JP2019182559A - シート巻取装置 - Google Patents

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【課題】連続的に供給されるシートを分割して複数のスプールに巻き取る場合に、スプール間で正巻と逆巻を容易に切り替えることができるシート巻取装置を提供する。【解決手段】シートSをスプール15に巻き取った巻取軸14が交換位置にあり、スプール15の交換が完了した巻取軸14が巻取位置にある巻取準備状態で、巻取位置のスプール15に接近させた上下一対のガイド機構20a、20bよりも下流側でシートSを切断し、そのシートSの上流側の切断端部を巻取位置まで引き戻して、巻取位置の巻取軸14をスプール15と一体に回転させることにより、シートSの切断端部をガイド機構20bとスプール15の間に送り込んで、スプール15にシートSを巻き付けていく構成とした。これにより、ターレット機構5が2本の巻取軸14の位置を入れ替える際の作動方向を適切に選択するだけで、スプール15間で正巻と逆巻を容易に切り替えることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂シート等の帯状のシートを連続して巻き取るシート巻取装置に関する。
樹脂シートは、一般に、押出成形によって製造されており、その押出成形を行う押出機から連続的に押し出された後、所定の長さに切断されて製品とされるものと、帯状のまま巻き取られ、後工程で表面への印刷等の加工を受けて製品とされるものがある。後者の製品の生産工程では、上流側から供給されるシートを巻取軸の外周に装着したスプールに巻き付けていくシート巻取装置が少なくとも1つ設置されている。そして、そのシート巻取装置としては、2本の巻取軸をそれぞれに装着されたスプールと一体に、シートの巻き取りを行う巻取位置とスプールの交換を行う交換位置との間で入れ替えるターレット機構を備え、スプール交換のためにラインを停止させることなく、シートを連続して巻き取ることができるようにしたターレット式のものが多く用いられている。
上記のようなターレット式のシート巻取装置では、通常、巻取位置の巻取軸が所定量のシートを巻き取った時点で、ターレット機構を作動させることにより巻取位置の巻取軸を交換位置へ送るとともに、交換位置で新たなスプールを装着された巻取軸を巻取位置へ送って巻取準備状態とし、巻取位置の近傍でシートを切断した後、そのシートの上流側の切断端部を巻取位置のスプールに密着させ、巻取位置の巻取軸をスプールと一体に回転させることにより、シートをスプールに巻き付けていくとともに、交換位置にある巻取軸からシートを巻き取ったスプールを取り外し、その巻取軸に新たなスプールを取り付けるようにしている。
ここで、切断後のシートの上流側の切断端部を巻取位置のスプールに密着させるための手段としては、交換位置で巻取軸に装着されるスプールの外周面に両面粘着テープを貼り付けておくのが最も簡易な方法であるが、この方法では、比較的剛性の高いシートの貼着が不十分となって巻付不良が生じるおそれがあるし、スプールに両面粘着テープを貼り付ける作業を人手で行う必要があり、この作業にコストと手間がかかる問題があった。
これに対し、近年では、比較的剛性の高いシートでも、その切断端部を確実にかつ自動的に巻取位置のスプールに密着させることができる巻付ユニットを備えたターレット式のシート巻取装置が種々開発されている。
例えば、特許文献1には、巻取位置のスプールに対して接離する第1押えロールと、そのスプールの外周に沿って移動する第2押えロールと、ベルトを利用したガイドを有するベルトガイド装置と、巻取位置の下流側でシートを切断するカッタ装置とからなる巻付ユニット(シート自動巻付装置)を備え、新たなスプールを装着された巻取軸が巻取位置にある巻取準備状態において、第1押えロールと第2押えロールとでシートを巻取位置のスプールに押し付け、カッタ装置でシートを切断した後、第2押えロールをスプールの外周に沿って移動させるとともに、ベルトガイド装置をスプールに接近させて、シートの上流側の切断端部をスプールに密着させ、この状態で巻取位置の巻取軸をスプールと一体に回転させることにより、シートをスプールに巻き付けていくようにしたシート巻取装置が提案されている。
また、特許文献2で提案されているシート巻取装置は、巻取位置のスプールに対して一体に接離する押えローラおよびガイドローラと、押えローラとガイドローラの間のスプール外周面上でシートを切断する切断刃と、押えローラの上流側に配される帯電装置と、巻取位置のスプールに対して接離するガイド部材に案内ローラを取り付けた巻付ユニット(ガイド機構)とを備え、新たなスプールを装着された巻取軸が巻取位置にある巻取準備状態において、帯電装置によって帯電されたシートを押えローラとガイドローラとで巻取位置のスプールに押し付け、巻取位置の巻取軸をスプールと一体に回転させながら切断刃でシートを切断し、案内ローラをエア駆動してシートの移送速度よりも大きい表面速度で回転させることにより、帯電によってスプールに吸着されたシートの上流側の切断端部を案内ローラでガイド部材とスプールの間に案内して、シートをスプールに巻き付けていくようにしている。
特開平8−268605号公報 特開2016−3113号公報
しかしながら、上記特許文献1、2で提案されているシート巻取装置は、下記のようにいずれも構造が複雑であり、構成要素の配置上の制約が大きい。
すなわち、特許文献1のシート巻取装置は、第2押えロールをスプールの外周に沿って精度よく移動させるためのリンク機構を必要とするし、巻付作業時にはスプールの周囲に第2押えロールの移動スペースが確保されるような配置となっている必要がある。一方、特許文献2のシート巻取装置は、シートの切断端部をスプールに吸着させるための帯電装置が必須の構成要素であり、巻付作業の前に切断刃がスプール外周面上でシートを切断するスペースが確保されるような配置とする必要がある。
このため、これらの従来のシート巻取装置は、巻付ユニットを含む各構成要素がシートの移送位置の上方と下方のいずれか一方にしか設けられていない。したがって、連続的に供給されるシートを分割して複数のスプールに巻き取る場合、例えば、シートの生産工程の途中で一旦巻き取ったシートを印刷加工等のために複数のスプールに巻き直す場合に、スプール間で正巻(巻き直し前後で巻取方向が同じになる巻き方)と逆巻(巻き直し前後で巻取方向が逆になる巻き方)を切り替えることができない。そして、このような場合にスプール間で正巻と逆巻を切り替えようとすれば、ラインを停止してシートの巻出装置側でスプールの装着方向を逆にする作業が必要となり、ラインの稼働率が大きく低下するうえ、作業負荷の増大をまねくことになる。
そこで、本発明は、連続的に供給されるシートを分割して複数のスプールに巻き取る場合に、スプール間で正巻と逆巻を容易に切り替えることができるシート巻取装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、シートを巻き付けるスプールが装着された2本の巻取軸を、シートの巻き取りを行う巻取位置とスプールの交換を行う交換位置との間で入れ替えるターレット機構と、前記ターレット機構がシートを巻き取った巻取軸を交換位置に送り、スプールの交換が完了した巻取軸を巻取位置に送った巻取準備状態で、前記巻取位置の近傍でシートを切断する切断刃と、前記切断刃で切断されたシートの上流側の切断端部を巻取位置のスプールに密着させる巻付ユニットとを備え、前記切断刃でシートを切断した後に、シートの上流側の切断端部を巻取位置のスプールに密着させた状態で、巻取位置の巻取軸をスプールと一体に回転させることにより、そのスプールにシートを巻き付けていくようにしたシート巻取装置において、
前記巻付ユニットは、前記巻取位置のスプールに対して接離する上下一対のガイド機構を有し、前記切断刃は、前記巻取位置のスプールに接近した状態の各ガイド機構よりも下流側でシートを切断するものであり、
前記巻取準備状態で、前記巻付ユニットの各ガイド機構を巻取位置のスプールに接近させて、その一方のガイド機構でシートをスプールに押し付け、前記切断刃でシートを切断し、前記シートの上流側の切断端部を巻取位置まで引き戻して、前記巻取位置の巻取軸をスプールと一体に回転させることにより、前記シートの切断端部を他方のガイド機構とスプールの間に送り込む構成を採用した。
上記の構成によれば、連続的に供給されるシートを分割して複数のスプールに巻き取る場合に、スプールが装着された2本の巻取軸を巻取位置と交換位置で入れ替える際のターレット機構の作動方向を適切に選択するだけで、スプール間で正巻と逆巻を容易に切り替えることができる。
ここで、前記巻付ユニットの一対のガイド機構は、それぞれ固定部材に設けられた回動中心のまわりに回動するものであり、その一対のガイド機構のいずれか一方に前記切断刃が取り付けられている構成とすれば、切断刃を巻付ユニットと別体でシートに対して接離させる場合に比べて、装置全体の構造の簡略化が図れる。
また、前記各ガイド機構は、シート幅方向と平行な軸心を有する複数の円盤に案内ベルトを巻き掛けたベルトガイドがシート幅方向に複数配置されているものを採用することができ、その場合には、さらに、シート幅方向で隣り合うベルトガイドどうしの間に、前記ベルトガイドとスプールの間へシートの切断端部を案内するガイド部材が設けられている構成とすることもできる。
本発明のシート巻取装置は、上述したように、連続的に供給されるシートを分割して複数のスプールに巻き取る場合に、スプール間で正巻と逆巻を容易に切り替えられるようにしたものであるから、正巻と逆巻の切り替えが困難な従来のシート巻取装置に比べて、ラインの稼働率を大きく向上させることができ、作業負荷の大幅な低減を図れる。
実施形態のシート巻取装置の正面図 図1の要部の上面図 図1の左側面図 図1のガイド機構の構造を説明する縦断正面図 (a)〜(c)はそれぞれ上巻時のシート巻付手順の説明図 (a)〜(c)はそれぞれ下巻時のシート巻付手順の説明図
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。このシート巻取装置は、樹脂シートの生産ラインに設置されるものであり、図1乃至図3に示すように、床面Fに固定される矩形板状の基台1と、シート移送方向(図1の矢印方向)の上流側で基台1の上面に立設されたスタンド(固定部材)2と、スタンド2に取り付けられる上下の引取ロール3および巻付ユニット4と、シート移送方向の下流側で基台1の上面に設けられるターレット機構5とを備えている。
前記スタンド2は、平面視でシートSの移送位置を挟むように設けられる主スタンド2aと、主スタンド2aの内側に設けられる補助スタンド2bとからなる。その主スタンド2aの上端部には、上下方向に伸縮し、ロッド部で上側の引取ロール3の端部を回転自在に支持するシリンダ6が取り付けられている。また、主スタンド2aには、上流側のシート巻出装置(図示省略)から供給される帯状のシートSを上下の引取ロール3、3の間へ導くガイドロール7と、上下の引取ロール3の間から出たシートSをターレット機構5に向けて案内するガイドロール8、9、10が回転自在に設けられている。
ここで、上側の引取ロール3は、上記のように両端部をシリンダ6に支持されて昇降可能となっている。一方、下側の引取ロール3は、両端部を主スタンド2aに回転自在に支持された状態で、一端部を図示省略したモータに連結されている。そして、シリンダ6を操作して、上側の引取ロール3の上下方向位置をシートSの厚みに応じて調節した状態で、下側の引取ロール3を回転駆動することにより、上流側から供給されるシートSが上下の引取ロール3によって引き取られて下流側へ送られるようになっている。
前記ターレット機構5は、支持フレーム11と、支持フレーム11に両端部を回転自在に支持される回動軸12と、回動軸12の両端部よりも中央寄りでシートSに干渉しない位置に固定され、回動軸12の中心から直径方向へ延びるターレットアーム13と、両側のターレットアーム13の一端部どうしの間および他端部どうしの間に回転自在かつ着脱可能に取り付けられる2本の巻取軸14とを備えている。そして、その巻取軸14の外周に、シートSを巻き付ける紙製のスプール(紙管)15が装着される。
前記回動軸12は、支持フレーム11の一側の上部に設置され、回動軸12の一端部に連結された第1モータ16によって回転駆動される。一方、各巻取軸14は、支持フレーム11の両側の下部に設置され、各巻取軸14の一端部にそれぞれ回転伝達機構を介して連結された第2モータ17によって回転駆動される。また、各ターレットアーム13の中央部には回動軸12の径方向両側に突出する2つのロール支持部18が設けられ、これらのロール支持部18でガイドロール19を回転自在に支持している。
そして、第1モータ16で回動軸12を駆動してターレットアーム13を回動軸12のまわりに180°回動させることにより、2本の巻取軸14を、シートSの巻き取りを行う巻取位置とスプール15の交換を行う交換位置との間で入れ替えられるようになっている。
前記巻付ユニット4は、上下一対のガイド機構20a、20bと、その上側のガイド機構20aを主スタンド2aに連結する第1巻付シリンダ21と、下側のガイド機構20bを補助スタンド2bに連結する第2巻付シリンダ22とからなる。
図2および図4に示すように、各ガイド機構20a、20bは、それぞれ主スタンド2aの最下流のガイドロール10の両端小径部に回動自在に取り付けられる巻付アーム23を有している。両側の巻付アーム23の間には、小径のガイドロール24と帯板状の連結部材25が設けられ、その連結部材25に複数対のベルトガイド26がシート幅方向に並ぶように取り付けられている。ベルトガイド26は、連結部材25に固定される板状部材27の二股に分かれた先端部のそれぞれに、シート幅方向と平行な軸心を有する円盤28を取り付け、その2つの円盤28に弾性を有するゴム等で形成された案内ベルト29を巻き掛けたものである。そして、各対のベルトガイド26の板状部材27どうしの間に巻付用ロール30が設けられている。
また、上側のガイド機構20aは、両側の巻付アーム23の間に第1ガイド軸31が回動自在に取り付けられ、その第1ガイド軸31に複数の板状の第1ガイド部材32が巻付用ロール30と同じシート幅方向位置で固定されている。そして、第1ガイド軸31の両端部に径方向に延びる連結棒33が設けられ、その連結棒33の先端部が、各巻付アーム23に回動自在に取り付けられた第1ガイドシリンダ34のロッド部と回動自在に連結されている。
一方、下側のガイド機構20bは、両側の巻付アーム23の間に第2ガイド軸35および第3ガイド軸36が回動自在に取り付けられ、その第2、第3ガイド軸35、36に複数の板状の第2、第3ガイド部材37、38が巻付用ロール30と同じシート幅方向位置で固定されている。そして、第2、第3ガイド軸35、36の両端部に径方向に延びる連結棒39、40が設けられ、その連結棒39、40の先端部が、各巻付アーム23に回動自在に取り付けられた第2、第3ガイドシリンダ41、42のロッド部と回動自在に連結されている。なお、第3ガイドシリンダ42は、板条の連結部材43を介して巻付アーム23に取り付けられている。
これにより、第1乃至第3ガイドシリンダ34、41、42を伸縮させると、第1乃至第3ガイド軸31、35、36が第1乃至第3ガイド部材32、37、38と一体に回動するようになっている。
また、上下のガイド機構20a、20bは、両側の巻付アーム23の先端部の間に、2枚の帯状部材からなり、シート幅方向に延びるシートクランプ44、45が設けられ、後述するようにシートSを切断する際に、両シートクランプ44、45でシートSを全長にわたって上下から挟み付けるようになっている。その上側のガイド機構20aのシートクランプ44を構成する2枚の帯状部材の間に、シート幅方向に走行する切断刃46が設けられている。
そして、図1に示すように、上側のガイド機構20aの各巻付アーム23から突出する連結アーム47が、主スタンド2aに回動自在に取り付けられた第1巻付シリンダ21のロッド部と回動自在に連結され、下側のガイド機構20bの各巻付アーム23が、補助スタンド2bに回動自在に取り付けられた第2巻付シリンダ22のロッド部と回動自在に連結されている。これにより、第1巻付シリンダ21および第2巻付シリンダ22を伸縮させると、上下のガイド機構20a、20bが主スタンド2aの最下流のガイドロール10の軸心のまわりに回動し、巻取位置のスプール15に対して接離するようになっている。また、このときには、上側のシートクランプ44と切断刃46が上側のガイド機構20aと一体にその回動中心のまわりに回動し、下側のシートクランプ45が下側のガイド機構20bと一体にその回動中心のまわりに回動して、それぞれシートSに対して接離する。
次に、このシート巻取装置における巻取位置のスプール15へのシート巻付動作を説明する。上流側から供給されるシートSをスプール15の上面側から巻き付けていく(以下、「上巻」と称する。)場合、まず、図1に示すように巻付ユニット4の上下のガイド機構20a、20bが開き(巻取位置のスプール15から離れ)、交換位置で新たなスプール15を装着された巻取軸14が巻取位置へ送られてきている巻取準備状態で、その新たなスプール15の上方にシートSを通す。
そして、第1巻付シリンダ21と第2巻付シリンダ22を操作することにより、上下のガイド機構20a、20bを回動させて、図4およびその要部拡大図である図5(a)に示すように、上下のガイド機構20a、20bを閉じた状態(巻取位置のスプール15に接近した状態)とする。このとき、各ガイド機構20a、20bのベルトガイド26は、2つの円盤28がシート移送方向でスプール15の両側に位置し、案内ベルト29の一部が撓んでシートSをスプール15の上面側に押し付け(密着させ)ている。また、巻付用ロール30はシートSを通す隙間をもってスプール15に近接し、第1乃至第3ガイド部材32、37、38は開いた状態にある。そして、上下のシートクランプ44、45と切断刃46が、スプール15に接近した状態の各ガイド機構20a、20bよりも下流側で、ベルトガイド26や第3ガイド部材38と干渉しない位置でシートSに近接している。
上記図5(a)の状態から、上下のシートクランプ44、45を操作してシートSを挟み付け、切断刃46をシート幅方向に走行させてシートSを切断する。その後、図5(b)に示すように、引取ロール3(図1参照)を逆転させて、シートSの上流側の切断端部が巻取位置(この場合、案内ベルト29の弾性変形領域の下流端付近)に達するまでシートSを引き戻す。そして、第2、第3ガイドシリンダ41、42(図4参照)を操作することにより、第2、第3ガイド軸35、36を回動させて第2ガイド部材37および第3ガイド部材38を閉じる。
上記図5(b)の状態から、巻取位置の巻取軸14に連結された第2モータ17(図1参照)を駆動することにより、図5(c)に示すように、その巻取軸14をスプール15と一体に正転(図中の左回転)させ、シートSの上流側の切断端部を第3ガイド部材38で案内して、下側のガイド機構20bのベルトガイド26の案内ベルト29とスプール15との間に送り込み、さらに第2ガイド部材37で案内して上側のガイド機構20aのベルトガイド26の案内ベルト29とスプール15との間に送り込んで、そのスプール15にシートSを巻き付けていく。
その後、シートSのスプール15への巻付量が所定量に達した時点で上下のガイド機構20a、20bを開き、スプール15に巻き取られていくシートSに干渉しないようにする。そして、巻取位置の巻取軸14が所定量のシートSを巻き取った時点で、ターレット機構5のターレットアーム13を180°上巻回動させることにより、2本の巻取軸14を巻取位置と交換位置との間で入れ替えて巻取準備状態とし、交換位置に送られてきた巻取軸14からシートSを巻き取ったスプール15を取り外し、その巻取軸14に新たなスプール15を装着する。
上記の動作を繰り返すことにより、シートSが比較的剛性の高いものであっても、その切断端部を確実にかつ自動的に巻取位置のスプール15に密着させて、巻取作業を連続的に行うことができる。
また、上流側から供給されるシートSをスプール15の下面側から巻き付けていく(以下、「下巻」と称する。)場合も、その手順は上記の上巻の場合とほぼ同じである。すなわち、まず、巻付ユニット4の上下のガイド機構20a、20bが開いた巻取準備状態でスプール15の下方にシートSを通した後、図6(a)に示すように、上下のガイド機構20a、20bを閉じた状態とし、切断刃46でシートSを切断する。その後、図6(b)に示すように、引取ロール3を逆転させて、シートSをその上流側の切断端部がスプール15と案内ベルト29の接触領域の出口に達するまで引き戻し、第1、第3ガイド軸31、36を回動させて、第1ガイド部材32および第3ガイド部材38を閉じる。そして、図6(c)に示すように、巻取位置の巻取軸14をスプール15と一体に正転(図中の右回転)させ、シートSの上流側の切断端部を第3ガイド部材38および第1ガイド部材32で案内して、そのスプール15にシートSを巻き付けていく。
その後、シートSのスプール15への巻付量が所定量に達した時点で上下のガイド機構20a、20bを開き、巻取位置の巻取軸14が所定量のシートSを巻き取った時点で、ターレット機構5のターレットアーム13を180°下巻回動させて、2本の巻取軸14の位置を入れ替えて巻取準備状態とし、交換位置に送られてきた巻取軸14に対してスプール15の交換を行うようにすればよい。
そして、このシート巻取装置では、上記のようにしてシート巻付動作が行われるので、ターレットアーム13を回動させる際の回動方向を適切に選択することによって、スプール間で同じ巻き方を続けたり正巻と逆巻を切り替えたりすることができる。
すなわち、図5に示した上巻の場合には、巻き取ったシートSが上方を通過するようにターレットアーム13を回動(図1における左回転)させれば、新たなスプール15を装着した巻取軸14が下方から巻取位置に送られてきて、新たなスプール15の上方をシートSが通されるので、同じ巻き方が続けられる。一方、これと逆方向にターレットアーム13を回動(図1における右回転)させれば、新たなスプール15の下方をシートSが通されるので、正巻と逆巻を切り替える(正巻から逆巻に、または逆巻から正巻に巻き方を変える)ことができる。
また、図6に示した下巻の場合には、巻き取ったシートSが上方を通過するようにターレットアーム13を回動させれば、正巻と逆巻を切り替えることができ、これと逆方向にターレットアーム13を回動させれば、同じ巻き方を続けることができる。
このシート巻取装置は、上記の構成であり、上流側から連続的に供給されるシートSを分割して複数のスプール15に巻き取る場合に、スプール15が装着された2本の巻取軸14を巻取位置と交換位置で入れ替える際のターレットアーム13の回動方向(ターレット機構5の作動方向)を適切に選択するだけで、スプール15間で容易に正巻と逆巻を切り替えられるようにしたので、正巻と逆巻の切り替えが困難な従来のシート巻取装置に比べて、ラインの稼働率を向上させることができ、作業負荷の低減が図れる。
また、シートSを切断する切断刃46が、巻付ユニット4の上側のガイド機構20aに取り付けられているので、切断刃を巻付ユニットと別体でシートに対して接離させる場合に比べて、装置全体の構造が簡略化されている。なお、切断刃は下側のガイド機構20bに取り付けるようにしてもよい。
そして、本発明のシート巻取装置は、実施形態のような樹脂シートだけでなく、紙やラミネート紙等の帯状のシートも巻取対象とすることができる。
1 基台
2 スタンド(固定部材)
3 引取ロール
4 巻付ユニット
5 ターレット機構
11 支持フレーム
12 回動軸
13 ターレットアーム
14 巻取軸
15 スプール
20a、20b ガイド機構
23 巻付アーム
26 ベルトガイド
28 円盤
29 案内ベルト
30 巻付用ロール
32、37、38 ガイド部材
44、45 シートクランプ
46 切断刃
S シート

Claims (4)

  1. シートを巻き付けるスプールが装着された2本の巻取軸を、シートの巻き取りを行う巻取位置とスプールの交換を行う交換位置との間で入れ替えるターレット機構と、前記ターレット機構がシートを巻き取った巻取軸を交換位置に送り、スプールの交換が完了した巻取軸を巻取位置に送った巻取準備状態で、前記巻取位置の近傍でシートを切断する切断刃と、前記切断刃で切断されたシートの上流側の切断端部を巻取位置のスプールに密着させる巻付ユニットとを備え、前記切断刃でシートを切断した後に、シートの上流側の切断端部を巻取位置のスプールに密着させた状態で、巻取位置の巻取軸をスプールと一体に回転させることにより、そのスプールにシートを巻き付けていくようにしたシート巻取装置において、
    前記巻付ユニットは、前記巻取位置のスプールに対して接離する上下一対のガイド機構を有し、前記切断刃は、前記巻取位置のスプールに接近した状態の各ガイド機構よりも下流側でシートを切断するものであり、
    前記巻取準備状態で、前記巻付ユニットの各ガイド機構を巻取位置のスプールに接近させて、その一方のガイド機構でシートをスプールに押し付け、前記切断刃でシートを切断し、前記シートの上流側の切断端部を巻取位置まで引き戻して、前記巻取位置の巻取軸をスプールと一体に回転させることにより、前記シートの切断端部を他方のガイド機構とスプールの間に送り込むようにしたことを特徴とするシート巻取装置。
  2. 前記巻付ユニットの一対のガイド機構は、それぞれ固定部材に設けられた回動中心のまわりに回動するものであり、その一対のガイド機構のいずれか一方に前記切断刃が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート巻取装置。
  3. 前記各ガイド機構は、シート幅方向と平行な軸心を有する複数の円盤に案内ベルトを巻き掛けたベルトガイドがシート幅方向に複数配置されているものであることを特徴とする請求項1または2に記載のシート巻取装置。
  4. 前記各ガイド機構は、シート幅方向で隣り合うベルトガイドどうしの間に、前記ベルトガイドとスプールの間へシートの切断端部を案内するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のシート巻取装置。
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