JP2004040487A - クロック発振回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】低電圧動作が可能で、消費電力の低減と発振開始時間の短縮化を図ることができるクロック発振回路を提供する。
【解決手段】水晶またはセラミックからなる振動子1と並列に、第1インバータ5、第2インバータ6および帰還抵抗2を接続する。発振開始までは第1インバータ5と第2インバータ6とを動作させて発振開始時間を短縮化し、発振開始後は第2インバータ6を停止させて消費電流を低減する。第2インバータ6は、クロックドインバータのように、電源電圧と接地電圧との間に出力に係るトランジスタ7〜10が直列に接続されていないため、電源電圧が低い場合でも、大きな駆動電流を得ることができる。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水晶またはセラミックからなる振動子を用いてクロック信号を発生させるクロック発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、水晶またはセラミックからなる振動子を用いたクロック発振回路が知られている。
【0003】
図5は、従来のクロック発振回路の構成を示す回路図である。
【0004】
このクロック発振回路300は、水晶またはセラミックからなる振動子31を有している。振動子31の一方端にはインバータ35の入力部が接続され、他方端にはそのインバータ35の出力部が接続されている。また、インバータ35と並列に帰還抵抗32が接続されており、この帰還抵抗32によってインバータ35にバイアス電圧が印加されるようになっている。振動子31の両端のそれぞれと接地電圧GNDとの間には、それぞれ、コンデンサ33および34が接続されており、これらのコンデンサ33および34は、インバータ35から直接、または帰還抵抗32を介して充放電されるようになっている。
【0005】
このように構成された従来のクロック発振回路300では、インバータ35の駆動能力を大きくすることによって、クロック信号の発振が開始されるまでの時間を短くすることができる。しかしながら、インバータ35の駆動能力を大きくした場合には、クロック発振回路300の消費電流が増加するという問題がある。
【0006】
そこで、発振開始時間の短縮化と消費電流の削減を図るために、例えば特開平4−200009号公報には、発振動作開始時から所定時間のみ動作するクロックドインバータを用いたクロック発振回路が提案されている。
【0007】
図7は、クロックドインバータを用いた従来のクロック発振回路の構成を示す回路図である。
【0008】
このクロック発振回路400は、水晶またはセラミックからなる振動子31と並列に、インバータ35、帰還抵抗32およびクロックドインバータ36がそれぞれ接続されている。クロックドインバータ36は、制御信号EN1によって制御されており、発振動作開始時には、制御信号EN1によってクロックドインバータ36を動作させ、所定時間経過後に制御信号EN1によってクロックドインバータ36の動作を終了させる。
【0009】
このように、発振動作開始時には、インバータ35とクロックドインバータ36とを動作させてクロック信号の発振が開始されるまでの時間を短縮することができ、その後、クロックドインバータ36の動作が停止されるために消費電流を削減することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示す従来のクロック発振回路400では、電源電圧が低い場合にはクロックドインバータ36の駆動能力が大きく低下するため、低電源電圧動作と発振開始時間の短縮化とを両立させることが容易ではない。
【0011】
以下に、この問題点について、さらに詳しく説明する。
【0012】
図7は、一般的なクロックドインバータの構成を示す回路図である。
【0013】
このクロックドインバータ36は、ゲートがそれぞれ入力部INに接続され、ドレインがそれぞれ出力部OUTに接続されたPチャネルMOSトランジスタ47およびNチャネルMOSトランジスタ48を有している。また、電源電圧VDDとPチャネルMOSトランジスタ47との間にはPチャネルMOSトランジスタ49が接続され、接地電圧GNDとNチャネルMOSトランジスタ48との間にはNチャネルMOSトランジスタ50が設けられている。NチャネルMOSトランジスタ50のゲートにはクロック信号CKが入力され、PチャネルMOSトランジスタ49のゲートには反転クロック信号nCKが入力されている。
【0014】
このような構成のクロックドインバータ36では、出力に係るトランジスタ47〜50が縦方向に繋がって電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に直列に接続されているため、電源電圧が低い場合には、各トランジスタ47〜50の抵抗値が増加し、大きな駆動電流を得ることができない。従って、クロックドインバータ36によってクロック信号の発振が開始されるまでの時間を大幅に短縮化することができない。
【0015】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、低電圧動作が可能であって、消費電力を大幅に削減することができると共に、発振開始時間を大幅に短縮化することができるクロック発振回路を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明のクロック発振回路は、水晶またはセラミックからなる振動子と、該振動子の一方端に入力部が接続され、他方端に出力部が接続された第1インバータと、該第1インバータと並列に接続された帰還抵抗と、該振動子の両端のそれぞれと接地電圧との間にそれぞれ接続されたコンデンサと、該第1インバータと並列に接続され、電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後に動作を終了するように制御される第2インバータとを具備し、そのことにより上記目的が達成される。
【0017】
前記第2インバータは、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが前記第1インバータの出力部に接続されたPチャネルトランジスタと、ソースが接地電圧に接続され、ドレインが該第1インバータの出力部に接続されたNチャネルトランジスタとを有し、電源投入時または発振動作開始時に該Pチャネルトランジスタおよび該Nチャネルトランジスタが導通状態となり、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後に該Pチャネルトランジスタおよび該Nチャネルトランジスタが非導通状態となるように制御される。
【0018】
好ましくは、前記第2インバータは、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが前記第1インバータの出力部に接続された第1Pチャネルトランジスタと、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが該第1Pチャネルトランジスタのゲートに接続された第2Pチャネルトランジスタと、入力端が該第1インバータの入力部に接続され、出力端が該第1Pチャネルトランジスタのゲートに接続された第1スイッチと、ソースが接地電圧に接続され、ドレインが該第1インバータの出力部に接続された第1Nチャネルトランジスタと、ソースが接地電圧に接続され、ドレインが該第1Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第2Nチャネルトランジスタと、入力端が該第1インバータの入力部に接続され、出力端が該第1Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第2スイッチとを有し、該第2Pチャネルトランジスタのゲート、該第1スイッチおよび該第2スイッチに供給される第1制御信号は、電源投入時または発振動作開始時にハイレベルであって、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後にローレベルに切り替えられ、該第2Nチャネルトランジスタのゲートに供給される第2制御信号は、電源投入時または発振開始時にローレベルであって、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後にハイレベルに切り替えられる。
【0019】
好ましくは、前記第1インバータは、電源電圧とPチャネルトランジスタとの間、および接地電圧とNチャネルトランジスタとの間の少なくとも一方に電流制限抵抗が接続されている。
【0020】
好ましくは、前記第1インバータと並列に、複数の第2インバータが接続され、各第2インバータは、それぞれが電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、それぞれが異なる時間に動作を終了するように制御される。
【0021】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0022】
本発明にあっては、第1インバータと並列に第2インバータを接続し、電源投入時または発振動作開始時には第1インバータと第2インバータとを動作させて発振開始時間を短縮化し、所定時間経過後に第2インバータの動作を停止させて消費電流を削減することができる。
【0023】
第2インバータは、例えば、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが第1インバータの出力部に接続された第1Pチャネルトランジスタと、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが第1Pチャネルトランジスタのゲートに接続された第2Pチャネルトランジスタと、入力端が第1インバータの入力部に接続され、出力端が第1Pチャネルトランジスタのゲートに接続された第1スイッチと、ソースが接地電圧に接続され、ドレインが第1インバータの出力部に接続された第1Nチャネルトランジスタと、ソースが接地電圧に接続され、ドレインが第1Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第2Nチャネルトランジスタと、入力端が第1インバータの入力部に接続され、出力端が第1Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第2スイッチとを有する構成とすることができる。そして、第2Pチャネルトランジスタのゲート、第1スイッチおよび第2スイッチに対して、電源投入時または発振動作開始時にハイレベルであって、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後にローレベルに切り替えられる第1制御信号を入力し、第2Nチャネルトランジスタのゲートに対して、電源投入時または発振開始時にローレベルであって、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後にハイレベルに切り替えられる第2制御信号を供給することによって、電源投入時または発振動作開始時に第2インバータを動作させ、所定時間経過後に第2インバータの動作を停止させることができる。この構成では、クロックドインバータを用いた従来のクロック発振回路のように、出力に係る第1Pチャネルトランジスタと第2Pチャネルトランジスタとが直列に接続されておらず、また、第1Nチャネルトランジスタと第2Nチャネルトランジスタとが直列に接続されていない。このため、トランジスタによる抵抗を小さくすることができ、電源電圧が低い場合でも、大きな駆動電流を得ることができる。従って、第2インバータによってクロック信号の発振が開始されるまでの時間を短縮化する効果が大きい。
【0024】
また、製造ばらつきによって第1インバータを構成するトランジスタの駆動能力が変動すると、第1インバータの駆動電流を発振に必要とされる以上に大きくする必要が生じるため、消費電流の削減が容易ではなくなる。このような場合には、第1インバータを構成するPチャネルトランジスタと電源電圧との間、およびNチャネルトランジスタと接地電圧との間の少なくとも一方に電流制限抵抗を接続することが好ましい。第1インバータを構成するトランジスタの駆動能力を充分に大きくしておくことによって、製造ばらつきによってトランジスタの駆動能力が変動しても、電流制限抵抗によって消費電流を制限することが可能である。
【0025】
さらに、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後、発振途中に第2インバータの動作を終了させると、クロック発振回路の駆動電流が急激に減少して発振が停止してしまうおそれがある。このような場合には、第1インバータと並列に接続された第2インバータを複数設けて、各第2インバータを、それぞれが電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、それぞれが異なる時間に動作を終了するように制御することが好ましい。各第2インバータの動作を順次終了させることによって、クロック発振回路の駆動電流が緩やかに減少するため、クロック発振回路の駆動電流が急激に減少することによる発振停止を回避することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0027】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態であるクロック発振回路の構成を示す回路図である。
【0028】
このクロック発振回路100は、水晶またはセラミックからなる振動子1を有している。振動子1の一方端には第1インバータ5の入力部が接続され、他方端には第1インバータ5の出力部が接続されている。また、第1インバータ5と並列に、電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後に動作を終了するように制御される第2インバータ6が接続されている。さらに、第1インバータ5および第2インバータ6と並列に帰還抵抗2が接続されており、この帰還抵抗2によって第1インバータ5および第2インバータ6にバイアス電圧が印加されるようになっている。振動子1の両端のそれぞれと接地電圧GNDとの間には、それぞれ、コンデンサ3および4が接続されており、これらのコンデンサ3および4は第1インバータ5および第2インバータ6から直接、または帰還抵抗2を介して充放電されるようになっている。
【0029】
上記第2インバータ6にはPチャネルMOSトランジスタ7が設けられており、PチャネルMOSトランジスタ7は、電源電圧VDDと第1インバータ5の出力部との間に、ソースが電源電圧VDDに接続され、ドレインが第1インバータ5の出力部に接続されている。PチャネルMOSトランジスタ7のゲートは、入力端が第1インバータ5の入力部に接続されたスイッチ11の出力端、およびソースが電源電圧VDDに接続されたPチャネルMOSトランジスタ9のドレインに接続されている。PチャネルMOSトランジスタ9のゲートには制御信号として信号EN1が供給され、スイッチ11には制御信号として信号EN1が供給されるようになっている。
【0030】
また、上記第2インバータ6には、NチャネルMOSトランジスタ8が設けられており、NチャネルMOSトランジスタ8は、接地電圧GNDと第1インバータ5の出力部との間に、ソースが接地電圧GNDに接続され、ドレインが第1インバータ5の出力部に接続されたNチャネルMOSトランジスタ8が設けられている。NチャネルMOSトランジスタ8のゲートは、入力端が第1インバータ5の入力部に接続されたスイッチ12の出力端、およびソースが接地電圧GNDに接続されたNチャネルMOSトランジスタ10のドレインに接続されている。NチャネルMOSトランジスタ10のゲートには制御信号として信号nEN1が供給され、スイッチ12には制御信号として信号EN1が供給されるようになっている。
【0031】
以下に、このように構成された本実施形態のクロック発振回路100の動作について説明する。
【0032】
クロック発振回路100において、電源投入時または発振動作開始時には、信号EN1はハイレベル、信号nEN1はローレベルとなり、スイッチ11およびスイッチ12はそれぞれ導通状態(ON状態)となる。これによって、PチャネルMOSトランジスタ9とNチャネルMOSトランジスタ10はそれぞれ非導通状態(OFF状態)となり、第2インバータ6は通常のインバータとして動作する。この状態では、第1インバータ5と第2インバータ6とが活性化(動作)しており、クロック発振回路100が大電流で駆動されるため、第1インバータ5の出力部に接続されたクロック信号の出力部(図示せず)が所定の電圧レベルまで充電されるまでの時間を短くすることができ、クロック信号の発振開始までの時間が短縮化される。
【0033】
次に、クロック信号の発振が開始され、ある程度、信号発振状態が安定した後、クロック発振回路100の外部に設けられたEN信号を制御する回路がクロック信号出力を検出して、その制御回路によって、信号EN1はローレベル、信号nEN1はハイレベルに切り替えられ、スイッチ11およびスイッチ12はそれぞれ非導通状態となる。これによって、PチャネルMOSトランジスタ9とNチャネルMOSトランジスタ10はそれぞれ導通状態となり、PチャネルMOSトランジスタ7のゲートはハイレベル、NチャネルMOSトランジスタ8のゲートはローレベルとなるため、第2インバータ6は、インバータとして動作せず、クロック発振回路100から分離された状態となる。この状態では、第2インバータ6に貫通電流が流れないため、クロック発振回路100全体の消費電流が削減される。
【0034】
一般に、所定時間のみ動作するように制御されるインバータとしては、上述した図7に示すような構成のクロックドインバータ36が用いられる。しかしながら、図7に示すクロックドインバータ36では、出力に係るトランジスタ47〜50が電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に直列に接続されているため、低電源電圧動作時には各トランジスタ47〜50の抵抗値が増大して大きな駆動電流を得ることができず、発振開始時間を大幅に短縮化することができない。
【0035】
これに対して、本実施形態では、図1に示すように、制御信号EN1およびnEN1によって所定時間のみ動作するように制御される第2インバータ6において、PチャネルMOSトランジスタ7とNチャネルトランジスタ8とが電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に直列に接続されており、PチャネルMOSトランジスタ9のドレインがPチャネルMOSトランジスタ7のゲートに接続され、NチャネルMOSトランジスタ10のドレインがNチャネルMOSトランジスタ8のゲートに接続されている。この構成では、出力に係るトランジスタ7〜10が電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に直列に接続されていないため、低電源電圧動作時においても大きな駆動電流を得ることができ、発振開始時間を短縮化することができる。
【0036】
本実施形態のクロック発振回路100において、第1インバータ5としては、電源電圧VDDと接地電圧GNDとの間に、ソースが電源電圧VDDに接続されたPチャネル型MOSトランジスタと、ソースが接地電圧GNDに接続されたNチャネル型MOSトランジスタとが設けられ、第1インバータ5の入力部にPチャネル型MOSトランジスタおよびNチャネル型MOSトランジスタのゲートが接続され、第1インバータ5の出力部にPチャネル型MOSトランジスタおよびNチャネル型MOSトランジスタのドレインが接続された一般的な構成のインバータを用いることができる。
【0037】
しかしながら、一般的な構成のインバータでは、トランジスタの製造ばらつきによって駆動能力が変動するおそれがあるため、第1インバータ5の駆動電流を発振に必要とされる駆動電流以上に大きくする必要があり、消費電流を削減することが容易ではない。
【0038】
そこで、図1に示す第1インバータ5において、PチャネルMOSトランジスタのソースと電源電圧VDDとの間、およびNチャネルMOSトランジスタのソースと接地電圧GNDとの間の少なくとも一方に、電流を制限するための抵抗を挿入した構成としてもよい。この構成について、以下に説明する。
【0039】
図2は、本実施形態のクロック発振回路におけるインバータの構成例を示す回路図である。
【0040】
このインバータ15は、PチャネルMOSトランジスタ17のソースと電源電圧VDDとの間に電流制限抵抗19が設けられ、NチャネルMOSトランジスタ18のソースと接地電圧GNDとの間に電流制限抵抗20が設けられている。
【0041】
このインバータ15では、トランジスタの製造ばらつきによってトランジスタ17および18の駆動能力が変動しても、電流制限抵抗19によって電源電圧VDDとPチャネルMOSトランジスタ17との間に流れる電流が制限され、電流制限抵抗20によって接地電圧GNDとNチャネルMOSトランジスタ18との間に流れる電流が制限されるため、トランジスタ17および18の駆動能力を充分に大きく設定しておくことができる。また、電流制限抵抗の抵抗値は、トランジスタの駆動能力に比べて、製造ばらつきが小さいため、容易に安定した駆動電流を得ることができる。
【0042】
本実施形態のクロック発振回路100において、図1に示す第2インバータ6を活性化(動作)状態から非活性化(停止)状態に切り替えることにより、クロック信号の発振が停止してしまう不具合が生じることがある。このような場合には、複数個の第2インバータ6を第1インバータ5と並列に接続して、各第2インバータ6を、所定時間毎に順次、活性化状態から非活性化状態に切り替えるように制御することもできる。この構成について、以下の実施形態2において説明する。
【0043】
(実施形態2)
図3は、本実施形態のクロック発振回路の構成を示す回路図である。なお、この図3では、電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後に動作を終了するように制御される第2インバータを3個並列に接続した例を示しているが、インバータの数はこれに限定されるものではない。
【0044】
このクロック発振回路200は、水晶またはセラミックからなる振動子21を有している。振動子21の一方端には第1インバータ25の入力部が接続され、他方端には第1インバータ25の出力部が接続されている。また、第1インバータ25と並列に、電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後に動作を終了するように制御される第2インバータ26〜28が接続されている。さらに、各インバータ25〜28と並列に帰還抵抗2が接続されており、この帰還抵抗22によって各インバータ25〜28にバイアス電圧が印加されるようになっている。振動子21の両端のそれぞれと接地電圧GNDとの間には、それぞれ、コンデンサ23および24が接続されており、これらのコンデンサ23および24は、各インバータ25〜28から直接、または帰還抵抗22を介して充放電されるようになっている。
【0045】
上記第2インバータ26は、信号EN1がハイレベルのときにインバータとして動作し、信号EN1がローレベルのときにクロック発振回路200から分離される。同様に、第2インバータ27は信号EN2がハイレベルのときにインバータとして動作し、第2インバータ28はEN3がハイレベルのときにインバータとして動作する。各第2インバータ26〜28の構成は、図1に示す第2インバータ6と同様である。
【0046】
以下に、このように構成された本実施形態のクロック発振回路200の動作について説明する。
【0047】
図4は、本実施形態のクロック発振回路の動作を説明するための信号波形図である。この図4では信号EN1、EN2およびEN3を示しており、信号信号nEN1、nEN2およびnEN3は、信号EN1、EN2およびEN3のローレベルとハイレベルとを反転させた信号とする。
【0048】
クロック発振回路200において、電源投入時または発振動作開始時(時刻0)には、信号EN1、EN2およびEN3はそれぞれハイレベル、信号nEN1、nEN2およびnEN3はそれぞれローレベルとなり、第2インバータ26〜28は、それぞれ通常のインバータとして動作する。この状態では、第1インバータ25と第2インバータ26〜28とが活性化(動作)しており、クロック発振回路200が大電流で駆動されるため、クロック信号の発振開始時間が短縮化される。
【0049】
次に、クロック信号の発振が開始され、ある程度、信号発振状態が安定した後(時刻T1)、信号EN1はローレベル、信号nEN1はハイレベルに切り替えられる。この状態では、第2インバータ26はインバータとして動作せず、クロック発振回路200から分離された状態となる。
【0050】
次に、一定時間が経過した後(時刻T2)、信号EN2はローレベル、信号nEN2はハイレベルに切り替えられる。この状態では、第2インバータ27はインバータとして動作せず、クロック発振回路200から分離された状態となる。
【0051】
さらに一定時間が経過した後(時刻T3)、信号EN3はローレベル、信号nEN3はハイレベルに切り替えられる。この状態では、第2インバータ28はインバータとして動作せず、クロック発振回路200から分離された状態となる。
【0052】
このように、本実施形態のクロック発振回路200においては、所定時間のみ動作するように制御される第2インバータ26〜28を順次、クロック発振回路200から分離することにより、駆動電流が緩やかに減少するため、急激な駆動電流の減少によるクロック信号の発振停止を回避することができる。また、時刻T3において、第2インバータ26〜28がクロック発振回路200から分離された状態となるため、時刻T3以降はクロック発振回路全体の消費電流が削減される。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1インバータと並列に第2インバータを接続し、電源投入時または発振動作開始時には第1インバータと第2インバータとを動作させて発振開始時間を短縮化し、所定時間経過後に第2インバータの動作を停止させて消費電流を削減することができる。また、第2インバータは、クロックドインバータを用いた従来のクロック発振回路のように、出力に係るトランジスタが電源電圧と接地電圧との間に直列に接続されていないため、トランジスタによる抵抗を小さくすることができ、低電源電圧動作時でも、大きな駆動電流によって発振開始時間の短縮化を図ることができる。従って、本発明によれば、消費電流の削減、発振開始時間の短縮化、および低電圧動作の全てを実現することができるクロック発振回路を提供することが可能となる。
【0054】
また、第1インバータを構成するPチャネルトランジスタと電源電圧との間、およびNチャネルトランジスタと接地電圧との間の少なくとも一方に電流制限抵抗を設けることによって、製造ばらつきによってトランジスタの駆動能力が変動しても、電流制限抵抗によって消費電流を制限して、安定した駆動電流を得ることが可能である。
【0055】
さらに、第1インバータと並列に接続された第2インバータを複数設けて、各第2インバータを、所定の時間毎に順次動作を終了するように制御することによって、クロック発振回路の駆動電流を緩やかに減少させることができ、クロック発振回路の駆動電流が急激に減少することによる発振停止を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のクロック発振回路の構成を示す回路図である。
【図2】実施形態1のクロック発振回路における電流制限抵抗を設けたインバータの構成を示す回路図である。
【図3】実施形態2のクロック発振回路の構成を示す回路図である。
【図4】実施形態2のクロック発振回路の動作について説明するための信号波形図である。
【図5】従来のクロック発振回路の構成例を示す回路図である。
【図6】従来のクロック発振回路の他の構成例を示す回路図である。
【図7】従来のクロック発振回路におけるクロックドインバータの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1、21、31  振動子
2、22、32  帰還抵抗
3、4、23、24、32、33、34  コンデンサ
5、15、25、35  第1インバータ
6、26、27、28  所定時間のみ動作するように制御される第2インバータ
7、9、17、47、49  PチャネルMOSトランジスタ
8、10、18、48、50   NチャネルMOSトランジスタ
11、12  スイッチ
19、20  電流制限抵抗
36  クロックドインバータ
100、200、300、400  クロック信号発生回路

Claims (5)

  1. 水晶またはセラミックからなる振動子と、
    該振動子の一方端に入力部が接続され、他方端に出力部が接続された第1インバータと、
    該第1インバータと並列に接続された帰還抵抗と、
    該振動子の両端のそれぞれと接地電圧との間にそれぞれ接続されたコンデンサと、
    該第1インバータと並列に接続され、電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後に動作を終了するように制御される第2インバータとを具備するクロック発振回路。
  2. 前記第2インバータは、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが前記第1インバータの出力部に接続されたPチャネルトランジスタと、
    ソースが接地電圧に接続され、ドレインが該第1インバータの出力部に接続されたNチャネルトランジスタとを有し、
    電源投入時または発振動作開始時に該Pチャネルトランジスタおよび該Nチャネルトランジスタが導通状態となり、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後に該Pチャネルトランジスタおよび該Nチャネルトランジスタが非導通状態となるように制御される請求項1に記載のクロック発振回路。
  3. 前記第2インバータは、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが前記第1インバータの出力部に接続された第1Pチャネルトランジスタと、ソースが電源電圧に接続され、ドレインが該第1Pチャネルトランジスタのゲートに接続された第2Pチャネルトランジスタと、入力端が該第1インバータの入力部に接続され、出力端が該第1Pチャネルトランジスタのゲートに接続された第1スイッチと、
    ソースが接地電圧に接続され、ドレインが該第1インバータの出力部に接続された第1Nチャネルトランジスタと、ソースが接地電圧に接続され、ドレインが該第1Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第2Nチャネルトランジスタと、入力端が該第1インバータの入力部に接続され、出力端が該第1Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第2スイッチとを有し、
    該第2Pチャネルトランジスタのゲート、該第1スイッチおよび該第2スイッチに供給される第1制御信号は、電源投入時または発振動作開始時にハイレベルであって、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後にローレベルに切り替えられ、該第2Nチャネルトランジスタのゲートに供給される第2制御信号は、電源投入時または発振開始時にローレベルであって、電源投入時または発振動作開始時から所定時間経過後にハイレベルに切り替えられる請求項1に記載のクロック発振回路。
  4. 前記第1インバータは、電源電圧とPチャネルトランジスタとの間、および接地電圧とNチャネルトランジスタとの間の少なくとも一方に電流制限抵抗が接続されている請求項1に記載のクロック発振回路。
  5. 前記第1インバータと並列に、複数の第2インバータが接続され、各第2インバータは、それぞれが電源投入時または発振動作開始時に動作を開始し、それぞれが異なる時間に動作を終了するように制御される請求項1に記載のクロック発振回路。
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