JP2004082292A - ワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤ電極の供給時のみ駆動モータを作動させる。
【解決手段】回動レバー21を操作してピンチローラ22をブレーキローラ20から一旦離した後、ワイヤボビン9からブレーキローラ20とピンチローラ22との間にワイヤ電極8を挟持して送るときのみ電磁クラッチ23をONにして、駆動モータ24を作動させる。加工時には、電磁クラッチ23をOFFにして、駆動モータ24とピンチローラ22とを切り離し、パウダーブレーキ19の作動にてブレーキローラ20に制動力を与え、ワイヤ電極8に張力を付与する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極に加工中に所定の張力を付与できると共に、結線時にワイヤ電極を容易に送り出し供給できるようにしたワイヤ電極の供給装置に関するものである。
【0002】
【技術的背景】
ワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極は、通常直径が0.05mm〜0.3mm 程度の細いものである。このワイヤ電極と被加工物との間に加工用放電パルスを印加して被加工物に複雑な断面形状の孔あけ加工をする場合、一つの被加工物の加工が完了した後、次の被加工物を加工する前に、一旦ワイヤ電極を強制的に切断し、再度新線部分を供給して張架する作業が必要となる。
【0003】
また、ワイヤ放電加工中、ワイヤ電極と被加工物との小さい間隙のうち、限られた範囲で放電が集中する等の異常事態により、ワイヤ電極が断線することがある。その場合にも、ワイヤ電極の新線部分を再度張架する作業が必要となる。
【0004】
【従来の技術】
そのためのワイヤ電極供給装置として、例えば、特開平6−8056号公報では、ワイヤ放電加工機におけるボビンから上ガイド部までのワイヤ電極の走行経路中に、ブレーキローラと補助ローラと複数のガイドローラとを配置し、前記ブレーキローラにワイヤ電極を1回以上巻回すると共に補助ローラとの間で掛け回したワイヤ電極にバックテンションを付与するため、前記ブレーキローラにパウダクラッチを連結し、さらにパウダクラッチの入力軸には、減速装置とDCモータとが連結されたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この従来の構成によれば、結線作業に際して前記ブレーキローラにワイヤ電極を1回以上巻回する手間が掛かると共に、結線時に、DCモータの回転力をブレーキローラに伝達するため、パウダクラッチを係合状態に保持しなければならず、また、ワイヤ電極の先端が被加工物を通って下ガイド部の下方のワイヤ搬送機構に到達し、該ワイヤ搬送機構にてワイヤ電極を引き込む間、前記パウダクラッチの制動力が強いため、円滑、且つ軽快に結線作業ができないという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決したワイヤ電極の供給装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明のワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極供給装置は、ワイヤ放電加工機の電極ワイヤに所定の張力を付与して、加工領域を走行するワイヤ電極の供給装置において、前記加工領域よりワイヤ電極の走行上流側に、パウダーブレーキに連結されて制動力が与えられるブレーキローラと、該ブレーキローラの周面との間でワイヤ電極を挟持し、且つ駆動モータ及び電磁クラッチを介して回転制御されるピンチローラとからなり、前記ピンチローラは、操作手段を介して前記ブレーキローラの周面に対して接離可能に構成したものである。
【0008】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の供給装置において、前記操作手段は、前記ピンチローラと駆動モータ及び電磁クラッチとを支持する回動レバーであって、自重もしくは付勢手段により、前記ピンチローラの周面が前記ブレーキローラの周面に押圧するように構成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明を具体化した実施形態について図1〜図6を参照して説明する。ワイヤ放電加工機における基台1上には、加工槽2が載置されており、該加工槽2内には加工槽2に固定されたワークテーブル3上に載置固定された被加工物Wが絶縁性の加工液(清水あるいは清水と油の混合液)5に浸漬されている。その加工液5は加工液供給装置4から供給され、加工により汚濁した加工液5を加工液供給装置に回収され、フイルタ等を介して濾過したのち再度循環させて供給される。また、基台1と加工槽2との間には、図1に示すように被加工物WをXY平面上を移動させるXYテーブル6が配置されており、図示しない駆動機構により駆動制御される。
【0010】
コラム7の上部には、ワイヤ電極8を巻回したワイヤボビン9が設けられており、そのコラム7の上部に支持された上部アーム10には上ガイド62が形成されている。またコラム7の下部に支持された下部アーム12には下ガイド63が配置されている。
【0011】
ワイヤボビン9から引き出されたワイヤ電極8は、後述するワイヤ供給部11を介して上ガイド62に至り、上ガイド62から被加工物Wを介して下ガイド63に略鉛直状に張架され、図示しない電源からワイヤ電極8と被加工物Wとにパルス電流を通電し、鉛直状にて下向きに通過するワイヤ電極8と被加工物Wとの微小間隙部(放電加工部)で放電加工が行われる。なお、前記上ガイド62及び下ガイド63の両方またはいずれか一方から加工液5を放電加工部に向かって噴出させ、放電加工の金属くずの除去と放電加工部の冷却とを実行する。前記ワイヤ電極8の走行速度(走行速度)は、放電加工条件、被加工物Wの板厚等により種々あるが、板厚50mm程度で100 〜  00mm2 /秒である。
【0012】
方向変換プーリ14は前記下ガイド63の下方に配置されており、該方向変換プーリ14にて横方向に走行方向を変換された使用済みのワイヤ電極8を強制的に挟持搬送するための上下一対のローラ15、15のうち少なくとも一方のローラを収納モータ16(図2参照)にて回転駆動し、使用済のワイヤ電極8を収納する収納箱18に送る。
【0013】
次に、ワイヤ供給部11及びワイヤ切断・自動結線部13の構成について、図2及び図3(図4)を参照して説明する。ワイヤ供給部11は、ワイヤ電極8を新たに供給するときや、ワイヤ切断時等において、ワイヤ電極8の新線部をワイヤ切断・自動結線部13及び上ガイド62方向に送り出すための装置である。ワイヤ切断・自動結線部13のワイヤ走行上流側に配置されているワイヤ供給部11は、パウダーブレーキ19に連結されて制動力を与えられるブレーキローラ20と、操作手段の一例としてのレバー21に設けられたピンチローラ22であって、ピンチローラ22は電磁クラッチ23とDCモータ等の駆動モータ24とからなる。ブレーキローラ20は位置固定的である。前記レバー21の基端は、ワイヤ切断・自動結線部13の固定フレーム25に回動可能に枢着され、レバー21の長手方向の中途部を付勢手段としての押圧ばね26にて、ピンチローラ22の周面をブレーキローラ20の周面に向かって押圧付勢している。
【0014】
前記電磁クラッチ23及び駆動モータ24はレバー21に固定されており、該レバー21に対してピンチローラ22が回転可能に軸支され、電磁クラッチ23をON(動力伝達可能状態)で、前記駆動モータ24の駆動にてピンチローラ22を回転駆動させることができる。電磁クラッチ23がOFF(動力伝達遮断状態)では、ピンチローラ22は自由回転可能となる。ワイヤボビン9には駆動モータ27が連結されており、断線時にはワイヤ電極8を巻き戻す力を与える構成である。
【0015】
次に、図3及び図4を参照しながら、ワイヤ切断・自動結線部13の構成について説明すると、方向変換台30は、図3に示すように、固定フレーム25に枢軸31を介して上端部を揺動回動可能に支持される。ワイヤガイド32は前記枢軸31より上方の固定フレーム25に設けられ、送りローラ33は前記ワイヤガイド32の下方位置の固定フレーム25に設けられている。該送りローラ33は図示しない無端ベルトなどの伝動機構を介してステップモータよりなる搬送モータ34により回転させられる。
【0016】
第1ピンチローラ35は前記送りローラ33と対向して設けられ、第1ピンチローラ35は枢支軸36回りに回動するレバー37を介して回転式の第1ソレノイド38における回転板に連結してあり、前記第1ソレノイド38はコイルが励磁されるとその回転板が一定角度回動し、枢支軸36回りに回動するレバー37を介して第1ピンチローラ35にてワイヤ電極8を送りローラ33に挟持し、ワイヤ電極8を下方に搬送する。回転式の第1ソレノイド38のコイルの励磁が停止されると、内蔵された復帰スプリングによって回転板が反対方向の元の位置に復帰する自己復帰機能を有する。前記方向変換台30には前記枢軸36の近傍位置にワイヤガイド39を有する。
【0017】
前記方向変換台30に設けられる切断手段40は、回転支軸41に設けたホルダ42の取付く一対の通電子43,44と、ホルダ42を前記回転支軸41回りに回動させる回転式の第2ソレノイド45とからなり、回転式の第2ソレノイド45を励磁して一対の通電子43,44がワイヤ電極8に接触した状態で図示しない電源からの通電にて通電子43,44間のワイヤ電極8が溶断される。なお、この回転式の第2ソレノイド45も前記回転式の第1ソレノイド38と同様に自己復帰機能を備えている。
【0018】
ワイヤ電極検出用のセンサ46は前記切断手段40の下方位置の方向変換台30に設けられ、ワイヤガイド47,48は前記センサ46の上下に設ける。そして、後述のようにワイヤ電極8が事故で断線した場合等においても、この一対のワイヤガイド47,48中にワイヤ電極8が位置することにより、ワイヤ電極8がセンサ46の検出可能範囲から外れないように保持するためのものである。
【0019】
送りローラ49と、それに対向して設けた第2ピンチローラ50とは、前記ワイヤガイド48の下方の方向変換台30に設けられ、図示しない無端ベルトなどの伝動機構を介してステップモータよりなる送出モータ51により送りローラ49が回転させられる。
【0020】
第2ピンチローラ50は枢支軸52回りに回動するレバー53を介して前述と同様の自己復帰機能を備えた回転式の第3ソレノイド54における回転板に連結してあり、この回転式の第3ソレノイド54はコイルが励磁されるとその回転板が一定角度回動し、枢支軸52回りに回動するレバー53を介して第2ピンチローラ54がワイヤ電極8を送りローラ49に挟持するように回動すると、ワイヤ電極8を下方に搬送する。これらの構成の送り機構は、ワイヤ電極8の切断時のみ作動するものであり、放電加工時には非作動である。
【0021】
さらに、ワイヤガイド55を方向変換台30の下端部に設けている。回転式の第4ソレノイド56は方向変換台30を前記枢軸31回りに左右に揺動回動駆動するためのもので、揺動レバー57を介して方向変換台30に連結してある。この回転式の第4ソレノイド56のコイルを励磁すると、その回転板が一定角度回動し、揺動レバー57を引張る。これにより、方向変換台30下端のワイヤガイド55の下端開口がワイヤ電極の回収箱58の上端方向に臨むように方向変換台30が回動する(図4参照)。
【0022】
反対に回転式の第4ソレノイド56のコイルの励磁が停止されると、内蔵された復帰スプリングによって回転板が反対方向の元の位置に復帰する自己復帰機能を有する。これにより、前記ワイヤガイド55の下端開口が前記回収箱58に隣接して配置された筒状のガイド体59の上端開口部に臨むように、方向変換台30の位置が復帰する(図3参照)。このガイド体59の下端は加工時の上ガイド62方向にワイヤ電極8を案内するためのものである。
【0023】
ワイヤ放電加工機の制御装置としての中央処理装置(CPU、図示せず)は、ワイヤ放電加工機全体の制御プログラム及び後述するワイヤ電極8の切断回収のための制御プログラムを予め記憶させた読み出し専用メモリ(ROM)と、各種データを一時的に記憶させる随時読み書き可能メモリ(RAM)と、インターフェイス(共に図示しない)とを備える。
【0024】
CPUに前記切断手段40における溶断用電源と通電子43,44との間のスイッチ、前記ワイヤ電極検出用のセンサ46を接続すると共に、駆動回路(入出力ドライバー回路)を介して収納モータ16、駆動モータ27、パウダーブレーキ19、電磁クラッチ23、DCモータ24、搬送モータ34、送出モータ51、回転式ソレノイド38,45,54、56が接続されている。
【0025】
このように構成されたワイヤ放電加工機において、新線供給時や結線時には、作業者はレバー21を前記押圧ばね26の付勢力に抗して図2の時計方向に回動させて一旦ブレーキローラ20とピンチローラ22との間を離し、新しいワイヤ電極8の先端を両ローラ20、22間に配置した後、レバー21から手を離すと、押圧ばね26の力でブレーキローラ20とピンチローラ22とでワイヤ電極8を挟持する。この状態で、電磁クラッチ23をONとし、前記駆動モータ24を作動(駆動)させる。これにより、下流側のワイヤ切断・自動結線部13に向かってワイヤ電極8の先端を進ませる。
【0026】
放電加工時には、ブレーキローラ20とピンチローラ22とでワイヤ電極8を挟持した状態で、電磁クラッチ23をOFFにして、DCモータ24とピンチローラ22との連結を遮断し、前記パウダーブレーキ19を作動させてブレーキローラ20に制動力を与えるから、放電加工中のワイヤ電極8に予張力(バックテンション)を付与しながら、被加工物(ワーク)W中をワイヤ電極8が移動する。
【0027】
ワイヤ電極8が断線した場合、前記駆動モータ27を作動させて走行上流側のワイヤ電極8を巻き戻し、ワイヤ電極8の巻き戻しが進み、ワイヤ電極8の断線の先端箇所がセンサ46より上方に位置すると、センサ41の出力信号はOFFとなる。センサ46の出力信号がOFFになれば、直ちに駆動モータ27の回転を停止させ、次いで回転式の第4ソレノイド56を励磁(ON)して、方向変換台39を回動させて、当該方向変換台30における下端のワイヤガイド56の下端開口が回収箱58の上方にくるように位置変更する(図4参照)。
【0028】
この状態に方向変換台30の位置を保持したまま、電磁クラッチ23をONとし、前記駆動モータ24を作動(駆動)させる。これにより、下流側のワイヤ切断・自動結線部13に向かってワイヤ電極8の先端を進ませ、当該ワイヤ電極8の先端部がワイヤガイド55の個所に至ると、第2ピンチローラ54と送りローラ49とでワイヤ電極8を挟持し、電磁クラッチ23をOFFにして、DCモータ24とピンチローラ22との連結を遮断し、前記パウダーブレーキ19を作動させてブレーキローラ20に制動力を与えて、前記切断手段40の個所でワイヤ電極8が弛まないようにして通電子43、44をワイヤ電極8に接触させた状態で通電する。これにより、断線や放電加工等によりワイヤ電極8の断線部から上方のワイヤ電極表面が変形するなどして不良になっていると推定できる部分を切断して、送りローラ49と第2ピンチローラ50とで挟持された部分を回収箱58に廃棄する。切断後のワイヤ電極8の走行上流側は前記新線供給時の作業と同様にして、被加工物(ワーク)W方向に送る。
【0029】
図5及び図6はワイヤ電極8の供給部11の他の実施形態を示し、パウダーブレーキ19に連結されたブレーキローラ20は前述の実施形態と同じく固定フレーム25等に位置固定されている。ピンチローラ22及び電磁クラッチ23とDCモータ等の駆動モータ24とを直列状に搭載した、操作手段としての回動レバー70は、固定フレーム25に対して枢支軸71を介して回動可能に取付けられており、この枢支軸71の位置は、図5及び図6に示すように、前記ブレーキローラ20の軸心20aとピンチローラ22の軸心22aとの間に位置し、且つ、ピンチローラ22の軸心が回動レバー70に取付けられる位置よりも上方にあるように設定する。即ち、ピンチローラ22と電磁クラッチ23と駆動モータ24との重量(自重)により、ピンチローラ22の周面がブレーキローラ20の周面に向かって押圧するように回動レバー70が回動するような位置に枢支軸71が設けられている。
【0030】
そして、この回動レバー70にはアーム72を前記ブレーキローラ20の裏面側にを通って略水平状に延長し、該アーム72の先端(ブレーキローラ20の外周より外側)にて把手73を前向きに取付けるのである。この実施形態では、枢支軸71を中心にして、ピンチローラ22等の自重にて前記回動レバー70が回動してピンチローラ22がブレーキローラ20に押圧してワイヤ電極8を挟持できる構成でしるから、別途付勢手段を不要にできる。新線供給作業等に際しては、作業者が把手73を持って、回動レバー70を図6において反時計方向に回動させると、ピンチローラ22の周面がブレーキローラ20の周面から離れるので、この状態でワイヤ電極8を配置すれば良い。
【0031】
前記いずれの形態であっても、パウダブレーキ19を作動させるときには、電磁クラッチ23をOFFにしてDCモータ等の駆動モータ24を不必要に回転させないようにし、モータのブラシ交換作業の回数を少なくできる。また、ワイヤ電極8を挟持したブレーキローラ20とピンチローラ21が回転しても駆動モータ24を回転させず、コキングトルクがピンチローラ21を介してワイヤ電極8のバックテンションに悪影響を与えない。
【0032】
なお、下流側のワイヤ切断・自動結線部13の構成は他の従来から公知のものを採用しても良い。
【0033】
【発明の作用・効果】
前述のように請求項1の発明は、ワイヤ放電加工機の電極ワイヤに所定の張力を付与して、加工領域を走行するワイヤ電極の供給装置において、前記加工領域よりワイヤ電極の走行上流側に、パウダーブレーキに連結されて制動力が与えられるブレーキローラと、該ブレーキローラの周面との間でワイヤ電極を挟持し、且つ駆動モータ及び電磁クラッチを介して回転制御されるピンチローラとからなり、前記ピンチローラは、操作手段を介して前記ブレーキローラの周面に対して接離可能に構成したものである。このように構成すれば、ワイヤ電極の新線供給時や結線作業の一時期には、ピンチローラとブレーキローラとの間でワイヤ電極を挟持した状態にて電磁クラッチをONにして駆動モータを作動させると、ワイヤ電極を簡単に供給できる。また、ワイヤ電極の新線供給時には、操作手段により、ピンチローラをブレーキローラから一旦離すという作業を実行すれば良い。
【0034】
ワイヤ放電加工時には、ピンチローラとブレーキローラとの間でワイヤ電極を挟持した状態にてパウダーブレーキにより制動力を付与することで、ワイヤに電極にバックテンションを付与しながらワイヤ電極を加工領域に送るが、そのとき、電磁クラッチをOFFすることで、ピンチローラと駆動モータとを切り離し、駆動モータに不必要な回転を与えないようにできる。従って、駆動モータの作動時間を少なくして、当該駆動モータの消耗による交換頻度を少なくできる。
【0035】
そして、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の供給装置において、前記操作手段は、前記ピンチローラと駆動モータ及び電磁クラッチとを支持する回動レバーであって、自重もしくは付勢手段により、前記ピンチローラの周面が前記ブレーキローラの周面に押圧するように構成したものであるから、新線供給作業(ボビンの交換時)のみ回動レバーを操作してブレーキローラとピンチローラとの間にワイヤ電極を挟持させる作業をすれば良く、その作業が簡単でなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイヤ放電加工機の概略側面図である。
【図2】ワイヤ電極供給部の第1実施形態を示す側面図である。
【図3】放電加工時のワイヤ電極切断・自動結線部の側面図である。
【図4】方向変換台の位置を変更させた状態の説明図である。
【図5】ワイヤ電極供給部の第2実施形態を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態の回動レバーの作用を示す側面図である。
【符号の説明】
W    被加工物
3    ワークテーブル
8    ワイヤ電極
9    ワイヤボビン
11    ワイヤ電極供給部
13    ワイヤ切断・自動結線部
19    パウダーブレーキ
20    ブレーキローラ
21    回動レバー
22    ピンチローラ
23    電磁クラッチ
24    駆動モータ
26    押圧ばね
22    回転センサ
23    パウダーブレーキ
25    固定フレーム
30    方向変換台
70    回動レバー
71    枢支軸
72    アーム
73    把手

Claims (2)

  1. ワイヤ放電加工機の電極ワイヤに所定の張力を付与して、加工領域を走行するワイヤ電極の供給装置において、
    前記加工領域よりワイヤ電極の走行上流側に、パウダーブレーキに連結されて制動力が与えられるブレーキローラと、該ブレーキローラの周面との間でワイヤ電極を挟持し、且つ駆動モータ及び電磁クラッチを介して回転制御されるピンチローラとからなり、前記ピンチローラは、操作手段を介して前記ブレーキローラの周面に対して接離可能に構成されていることを特徴とするワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の供給装置。
  2. 前記操作手段は、前記ピンチローラと駆動モータ及び電磁クラッチとを支持する回動レバーであって、自重もしくは付勢手段により、前記ピンチローラの周面が前記ブレーキローラの周面に押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の供給装置。
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