JP2004025965A - ピラーガーニッシュの合わせ構造 - Google Patents

ピラーガーニッシュの合わせ構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2004025965A
JP2004025965A JP2002183281A JP2002183281A JP2004025965A JP 2004025965 A JP2004025965 A JP 2004025965A JP 2002183281 A JP2002183281 A JP 2002183281A JP 2002183281 A JP2002183281 A JP 2002183281A JP 2004025965 A JP2004025965 A JP 2004025965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar garnish
edge
mounting hole
front pillar
fitting piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002183281A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Maruyama
丸山 拓
Nobuyuki Date
伊達 信之
Hiroki Honjo
本庄 浩喜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP2002183281A priority Critical patent/JP2004025965A/ja
Publication of JP2004025965A publication Critical patent/JP2004025965A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

【課題】ピラーガーニッシュと隣接部品との合わせ構造であって、ピラーガーニッシュに収縮応力が加わっても、合わせ部の外観見栄えを良好に保つ。
【解決手段】長尺状の合成樹脂成形体からなるピラーガーニッシュ10の上端を車体パネルに固定し、ピラーガーニッシュ10の下端縁11とインストルメントパネル(隣接部品)20との合わせ部において、ピラーガーニッシュ10の下端縁11に嵌着片13が突設され、インストルメントパネル20のサイド端縁21に開設した取付孔24内に上記嵌着片13を嵌着固定し、嵌着片13の係止爪132が取付孔24の係止部242に零当たりすることで、ピラーガーニッシュ10の下端側が上方に浮き上がることを抑え、かつ嵌着片13に設けた背面リブ133を取付孔24の縁部に当接させることで、ピラーガーニッシュ10の厚み方向の位置ズレを規制することで合わせ部の見栄えを良好に維持する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、長尺状の合成樹脂成形体からなるピラーガーニッシュの合わせ構造に係り、特に、上端部分が車体パネルにタイトに固定され、熱伸縮歪みが現出し易い下端側と隣接部品との間における美麗な合わせを達成できるピラーガーニッシュの合わせ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は車両のフロントピラーパネルの室内側に装着されるフロントピラーガーニッシュ1と、フロントシート前方に位置するインストルメントパネル2とを示す外観図であり、通常、フロントピラーガーニッシュ1は、ポリプロピレン(以下PPという)樹脂を素材とした長尺状の樹脂成形体から構成され、図示しない車体パネルに対してフロントピラーガーニッシュ1の上端部分に設定した止め点3で車体パネルにタイトに固定されている。
【0003】
また、図示はしないが、フロントピラーガーニッシュ1の内面に複数箇所に設けたクリップ座に樹脂クリップが装着され、上記止め点3を取付基準点として、車体パネルに樹脂クリップを介してフロントピラーガーニッシュ1が取り付けられている。
【0004】
ところで、フロントピラーガーニッシュ1とインストルメントパネル2との合わせ部分の構造について、フロントピラーガーニッシュ1の下端縁1aに差込舌片4が下方向に向け突設形成され、これに対してインストルメントパネル2のサイド端縁2aには取付片5が突設され、この取付片5に方形状の取付孔6が開設されている。
【0005】
そして、インストルメントパネル2のサイド端縁2aに設けた取付孔6内にフロントピラーガーニッシュ1の差込舌片4を差し込むことにより、インストルメントパネル2とフロントピラーガーニッシュ1との合わせを達成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来では、フロントピラーガーニッシュ1とインストルメントパネル2との合わせ部分においては、インストルメントパネル2のサイド端縁2aに設けた取付孔6内にフロントピラーガーニッシュ1の下端縁1aに突設した差込舌片4を差し込むことにより、図11(a)に示すように、両者を接合しているが、車室内の環境温度の変動により、環境温度が高いときには、フロントピラーガーニッシュ1が上下方向に伸長し、逆に環境温度が低いときには、フロントピラーガーニッシュ1は上下方向に収縮する傾向を示す。
【0007】
そして、従来のフロントピラーガーニッシュ1の取付構造では、フロントピラーガーニッシュ1の上端縁と天井等の他部品の合わせ位置を見栄え上、重視することから、フロントピラーガーニッシュ1の上端部分に設定した止め点3で車体パネルにタイトに固定されているため、環境温度の変動によるフロントピラーガーニッシュ1の伸縮歪みは、フロントピラーガーニッシュ1の下端側に現出する。
【0008】
すなわち、環境温度が高いときは、フロントピラーガーニッシュ1の下端側が下方向に伸びるとともに、逆に環境温度が低いときは、フロントピラーガーニッシュ1の下端側が上方に持ち上げられ、図11(b)に示すように、フロントピラーガーニッシュ1の長手方向に沿う収縮現象により、図11(b)中符号Cで示す段差が生じ、外観見栄えを低下させるという不具合が指摘されている。
【0009】
特に、フロントピラーガーニッシュ1の造形上、図12に示すように、フロントピラーガーニッシュ1における合わせライン付近の製品表面をほぼ水平面に設定した仕様においては、図12(b)に示すように、フロントピラーガーニッシュ1に長手方向に沿う収縮歪みが生じれば、この段差Cが顕著になり、合わせ部付近を水平面に設定したフロントピラーガーニッシュ1においては、致命的な外観不良となる。従って、フロントピラーガーニッシュ1の製品面は、下端縁1aにかけて水平面に設定することができず、傾斜状の製品面とならざるを得ず、製品造形上の制約を受けるという問題点があった。
【0010】
尚、従来のフロントピラーガーニッシュ1とインストルメントパネル2の他に、図示はしないがリヤピラーガーニッシュとリヤパーセルとの合わせ構造においても同様の問題点が指摘されている。
【0011】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、上端側を車体パネルにタイトに固定された長尺状の合成樹脂成形体からなるピラーガーニッシュの下端側を隣接部品と合わせ接合する際のピラーガーニッシュの合わせ構造において、低温時におけるピラーガーニッシュの収縮応力が加わっても、双方の合わせ部分に段差が生じることがなく、合わせ部分の外観見栄えを向上させたピラーガーニッシュの合わせ構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明は、長尺状の合成樹脂成形体からなるピラーガーニッシュの上端を車体パネルに固定するとともに、該ピラーガーニッシュの下端縁を隣接部品の端縁に合わせ接合するピラーガーニッシュの合わせ構造において、前記ピラーガーニッシュの下端縁に一体形成した嵌着片を隣接部品の端縁に設けた取付孔内に嵌着し、嵌着片に設けた係止爪を取付孔縁部に係止させることで、ピラーガーニッシュの収縮歪みによる変形を規制するとともに、嵌着片の背面側に設けた背面リブを取付孔の縁部に当接させることで、ピラーガーニッシュの厚み方向に沿う位置ズレを規制したことを特徴とする。
【0013】
ここで、ピラーガーニッシュは、フロントピラーガーニッシュ、リヤピラーガーニッシュ等に適用でき、フロントピラーガーニッシュの場合には、インストルメントパネルの両サイド端縁との合わせ部分が対象になり、リヤピラーガーニッシュに適用した場合、リヤパーセルとの合わせ部分が対象となる。
【0014】
また、ピラーガーニッシュの下端縁に下方向に向け突設形成される嵌着片は、隣接部品の方形状の取付孔に嵌着固定されるが、収縮応力が加わっても、ピラーガーニッシュの下端が浮き上がることを防止するために、嵌着片には、係止爪が設けられている。この係止爪としては、外周にコ字状のスリットを形成することで画成された門型係止爪や、切欠きにより撓み変形可能な樹脂爪を使用することができる。
【0015】
そして、本願発明によるピラーガーニッシュの合わせ構造によれば、ピラーガーニッシュの下端縁に設けた嵌着片を隣接部品の取付孔内に嵌着するとともに、係止爪が取付孔縁部に係止していることにより、ピラーガーニッシュの上方向への位置規制を行なうというものであるから、車室内の環境温度の変動により、ピラーガーニッシュに長手方向に沿う収縮応力が生じても、ピラーガーニッシュの下端側が上方に浮き上がることがないため、従来生じていた段差が生じることがない。
【0016】
更に、ピラーガーニッシュと隣接部品とを接合固定する際、嵌着片を嵌着固定すれば、嵌着片に形成されている背面リブが取付孔の縁部に当接し、ピラーガーニッシュの厚み方向に沿う位置規制を行なうことができ、走行中の振動等によっても合わせ部分にガタツキ音等の低級音が生じることがない。
【0017】
また、本発明の別の実施態様においては、ピラーガーニッシュの下端縁に差込舌片と嵌着片とをピラーガーニッシュの幅方向に間隔をあけて下方向に突設し、隣接部品の端縁の対向する取付孔内に差込舌片を差し込み、嵌着片を嵌着固定するとともに、差込舌片の背面側及び嵌着片の背面側にそれぞれ取付孔縁部に当接する背面リブが形成されていることを特徴とする。
【0018】
従って、ピラーガーニッシュと隣接部品とを接合固定した際、両部品の端縁の少なくとも2箇所でピラーガーニッシュの厚み方向に沿う位置規制が行なわれるため、位置ズレやネジレ変形等を防止でき、ガタツキ音等の低級音の発生を確実に防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るピラーガーニッシュの合わせ構造の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1乃至図6は本発明に係る合わせ構造をフロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部分に適用した実施形態であり、図1はフロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部分の外観図、図2はインストルメントパネルに対するフロントピラーガーニッシュの取付構造を示す説明図、図3はフロントピラーガーニッシュの下端縁に突設した嵌着片を示す斜視図、図4はフロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの取付状態における差込舌片設置箇所の断面図、図5はフロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部分における嵌着片設置箇所の断面図、図6はフロントピラーガーニッシュの嵌着片とインストルメントパネルの取付孔との関係を示す説明図である。また、図7,図8は本発明に係る合わせ構造に使用する嵌着片の変形例を示す斜視図、図8は同嵌着片と取付孔との関係を示す説明図である。
【0021】
図1乃至図6において、本発明の第1実施形態について説明する。図1において、フロントピラーガーニッシュ10は、PP樹脂を射出成形することにより所要形状に成形された上下方向に沿う長尺状の製品であり、上端側に止め点10aが設定され、この止め点10aの裏面に図示しない鉄クリップ、あるいはボス、リブ等の固着手段を介して車体パネル(フロントピラーパネル)にタイトに固定されている。
【0022】
また、このフロントピラーガーニッシュ10は、上記止め点10aを取付基準点としてロケートし、複数箇所でクリップ座に装着した樹脂クリップを介して車体パネルに取付固定される。
【0023】
一方、このフロントピラーガーニッシュ10と接合するインストルメントパネル20は、フロントシート側の前方に位置し、本願発明では要部ではないので省略するが、各種計器類が内装されており、合成樹脂成形体から構成されている。
【0024】
ところで、本発明は、フロントピラーガーニッシュ10とインストルメントパネル20との合わせ構造において、この合わせ部分の外観見栄えを良好に維持することが課題である。
【0025】
すなわち、図2に示すように、フロントピラーガーニッシュ10とインストルメントパネル20との合わせ部分の構成は、フロントピラーガーニッシュ10の下端縁11の幅方向ほぼ中央に下方向に伸びる差込舌片12が形成されているとともに、差込舌片12に対して、フロントピラーガーニッシュ10の幅方向に間隔をあけたフロント側に嵌着片13が一体形成されている。
【0026】
一方、インストルメントパネル20は、フロントピラーガーニッシュ10の下端縁11と接合するサイド端縁21から外方に向けて水平状に伸びるプレート状の取付フランジ22が突設され、この取付フランジ22には、2箇所に方形状の取付孔23,24が開設されている。そして、一方側の取付孔23は、フロントピラーガーニッシュ10の差込舌片12が差し込まれ、他方側の取付孔24は、嵌着片13が嵌着固定される。
【0027】
この嵌着片13の具体的な構造は、図3に示すように、コ字状のスリット131により門型係止爪132が形成され、この嵌着片13の背面には、左右側にそれぞれ背面リブ133が一体化されている。
【0028】
従って、インストルメントパネル20のサイド端縁21にフロントピラーガーニッシュ10の下端縁11を接合させるように、フロントピラーガーニッシュ10とインストルメントパネル20とを合わせる。このとき、フロントピラーガーニッシュ10の下端縁11に形成されている差込舌片12は、図4に示すように、インストルメントパネル20の一方側の取付孔23内に差し込まれ、差込舌片12の背面に形成されている背面リブ121が取付孔23の縁部231に当接することにより、フロントピラーガーニッシュ10の厚み方向(図4,図5中、矢印X方向)に沿う位置ズレが規制できるとともに、差込舌片12の幅と取付孔23の幅とをほぼ同一に設定した場合には、図4中紙面と直交する方向(図2中、矢印Y方向)、すなわち、フロントピラーガーニッシュ10の幅方向に沿う位置ズレも規制できるようになっている。
【0029】
一方、嵌着片13は、他方側の取付孔24に嵌着固定されるが、図5,図6に示すように、取付孔24の幅寸法と嵌着片13の幅寸法がほぼ同一であるため、フロントピラーガーニッシュ10の幅方向(図2中、矢印Y方向)に沿う位置ズレ規制が行なわれるとともに、背面リブ133が取付孔24の縁部241と当接するため、フロントピラーガーニッシュ10の厚み方向(図4,図5中、矢印X方向)に沿う位置ズレも規制できる。
【0030】
また、差込舌片12と嵌着片13との双方に背面リブ121,133が形成されており、各背面リブ121,133は対応する取付孔23,24の縁部231,241に当接しているため、フロントピラーガーニッシュ10の下端縁11は幅方向に間隔をあけた2箇所でインストルメントパネル20に対してフィット状に取り付けられ、フロントピラーガーニッシュ10の厚み方向に位置ズレが生じたりすることがなく、また、転び等の問題も解消でき、外観見栄えを良好に維持できるとともに、走行中の振動等により、ガタツキ音等の低級音が発生することがない。
【0031】
しかも、嵌着片13の門型係止爪132が取付孔24の係止部242と零当てに設定されている。これは、車体パネルにインストルメントパネル20及びフロントピラーガーニッシュ10が取り付けられた後、車室内の環境温度の変動により、特に長尺状の合成樹脂成形体であるフロントピラーガーニッシュ10は、その長手方向、すなわち、上下方向に沿って伸縮応力が加わり易く、特にフロントピラーガーニッシュ10が上端側の止め点10aを取付基準点として車体パネルに取り付けられているため、冬季等の低温時には、フロントピラーガーニッシュ10の下端側が上方に浮き上がるような応力が加わる。
【0032】
しかしながら、上述したように、フロントピラーガーニッシュ10の下端縁11に形成した嵌着片13の門型係止爪132がインストルメントパネル20の取付孔24の係止部242に零当て状態であるため、収縮応力が加わっても、フロントピラーガーニッシュ10の下端側が上方に浮き上がることがないことから、合わせ部分に段差等が生じることがなく、美麗な外観見栄えが得られる。
【0033】
更に、本発明を適用したフロントピラーガーニッシュ10は、フロントピラーガーニッシュ10とインストルメントパネル20との合わせラインP付近において、図4,図5に示すように、インストルメントパネル20の合わせラインP付近の製品面Bがほぼ水平面状であり、これとの一体感を強調するように、フロントピラーガーニッシュ10の合わせラインP付近の製品面Aは、本実施形態ではほぼ水平面状に造形されている。
【0034】
このことは、本発明に係るフロントピラーガーニッシュ10とインストルメントパネル20との合わせ構造において、フロントピラーガーニッシュ10の下端側に生じ易い収縮歪みを可及的に防止できることから、初めてフロントピラーガーニッシュ10における合わせラインP付近の製品面Aをほぼ水平面状に設定することができる。
【0035】
従って、本発明に係る合わせ構造を適用すれば、フロントピラーガーニッシュ10の合わせラインP付近の製品面Aをほぼ水平面でもその他の傾斜状でも自由に設定でき、フロントピラーガーニッシュ10の造形自由度を飛躍的に向上させることができるという有利さがある。
【0036】
更に、上述したように、本実施形態で使用する嵌着片13は、嵌着片13の幅寸法と取付孔24の幅寸法をほぼ等しく設定することで、フロントピラーガーニッシュ10の幅方向に沿う位置ズレを防止できるというものであるから、差込舌片12と取付孔23とにより、フロントピラーガーニッシュ10の幅方向の位置規制を必ずしも行なう必要がなく、差込舌片12と対向する取付孔23との間の精度を比較的ラフに管理できる。
【0037】
次に、図7,図8は、嵌着片13の変形例を示すもので、図7に示すように、嵌着片13に設けられる係止爪132は、両側の切欠き134により撓み変形可能な樹脂爪135として構成されており、この切欠き134の背後には、背面リブ133が形成されている。
【0038】
従って、図7に示す形状の嵌着片13を使用してもインストルメントパネル20の取付孔24内に嵌着片13を嵌め込み、係止爪132の係止作用により、フロントピラーガーニッシュ10の下端側が上方向に引き上げられることがないため、合わせ部分の外観見栄えを良好に維持できるという第1実施形態と同一の作用効果を備える。
【0039】
また、図7に示す嵌着片13を使用した場合、図8に示すように、取付孔24内に嵌着片13を嵌着固定したとき、嵌着片13の幅寸法に対し、取付孔24の幅寸法が大きいため、フロントピラーガーニッシュ10の幅方向に沿う位置ズレ防止は、差込舌片12により行なう必要がある。
【0040】
以上説明した実施形態は、フロントピラーガーニッシュ10とインストルメントパネル20との合わせ構造であるが、リヤピラーガーニッシュとリヤパーセルとの合わせ構造に適用することもできる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係るピラーガーニッシュの合わせ構造は、長尺状の合成樹脂成形体からなるピラーガーニッシュの上端を車体パネルに固定し、ピラーガーニッシュの下端縁を隣接部品と合わせる際、ピラーガーニッシュの下端縁に設けた嵌着片を隣接部品の取付孔内に嵌着固定するとともに、嵌着片に設けた係止爪を隣接部品の取付孔の縁部に零当てで係止し、かつ嵌着片に設けた背面リブでピラーガーニッシュの厚み方向に沿う位置ズレを規制するという構成であるため、環境温度の変動により、ピラーガーニッシュの下端側が上下方向に伸縮変形しても、特に、低温時、ピラーガーニッシュが収縮変形し、ピラーガーニッシュの下端側が隣接部品に対して浮き上がることがなく、かつピラーガーニッシュの厚み方向の位置ズレもないことから、合わせ部分の外観見栄えを長期に亘り良好に維持できるという効果を有する。
【0042】
更に、本発明に係るピラーガーニッシュの合わせ構造によれば、低温時ピラーガーニッシュの収縮歪みが原因となる見栄えの低下を有効に解消するというものであるから、合わせライン付近のピラーガーニッシュの製品面をほぼ水平面状に造形しても、見栄えを低下させることがないため、ピラーガーニッシュの造形自由度を向上させることができるという効果を有する。
【0043】
更に、本発明に係るピラーガーニッシュの合わせ構造によれば、ピラーガーニッシュの下端縁にピラーガーニッシュの幅方向に沿って距離をもたせて下方向に向けて突設形成した差込舌片と嵌着片の双方の背面側に背面リブを一体化して、この背面リブを隣接部品の対応する取付孔内に取付孔の縁部に当接するように取り付けるという構成であるため、隣接部品とピラーガーニッシュとの合わせラインに沿ってスキが発生することがなく、より美麗な外観見栄えが得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る合わせ構造をフロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ構造に適用した実施形態を示す外観図である。
【図2】本発明に係る合わせ構造を適用したフロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部分の構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示すフロントピラーガーニッシュに形成する嵌着片の構成を示す斜視図である。
【図4】図1中IV−IV線断面図である。
【図5】図1中V −V 線断面図である。
【図6】本発明に係る合わせ構造に適用する嵌着片と取付孔との関係を示す説明図である。
【図7】本発明に係る合わせ構造に使用する嵌着片の変形例を示す斜視図である。
【図8】図7に示す嵌着片と取付孔との関係を示す説明図である。
【図9】フロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの関係を示す外観図である。
【図10】フロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部分の構成の従来例を示す斜視図である。
【図11】フロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの合わせ部分における従来例の断面図であり、(a)取付初期時の状態、(b)収縮変形時の状態をそれぞれ示す断面図である。
【図12】製品面を水平面状に設定した従来例のフロントピラーガーニッシュとインストルメントパネルとの関係を示す、(a)取付初期時の状態、(b)収縮変形時の状態をそれぞれ示す断面図である。
【符号の説明】
10 フロントピラーガーニッシュ
10a 止め点
11 下端縁
12 差込舌片
121 背面リブ
13 嵌着片
131 スリット
132 門型係止爪
133 背面リブ
134 切欠き
135 樹脂爪
20 インストルメントパネル
21 サイド端縁
22 フランジ
23 取付孔
231 縁部
24 取付孔
241 縁部
242 係止部
P 接合ライン
A 接合ライン付近のフロントピラーガーニッシュの製品面

Claims (4)

  1. 長尺状の合成樹脂成形体からなるピラーガーニッシュ(10)の上端を車体パネルに固定するとともに、該ピラーガーニッシュ(10)の下端縁(11)を隣接部品(20)の端縁(21)に合わせ接合するピラーガーニッシュ(10)の合わせ構造において、
    前記ピラーガーニッシュ(10)の下端縁(11)に一体形成した嵌着片(13)を隣接部品(20)の端縁(21)に設けた取付孔(24)内に嵌着し、嵌着片(13)に設けた係止爪(132)を取付孔(24)の係止部(242)に係止させることで、ピラーガーニッシュ(10)の収縮歪みによる変形を規制するとともに、嵌着片(13)の背面側に設けた背面リブ(133)を取付孔(24)の縁部(241)に当接させることで、ピラーガーニッシュ(10)の厚み方向に沿う位置ズレを規制したことを特徴とするピラーガーニッシュの合わせ構造。
  2. 前記嵌着片(13)に形成される係止爪(132)は、コ字状のスリット(131)により画成される門型係止爪(132)であることを特徴とする請求項1に記載のピラーガーニッシュの合わせ構造。
  3. 前記嵌着片(13)に形成される係止爪(135)は、切欠き(134)により撓み変形可能な樹脂爪(135)であることを特徴とする請求項1に記載のピラーガーニッシュの合わせ構造。
  4. 前記ピラーガーニッシュ(10)の下端縁(11)に、前記嵌着片(13)とピラーガーニッシュの幅方向に間隔をあけて差込舌片(12)が形成され、該差込舌片(12)の背面側に、隣接部品(20)の取付孔(23)の縁部(231)に当接する背面リブ(121)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のピラーガーニッシュの合わせ構造。
JP2002183281A 2002-06-24 2002-06-24 ピラーガーニッシュの合わせ構造 Pending JP2004025965A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002183281A JP2004025965A (ja) 2002-06-24 2002-06-24 ピラーガーニッシュの合わせ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002183281A JP2004025965A (ja) 2002-06-24 2002-06-24 ピラーガーニッシュの合わせ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004025965A true JP2004025965A (ja) 2004-01-29

Family

ID=31179547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002183281A Pending JP2004025965A (ja) 2002-06-24 2002-06-24 ピラーガーニッシュの合わせ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004025965A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298307A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nissan Motor Light Truck Co Ltd 車両用トリム部品の取付構造
JP2007055440A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Suzuki Motor Corp フロントピラートリムとインストルメントパネルとの合わせ部構造
JP2010126011A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用内装部品の係合構造および車両用内装部品
JP2010264835A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Toyota Boshoku Corp 加飾部材の取付構造
JP2012166663A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Nippon Plast Co Ltd 内装材
JP2013151172A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Toyota Industries Corp 車両
JP2014221597A (ja) * 2013-05-13 2014-11-27 トヨタ車体株式会社 インストルメントパネルとaピラーガーニッシュとの組付構造
JP2016112958A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 トヨタ紡織株式会社 ピラーガーニッシュの取付構造
JP2019188926A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 三菱自動車工業株式会社 フロントピラートリムの位置規制構造

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298307A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nissan Motor Light Truck Co Ltd 車両用トリム部品の取付構造
JP2007055440A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Suzuki Motor Corp フロントピラートリムとインストルメントパネルとの合わせ部構造
JP4602871B2 (ja) * 2005-08-24 2010-12-22 スズキ株式会社 フロントピラートリムとインストルメントパネルとの合わせ部構造
JP2010126011A (ja) * 2008-11-28 2010-06-10 Kasai Kogyo Co Ltd 車両用内装部品の係合構造および車両用内装部品
JP2010264835A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Toyota Boshoku Corp 加飾部材の取付構造
JP2012166663A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Nippon Plast Co Ltd 内装材
JP2013151172A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Toyota Industries Corp 車両
JP2014221597A (ja) * 2013-05-13 2014-11-27 トヨタ車体株式会社 インストルメントパネルとaピラーガーニッシュとの組付構造
JP2016112958A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 トヨタ紡織株式会社 ピラーガーニッシュの取付構造
JP2019188926A (ja) * 2018-04-20 2019-10-31 三菱自動車工業株式会社 フロントピラートリムの位置規制構造
JP7060843B2 (ja) 2018-04-20 2022-04-27 三菱自動車工業株式会社 フロントピラートリムの位置規制構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004025965A (ja) ピラーガーニッシュの合わせ構造
JP3779656B2 (ja) モール装着用クリップ
JP4099644B2 (ja) フロントバンパ取付構造
JP2017132399A (ja) 車両用外装パネル
JPH11314552A (ja) 車両用グリルの取付構造
US20070163089A1 (en) Vehicle molding clip mounting structure
JP5474912B2 (ja) 車両用窓板の装飾部材
JP3684255B2 (ja) 部品の取付構造
JPH024844Y2 (ja)
JP4441279B2 (ja) 車両外装用の樹脂製板部材の取付け構造
JP2021098399A (ja) 外装部材の接続構造
JP2021134831A (ja) クリップ
JP3890732B2 (ja) 車両用ウィンドガラスガーニッシュ固定構造
JP2011162129A (ja) 車両用内装部品
JP2019214330A (ja) 自動車用ドアウエザーストリップ
JP3465290B2 (ja) フェンダパネルの取付構造
JP2003312379A (ja) 内装部品の取付構造
JP2001180522A (ja) カウルトップガーニッシュの取付構造
JP2007181363A (ja) 取付具
JP2596574Y2 (ja) 自動車の部品取付装置
JP2007253747A (ja) 自動車用部品の結合装置
JP2537093Y2 (ja) 二物品の固着構造
JP2003231448A (ja) バンパ取付用クリップ
KR100449300B1 (ko) 자동차의 사이드 가니쉬 고정구조
JP2602633Y2 (ja) ウインドモール用クリップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050302

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070905

A521 Written amendment

Effective date: 20071025

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080926

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090218