JP2003324588A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2003324588A
JP2003324588A JP2002127375A JP2002127375A JP2003324588A JP 2003324588 A JP2003324588 A JP 2003324588A JP 2002127375 A JP2002127375 A JP 2002127375A JP 2002127375 A JP2002127375 A JP 2002127375A JP 2003324588 A JP2003324588 A JP 2003324588A
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processing
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image processing
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JP2002127375A
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English (en)
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Yasushi Kamo
靖 加茂
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質化と環境対応のための電源投入から動
作開始までの時間短縮を同時に達成できるようにする。 【解決手段】 CPUは電源SWのON操作を検出する
とリレーを接続し、画像処理部等への給電を開始する。
その後に光源を点灯し、自動調整動作を実行する(S3
1)。自動調整動作が正常終了したか否かを判断し(S
32)、自動調整動作が正常終了した場合は自動調整完
了として自動調整動作を終了し、装置待機状態に移行す
る。自動調整動作が正常に終了し得なかった場合は、増
幅率Gに対して自動調整動作の結果から得られた処理係
数値によらない特定の係数値、すなわち自動調整動作の
結果得られた値とは無関係なGnvを設定し(S3
3)、この自動調整動作を完了させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、露光光学系と画
像処理部を有する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やデジタルファクシミリ
などの画像処理装置では、読み取られた画像情報を電気
信号に変換し、電気回路によって電気的処理を施すが、
より高画質の画像を得るために、例えば特開平5−15
0622号公報に記載された技術のように、電気回路中
の増幅器の増幅率やA/D変換器の基準電圧を装置が自
動的に調整するような機構が設けられている場合があ
る。このような画像処理装置では、電気回路に用いられ
る部品や光源に用いられる部品の個体差や経時での特性
変化によることなく、一定の品質を保証した画像出力を
得ることができる利点がある。
【0003】一方、近年の画像処理装置では、電源投入
後の装置動作開始までの時間の短縮化が要求されてい
る。特に、環境問題の重要さが増すにつれ、各種の規格
では画像処理装置の電源断状態へ移行する時間を短時間
(例えば1分程度)に設定するように定義されている。
したがって、非常に頻繁に電源遮断状態に移行すること
になり、当然、電源が再投入される回数も増え、電源投
入から動作開始までの時間は、例えば10秒程度である
ことが要求される。ところが、上述のような高画質化の
ための画像処理装置の自動調整動作を行うと、電源投入
から動作開始までの時間短縮が難しくなり、電源断状態
へ移行する時間を短時間にするためのネックになってい
る。そこで従来、電源遮断時に予め自動調整動作のため
の準備動作を行っておく等の方式を採用した画像処理装
置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像処理装置でも、自動調整動作のための準備
動作が正常に完了していなかったり、電源遮断中に装置
に外的要因が加わって準備状態が維持できなかったりし
た場合等においては、依然として自動調整動作による動
作開始までの時間短縮に限界があるという問題があっ
た。この発明は上記の課題を解決するためになされたも
のであり、自動調整動作のための準備動作が正常に完了
していなかったり、電源遮断中に装置に外的要因が加わ
って準備状態が維持できなかった場合等においても、高
画質化と環境対応のための電源投入から動作開始までの
時間短縮を同時に達成できるようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、次の(1)〜(4)の各画像処理装置を
提供する。 (1) 光学的に読み取った画像情報を電気信号に変換
する固体撮像素子と、その固体撮像素子の出力するアナ
ログ信号に対して電気的処理を加える電気回路と、その
電気回路が行う電気的処理の処理係数値を適正値に調整
する処理計数値調整手段と、コンタクトガラス上に載置
された原稿に対してその原稿を露光するための光源及び
上記原稿からの反射光を反射するためのミラーとを搭載
した走行体を相対的に移動させる手段と、上記処理計数
値調整手段が上記処理係数値を適正値に調整するための
基準濃度色で塗布した濃度基準板とを有し、上記走行体
を上記濃度基準板を読み取る位置に移動させて上記濃度
基準板を読み取ったときのデータに基づいて上記処理計
数値調整手段が上記電気回路が行う電気的処理の処理係
数値を適正値に調整する自動調整動作を行うようにし、
自装置に対する電源オフの操作が行われた場合、上記走
行体を上記濃度基準板を読み取る位置に移動させた後に
電源の遮断を行い、その後に電源が投入された時に上記
走行体を移動させることなく即座に上記自動調整動作を
実行するようにした画像処理装置において、上記処理計
数値調整手段による自動調整動作が正常に終了し得なか
った場合、上記電気的処理の処理係数値に対して上記自
動調整動作の結果から得られた処理係数値によらない特
定の係数値を設定する手段を設けた画像処理装置。
【0006】(2) (1)の画像処理装置において、
上記特定の係数値は、工場出荷時に測定された調整値で
ある画像処理装置。 (3) (1)の画像処理装置において、上記特定の係
数値は、上記自動調整動作が正常終了したうちの最新の
調整値である画像処理装置。
【0007】(4) 光学的に読み取った画像情報を電
気信号に変換する固体撮像素子と、その固体撮像素子の
出力するアナログ信号に対して電気的処理を加える電気
回路と、その電気回路が行う電気的処理の処理係数値を
適正値に調整する処理計数値調整手段と、コンタクトガ
ラス上に載置された原稿に対してその原稿を露光するた
めの光源及び上記原稿からの反射光を反射するためのミ
ラーとを搭載した走行体を相対的に移動させる手段と、
上記処理計数値調整手段が上記処理係数値を適正値に調
整するための基準濃度色で塗布した濃度基準板とを有
し、上記走行体を上記濃度基準板を読み取る位置に移動
させて上記濃度基準板を読み取ったときのデータに基づ
いて上記処理計数値調整手段が上記電気回路が行う電気
的処理の処理係数値を適正値に調整する自動調整動作を
行うようにし、自装置に対する電源オフの操作が行われ
た場合、上記走行体を上記濃度基準板を読み取る位置に
移動させた後に電源の遮断を行い、その後に電源が投入
された時に上記走行体を移動させることなく即座に上記
自動調整動作を実行するようにした画像処理装置におい
て、上記処理計数値調整手段による自動調整動作が正常
に終了し得なかった場合、前回自動調整動作が正常終了
した時点から現在まで所定値以上の時間が経過している
ときは、上記走行体を原点復帰動作をさせた後に上記濃
度基準板を読み取る位置に移動させ、再度前記自動調整
動作を行う手段を設けた画像処理装置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の実施
形態の前提となる一般的な画像処理装置の構成を示すブ
ロック図である。この画像処理装置は、CPU,ROM
及びRAM等からなるマイクロコンピュータによって実
現されるスキャナ装置,ファクシミリ装置,コピー装置
等の装置であり、原稿台ガラスを覆う圧板1、その原稿
台ガラスであるコンタクトガラス2,原稿を露光するた
めの露光ランプである光源3及びミラー4からなる第1
の走行体5、ミラー6,7からなる第2の走行体8、結
像レンズ9、CCD10、画像処理用のマイクロプロセ
ッサである画像処理部11、原稿サイズセンサ12を備
えている。第1、第2の走行体5、8は、モータ13で
ワイヤ14を介して、図の左右方向(図中矢示)に共役
長を保ちながら移動するようになっており、右方向移動
時に原稿を走査する。
【0009】原稿走査時の光源3の照射光は原稿面で反
射され、結像レンズ9の作用によりCCD10に結像さ
れ、光電変換される。そして画像処理部11で各種の画
像処理が施される。さらに説明すると、コンタクトガラ
ス2上に載置された原稿(図示省略)は、光源3からの
照射光によって照射され、その乱反射光は、3枚のミラ
ー4と6と7に次々と反射し、結像レンズ9を通してC
CD10上に結像される。CCD10は、入射された光
をライン毎に電気信号に置き換え、画像処理部11にア
ナログ電気信号を送出する。第1の走行体5と第2の走
行体8はワイヤ14を介してモータ13の出力軸に接続
しており、モータ13が回転することによってワイヤ1
4を介して両走行体5と8が互いに共役長を保ちながら
図中の矢印方向へ移動し、原稿を走査する。原稿サイズ
センサ12は、光源3からCCD10の各部で構成され
る光学系の下方に設置される。
【0010】図2は、図1に示した画像処理装置の電源
供給に係わる部分の構成を示すブロック図である。画像
処理装置に与えられたAC入力は、PSU32に供給さ
れる。PSU32は、AC100Vから、装置の動作に
必要なDC電圧(5V、12V等)を生成する。PSU
32の生成したDC電圧の内の一部は、CPU25及
び、CPU25が動作可能な周辺の回路に対して直接供
給される。DC電圧の残りは、リレー(RL)33を介
して、画像処理部11等、CPU25及びその周辺回路
以外の部分へ供給される。電源SW31の状態を示す信
号は、CPU25に入力され、CPU25は、電源SW
31の状態に応じて、リレー33を通電/遮断状態に制
御する。リレー33が遮断状態にある場合は、DC電圧
は画像処理部11等へは供給されず、これにより、画像
処理装置の消費する電力は大幅にカットされる。
【0011】図3は、上記画像処理部11を詳細に示す
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成図であ
る。図1と同一個所には同一符号を付す。CCD10に
入射された光はライン毎にアナログ電気信号に置き換え
られ、増幅器15で所定の増幅率で増幅される。増幅さ
れたアナログ信号は、A/Dコンバータ16でデジタル
信号に変換される。例えば、A/Dコンバータ16が8
ビットのデジタル出力を行うA/Dコンバータである場
合、画像情報は、0から255のデジタル画像データと
して扱われる。デジタル化された画像情報は、シェーデ
ィング補正回路19,MTF補正回路20,変倍回路2
1,γ(ガンマ)変換回路22でそれぞれ電気的画像処
理が施され、インターフェイス(I/F)回路23を通
して、複写コントローラ,ファクシミリコントローラ,
あるいはイメージスキャナコントローラの各コントロー
ラへ出力される。A/Dコンバータ16の出力信号は、
シェーディング補正回路19へ入力されるとともに、ピ
ーク検出回路17にも入力される。ピーク検出回路17
は、入力された画像データのうち、1ライン中の最大値
を検出して保持する回路であり、保持されたデータはC
PUバスを介してCPU(制御手段)25によって読み
出される。
【0012】CPU25は、CPUバスを介して、D/
Aコンバータ18aの出力を変化させることにより、増
幅器15の増幅率を変化させることができる。また同様
にCPU25は、D/Aコンバータ18bの出力を変化
させることにより、A/Dコンバータ16の基準電圧を
変化させることができる。ここで、基準電圧は、A/D
コンバータ16に入力される画像電気信号の電圧何ボル
トを、デジタルデータのいくつに変換するかを決定する
もので、即ち読み取る原稿の濃度範囲(=ダイナミック
レンジ)を決定するものである。
【0013】24はNVRAM(不揮発性RAM)で、
CPU25がNVRAM24に書き込んだデータは、画
像処理装置の電源が遮断されても、失うことなく保持さ
れる。又、CPU25は、CPUバスを介して符号19
〜23で示す各画像処理演算回路と接続されており、M
TF補正係数や変倍率等の各演算処理のパラメータを各
演算回路に対して設定することができる。すなわち、こ
のCPU25がこの発明に係わる自動調整制御処理を実
行する。
【0014】つまり、上記処理計数値調整手段による自
動調整動作が正常に終了し得なかった場合、上記電気的
処理の処理係数値に対して上記自動調整動作の結果から
得られた処理係数値によらない特定の係数値を設定する
手段と、上記処理計数値調整手段による自動調整動作が
正常に終了し得なかった場合、前回自動調整動作が正常
終了した時点から現在まで所定値以上の時間が経過して
いるときは、上記走行体を原点復帰動作をさせた後に上
記濃度基準板を読み取る位置に移動させ、再度前記自動
調整動作を行う手段の機能を果たす。
【0015】26は白色基準板(濃度基準板)で、コン
タクトガラス2上に読み取り1ライン全域にわたって、
白く均一な濃度に塗られた領域を有する部材である。ま
たCPU25は、CPUバスを介して図示を省略したモ
ータドライバICを駆動することにより、モータ13を
回転・停止させる。
【0016】図4は1ラインの画像データを示す図であ
る。この図はピーク検出回路17で検出される1ライン
中の最大値の意味を示したものである。横軸は、CCD
10の出力画素番号を示し、ここでは、1ライン500
0画素のCCD10が用いられているものとして示して
いる。縦軸は、デジタル化された画像データを示し、こ
こでは8ビットのA/Dコンバータ16で255に正規
化されたデータとして示しており、0に近いほど高濃度
(黒に近い)、255に近いほど低濃度(白に近い)の
画素出力となる。
【0017】光源3は、光源の中央付近は明るく、端部
にいくに従って光量が低下する特性を持っている。この
ため、均一に白い画像を読みとったときでも、得られる
画像データは、1ライン中の中央付近ほど明るく(大き
く)、1ラインの内の先方と後方のデータは小さくな
る。よって、白色基準板26を読み取ったときの1ライ
ンの画像データ出力は、図4に示す様になり、中央画素
付近が、白画像の最大値PKwとなる。
【0018】また、図4中のOPBKは、CCD10に
備えられた黒ダミー画素出力期間を示す信号である。黒
ダミー画素とは、CCD10の光が遮蔽された部分に配
置された画素のことで、この画素の出力は、光源3の点
灯有無や、読み取り画像の種別に関わらず、常に黒画像
の出力が得られる。従って、図4に示すとおり、OPB
K信号がHiアクティブに出力されている区間は、画像
データは、光源3の配光によらずほぼ一定の、高濃度
(黒に近い)のデータとなる。図中PKbは、このOP
BK区間の最大値を示す。ピーク検出回路17は、PK
w及び、PKbをそれぞれの領域の最大のデータとして
検出して保持する。
【0019】次に自動調整制御処理の詳細なフローにつ
いて説明する。自動調整制御処理は、この画像処理装置
が最適な画像を得るために、各電気的処理の処理係数
を、機械特性の変化に合わせ自動的に調整するもので、
ここでは増幅器15の増幅率の調整を制御する処理例を
図5のフローチャート図に示す。増幅率の調整は、光源
3の温度特性や経時劣化により、発光量が変化した場合
でも、一定濃度の原稿を一定の画像データとして読み取
れるようにするためのものである。
【0020】自動調整制御処理が開始されると、CPU
25は、光源3を点灯させ、さらに画像読み取り位置が
白色基準板26となるように、光源3及び第1,第2の
走行体5,8を移動する(S1)。次にCPU25は、
D/Aコンバータ18aに初期値G0を設定することに
より、増幅器15の増幅率を初期値にする(S2)。次
に、CPU25は、ピーク検出回路17を介して白色基
準板26を読みとったときの最大値である白ピーク値P
Kwを得る(S3)。
【0021】ここで、白ピーク値PKwと目標値(本来
白色基準板26を読み込んだときに得られるべきデー
タ)Drefとを比較し(S4)、この場合、白ピーク
値PKwがDref±1の範囲であれば、適正な増幅率
が設定されたと判断して、自動調整を終了する(S
5)。すなわち、光源3を消灯し、光源3と各ミラー
4,6,7をホーム位置(初期の所定位置)に戻すよう
に移動して、この自動調整制御処理を正常終了する。一
方、ステップ(図中「S」)4の判断でDmaxが目標
値に無い場合、すなわちDref−1<PKw<Dre
f+1でない場合、DrefとPKwの差分から、増幅
率の増減を決定し、D/Aコンバータ18aに設定す
る。この例では、新たに設定する増幅率Gn+1は Gn+1=Gn+(Dref―PKw)*K Dn:現在の増幅率 K:所定の定数 として計算される。
【0022】新たな増幅率の設定後、ステップ3へ戻っ
て再度ピーク検出回路17から白色基準板26の読み取
り領域の最大値である白ピーク値PKwを読み取り、目
標値Drefとの比較を行う。以下、この白ピーク値P
Kw読み出し→目標値Drefと比較→増幅率の計算・
設定を、目標の白ピーク値PKwが得られるまで続け
る。白ピーク値PKwが目標値に達した場合、CPU2
5は、その時D/Aコンバータ18aに設定された増幅
率GnをNVRAM24へ書き込んで保存する。その後
にCPU25は、光源3を消灯させ、第1,第2の走行
体5,8を所定位置に戻し、この自動調整制御処理を正
常終了する。
【0023】図6は電源オフ時の第1の動作例を示すフ
ローチャート図である。CPU25は、電源SW31の
オフ(OFF)操作を検出すると、第1,第2の走行体
5,8を白色基準板26の位置に移動させ(S11)、
移動が完了した後にリレー33を遮断し(S12)、画
像処理部11等への給電を停止する。
【0024】図7は電源オン後の自動調整制御処理の動
作例を示すフローチャート図である。CPU25は、電
源SW31のオン(ON)操作を検出すると、リレー3
3を接続し(S21)、画像処理部11等への給電を開
始する。その後に、光源3を点灯して(S22)自動調
整制御処理動作を実行する。以下の自動調整制御処理動
作(S23〜S27)は、図5のフローチャート図を基
に説明した処理内容と同一であるから、その説明を省略
する。
【0025】次に、この発明の請求項1に係わる制御処
理について説明する。図8は、図3に示した画像処理装
置におけるこの発明の請求項1に係わる制御処理を示す
フローチャート図である。CPU25は、電源SW31
のON操作を検出すると、リレー(RL)33を接続
し、画像処理部11等への給電を開始する。その後に光
源を点灯し、自動調整動作を実行する(S31)。自動
調整動作が正常終了したか否かを判断し(S32)、自
動調整動作が正常終了した場合は、自動調整完了として
自動調整動作を終了し、装置待機状態に移行する。一
方、自動調整動作が正常に終了し得なかった場合(増幅
率の計算繰り返しが所定回数内に終わらずに自動調整動
作が異常終了した場合)は、図7で示した増幅率G(電
気的処理の処理係数値)に対して自動調整動作の結果か
ら得られた処理係数値によらない特定の係数値、すなわ
ち自動調整動作の結果得られた値とは無関係なGnvを
設定し(S33)、この自動調整動作を完了させる。
【0026】このようにして、電源オフ時に予め走行体
を濃度基準板を読み取る位置に移動させておき、電源オ
ン時に走行体を移動することなく自動調整動作を実行す
ることができるため、より高画質を得るための自動調整
動作を行いつつ、画像処理装置の電源投入から動作開始
までの時間を短縮することができる。さらに、自動調整
動作が正常に収束完了しなかった場合は、自動調整結果
によらない特定値を電気的処理の処理係数として使用す
るので、電源遮断中に画像処理装置に外的要因が加わっ
て準備状態が維持できなかった場合等においても、電源
投入から動作開始までの時間を短縮したままで高画質を
得ることができる。
【0027】次に、この発明の請求項2に係わる制御処
理について説明する。図9は、図3に示した画像処理装
置におけるこの発明の請求項2に係わる制御処理を示す
フローチャート図である。工場での画像処理装置組み立
て工程又は検査工程内において、図5に示した同内容の
自動調整動作を実行し(S41)、そこで得られた増幅
率Gの値をGnvとしてNVRAM24に書き込んで保
存する。ここで書き込まれたGnvは、図8中のGnv
として、以降、電源SW ON時の自動調整動作が正常
終了しなかった場合に用いられる。
【0028】次に、この発明の請求項3に係わる制御処
理について説明する。図10は、図3に示した画像処理
装置におけるこの発明の請求項3に係わる制御処理を示
すフローチャート図である。S51〜S53で図5のS
31〜S33と同内容の自動調整動作実行時、S52の
判断で自動調整動作が正常終了した場合は、そこで得ら
れた増幅率Gの値をGnvとしてNVRAM24に書き
込んで保存する(S54)。ここで書き込まれたGnv
は、図8中のGnvとして、以降、電源SW ON時の
自動調整動作が正常終了しなかった場合に用いられる。
このようにして、上記特定の処理係数値として自動調整
が正常終了したうちの最新の調整値を用いるので、前回
の自動調整正常終了時点から電気的処理回路の経時や温
度による特性変化が大きくない条件下において、画像処
理装置の電源投入から動作開始までの時間を短縮したま
まで高画質を得ることができる。
【0029】次に、この発明の請求項4に係わる制御処
理について説明する。図11は、図3に示した画像処理
装置におけるこの発明の請求項4に係わる制御処理を示
すフローチャート図である。CPU25は、電源SW3
1のON操作を検出すると、リレー(RL)33を接続
し、画像処理部11等への給電を開始する。続いて、図
示を省略したカレンダ機能を持った回路から現在の日付
・時刻を読み出す(S61)。その後に、光源を点灯
し、自動調整動作を実行する(S62)。自動調整動作
が正常終了したか否かを判断し(S63)、自動調整動
作が正常終了した場合は、現在の日付・時刻をDATE
nvとしてNVRAM24に書き込み、さらに得られた
増幅率Gの値をGnvとしてNVRAM24に書き込ん
で保存し、自動調整動作に絡む全体の動作を完了させ
る。
【0030】一方、S63の判断で増幅率の計算繰り返
しが所定回数内に終わらずに自動調整動作が異常終了し
た場合は、NVRAM24から前回自動調整動作が正常
終了した日時としてDATEnvを読み出し(S6
4)、そのDATEnvと現在の日時を比較して前回自
動調整動作が正常終了した時点から現在までの所定時間
以上(例えば30日以上)が経過しているか否かを判断
し(S65)、所定時間以上経過していた場合は、走行
体を一旦原点復帰動作をさせた後に白色基準板(濃度基
準板)を読み取る位置に移動させるホーミング動作を実
行し(S66)、その後に自動調整動作を再実行させる
(S67)。その再度自動調整動作の完了後に、現在の
日付・時刻をDATEnvとしてNVRAM24に書き
込み、さらに得られた増幅率Gの値をGnvとしてNV
RAM24に書き込んで保存し、自動調整動作に絡む全
体の動作を完了させる。
【0031】また、S65の判断で所定時間以上経過し
ていなかった場合は、例えば30日以上が経過していな
かった場合は、増幅率Gに対して自動調整動作の結果得
られた値とは無関係なGnvを設定し(S69)、この
自動調整動作を完了させる。このようにして、自動調整
動作が正常に終了せず、かつ前回自動調整動作が正常終
了した時点から現在まで所定値以上の時間が経過してい
た場合は、走行体を濃度基準板を読み取る位置に移動さ
せた後に再度自動調整動作を行うので、画像処理装置が
一定期間以上放置され、電気的処理回路の経時や温度に
よる特性変化が見込まれるような状況下でも高画質を維
持でき、それ以外の状況下では電源投入から動作開始ま
での時間を短縮したままで高画質を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の画
像処理装置によれば、自動調整動作のための準備動作が
正常に完了していなかったり、電源遮断中に装置に外的
要因が加わって準備状態が維持できなかった場合等にお
いても、高画質化と環境対応のための電源投入から動作
開始までの時間短縮を同時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の前提となる一般的な画像
処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した画像処理装置の電源供給に係わる
部分の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す画像処理部11を詳細に示す本発明
の一実施形態に係る画像処理装置の構成図である。
【図4】1ラインの画像データを示す図である。
【図5】図3に示す画像処理部による自動調整制御処理
動作のフローチャートである。
【図6】図3に示す画像処理部による電源オフ動作の第
1の動作例を示すフローチャートである。
【図7】図3に示す画像処理部による電源オン後の自動
調整制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図3に示した画像処理装置におけるこの発明の
請求項1に係わる制御処理を示すフローチャート図であ
る。
【図9】図3に示した画像処理装置におけるこの発明の
請求項2に係わる制御処理を示すフローチャート図であ
る。
【図10】図3に示した画像処理装置におけるこの発明
の請求項3に係わる制御処理を示すフローチャート図で
ある。
【図11】図3に示した画像処理装置におけるこの発明
の請求項4に係わる制御処理を示すフローチャート図で
ある。
【符号の説明】
1:圧板 2:コンタクトガラス 3:光源 4,6,7:ミラー 5:第1の走行体 8:第2の走行体 9:結像レンズ 10:CCD(固体撮像素
子) 11:画像処理部 12:原稿サイズセンサ 13:モータ 14:ワイヤ 16:A/Dコンバータ 17:ピーク検出回路 18a,18b:D/Aコンバータ 19:シェーディング補正回路 20:MTF補正回路 21:変倍回路 22:γ変換回路 23:I/F回路 24:NVRAM 25:CPU(制御手段) 26:白色基準板(濃度基準板) 31:電源スイッチ 32:PSU 33:リレー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的に読み取った画像情報を電気信号
    に変換する固体撮像素子と、該固体撮像素子の出力する
    アナログ信号に対して電気的処理を加える電気回路と、
    該電気回路が行う電気的処理の処理係数値を適正値に調
    整する処理計数値調整手段と、 コンタクトガラス上に載置された原稿に対して該原稿を
    露光するための光源及び前記原稿からの反射光を反射す
    るためのミラーとを搭載した走行体を相対的に移動させ
    る手段と、 前記処理計数値調整手段が前記処理係数値を適正値に調
    整するための基準濃度色で塗布した濃度基準板とを有
    し、 前記走行体を前記濃度基準板を読み取る位置に移動させ
    て前記濃度基準板を読み取ったときのデータに基づいて
    前記処理計数値調整手段が前記電気回路が行う電気的処
    理の処理係数値を適正値に調整する自動調整動作を行う
    ようにし、自装置に対する電源オフの操作が行われた場
    合、前記走行体を前記濃度基準板を読み取る位置に移動
    させた後に電源の遮断を行い、その後に電源が投入され
    た時に前記走行体を移動させることなく即座に前記自動
    調整動作を実行するようにした画像処理装置において、 前記処理計数値調整手段による自動調整動作が正常に終
    了し得なかった場合、前記電気的処理の処理係数値に対
    して前記自動調整動作の結果から得られた処理係数値に
    よらない特定の係数値を設定する手段を設けたことを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記特定の係数値は、工場出荷時に測定された調整値で
    あることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記特定の係数値は、前記自動調整動作が正常終了した
    うちの最新の調整値であることを特徴とする画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 光学的に読み取った画像情報を電気信号
    に変換する固体撮像素子と、該固体撮像素子の出力する
    アナログ信号に対して電気的処理を加える電気回路と、
    該電気回路が行う電気的処理の処理係数値を適正値に調
    整する処理計数値調整手段と(電気回路及びマイクロプ
    ロセッサ)、 コンタクトガラス上に載置された原稿に対して該原稿を
    露光するための光源及び前記原稿からの反射光を反射す
    るためのミラーとを搭載した走行体を相対的に移動させ
    る手段と、 前記処理計数値調整手段が前記処理係数値を適正値に調
    整するための基準濃度色で塗布した濃度基準板とを有
    し、 前記走行体を前記濃度基準板を読み取る位置に移動させ
    て前記濃度基準板を読み取ったときのデータに基づいて
    前記処理計数値調整手段が前記電気回路が行う電気的処
    理の処理係数値を適正値に調整する自動調整動作を行う
    ようにし、自装置に対する電源オフの操作が行われた場
    合、前記走行体を前記濃度基準板を読み取る位置に移動
    させた後に電源の遮断を行い、その後に電源が投入され
    た時に前記走行体を移動させることなく即座に前記自動
    調整動作を実行するようにした画像処理装置において、 前記処理計数値調整手段による自動調整動作が正常に終
    了し得なかった場合、前回自動調整動作が正常終了した
    時点から現在まで所定値以上の時間が経過しているとき
    は、前記走行体を原点復帰動作をさせた後に前記濃度基
    準板を読み取る位置に移動させ、再度前記自動調整動作
    を行う手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007208939A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Ricoh Co Ltd 画像読取装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム

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