JP2004221632A - 発振回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源の立ち上げ時だけでなく、発振停止解除直後においても、発振起動時間を短縮することができ、また不要な消費電流を抑制できる発振回路を提供する。
【解決手段】本発明の発振回路は、発振停止機能を持つ発振回路本体と、発振停止機能による発振回路本体の発振停止の期間に、電源とグランドとの間の中間電圧を発振回路本体の内部ノードのうちの少なくとも1箇所に供給し、発振停止が解除されている期間は中間電圧を供給しない電圧供給回路とを備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発振停止機能を持つ発振回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、水晶振動子などの圧電素子を用いた発振回路は、基準クロックの発生回路として通信機器や映像機器などの分野で広く利用されている。近年の通信速度の高速化や映像の高品質化の流れに従って、通信や映像などのシステムにおいても大容量データの高速処理が求められるようになってきており、発振回路の発振周波数も次第に高速化される傾向にある。
【0003】
周波数精度の非常によい水晶振動子を用いた発振回路では、通常基本波振動モードが使用される。しかし、基本波振動モードでは、水晶振動子の加工技術の問題から現状では50MHz程度の発振周波数までが限界である。また、50MHzの発振周波数は実現可能であるが非常に高価である。このため、より高い周波数の水晶発振回路を構成するための手法として、第n次高調波(n=3,5,7,…)の発振を行わせる倍音振動モードがある。
【0004】
この倍音振動モードは、物理的な振動を電気信号に変換する水晶振動子の特徴を生かして、基本波以外にも第n次高調波の周波数成分も振動子を通過するという特性を利用したものである。各振動モードの通過ゲインは基本波が最も高く、第3次、第5次、第7次、… と高次の高調波になるにつれて次第に低くなる。また、倍音振動モードで発振させるためには、発振回路内で周波数の選択を行う必要がある。
【0005】
図3は、従来の発振回路の一例の構成概略図である。同図に示す発振回路50は、第3次高調波の発振回路であり、発振アンプ(NAND回路)16と、波形整形バッファ18と、帰還抵抗(1MΩ)20と、制限抵抗(100Ω)22と、水晶振動子24と、周波数調整容量(10pF)26と、DCカット容量(0.1μF)28と、フィルタ容量(10pF)30と、フィルタインダクタ(2μH)32とを備えている。
【0006】
ここで、発振アンプ16の一方の入力には発振停止制御信号ENが入力され、発振アンプ16の出力XOは、波形整形バッファ18を介して信号OUTとして出力されている。また、帰還抵抗20は発振アンプ16の他方の入力XIと出力XOとの間に接続されている。制限抵抗22の一方の端子は発振アンプ16の出力XOに接続され、水晶振動子24は発振アンプ16の他方の入力XIと制限抵抗22の他方の端子との間に接続されている。周波数調整容量26は制限抵抗22の他方の端子とグランドとの間に接続され、DCカット容量28の一方の端子は発振アンプ16の他方の入力XIに接続されている。
【0007】
また、フィルタ容量30およびフィルタインダクタ32は、DCカット容量28の他方の端子とグランドとの間に並列に接続されている。フィルタ容量30およびフィルタインダクタ32は、水晶振動子24の基本波を遮断するハイパスフィルタ48の役割を果たす。なお、上記帰還抵抗20、制限抵抗22、周波数調整容量26、DCカット容量28、フィルタ容量30、フィルタインダクタ32の値は一例であり、水晶振動子24の基本波および第3次高調波の発振周波数に応じて適宜設定する必要がある。
【0008】
発振回路50において、水晶振動子24は所定周波数の正弦波を出力する。電源オンでなおかつ発振停止制御信号ENがハイレベルの場合、基本波はフィルタ容量30およびフィルタインダクタ32の作用によって遮断され、第3次高調波が、帰還抵抗20、制限抵抗22、周波数調整容量26、DCカット容量28、発振アンプ16の作用によって所定の振幅に増幅される。そして、波形整形バッファ18によって方形波に波形整形され、信号OUTとして出力される。
【0009】
電源オンでなおかつ発振停止制御信号ENがローレベルの場合、発振アンプ16であるNAND回路の出力はハイレベルとなり、波形整形バッファ18の出力OUTもハイレベルになる。この時、周波数調整容量26は制限抵抗22を介して、また、DCカット容量28は帰還抵抗20を介してそれぞれ電源電圧VDDまでチャージアップされる。また、電源オフの場合、周波数調整容量26およびDCカット容量28はディスチャージされる。
【0010】
発振回路50では、図4(a)のタイミングチャートに示すように、電源オフの状態から電源オンの状態に遷移する時に、もしくは図4(b)のタイミングチャートに示すように、発振停止制御信号ENの制御によって発振停止の状態から発振開始の状態に遷移する時に、DCカット容量28のチャージアップまたはディスチャージに時間がかかるため、発振起動時間が大きくなる。すなわち、電源の立ち上げ時および発振停止解除直後に、発振アンプ16の他方の入力XIの電圧レベルがVDD/2となるまでの期間、不発振状態になる。
【0011】
この期間の不発振状態が、発振回路の出力を基準クロックとして用いるシステムにおいて重大なエラー、例えば通信機器などにおける転送エラー等の原因になる場合があるという問題があった。
【0012】
このような問題に対し、特許文献1の図1には、起動特性を向上させるために、急速充電回路を付加した水晶発振回路が開示されている。しかし、特許文献1の図1に開示の水晶発振回路は、発振停止機能を持つものではないため、電源の立ち上げ時については考慮されているが、この技術を発振停止機能を持つ発振回路に適用しても、発振停止解除直後の発振起動時間を改善することはできないという問題があった。
【0013】
また、同じく特許文献1の図2には、発振アンプとして高ゲイン、低出力インピーダンスの演算増幅器を用い、その非反転入力端子にバイアス回路を設けて、その動作点を任意に設定しうる水晶発振回路が開示されている。しかし、図2の回路では常時、バイアス回路が接続されているため常時、不要な消費電流が流れるという問題があり、また図1の回路と同様に、発振停止機能を持つものではないため、発振停止解除直後の発振起動時間を改善できないという問題があった。
【0014】
【特許文献1】
特開昭57−24106号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、電源の立ち上げ時だけでなく、発振停止解除直後においても、発振起動時間を短縮することができ、また不要な消費電流を抑制できる発振回路を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、発振停止機能を持つ発振回路本体と、電源とグランドとの間の中間電圧を発生して前記発振回路本体に供給する電圧供給回路とを備え、
前記電圧供給回路は、前記発振停止機能による発振回路本体の発振停止の期間に、前記中間電圧を前記発振回路本体の内部ノードのうちの少なくとも1箇所に供給し、発振停止が解除されている期間は前記中間電圧を供給しないことを特徴とする発振回路を提供するものである。
【0017】
ここで、前記電圧供給回路は、電源電圧の検知回路を備え、電源オフから電源オンに遷移する時に前記電源電圧が所定の電圧に到達するまでの期間、前記中間電圧を供給し、前記電源電圧が所定の電圧に到達した後は、前記中間電圧を供給しないのが好ましい。
【0018】
あるいは、前記電圧供給回路は、時間検知回路を備え、電源オフから電源オンに遷移する時に所定の一定期間、前記中間電圧を供給し、前記所定の一定期間経過後は、前記中間電圧を供給しないのが好ましい。
【0019】
また、前記電圧供給回路によって供給される中間電圧は、前記電源とグランドとの間のほぼ中央の電圧であるのが好ましい。
【0020】
また、前記発振回路本体は、発振アンプと、帰還抵抗および制限抵抗と、振動子と、周波数調整容量およびDCカット容量とを備え、
前記発振アンプの一方の入力には発振停止制御信号が入力され、前記帰還抵抗は前記発振アンプの他方の入力と出力との間に接続され、前記制限抵抗の一方の端子は前記発振アンプの出力に接続され、前記振動子は、前記制限抵抗の他方の端子と前記発振アンプの他方の入力との間に接続され、前記周波数調整容量は、前記制限抵抗の他方の端子とグランドとの間に接続され、前記DCカット容量は、前記発振アンプの他方の入力とグランドとの間に接続されているのが好ましい。
【0021】
また、前記発振回路本体は、さらにハイパスフィルタを備え、当該ハイパスフィルタは前記DCカット容量とグランドとの間に接続されているのが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の発振回路を詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の発振回路の一実施形態の構成概略図である。
同図に示す発振回路10は、発振停止機能を持つ発振回路本体12と、電圧供給回路14とを備えている。すなわち、本実施形態の発振回路10は、図3に示す従来の発振回路50と比べて、さらに電圧供給回路14を備えている。したがって、発振回路本体12については、図3に示す従来の発振回路50の各構成要素と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0024】
すなわち、発振回路本体12は、第3次高調波の発振回路であり、発振アンプ(NAND回路)16と、波形整形バッファ18と、帰還抵抗20と、制限抵抗22と、水晶振動子24と、周波数調整容量26と、DCカット容量28と、フィルタ容量30と、フィルタインダクタ32とを備えている。また、フィルタ容量30およびフィルタインダクタ32は、水晶振動子24の基本波を遮断するハイパスフィルタ48の役割を果たす。
【0025】
電圧供給回路14は、電源オフから電源オンに遷移する時に、および発振停止機能による発振回路本体12の発振停止の期間に、電源とグランドとの間の中間電圧を発振アンプ16の他方の入力XIに供給する。電圧供給回路14は、P型MOSトランジスタ(以下、PMOSという)34と、N型MOSトランジスタ(以下、NMOSという)36と、抵抗素子38,40と、インバータ42と、AND回路44と、P.O.C(パワーオンクリア)回路46とを備えている。
【0026】
ここで、AND回路44には、発振の開始および停止を指示する発振停止制御信号EN、およびP.O.C回路46の出力が入力され、AND回路44の出力は、発振アンプ16の一方の入力、PMOS34のゲートおよびインバータ42に入力されている。また、PMOS34、抵抗素子38,40およびNMOS36は電源とグランドとの間に直列に接続され、NMOS36のゲートにはインバータ42の出力が入力されている。また、抵抗素子38,40の接続点のノードが発振アンプ16の他方の入力XIに接続されている。
【0027】
以下、電源の立ち上げ時の動作を説明する。なお、発振停止制御信号ENは、電源の立ち上がりに従ってハイレベルになるものとする。
【0028】
P.O.C回路46は電源電圧VDDを常にモニターしており、図2(a)のタイミングチャートに示すように、電源オフの時、すなわちVDD=0Vの場合のP.O.C回路46の出力はローレベル(グランドレベル)である。電源の立ち上げ時に、電源電圧VDDが所定の電圧、例えばVDD(最大値)×0.8の電圧レベルに到達した時点でP.O.C回路46の出力はハイレベル(VDD(最大値)×0.8の電圧レベル)に変化する。
【0029】
従って、AND回路44の出力は、電源の立ち上げ時に電源電圧がVDD(最大値)×0.8の電圧レベルに到達するまでの期間にローレベルとなり、PMOS34およびNMOS36が同時にオン状態となる。
【0030】
PMOS34およびNMOS36が両方ともオン状態になると、抵抗素子38,40の間の接続点の電圧レベルは、これらの抵抗素子38,40の抵抗分圧比によって決定される電圧レベルになる。例えば、抵抗素子38,40の抵抗値が等しい場合、抵抗素子38,40の間の接続点の電圧レベルは、電源とグランドとの間のほぼ中央の電圧レベルVDD/2となり、このVDD/2の電圧レベルが発振アンプ16の他方の入力XIに与えられる。
【0031】
その後、P.O.C回路46の出力がハイレベルになると、AND回路44の出力もハイレベルとなり、PMOS34およびNMOS36が共にオフ状態となる。これにより、発振アンプ16の一方の入力はハイレベルとなり、電圧供給回路14から発振アンプ16の他方の入力XIへのVDD/2の電圧レベルの供給は停止されるが、入力XIは、電圧供給回路14により供給されたVDD/2の電圧レベルに維持された状態で発振動作が開始される。
【0032】
従って、図2(a)のタイミングチャートに示すように、発振アンプ16の他方の入力XIがVDD/2近傍の電圧レベルから発振動作が開始されるので、DCカット容量28をチャージアップするための時間を短縮することができ、発振起動時間を短縮することができる。これに対し、図3に示す従来の発振回路50では、図4(a)のタイミングチャートに示すように、DCカット容量28をチャージアップする時間が長く、発振起動時間も長くなる。
【0033】
次に、発振停止解除時の動作を説明する。なお、電源オンの状態であり、P.O.C回路46の出力は常にハイレベルであるものとする。
【0034】
発振停止制御信号ENは、図2(b)のタイミングチャートに示すように、発振回路本体12の発振を停止させる場合にローレベルとされ、発振を開始させる場合にハイレベルとされる。従って、AND回路44の出力は、発振停止機能による発振回路本体12の発振停止の期間にローレベルとなり、PMOS34およびNMOS36が同時にオン状態となる。これにより、本実施形態では、例えばVDD/2の電圧レベルが発振アンプ16の他方の入力XIに与えられる。
【0035】
その後、発振停止制御信号ENがハイレベルになると、AND回路44の出力もハイレベルとなり、PMOS34およびNMOS36が共にオフ状態となる。これにより、発振アンプ16の一方の入力はハイレベルとなり、他方の入力XIへのVDD/2の電圧レベルの供給は停止されるが、入力XIは、図2(b)のタイミングチャートに示すように、供給されたVDD/2の電圧レベルに維持された状態で発振動作が開始される。
【0036】
このため、図2(b)のタイミングチャートに示すように、DCカット容量28をディスチャージする時間をなくすことができ、発振起動時間を短縮することができる。これに対し、図3に示す従来の発振回路50では、図4(b)のタイミングチャートに示すように、DCカット容量28をディスチャージする時間が長く、発振起動時間も長くなる。
【0037】
ここで、発振起動時間増大の原因は、上記の通り、電源の立ち上げ時、および発振停止解除直後において、DCカット容量28のチャージアップまたはディスチャージに時間がかかるためである。電源の立ち上げ時には、電源から発振アンプ16および帰還抵抗20を介してDCカット容量28がチャージアップされる。また、発振停止解除直後は、DCカット容量28から帰還抵抗20および発振アンプ16を介してグランドにディスチャージされる。
【0038】
このため、比較的値の大きい帰還抵抗20の抵抗値RとDCカット容量28の容量値CによるRCの時定数によって発振起動時間が左右される。従って、帰還抵抗20の抵抗値RまたはDCカット容量28の容量値Cの値を小さくすれば、チャージアップ時間またはディスチャージ時間が短縮され、発振起動時間も短縮される。
【0039】
しかし、回路定数を単純に小さくすることは他の発振特性を悪化させることになる。例えば、帰還抵抗20の抵抗値Rを小さくすると、発振起動不良や安定性不良、消費電流の増大などの悪影響が生じる場合がある。また、DCカット容量28の容量値Cを小さくすると、基本波を遮断するためのハイパスフィルタ48の効果が減少して異常発振(本実施形態の場合、基本波発振)となる場合があり、発振余裕度を低下させることになる。
【0040】
これに対し、本発明の発振回路10では、電源オフから電源オンに遷移する時に電源電圧が所定の電圧に到達するまでの期間、および発振停止機能による発振回路本体12の発振停止の期間に、発振アンプ16の他方の入力XIにVDD/2の電圧レベルを与えておくことによって、電源の立ち上げ直後、および発振停止解除直後に、DCカット容量28をチャージアップおよびディスチャージする時間が短縮される。
【0041】
これにより、基本波を遮断するハイパスフィルタ48の特性を損ねることなく、また、発振起動安定性や余裕度を低下させることなく、XIの電圧追従性を高速化することができる。その結果、発振起動時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0042】
なお、上記実施形態では、電圧供給回路14が、電源オフから電源オンに遷移する時に電源電圧が所定の電圧に到達するまでの期間、ローレベルを出力し、電源電圧が所定の電圧に到達した時点でハイレベルを出力するP.O.C回路(電源電圧の検知回路)46を備える例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばカウンタ等により、電源オフから電源オンに遷移する時に所定の一定期間を計測して、この所定の一定期間、電圧供給回路14が中間電圧を供給する時間検知回路を備えるようにしてもよい。
【0043】
また、発振アンプ16はNAND回路に限定されるわけではなく、発振停止制御信号ENや、電源電圧の検知回路、時間検知回路の出力の極性に応じて、他の多入力CMOS論理ゲートを使用することもできる。また、本発明は、第3次高調波の発振回路に限定されず、基本波および第n次高調波(n=3,5,7,…)の発振回路全てに適用可能である。また、振動子も水晶振動子に限定されず、圧電セラミック振動子等の従来公知の圧電素子がいずれも利用可能である。
【0044】
また、電圧供給回路14の具体的な回路構成も何ら限定されず、電源とグランドとの間の中間電圧を発生して、発振回路本体12の内部ノードのうちの少なくとも1箇所に供給することができればよい。また、電源の立ち上げ時に、P.O.C回路46の出力がローレベルからハイレベルに変化するタイミングはVDD(最大値)×0.8の電圧レベルに限定されず、必要に応じて適宜設定すればよい。
【0045】
本発明の発振回路は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明の発振回路について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0046】
【発明の効果】
以上詳細に説明した様に、本発明の発振回路は、発振停止機能を持つ発振回路本体と、発振停止機能による発振回路本体の発振停止の期間に、電源とグランドとの間の中間電圧を発振回路本体の内部ノードのうちの少なくとも1箇所に供給し、発振停止が解除されている期間は中間電圧を供給しない電圧供給回路とを備えるものである。
これにより、本発明の発振回路によれば、発振起動安定性や余裕度を低下させることなく、発振停止解除後の発振起動時間を短縮することができる。
また、電源電圧の検知回路や時間検知回路を備えることによって、電源の立ち上げ時の発振起動時間も短縮することができる。また、発振回路本体の回路変更が不要であるため、例えば時定数の非常に大きなオーバートーン用フィルタなどを付加するなど、設計の自由度が高く、より高品質、高周波の発振回路を実現できるというメリットがある。
更に、発振起動後には、電圧供給回路には電流が流れないため、不要な消費電力を抑制することができるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発振回路の一実施形態の構成概略図である。
【図2】(a)および(b)は、それぞれ図1に示す発振回路の電源立ち上げ時および発振停止解除時の動作を表す一実施形態のタイミングチャートである。
【図3】従来の発振回路の一例の構成概略図である。
【図4】(a)および(b)は、それぞれ図3に示す発振回路の電源立ち上げ時および発振停止解除時の動作を表す一例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10,50 発振回路
12 発振回路本体
14 電圧供給回路
16 発振アンプ
18 波形整形バッファ
20 帰還抵抗
22 制限抵抗
24 水晶振動子
26 周波数調整容量
28 DCカット容量
30 フィルタ容量
32 フィルタインダクタ
34 P型MOSトランジスタ
36 N型MOSトランジスタ
38,40 抵抗素子
42 インバータ
44 AND回路
46 P.O.C回路
48 ハイパスフィルタ

Claims (6)

  1. 発振停止機能を持つ発振回路本体と、電源とグランドとの間の中間電圧を発生して前記発振回路本体に供給する電圧供給回路とを備え、
    前記電圧供給回路は、前記発振停止機能による発振回路本体の発振停止の期間に、前記中間電圧を前記発振回路本体の内部ノードのうちの少なくとも1箇所に供給し、発振停止が解除されている期間は前記中間電圧を供給しないことを特徴とする発振回路。
  2. 前記電圧供給回路は、電源電圧の検知回路を備え、電源オフから電源オンに遷移する時に前記電源電圧が所定の電圧に到達するまでの期間、前記中間電圧を供給し、前記電源電圧が所定の電圧に到達した後は、前記中間電圧を供給しない請求項1に記載の発振回路。
  3. 前記電圧供給回路は、時間検知回路を備え、電源オフから電源オンに遷移する時に所定の一定期間、前記中間電圧を供給し、前記所定の一定期間経過後は、前記中間電圧を供給しない請求項1に記載の発振回路。
  4. 前記電圧供給回路によって供給される中間電圧は、前記電源とグランドとの間のほぼ中央の電圧である請求項1〜3のいずれかに記載の発振回路。
  5. 前記発振回路本体は、発振アンプと、帰還抵抗および制限抵抗と、振動子と、周波数調整容量およびDCカット容量とを備え、
    前記発振アンプの一方の入力には発振停止制御信号が入力され、前記帰還抵抗は前記発振アンプの他方の入力と出力との間に接続され、前記制限抵抗の一方の端子は前記発振アンプの出力に接続され、前記振動子は、前記制限抵抗の他方の端子と前記発振アンプの他方の入力との間に接続され、前記周波数調整容量は、前記制限抵抗の他方の端子とグランドとの間に接続され、前記DCカット容量は、前記発振アンプの他方の入力とグランドとの間に接続されている請求項1〜4のいずれかに記載の発振回路。
  6. 前記発振回路本体は、さらにハイパスフィルタを備え、当該ハイパスフィルタは前記DCカット容量とグランドとの間に接続されている請求項5に記載の発振回路。
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