JP2004241132A - 導電性微粒子、導電性樹脂エマルジョンとその製造方法並びに導電性塗料組成物、導電性シート体。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート微粒子、樹脂エマルジョン粒子の表面にピロール(誘導体)を重合されてポリピロール(誘導体)層を設けた導電性微粒子、導電性樹脂エマルジョンを開発することにより、従来の問題を解決した。
【選択図】なし。
Description
【産業上の利用分野】
本発明は導電性微粒子及び導電性エマルジョン及びその製造方法並びに導電性微粒子若しくは導電性エマルジョンを含有する導電性塗料、導電性シート体に関するものであつて、
更に詳しくは樹脂粒子(シード)表面にピロール(誘導体)を重合による表面修飾を行うことにより得られる導電性微粒子及び導電性樹脂エマルジョン及びその製造方法並びに該導電性微粒子、該導電性樹脂エマルジョンを含有する導電性塗料、導電性シート体に関するものである。
【0002】
【特許文献】特開2000−186218
【従来技術】
従来、導電性塗料などはニッケルや銅などの金属粉をトルエンなどの有機溶媒に分散させ構成されている溶剤型が主に使用されていた。しかし、近年溶剤型接着剤は有機溶剤による環境汚染、健康管理上の毒性、火気危険性等の問題があり、脱溶剤型への要求が強まっている。
このため脱溶剤化のために水系塗料の要求が強くなつている。ところが水性媒体を使用すると金属粉が腐食或いは酸化して塗膜性能或いは導電性能が劣化するという問題が残され、種々の検討がなされている。
【0003】
水性化の一つの方法としてポリピロールの水溶液化(特許公開2000−186218)として水溶性導電性高分子と親水性基含有ポリエステル樹脂変性物の混合物等の検討がなされたが、電気抵抗値が絶縁樹脂であるバインダーに左右され、バインダーの添加工程として2次加工が必要等の欠点を有し、溶剤系と比較して成膜状態や基材密着性が悪い等の物性面での課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような状況、即ち有機溶剤による人体への有害性、引火等の危険性、作業環境、低温接着力、耐熱性の問題、並びに水性媒体を使用した場合の導電性素材の性能劣化などの問題を解決できる導電性微粒子、導電性樹脂エマルジョンを開発するとともに、その用途開発品たる導電性塗料、導電性シート体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記のような課題を解決すために、本発明ではシード粒子表面にピロール(誘導体)を重合してポリピロール(誘導体)層を設けることにより得られる導電性微粒子及び樹脂エマルジョン粒子の表面にポリピロール(誘導体)層を設けることにより得られる導電性樹脂エマルジョンの調製方法について検討してその製造方法を確立するとともに、その用途例としての導電性塗料、導電性シート体を開発したものである。以下本発明について詳細に説明する。
【0006】
シード微粒子には素材として高分子化合物、ガラス、セラミックス等からなるものが使用できる。その具体例として、各種アクリル系共重合樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、酢酸ビニル樹脂、ベオバ−酢酸ビニル共重合樹脂、ベオバ−アクリル共重樹脂、アクリル−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ナイロン樹脂、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、メタクリル酸メチルブタジエンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴムなどからなるシード微粒子のほか、軟質ガラス、硬質ガラスなどのガラス、ポリケイ酸、シリカ、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、チタニアなどの無機系素材或いはセラミックスからなるシード微粒子などが使用できる。これらは単独ないし混合して使用できる。
【0007】
これらのシード微粒子の形状は球状、楕円状、フレーク状、円柱状、不定形状など各種の形状のものが適用できる。また、中空体であつても構わない。
サイズとしては平均粒子径は5nm〜50μm以下が好ましい。50μm以上では、塗料組成物に調整した場合、塗布膜厚制御が困難であったり、分散性が不安定になるなどの原因になるため適さない。5nm以下では余りに微細であるために粒子間の接触箇所が過大になつて所定の接触性を確保することが難しくなり適さない。
また、シード微粒子の形状は球状であると導電性塗料として塗布した際にレベリング性が得られ均一厚みの塗膜が得られやすく好ましく、更に粒子径の分布が狭いとスペーサー効果が高くなり均一な導電性塗膜が得られる。
更に、球状中空体であると前記のレベリング性或いは更にスペーサー効果に加えて、塗料中に浮遊しやすい素材並びにサイズを選定することにより導電性微粒子が沈殿するという問題を回避できる。
【0008】
樹脂エマルジョンには、アニオン系界面活性剤単独、ノニオン系界面活性剤単独若しくはアニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤の併用にて重合され調製された各種の樹脂エマルジョンが使用され、具体例として、各種アクリル系共重合樹脂エマルジョン、エチレン酢酸ビニル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、ベオバ−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン、ベオバ−アクリル共重合樹脂エマルジョン、アクリル−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、メタクリル酸メチルブタジエンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴムなどが挙げられる。
【0009】
樹脂エマルジョン粒子の平均粒子径のサイズは動的光散乱法(レーザードップラー法)による粒子径で5nm〜5μmが適合している。5nm以下では、乳化重合時に多量の界面活性剤を必要として密着性、耐水性等の物性面で劣るため適さない。また5μm以上ではポリピロール層形成後のエマルジョン自体の分散性が悪くなり、沈降、ゲル化等の原因となるため好ましくない。
【0010】
これらシード微粒子或いは樹脂エマルジョン粒子の表面にピロール(誘導体)を酸化物を重合触媒として重合させてポリピロール(誘導体)層を形成することにより導電性被膜が形成される。
ピロール(誘導体)の重合を円滑に進行させるための手段してゼータ電位の絶対値を10mV以上に保持される必要がある。此れ以下であつては、ピロール(誘導体)の重合が進行と共に粒子間で凝集するため好ましくない。
【0011】
ピロール(誘導体)には、N−メチルピロール、N−エチルピロール、N−n−プロピルピロール、N−n−ブチルピロール、3−メチルピロ−ル、3−エチルピロール、3―n―プロピルピロール、3−n−ブチルピロール、3−n−ペンチルピロール、3−n−ヘキシルピロールなどが挙げられる。
【0012】
ピロール(誘導体)をシード微粒子の表面に重合させる方法は水、アルコールなどの媒体中にシード微粒子を分散させ、ピロール(誘導体)と重合触媒の酸化剤の存在下、−30〜100℃の温度下で好ましくは−10〜40℃の温度下で1〜100分程度攪拌することによりシード微粒子の表面にポリピロール(誘導体)で被覆された導電性微粒子を得ることができる。
【0013】
シード微粒子の表面とポリピロール(誘導体)層との密着を良好にするために、シランカップリング剤が使用されることが望ましい。
シランカップリング剤としては例えばビニル基、アクリロイル基、水酸基、チオール基、アミノ基、エポキシ基またはエポキシシクロヘキシル基を持つものが用いられる。具体的にはビニル基を持つものとしてはビニルトリクロルシラン、ビニルメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等、アクリロイル基としてはγ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等、水酸基を持つものとしてはβ−ヒドロキシエトキシエチルトリエトキシシラン、γ−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン等、チオール基を持つものとしてはγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、β−メルカプトエチルメチルジメトキシシラン等、アミノ基を持つものとしてはγ−アミノプロピルトリエトキシシラン、β−アミノエチルトリメトキシシラン、γ−アミノプロポキシプロピルトリメトキシシラン等、エポキシ基を持つものとしてはγ−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン等、エポキシシクロヘキシル基を持つものとしてはβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0014】
アニオン系界面活性剤を単独使用又はアニオン系界面活性剤とノニオン界面活性剤と併用して重合して調製された樹脂エマルジョン粒子表面へのピロール(誘導体)の重合は、経時的にpHが低下してゲル化しやすくなるため、調製済みの樹脂エマルジョンの粒子をシードとして、フラスコ中に配合しのたち、アルカリ成分及び/又は緩衝溶液によりpHを3〜8に調整しながら、ゼータ電位を−10mV以下の状態でピロール(誘導体)、酸化物を添加しつつ進行させることが望ましい。 好ましいpH域である3〜8の範囲に調整する手段のアルカリ成分についてはナトリウム、カリウム、マグネシウム、アルミニウムなどの水酸化物、塩化物、炭酸化合物のほか、アンモニア、トリエタノールアミンなどが使用され、緩衝溶液としては公知のものが使用できる。
【0015】
ノニオン系界面活性剤を単独使用して重合した樹脂エマルジョン粒子表面へのピロール(誘導体)の重合は、経時的なpHの低下と共に樹脂エマルジョンの安定性が低下し難い為、調製済みの樹脂エマルジョン粒子をシードとして、フラスコ中に配合しのたち、アルカリ成分及び/又は緩衝溶液によるpH調整しなくてもピロール(誘導体)、酸化物を添加しつつ進行させることができる。
【0016】
樹脂エマルジョンの濃度は5〜70重量%が適しており、5重量%以下では導電性塗料や導電性シートに加工する際に水分量が多く、乾燥工程が長くなるため好ましくない。一方70重量%以上ではピロール(誘導体)を重合する過程で樹脂エマルジョン粒子が破壊し凝集するため適さない。なお、樹脂エマルジョンに対するピロール(誘導体)の配合比率は樹脂エマルジョン100重量部に対して0.2〜10重量部が適している。0.2重量部以下では所定の導電性が得られない。10重量部以上ではピロール(誘導体)の重合過程においてゲル化する傾向があり好ましくない。
【0017】
重合触媒として使用される酸化剤としては、無機酸、金属化合物などが有効であり、硫酸、塩酸などの無機酸、アルミ、チタン、銅、クロム、マンガン、鉄などの金属の塩化物、硫酸塩、硝酸塩、アセチルアセテート化合物などの金属化合物、ニ酸化マンガン、二酸化鉛などの酸化物、過硫酸アンモニュウム、過硫酸カリウム、過酸化水素などのパーオキソ酸などが使用できる。これらの酸化剤は無機酸、有機酸と組み合わせて使用することもできる。また、2種類以上の併用も構わない。これら酸化剤はピロール(誘導体)1モルに対して0.5〜5モルで使用される。
【0018】
該導電性微粒子を使用して導電性塗料に調製するには、樹脂バインダーが使用される。該樹脂バインダーとしては、主に水性の樹脂バインダーが使用され、具体的には各種アクリル系共重合樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ベオバ−酢酸ビニル共重合樹脂、ベオバ−アクリル系共重合樹脂、アクリル−酢酸ビニル共重合樹脂、ウレタン樹脂、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、メタクリル酸メチルブタジエンゴム、アクリルニトリルブタジエンゴム等の樹脂エマルジョン、ラテックスなどの乳化分散体のほか、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ホツトメルト配合物などが使用される。また、有機溶剤に樹脂成分を溶解させたものをバインダーとして使用されても構わない。更に、樹脂粉末など固形のバインダーが使用されても構わない。
樹脂バインダー中の導電性微粒子の配合比率は30重量%、好ましくは50重量%以上であることが望ましい。配合比率が低いと導電性微粒子相互の接続を確保できないために目標とする電気抵抗値が得られない。
導電性樹脂エマルジョンを使用して導電性塗料に調製するには、導電性樹脂エマルジョンのまま、もしくは前記のような乳化分散体等の樹脂バインダーと組み合わされて調製される。樹脂バインダー中の導電性樹脂エマルジョンの配合比率は導電性微粒子と同様な理由で30重量%、好ましくは50重量%以上であることが望ましい。
【0019】
導電性微粒子若しくは導電性樹脂エマルジョンを使用して導電性シート体を調製するには、上記のような導電性塗料等として仕上られたものを樹脂フィルム、紙、繊維などの基材表面に塗布して仕上る方法などが採用される。
【0020】
なお、導電性塗料或いは導電性シート体として各種の基材等に対する密着性を確保するために、適宜粘着付与樹脂(以下TFという)が配合される。該TFは導電性塗料、導電性シート体の形態によつて樹脂エマルジョン状又は固形状態で使用することができる。
【0021】
TFには変成ロジン、重合ロジン、フェノール樹脂、アルキルフェノール樹脂等のフェノール系、クマロンインデン系、脂肪族炭化水素系、テルペン樹脂等の芳香族石油系等の樹脂エマルジョンが使用できる。これらのTFは粉末状態ないし粉末状で乳化されたもの、水溶性高分子等で表面処理したのち乳化されたもの等があり、使用状況に照らして採用される。カルボキシル変性や水酸基変性をさせたものも使用できる。
【0022】
その他、配合材料として、老化防止を向上させる目的で酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の金属酸化物が配合される。
更に着色のために適宜、公知な染料や顔料が適宜配合される。
【0023】
その他、これら以外に導電性樹脂エマルジョンの安定化の為に配するアンモニア、トリエタノールアミン、モルホリン等の塩基性化合物、炭酸カルシウム、シリカ、タルク等の充填材、防腐剤、防かび剤、消泡剤、増粘剤または粘度調整剤等が必要により添加されて調製されてもよい。
【0024】
以下に実施例、比較例により説明する。以下重量部を部として表示する。
実施例1
ノニオン系界面活性剤を使用して重合されたアクリル樹脂エマルジョン(アイカ工業(株) RAX−170 固形分46% 平均粒子径136nm)100部を1Lセパラブルフラスコに仕込む。触媒として過硫酸アンモニウム(70%水溶液)を2部、ピロールをモノマーを1.3部滴下ロートに計量し、過硫酸アンモニウム、ピロールを2時間かけて滴下ロートより滴下しながら重合を開始した。20℃で3時間重合した後、エイジングとして50℃で1時間処理し実施例1の導電性樹脂エマルジョン(固形分45%、pH=5.0、平均粒子径205nm、ゼーター電位−14mV)を得た。
【0025】
実施例2
アニオン系界面活性剤を使用して重合されたアクリル樹脂エマルジョン(アイカ工業(株) RAX−175 固形分55% 平均粒子径178nm)100部を1Lセパラブルフラスコに仕込む。触媒として過硫酸アンモニウム(70%水溶液)を3.2部、ピロールモノマーを1部、アルカリ成分としてアンモニア水(28%水溶液)を3.3部、滴下ロートに計量し、過硫酸アンモニウム、ピロールを0.5時間、アンモニア水を2時間かけて滴下ロートより滴下してpHを5.5付近に維持しながらゼーター電位を−10mV以下の状態で重合を進めた。20℃で3時間重合した後3mol/l−酢酸ナトリウム緩衝液(pH 5.2)を1ml添加し、実施例2の導電性樹脂エマルジョン(固形分54%、pH=5.5、平均粒子径360nm、ゼーター電位−93mV)を得た。
【0026】
実施例3
アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤とを併用して重合されたアクリル樹脂エマルジョン(アイカ工業(株) RAX−173 固形分43% 平均粒子径235nm)100部を1Lセパラブルフラスコに仕込む。触媒として過硫酸アンモニウム(70%水溶液)を3.2部、ピロールモノマーを1部を3.3部、滴下ロートに計量し、過硫酸アンモニウム、ピロールを0.5時間、アンモニア水を2時間かけて滴下ロートより滴下してPHを4.8付近に維持しながら、ゼータ電位を−10mV以下の状態で重合を進めた。20℃で2時間重合した後、実施例3の導電性樹脂エマルジョン(固形分50%、pH=4.8、平均粒子径290nm、ゼーター電位−33mV)を得た。
【0027】
実施例4
ウレタン樹脂エマルジョン(住友バイエルウレタン(株) ディスパコールU54 固形分50% 平均粒子径189nm)100部を1Lセパラブルフラスコに仕込む。触媒として過硫酸アンモニウム(70%水溶液)を2部、ピロールをモノマーを1.3部、アルカリ成分として水酸化ナトリウム(6.3N)を3.8部、滴下ロートに計量し、過硫酸アンモニウム、ピロールを0.5時間、水酸化ナトリウムを2時間かけて滴下ロートより滴下しながら重合を開始した。20℃で3時間重合した後、エイジングとして50℃で1時間処理し実施例1の導電性樹脂エマルジョン(固形分50%、pH=7.5、平均粒子径211nm、ゼーター電位−18mV)を得た。
【0028】
実施例5
実施例1におけるアクリル樹脂エマルジョン(アイカ工業株 RAX−170 固形分46% 平均粒子径136nm)に代えて、ポリスチレン粒子ファインパール(松浦(株)製 PB3011W 平均粒子径0.5μm)50部とイオン交換水50部を配合して、実施例1に準じて導電性微粒子(固形分50%、平均粒子径0.52μm、ゼータ電位−21mV)を調製した。この導電性微粒子100部とアクリル樹脂エマルジョン(アイカ工業(株) RAX−175 固形分55% 平均粒子径178nm)100部を混合し導電性樹脂エマルジョン(固形分53%)を得た。
【0029】
実施例6
コロイダルシリカ粒子(日産化学工業(株) スノーテックスDMAC 不揮発分30% 溶媒メチルエチルケトン 平均粒子径15nm)100部とシランカップリング剤γ−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株) KBE503)3部を配合しジブチルスズジラウラート0.05部添加し、室温8時間撹拌反応した。この系に触媒として過硫酸アンモニウム(70%水溶液)を3.2部、ピロールモノマーを1部滴下ロートに計量し、室温2時間かけて滴下して重合を開始した。重合後、エバポレーターにてメチルエチルケトンを除去し導電性微粒子を得た。この導電性微粒子50部とアクリル樹脂エマルジョン(アイカ工業(株) RAX−175 固形分55% 平均粒子径178nm)50部及びイオン交換水50部を混合し導電性樹脂エマルジョン(固形分34.6%)を得た。
【0030】
比較例1
実施例1に使用したアクリル樹脂エマルジョン(アイカ工業(株)RAX−170 固形分46%、平均粒子径136nm)を比較例1の樹脂エマルジョンとした。
【0031】
比較例2
実施例2においてピロールの配合量を0.1部とした以外は全て同一の条件で比較例2の導電性樹脂エマルジョン(固形分54%、pH5.5、平均粒子径360nm、ゼータ電位−93mV)を得た。
【0032】
比較例3
実施例5において、導電性微粒子の配合量を20部として以外は全て同一にして比較例3の導電性樹脂エマルジョン(固形分54%)を得た。
【0033】
比較例4
実施例6において、導電性微粒子の配合量を20部とした以外は全て同一にして比較例4の導電性樹脂エマルジョン(固形分27.6%)を得た。
【0034】
実施例、比較例の導電性微粒子や導電性樹脂エマルジョンなどを使用して電気抵抗値、付着性試験、耐磨耗性試験、耐久性試験により測定した結果は表1の通りであつた。
詳細な試験方法を下記に示す。
なお、実施例1の導電性樹脂エマルジョンを厚み100μmのポリエステル樹脂フィルム上に塗布し、造膜させたのち、ポリエステル樹脂フィルム裏面と造膜面の両面にエポキシ樹脂を塗布・硬化させたのち、断面をマイクロトームで切断したサンプルの透過型電子顕微鏡(倍率6万倍)の写真を図1に示しているが、樹脂膜の断面層に網目状のポリピロールが黒く観察され、この網目状のポリピロールの存在により導電性が得らることが確認できる。また、造膜された表面にも当然、このような網目状のポリピロールが存在している。
【0035】
<試験片作製条件>
実施例及び比較例のサンプルを使用し50μmのドクターブレードでPETに塗布し、23℃×24時間乾燥し試験片を作製する。
▲1▼電気抵抗試験:絶縁抵抗計(JIS K−6911)
規定の円盤電極の表面並びに裏面に実施例、比較例の試験片を温度20±2℃、相対湿度65±5%の室内で体積抵抗率を測定する。
▲2▼付着性試験:付着性(クロスカット法)(JIS K−5600−5−6)試験片をABS板に50μm塗布・乾燥したのち、16時間、温度23±2℃、相対湿度50±5%の室内で養生し、1mm間隔の縦横10本のカットを施し、セロテープ(登録商標)試験して剥がれの状態を測定する。評価0は剥がれがない。評価1は剥がれが5%以内の場合。評価2は剥がれが15%以内の場合。評価3は剥がれが35%以内の場合。
▲3▼耐久性試験:耐熱老化試験 試験片を60℃×1000時間下に静置後、上記試験に供する
▲4▼耐湿熱老化試験 試験片を40℃・95%RH×1000時間下に静置後、上記試験に供する。
▲5▼耐寒老化試験 試験片を−20℃1000時間下に静置後、上記試験に供する。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】
本発明になる導電性微粒子、導電性樹脂エマルジョンはシード微粒子若しくは微細な樹脂エマルジョン粒子の表面に導電性のポリピロール(誘導体)層が形成されてなるものであって、実施例に見られるような電気抵抗値が低い特性をもつものであるため、導電性のコーテイング剤、コーキング剤などのほか、帯電防止材料、電子機器材料、センサー、メモリー、電池等の各種の電子機器類などの用途として活用できる。
また、本発明になる導電性微粒子、導電性樹脂エマルジョンを使用した導電性塗料は、樹脂エマルジョンなどの水性バインダーを問題なく採用できるため、火気安全対策、環境対策なくして簡便に使用でき前記のような分野に利便性を提供できる。
更に、本発明になる導電性シート体は各種機器類の内部若しくは外部或いは接続部などに貼設するだけで、手軽に帯電防止効果が得られるため各種分野できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の導電性樹脂エマルジョンを厚み100μmのポリエステル樹脂フィルムに塗布し造膜させたサンプルのポリエステル樹脂フィルムの裏面と造膜させた表面との両側をエポキシ樹脂でサンドイッチ状に硬化させたのち、ミクロトームで切断した断面を透過型電子顕微鏡(倍率6万倍)で観測した写真の断面図。
Claims (10)
- シード微粒子表面にポリピロール(誘導体)層が設けられていることを特徴とする導電性微粒子。
- 樹脂エマルジョン粒子の表面にポリピロール(誘導体)層が設けられていることを特徴とする導電性樹脂エマルジョン。
- シランカップリング剤でシード微粒子を表面処理し、ピロール(誘導体)を重合してポリピロール(誘導体)層を設けることを特徴とする導電性微粒子の製造方法。
- アニオン系界面活性剤の単独使用若しくはアニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤の併用で重合された樹脂エマルジョン粒子の表面にポリピロール(誘導体)層が設けられている請求項2記載の導電性樹脂エマルジョン。
- アニオン系界面活性剤の単独使用若しくはアニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤の併用で重合された樹脂エマルジョン粒子の表面に、pHを3〜8に調製しながら、ゼーター電位が−10mV以下の状態でピロール(誘導体)を重合してポリピロール(誘導体)層を設けることを特徴とする導電性樹脂エマルジョンの製造方法。
- ノニオン系界面活性剤が使用されて重合してなる樹脂エマルジョン粒子の表面にポリピロール(誘導体)層が設けられている請求項2記載の導電性樹脂エマルジョン。
- ノニオン系界面活性剤を使用して重合して得られた樹脂エマルジョン粒子の表面にピロール(誘導体)を重合してポリピロール(誘導体)層を設けることを特徴とする導電性樹脂エマルジョンの製造方法。
- 請求項1の導電性微粒子が樹脂バインダーに分散されて仕上げられている導電性塗料。
- 請求項2又は請求項4若しくは請求項6の導電性樹脂エマルジョンを含有してなる導電性塗料。
- 請求項1の導電性微粒子若しくは請求項2又は請求項4或いは請求項6の導電性樹脂エマルジョンを含有する導電性材料が基材にコートされて仕上られている導電性シート体。
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