JP2004152957A - パッケージ型半導体装置の製造方法及びその製造に使用するリードフレーム - Google Patents
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Abstract
【課題】アイランド部13と左右両側面にダムバー15を一体に有するリード端子14とを一体的に備え、前記ダムバー15を打ち抜き切除するように構成して成る金属板製のリードフレーム11において、リード端子14のうち前記アイランド部の部分をパッケージする合成樹脂製モールド部16から突出する部分における外観形状、半田付け性及び曲げ加工性を向上する。
【解決手段】前記ダムバー15にて前記モールド部16の側面を規定するように構成し、更に、前記ダムバー15における前記モールド部の側面からの横幅寸法Wを、前記リード端子における前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法Lと略等しくするか又は大きくする。
【選択図】 図2
【解決手段】前記ダムバー15にて前記モールド部16の側面を規定するように構成し、更に、前記ダムバー15における前記モールド部の側面からの横幅寸法Wを、前記リード端子における前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法Lと略等しくするか又は大きくする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイオード、トランジスター又はLSI等の半導体装置のうち、素子の部分を合成樹脂製のモールド部にてパッケージして成るパッケージ型半導体装置を製造する方法と、その製造に際して使用する金属板製のリードフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパッケージ型半導体装置の製造に際しては、以下に述べる方法を採用している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、図6に示すように、金属板から打ち抜いたリードフレーム1に、半導体チップ2を搭載するアイランド部3を一体的に設けるとともに、このアイランド部3に向かって延びる複数本のリード端子4を一体的に設け、この各リード端子4における左右両側にダムバー5を横方向に延びるように一体的に設けることにより、前記半導体チップ2の部分をパッケージする合成樹脂製のモールド部6を成形するとき、溶融合成樹脂が前記各リード端子4に沿って流出することを、前記各ダムバー5にて堰止する(なお、前記モールド部6の成形は、前記半導体チップ2と各リード端子4との間をワイヤボンディング等にて電気的に接続したあとで行う)。
【0004】
次いで、前記各ダムバー5を、前記モールド部6を成形した後において、図7に示すように、リードフレーム1の下面側に配設した受け刃(図示せず)と、これに向かって上下動するポンチA′とで打ち抜きすることによって切除し、更に、前記各リード端子6を、前記モールド部6の側面からの所定の突出長さLの箇所における切断線Mで切断することにより、リードフレーム1から切り離すようにしている。
【0005】
この場合、従来においては、前記各リード端子4における左右両側に一体的に設けるダムバー5を、前記モールド部6の側面から微小な隙間寸法Sだけ離すようにするとともに、このダムバー5における幅寸法W′を、当該幅寸法W′と前記隙間寸法Sとの合計が前記リード端子4における所定の突出長さ寸法Lよりも小さくするように構成している。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−43552号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記したように、リード端子4の左右両側面にダムバー5を設けることは、モールド部6を成形するとき、溶融合成樹脂が前記各リード端子4に沿って流出することを前記各ダムバー5にて確実に堰止することができるが、その発面に、以下に述べるような問題がある。
【0008】
すなわち、前記各リード端子4の左右両側面におけるダムバー5を、図7に示すように、リードフレーム1の下面側に配設した受け刃(図示せず)と、これに向かって上下動するポンチA′とで打ち抜きするに際しては、前記ポンチA′にて、リード端子4の部分を打ち抜くことがないようにすることのために、このポンチA′における幅寸法B′を、前記各リード端子4間の寸法C′よりも狭くしなければならないから、前記ダムバー5を打ち抜いた後には、前記各リード端子4における左右両側面に、図8に示すように、必然的に、前記ダムバー5における切り残し部5′が部分的に残存することになる。
【0009】
そして、このダムバー5の左右両側面に部分的に発生する切り残し部5′が、前記各リード端子4の外観形状を阻害するばかりか、各リード端子4の曲げ加工を阻害し、しかも、前記各リード端子4の半田付け性を低下するという問題を発生するのであった。
【0010】
また、従来の一部においては、前記モールド部を成形するための金型に、溶融合成樹脂がリード端子に沿って流出するのを阻止するためのダム部を設けている。
【0011】
この方法によると、前記したような問題は解消できる反面、モールド部成形用の金型に設けたダム部と、リード端子との間の隙間に、溶融合成樹脂が侵入して、合成樹脂のバリができるから、モールド部を成形したあとで、この合成樹脂のバリを除去するようにしなければならず、これに多大の手数を必要として、コストが大幅にアップするのであった。
【0012】
本発明は、これらの問題を解消した製造方法と、この製造方法に使用するリードフレームとを提供することを技術的課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の製造方法は、
「金属板からリードフレームを、当該リードフレームにアイランド部と左右両側面にダムバーを一体に有するリード端子とを一体的に設けるようにして打ち抜く工程と、前記アイランド部及びリード端子の先端部をパッケージする合成樹脂製のモールド部を成形する工程と、前記リード端子の左右両側におけるダムバーを打ち抜き切除する工程と、前記リード端子を前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法の箇所において切断する工程とから成る製造方法において、
前記リードフレームの打ち抜き工程が、前記リード端子の左右両側面におけるダムバーを、当該ダムバーにて前記モールド部の側面を規定し、且つ、当該ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を前記リード端子における所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくした形態にして打ち抜く工程である。」
ことを特徴としている。
【0014】
また、本発明のリードフレームは、
「アイランド部と左右両側面にダムバーを一体に有するリード端子とを一体的に備え、前記ダムバーを打ち抜き切除するように構成して成る金属板製のリードフレームにおいて、
前記リード端子の左右両側面におけるダムバーにて前記アイランド部及びリード端子の先端部をパッケージする合成樹脂製モールド部の側面を規定するように構成し、更に、前記ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を、前記リード端子における前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくした。」
ことを特徴としている。
【0015】
【発明の作用・効果】
リード端子の左右両側面に一体に設けたダムバーを、前記したように、当該ダムバーにて前記合成樹脂製モールド部の側面を規定するように構成し、更に、前記ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を、前記リード端子における前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくした形態にしたことにより、リード端子における左右両側面は、その全長にわたって、前記ダムバーの打ち抜き切除によって形成されることになるから、この左右両側面に、前記従来のように、ダムバーの切り残しが部分的に発生することを確実に回避することができる。
【0016】
従って、本発明によると、リード端子に沿って合成樹脂のバリが発生することをダムバーにて確実に阻止できるものでありながら、リード端子の左右両側面に、前記ダムバーの切り残しが部分的に突出することを回避できて、リード端子の外観形状、半田付け性及び曲げ加工性を向上できる効果を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図3の図面について説明する。
【0018】
これらの図において、符号11は、金属板から打ち抜いたリードフレームを示し、このリードフレーム11には、半導体チップ12を搭載するアイランド部13が一体的に設けられているとともに、このアイランド部13に向かって延びる複数本のリード端子14が一体的に設けられている。
【0019】
また、前記各リード端子14における左右両側面には、ダムバー15が、横向きに延びるように一体的に設けられている。
【0020】
この場合において、前記ダムバー15における一側面15aにて後述する合成樹脂製モールド部16における側面16aを規制するように、換言すると、当該ダムバー15における一側面15aが合成樹脂製モールド部16における側面16aに接するように構成するとともに、前記ダムバー15における一側面15aからの横幅寸法Wを、前記各リード端子14における前記モールド部16の側面16aからの所定の突出長さ寸法Lよりも大きくするように構成する。
【0021】
そして、前記アイランド部13に半導体チップ12を搭載し、この半導体チップ12と、前記各リード端子14の先端部との間を金属線(図示せず)によるワイヤボンディング等にて電気的に接続する。
【0022】
次いで、前記半導体チップ12を搭載したアイランド部13及び各リード端子14の先端部をパッケージする合成樹脂製のモールド部16を成形する。
【0023】
このモールド部16の成形に際して、前記各リード端子14に一体に設けた各ダムバー15における一側面15aが、前記モールド部16における一側面16aを規定する。
【0024】
次いで、前記各リード端子14に一体に設けた各ダムバー15を、図2に示すように、リードフレーム11の下面側に配設した受け刃(図示せず)と、これに向かって上下動するポンチAとで打ち抜きことによって切除することにより、 パッケージ型半導体装置10に構成する。
【0025】
次いで、前記各リード端子14を、前記モールド部16の一側面16aからの所定の突出長さLの箇所における切断線Mで切断することにより、前記半導体装置10をリードフレーム11から切り離す。
【0026】
このように、各リード端子14の左右両側面に一体に設けたダムバー15を、当該ダムバー15の一側面にて前記合成樹脂製モールド部16の一側面16aを規定するように構成するとともに、このダムバー15における前記モールド部16の一側面16aからの横幅寸法Wを、前記リード端子14における前記モールド部16の一側面16aからの所定の突出長さ寸法Lよりも大きくした形態にしたことにより、リード端子14における左右両側面は、その全長にわたって、前記ダムバー15の打ち抜き切除によって形成されることになるから、この左右両側面に、前記従来のように、ダムバーの切り残しが部分的に発生することを確実に回避することができる。
【0027】
また、別の実施の形態においては、ダムバー15における前記モールド部16の一側面16aからの横幅寸法Wを、前記リード端子14における前記モールド部16の一側面16aからの所定の突出長さ寸法Lと略等しくする構成にしても良い。
【0028】
更にまた、前記した実施の形態は、半導体チップを搭載するアイランド部を、リード端子と別体に構成したパッケージ型の半導体装置に適用した場合であったが、本発明は、これに限らず、前記アイランド部を、複数個のリード端子のうち少なくとも一つのリード端子の先端に設けた半導体装置に対しても適用できる。
【0029】
図4及び図5は、この場合の実施の形態を示す。
【0030】
すなわち、リードフレーム21に、一本のリード端子24aと、これに対応する二本又は一本のリード端子24bとを設け、この一方のリード端子24aの先端に、半導体チップ22を搭載するアイランド部23を一体に設ける一方、前記各リード端子24a,24bにおける左右両側面に、ダムバー25a,25bを一体的に設ける。
【0031】
前記アイランド部23及び両リード端子24bの先端の部分をパッケージする合成樹脂製のモールド部26を成形するに際して、このモールド部26における両側面26a,26bを、前記各ダムバー25a,25bにて規定するように構成する一方、前記各ダムバー25a,25bにおける前記モールド部26の両側面26a,26bからの横幅寸法Wを、前記各リード端子24a,24bにおける前記モールド部26の両側面26a,26bからの所定の突出長さ寸法Lよりも大きくするように構成する。
【0032】
そして、前記各ダムバー25a,25bを打ち抜き切除したのち、各リード端子24a,24bを、前記モールド部26の両側面26a,26bからの所定の突出長さLの箇所における切断線Mで切断することにより、パッケージ型の半導体装置20にするものである。
【0033】
これにより、各リード端子24a,24bにおける左右両側面は、その全長にわたって、前記ダムバー25a,25bの打ち抜き切除によって形成されることになるから、この左右両側面に、前記従来のように、ダムバーの切り残しが部分的に発生することを確実に回避することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるリードフレームを示す平面図である。
【図2】前記第1の実施の形態によるリードフレームの要部を示す斜視図である。
【図3】前記第1の実施の形態によるリードフレームにおいてダムバーを切除した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるリードフレームを示す平面図である。
【図5】前記第2の実施の形態によるリードフレームにおいてダムバーを切除した状態を示す平面図である。
【図6】従来のリードフレームを示す平面図である。
【図7】前記従来のリードフレームの要部を示す斜視図である。
【図8】前記従来のリードフレームにおいてダムバーを切除した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,20 パッケージ型半導体装置
11,21 リードフレーム
12,22 半導体チップ
13,23 アイランド部
14,24a,24b リード端子
15,25a,25b ダムバー
16,26 モールド部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイオード、トランジスター又はLSI等の半導体装置のうち、素子の部分を合成樹脂製のモールド部にてパッケージして成るパッケージ型半導体装置を製造する方法と、その製造に際して使用する金属板製のリードフレームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパッケージ型半導体装置の製造に際しては、以下に述べる方法を採用している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、図6に示すように、金属板から打ち抜いたリードフレーム1に、半導体チップ2を搭載するアイランド部3を一体的に設けるとともに、このアイランド部3に向かって延びる複数本のリード端子4を一体的に設け、この各リード端子4における左右両側にダムバー5を横方向に延びるように一体的に設けることにより、前記半導体チップ2の部分をパッケージする合成樹脂製のモールド部6を成形するとき、溶融合成樹脂が前記各リード端子4に沿って流出することを、前記各ダムバー5にて堰止する(なお、前記モールド部6の成形は、前記半導体チップ2と各リード端子4との間をワイヤボンディング等にて電気的に接続したあとで行う)。
【0004】
次いで、前記各ダムバー5を、前記モールド部6を成形した後において、図7に示すように、リードフレーム1の下面側に配設した受け刃(図示せず)と、これに向かって上下動するポンチA′とで打ち抜きすることによって切除し、更に、前記各リード端子6を、前記モールド部6の側面からの所定の突出長さLの箇所における切断線Mで切断することにより、リードフレーム1から切り離すようにしている。
【0005】
この場合、従来においては、前記各リード端子4における左右両側に一体的に設けるダムバー5を、前記モールド部6の側面から微小な隙間寸法Sだけ離すようにするとともに、このダムバー5における幅寸法W′を、当該幅寸法W′と前記隙間寸法Sとの合計が前記リード端子4における所定の突出長さ寸法Lよりも小さくするように構成している。
【0006】
【特許文献1】
特開昭58−43552号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記したように、リード端子4の左右両側面にダムバー5を設けることは、モールド部6を成形するとき、溶融合成樹脂が前記各リード端子4に沿って流出することを前記各ダムバー5にて確実に堰止することができるが、その発面に、以下に述べるような問題がある。
【0008】
すなわち、前記各リード端子4の左右両側面におけるダムバー5を、図7に示すように、リードフレーム1の下面側に配設した受け刃(図示せず)と、これに向かって上下動するポンチA′とで打ち抜きするに際しては、前記ポンチA′にて、リード端子4の部分を打ち抜くことがないようにすることのために、このポンチA′における幅寸法B′を、前記各リード端子4間の寸法C′よりも狭くしなければならないから、前記ダムバー5を打ち抜いた後には、前記各リード端子4における左右両側面に、図8に示すように、必然的に、前記ダムバー5における切り残し部5′が部分的に残存することになる。
【0009】
そして、このダムバー5の左右両側面に部分的に発生する切り残し部5′が、前記各リード端子4の外観形状を阻害するばかりか、各リード端子4の曲げ加工を阻害し、しかも、前記各リード端子4の半田付け性を低下するという問題を発生するのであった。
【0010】
また、従来の一部においては、前記モールド部を成形するための金型に、溶融合成樹脂がリード端子に沿って流出するのを阻止するためのダム部を設けている。
【0011】
この方法によると、前記したような問題は解消できる反面、モールド部成形用の金型に設けたダム部と、リード端子との間の隙間に、溶融合成樹脂が侵入して、合成樹脂のバリができるから、モールド部を成形したあとで、この合成樹脂のバリを除去するようにしなければならず、これに多大の手数を必要として、コストが大幅にアップするのであった。
【0012】
本発明は、これらの問題を解消した製造方法と、この製造方法に使用するリードフレームとを提供することを技術的課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の製造方法は、
「金属板からリードフレームを、当該リードフレームにアイランド部と左右両側面にダムバーを一体に有するリード端子とを一体的に設けるようにして打ち抜く工程と、前記アイランド部及びリード端子の先端部をパッケージする合成樹脂製のモールド部を成形する工程と、前記リード端子の左右両側におけるダムバーを打ち抜き切除する工程と、前記リード端子を前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法の箇所において切断する工程とから成る製造方法において、
前記リードフレームの打ち抜き工程が、前記リード端子の左右両側面におけるダムバーを、当該ダムバーにて前記モールド部の側面を規定し、且つ、当該ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を前記リード端子における所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくした形態にして打ち抜く工程である。」
ことを特徴としている。
【0014】
また、本発明のリードフレームは、
「アイランド部と左右両側面にダムバーを一体に有するリード端子とを一体的に備え、前記ダムバーを打ち抜き切除するように構成して成る金属板製のリードフレームにおいて、
前記リード端子の左右両側面におけるダムバーにて前記アイランド部及びリード端子の先端部をパッケージする合成樹脂製モールド部の側面を規定するように構成し、更に、前記ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を、前記リード端子における前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくした。」
ことを特徴としている。
【0015】
【発明の作用・効果】
リード端子の左右両側面に一体に設けたダムバーを、前記したように、当該ダムバーにて前記合成樹脂製モールド部の側面を規定するように構成し、更に、前記ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を、前記リード端子における前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくした形態にしたことにより、リード端子における左右両側面は、その全長にわたって、前記ダムバーの打ち抜き切除によって形成されることになるから、この左右両側面に、前記従来のように、ダムバーの切り残しが部分的に発生することを確実に回避することができる。
【0016】
従って、本発明によると、リード端子に沿って合成樹脂のバリが発生することをダムバーにて確実に阻止できるものでありながら、リード端子の左右両側面に、前記ダムバーの切り残しが部分的に突出することを回避できて、リード端子の外観形状、半田付け性及び曲げ加工性を向上できる効果を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図3の図面について説明する。
【0018】
これらの図において、符号11は、金属板から打ち抜いたリードフレームを示し、このリードフレーム11には、半導体チップ12を搭載するアイランド部13が一体的に設けられているとともに、このアイランド部13に向かって延びる複数本のリード端子14が一体的に設けられている。
【0019】
また、前記各リード端子14における左右両側面には、ダムバー15が、横向きに延びるように一体的に設けられている。
【0020】
この場合において、前記ダムバー15における一側面15aにて後述する合成樹脂製モールド部16における側面16aを規制するように、換言すると、当該ダムバー15における一側面15aが合成樹脂製モールド部16における側面16aに接するように構成するとともに、前記ダムバー15における一側面15aからの横幅寸法Wを、前記各リード端子14における前記モールド部16の側面16aからの所定の突出長さ寸法Lよりも大きくするように構成する。
【0021】
そして、前記アイランド部13に半導体チップ12を搭載し、この半導体チップ12と、前記各リード端子14の先端部との間を金属線(図示せず)によるワイヤボンディング等にて電気的に接続する。
【0022】
次いで、前記半導体チップ12を搭載したアイランド部13及び各リード端子14の先端部をパッケージする合成樹脂製のモールド部16を成形する。
【0023】
このモールド部16の成形に際して、前記各リード端子14に一体に設けた各ダムバー15における一側面15aが、前記モールド部16における一側面16aを規定する。
【0024】
次いで、前記各リード端子14に一体に設けた各ダムバー15を、図2に示すように、リードフレーム11の下面側に配設した受け刃(図示せず)と、これに向かって上下動するポンチAとで打ち抜きことによって切除することにより、 パッケージ型半導体装置10に構成する。
【0025】
次いで、前記各リード端子14を、前記モールド部16の一側面16aからの所定の突出長さLの箇所における切断線Mで切断することにより、前記半導体装置10をリードフレーム11から切り離す。
【0026】
このように、各リード端子14の左右両側面に一体に設けたダムバー15を、当該ダムバー15の一側面にて前記合成樹脂製モールド部16の一側面16aを規定するように構成するとともに、このダムバー15における前記モールド部16の一側面16aからの横幅寸法Wを、前記リード端子14における前記モールド部16の一側面16aからの所定の突出長さ寸法Lよりも大きくした形態にしたことにより、リード端子14における左右両側面は、その全長にわたって、前記ダムバー15の打ち抜き切除によって形成されることになるから、この左右両側面に、前記従来のように、ダムバーの切り残しが部分的に発生することを確実に回避することができる。
【0027】
また、別の実施の形態においては、ダムバー15における前記モールド部16の一側面16aからの横幅寸法Wを、前記リード端子14における前記モールド部16の一側面16aからの所定の突出長さ寸法Lと略等しくする構成にしても良い。
【0028】
更にまた、前記した実施の形態は、半導体チップを搭載するアイランド部を、リード端子と別体に構成したパッケージ型の半導体装置に適用した場合であったが、本発明は、これに限らず、前記アイランド部を、複数個のリード端子のうち少なくとも一つのリード端子の先端に設けた半導体装置に対しても適用できる。
【0029】
図4及び図5は、この場合の実施の形態を示す。
【0030】
すなわち、リードフレーム21に、一本のリード端子24aと、これに対応する二本又は一本のリード端子24bとを設け、この一方のリード端子24aの先端に、半導体チップ22を搭載するアイランド部23を一体に設ける一方、前記各リード端子24a,24bにおける左右両側面に、ダムバー25a,25bを一体的に設ける。
【0031】
前記アイランド部23及び両リード端子24bの先端の部分をパッケージする合成樹脂製のモールド部26を成形するに際して、このモールド部26における両側面26a,26bを、前記各ダムバー25a,25bにて規定するように構成する一方、前記各ダムバー25a,25bにおける前記モールド部26の両側面26a,26bからの横幅寸法Wを、前記各リード端子24a,24bにおける前記モールド部26の両側面26a,26bからの所定の突出長さ寸法Lよりも大きくするように構成する。
【0032】
そして、前記各ダムバー25a,25bを打ち抜き切除したのち、各リード端子24a,24bを、前記モールド部26の両側面26a,26bからの所定の突出長さLの箇所における切断線Mで切断することにより、パッケージ型の半導体装置20にするものである。
【0033】
これにより、各リード端子24a,24bにおける左右両側面は、その全長にわたって、前記ダムバー25a,25bの打ち抜き切除によって形成されることになるから、この左右両側面に、前記従来のように、ダムバーの切り残しが部分的に発生することを確実に回避することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるリードフレームを示す平面図である。
【図2】前記第1の実施の形態によるリードフレームの要部を示す斜視図である。
【図3】前記第1の実施の形態によるリードフレームにおいてダムバーを切除した状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるリードフレームを示す平面図である。
【図5】前記第2の実施の形態によるリードフレームにおいてダムバーを切除した状態を示す平面図である。
【図6】従来のリードフレームを示す平面図である。
【図7】前記従来のリードフレームの要部を示す斜視図である。
【図8】前記従来のリードフレームにおいてダムバーを切除した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,20 パッケージ型半導体装置
11,21 リードフレーム
12,22 半導体チップ
13,23 アイランド部
14,24a,24b リード端子
15,25a,25b ダムバー
16,26 モールド部
Claims (4)
- 金属板からリードフレームを、当該リードフレームにアイランド部と左右両側面にダムバーを一体に有するリード端子とを一体的に設けるようにして打ち抜く工程と、前記アイランド部及びリード端子の先端部をパッケージする合成樹脂製のモールド部を成形する工程と、前記リード端子の左右両側におけるダムバーを打ち抜き切除する工程と、前記リード端子を前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法の箇所において切断する工程とから成る製造方法において、
前記リードフレームの打ち抜き工程が、前記リード端子の左右両側面におけるダムバーを、当該ダムバーにて前記モールド部の側面を規定し、且つ、当該ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を前記リード端子における所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくした形態にして打ち抜く工程であることを特徴とするパッケージ型半導体装置の製造方法。 - アイランド部と左右両側面にダムバーを一体に有するリード端子とを一体的に備え、前記ダムバーを打ち抜き切除するように構成して成る金属板製のリードフレームにおいて、
前記リード端子の左右両側面におけるダムバーにて前記アイランド部及びリード端子の先端部をパッケージする合成樹脂製モールド部の側面を規定するように構成し、更に、前記ダムバーにおける前記モールド部の側面からの横幅寸法を、前記リード端子における前記モールド部の側面からの所定の突出長さ寸法と略等しくするか又は大きくしたことを特徴とするパッケージ型半導体装置の製造に使用するリードフレーム。 - 前記請求項2の記載において、前記アイランド部が、リード端子と別体に構成されていることを特徴とするパッケージ型半導体装置の製造に使用するリードフレーム。
- 前記請求項2の記載において、前記アイランド部が、少なくとも一つのリード端子の先端に一体に設けられていることを特徴とするパッケージ型半導体装置の製造に使用するリードフレーム。
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JP2002315786A JP2004152957A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | パッケージ型半導体装置の製造方法及びその製造に使用するリードフレーム |
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JP2019147297A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 株式会社デンソー | 樹脂成形品、成形金型、及び樹脂成形品の製造方法 |
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2002
- 2002-10-30 JP JP2002315786A patent/JP2004152957A/ja active Pending
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JP2019147297A (ja) * | 2018-02-27 | 2019-09-05 | 株式会社デンソー | 樹脂成形品、成形金型、及び樹脂成形品の製造方法 |
JP7010059B2 (ja) | 2018-02-27 | 2022-01-26 | 株式会社デンソー | 樹脂成形品、成形金型、及び樹脂成形品の製造方法 |
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