JP2003341281A - シャープペンシル - Google Patents

シャープペンシル

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JP2003341281A JP2002158554A JP2002158554A JP2003341281A JP 2003341281 A JP2003341281 A JP 2003341281A JP 2002158554 A JP2002158554 A JP 2002158554A JP 2002158554 A JP2002158554 A JP 2002158554A JP 2003341281 A JP2003341281 A JP 2003341281A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯の繰り出し操作を解除すると、前記芯タン
クがコイルスプリングの付勢力によって後退すると共
に、チャック体も後退する。この時、後続芯Yは芯把持
部の後部内面段部に係合しているため、その状態を維持
しながら後退してしまう。即ち、残芯Xと後続芯Yとの
間に隙間が形成されると共に、芯の繰り出し操作が行え
なくなってしまうのである。 【解決手段】 軸筒に芯の把持・開放を行うチャック体
と、そのチャック体の開閉を行うチャックリングが配置
されたシャープペンシルであって、前記チャック体の芯
把持部の芯と接する長手方向の距離をAとし、また、チ
ャックリングの移動距離をBとし、更に前記チャック体
が芯を把持した状態からのチャック体の移動距離をCと
したときに、A+B>Cの関係を満たすシャープペンシ
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸筒に芯の把持・
開放を行うチャック体と、そのチャック体の開閉を行う
チャックリングが配置されたシャープペンシルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10を基に説明する。軸筒101の先
端には先部材102が固定されており、その先部材10
2の先端には芯保護管103が固定されている。その芯
保護管103の後方であって、前記先部材102の内部
には芯を保持する芯保持部材104が圧入されている。
また、前記軸筒101の内部には、コイルスプリング1
05によって後方に付勢された芯タンク106が前後動
可能に配置されており、その芯タンク106の前端には
芯の把持・開放を行うチャック体107が固定されてい
る。そして、そのチャック体107の前方外周部には、
チャック体107の開閉を行うチャックリング108が
囲繞されている。ところで、使用の際には、シャープペ
ンシルを傾けて(筆記面から約60度)筆記するのが一
般的である。また、使用に伴い芯が消耗すると、芯はチ
ャック体107から離れ、芯保持部材104にのみ保持
された状態となる。以下、チャック体107から離れた
芯を残芯X、その残芯Xに後続する芯を後続芯Yと称
す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の状態から芯の繰
り出し操作、即ち、芯タンク106を前進させると後続
芯Yを把持したチャック体107がチャックリング10
8と共に前進する。この後続芯Yの前進に伴い、残芯X
も押圧・前進させられる。やがて、チャックリング10
8は先部材102の内面段部に当接しその前進移動が阻
止され、この時、チャック体107が把持していた後続
芯Yを開放すると共に、芯タンク106の軸線に対して
若干傾斜する(図11参照)。ここで、更にチャック体
107が前進するが、後続芯Yはチャック体107から
開放されていることに加え、残芯Xが芯保持部材104
に保持されているため、その前進移動が阻止されてい
る。この時、後続芯Yは、チャック体107の芯把持部
107aの後方に位置する大径部107bに落ち込み、
更に芯タンク106の軸線に対して傾斜することにな
る。つまり、芯把持部107aの後部内面段部に後続芯
Yの前端部が係合してしまうのである(図12参照)。
ここで、芯の繰り出し操作を解除すると、前記芯タンク
106がコイルスプリング104の付勢力によって後退
すると共に、チャック体107も後退する。この時、後
続芯Yは芯把持部107aの後部内面段部107cに係
合しているため、その状態を維持しながら後退してしま
う。即ち、残芯Xと後続芯Yとの間に隙間が形成される
と共に、芯の繰り出し操作が行えなくなってしまうので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、軸筒に芯の把
持・開放を行うチャック体と、そのチャック体の開閉を
行うチャックリングが配置されたシャープペンシルであ
って、前記チャック体の芯把持部の芯と接する長手方向
の距離をAとし、また、チャックリングの移動距離をB
とし、更に前記チャック体が芯を把持した状態からのチ
ャック体の移動距離をCとしたときに、A+B>Cの関
係を満たすシャープペンシルを要旨とする。
【0005】
【作用】残芯が発生した際、芯の繰り出し操作を行って
も、後続芯の前端近傍はチャック体の芯把持部の範囲内
に位置している。
【0006】
【実施例】1例を図1〜図4に示し説明する。前軸1の
内部には、複数の芯を収納する芯タンク2が摺動自在に
配置されており、その芯タンク2の前端には芯の把持解
放を行うチャック体3が固定されている。そして、その
チャック体3の前方部には、チャック体3の開閉を行う
チャックリング4が囲繞している。符号5は、前記芯タ
ンク2やチャック体3を後方に付勢するコイルスプリン
グなどの弾撥部材である。また、符号6は、前軸1の前
方外周に着脱自在に取り付けられたゴム状弾性体からな
るグリップ部材であるが、前軸1の表面にローレット加
工などを施し、そのローレットによって把持した際の滑
り止め効果を持たせても良い。さらに、前記前軸1の前
端には、先部材7が螺合などの手段によって着脱自在に
取り付けれているが、前軸1に一体成形しても良い。そ
の先部材7の内部には、芯を前方に向け案内するゴム状
弾性体からなるガイド部材8が配置されているが、必ず
しも必要な部材ではない。また、先部材7の先端には、
筆記の際の視認性を良くするためにステンレスなどから
なる芯保護管9が圧入・固定されているが、先部材7と
一体成形するなどしても良い。一方、先部材7の中間部
には、前記チャックリング4の前進移動を規制する内面
段部7aが形成されている。
【0007】そして、その芯保護管9の内側には、芯保
持部材10が配置されている。その芯保持部材10は、
芯保護管9の両端近傍に圧入された固定リング11,1
2によって芯保護管9からの脱落が防止されているが、
芯保持部材10は、芯保護管9の軸線方向に対して前後
動し得るような長さとなっている。つまり、前記固定リ
ング11,12間で移動できるようになっている。勿
論、それらの固定リング11,12の内径は、芯の外径
よりも大きく形成されているが、前方に位置する固定リ
ング12においては、芯の外径よりほんの僅かに大きく
形成されている。筆記の際の芯の振れをこの固定リング
12によって極力防止しているのである。尚、後部に位
置する固定リング11を削減し、前記ガイド部材8で芯
保持部材10の脱落を防止するようにしても良い。ま
た、芯保持部材10の外径は、芯保護管9の内径よりも
若干小径に形成され、それらの構成によって隙間13が
形成されるが、芯が芯保持部材10に挿通された段階に
おいては、挿通された芯によって芯保持部材10が拡開
し、その芯保持部材10の外面が芯保護管の内面に接す
るようになっている。ちなみに、本実施例にいては、前
記隙間13が0.005mm〜0.05mmになるよう
芯保持部材の外径と芯保護管の内径が形成されている。
【0008】また、前記芯保持部材10の内面には、6
個の縦リブ14が等間隔に形成されているが、この個数
に捕らわれるものではなく、例えば、4個等間隔に形成
しても良いし、8個或いは、10個等間隔に形成しても
良い。これらの縦リブ14の内接円形は、芯の直径より
も僅かに小径なものとなっている。即ち、残芯Xが前記
の縦リブ14によって軽く保持される程度のものとなっ
ている。詳述すると、小径な芯を使用した場合には、縦
リブ14の頂部に芯の外径が線接触し、大径の芯を使用
した場合には、縦リブ14を弾性変形させて面接触す
る。そして、更に大径の芯を使用してしまった場合に
は、前記隙間13を使用して芯保持部材10自体が拡開
し、芯保持部材10の外面が芯保護管9の内面に接触す
る。尚、本例においては、前記芯保持部材10の縦リブ
14の前端と後端に面取り加工(面取り部14a、14
b)を施しているが、後端面取り部14aは芯の挿通性
を良好なものとし、前端面取り部14bは芯の後退・収
納性を良好なものとしている。
【0009】次に、前記チャック体3やチャックリング
4、並びに、芯を繰り出す際の操作移動量について説明
する。チャック体3の前方内面には、実際に芯を把持す
る芯把持部3aが形成されている。その芯把持部3aの
長手方向(軸線方向)の距離をAとする。また、その芯
把持部3aの後方には、その芯把持部3aよりも大径な
芯挿通孔3bが形成されている。勿論、その芯挿通孔3
bの内形は、使用する芯の直径よりも大きなものとなっ
ているが、2本は入らない程度の内径となっている。こ
こで、前記チャックリング4が移動できる距離、即ち、
先部材7に形成されている内面段部7aに当接するまで
の距離をBとする。また、芯を繰り出す際の最大操作
量、本例においては、後述する後軸17の内面段部17
aが前記前軸1の後端部1aに当接するまでの距離をC
とする。そして、これらの関係がA+B>Cとなってい
る。即ち、芯把持部の距離(A)にチャックリングの移
動距離(B)を加算した距離は、芯を繰り出す為の操作
移動量よりも大きく設定されている。尚、前記操作移動
量を規制する手段としては、弾撥部材が密着するもの
や、チャック体の先端が先部材の内面段部に当接するも
の、軸筒の後端に操作部材が潜り込んでしまうものなど
がある。
【0010】以下、前記芯保護管9と、芯保持部材10
の材質について種々挙げるが、これらに限定されるもの
ではなく、種々選択が可能である。芯保護管9の材質と
しては、アルミニウムまたはその合金、銅またはその合
金、鉄またはその合金、亜鉛またはその合金、マグネシ
ウムまたはその合金などの金属材料、ABS、AS、ア
クリル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリエステル、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂、
アルミナ、ジルコニア、陶土などのセラミック材料など
の天然材料など、パイプ形状が形成できるものであれ
ば、特に限定されない。
【0011】また、芯保持部材10に用いる弾性樹脂の
具体例としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリ
ルメラミン樹脂、アクリル−シリコン樹脂、アクリル−
ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹
脂、シリコン樹脂、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化−酢
酸ビニル共重合体、ビニルブチラール樹脂、シリコーン
ゴム、ウレタンゴム、エチレンアクリルゴム、エピクロ
ルヒドリンゴム、アクリルゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、クロロプレンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、塩
素化ポリエチレン、ニトリルゴム、スチレン系エラスト
マー、オレフィン系エラストマー、エステル系エラスト
マー、ウレタン系エラストマー等が挙げられる。さらに
紫外線硬化型樹脂を用いることもでき、その具体例とし
ては、官能基として末端にアクリロイル基を有するアク
リル酸エステル、メタアクリル酸エステルの単官能性モ
ノマーや、多官能性モノマー、光重合性プレポリマーと
して、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート、メラミンアクリレート、アルキッドアクリレート
が用いられる。モノマーは、単体では用いられず、光重
合性プレポリマーと併用して用いられ、光重合性プレポ
リマーは1種または2種以上混合して用いられる。ま
た、これら樹脂には、発泡剤や粉体などを含ませてもよ
い。
【0012】発泡剤は、化学発泡剤、物理発泡剤、熱膨
張性マイクロカプセルなどが用いられる。化学発泡剤の
具体例は、アゾ化合物、ニトロソ化合物、ヒドラジン誘
導体、セミカルバジド化合物、アジド化合物、トリアゾ
ール化合物などの有機系熱分解型発泡剤、イソシアネー
ト化合物などの有機系反応型発泡剤、重炭酸塩、炭酸
塩、亜硫酸塩、水素化物などの無機系熱分解型発泡剤、
重炭酸ナトリウムと酸の混合物、過酸化水素とイースト
菌との混合物、亜鉛粉末と酸の混合物などの無機系反応
型発泡剤などが挙げられる。物理発泡剤の具体例は、ブ
タン、ペンタン、ヘキサン、ジクロルエタン、ジクロル
メタン、フロン、空気、炭酸ガス、窒素ガス等が挙げら
れる。熱膨張性マイクロカプセルの具体例は、イソブタ
ン、ペンタン、石油エーテル、ヘキサン等の低沸点炭化
水素を芯物質とし、塩化ビニルデン、アクリロニトリ
ル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の共
重合体からなる熱可塑性樹脂をシェルとしたマイクロカ
プセル等が挙げられる。
【0013】粉体の具体例としては、スチレン、ナイロ
ン、ポリオレフィン、シリコン、エポキシ、ポリメタク
リル酸メチルなどの樹脂粉体や、シリカ、アルミナ、ジ
ルコニアなどの無機粉体などが挙げられる。また、それ
らの粉体に、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系など
の粉体塗膜を被覆した複合粉体、さらには、自動乳鉢、
ボールミル、ジェットミル、アトマイザー、ハイブリダ
イザーなどを用いて樹脂粉体にこの樹脂粉体より小さい
無機粉体を吸着させたり、打ち込んだりしたもの等も挙
げられる。また、粉体の形状は特に限定するものではな
く、球状、板状、針状などを用いることができる。これ
ら粉体は1種または2種以上添加してもよい。また、該
樹脂の融点より高い融点の粉体を添加することにより、
レーザービームで樹脂の一部を除去した場合、粉体によ
る凹凸が形成され、芯径のバラツキをより吸収できる。
【0014】尚、本実施例においては、前軸1の後部に
棒状体繰り出し機構15が着脱自在に取り付けられてお
り、棒状体として消しゴム16が出没可能に配置されて
いる。簡単に説明すると、後軸17の内面には螺旋溝1
8が形成されており、その螺旋溝18には、前記消しゴ
ム16を上下動させる受け部材19が螺合している。ま
た、前記螺旋溝18と受け部材19との間には、スリッ
ト20が形成された棒状体案内部材21が介在されてお
り、その棒状体案内部材21は、前記芯タンク2の後部
に着脱自在に圧入されている。尚、棒状体案内部材21
の前方外面と前記前軸1の後部内面には多角形部が形成
されており、互いが回転不能に係合している。即ち、後
軸17を前軸1に対して相対的に回転させることによっ
て、前記消しゴム16が、後軸17の後端から出没する
のである。符号22は、後軸17に固定されたクリップ
であるが、後軸17に一体成形しても良い。
【0015】次に動作について説明する。図1(図2)
に示す状態から芯の繰り出し操作、即ち、後軸17を押
圧し、芯タンク2を前進させると後続芯Yを把持したチ
ャック体3がチャックリング4と共に前進する。この後
続芯Yの前進に伴い、残芯Xも押圧・前進させられる。
やがて、チャックリング4は先部材7の内面段部7aに
当接しその前進移動が阻止され(図4参照)、この時、
チャック体3が把持していた後続芯Yを開放すると共
に、芯タンク2の軸線に対して若干傾斜するが、後続芯
Yの前端は、従来技術で示したように芯挿通孔3bの内
径に接しているのではなく、その芯挿通孔3bの内径よ
りも小さい芯把持部3aの内径に接しているので、前記
後続芯Yの傾斜角度は極めて小さなものとなっている
(図5参照)。ここで、更にチャック体3が前進する
が、後続芯Yはチャック体3から開放されていることに
加え、残芯Xが芯保持部材10に保持されているため、
その前進移動が阻止されている。この時、後続芯Yの先
端部は、チャック体3の芯把持部3aの後部近傍に位置
している。つまり、十分な長さの把持部3aにしている
ため、後続芯Yの前端は、把持部3aの範囲内に位置し
得るのである(図6参照)。ここで、芯の繰り出し操作
を解除すると、前記芯タンク2が弾撥部材5の付勢力に
よって後退すると共に、チャック体3も後退し、開放さ
れたチャック体3がチャックリング4に接触する。この
時、後続芯Yと残芯Xとの間に一瞬隙間が形成され、ま
た、後退するチャック体3が閉じようとするが、後続芯
Yは芯把持部3aの後部近傍に位置しているため、前記
チャック体3の閉鎖動作に連動して前記後続芯Yの傾斜
角度が徐々に小さくなり、やがて、後続芯Yは芯把持部
3aの面に沿って自重で落下し、再び、残芯Xと接触す
る(図7参照)。
【0016】第2例を図8に示し説明する。前記芯タン
ク2の内側に芯の直径よりも若干大径の貫通孔23aが
形成された案内部材23を挿着した例である。勿論、そ
の貫通孔23aは芯が2本入らない直径となっている。
チャック体3の芯挿通孔3bを後方に延設した状態にな
っているため、後続芯Yの傾斜が極力防止される構造と
なっている。その為、芯の繰り出し操作を行う際、筆記
面とシャープペンシルとのなす角度を小さくしてしまっ
た場合でも、スムーズに芯を繰り出すことができる。以
上の例においては、軸筒1の先端に固定された芯保護管
9に芯保持部材10を配置した例を挙げ説明したが、残
芯Xをより有効に使用するためであって、図9に示すよ
うな一般的なシャープペンシルに適用させても良い。つ
まり、図9に示す例にあっては、チャック体から離れた
芯を保持するガイド部材8が芯保護管9の後方に位置し
ているため、前記ガイド部材8から離れてしまうと、残
芯Xは自重によって芯保護管9から落下してしまうので
ある。しかし、本発明の関係式(A+B>C)を満たし
ているため、良好な芯の繰り出しを確保することができ
ている。更に、本実施例におけるチャック体3は、金属
材質から形成しているが、樹脂成形品であっても良い。
しかし、後続芯の後退量を少なくし、筆記の際の違和感
を少なくするものとしては金属材質とするのが好まし
い。また、本実施例においては芯把持部3aの距離を長
く形成しているが、通常のチャック体の芯把持部の後方
部を延設形成しているのではなく、前方部を延設形成す
ることによって芯把持部の距離を長くしている。チャッ
ク体がチャックリングに接触した後における後続芯のチ
ャック体への接触による後退を極力少なくすることによ
って、残芯との間に発生する隙間を極力防止しているの
である。更に、チャックリングの移動距離も本実施例に
おいては多く採っているが、あまり多くすると芯の繰り
出し量も多くなり、違和感が発生してしまうので適宜の
設定が必要である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、軸筒に芯の把持・開放を行う
チャック体と、そのチャック体の開閉を行うチャックリ
ングが配置されたシャープペンシルであって、前記チャ
ック体の芯把持部の芯と接する長手方向の距離をAと
し、また、チャックリングの移動距離をBとし、更に前
記チャック体が芯を把持した状態からのチャック体の移
動距離をCとしたときに、A+B>Cの関係を満たすシ
ャープペンシルとしたので、確実に芯を繰り出すことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1例を示す縦半断面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【図3】図2の要部拡大横断面図。
【図4】動作を説明する要部縦断面図。
【図5】動作を説明する要部縦断面図。
【図6】動作を説明する要部縦断面図。
【図7】動作を説明する要部縦断面図。
【図8】第2例を示す要部縦断面図。
【図9】第3例を示す要部縦断面図。
【図10】従来例を示す要部縦断面図。
【図11】従来の動作を説明する要部縦断面図。
【図12】従来の動作を説明する要部縦断面図。
【図13】従来の動作を説明する要部縦断面図。
【符号の説明】
1 前軸 1a 後端部 2 芯タンク 3 チャック体 3a 芯把持部 3b 芯挿通孔 4 チャックリング 5 弾撥部材 6 グリップ部材 7 先部材 7a 内面段部 8 ガイド部材 9 芯保護管 10 芯保持部材 11 固定リング 12 固定リング 13 隙間 14 縦リブ 14a 面取部 14b 面取部 15 棒状体繰り出し機構 16 消しゴム 17 後軸 17a 内面段部 18 螺旋溝 19 受け部材 20 スリット 21 棒状体案内部材 22 クリップ 23 案内部材 X 残芯 Y 後続芯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒に芯の把持・開放を行うチャック体
    と、そのチャック体の開閉を行うチャックリングが配置
    されたシャープペンシルであって、前記チャック体の芯
    把持部の芯と接する長手方向の距離をAとし、また、チ
    ャックリングの移動距離をBとし、更に前記チャック体
    が芯を把持した状態からのチャック体の移動距離をCと
    したときに、A+B>Cの関係を満たすシャープペンシ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記軸筒の先端近傍に芯保持部材を配置
    したことを特徴とする請求項1記載のシャープペンシ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記芯保持部材の外形を、その芯保持部
    材が設けられる前記軸筒の内形よりも若干小形に形成す
    ると共に、芯保持部材の前方に、その芯保持部材の軸筒
    からの脱落を防止する内面段部を設けたことを特徴とす
    る請求項1,或いは、請求項2に記載のシャープペンシ
    ル。
  4. 【請求項4】 前記芯保持部材の内面の断面形状を異形
    形状にすると共に、その芯保持部材を前後動可能に配置
    したことを特徴とする請求項2、或いは、請求項3に記
    載のシャープペンシル。
  5. 【請求項5】 前記芯保持部材の外形を、芯が挿通され
    ていな状態では軸筒の内面に接触しないものとし、一
    方、芯が挿通された状態においては弾性拡開し軸筒内面
    に接触することを特徴とする請求項2〜請求項4の何れ
    かに記載のシャープペンシル。
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