JPH11284438A - 圧電発振器 - Google Patents

圧電発振器

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JPH11284438A
JPH11284438A JP8176098A JP8176098A JPH11284438A JP H11284438 A JPH11284438 A JP H11284438A JP 8176098 A JP8176098 A JP 8176098A JP 8176098 A JP8176098 A JP 8176098A JP H11284438 A JPH11284438 A JP H11284438A
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JP
Japan
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oscillation
control signal
signal
power supply
piezoelectric oscillator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8176098A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Uehara
啓靖 上原
Masaya Hiroeda
正也 廣枝
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Kyocera Crystal Device Corp
Original Assignee
Kyocera Crystal Device Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定発振までの起動時間が短い圧電発振器を
提供する。 【解決手段】 電源投入から60μs程度の間、カウン
タ47から出力される発振制御信号OCSが“H”とな
り、クロック信号CLKが3ステートバッファ42及び
抵抗43を介して水晶発振回路50の水晶発振子52の
一端に与えられる。一方、水晶発振子52の他端には、
クロック信号CLKがインバータ44で位相を反転さ
れ、3ステートバッファ45及び抵抗46を介して与え
られる。これにより、水晶発振子52の励振が加速され
て短時間に発振が開始される。電源投入から60μs程
度経過すると、発振制御信号OCSは“L”となり、3
ステートバッファ42,45はハイインピーダンス状態
となり、水晶発振回路50から切離される。そして、水
晶発振回路50は水晶発振子52の固有周波数で発振
し、所定の発振出力OSCが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水晶発振子等の圧
電発振子を用いた水晶発振器等の圧電発振器、特に電源
投入後の発振開始から安定した発振までの起動時間が短
い圧電発振器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機等の携帯機器に使用される水
晶発振器では、電源に電池を用いているため、低消費電
力化が強く求められている。特に携帯電話機では実際に
使用される時間の割合が少ないので、待機時に送受信回
路等の主要回路の電源を間欠的にオン/オフする方式が
採用されることが多い。このとき、電源をオンにする時
間を短くして消費電力の低減を図るには、水晶発振器の
起動時間の短縮が不可欠である。
【0003】従来、起動時間の短縮を図った水晶発振器
として、例えば次のような文献に記載されるものがあっ
た。 文献:特開平9−93040号公報 図2は、前記文献に記載された従来の水晶発振器の主要
部を示す構成図である。この水晶発振器は、縦列接続さ
れたインバータ11,12,13と、帰還用の抵抗14
及びキャパシタ15とで構成されたCR発振回路10を
有している。CR発振回路10の出力側は、3ステート
バッファ21とカウンタ22の入力側に接続されてい
る。カウンタ22は、CR発振回路10から出力される
クロック信号CLKをカウントし、そのカウント値が所
定の数に達するまでの間、発振動作加速用の発振制御信
号OCSを出力するものであり、この発振制御信号OC
Sが3ステートバッファ21の制御端子に与えられるよ
うになっている。3ステートバッファ21は、制御端子
に発振制御信号OCSが与えられている間、その入力側
に与えられたクロック信号CLKを出力側に出力し、発
振制御信号OCSが停止すると、その出力インピーダン
スをハイインピーダンスにして出力側の回路を切離すも
のである。
【0004】3ステートバッファ21の出力側は、所望
の発振周波数を出力するための水晶発振回路30に接続
されている。水晶発振回路30は、インバータ31と、
帰還用の水晶発振子32及び抵抗33と、発振動作安定
用の負荷キャパシタ34,35とで構成されており、こ
のインバータ31の入力側に、3ステートバッファ21
の出力側が接続されている。そして、インバータ31の
出力側から水晶発振子32の固有振動数に対応した周波
数の発振信号OSCが出力されるようになっている。こ
のような水晶発振器に電源が投入されると、CR発振回
路10では、インバータ11,12の出力信号が、それ
ぞれ抵抗14及びキャパシタ15を介してインバータ1
1の入力側に帰還され、直ちに発振動作が開始して所定
のレベルのクロック信号CLKが出力される。これに対
し、水晶発振回路30は、水晶発振子32の機械的な振
動による圧電現象を利用して発振動作を行うようになっ
ているので、一定の振幅の安定した発振信号OSCが出
力されるまでの時間は、CR発振回路10に比べて長時
間を要する。
【0005】このため、この水晶発振器では、電源投入
時点から一定時間だけ、CR発振回路10のクロック信
号CLKが、3ステートバッファ21を通して水晶発振
回路30の入力側に印加されるようになっている。これ
により、水晶発振子32の励振が加速され、水晶発振回
路30単独での発振動作よりも短い時間で発振信号OS
Cの振幅が増加する。そして、水晶発振回路30の発振
信号OSCが所定の振幅に達する時間に、3ステートバ
ッファをハイインピーダンス状態にすることによって、
クロック信号CLKによる励振を停止する。これによ
り、水晶発振回路30は、水晶発振子32の固有振動数
に対応した周波数で発振し、所望の周波数の発振信号O
SCが得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水晶発振器では、次のような課題があった。即ち、水晶
発振子32の片側をCR発振回路10のクロック信号C
LKで励振しているので、ある程度の発振動作の促進効
果が得られるが、起動時間の短縮には一定の限界があ
り、更なる時間短縮に対する要求には、対応することが
できなかった。本発明は、更に起動時間の短縮を実現す
ることのできる水晶発振器等の圧電発振器を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のうちの第1の発明は、圧電発振器におい
て、電源電位の投入によって駆動され、反転増幅特性を
有する増幅回路の出力信号によって圧電発振子の一端を
励振し、該圧電発振子の他端の出力信号を該増幅回路の
入力側に帰還させて発振信号を出力する発振手段と、前
記電源電位の投入によってクロック信号のカウントを開
始し、そのカウント値が所定の値に達するまでの間、発
振動作加速用の発振制御信号を出力する発振制御手段
と、前記発振制御信号によって制御され、該発振制御信
号が与えられている間、前記クロック信号を前記圧電発
振子の他端に印加する第1の印加手段と、前記発振制御
信号によって制御され、該発振制御信号が与えられてい
る間、前記クロック信号の位相を反転して前記圧電発振
子の一端に印加する第2の印加手段とを備えている。
【0008】第1の発明によれば、以上のように圧電発
振器を構成したので、次のような作用が行われる。電源
電位が投入されると、発振制御手段から発振制御信号が
出力され、クロック信号が第1の印加手段を通して発振
手段の圧電発振子の他端に印加され、更に反転されたク
ロック信号が第2の印加手段を通して該圧電発振子の一
端に印加される。発振手段において、これらのクロック
信号が印加された状態で圧電発振子が励振されて発振動
作が開始する。そして、発振制御手段におけるクロック
信号のカウント値が所定の値に達すると発振制御信号が
停止され、クロック信号の圧電発振子への印加は停止さ
れて発振手段単独での発振動作に移行する。
【0009】第2の発明は、圧電発振器において、電源
電圧が供給されて動作し、反転増幅特性を有する増幅回
路の出力信号によって圧電発振子の一端を励振し、該圧
電発振子の他端の出力信号を該増幅回路の入力側に帰還
させて発振信号を出力する発振手段と、電源電位の投入
によってクロック信号のカウントを開始し、そのカウン
ト値が第1の値に達するまでの間、発振動作加速用の発
振制御信号を出力する発振制御手段と、第1の発明と同
様の第1及び第2の印加手段を備えている。更に、この
圧電発振器には、前記電源電位の投入によって前記クロ
ック信号のカウントを開始し、そのカウント値が前記第
1の値よりも大きい第2の値に達するまでの間、電源電
位上昇用の昇圧制御信号を出力する昇圧制御手段と、前
記昇圧制御信号によって制御され、該昇圧制御信号が与
えられている間は前記電源電位の電圧を昇圧して該電源
電位よりも高い前記電源電圧を生成して前記発振手段に
供給し、該昇圧制御信号が停止したときには該電源電位
の電圧をそのまま前記電源電圧として該発振手段に供給
する電圧供給手段とが設けられている。
【0010】第2の発明によれば、次のような作用が行
われる。電源電位が投入されると、昇圧制御手段によっ
てクロック信号のカウントが開始されるとともに、この
昇圧制御手段から昇圧制御信号が電圧供給手段に与えら
れる。電圧供給手段によって電源電位よりも高い電源電
圧が生成され、発振手段に供給される。また、発振制御
手段によってクロック信号のカウントが開始されるとと
もに、この発振制御手段から発振制御信号が出力され、
このクロック信号が第1の印加手段を通して発振手段の
圧電発振子の他端に印加される。更に、反転されたクロ
ック信号が第2の印加手段を通して該圧電発振子の一端
に印加される。発振手段において、これらのクロック信
号が印加された状態で圧電発振子が励振されて発振動作
が開始する。発振制御手段におけるクロック信号のカウ
ント値が第1の値に達すると、発振制御信号が停止さ
れ、クロック信号の圧電発振子への印加は停止されて、
発振手段単独での発振動作に移行する。更に、昇圧制御
手段におけるクロック信号のカウント値が第2の値に達
すると昇圧制御信号が停止され、電圧供給手段から発振
手段に供給される電源電圧は、電源電位に等しくなる。
【0011】第3の発明は、圧電発振器において、電源
電位の投入によって駆動され、反転増幅特性を有する増
幅回路の出力信号によって圧電発振子の一端を励振し、
該圧電発振子の他端の出力信号を該増幅回路の入力側に
帰還させて発振信号を出力する発振手段と、前記発振手
段における前記圧電発振子の一端及び他端と、共通電位
との間にそれぞれ接続され、容量制御信号が与えられた
ときには発振動作安定用の負荷容量が第1の静電容量と
なり、該容量制御信号が与えられないときには該第1の
静電容量よりも大きな第2の静電容量に切替えられる負
荷手段とを備えている。
【0012】更に、この圧電発振器には、第2の発明と
同様の発振制御手段と、第1及び第2の印加手段と、前
記発振制御信号によって制御され、該発振制御信号が与
えられている間、前記クロック信号を前記圧電発振子の
他端に印加する第1の印加手段と、前記発振制御信号に
よって制御され、該発振制御信号が与えられている間、
前記クロック信号の位相を反転して前記圧電発振子の一
端に印加する第2の印加手段と、前記電源電位の投入に
よってクロック信号のカウントを開始し、そのカウント
値が前記第1の値よりも大きい第2の値に達するまでの
間、前記容量制御信号を前記負荷手段に出力する負荷制
御手段とが設けられている。
【0013】第3の発明によれば、次のような作用が行
われる。電源電位が投入されると、負荷制御手段によっ
てクロック信号のカウントが開始されるとともに、この
負荷制御手段から容量制御信号が負荷手段に与えられ、
この負荷手段は第1の静電容量となる。また、発振制御
手段によってクロック信号のカウントが開始されるとと
もに、この発振制御手段から発振制御信号が出力され、
このクロック信号が第1の印加手段を通して発振手段の
圧電発振子の他端に印加される。更に、反転されたクロ
ック信号が第2の印加手段を通して該圧電発振子の一端
に印加される。発振手段において、これらのクロック信
号が印加され、かつ第1の静電容量の負荷が接続された
状態で圧電発振子が励振されて発振動作が開始する。発
振制御手段におけるクロック信号のカウント値が第1の
値に達すると、発振制御信号が停止され、クロック信号
の圧電発振子への印加は停止されて、発振手段単独での
発振動作に移行する。更に、負荷制御手段におけるクロ
ック信号のカウント値が第2の値に達すると容量制御信
号が停止され、負荷手段の負荷容量は第2の静電容量に
切替えられる。
【0014】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の第1の実施形態を示す水晶発振器の構
成図である。この水晶発振器は、例えば携帯電話機の送
受信回路に供給するための基準周波数を発振するもので
あり、クロック端子41を有している。クロック端子4
1には、携帯電話機が待機状態のときに低消費電力モー
ドで動作するための250kHz程度のクロック信号C
LKが、常時与えられるようになっている。クロック端
子41には、第1の印加手段(例えば、縦続接続された
3ステートバッファ42、及び抵抗器43)と、第2の
印加手段(例えば、縦続接続されたインバータ44、3
ステートバッファ45、及び抵抗器46)と、発振制御
手段(例えば、カウンタ)47とが接続されている。
【0015】カウンタ47は、図示しない電源電圧VC
Cの投入によってクロック信号CLKのカウントを開始
するもので、カウント値が例えば15以下の間は出力側
にレベル“H”の発振制御信号OCSを出力し、このカ
ウント値が16以上になると発振制御信号OCSをレベ
ル“L”にするものである。カウンタ47の出力側は、
3ステートバッファ42,45の制御端子に接続されて
いる。3ステートバッファ42,45は、制御端子に与
えられる発振制御信号OCSが“H”の時に、その入力
側の信号を出力側に出力し、この発振制御信号OCSが
“L”になると出力側をハイインピーダンスにするもの
である。3ステートバッファ42,45の出力側は、そ
れぞれゲート保護のためのバッファ用の抵抗43,46
を介して発振手段(例えば、水晶発振回路)50に接続
されている。
【0016】水晶発振回路50は、反転増幅回路として
用いられるインバータ51を有している。インバータ5
1の入力側には、帰還用の水晶発振子52と抵抗53の
一端が接続され、この水晶発振子52と抵抗53の他端
が、インバータ51の出力側に接続されている。また、
インバータ51の入出力側は、それぞれ発振動作安定用
の負荷キャパシタ54,55を介して接地電位GNDに
接続されている。水晶発振子52の一端は、抵抗43を
介して3ステートバッファ42の出力側に接続され、こ
の水晶発振子52の他端が、抵抗46を介して3ステー
トバッファ45の出力側に接続されている。そして、水
晶発振回路50のインバータ51の出力側に、水晶発振
子52の固有振動数に対応した周波数(例えば、10M
Hz)の発振信号OSCが出力されるようになってい
る。
【0017】次に、動作を説明する。この水晶発振器が
待機モードのとき、3ステートバッファ42,45、カ
ウンタ47、及びインバータ51には、図示しない電源
電圧VCCが印加されておらず、この水晶発振器は停止
状態となっている。次に、例えば3Vの電源電圧VCC
が印加されて水晶発振器が動作モードに変化すると、水
晶発振回路50におけるインバータ51、水晶発振子5
2、及び抵抗53等による発振動作が開始される。一
方、カウンタ47によって、クロック端子41に与えら
れているクロック信号CLKのカウントも開始される。
カウンタ47のカウント開始直後は、そのカウント値が
15以下であるので、このカウンタ47から出力される
発振制御信号OCSは“H”となっている。これによ
り、3ステートバッファ42,45はオン状態となり、
クロック端子41に与えられているクロック信号CLK
が、抵抗43を介して水晶発振回路50の水晶発振子5
2の一端に印加される。また、クロック信号CLKは、
インバータ44で位相が反転され、3ステートバッファ
45、及び抵抗46を介して水晶発振子52の他端に印
加される。
【0018】従って、水晶発振子52の両端は、180
゜位相の異なる2つのクロック信号CLKによって強制
的に駆動されることになる。このため、水晶発振回路5
0における発振開始時の水晶発振子52の機械的な振動
の振幅は急速に大きくなり、これに伴って、インバータ
51の出力側に得られる発振信号OSCの振幅も急激に
増大する。電源電圧VCCの投入後、60μs程度経過
してカウンタ47のカウント値が16になると、このカ
ウンタ47から出力される発振制御信号OCSは“L”
に変化する。これにより、3ステートバッファ42,4
5は、ハイインピーダンス状態となって、水晶発振回路
50から切離される。一方、水晶発振回路50は、強制
的に印加されていたクロック信号CLKが無くなること
により、水晶発振子52の振動は、元来の固有振動数に
基づいた振動に移行する。そして、インバータ51の出
力側には所定の周波数の発振信号OSCが出力される。
【0019】以上のように、この第1の実施形態の水晶
発振器は、電源投入直後の短時間だけ、水晶発振子52
の両端に180゜位相の異なるクロック信号CLKを印
加するための3ステートバッファ42,45、インバー
タ44、及びカウンタ47を有している。これにより、
短時間に水晶発振子52を励振することが可能になり、
安定した発振信号OSCが得られるまでの起動時間の短
縮が可能になる。
【0020】第2の実施形態 図3は、本発明の第2の実施形態を示す水晶発振器の構
成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。この水晶発振器は、図1の水晶発振器
に昇圧制御手段(例えば、カウンタ)48と、電圧供給
手段(例えば、昇圧電源回路)60とが追加された構成
になっている。カウンタ48の入力側はクロック端子4
1に接続されており、電源電圧VCCの投入によってク
ロック信号CLKのカウントを開始するものである。カ
ウンタ48は、カウント値が例えば125以下の間は出
力側に“H”の昇圧制御信号BCSを出力し、このカウ
ント値が125を越えると昇圧制御信号BCSを“L”
にするものである。カウンタ48の出力側は、昇圧電源
回路60に接続されている。
【0021】昇圧電源回路60は、例えばダイオード6
1a,61b,…,61g、及びキャパシタ61h,6
1i,…,61kで構成されるチャージポンプによる昇
圧部61を有している。昇圧部61は、2相クロック信
号φ1,φ2の電圧をキャパシタ61h〜61kに交互
に充電することによって、電源電圧VCCよりも高い電
源電圧VPP(例えば、5V)を生成するものである。
昇圧部61には、NチャネルMOSトランジスタ(以
下、「NMOS」という)62、及びPチャネルMOS
トランジスタ(以下、「PMOS」という)63による
スイッチを介して電源電圧VCCが与えられるようにな
っている。NMOS62のゲートには、カウンタ48か
らの昇圧制御信号BCSが、PMOS63のゲートに
は、インバータ64を介して昇圧制御信号BCSが与え
られるようになっている。昇圧部61の出力側は、昇圧
制御信号BCSでオン/オフ制御されるNMOS65を
通して水晶発振回路50のインバータ51の電源端子に
接続されている。また、電源電圧VCCは、昇圧制御信
号BCSでオン/オフ制御されるPMOS66を通して
インバータ51の電源端子に接続されている。その他の
構成は、図1と同様である。
【0022】このような水晶発振器に電源電圧VCCが
印加されると、カウンタ48のカウント動作が開始され
るとともに、このカウンタ48から出力される昇圧制御
信号BCSが“H”となる。これにより、NMOS6
2,65、及びPMOS63がオン状態となり、電源電
圧VCCが昇圧部61に印加される。そして、昇圧部6
1で電源電圧VCCよりも高い電源電圧VPPが生成さ
れ、この電源電圧VPPがNMOS65を介して、イン
バータ51の電源端子に与えられる。一方、電源電圧V
CCの印加により、カウンタ47でもクロック信号CL
Kのカウントが開始される。カウンタ47のカウント開
始直後からカウント値が16に達するまでの間は、図1
の水晶発振器と同様に、クロック信号CLKが3ステー
トバッファ42,45を介して水晶発振子52の両端に
印加され、水晶発振回路50の発振開始動作が加速され
る。そして、カウンタ47のカウント値が16に達する
と、水晶発振子52に対する強制励振は停止して、イン
バータ51による単独の発振動作に移行する。このと
き、インバータ51には通常時の電源電圧VCCよりも
高い電源電圧VPPが供給されている。
【0023】更に、電源電圧VCCの印加より約0.5
ms経過後に、カウンタ48のカウント値が125を越
えると、昇圧制御信号BCSは“L”となって、NMO
S62,65、及びPMOS63がオフ状態、PMOS
66がオン状態となる。これにより、昇圧部61の動作
が停止し、電源電圧VCCがPMOS66を介してイン
バータ51の電源端子に与えられ、この水晶発振器は通
常の動作状態に移行する。以上のように、この第2の実
施形態の水晶発振器は、第1の実施形態の水晶発振器
に、電源電圧VCCの投入から一定時間の間だけ、この
電源電圧VCCよりも高い電源電圧VPPを生成して水
晶発振回路50のインバータ51に供給するためのカウ
ンタ48と昇圧電源回路60とを追加している。これに
より、第1の実施形態の水晶発振器よりも、更に起動時
間の短縮が可能になる。
【0024】第3の実施形態 図4は、本発明の第3の実施形態を示す水晶発振器の構
成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号
が付されている。この水晶発振器は、図1の水晶発振器
に負荷制御手段(例えば、カウンタ)49を追加すると
ともに、水晶発振回路50に代えて、これに機能が若干
追加された水晶発振回路50Aを設けた構成になってい
る。
【0025】カウンタ49の入力側はクロック端子41
に接続されており、電源電圧VCCの投入によってクロ
ック信号CLKのカウントを開始するものである。カウ
ンタ49は、カウント値が例えば125以下の間は出力
側に“H”の容量制御信号CCSを出力し、このカウン
ト値が125を越えると容量制御信号CCSを“L”に
するようになっている。カウンタ49の出力側は、水晶
発振回路50Aに接続されている。
【0026】水晶発振回路50Aは、図1中の水晶発振
回路50における負荷キャパシタ54,55に代えて、
負荷手段(例えば、負荷部)70を設けたものである。
負荷部70は、インバータ51の入力側と接地電位GN
Dとの間に直列接続されたキャパシタ71,72、この
インバータ51の出力側と接地電位GNDとの間に直列
接続されたキャパシタ73,74を有している。更に、
キャパシタ72,74の両端には、それぞれ容量制御信
号CCSによってオン/オフ制御されるPMOS75,
76が接続されている。その他の構成は、図1と同様で
ある。このような水晶発振器に電源電圧VCCが印加さ
れると、カウンタ49のカウント動作が開始されるとと
もに、このカウンタ49から出力される容量制御信号C
CSが“H”になる。これにより、負荷部70内のPM
OS75,76がオフ状態となり、インバータ51の入
力側の負荷容量は直列接続されたキャパシタ71,7
2、出力側の負荷容量は直列接続されたキャパシタ7
3,74となる。即ち、インバータ51の負荷は、通常
動作時の負荷容量であるキャパシタ71,73に比べて
軽くなる。
【0027】一方、電源電圧VCCの印加により、カウ
ンタ47でもクロック信号CLKのカウントが開始され
る。カウンタ47のカウント開始直後からカウント値が
16に達するまでの間は、図1の水晶発振器と同様に、
クロック信号CLKが3ステートバッファ42,45を
介して水晶発振子52の両端に印加され、水晶発振回路
50Aの発振開始動作が加速される。そして、カウンタ
47のカウント値が16に達すると、水晶発振子52に
対する強制励振は停止して、インバータ51による単独
の発振動作に移行する。更に、電源電圧VCCの印加よ
り約0.5ms経過後に、カウンタ49のカウント値が
125を越えると、容量制御信号CCSは“L”とな
り、PMOS75,76がオン状態となる。これによ
り、負荷部70の負荷容量はキャパシタ71、73とな
り、この水晶発振器は通常の動作状態に移行する。
【0028】以上のように、この第3の実施形態の水晶
発振器は、第1の実施形態の水晶発振器に、電源電圧V
CCの投入から一定時間の間だけ、負荷容量を軽くして
発振動作を促進するために、カウンタ49を追加すると
ともに、負荷部70を設けている。これにより、第1の
実施形態の水晶発振器よりも、更に起動時間の短縮が可
能になる。
【0029】なお、本発明は、上記実施形に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(g)のようなものがある。 (a) 水晶発振子52に代えて、セラミック発振子等
の圧電素子を用いても良い。 (b) クロック信号CLKは、常時発振している別の
発振回路から供給されるようになっているが、図2の従
来の水晶発振器と同様に、発振起動時間の短いCR発振
回路等を用いても良い。これにより、待機時に完全に電
源を切断することができる。 (c) カウンタ47,48,49のカウント値は、実
施形態で例示した値に限定されず、実際に適用する回路
に応じて適切な値を設定することができる。
【0030】(d) カウンタ48,49は、外部から
与えられるクロック信号CLKをカウントするようにな
っているが、この水晶発振器の発振信号OSCをカウン
トするようにしても良い。これにより、この水晶発振器
の発振信号OSCに基づいて、電源電圧や負荷容量を通
常の値に戻すことができるので、確実に発振動作の制御
ができるという利点がある。 (e) 昇圧電源回路60の構成は、図3の回路に限定
されず、昇圧制御信号BCSによって、電源電圧VCC
よりも高い電源電圧VPPをインバータ51に供給する
ことができるものであれば、どのような回路でも適用可
能である。 (f) 負荷部70の構成は、図4の回路に限定され
ず、容量制御信号CCSによって負荷容量を制御できる
ものであれば良い。例えば、容量制御信号CCSを負論
理にして、PMOS75,76をNMOSに代えた構成
等でも良い。 (g) クロック信号CLK、及び発振信号OSCの周
波数は、実施形態で例示した周波数に限定されず、目的
に応じた周波数を使用することができる。但し、これら
のクロック信号CLKと発振信号OSCの周波数が近い
ほど、発振加速効果は大きくなる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、電源電位の投入後の所定時間だけ、圧電発振
子の両端にそれぞれ180゜位相の異なるクロック信号
を印加し、この圧電発振子の励振を加速するための発振
制御手段と第1及び第2の印加手段とを有している。こ
れにより、起動時間の短い圧電発振器が得られる。第2
の発明によれば、第1の発明の圧電発振器に、電源電位
の投入から一定時間の間、この電源電位よりも高い電源
電圧を生成して発振手段に供給するための昇圧制御手段
と電圧供給手段とを設けている。これにより、第1の発
明の圧電発振器よりも、更に起動時間の短い圧電発振器
が得られる。第3の発明によれば、第1の発明の発振手
段における負荷を、静電容量の切替えが可能な負荷手段
に代えるとともに、電源電位の投入から一定時間の間こ
の負荷手段を静電容量を小さい方に切替えるため負荷制
御手段を設けている。これにより、第1の発明の圧電発
振器よりも、更に起動時間の短い圧電発振器が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す水晶発振器の構
成図である。
【図2】従来の水晶発振器の主要部を示す構成図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す水晶発振器の構
成図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す水晶発振器の構
成図である。
【符号の説明】
42,45 3ステートバッファ 44,51 インバータ 43,46,53 抵抗 47,48,49 カウンタ 50,50A 水晶発振回路 52 水晶発振子 54,55 負荷キャパシタ 60 昇圧電源回路 61 昇圧部 70 負荷部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電位の投入によって駆動され、反転
    増幅特性を有する増幅回路の出力信号によって圧電発振
    子の一端を励振し、該圧電発振子の他端の出力信号を該
    増幅回路の入力側に帰還させて発振信号を出力する発振
    手段と、 前記電源電位の投入によってクロック信号のカウントを
    開始し、そのカウント値が所定の値に達するまでの間、
    発振動作加速用の発振制御信号を出力する発振制御手段
    と、 前記発振制御信号によって制御され、該発振制御信号が
    与えられている間、前記クロック信号を前記圧電発振子
    の他端に印加する第1の印加手段と、 前記発振制御信号によって制御され、該発振制御信号が
    与えられている間、前記クロック信号の位相を反転して
    前記圧電発振子の一端に印加する第2の印加手段とを、 備えたことを特徴とする圧電発振器。
  2. 【請求項2】 電源電圧が供給されて動作し、反転増幅
    特性を有する増幅回路の出力信号によって圧電発振子の
    一端を励振し、該圧電発振子の他端の出力信号を該増幅
    回路の入力側に帰還させて発振信号を出力する発振手段
    と、 電源電位の投入によってクロック信号のカウントを開始
    し、そのカウント値が第1の値に達するまでの間、発振
    動作加速用の発振制御信号を出力する発振制御手段と、 前記発振制御信号によって制御され、該発振制御信号が
    与えられている間、前記クロック信号を前記圧電発振子
    の他端に印加する第1の印加手段と、 前記発振制御信号によって制御され、該発振制御信号が
    与えられている間、前記クロック信号の位相を反転して
    前記圧電発振子の一端に印加する第2の印加手段と、 前記電源電位の投入によって前記クロック信号のカウン
    トを開始し、そのカウント値が前記第1の値よりも大き
    い第2の値に達するまでの間、電源電位上昇用の昇圧制
    御信号を出力する昇圧制御手段と、 前記昇圧制御信号によって制御され、該昇圧制御信号が
    与えられている間は前記電源電位の電圧を昇圧して該電
    源電位よりも高い前記電源電圧を生成して前記発振手段
    に供給し、該昇圧制御信号が停止したときには該電源電
    位の電圧をそのまま前記電源電圧として該発振手段に供
    給する電圧供給手段とを、 備えたことを特徴とする圧電発振器。
  3. 【請求項3】 電源電位の投入によって駆動され、反転
    増幅特性を有する増幅回路の出力信号によって圧電発振
    子の一端を励振し、該圧電発振子の他端の出力信号を該
    増幅回路の入力側に帰還させて発振信号を出力する発振
    手段と、 前記発振手段における前記圧電発振子の一端及び他端
    と、共通電位との間にそれぞれ接続され、容量制御信号
    が与えられたときには発振動作安定用の負荷容量が第1
    の静電容量となり、該容量制御信号が与えられないとき
    には該第1の静電容量よりも大きな第2の静電容量に切
    替えられる負荷手段と、 前記電源電位の投入によってクロック信号のカウントを
    開始し、そのカウント値が第1の値に達するまでの間、
    発振動作加速用の発振制御信号を出力する発振制御手段
    と、 前記発振制御信号によって制御され、該発振制御信号が
    与えられている間、前記クロック信号を前記圧電発振子
    の他端に印加する第1の印加手段と、 前記発振制御信号によって制御され、該発振制御信号が
    与えられている間、前記クロック信号の位相を反転して
    前記圧電発振子の一端に印加する第2の印加手段と、 前記電源電位の投入によってクロック信号のカウントを
    開始し、そのカウント値が前記第1の値よりも大きい第
    2の値に達するまでの間、前記容量制御信号を前記負荷
    手段に出力する負荷制御手段とを、 備えたことを特徴とする圧電発振器。
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