目として折り曲げ自在に構成されている。
折目用線31は、羽部3の付け根部3aに沿って押圧部材(図示省略)を型押しして形成した線状のくぼみであり、例えば、0.3mm程度窪んでいる。
この折目用線31を設けることにより、羽部3の開閉を容易にするとともに、羽部3を切り開いて起立させた場合に、羽部3の自重による傾倒モーメントと付け根部3aの剛性による復元モーメントのバランスを取り易く、羽部3が起立した状態を保ち易くなって、二つの羽部3、3によるティシューペーパー2の保持性を向上させることができる。
また、付け根対向部3cの形状は、丸みがつけられていれば如何なる形状であっても良く、例えば、一方の羽部3の付け根対向部3cが他方の羽部3の羽本体部3bに十分にえぐり込むようにして丸みがつけられたような形状であっても良い。
【0022】
また、羽部3には、例えば切れ目Gの略中央を中心として点対称となる位置に、ループ状の破断用切目線が設けられ、この破断用切目線の内部に指を当てて力を加えると、破断用切目線の内部が収納箱1の内側に折れ曲がり、指を挿入可能な指穴4が形成されるようになっている。
ここで、指穴4を構成する破断用切目線は、指穴4の形成後に羽部3から切り取られるような構成であっても良いし、羽部3から切り取られないような構成であっても良いが、収納箱1からのティシューペーパー2の取り出しを長期間行わないような状況下にて、羽部3による取出口11の被覆を目的とする場合には、指穴4は羽部3から切り取られないような構成であることが望ましい。
【0023】
ティシューペーパー2、…は、例えば、2枚が1組とされ、1組1組が継続して箱から取り出せるように交互に折り重ねられており、ティシューペーパー1組を外へ引き出したときに、次のティシューペーパー1組がその上端が取出口11よりも突出する位置まで収納箱1の内部から引き出される折り方となっている。
【0024】
ティシューペーパー2の大きさは、ティシューペーパー2の折り畳み軸方向の長さが145〜245mm、軸方向に対し垂直方向の長さが180〜230mmの範囲とされている。
【0025】
次に、取出口11の大きさは以下のように規定されている。
収納箱1の長手方向の長さが160〜250mmである場合、当該収納箱1の長手方向の長さに対する取出口11の長手方向の長さ(以下、単に「長さ」という。)の割合が60%以上である。下限を60%と規定したのは、60%を下回ると、ティシューペーパー2の折り畳み軸方向の端部と取出口11の短辺縁部11bとの接触抵抗が高くなり過ぎてティシューペーパー2の取出性が著しく悪くなるからである。なお、ティシューペーパー2の取出性の観点からは、取出口11の長さの収納箱1の長手方向の長さに対する割合は100%により近いことが好ましいが、デザイン的な観点からは87%程度が望ましい。
また、収納箱1の長手方向並びに取出口11の長さが上記のような場合、取出口11の長手方向に直交する方向の長さ(以下、「幅」という。)は20〜92mmの範囲とされている。下限を20mmと規定したのは、20mmを下回ると、開封直後の収納箱1からのティシューペーパー2の取り出しの際に、指が入りにくくなりティシューペーパー2の取出性が悪くなるからである。一方、上限を92mmと規定したのは、92mmを上回ると、取出口11を介し継続して取り出されるティシューペーパー2の羽部3による保持が適正に行われなくなるからである。即ち、ティシューペーパー2の羽部3による保持が適正に行われるためには、少なくとも20mmの掴みしろが必要となっている。例えば、折り畳み軸方向に対し垂直方向の長さが200mmであるティシューペーパー2を用いる場合、収納箱1の略中央に設けられた取出口11からティシューペーパー2を取り出すこととすると、シート出幅は200÷2−20=80(mm)が最大となる。そして、二つの羽部3、3によりティシューペーパー2が保持された状態においては、羽部3の付け根部3aに略直線状の折目用線31が設けられているため、二つの羽部3、3の取出口11の幅方向に略平行な方向の長さと取出口11の幅とが略等しくなった略正三角形を形成する。この正三角形の高さが80mmと考えられることから、取出口11の幅は、80×2÷√3≒92(mm)が最大となる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例及び比較例について説明する。
[実施例1〜2、比較例1〜2]
(ティシューペーパー収納箱等)
ティシューペーパー収納箱の寸法:250×115×50mm、
取出口の寸法:長さL=150mm(実施例1)、L=160mm、(実施例2)、L=100mm(比較例1)、L=130mm(比較例2);幅45mm(実施例1〜2、比較例1〜2)、折目用線のくぼみ;0.3mm(実施例1〜2、比較例1〜2)
【0027】
(ティシューペーパーの寸法等)
寸法:197×229mm、坪量:11.0g/m2、枚数:200W、ティシューペーパー収納箱への充填率:96%、密度:0.3g/cm3、ティシューペーパーの充填方法:積層したティシューペーパーの束をティシューペーパー収納箱に充填した。
【0028】
(取り出し抵抗の測定方法)
電子天秤上に427gの鉄板を置き、この鉄板にティシューペーパーを収納したティシューペーパー収納箱を接着した。そして、上面よりティシューペーパーを1枚づつ取り出した。このとき、ティシューペーパー収納箱の上面における取り出し抵抗(gf)を電子天秤の値により測定した。測定した結果を表1に示す。
なお、この測定方法において、取り出し抵抗が100gf以下であれば、片手で無理なくティシューペーパーを取り出すことができるレベルである。
【0029】
【表1】
【0030】
[評価]
(取出口のサイズの影響)
表1に示すように、取出口の長さLが100mmである場合(比較例1)、5枚目の時点でも取り出し抵抗が100gfを越える。また、取出口の長さLが130mmである場合(比較例2)、2枚目以降、取り出し抵抗が100gfを下回っているが、1枚目の時点では取り出し抵抗が100gfを越える。
これに対し、取出口の長さLが150mm以上、即ち、収納箱1の長手方向の長さに対する取出口の長さLの割合αが60%以上である場合(実施例1、2)、1枚目から取り出し抵抗が100gfを下回り、ティシューペーパーをスムーズに取り出すことができる。
【0031】
以上説明した本発明にかかるティシューペーパー収納箱1によれば、二つの羽部3、3が閉じられることで取出口11が塞がれた状態とすることができるので、例えばティシューペーパー2の取り出しが長期間行われない場合等において、取出口11を介して外部からチリや埃が収納箱1内に侵入して、ティシューペーパー2、特に最上面のティシューペーパー2に付着してしまうということを適正に抑制できる。従って、収納箱1の内部に収納されたティシューペーパーを衛生的に保つことができる。
また、収納箱1から取り出されたティシューペーパー2を二つの羽部3、3、主に、二つの付け根対向部3c、3cにより挟んで、適度の保持力を持って保持した状態とすることができるとともに、ティシューペーパー2が羽部3のうち、少なくとも付け根対向部3cにひっかかることが抑制され、ティシューペーパー2をスムーズに取り出すことができる。このように、ティシューペーパー2の保持性及び取出性を安定させることができる。
【0032】
また、収納箱1の長手方向の長さが160〜250mmであり、収納箱1の長手方向の長さに対する取出口11の長さの割合が60%以上であり、取出口11の幅が20〜92mmの範囲とされているので、例えば取出口11の開封直後の状態等において、収納されたティシューペーパー2の取出を行う際に、取出口11に指を容易に挿入することができるとともに、ユーザの使い勝手を損なうことなくティシューペーパー2の取出を容易に行うことができる。
【0033】
さらに、羽部3には、指穴4が設けられているので、この指穴4を利用することで羽部3の切り開きを容易にすることができる。
【0034】
なお、ティシューペーパー2、…を例にとり説明を行ったが、本発明はこれに限るものではなく、収納する対象が家庭用薄葉紙であれば、ボックス入りトイレットペーパーや、キッチンペーパー、クッキングペーパーなどの収納箱であってもよい。
また、家庭用薄葉紙は、2枚1組に限らず、3枚1組、4枚1組としても良い。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、二つの羽部が閉じられることで取出口が塞がれた状態とすることができ、取出口を介して外部からチリや埃が家庭用薄葉紙収納箱内に侵入して、家庭用薄葉紙に付着してしまうということを適正に抑制できる。従って、当該家庭用薄葉紙収納箱の内部に収納された家庭用薄葉紙を衛生的に保つことができる。
また、取り出された家庭用薄葉紙を二つの羽部、主に、二つの付け根対向部により挟んで、適度の保持力を持って保持した状態とすることができるとともに、家庭用薄葉紙が羽部のうち、少なくとも前記付け根対向部にひっかかることが抑制され、当該家庭用薄葉紙をスムーズに取り出すことができる。このように、家庭用薄葉紙の保持性及び取出性を安定させることができる。
【0036】
請求項2に記載の発明によれば、取出口を形成する二つの羽部のそれぞれの付け根部に、略直線状の折目用線が設けられているので、羽部の開閉を容易にするとともに、羽部を切り開いて起立させた場合に、羽部の自重による傾倒モーメントと付け根部の剛性による復元モーメントのバランスを取り易く、羽部が起立した状態を保ち易くなって、二つの羽部による家庭用薄葉紙の保持性を向上させることができる。
【0037】
請求項3に記載の発明によれば、家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さが160〜250mmであり、当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さに対する取出口の長手方向の長さの割合が60%以上であるので、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られる。
【0038】
請求項4に記載の発明によれば、内部に収納された家庭用薄葉紙の取出を行う際に、取出口に指を容易に挿入することができるとともに、ユーザの使い勝手を損なうことなく家庭用薄葉紙の取出を容易に行うことができる。
【0039】
請求項5に記載の発明によれば、羽部には、指穴が設けられているので、前記指穴を利用することで羽部の切り開きを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態として例示するティシューペーパー収納箱を示す斜視図である。
【図2】図1のティシューペーパー収納箱を示す斜視図である。
【図3】図1のティシューペーパー収納箱の平面図である。
【符号の説明】
1 ティシューペーパー収納箱(家庭用薄葉紙収納箱)
1a 上面
11 取出口
2 ティシューペーパー(家庭用薄葉紙)
3 羽部
3a 付け根部
3c 付け根対向部
31 折目用線
4 指穴
G 切れ目
Claims (5)
- 内部に積層された家庭用薄葉紙が収納された家庭用薄葉紙収納箱であって、
当該家庭用薄葉紙収納箱の上面には、前記上面が切り開かれることにより前記家庭用薄葉紙を取り出すことができる取出口を形成する二つの羽部が設けられ、
前記二つの羽部は、切り開かれた前記羽部の付け根部が前記取出口を挟み、且つ、前記付け根部の端部どうしを結んで共有される切れ目を形成するように設けられ、一方の羽部のうち、少なくとも前記切れ目を挟んで他方の羽部の前記付け根部に対向する付け根対向部に、丸みがつけられていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納箱。 - 請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記付け根部には、略直線状の折目用線が設けられていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納箱。 - 請求項2に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さが160〜250mmであり、
前記取出口は、その長手方向が当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向と略平行になるように設けられるとともに、当該家庭用薄葉紙収納箱の長手方向の長さに対する前記取出口の長手方向の長さの割合が60%以上であることを特徴とする家庭用薄葉紙収納箱。 - 請求項3に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記取出口の長手方向に直交する方向の長さが20〜92mmであることを特徴とする家庭用薄葉紙収納箱。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納箱において、
前記羽部には、指穴が設けられていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納箱。
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